JP7655268B2 - 車両の外装材の連結構造 - Google Patents
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Description
車両の外装材の連結構造について説明する前に、先ず、車両2の前部構造の概要について説明する。図1に示す車両2では、その車両ボディの左右両側に、フロントドア3によって開閉可能に構成されたドア開口部4が設けられている。このドア開口部4の前端縁にはフロントピラー5が立設されており、左右のフロントピラー5によってルーフパネル6の前部が支持されている。そしてフロントピラー5は、フロントドア3のベルトラインBRよりも下側のピラー支柱部5aがフェンダパネル7(詳細後述)によって覆われている。また左右のフロントピラー5等とルーフパネル6とによって囲まれた位置にフロントガラス8が設けられている。
そして車両の外装材の連結構造では、図2に示すフェンダパネル7(上側のフェンダパネル71と下側のフェンダパネル72)とランプユニット13とを、後述する連結部材20によって連結するようにしている。即ち、上下のフェンダパネル71,72が、第一の外装材及び第二の外装材に相当し、ランプユニット13が第三の外装材に相当する。そしてこの種の構成では、ランプユニット13とフェンダパネル7のいずれか一方に衝撃荷重が加えられた際、衝撃緩和性の確保の観点からフェンダパネル7とランプユニット13とを相対移動させられることが望ましい。そこで本実施例では、後述する連結部材20によって、より多くの外装材を、衝撃緩和性を確保しつつ連結しておくこととした。以下、車両の外装材の連結構造の構成を、フェンダパネル7、ランプユニット13、連結部材20の順に詳述する。
先ず、図2に示すフェンダパネル7は、上記したように上側のフェンダパネル71と下側のフェンダパネル72とから構成されている。ここで上下のフェンダパネル71,72は、意匠的な観点から、図3に示すように所定の見切り隙X1をあけた状態で、車両上下方向から隣接している。またフェンダパネル7のデザイン性の観点から、上側のフェンダパネル71が下側のフェンダパネル72よりも車幅方向外側に張出すように配置されており、両部材間に段差が生じるようになっている(両部材の車幅方向の突出量の差X2)。
次に図2に示すランプユニット13は、上記したようにフェンダパネル7の車両前側に配置されている。このランプユニット13は、図4及び図5に示すように、ランプ本体130と、このランプ本体130の車両後側に固定されたランプリテーナ131とを有している。そして、ランプリテーナ131の後面には、後述する連結部材20用のランプ側連結孔13Hが車両前後方向に延びるように設けられている。なおランプユニット13は、後述するように連結部材20に連結された状態とされて、ブラケット70等を介して車両ボディ側に固定されている。そして図6を参照して、ランプリテーナ131は、そのランプ側連結孔13Hの車両上側に位置する後面部分が、後述する連結部材20を臨むように配置されている。このランプリテーナ131の後面部分は、車両上側に向かうにつれて車両前側に湾曲する凸曲面状に形成されている。そして、ランプリテーナ131の凸曲面状の部分によって案内部60が構成され、この案内部60によって、後述するようにランプユニット13を車両下側に導けるようになっている(図9参照)。
そして図4及び図5に示す連結部材20は、第一の連結部21と第二の連結部22とを有し、上記した上下のフェンダパネル71,72とランプユニット13とを連結できるように構成されている。また図7を参照して、第一の連結部21と第二の連結部22間には中間部23が設けられており、この中間部23によって両連結部21,22が一体に形成されている。そして、連結部材20の中間部23には荷重受け部61と変形部62とが設けられていると共に、後述する変形部62の変形によって両連結部21,22を相対移動させられるようになっている。
図2に示す車両2には、上記したように、フェンダパネル7を構成する上側のフェンダパネル71と下側のフェンダパネル72とが車両上下方向から隣接している。また、フェンダパネル7の車両前側にはランプユニット13が隣接している。この種の車両2では、上下のフェンダパネル71,72とランプユニット13(三つの外装材)を一つの連結部材20で連結することが望ましい。さらにこの種の構成では、例えばランプユニット13に衝撃荷重が加えられた際にその衝撃緩和性を確保することが望ましい。
上記した構成では、先ず、図3に示すように車両ボディに組付けられた下側のフェンダパネル72の上縁部720に連結部材20を取付けておく。このとき上縁部720の第二連結孔72Hに、第一の連結部21に設けられた連結突部30を挿入する。そして連結突部30の係止部31を第二連結孔72Hの周縁に係止することで、この連結突部30の設けられた第一の連結部21が、下側のフェンダパネル72に取付けられる。次に、上側のフェンダパネル71を、車幅方向外側から車両ボディ側に近づけていく(図3の矢線A1で示す方向を参照)。つづいて上側のフェンダパネル71の下縁部710を、第一の連結部21の上面211と上壁部35間に挿入していく。そして上側のフェンダパネル71の下縁部710が、第一の連結部21に設けられた係止片36,37の当て面部38に当てられる。この状態で上側のフェンダパネル71を差し込んでいくことで、その下縁部710が係止片36,37を車両上側に撓ませながら当て面部38を乗り越えるようになる。そして上側のフェンダパネル71は、その下縁部710の第一連結孔71Hの周縁に各係止片36,37の係止爪39が係止されることで、第一の連結部21を介して上側のフェンダパネル71に連結されるようになる。
つづいて図6を参照して、ランプユニット13の連結手順について説明する。ここで上下のフェンダパネル71,72が連結部材20で連結された状態では、その連結部材20の第二の連結部22が、中間部23の前板部41から車両前側に突出するように配置されている。そこでランプユニット13を車両前側から後側に移動させて、そのランプリテーナ131のランプ側連結孔13Hに第二の連結部22を差し込んで挿設する(図6の矢線A2で示す方向を参照)。これにより、ランプユニット13は、上下のフェンダパネル71,72の車両前側に隣接するように第二の連結部22にて連結される。こうして上記した構成では、連結部材20(一つの部材)によって、上下のフェンダパネル71,72とランプユニット13とを、位置精度良く隣接させて連結できるようになる。
次にランプユニット13を一例に、衝撃緩和時の連結部材20の働きを説明する。先ず、車両2においては、図8に示すようにランプユニット13の車両上側から衝撃荷重F1が加えられることがある(図8では、便宜上、衝撃荷重の加えられる方向を示す矢線に符号F1を付す)。このような場合には、衝撃荷重F1の加えられたランプユニット13を車両下側に移動させて、衝撃を緩和することが望ましい(図8の矢線A3で示す方向を参照)。そこで上記した構成では、衝撃荷重F1の加えられたランプユニット13を、連結部21,22同士の相対移動によって、フェンダパネル7に対して車両下側に移動させられるように構成されている。即ち、ランプユニット13と第二の連結部22とに衝撃荷重F1が加えられることで、この第二の連結部22が変形部62(前板部41)を車両後側に傾くように変形させながら、第一の連結部21に対して相対移動するようになる。そして変形部62の変形に伴って第二の連結部22が次第に車両下側を向くことで、この第二の連結部22がランプユニット13のランプ側連結孔13Hから部分的に抜き出されたり、完全に抜け外れて離脱したりするようになる。これにより、車両上側から衝撃荷重F1の加えられたランプユニット13を、フェンダパネル7に対して車両下側に移動させられるようになり、衝撃緩和性の確保に資する構成となる。
3 フロントドア
4 ドア開口部
5 フロントピラー
5a ピラー支柱部
5b 窓枠ピラー
6 ルーフパネル
7 フェンダパネル
71 上側のフェンダパネル(本発明の第一の外装材)
71H 第一連結孔
710 (上側のフェンダパネルの)下縁部
72 下側のフェンダパネル(本発明の第二の外装材)
72H 第二連結孔
720 (下側のフェンダパネルの)上縁部
8 フロントガラス
9 固定ガラス
10 ホイールハウス
11 エンジンフード
12 フロントバンパ
13 ランプユニット(本発明の第三の外装材)
13H ランプ側連結孔
130 ランプ本体
131 ランプリテーナ
20 連結部材
21 第一の連結部
210 (第一の連結部の)下面
211 (第一の連結部の)上面
22 第二の連結部
23 中間部
30 連結突部
31 係止部
32 内立壁部
33 前立壁部
34 後立壁部
35 上壁部
36,37 係止片
38 当て面部
39 係止爪
40 上板部
41 前板部
42 内板部
50,51 突片
52 中間突片
60 案内部
61 荷重受け部
62 変形部
63 前上角部
70 ブラケット
350 切欠き部
BR ベルトライン
ER エンジンルーム
R 車室
Claims (5)
- 車両の外面を構成するように隣接して配設される複数の外装材を、連結部材を用いて連結する車両の外装材の連結構造において、
前記連結部材には、第一の外装材と第二の外装材とを隣接させて連結する第一の連結部と、前記第一の外装材と前記第二の外装材に隣接させるように第三の外装材を連結する第二の連結部とが設けられており、
前記第一の連結部と前記第二の連結部とは、そのいずれか一方に衝撃荷重が加えられることで相対移動可能に一体化されている車両の外装材の連結構造。 - 前記連結部材には、前記第一の連結部と前記第二の連結部間に、衝撃荷重の加えられた連結部を相対移動させるように変形する変形部が設けられている請求項1に記載の車両の外装材の連結構造。
- 前記連結部材には、衝撃荷重が加えられて第一の連結部側に向かう前記第三の外装材を受ける荷重受け部が設けられている請求項2に記載の車両の外装材の連結構造。
- 衝撃荷重が加えられた前記第三の外装材が第一の連結部側に向かう方向を一方向とした場合に、前記変形部は、前記一方向とは異なる方向から前記荷重受け部に隣接して設けられている請求項3に記載の車両の外装材の連結構造。
- 衝撃荷重が加えられた前記第三の外装材が第一の連結部側に向かう方向を一方向とした場合に、前記荷重受け部に受けられた前記第三の外装材を前記一方向とは異なる方向に導く案内部が設けられている請求項3又は4に記載の車両の外装材の連結構造。
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