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JP7655208B2 - 車両 - Google Patents
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JP7655208B2 - 車両 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に関する。
特許文献1の車両は、ダッシュパネルと、内燃機関と、倍力装置と、を備えている。ダッシュパネルは、エンジンルーム及び車室を仕切っている。内燃機関は、エンジンルームに位置している。倍力装置は、エンジンルームのうち、内燃機関とダッシュパネルとの間に位置している。倍力装置は、車室に位置するブレーキペダルに連結している。倍力装置は、ブレーキペダルに入力される力を増幅する。
特開2016-070092号公報
特許文献1のような車両では、ブレーキペダルが、ダッシュパネルに対して回転可能に支持されている。このような車両に対して前側から物体が衝突する前突時には、エンジンルームが押し潰されて内燃機関が後側に移動する。そして、内燃機関に接触した倍力装置が後側に移動すると、倍力装置によりダッシュパネルが後側に押される。このとき、倍力装置とブレーキペダルの位置関係、内燃機関と倍力装置との位置関係などによっては、ブレーキペダルが回転して車室内へと突出するおそれがある。
上記課題を解決するための車両は、エンジンルーム及び車室を仕切るダッシュパネルと、前記エンジンルームに位置する内燃機関と、前記ダッシュパネルに対して回転可能に支持されるとともに前記車室に位置するブレーキペダルと、前記ブレーキペダルに連結するとともに前記ブレーキペダルから入力される力を増幅する倍力装置と、を備えている車両であって、前記ブレーキペダルは、前記ダッシュパネルに固定されるブラケットと、前記ブラケットに対して回転可能に支持されており、前記ブラケットから下側に延びているアームと、前記アームにおける前記ブラケットとは反対側の端に固定されたペダル本体と、を備え、前記倍力装置の少なくとも一部分は、前記内燃機関と前記ダッシュパネルとの間に位置しており、前記倍力装置のうち前記内燃機関と前記ダッシュパネルとの間に位置している部分を特定部分としたとき、前記特定部分は、前記アームの前方に位置しており、前記エンジンルームのうち、前記内燃機関と前記ダッシュパネルとの間であって、前記倍力装置から視て上方に位置し、前記ダッシュパネルに固定されるスペーサをさらに備えている。
上記構成によれば、内燃機関に接触したスペーサが後側に移動することで、スペーサによりダッシュパネルが後側に押される。また、同様に、内燃機関に接触した倍力装置が後側に移動することで、ダッシュパネルが後側に押される。これにより、ブレーキペダルにおけるアーム及びブラケットの全体が、後方へと移動する。したがって、アームがブラケットに対して大きく後側へと押されることに起因してアームが後側へ回転することが抑制される。このように、アームの回転が抑制できれば、ブレーキペダルにおけるペダル本体が後側に大きく突出することは防げる。
上記構成において、前記内燃機関は、気筒を有する機関本体と、前記機関本体に固定されたチェーンケースと、を備え、前記チェーンケースは、前記特定部分及び前記スペーサの前方に位置しており、前記チェーンケースは、内部空間を区画するケース本体と、前記ケース本体の表面から突出するとともに前側から後側に向かって直線状に延びている表リブと、前記ケース本体の裏面から突出するとともに前側から後側に向かって直線状に延びている裏リブと、を備え、前記表リブ及び前記裏リブは、前記ケース本体を挟んで面対称の箇所に位置していてもよい。
上記構成によれば、チェーンケースの軸剛性を高めることができる。そのため、車両の前突に伴いチェーンケースが早期に破壊されて、期待通りに衝撃をダッシュパネル及びブレーキペダルに伝えられない、という事態が生じにくい。また、表リブ及び裏リブが面対称の箇所に位置しているので、表リブ及び裏リブそれぞれのケース本体からの突出長さを大きくしなくても、表リブ及び裏リブを合わせた全体の突出長さを大きくできる。したがって、表リブ及び裏リブそれぞれのケース本体からの突出長さを大きくしなくても、高い補強効果が得られる。
上記構成において、前記チェーンケースのうち、前記スペーサと前後に向かい合う領域を第1領域とし、前記特定部分と前後に向かい合う領域を第2領域としたとき、前記表リブ及び前記裏リブは、前記第1領域に位置していてもよい。
上記構成によれば、チェーンケースのうち、スペーサの前方に位置する第1領域の軸剛性を向上できる。したがって、ブレーキペダルにおける比較的上側の位置に衝撃を伝えやすく、アームがブラケットに対して後側へと押されることに起因したアームの回転を、より確実に抑制できる。
上記構成において、前記チェーンケースのうち、前記スペーサと前後に向かい合う領域を第1領域とし、前記特定部分と前後に向かい合う領域を第2領域としたとき、前記第1領域における前後に沿う方向の軸剛性は、前記第2領域における前後に沿う方向の軸剛性よりも高くてもよい。
上記構成によれば、例えば第1領域における前後に沿う方向の軸剛性が第2領域における前後に沿う方向の軸剛性と同じである場合に比べて、ブレーキペダルにおける比較的上側の位置に衝撃を伝えやすい。したがって、ブレーキペダルにおける比較的上側の位置に衝撃を伝えやすく、アームがブラケットに対して後側へと押されることに起因したアームの回転を、より確実に抑制できる。
上記構成において、前記チェーンケースは、前後に沿う方向において前記スペーサと対向する平面を備えていてもよい。
上記構成によれば、車両の前突時にチェーンケースとスペーサとの位置関係が多少ずれたとしても、チェーンケースの平面がスペーサに接触する可能性が高まる。このように平面にスペーサが接触すれば、チェーンケースからの衝撃力が意図しない向きでスペーサに伝わることは抑制できる。
上方から下方を向いて車両を視たときの模式的な断面図である。 図1における2-2線での断面図である。 図2における3-3線での拡大断面図である。 前突時の状況を示す説明図である。 比較例にかかる前突時の状況を示す説明図である。
<車両の概略構成>
以下、本発明の一実施形態を図1~図5にしたがって説明する。なお、以下の説明で前後、左右、上下の方向をいうときは、車両100の運転席に着座した運転者から視た方向をいう。
図1に示すように、車両100は、フロントパネル11、左サイドパネル12、右サイドパネル13、及びダッシュパネル14を備えている。フロントパネル11、左サイドパネル12、及び右サイドパネル13は、図示しないボンネット及びアンダーカバー等と共に、車両100の内部空間を区画している。フロントパネル11、左サイドパネル12、及び右サイドパネル13は、図示しない車両100の骨格部材に固定されている。フロントパネル11は、車両100の前壁を構成している。左サイドパネル12は、車両100の左壁を構成している。右サイドパネル13は、車両100の右壁を構成している。なお、図1では、各部の構成を簡略化して図示している。
ダッシュパネル14は、フロントパネル11から後方に離間した箇所に位置している。ダッシュパネル14は、図示しない車両100の骨格部材に固定されている。ダッシュパネル14の2つの主面の一方は前方を向いており、他方は後方を向いている。したがって、ダッシュパネル14は、車両100の内部空間を、エンジンルームXと、車室Yとに仕切っている。エンジンルームXは、ダッシュパネル14から視て前方に位置する空間である。車室Yは、ダッシュパネル14から視て後方に位置する空間である。なお、主面とは、外面のうち、最も面積の大きい面のことである。
図1及び図2に示すように、車両100は、内燃機関20、ブレーキペダル50、倍力装置60、及びステアリングホイール80を備えている。図1に示すように、車両100の上方から下方を向いて内燃機関20を視たときに、内燃機関20は、エンジンルームXの略中央に位置している。内燃機関20は、機関本体30、及びチェーンケース40を備えている。機関本体30の左右の中央は、エンジンルームXの左右の中央から視て、やや左方寄りに位置している。機関本体30の形状は、全体として四角柱形状である。機関本体30は、燃料が燃焼する空間として4つの気筒31を備えている。4つの気筒31は、左右に並んでいる。
図1に示すように、チェーンケース40は、機関本体30の右壁に固定されている。したがって、チェーンケース40は、エンジンルームXのうち、左右の中央から視て右方に位置している。なお、チェーンケース40の具体構成については後述する。
図1に示すように、ブレーキペダル50は、車室Yのうちの最も前方に位置している。また、図2に示すように、ブレーキペダル50は、チェーンケース40の後方に位置している。換言すると、ブレーキペダル50は、車室Yのうち、左右の中央から視て右方に位置している。
図2に示すように、ブレーキペダル50は、ブラケット51、アーム52、及びペダル本体53を備えている。ブラケット51は、ダッシュパネル14の後面に固定されている。ブラケット51は、ダッシュパネル14から後方に突出している。アーム52の形状は、概ね湾曲した棒状である。アーム52の第1端は、ブラケット51の後端近傍に連結している。アーム52は、ブラケット51の後端近傍から下側に延びている。アーム52は、当該アーム52の下側ほど後側に位置するように湾曲している。アーム52は、ブラケット51との連結部分を中心として当該ブラケット51に対して回転可能に支持されている。ペダル本体53は、アーム52の第2端に固定されている。すなわち、ペダル本体53は、アーム52におけるブラケット51とは反対側の端に固定されている。ペダル本体53の形状は、略四角板形状である。
図2に示すように、倍力装置60は、装置本体61、及びロッド62を備えている。装置本体61は、ダッシュパネル14の前面に固定されている。装置本体61の全域は、エンジンルームXのうち、チェーンケース40とダッシュパネル14との間に位置している。すなわち、本実施形態において、装置本体61の全域が特定部分である。また、装置本体61は、アーム52の前方に位置している。具体的には、装置本体61は、アーム52の上下の中央から視てやや上方であって、アーム52及びブラケット51の連結部分から視て下方に位置している。図2において図示は簡略化するが、装置本体61は、例えば、ブレーキブースター、マスタシリンダ、ポンプ等である。ロッド62の第1端は、装置本体61の内部に位置している。ロッド62の第2端を含む一部分は、装置本体61から後方に向かって突出している。ロッド62の第2端は、アーム52の上下の中央から視てやや上方であって、アーム52及びブラケット51の連結部分から視て下方に位置する部分に連結している。
ロッド62は、アーム52の回転動作を装置本体61に伝達する。具体的には、車両100の運転者によりブレーキペダル50のペダル本体53が踏み込み操作されると、ブラケット51との連結部分を中心として、アーム52が図2における反時計回り方向に回転する。すると、ロッド62が前方に移動することで、装置本体61にブレーキペダル50からの力が入力される。そして、装置本体61は、ブレーキペダル50から入力された力を増幅して図示しないブレーキ装置に伝達する。その結果、ブレーキ装置が動作することにより車両100の制動力が発生する。なお、ブレーキ装置の一例は、ディスクブレーキ装置である。
図1に示すように、ステアリングホイール80は、車室Yのうち、ブレーキペダル50から視て後方に位置している。換言すると、ステアリングホイール80は、車室Yのうち、左右の中央から視て右方に位置している。
<倍力装置の周辺構成>
図2に示すように、車両100は、スペーサ70を備えている。スペーサ70は、エンジンルームXのうち、チェーンケース40とダッシュパネル14との間に位置している。スペーサ70は、装置本体61から視て上方に位置している。また、スペーサ70は、アーム52及びブラケット51の連結部分の前方に位置している。スペーサ70は、ダッシュパネル14の前面に固定されている。スペーサ70の形状は、全体として四角柱形状である。スペーサ70の前面71は、下側に位置するほど前側に位置するように僅かに傾斜している。
チェーンケース40は、ケース本体41を備えている。ケース本体41の形状は、左方が開口した箱型形状である。すなわち、ケース本体41は、内部空間41Zを区画している。また、ケース本体41における車両100の上下に沿う方向の寸法は、ケース本体41における車両100の前後に沿う方向の寸法より大きくなっている。ケース本体41は、図示しないチェーン及び複数のスプロケット等を内部空間41Zに収容している。
ケース本体41は、クランク貫通孔42、吸気貫通孔43、排気貫通孔44、及び隆起部45を備えている。クランク貫通孔42は、ケース本体41を左右に貫通している。クランク貫通孔42は、ケース本体41のうち下端に近い箇所に位置している。なお、クランク貫通孔42の位置は、図示しないクランク軸に接続するクランク用スプロケットの位置と対応している。吸気貫通孔43は、ケース本体41を左右に貫通している。吸気貫通孔43は、ケース本体41のうち、上端に近い箇所であって、且つ、前端に近い箇所に位置している。なお、吸気貫通孔43の位置は、図示しない吸気カム軸に接続する吸気用スプロケットの位置と対応している。排気貫通孔44は、ケース本体41を左右に貫通している。排気貫通孔44は、ケース本体41のうち、上端に近い箇所であって、且つ、後端に近い箇所に位置している。なお、排気貫通孔44の位置は、図示しない排気カム軸に接続する排気用スプロケットの位置と対応している。隆起部45は、他の部分に対して右方に隆起している。隆起部45は、排気貫通孔44を取り囲んでいる。したがって、図2に示すように、車両100の右方から左方を向いてチェーンケース40を視たときに、隆起部45の形状は、略円環状である。
図2に示すように、チェーンケース40の一部分は、装置本体61及びスペーサ70の前方に位置している。ここで、チェーンケース40のうち、スペーサ70と前後に向かい合う領域を第1領域40Aとし、チェーンケース40のうち、装置本体61と前後に向き合う領域を第2領域40Bとする。第1領域40Aは、吸気貫通孔43、排気貫通孔44、隆起部45を含む領域である。第2領域40Bは、第1領域40Aから視て下側に隣接する領域である。
ケース本体41の後端面のうち、第1領域40Aに位置する面を対向面41Aとする。対向面41Aは、平坦な平面になっている。すなわち、対向面41Aは、前後に沿う方向においてスペーサ70と対向する平面である。本実施形態において、対向面41Aは、下側に位置するほど前側に位置するように僅かに傾斜しており、スペーサ70の前面71と略平行になっている。車両100の前後に沿う方向において、対向面41Aからスペーサ70までの最短距離は、第2領域40Bに位置するケース本体41の後端面から装置本体61までの最短距離よりも小さくなっている。
図3に示すように、チェーンケース40は、複数の表リブ46、及び複数の裏リブ47を備えている。表リブ46は、ケース本体41の右面から突出している。なお、ケース本体41の右面とは、図2において紙面手前側の面、図3において左側の面である。図2に示すように、表リブ46は、直線状に車両100の前後に延びている。表リブ46は、隆起部45からケース本体41の後端にまで至っている。本実施形態において、チェーンケース40は、2つの表リブ46を備えている。2つの表リブ46は、互いに平行に延びている。2つの表リブ46は、第1領域40Aに位置している。なお、本実施形態において、ケース本体41の右面は、ケース本体41の内部空間41Zの外に位置するため、ケース本体41の表面である。
図3に示すように、裏リブ47は、ケース本体41の左面から突出している。なお、ケース本体41の左面とは、図2において紙面奥側の面、図3において右側の面である。具体的には、裏リブ47の位置は、ケース本体41を挟んで表リブ46とは反対側の箇所である。すなわち、表リブ46及び裏リブ47は、ケース本体41を挟んで面対称の箇所に位置している。裏リブ47は、直線状に車両100の前後に延びている。裏リブ47は、隆起部45からケース本体41の後端にまで至っている。本実施形態において、チェーンケース40は、2つの表リブ46に対応して2つの裏リブ47を備えている。2つの裏リブ47は、互いに平行に延びている。2つの裏リブ47は、第1領域40Aに位置している。なお、本実施形態において、ケース本体41の左面は、ケース本体41の裏面である。
本実施形態において、表リブ46及び裏リブ47は第1領域40Aに位置している一方、表リブ46及び裏リブ47は第2領域40Bに位置していない。したがって、チェーンケース40の第1領域40Aにおける前後に沿う方向の軸剛性は、チェーンケース40の第2領域40Bにおける前後に沿う方向の軸剛性よりも高い。
<本実施形態の作用>
図4に示すように、車両100では、当該車両100に対して前方から物体が衝突する前突時には、エンジンルームXが押し潰されて内燃機関20が後方に移動する。すると、内燃機関20のチェーンケース40に接触した倍力装置60の装置本体61及びスペーサ70が後方に移動する。
<本実施形態の効果>
(1)図5に示すように、仮に、車両100がスペーサ70を備えていないとする。この場合には、車両100の前突時に、先ず、チェーンケース40の第2領域40Bが装置本体61に接触する。すると、ダッシュパネル14のうち、装置本体61の近傍のみが後方に押される。そして、ブラケット51の後方への移動量に比べて、アーム52の後方への移動量が大きくなる。すると、図5において一点鎖線矢印で示すように、ブラケット51との連結部分を中心として、アーム52が図5における時計回り方向に回転する。その結果、ブレーキペダル50のペダル本体53における後方への移動量が大きくなる、すなわちペダル本体53が後側に大きく突出する。
図4に示すように、本実施形態において、車両100はスペーサ70を備えている。そのため、車両100の前突時に、ダッシュパネル14のうち、スペーサ70の近傍も後方に押される。そのため、ブラケット51及びアーム52の全体が後方に移動する。そして、アーム52及びブラケット51の後方への移動量が同程度であれば、図4において二点鎖線で示す比較例のアーム52と比べて、ブラケット51との連結部分を中心としたアーム52の回転は抑えられる。その結果、ペダル本体53が後側に大きく突出することは抑制できる。
(2)チェーンケース40は、内部空間41Zを備えているため、機関本体30に比べて軸剛性が低くなる。したがって、車両100の前突時に、チェーンケース40が早期に破壊されて、期待通りに衝撃をダッシュパネル14及びブレーキペダル50に伝えられないことがある。この点、本実施形態において、チェーンケース40は、表リブ46及び裏リブ47を備えている。そのため、車両100の前突時に、チェーンケース40を介して期待通りに衝撃をダッシュパネル14及びブレーキペダル50に伝えられる。
(3)上記実施形態では、表リブ46及び裏リブ47が面対称の箇所に位置している。そのため、表リブ46及び裏リブ47それぞれのケース本体41からの突出長さを大きくしなくてもよい。表リブ46及び裏リブ47の突出長を短くできれば、チェーンケース40を成形する際に急峻な加工を施す必要はないので、製造工程の簡略化及び歩留まりの向上に寄与できる。その一方で、表リブ46及び裏リブ47を合わせた全体の突出長さを大きくできるので、これらによる高い補強効果が得られる。
(4)本実施形態において、表リブ46及び裏リブ47は、チェーンケース40のうち、スペーサ70と前後に向かい合う第1領域40Aに位置している。これにより、チェーンケース40のうち、スペーサ70の前方に位置していてスペーサ70と接触する可能性が高い第1領域40Aの軸剛性を向上できる。そして、チェーンケース40の第1領域40Aの軸剛性を向上できれば、ブレーキペダル50における比較的上側の位置に衝撃を伝えやすい。これにより、アーム52がブラケット51に対して後側へと移動することに起因したアーム52の回転を、より確実に抑制できる。
(5)本実施形態において、チェーンケース40の第1領域40Aにおける前後に沿う方向の軸剛性は、チェーンケース40の第2領域40Bにおける前後に沿う方向の軸剛性よりも高い。これにより、例えば、チェーンケース40の第1領域40Aにおける前後に沿う方向の軸剛性が、第2領域40Bと同じである場合に比べて、ブレーキペダル50における比較的上側の位置に衝撃を伝えやすい。これにより、アーム52がブラケット51に対して後側へと移動することに起因したアーム52の回転を、より確実に抑制できる。
(6)本実施形態において、チェーンケース40は、前後に沿う方向においてスペーサ70と対向する平面である対向面41Aを備えている。これにより、車両100の前突時にチェーンケース40とスペーサ70との位置関係が多少ずれたとしても、チェーンケース40の対向面41Aがスペーサ70に接触する可能性が高まる。このように平面である対向面41Aにスペーサ70が接触すれば、チェーンケース40からの衝撃力が意図しない向きでスペーサ70に伝わることは抑制できる。
(7)本実施形態において、チェーンケース40の対向面41Aは、スペーサ70の前面71と略平行になっている。これにより、チェーンケース40とスペーサ70とが面接触する可能性が高まる。その結果、チェーンケース40からのエネルギーを、期待通りにスペーサ70に伝達できる可能性も高まる。
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態において、チェーンケース40におけるケース本体41の形状は変更してもよい。例えば、ケース本体41の対向面41Aは、スペーサ70の前面71と略平行になっていなくてもよい。また、例えば、ケース本体41の対向面41Aは、曲面であってもよい。
・上記実施形態において、チェーンケース40における表リブ46及び裏リブ47は、前後に延びていなくてもよい。例えば、表リブ46及び裏リブ47は、車両100の前後に対して、傾斜していてもよい。この場合でも、表リブ46及び裏リブ47は、車両100の前側から後側に延びているといえる。
・上記実施形態において、チェーンケース40における表リブ46及び裏リブ47は、直線状に延びていなくてもよい。表リブ46及び裏リブ47の全体、又は一部が円弧状になっていてもよいし、途中で屈曲していてもよい。
・上記実施形態において、チェーンケース40における表リブ46及び裏リブ47の位置は変更してもよい。例えば、表リブ46及び裏リブ47は、第1領域40Aに代えて、又は加えて、第2領域40Bに位置していてもよい。この構成であっても、チェーンケース40の第1領域40Aにおける前後に沿う方向の軸剛性は、チェーンケース40の第2領域40Bにおける前後に沿う方向の軸剛性よりも高くなっていることが好ましい。
・上記実施形態において、チェーンケース40における表リブ46及び裏リブ47の数は変更してもよい。具体例として、表リブ46の数は、1つでもよいし、3つ以上でもよい。同様に、裏リブ47の数は、1つでもよいし、3つ以上でもよい。
・上記実施形態において、チェーンケース40における表リブ46及び裏リブ47は省略してもよい。この構成であっても、チェーンケース40の第1領域40Aにおける前後に沿う方向の軸剛性が、チェーンケース40の第2領域40Bにおける前後に沿う方向の軸剛性よりも高くなっていれば差し支えない。
・上記実施形態において、チェーンケース40の第1領域40Aにおける前後に沿う方向の軸剛性は、チェーンケース40の第2領域40Bにおける前後に沿う方向の軸剛性よりも低くなってもよい。例えば、チェーンケース40の第1領域40Aにおける前後に沿う方向の軸剛性が一定値以上確保されていれば、チェーンケース40とスペーサ70との接触によりスペーサ70を後方へ移動させることができる。
・上記実施形態において、内燃機関20の構成は変更してもよい。具体例としては、チェーンケース40は、機関本体30に左壁に固定されていてもよい。この場合、例えば、倍力装置60の装置本体61及びスペーサ70は、機関本体30とダッシュパネル14との間に位置してもよい。また、例えば、倍力装置60の装置本体61及びスペーサ70は、エンジンルームXのうち左方に位置することにより、チェーンケース40とダッシュパネル14との間に位置していてもよい。すなわち、本件技術は、車室Yのうち左右の中央から視て左方にブレーキペダル50が位置している構成についても適用でき得る。
・上記実施形態において、倍力装置60の特定部分は変更してもよい。例えば、装置本体61の一部のみが、エンジンルームXのうち、チェーンケース40とダッシュパネル14との間に位置していてもよい。この場合、上記の装置本体61の一部が特定部分である。
・上記実施形態において、スペーサ70の形状は変更してもよい。具体的には、スペーサ70の形状は、チェーンケース40及び倍力装置60の装置本体61の形状等に合わせて変更すればよい。
X…エンジンルーム
Y…車室
11…フロントパネル
12…左サイドパネル
13…右サイドパネル
14…ダッシュパネル
20…内燃機関
30…機関本体
31…気筒
40…チェーンケース
40A…第1領域
40B…第2領域
41…ケース本体
41A…対向面
41Z…内部空間
46…表リブ
47…裏リブ
50…ブレーキペダル
51…ブラケット
52…アーム
53…ペダル本体
60…倍力装置
61…装置本体
62…ロッド
70…スペーサ
71…前面
80…ステアリングホイール
100…車両

Claims (5)

  1. エンジンルーム及び車室を仕切るダッシュパネルと、
    前記エンジンルームに位置する内燃機関と、
    前記ダッシュパネルに対して回転可能に支持されるとともに前記車室に位置するブレーキペダルと、
    前記ブレーキペダルに連結するとともに前記ブレーキペダルから入力される力を増幅する倍力装置と、
    を備えている車両であって、
    前記ブレーキペダルは、
    前記ダッシュパネルに固定されるブラケットと、
    前記ブラケットに対して回転可能に支持されており、前記ブラケットから下側に延びているアームと、
    前記アームにおける前記ブラケットとは反対側の端に固定されたペダル本体と、を備え、
    前記倍力装置の少なくとも一部分は、前記内燃機関と前記ダッシュパネルとの間に位置しており、
    前記倍力装置のうち前記内燃機関と前記ダッシュパネルとの間に位置している部分を特定部分としたとき、前記特定部分は、前記アームの前方に位置しており、
    前記エンジンルームのうち、前記内燃機関と前記ダッシュパネルとの間であって、前記倍力装置から視て上方に位置し、前記ダッシュパネルに固定されるスペーサをさらに備えている
    車両。
  2. 前記内燃機関は、
    気筒を有する機関本体と、
    前記機関本体に固定されたチェーンケースと、を備え、
    前記チェーンケースは、前記特定部分及び前記スペーサの前方に位置しており、
    前記チェーンケースは、
    内部空間を区画するケース本体と、
    前記ケース本体の表面から突出するとともに前側から後側に向かって直線状に延びている表リブと、
    前記ケース本体の裏面から突出するとともに前側から後側に向かって直線状に延びている裏リブと、を備え、
    前記表リブ及び前記裏リブは、前記ケース本体を挟んで面対称の箇所に位置している
    請求項1に記載の車両。
  3. 前記チェーンケースのうち、前記スペーサと前後に向かい合う領域を第1領域とし、前記特定部分と前後に向かい合う領域を第2領域としたとき、
    前記表リブ及び前記裏リブは、前記第1領域に位置している
    請求項2に記載の車両。
  4. 前記チェーンケースのうち、前記スペーサと前後に向かい合う領域を第1領域とし、前記特定部分と前後に向かい合う領域を第2領域としたとき、
    前記第1領域における前後に沿う方向の軸剛性は、前記第2領域における前後に沿う方向の軸剛性よりも高い
    請求項2又は請求項3に記載の車両。
  5. 前記チェーンケースは、前後に沿う方向において前記スペーサと対向する平面を備えている
    請求項2~請求項4の何れか一項に記載の車両。
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