JP7657744B2 - 高耐熱性コーティング組成物 - Google Patents
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Description
下記(A)成分及び下記(B)成分を含むものである高耐熱性コーティング組成物を提供する。
(A)下記一般式(A-1)で示される構造及び/又は下記一般式(A-2)で示される構造を含むポリシラザン化合物であって、前記ポリシラザン化合物全体に対して、前記一般式(A-1)で示される構造及び前記一般式(A-2)で示される構造の合計が50~100質量%であるポリシラザン化合物
(B)融点および分解温度が400℃以上の無機フィラー
下記(A)成分及び下記(B)成分を含むものである高耐熱性コーティング組成物である。
(A)下記一般式(A-1)で示される構造及び/又は下記一般式(A-2)で示される構造を含むポリシラザン化合物であって、前記ポリシラザン化合物全体に対して、前記一般式(A-1)で示される構造及び前記一般式(A-2)で示される構造の合計が50~100質量%であるポリシラザン化合物
(B)融点および分解温度が400℃以上の無機フィラー
本発明のコーティング組成物で用いるポリシラザン化合物は、下記一般式(A-1)及び/又は下記一般式(A-2)で示される特定の構造を上記ポリシラザン化合物全体に対して一定量以上含むことを特徴とする。
ポリシラザン構造(A-1)は、下記一般式(A-1)で示される構造である。
ポリシラザン構造(A-2)は、下記一般式(A-2)で示される構造である。
また、(A)成分のポリシラザン化合物は、その他のポリシラザン構造として、上記(A-1)成分および上記(A-2)成分以外の下記一般式(A-3)で示される構造(ポリシラザン構造(A-3))からなる部分((A-3)成分)を含んでいても良い。
展開溶媒:テトラヒドロフラン(THF)
流量:0.6mL/min
検出器:UV検出器
カラム:TSK Guardcolumn SuperH-L
TSKgel SuperMultipore HZ-M
(4.6mmI.D.×15cm×4)
(いずれも東ソー社製)
カラム温度:40℃
試料注入量:20μL(濃度0.5重量%のTHF溶液)
本発明で使用する無機フィラーは融点および分解温度が400℃以上であれば特に制限はない。本発明ではシリコーン樹脂で及ばない250~400℃の温度での耐熱性を満足するため、使用する無機フィラーもこの温度域で溶解もしくは分解反応が起こらない必要がある。
本発明のコーティング組成物には必要に応じて硬化触媒や希釈溶媒などを添加しても良い。
ピリジン4,000gにハロゲン化シラン原料としてメチルトリクロロシラン378gとジメチルジクロロシラン326gを加え、液中にアンモニアガスを1.0L/分で430分吹込み反応をさせた。この時、白色の塩化アンモニウム塩が生成したため濾過により取り除いた。この濾液を約800Paの減圧下100℃で加熱しピリジンを留去させポリシラザン化合物Aを得た。このポリシラザン化合物の重量平均分子量を測定したところ2,700であった。また、このポリシラザン100質量%において(A-1)成分は50質量%、(A-2)成分は0質量%、(A-3)成分は50質量%である。
ピリジン4,000gにハロゲン化シラン原料としてメチルトリクロロシラン529gとジメチルジクロロシラン196gを加え、液中にアンモニアガスを1.0L/分で460分吹込み反応をさせた。この時、白色の塩化アンモニウム塩が生成したため濾過により取り除いた。この濾液を約800Paの減圧下100℃で加熱しピリジンを留去させポリシラザン化合物Bを得た。このポリシラザン化合物の重量平均分子量を測定したところ3,800であった。また、このポリシラザン100質量%において(A-1)成分は70質量%、(A-2)成分は0質量%、(A-3)成分は30質量%である。
ピリジン4,000gにハロゲン化シラン原料としてモノメチルジクロロシラン582gを加え、液中にアンモニアガスを1.0L/分で400分吹込み反応をさせた。この時、白色の塩化アンモニウム塩が生成したため濾過により取り除いた。この濾液を約800Paの減圧下100℃で加熱しピリジンを留去させポリシラザン化合物Cを得た。このポリシラザン化合物の重量平均分子量を測定したところ1,200であった。また、このポリシラザン100質量部において(A-1)成分及び(A-3)成分は0質量%、(A-2)成分は100質量%である。
ピリジン4,000gにハロゲン化シラン原料としてメチルトリクロロシラン227gとジメチルジクロロシラン456gを加え、液中にアンモニアガスを1.0L/分で430分吹込み反応をさせた。この時、白色の塩化アンモニウム塩が生成したため濾過により取り除いた。この濾液を約800Paの減圧下100℃で加熱しピリジンを留去させポリシラザン化合物Dを得た。このポリシラザン化合物の重量平均分子量を測定したところ1,700であった。また、このポリシラザン100質量%において(A-1)成分は30質量%、(A-2)成分は0質量%、(A-3)成分は70質量%である。
ピリジン4,000gにハロゲン化シラン原料としてジメチルジクロロシラン582gを加え、液中にアンモニアガスを1.0L/分で400分吹込み反応をさせた。この時、白色の塩化アンモニウム塩が生成したため濾過により取り除いた。この濾液を約800Paの減圧下100℃で加熱しピリジンを留去させポリシラザン化合物Eを得た。このポリシラザン化合物の重量平均分子量を測定したところ960であった。また、このポリシラザン100質量%において(A-1)成分及び(A-2)成分は0質量%、(A-3)成分は100質量%である。
合成例Aで得たポリシラザン化合物A70部、アニソール30部、酢酸パラジウム0.2部、シリカフィラートルエン分散液(TOL-ST:日産化学株式会社製、粒子径10~15nm、不揮発分40質量%)525部を混合し、中間液aを得た。この中間液aをエバポレーターで減圧乾固させ溶媒を留去した後、不揮発分が70質量%となるようにエクソールDSP145/160(エクソンモービル社製)で希釈し、コーティング液aを得た。このコーティング液aを厚さ0.65mmのシリコンウエハに硬化後の塗膜厚みが20μmとなるようにスピンコーターで塗り、150℃で3時間加熱し硬化させた。硬化後の外観を確認したところ外観不良は発生していなかった。その後、400℃で3時間の耐熱試験を行い、耐熱試験後の外観を再び確認したところ試験前と比較して変化はなかった。
合成例Bで得たポリシラザン化合物B70部、アニソール30部、酢酸パラジウム0.2部、シリカフィラートルエン分散液(TOL-ST:日産化学株式会社製、粒子径10~15nm、不揮発分40質量%)525部を混合し、中間液bを得た。この中間液bをエバポレーターで減圧乾固させ溶媒を留去した後、不揮発分が70質量%となるようにエクソールDSP145/160(エクソンモービル社製)で希釈し、コーティング液bを得た。このコーティング液bを厚さ0.65mmのシリコンウエハに硬化後の塗膜厚みが20μmとなるようにスピンコーターで塗り、150℃で3時間加熱し硬化させた。硬化後の外観を確認したところ外観不良は発生していなかった。その後、400℃で3時間の耐熱試験を行い、耐熱試験後の外観を再び確認したところ試験前と比較して変化はなかった。
合成例Cで得たポリシラザン化合物C70部、アニソール30部、酢酸パラジウム0.2部、シリカフィラートルエン分散液(TOL-ST:日産化学株式会社製、粒子径10~15nm、不揮発分40質量%)525部を混合し、中間液cを得た。この中間液cをエバポレーターで減圧乾固させ溶媒を留去した後、不揮発分が70質量%となるようにエクソールDSP145/160(エクソンモービル社製)で希釈し、コーティング液cを得た。このコーティング液cを厚さ0.65mmのシリコンウエハに硬化後の塗膜厚みが20μmとなるようにスピンコーターで塗り、150℃で3時間加熱し硬化させた。硬化後の外観を確認したところ外観不良は発生していなかった。その後、400℃で3時間の耐熱試験を行い、耐熱試験後の外観を再び確認したところ試験前と比較して変化はなかった。
合成例Aで得たポリシラザン化合物A70部、アニソール30部、酢酸パラジウム0.2部、酸化亜鉛(パナテトラ:パナソニック株式会社製、粒子径20~40μm)70部を混合し、中間液dを得た。この中間液dをエバポレーターで減圧乾固させ溶媒を留去した後、不揮発分が80質量%となるようにエクソールDSP145/160(エクソンモービル社製)で希釈し、コーティング液dを得た。このコーティング液dを厚さ0.65mmのシリコンウエハに硬化後の塗膜厚みが20μmとなるようにスピンコーターで塗り、150℃で3時間加熱し硬化させた。硬化後の外観を確認したところ外観不良は発生していなかった。その後、400℃で3時間の耐熱試験を行い、耐熱試験後の外観を再び確認したところ試験前と比較して変化はなかった。
合成例Aで得たポリシラザン化合物A70部、アニソール30部、酢酸パラジウム0.2部、シリカフィラートルエン分散液(TOL-ST:日産化学株式会社製、粒子径10~15nm、不揮発分40質量%)88部を混合し、中間液eを得た。この中間液eをエバポレーターで減圧乾固させ溶媒を留去した後、不揮発分が70質量%となるようにエクソールDSP145/160(エクソンモービル社製)で希釈し、コーティング液eを得た。このコーティング液eを厚さ0.65mmのシリコンウエハに硬化後の塗膜厚みが20μmとなるようにスピンコーターで塗り、150℃で3時間加熱し硬化させた。硬化後の外観を確認したところ外観不良は発生していなかった。その後、400℃で3時間の耐熱試験を行い、耐熱試験後の外観を再び確認したところ試験前と比較して変化はなかった。
合成例Aで得たポリシラザン化合物A70部、アニソール30部、酢酸パラジウム0.2部、シリカフィラートルエン分散液(TOL-ST:日産化学株式会社製、粒子径10~15nm、不揮発分40質量%)875部を混合し、中間液fを得た。この中間液fをエバポレーターで減圧乾固させ溶媒を留去した後、不揮発分が70質量%となるようにエクソールDSP145/160(エクソンモービル社製)で希釈し、コーティング液fを得た。このコーティング液fを厚さ0.65mmのシリコンウエハに硬化後の塗膜厚みが20μmとなるようにスピンコーターで塗り、150℃で3時間加熱し硬化させた。硬化後の外観を確認したところ外観不良は発生していなかった。その後、400℃で3時間の耐熱試験を行い、耐熱試験後の外観を再び確認したところ試験前と比較して変化はなかった。
合成例Dで得たポリシラザン化合物D70部、アニソール30部、酢酸パラジウム0.2部、シリカフィラートルエン分散液(TOL-ST:日産化学株式会社製、粒子径10~15nm、不揮発分40質量%)525部を混合し、中間液gを得た。この中間液gをエバポレーターで減圧乾固させ溶媒を留去した後、不揮発分が70質量%となるようにエクソールDSP145/160(エクソンモービル社製)で希釈し、コーティング液gを得た。このコーティング液gを厚さ0.65mmのシリコンウエハに硬化後の塗膜厚みが20μmとなるようにスピンコーターで塗り、150℃で3時間加熱し硬化させた。硬化後の外観を確認したところ外観不良は発生していなかった。その後、400℃で3時間の耐熱試験を行い、耐熱試験後の外観を再び確認したところ塗膜にクラックが発生していた。
合成例Eで得たポリシラザン化合物E70部、アニソール30部、酢酸パラジウム0.2部、シリカフィラートルエン分散液(TOL-ST:日産化学株式会社製、粒子径10~15nm、不揮発分40質量%)525部を混合し、中間液hを得た。この中間液hをエバポレーターで減圧乾固させ溶媒を留去した後、不揮発分が70質量%となるようにエクソールDSP145/160(エクソンモービル社製)で希釈し、コーティング液hを得た。このコーティング液hを厚さ0.65mmのシリコンウエハに硬化後の塗膜厚みが20μmとなるようにスピンコーターで塗り、150℃で3時間加熱し硬化させたが硬化しなかった。その後、400℃で3時間の耐熱試験を行い、耐熱試験後の外観を再び確認したところ塗膜の膜厚が著しく減少していた。
合成例Aで得たポリシラザン化合物A70部、アニソール30部、酢酸パラジウム0.2部、炭酸亜鉛(関東化学株式会社製)210部を混合し、中間液iを得た。この中間液iをエバポレーターで減圧乾固させ溶媒を留去した後、不揮発分が70質量%となるようにエクソールDSP145/160(エクソンモービル社製)で希釈し、コーティング液iを得た。このコーティング液iを厚さ0.65mmのシリコンウエハに硬化後の塗膜厚みが20μmとなるようにスピンコーターで塗り、150℃で3時間加熱し硬化させた。硬化後の外観を確認したところ塗膜前面にボイドが発生していた。その後、400℃で3時間の耐熱試験を行い、耐熱試験後の外観を再び確認したところ試験前と比較してさらにボイドが多く発生していた。
合成例Aで得たポリシラザン化合物A70部、アニソール30部、酢酸パラジウム0.2部を混合し、中間液jを得た。この中間液jをエバポレーターで減圧乾固させ溶媒を留去した後、不揮発分が70質量%となるようにエクソールDSP145/160(エクソンモービル社製)で希釈し、コーティング液jを得た。このコーティング液jを厚さ0.65mmのシリコンウエハに硬化後の塗膜厚みが20μmとなるようにスピンコーターで塗り、150℃で3時間加熱し硬化させた。硬化後の外観を確認したところ外観不良は発生していなかった。その後、400℃で3時間の耐熱試験を行い、耐熱試験後の外観を再び確認したところ塗膜にクラックが発生していた。
実施例および比較例で作製した塗工サンプルに対し耐熱試験を行った。試験条件は室温から10℃/分で400℃まで昇温し、3時間保持後に自然冷却で室温まで冷却した。室温に戻ったところで外観を観察した。なお、耐熱試験後の膜厚Pと塗工後の膜厚Qの差(Q-P)/Qが5%以下である場合を変化なしとした。
Claims (5)
- 前記一般式(A-1)中のR1がメチル基であることを特徴とする請求項1に記載の高耐熱性コーティング組成物。
- 前記(B)成分がシリカ、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタンから選ばれるものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の高耐熱性コーティング組成物。
- 前記(B)成分の平均粒径が5~100nmの範囲内であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の高耐熱性コーティング組成物。
- 前記(B)成分が前記(A)成分100質量部に対して50~500質量部であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の高耐熱性コーティング組成物。
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| JP2022005742A JP7657744B2 (ja) | 2022-01-18 | 2022-01-18 | 高耐熱性コーティング組成物 |
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