JP7648706B2 - 包装用紙の製造方法 - Google Patents
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Description
前記紙基材とヒートシール層の間にアンダー層を有する包装用紙であって、
前記アンダー層が、少なくとも顔料とバインダーを含み、
前記アンダー層に含まれるバインダーとして、粒子径が70nm以上であるスチレンブタジエン共重合ラテックスを含み、コッブ吸水度が3.0g/m2以下である前記包装用紙に関する。本発明の包装用紙は、ヒートシール層に含まれるプラスチックの使用量を低減し、かつ良好なヒートシール性と耐水性を有する。当該包装用紙は、上記のように前記紙基材にヒートシール層をオンマシンで塗工する工程を含むことで得ることができる。
(基紙の作製)
カナディアンスタンダードフリーネス520mlcsfの広葉樹晒クラフトパルプ100部、軽質炭酸カルシウム(商品名:TP-121、奥多摩工業社製)5部、カチオン化澱粉(商品名:ネオタック30T、日本食品加工社製)0.2部、中性ロジンサイズ(商品名:CC167、星光PMC社製)0.2部に水を加えて紙料を調製し、長網多筒式抄紙機を用いて坪量248g/m2の原紙を作製した。この原紙にゲートロールコーターによって、酸化澱粉(商品名:MS3800、日本食品化工社製)を両面あたりの乾燥塗布量が2g/m2となるように塗布し、乾燥、キャレンダーによる平滑化処理を行い250g/m2の基紙を得た。
カオリンクレー(商品名:コンツアー1500、イメリス社製)20部及び重質炭酸カルシウム(商品名:カービラックス、イメリス社製)80部に分散剤(商品名:アロンT-50、東亜合成社製)0.2部を加え、加水してコーレス分散機を用いて水分散し、顔料スラリーを作製した。この顔料スラリーに、バインダーとしてリン酸エステル化澱粉(商品名:MS4600、日本食品加工社製)2部及びスチレンブタジエン共重合ラテックス(商品名:L-1432X、旭化成ケミカルズ社製、粒子径182nm)20部、更に水を加えて分散させ、固形分濃度50%の顔料塗工層用塗工液を調製した。
上記で得られた基紙の両面に、前記基紙の抄紙工程から連続してオンマシンで、アンダー層用塗工液を、片面に乾燥塗工量が20g/m2になるようにブレードコーターを用いて塗工、乾燥し、坪量が290g/m2の紙基材を作製した。
上記で得られた紙基材のアンダー層を設けた面に、前記紙基材の抄紙工程から連続してオンマシンで、水系アイオノマーエマルジョン(商品名:ケミパールS-300、三井化学社製)を乾燥塗工量が5.0g/m2になるようにエアーナイフコーターを用いて塗工し、乾燥してヒートシール層を設け、包装用紙を作製した。
実施例1で得られた紙基材の片面に、前記紙基材の抄紙工程から連続してオンマシンで、水系アイオノマーエマルジョン(商品名:ケミパールS-300、三井化学社製)を乾燥塗工量が4.0g/m2になるようにエアーナイフコーターを用いて塗工し、乾燥して1層目のヒートシール層を設けた。次いで、同水系アイオノマーエマルジョンを1層目のヒートシール層の表面に、乾燥塗工量が1.0g/m2となるようにエアーナイフコーターを用いて塗工し、乾燥して2層目のヒートシール層を設けた以外は、実施例1と同様にして包装用紙を作製した。
実施例1において、アンダー層用塗工液に含まれるスチレンブタジエン共重合ラテックスを5部に変更した以外は、実施例1と同様にして包装用紙を作製した。
実施例1において、アンダー層用塗工液に含まれるスチレンブタジエン共重合ラテックスを7部に変更した以外は、実施例1と同様にして包装用紙を作製した。
実施例1において、アンダー層用塗工液に含まれるスチレンブタジエン共重合ラテックスを30部に変更した以外は、実施例1と同様にして包装用紙を作製した。
実施例1において、アンダー層用塗工液に含まれるスチレンブタジエン共重合ラテックスをスチレンブタジエン共重合ラテックス(商品名:PB7648、日本エイアンドエル社製、粒子径99nm)に変更した以外は、実施例1と同様にして包装用紙を作製した。
実施例1において、アンダー層用塗工液に含まれるスチレンブタジエン共重合ラテックスをスチレンブタジエン共重合ラテックス(商品名:L-1535、旭化成ケミカルズ社製、粒子径113nm)に変更した以外は、実施例1と同様にして包装用紙を作製した。
実施例1において、アンダー層用塗工液に含まれるカオリンクレーを60部及び重質炭酸カルシウムを40部に変更した以外は、実施例1と同様にして包装用紙を作製した。
実施例1において、アンダー層用塗工液に含まれるカオリンクレーを80部及び重質炭酸カルシウムを20部に変更した以外は、実施例1と同様にして包装用紙を作製した。
実施例1において、ヒートシール層の塗工量を1.0g/m2に変更した以外は、実施例1と同様にして包装用紙を作製した。
実施例1において、ヒートシール層の塗工量を10.0g/m2に変更した以外は、実施例1と同様にして包装用紙を作製した。
実施例1において、ヒートシール層に使用する樹脂を水系エチレン・アクリル酸共重合物エマルジョン(商品名:MICHEM FLEX P1883、マイケルマン社製)に変更した以外は、実施例1と同様にして包装用紙を作製した。
実施例1において、ヒートシール層に使用する樹脂を水系エチレン・酢酸ビニル共重合物エマルジョン(商品名:アクアテックス AC-3100、ジャパンコーティングレジン社製)に変更した以外は、実施例1と同様にして包装用紙を作製した。
実施例1において、ヒートシール層に使用する樹脂を水系ポリヒドロキシウレタンエマルジョン(商品名:タケラックWPB-341、三井化学社製)に変更した以外は、実施例1と同様にして包装用紙を作製した。
実施例1で得られた紙基材の片面に、オフマシン上で、水系アイオノマーエマルジョン(商品名:ケミパールS-300、三井化学社製)を乾燥塗工量が5.0g/m2になるようにエアーナイフコーターを用いて塗工し、乾燥してヒートシール層を設けた以外は、実施例1と同様にして包装用紙を作製した。
実施例1において、ヒートシール層の塗工量を0g/m2に変更した以外は、実施例1と同様にして包装用紙を作製した。
実施例1において、ヒートシール層に使用する樹脂を水系スチレン・アクリル共重合物エマルジョン(商品名:サイビノール EK-754、サイデン化学社製)に変更した以外は、実施例1と同様にして包装用紙を作製した。
実施例1で得られた紙基材の片面に、オフマシン上で、水系スチレン・アクリル共重合物エマルジョン(商品名:サイビノール EK-754、サイデン化学社製)を乾燥塗工量が5.0g/m2になるようにエアーナイフコーターを用いて塗工し、乾燥してヒートシール層を設けた以外は、実施例1と同様にして包装用紙を作製した。
実施例1において、ヒートシール層に使用する樹脂を水系ポリ塩化ビニリデンエマルジョン(商品名:Dio FAN A050、ソルベイ社製)に変更した以外は、実施例1と同様にして包装用紙を作製した。
実施例1で得られた紙基材の片面に、オフマシン上で、水系ポリ塩化ビニリデンエマルジョン(商品名:Dio FAN A050、ソルベイ社製)を乾燥塗工量が5.0g/m2になるようにエアーナイフコーターを用いて塗工し、乾燥してヒートシール層を設けた以外は、実施例1と同様にして包装用紙を作製した。
本発明において製造される包装用紙は、従来のラミネート紙と同等程度のバリア性を備えていることが好ましい。ヒートシール層の欠点やピンホールによって、バリア性が悪化するおそれがあるので、ヒートシール層の面の均一性を目視によって評価した。
◎:欠点やピンホールが全く無く、実用できる。
○:欠点やピンホールがほとんど無く、実用できる。
△:欠点やピンホールがわずかにあるが目立たず、実用できる。
×:欠点やピンホールが目立ち、実用できない。
得られた包装用紙を、幅8mm、長さ15cmのサイズに2枚カットし、包装用紙の表面と裏面とを重ね合わせ、ヒートシール装置(パルメック社製、型番:PTS-100)で、一定条件(接着幅:4mm、温度:180℃、圧力0.4MPa、押し当て時間0.5秒、ピッチ:4mm)にてヒートシールした。次いで、ヒートシールしたサンプルを、剥離強度試験機(島津製作所製、型番:オートグラフAGS-X)にて、一定条件(剥離速度:100mm/分、剥離長さ:10cm)で剥離して、剥離面を目視によって評価した。
◎:シール部の全部分が紙基材の基紙から材破しており、実用できる。
○:シール部の一部が紙基材の基紙から材破しており、実用できる。
△:シール部が紙基材のアンダー層から材破しており、実用できる。
×:シール部がヒートシール層の界面で剥離している、または接着しておらず、実用できない。
JIS P8140:1998に準拠して、ヒートシール層表面の120秒コッブ吸水度を評価した。数値が低いほど耐水性がある(水を吸液しにくい)ことを示す。本発明においては、コッブ吸水度が3.0g/m2以下で耐水性があるといえる。
Claims (10)
- 紙基材の少なくとも一方の面にアイオノマー、エチレン系コポリマー又は熱可塑性ウレタンのいずれか1種以上を含むヒートシール層、および、前記紙基材とヒートシール層の間に顔料とバインダーを含むアンダー層を有する包装用紙の製造方法であって、前記紙基材の抄紙工程から連続して、前記紙基材にアンダー層をオンマシンで塗工し、その後に連続して、アンダー層を設けた紙基材にヒートシール層をオンマシンで塗工する工程を含むことを特徴とする前記製造方法。
- 前記アンダー層中にポリアクリルアミド樹脂を含まないことを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
- 前記アンダー層において、主成分として顔料とバインダーを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の製造方法。
- 前記アンダー層が、顔料100質量部に対してバインダーを5~200質量部配合することを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載の製造方法。
- 前記アンダー層に含まれるバインダーにスチレンブタジエン共重合ラテックスを含み、前記スチレンブタジエン共重合ラテックスの粒子径が70nm以上であることを特徴とする請求項1~4のいずれか一つに記載の製造方法。
- 紙基材がパルプを主成分とし、パルプとしてLBKP(広葉樹さらしクラフトパルプ)を単独で使用することを特徴とする請求項1~5のいずれか一つに記載の製造方法。
- 紙基材の少なくとも一方の面にアイオノマー、エチレン系コポリマー又は熱可塑性ウレタンのいずれか1種以上を含むヒートシール層、および
前記紙基材とヒートシール層の間にアンダー層を有する包装用紙であって、
前記アンダー層が、少なくとも顔料とバインダーを含み、
前記アンダー層に含まれるバインダーとして、粒子径が70nm以上であるスチレンブタジエン共重合ラテックスを含み、コッブ吸水度が3.0g/m2以下である前記包装用紙。 - 前記アンダー層中にポリアクリルアミド樹脂を含まないことを特徴とする請求項7に記載の包装用紙。
- 前記アンダー層中の主成分として顔料とバインダーを含むことを特徴とする請求項7又は8に記載の包装用紙。
- 紙基材がパルプを主成分とし、パルプとしてLBKP(広葉樹さらしクラフトパルプ)を単独で使用することを特徴とする請求項7~9のいずれか一つに記載の包装用紙。
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