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JP7654630B2 - シュリンクラベル原反 - Google Patents
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JP7654630B2 - シュリンクラベル原反 - Google Patents

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Description

本発明は、長尺帯状の熱収縮性フィルムに意匠印刷部が長手方向に繰り返し表されたシュリンクラベル原反に関する。
熱収縮性フィルムを筒状に形成したシュリンクラベルが知られている。このようなシュリンクラベルは、通常、長尺帯状の熱収縮性フィルムと、熱収縮性フィルムの長手方向に繰り返して印刷された複数の意匠印刷部と、を有する長尺帯状のシュリンクラベル原反を切断することによって得られる。意匠印刷部は、各種の印刷法によって熱収縮性フィルムにインキを印刷することによって形成される。
印刷法としては、凸版印刷法と凹版印刷法に大別できる。凸版印刷法は、コスト的に比較的安価であり、さらに、様々な材質或いは厚みの熱収縮性フィルムに対する印刷適性に優れている。凸版印刷法としては、フレキソ印刷法、凸版輪転印刷法などの印刷方式が挙げられ、特に、シュリンクラベルを凸版印刷法にて形成する場合には、フレキソ印刷法が多用されている。
フレキソ印刷法は、円筒状の版胴とその版胴の周囲に巻き付けたシート状の印刷版とを有する円筒状版を用いてフレキソインキを印刷する方式である。前記印刷版は凸版を有する。その印刷版を有する円筒状版を回転させ且つその版の表面に熱収縮性フィルムを接触させることにより、インキが凸版から熱収縮性フィルムに転写されて意匠印刷部が形成される。
フレキソ印刷などの凸版印刷法にあっては、円筒状版の回転に従い、円筒状版の表面の熱収縮性フィルムへの接触(凸版が熱収縮性フィルムに接触)と円筒状版の表面の熱収縮性フィルムへの非接触(凸版を有さない凹部において熱収縮性フィルムから離れる)とが交互に繰り返される。このため、円筒状版が振動していわゆるバウンシングを生じ、インキの転写不良箇所が生じ得る。インキの転写不良箇所は印刷がぼやけてしまうので、その改善が求められる。
特許文献1には、画像部と非画像部とを有し、前記画像部の印刷方向の先端側から0.5mm~5mmまでの領域が、その領域以外の前記画像部の高さよりも低い低層化領域であり、前記低層化領域が前記印刷方向において非画像部に向かって漸次低くなっているフレキソ印刷版を用いることが開示されている。特許文献1には、前記フレキソ印刷版を用いることにより、バウンシングを抑制でき、ムラのない画像を印刷できると記載されている。
WO2016/136357号
技術の多様性の見地から、凸版印刷によってデザインを表す場合に、特許文献1とは異なる手段によって、意匠印刷部が綺麗に表されているシュリンクラベル原反が望まれる。
本発明の目的は、凸版印刷によって意匠印刷部が綺麗に表されたシュリンクラベル原反を提供することである。
本発明のシュリンクラベル原反は、長尺帯状の熱収縮性フィルムと、前記熱収縮性フィルムの長手方向に繰り返して印刷された複数の意匠印刷部と前記各意匠印刷部の間に配置された短手方向に延在する透明部とからなるデザイン列であって、前記熱収縮性フィルムの短手方向に2列以上配置されたデザイン列と、を有し、前記短手方向で隣り合う第1デザイン列と第2デザイン列において、前記第1デザイン列の透明部と第2デザイン列の透明部が、短手方向において不連続である。
本発明の好ましいシュリンクラベル原反は、短手方向に沿って切断されたものを接合部材にて継ぎ合わして使用されるシュリンクラベル原反であって、前記接合部材が、前記第1デザイン列の透明部及び前記第2デザイン列の透明部のいずれにも重ならない位置に配置されている。
本発明によれば、円筒状版にて意匠印刷部を凸版印刷する際にインキ抜けを抑制できるので、凸版印刷によって意匠印刷部が綺麗に表されたシュリンクラベル原反を提供できる。
図1は、シュリンクラベル原反を表面側から見た平面図である。 図2は、シュリンクラベル原反を裏面側から見た平面図である。 図3は、図2の一部拡大裏面図である。 図4は、図3のIV-IV線で切断した断面図である。 図5は、図3のV-V線で切断した断面図である。 図6は、シュリンクラベル原反の製造工程で使用される印刷機の参考側面図である。 図7(a)は、第1円筒状版の平面図である。 図7(b)は、第1円筒状版の斜視図である。 図8は、第1印刷版の平面図である。 図9は、シュリンクラベル原反をロール状に巻き取ったロール体の斜視図である。 図10は、シュリンクラベル原反から得られた長尺シートを裏面側から見た平面図である。 図11は、長尺シートから筒状ラベルを形成する過程を示す参考斜視図である。 図12(a)は、長尺シートから得られた巻き付けラベルを物品に装着する過程を示す正面図である。 図12(b)は、長尺シートから得られた巻き付けラベルを物品に装着する過程を示す正面図である。 図13は、印刷不良の領域を有するシュリンクラベル原反を裏面側から見た平面図である。 図14は、印刷不良の領域を除去する過程を示す平面図である。 図15(a)は、シュリンクラベル原反を継ぎ合わせる過程を示す平面図である。 図15(b)は、シュリンクラベル原反を継ぎ合わせる過程を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。本明細書において、平面視形状は、熱収縮性フィルムの表面側又は裏面側から法線方向に熱収縮性フィルムを見たときの形状をいう。また、用語の頭に、「第1」、「第2」などを付す場合があるが、この第1などは、用語を区別するためだけに付加されたものであり、その順序や優劣などの特別な意味を持たない。「下限値X~上限値Y」で表される数値範囲は、下限値X以上上限値Y以下を意味する。前記数値範囲が別個に複数記載されている場合、任意の下限値と任意の上限値を選択し、「任意の下限値~任意の上限値」を設定できるものとする。また、各図における各構成の寸法、厚み、縮尺比などは、実際のものとは異なっている。
<シュリンクラベル原反の概要>
図1は、シュリンクラベル原反Aを表面側から見た図である。図2は、シュリンクラベル原反Aを裏面側から見た図である。図3は、図2の一部分を拡大した平面図である。図4は、図3のIV-IV線で切断した断面図である。図5は、図3のV-V線で切断した断面図である。
図1において、本開示のシュリンクラベル原反Aは、平面視で長尺帯状である。本明細書において、長尺帯状は、長手方向長さが短手方向よりも十分に長い平面視略長方形状をいう。前記短手方向は、長手方向と直交する方向である。長尺帯状の長手方向長さとしては、例えば、5m以上、好ましくは10m以上である。シュリンクラベル原反Aは、長尺帯状の熱収縮性フィルム1と、熱収縮性フィルム1に形成された複数の意匠印刷部と、を有する。ここで、本明細書において、意匠印刷部は、熱収縮性フィルム1にインキを印刷し、それが固化したインキ固化部からなる。
本実施形態において、意匠印刷部は、長手方向に繰り返して印刷される意匠印刷部21と、長手方向に繰り返して印刷される意匠印刷部22と、長手方向に繰り返して印刷される意匠印刷部23と、長手方向に繰り返して印刷される意匠印刷部24とからなる。各意匠印刷部21,22,23,24は、図1に示されるように短手方向に隣り合っている。以下、意匠印刷部21、意匠印刷部22、意匠印刷部23、意匠印刷部24の全てを意図する場合には、意匠印刷部21~24と記す場合がある。以下、他の説明においても同様である。
複数の意匠印刷部21~24は、熱収縮性フィルム1の長手方向に繰り返して印刷されており、従って、複数の意匠印刷部21~24がそれぞれ長手方向に配置されている。長手方向で隣り合う各意匠印刷部21の間に、短手方向に延びる透明部41を含んでいる。同様に、長手方向で隣り合う各意匠印刷部22の間に、短手方向に延びる透明部42を、長手方向で隣り合う各意匠印刷部23の間に、短手方向に延びる透明部43を、長手方向で隣り合う各意匠印刷部24の間に、短手方向に延びる透明部44を含んでいる。
この長手方向に並んだ意匠印刷部と透明部とからなる列X1(デザイン列X1)は、熱収縮性フィルム1の短手方向に2列以上配置されていればよい。本実施形態において、各意匠印刷部21~24は、長手方向及び短手方向のそれぞれの方向で隣り合っている。短手方向で隣り合う2つのデザイン列X1,X2(第1デザイン列X1と第2デザイン列X2)において、第1デザイン列X1の透明部41と第2デザイン列X2の透明部42が、短手方向において不連続である。
<熱収縮性フィルム>
熱収縮性フィルム1は、熱収縮性を有し、且つ柔軟性並びに適宜な強度及び剛性を有するものであれば特に限定されず、例えば、合成樹脂製フィルム、発泡樹脂フィルム、不織布、及びこれらが2層以上積層された積層フィルムなどが挙げられる。さらに、合成樹脂製フィルム又は積層フィルムなどに、金属蒸着膜などのガス及び/又は光バリア層が積層されているものを熱収縮性フィルム1として用いてもよい。熱収縮性は、所定温度(例えば、70℃~100℃)に加熱されることによって収縮する性質をいう。合成樹脂製フィルムなどの材質は特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状オレフィン、ポリエチレンを含む共重合ポリマーなどのポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系、ポリアミド系、ポリスチレン系などが挙げられる。
また、熱収縮性フィルム1は、熱収縮性を有していることを条件として、自己伸縮性を有するものでもよく、或いは、実質的に自己伸縮性を有さないものでもよい。自己伸縮性は、引っ張り力を加えることによって伸張し、その後、引っ張り力を解除することによってほぼ元の状態に復元する性質をいう。熱収縮性フィルム1は、短手方向に熱収縮するものでもよく、或いは、長手方向に熱収縮するものでもよく、或いは、短手方向及び長手方向に熱収縮するものでもよい。また、その熱収縮性フィルム1は、短手方向に主として熱収縮するものでもよく、或いは、長手方向に主として熱収縮するものでもよく、或いは、短手方向及び長手方向に同等にするものでもよい。
図示例では、短手方向に主として熱収縮する熱収縮性フィルム1が用いられている。かかる熱収縮性フィルム1の主たる熱収縮方向(例えば短手方向)の熱収縮率は、特に限定されないが、比較的大きな径差を有する被着体にも良好に熱収縮装着できる点から、好ましくは20%以上であり、より好ましくは30%以上であり、さらに好ましくは40%以上である。熱収縮性フィルム1は、主たる熱収縮方向に対して直交する方向(例えば長手方向)に熱変化するものでもよく、その方向における熱収縮率は、例えば、-3~15%であり、好ましくは1~10%である。前記熱収縮率のマイナスは、熱伸長を意味する。
ただし本明細書において、熱収縮率は、加熱前(標準状態下で24時間保存)の熱収縮性フィルム1の長さ(元の長さ)と、90℃温水中に10秒間浸漬して取り出した後の熱収縮性フィルム1の長さ(浸漬後の長さ)と、をそれぞれ標準状態下で計測し、下記式に代入して求められる。なお、各熱収縮性フィルム1の長さは、標準状態下で計測する。標準状態は、23℃、1気圧、50%RHをいう。
熱収縮率(%)=[{(長手方向(又は短手方向)の元の長さ)-(長手方向(又は短手方向)の浸漬後の長さ)}/(長手方向(又は短手方向)の元の長さ)]×100。
熱収縮性フィルム1の厚みは、特に限定されず、例えば、8μm~200μmであり、好ましくは10μm~120μmである。また熱収縮性フィルム1は、透明(有色透明又は無色透明)なフィルムであることが好ましく、より好ましくは無色透明なフィルムが用いられる。上記例示した中で、透明な熱収縮性フィルム1としては、合成樹脂製フィルムや、合成樹脂製フィルムと透明な別のフィルムとの積層フィルムなどが挙げられる。
ここで、透明(有色透明又は無色透明)は、対象物の裏面側に、その裏面から1cm離れた箇所に、白地の紙に黒色インキで任意の数字(大きさ12ポイント)を印刷したものを配置し、前記対象物を透かしてその数字を表面側から識別できる状態をいう。透明(無色透明又は有色透明)の指標としては、例えば、全光線透過率が70%以上であり、好ましくは80%以上であり、より好ましくは90%以上である。ただし、全光線透過率は、JIS K 7361(プラスチック-透明材料の全光線透過率の試験方法)に準拠した測定法によって測定される値をいう。
<意匠印刷部>
意匠印刷部21~24は、纏まりある任意の画像(デザイン)を1つのデザインパターンとし、そのデザインパターンが、熱収縮性フィルム1の長手方向に繰り返して凸版印刷されている。その長手方向に並んだ複数の意匠印刷部21~24のそれぞれを「列」とすると、意匠印刷部21~24は、熱収縮性フィルム1の短手方向に2列以上(複数列)設けられている。
デザイン列は、熱収縮性フィルム1の短手方向に2列以上形成されていればよく、好ましくは、3列以上、より好ましくは、4列以上形成される。デザイン列の列数の上限は、特に制限はなく、熱収縮性フィルム1の短手方向長さと意匠印刷部の短手方向長さとの関係で決定される。図示例では、便宜上、短手方向において4列のデザイン列X1~X4が設けられたシュリンクラベル原反Aを表している。
以下、各デザイン列を用語上区別する場合には、第1デザイン列X1、第2デザイン列X2などと表記する。ただし、第1デザイン列X1と第2デザイン列X2は、短手方向において隣り合う2つのデザイン列である。図示例のように、4列のデザイン列X1~X4については、便宜上、側方から順に、第1デザイン列X1、第2デザイン列X2、第3デザイン列X3、第4デザイン列X4というが、この順に限定されるわけではない。
意匠印刷部21~24は、図1に示すように、熱収縮性フィルム1の表面側から画像(デザイン)が視認できるように、熱収縮性フィルム1の表面又は/及び裏面に凸版印刷されている。意匠印刷部21~24は、熱収縮性フィルム1の表面及び裏面の少なくともいずれか一方に設けられる。傷付き防止の観点から、意匠印刷部21~24は、熱収縮性フィルム1の裏面に凸版印刷される。
意匠印刷部21~24は、凸版印刷によって形成され且つ画像(デザイン)を表した表示印刷部5を有する。好ましくは、意匠印刷部21~24は、凸版印刷によって形成され且つ画像(デザイン)を表した表示印刷部5と、凸版印刷によって形成された無模様一色のベタ印刷部31~34と、を有する。
表示印刷部5は、1色のカラーインキ又は2色以上のカラーインキを熱収縮性フィルム1に凸版印刷することによって形成される。また、表示印刷部5は、1層(1度)の印刷で形成されていてもよく、或いは、2層以上(2度以上)の重ね印刷で形成されていてもよく、或いは、2層以上(2度以上)が重ねられておらず且つそれらを離した状態で印刷されて形成されていてもよい。
表示印刷部5に表される画像としては、文字、記号、絵柄などが挙げられる。視覚的に伝達される内容(情報)の観点では、表示印刷部5は、文字や記号などの画像を用いて、法定表示又は非法定表示などを表したものである。法定表示は、法律、業界団体の取り決め又は慣習などによって表すべきものをいう。法定表示は、シュリンクラベルを適用する商品に応じて決定され、例えば、商品名、成分、原産地、内容量、賞味期限、製造日、製造者(販売者)などが挙げられる。非法定表示は、通常、商品を宣伝するために任意に表すものをいう。非法定表示は、一般に、商標(商品名)、キャラクター、商品イメージ、商品説明、キャッチフレーズなどが挙げられる。図示例では、表示印刷部5は、文字を表した表示印刷部5と、絵柄を表した表示印刷部5と、からなる。ただし、この2つに限定されるわけではなく、1つだけでもよく、3つ以上であってもよい。
ベタ印刷部31~34は、一色のベタ状の画像を表したものであり、好ましくは、無模様一色のベタ状の画像である。前記ベタ状は、インキ固化部が面方向に延在して1つの連続した層を成していることをいう。ただし、印刷法にて形成されるベタ状の画像は、ドット状に付着し且つ固化したインキの集合物から構成されるので、巨視的に見ると、そのインキ固化部が面方向に延在して1つの連続した層を成しているが、微視的に見ると、その面内に無数の微細な隙間が存在する場合があることに留意されたい。このように微視的に見ると、微細な隙間を有する場合でも、巨視的に1つの連続した層を成している場合には、ベタ状の範疇に含まれるものとする。
ベタ印刷部31~34の色彩は、特に限定されず、白色、銀色、黒色などの任意の色彩から選ばれる1色である。好ましくは、ベタ印刷部31~34は、白色である。ベタ印刷部31は、濃淡による柄が表現されていてもよく、或いは、無模様であってもよい。例えば、無模様白色のベタ印刷部31~34は、白色インキを熱収縮性フィルム1に凸版印刷することによって形成できる。特に、ベタ印刷部31~34は、表示印刷部5の裏面及び熱収縮性フィルム1の裏面(表示印刷部5が形成されていない範囲の熱収縮性フィルム1の裏面)を覆うように、表示印刷部5の裏面及び熱収縮性フィルム1の裏面に延在して形成される。このような無模様一色のベタ印刷部31~34は、背景印刷などとも呼ばれ、表示印刷部5の画像を際立たせるものであり、意匠印刷部21~24によって表されるデザインの1つの要素となる。
図示例では、意匠印刷部21~24は、熱収縮性フィルム1の裏面に凸版印刷された表示印刷部5と、表示印刷部5を覆うようにして表示印刷部5及び熱収縮性フィルム1の裏面に凸版印刷されたベタ印刷部31~34と、を有する。ベタ印刷部31~34の大きさ(面積)は、通常、表示印刷部5よりも大きい。また、通常、意匠印刷部21~24の大きさ(面積)は、ベタ印刷部31~34の大きさと言える。表示印刷部5及びベタ印刷部31~34の厚みは、特に限定されず、それぞれ独立して、例えば、0.5μm~5μmである。
図1において、熱収縮性フィルム1の表面側から見たときに視認できる、意匠印刷部21~24(表示印刷部5及びベタ印刷部31~34)を実線で描いている。熱収縮性フィルム1の裏面側から見たときには、ベタ印刷部31~34に覆われた表示印刷部5は明瞭に見えないため、図2においては、表示印刷部5を描いていない。なお、図3も熱収縮性フィルム1の裏面側から見た図であるが、この図3には、ベタ印刷部31~34に覆われた表示印刷部5を破線で描いている。
ベタ印刷部31~34の平面視形状は、特に限定されないが、通常、平面視略長方形状又は略正方形状である。平面視略長方形状又は略正方形状のベタ印刷部31~34は、その1辺を長手方向と平行にして配置される。図示例では、ベタ印刷部31~34の平面視形状は、略長方形状であり、その長辺を短手方向と平行にして配置されている。なお、ベタ印刷部31~34の平面視形状は、平面視略長方形状又は略正方形状に限られず、平面視略円形状、略楕円形状、略平行四辺形状などの他の形状であってもよい(図示せず)。
本明細書で「略」は、本発明の属する技術分野において許容される範囲を意味する。例えば、略長方形、略正方形、略平行四辺形状の「略」は、例えば、角部が面取りされている形状、辺の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、辺が若干湾曲している形状などが含まれる。また、略円形及び略楕円形の「略」は、例えば、周の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、周の一部が若干直線又は斜線とされた形状などが含まれる。
上述のように、図1および図2において、各デザイン列X1~X4において、複数の意匠印刷部21~24が熱収縮性フィルム1の長手方向に配置されているが、長手方向において隣り合う意匠印刷部21~24の間に、短手方向に延在する透明部41~44を有する。この透明部41~44は、透明な熱収縮性フィルム1のうち意匠印刷部21~24が設けられていないフィルム領域である。透明部41~44は、熱収縮性フィルム1と同じ無色透明又は有色透明であり、好ましくは無色透明である。
この透明部41~44は、短手方向に延びており、ベタ印刷部31~34が平面視略長方形状(又は略正方形状)である場合には、この透明部41~44は、短手方向に直線帯状に延びる領域である。以下、長手方向において隣り合う意匠印刷部21~24の間に存在する透明部41~44を、「行間透明部41~44」という。従って、各デザイン列(第1デザイン列X1、第2デザイン列X2、第3デザイン列X3、第4デザイン列X4)は、それぞれ、意匠印刷部21~24と行間透明部41~44とからなり、意匠印刷部21~24と行間透明部41~44が長手方向において交互に配置されている。
以下、第1乃至第4デザイン列X1乃至X4のそれぞれの意匠印刷部21~24、ベタ印刷部31~34、行間透明部41~44を区別する場合には、それらの用語の頭に第1、第2、第3、第4を付す。
第1~第4行間透明部41~44は、いずれも、短手方向に延びる平面視帯状である。第1行間透明部41と第2行間透明部42は、短手方向において不連続となっている。 第1行間透明部41と第2行間透明部42が短手方向において不連続とは、第1行間透明部41の短手方向端縁から、第1行間透明部41の幅と同じ幅の仮想のバンドを短手方向に延長したときに、その仮想のバンドが第2行間透明部42の全部又は一部に重ならないことをいう。
第1行間透明部41の幅は、行間透明部の長手方向長さをいい、第1行間透明部41の幅が一定でない場合には(つまり、第1行間透明部41が平面視帯状でない場合には)、その最小値をいう。従って、第1行間透明部41が平面視帯状である場合には、仮想のバンドの幅は、その第1行間透明部41の幅に等しく、第1行間透明部41が平面視帯状でない場合には、仮想のバンドの幅は、その第1行間透明部41の幅の最小値に等しい。
また、第2行間透明部42と第3行間透明部43の位置関係では、第2行間透明部42と第3行間透明部43は短手方向において不連続となっている。第2行間透明部42と第3行間透明部43が短手方向において不連続とは、上述の「第1行間透明部41と第2行間透明部42が短手方向において不連続とは」の説明中、「第1」を「第2」に、「第2」を「第3」に読み替えるものとする。
第3行間透明部43と第4行間透明部44の位置関係では、第3行間透明部43と第4行間透明部44は短手方向において不連続となっている。第3行間透明部43と第4行間透明部44が短手方向において不連続とは、上述の「第1行間透明部41と第2行間透明部42が短手方向において不連続とは」の説明中、「第1」を「第3」に、「第2」を「第4」に読み替えるものとする。
なお、デザイン列は4列である場合に限られないので、上記位置関係を一般化すると、奇数列の行間透明部と偶数列の行間透明部の位置関係では、奇数列の行間透明部と偶数列の行間透明部は、短手方向において不連続となっている。
第1行間透明部41と第3行間透明部43の位置関係では、第1行間透明部41と第3行間透明部43は短手方向において連続している。第1行間透明部41と第3行間透明部43が短手方向において連続とは、上述のように第1行間透明部41の短手方向端縁から、第1行間透明部41の幅と同じ幅の仮想のバンドを短手方向に延長したときに、その仮想のバンドが第3行間透明部43の全部又は一部に重なることをいい、好ましくは、仮想のバンドが第3行間透明部43の全部に重なることをいう。
第2行間透明部42と第4行間透明部44の位置関係では、第2行間透明部42と第4行間透明部44も、第1行間透明部41と第3行間透明部43の位置関係と同様に、短手方向において連続している。同様に、上記位置関係を一般化すると、奇数列の行間透明部同士及び偶数列の行間透明部同士の位置関係では、奇数列の行間透明部とこれと異なる奇数列の行間透明部は、短手方向において連続し、偶数列の行間透明部とこれと異なる偶数列の行間透明部は、短手方向において連続している。
第1行間透明部41と第2意匠印刷部22(第2ベタ印刷部32)の位置関係では、第1行間透明部41は、短手方向において第2意匠印刷部22の長手方向両端縁22a,22bの間に配置され、好ましくは、短手方向において第2意匠印刷部22の長手方向端縁22aと長手方向中間点の間に配置されている。なお、本明細書において、中間点は、両端縁の間の中点(1/2長)をいう。
第2行間透明部42と第3意匠印刷部23(第3ベタ印刷部33)の位置関係では、第2行間透明部42は、短手方向において第3意匠印刷部23の長手方向両端縁23a,23bの間に配置され、好ましくは、短手方向において第3意匠印刷部23の長手方向端縁22aと長手方向中間点の間に配置されている。第3行間透明部43と第4意匠印刷部24(第4ベタ印刷部34)の位置関係では、第3行間透明部43は、短手方向において第4意匠印刷部24の長手方向両端縁24a,24bの間に配置され、好ましくは、短手方向において第4意匠印刷部24の長手方向端縁24aと長手方向中間点の間に配置されている。上記位置関係を一般化すると、奇数列の行間透明部と偶数列の意匠印刷部の位置関係では、奇数列の行間透明部は、短手方向において偶数列の意匠印刷部の長手方向両端縁の間に配置されている。偶数列の行間透明部と奇数列の意匠印刷部の位置関係では、偶数列の行間透明部は、短手方向において奇数列の意匠印刷部の長手方向両端縁の間に配置されている。
また、各デザイン列X1~X4において、熱収縮性フィルム1の短手方向において隣り合う意匠印刷部21~24は、連続していてもよく、或いは、短手方向に所定間隔を開けて配置されていてもよい。図示例では、短手方向において隣り合う意匠印刷部21~24は、連続しておらず、所定間隔を開けて配置されている。従って、短手方向に隣り合う各意匠印刷部21~24の間に、透明部6が設けられている。
この透明部6は、長手方向の全体に亘って直線状に延びており、意匠印刷部21~24が平面視略長方形状(又は略正方形状)である場合には、この透明部6は、長手方向に帯状に延びる領域である。以下、短手方向において隣り合う意匠印刷部21~24の間に存在する透明部6を、「列間透明部6」という。従って、各デザイン列X1~X4の間には、列間透明部6が配置されている。各列間透明部6は、好ましくは、平面視で略同形同大である。
各行間透明部41~44の幅は、それぞれ独立して、特に限定されず、適宜設定されるが、例えば、3mm~10mmである。各列間透明部6の幅(列間透明部6の短手方向における長さ)は、特に限定されず、適宜設定されるが、例えば、3mm~10mmである。意匠印刷部21~24、ベタ印刷部31~34、行間透明部41~44の大きさの観点では、下記式の関係を満たしていることが好ましい。
式:(意匠印刷部の長手方向長さ-行間透明部の長手方向長さ)×1/2>接合部材の幅。
図3を参照して、意匠印刷部21~24の長手方向長さL2は、意匠印刷部21~24の長手方向両端縁の間の長さであり、行間透明部41~44の長手方向長さL4は、上述の通り、行間透明部41~44の幅である。例えば、第1デザイン列X1において、第1意匠印刷部21(第1ベタ印刷部31)及び第1行間透明部41は、上記式を満たすような大きさに形成される。他のデザイン列においても上記式を満たすような大きさに形成される。例えば、第2乃至第4デザイン列X2乃至X4においても同様に、第2乃至第4意匠印刷部22乃至24(第2乃至第4ベタ印刷部32乃至34)及び第2乃至第4行間透明部42乃至44は、それぞれ、上記式を満たすような大きさに形成される。
<シュリンクラベル原反の製造方法>
上記シュリンクラベル原反Aは、例えば、次のような方法で得ることができる。ただし、シュリンクラベル原反Aは、下記製法によって得られたものに限定されるわけではない。
シュリンクラベル原反Aは、長尺帯状の熱収縮性フィルム1を長手方向に搬送する工程、搬送中の熱収縮性フィルム1にインキを印刷して意匠印刷部21~24を形成する工程、によって得られる。意匠印刷部21~24を形成する際の印刷方式は、シート状の印刷版を版胴に巻き付けた円筒状版を用いた凸版印刷方式であり、好ましくは、円筒状版を用いたフレキソ印刷方式である。
図6は、印刷機7を示す。図6の細矢印は、熱収縮性フィルム1の搬送方向を示す。熱収縮性フィルム1を長手方向に送る途中に、印刷機7が配置されている。印刷機7は、例えば、フレキソ印刷方式の円筒状版を有する。図示例では、3種類のインキを印刷する場合を表している(従って、3つの円筒状版が配置されている)。例えば、上述の図示例のように、意匠印刷部21~24が、文字を表した表示印刷部5と、この文字と色彩の異なる絵柄を表した表示印刷部5と、ベタ印刷部31~34とからなる場合には、異なるインキをそれぞれ凸版印刷する円筒状版(第1円筒状版、第2円筒状版、第3円筒状版)が配設される。ただし、円筒状版の数は、これに限定されるわけではない。
詳しくは、図6に示すように、印刷機7は、熱収縮性フィルム1を搬送するセンタードラム71と、熱収縮性フィルム1を挟んでセンタードラム71の周囲に配置された複数の円筒状版(例えば、第1円筒状版81、第2円筒状版82、第3円筒状版83)と、を有する。例えば、第3円筒状版83、第2円筒状版82及び第1円筒状版81は、この順で、熱収縮性フィルム1の搬送方向上流側から下流側に配設されている。
円筒状版81~83には、それぞれアニロックスロール72とドクターチャンバー73が具備されている。ドクターチャンバー73からアニロックスロール72にインキが付着し、アニロックスロール72から円筒状版81~83の凸版にインキが転移し、円筒状版81~83の凸版から熱収縮性フィルム1にインキが転写される。円筒状版81~83は、円柱状の版胴89と、その版胴89の周囲に巻き付けたシート状の印刷版(第1印刷版811、第2印刷版821、第3印刷版831)と、を有する。シート状の印刷版811~83は、例えば、エラストマーやゴムなどの柔軟性を有するシートに、凸版が形成されたものである。前記版胴89及びシート状の印刷版811~並びにアニロックスロール72及びドクターチャンバー73などの印刷機7は、従来公知のフレキソ印刷方式で用いられているものを用いることができる。
図7(a)および図7(b)は、上記ベタ印刷部31~34を凸版印刷する第1円筒状版81を示し、図8は、第1円筒状版81を構成する第1印刷版811を示す。第1円筒状版81は、支持軸891を有する円柱状の版胴89と、その版胴89の周囲に巻き付けたシート状の第1印刷版811(図8参照)と、第1印刷版811の両端部の継ぎ目を埋める目地接着剤88と、を有する。第1印刷版811の凸版819の周方向長さ及び軸方向長さは、ベタ印刷部31~34の長手方向長さ及び短手方向長さに等しい。
図8に示すように、第1印刷版811は、その表面に、ベタ印刷部31~34を印刷する凸版819が形成されている。凸版819は、シート状の第1印刷版811を版胴89に巻き付けた際に軸方向となる方向及び周方向となる方向に、それぞれ所定間隔を開けて複数箇所設けられている。軸方向における凸版819の数は、意匠印刷部21~24(ベタ印刷部31~34)の列数に対応しており、例えば、上述のように熱収縮性フィルム1に第1乃至第4デザイン列X1乃至X4を形成する場合には、4つの凸版列(第1乃至第4凸版列)が、軸方向に所定間隔を開けて設けられる。軸方向において隣り合う凸版列の間隔は、意匠印刷部21~24(ベタ印刷部31~34)の列間透明部6の幅に等しい。軸方向において隣り合う凸版列の間は、列間凹部818であり(この凹部は、凸版との相対的な凹凸関係で凹んでいる部分である)、この列間凹部818においてはインキが転写されない。従って、この列間凹部818に対応する熱収縮性フィルム1の領域は、無印刷(列間透明部6)となる。
また、凸版列のそれぞれの、周方向において隣り合う凸版819の間隔は、意匠印刷部21~24の行間透明部41~44の幅に等しい。周方向において隣り合う凸版819の間は、行間凹部8171であり(この凹部は、凸版との相対的な凹凸関係で凹んでいる部分である)、この行間凹部8171においてはインキが転写されない。従って、この行間凹部8171に対応する熱収縮性フィルム1の領域は、無印刷(行間透明部41~44)となる。
第1行間透明部41と第2行間透明部42が短手方向において不連続となるシュリンクラベル原反Aを形成するために、軸方向において隣り合う2つの凸版列は、(その間の行間凹部が軸方向において連続しないように)周方向にずらして設けられている。つまり、行間凹部8171は、軸方向において不連続となっている。具体的には、第1凸版列の第1行間凹部8171は、第2凸版列の第2行間凹部8172と軸方向において不連続であり、第2凸版列の第2行間凹部8172は、第3凸版列の第3行間凹部8173と軸方向において不連続であり、第3凸版列の第3行間凹部8173は、第4凸版列の第4行間凹部8174と軸方向において不連続である。換言すると、第1凸版列の第1行間透明部41の軸方向側方には、第2凸版列の第2凸版819が存在し、第2凸版列の第2行間透明部42の軸方向側方には、第3凸版列の第3凸版819が存在し、第3凸版列の第3行間透明部43の軸方向側方には、第4凸版列の第4凸版819が存在する。なお、シート状の第1印刷版811を版胴89に巻き付けるため、第1印刷版811の両端部の継ぎ目部分には、凸版を形成することができず、継ぎ目部分は行間凹部8171となる。
第3円筒状版は、文字を表した表示印刷部5(又は絵柄を表した表示印刷部5)を凸版印刷する円筒状版であり、第2円筒状版は、絵柄を表した表示印刷部5(又は文字を表した表示印刷部5)を凸版印刷する円筒状版である。第2及び第3円筒状版は、それぞれの凸版が文字や絵柄などの表示を印刷できるものである点を除いて、上記第1円筒状版81の構成と同様である。
<<搬送工程>>
図6に示すように、長尺帯状の熱収縮性フィルム1を長手方向に搬送する。熱収縮性フィルム1をセンタードラム71の周囲に沿わせて送ると、後述する印刷工程において、熱収縮性フィルム1に順に凸版印刷が施される。
<<印刷工程>>
図6を参照して、センタードラム71に送られた熱収縮性フィルム1の裏面に、第3円筒状版83によって、例えば文字を表示する表示印刷部5が凸版印刷されていく。次に、第2円筒状版82により、熱収縮性フィルム1の裏面にカラーインキを凸版印刷し、例えば絵柄を表示する表示印刷部5を形成し、第1円筒状版81により、熱収縮性フィルム1の裏面に前記表示印刷部5に重なりつつカラーインキを凸版印刷し、ベタ印刷部31を形成する。
なお、インキの種類に応じて、インキを乾燥させる或いは紫外線などの電離放射線を照射するなどを行い、各インキを硬化させる。得られたシュリンクラベル原反Aは、通常、芯材を有する巻き取り部74に巻き取られる。図9は、シュリンクラベル原反Aが芯材の周囲にロール状に巻き取られたロール体Bを示す。
<シュリンクラベル原反の使用例>
本開示のシュリンクラベル原反Aは、意匠印刷部21によって表された画像(デザイン)が長手方向に繰り返して配置されている。かかるシュリンクラベル原反Aは、筒状ラベル、巻き付けラベルなどに加工して使用される。例えば、シュリンクラベル原反Aを筒状ラベルに加工する場合には、まず、シュリンクラベル原反Aを単列のデザイン列からなる長尺シートCに分割する。具体的には、ロール体Bからシュリンクラベル原反Aを引き出し、図2の太矢印で示す各デザイン列X1~X4の境界(例えば、列間透明部6)で、シュリンクラベル原反Aを長手方向と平行に切断する。すると、1列のデザイン列X1を含む長尺シートCを得ることができる。図2に示すように、短手方向に4列のデザイン列X1~X4が設けられたシュリンクラベル原反Aの場合には、4つの長尺シートCが得られる。なお、シュリンクラベル原反Aの短手方向右側部及び左側部(いわゆる耳部)は、廃棄される。
図10は、シュリンクラベル原反Aを分割して得られた1つの長尺シートCを示す。図11に示すように、長尺シートCの裏面側を内側にして筒状に丸め、その短手方向左側端部C1と右側端部C2を重ね合わせて接着することにより、長尺状の筒状ラベル連続体Dが得られる。この長尺状の筒状ラベル連続体Dの行間透明部41~44をセンサーで検知して、筒状ラベル連続体Dを行間透明部41~44において短手方向に平行に切断することにより、1つの意匠印刷部21~24を含む筒状ラベルが得られる。得られた筒状ラベルは、熱収縮性フィルム1を有するので、容器などの被着体に外嵌し、加熱することによって被着体に装着される。
また、図10に示す長尺シートCの行間透明部41をセンサーで検知して、長尺シートCを行間透明部41において短手方向に平行に切断することにより、1つの意匠印刷部21を含む枚葉状のラベルEが得られる。この枚葉状のラベルEは、巻き付けラベルとして使用できる。
枚葉状のラベルEは、例えば、図12(a)および図12(b)に示すように、容器などの被着体Fに巻き付けるようにして装着される。このような装着方法によるラベルは、巻き付けラベルとも呼ばれる。この巻き付けラベルの少なくとも一方の端部の裏面に接着剤を塗布し、図12(a)に示すように、その一方の端部E1を容器などの被着体Fに貼り付け、巻き付けラベルEを被着体の周囲に巻き付けた後、図12(b)に示すように、その他方の端部E2の裏面を一方の端部E1の表面に貼り付ける(又はその他方の端部E2の裏面を被着体Fに貼り付ける)。図12(a)および図12(b)において、表面側から見たときに視認できる意匠印刷部21(表示印刷部5及びベタ印刷部31)を実線で描いている。最後に、加熱することにより、熱収縮性フィルム1を有する巻き付けラベルEが熱収縮して被着体Fに装着される。
<シュリンクラベル原反の効果>
本開示のシュリンクラベル原反Aは、意匠印刷部21~24が凸版印刷によって綺麗に表されている。具体的には、シュリンクラベル原反Aを製造する際には、上述のように、第1円筒状版81を使用してインキを熱収縮性フィルム1に凸版印刷することによって意匠印刷部21~24が形成される。一般に、円筒状版は、その回転に従い、凸版の熱収縮性フィルムへの接触と(この際にインキが転写される)、行間凹部及び列間凹部の熱収縮性フィルムへの非接触と、を繰り返しながら、凸版印刷を行う。この凸版の接触から行間凹部の非接触へと移行する過程で、円筒状版が振動し、いわゆるバウンシングを生じる。
この点、本開示においては、第1円筒状版81の第1凸版列の行間凹部8171と第2凸版列の行間凹部8172が軸方向において不連続となっているので、第1円筒状版81の回転時、第1凸版列の行間凹部8171が熱収縮性フィルム1に対面した際には、第2凸版列の凸版819が熱収縮性フィルム1に接触している。つまり、第1円筒状版81の回転時、複数の凸版列の少なくとも1つの凸版列の凸版819が熱収縮性フィルム1に必ず接触する。このため、第1円筒状版81がバウンシングし難くなる。バウンシングし難い第1円筒状版81を用いて凸版印刷された意匠印刷部21~24は、インキ抜けが生じ難く、綺麗に表される。
特に、ベタ印刷部は、比較的大面積であり、バウンシングに起因したインキお転写不良が生じやすい、換言すれば、インキ抜けが生じると目立ち易いが、本開示によれば、インキ抜けのない綺麗なベタ印刷部31~34を表すことができる。なお、文字や絵柄などを表す表示印刷部を印刷する円筒状版(例えば第2円筒状版及び第3円筒状版)は、文字や絵柄の配置にもよるが、その回転時に凸版が必ず接触すると言えず、この点において、バウンシングが生じるおそれがある。ベタ状の印刷からなるベタ印刷部31は、インキ抜けによる薄い着色などが外観上目立ち易いが、文字や絵柄などを表す表示印刷部5は、インキ抜けによって薄い着色などが生じても外観上余り目立たないこともある。実際上、バウンシングによるインキ抜けによって印刷不良の問題が顕著になるのは、ベタ印刷部31であるので、特に、ベタ印刷部31を綺麗に表すことにより、外観上良好なシュリンクラベル原反Aが得られ得る。
ところで、上述のように、シュリンクラベル原反Aの製造時、熱収縮性フィルム1にインキを印刷して意匠印刷部21~24を形成していくが、その際には、例えば、カメラを備える画像検査装置などによって意匠印刷部21~24の印刷適否をチェックしている。仮に、意匠印刷部21の印刷不良(印刷不良としては、印刷抜け、絡み、汚れなどが挙げられる)が検知されたときであっても、機械的に連続的にシュリンクラベル原反Aを製造している途中で印刷機7を停止することはなく、一旦、シュリンクラベル原反Aを作製してロール状に巻き取る。その後、ロール体Bからシュリンクラベル原反Aを引き出して、前記意匠印刷部21の印刷不良箇所を取り除き、シュリンクラベル原反Aを接合部材で継ぎ合わせて、再びロール状に巻き取る。
詳しくは、シュリンクラベル原反Aの製造中に、例えば、図13に示すように、複数の意匠印刷部21~24のうち1つの意匠印刷部(図13の×で示す意匠印刷部221)に印刷不良があった場合、その不良の意匠印刷部221を機械が記憶する。シュリンクラベル原反Aを製造し終わった後、前記記憶した不良の意匠印刷部221の箇所までロール体Bからシュリンクラベル原反Aを引き出す。次に、この不良の意匠印刷部221を含むように、短手方向に切断する(この切断線を図13に細破線で示す)。このとき、切断線が行間透明部41~44にかからないように切断することが望ましい。
上述のように、筒状ラベル連続体Dや長尺シートCから1つの意匠印刷部21を含む筒状ラベルや枚葉状のラベルEを得る際に、センサーが行間透明部41を検知しているが、行間透明部41に接合部材が貼り付けられていると、センサーが行間透明部41を正確に検知できないおそれがあるからである。従って、切断線が行間透明部41~44にかからないように(切断線が短手方向に並んだ意匠印刷部21~24を分断するように)、切断することが望ましい。また、後述するように、シュリンクラベル原反Aの一方領域の端縁と他方領域の端縁を突き合せた際、その継ぎ合わせによって一方領域の分断された意匠印刷部21と他方領域の分断された意匠印刷部21が合わさって、1つの意匠印刷部21となるように、切断することが望ましい。切断すると、図14に示すように、不良の意匠印刷部221を含む領域が、シュリンクラベル原反Aから分離される。
次に、図15(a)に示すように、不良の意匠印刷部221を含む領域を除去した後のシュリンクラベル原反Aの一方領域A1の端縁と他方領域A2の端縁を突き合せる。一方領域A1の分断された意匠印刷部21と他方領域A2の分断された意匠印刷部21が合わさって、1つの意匠印刷部21となる。このため、継ぎ合わせた後のシュリンクラベル原反Aの各デザイン列の意匠印刷部21~24及び行間透明部41~44の形成間隔は、継ぎ合わせる前のシュリンクラベル原反Aと変わらない。そして、図15(b)に示すように、一方領域A1の端縁部と他方領域A2の端縁部に跨がるように、接合部材Gを短手方向に貼り付ける。接合部材Gを貼り付けることにより、一方領域A1と他方領域A2が継ぎ合わされたシュリンクラベル原反Aが得られる。図15(b)において、接合部材Gを判りやすく表すために、そのテープGにドットを付している。
接合部材Gとしては、例えば、スプライステープなどが挙げられる。また、接合部材Gは、機械的に接合部材Gを検知できるような材質のものが用いられ、例えば、アルミニウムなどの金属箔又は金属蒸着膜を含むフィルムに粘着剤を塗布したものなどが用いられる。接合部材Gの幅は、特に限定されず、例えば、15mm~35mmである。接合部材Gを貼り付ける際には、接合部材Gが各デザイン列の行間透明部41~44の全部又は一部に重ならない位置に配置されることが好ましく、さらに、各デザイン列の行間透明部41~44のいずれにも重ならない位置に配置されていることがより好ましい。
本開示のシュリンクラベル原反Aは、上述のように、第1デザイン列X1の意匠印刷部21及び行間透明部41が、式:(意匠印刷部の長手方向長さ-行間透明部の長手方向長さ)×1/2>接合部材の幅、の関係を満たすように形成されている。このため、一方領域A1と他方領域A2を継ぎ合わせる際に、接合部材Gが各デザイン列の行間透明部41~44に重ならないように貼り付けることが可能となる。
継ぎ合わせたシュリンクラベル原反Aについても、<シュリンクラベル原反の使用例>での説明と同様に、長手方向と平行に切断することにより、接合部材Gを含む長尺シートCが得られる。この長尺シートCを筒状に形成することにより、接合部材Gを含む筒状ラベル連続体Dが得られる。接合部材Gを含む筒状ラベル連続体Dについても、センサーで行間透明部41を検知して短手方向に切断することにより、1つの筒状ラベルが得られる。同様に、接合部材Gを含む長尺シートCについても、センサーで行間透明部41を検知して短手方向に切断することにより、1つの枚葉状のラベルEが得られる。行間透明部41に接合部材Gが重なっていないので、センサーの検知ミスが生じず、行間透明部41において確実に切断できる。
なお、このように接合部材Gを含む長尺シートC及び筒状ラベル連続体Dから複数の枚葉状のラベルE及び筒状ラベルが得られるが、そのうちの少なくとも1つに、接合部材Gが貼り付いている。接合部材Gが貼り付けられている枚葉状のラベルE又は筒状ラベルは、容器などの被着体に装着した後に(又は装着する前に)、接合部材Gを検知する検知器によって発見されて、製品から除去される。
1 熱収縮性フィルム
21,22,23,24 意匠印刷部
31,32,33,34 ベタ印刷部
41,42,43,44 透明部(行間透明部)
A シュリンクラベル原反
C 長尺シート
G 接合部材
X1,X2,X3,X4 デザイン列

Claims (2)

  1. 長尺帯状の熱収縮性フィルムと、
    前記熱収縮性フィルムの長手方向に繰り返して印刷された複数の意匠印刷部と前記各意匠印刷部の間に配置された短手方向に延在する透明部とからなるデザイン列であって、前記熱収縮性フィルムの短手方向に2列以上配置されたデザイン列と、を有し、
    前記短手方向で隣り合う第1デザイン列と第2デザイン列において、前記第1デザイン列の透明部と第2デザイン列の透明部が、短手方向において不連続である、シュリンクラベル原反。
  2. 短手方向に沿って切断されたものを接合部材にて継ぎ合わして使用されるシュリンクラベル原反であって、
    前記接合部材が、前記第1デザイン列の透明部及び前記第2デザイン列の透明部のいずれにも重ならない位置に配置されている、請求項1に記載のシュリンクラベル原反。
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