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JP7651045B2 - 管の記号読み取り装置及び管の記号読み取り方法 - Google Patents
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JP7651045B2 - 管の記号読み取り装置及び管の記号読み取り方法 - Google Patents

管の記号読み取り装置及び管の記号読み取り方法 Download PDF

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Description

本発明は、管の外表面上に周方向の一方向に並ぶように凹部または凸部によって形成された凹凸記号を読み取る管の記号読み取り装置及び管の記号読み取り方法に関する。
例えば水道管に使用される鋳鉄管(水道管の一例)では、文字、図形等を含む記号が、管の端面またはフランジ面に、凹部または凸部によって凹凸状に形成されている。前記記号は、予め定められた、管の種別、呼び径、製造工場、製造年、ロット番号、製造メーカ、管の個体識別番号等を示す。
上述のようにフランジ面に凹凸状に形成された文字を読み取る文字読み取り装置が知られている。例えば、特許文献1には、管を軸芯周りに一定方向に回転させて管表面を光切断法により計測し、計測した前記管表面の凹凸の高さのプロファイルデータから二次元処理画像を取得することによって、凹凸により形成された文字を読み取る文字読み取り装置が開示されている。これにより、反射光によってCCDカメラなどでは読み取り困難であった、前記凹凸により形成された文字を読み取ることができる。
特許第6415164号公報
ところで、前記特許文献1に開示されている文字読み取り装置は、管の端面における1周分の前記プロファイルデータを取得した後、さらに前記プロファイルデータの取得を継続して、周方向の長さが所定幅以上である無地領域が検出された場合に、前記プロファイルデータの取得を終了する。よって、前記特許文献1に開示されている文字読み取り装置は、前記プロファイルデータの取得を終了して凹凸により形成された文字(凹凸記号)を識別するために、前記無地領域を特定する必要がある。
しかしながら、例えば、管の呼び径が比較的小さく、管の端面の全周に前記凹凸記号が密に形成されている場合や、管の端面の全周に前記凹凸記号が等間隔に配置されている場合には、前記無地領域の周方向の長さが前記所定幅未満である可能性がある。この場合、前記特許文献1に開示されている文字読み取り装置では、前記無地領域を特定できない可能性がある。そうすると、前記特許文献1に開示されている文字読み取り装置を用いて前記プロファイルデータを取得する際に、データ取得の終了時点が不明確になる可能性がある。
上述のように、前記管の外表面上で前記無地領域を特定できない場合には、データの取得が無駄に継続されて前記凹凸記号の読み取り時間が長くなる可能性や、管の端面に形成された前記凹凸記号のプロファイルデータを精度良く取得できない可能性がある。
したがって、管の外表面上に形成された前記凹凸記号を読み取るための記号読み取り装置において、前記凹凸記号をより正確に且つより短時間で読み取ることが望まれている。
本発明の目的は、管の外表面上に形成された前記凹凸記号を精度良く読み取ることができるとともに前記凹凸記号の読み取り時間を短縮可能な管の記号読み取り装置及び管の記号読み取り方法を実現することにある。
本発明の一実施形態に係る管の記号読み取り装置は、管の外表面上に周方向の一方向に並ぶように凹部または凸部によって形成された凹凸記号を読み取る記号読み取り装置である。この装置は、前記管を軸線を中心として相対回転させながら、前記管の外表面に対する前記凹凸記号の高さを測定することにより、前記凹凸記号の三次元データを取得する三次元データ取得部と、取得した前記三次元データを、前記凹凸記号が直線状に並ぶような画像データに変換する画像データ変換部と、前記画像データにおいて、前記凹凸記号の読み取りを開始する基準となる基準記号を特定する基準記号特定部と、前記画像データを用いて、前記基準記号を基準として前記凹凸記号を読み取る記号読み取り部と、を有する(第1の構成)。
上述の構成によれば、管の外周面上に周方向に並んでいる凹凸記号の三次元データを、三次元データ取得部によって取得して、前記三次元データから、前記凹凸記号が直線状に並ぶような画像データを得ることができる。そして、前記画像データにおいて、前記凹凸記号の読み取りを開始するための基準となる基準記号を特定することにより、前記基準記号を基準として前記凹凸記号を読み取ることができる。
これにより、前記基準記号を基準として前記凹凸記号を読み取ることができるため、前記画像データから、前記凹凸記号をより正確に読み取ることができる。しかも、特許文献1に開示されている無地領域を特定できない場合であっても、前記三次元データから変換された前記画像データにおいて前記基準記号を特定することにより、前記三次元データの取得が継続されない。よって、前記凹凸記号の読み取り時間が無駄に長くなることなく、より短い時間で前記凹凸記号を読み取ることができる。
したがって、上述の構成を有する記号読み取り装置によって、管の外表面上に形成された凹凸記号をより精度良く読み取ることができるとともに前記凹凸記号の読み取り時間を短縮できる。
前記第1の構成において、前記三次元データ取得部は、前記凹凸記号の並び方向である前記一方向とは反対方向に前記管を相対回転させながら、前記凹凸記号の三次元データを取得する(第2の構成)。
これにより、三次元データ取得部は、凹凸記号の並び方向である一方向に前記凹凸記号の三次元データを取得することができる。よって、前記凹凸記号をより迅速に且つより確実に読み取ることができる。
前記第1の構成において、前記記号読み取り部は、前記画像データを用いて、前記凹凸記号の並び方向である前記一方向において前記基準記号よりも後ろに位置する凹凸記号を読み取る(第3の構成)。
これにより、記号読み取り部は、画像データを用いて、凹凸記号の並び方向である一方向において基準記号よりも後ろに位置する前記凹凸記号を読み取ることができる。よって、前記凹凸記号をより確実に読み取ることができる。
前記第1の構成において、前記三次元データ取得部は、前記管を軸線を中心として1回転以上、相対回転させながら、前記凹凸記号の三次元データを取得する。前記記号読み取り部は、前記画像データを用いて、前記基準記号に対して、前記凹凸記号の並び方向である前記一方向とは反対方向の所定位置に位置する凹凸記号を読み取る(第4の構成)。
これにより、管が軸線を中心として1回転以上回転している間に取得した三次元データから得られる画像データにおいて、基準記号が他の記号であると誤判定された場合でも、その後に基準記号特定部によって特定された基準記号に対して、前記凹凸記号の並び方向である一方向とは反対方向の所定位置に位置する凹凸記号を読み取ることにより、凹凸記号をより確実に読み取ることができる。
前記第1の構成において、前記三次元データ取得部は、前記三次元データを所定のデータ長さで分割して分割三次元データとして出力する。前記画像データ変換部は、前記分割三次元データを複数連結して、前記画像データに変換する(第5の構成)。
これにより、三次元データ取得部から出力されるデータの容量を小さくすることができるため、記号読み取り装置の負荷を軽減することができる。
前記第1の構成において、前記記号読み取り部は、前記画像データにおいて、前記基準記号から前記凹凸記号の並び方向に所定の位置で、所定範囲の画像データを抽出するデータ抽出部と、前記データ抽出部によって抽出された範囲の画像データを用いて前記凹凸記号を読み取る読み取り実行部とを有する(第6の構成)。
これにより、凹凸記号を読み取る際の画像データの容量を小さくすることができる。よって、画像データから凹凸記号を読み取る際の記号読み取り装置の負荷を軽減することができる。
しかも、前記画像データから、凹凸記号を読み取りたい所定範囲の画像データを抽出することができるため、前記所定範囲以外の画像データを誤って読み取ることを防止できる。したがって、前記画像データから読み取りたい凹凸記号を、より精度良く読み取ることができる。
前記第1の構成において、前記管の記号読み取り装置は、前記画像データにおける特定の記号データを取り除いて、前記記号読み取り部によって前記凹凸記号を読み取るための画像データを生成する画像データフィルタ部をさらに有する(第7の構成)。
これにより、画像データにおいて特定の記号データを除去して、凹凸記号を読み取ることができる。したがって、前記画像データにおいて必要な記号のみを精度良く読み取ることができる。よって、管の外表面上に形成された前記凹凸記号をより精度良く読み取ることができる。
前記第1の構成において、前記三次元データ取得部は、前記三次元データとして、前記管の内壁及び外壁がそれぞれ前記凹凸記号を読み取る領域の輪郭となるような三次元データを取得する。前記画像データ変換部は、前記画像データにおいて、前記輪郭を、前記領域とその領域外とを区別可能な直線部に変換する(第8の構成)。
これにより、画像データにおいて、凹凸記号と輪郭との違いを明確にすることができる。したがって、前記画像データを用いて前記凹凸記号を読み取る際に、前記輪郭を前記凹凸記号の一部として間違って読み取ることを防止できる。よって、前記凹凸記号をより精度良く読み取ることができる。
本発明の一実施形態に係る管の記号読み取り方法は、管の外表面上に周方向の一方向に並ぶように凹部または凸部によって形成された凹凸記号を読み取る記号読み取り方法である。この方法は、前記管を軸線を中心として相対回転させながら、前記管の外表面に対する前記凹凸記号の高さを測定することにより、前記凹凸記号の三次元データを取得する三次元データ取得ステップと、前記三次元データ取得ステップで取得された前記三次元データを、前記凹凸記号が直線状に並ぶような画像データに変換する画像データ変換ステップと、前記画像データ変換ステップで変換された前記画像データにおいて、前記凹凸記号の読み取りを開始する基準となる基準記号を特定する基準記号特定ステップと、前記画像データを用いて、前記基準記号特定ステップで特定された前記基準記号を基準として前記凹凸記号を読み取る記号読み取りステップと、を有する(第1の方法)。
上述の方法によれば、管の外周面上に周方向に並んでいる凹凸記号の三次元データを、三次元データ取得ステップによって取得して、前記三次元データから、前記凹凸記号が直線状に並ぶような画像データを得ることができる。そして、前記画像データにおいて、前記凹凸記号の読み取りを開始するための基準となる基準記号を特定することにより、前記基準記号を基準として前記凹凸記号を読み取ることができる。
これにより、前記基準記号を基準として前記凹凸記号を読み取ることができるため、前記画像データから、前記凹凸記号をより正確に読み取ることができる。しかも、特許文献1に開示されている無地領域を特定できない場合であっても、前記三次元データから変換された前記画像データにおいて前記基準記号を特定することにより、前記三次元データの取得が継続されない。よって、凹凸記号の読み取り時間が無駄に長くなることなく、より短い時間で前記凹凸記号を読み取ることができる。
したがって、上述の記号読み取り方法によって、管の外表面上に形成された凹凸記号をより精度良く読み取ることができるとともに凹凸記号の読み取り時間を短縮できる。
前記第1の方法において、前記管の記号読み取り方法は、前記三次元データ取得ステップで取得された前記三次元データを、所定の長さで分割して分割三次元データを生成する分割三次元データ生成ステップをさらに有する。前記画像データ変換ステップは、前記分割三次元データ生成ステップで生成された前記分割三次元データを複数連結して、前記画像データに変換する(第2の方法)。
これにより、三次元データ取得ステップで取得部から出力されるデータの容量を小さくすることができるため、記号読み取り時における装置の負荷を軽減することができる。
前記第1の方法において、前記記号読み取りステップは、前記画像データ変換ステップで得られた前記画像データにおいて、前記基準記号から前記凹凸記号の並び方向に所定の位置で、所定範囲の画像データを抽出するデータ抽出ステップと、前記データ抽出ステップで抽出された範囲の画像データを用いて前記凹凸記号を読み取る読み取り実行ステップとを有する(第3の方法)。
これにより、凹凸記号を読み取る際の画像データの容量を小さくすることができる。よって、画像データから凹凸記号を読み取る際に装置の負荷を軽減することができる。
しかも、前記画像データから、凹凸記号を読み取りたい所定範囲の画像データを抽出することができるため、前記所定範囲以外の画像データを誤って読み取ることを防止できる。したがって、前記画像データから読み取りたい凹凸記号を、より精度良く読み取ることができる。
前記第1の方法において、前記三次元データ取得ステップでは、前記三次元データとして、前記管の内壁及び外壁がそれぞれ前記凹凸記号を読み取る領域の輪郭となるような三次元データを取得する。前記画像データ変換ステップでは、前記画像データにおいて、前記輪郭を、前記領域とその領域外とを区別可能な直線部に変換する(第4の方法)。
これにより、画像データにおいて、凹凸記号と輪郭との違いを明確にすることができる。したがって、前記画像データを用いて凹凸記号を読み取る際に、前記輪郭を凹凸記号の一部として間違って読み取ることを防止できる。よって、凹凸記号をより精度良く読み取ることができる。
本発明の一実施形態に係る管の記号読み取り装置は、管を軸線を中心として相対回転させながら、前記管の外表面に対する凹凸記号の高さを測定することにより、前記凹凸記号の三次元データを取得する三次元データ取得部と、取得した前記三次元データを、前記凹凸記号が直線状に並ぶような画像データに変換する画像データ変換部と、前記画像データにおいて、前記凹凸記号の読み取りを開始する基準となる基準記号を特定する基準記号特定部と、前記画像データを用いて、前記基準記号を基準として前記凹凸記号を読み取る記号読み取り部と、を有する。
本発明の一実施形態に係る管の記号読み取り方法は、管を軸線を中心として相対回転させながら、前記管の外表面に対する凹凸記号の高さを測定することにより、前記凹凸記号の三次元データを取得する三次元データ取得ステップと、前記三次元データ取得ステップで取得された前記三次元データを、前記凹凸記号が直線状に並ぶような画像データに変換する画像データ変換ステップと、前記画像データ変換ステップで変換された前記画像データにおいて、前記凹凸記号の読み取りを開始する基準となる基準記号を特定する基準記号特定ステップと、前記画像データを用いて、前記基準記号特定ステップで特定された前記基準記号を基準として前記凹凸記号を読み取る記号読み取りステップと、を有する。
これにより、画像データにおいて、前記凹凸記号の読み取りを開始するための基準となる基準記号を特定して、前記基準記号を基準として前記凹凸記号を読み取ることにより、前記凹凸記号をより精度良く読み取ることができる。しかも、特許文献1に開示されている無地領域を特定できない場合であっても、前記三次元データの取得が継続されない。よって、凹凸記号の読み取り時間が無駄に長くなることなく、より短い時間で前記凹凸記号を読み取ることができる。したがって、管の外表面上に形成された凹凸記号をより精度良く読み取ることができるとともに凹凸記号の読み取り時間を短縮できる。
図1は、記号読み取り装置の概略構成を示す図である。 図2は、図1に記載の記号読み取り装置における三次元データ取得部を軸線方向に見た図である。 図3は、画像データ変換部によって、三次元データから変換された画像データの一例を示す図である。 図4は、実施形態1における管の記号読み取り方法を示すフローチャートである。 図5は、実施形態2に係る管の記号読み取り装置の概略構成を示す図である。 図6は、図5に記載の記号読み取り装置において、取得された分割三次元データが連結画像データに変換される様子の一例を模式的に示す図である。 図7は、図5に記載の記号読み取り装置において、データ抽出部によって、画像データのうち一部が抽出された抽出画像データの一例を示す図である。 図8は、実施形態2における管の記号読み取り方法を示すフローチャートである。 図9は、実施形態3に係る管の記号読み取り装置の概略構成を示す図である。 図10は、図9に記載の記号読み取り装置において、画像データ変換部によって変換された画像データの一例を示す図であり、(a)は輪郭画像データを含む画像データの一例を示していて、(b)は前記輪郭画像データから変換された直線部を含む画像データの一例を示している。 図11は、直線部及び凹凸記号画像部が強調された画像データ及び、画像データフィルタ部によって読み取り対象外の画像が取り除かれた画像データの一例を示す図であり、(a)は直線部及び凹凸記号画像部が強調された画像データの一例を示していて、(b)は読み取り対象外の画像が取り除かれた画像データの一例を示している。 図12は、実施形態3における管の記号読み取り方法を示すフローチャートである。 図13は、その他の実施形態において、1回転以上の画像データを用いて、基準記号に対して、凹凸記号の並び方向である一方向とは反対方向の所定位置に位置する読み取り対象部において、凹凸記号を読み取る様子を示す図である。 図14は、図5に記載の記号読み取り装置において、データ抽出部によって、画像データのうち一部が抽出された抽出画像データの一例を示す図である。
以下で、各実施形態について、図面を参照しながら説明する。各図において、同一部分には同一の符号を付して、その同一部分の説明は繰り返さない。なお、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各構成部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
以下の説明において、軸線方向は、管99の軸線Pが延びる方向を意味する。径方向は、管99の軸線Pに直交する方向を意味する。周方向は、管99を軸線方向に見て、管99の外周面が延びる方向を意味する。
また、以下の説明において、“固定”、“接続”及び“取り付ける”等(以下、固定等)の表現は、部材同士が直接、固定等されている場合だけでなく、他の部材を介して固定等されている場合も含む。すなわち、以下の説明において、固定等の表現には、部材同士の直接的及び間接的な固定等の意味が含まれる。
[実施形態1]
(全体構成)
図1は、本発明の実施形態に係る管99の記号読み取り装置1の概略構成を示す図である。図2は、図1に記載の記号読み取り装置1の三次元データ取得部10を軸線方向に見た図である。記号読み取り装置1は、測定対象である管99の端面99aに形成された凹凸記号90を読み取るための装置である。
管99は、例えば、水道管に使用される鋳鉄管である。管99は、軸線Pに沿って延びる円筒形状を有する。管99の軸線方向の端面99a上には、管99の呼び径、製造工場、製造年、ロット番号、製造メーカ等を示す凹凸記号90が形成されている。前記凹凸記号90は、凸部、凹部、または、凸部及び凹部の組み合わせによって構成されている。なお、端面99aは、管99の外表面の一部であり、管99の軸線方向の端部に位置する。
図2に示すように、凹凸記号90は、管99の端面99a上に、周方向に並ぶように形成されている。凹凸記号90は、例えば、鋳出し、レーザー切削等によって、管99の端面99a上に形成される。凹凸記号90は、文字91、図形92、または、文字91及び図形92の組み合わせを含む。文字91は、言語または数字等である。図形92は、象形的なマーク等である。
図1に示すように、記号読み取り装置1は、三次元データ取得部10と、制御部30とを有する。記号読み取り装置1は、三次元データ取得部10によって、管99を軸線Pまわりに回転させながら、管99の端面99aに形成された凹凸記号90の三次元データを取得する。
三次元データ取得部10は、回転駆動部5と、データ取得部本体11と、データ記憶部12とを有する。
回転駆動部5は、管99を下方から回転可能に支持する複数のローラ部5aを含む。回転駆動部5は、複数のローラ部5aを回転させることによって、管99を軸線Pまわりに回転させる。
データ取得部本体11は、公知の光切断法を用いて、管99の端面99aにおける径方向の位置情報と、その位置における高さ情報と、が含まれる2次元データを計測する。図2に示すように、データ取得部本体11は、回転駆動部5によって相対回転している管99の端面99aにおける前記2次元データを計測する。これにより、三次元データ取得部10は、管99の端面99aにおける径方向及び周方向の位置情報と、その位置における高さ情報とを含む三次元データを取得できる。前記三次元データには、端面99aに形成された凹凸記号90の三次元データが含まれる。
データ記憶部12は、前記三次元データを記憶可能な構成を有する。データ記憶部12は、例えば、ハードディスク、SSD、RAM、USBメモリ、CD-ROM等である。データ記憶部12は、データを記憶可能な構成を有していれば、どのような構成の装置または機器であってもよい。データ記憶部12に記憶された前記三次元データは、制御部30の画像データ変換部40に出力される。
(制御部)
制御部30は、記号読み取り装置1における凹凸記号90の読み取りを制御する。制御部30は、測定制御部20と、読み取り制御部33と、記憶部75とを有する。
測定制御部20は、三次元データ取得部10による前記三次元データの取得を制御するとともに、回転駆動部5による管99の回転を制御する。具体的には、測定制御部20は、複数のローラ部5aによって凹凸記号90の並び方向である一方向とは反対方向に管99を相対回転させるように、回転駆動部5を制御する。図2に示す例では、測定制御部20は、凹凸記号90の並び方向である時計方向とは反対方向である反時計方向に管99が回転するように、複数のローラ部5aを駆動させる。また、測定制御部20は、管99の端面99aに形成された凹凸記号90の前記三次元データを取得するように、三次元データ取得部10を制御する。
(読み取り制御部)
読み取り制御部33は、三次元データ取得部10によって取得された凹凸記号90の前記三次元データを用いて、管99の端面99aに形成された凹凸記号90の読み取りを行う。読み取り制御部33は、画像データ変換部40と、基準記号特定部50と、記号読み取り部60とを有する。
図3は、画像データ変換部40によって、前記三次元データから変換された画像データ41の一例を示す図である。図3に示すように、画像データ変換部40は、三次元データ取得部10によって取得された前記三次元データから、凹凸記号90が直線状に並ぶような画像データ41に変換する。画像データ変換部40は、例えば、前記三次元データから、凹凸記号90の前記高さ情報が色の明度によって表現された画像データ41に変換する。画像データ41は、凹凸記号90の画像である凹凸記号画像部49を含む。凹凸記号画像部49は、凹凸記号90の文字91及び図形92を表示する画像データである。
画像データ変換部40は、凹凸記号画像部49がより鮮明になるような画像処理を行ってもよい。前記画像処理は、例えば、前記高さ情報に対して前記色の明度のレンジを調整する処理、二値化処理等である。これにより、後述の基準記号特定部50によって、凹凸記号画像部49において基準記号51の特定を容易に行うことができるとともに、後述の記号読み取り部60によって、凹凸記号画像部49における凹凸記号90の読み取りを容易に行うことができる。
基準記号特定部50は、凹凸記号画像部49において基準記号51を特定する。基準記号特定部50は、例えば、記憶部75に予め記憶されている基準記号登録データと、凹凸記号画像部49における凹凸記号90の画像データとを比較することによって、基準記号51を特定する。基準記号特定部50は、例えば、記号の形状の一致度を比較することによって、基準記号51を特定する。例えば、図3では、基準記号特定部50は、前記基準記号登録データと形状の一致度が高い記号である「水マーク」を基準記号51として特定する。基準記号特定部50は、凹凸記号画像部49において、「水マーク」以外の凹凸記号を基準記号51として特定してもよい。基準記号51は、記号読み取り部60が凹凸記号90を読み取るための動作を開始する際に基準となる記号である。
図3に示すように、記号読み取り部60は、基準記号51を基準として、凹凸記号画像部49のうち読み取り対象部61において、凹凸記号90を読み取る。読み取り対象部61は、凹凸記号画像部49において、読み取り対象である凹凸記号90の画像データを含む部分である。
記号読み取り部60は、読み取り対象部61において、文字のみを読み取ってもよい。記号読み取り部60は、例えば、公知の光学文字認識(OCR)システムの機能を有していてもよい。記号読み取り部60は、読み取った結果を記号データとして記憶部75に出力してもよい。
例えば、記号読み取り部60は、画像データ41の凹凸記号画像部49のうち、凹凸記号90の並び方向である一方向において基準記号51よりも後ろに位置する読み取り対象部61において、凹凸記号90を読み取る。図3に示す例では、記号読み取り部60は、基準記号51として特定した「水マーク」よりも後ろに位置する読み取り対象部61において、凹凸記号90を読み取る。図3に示す例では、記号読み取り部60は、読み取り対象部61において、文字「DS22F150GX112」を読み取る。
記憶部75は、前記基準記号登録データを記憶する以外に、記号読み取り部60から出力される前記記号データを記憶してもよい。記憶部75は、例えば、ハードディスク、SSD、RAM、USBメモリ、CD-ROM等の記憶媒体である。記憶部75は、データを記憶可能な構成を有していれば、どのような構成の装置または機器であってもよい。記憶部75は、制御部30とは別に設けられていてもよい。
上述の構成によれば、三次元データ取得部10が、管99の外周面上である端面99a上に周方向に並んでいる凹凸記号90の前記三次元データを取得できる。そして、画像データ変換部40が、前記三次元データを、凹凸記号90(凹凸記号画像部49)が直線状に並ぶような画像データ41に変換できる。そして、基準記号特定部50が、画像データ41において、凹凸記号90の読み取りを開始する基準となる基準記号51を特定できる。記号読み取り部60が、画像データ41を用いて、基準記号51を基準として凹凸記号90を読み取ることができる。このようにして、記号読み取り装置1は、管99の端面99a上に形成された凹凸記号90を読み取ることができる。
これにより、記号読み取り装置1は、画像データ41から、管99の凹凸記号90をより正確に読み取ることができる。しかも、特許文献1に開示されている無地領域を特定できない場合であっても、前記三次元データから変換された画像データ41において基準記号51を特定するので、前記三次元データの取得が継続されない。よって、凹凸記号の読み取り時間が無駄に長くなることなく、より短い時間で凹凸記号90を読み取ることができる。
したがって、上述の構成を有する記号読み取り装置1によって、管99の外表面上に形成された凹凸記号90をより精度良く読み取ることができるとともに凹凸記号の読み取り時間を短縮できる。
しかも、記号読み取り装置1では、特許文献1に開示されているような無地領域が不要である。そのため、上述の構成を有する記号読み取り装置1は、前記無地領域を特定できない管99の外周面上に形成された凹凸記号90も読み取ることができる。よって、より高い汎用性を有する記号読み取り装置1を実現できる。
さらに、上述のように、三次元データ取得部10は、凹凸記号90の並び方向である一方向とは反対方向に管99を相対回転させながら凹凸記号90の前記三次元データを取得するので、凹凸記号90の並び方向である一方向に凹凸記号90の前記三次元データを取得することができる。よって、凹凸記号90をより迅速に且つより確実に読み取ることができる。
加えて、上述のように、記号読み取り部60は、画像データ41を用いて、凹凸記号90の並び方向である一方向において基準記号51よりも後ろに位置する読み取り対象部61において、凹凸記号90を読み取る。これにより、凹凸記号90をより確実に読み取ることができる。
(管の記号読み取り方法)
次に、管99の端面99aに形成された凹凸記号90を、上述の構成を有する記号読み取り装置1を用いて読み取る方法(記号読み取り方法)について、図4を用いて説明する。図4は、実施形態1における記号読み取り方法を示すフローチャートである。
図4に示すフローがスタート(START)すると、まずステップSA1では、三次元データ取得部10の回転駆動部5が管99を回転させた状態で、データ取得部本体11が、端面99a上の凹凸記号90の高さ情報を測定することにより、三次元データを取得する。続くステップSA2では、画像データ変換部40が、前記三次元データを画像データ41に変換する。画像データ41には、凹凸記号画像部49が含まれる。
その後、ステップSA3では、基準記号特定部50が、凹凸記号画像部49の中から、基準記号51を特定する。
続くステップSA4では、記号読み取り部60が、基準記号51を動作開始の基準として、凹凸記号画像部49のうち読み取り対象部61において、凹凸記号90を読み取る。その後、このフローを終了する(END)。
ここで、ステップSA1が三次元データ取得ステップに対応し、ステップSA2が画像データ変換ステップに対応し、ステップSA3が基準記号特定ステップに対応し、ステップSA4が記号読み取りステップに対応する。
上述の方法によれば、管99の外周面上に周方向に並んでいる凹凸記号90の三次元データを、ステップSA1によって取得して、前記三次元データから、凹凸記号90(凹凸記号画像部49)が直線状に並ぶような画像データ41を得ることができる。そして、凹凸記号画像部49において、基準記号51を特定できる。よって、基準記号51を基準として、凹凸記号画像部49のうち読み取り対象部61において、凹凸記号90を読み取ることができる。
これにより、記号読み取り装置1は、画像データ41を用いて、管99の凹凸記号90をより正確に読み取ることができる。しかも、記号読み取り装置1は、特許文献1に開示されているような無地領域を特定できない場合であっても、前記三次元データから変換された画像データ41において基準記号51を特定できる。よって、三次元データ取得部10による前記三次元データの取得が継続されない。したがって、凹凸記号の読み取り時間が無駄に長くなることなく、より短い時間で凹凸記号90を読み取ることができる。
したがって、上述の記号読み取り方法によって、管99の外表面上に形成された凹凸記号90をより精度良く読み取ることができるとともに凹凸記号の読み取り時間を短縮できる。
[実施形態2]
図5に、実施形態2に係る記号読み取り装置200の概略構成を示す。本実施形態に係る記号読み取り装置200の制御部230の構成は、実施形態1の記号読み取り装置1の制御部30の構成とは異なる。以下では、実施形態1と同様の構成には、同一の符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる構成についてのみ説明する。図6は、記号読み取り装置200において、取得された分割三次元データ215が連結画像データ241に変換される様子の一例を模式的に示す図である。
図5に示すように、実施形態2に係る記号読み取り装置200は、三次元データ取得部210と、制御部230とを有する。
図5及び図6に示すように、三次元データ取得部210は、取得した三次元データを所定のデータ長さに分割し、分割したデータを分割三次元データ215として画像データ変換部240に出力する。
三次元データ取得部210は、例えば、前記取得した三次元データをリアルタイムで分割し、分割したデータを分割三次元データ215として画像データ変換部240に出力してもよい。また、三次元データ取得部210は、例えば、データ記憶部12に記憶されている三次元データを所定のデータ長さに分割して、分割したデータを分割三次元データ215として画像データ変換部240に出力してもよい。
制御部230は、測定制御部20と、読み取り制御部233と、記憶部75とを有する。読み取り制御部233は、画像データ変換部240と、基準記号特定部50と、記号読み取り部260とを有する。
画像データ変換部240は、複数の分割三次元データ215を凹凸記号90の並び方向である一方向に連結して、連結画像データ241に変換する。複数の分割三次元データ215を連結する点以外、複数の分割三次元データ215から連結画像データ241への変換方法は、実施形態1における三次元データから画像データ41への変換方法と同様である。連結画像データ241が本発明の画像データに対応する。
記号読み取り部260は、画像データ41のうち一部を抽出して、抽出した画像データを用いて凹凸記号90を読み取る。詳しくは、記号読み取り部260は、データ抽出部261と、読み取り実行部262とを有する。
図7及び図14は、それぞれ、記号読み取り装置200において、データ抽出部261によって、画像データ41のうち一部が抽出された抽出画像データ242の一例を示す図である。図7及び図14に示すように、データ抽出部261は、連結画像データ241において、凹凸記号90の並び方向に基準記号51から所定の位置で、所定範囲の画像データを、抽出画像データ242として抽出する。
前記所定位置は、読み取り対象部61が含まれる位置であり、例えば基準記号51を基準として予め設定された位置である。前記所定範囲は、読み取り対象部61が含まれる範囲であり、例えば予めサイズ等が設定された範囲である。前記所定範囲内では、面積、線の長さ(文字の縦方向及び横方向の長さなどを含む)、線の太さ、真円度などの閾値が設定されていて、記号読み取り部260は、それらの一つでも閾値以下の場合に、凹凸記号90として読み込まないようにしてもよい。前記所定範囲の画像データが複数抽出される場合には、抽出された各画像データで同一の閾値が設定されていてもよいし、異なる閾値が設定されていてもよい。
図7に示す例では、データ抽出部261は、管99を複数周回転させて得られた連結画像データ241において、凹凸記号90の並び方向に、基準記号51から規定のデータ長さの範囲、すなわち基準記号51である「水マーク」を基準として読み取り対象部61が含まれる規定のデータ長さの範囲(所定範囲)を、抽出画像データ242として抽出している。よって、図7に示す例では、前記所定位置は、凹凸記号90の並び方向において、基準記号51である「水マーク」のすぐ後ろの位置である。
図14に示す例では、データ抽出部261は、連結画像データ241において、凹凸記号90の並び方向に、基準記号51である「水マーク」に対して複数の所定位置で、それぞれ所定範囲の画像データを、複数の抽出画像データ243として抽出する。図14に示す例では、前記所定位置は、連結画像データ241における複数の位置であり、前記所定範囲は、位置によってそれぞれ異なっている。前記所定範囲は、連結画像データ241における管99の端面99aの厚み方向(図14における画像の幅方向)において、管99の端面99aの厚みDよりも狭い範囲が好ましい。
なお、データ抽出部261による連結画像データ241からの画像データの抽出は、上述の図7及び図14に示す例に限定されない。すなわち、連結画像データ241からの画像データの抽出方法は、読み取り対象部61が前記画像データに含まれていれば、どのような方法であってもよい。
読み取り実行部262は、抽出画像データ242または243に含まれる読み取り対象部61から、凹凸記号90を読み取る。
上述の構成によると、三次元データを複数に分割して、分割したデータを分割三次元データ215として画像データ変換部240に出力することにより、三次元データ取得部210から画像データ変換部240に出力されるデータの容量を小さくすることができる。よって、記号読み取り装置200のデータ処理及びデータ送信の負荷を軽減することができる。
しかも、三次元データを所定のデータ長さに分割することにより、読み取り制御部233は、読み取り対象部61が含まれる連結画像データ241をより短い時間で得ることができる。よって、記号読み取り装置200は、より短い時間で凹凸記号90を読み取ることができる。
また、データ抽出部261が連結画像データ241から抽出画像データ242,243を抽出することによって、凹凸記号90を読み取る際の画像のデータ容量を小さくすることができる。よって、連結画像データ241から凹凸記号90を読み取る際の記号読み取り装置200の負荷をさらに軽減することができる。
しかも、連結画像データ241から、凹凸記号90を読み取りたい所定範囲の画像データを抽出画像データ242または243として抽出することができるため、前記所定範囲以外の画像データを誤って読み取ることを防止できる。したがって、抽出画像データ242または243から読み取りたい凹凸記号90を、より精度良く読み取ることができる。
(管の記号読み取り方法)
次に、管99の端面99aに形成された凹凸記号90を、上述の構成を有する記号読み取り装置200を用いて読み取る方法(記号読み取り方法)について、図8を用いて説明する。図8は、実施形態2における記号読み取り方法を示すフローチャートである。
図8に示すフローがスタート(START)すると、まずステップSB1では、実施形態1のステップSA1と同様に、三次元データ取得部210によって三次元データを取得する。続くステップSB2では、前記三次元データを所定のデータ長さに分割して分割三次元データ215を生成する。
その後、ステップSB3では、複数の分割三次元データ215を凹凸記号90の並び方向である一方向に連結して、連結画像データ241に変換する。
ステップSB4では、実施形態1のステップSA3と同様に、凹凸記号画像部49において基準記号51を特定する。
続くステップSB5では、データ抽出部261は、連結画像データ241において、基準記号51から凹凸記号90の並び方向に所定の位置で、所定範囲の画像データを抽出する。これにより、抽出画像データ242または243が得られる。
ステップSB6では、読み取り実行部262が、抽出画像データ242または243を用いて、読み取り対象部61から凹凸記号90を読み取る。その後、このフローを終了する(END)。
ここで、ステップSB1が三次元データ取得ステップに対応し、ステップSB2が分割三次元データ生成ステップに対応し、ステップSB3が画像データ変換ステップに対応し、ステップSB4が基準記号特定ステップに対応し、ステップSB5がデータ抽出ステップに対応し、ステップSB6が読み取り実行ステップに対応し、ステップSB5及びSB6が記号読み取りステップに対応する。
上述の方法によれば、三次元データを複数に分割して、分割したデータを分割三次元データ215として画像データ変換部240に出力することにより、三次元データ取得部210から画像データ変換部240に出力されるデータの容量を小さくすることができる。よって、記号読み取り装置200のデータ処理及びデータ送信の負荷を軽減することができる。
また、連結画像データ241の一部分を抽出画像データ242または243として抽出し、抽出画像データ242または243において凹凸記号90を読み取るため、凹凸記号90の読み取りに用いる画像データの容量を小さくすることができる。よって、連結画像データ241から凹凸記号90を読み取る際の記号読み取り装置200の負荷を軽減することができる。
しかも、連結画像データ241から、凹凸記号90を読み取りたい所定範囲の画像データを抽出画像データ242または243として抽出することができるため、前記所定範囲以外の画像データを誤って読み取ることを防止できる。したがって、抽出画像データ242または243から読み取りたい凹凸記号90を、より精度良く読み取ることができる。
[実施形態3]
図9に、実施形態3に係る記号読み取り装置300の概略構成を示す。本実施形態に係る記号読み取り装置300の制御部330の構成は、実施形態1の制御部30の構成と異なる。以下では、実施形態1と同様の構成には、同一の符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる構成についてのみ説明する。
図9に示すように、実施形態3に係る記号読み取り装置300は、三次元データ取得部10と、制御部330とを有する。
三次元データ取得部10は、管99の内壁397及び外壁398がそれぞれ凹凸記号90を読み取る領域の輪郭となるような三次元データを取得する。
制御部330は、測定制御部20と、読み取り制御部333と、記憶部75とを有する。読み取り制御部333は、画像データ変換部340と、基準記号特定部50と、画像データフィルタ部385と、記号読み取り部60とを有する。
図10は、画像データ変換部340によって変換された画像データ341A,341Bの一例を示す図である。図10(a)に示すように、画像データ変換部340は、前記輪郭を含む前記三次元データを、画像データ341Aに変換する。画像データ341Aは、前記輪郭が画像に変換された輪郭画像部345を含む。
図10(b)に示すように、画像データ変換部340は、画像データ341Aを、輪郭画像部345が直線部Lに変換された画像データ341Bに変換する。直線部Lは、例えば輪郭画像部345を太くして強調した直線状の画像である。直線部Lによって、凹凸記号画像部49が含まれる領域と、その領域外とをより明確に区別することができる。
図11は、直線部L及び凹凸記号画像部49が強調された画像データ341C及び、画像データフィルタ部385によって読み取り対象外の画像347が取り除かれた画像データ341Dの一例を示す図である。図11(a)に示すように、画像データフィルタ部385は、画像データ341Bに対して2値化処理等を行うことによって、直線部L及び凹凸記号画像部49が強調された画像データ341Cを生成する。
図11(b)に示すように、画像データフィルタ部385は、画像データ341Cから読み取り対象外の画像347を取り除いた画像データ341Dを生成する。読み取り対象外の画像347は、記号だけでなく、輪郭画像部345、直線部L等も含む。例えば、図11では、画像データフィルタ部385は、画像データ341Cから、読み取り対象外である、直線部L及び凹凸記号画像部49における所定の図形の画像347を取り除いている。
画像データフィルタ部385は、画像の形状、長さ、面積、真円度、明度の違い等のパラメータに閾値を設けることによって、前記閾値以下の画像347を読み取り対象外の画像として選定することができる。
上述の構成によると、画像データ341Aにおける凹凸記号画像部49と輪郭画像部345との違いを明確にできる。さらに、輪郭画像部345を強調した直線部Lによって、画像データ341Bにおける凹凸記号画像部49と直線部Lとの違いをより明確にできる。したがって、画像データ341Bを2値化処理等を行って得られる画像データ341Cにおいても、凹凸記号画像部49と直線部Lとの違いをより明確にできる。よって、画像データフィルタ部385が、画像データ341Cから読み取り対象外の画像347をより確実に取り除くことができる。
上述のように画像データフィルタ部385によって画像データ341Dを生成することにより、記号読み取り部60は、読み取り対象外の画像347が除去された読み取り対象部61において凹凸記号90を読み取ることができる。したがって、画像データ341Dにおいて読み取り対象の凹凸記号90のみを精度良く読み取ることができる。
(管の記号読み取り方法)
次に、管99の端面99aに形成された凹凸記号90を、上述の構成を有する記号読み取り装置300を用いて読み取る方法(記号読み取り方法)について、図12を用いて説明する。図12は、実施形態3における前記記号読み取り方法を示すフローチャートである。
図12に示すフローがスタート(START)すると、まずステップSC1では、三次元データ取得部10によって、管99の内壁397及び外壁398がそれぞれ凹凸記号90を読み取る領域の輪郭となるような三次元データを取得する。続くステップSC2では、前記三次元データを、輪郭画像部345を有する画像データ341Aに変換する。そして、画像データ341Aを、直線部Lを有する画像データ341Bに変換する。
その後、ステップSC3では、実施形態1のステップSA3と同様に、基準記号特定部50によって、凹凸記号画像部49において基準記号51を特定する。
続くステップSC4では、画像データフィルタ部385は、直線部L及び凹凸記号画像部49が強調された画像データ341Cを生成する。その後、画像データフィルタ部385は、読み取り対象外の画像347を画像データ341Cから除去して画像データ341Dを生成する。
ステップSC5では、画像データ341Dを用いて、読み取り対象部61において、凹凸記号90を読み取る。その後、このフローを終了する(END)。
ここで、ステップSC1が三次元データ取得ステップに対応し、ステップSC2が画像データ変換ステップに対応し、ステップSC3が基準記号特定ステップに対応し、ステップSC4が画像フィルタステップに対応し、ステップSC5が記号読み取りステップに対応する。
上述の方法によると、画像データ341Aにおける凹凸記号画像部49と輪郭画像部345との違いを明確にできる。さらに、輪郭画像部345を強調した直線部Lによって、画像データ341Bにおける凹凸記号画像部49と直線部Lとの違いをより明確にできる。したがって、画像データ341Bを2値化処理等を行って得られる画像データ341Cにおいても、凹凸記号画像部49と直線部Lとの違いをより明確にできる。よって、画像データ341Cから読み取り対象外の画像347をより確実に取り除くことができる。
上述のように画像データ341Dを生成することにより、記号読み取り部60は、読み取り対象外の画像347が除去された読み取り対象部61において、凹凸記号90を読み取ることができる。したがって、画像データ341Dにおいて読み取り対象の凹凸記号90のみを精度良く読み取ることができる。よって、管99の外表面上に形成された凹凸記号90をより精度良く読み取ることができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
前記各実施形態では、記号読み取り部60、260は、画像データ41または連結画像データ241において、基準記号51に対して凹凸記号90の並び方向である一方向に位置する読み取り対象部61における凹凸記号90を読み取る。
図13は、1回転以上の画像データを用いて、基準記号に対して凹凸記号の並び方向である一方向とは反対方向の所定位置に位置する読み取り対象部において、凹凸記号90を読み取る様子を示す図である。
図13に示すように、記号読み取り部は、三次元データ取得部によって取得された1回転以上の三次元データから画像データ変換部によって変換された1回転以上の画像データを用いて、基準記号に対して凹凸記号の並び方向である一方向とは反対方向の所定位置に位置する読み取り対象部において、凹凸記号90を読み取ってもよい。
これにより、管を1回転以上回転させている間に取得した三次元データから得られる画像データにおいて、先の周で基準記号が他の記号であると誤判定されて基準記号を特定できなかった場合でも、後の周で基準記号特定部によって特定された基準記号に対して、前記凹凸記号の並び方向である一方向とは反対方向の規定位置に位置する読み取り対象部において凹凸記号90を読み取ることができる。したがって、凹凸記号をより確実に読み取ることができる。
前記実施形態1の記号読み取り装置1は、前記実施形態2の記号読み取り装置200の構成及び前記実施形態3の記号読み取り装置300の構成のうち少なくとも一部の構成を有していてもよい。また、前記実施形態2の記号読み取り装置200は、前記実施形態1の記号読み取り装置1の構成及び前記実施形態3の記号読み取り装置300の構成のうち少なくとも一部の構成を有していてもよい。また、前記実施形態3の記号読み取り装置300は、前記実施形態1の記号読み取り装置1の構成及び前記実施形態2の記号読み取り装置200の構成のうち少なくとも一部の構成を有していてもよい。
前記各実施形態では、基準記号特定部50は、凹凸記号画像部49から1つの基準記号51を特定する。しかしながら、基準記号特定部は、複数の基準記号を特定してもよい。これにより、記号読み取り部は、一の基準記号が不鮮明な場合でも、他の基準記号を基準として、読み取り対象部において凹凸記号を読み取ることができる。
前記各実施形態では、記号読み取り部60、260は、基準記号51を基準として、読み取り対象部61において凹凸記号90を読み取る。しかしながら、記号読み取り部は、読み取り対象部を指定せずに、基準記号を基準として、凹凸記号画像部において凹凸記号を読み取ってもよい。
前記各実施形態では、読み取り対象部61は、基準記号51を基準として、凹凸記号90の並び方向である一方向に位置する。しかしながら、読み取り対象部は、基準記号から前記一方向に所定距離離れて位置していてもよい。読み取り対象部は、測定する管の種類によって、位置、大きさ、範囲等が決定されてもよい。
前記各実施形態では、読み取り制御部33、233、333は、出力する機能を特に有していない。しかしながら、読み取り制御部は、記号読み取り部が読み取った記号を、記号読み取り装置外部に出力する出力部をさらに有していてもよい。これにより、より容易に凹凸記号を読み取ることができる。出力部は、記号読み取り装置の外部に出力することなく、記号読み取り装置が有する表示部に出力してもよい。前記表示部は、記号読み取り部によって読み取られた記号を表示してもよい。
前記各実施形態では、管99は、水道管に使用される鋳鉄管である。しかしながら、管は、鋳鉄管以外の管でもよい。管は、例えば、鋼、ステンレス等その他の金属製の管でもよい。また、管は、ポリ塩化ビニル等その他の樹脂製の管でもよい。管は、モルタル、コンクリート等によって構成される管でもよい。管は、水道管以外の管でもよい。
前記実施形態2では、三次元データ取得部10は、三次元データを分割して分割三次元データ215を生成する。そして、画像データ変換部240は、分割三次元データ215を連結画像データ241に変換する。しかしながら、三次元データ取得部は、三次元データから分割三次元データを生成しなくてもよい。この場合、画像データ変換部は、分割三次元データではない三次元データを、画像データに変換する。
前記実施形態2では、制御部230は、データ抽出部261を有する。データ抽出部261は、連結画像データ241から抽出画像データ242または243を抽出する。しかしながら、データ抽出部は、連結画像データではない画像データから、抽出画像データを抽出してもよい。制御部は、画像データから抽出画像データを抽出しなくてもよい。すなわち、制御部は、データ抽出部を含まなくてもよい。
前記実施形態3では、画像データ変換部340は、輪郭画像部345を直線部Lに変換する。しかしながら、画像データ変換部は、輪郭画像部を直線部に変換しなくてもよい。
前記実施形態3では、画像データフィルタ部385は、直線部Lを含む画像データ341Bに対して2値化処理等を行うことによって、画像データ341Cを生成する。しかしながら、画像データフィルタ部は、輪郭画像部を含む画像データに対して2値化処理等を行うことによって、輪郭画像部が強調された画像データを生成してもよい。
前記実施形態3では、画像データフィルタ部385は、直線部L及び凹凸記号画像部49等を強調して、画像データ341Cから読み取り対象外の画像347を取り除く。しかしながら、画像データフィルタ部は、強調化する画像処理を行わなくてもよい。この場合、画像データフィルタ部は、強調化する画像処理を行う前の画像データから読み取り対象外の画像を取り除いてもよい。画像データフィルタ部は、画像データから読み取り対象外の画像を取り除かなくてもよい。
前記実施形態3では、記号読み取り部60は、読み取り対象外の画像347が取り除かれた画像データ341Dを用いて、凹凸記号90を読み取る。しかしながら、記号読み取り部は、読み取り対象外の画像が取り除かれていない画像データから凹凸記号を読み取ってもよい。すなわち、記号読み取り部は、読み取り対象外の画像が取り除かれていない、輪郭画像部、直線部を含む画像データ、または、強調化する画像処理が行われた画像データから凹凸記号を読み取ってもよい。
前記各実施形態では、三次元データ取得部10,210は、回転駆動部5によって管99を軸線Pまわりに回転させながら、データ取得部本体11が管99の端面99aに形成された凹凸記号90の三次元データを取得する。しかしながら、三次元データ取得部は、固定された管の端面に対して、データ取得部本体が回転することによって、三次元データを取得してもよい。この場合、三次元データ取得部は、データ取得部本体を管に対して移動させる移動機構を有する。
本発明は、管の外表面上に周方向の一方向に並ぶように凹部または凸部によって形成された凹凸記号を読み取る記号読み取り装置に利用可能である。
1、200、300 記号読み取り装置
5 回転駆動部
5a ローラ部
10、210 三次元データ取得部
11 データ取得部本体
12 データ記憶部
20 測定制御部
30、230、330 制御部
33、233、333 読み取り制御部
40、240、340 画像データ変換部
41、341A、341B、341C、341D 画像データ
49 凹凸記号画像部
50 基準記号特定部
51 基準記号
60、260 記号読み取り部
61 読み取り対象部
75 記憶部
90 凹凸記号
91 文字
92 図形
99 管
99a 端面
215 分割三次元データ
241 連結画像データ
242、243 抽出画像データ
261 データ抽出部
262 読み取り実行部
345 輪郭画像部
347 読み取り対象外の画像
385 画像データフィルタ部
397 内壁
398 外壁
L 直線部
D 管の端面の厚み

Claims (9)

  1. 管の外表面上に周方向の一方向に並ぶように凹部または凸部によって形成された凹凸記号を読み取る記号読み取り装置であって、
    前記管を軸線を中心として相対回転させながら、前記管の外表面に対する前記凹凸記号の高さを測定することにより、前記凹凸記号の三次元データを取得する三次元データ取得部と、
    取得した前記三次元データを、前記凹凸記号が直線状に並ぶような画像データに変換する画像データ変換部と、
    前記画像データにおいて、前記凹凸記号の読み取りを開始する基準となる基準記号を特定する基準記号特定部と、
    前記画像データを用いて、前記基準記号を基準として前記凹凸記号を読み取る記号読み取り部と、
    を有
    前記記号読み取り部は、
    前記画像データにおいて、前記基準記号から前記凹凸記号の並び方向に複数の所定位置で、それぞれ、所定範囲の画像データを抽出するデータ抽出部と、
    前記データ抽出部によって抽出された前記所定範囲の画像データを用いて前記凹凸記号を読み取る読み取り実行部と、
    を有する、
    管の記号読み取り装置。
  2. 請求項1に記載の管の記号読み取り装置において、
    前記三次元データ取得部は、前記凹凸記号の並び方向である前記一方向とは反対方向に前記管を相対回転させながら、前記凹凸記号の三次元データを取得する、
    管の記号読み取り装置
  3. 請求項1に記載の管の記号読み取り装置において、
    前記三次元データ取得部は、前記管を軸線を中心として1回転以上、相対回転させながら、前記凹凸記号の三次元データを取得し、
    前記記号読み取り部は、前記画像データを用いて、前記基準記号に対して、前記凹凸記号の並び方向である前記一方向とは反対方向の所定位置に位置する凹凸記号を読み取る、
    管の記号読み取り装置。
  4. 請求項1に記載の管の記号読み取り装置において、
    前記三次元データ取得部は、前記三次元データを所定のデータ長さで分割して分割三次元データとして出力し、
    前記画像データ変換部は、前記分割三次元データを複数連結して、前記画像データに変換する、
    管の記号読み取り装置。
  5. 請求項1に記載の管の記号読み取り装置において、
    前記画像データにおける特定の記号データを取り除いて、前記記号読み取り部によって前記凹凸記号を読み取るための画像データを生成する画像データフィルタ部をさらに有する、
    管の記号読み取り装置。
  6. 請求項1に記載の管の記号読み取り装置において、
    前記三次元データ取得部は、
    前記三次元データとして、前記管の内壁及び外壁がそれぞれ前記凹凸記号を読み取る領域の輪郭となるような三次元データを取得し、
    前記画像データ変換部は、
    前記画像データにおいて、前記輪郭を、前記領域とその領域外とを区別可能な直線部に変換する、
    管の記号読み取り装置。
  7. 管の外表面上に周方向の一方向に並ぶように凹部または凸部によって形成された凹凸記号を読み取る記号読み取り方法であって、
    前記管を軸線を中心として相対回転させながら、前記管の外表面に対する前記凹凸記号の高さを測定することにより、前記凹凸記号の三次元データを取得する三次元データ取得ステップと、
    前記三次元データ取得ステップで取得された前記三次元データを、前記凹凸記号が直線状に並ぶような画像データに変換する画像データ変換ステップと、
    前記画像データ変換ステップで変換された前記画像データにおいて、前記凹凸記号の読み取りを開始する基準となる基準記号を特定する基準記号特定ステップと、
    前記画像データを用いて、前記基準記号特定ステップで特定された前記基準記号を基準として前記凹凸記号を読み取る記号読み取りステップと、
    を有
    前記記号読み取りステップは、
    前記画像データ変換ステップで得られた前記画像データにおいて、前記基準記号から前記凹凸記号の並び方向に複数の所定の位置で、それぞれ、所定範囲の画像データを抽出するデータ抽出ステップと、
    前記データ抽出ステップで抽出された前記所定範囲の画像データを用いて前記凹凸記号を読み取る読み取り実行ステップと、
    を有する、
    管の記号読み取り方法。
  8. 請求項に記載の管の記号読み取り方法において、
    前記三次元データ取得ステップで取得された前記三次元データを、所定の長さで分割して分割三次元データを生成する分割三次元データ生成ステップをさらに有し、
    前記画像データ変換ステップは、前記分割三次元データ生成ステップで生成された前記分割三次元データを複数連結して、前記画像データに変換する、
    管の記号読み取り方法
  9. 請求項に記載の管の記号読み取り方法において、
    前記三次元データ取得ステップでは、
    前記三次元データとして、前記管の内壁及び外壁がそれぞれ前記凹凸記号を読み取る領域の輪郭となるような三次元データを取得し、
    前記画像データ変換ステップでは、
    前記画像データにおいて、前記輪郭を、前記領域とその領域外とを区別可能な直線部に変換する、
    管の記号読み取り方法。
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