JP7657141B2 - 予測システム、予測方法及びプログラム - Google Patents
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Description
<実施形態>
(構成)
図1は、実施形態に係る予測システムの一例を示すブロック図である。予測システム10は、火山灰フィルタの寿命を予測するシステムである。火山灰フィルタの寿命とは、フィルタの圧力損失が閾値に達したときである。以下では、火山灰フィルタの寿命をフィルタの交換時期ともいう。予測システム10は、入力受付部11と、制御部12と、記憶部13と、表示部14と、を備える。
表示部14は、液晶ディスプレイ等の表示装置を用いて構成される。
図3は、図1の予測システムの要部の一例を示す図である。図3を参照して、予測システム10が有する予測モデルの構築機能、火山灰フィルタの寿命予測機能について説明する。予測モデル構築部121は、探索条件設定部1211と、探索部1212と、探索結果表示部1213と、構築設定部1214と、構築部1215と、構築結果表示部1216と、予測誤差確認部1217と、予測誤差表示部1218と、を備える。また、記憶部13は、図2で説明した過去の試験データ131を記憶している。
次に火山灰フィルタの寿命予測機能について説明する。予測部122は、評価条件設定部1221と、予測モデル設定部1222と、フィルタ交換時間予測部1223と、予測誤差表示部1224と、を備える。例えば、記憶部13は、N回の構築で作成されたN個の予測モデル(制約なし)133および/またはN個の予測モデル(制約あり)134と、N回の予測モデルの構築時に記録された予測モデル構築ログ132を記憶している。
次に本実施形態の予測モデルの構築処理およびフィルタ交換時期の予測処理の流れについて説明する。
図8、予測システムの動作の一例を示すフローチャートである。
前提として、火山灰フィルタの寿命予測を実施する場面であるとする。まず、制御部12が、予測モデル構築するどうかを判定する(ステップS1)。例えば、予測モデルが構築されてない場合、学習データがある程度蓄積されている場合、説明変数が増えた場合、種類の異なるプラントで実施された試験データが増えた場合などに、ユーザは予測モデルを構築すると判断し、予測モデルの構築を予測システム10に指示する。入力受付部11は、制御部12へ予測モデルの構築が指示されたことを通知する。この場合、制御部12は、予測モデルを構築すると判定する。また、予測モデルが構築済みで、予測モデルの構築後に学習データの追加や説明変数の変化が無い場合、また、種類の異なるプラントで実施された試験データの追加等もない場合、ユーザは、火山灰フィルタの寿命予測の実行を予測システム10に指示する。入力受付部11は、制御部12へ火山灰フィルタの寿命予測が指示されたことを通知する。この場合、制御部12は、予測モデルを構築しないと判定する。
以上説明したように、本実施形態によれば、火山灰フィルタの使用前に寿命を予測することができる。これにより、例えば、火山灰フィルタの試験を計画する段階で事前にフィルタ交換時間を予測でき、また、事前に様々な試験条件のパターン対する試験結果を予測しておくことができるので、フィルタ試験の計画に役立てることができる。また、フィルタ試験に限らず、実際に火山が噴火した状況で、事前にフィルタの寿命を予測し、把握することができるので、適切なタイミングで火山灰フィルタの交換を行うことができ、プラントへの影響を低減することができる。また、本実施形態によれば、過去のフィルタ試験の試験データと機械学習に関するパラメータの探索範囲を設定するだけで、予測精度を良好に保つことができるパラメータの設定値を探索することができる。探索された設定値を用いて予測モデルを構築することができるので、予測精度が高い予測モデルを構築することができる。また、予測モデルの精度については、図6A、図6Bに例示する散布図を参照することで確認することができる。また、学習データの範囲を上限値と下限値で限定することによって、予測範囲に応じた予測モデルを構築することができる。また、過去に作成した予測モデルの中から適切な予測モデルを選択してフィルタ寿命を予測することができ、構築した予測モデルの予測誤差の学習が進んでいるかをチェックすることができる。例えば、図7に例示する予測誤差の推移を示すグラフを参照して、予測モデルの構築を繰り返すことにより予測誤差が低下していれば、最後に構築された予測モデルを選択することができる。また、例えば、図5に例示するログ情報を参照して予測モデルを選択する場合、学習データの上下限値を参照して、上下限値の範囲の広い学習データで構築された予測モデルや、上下限値の範囲の狭い学習データで構築された予測モデルの中から複数の予測モデルを選択して、フィルタ寿命の予想を行うことで、未知の火山灰フィルタについて様々な予測結果を得ることができる。また、学習データの追加時、パラメータ1~4を調整して予測モデルの再構築が可能であるので、より予測誤差の小さいモデルを構築することができる。
上記の実施形態の説明では、構築済みの学習モデルの一覧の中から、予測に使用する予測モデルを選択し、火山灰フィルタの寿命予測を行うこととしたが(ステップS11~S13)、評価条件を設定した段階で(ステップS10)、どの予測モデルを使用すればよいかを提案するようにしてもよい。例えば、火山灰フィルタの設計方針として「流速がXX以下、メッシュはXX以上、上流下流ともラビリンスなし」とする予定があるとする。この場合、この火山灰フィルタの試験を実施する場合には、この条件を満たす学習データを多く学習した予測モデルを用いて寿命予測を行うことが好ましい。このような場合に、ユーザが各予測モデルの構築に用いられた学習データを人手で確認し、上記の条件を満たすデータを多く含む学習データを用いて構築された予測モデルを特定するのは大変である。そこで、予測モデル設定部1222は、ユーザが設定する条件に応じた予測モデルの一覧を表示する。ユーザは、各条件の優先度を設定する。例えば、優先度1として、「流速はXX以下」を設定し、優先度2として「メッシュXX以上」を設定し、優先度3として「ラビリンスなし」を設定する。すると、ステップS10にて、評価条件設定部1221は、評価条件とともに設定された優先度1~3を記憶部13に記録する。次にステップS12にて、予測モデル設定部1222は、構築済みの予測モデルの一覧を選択して表示する際に、高い優先度が設定された条件を満たす学習データを多く含む学習データ群を用いて構築された予測モデルを選択する。例えば、予測モデル設定部1222は、予測モデルの構築時に記憶部13に記録された学習データの項番に基づいて、予測モデルの構築に使用された学習データを調査して、各予測モデルの構築に用いられた学習データ群について、最も優先度が高い「流速がXX以下」の条件を満たす学習データの数や条件を満たす学習データが何割含まれているかを計算する。予測モデル設定部1222は、優先度1の条件を満たす学習データを多く含む学習データ群を用いて構築された予測モデルを抽出する。例えば、予測モデル設定部1222は、優先度1の条件を満たす学習データの数が多いものから順に所定個を選択する。あるいは、予測モデル設定部1222は、優先度1の条件を満たす学習データの割合が多いものから順に所定個を選択する。同様に予測モデル設定部1222は、2番目に高い優先度が付された「メッシュXX以上」の条件を満たす学習データを多く含む学習データ学習データ群を学習して構築された予測モデルを抽出する。3番目に高い優先度が設定された「ラビリンスなし」についても同様である。そして、予測モデル設定部1222は、抽出した優先度1を満たす学習データを多く使って構築された予測モデルを、そのデータ数および/または割合が多いものから順に所定個表示し、同様に優先度2、優先度3に関して抽出された予測モデルも所定個ずつ表示する。予測モデル設定部1222は、抽出した予測モデルとともに、その予測モデルの構築に使用した学習データに含まれる条件を満たすデータの数や割合を一覧で表示する。これにより、ユーザは、これから実施するフィルタ試験の試験条件に合致する学習データを多く用いて構築された予測モデルを活用して、評価対象の火山灰フィルタの寿命予測を行うことができる。
上記実施形態では、ステップS1にて、予測モデルを構築(再構築)するか否かをユーザが判断することとしたが、この判断を判定部123が自動で行ってもよい。ユーザは、モデル構築のトリガーとなる条件に優先度を設定する。例えば、ユーザは、優先度1として、「説明変数の数が変更された」を設定し、優先度2として「試験データが所定個以上増えた」を設定し、優先度3として「学習していない原子力プラントの種類が所定個以上増えた」を設定し、優先度4として「学習していない梅雨時期の試験データが所定個以上増えた」を設定する。すると、判定部123は、入力受付部11を通じてこれらの設定情報を取得し、記憶部13にモデル構築のトリガーとなる条件の優先度を設定する。ステップS1にて、判定部123は、モデルを構築するかどうかを判定し、その判定結果を表示部14に表示する。例えば、判定部123は、優先度に沿って、モデルの構築が必要かどうかの判定を行う。最初に優先度1について、判定部123は、記憶部13に保存された最新の試験データの試験条件、即ち説明変数と、構築済みの予測モデルの構築に使用した学習データの説明変数とを比較して、説明変数の項目が増加しているかどうかを確認する。説明変数の項目が増加している場合、判定部123は、予測モデルを構築すると判定する。説明変数の数に変更が無い場合、判定部123は、次に優先度が高い優先度2に基づいて、予測モデルの構築を行うかどうかの判定を行う。例えば、判定部123は、記憶部13に保存された最新の試験データを含む全学習データの数から、構築済みの予測モデルの構築に使用した学習データの数を減算し、その差が所定個以上であれば、予測モデルを構築すると判定する。優先度3について、判定部123は、記憶部13に保存された、予測モデルの構築に用いられていない学習データの項番に対応する試験データの試験情報の顧客情報と、予測モデルの構築に用いられた学習データの項番に対応する試験データの顧客情報とを比較し、未使用の試験データのうち、予測モデルの構築に用いられていない顧客情報(例えば、原子力プラントのサイト名)を有する試験データの数が所定数以上となると、予測モデルを構築すると判定する。これは、原子力プラントのサイト名が異なれば、近くに存在する火山が異なり、火山灰の粒度分布パターンが変化するため、性質の異なる学習データを用いて予測モデルを再構築する必要があると考えられるためである。次に判定部123は、優先度4について、記憶部13に保存された、予測モデルの構築に用いられていない学習データの項番に対応する試験データの試験情報の顧客情報と、予測モデルの構築に用いられた学習データの項番に対応する試験データの顧客情報とを比較し、未使用の試験データのうち試験日が梅雨の時期に相当するデータが所定数以上となると、予測モデルを構築すると判定する。これにより、ユーザが、試験データの内容を確認して、予測モデルの構築(再構築)を行うかどうかの判断を行う必要が無くなる。なお、判定部123は、予測モデルを構築すると判断した場合に、自動で予測モデルを構築するのではなく、例えば、優先度1に基づいて予測モデルを構築すると判定した場合であれば、「説明変数の数が変更された試験データが蓄積されています。予測モデルの構築を検討してください」といったメッセージを表示部14に表示し、予測モデルの構築をユーザに促すようにしてもよい。なお、実施例2の予測モデルを構築するかどうかの判定は、図8のフローチャートのステップS1(つまり、これから火山灰フィルタの寿命予想を行おうとするタイミング)に限らず、例えば、所定の周期(月1回など)で自動的に実行されてもよい。
コンピュータ900は、CPU901、主記憶装置902、補助記憶装置903、入出力インタフェース904、通信インタフェース905を備える。上述の予測システム10は、コンピュータ900に実装される。そして、上述した各機能は、プログラムの形式で補助記憶装置903に記憶されている。CPU901は、プログラムを補助記憶装置903から読み出して主記憶装置902に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU901は、プログラムに従って、記憶領域を主記憶装置902に確保する。また、CPU901は、プログラムに従って、処理中のデータを記憶する記憶領域を補助記憶装置903に確保する。
各実施形態に記載の予測システム、予測方法及びプログラムは、例えば以下のように把握される。
これにより、火山灰フィルタの使用開始前にフィルタの寿命を予測することができる。
これにより、火山灰フィルタの使用開始前にフィルタの寿命を予測することができる。
これにより、火山灰フィルタの使用開始前にフィルタ寿命を予測する予測モデルを構築することができる。
これにより、予測精度の高いパラメータへの設定値を把握することができる。予測精度を高くできる設定値を参考にして、実際に予測モデルの構築に使用する設定値を決定するので予測精度の高い予測モデルを構築することができる。
これにより、学習データが蓄積されていった場合にどのタイミングで予測モデルを構築すればよいかを自動判定することができる。
これにより、予測モデルの構築の要否を自動判定することができる。
これにより、予測精度を参考にして、火山灰フィルタの寿命予測に用いる予測モデルを選択することができる。
これにより、予測に係る評価条件に適した予測モデルを選択しやすくなる。
11・・・(取得部)入力受付部
12・・・制御部
121・・・予測モデル構築部
1211・・・探索条件設定部
1212・・・探索部
1213・・・探索結果表示部
1214・・・構築設定部
1215・・・構築部
1216・・・構築結果表示部
1217・・・予測誤差確認部
1218・・・予測誤差表示部
122・・・予測部
1221・・・評価条件設定部
1222・・・予測モデル設定部
1223・・・フィルタ交換時間予測部
1224・・・予測誤差表示部
123・・・判定部
13・・・記憶部
14・・・表示部
900・・・コンピュータ
901・・・CPU
902・・・主記憶装置
903・・・補助記憶装置
904・・・入出力インタフェース
905・・・通信インタフェース
Claims (8)
- 評価対象の火山灰フィルタに関する所定の評価条件を取得する取得部と、
前記評価条件を入力すると前記評価条件に係る未使用の火山灰フィルタの寿命の予測値を出力する予測モデルと、前記取得部が取得した前記評価条件と、に基づいて、前記評価対象の火山灰フィルタの寿命を予測する予測部と、
前記評価条件を説明変数とし、前記評価条件に基づいて未使用の前記火山灰フィルタの圧力損失が閾値に到達するまでの時間を測定するフィルタ試験で測定された前記時間を目的変数とする学習データに基づいて、前記評価条件と前記圧力損失が前記閾値に到達するまでの時間との関係を機械学習により学習して、前記予測モデルを構築する予測モデル構築部と、
を備え、
前記評価条件には、前記火山灰フィルタで捕捉する火山灰の粒度分布パターンと、前記火山灰フィルタのメッシュの粗さと、前記火山灰フィルタの前記圧力損失の前記閾値が含まれ、前記予測モデルは、未使用の前記火山灰フィルタの前記圧力損失が前記閾値に到達するまでの時間を予測する、
予測システム。 - 前記予測モデル構築部は、
前記機械学習に用いるパラメータへの設定値について、所定の探索範囲を探索して、前記予測モデルの予測誤差を最も小さくするものから順に所定個の前記設定値を特定し、
特定した前記設定値とともに当該設定値に係る前記予測誤差を表示し、
特定された前記設定値の中から選択された前記設定値を前記パラメータに設定して、前記予測モデルを構築する、
請求項1に記載の予測システム。 - 前記火山灰フィルタの寿命を測定するフィルタ試験が実施されると、当該フィルタ試験の結果に基づいて、前記学習データが生成され、
前記学習データにおける前記評価条件に含まれる評価項目数の変更、前記学習データの増加、前記学習データに係る前記フィルタ試験を実施したプラントの増加、増加した前記学習データに係る前記フィルタ試験を実施した時期、の何れかの条件に基づいて前記予測モデルの構築を実行するか否かを判定する判定部、
をさらに備える請求項1または請求項2に記載の予測システム。 - 前記判定部は、
前記条件につき、優先度の高い順から、最新の前記学習データ及び前記予測モデルの構築に用いられていない前記学習データのうちいずれかと、前記予測モデルの構築に用いた前記学習データとを比較し、この比較の結果に基づき前記判定を行う、
請求項3に記載の予測システム。 - 前記予測部は、
前記評価条件を説明変数とし、前記評価条件に基づいて未使用の前記火山灰フィルタの寿命を測定するフィルタ試験で測定された前記寿命を目的変数とする学習データを機械学習するにあたり、前記機械学習のパラメータを様々に異ならせて構築された複数の前記予測モデルと前記予測モデルの予測誤差の一覧を表示し、当該一覧の中から選択された前記予測モデルを用いて、前記火山灰フィルタの寿命を予測する、
請求項1から請求項4の何れか1項に記載の予測システム。 - 前記予測部は、
前記一覧を表示するにあたり、前記予測モデルの構築に用いた前記学習データについて、前記評価条件が所定の条件を満たす前記学習データを多く含むものから順に所定個を選択して前記一覧に表示する、
請求項5に記載の予測システム。 - 予測システムが、
所定の評価条件を説明変数とし、前記評価条件に基づいて未使用の火山灰フィルタの圧力損失が閾値に到達するまでの時間を測定するフィルタ試験で測定された前記時間を目的変数とする学習データに基づいて、前記評価条件と前記圧力損失が前記閾値に到達するまでの時間との関係を機械学習により学習して、予測モデルを構築し、
評価対象の前記火山灰フィルタに関する前記評価条件を取得し、
前記予測モデルに、前記取得された前記評価条件を入力することにより、前記評価対象の火山灰フィルタの寿命を予測し、
前記評価条件には、前記火山灰フィルタで捕捉する火山灰の粒度分布パターンと、前記火山灰フィルタのメッシュの粗さと、前記火山灰フィルタの前記圧力損失の前記閾値が含まれ、前記予測モデルは、未使用の前記火山灰フィルタの前記圧力損失が前記閾値に到達するまでの時間を予測する、
予測方法。 - コンピュータに、
所定の評価条件を説明変数とし、前記評価条件に基づいて未使用の火山灰フィルタの圧力損失が閾値に到達するまでの時間を測定するフィルタ試験で測定された前記時間を目的変数とする学習データに基づいて、前記評価条件と前記圧力損失が前記閾値に到達するまでの時間との関係を機械学習により学習して、予測モデルを構築し、
評価対象の前記火山灰フィルタに関する前記評価条件を取得し、
前記予測モデルに、前記取得された前記評価条件を入力することにより、前記評価対象の火山灰フィルタの寿命を予測し、前記評価条件には、前記火山灰フィルタで捕捉する火山灰の粒度分布パターンと、前記火山灰フィルタのメッシュの粗さと、前記火山灰フィルタの前記圧力損失の前記閾値が含まれ、前記予測モデルは、未使用の前記火山灰フィルタの前記圧力損失が前記閾値に到達するまでの時間を予測する処理、
を実行させるプログラム。
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