以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に係る改札システム1の構成例を概略的に示す図である。
図1に示すように、改札システム1において、各駅に設けられる改札機11および係員端末12は、通信器13を介してサーバ21に接続される。
改札機11は、各駅の改札口などに設けられる。改札機11は、利用者に対する改札(入場又は出場)業務などの改札処理を行う。改札機11は、駅構内への入場又は駅構外への出場用の通路を形成し、改札処理として通路を通行する利用者が提示する乗車券に応じた通行制御を実行する。また、改札機11は、通信器13を介してサーバ21と通信する。例えば、改札機11は、サーバ21から利用者に対する改札処理に用いる情報を取得する。また、改札機11は、改札処理の結果などを示す情報をサーバ21へ送信する。
係員端末12は、係員が操作する駅務機器である。例えば、係員端末12は、改札口に設けられた窓口内に設けられる。また、係員端末12は、係員が携帯する端末装置であっても良い。係員端末12は、利用者の申し出に応じて係員対応となる各種の係員対応処理を実行する。また、係員端末12は、通信器13を介してサーバ21と通信する。例えば、係員端末12は、利用者が提示する乗車券に関する情報をサーバ21から取得し、取得した情報に応じた係員対応処理を実行する。また、係員端末12は、係員対応処理の処理結果を示す情報をサーバ21へ送信する。
サーバ21は、各種のデータを管理する。サーバ21は、改札機11あるいは係員端末12などの駅務機器から供給される情報を管理する。例えば、サーバ21は、改札機11から改札処理の結果を示す情報を取得し、改札機11から取得した情報を記憶部に記憶する。また、サーバ21は、駅務機器としての係員端末12で実行した処理結果を示す情報を取得し、取得した情報を記憶部に記憶する。また、サーバ21は、改札処理に用いる情報を改札機11へ送信する。また、サーバ21は、係員端末12に情報を送信するようにしても良い。
改札システム1において、改札機11は、利用者が所持する乗車券媒体としての券から乗車券情報を読み取り、読み取った乗車券情報に基づいて利用者に対する改札処理を実行する。改札機11が処理する券は、乗車券として使用されるICカードであるものとする。ただし、改札機11が処理する券は、乗車券情報を記憶した携帯端末であっても良いし、磁気券であっても良いし、コード等を印字したカードであっても良い。本実施形態において、改札機11は、乗車券媒体としてのICカードから乗車券情報を読み取るものとする。
改札機11が乗車券として処理するICカードには、一般の料金体系が適用される一般のカードと一般の料金体系とは異なる料金体系が適用される特殊券とがある。特殊券としてのICカードには、特殊券であることを示す情報が記憶される。改札機11は、ICカードに記憶されている情報から特殊券であることを特定し、特殊券としての改札処理を実行する。
また、改札機11が処理対象とする特殊券には、同時に(連続して)利用することを前提する複数の券(以下、同時利用券とも称する)がある。同時利用券(同時利用される券)としては、例えば、障害者用のカードと介護者用のカードとがある。障害者用のカードは、所定の基準によって障害者と認定された者(障害者)が乗車券として使用できるカードである。介護者用のカードは、障害者をサポートする者(介護者)が乗車券として使用できるカードである。介護者用のカードは、障害者が使用する障害者用のカードとのセットで使用されることを前提として発行される。
次に、実施形態に係る改札機11の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る改札機11の構成例を概略的に示す側面図である。
改札機11は、例えば、2台1組で1つの改札(入場又は出場)用の通路を形成する。改札機11は、改札用の通路を1方向にのみ通過可能な入場専用あるいは出場専用の専用機として用いられる場合と、改札用の通路を両方向に通過可能な両用機として用いられる場合とがある。改札機11は、予め入場用の専用機、出場用の専用機あるいは両用機の何れかに設定される。
図2に示す構成例において、改札機11は、入場用あるいは出場用の通路を形成する筐体30を有する。改札機11を形成する筐体には、利用者が所持する乗車券から情報を読み取る処理などの券処理を行う乗車券処理部(券処理部)32が設けられる。利用者が乗車券を提示するための乗車券処理部32の読取部(通信部)は、改札機11を形成する筐体30上面の一端部(入口側の端部)に設けられる。乗車券処理部32は、利用者が読取部に提示する乗車券としてのICカードに記録されている情報を読み取る。
例えば、乗車券処理部32は、所定の読取部に利用者が提示する乗車券としてのICカードから情報を読み取るカードリーダライタである。なお、乗車券処理部32は、乗車券として使用されるICカード以外の媒体を処理するデバイスを備えるものであっても良い。例えば、乗車券処理部32は、磁気記録部に乗車券情報を記録した磁気券を処理する磁気券処理部を備えるものであっても良い。また、乗車券処理部32は、乗車券情報としてのコード情報が印刷された媒体からコード情報を読み取るコードリーダを含むものであっても良い。
改札機11を形成する筐体上面には、利用者あるいは係員などに対して案内を行うための表示器33が設けられている。表示器33は、例えば、液晶表示装置などにより構成される。表示器33は、通路を通行する利用者に対する改札処理の結果などを案内する案内画面を表示する。表示器33には、利用者が表示内容を確認できる位置に設ければ良い。表示器33は、筐体上面の退出口側の端部に設定するものに限定されず、例えば、筐体上面の中央部や筐体上面において乗車券処理部32の読取部に隣接して設けても良い。
改札機11を形成する筐体30の通路側の側面における両端部には、それぞれ通行者の通行の許可不許可を行う開閉動作可能なドア34、35が設けられている。図2に示す構成例では、ドア34は、通路の退出口(出場口)側の端部に設けられ、利用者が通路を通過することを阻止する。また、ドア35は、通路の進入口(入口)側の端部に設けられ、利用者が通路内へ進入してくることを阻止する。
改札機11を形成する筐体30の上面のセンサカバー内および筐体30の側面には、複数の人間検知センサ36が設けられている。人間検知センサ36は、反射型の検知センサ、あるいは透過型の検知センサにより構成される。人間検知センサ36からの出力信号は、「明」あるいは「暗」の何れかとなる。人間検知センサ36は、所定の検知位置に人物が存在するか否かを検知するものである。改札機11は、複数の人間検知センサ36により通路内の各所における人物の有無を検知する。これにより、改札機11は、複数の人間検知センサ36の検知結果に基づいて通路を通過中の利用者の位置を判定するようになっている。
さらに、改札機11は、乗車券処理部32の読取部が設けられている側(通路の入口側)の通路進入方向に面する側面に接近センサ37が設けられる。接近センサ37は、改札機11に接近してくる人物を検知する。改札機11は、接近センサ37により通路に接近している人物を検知し、当該人物が改札処理をスムーズに受けられるようにする。例えば、接近センサ37は、乗車券処理部32の読取部に乗車券としてのICカードを提示できる位置にいる人物を検知するようにしても良い。この場合、改札機11は、接近センサ37の検知結果に応じて乗車券処理部32を動作可能になるように制御しても良い。
また、通路を両方向に通行する運用形態である場合、改札機11は、接近センサ37の検知結果に応じてドア35の開閉を制御することにより利用者の通行方向(改札方向)を制御する。また、改札機11は、接近センサ37の検知結果に応じて、表示器33の消灯などによって消費電力を低減させる省電力モードと通常動作モード(改札処理を実行する動作モード)との切り替え制御を行うようにしても良い。
また、改札機11は、乗車券処理部32の読取部が設けられている側(通路の進入口側)の通路進入方向に面する側面に、通行案内表示部を設けても良い。例えば、改札機11は、通行案内表示部に当該改札機への通路への進入可否などを表示するようにしても良い。
次に、実施形態に係わる改札機11の制御系の構成について説明する。
図3は、上記のように構成された改札機11の制御系統の構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、改札機11は、プロセッサ41、ROM(リード オンリ メモリ)42、RAM(ランダム アクセス メモリ)43、記憶部44、通信部45、乗車券処理部32、検知器(人間検知センサ36、接近センサ37)、表示制御回路46、表示器33、ドア制御回路47、および、ドア34、35を有する。
プロセッサ41は、例えば、CPUである。プロセッサ41は、ROM42又は記憶部44などのメモリに記憶されているプログラムを実行することにより種々の処理機能を実現する。プロセッサ41は、プログラムを実行することにより、コード画像から読み取ったIDに対応する情報をサーバ21から取得する機能、サーバ21から取得する情報に基づいて通路内にいる人物の通行可否を判定する機能、人間検知センサ36の検知結果から当該改札機11の通路内における人物の位置および移動状況などを検知する機能、および、ドア34、35の開閉を制御する機能などを実現する。
ROM42は、予めデータが記憶されている不揮発性のメモリで構成される。例えば、ROM42には、プロセッサ41により実行される制御プログラムや制御データなどが記憶されている。RAM43は、一時的にデータを記憶する揮発性メモリで構成される。例えば、RAM43は、プロセッサ41が実行する制御プログラムなどのバッファメモリとして機能する。記憶部44は、書き換え可能な不揮発性メモリにより構成される。記憶部44は、更新可能な各種のデータを記憶する。
通信部45は、データ通信を行うためのインターフェースである。例えば、通信部45は、通信器13を介してサーバ21とのデータ通信を行う。また、通信部45は、係員端末12と通信するためのインターフェースとしても機能する。
人間検知センサ36は、人物(物体)の有無を検知するセンサである。人間検知センサ36は、図2に示すように、改札機11の側面において通路内の各位置が検知位置となるように設置され、各位置おける人物の有無を示す検知信号をプロセッサ41へ出力する。プロセッサ41は、人間検知センサ36の検出結果に基づいて人物による通路の通過の有無および通過人数を特定することができる。
接近センサ37は、改札機11に接近する人物を検知する。接近センサ37は、改札機11の筐体における入口側に設けられ、改札機11の入口付近にいる人物の有無を示す検知信号をプロセッサ41へ出力する。
乗車券処理部32は、利用者が提示する乗車券から乗車券情報を読み取る。乗車券処理部322は、読取部(所定の読取範囲)に提示された乗車券としての非接触式のICカードと通信し、当該ICカードに記録されている情報を取得する。また、乗車券処理部32は、読取部に提示されたICカードに対して改札処理の結果などの情報を書き込むようにしても良い。
表示制御回路46は、表示器33が表示する表示内容を制御する。表示制御回路46は、プロセッサ41からの指示に応じて情報を表示する。例えば、表示制御回路46は、プロセッサ41からの指示に応じて通路内にいる人物に対して通行の可否を示す案内を表示器33に表示させる。
ドア制御回路47は、ドア34およびドア35を開閉させる機構を有する。ドア制御回路47は、プロセッサ41からの制御指示に応じてドア34およびドア35を開閉駆動する。
次に、実施形態に係わる改札システム1における係員端末12の制御系の構成について説明する。
図4は、実施形態に係わる改札システム1における係員端末12の制御系の構成例を示すブロック図である。
図4に示すように、係員端末12は、プロセッサ51、ROM(リード オンリ メモリ)52、RAM(ランダム アクセス メモリ)53、記憶部54、通信部55、乗車券処理部56、表示制御回路57、表示装置58、入力インターフェース(I/F)59、および、操作装置60などを有する。
プロセッサ51は、ROM52又は記憶部54などのメモリに記憶されているプログラムを実行することにより種々の処理機能を実現する。プロセッサ51は、例えば、CPUである。ROM52は、予めデータが記憶されている不揮発性のメモリで構成される。例えば、ROM52には、プロセッサ51により実行される制御プログラムや制御データなどが記憶されている。RAM53は、一時的にデータを記憶する揮発性メモリで構成される。例えば、RAM53は、プロセッサ51が実行する制御プログラムなどのバッファメモリとして機能する。記憶部54は、書き換え可能な不揮発性メモリにより構成される。記憶部54は、各種のデータを記憶する。
通信部55は、データ通信を行うためのインターフェースである。例えば、通信部55は、通信器13を介してサーバ21とのデータ通信を行う。また、通信部55は、改札機11と通信するようにしても良い。
乗車券処理部56は、係員に利用者が提示する乗車券を処理する。本実施形態において、乗車券処理部56は、改札機11の乗車券処理部32と同様に、利用者が所持する乗車券としてのICカードと通信し、ICカードに記録されている情報を読み取る。また、乗車券処理部56は、利用者からの申請に応じて実行した処理に応じてICカードに情報を記録する機能も有する。
表示制御回路57は、表示装置58が接続される。表示制御回路57は、プロセッサ51からの表示データを表示装置58へ供給する。表示装置58は、表示制御回路57を介してプロセッサ51から供給される表示データを表示画面に表示する。
入力インターフェース(I/F)59は、タッチパネル、キーボード、テンキーなどの操作指示を入力する操作装置60が接続される。入力インターフェース59は、操作装置60で入力された内容を示す情報をプロセッサ51へ供給する。例えば、表示装置58と操作装置60とは、タッチパネル付のディスプレイによって構成される。
次に、実施形態に係わる改札システム1におけるサーバ21の構成について説明する。
図5は、実施形態に係わる改札システム1におけるサーバ21の制御系の構成例を示すブロック図である。
図5に示すように、サーバ21は、プロセッサ61、ROM(リード オンリ メモリ)62、RAM(ランダム アクセス メモリ)63、通信部64、および、記憶部65などを有する。
プロセッサ61は、ROM62又は記憶部65などのメモリに記憶されているプログラムを実行することにより種々の処理機能を実現する。プロセッサ61は、例えば、CPUである。
ROM62は、予めデータが記憶されている不揮発性のメモリで構成される。例えば、ROM62には、プロセッサ61により実行される制御プログラムや制御データなどが記憶されている。RAM63は、一時的にデータを記憶する揮発性メモリで構成される。例えば、RAM63は、プロセッサ61が実行する制御プログラムなどのバッファメモリとして機能する。
通信部64は、通信を行うためのインターフェースである。例えば、通信部64は、通信器13を介して改札機11および係員端末12とのデータ通信を行う。
記憶部65は、書き換え可能な不揮発性メモリにより構成される。記憶部65は、各種のデータを記憶する。記憶部65は、乗車券を一意に特定する識別情報に対応づけて係員端末12あるいは改札機11による処理結果を保持する。
次に、実施形態に係わる改札機11による第1の動作例について説明する。
図6は、本実施形態に係る改札機11による第1の動作例を説明するためのフローチャートである。
改札機11のプロセッサ41は、接近センサ37により改札用の通路の入口付近に存在する人物を検知する。プロセッサ41は、入口付近に存在する人物(利用者)が提示する乗車券としてのICカードを乗車券処理部32により読み取り可能な状態とする。この状態において、利用者は、改札機11の入口側に設けられた乗車券処理部32の読取部に自身が所持する乗車券としてのICカードを提示する。
改札機11のプロセッサ41は、乗車券処理部32により利用者が提示した乗車券に記憶されている乗車券情報を読み取る(ST11)。例えば、乗車券処理部32としてのカードリーダライタは、乗車券としてのICカードに対してリードコマンドを送信し、リーダコマンドに対するICカードからの応答としてICカードに記憶されている乗車券情報を取得し、取得した乗車券情報をプロセッサ41へ供給する。
利用者が提示した乗車券から乗車券情報を読み取ると、プロセッサ41は、利用者が提示した乗車券(以下、処理中の券)が同時に(連続して)利用されることを前提する複数の券(同時利用券)の1つであるか否かを判断する(ST12)。例えば、同時に(連続して)利用されることを前提する障害者用ICカードと介護者用ICカードとは、同時利用券として判断される。
利用者が提示した乗車券が障害者用ICカードおよび介護者用ICカードなどの同時利用券でない場合(ST12、NO)、プロセッサ41は、当該乗車券から読み取った乗車券情報に基づく通常の改札処理を実行する(ST13)。
利用者が提示した乗車券が障害者用ICカード又は介護者用ICカードなどの同時利用券である場合(ST12、YES)、プロセッサ41は、処理中の券がNG通過券又はNG通過券と同時利用される券であるか否かを判断する(ST14)。ここで、NG通過券とは、前回の改札処理時に通行不可と判定された状態のままで改札を通過した券であるものとする。また、NG通過券と同時利用される券とは、前回の利用時に通行不可と判定された状態のままで改札を通過した券と同時利用される券であるものとする。
本実施形態に係る改札機は、後述する処理によって同時利用券となる複数の券を使用する複数の利用者が改札機で分断されないように、通行不可と判定された券を提示した利用者を通過させることがある。例えば、通行可と判定される障害者用ICカードを提示する障害者を通過させた直後に介護者が提示する介護者用ICカードが通行不可と判定される場合であっても、当該介護者は、障害者との分断をさけるために改札(改札用の通路)を通過することが許容される。このような場合、当該介護者用ICカードは、NG通過券として取り扱われ、当該介護者用ICカードに対応する障害者用ICカードは、NG通過券と同時利用される券として取り扱われる。
例えば、プロセッサ41は、乗車券から読み取った乗車券情報に含まれる識別情報(券の識別情報)をサーバ21に問い合わせることにより処理中の券がNG通過券又はNG通過券と同時利用される券であるか否かを判定する。また、プロセッサ41は、事前にサーバ21から配信されるNG通過券およびNG通過券と同時利用される券の識別番号のリストに基づいて、処理中の券がNG通過券又はNG通過券と同時利用される券であるか否かを判定するようにしても良い。
処理中の券がNG通過券でもNG通過券と同時利用される券でもない場合(ST14、NO)、プロセッサ41は、処理中の券から読み取った乗車券情報に基づく通行判定を実行する(ST16)。
処理中の券がNG通過券又はNG通過券と同時利用される券である場合(ST14、YES)、プロセッサ41は、NG通過券(処理中の券であるNG通過券又は処理中の券と同時利用される券であるNG通過券)に対して係員端末12などを用いた係員対応が実施済みであるか否かを判断する(ST15)。
例えば、改札機11のプロセッサ41は、サーバ21に問い合わせることによりNG通過券に対する係員対応処理が実施済みであるか否かを判断する。処理中の券がNG通過券である場合、プロセッサ41は、NG通過券である処理中の券に対して係員端末12などを用いた係員対応処理を実施済みであるか否かを示す情報をサーバ21から取得する。また、処理中の券がNG通過券と同時利用される券である場合、プロセッサ41は、処理中の券と同時利用券であるNG通過券に対して係員端末12などを用いた係員対応処理を実施済みであるか否かを示す情報をサーバ21から取得する。
なお、サーバ21は、改札機11から問い合わせを受けた処理中の券の識別情報に基づいて処理中の券が係員対応が実施されていないNG通過券又は係員対応が実施されていないNG通過券と同時利用される券であるか否かを判定し、その判定結果を改札機11に通知するようにしても良い。この場合、改札機11のプロセッサ41は、処理中の券が係員対応が実施されていないNG通過券又は係員対応が実施されていないNG通過券と同時利用される券であるか否かをサーバ21から情報に基づいて判定できる。
また、係員端末12は、NG通過券に対する係員対応処理として、NG通過券およびNG通過券と同時利用される券に係員対応処理が実施済みであることを示す情報を記録する運用しても良い。この場合、改札機11のプロセッサ41は、処理中の券からNG通過券に対する係員対応処理が実施済みであることを示す情報を読み取れるか否かにより係員対応が実施済みである否かを判定するようにしても良い。
NG通過券に対する係員対応が実施されていない場合(ST15、NO)、プロセッサ41は、出口側のドア34を閉鎖して利用者の通行を阻止し(ST21)、表示器33に通過不可の案内を表示する(ST22)。
NG通過券に対する係員対応が実施済みである場合(ST15、YES)、あるいは、処理中の券がNG通過券でもNG通過券と同時利用される券でもない場合(ST14、NO)、プロセッサ41は、処理中の券から読み取った乗車券情報に基づく通行判定を実行する(ST16)。
処理中の券から読み取った乗車券情報により通行可と判定する場合(ST17、NO)、プロセッサ41は、出口側のドア34を開放して利用者を通過させ(ST18)、表示器33に通行可の案内を表示する(ST19)。
処理中の券から読み取った乗車券情報により通行不可と判定する場合(ST17、YES)、プロセッサ41は、直前の通過者が提示した券が処理中の券と同時利用される券であるか否かを判断する(ST20)。
直前の通過者が提示した券が処理中の券と同時利用される券でない場合(ST20、NO)、プロセッサ41は、出口側のドア34を閉鎖して利用者の通行を阻止し(ST21)、表示器33に通過不可の案内を表示する(ST22)。
直前の通過者が提示した券が処理中の券と同時利用される券である場合(ST20、NO)、プロセッサ41は、出口側のドア34を開放したままで保持し(ST23)、改札を通過した後に係員対応を実施する旨の案内を報知する(ST24)。例えば、係員対応の報知として、プロセッサ41は、改札を通過した後に係員対応を実行することを案内する案内画面を表示器33に表示する。
すなわち、改札機11は、直前の通過者が提示した券が処理中の券に対応する同時利用券であれば、通過後に係員対応を実施することを条件として当該利用者が改札を通過することを許可する。例えば、障害者用ICカードを提示する障害者に続いて介護者が介護者用ICカードを提示する場合、先に通過する障害者が提示する障害者用ICカードが通行可であれば、障害者に続く介護者は、介護者用ICカードの乗車券情報が通行不可と判定されても、改札機11を通過できるようにする。この結果として、障害者と介護者とが改札機11で分断されてしまうことがなくなる。
また、プロセッサ41は、直前の通過者が提示した券と同時利用される券であるために通行不可と判定される券(NG通過券)を提示した利用者を通過させた場合、NG通過券を示す情報を含むNG通過情報をサーバ21に送信する(ST25)。例えば、プロセッサ41は、NG通過券の識別情報、先行して通過した券(同時利用券)の識別情報、通過駅および通過日時などの情報を含むNG通過情報を生成し、通信部45により通信器13を介してNG通過情報をサーバ21へ送信する。また、プロセッサ41は、通信部45により通信器13を介してNG通過情報を係員端末12へ通知するようにしても良い。
これに対して、サーバ21は、通信部64により改札機11からのNG通過情報を受信する。サーバ21のプロセッサ61は、改札機11からNG通過情報を受信した場合、NG通過情報に基づいてNG通過券の識別情報と当該NG通過券と同時利用される券の識別情報とを特定する。サーバ21のプロセッサ61は、NG通過券の識別情報と当該NG通過券と同時利用される券の識別情報とを記憶部65に保存して管理する。
サーバ21のプロセッサ61は、改札機11からの処理中の券の識別情報を含む問合せに応じて、処理中の券がNG通過券又はNG通過券と同時利用される券であるかを判定し、その判定結果を改札機11へ応答する。この場合、改札機11のプロセッサ41は、ST14の処理として、サーバ21からの情報に基づいて処理中の券が前回NG通過となった同時利用券であるか否かを判断する。
なお、サーバ21のプロセッサ61は、ある改札機11からのNG通過情報に基づいて特定するNG通過券およびNG通過券と同時利用される券の識別情報を各改札機11へ配信するようにしても良い。この場合、各改札機11のプロセッサ41は、サーバ21から配信されるNG通過券およびNG通過券と同時利用される券の識別情報を記憶部44に記憶しておき、ST14の処理として、処理中の券が前回NG通過でなった同時利用券であるか否かを記憶部44に記憶した情報から判断するようにしても良い。
また、上述したようなNG通過券は、利用者が改札(改札用の通路)を通過した後に係員端末12により正常に利用可能な状態とする処理(係員対応処理)が必要となる。NG通過券を所持する利用者は、改札機11による案内に従って改札を通過した後に駅の係員に対して対応を申し出る。例えば、利用者は、改札内の窓口などに行って係員に対してNG通過券となったことを申し出る。係員は、利用者の申し出に応じて係員端末12を用いてNG通過券に対する係員対応処理を施す。
例えば、係員端末12のプロセッサ51は、NG通過券における入出場フラグが不正であった場合、乗車券処理部56によりNG通過券における入出場フラグを正常値に書き換える処理を係員対応処理として実施する。また、係員端末12のプロセッサ51は、NG通過券が料金不足であった場合、係員が利用者から不足分の料金を受領した後に乗車券処理部56によりNG通過券に改札を正常に通過したことを示す情報を記録する処理を係員対応処理として実施する。
係員端末12のプロセッサ51は、NG通過券に対する係員対応処理が正常に完了した場合、通信部55によりNG通過券に対する係員対応処理が完了したことをサーバ21へ送信する。プロセッサ51は、係員対応処理が完了した券(NG通過券)の識別情報などの情報を含む係員対応の完了通知を生成し、通信部55により通信器13を介して係員対応の完了通知をサーバ21へ送信する。
サーバ21は、通信部64により係員端末12から係員対応の完了通知を受信する。サーバ21のプロセッサ61は、係員端末12から係員対応の完了通知を受信した場合、受信した係員対応の完了通知に基づいてNG通過券の識別情報とNG通過券と同時利用される券の識別情報に対応づけて係員対応が完了したことを記憶する。これにより、サーバ21のプロセッサ61は、改札機11からの問い合わせに応じてNG通過券に対する係員対応が完了しているか否かを通知する。この結果、改札機11は、上記ST15で説明したように、前回NG通過であった券が係員対応済みであるか否かをサーバ21からの情報によって判定できる。
なお、サーバ21のプロセッサ61は、係員端末12からの完了通知に基づいて、NG通過券に対する係員対応が完了したことを示す情報を各改札機11へ配信するようにしても良い。この場合、各改札機11は、サーバ21から配信されるNG通過券に対する係員対応が完了したことを示す情報を記憶部44に記憶しておき、上記ST15の処理において、記憶部44に記憶した情報に基づいて前回NG通過の券が係員対応済みか否かを判断するようにしても良い。
以上のように、実施形態に係る第1の動作例では、改札機は、直前に通過させた利用者が提示した券と同時利用される券を通行不可と判定した場合、当該券の利用者の通過を許容する。これにより、複数の券からなる同時利用券を利用する複数人の利用者が改札機で分断されることがなくなる。この結果、障害者と介護者となどの同時利用券を利用する複数の利用者は、改札機で分断される心配がなく安心して改札機を利用できる。
また、実施形態に係る第1の動作例では、改札機は、通行不可と判定される同時利用券の利用者を通過させる場合、通過後に係員対応によって券を処理することを促す案内を報知する。これにより、第1の動作例に係る改札機によれば、利用者の分断を防ぐために通行不可の状態で通過させた同時利用券を正常に処理するための係員対応による処理を促すことができる。
例えば、実施形態に係る第1の動作例の改札機は、正常に通過させた障害者用ICカードに続く介護者用ICカードが通過不可の状態である場合であっても、障害者用ICカードを使用する障害者に続く介護者用ICカードを使用する介護者を通過させつつ係員対応によるカードの処理を促す。これにより、障害者と介護者とを分断することがないように改札処理を行うことができる。
また、実施形態に係る第1の動作例の改札システムでは、複数の同時利用券は、何れか1つが通行不可の状態のままで改札を通過した場合、通過後に係員対応を実施するまでは次回の改札機の利用が不可となる。これにより、実施形態に係る第1の動作例の改札機および改札システムとしては、同時利用券を利用する複数の利用者を分断しないように改札処理するとともに通過不可の状態の券で繰り返し改札を通過するような不正な利用を抑止できる。つまり、改札機および改札システムとしては、同時利用券の利用者を分断しないようにする通行制御を想定した不正な利用などを防止することもできる。
次に、実施形態に係わる改札機11の第2の動作例について説明する。
第2の動作例の改札機11は、上述した第1の動作例に加えて、同時利用券に対する不正利用のチェックを実施する。同時利用券は、料金の割引などが設定されることがあるため、意図的に不正利用される可能性がある。同時利用券の一例としての障害者用ICカードと介護者用ICカードとは、介護者が必要な障害者に対して料金を割り引く運用を実現するための乗車券である。
上記のような同時利用券は、運用上の使用条件などに応じて不正利用をチェックできる。例えば、介護者用ICカードと障害者用ICカードとが常に同時利用されることを条件とする場合、介護者用ICカードと障害者用ICカードとがセットで使用されていることを確認することで不正利用をチェックする。また、介護者用ICカードが障害者用ICカードを所持する障害者を介護する場合のみでの使用を条件とする場合(介護者用ICカードの単独利用を禁止する場合)、介護者用ICカードの利用回数が障害者用ICカードの利用回数以下であることを確認することで不正利用をチェックする。
図7は、本実施形態に係る改札機11による第2の動作例を説明するためのフローチャートである。
以下の図7に示す第2の動作例の説明では、第1の動作例として説明した図6に示す処理と同様な処理については同一符号を付して詳細な説明を省略するものとする。
まず、改札機11のプロセッサ41は、乗車券処理部32に利用者が提示した乗車券に記憶されている乗車券情報を読み取る(ST11)。
利用者が提示した乗車券から乗車券情報を読み取ると、プロセッサ41は、利用者が提示した乗車券(処理中の券)が同時利用券の1つであるか否かを判断する(ST12)。利用者が提示した処理中の券が同時利用券でない場合(ST12、NO)、プロセッサ41は、処理中の券から読み取った乗車券情報に基づく通常の改札処理を実行する(ST13)。
利用者が提示した処理中の券が同時利用券の1つである場合(ST12、YES)、プロセッサ41は、処理中の券を含む同時利用券に対して不正利用の有無をチェックする(ST31)。本実施形態に係る改札機および改札システムは、同時利用券の不正利用の有無をチェックする。同時利用券の不正利用は、同時利用券となる各券の利用状況に基づいて判定されるものとする。
サーバ21は、改札機11を含む駅務機器から同時利用券となる各券の利用情報などの情報を収集し、収集した情報に基づいて同時利用券としての不正利用の有無を判定する機能を有するものとする。この場合、改札機11のプロセッサ41は、サーバ21に不正利用の有無を問い合わせることにより処理中の券を含む同時利用券に不正利用が無いか否かを判定する。
すなわち、サーバ21は、通信部64により改札機11を含む駅務機器から同時利用券となる各券の利用情報などの情報を受信する。サーバ21のプロセッサ61は、改札機11などの駅務機器から収集した情報を記憶部65に記憶することで管理する。サーバのプロセッサ61は、記憶部65に記憶する情報に基づいて同時利用券としての不正利用の有無を判定する。
例えば、同時利用券とする複数の券が実際に同時(連続)使用されることを利用条件とする場合、サーバ21のプロセッサ61は、同時利用券とする各券の利用回数が整合するか否かにより同時利用券としての不正利用の有無を判定する。障害者用ICカードと介護者用ICカードとが同時利用されることを利用条件とする場合、サーバ21のプロセッサ61は、障害者用ICカードの使用回数と介護者用ICカードの使用回数とが整合することを確認することにより不正利用をチェックする。
また、同時利用券とする複数の券に含まれる特定の券が単独使用できない利用条件とする場合、サーバ21のプロセッサ61は、単独使用できない券の使用回数が同時利用されるべき他の券の利用回数以下であることを確認することにより不正利用をチェックする。障害者用ICカードに対応する介護者用ICカードの単独利用を不可とする場合、サーバ21のプロセッサ61は、介護者用ICカードの使用回数が障害者用ICカードの使用回数以下でなければ不正利用と判定することができる。
なお、同時利用券の不正利用は、改札機11が同時利用券とする各券に記録された利用情報(ログ情報)に基づいて判定するようにしても良い。例えば、改札機11は、同時利用券とする各券に対して改札処理を実行するごとに利用回数を記録する。この場合、改札機11は、同時利用券とする各券から読み取る利用回数に基づいて同時利用券としての不正利用を判定するようにしても良い。
同時利用券としての不正利用が有ると判定した場合(ST32、NO)、プロセッサ41は、ドア34を閉鎖して利用者の通行を阻止し(ST21)、表示器33に通過不可の案内を表示する(ST22)。なお、改札機11は、ST31の処理において同時利用券となる各券のうち最初に提示される券に対して不正利用をチェックするため、同時利用券を使用する複数人が改札機で分断させることはない。
また、同時利用券としての不正利用が無いと判定した場合(ST32、YES)、プロセッサ41は、処理中の券がNG通過券又はNG通過券と同時利用される券であるか否かを判断する(ST14)。
処理中の券がNG通過券でもNG通過券と同時利用される券でもない場合(ST14、NO)、プロセッサ41は、処理中の券から読み取った乗車券情報に基づく通行判定を実行する(ST16)。
処理中の券がNG通過券又はNG通過券と同時利用される券である場合(ST14、YES)、プロセッサ41は、NG通過券(処理中の券であるNG通過券又は処理中の券と同時利用されるNG通過券)に対して係員端末12などを用いた係員対応済みであるか否かを判断する(ST15)。
例えば、プロセッサ41は、サーバ21に問い合わせることにより処理中の券が係員対応を実施していないNG通過券又は係員対応を実施していないNG通過券と同時利用される券であるか否かを判断する。
処理中の券が係員対応を実施していないNG通過券又は係員対応を実施していないNG通過券と同時利用される券である場合(ST15、NO)、プロセッサ41は、ドア34を閉鎖して利用者の通行を阻止し(ST21)、表示器33に通過不可の案内を表示する(ST22)。
処理中の券が係員対応を実施済みのNG通過券又は係員対応を実施済みのNG通過券と同時利用される券である場合(ST15、YES)、あるいは、処理中の券がNG通過券でもNG通過券と同時利用される券でもない場合(ST14、NO)、プロセッサ41は、処理中の券から読み取った乗車券情報に基づく通行判定を実行する(ST16)。
処理中の券から読み取った乗車券情報が通行可と判定される場合(ST17、NO)、プロセッサ41は、出口側のドア34を開放して利用者を通過させ(ST18)、表示器33に通行可の案内を表示する(ST19)。
また、プロセッサ41は、利用者を通過させた場合、処理中の券に対する処理結果を示す利用情報を記録する処理を行う(ST34)。例えば、プロセッサ41は、処理中の券に対する利用情報をサーバ21へ送信する。サーバ21は、通信部64により改札機11から同時利用券とする各券の利用情報を取得する。サーバ21のプロセッサ61は、改札機11から取得する各券の利用情報などから同時利用券とする各券の利用回数などを記憶部65に記憶することで管理する。なお、改札機11のプロセッサ41は、乗車券処理部32により処理中の券に利用回数を記録するようにしても良い。
処理中の券(同時利用券の1つ)から読み取った乗車券情報が通行不可と判定される場合(ST17、YES)、プロセッサ41は、直前の通過者が提示した券が処理中の券と同時利用される券であるか否かを判断する(ST20)。
直前の通過者が提示した券が処理中の券と同時利用される券でない場合(ST20、NO)、プロセッサ41は、出口側のドア34を閉鎖して利用者の通行を阻止し(ST21)、表示器33に通過不可の案内を表示する(ST22)。
直前の通過者が提示した券が処理中の券と同時利用される券である場合(ST20、NO)、プロセッサ41は、出口側のドア34を開放したままで保持し(ST23)、改札を通過した後に係員対応を実施する旨の案内を行う(ST24)。さらに、プロセッサ41は、直前の通過者が提示した券と同時利用される券であるために通行不可と判定される券(NG通過券)を提示した利用者を通過させた場合、NG通過券を示す情報を含むNG通過情報をサーバ21に送信する(ST25)。
サーバ21は、通信部64により改札機11から送信されたNG通過情報を受信する。サーバ21のプロセッサ61は、改札機11から取得するNG通過情報に基づいてNG通過券およびNG通過券を含む同時利用券を示す情報を記憶部65に記憶する。さらに、サーバ21のプロセッサ61は、記憶部65に記憶しているNG通過券となった券についての利用回数をカウントアップして管理する。これにより、改札機11は、同時利用券を提示する複数の利用者を分断することなく通過させ、かつ、通行不可と判定された券に関する情報をサーバ21に記録させることができる。
以上のように、実施形態に係る第2の動作例によれば、改札機は、同時利用券を所持する複数の利用者を改札用の通路で分断しないように通行制御を行えるとともに、同時利用券とする各券の不正利用をチェックすることができる。この結果、障害者と介護者となどの同時利用券を利用する複数の利用者は、改札機で分断される心配がなく安心して改札機を利用できる。さらに、改札機および改札システムとしては、同時利用券の利用者を分断しないようにする通行制御を想定した不正な利用などを防止することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。