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JP7655396B2 - 送風制御装置、送風制御システム、送風装置 - Google Patents
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JP7655396B2 - 送風制御装置、送風制御システム、送風装置 - Google Patents

送風制御装置、送風制御システム、送風装置 Download PDF

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Description

本開示は、空気を撹拌する送風装置の送風方向を制御する送風制御装置、送風制御システムおよび送風方向を制御できる送風装置に関する。
扇風機やサーキュレータ等の可搬型の送風装置は、送風部を真上へ向けられる首振り機構を備えることで、空気を上方へ送風することができる。
このような従来の送風装置を、室内等の閉空間の空気を撹拌するために用いる場合、使用者は、室内の空いているスペース、あるいは空気を撹拌するために適していると推定した場所に送風装置を運搬して配置し、送風すべき方向を想定して、その方向に送風部が向くように固定、あるいは首振り時に向くように調節して運転する。送風すべき方向とは、例えば、室内空気の温度分布の偏りがある場所であり、そこに送風することで、室内空気を撹拌し、室内空気の温度を均一化することができる。
この場合、使用者は空気の温度分布を目視できないため、送風方向を必ずしも温度分布の偏りがある方向に合わせられていない場合があり、効果的に室内空気の温度を均一化することができなかった。このため、例えば、特許文献1に開示された扇風機では、温度センサによって検知した温度に基づいて、室温の高そうな方向に送風するようにしている。具体的には、複数の温度検知範囲を設定し、全ての検知範囲の平均温度と各検知範囲の温度の温度差が、所定の値より大きい検知範囲に向けて送風を行っている。
特開2015-224603号公報
特許文献1の扇風機は、扇風機に設けられた赤外線センサで対象物の温度分布を検知し、扇風機の送風方向を制御する。扇風機は、室内の任意の場所に可搬式に設置されるので、空気調和機から得た温度分布情報から扇風機の送風方向を定めるのは困難である。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであり、空気調和機に備えた温度センサを用いて、扇風機に備えられた送風部の送風方向を室内の温度分布に応じた制御を行うことができる送風制御装置を得ることを目的とする。
本開示に係る送風制御装置は、室内に固定された第1の温度センサと、室内の任意の位置に配置される可搬式の送風部と、温度センサが検知した対象物の温度を示す温度情報を入力し、温度情報に基づいて対象物の温度分布と、送風装置の位置情報とを推定する推定部と、推定部で推定した温度分布と送風装置の位置情報とに基づいて送風部の送風方向を制御する制御部とを備えたものである。
本開示の送風制御装置は、温度情報に基づいて対象物の温度分布と、送風装置の位置情報とを推定する推定部と、推定部で推定した温度分布と送風装置の位置情報とに基づいて送風部の送風方向を制御する制御部と設けたので、部屋に固定された温度センサの温度情報から、部屋内の任意の位置に配置される可搬式の送風部の位置を推定した上で、送風部の送風方向を空間の温度分布に応じた方向とすることができる。
実施の形態1の室内における温度分布と検知結果の模式図 実施の形態1の送風制御装置を備えた扇風機の平面図と側面図 実施の形態1の送風制御装置を備えた扇風機の構成を示す構成図 送風制御装置の動作を示すフローチャート 天井abfeの温度情報に基づいて得られる温度情報の平面図 壁abcdからみた室内透視図 実施の形態1の推定部による動作を示すフローチャート nmを通り壁abcdと平行な平面の平面図 温度センサAを視心とする透視図 温度センサAを視心としたときの各位置の説明図 実施の形態1の場合に得られる天井の平面図 天井abfeの温度情報に基づいて得られる温度情報の平面図 実施の形態1の室内における温度分布と検知結果の模式図 実施の形態2における扇風機および空気調和機の構成を示す構成図 実施の形態2の送風制御装置を備えた扇風機の構成を示す構成図 天井abfeの温度情報に基づいて得られる温度情報の平面図
実施の形態1.
図1(a)、図1(b)は本開示に係る実施の形態1の送風制御装置4の概要を説明するための室内の模式図であり、空気調和機2が設置された室内1の様子を示している。この室内1の壁abcdには空気調和機2が設置され、壁efghと壁adheと床cdhgがなす隅には、実施の形態1の送風制御装置(図示せず)を備えた送風装置としての扇風機3が置かれている。
空気調和機2を暖房運転すると、空気調和機2の吹き出し口21から送風される暖気により室内空間の空気が暖められる。吹き出し口21を下に向けたとしても、高温の空気は低温の空気より軽いので、高温の空気が室内1の上方に集まり、室内1の温度は均一でなく、温度の偏り、つまり温度ムラが生じる。図1(a)は、空気調和機2を暖房運転したときの室内1の温度分布の一例を示すものであり、室内1における吹き出し口21から遠い天井付近の温度が、その他の場所の温度より高くなっている様子を示している。図1(a)において、エリアT1は所定温度以上のエリア、エリアT2はエリアT1の中でもより高温の熱だまりとも言うべきエリアを示している。
このような温度分布のままでは、床cdhg付近にいる利用者が暖房効果を感じられないため、扇風機3によって室内空間の空気を循環、撹拌させる必要がある。そこで、実施の形態1の送風制御装置4を備えた扇風機3は、このように室内1の温度ムラがある状況において、より効果的に室内空間の空気を撹拌する方向に扇風機3の送風方向を向けるものである。
このため、実施の形態1の送風制御装置4は、まず、室内1の中の対象物、例えば壁、天井の温度を空気調和機2に備えた温度センサA22(図示せず)で検知して図1(b)のような検知結果を得る。図1(b)は、温度センサA22で天井abfeと壁bcgfの温度を検知した場合を示し、天井abfeにおいて所定温度以上のエリアT3と、このエリアT3の中でもより高温のエリアT4と、壁bcgfにおいて所定温度以上のエリアT5を示している。そして、送風制御装置4は、図1(b)に示したような対象物の温度の検知結果から、図1(a)に示すような空間の温度分布を推定し、推定した温度分布に基づいて、扇風機3の送風方向を制御する。制御とは、例えば、壁efghに向いている扇風機3を送風方向へ向けることである。このときの送風方向とは、例えば、熱だまりのあるエリアT2の方向であり、このエリアT2の方向に送風することで熱だまりを解消し、室内空気の温度を均一化することができる。
以下、実施の形態1の送風制御装置4をより詳細に説明する。図2(a)は実施の形態1の送風制御装置4を備えた、送風装置としての扇風機3の平面図、図2(b)は扇風機3の側面図である。この扇風機3は、土台31と、土台31に支持された支柱部32と、支柱部32に支持された送風部33とを備えている。送風部33は、駆動モーター331(図示せず)と、この駆動モーター331に回転される羽根332とを備え、さらに送風部33の送風方向を変える首振り機構34(図示せず)を備えている。この首振り機構34は、送風部33を支柱部32を中心として支柱部32の左右に回動させる回動角制御機構と、送風部33の送風方向の仰角方向、すなわち上下方向に首振りさせる仰角制御機構とを備えている。
扇風機3は、可搬式であるため、室内の任意の場所に設置される。空気調和機に備えた温度センサA22から得られた温度情報から扇風機3の送風方向を定めるには、温度センサA22が検知した対象物の温度情報から、対象物の温度分布と、送風装置の位置情報とを推定し、送風部の送風方向を制御することで、空気調和機に備えた温度センサA22を用いて送風部の送風方向を室内の温度分布に応じた方向とすることができる。
図3は扇風機3の構成および、室内1に設置された空気調和機2の構成を示す構成図である。
実施の形態1の送風制御装置4は、温度センサA22から出力された対象物の温度を示す温度情報を入力し、入力された温度情報に基づいて、温度が検知された対象物と温度センサA22の間の空間における温度分布を推定する推定部41と、この推定部41で推定された温度分布に基づいて、首振り機構34を制御することにより、送風部33の送風方向を制御する制御部42と、対象物の高温のエリアの位置を取得する高温位置取得部43を備えている。また、送風制御装置4は、空気調和機2との通信を行う通信部35を備えている。なお、実施の形態1の送風制御装置4における高温位置取得部43には、壁bcgfの幅の実寸L0と、壁efghの幅の実寸Wrが予め記憶されている。
空気調和機2には、空気調和機2の稼働時に送風する送風部20と、送風部20からの送風を室内1へ吹き出す吹き出し口21と、室内1の対象物の温度を検出して2次元状の温度情報を出力する空気調和機温度センサとしての温度センサA22と、温度センサA22で検出した対象物の温度情報を送風制御装置4の通信部35に送信する通信部23とを備えている。なお、温度センサA22は鉛直方向、および水平方向に回動可能に構成されている。また、通信部35と通信部23との間の通信は、WiFi等の無線通信方式を用い、屋内ルーターを介して間接的に行われてもよいし、直接的に行われてもよい。温度センサA22は、対象物から放射される赤外線に基づいて対象物の温度を検知し、熱分布を得るものであり、センサの視線上にある最も手前の物体の、人、部屋の壁、エアコン等の温度を検知する。
次に、このように構成された送風制御装置4の動作について説明する。図4は、送風制御装置4の動作を示すフローチャートである。ここでは、空気調和機2が暖房運転を行っており、扇風機3をサーキュレータとして使用する場合を説明する。この場合、扇風機3の使用者は、室内1の任意の場所に扇風機3を設置し、扇風機3をサーキュレータモードで運転するための操作を行う。この操作を行うための構成としては、例えば、扇風機3にサーキュレータモードの運転を開始するボタン等を設けておく。
扇風機3をサーキュレータモードで運転するための操作が行われると、ステップS1において、送風制御装置4が起動し、ステップS2において、室内1の空間の温度分布としての熱だまり、すなわちエリアT2の位置の推定が、空気調和機2に設けられた温度センサA22で検知する温度情報に基づいて、推定部41により行われる。
以下、エリアT2の位置を推定する動作について説明する。実施の形態1では、例えば図1(a)に示す熱だまりのエリアT2の温度が、図1(b)に示す天井abfeの温度に反映されていると想定し、この天井abfeの高温のエリアT4の位置に基づいて熱だまりのエリアT2の位置を求める。このため、まず天井abfeの高温のエリアT4の座標(xp、yp)を求める。この座標は、例えば天井abfeの角の点bを原点とし、原点からのX軸方向の距離xp、Y軸方向の距離ypを座標として表現したものである。
図5は、温度センサA22で検知した天井abfeの温度情報に対し、座標変換等の処理を行うことによって得られる温度情報を模式的に表す平面図であり、天井abfeを上から見て2次元の座標系で表した温度情報を示すものである。図5において、エリアT4は他の部分より高温のエリアであり、エリアT4の中心、あるいは重心等をエリアT4を代表する点pとし、点pの座標を(xp、yp)としている。
実施の形態1では、熱だまりの位置の推定に用いる温度情報を、空気調和機2に設けられた温度センサA22から得る温度情報とする場合について説明する。
以下、エリアT2の位置を推定する動作について説明する。温度センサA22が天井abfeの方向を撮像すると、図6の透視図に示したような温度情報が得られる。図6において辺mnは、扇風機3が図1に示すような位置に配置されたときに、扇風機3を通り、壁abcdに平行な面と天井abfeとが交わる直線である。この温度情報は、一点透視図のような画像情報として見ることができ、推定部41は、このような温度情報を空気調和機2から取得し、この温度情報に基づいて、天井abfeの高温のエリアT4の代表点pの座標(xp、yp)を高温位置情報として求める。
推定部41が取得する図6の温度情報は、室内1の壁やエリアT4の相対位置を示しているが、室内1における座標の基準となる長さの情報が含まれていないため、このままではエリアT4の座標を特定できない。このため、推定部41が、空気調和機2に設けられた温度センサA22で検知する温度情報と、既知の長さに関する情報を用いて熱だまりの座標を推定する。
図7は実施の形態1の送風制御装置4の推定部41によるステップS2の詳細動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS21において、推定部41が空気調和機2に対し、通信部23を介して空気調和機2に設けられた温度センサA22で検出される温度情報を要求する信号(以下、温度情報要求信号という)を送信するとともに、制御部42が扇風機3に備えられた駆動モーター331を起動させる。
空気調和機2は、空気調和機2による温度制御、風向制御に用いるため、室内1の対象物の温度情報を温度センサA22により検出している。この温度情報は、温度センサA22がその検知範囲の赤外線を撮像することで得られ、検知範囲にある対象物、例えば、壁や天井、室内1に置かれた物などの温度を示す2次元の情報であり、扇風機3が置かれた場所の温度情報も含まれ、それらのおおよその形状もわかる情報である。
空気調和機2は、通信部23を介して送風制御装置4から温度情報要求信号を受信すると、この温度情報要求信号を受信する前と後それぞれにおいて、温度センサA22が検出した温度情報を、通信部23を介して送風制御装置4に送信する。なお、この後も、空気調和機2は、定期的に通信部23を介して送風制御装置4に温度情報を送信する。
送風制御装置4は、ステップS21で室内1の温度情報要求信号を送信した後、ステップS22において温度センサA22で撮像した温度情報における扇風機3の位置を特定する。空気調和機2が温度情報要求信号を受信する前は扇風機3の駆動モーター331は起動しておらず、温度情報要求信号を受信した後は扇風機3の駆動モーター331が起動して発熱しているので、それらの温度情報、すなわち駆動モーター331の運転停止時と運転時におけるそれぞれの温度情報を比較することで、温度差が大きい場所を扇風機3が配置された位置と特定できる。なお、この時点における扇風機3の位置とは、温度センサA22がその検知範囲を撮像して得た2次元の温度情報における位置である。
次にステップS23において、空気調和機2から送信された温度情報を受信すると、受信した受信温度情報を用いて室内1における空気調和機2と扇風機3との間の距離を推定する以下の処理を行う。
空気調和機2に備えられた温度センサ温度センサA22と、扇風機3の送風部33は、共に鉛直方向及び水平方向に回動可能であり、温度センサ22が空気調和機2の真正面を向いている状態、扇風機3の送風部33の送風面が壁abcdと平行な状態をそれぞれ鉛直方向及び水平方向への回動角度が0度である状態とし、これを基準状態とする。
図8はnmを通り壁abcdと平行な平面の平面図を表したものである。図8において、扇風機3の送風部33は基準状態である。図8の平面図で、扇風機3の横幅がWFA、部屋の横幅がWRAである。図6の透視図で、扇風機3の横幅がWFB、部屋の横幅がWRBである。末尾のAが実寸、末尾のBが透視図上の寸法を示す。
送風ファンの外径は扇風機ごとに決まっており、そのデータは制御部に保管されている。図6で、壁abcdと並行な平面(YZ平面)上の点は、実寸と同じ比率で縮小されて見える。従って、仰角ゼロ度、基準角ゼロ度としたときの透視図上の扇風機3の外径の長さWFBと、部屋の横幅の長さWRBとから両者の比率を求め、その比に送風ファンの外径の実寸WFAを掛けることにより、部屋の横幅の実寸WRAを推定することができる。
WFA:WRA=WFB:WRB・・・(1)
∴WRA=(WRB/WFB)×WFA・・・(2)
また、部屋の高さについても、同様の比率で求めることができる。図8で、部屋の横幅がHRAである。図6で、部屋の高さがHRBである。
WFA:HRA=WFB:HRB・・・(3)
∴HRA=(HRB/WFB)×WFA・・・(4)
温度センサA22から見て奥行き方向、X方向については、離れるほど縮んで見えるので、単純な比例関係ではない。図9は、扇風機3の送風部33を基準状態として、温度センサAを視心としてnmを通り壁abcdと平行な平面を見た透視図である。図10は温度センサAを視心としたときの各位置の関係を示す説明図を表したものである。図9、図10を用いて、透視図での視心との関係からX方向の実寸は以下のように推定できる。
図9は一点透視図であるので、視線に平行な線分は視心に集まる。図9で、扇風機3の台座の中心から視心までの縦方向(Z方向)の長さをZCB、扇風機3の台座の中心から扇風機3の台座の外周までの長さ(即ち扇風機の台座の半径)をZBBとする。ZBBは扇風機固有の値であり、予め記憶されている。
図10は、壁abcdに平行な床面の情報が透視図に変換される状態を表した透視図である。床面の情報は、透視面に透視されて観察される。扇風機の台座の半径の実寸がXBA、温度センサA22から扇風機3の台座の外周までのX方向の長さがXCAである。
ここで、以下の比例関係が成り立つ。
ZBB:ZCB=XB1A:XC1A=XBA:XCA・・・(5)
∴XCA=(ZCB/ZBB)×XBA・・・(6)
すなわち、透視図上での視線に平行な床面上の物体の長さと、物体から視心までの長さとの比に、物体の実寸を掛けることにより、視点から物体までの床面上の長さを求めることができる。
よって、LXを求めることができる。
XCA+XBA=XA1+XA2=LX・・・(7)
XBAは扇風機ごとに固有の値であり、ZBB、ZCBは温度センサA22が検知する温度情報から得られるので、空気調和機2の温度センサA22と扇風機3とのX方向の距離LXを推定することできる。このLXを、室内1における座標のX方向の基準となる長さの情報として利用することで、エリアT4の座標(xp、yp)、すなわち高温位置情報を特定することができるようになる。
ステップS24では、ステップS23で求めた空気調和機2と扇風機3の距離LXを利用して、天井abfeの高温のエリアT4の座標(xp、yp)を求める。
図11は、空気調和機2の温度センサA22で検知した天井abfeの温度情報に基づいて得られる温度情報を模式的に表す平面図であり、天井abfeを上から見て2次元の座標系で表したときの温度情報を示すものである。図12は、天井abfeの温度情報に基づいて得られる温度情報の平面図を表したものである。
図12において、エリアT4の中心、あるいは重心等をエリアT4を代表する点pとし、点pの座標を(xp、yp)としている。この2次元の座標系で表わす点pの座標(xp、yp)を求めるため、温度センサA22から得られる天井abfeの温度情報を用いる。
温度センサA22から得られる天井abfeの温度情報は、温度センサA22からの視点で撮像されたものであり、遠くにあるものは近くにある物より小さく見えるように、実寸が同じ長さのものであっても、温度センサA22からの距離によって異なる長さで撮像されるが、同じ距離にあるものの長さの比率は変わらないことと、温度情報中の相似形と、ステップS23で求めた温度センサA22から扇風機3の羽根332までの距離をLWを用いて、図13の温度情報における点pの座標(xp、yp)を求めることができる。
具体的には、仮想的に表される図12のような温度情報において、エリアT4を通り辺abに平行な直線をLA1、四角形abnmの対角線のうちエリアT4を通る対角線をLA2、線分LA1と線分LA2の交点を点pとし、この点pを、エリアT4を代表する点と想定し、この点pの天井における座標(xp、yp)をエリアT4の座標として求めるものである。
この図12の温度情報における座標(xp、yp)を求めるため、温度センサA22から得られる天井abfeの温度情報を用いる。まず、図11で定義した線分、点と同様に、図12の温度情報における線分、点を以下のように定義する。エリアT4を通り辺abに平行な線分をLB1、点aと点nを結ぶ線分をLB1、線分LB1との交点をエリアT4を代表する点pとする。また、点bと点pとを通り、辺mnまで延びる線分が線分をLB3、線分LB3と辺mnとの交点を点qとする。
図12の温度情報において、辺abの長さがYB1、辺mnの長さがYB3、点nから点qまでの長さがYB2である。辺abと線分LB1との距離がXB1、辺mnと線分LB1との距離がXB2である。
辺mnは奥にあるので、YB1よりも縮小されて見えており、YB2も同様の縮尺で縮小されて見えている。すなわち、
YA3:YA2=YB3:YB2・・・(8)
である。これより、
YA3/YA2=YB3/YB2・・・(9)
である。
三角形abpと三角形nqpとは相似形であるので、X軸方向の相似比XA1:XA2と、Y軸方向の相似比YA3:YA2と同じになるため、
XA1:XA2=YA3:YA2・・・(10)
である。これより、
XA1/XA2=YA3/YA2・・・(11)
である。
そして、式(8)と式(10)より、
XA1/XA2=YB3/YB2・・・(12)
である。
このようにして、空気調和機2の温度センサA22で検知した天井abfeの温度情報における比率YB3/YB2に基づいて、天井abfeを2次元の座標系で表した温度情報における比率XA1/XA2を求めることができる。
以上のように、XA1/XA2が求められ、さらに(XA1+XA2)の実寸がわかれば、XA1の値、すなわち点pのX座標であるxpを求めることができる。この(XA1+XA2)の実寸がLXである。この(XA1+XA2)と、上記XA1/XA2とから、T4の図7における点pのX座標であるxpを求めることができる。
また、点pのY座標については、以下のように求めることができる。図11の線分LB1上で、辺bnとの交点sからT4までの距離をYB4、辺amとの交点から点pまでの距離をYB5とすると、
LB1=YB4+YB5・・・(13)
であり、図7の線分LB1におけるLB1とYB4との比率を、図12に反映させると、
YA4=YA1×{YB4/(YB4+YB5)}・・・(14)
となる。YA4=ypであるから、式(14)により、点pのY座標であるypを求めることができる。
以上のように、空気調和機2の温度センサA22から得た天井abfeの温度情報に基づいて、エリアT4の座標(xp,yp)を求めることができる。
ステップS24では、さらに、同様にして、壁bcgfにおける高温のエリアの座標を求める。
次に、ステップS25に進み、推定部41は、求めた天井abfe、壁bcgfの高温のエリアの座標から、室内1の空間の温度分布としての熱だまりは、高温エリアの方向にあると推定する。なお、推定部41は、求めた天井abfe、壁bcgfの高温のエリアの座標から、室内1の空間的な温度分布としての熱だまりの位置を求めてもよい。この熱だまりを、室内1における立体空間と想定し、その位置を求める。具体的には、天井abfeと壁bcgfのそれぞれの高温のエリアの座標を中心とする半径5cmの円を底面とし、それぞれの底面から垂直方向に延びる2つの円柱が交わる立体空間を熱だまりと想定し、その立体空間の代表点、あるいは立体空間が占める範囲を、熱だまりの位置であると推定する。
以上のステップS21からステップS25までの動作により、ステップS2の熱だまりの位置の推定動作が行われ、次にステップS3に進み、ステップS2で推定された熱だまりの位置に基づいて、制御部42が首振り機構34を制御し、首振り機構34により送風部33の送風方向を熱だまりの方向に向ける。これにより、図1のエリアT2の方向に送風することで熱だまりを解消し、室内空気の温度を均一化することができる。
以上のように、実施の形態1においては、室内1の中の壁、天井等の対象物の温度を空気調和機2に備えた温度センサA22で検知し、対象物の温度の検知結果から、室内1の温度分布を推定し、推定した温度分布に基づいて、扇風機3の送風方向を制御するので、室内1の熱だまりが解消され、室内空気の温度を均一化することができる。
実施の形態1によれば、空気調和機2に備えた温度センサA22で検知する温度情報に基づいて、室内1における座標の基準となる長さの情報を得るので、複雑な座標変換を行わずに熱だまりの位置を推定することができ、室内空気の温度を均一化することができる。
実施の形態2.
図13(a)、図13(b)は本開示に係る実施の形態1の送風制御装置4の概要を説明するための室内の模式図であり、空気調和機2が設置された室内1の様子を示している。この室内1の壁abcdには空気調和機2が設置され、壁efghと壁adheと床cdhgがなす隅には、実施の形態2の送風制御装置(図示せず)を備えた送風装置としての扇風機3が置かれている。扇風機3以外は実施の形態1で示した図1と同様である。
以下、実施の形態1の送風制御装置4をより詳細に説明する。図14(a)は実施の形態2の送風制御装置4を備えた、送風装置としての扇風機3の平面図、図14(b)は扇風機3の側面図である。この扇風機3は、土台31と、土台31に支持された支柱部32と、支柱部32に支持された送風部33とを備えている。送風部33は、駆動モーター331(図示せず)と、この駆動モーター331に回転される羽根332とを備え、さらに送風部33の送風方向を変える首振り機構34(図示せず)を備えている。この首振り機構34は、送風部33を左右に回動させる回動角制御機構と、送風部33の仰角方向、すなわち上下方向に首振りさせる仰角制御機構とを備えている。また、扇風機3の上部には対象物の温度を検知し、検知した温度を示す検知温度情報を出力する温度センサB5が設けられている。
扇風機3は、室内の任意の場所に可搬式に設置される。空気調和機に備えた温度センサA22から得られた温度情報から扇風機3の送風方向を定めるには、温度センサA22が検知した対象物の温度情報から、対象物の温度分布と、送風装置の位置情報とを推定し、送風部の送風方向を制御することで、空気調和機に備えた温度センサA22を用いて送風部の送風方向を室内の温度分布に応じた方向とすることができる。
図15は扇風機3の構成および、室内1に設置された空気調和機2の構成を示す構成図である。
実施の形態1の送風制御装置4は、温度センサB5から出力された対象物の温度を示す温度情報を入力し、入力された温度情報に基づいて、温度が検知された対象物と温度センサB5の間の空間における温度分布を推定する推定部41と、この推定部41で推定された温度分布に基づいて、首振り機構34を制御することにより、送風部33の送風方向を制御する制御部42と、対象物の高温のエリアの位置を取得する高温位置取得部43を備えている。また、送風制御装置4は、空気調和機2との通信を行う通信部35を備えている。なお、実施の形態1の送風制御装置4における高温位置取得部43には、壁bcgfの幅の実寸L0と、壁efghの幅の実寸Wrが予め記憶されている。
次に、このように構成された送風制御装置4の動作について説明する。ここでは、空気調和機2が暖房運転を行っており、扇風機3をサーキュレータとして使用する場合を説明する。この場合、扇風機3の使用者は、室内1の任意の場所に扇風機3を設置し、扇風機3をサーキュレータモードで運転するための操作を行う。この操作を行うための構成としては、例えば、扇風機3にサーキュレータモードの運転を開始するボタン等を設けておく。
扇風機3をサーキュレータモードで運転するための操作が行われると、ステップS1において、送風制御装置4が起動し、ステップS2において、室内1の空間の温度分布としての熱だまり、すなわちエリアT2の位置の推定が、扇風機3に設けられた温度センサB5で検知する温度情報に基づいて、推定部41により行われる。
以下、エリアT2の位置を推定する動作について説明する。実施の形態2では、例えば図13(a)に示す熱だまりのエリアT2の温度が、図13(b)に示す天井abfeの温度に反映されていると想定し、この天井abfeの高温のエリアT4の位置に基づいて熱だまりのエリアT2の位置を求める。このため、まず天井abfeの高温のエリアT4の座標(xp、yp)を求める。この座標は、例えば天井abfeの角の点bを原点とし、原点からのX軸方向の距離xp、Y軸方向の距離ypを座標として表現したものである。
図16は、温度センサB5で検知した天井abfeの温度情報に対し、座標変換等の処理を行うことによって得られる温度情報を模式的に表す平面図であり、天井abfeを上から見て2次元の座標系で表した温度情報を示すものである。図16において、エリアT4は他の部分より高温のエリアであり、エリアT4の中心、あるいは重心等をエリアT4を代表する点pとし、点pの座標を(xp、yp)としている。
推定部41が温度センサB5から得る天井abfeの温度情報は、温度センサB5からの視点で撮像されたものであり、遠くにあるものは近くにある物より小さく見えるように、実寸が同じ長さのものであっても、温度センサB5からの距離によって異なる長さで撮像される。この温度情報を、天井abfeの実寸と整合させるため、推定部41は、温度センサB5が撮像した温度情報に対する座標変換を行う。この座標変換は、高温位置取得部43に記憶された壁bcgfの幅である辺bfの長さL0と、壁efghの幅の実寸である辺feの長さWrとの比率に合うように、辺bfと辺feの比率を補正し、かつ、温度センサB5からの距離による見た目の長さの相違を補正する座標変換である。図16のような平面図で表される温度情報における原点bから点pまでのX軸、Y軸それぞれの長さの比率と、辺bfの長さL0と、壁efghの幅の実寸である辺feの長さWrとから、天井abfeの高温のエリアT4の代表点pの座標(xp、yp)を求めることができる。
また、推定部41は、温度センサB5から壁bcgfの温度情報を取得し、天井abfeの高温エリアの位置を求めたときと同様に、壁bcgfにおける高温のエリアT5に関する座標を求める。実施の形態1で説明した動作と同様にして、室内1の空間の温度分布としての熱だまりの位置を求める。
以上のようにして、ステップS2の熱だまりの位置が推定され、次に、ステップS3に進み、ステップS2で推定された熱だまりの位置に基づいて、制御部42が首振り機構34を制御する。具体的には、制御部42は、送風部33の送風方向が熱だまりの方向になるように首振り機構34を駆動する。
以上のステップS1からステップS3の動作により、扇風機3による熱だまりのエリアT2の方向への送風が行われる。
以上のように、実施の形態2においては、室内1の中の壁、天井等の対象物の温度を扇風機3に備えた温度センサ温度センサB5で検知し、対象物の温度の検知結果から、室内1の温度分布を推定し、推定した温度分布に基づいて、扇風機3の送風方向を制御するので、室内1の熱だまりが解消され、室内空気の温度を均一化することができる。
実施の形態2によれば、扇風機3に備えた温度センサ温度センサB5で天井等の対象物の温度を検知するので、扇風機3単体で、室内空気の温度を均一化することができる送風装置を構成することができる。また、実施の形態1の場合と比較し、温度センサを2つ備える構成となっているため、室内における熱だまりの位置について行う推定の精度を向上させることができる。
なお、上記いずれの実施の形態において、空間における温度分布としての熱だまりの推定の際、天井abfeと壁bcgfのそれぞれの高温のエリアの座標を中心とする半径5cmの円を底面と円柱が交わる立体空間を熱だまりと想定する例を説明したが、底面の形状、大きさ、底面から延びる方向はこれらに限られず、2つの対象物の高温のエリアに基づいて熱だまりの空間を推定できればよく、例えば底面から垂直方向に伸ばしても重複する空間が生じない場合は、底面の半径を大きくする、延ばす方向を変えるなどの調整をして重複する空間を生じさせるようにしてもよい。
また、上記いずれの実施の形態においても、空気調和機2が暖房運転をしており、空間における温度分布として高温の熱だまりが天井付近にある場合について説明したが、空気調和機2が冷房運転をしている場合に空間における温度分布として低温の熱だまりの位置を推定し、送風するようにしてもよい。
また、上記いずれの実施の形態においても、複数の対象物、すなわち天井abfeと壁bcgfの温度情報を用いて、空間における温度分布を推定するものを説明したが、一つの対象物の温度情報から空間における温度分布を推定するようにしてもよい。例えば、エリアT3やエリアT4の面積の大きさが、大きければ天井付近に熱だまりがあると推定し、小さければ天井から遠い位置に熱だまりがあると推定するようにしてもよい。
また、上記実施の形態においては、熱だまりの位置の推定に用いる温度情報を、扇風機3に設けられた温度センサB5、あるいは空気調和機2に設けられた温度センサA22から得る温度情報とした場合について説明したが、温度情報は他のセンサから得てもよく、例えば空気調和機2、扇風機3とは独立して室内に設置される温度センサから得てもよい。
さらには、熱だまりの位置の推定に用いる温度情報として、温度情報における高温エリアの位置を示す高温位置情報を、外部から高温位置取得部43が取得し、この高温位置情報に基づいて熱だまりの位置を推定するようにしてもよい。
2 空気調和機、 3 扇風機、 4 送風制御装置、 5 温度センサ温度センサB、 20 送風部、 21 吹き出し口、 22 温度センサA、 23 通信部、 33 送風部、 34 首振り機構、 35 通信部、 41 推定部、 42 制御部、 43 高温位置取得部、 331 駆動モータ、 332 羽根

Claims (9)

  1. 室内に固定された第1の温度センサが検知した対象物の温度を示す温度情報を入力し、前記温度情報に基づいて前記対象物の温度分布を推定し、前記室内の任意の位置に配置されており、送風を行う送風部を備えた可搬式の送風装置の前記送風部を起動させる前における前記温度情報と、前記送風部を起動させて発熱させているときにおける前記温度情報とから前記送風装置の位置情報を推定する推定部と、
    前記推定部で推定した前記温度分布と前記送風装置の位置情報とに基づいて前記送風部の送風方向を制御する制御部と
    を備えた送風制御装置。
  2. 前記推定部は、前記温度情報に基づいて前記対象物と前記第1の温度センサの間の空間における温度分布を推定し、前記制御部は、前記推定部で推定した温度分布に基づいて前記送風部の送風方向を制御する
    請求項1に記載の送風制御装置。
  3. 前記推定部は、前記温度情報における高温エリアの位置を示す高温位置情報を取得する高温位置取得部を備え、前記高温位置情報に基づいて前記温度分布を推定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の送風制御装置。
  4. 前記推定部は、複数の対象物の温度を検知した複数の温度情報を入力し、入力した複数の温度情報に基づいて前記温度分布を推定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の送風制御装置。
  5. 前記第1の温度センサは、空気調和機に設けられた空気調和機温度センサであり、前記空気調和機温度センサが検知した対象物の温度を示す温度情報を受信し、受信した受信温度情報を、前記推定部が入力する前記温度情報として出力する通信部を備えたことを特徴とする
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の送風制御装置。
  6. 対象物の温度を検知し、検知した対象物の温度を示す検知温度情報を、前記推定部が入力する前記温度情報として出力する第2の温度センサが前記送風装置に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の送風制御装置。
  7. 前記推定部は、前記送風装置に設けられた前記第2の温度センサから出力される前記検知温度情報と、前記通信部から出力される前記受信温度情報とを入力し、入力した前記検知温度情報と前記受信温度情報とに基づいて、前記温度分布を推定することを特徴とする請求項6に記載の送風制御装置。
  8. 室内に固定された第1の温度センサと、
    前記室内の任意の位置に配置され、送風を行う送風部を備えた可搬式の送風装置と、
    前記第1の温度センサが検知した対象物の温度を示す温度情報を入力し、前記温度情報に基づいて前記対象物の温度分布を推定し、前記送風部を起動させる前における前記温度情報と、
    前記送風部を起動させて発熱させているときにおける前記温度情報とから前記送風装置の位置情報を推定する推定部と、
    前記推定部で推定した前記温度分布と前記送風装置の位置情報とに基づいて前記送風部の送風方向を制御する制御部と
    を備えた送風制御システム。
  9. 送風を行う送風部を備え、室内の任意の位置に配置された可搬式の送風装置であって、
    対象物の温度を検知し、前記室内に固定された第1の温度センサが検知した前記対象物の温度を示す温度情報に基づいて、前記対象物の温度分布を推定し、前記送風部を起動させる前における前記温度情報と、前記送風部を起動させて発熱させているときにおける前記温度情報とから、前記送風装置の位置情報を推定する推定部と、
    前記推定部で推定した前記温度分布と前記送風装置の位置情報とに基づいて前記送風部の送風方向を制御する制御部と
    を備えた送風装置。
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