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JP7650649B2 - 保護テープ剥離方法 - Google Patents
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本発明は、ウエーハの表面に貼着された保護テープを剥離する保護テープ剥離方法に関する。
IC、LSI等の複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハは、表面に保護テープが貼着され、裏面が研削装置によって研削されて所望の厚みに形成された後、ダイシング装置、レーザー加工装置によって個々のデバイスチップに分割されて、携帯電話、パソコン等の電気機器に利用される。
また、ウエーハの裏面を研削した後、ウエーハの表面に貼着された保護テープに剥離用テープを熱圧着し、熱圧着された剥離用テープをもって、ウエーハの表面から保護テープを剥離するようにしている(例えば特許文献1を参照)。
特開平11-16862号公報
しかし、保護テープがポリエチレンテレフタレート(PET)等の硬質のテープである場合や、剥離用テープの保護テープに対する熱圧着力が不十分である場合等に起因して、剥離用テープが保護テープから剥がれ、ウエーハの表面から保護テープを確実に剥離できないという問題がある。
本発明は、上記事実に鑑みなされたものであり、その主たる技術課題は、ウエーハの表面から保護テープを確実に剥離することができる保護テープ剥離方法を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、ウエーハの表面に貼着された保護テープを剥離する保護テープ剥離方法であって、保護テープの外周に剥離用テープを敷設してヒートバーを押圧し該剥離用テープを保護テープの外周に熱圧着する熱圧着工程と、該剥離用テープを引っ張って該保護テープをウエーハの表面から剥離する保護テープ剥離工程と、を含み、該熱圧着工程において、同一のヒートバーを、複数回に分けて該剥離用テープの異なる複数個所に位置付けて押圧し、該剥離用テープを保護テープに熱圧着する保護テープ剥離方法が提供される。
本発明は、該保護テープがポリエチレンテレフタレートである場合に好適である。また、該熱圧着工程により形成される複数の熱圧着部は、剥離方向に沿って離間し複数形成されることが好ましい。
本発明の保護テープ剥離方法は、保護テープの外周に剥離用テープを敷設してヒートバーを押圧し該剥離用テープを保護テープの外周に熱圧着する熱圧着工程と、該剥離用テープを引っ張って該保護テープをウエーハの表面から剥離する保護テープ剥離工程と、を含み、該熱圧着工程において、該ヒートバーを該剥離用テープの複数個所に位置付けて押圧し、該剥離用テープを保護テープに熱圧着するので、剥離用テープを用いて、保護テープを確実に剥離することができる。
ウエーハに保護テープを貼着する態様を示す斜視図である。 ウエーハの裏面を研削する研削工程を実施する研削装置の全体斜視図である。 研削工程の実施態様を示す一部を拡大した斜視図である。 保護テープ剥離装置にウエーハを載置する態様を示す斜視図である。 (a)熱圧着工程の実施態様を示す斜視図、(b)(a)に示す熱圧着工程の実施時の側方図、(c)熱圧着工程により剥離用テープが熱圧着された態様を示す斜視図である。 保護テープ剥離工程の実施態様を示す斜視図である。
以下、本発明に基づいて構成される保護テープ剥離方法に係る実施形態について、添付図面を参照しながら、以下に説明する。
図1には、本実施形態の保護テープ剥離方法が適用される被加工物としてのウエーハ10が示されている。ウエーハ10は、複数のデバイス12が分割予定ライン14によって区画された表面10aに形成されたものであり、表面10aに保護テープTが貼着される。保護テープTは、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなる樹脂テープであり、ウエーハ10の表面10aに熱圧着される。
図2には、本実施形態のウエーハ10を研削する研削装置1の全体斜視図が示されている。研削装置1は、装置ハウジング2に配設された保持手段3と、保持手段3に保持されるウエーハ10の裏面10bを研削する研削手段4と、研削手段4をZ軸方向(上下方向)に昇降させる昇降手段5とを少なくとも備えている。
保持手段3は、X軸方向及び該X軸方向と直交するY軸方向とにより規定され実質的に水平面を構成する保持面31aを備えたチャックテーブル31を備えている。チャックテーブル31は、図示を省略する回転駆動手段によって回転可能に構成されている。保持面31aは通気性を有する部材によって構成されており、図示を省略する吸引手段に接続され、該吸引手段を作動することで、保持面31aに吸引負圧が供給される。チャックテーブル31は、装置ハウジング3の内部に収容された図示を省略するX軸移動手段により、X軸方向の任意の位置、例えば、図中手前側のウエーハ10を搬入、搬出する搬出入位置、及び研削手段4の直下で研削加工が施される研削加工位置に移動させられる。
研削手段4は、回転軸41と、回転軸41の下端に配設された研削ホイール42と、研削ホイール42の下面に環状に複数配設された研削砥石43と、該回転軸41を回転させる電動モータ44と、該研削手段4を支持する支持部45と、装置ハウジング2の垂直壁部2aにおいて、支持部45と共にZ軸方向に昇降可能に支持されたZ軸移動基台46とを少なくとも備えている。昇降手段5は、パルスモータ51の回転運動を、パルスモータ51によって回転させられるボールねじ52を介し直線運動に変換してZ軸移動基台46に伝達し、研削手段4をZ軸方向(上下方向)における任意の位置に移動させることが可能である。研削装置1は、図示を省略する制御手段を備えており、該制御手段から指示される制御信号により、その作動がコントロールされる。
図2、3を参照しながら、研削装置1において実施される研削加工について、より具体的に説明する。
図2に示すように、ウエーハ10の保護テープT側を下方に向け、裏面10b側を上方に露出した状態で、搬出入位置に位置付けられたチャックテーブル31の保持面31a上に載置し、該吸引手段を作動して吸引保持する。次いで、上記したX軸移動手段を作動して、チャックテーブル31をX軸方向に移動して、研削手段4の直下の研削加工位置に位置付ける。そして、チャックテーブル31を図示しない回転駆動手段を作動して、図3に示すように、矢印R1で示す方向に所定の回転速度(例えば300rpm)で回転させると共に、研削手段4の回転軸41を矢印R2で示す方向に所定の回転速度(例えば6000rpm)で回転させる。次いで、上記した昇降手段5を作動して研削手段4を矢印R3で示す方向に下降させて、ウエーハ10の裏面10bに研削砥石43を当接させ、所定の速度(例えば1μm/秒)で研削送りしながら、ウエーハ10を所定の厚さになるまで研削して薄化する。なお、この研削工程を実施するに際して、図示を省略する厚み計測手段を作動して、ウエーハ10の厚みを計測しながら上記研削加工を実施することができる。
上記した研削加工を実施したならば、上記した昇降手段5を作動して、研削手段4を上昇させ、電動モータ44を停止する。次いで、チャックテーブル31の保持面31aに吸引負圧を供給する吸引手段を停止し、ウエーハ10を、チャックテーブル31から搬出する。なお、チャックテーブル31からウエーハ10を搬出する前に、図示を省略する洗浄手段を作動して、ウエーハ10の裏面10b側を洗浄、乾燥することが好ましい。チャックテーブル31からウエーハ10を搬出したならば、ウエーハ10の表面10aに貼着された保護テープTを剥離する保護テープ剥離方法を実施する。
本実施形態の保護テープ剥離方法を実施するに際し、まず、研削装置1から搬出したウエーハ10を、図4に示す保護テープ剥離装置7(一部のみを示している)に搬送する。保護テープ剥離装置7は、図に示すように、保持手段72を備えている。保持手段72は、X軸方向及び該X軸方向と直交するY軸方向とにより規定され実質的に水平面を構成する保持面74aを備えたチャックテーブル74を備えている。チャックテーブル74は、図示を省略する回転駆動手段によって回転可能に構成されている。保持面74aは通気性を有する部材によって構成されており、図示を省略する吸引手段に接続され、該吸引手段を作動することで、保持面74aに吸引負圧が供給される。チャックテーブル74は、図示を省略するX軸移動手段によってX軸方向に移動可能に構成されている。
ウエーハ10を保護テープ剥離装置7のチャックテーブル74に搬送したならば、熱圧着工程を実施する。熱圧着工程を実施するに際し、まず、図4に示すように裏面10b側を下方に向け、保護テープT側を上方に向けて、チャックテーブル74に載置する。次いで、図示を省略する吸引手段を作動して、ウエーハ10をチャックテーブル74の保持面74aに吸引保持する。ここで、図4に示すように、保護テープTの外周の所定の位置10c(2点鎖線で示す)に、剥離用テープ6を敷設する。本実施形態の剥離用テープ6は、加熱することにより粘着力を発揮する熱圧着テープが使用され、例えば、ポリオレフィン系、又はポリエステル系の樹脂テープから選択されることが好ましい。ポリオレフィン系の樹脂テープを採用する場合は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンのいずれかから選択することが好ましい。また、ポリエステル系のテープを採用する場合は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートのいずれかから選択することが好ましい。本実施形態においては、剥離用テープ6として、ポリエチレンのテープが採用されたものとして、以下に説明する。
上記したように、保護テープTの外周のテープ貼着位置10cに、剥離用テープ6を敷設したならば、図5(a)に示すように、チャックテーブル74をR4で示す方向に回転させると共に、図示を省略するX軸移動手段を作動してX軸方向におけるチャックテーブル74の位置を調整して、テープ貼着位置10cに敷設された剥離用テープ6の貼着部62上に、保護テープ剥離装置7に配設された加熱手段76のヒートバー78を位置付ける。ヒートバー78は、例えば、平板状で剥離用テープ6の幅に対応した幅で形成され、ヒートバー78の先端部78aの断面は、先端部78aが下方に尖って凸状をなすように形成されている。ヒートバー78は、熱伝導に優れた金属で形成され、図示を省略す加熱ヒータに接続されて、先端部78aの温度が所定の温度になるように調整可能に構成されている。
上記したように、貼着部62上にヒートバー78を位置付けたならば、加熱手段76を作動して、ヒートバー78の先端部78aが、120℃~140℃になるように加熱する。当該温度は、ポリエチレンで形成された剥離用テープ6の溶融温度に近い温度であり、剥離用テープ6が軟化して粘着性を発揮する温度である。なお、剥離用テープ6として、他の素材の熱圧着テープを選択した場合は、選択した素材に応じて軟化し粘着性を発揮する温度に調整される。
次いで、図5(b)に示すように、ヒートバー78を、図示を省略する昇降手段によって矢印R5で示す方向に下降させて(実線で示す)、剥離用テープ6の貼着部62に押圧して、剥離用テープ6を保護テープTに対して熱圧着し、熱圧着部64aを形成する。熱圧着部64aは、図5(c)から理解されるように、剥離用テープ6の貼着部62の先端側において、幅方向に延びるように形成される。熱圧着部64aを形成したならば、ヒートバー78を上昇させると共に、上記したチャックテーブル74のX軸移動手段を作動して、図5(b)に示すように、ヒートバー78を矢印R6で示す方向に相対的に移動させて、先に形成した熱圧着部64aに対して、X軸方向で隣接した位置に位置付け、ヒートバー78を貼着部62に押圧し、熱圧着部64bを形成する。同様にして、熱圧着部64bに対してX軸方向で隣接した位置に、ヒートバー78を位置付けて押圧して、熱圧着部64cを形成する。すなわち、図5(c)に示すように、ヒートバー78を剥離用テープ6の複数個所に位置付けて押圧し、剥離用テープ6を保護テープTに熱圧着する。以上により、熱圧着工程が完了する。
上記した熱圧着工程を実施したならば、図6に示すように、剥離用テープ6の把持部66をもって矢印R7で示す方向に引っ張ることにより、保護テープTをウエーハ10の表面10aから剥離し、保護テープ剥離工程が完了する。
上記した実施形態によれば、熱圧着工程において、ヒートバー78を剥離用テープ6の複数個所に位置付けて押圧し、剥離用テープ6を保護テープTに熱圧着していることから、保護テープ剥離工程において、剥離用テープ6を用いて、保護テープTを確実に剥離することができる。
上記した実施形態では、剥離用テープ6に対し、ヒートバー78を3回押圧して、X軸方向と直交する方向に延びる3条の熱圧着部64a~64cを形成したが、本発明はこれに限定されず、2条以上であればよい。また、上記した実施形態では、熱圧着部64a~64cを、X軸方向に直交する方向に延びる直線で形成したが、必ずしも線状で形成することに限定されず、例えば、複数の点で押圧して熱圧着するようにしてもよい。
また、上記した実施形態では、研削工程を実施した後に保護テープ剥離方法を実施するに際し、保護テープ剥離装置7に搬送して、熱圧着工程、保護テープ剥離工程を実施したが、本発明はこれに限定されず、研削工程を実施した研削装置1に加熱手段76を配設し、研削装置1のチャックテーブル31に、上下を反転して保護テープT側を上方に向けたウエーハ10を載置して吸引保持して、上記した熱圧着工程、保護テープ剥離工程を実施するようにしてもよい。
1:研削手段
2:装置ハウジング
2a:垂直壁部
3:保持手段
31:チャックテーブル
31a:保持面
4:研削手段
41:回転軸
42:研削ホイール
43:研削砥石
44:電動モータ
45:支持部
46:Z軸移動基台
5:昇降手段
51:パルスモータ
52:ボールねじ
6:剥離用テープ
62:貼着部
64a~64c:熱圧着部
66:把持部
7:保護テープ剥離装置
72:保持手段
74:チャックテーブル
74a:保持面
76:加熱手段
78:ヒートバー
78a:先端部
10:ウエーハ
10a:表面
10b:裏面
12:デバイス
14:分割予定ライン
T:保護テープ

Claims (3)

  1. ウエーハの表面に貼着された保護テープを剥離する保護テープ剥離方法であって、
    保護テープの外周に剥離用テープを敷設してヒートバーを押圧し該剥離用テープを保護テープの外周に熱圧着する熱圧着工程と、
    該剥離用テープを引っ張って該保護テープをウエーハの表面から剥離する保護テープ剥離工程と、
    を含み、
    該熱圧着工程において、同一のヒートバーを、複数回に分けて該剥離用テープの異なる複数個所に位置付けて押圧し、該剥離用テープを保護テープに熱圧着する保護テープ剥離方法。
  2. 該保護テープは、ポリエチレンテレフタレートである請求項1に記載の保護テープ剥離方法。
  3. 該熱圧着工程により形成される複数の熱圧着部は、剥離方向に沿って離間し複数形成される請求項1又は2に記載の保護テープ剥離方法。
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