以下、複数の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各実施形態について同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。各実施形態は、図1に示す横軸又は斜め横軸型のドラム式洗濯乾燥機、及び図示しない縦軸型の洗濯乾燥機のいずれにも適用することができる。
(第1実施形態)
第1実施形態について図1から図6を参照して説明する。衣類処理装置としての洗濯乾燥機10は、図1から図3に示すように、外箱11、水槽12、回転槽13、及び回転槽モータ14を備えている。洗濯乾燥機10は、ヒートポンプ方式の乾燥機能を備え、例えば回転槽13の回転軸が地面に対して水平又は傾斜したいわゆるドラム式の洗濯乾燥機である。
外箱11は、鋼板などによってほぼ矩形の箱状に形成されている。水槽12は、外箱11の内部に収容されている。回転槽13は、水槽12の内部に収容されている。水槽12及び回転槽13は、いずれも円筒状に形成されている。水槽12は、円筒状の一方の端部に開口部121が形成され、他方の端部に水槽端板122が設けられている。開口部121は、傾斜した水槽12において水槽端板122よりも上側に位置している。
同様に、回転槽13は、円筒状の一方の端部に開口部131が形成され、他方の端部に回転槽端板132が設けられている。開口部131は、傾斜した回転槽13において回転槽端板132よりも上側に位置している。回転槽13の開口部131は、水槽12の開口部121に周囲を覆われている。水槽12及び回転槽13は、衣類を収容する洗濯室及び乾燥室として機能する処理槽を形成する。水槽12は主に合成樹脂にて形成されており、回転槽13は、例えばステンレスなどの金属で形成することができる。
水槽12は、空気出口16及び空気入口17を有している。空気出口16は、例えば水槽12の筒状部分を構成する周壁にあって上部前寄り部分に設けられている。空気入口17は、水槽端板122にあって、該水槽端板122の中心よりやや上寄り部分に設けられている。空気出口16及び空気入口17は、水槽12の内部と外部とを連通している。
回転槽13は、複数の孔21及び複数の連通口22を有している。孔21及び連通口22は、回転槽13の内部と外部とを連通している。孔21は、回転槽13の円筒状の筒状部分を構成する周壁のほぼ全域に形成されている。連通口22は、回転槽端板132のほぼ全域に形成されている。孔21及び連通口22は、洗い工程、排水工程、すすぎ工程及び脱水工程を含む洗濯運転時には、主に水が出入りする通水孔として機能し、乾燥運転時には主に空気が出入りする通風孔として機能する。なお、図1では、簡単のため複数の孔21及び連通口22のうち一部のみを示している。また、詳細は図示しないが、回転槽13には、筒状部分の内側に複数のバッフルが設けられている。バッフルは、回転槽13の内部に収容された衣類等の洗濯物を撹拌する。
回転槽モータ14は、水槽12の外側にあって水槽端板122に設けられている。回転槽モータ14は、例えばアウターロータ型のDCブラシレスモータである。回転槽モータ14の軸部141は、水槽端板122を貫いて水槽12の内側へ突出し、回転槽端板132の中心部に固定されている。これにより、回転槽モータ14は、水槽12に対して回転槽13を相対的に回転させる。この場合、軸部141、回転槽13の回転軸、及び水槽12の中心軸は、それぞれ一致している。
水槽12は、重力方向の下方に位置する底部の後端側に排水部18を有している。排水部18は、空気出口16及び空気入口17の下方に位置している。排水部18は、排水口123、排水弁181、及び排水ホース182を有して構成されている。排水口123は、水槽12の底部に設けられており、水槽12の内部と外部とを連通している。排水弁181は、例えば電磁式の液体用の開閉弁で構成されており、排水口123と排水ホース182との間に設けられている。排水ホース182は、排水口123と機外とを繋いでおり、水槽12内の水を外部に排水するための排水経路として機能する。この場合、排水弁181は、排水口123と排水ホース182との間すなわち排水経路を開閉する。つまり、排水弁181が開放されることにより、水槽12内の水は、排水口123から排水弁181及び排水ホース182を経由して洗濯乾燥機10の外部へ排出される。
洗濯乾燥機10は、図4に示す制御装置23、及び図2に示す給水装置24を備えている。制御装置23は、例えばCPU231や、ROM、RAM、及び書き換え可能なフラッシュメモリ等の記憶領域232を備えるマイクロコンピュータを主体に構成されており、洗濯乾燥機10の動作全般の制御を行う。
給水装置24は、図2に示すように、給水ケース241、給水弁242、及び給水ホース243等を有している。給水弁242は、制御装置23に接続されており、制御装置23の制御を受けて開閉駆動される。給水ホース243は、一端が給水弁242に接続され、他端が水道などの外部の水源に接続されている。制御装置23は、給水弁242を開閉駆動することにより、水源からの水を、給水ホース243、給水弁242、及び給水ケース241を介して水槽12内へ供給する。
洗濯乾燥機10は、図3にも示すように循環風路30及びヒートポンプユニット40を備えている。循環風路30は、水槽12及び回転槽13つまり処理槽の内側と、処理槽の外側とを含んで構成される。処理槽の外側において、循環風路30は空気出口16と空気入口17とを繋いでいる。より具体的には、循環風路30は、水槽12及び回転槽13、排気ダクト31、フィルタ装置32、接続ダクト33、熱交換部34、及び給気ダクト35を有して構成されている。詳細は後述するが、空気は循環風路30内を図1~図3の矢印Aの方向に循環する。排気ダクト31、接続ダクト33、及び給気ダクト35をダクト31,33,35と総称する。
排気ダクト31は、図1にも示すように、水槽12の空気出口16とフィルタ装置32とを接続している。排気ダクト31は、例えば蛇腹状のホースで構成されている。フィルタ装置32は、外箱11の内側上部にあって、水槽12及び回転槽13の上方に設けられている。フィルタ装置32内には、フィルタ321が設けられている。フィルタ装置32は、空気出口16から排気された空気をフィルタ321に通過させることで、空気出口16から排気された空気に含まれるリント等の異物を取り除く。フィルタ装置32は、接続ダクト33を介して熱交換部34の上流側に接続されている。接続ダクト33は、フィルタ装置32の後方において概ね水平に延びる第1部分331と、それに引き続いて設けられた下方に延びて熱交換部34に接続する第2部分332とを有する。熱交換部34は、外箱11の内側底部において、水槽12及び回転槽13の下方に設けられている。
給気ダクト35は、概ね上方に向かって延びて、熱交換部34の下流側部と水槽12の空気入口17とを接続している。排気ダクト31、接続ダクト33、熱交換部34、及び給気ダクト35は、例えば主に合成樹脂等で形成することができる。
循環風路30は更に、図1に示すように排気口36と、ダンパ37と、吸気口38と、送風装置39と、を、有する。排気口36は、接続ダクト33の第1部分331に設けられている。排気口36は、接続ダクト33の上部を例えば複数のスリット形状に開口して形成されていて、接続ダクト33ひいては循環風路30の内部と外部とを接続する。ダンパ37は、排気口36の外部側に設けられている。ダンパ37は、一端を支点に図示しないモータにより回動して排気口36を開閉することができる。ダンパ37は、制御装置23に接続されており、制御装置23の制御を受けて開閉駆動される。
吸気口38は、熱交換部34に設けられている。吸気口38は、熱交換部34の一部を開口して形成されていて、熱交換部34ひいては循環風路30の内部と外部とを接続する。この場合、吸気口38は、熱交換部34の上部に設けられている。
循環風路30において熱交換部34の下流側は、給気ダクト35を介して水槽12の空気入口17に接続されている。熱交換部34と給気ダクト35との接続部分には、送風装置39が設けられている。送風装置39は、図2に示すように、ファンモータ391とファン392とを有して構成されている。ファンモータ391は制御装置23に電気的に接続されて、制御装置23の制御を受けて駆動する。また送風装置39は、制御装置23の制御によってファンモータ391の回転数つまりファン392の回転数が変更可能に構成されている。なお、以下の説明では、ファンモータ391を駆動することを送風装置39を駆動すると表現する場合がある。ファン392は、合成樹脂や金属例えばアルミやステンレスなどで構成されている。
送風装置39は、熱交換部34内の空気を吸い込み、給気ダクト35側へ吐出する。これにより、図1、図2、及び図3の矢印Aで示すように、循環風路30を循環する空気の流れが生じる。この場合、水槽12を出た後の循環風路30内の空気の流れについてみると、空気出口16が最上流側となり、空気入口17が最下流側となる。
ヒートポンプユニット40は、循環風路30のうち熱交換部34の内部を通過する空気を除湿及び加熱することで乾燥した温風を生成する機能を有する。つまり、ヒートポンプユニット40は、水槽12から循環風路30内に流入した湿った空気を、除湿及び加熱して温風にし、再び水槽12及び回転槽13内に供給するための加熱装置として機能する。熱交換部34内には、ヒートポンプユニット40の一部を構成する蒸発器41及び凝縮器42が設けられている。蒸発器41は、乾燥運転時における熱交換部34内の空気の流れに関して、凝縮器42よりも上流側に設けられている。熱交換部34内を通る空気は、蒸発器41によって冷却され、これにより除湿される。蒸発器41によって除湿された空気は、その後、凝縮器42によって加熱されて温風になる。
ヒートポンプユニット40は、図3に示すように、蒸発器41及び凝縮器42の他、圧縮機43及び減圧装置44を備えている。圧縮機43及び減圧装置44は、熱交換部34の外側に設けられている。ヒートポンプユニット40は、圧縮機43を基準とした冷媒が流れる方向に対して順に、凝縮器42、減圧装置44、及び蒸発器41を環状に接続して構成されている。つまり冷媒は、図3の矢印Bの方向に流れる。蒸発器41及び凝縮器42は、例えば微小な間隔で設けられた多数のフィンを有する管で構成されており、この管の内部に冷媒を通すことで、フィン間を通る空気と冷媒との熱交換を行う。蒸発器41及び凝縮器42は、熱交換器として機能する。
圧縮機43は、圧送により冷媒を凝縮器42へ供給する。圧縮機43は、制御装置23に接続され、制御装置23の制御により駆動及び停止される。また、圧縮機43の吸込み側431には、アキュムレータ45が設けられている。アキュムレータ45は、圧縮機43に流入する冷媒の圧力変動を抑制する。減圧装置44は、凝縮器42から吐出された押圧で液状の冷媒を、減圧して低圧の気液混合状態にする。この場合、減圧装置44は、例えばキャピラリチューブなどで構成されているが、制御装置23の制御によって開閉可能な電磁開閉式の膨張弁等であっても良い。
この構成において、圧縮機43及び送風装置39を駆動させると、熱交換部34内で除湿及び加熱された温風は、送風装置39の送風作用により、給気ダクト35を介して空気入口17から水槽12内へ供給される。その後、温風は、主に連通口22から回転槽13内へ入り、回転槽13内の洗濯物の温度を上昇させると共に洗濯物から湿気を奪った後、主に孔21から回転槽13の外側へ出る。そして、湿気を含んだ空気は、空気出口16から循環風路30に吸い込まれる。循環風路30に吸い込まれた空気は、まず排気ダクト31及びフィルタ装置32を通過する。その後、空気は接続ダクト33を介して熱交換部34へ流れる。このように、水槽12から循環風路30に入った空気は、循環風路30内で除湿及び加熱された後、再び水槽12内に供給される。
洗濯乾燥機10は、更に除菌物質発生装置としてのオゾン発生装置50と照射装置60とを備える。除菌物質発生装置は、除菌効果、消臭効果又は殺菌効果のうち少なくとも一つを有する物質を発生させる機能を有する。除菌効果、消臭効果又は殺菌効果のうち少なくとも一つを除菌効果等と総称する。除菌効果等を有する物質を除菌物質と称する。本実施形態では、除菌物質は例えばオゾンである。オゾン発生装置50はオゾンを発生させる。照射装置60は、紫外線を照射することによって、除菌効果を発揮する。また、照射装置60から照射された紫外線が除菌物質に当たることで、除菌物質を活性化して除菌効果等を増強する。本実施形態では、照射装置60から照射された紫外線がオゾン発生装置50によって発生したオゾンに当たることで、オゾンよりも酸化力が高いヒドロキシラジカルが発生する。
オゾン発生装置50は、例えば電極間に高圧の交流電圧を掛けて酸素含有気体中にオゾンを発生させる放電法によってオゾンを発生させることができる。放電法としては、例えば無声放電による方式と沿面放電による方式とが挙げられるが、本実施形態では無声放電によってオゾンを発生させる。オゾン発生装置50は、制御装置23に電気的に接続されて、制御装置23の制御を受けて駆動する。
図5に示すように、オゾン発生装置50は、筐体51と、発生部52とを有する。筐体51は、オゾン発生装置50の主体を構成する。発生部52は、放電が発生する部位であり、発生部52が面している空間に存在する気体中にオゾンが発生する。
オゾン発生装置50によって発生したオゾンは、循環風路30に供給される。オゾン発生装置50は、循環風路30内にオゾンを発生させる構成であっても良いし、循環風路30外でオゾンを発生させる構成であっても良い。本実施形態では、オゾン発生装置50は、循環風路30内にオゾンを発生させる構成である。つまり、オゾン発生装置50は、循環風路30の途中に設けられて、発生部52が循環風路30の内部に臨むように面して露出している。そのため、オゾン発生装置50が駆動すると、循環風路30内部の空気にオゾンが発生する。
オゾン発生装置50によって発生したオゾンは、循環風路30において空気の流れる方向に関して空気出口16よりも下流であって凝縮器42よりも上流の位置において循環風路30に供給される。そのため、オゾン発生装置50によって発生したオゾンは、凝縮器42の近傍において駆動開始から短期間でも比較的高濃度となる。本実施形態では、オゾン発生装置50は、循環風路30において空気の流れる方向に関して凝縮器42よりも上流に設けられて、オゾンを直接循環風路30内に発生させる。
オゾン発生装置50は熱交換部34に設けられている。この場合、オゾン発生装置50は、筐体51の全体又は一部が熱交換部34内部に位置するように設けられていても良いし、本実施形態では、筐体51が熱交換部34に接して設けられ、発生部52が熱交換部34内部に面するように位置している。更に、オゾン発生装置50は蒸発器41の下流であって凝縮器42の上流に発生部52が位置するように設けられている。この場合、発生部52は、吸気口38を通して熱交換部34内部に面している。これにより、オゾン発生装置50が駆動すると、蒸発器41と凝縮器42との間の空間にオゾンが発生する。送風装置39が駆動していると、発生したオゾンは空気と共に循環風路30を循環する。なお、オゾン発生装置50が蒸発器41の下流であって凝縮器42の上流に位置することには、発生部52が蒸発器41と凝縮器42との間の空間にのみ面して位置していることだけでなく、発生部52の一部が蒸発器41と凝縮器42との間の空間に面してかつ発生部52の一部が蒸発器41及び又は凝縮器42に面して位置していることも含まれる。
なお、オゾン発生装置50は、凝縮器42の上流であれば熱交換部34の上部に限らずどの位置に接して設けられていても良いが、蒸発器41で発生した結露水が下部に溜まることがあるので、熱交換部34の側部又は上部が好ましい。また、蒸発器41と凝縮器42との間に開口した吸気口38を利用することで、熱交換部34に重畳的に開口部を設ける必要がなくなるため、熱交換部34気密性の低下ひいては熱交換率の低下が抑制される。
照射装置60としては、例えば紫外線発光ダイオードを有するUV-LED(Ultra Violet Light Emitting Diode)方式や、水銀ランプによって紫外線を照射するランプ方式のものが挙げられる。本実施形態では、照射装置60はUV-LED方式である。照射装置60は、制御装置23と電気的に接続されて制御装置23の制御を受けて紫外線を照射する。
照射装置60は、循環風路30内部に対して紫外線を照射する。照射装置60は、循環風路30内部に紫外線を照射できればどのような位置に設けられていても良く、オゾン発生装置50の近傍に設けられても良いし、オゾン発生装置50から離れて設けられても良い。また、照射装置60は、循環風路30における空気の流れに関して空気出口16を基準としてオゾン発生装置50と同位置に設けられていても良いし、オゾン発生装置50の上流に設けられていても良いし、オゾン発生装置50の下流に設けられていても良い。
本実施形態では、照射装置60は、オゾン発生装置50の下流側近傍であって、循環風路30内の空気の流れに関してオゾン発生装置50と概ね同位置に設けられている。具体的には、照射装置60は、吸気口38から熱交換部34内部に面して設けられている。これにより、オゾン発生装置50によって発生したオゾンに対して直ぐに紫外線が照射されて、オゾンよりも酸化力が高いヒドロキシラジカルが発生する。
オゾン発生装置50と送風装置39とを駆動すると、オゾン発生装置50によって発生したオゾンが循環風路30内を循環する。オゾンは、水分や合成樹脂、金属、衣類等と反応して消失する。そのため、発生したオゾンは、循環風路30内を移動しながら空気中の蒸気や、水槽12や、各ダクト31,33,35や、熱交換部34等を構成する合成樹脂や、回転槽13を構成する金属、又は衣類等と接触して次第に消失する。そのため、オゾン発生装置50を駆動してから短期間の間は、オゾン発生装置50の下流側と上流側とではオゾン濃度に差が生じることがある。
図6は、オゾン発生装置50と送風装置39とを駆動した場合の、循環風路30におけるオゾン発生装置50の上流側と下流側とで測定したオゾン濃度の経時変化のグラフである。横軸はオゾン発生装置50の駆動開始からの経過時間、縦軸は飽和濃度を1とした場合の各時間におけるオゾン濃度の割合を示す。オゾン発生装置50の駆動開始直後の期間は、オゾン発生装置50の下流において上流よりもオゾン濃度が高くなっている。オゾン発生装置50の下流及び上流において、オゾン濃度は次第に増加し、時間が経過すると飽和してほぼ一定となる。また、オゾン濃度はオゾン発生装置50の下流において上流よりも先に一定となる。所定の期間以上オゾン発生装置50と送風装置39とを駆動し続けると、オゾン発生装置50の下流及び上流においてつまり循環風路30のどの位置においてもオゾン濃度はほぼ一定となる。
制御装置23は、例えば除菌工程を実行する。除菌工程は、循環風路30内にオゾンを含む空気を循環させる工程である。これにより、循環風路30内の構造及び又は回転槽13内の衣類は除菌され、又は消臭される。
本実施形態の除菌工程において、制御装置23は、ヒートポンプユニット40による加熱無しに、オゾン発生装置50を駆動して除菌物質を発生させ、循環風路30内を循環させる。また、除菌工程において、制御装置23は、照射装置60を駆動して、オゾンに紫外線を照射する。例えば衣類を除菌する場合には、制御装置23は、回転槽モータ14を駆動して、回転槽13を回転させることにより衣類を攪拌しても良い。これにより、衣類全体の除菌や消臭が可能となる。
また、制御装置23は、除菌工程においてヒートポンプユニット40を駆動してつまり圧縮機43を駆動して循環空気を除湿及び乾燥しても良い。すなわち、制御装置23は、循環風路30内の構成又は回転槽13内の衣類を乾燥しながら、オゾンによって除菌や消臭を行っても良い。更には、循環風路30内を除湿及び加熱した空気を循環させる乾燥工程において、制御装置23は、連続して又は所定期間の間オゾン発生装置50を単独で、又はオゾン発生装置50と照射装置60との両方を駆動しても良い。
ここで、洗濯工程や乾燥工程において蒸気が発生するため、外箱11内にカビや細菌が発生する虞がある。衣類や水槽12及び回転槽13に高濃度のオゾンを適用させるために、オゾン発生装置50が水槽12の外周や、水槽12の直ぐ上流に位置して設けられることも考えられる。このようにオゾン発生装置50が水槽12の付近又は水槽12の直ぐ上流に設けられている場合、水槽12の下流であって水槽12から離れた位置にある熱交換部34には、オゾン発生装置50を駆動開始直後の期間に十分な濃度のオゾンが届かない可能性がある。つまり、オゾンは反応性が高く、循環空気中の水分、水槽12及び回転槽13、ファン392、衣類、各ダクト31,33,35などに反応して次第に消失してしまう。空気を加熱する装置がヒータの場合、ヒータは高温となるため細菌やカビ等は繁殖し難いと考えられる。一方、除湿及び加熱をヒートポンプ式で行う場合、つまり除湿装置が蒸発器であって加熱装置が凝縮器である場合、凝縮器はヒータほど高温にならない。そのため、ヒートポンプ式の洗濯乾燥機の場合、ヒータ式に比べて加熱装置や除湿装置に細菌やカビ等が繁殖する可能性が高くなる。
これに対して、以上説明した本実施形態によれば、衣類処理装置としての洗濯乾燥機10は、外箱11と、処理槽としての水槽12及び回転槽13と、循環風路30と、送風装置39と、凝縮器42と、発生装置としてのオゾン発生装置50と、を備える。水槽12及び回転槽13は、外箱11内に設けられ衣類を内部に収容する。循環風路30は、外箱11内に設けられて水槽12及び回転槽13を含んで構成されて内部に空気を循環させる。送風装置39は、循環風路30内に設けられて水槽12及び回転槽13に循環空気を送風する。凝縮器42は、循環風路30内に設けられて循環空気を加熱する。オゾン発生装置50は、除菌作用を有する物質この場合オゾンを発生する。オゾン発生装置50を駆動する除菌工程において、オゾン発生装置50によって発生したオゾンは、循環風路30内において循環空気の流れに関して水槽12及び回転槽13の下流であって凝縮器42の上流に供給される。
これにより、除菌物質例えばオゾンが衣類やファン392、水槽12や回転槽13などに反応して消失する前に、熱交換部34に供給することができる。よって、熱交換部34の除菌を促進することができる。したがって、機内の除菌性能とりわけ加熱装置である凝縮器42に対する除菌性能が向上した衣類処理装置を提供することができる。
洗濯乾燥機10は、更に蒸発器41を備える。蒸発器41は、循環風路中において水槽12及び回転槽13の下流であって凝縮器42の上流に設けられ、循環空気を除湿する。オゾンなどの除菌物質は、循環風路30において蒸発器41の下流であって凝縮器42の上流に導入される。
ここで、除菌物質例えばオゾンは高温高湿条件下では消失が早くなることが知られている。そのため、循環空気の温度と湿度とが低くなる蒸発器41の下流において除菌物質が導入されることで、除菌物質が導入後すぐに消失してしまうことを抑制できる。そのため、機内の除菌性能が効率的に発揮される。
オゾン発生装置50は、オゾンを発生させる発生部52を有する。発生部52は循環風路30内に臨むように面している。つまり、本実施形態では、オゾン発生装置50は、オゾンを直接循環風路30内に発生させる。
これによれば、発生したオゾンは直接循環風路30に供給されるため、高濃度のオゾンを凝縮器42に供給することができる。そのため、熱交換部34内の除菌性能が更に向上する。また、オゾンを供給する供給風路を循環風路30外に設ける必要がない。そのため、オゾン発生装置50を設けても洗濯乾燥機10の構造を比較的単純化することができる。したがって、洗濯乾燥機10の製造コストを抑制し、また故障のリスクを低減することができる。
更に、洗濯乾燥機10は循環風路30内に向けて紫外線を照射する照射装置60を備える。つまり、照射装置60は、循環風路30内においてオゾンに紫外線を照射してヒドロキシラジカルを発生させる。
オゾンに紫外線を照射すると、より活性の高いヒドロキシラジカルが発生する。したがって、オゾン発生装置50によって発生したオゾンに紫外線が当たることで、機内の除菌効果を一層促進することができる。
なお、本実施形態では照射装置60は循環風路30内においてオゾン発生装置50の下流側に近接して設けられているが、これに限らない。例えば、他の実施形態では、照射装置60は水槽12の外周に設けられて、水槽12及び又は回転槽13の内部に向けて紫外線を照射する構成であっても良い。この場合、例えば照射装置60は水槽12の開口部121の上部に設けることができる。
(第2実施形態)
図7を参照して第2実施形態を説明する。本実施形態では、外箱11内であってオゾン発生装置50は循環風路30外に設けられている。また、洗濯乾燥機10は、導入風路70を備えている。循環風路30外で発生したオゾンは、導入風路70を通って循環風路30に導入される。
導入風路70は、例えば外箱11内において概ね上下方向に延びて設けられており、オゾン発生装置50と循環風路30とを接続し、オゾン発生装置50によって発生したオゾンを循環風路30まで通す機能を有する。導入風路70は、合流部71と、収容部72と、吸気口73とを有する。合流部71は、導入風路70と循環風路30とが合流する部分である。合流部71は、循環風路30において空気の流れに関して水槽12の下流であって凝縮器42の上流である部位に接続する。本実施形態では、合流部71は、熱交換部34に接続している。より具体的には、合流部71は熱交換部34の蒸発器41と凝縮器42との間に開いた開口部に合流している。
収容部72は、内部にオゾン発生装置50を収容する。オゾン発生装置50は、発生部52から収容部72内の空気中にオゾンを発生させる。収容部72は作業者が容易にアクセス可能な場所、例えば外箱11の上部、背部、又は底部に設けることができる。本実施形態では、収容部72は外箱11の上部であって、上面部の少なくとも一部を開けて作業者がアクセスできる位置に設けられている。これにより、オゾン発生装置50のメンテナンスや交換作業が簡便になる。
吸気口73は、導入風路70において合流部71の反対側端部に設けられている。吸気口73は、導入風路70における空気の流れに関して最上流部となる。吸気口73は、外箱11の外部には直接露出しておらず、導入風路70には吸気口73を通して外箱11の内部から空気が流入する。なお、本実施形態では、第1実施形態と異なり、熱交換部34に吸気口38は設けられていない。
ダンパ37を開いた状態とすると、図7に矢印Cで示すように循環風路30内の空気の一部は排気口36を通って循環風路30外に排出される。すると、循環風路30内が負圧となり、循環風路30に合流している導入風路70内も負圧となる。そのため、図7に矢印D1で示すように吸気口73を通して導入風路70外の空気が導入風路70に吸入される。そして、吸入された空気は導入風路70を矢印Dで示すように合流部71に向かって流れ、合流部71から循環風路30に流入する。この時オゾン発生装置50が駆動されていると、発生したオゾンが導入風路70から循環風路30に供給される。
制御装置23は、除菌工程において、オゾン発生装置50と送風装置39とを駆動すると共に、ダンパ37を開いた状態とする。これにより、導入風路70から循環風路30へ送風するための送風装置を別途設けなくとも、排気口36から矢印Cで示すように循環風路30内の空気が機外に排気されることに伴いオゾンが循環風路30内に供給される。
照射装置60は、導入風路70に設けても良いし、循環風路30に設けても良い。つまり、照射装置60は導入風路内においてオゾンに紫外線を照射しても良いし、循環風路30内においてオゾンに紫外線を照射しても良い。導入風路70に設ける場合、照射装置60は、導入風路70における空気の流れに関してオゾン発生装置50よりも下流に設けられている。本実施形態では、照射装置60は導入風路70に設けられている。具体的には、照射装置60は収容部72においてオゾン発生装置50の下流に設けられている。制御装置23は、除菌工程において常時又は所定期間照射装置60を駆動する。
ここで、循環風路30内にオゾン発生装置50を設ける場合、オゾン発生装置50のみをメンテナンスや交換したい場合にも作業が大掛かりとなる虞がある。例えば熱交換部34にオゾン発生装置50を設ける場合、熱交換部34はしばしば水槽12の下方であって外箱11の底部に設けられているためメンテナンスや交換作業が困難となる可能性がある。
これに対して、本実施形態によれば、オゾン発生装置50は循環風路30外に設けられている。洗濯乾燥機10は、オゾン発生装置50から循環風路30まで延びる導入風路70を備える。オゾン発生装置50によって発生したオゾンは、導入風路70を通って循環風路30に導入される。
これによれば、作業者はより簡便にオゾン発生装置50をメンテナンスや交換できるようになる。また、オゾン発生装置50をヒートポンプユニット40等の熱源や、圧縮機43等の振動源から離して設置することが可能となる。したがって、発生したオゾンがすぐに分解してしまうことや、オゾン発生装置50自体の不具合や故障のリスクを抑制することができる。
また、本実施形態の洗濯乾燥機10は、吸気口73と、排気口36と、ダンパ37と、制御装置23と、を備える。吸気口73は、導入風路70に設けられて導入風路70外部と連通する。排気口36は循環風路30に設けられて外箱11外部と連通する。ダンパ37は、排気口36を開閉する。制御装置23は、オゾン発生装置50の駆動と、ダンパ37の開閉と、を制御する。制御装置23は除菌工程においてダンパ37を開きオゾン発生装置50を駆動する。
これによれば、ダンパ37を開いた状態として循環空気の一部を排出することで、循環風路30内が負圧となる。また、循環風路30と繋がっている導入風路70内も負圧となり、吸気口73から吸気される。これにより、導入風路70から循環風路30への空気の流れが発生する。そのため、オゾンを導入するために別途の送風装置等の動力を用いなくとも、オゾンを循環風路30に導入することが可能となる。
なお、ダンパ37を開いた状態とすることには、閉じた状態から開いた状態にすることだけでなく、既に開いた状態にあるダンパ37を開いた状態に維持することを含む。更に、制御装置23は、既にダンパ37が開いた状態にある場合には、除菌工程においてダンパ37の開度を大きくして排気量を大きくすることで、導入風路70からオゾンを一層導入し易くしても良い。
更に、本実施形態の洗濯乾燥機10は、導入風路70内に向けて紫外線を照射する照射装置60を備える。つまり、照射装置60は、導入風路70内においてオゾンに紫外線を照射してヒドロキシラジカルを発生させる。
これによれば、照射装置60を、ヒートポンプユニット40等の熱源や、圧縮機43等の振動源から離して設置することが可能となる。そのため、照射装置60に故障や不具合が発生するリスクを抑制することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態を図8を参照して説明する。本実施形態では、オゾン発生装置50は図2と同様に循環風路30外に設けられている。洗濯乾燥機10は、第2実施形態の導入風路70に替えて導入風路701を備える。
導入風路701は概ね上下方向に延びている。導入風路701は、合流部711と、収容部72と、吸気口73とを有する。収容部72にはオゾン発生装置50と照射装置60とが収容されている。合流部711は、循環風路30の減圧部301に接続されている。減圧部301は、送風装置39を駆動した状態において、循環風路30のうち内部の気圧が大気圧よりも低くなる部位である。すなわち、送風装置39を駆動すると、送風装置39の上流の空気が強制的に送風装置39の下流に送風されるため、送風装置39の上流の所定の範囲において気圧が大気圧よりも低下する。これにより、導入風路701の空気が合流部711を介して循環風路30に吸入される。
この場合、減圧部301は、循環風路30のうち、送風装置39の上流であって少なくとも水槽12の空気出口16の下流である。本実施形態では、減圧部301は熱交換部34及び接続ダクト33の第2部分332の下流部を含む。また、本実施形態では、合流部711は、第2部分332の下流から約1/3の距離の位置に接続している。
本実施形態の洗濯乾燥機10は、導入風路701に設けられて導入風路701外部と連通する吸気口73を備える。除菌工程において、循環風路30のうち少なくとも導入風路701が接続する部分の気圧は大気圧よりも低くなっている。
これによれば、循環風路30のうち負圧が発生している部分に導入風路701が接続されるため、オゾンを含む導入風路701内の空気が循環風路30に引き込まれやすくなる。したがって、オゾンを導入するために別途の送付装置等の動力を用いなくとも、オゾンを循環風路30に導入することが可能となる。
なお、本実施形態では、送風装置39との循環風路30中における相対的な位置関係により発生した負圧を利用したが、これに限らない。例えば、循環風路30のうち合流部711が接続される部分の流路を細くしてベンチュリ効果により負圧を発生させて、導入風路701から空気を吸入する構成であっても良い。
(第4実施形態)
第4実施形態について図9及び図10を参照して説明する。本実施形態では、洗濯乾燥機10は、第2実施形態の導入風路70又は第3実施形態の導入風路701に替えて、導入風路702を備える。導入風路702の上流側には、収容部72が設けられ、収容部72にはオゾン発生装置50と照射装置60とが収容されている。導入風路702の最上流部には吸気口73が設けられている。導入風路702は、循環風路30内の空気の流れる方向に対して鋭角に接続されている。送風装置39が駆動した状態つまり循環風路30内に空気の流れが発生している状態において循環風路30を流れる空気に対して導入風路702内の空気が鋭角に合流すると、導入風路702内の空気が循環風路30に吸い込まれやすくなる。
図9及び図10に矢印D2で示す導入風路702のうち合流部712付近を流れる空気の方向を延長した直線をL1とする。循環風路30のうち合流部712との接続部分を流れる空気の方向つまり矢印A1で示す方向を延長した直線をL2とする。直線L1と直線L2とが成す内角をθとする。この場合、内角θは鋭角に設定される。内角θは例えば30°から45°の範囲内に設定することができる。内角θが小さすぎる場合には、接続部分の剛性が低下する虞がある。また、内角θが大きすぎる場合には、空気を吸い込む効果が低下する虞がある。
導入風路702の合流部712は、循環風路30のうち水槽12の下流であって凝縮器42の上流に接続して設けることができる。本実施形態では、合流部712は第3実施形態のように減圧部301例えば接続ダクト33の第2部分332の下部に接続されているが、これに限らない。別の実施形態では、合流部712は例えば第2実施形態のように蒸発器41の下流であって凝縮器42の上流に接続されていても良い。なお、導入風路702は一直線上に形成されている必要はなく、図9に示すように、少なくとも合流部712の近傍の所定の距離において、循環風路30を流れる空気に対して鋭角を成す形状に形成されていればよい。
本実施形態によれば、導入風路702と循環風路30のうち導入風路702との接続部分を流れる循環空気の流れる方向との内角θは、鋭角に設定される。
これによれば、導入風路702内の空気が循環風路30内に吸い込まれやすくなる。そのため、オゾン発生装置50によって発生したオゾンが導入風路702から循環風路30に取り込まれやすくなる。したがって、オゾンを導入するために別途の送風機等の動力を用いなくとも、オゾンを循環風路30に導入することが可能となる。
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、照射装置60はオゾン発生装置50の近傍に配置されていたが、これに限らない。他の実施形態において、照射装置60はオゾン発生装置50から離れた位置に設けることができる。すなわち、オゾンが発生する位置と、オゾンに対して紫外線が照射される位置とが同一風路内で物理的に離れていても良いし、別の風路内であっても良い。
例えば、オゾン発生装置50は導入風路702の上流に設けられた収容部72に配置され、照射装置60は図11に示すように循環風路30内に設け、循環風路30内に向けて紫外線を照射する構成であっても良い。また、オゾン発生装置50は導入風路702の上流に設けられた収容部72に配置され、照射装置60は図12に示すように導入風路702内において収容部72の下流例えば合流部712の上流近傍に設け、導入風路702内に向けて紫外線を照射する構成であっても良い。
以上説明した複数の実施形態は、それぞれ組み合わせて実施することができる。例えば第1実施形態、第3実施形態、第4実施形態又はその他の各実施形態において、制御装置23は除菌工程においてダンパ37を開く制御を実行しても良い。
なお、上記各実施形態において、照射装置60は、オゾン発生装置50を駆動している間常に駆動しても良いし、所定の期間だけ繰り返して若しくは繰り返さずに駆動しても良いし、又は駆動しなくても良い。つまり、除菌工程において、照射装置60は上記各実施形態のように駆動していても良いし、駆動していなくても良い。また、第2実施形態において、合流部71とその近傍において導入風路70と循環風路30とで成す内角が鋭角となるように導入風路70を形成しても良い。
以上、本発明の複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。