JP7655396B2 - 送風制御装置、送風制御システム、送風装置 - Google Patents
送風制御装置、送風制御システム、送風装置 Download PDFInfo
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Description
この場合、使用者は空気の温度分布を目視できないため、送風方向を必ずしも温度分布の偏りがある方向に合わせられていない場合があり、効果的に室内空気の温度を均一化することができなかった。このため、例えば、特許文献1に開示された扇風機では、温度センサによって検知した温度に基づいて、室温の高そうな方向に送風するようにしている。具体的には、複数の温度検知範囲を設定し、全ての検知範囲の平均温度と各検知範囲の温度の温度差が、所定の値より大きい検知範囲に向けて送風を行っている。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであり、空気調和機に備えた温度センサを用いて、扇風機に備えられた送風部の送風方向を室内の温度分布に応じた制御を行うことができる送風制御装置を得ることを目的とする。
図1(a)、図1(b)は本開示に係る実施の形態1の送風制御装置4の概要を説明するための室内の模式図であり、空気調和機2が設置された室内1の様子を示している。この室内1の壁abcdには空気調和機2が設置され、壁efghと壁adheと床cdhgがなす隅には、実施の形態1の送風制御装置(図示せず)を備えた送風装置としての扇風機3が置かれている。
空気調和機2を暖房運転すると、空気調和機2の吹き出し口21から送風される暖気により室内空間の空気が暖められる。吹き出し口21を下に向けたとしても、高温の空気は低温の空気より軽いので、高温の空気が室内1の上方に集まり、室内1の温度は均一でなく、温度の偏り、つまり温度ムラが生じる。図1(a)は、空気調和機2を暖房運転したときの室内1の温度分布の一例を示すものであり、室内1における吹き出し口21から遠い天井付近の温度が、その他の場所の温度より高くなっている様子を示している。図1(a)において、エリアT1は所定温度以上のエリア、エリアT2はエリアT1の中でもより高温の熱だまりとも言うべきエリアを示している。
このため、実施の形態1の送風制御装置4は、まず、室内1の中の対象物、例えば壁、天井の温度を空気調和機2に備えた温度センサA22(図示せず)で検知して図1(b)のような検知結果を得る。図1(b)は、温度センサA22で天井abfeと壁bcgfの温度を検知した場合を示し、天井abfeにおいて所定温度以上のエリアT3と、このエリアT3の中でもより高温のエリアT4と、壁bcgfにおいて所定温度以上のエリアT5を示している。そして、送風制御装置4は、図1(b)に示したような対象物の温度の検知結果から、図1(a)に示すような空間の温度分布を推定し、推定した温度分布に基づいて、扇風機3の送風方向を制御する。制御とは、例えば、壁efghに向いている扇風機3を送風方向へ向けることである。このときの送風方向とは、例えば、熱だまりのあるエリアT2の方向であり、このエリアT2の方向に送風することで熱だまりを解消し、室内空気の温度を均一化することができる。
実施の形態1の送風制御装置4は、温度センサA22から出力された対象物の温度を示す温度情報を入力し、入力された温度情報に基づいて、温度が検知された対象物と温度センサA22の間の空間における温度分布を推定する推定部41と、この推定部41で推定された温度分布に基づいて、首振り機構34を制御することにより、送風部33の送風方向を制御する制御部42と、対象物の高温のエリアの位置を取得する高温位置取得部43を備えている。また、送風制御装置4は、空気調和機2との通信を行う通信部35を備えている。なお、実施の形態1の送風制御装置4における高温位置取得部43には、壁bcgfの幅の実寸L0と、壁efghの幅の実寸Wrが予め記憶されている。
扇風機3をサーキュレータモードで運転するための操作が行われると、ステップS1において、送風制御装置4が起動し、ステップS2において、室内1の空間の温度分布としての熱だまり、すなわちエリアT2の位置の推定が、空気調和機2に設けられた温度センサA22で検知する温度情報に基づいて、推定部41により行われる。
図5は、温度センサA22で検知した天井abfeの温度情報に対し、座標変換等の処理を行うことによって得られる温度情報を模式的に表す平面図であり、天井abfeを上から見て2次元の座標系で表した温度情報を示すものである。図5において、エリアT4は他の部分より高温のエリアであり、エリアT4の中心、あるいは重心等をエリアT4を代表する点pとし、点pの座標を(xp、yp)としている。
空気調和機2は、空気調和機2による温度制御、風向制御に用いるため、室内1の対象物の温度情報を温度センサA22により検出している。この温度情報は、温度センサA22がその検知範囲の赤外線を撮像することで得られ、検知範囲にある対象物、例えば、壁や天井、室内1に置かれた物などの温度を示す2次元の情報であり、扇風機3が置かれた場所の温度情報も含まれ、それらのおおよその形状もわかる情報である。
空気調和機2に備えられた温度センサ温度センサA22と、扇風機3の送風部33は、共に鉛直方向及び水平方向に回動可能であり、温度センサ22が空気調和機2の真正面を向いている状態、扇風機3の送風部33の送風面が壁abcdと平行な状態をそれぞれ鉛直方向及び水平方向への回動角度が0度である状態とし、これを基準状態とする。
図8はnmを通り壁abcdと平行な平面の平面図を表したものである。図8において、扇風機3の送風部33は基準状態である。図8の平面図で、扇風機3の横幅がWFA、部屋の横幅がWRAである。図6の透視図で、扇風機3の横幅がWFB、部屋の横幅がWRBである。末尾のAが実寸、末尾のBが透視図上の寸法を示す。
送風ファンの外径は扇風機ごとに決まっており、そのデータは制御部に保管されている。図6で、壁abcdと並行な平面(YZ平面)上の点は、実寸と同じ比率で縮小されて見える。従って、仰角ゼロ度、基準角ゼロ度としたときの透視図上の扇風機3の外径の長さWFBと、部屋の横幅の長さWRBとから両者の比率を求め、その比に送風ファンの外径の実寸WFAを掛けることにより、部屋の横幅の実寸WRAを推定することができる。
WFA:WRA=WFB:WRB・・・(1)
∴WRA=(WRB/WFB)×WFA・・・(2)
また、部屋の高さについても、同様の比率で求めることができる。図8で、部屋の横幅がHRAである。図6で、部屋の高さがHRBである。
WFA:HRA=WFB:HRB・・・(3)
∴HRA=(HRB/WFB)×WFA・・・(4)
図9は一点透視図であるので、視線に平行な線分は視心に集まる。図9で、扇風機3の台座の中心から視心までの縦方向(Z方向)の長さをZCB、扇風機3の台座の中心から扇風機3の台座の外周までの長さ(即ち扇風機の台座の半径)をZBBとする。ZBBは扇風機固有の値であり、予め記憶されている。
ここで、以下の比例関係が成り立つ。
ZBB:ZCB=XB1A:XC1A=XBA:XCA・・・(5)
∴XCA=(ZCB/ZBB)×XBA・・・(6)
すなわち、透視図上での視線に平行な床面上の物体の長さと、物体から視心までの長さとの比に、物体の実寸を掛けることにより、視点から物体までの床面上の長さを求めることができる。
よって、LXを求めることができる。
XCA+XBA=XA1+XA2=LX・・・(7)
図11は、空気調和機2の温度センサA22で検知した天井abfeの温度情報に基づいて得られる温度情報を模式的に表す平面図であり、天井abfeを上から見て2次元の座標系で表したときの温度情報を示すものである。図12は、天井abfeの温度情報に基づいて得られる温度情報の平面図を表したものである。
図12において、エリアT4の中心、あるいは重心等をエリアT4を代表する点pとし、点pの座標を(xp、yp)としている。この2次元の座標系で表わす点pの座標(xp、yp)を求めるため、温度センサA22から得られる天井abfeの温度情報を用いる。
温度センサA22から得られる天井abfeの温度情報は、温度センサA22からの視点で撮像されたものであり、遠くにあるものは近くにある物より小さく見えるように、実寸が同じ長さのものであっても、温度センサA22からの距離によって異なる長さで撮像されるが、同じ距離にあるものの長さの比率は変わらないことと、温度情報中の相似形と、ステップS23で求めた温度センサA22から扇風機3の羽根332までの距離をLWを用いて、図13の温度情報における点pの座標(xp、yp)を求めることができる。
この図12の温度情報における座標(xp、yp)を求めるため、温度センサA22から得られる天井abfeの温度情報を用いる。まず、図11で定義した線分、点と同様に、図12の温度情報における線分、点を以下のように定義する。エリアT4を通り辺abに平行な線分をLB1、点aと点nを結ぶ線分をLB1、線分LB1との交点をエリアT4を代表する点pとする。また、点bと点pとを通り、辺mnまで延びる線分が線分をLB3、線分LB3と辺mnとの交点を点qとする。
辺mnは奥にあるので、YB1よりも縮小されて見えており、YB2も同様の縮尺で縮小されて見えている。すなわち、
YA3:YA2=YB3:YB2・・・(8)
である。これより、
YA3/YA2=YB3/YB2・・・(9)
である。
三角形abpと三角形nqpとは相似形であるので、X軸方向の相似比XA1:XA2と、Y軸方向の相似比YA3:YA2と同じになるため、
XA1:XA2=YA3:YA2・・・(10)
である。これより、
XA1/XA2=YA3/YA2・・・(11)
である。
そして、式(8)と式(10)より、
XA1/XA2=YB3/YB2・・・(12)
である。
このようにして、空気調和機2の温度センサA22で検知した天井abfeの温度情報における比率YB3/YB2に基づいて、天井abfeを2次元の座標系で表した温度情報における比率XA1/XA2を求めることができる。
LB1=YB4+YB5・・・(13)
であり、図7の線分LB1におけるLB1とYB4との比率を、図12に反映させると、
YA4=YA1×{YB4/(YB4+YB5)}・・・(14)
となる。YA4=ypであるから、式(14)により、点pのY座標であるypを求めることができる。
ステップS24では、さらに、同様にして、壁bcgfにおける高温のエリアの座標を求める。
実施の形態1によれば、空気調和機2に備えた温度センサA22で検知する温度情報に基づいて、室内1における座標の基準となる長さの情報を得るので、複雑な座標変換を行わずに熱だまりの位置を推定することができ、室内空気の温度を均一化することができる。
図13(a)、図13(b)は本開示に係る実施の形態1の送風制御装置4の概要を説明するための室内の模式図であり、空気調和機2が設置された室内1の様子を示している。この室内1の壁abcdには空気調和機2が設置され、壁efghと壁adheと床cdhgがなす隅には、実施の形態2の送風制御装置(図示せず)を備えた送風装置としての扇風機3が置かれている。扇風機3以外は実施の形態1で示した図1と同様である。
実施の形態1の送風制御装置4は、温度センサB5から出力された対象物の温度を示す温度情報を入力し、入力された温度情報に基づいて、温度が検知された対象物と温度センサB5の間の空間における温度分布を推定する推定部41と、この推定部41で推定された温度分布に基づいて、首振り機構34を制御することにより、送風部33の送風方向を制御する制御部42と、対象物の高温のエリアの位置を取得する高温位置取得部43を備えている。また、送風制御装置4は、空気調和機2との通信を行う通信部35を備えている。なお、実施の形態1の送風制御装置4における高温位置取得部43には、壁bcgfの幅の実寸L0と、壁efghの幅の実寸Wrが予め記憶されている。
扇風機3をサーキュレータモードで運転するための操作が行われると、ステップS1において、送風制御装置4が起動し、ステップS2において、室内1の空間の温度分布としての熱だまり、すなわちエリアT2の位置の推定が、扇風機3に設けられた温度センサB5で検知する温度情報に基づいて、推定部41により行われる。
図16は、温度センサB5で検知した天井abfeの温度情報に対し、座標変換等の処理を行うことによって得られる温度情報を模式的に表す平面図であり、天井abfeを上から見て2次元の座標系で表した温度情報を示すものである。図16において、エリアT4は他の部分より高温のエリアであり、エリアT4の中心、あるいは重心等をエリアT4を代表する点pとし、点pの座標を(xp、yp)としている。
以上のステップS1からステップS3の動作により、扇風機3による熱だまりのエリアT2の方向への送風が行われる。
実施の形態2によれば、扇風機3に備えた温度センサ温度センサB5で天井等の対象物の温度を検知するので、扇風機3単体で、室内空気の温度を均一化することができる送風装置を構成することができる。また、実施の形態1の場合と比較し、温度センサを2つ備える構成となっているため、室内における熱だまりの位置について行う推定の精度を向上させることができる。
さらには、熱だまりの位置の推定に用いる温度情報として、温度情報における高温エリアの位置を示す高温位置情報を、外部から高温位置取得部43が取得し、この高温位置情報に基づいて熱だまりの位置を推定するようにしてもよい。
Claims (9)
- 室内に固定された第1の温度センサが検知した対象物の温度を示す温度情報を入力し、前記温度情報に基づいて前記対象物の温度分布を推定し、前記室内の任意の位置に配置されており、送風を行う送風部を備えた可搬式の送風装置の前記送風部を起動させる前における前記温度情報と、前記送風部を起動させて発熱させているときにおける前記温度情報とから前記送風装置の位置情報を推定する推定部と、
前記推定部で推定した前記温度分布と前記送風装置の位置情報とに基づいて前記送風部の送風方向を制御する制御部と
を備えた送風制御装置。 - 前記推定部は、前記温度情報に基づいて前記対象物と前記第1の温度センサの間の空間における温度分布を推定し、前記制御部は、前記推定部で推定した温度分布に基づいて前記送風部の送風方向を制御する
請求項1に記載の送風制御装置。 - 前記推定部は、前記温度情報における高温エリアの位置を示す高温位置情報を取得する高温位置取得部を備え、前記高温位置情報に基づいて前記温度分布を推定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の送風制御装置。
- 前記推定部は、複数の対象物の温度を検知した複数の温度情報を入力し、入力した複数の温度情報に基づいて前記温度分布を推定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の送風制御装置。
- 前記第1の温度センサは、空気調和機に設けられた空気調和機温度センサであり、前記空気調和機温度センサが検知した対象物の温度を示す温度情報を受信し、受信した受信温度情報を、前記推定部が入力する前記温度情報として出力する通信部を備えたことを特徴とする
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の送風制御装置。 - 対象物の温度を検知し、検知した対象物の温度を示す検知温度情報を、前記推定部が入力する前記温度情報として出力する第2の温度センサが前記送風装置に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の送風制御装置。
- 前記推定部は、前記送風装置に設けられた前記第2の温度センサから出力される前記検知温度情報と、前記通信部から出力される前記受信温度情報とを入力し、入力した前記検知温度情報と前記受信温度情報とに基づいて、前記温度分布を推定することを特徴とする請求項6に記載の送風制御装置。
- 室内に固定された第1の温度センサと、
前記室内の任意の位置に配置され、送風を行う送風部を備えた可搬式の送風装置と、
前記第1の温度センサが検知した対象物の温度を示す温度情報を入力し、前記温度情報に基づいて前記対象物の温度分布を推定し、前記送風部を起動させる前における前記温度情報と、
前記送風部を起動させて発熱させているときにおける前記温度情報とから前記送風装置の位置情報を推定する推定部と、
前記推定部で推定した前記温度分布と前記送風装置の位置情報とに基づいて前記送風部の送風方向を制御する制御部と
を備えた送風制御システム。 - 送風を行う送風部を備え、室内の任意の位置に配置された可搬式の送風装置であって、
対象物の温度を検知し、前記室内に固定された第1の温度センサが検知した前記対象物の温度を示す温度情報に基づいて、前記対象物の温度分布を推定し、前記送風部を起動させる前における前記温度情報と、前記送風部を起動させて発熱させているときにおける前記温度情報とから、前記送風装置の位置情報を推定する推定部と、
前記推定部で推定した前記温度分布と前記送風装置の位置情報とに基づいて前記送風部の送風方向を制御する制御部と
を備えた送風装置。
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