JP7647480B2 - 騒音要因判定装置、及び騒音要因判定方法 - Google Patents
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Description
[全体構成]
図1に示すように、騒音要因判定装置1は、製品2が駆動された際の測定環境下に発生する騒音の要因を判定する。製品2は、例えば、車載用製品である。車載用製品は、例えば、車内への送風を実行するブロワなどが挙げられる。また、騒音の要因は、例えば、製品2の振動、製品2の部品の摺動音や摩擦音などが挙げられる。
騒音要因判定装置1は、騒音要因の判定作業の際に作業者によって操作されるモバイルデバイス3に設けられている。モバイルデバイス3は、例えば、ノート型パーソナルコンピュータ、専用のツールなどである。モバイルデバイス3は、制御部4、集音部5、操作部6、及び表示部7を備えている。制御部4は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などのデバイスから構築されている。制御部4は、モバイルデバイス3の作動を制御する。
騒音要因判定装置1は、分析部13、波形抽出部14、波形出力処理部15、補正部16、及び操作指示部17を備えている。分析部13、波形抽出部14、波形出力処理部15、補正部16、及び操作指示部17は、制御部4に設けられている。
騒音要因判定装置1は、学習モデル28、及び判定過程出力部29を備えている。判定部25は、過去の音データDaを学習することで生成された学習モデル28によって騒音の要因を判定する。学習モデル28は、モバイルデバイス3のメモリ30に書き込み保存されている。学習モデル28は、例えば、定期的に新しいモデルに更新されることが好ましい。判定過程出力部29は、制御部4に設けられている。判定過程出力部29は、学習モデル28で騒音要因の判定を実行した際の判定過程を表示部7に出力する。
[学習モデル28の構築]
図7に示すように、学習モデル28を構築するにあたり、まずは、過去の不良品の音データDa2から生成した騒音特定波形T(x)の生データ(非構造化データ)を構造化データDkに変換し、これを学習用構造化データDk1として蓄積する。学習用構造化データDk1は、生データ(非構造化データ)を予め定めた形式に整理したデータであって、本例の場合、周波数領域Efごとの特性値Kxの分布を表したものとなっている。
図8に示すように、検査サンプル21の音データDa2において騒音の要因を判定したい場合、モバイルデバイス3の操作部6で集音実行の操作を実行することにより、検査サンプル21の音データDa2をモバイルデバイス3の集音部5で集音する。集音された音データDa2は、インターフェース8を介して制御部4に入力される。制御部4に入力された音データDa2は、制御部4によって前処理が実行される。前処理は、収集した音データDa2を検査用構造化データDk2に変換する処理である。
図10に示すように、判定過程出力部29は、学習モデル28で騒音判定を実行した際の判定過程を表示部7に出力する。本例の場合、判定過程は、判定結果に至るまでの判定過程を目視確認できる形式で表された判定過程表示画面38として表示部7に表示される。また、判定過程出力部29は、判定結果に至るまでの判定過程を、判定の分岐をツリー状で表した形式によって表示部7に表示する。
図11に示すように、駆動中の製品2(図中の「ID13」)に騒音が生じている場合、ピーク波形22が立つ周波数領域Efの特性値Kxは、製品2の駆動系の機器に介在する異物の数や大きさによって変化する。図の例に示すように、異物を要因とする騒音の周波数領域「Fd」の場合、「Fd」の特性値Kxは、異物の数や大きさのばらつきによって変動する。すなわち、仮に異物が小さく特性値Kxが低い値(例えば、「2」)をとる場合、自動生成される判定閾値Rpkの値によっては、「Fd」に「ピーク無」と判定されてしまうことがある。こうなると、正しい判定結果が「要因F」のところ、ピーク分布が近似する「ID12」に紐付く「要因F」が判定結果として出力され、誤判定されてしまう。
(1)騒音要因判定装置1の分析部13は、製品2の駆動時に周囲に発生する音データDaが集音部5によって集音された場合に、音データDaの周波数に対する音圧レベルの変化を表す周波数分析波形P(x)を求める。騒音要因判定装置1の波形抽出部14は、製品2の駆動状態ごとに用意されたベースサンプル20の周波数分析波形P(x)である基準周波数分析波形Pa(x)のうち、検査サンプル21と同一の駆動状態の基準周波数分析波形Pa(x)と、検査サンプル21の周波数分析波形P(x)である検査周波数分析波形Pb(x)との差をとることにより、騒音特定波形T(x)を求める。騒音要因判定装置1の判定部25は、騒音特定波形T(x)に基づき、測定環境下に存在する騒音の要因を判定する。
・学習用の音データDa(Da0、Da1)は、集音部5で集音したデータに限らず、他デバイスで測定された音データDaを外部からデータとして取り込んでもよい。
・周波数領域Efの各々は、隣同士と領域が連続するように範囲設定されることに限らず、隣同士と領域が非連続となるように範囲設定されてもよい。
・騒音特定波形T(x)の補正方法は、平均値Tavrを求めて波形を軸方向にオフセットする方法に限定されない。例えば、波形のピーク値のみを最適値に補正するなど、他の方法を採用してもよい。
・判定過程の表示は、図10に示すようなツリー状の形式に限定されず、例えば、説明文の羅列などの他の形式に変更してもよい。
・学習モデル28は、例えば、ディープラーニング(ニューラルネットワーク)によって生成されてもよい。
Claims (12)
- 製品(2)の駆動時に周囲に発生する音データ(Da)が集音部(5)によって集音された場合に、前記音データの周波数に対する音圧レベルの変化を表す周波数分析波形(P(x))を求める分析部(13)と、
前記製品の駆動状態ごとに用意されたベースサンプル(20)の前記周波数分析波形である基準周波数分析波形(Pa(x))のうち、検査サンプル(21)と同一の駆動状態の前記基準周波数分析波形と、前記検査サンプルの前記周波数分析波形である検査周波数分析波形(Pb(x))との差をとることにより、騒音特定波形(T(x))を求める波形抽出部(14)と、
前記騒音特定波形に基づき、測定環境下に存在する騒音の要因を判定する判定部(25)と
を備えており、
前記波形抽出部は、区分けされた周波数領域(Ef)ごとに前記基準周波数分析波形と前記検査周波数分析波形との差に応じた特性値(Px)を抽出することにより、前記騒音特定波形の生データを構造化データ(Dk)に変換し、
前記判定部は、前記構造化データに基づき、騒音の要因を判定し、
前記検査サンプルの前記構造化データに類似する別の前記構造化データが存在する場合、作業者に対し、前記製品の駆動条件又は組立状態を変更させる指示を出す操作指示部(17)をさらに備え、
騒音の要因を判定する一連の処理は、前記駆動条件又は前記組立状態の変更後、同様に実行され、
前記操作指示部は、前記駆動条件又は前記組立状態の変更の指示を、騒音の要因が特定されるまで、内容を変えて繰り返し実行する騒音要因判定装置。 - 前記騒音特定波形を前記音圧レベルの軸方向において補正する補正部(16)を備えている
請求項1に記載の騒音要因判定装置。 - 前記特性値は、前記周波数領域の各々において検出されたピーク波形(22)の突出量(H)に基づく値である
請求項1又は請求項2に記載の騒音要因判定装置。 - 前記ピーク波形は、規定値(Hbs)以上の突出量をとり、かつ、前記周波数領域の領域内で最も値が大きい箇所である
請求項3に記載の騒音要因判定装置。 - 前記周波数領域の各々は、測定環境下において想定される騒音の種類に応じた範囲をとるように、範囲が不均一に設定されている
請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の騒音要因判定装置。 - 前記判定部は、過去の前記音データを学習することによって生成された学習モデル(28)によって、騒音の要因を判定する
請求項1~請求項5のいずれか一項に記載の騒音要因判定装置。 - 前記学習モデルは、良品の前記音データと過去の不良品の前記音データとに基づき生成された前記構造化データの特徴量が用いられ、前記特徴量が学習されることによって生成されている
請求項6に記載の騒音要因判定装置。 - 前記学習は、前記検査サンプルの前記音データにおいてピーク有無を見分けるのに用いる判定閾値(Rpk)を前記周波数領域ごとに自動作成する
請求項7に記載の騒音要因判定装置。 - 前記学習モデルで騒音要因の判定を実行した際の判定過程を表示部(7)に出力する判定過程出力部(29)を備えている
請求項6~請求項8のいずれか一項に記載の騒音要因判定装置。 - 前記判定過程出力部は、判定結果に至るまでの前記判定過程を、判定の分岐をツリー状で表した形式によって前記表示部に表示する
請求項9に記載の騒音要因判定装置。 - 前記分析部によって求められた前記周波数分析波形を表示部に出力する波形出力処理部(15)を備えている
請求項1~請求項10のいずれか一項に記載の騒音要因判定装置。 - 製品(2)の駆動時に測定環境下に存在する騒音の要因を判定する騒音要因判定装置(1)で使用される騒音要因判定方法であって、
前記製品の駆動時に周囲に発生する音データ(Da)が集音部(5)によって集音された場合に、前記音データの周波数に対する音圧レベルの変化を表す周波数分析波形(P(x))を求めることと、
前記製品の駆動状態ごとに用意されたベースサンプル(20)の前記周波数分析波形である基準周波数分析波形(Pa(x))のうち、検査サンプル(21)と同一の駆動状態の前記基準周波数分析波形と、前記検査サンプルの前記周波数分析波形である検査周波数分析波形(Pb(x))との差をとることにより、騒音特定波形(T(x))を求めることと、
区分けされた周波数領域(Ef)ごとに前記基準周波数分析波形と前記検査周波数分析波形との差に応じた特性値(Px)を抽出することにより、前記騒音特定波形の生データを構造化データ(Dk)に変換することと、
前記構造化データに基づき、測定環境下に存在する騒音の要因を判定することと、
前記検査サンプルの前記構造化データに類似する別の前記構造化データが存在する場合、作業者に対し、前記製品の駆動条件又は組立状態を変更させる指示を出すことと
を前記騒音要因判定装置に実行させ、
騒音の要因を判定する一連の処理を、前記駆動条件又は前記組立状態の変更後、同様に前記騒音要因判定装置に実行させ、
前記駆動条件又は前記組立状態の変更の指示を、騒音の要因が特定されるまで、内容を変えて繰り返し前記騒音要因判定装置に実行させる騒音要因判定方法。
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