配列表の簡単な説明
[0074] 配列番号1は、ムロモナブの重鎖のアミノ酸配列である。
[0075] 配列番号2は、ムロモナブの軽鎖のアミノ酸配列である。
[0076] 配列番号3は、組換えヒトIL-2タンパク質のアミノ酸配列である。
[0077] 配列番号4は、アルデスロイキンのアミノ酸配列である。
[0078] 配列番号5は、組換えヒトIL-4タンパク質のアミノ酸配列である。
[0079] 配列番号6は、組換えヒトIL-7タンパク質のアミノ酸配列である。
[0080] 配列番号7は、組換えヒトIL-15タンパク質のアミノ酸配列である。
[0081] 配列番号8は、組換えヒトIL-21タンパク質のアミノ酸配列である。
[0082] 配列番号9は、ヒト4-1BBのアミノ酸配列である。
[0083] 配列番号10は、マウス4-1BBのアミノ酸配列である。
[0084] 配列番号11は、4-1BBアゴニストモノクローナル抗体ウトミルマブ(PF-05082566)の重鎖である。
[0085] 配列番号12は、4-1BBアゴニストモノクローナル抗体ウトミルマブ(PF-05082566)の軽鎖である。
[0086] 配列番号13は、4-1BBアゴニストモノクローナル抗体ウトミルマブ(PF-05082566)の重鎖可変領域(VH)である。
[0087] 配列番号14は、4-1BBアゴニストモノクローナル抗体ウトミルマブ(PF-05082566)の軽鎖可変領域(VL)である。
[0088] 配列番号15は、4-1BBアゴニストモノクローナル抗体ウトミルマブ(PF-05082566)の重鎖CDR1である。
[0089] 配列番号16は、4-1BBアゴニストモノクローナル抗体ウトミルマブ(PF-05082566)の重鎖CDR2である。
[0090] 配列番号17は、4-1BBアゴニストモノクローナル抗体ウトミルマブ(PF-05082566)の重鎖CDR3である。
[0091] 配列番号18は、4-1BBアゴニストモノクローナル抗体ウトミルマブ(PF-05082566)の軽鎖CDR1である。
[0092] 配列番号19は、4-1BBアゴニストモノクローナル抗体ウトミルマブ(PF-05082566)の軽鎖CDR2である。
[0093] 配列番号20は、4-1BBアゴニストモノクローナル抗体ウトミルマブ(PF-05082566)の軽鎖CDR3である。
[0094] 配列番号21は、4-1BBアゴニストモノクローナル抗体ウレルマブ(BMS-663513)の重鎖である。
[0095] 配列番号22は、4-1BBアゴニストモノクローナル抗体ウレルマブ(BMS-663513)の軽鎖である。
[0096] 配列番号23は、4-1BBアゴニストモノクローナル抗体ウレルマブ(BMS-663513)の重鎖可変領域(VH)である。
[0097] 配列番号24は、4-1BBアゴニストモノクローナル抗体ウレルマブ(BMS-663513)の軽鎖可変領域(VL)である。
[0098] 配列番号25は、4-1BBアゴニストモノクローナル抗体ウレルマブ(BMS-663513)の重鎖CDR1である。
[0099] 配列番号26は、4-1BBアゴニストモノクローナル抗体ウレルマブ(BMS-663513)の重鎖CDR2である。
[00100] 配列番号27は、4-1BBアゴニストモノクローナル抗体ウレルマブ(BMS-663513)の重鎖CDR3である。
[00101] 配列番号28は、4-1BBアゴニストモノクローナル抗体ウレルマブ(BMS-663513)の軽鎖CDR1である。
[00102] 配列番号29は、4-1BBアゴニストモノクローナル抗体ウレルマブ(BMS-663513)の軽鎖CDR2である。
[00103] 配列番号30は、4-1BBアゴニストモノクローナル抗体ウレルマブ(BMS-663513)の軽鎖CDR3である。
[00104] 配列番号31は、TNFRSFアゴニスト融合タンパク質のFcドメインである。
[00105] 配列番号32は、TNFRSFアゴニスト融合タンパク質のリンカーである。
[00106] 配列番号33は、TNFRSFアゴニスト融合タンパク質のリンカーである。
[00107] 配列番号34は、TNFRSFアゴニスト融合タンパク質のリンカーである。
[00108] 配列番号35は、TNFRSFアゴニスト融合タンパク質のリンカーである。
[00109] 配列番号36は、TNFRSFアゴニスト融合タンパク質のリンカーである。
[00110] 配列番号37は、TNFRSFアゴニスト融合タンパク質のリンカーである。
[00111] 配列番号38は、TNFRSFアゴニスト融合タンパク質のリンカーである。
[00112] 配列番号39は、TNFRSFアゴニスト融合タンパク質のリンカーである。
[00113] 配列番号40は、TNFRSFアゴニスト融合タンパク質のリンカーである。
[00114] 配列番号41は、TNFRSFアゴニスト融合タンパク質のリンカーである。
[00115] 配列番号42は、TNFRSFアゴニスト融合タンパク質のFcドメインである。
[00116] 配列番号43は、TNFRSFアゴニスト融合タンパク質のリンカーである。
[00117] 配列番号44は、TNFRSFアゴニスト融合タンパク質のリンカーである。
[00118] 配列番号45は、TNFRSFアゴニスト融合タンパク質のリンカーである。
[00119] 配列番号46は、4-1BBリガンド(4-1BBL)アミノ酸配列である。
[00120] 配列番号47は、4-1BBLポリペプチドの可溶性部分である。
[00121] 配列番号48は、4-1BBアゴニスト抗体4B4-1-1バージョン1の重鎖可変領域(VH)である。
[00122] 配列番号49は、4-1BBアゴニスト抗体4B4-1-1バージョン1の軽鎖可変領域(VL)である。
[00123] 配列番号50は、4-1BBアゴニスト抗体4B4-1-1バージョン2の重鎖可変領域(VH)である。
[00124] 配列番号51は、4-1BBアゴニスト抗体4B4-1-1バージョン2の軽鎖可変領域(VL)である。
[00125] 配列番号52は、4-1BBアゴニスト抗体H39E3-2の重鎖可変領域(VH)である。
[00126] 配列番号53は、4-1BBアゴニスト抗体H39E3-2の軽鎖可変領域(VL)である。
[00127] 配列番号54は、ヒトOX40のアミノ酸配列である。
[00128] 配列番号55は、マウスOX40のアミノ酸配列である。
[00129] 配列番号56は、OX40アゴニストモノクローナル抗体タボリキシズマブ(MEDI-0562)の重鎖である。
[00130] 配列番号57は、OX40アゴニストモノクローナル抗体タボリキシズマブ(MEDI-0562)の軽鎖である。
[00131] 配列番号58は、OX40アゴニストモノクローナル抗体タボリキシズマブ(MEDI-0562)の重鎖可変領域(VH)である。
[00132] 配列番号59は、OX40アゴニストモノクローナル抗体タボリキシズマブ(MEDI-0562)の軽鎖可変領域(VL)である。
[00133] 配列番号60は、OX40アゴニストモノクローナル抗体タボリキシズマブ(MEDI-0562)の重鎖CDR1である。
[00134] 配列番号61は、OX40アゴニストモノクローナル抗体タボリキシズマブ(MEDI-0562)の重鎖CDR2である。
[00135] 配列番号62は、OX40アゴニストモノクローナル抗体タボリキシズマブ(MEDI-0562)の重鎖CDR3である。
[00136] 配列番号63は、OX40アゴニストモノクローナル抗体タボリキシズマブ(MEDI-0562)の軽鎖CDR1である。
[00137] 配列番号64は、OX40アゴニストモノクローナル抗体タボリキシズマブ(MEDI-0562)の軽鎖CDR2である。
[00138] 配列番号65は、OX40アゴニストモノクローナル抗体タボリキシズマブ(MEDI-0562)の軽鎖CDR3である。
[00139] 配列番号66は、OX40アゴニストモノクローナル抗体11D4の重鎖である。
[00140] 配列番号67は、OX40アゴニストモノクローナル抗体11D4の軽鎖である。
[00141] 配列番号68は、OX40アゴニストモノクローナル抗体11D4の重鎖可変領域(VH)である。
[00142] 配列番号69は、OX40アゴニストモノクローナル抗体11D4の軽鎖可変領域(VL)である。
[00143] 配列番号70は、OX40アゴニストモノクローナル抗体11D4の重鎖CDR1である。
[00144] 配列番号71は、OX40アゴニストモノクローナル抗体11D4の重鎖CDR2である。
[00145] 配列番号72は、OX40アゴニストモノクローナル抗体11D4の重鎖CDR3である。
[00146] 配列番号73は、OX40アゴニストモノクローナル抗体11D4の軽鎖CDR1である。
[00147] 配列番号74は、OX40アゴニストモノクローナル抗体11D4の軽鎖CDR2である。
[00148] 配列番号75は、OX40アゴニストモノクローナル抗体11D4の軽鎖CDR3である。
[00149] 配列番号76は、OX40アゴニストモノクローナル抗体18D8の重鎖である。
[00150] 配列番号77は、OX40アゴニストモノクローナル抗体18D8の軽鎖である。
[00151] 配列番号78は、OX40アゴニストモノクローナル抗体18D8の重鎖可変領域(VH)である。
[00152] 配列番号79は、OX40アゴニストモノクローナル抗体18D8の軽鎖可変領域(VL)である。
[00153] 配列番号80は、OX40アゴニストモノクローナル抗体18D8の重鎖CDR1である。
[00154] 配列番号81は、OX40アゴニストモノクローナル抗体18D8の重鎖CDR2である。
[00155] 配列番号82は、OX40アゴニストモノクローナル抗体18D8の重鎖CDR3である。
[00156] 配列番号83は、OX40アゴニストモノクローナル抗体18D8の軽鎖CDR1である。
[00157] 配列番号84は、OX40アゴニストモノクローナル抗体18D8の軽鎖CDR2である。
[00158] 配列番号85は、OX40アゴニストモノクローナル抗体18D8の軽鎖CDR3である。
[00159] 配列番号86は、OX40アゴニストモノクローナル抗体Hu119-122の重鎖可変領域(VH)である。
[00160] 配列番号87は、OX40アゴニストモノクローナル抗体Hu119-122の軽鎖可変領域(VL)である。
[00161] 配列番号88は、OX40アゴニストモノクローナル抗体Hu119-122の重鎖CDR1である。
[00162] 配列番号89は、OX40アゴニストモノクローナル抗体Hu119-122の重鎖CDR2である。
[00163] 配列番号90は、OX40アゴニストモノクローナル抗体Hu119-122の重鎖CDR3である。
[00164] 配列番号91は、OX40アゴニストモノクローナル抗体Hu119-122の軽鎖CDR1である。
[00165] 配列番号92は、OX40アゴニストモノクローナル抗体Hu119-122の軽鎖CDR2である。
[00166] 配列番号93は、OX40アゴニストモノクローナル抗体Hu119-122の軽鎖CDR3である。
[00167] 配列番号94は、OX40アゴニストモノクローナル抗体Hu106-222の重鎖可変領域(VH)である。
[00168] 配列番号95は、OX40アゴニストモノクローナル抗体Hu106-222の軽鎖可変領域(VL)である。
[00169] 配列番号96は、OX40アゴニストモノクローナル抗体Hu106-222の重鎖CDR1である。
[00170] 配列番号97は、OX40アゴニストモノクローナル抗体Hu106-222の重鎖CDR2である。
[00171] 配列番号98は、OX40アゴニストモノクローナル抗体Hu106-222の重鎖CDR3である。
[00172] 配列番号99は、OX40アゴニストモノクローナル抗体Hu106-222の軽鎖CDR1である。
[00173] 配列番号100は、OX40アゴニストモノクローナル抗体Hu106-222の軽鎖CDR2である。
[00174] 配列番号101は、OX40アゴニストモノクローナル抗体Hu106-222の軽鎖CDR3である。
[00175] 配列番号102は、OX40リガンド(OX40L)アミノ酸配列である。
[00176] 配列番号103は、OX40Lポリペプチドの可溶性部分である。
[00177] 配列番号104は、OX40Lポリペプチドの代替的可溶性部分である。
[00178] 配列番号105は、OX40アゴニストモノクローナル抗体008の重鎖可変領域(VH)である。
[00179] 配列番号106は、OX40アゴニストモノクローナル抗体008の軽鎖可変領域(VL)である。
[00180] 配列番号107は、OX40アゴニストモノクローナル抗体011の重鎖可変領域(VH)である。
[00181] 配列番号108は、OX40アゴニストモノクローナル抗体011の軽鎖可変領域(VL)である。
[00182] 配列番号109は、OX40アゴニストモノクローナル抗体021の重鎖可変領域(VH)である。
[00183] 配列番号110は、OX40アゴニストモノクローナル抗体021の軽鎖可変領域(VL)である。
[00184] 配列番号111は、OX40アゴニストモノクローナル抗体023の重鎖可変領域(VH)である。
[00185] 配列番号112は、OX40アゴニストモノクローナル抗体023の軽鎖可変領域(VL)である。
[00186] 配列番号113は、OX40アゴニストモノクローナル抗体の重鎖可変領域(VH)である。
[00187] 配列番号114は、OX40アゴニストモノクローナル抗体の軽鎖可変領域(VL)である。
[00188] 配列番号115は、OX40アゴニストモノクローナル抗体の重鎖可変領域(VH)である。
[00189] 配列番号116は、OX40アゴニストモノクローナル抗体の軽鎖可変領域(VL)である。
[00190] 配列番号117は、ヒト化OX40アゴニストモノクローナル抗体の重鎖可変領域(VH)である。
[00191] 配列番号118は、ヒト化OX40アゴニストモノクローナル抗体の重鎖可変領域(VH)である。
[00192] 配列番号119は、ヒト化OX40アゴニストモノクローナル抗体の軽鎖可変領域(VL)である。
[00193] 配列番号120は、ヒト化OX40アゴニストモノクローナル抗体の軽鎖可変領域(VL)である。
[00194] 配列番号121は、ヒト化OX40アゴニストモノクローナル抗体の重鎖可変領域(VH)である。
[00195] 配列番号122は、ヒト化OX40アゴニストモノクローナル抗体の重鎖可変領域(VH)である。
[00196] 配列番号123は、ヒト化OX40アゴニストモノクローナル抗体の軽鎖可変領域(VL)である。
[00197] 配列番号124は、ヒト化OX40アゴニストモノクローナル抗体の軽鎖可変領域(VL)である。
[00198] 配列番号125は、OX40アゴニストモノクローナル抗体の重鎖可変領域(VH)である。
[00199] 配列番号126は、OX40アゴニストモノクローナル抗体の軽鎖可変領域(VL)である。
[00200] 配列番号127は、PD-1阻害剤ニボルマブの重鎖アミノ酸配列である。
[00201] 配列番号128は、PD-1阻害剤ニボルマブの軽鎖アミノ酸配列である。
[00202] 配列番号129は、PD-1阻害剤ニボルマブの重鎖可変領域(VH)アミノ酸配列である。
[00203] 配列番号130は、PD-1阻害剤ニボルマブの軽鎖可変領域(VL)アミノ酸配列である。
[00204] 配列番号131は、PD-1阻害剤ニボルマブの重鎖CDR1アミノ酸配列である。
[00205] 配列番号132は、PD-1阻害剤ニボルマブの重鎖CDR2アミノ酸配列である。
[00206] 配列番号133は、PD-1阻害剤ニボルマブの重鎖CDR3アミノ酸配列である。
[00207] 配列番号134は、PD-1阻害剤ニボルマブの軽鎖CDR1アミノ酸配列である。
[00208] 配列番号135は、PD-1阻害剤ニボルマブの軽鎖CDR2アミノ酸配列である。
[00209] 配列番号136は、PD-1阻害剤ニボルマブの軽鎖CDR3アミノ酸配列である。
[00210] 配列番号137は、PD-1阻害剤ペンブロリズマブの重鎖アミノ酸配列である。
[00211] 配列番号138は、PD-1阻害剤ペンブロリズマブの軽鎖アミノ酸配列である。
[00212] 配列番号139は、PD-1阻害剤ペンブロリズマブの重鎖可変領域(VH)アミノ酸配列である。
[00213] 配列番号140は、PD-1阻害剤ペンブロリズマブの軽鎖可変領域(VL)アミノ酸配列である。
[00214] 配列番号141は、PD-1阻害剤ペンブロリズマブの重鎖CDR1アミノ酸配列である。
[00215] 配列番号142は、PD-1阻害剤ペンブロリズマブの重鎖CDR2アミノ酸配列である。
[00216] 配列番号143は、PD-1阻害剤ペンブロリズマブの重鎖CDR3アミノ酸配列である。
[00217] 配列番号144は、PD-1阻害剤ペンブロリズマブの軽鎖CDR1アミノ酸配列である。
[00218] 配列番号145は、PD-1阻害剤ペンブロリズマブの軽鎖CDR2アミノ酸配列である。
[00219] 配列番号146は、PD-1阻害剤ペンブロリズマブの軽鎖CDR3アミノ酸配列である。
[00220] 配列番号147は、PD-L1阻害剤デュルバルマブの重鎖アミノ酸配列である。
[00221] 配列番号148は、PD-L1阻害剤デュルバルマブの軽鎖アミノ酸配列である。
[00222] 配列番号149は、PD-L1阻害剤デュルバルマブの重鎖可変領域(VH)アミノ酸配列である。
[00223] 配列番号150は、PD-L1阻害剤デュルバルマブの軽鎖可変領域(VL)アミノ酸配列である。
[00224] 配列番号151は、PD-L1阻害剤デュルバルマブの重鎖CDR1アミノ酸配列である。
[00225] 配列番号152は、PD-L1阻害剤デュルバルマブの重鎖CDR2アミノ酸配列である。
[00226] 配列番号153は、PD-L1阻害剤デュルバルマブの重鎖CDR3アミノ酸配列である。
[00227] 配列番号154は、PD-L1阻害剤デュルバルマブの軽鎖CDR1アミノ酸配列である。
[00228] 配列番号155は、PD-L1阻害剤デュルバルマブの軽鎖CDR2アミノ酸配列である。
[00229] 配列番号156は、PD-L1阻害剤デュルバルマブの軽鎖CDR3アミノ酸配列である。
[00230] 配列番号157は、PD-L1阻害剤アベルマブの重鎖アミノ酸配列である。
[00231] 配列番号158は、PD-L1阻害剤アベルマブの軽鎖アミノ酸配列である。
[00232] 配列番号159は、PD-L1阻害剤アベルマブの重鎖可変領域(VH)アミノ酸配列である。
[00233] 配列番号160は、PD-L1阻害剤アベルマブの軽鎖可変領域(VL)アミノ酸配列である。
[00234] 配列番号161は、PD-L1阻害剤アベルマブの重鎖CDR1アミノ酸配列である。
[00235] 配列番号162は、PD-L1阻害剤アベルマブの重鎖CDR2アミノ酸配列である。
[00236] 配列番号163は、PD-L1阻害剤アベルマブの重鎖CDR3アミノ酸配列である。
[00237] 配列番号164は、PD-L1阻害剤アベルマブの軽鎖CDR1アミノ酸配列である。
[00238] 配列番号165は、PD-L1阻害剤アベルマブの軽鎖CDR2アミノ酸配列である。
[00239] 配列番号166は、PD-L1阻害剤アベルマブの軽鎖CDR3アミノ酸配列である。
[00240] 配列番号167は、PD-L1阻害剤アテゾリズマブの重鎖アミノ酸配列である。
[00241] 配列番号168は、PD-L1阻害剤アテゾリズマブの軽鎖アミノ酸配列である。
[00242] 配列番号169は、PD-L1阻害剤アテゾリズマブの重鎖可変領域(VH)アミノ酸配列である。
[00243] 配列番号170は、PD-L1阻害剤アテゾリズマブの軽鎖可変領域(VL)アミノ酸配列である。
[00244] 配列番号171は、PD-L1阻害剤アテゾリズマブの重鎖CDR1アミノ酸配列である。
[00245] 配列番号172は、PD-L1阻害剤アテゾリズマブの重鎖CDR2アミノ酸配列である。
[00246] 配列番号173は、PD-L1阻害剤アテゾリズマブの重鎖CDR3アミノ酸配列である。
[00247] 配列番号174は、PD-L1阻害剤アテゾリズマブの軽鎖CDR1アミノ酸配列である。
[00248] 配列番号175は、PD-L1阻害剤アテゾリズマブの軽鎖CDR2アミノ酸配列である。
[00249] 配列番号176は、PD-L1阻害剤アテゾリズマブの軽鎖CDR3アミノ酸配列である。
発明の詳細な説明
[00250] 他に定義されない限り、本明細書中で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本発明が属する当該技術分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書で言及された全ての特許及び刊行物は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
定義
[00251] 「凍結」という用語は、組織、細胞組成物、又は他の組成物が、低温にさらされた結果として硬化又は剛体化したことを意味する。本明細書で使用される用語は、貯蔵された細胞、組織などがそれらの生存能力を維持する非常に低い温度で細胞、組織などを貯蔵するプロセスである、凍結保存の概念を包含する。
[00252] 「凍結貯蔵」という用語は、貯蔵された細胞、組織などがそれらの生存能力を維持する、非常に低い温度で、すでに凍結された組成物を維持することを意味する。
[00253] 「瞬間冷凍(flash freezing)」、「瞬間冷凍(snap freezing)」、「瞬間凍結(flash frozen)」、及び「瞬間凍結(snap frozen)」という用語は、非限定的な例として、約2分未満で非常に急速に凍結させることを意味する。
[00254] 「LOVO細胞処理システム」及び「LOVO」という用語は、Fresenius Kabi USA, LLCによって製造された細胞処理システムを指す。これらの2つの用語はまた、滅菌及び/又は閉鎖系環境で、回転膜又は回転フィルターなどの膜又はフィルターを通して細胞を含む溶液を送り出すことができ、ペレット化せず上清又は細胞培養培地を除去する連続フロー及び細胞処理を可能にする、あらゆる販売業者によって製造された任意の機器又は装置も指す。一部の実施形態において、そのようなセルハーベスター及び/又は細胞処理系は、閉鎖、無菌系で細胞分離、洗浄、流体交換、濃縮、及び/又は他の細胞処理ステップを実施することができる。
[00255] 「ファンギン」という用語は、InvitroGen, San Diego, CA, USA(カタログ番号ant-fn-1及びant-fn-2)によって販売されている抗真菌試薬Fungin(商標)を指す。ファンギン(Fungin)は、ピマリシンの可溶性製剤、CAS7681-93-8である。本明細書で使用される場合、「ファンギン」は、ピマリシン又はナタマイシンの任意の市販製剤を包含する。
[00256] 「ファンギゾン」という用語は、E. R.Squibb and Sons, LLCの商標であり、抗真菌性アムホテリシンB、CAS1397-89-3を指す。アンホテリシンBは、例えば、SIGMA-Aldrich, St. Louis, MO, USAから市販されている(カタログ番号A2942、脱イオン水中の250μg/mL溶液として)。本明細書で使用される場合、「ファンギゾン」は、アムホテリシンBの任意の市販製剤を包含する。
[00257] 「生理緩衝等張食塩水」という用語は、溶液が生理学的pH及び等張塩濃度で作製される、当業者に公知の多くの塩溶液のいずれか1つを意味する。当技術分野では、これらは一般に平衡塩類溶液と称される。限定されないが、そのような生理緩衝等張食塩水は、ハンクス平衡塩類溶液(「HBSS」)、トリス緩衝生理食塩水(「TBS」)、リン酸緩衝生理食塩水(「PBS」)、又はダルベッコのリン酸緩衝生理食塩水(「DPBS」又は「dPBS」)を含み得る。
[00258] 用語「インビボ」は、対象の体内で起こる事象を指す。
[00259] 用語「インビトロ」は、対象の体外で起こる事象を指す。インビトロアッセイは、生細胞又は死細胞を利用した細胞ベースのアッセイを包含し、また、インタクトな細胞を利用しない無細胞アッセイも包含し得る。
[00260] 用語「エキソビボ」は、対象の体から摘出された細胞、組織及び/又は臓器の処置又は処置の実施を含む事象を指す。適切には、細胞、組織、及び/又は臓器は、手術又は処置の方法で対象の体に戻され得る。
[00261] 用語「急速拡大培養」は、1週間の期間にわたって少なくとも約3倍(又は4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、又は9倍)、より好ましくは、1週間の期間にわたって少なくとも約10倍(又は20倍、30倍、40倍、50倍、60倍、70倍、80倍、又は90倍)、又は最も好ましくは、1週間の期間にわたって少なくとも約100倍の抗原特異的TILの数の増加を意味する。複数の急速拡大培養プロトコルを以下に概説する。
[00262] 本明細書において「腫瘍浸潤リンパ球」又は「TIL」とは、対象の血流を離れて腫瘍中に遊走した、当初白血球細胞として得られた細胞の集団を意味する。TILとしては、限定はされないが、CD8+細胞傷害性T細胞(リンパ球)、Th1及びTh17 CD4+ T細胞、ナチュラルキラー細胞、樹状細胞及びM1マクロファージが挙げられる。TILは、初代及び二次TILの両方を含む。「初代TIL」は、本明細書に概説される通り患者組織サンプルから得られるものであり(「新鮮に回収された」と称されることもある)、及び「二次TIL」は、限定はされないが、バルクTIL、及び拡大培養TIL(「REP TIL」又は「ポストREP TIL」)を含め、本明細書で考察する通り拡大培養された又は成長した任意のTIL細胞集団である。TIL細胞集団は、遺伝子修飾TILを含み得る。
[00263] 本明細書において「細胞集団」(TILを含む)は、共通の形質を共有する多数の細胞を意味する。一般に、集団は、概して数が1×106~1×1010個の範囲であり、異なるTIL集団は異なる数を含む。例えば、IL-2の存在下での初代TILの初期成長は、およそ1×108個の細胞のバルクTIL集団をもたらす。REP拡大培養は、概して1.5×109~1.5×1010個の注入用の細胞集団が提供されるように行われる。
[00264] 本明細書において「凍結保存TIL」とは、初代、バルク、又は拡大培養(REP TIL)のいずれかのTILが約-150℃~-60℃の範囲の温度で処理及び保存されることを意味する。一般的な凍結保存方法はまた、実施例を含め、本明細書の他の部分にも記載される。明確さ及び虚偽防止のために言えば、「凍結保存TIL」は、初代TILの供給源として用いられ得る凍結組織サンプルと区別可能なものである。
[00265] 本明細書において「解凍した凍結保存TIL」とは、かつて凍結保存されていたが、次に処理により、限定はされないが細胞培養温度又はTILを患者に投与し得る温度を含め、室温以上に戻されたTIL集団を意味する。
[00266] TILは一般的に、細胞表面マーカーを使用して生化学的に、又は腫瘍に浸潤し処置に影響を及ぼすそれらの能力によって機能的に、定義することができる。TILは、一般に、以下のバイオマーカーのうちの1つ以上を発現することによって分類することができる:CD4、CD8、TCR αβ、CD27、CD28、CD56、CCR7、CD45Ra、CD95、PD-1、及びCD25。加えて、及び或いは、TILは、患者への再導入時に固形腫瘍に浸潤するその能力によって機能的に定義することができる。
[00267] 用語「凍結保存培地(cryopreservation media)」又は「凍結保存培地(cryopreservation medium)」は、細胞の凍結保存に使用できる任意の培地を指す。かかる培地には、5%のv/vDMSO~10%のv/vDMSOを含む培地が含まれ得、7%のv/vDMSO~10%のv/vDMSOを含む培地も含まれ得る。例示的培地には、CryoStor CS10、Hyperthermasol、及びそれらの組み合わせが含まれる。用語「CS10」は、Stemcell Technologies又はBiolife Solutionsから入手した凍結保存培地を指す。CS10倍地は、商品名「CryoStor(登録商標)CS10」と称される場合がある。CS10培地は、DMSOを含む無血清、無動物成分培地である。
[00268] 用語「セントラルメモリーT細胞」は、ヒトではCD45R0+であり、且つCCR7(CCR7hi)及びCD62L(CD62hi)を構成的に発現するT細胞のサブセットを指す。セントラルメモリーT細胞の表面表現型にはまた、TCR、CD3、CD127(IL-7R)、及びIL-15Rも含まれる。セントラルメモリーT細胞の転写因子には、BCL-6、BCL-6B、MBD2、及びBMI1が含まれる。セントラルメモリーT細胞はTCR惹起後にエフェクター分子としてIL-2及びCD40Lを主に分泌する。セントラルメモリーT細胞は、血中のCD4区画において優勢であり、ヒトにおいてはリンパ節及び扁桃腺において比例的に濃縮されている。
[00269] 用語「エフェクターメモリーT細胞」は、セントラルメモリーT細胞と同様にCD45R0+であるが、CCR7の構成的発現が欠損しており(CCR7lo)、且つCD62L発現が不均一であるか又は低い(CD62Llo)、ヒト又は哺乳類T細胞のサブセットを指す。セントラルメモリーT細胞の表面表現型にはまた、TCR、CD3、CD127(IL-7R)、及びIL-15Rも含まれる。セントラルメモリーT細胞の転写因子には、BLIMP1が含まれる。エフェクターメモリーT細胞は、抗原刺激後に、インターフェロン-γ、IL-4、及びIL-5を含む、高レベルの炎症性サイトカインを急速に分泌する。エフェクターメモリーT細胞は、血中のCD8区画において優勢であり、ヒトにおいては肺、肝臓及び腸において比例的に濃縮されている。CD8+エフェクターメモリーT細胞は多量のパーフォリンを有する。
[00270] 用語「閉鎖系」は、外部環境に対して閉鎖されている系を指す。本発明の方法では、細胞培養方法に適切な任意の閉鎖系を用いることができる。閉鎖系としては、例えば、限定はされないが、閉鎖型Gコンテナが挙げられる。閉鎖系に腫瘍セグメントが加えられた後は、TILの患者への投与直前までこの系は外部環境に対して開放されない。
[00271] 腫瘍を破砕するプロセスを説明するために本明細書で使用される「断片化」、「断片」、及び「断片化された」という用語には、腫瘍組織の破砕、スライス、分割、及び細切、並びに腫瘍組織の物理的構造を破砕する任意の他の方法などの機械的断片化方法が含まれる。
[00272] 用語「末梢血単核球」及び「PBMC」は、リンパ球(T細胞、B細胞、NK細胞)及び単球を含めた、円形の核を有する末梢血細胞を指す。好ましくは、末梢血単核球は、照射された同種異系末梢血単核球である。PBMCは抗原提示細胞の一種である。
[00273] 用語「抗CD3抗体」は、抗体又はその変異体、例えばモノクローナル抗体であって、成熟T細胞のT細胞抗原受容体におけるCD3受容体に対して指向されたヒト、ヒト化、キメラ又はマウス抗体を含むものを指す。抗CD3抗体には、ムロモナブとしても知られるOKT-3が含まれる。抗CD3抗体には、T3及びCD3εとしても知られるUHCT1クローンも含まれる。他の抗CD3抗体には、例えば、オテリキシズマブ、テプリズマブ、及びビジリズマブが含まれる。
[00274] 用語「OKT-3」(本明細書では「OKT3」とも称される)は、成熟T細胞のT細胞抗原受容体中のCD3受容体に対して指向されたヒト、ヒト化、キメラ又はマウス抗体を含む、モノクローナル抗体若しくはバイオシミラー又はその変異体を指し、OKT-3(30ng/mL、MACS GMP CD3 pure、Miltenyi Biotech, Inc., San Diego, CA, USA)及びムロモナブ又はそれらの変異体、保存的アミノ酸置換、グリコフォーム、若しくはバイオシミラーなどの市販の形態を含む。ムロモナブの重鎖及び軽鎖のアミノ酸配列を表1に示す(配列番号1及び配列番号2)。OKT-3を産生することができるハイブリドーマは、American Type Culture Collectionに寄託されており、ATCC受託番号CRL 8001が割り当てられている。OKT-3を産生することができるハイブリドーマもまた、European Collection of Authenticated Cell Cultures(ECACC)に寄託されており、カタログ番号86022706が割り当てられている。
[00275] 用語「IL-2」(本明細書では「IL2」とも称される)は、インターロイキン-2として知られるT細胞成長因子を指し、ヒト及び哺乳動物の形態、保存的アミノ酸置換、グリコフォーム、バイオシミラー、及びそれらの変異体を含む全ての形態のIL-2を含む。IL-2は、例えば、Nelson, J. Immunol. 2004, 172, 3983-88及びMalek, Annu. Rev. Immunol. 2008, 26, 453-79に記載され、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。本発明における使用に適した組換えヒトIL-2のアミノ酸配列を表2に示す(配列番号3)。例えば、IL-2という用語は、アルデスロイキン(PROLEUKIN、単回使用バイアルあたり2200万IUで複数の供給元から市販されている)、並びにCellGenix, Inc., Portsmouth, NH, USA(CELLGRO GMP)又はProSpec-Tany TechnoGene Ltd., East Brunswick, NJ, USA(カタログ番号CYT-209-b)から市販で供給される組換えIL-2の形態、及び他の販売業者からの他の市販の同等物などのIL-2のヒト組換え型を包含する。アルデスロイキン(デス-アラニル-1、セリン-125ヒトIL-2)は、分子量およそ15kDaの非グリコシル化ヒト組換え型IL-2である。本発明における使用に適したアルデスロイキンのアミノ酸配列を表2に示す(配列番号4)。IL-2という用語はまた、本明細書に記載されているように、Nektar Therapeutics, South San Francisco, CA, USAから入手可能なペグ化IL2プロドラッグNKTR-214を含む、ペグ化形態のIL-2も包含する。本発明での使用に好適なNKTR-214及びペグ化IL-2が米国特許出願公開第2014/0328791 A1号及び国際公開第2012/065086 A1号(これらの開示は参照により本明細書に組み込まれる)に記載されている。本発明での使用に適したコンジュゲートIL-2の代替形態は、米国特許第4,766,106号、同第5,206,344号、同第5,089,261号及び同第4902,502号に記載され、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。本発明における使用に適したIL-2の製剤は、米国特許第6,706,289号に記載されており、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
[00276] 用語「IL-4」(本明細書では「IL4」とも称される)は、インターロイキン4として知られるサイトカインを指し、これはTh2 T細胞によって、並びに好酸球、好塩基球、及び肥満細胞によって産生される。IL-4は、ナイーブヘルパーT細胞(Th0細胞)からTh2 T細胞への分化を調節する。Steinke and Borish, Respir. Res. 2001, 2, 66-70。IL-4によって活性化されると、Th2 T細胞は続いてポジティブフィードバックループにおいて、更なるIL-4を産生する。IL-4はまた、B細胞拡大培養及びクラスII MHC発現を刺激し、B細胞からのIgE及びIgG1発現へのクラス切り替えを誘導する。本発明における使用に適した組換えヒトIL-4は、ProSpec-Tany TechnoGene Ltd., East Brunswick, NJ, USA(カタログ番号CYT-211)及びThermoFisher Scientific, Inc., Waltham, MA, USA(ヒトIL-15組換えタンパク質、カタログ番号Gibco CTP0043)を含む複数の供給元から市販されている。本発明における使用に適した組換えヒトIL-4のアミノ酸配列を表2に示す(配列番号5)。
[00277] 用語「IL-7」(本明細書では「IL7」とも称される)は、インターロイキン7として知られるグリコシル化組織由来サイトカインを指し、これは間質及び上皮細胞、並びに樹状細胞から入手し得る。Fry and Mackall, Blood 2002, 99, 3892-904。IL-7は、T細胞の発生を刺激することができる。IL-7は、胸腺内のT細胞発生及び末梢内での生存に重要な一連のシグナルにおいて、IL-7受容体アルファ及び一般的なガンマ鎖受容体からなるヘテロ二量体であるIL-7受容体に結合する。本発明における使用に適した組換えヒトIL-7は、ProSpec-Tany TechnoGene Ltd., East Brunswick, NJ, USA(カタログ番号CYT-254)及びThermoFisher Scientific, Inc., Waltham, MA, USA (ヒトIL-15組換えタンパク質、カタログ番号Gibco PHC0071)を含む複数の供給元から市販されている。本発明における使用に適した組換えヒトIL-7のアミノ酸配列を表2に示す(配列番号6)。
[00278] 用語「IL-15」(本明細書では「IL15」とも称される)は、インターロイキン-15として知られるT細胞成長因子を指し、ヒト及び哺乳動物の形態、保存的アミノ酸置換、グリコフォーム、バイオシミラー、及びそれらの変異体を含む全ての形態のIL-2を含む。IL-15は、例えば、Fehniger and Caligiuri, Blood 2001, 97, 14-32に記載され、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。IL-15は、β及びγシグナル伝達受容体サブユニットをIL-2と共有する。組換えヒトIL-15は、分子量12.8kDaの114個のアミノ酸(及びN末端メチオニン)を含有する単一の非グリコシル化ポリペプチド鎖である。組換えヒトIL-15は、ProSpec-Tany TechnoGene Ltd., East Brunswick, NJ, USA(カタログ番号CYT-230-b)及びThermoFisher Scientific, Inc., Waltham, MA, USA (ヒトIL-15組換えタンパク質、カタログ番号34-8159-82)を含む複数の供給元から市販されている。本発明における使用に適した組換えヒトIL-15のアミノ酸配列を表2に示す(配列番号7)。
[00279] 用語「IL-21」(本明細書では「IL21」とも称される)は、インターロイキン-21として知られる多面発現性サイトカインタンパク質を指し、ヒト及び哺乳動物の形態、保存的アミノ酸置換、グリコフォーム、バイオシミラー、及びそれらの変異体を含む全ての形態のIL-21を含む。IL-21は、例えば、Spolski and Leonard, Nat. Rev. Drug. Disc.,13:379-95(2014)に記載され、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。IL-21は、主にナチュラルキラーT細胞及び活性化ヒトCD4+ T細胞によって産生される。組換えヒトIL-21は、分子量15.4kDaの132個のアミノ酸を含有する単一の非グリコシル化ポリペプチド鎖である。組換えヒトIL-21は、ProSpec-Tany TechnoGene Ltd., East Brunswick, NJ, USA(カタログ番号CYT-408-b)及びThermoFisher Scientific, Inc., Waltham, MA, USA (ヒトIL-21組換えタンパク質、カタログ番号14-8219-80)を含む複数の供給元から市販されている。本発明における使用に適した組換えヒトIL-21のアミノ酸配列を表2に示す(配列番号8)。
[00280] 用語「有効量」又は「治療有効量」は、疾患処置を含むがこれに限定されない、意図された用途を達成するのに十分な、本明細書に記載の化合物又は化合物の組み合わせの量を指す。治療有効量は、当業者により容易に決定され得る意図される用途(インビトロ、インビボ及びエクスビボ)、又は処置されている対象及び疾患状態(例えば、対象の体重、年齢及び性別)、疾患状態の重症度、又は投与方法その他によって変動し得る。この用語はまた、標的細胞において特定の応答(例えば、血小板接着及び/又は細胞遊走の減少)を誘発する用量にも適用される。特定の用量は、選択された特定の化合物、従うべき投与レジメン、化合物が他の化合物と組み合わせて投与されるかどうか、投与のタイミング、それが投与される組織、及び化合物が運ばれる物理的送達システムによって変動する。
[00281] 「治療効果」は、その用語が本明細書で使用される場合、治療上の利益及び/又は予防上の利益を包含する。予防効果は、疾患又は状態の出現を遅らせるか又は排除すること、疾患又は状態の症状の発症を遅らせるか又は排除すること、疾患又は状態の進行を遅らせること、停止させること、又は逆行させること、又はそれらの任意の組み合わせを含む。
[00282] 「薬学的に許容される担体」又は「薬学的に許容される賦形剤」は、ありとあらゆる溶媒、分散剤、コーティング、抗菌剤及び抗真菌剤、等張剤及び吸収遅延剤、並びに不活性成分を含むものとする。活性医薬成分のためのかかる薬学的に許容される担体又は薬学的に許容される賦形剤の使用は当該技術分野において周知である。任意の従来の薬学的に許容される担体又は薬学的に許容される賦形剤が活性医薬成分と適合しない場合を除いて、本発明の治療用組成物におけるその使用が企図される。他の薬物などの追加の活性医薬成分もまた、記載の組成物及び方法に組み込むことができる。
[00283] 範囲が、例えば、分子量又は化学式などの物理的又は化学的特性を説明するために本明細書で使用される場合、範囲の全ての組み合わせ及び部分的組み合わせ、並びにその中の特定の実施形態が含まれることが意図される。数値又は数値範囲を指す場合に「約」という用語を使用することは、参照される数値又は数値範囲が実験変動内(又は統計的実験誤差内)の近似値であり、したがって数値又は数値範囲が変動し得ることを意味する。変動は、典型的には、記載された数値又は数値範囲の0%から15%、好ましくは0%から10%、より好ましくは0%から5%である。「含んでいる(comprising)」という用語(及び「含む(comprise)」又は「含む(comprises)」又は「有する(having)」又は「含んでいる(including)」などの関連用語)は、例えば、記載される特性「からなる」又は「から本質的になる」物質、方法又はプロセスの任意の組成物の実施形態などの、実施形態を含む。
[00284] 本発明の化合物はまた、抗体を含む。「抗体(antibody)」及びその複数形の「抗体(antibodies)」という用語は、免疫グロブリン全体及び任意の抗原結合断片(「抗原結合部分」)又はそれらの単鎖を指す。「抗体」はさらに、ジスルフィド結合によって相互連結された少なくとも2つの重(H)鎖及び2つの軽(L)鎖を含む糖タンパク質、又はその抗原結合部分を指す。各重鎖は、重鎖可変領域(本明細書ではVHと略す)及び重鎖定常領域で構成される。重鎖定常領域は、3つのドメイン、CH1、CH2及びCH3で構成される。各軽鎖は、軽鎖可変領域(本明細書ではVLと略す)及び軽鎖定常領域で構成される。軽鎖定常領域は1つのドメイン、CLで構成される。抗体のVH及びVL領域は、相補性決定領域(CDR)又は超可変領域(HVR)と称され、より保存された領域(フレームワーク領域(FR)と呼ばれる)に分散することができる、超可変性を有する領域にさらに細分化され得る。各VH及びVLは、アミノ末端からカルボキシ末端に向かって、FR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3、FR4の順に配置された3つのCDR及び4つのFRで構成される。重鎖及び軽鎖の可変領域は、抗原エピトープと相互作用する結合ドメインを含有する。抗体の定常領域は、免疫系の様々な細胞(例えば、エフェクター細胞)及び古典的補体系の第1の成分(Clq)を含む宿主組織又は因子への免疫グロブリンの結合を媒介し得る。
[00285] 本明細書で使用される場合、抗体の「抗原結合部分」又は「抗原結合断片」(又は単に「抗体部分」)という用語は、特異的に抗原に結合する能力を保持する抗体(例えば、IL-33、ST2、CD20、PD-1、PD-L1、又はPD-L2)の1つ以上の断片を指す。抗体の抗原結合機能は全長抗体の断片によって行われ得ることが示されている。抗体の「抗原結合部分」という用語に包含される結合断片の例には、(i)VL、VH、CL及びCH1ドメインからなる一価断片である、Fab断片;(ii)ヒンジ領域でジスルフィド架橋により連結された2つのFab断片を含む二価断片である、F(ab’)2断片;(iii)VH及びCH1ドメインからなるFd断片;(iv)抗体の単一アームのVL及びVHドメインからなるFv断片、(v)VH又はVLドメインからなり得る、ドメイン抗体(dAb)断片(Ward et al., Nature, 1989, 341, 544-546);並びに(vi)単離された相補性決定領域(CDR)が含まれる。さらに、Fv断片の2つのドメイン、VL及びVHは別々の遺伝子によってコードされているが、それらは、組換え法を用いて、VL及びVH領域ペアが単鎖Fv(scFv)として知られる一価分子を形成する単一のタンパク質鎖として、それらが作製されることを可能にする、合成リンカーによって連結され得る;例えば、Bird et al., Science 1988, 242, 423-426;及びHuston et al., Proc.Natl.Acad.Sci.USA 1988, 85, 5879-5883を参照)。そのようなscFv抗体はまた、抗体の「抗原結合部分」又は「抗原結合断片」という用語内に包含されることを意図している。これらの抗体断片は、当業者に公知の従来技術を使用して入手され、断片は、無傷の抗体と同じ方法で有用性についてスクリーニングされる。
[00286] 本明細書で使用される「ヒト抗体」という用語は、フレームワーク領域及びCDR領域の両方がヒト生殖細胞系免疫グロブリン配列に由来する可変領域を有する抗体を含むことを意図している。さらに、抗体が定常領域を含有する場合、定常領域もヒト生殖細胞系免疫グロブリン配列に由来する。本発明のヒト抗体は、ヒト生殖細胞系免疫グロブリン配列によってコードされないアミノ酸残基(例えば、インビトロでのランダム又は部位特異的変異誘発によって、又はインビボでの体細胞変異によって導入された変異)を含み得る。本明細書で使用される「ヒト抗体」という用語は、マウスなどの別の哺乳動物種の生殖細胞系に由来するCDR配列がヒトフレームワーク配列に移植されている抗体を含むことを意図しない。
[00287] 「ヒトモノクローナル抗体」という用語は、フレームワーク領域及びCDR領域の両方がヒト生殖細胞系免疫グロブリン配列に由来する可変領域を有する単一の結合特異性を示す抗体を指す。一実施形態において、ヒトモノクローナル抗体は、トランスジェニック非ヒト動物、例えばトランスジェニックマウスから入手され、不死化細胞に融合したヒト重鎖導入遺伝子及び軽鎖導入遺伝子を含むゲノムを有する、ハイブリドーマによって産生される。
[00288] 本明細書で使用される「組換えヒト抗体」という用語は、(a)ヒト免疫グロブリン遺伝子のトランスジェニック若しくはトランス染色体である動物(例えば、マウス)、又はそれから調製されたハイブリドーマ(以下でさらに説明する)から分離された抗体、(b)ヒト抗体を発現するように形質転換された宿主細胞、例えばトランスフェクトーマ(transfectoma)、から分離された抗体、(c)組換えコンビナトリアルヒト抗体ライブラリーから分離された抗体、及び(d)ヒト免疫グロブリン遺伝子配列の他のDNA配列へのスプライシングを含む任意の他の手段により調製、発現、生成又は分離された抗体、などの、組換え手段によって調製、発現、生成、又は分離された全てのヒト抗体を含む。そのような組換えヒト抗体は、フレームワーク領域及びCDR領域がヒト生殖細胞系免疫グロブリン配列に由来する可変領域を有する。しかしながら、特定の実施形態では、そのような組換えヒト抗体は、インビトロ変異誘発(又は、ヒトIg配列につきトランスジェニックな動物を使用する場合は、インビボ体細胞変異誘発)に供することができ、したがって、組換え抗体のVH及びVL領域のアミノ酸配列は、ヒト生殖細胞系のVH及びVL配列に由来し、それらに関係している一方、インビボでのヒト抗体生殖細胞系レパートリー内に天然には存在し得ない配列である。
[00289] 本明細書で使用される場合、「アイソタイプ」とは、重鎖定常領域遺伝子によってコードされる抗体クラス(例えば、IgM又はIgG1)を指す。哺乳類には、IgA、IgD、IgG、IgM及びIgEの5つの抗体アイソタイプが存在する。ヒトでは、IgGアイソタイプにはIgG1、IgG2、IgG3及びIgG4の4つのサブクラスがあり、IgAアイソタイプにはIgA1及びIgA2の2つのサブクラスがある。
[00290] 「抗原を認識する抗体」及び「抗原に特異的な抗体」という句は、本明細書において「抗原に特異的に結合する抗体」という用語と互換的に使用される。
[00291] 「ヒト抗体誘導体」という用語は、ヒト抗体の任意の変異形態、例えば、抗体と別の活性医薬成分又は抗体とのコンジュゲートを指す。「コンジュゲート」、「抗体-薬物コンジュゲート」、「ADC」、又は「免疫コンジュゲート」という用語は、細菌毒素、細胞毒性薬又は放射性核種含有毒素などの、治療部分にコンジュゲートされた抗体又はその断片を指す。当技術分野で利用可能な方法を使用して、毒性部分を本発明の抗体にコンジュゲートすることができる。
[00292] 「ヒト化抗体」(単数又は複数)、及び「ヒト化」という用語は、マウスなどの別の哺乳動物種の生殖細胞系に由来するCDR配列がヒトフレームワーク配列に移植されている抗体を指すことを意図する。ヒトフレームワーク配列内で更なるフレームワーク領域の改変がなされてもよい。ヒト化形態の非ヒト(例えば、マウス)抗体は、非ヒト免疫グロブリンに由来する最小配列を含有するキメラ抗体である。ほとんどの部分について、ヒト化抗体は、レシピエントの超可変領域由来の残基が、所望の特異性、親和性、及び能力を有する、マウス、ラット、ウサギ又は非ヒト霊長類などの非ヒト種の15個の超可変領域(ドナー抗体)由来の残基によって置換されている、ヒト免疫グロブリン(レシピエント抗体)である。一部の例では、ヒト免疫グロブリンのFvフレームワーク領域(FR)残基は、対応する非ヒト残基によって置換されている。さらに、ヒト化抗体は、レシピエント抗体にもドナー抗体にも見られない残基を含み得る。これらの改変は、抗体パフォーマンスをさらに改良するために行われる。一般的に、ヒト化抗体は、少なくとも1つ、典型的には2つの可変ドメインの実質的に全てを含み、ここで超可変ループの全て又は実質的に全てが非ヒト免疫グロブリンのものに対応し、FR領域の全て又は実質的に全てがヒト免疫グロブリン配列のものである。ヒト化抗体はまた、任意選択により、免疫グロブリン定常領域(Fc)の少なくとも一部、典型的にはヒト免疫グロブリンの一部、を含む。更なる詳細については、Jones et al., Nature 1986, 321, 522-525;Riechmann et al., Nature 1988, 332, 323-329;及びPresta, Curr.Op.Struct.Biol 1992, 2, 593-596を参照。
[00293] 「キメラ抗体」という用語は、可変領域配列がマウス抗体に由来し、定常領域配列がヒト抗体に由来する抗体などの、可変領域配列が1つの種に由来し、定常領域配列が別の種に由来する抗体を指すことを意図する。
[00294] 「ダイアボディ」は、2つの抗原結合部位を有する小さな抗体断片である。断片は、同じポリペプチド鎖(VH-VL又はVL-VH)内の軽鎖可変ドメイン(VL)に接続された重鎖可変ドメイン(VH)を含む。同一鎖上の2つのドメイン間で対形成させるには短すぎるリンカーを使用することによって、そのドメインは、別の鎖の相補的ドメインと対形成し、2つの抗原結合部位を生成することを強いられる。ダイアボディは、例えば、欧州特許404,097号、国際特許公開第93/11161号;及びBolliger et al., Proc.Natl.Acad.Sci.USA 1993, 90, 6444-6448にさらに十分に記載されている。
[00295] 「グリコシル化」という用語は、抗体の改変誘導体を指す。アグリコシル化抗体は、グリコシル化を欠く。グリコシル化は、例えば、抗原に対する抗体の親和性を増加させるために改変することができる。そのような炭水化物改変は、例えば抗体配列内の1つ以上のグリコシル化部位を変えることによって達成することができる。例えば、1つ以上の可変領域フレームワークグリコシル化部位の除去をもたらし、それによってその部位でのグリコシル化を除去する、1つ以上のアミノ酸置換を行うことができる。米国特許第5,714,350号及び同第6,350,861号に記載されているように、アグリコシル化は、抗原に対する抗体の親和性を増加させ得る。追加的又は代替的に、減少したフコシル残基の量を有する低フコシル化抗体又は増加したバイセクティング(bisecting)GlcNac構造を有する抗体などの、グリコシル化の種類が変更された抗体を作製することができる。そのような改変されたグリコシル化パターンは、抗体の能力を増大させることが実証されている。そのような炭水化物改変は、例えば、グリコシル化機構を変えて宿主細胞中で抗体を発現させることによって達成することができる。グリコシル化機構が改変された細胞は当技術分野において記載されており、本発明の組換え抗体を発現させ、それによって改変されたグリコシル化を有する抗体を産生するための宿主細胞として使用することができる。例えば、細胞株Ms704、Ms705、及びMs709は、フコシルトランスフェラーゼ遺伝子、FUT8(アルファ(1,6)フコシルトランスフェラーゼ)を欠いているので、Ms704、Ms705、及びMs709細胞株で発現される抗体は、それらの炭水化物上でフコースを欠いている。Ms704、Ms705、及びMs709 FUT8-/-細胞株は、2つの置換ベクターを使用して、CHO/DG44細胞中のFUT8遺伝子を標的とした破壊によって生成された(例えば、米国特許出願公開第2004/0110704号又はYamane-Ohnuki et al, Biotechnol.Bioeng., 2004, 87, 614-622を参照)。別の例として、欧州特許第1,176,195号には、そのような細胞株で発現される抗体が、アルファ1,6結合関連酵素を減少させる又は排除することにより低フコシル化を示すように、フコシルトランスフェラーゼをコードする機能的に破壊されたFUT8遺伝子を有する細胞株が記載され、また、抗体のFc領域に結合するN-アセチルグルコサミンにフコースを加える酵素活性の低い、又は酵素活性を有しない、細胞株、例えば、ラット骨髄腫細胞株YB2/0(ATCC CRL 1662)も記載される。国際公開第03/035835号には、Asn(297)が連結した炭水化物にフコースを結合する能力が低下し、また、その宿主細胞で発現した抗体の低フコシル化をもたらす、変異体CHO細胞株、Lec13細胞が記載される(Shields, et al., J. Biol Chem.2002, 277, 26733-26740も参照。国際公開第99/54342号には、操作された細胞株で発現された抗体が、抗体のADCC活性の増加をもたらす増加したバイセクティングGlcNac構造を示すように、糖タンパク質改変グリコシルトランスフェラーゼを発現するよう操作された細胞株(例えば、ベータ(1,4)-N-アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIII(GnTIII))が記載される(Umana, et al., Nat.Biotech.1999, 17, 176-180も参照)。或いは、抗体のフコース残基は、フコシダーゼ酵素を使用して切断し得る。例えば、フコシダーゼであるアルファ-L-フコシダーゼは、Tarentino, et al., Biochem.1975, 14, 5516-5523に記載されるように、抗体由来のフコシル残基を除去する。
[00296] 「ペグ化」とは、1つ以上のPEG基が抗体又は抗体断片に結合するようになる条件下で、典型的には、ポリエチレングリコール(PEG)の反応性エステル又はアルデヒド誘導体などのPEGと反応する、修飾抗体又はその断片を指す。ペグ化は、例えば、抗体の生物学的(例えば、血清)半減期を増加させ得る。好ましくは、ペグ化は、反応性PEG分子(又は類似の反応性水溶性ポリマー)とのアシル化反応又はアルキル化反応を介して行われる。本明細書で使用される場合、「ポリエチレングリコール」という用語は、モノ(C1~C10)アルコキシ-若しくはアリールオキシ-ポリエチレングリコール又はポリエチレングリコール-マレイミドなどの他のタンパク質を誘導体化するために使用されているPEGの形態のいずれも包含することを意図する。ペグ化される抗体は、アグリコシル化抗体であり得る。ペグ化の方法は当技術分野において公知であり、例えば、欧州特許第0154316号及び同第0401384号に記載されているように、本発明の抗体に適用することができる。
[00297] 「バイオシミラー」という用語は、生物学的製剤を意味し、これは、臨床的に不活性な成分におけるわずかな違いにもかかわらず、米国の認可された参照生物学的製剤と高度に類似しており、製品の安全性、純度、及び効力の点で、生物学的製剤と参照製品との間に臨床的に有意義な違いはない。さらに、類似の生物学的又は「バイオシミラー」医薬は、欧州医薬品庁により使用がすでに認可されている、別の生物学的医薬と類似の生物学的医薬である。「バイオシミラー」という用語は、他の国及び地域の規制機関によっても同義的に使用される。生物学的製剤又は生物学的医薬は、細菌又は酵母などの生物学的供給源によって作製されるか又はそれに由来する医薬品である。それらは、ヒトインスリン又はエリスロポエチンなどの比較的小さな分子、又はモノクローナル抗体などの複雑な分子からなり得る。例えば、参照抗CD20モノクローナル抗体がリツキシマブである場合、リツキシマブに関して薬物規制当局によって承認された抗CD20バイオシミラーモノクローナル抗体は、リツキシマブ「に対するバイオシミラー」であるか、又はリツキシマブの「そのバイオシミラー」である。欧州では、類似の生物学的又は「バイオシミラー」医薬は、欧州医薬品庁(EMA)により使用がすでに認可されている、別の生物学的医薬と類似の生物学的医薬である。欧州における同様の生物学的用途の関連法的根拠は、改正された規則(EC)No726/2004の第6条及び指令2001/83/ECの第10条(4)であり、したがって、欧州では、バイオシミラーは、規則(EC)No726/2004の第6条及び指令2001/83/ECの第10(4)条の下で認可され得、認可が承認され得、又は認可申請の対象であり得る。欧州では、すでに認可されている元の生物学的医薬品は「参照医薬品」と呼ばれることがある。バイオシミラーと見なされる製品の要件のいくつかは、類似生物学的医薬品(Similar Biological Medicinal Products)におけるCHMPガイドラインに概説されている。さらに、モノクローナル抗体バイオシミラーに関するガイドラインを含む製品固有のガイドラインは、EMAによって製品毎に提供され、そのウェブサイトに公開されている。本明細書に記載のバイオシミラーは、品質特性、生物学的活性、作用機序、安全性プロファイル及び/又は有効性として、参照医薬品と類似し得る。さらに、バイオシミラーは、参照医薬品と同じ状態を処置するために使用されるか、又は使用を意図され得る。したがって、本明細書に記載のバイオシミラーは、参照医薬品と類似した、又は非常に類似した品質特性を有すると見なし得る。或いは、又はさらに、本明細書に記載のバイオシミラーは、参照医薬品と類似した、又は非常に類似した生物学的活性を有すると見なし得る。或いは、又はさらに、本明細書に記載のバイオシミラーは、参照医薬品と類似した、又は非常に類似した安全性プロファイルを有すると見なし得る。或いは、又はさらに、本明細書に記載のバイオシミラーは、参照医薬品と類似した、又は非常に類似した有効性を有すると見なし得る。本明細書に記載されるように、欧州におけるバイオシミラーは、EMAによって認可されている参照医薬品と比較される。しかしながら、一部の場合では、バイオシミラーは、特定の研究において欧州経済地域外で認可されている生物学的医薬品(EEA非認可の「コンパレータ」)と比較され得る。そのような試験には、例えば、特定の臨床試験及びインビボ非臨床試験が含まれる。本明細書で使用される場合、「バイオシミラー」という用語はまた、非EEA認可コンパレータと比較された、又は比較され得る、生物学的医薬品に関する。特定のバイオシミラーは、抗体、抗体断片(例えば、抗原結合部分)及び融合タンパク質などのタンパク質である。タンパク質バイオシミラーは、ポリペプチドの機能に有意に影響を及ぼさない、アミノ酸構造にわずかな改変(例えば、アミノ酸の欠失、付加、及び/又は置換を含む)を有するアミノ酸配列を有し得る。バイオシミラーは、その参照医薬品のアミノ酸配列に対して97%以上、例えば97%、98%、99%又は100%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。バイオシミラーは、相違が医薬品の安全性及び/又は有効性において変化をもたらさないことを条件として、参照医薬品の翻訳後改変とは異なる1つ以上の翻訳後改変、例えば、限定されるものではないが、グリコシル化、酸化、脱アミド化、及び/又は切断を含んでもよい。バイオシミラーは、参照医薬品と同一又は異なるグリコシル化パターンを有し得る。排他的ではないが、特に、相違が参照医薬品に関する安全性の懸念に対処するか又は対処することを意図している場合、バイオシミラーは異なるグリコシル化パターンを有し得る。さらに、バイオシミラーは、医薬品の安全性及び有効性が損なわれないならば、例えばその強度、医薬形態、製剤、賦形剤及び/又は提示において参照医薬品から逸脱してもよい。バイオシミラーは、例えば、参照医薬品と比較した場合の薬物動態(PK)及び/又は薬力学(PD)プロファイルにおける相違を含み得るが、依然として承認されるか又は承認に適していると見なされるために、参照医薬品と十分に類似していると認められる。特定の状況において、バイオシミラーは、参照医薬品と比較して異なる結合特性を示し、ここで、異なる結合特性は、EMAなどの規制当局によって、類似の生物学的製剤としての認可に対する障壁ではないと見なされる。「バイオシミラー」という用語は、他の国及び地域の規制機関によっても同義的に使用される。
[00298] 「血液悪性腫瘍」という用語は、血液、骨髄、リンパ節、及びリンパ系の組織を含むがこれらに限定されない、哺乳動物の癌及び造血系及びリンパ系組織の腫瘍を指す。血液悪性腫瘍は、「液体腫瘍」とも称される。血液悪性腫瘍には、ALL、CLL、SLL、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性単球性白血病(AMoL)、ホジキンリンパ腫、及び非ホジキンリンパ腫が含まれるが、これらに限定されるものではない。「B細胞血液悪性腫瘍」という用語は、B細胞に影響を及ぼす血液悪性腫瘍を指す。
[00299] 「固形腫瘍」という用語は、嚢胞又は液体領域を通常含まない異常な組織塊を指す。固形腫瘍は、良性又は悪性であり得る。「固形腫瘍癌」という用語は、悪性、新生物性、又は癌性の固形腫瘍を指す。固形腫瘍癌としては、肺癌、乳癌、前立腺癌、結腸癌、直腸癌、及び膀胱癌などの、肉腫、癌腫、及びリンパ腫が挙げられるが、これらに限定されるものではない。固形腫瘍の組織構造は、柔組織(癌細胞)を含む相互依存的組織コンパートメント、及び癌細胞が分散し支持微小環境を提供し得る支持間質細胞を含む。
[00300] 「液性腫瘍」という用語は、本来流動性である異常な細胞塊を指す。液性腫瘍癌としては、白血病、骨髄腫、及びリンパ腫、並びに他の血液悪性腫瘍が挙げられるが、これらに限定されるものではない。液体腫瘍から得られたTILは、本明細書では骨髄浸潤リンパ球(MIL)とも称される。
[00301] 本明細書で使用される「微小環境」という用語は、全体としての固形又は血液腫瘍微小環境又は微小環境内の細胞の個々のサブセットを指し得る。本明細書で使用される腫瘍微小環境は、Swartz, et al., Cancer Res., 2012, 72, 2473に記載されているように、「新生物性形質転換を促進し、腫瘍の成長及び浸潤をサポートし、腫瘍を宿主の免疫から保護し、治療抵抗性を培い、優勢な転移を成功させるニッチを提供する、細胞、可溶性因子、シグナル伝達分子、細胞外マトリックス、及び機械的手がかり」の複合的な混合物を指す。腫瘍はT細胞によって認識されるべき抗原を発現するが、免疫系による腫瘍の排除は、微小環境による免疫抑制のため、希少である。
[00302] ある実施形態において、本発明は、TIL集団で癌を処置する方法を含み、ここで患者は本発明によるTILの注入前に骨髄非破壊的化学療法で前処置される。一部の実施形態において、TIL集団が提供され得、ここで、患者は、本発明によるTILの注入前に骨髄非破壊的化学療法で前処置される。一実施形態において、骨髄非破壊的化学療法は、2日間(TIL注入の27日前及び26日前)のシクロホスファミド60mg/kg/日及び5日間(TIL注入の27~23日前)のフルダラビン25mg/m2/日である。一実施形態において、骨髄非破壊的化学療法及び本発明によるTIL注入(0日目)の後、患者は生理学的忍容量まで8時間毎に静脈内に720,000IU/kgのIL-2の静脈内注入を受ける。
[00303] 実験的知見は、腫瘍特異的Tリンパ球の養子移入前のリンパ球枯渇が、調節性T細胞及び免疫系の競合要素(「サイトカインシンク」)を排除することによって処置効果を高めるのに重要な役割を果たすことを示す。従って、本発明の一部の実施形態は、本発明のrTILを導入する前に患者に対してリンパ球枯渇ステップ(「免疫抑制コンディショニング」とも称される)を利用する。
[00304] 2つ以上の核酸又はポリペプチドの文脈における「配列同一性」、「パーセント同一性」及び「配列パーセント同一性」という用語は、配列同一性の一部として保存的アミノ酸置換を考慮せずに、最大限の対応につき比較し、整合させた場合に(必要であればギャップを導入する)、同じであるか、同じヌクレオチド又はアミノ酸残基の特定のパーセンテージを有する、2つ以上の配列又は部分配列を指す。同一性パーセントは、配列比較ソフトウェア若しくはアルゴリズムを使用するか、又は目視検査によって測定することができる。アミノ酸又はヌクレオチド配列のアラインメントを入手するために使用することができる様々なアルゴリズム及びソフトウェアが当技術分野において公知である。パーセント配列同一性を決定するための適切なプログラムには、例えば、米国政府の国立バイオテクノロジー情報センター(National Center for Biotechnology Information)のBLASTウェブサイトから入手可能なBLASTプログラム一式が含まれる。2つの配列間の比較は、BLASTN又はBLASTPアルゴリズムのいずれかを使用して実施することができる。BLASTNは核酸配列を比較するために使用される一方、BLASTPはアミノ酸配列を比較するために使用される。ALIGN、ALIGN-2(Genentech, South San Francisco, California)又はDNASTARから入手可能なMegAlignは、配列を整合するために使用することができる、公に入手可能な更なるソフトウェアプログラムである。当業者は、特定のアラインメントソフトウェアによって最大アラインメントのための適切なパラメータを決定することができる。特定の実施形態において、アラインメントソフトウェアのデフォルトパラメータが使用される。
[00305] 本発明の特定の実施形態は、抗体、例えば、抗IL-33又は抗ST2抗体及び/又は抗CD20抗体及び/又は抗PD-1抗体、抗PD-L1及び/又は抗PD-L2抗体、の変異体を含む。本明細書で使用される「変異体」という用語は、参照抗体のアミノ酸配列内又はそれに隣接する特定の位置での1つ以上の置換、欠失、及び/又は付加により、参照抗体のアミノ酸配列とは異なる、アミノ酸配列、を含む抗体を包含するが、これに限定されるものではない。変異体は、参照抗体のアミノ酸配列と比較して、そのアミノ酸配列中に1つ以上の保存的置換を含み得る。保存的置換は、例えば、同様に荷電又は非荷電であるアミノ酸の置換を含み得る。変異体は、参照抗体の抗原に特異的に結合する能力を保持している。
[00306] 疑義を回避するために、本明細書では、本発明の特定の態様、実施形態又は例と併せて記載された特定の特徴(例えば、整数、特性、値、使用、疾患、式、化合物又は基)は、不適合でない限り、本明細書に記載の任意の他の態様、実施形態又は例にも適用可能であると理解されるべきであることを意図する。したがって、そのような特徴は、必要に応じて、本明細書で定義された定義、特許請求の範囲又は実施形態のいずれかと共に使用することができる。本明細書に開示されている全ての特徴(添付の請求項、要約及び図面を含む)、及び/又はそのように開示されている任意の方法若しくはプロセスの全てのステップは、少なくとも一部の特徴及び/又はステップが相互に排他的である組み合わせを除いて、任意の組み合わせで組み合わせ得る。本発明は、開示された実施形態のいかなる詳細にも限定されるものではない。本発明は、本明細書に開示されている特徴(添付の請求項、要約及び図面を含む)のうち任意の新規なもの、若しくは新規な組み合わせ、又はそのように開示された任意の方法又はプロセスのステップのうち任意の新規なもの、若しくは任意の新規な組み合わせに及ぶ。
腫瘍凍結保存方法
[00307] 本発明は、
(i)腫瘍組織を断片化すること;
(ii)断片を凍結保存培地中でインキュベートすること;及び
(iii)断片を凍結することであって、凍結が液体窒素の気相を使用した瞬間冷凍であること
を含む、腫瘍浸潤リンパ球(TIL)の製造のための腫瘍組織を凍結保存するための方法を提供する。
[00308] 一実施形態において、腫瘍組織は、約1.5mm~約6mmの直径を有する略球形の断片に断片化される。好ましい一実施形態において、略球形の断片は、約6mmの直径を有する。一実施形態において、略球形の断片は、約3mmの直径を有する。
[00309] 一部の実施形態において、腫瘍組織は、少なくとも1.5mmの最短辺長及び約6mmの最長辺長を有する概ね矩形の断片に断片化される。一実施形態において、腫瘍組織は、約1.5mm~6mmの辺長を有する概ね立方体の断片に断片化される。一実施形態において、概ね立方体の断片は、約6mmの辺長を有する。一実施形態において、概ね立方体の断片は、約3mmの辺長を有する。
[00310] 一部の実施形態において、組織サンプルは、腫瘍組織から非腫瘍組織を分離するためにトリミングされる。
[00311] 一部の実施形態において、腫瘍組織は、解剖された腫瘍からのものである。一実施形態において、腫瘍組織は腫瘍生検からのものである。一部の実施形態において、腫瘍組織は切開生検からのものである。一部の実施形態において、腫瘍組織は切除生検からのものである。一部の実施形態において、腫瘍組織は、1つ以上のコア針生検からのものであり得る。
[00312] 一部の実施形態において、新鮮な腫瘍組織は、断面が約1.5mm×1.5mm、約2mm×2mm、約2.5mm×2.5mm、約3mm×3mm、約3.5mm×3.5mm、約4mm×4mm、約4.5mm×4.5mm、約5mm×5mm、約5.5mm×約5.5mm、又は約6mm×約6mmの断片にトリミングされる。
[00313] 一実施形態において、腫瘍組織は、12時間未満が経過したものである。一実施形態において、腫瘍組織は、8時間未満が経過したものである。一実施形態において、腫瘍サンプルは、3時間未満、2時間未満、又は1時間未満が経過したものである。
[00314] 一部の実施形態において、凍結保存培地は、2~12%v/v(体積:体積)のジメチルスルホキシド(DMSO)を含む。一部の実施形態において、凍結保存培地は、5%v/vのDMSOを含む。一部の実施形態において、凍結保存培地は、10%v/vのDMSOを含む。一部の実施形態において、凍結保存培地は、5~10%v/vのDMSOを含む。一部の実施形態において、凍結保存培地は、1%v/v、2%v/v、3%v/v、4%v/v、5%v/v、6%v/v、7%v/v、8%v/v、9%v/v、10%v/v、11%v/v、12%v/v、13%v/v、14%v/v、及び15%v/vからなる群から選択されるパーセンテージのDMSOを含む。前述の実施形態の一部において、凍結保存培地の残りは水性培地である。
[00315] 一部の実施形態において、凍結保存培地は、2~12%w/w(重量:重量)のジメチルスルホキシド(DMSO)を含む。一部の実施形態において、凍結保存培地は、5%w/wのDMSOを含む。一部の実施形態において、凍結保存培地は、10%w/wのDMSOを含む。一部の実施形態において、凍結保存培地は、5~10%w/wのDMSOを含む。一部の実施形態において、凍結保存培地は、1%w/w、2%w/w、3%w/w、4%w/w、5%w/w、6%w/w、7%w/w、8%w/w、9%w/w、10%w/w、11%w/w、12%w/w、13%w/w、14%w/w、及び15%w/wからなる群から選択されるパーセンテージのDMSOを含む。前述の実施形態の一部において、凍結保存培地の残りは水性培地である。
[00316] 一実施形態において、凍結保存培地は、少なくとも1つの抗菌剤を含む。一実施形態において、少なくとも1つの抗菌剤は、少なくとも50μg/mLの濃度のゲンタマイシンである。一部の実施形態において、少なくとも1つの抗菌剤はペニシリンであり;一部の実施形態において、少なくとも1つの抗菌剤はストレプトマイシンである。一部の実施形態において、少なくとも1つの抗菌剤は抗真菌剤である。一部の実施形態において、抗真菌剤はアムホテリシンBであり;一部の実施形態において、抗真菌剤はFungin(商標)である。一部の実施形態において、抗菌剤の組み合わせが使用される。一部の実施形態において、少なくとも1つの抗真菌剤が、1つ以上の抗菌剤と組み合わせて使用される。
[00317] 一部の実施形態において、腫瘍断片は、凍結保存培地中で約20分間~約70分間インキュベートされる。一部の実施形態において、腫瘍断片は、凍結保存培地中で約30分間~約60分間インキュベートされる。一部の実施形態において、インキュベーションは、少なくとも10分間;少なくとも20分間;少なくとも25分間;少なくとも30分間;少なくとも35分間;少なくとも40分間;少なくとも45分間;少なくとも50分間;少なくとも55分間;少なくとも60分間;又は少なくとも70分間である。一部の実施形態において、インキュベーションは、約10分間;約20分間;約25分間;約30分間;約35分間;約40分間;約45分間;約50分間;約55分間;約60分間;又は約70分間である。一部の実施形態において、インキュベーションは、10分間未満;20分間未満;25分間未満;30分間未満;35分間未満;40分間未満;45分間未満;50分間未満;55分間未満;60分間未満;又は70分間未満である。一部の実施形態において、インキュベーション時間は腫瘍断片密度に比例する。一部の実施形態において、インキュベーション時間は、腫瘍断片の表面対体積比に比例する。
[00318] 一部の実施形態において、腫瘍断片は、約2℃~約8℃の温度で、凍結保存培地中でインキュベートされる。
[00319] 一部の実施形態において、腫瘍組織は、生理緩衝等張食塩水で洗浄される。一部の実施形態において、洗浄は、少なくとも各3分、3回の連続洗浄を含み、各連続洗浄の後に生理緩衝等張食塩水が交換される。一部の実施形態において、生理緩衝等張食塩水は、ハンクス平衡塩類溶液(HBSS)を含む。一部の実施形態において、生理緩衝等張食塩水は、トリス緩衝生理食塩水(TBS)を含む。一部の実施形態において、生理緩衝等張食塩水は、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)を含む。一部の実施形態において、生理緩衝等張食塩水は、ダルベッコのリン酸緩衝生理食塩水(DPBS)を含む。一部の実施形態において、1回の連続洗浄における生理緩衝等張食塩水は、1回以上の他の連続洗浄において使用されるものとは異なる生理緩衝等張食塩水であってもよい。
[00320] 一実施形態において、凍結は、約-125℃~約-196℃の範囲の温度で行われる。一実施形態において、凍結は、約-140℃~約-185℃の範囲の温度で行われる。一実施形態において、凍結は、約-140℃~約-175℃の範囲の温度で行われる。一実施形態において、凍結は約-145℃の温度で行われる。一部の実施形態において、凍結は液体窒素の気相で行われる。
[00321] 当技術分野で周知の問題は、凍結プロセス中にそれらを損傷することなく細胞又は組織を凍結保存することである。理論に拘束されるものではないが、凍結中の損傷の1つの原因は、細胞の破裂を引き起こす細胞内の氷核形成である。Muldrew及びMcGannは、“The osmotic rupture hypothesis of intracellular freezing injury”, Biophysical Journal, 66:532-41 (1994)で、細胞、特に全組織の凍結保存に関するこの周知の広く認識された困難の定量的理論を概説している。Acker及びMcGannは、後の論文“Membrane damage occurs during the formation of intracellular ice,”Cryo Letter, 22:241-54 (2001)で、細胞内氷形成と細胞損傷の基本的なメカニズムをさらに発展させている。
[00322] 解凍時に組織がその生理学的構造を実質的に失ったか、又は組織を含む細胞がその生存能力を実質的に失った、凍結中の損傷が検出される。生存率は、増殖するか又は正常な細胞機能のマーカーを示す細胞の数と比較した、培養培地に導入された細胞の割合によって決定され得る。例えば、限定されないが、トリパンブルー排除などの色素排除試験など、生細胞の画分を同定するための多くの方法が当技術分野で公知である。例えば、https://dx.doi.org/10.1002/0471142735.ima03bs21で入手可能なStrober, Curr.Protoc.Immunol., 2001, Appendix 3Bを参照されたい。限定されないが、生存率は、MTT、3-(4,5-ジメチルチアゾール-2-イル)-2,5-ジフェニルテトラゾリウムブロミドが細胞酵素によってホルマザンに代謝される、MTTアッセイなどの代謝活性アッセイによっても決定され得る。この酵素反応により、黄色のMTTが紫色のホルマザンに変換される。例えば、Berridge et al., Tetrazolium dyes as tools in cell biology: new insights into their cellular reduction.Biotechnology Annual Review, 11:127-152 (2005);Mosmann,“Rapid colorimetric assay for cellular growth and survival: application to proliferation and cytotoxicity assays,”J. Immunol.Methods 65 (1-2):55-63 (1983)を参照されたい。
[00323] 理論に拘束されるものではないが、緩徐な冷却は無害な細胞内氷を生成すると仮定されている。Acker及びMcGannの“Protective effect of intracellular ice during freezing?”Cryobiology, 46(2):197-202 (2003)を参照されたい。過度の細胞損傷なしに凍結を達成するため、又は細胞生存率を著しく低下させることなく凍結を達成するための従来的アプローチは、遅い凍結速度を採用することであった。米国特許第5,891,617号(Watson et al.)は、このアプローチを強調しており、例えば、請求項1のステップ(c)は、非常に遅い冷却速度:「毎分約-0.3℃以下」を教示している。同様に、米国特許第9,938,495号(Comhaire et al.)は、幹細胞について「DMSOを含まない凍結保存培地を使用してゆっくりと凍結することにより、解凍後の高い細胞生存率が得られた」と教示する。
[00324] これらの例示的な教示に基づくと、本開示の方法及び産物は驚くべきものであり、予想外である。さらに、実施例及びそのデータを含む本開示は、治療的使用のための腫瘍浸潤リンパ球の製造における使用のための、腫瘍組織、腫瘍断片、又は腫瘍標本を迅速且つ効率的に凍結保護する問題に対する技術的解決策を示す。
[00325] 一部の実施形態において、腫瘍浸潤リンパ球(TIL)の製造のための腫瘍組織を凍結保存する方法は、凍結断片を少なくとも-130℃未満の温度で貯蔵するステップ(iv)をさらに含む。一部の実施形態において、凍結断片は液体窒素の気相中に貯蔵される。一部の実施形態において、凍結断片は液体窒素内に貯蔵される。一部の実施形態において、凍結保存された断片は、自家療法用途のための後のTILの製造のために貯蔵される。
[00326] 本発明は、
(a)腫瘍組織を凍結状態で貯蔵するステップであって、腫瘍組織を貯蔵する方法が、凍結前に、腫瘍組織を約2℃~約8℃の温度で、貯蔵培地中で約20分間~約70分間インキュベートすることを含む、ステップ;
(b)腫瘍組織を解凍するステップ;
(c)ガス透過性容器内の腫瘍組織を、インターロイキン2(IL-2)及び任意選択によりOKT-3抗体を含む第1の細胞培養培地で処置して、TILを提供するステップ;
(d)少なくとも複数のTILを除去するステップ;及び
(e)ガス透過性容器内で、細胞培養培地、照射フィーダー細胞、OKT-3抗体、及びIL-2を含む第2の細胞培養培地でTILを拡大培養して、拡大された数のTILを提供するステップ
を含む、凍結腫瘍組織から腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を拡大培養する方法を提供する。
[00327] 本発明は、
(a)腫瘍サンプルを断片化するステップ;
(b)貯蔵培地中で腫瘍断片をインキュベートするステップ;
(c)腫瘍断片を凍結状態で貯蔵するステップ;
(d)腫瘍断片を解凍するステップ;
(e)ガス透過性容器内の腫瘍断片を、インターロイキン2(IL-2)及び任意選択によりOKT-3抗体を含む第1の細胞培養培地で処置して、TILを提供するステップ;
(f)少なくとも複数のTILを除去するステップ;及び
(g)ガス透過性容器内で、細胞培養培地、照射フィーダー細胞、OKT-3抗体、及びIL-2を含む第2の細胞培養培地でTILを拡大培養して、拡大された数のTILを提供するステップ
を含む、凍結腫瘍組織から腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を拡大培養する方法を提供する。
[00328] 一部の実施形態において、貯蔵培地は、2~12%v/v(体積:体積又は体積対体積)のジメチルスルホキシド(DMSO)を含む。一部の実施形態において、貯蔵培地は、5%v/vのDMSOを含む。一部の実施形態において、貯蔵培地は、10%v/vのDMSOを含む。一部の実施形態において、貯蔵培地は、5~10%v/vのDMSOを含む。一部の実施形態において、貯蔵培地は、1%v/v、2%v/v、3%v/v、4%v/v、5%v/v、6%v/v、7%v/v、8%v/v、9%v/v、10%v/v、11%v/v、12%v/v、13%v/v、14%v/v、及び15%v/vからなる群から選択されるパーセンテージのDMSOを含む。前述の実施形態の一部において、貯蔵培地の残りは水性培地である。
[00329] 一部の実施形態において、貯蔵培地は、2~12%w/w(重量:重量又は重量対重量)のジメチルスルホキシド(DMSO)を含む。一部の実施形態において、貯蔵培地は、5%w/wのDMSOを含む。一部の実施形態において、貯蔵培地は、10%w/wのDMSOを含む。一部の実施形態において、貯蔵培地は、5~10%w/wのDMSOを含む。一部の実施形態において、貯蔵培地は、1%w/w、2%w/w、3%w/w、4%w/w、5%w/w、6%w/w、7%w/w、8%w/w、9%w/w、10%w/w、11%w/w、12%w/w、13%w/w、14%w/w、及び15%w/wからなる群から選択されるパーセンテージのDMSOを含む。前述の実施形態の一部において、貯蔵培地の残りは水性培地である。
[00330] 一部の実施形態において、腫瘍組織は、凍結前に、約2℃~約8℃の温度で、貯蔵培地中で約20分間~約70分間インキュベートされる。一部の実施形態において、腫瘍組織は、凍結前に、約2℃~約8℃の温度で、貯蔵培地中で少なくとも30分間インキュベートされる。一部の実施形態において、腫瘍組織は、凍結前に、約2℃~約8℃の温度で、貯蔵培地中で30分間~約60分間インキュベートされる。一部の実施形態において、腫瘍組織は、凍結前に、約2℃~約8℃の範囲の温度で、貯蔵培地中で約15分間インキュベートされる。一部の実施形態において、腫瘍組織は、凍結前に、約2℃~約8℃の範囲の温度で、貯蔵培地中で約30分間インキュベートされる。一部の実施形態において、腫瘍組織は、凍結前に、約2℃~約8℃の範囲の温度で、貯蔵培地中で約45分間インキュベートされる。一部の実施形態において、腫瘍組織は、凍結前に、約2℃~約8℃の範囲の温度で、貯蔵培地中で約60分間インキュベートされる。一部の実施形態において、腫瘍組織は、凍結前に、約2℃~約8℃の範囲の温度で、貯蔵培地中で約75分間インキュベートされる。一部の実施形態において、腫瘍組織は、凍結前に、約2℃~約8℃の範囲の温度で、貯蔵培地中で約60分間インキュベートされる。一部の実施形態において、腫瘍組織は、凍結前に、約2℃~約8℃の温度で、貯蔵培地中で60分間インキュベートされる。
[00331] 一部の実施形態において、貯蔵培地は、約5%v/vのDMSOを含み、腫瘍組織は、凍結前に、約2℃~約8℃の温度で、貯蔵培地中で約60分間インキュベートされる。一部の実施形態において、貯蔵培地は、約10%v/vのDMSOを含み、腫瘍組織は、凍結前に、約2℃~約8℃の範囲の温度で、貯蔵培地中で少なくとも30分間~約60分間インキュベートされる。一部の実施形態において、インキュベーション時間は腫瘍断片密度に比例する。一部の実施形態において、インキュベーション時間は、腫瘍断片の表面対体積比に比例する。
凍結保存された腫瘍断片
[00332] 一部の実施形態において、本発明は、
(i)腫瘍サンプルを断片化するステップ;
(ii)断片を凍結保存培地中でインキュベートするステップ;及び
(iii)断片を凍結するステップであって、凍結が液体窒素の気相を使用した瞬間冷凍であるステップ
を含むプロセスによって調製された、腫瘍浸潤リンパ球(TIL)の製造のための凍結保存された腫瘍断片を提供する。
[00333] 一部の実施形態において、本発明は、
(i)腫瘍サンプルを断片化するステップ;
(ii)10%v/vのDMSOを含む凍結保存培地中で、約2℃~約8℃の範囲の温度で約20分間~約70分間にわたって断片をインキュベートするステップ;及び
(iii)断片を凍結するステップであって、凍結が液体窒素の気相を使用した瞬間冷凍であるステップ
を含むプロセスによって調製された、腫瘍浸潤リンパ球(TIL)の製造のための凍結保存された腫瘍断片を提供する。
[00334] 一実施形態において、腫瘍サンプルは、約1.5mm~6mmの直径を有する略球形の断片に断片化される。一実施形態において、略球形の断片は、約6mmの直径を有する。一実施形態において、略球形の断片は、約3mmの直径を有する。一実施形態において、略球形の断片は、約20mm、約19mm、約18mm、約17mm、約16mm、約15mm、約14mm、約13mm、約12mm、約11mm、約10mm、約9mm、約8mm、約7mm、約6mm、約5mm、約4mm、約3mm、約2mm、及び約1mmからなる群から選択される直径を有する。
[00335] 一部の実施形態において、腫瘍サンプルは、少なくとも1.5mmの最短辺長及び約6mmの最長辺を有する概ね矩形の断片に断片化される。一実施形態において、腫瘍サンプルは、約1.5mm~6mmの長さの辺を有する概ね立方体の断片に断片化される。一実施形態において、概ね立方体の断片は、約6mmの長さの辺を有する。一実施形態において、概ね立方体の断片は、約3mmの長さの辺を有する。一実施形態において、概ね立方体の断片は、約20mm、約19mm、約18mm、約17mm、約16mm、約15mm、約14mm、約13mm、約12mm、約11mm、約10mm、約9mm、約8mm、約7mm、約6mm、約5mm、約4mm、約3mm、約2mm、及び約1mmからなる群から選択される辺長を有する。
[00336] 一実施形態において、腫瘍サンプルは、約2mm3~約200mm3の体積を有する略球形の断片に断片化される。一実施形態において、腫瘍サンプルは、約5mm3~約150mm3の体積を有する略球形の断片に断片化される。一実施形態において、腫瘍サンプルは、約25mm3~約150mm3の体積を有する略球形の断片に断片化される。一実施形態において、腫瘍サンプルは、約50mm3~約150mm3の体積を有する略球形の断片に断片化される。一実施形態において、腫瘍サンプルは、約100mm3~約125mm3の体積を有する略球形の断片に断片化される。一実施形態において、腫瘍サンプルは、約50mm3~約75mm3の体積を有する略球形の断片に断片化される。一実施形態において、腫瘍サンプルは、約75mm3~約100mm3の体積を有する略球形の断片に断片化される。一実施形態において、腫瘍サンプルは、約200mm3~約1000mm3の体積を有する略球形の断片に断片化される。一実施形態において、腫瘍サンプルは、約500mm3~約800mm3の体積を有する略球形の断片に断片化される。一実施形態において、略球形の断片は、約20mm、約19mm、約18mm、約17mm、約16mm、約15mm、約14mm、約13mm、約12mm、約11mm、約10mm、約9mm、約8mm、約7mm、約6mm、約5mm、約4mm、約3mm、約2mm、及び約1mmからなる群から選択される直径を有する。
[00337] 一部の実施形態において、新鮮な腫瘍組織は断片にトリミングされ、ここで、断片は、約1.5mm×1.5mm、約2mm×2mm、約2.5mm×2.5mm、約3mm×3mm、約3.5mm×3.5mm、約4mm×4mm、約4.5mm×4.5mm、約5mm×5mm、約5.5mm×約5.5mm、約6mm×6mm、約6.5mm×6.5mm、約7mm×7mm、約7.5mm×7.5mm、約8mm×8mm、約8.5mm×8.5mm、約9mm×9mm、約9.5mm×9.5mm、約10mm×10mm、約10.5mm×10.5mm、約11mm×11mm、約11.5mm×11.5mm、約12mm×12mmの断面を有する。
[00338] 一部の実施形態において、新鮮な腫瘍組織は断片にトリミングされ、ここで、断片は、約2mm2~約3mm2、約3mm2~約4mm2、約4mm2~約5mm2、約5mm2~約6mm2、約6mm2~約7mm2、約7mm2~約8mm2、約8mm2~約9mm2、約9mm2~約10mm2、約10mm2~約11mm2、約11mm2~約12mm2、約12mm2~約20mm2、約20mm2~約50mm2、約50mm2~約100mm2、又は約100mm2~約500mm2の断面積を有する。一部の実施形態において、新鮮な腫瘍組織は断片にトリミングされ、ここで、断片は、約1.5mm2、約2mm2、約2.5mm2、約3mm2、約3.5mm2、約4mm2、約4.5mm2、約5mm2、約5.5mm2、約6mm2、約6.5mm2、約7mm2、約7.5mm2、約8mm2、約8.5mm2、約9mm2、約9.5mm2、約10mm2、約10.5mm2、約11mm2、約11.5mm2、約12mm2、約20mm2、約25mm2、約30mm2、約40mm2、約50mm2、約100mm2、約200mm2、約300mm2、約400mm2、約500mm2、約750mm2、又は約1000mm2の断面積を有する。
[00339] 一部の実施形態において、新鮮な腫瘍組織は断片にトリミングされ、ここで、断片は、約2mm3~約3mm3、約3mm3~約4mm3、約4mm3~約5mm3、約5mm3~約6mm3、約6mm3~約7mm3、約7mm3~約8mm3、約8mm3~約9mm3、約9mm3~約10mm3、約10mm3~約11mm3、約11mm3~約12mm3、及び約12mm3~約20mm3の体積を有する。一部の実施形態において、新鮮な腫瘍組織は断片にトリミングされ、ここで、断片は、約1.5mm3、約2mm3、約2.5mm3、約3mm3、約3.5mm3、約4mm3、約4.5mm3、約5mm3、約5.5mm3、約6mm3、約6.5mm3、約7mm3、約7.5mm3、約8mm3、約8.5mm3、約9mm3、約9.5mm3、約10mm3、約10.5mm3、約11mm3、約11.5mm3、約12mm3、約20mm3、約25mm3、約30mm3、約40mm3、約50mm3、約100mm3、約200mm3、約300mm3、約400mm3、約500mm3、約750mm3、又は約1000mm3の体積を有する。
[00340] 一部の実施形態において、腫瘍サンプルは、解剖された腫瘍からのものである。一実施形態において、腫瘍サンプルは腫瘍生検からのものである。一部の実施形態において、腫瘍サンプルは切開生検からのものである。一部の実施形態において、腫瘍サンプルは切除生検からのものである。一部の実施形態において、腫瘍サンプルは、1つ以上のコア針生検からのものであり得る。
[00341] 一実施形態において、腫瘍サンプルは、凍結前12時間未満である。一実施形態において、腫瘍サンプルは、凍結前8時間未満である。一実施形態において、腫瘍サンプルは、凍結前3時間未満、2時間未満、又は1時間未満である。
[00342] 一部の実施形態において、凍結保存培地は、2~12%v/v(体積:体積又は体積対体積)のジメチルスルホキシド(DMSO)を含む。一部の実施形態において、凍結保存培地は、5%v/vのDMSOを含む。一部の実施形態において、凍結保存培地は、10%v/vのDMSOを含む。一部の実施形態において、凍結保存培地は、5~10%v/vのDMSOを含む。一部の実施形態において、凍結保存培地は、1%v/v、2%v/v、3%v/v、4%v/v、5%v/v、6%v/v、7%v/v、8%v/v、9%v/v、10%v/v、11%v/v、12%v/v、13%v/v、14%v/v、及び15%v/vからなる群から選択されるパーセンテージのDMSOを含む。前述の実施形態の一部において、凍結保存培地の残りは水性培地である。
[00343] 一部の実施形態において、凍結保存培地は、2~12%w/w(重量:重量又は重量対重量)のジメチルスルホキシド(DMSO)を含む。一部の実施形態において、凍結保存培地は、5%w/wのDMSOを含む。一部の実施形態において、貯蔵培地は、10%w/wのDMSOを含む。一部の実施形態において、凍結保存培地は、5~10%w/wのDMSOを含む。一部の実施形態において、凍結保存培地は、1%w/w、2%w/w、3%w/w、4%w/w、5%w/w、6%w/w、7%w/w、8%w/w、9%w/w、10%w/w、11%w/w、12%w/w、13%w/w、14%w/w、及び15%w/wからなる群から選択されるパーセンテージのDMSOを含む。前述の実施形態の一部において、凍結保存培地の残りは水性培地である。
[00344] 一実施形態において、凍結保存培地は、少なくとも1つの抗菌剤を含む。一実施形態において、少なくとも1つの抗菌剤は、少なくとも20μg/mLの濃度のゲンタマイシンである。一部の実施形態において、少なくとも1つの抗菌剤は、少なくとも50μg/mLの濃度のゲンタマイシンである。一部の実施形態において、少なくとも1つの抗菌剤はペニシリンであり;一部の実施形態において、少なくとも1つの抗菌剤はストレプトマイシンである。一部の実施形態において、少なくとも1つの抗菌剤は抗真菌剤である。一部の実施形態において、抗真菌剤はアムホテリシンBであり;一部の実施形態において、抗真菌剤はFungin(商標)である。一部の実施形態において、抗菌剤の組み合わせが使用される。一部の実施形態において、少なくとも1つの抗真菌剤が、1つ以上の抗菌剤と組み合わせて使用される。
[00345] 一部の実施形態において、腫瘍断片は、凍結保存培地中で約30分間~約60分間インキュベートされる。一部の実施形態において、インキュベーションは、少なくとも10分間;少なくとも20分間;少なくとも25分間;少なくとも30分間;約35分間;約40分間;約45分間;約50分間;約55分間;又は約60分間である。一部の実施形態において、インキュベーション時間は腫瘍断片密度に比例する。一部の実施形態において、インキュベーション時間は、腫瘍断片の表面対体積比に比例する。
[00346] 一部の実施形態において、腫瘍断片は、約2℃~約8℃の温度で、凍結保存培地中でインキュベートされる。
[00347] 一部の実施形態において、腫瘍サンプルは、生理緩衝等張食塩水で洗浄される。一部の実施形態において、洗浄は、少なくとも各3分、3回の連続洗浄を含み、各連続洗浄の後に生理緩衝等張食塩水が交換される。一部の実施形態において、生理緩衝等張食塩水は、ハンクス平衡塩類溶液(HBSS)を含む。一部の実施形態において、生理緩衝等張食塩水は、トリス緩衝生理食塩水(TBS)を含む。一部の実施形態において、生理緩衝等張食塩水は、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)を含む。一部の実施形態において、生理緩衝等張食塩水は、ダルベッコのリン酸緩衝生理食塩水(DPBS)を含む。一部の実施形態において、1回の連続洗浄における生理緩衝等張食塩水は、1回以上の他の連続洗浄において使用されるものとは異なる生理緩衝等張食塩水であってもよい。
[00348] 一実施形態において、凍結は、約-125℃~約-180℃の範囲の温度で行われる。一実施形態において、凍結は、約-140℃~約-175℃の範囲の温度で行われる。一実施形態において、凍結は約-145℃の温度で行われる。一部の実施形態において、凍結は液体窒素の気相で行われる。
[00349] 一実施形態において、上記又は本明細書の実施形態のいずれかに従って使用される腫瘍断片の数は、1つである。一実施形態において、上記又は本明細書の実施形態のいずれかに従って使用される腫瘍断片の数は、2つである。一実施形態において、上記又は本明細書の実施形態のいずれかに従って使用される腫瘍断片の数は、3つである。一実施形態において、上記又は本明細書の実施形態のいずれかに従って使用される腫瘍断片の数は、4つである。一実施形態において、上記又は本明細書の実施形態のいずれかに従って使用される腫瘍断片の数は、5つである。一実施形態において、上記又は本明細書の実施形態のいずれかに従って使用される腫瘍断片の数は、6つである。一実施形態において、上記又は本明細書の実施形態のいずれかに従って使用される腫瘍断片の数は、7つである。一実施形態において、上記又は本明細書の実施形態のいずれかに従って使用される腫瘍断片の数は、8つである。一実施形態において、上記又は本明細書の実施形態のいずれかに従って使用される腫瘍断片の数は、9つである。一実施形態において、上記又は本明細書の実施形態のいずれかに従って使用される腫瘍断片の数は、10個である。
凍結保存された腫瘍断片からのTILの製造
[00350] 本発明は、凍結保存された腫瘍断片からの腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を治療用TIL集団に拡大培養する方法を提供し、方法は、
(i)凍結保存された腫瘍断片から第1のTIL集団を入手するステップ;
(ii)IL-2、及び任意選択によりOKT-3、を含む細胞培養培地中で第1のTIL集団を培養することにより第1の拡大培養を実施して第2のTIL集団を生じさせるステップ;及び
(iii)第2のTIL集団の細胞培養培地に追加的なIL-2、OKT-3、及び抗原提示細胞(APC)を添加することにより第2の拡大培養を実施して第3のTIL集団を生じさせるステップであって、第3のTIL集団が第2のTIL集団より少なくとも50倍又は100倍数が多く、及び第3のTIL集団を入手するために第2の拡大培養が少なくとも14日間実施され、第3のTIL集団が第2のTIL集団と比べて増加したエフェクターT細胞及び/又はセントラルメモリーT細胞サブ集団を含む治療用TIL集団である、ステップ
を含む。
[00351] 本発明は、養子T細胞療法のために腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を調製するための方法を提供し、方法は、
(a)インターロイキン2(IL-2)及び任意選択によりOKT-3抗体を含む第1の細胞培養培地中で凍結保存した腫瘍断片を培養すること;
(b)照射フィーダー細胞、OKT-3抗体、及びIL-2を含む第2の細胞培養培地中でTILを拡大培養して、拡大された数のTILを提供すること;及び
(c)任意選択により、拡大された数のTILを凍結保存すること
を含む。
[00352] 本発明は、
(a)腫瘍組織を凍結状態で貯蔵することであって、腫瘍組織を貯蔵する方法が、凍結前に、腫瘍組織を約2℃~約8℃の範囲の温度で、貯蔵培地中で約30分間インキュベートすることを含むステップ;
(b)腫瘍組織を解凍するステップ;
(c)ガス透過性容器内の腫瘍組織を第1の細胞培養培地及びインターロイキン2(IL-2)で処置して、TILを提供するステップ;
(d)少なくとも複数のTILを除去するステップ;及び
(e)ガス透過性容器内で、細胞培養培地、照射フィーダー細胞、OKT-3抗体、及びIL-2を含む第2の細胞培養培地でTILを拡大培養して、拡大された数のTILを提供するステップ
を含む、凍結腫瘍組織から腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を拡大培養する方法を提供する。
[00353] 本発明は、
(a)腫瘍サンプルを断片化するステップ;
(b)貯蔵培地中の腫瘍断片を約2℃~約8℃の範囲の温度で約30分間インキュベートするステップ;
(c)腫瘍断片を凍結状態で貯蔵するステップ;
(d)腫瘍断片を解凍するステップ;
(e)ガス透過性容器内の腫瘍断片を第1の細胞培養培地及びインターロイキン2(IL-2)で処置して、TILを提供するステップ;
(f)少なくとも複数のTILを除去するステップ;及び
(g)ガス透過性容器内で、細胞培養培地、照射フィーダー細胞、OKT-3抗体、及びIL-2を含む第2の細胞培養培地でTILを拡大培養して、拡大された数のTILを提供するステップ
を含む、凍結腫瘍組織から腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を拡大培養する方法を提供する。
[00354] 一部の実施形態において、貯蔵培地は、2%v/vのDMSO~12%v/vのジメチルスルホキシド(DMSO)を含む。一部の実施形態において、貯蔵培地は、5%v/vのDMSOを含む。一部の実施形態において、貯蔵培地は、10%v/vのDMSOを含む。一部の実施形態において、貯蔵培地は、約5%v/vのDMSO~10%v/vのDMSOを含む。
[00355] 一部の実施形態において、腫瘍組織は、凍結前に、約2℃~約8℃の温度で、貯蔵培地中で少なくとも30分間インキュベートされる。一部の実施形態において、腫瘍組織は、凍結前に、約2℃~約8℃の範囲の温度で、貯蔵培地中で30分間~約60分間インキュベートされる。一部の実施形態において、腫瘍組織は、凍結前に、約2℃~約8℃の範囲の温度で、貯蔵培地中で約45分間インキュベートされる。一部の実施形態において、腫瘍組織は、凍結前に、約2℃~約8℃の範囲の温度で、貯蔵培地中で約60分間インキュベートされる。一部の実施形態において、腫瘍組織は、凍結前に、約2℃~約8℃の範囲の温度で、貯蔵培地中で約60分間インキュベートされる。
[00356] 一部の実施形態において、腫瘍組織は、凍結保存培地中で約20分間~約70分間インキュベートされる。一部の実施形態において、腫瘍組織は、凍結保存培地中で約30分間~約60分間インキュベートされる。一部の実施形態において、インキュベーションは、少なくとも10分間;少なくとも20分間;少なくとも25分間;少なくとも30分間;約35分間;約40分間;約45分間;約50分間;約55分間;又は約60分間である。一部の実施形態において、インキュベーション時間は腫瘍断片密度に比例する。一部の実施形態において、インキュベーション時間は、腫瘍断片の表面対体積比に比例する。
[00357] 一部の実施形態において、断面が約1.5mm×1.5mmの腫瘍断片は、凍結保存培地中で、約20分間、約30分間、約35分間、約40分間、又は約60分間未満インキュベートされる。一部の実施形態において、断面が約2mm×2mmの腫瘍断片は、凍結保存培地中で、約20分間、約30分間、約35分間、約40分間、約45分間、約50分間、又は約60分間インキュベートされる。一部の実施形態において、断面が約3mm×3mmの腫瘍断片は、凍結保存培地中で、少なくとも20分間、約30分間、約35分間、約40分間、約45分間、約50分間、又は約60分間インキュベートされる。一部の実施形態において、断面が約4mm×4mmの腫瘍断片は、凍結保存培地中で、約30分間、約35分間、約40分間、約45分間、約50分間、約60分間、又は約70分間インキュベートされる。一部の実施形態において、断面が約5mm×5mmの腫瘍断片は、凍結保存培地中で、約30分間、約35分間、約40分間、約45分間、約50分間、約60分間、又は約70分間インキュベートされる。一部の実施形態において、断面が約6mm×6mmの腫瘍断片は、凍結保存培地中で、少なくとも20分間、約30分間、約40分間、約45分間、約50分間、約60分間、又は約70分間インキュベートされる。
[00358] 一部の実施形態において、貯蔵培地は、約5%v/vのDMSOを含み、腫瘍組織は、凍結前に、約2℃~約8℃の範囲の温度で、貯蔵培地中で約60分間インキュベートされる。一部の実施形態において、貯蔵培地は、約10%v/vのDMSOを含み、腫瘍組織は、凍結前に、約2℃~約8℃の範囲の温度で、貯蔵培地中で少なくとも約30分間~約60分間インキュベートされる。
[00359] 一部の実施形態において、凍結腫瘍組織からTILを拡大培養するための方法は、IL-2を含む培養培地中で凍結保存された腫瘍断片をインキュベートすることを含み、ここで、TILの数は拡大される。一部の実施形態において、TILの数は100倍に拡大される。一部の実施形態において、TILの数は150倍に拡大される。一部の実施形態において、TILの数は200倍に拡大される。一部の実施形態において、TILの数は250倍に拡大される。一部の実施形態において、TILの数は約300倍に拡大される。一部の実施形態において、TILの数は約350倍に拡大される。一部の実施形態において、TILの数は約400倍に拡大される。一部の実施形態において、TILの数は約450倍に拡大される。一部の実施形態において、TILの数は約500倍に拡大される。一部の実施形態において、TILの数は約550倍に拡大される。一部の実施形態において、TILの数は約600倍に拡大される。一部の実施形態において、TILの数は約700倍に拡大される。一部の実施形態において、TILの数は約750倍に拡大される。一部の実施形態において、TILの数は約800倍に拡大される。一部の実施形態において、TILの数は約850倍に拡大される。一部の実施形態において、TILの数は約900倍に拡大される。一部の実施形態において、TILの数は約1000倍に拡大される。一部の実施形態において、TILの数は約1200倍に拡大される。一部の実施形態において、TILの数は約1500倍に拡大される。一部の実施形態において、TILの数は約1600倍に拡大される。一部の実施形態において、TILの数は約2000倍に拡大される。一部の実施形態において、TILの数は約2100倍に拡大される。一部の実施形態において、TILの数は約2200倍に拡大される。一部の実施形態において、TILの数は約2500倍に拡大される。一部の実施形態において、TILの数は2500倍を超えて拡大される。
[00360] 一部の実施形態において、凍結腫瘍組織からTILを製造するための方法は、
(a)腫瘍組織を凍結状態で貯蔵することであって、腫瘍組織を貯蔵する方法が、
(i)腫瘍組織をトリミングして過剰の非腫瘍組織を除去すること;
(ii)貯蔵培地を含有する閉鎖可能な容器内に腫瘍組織を置くこと;
(iii)腫瘍組織及び貯蔵培地を含有する容器を、約2℃~約8℃の範囲の温度で、約20分間~約70分間インキュベートすること;
(iv)容器を冷凍すること;及び
(v)容器が冷凍されたままになるように容器を貯蔵すること
を含むこと;
(b)容器を解凍すること;
(c)ガス透過性容器内の腫瘍組織を第1の細胞培養培地及びインターロイキン2(IL-2)で処置して、TILを提供すること;
(d)少なくとも複数のTILを除去するステップ;及び
(e)ガス透過性容器内で、細胞培養培地、照射フィーダー細胞、OKT-3、及びIL-2を含む第2の細胞培養培地でTILを拡大培養して、拡大された数のTILを提供すること
を含む。
[00361] 一部の実施形態において、凍結腫瘍組織からTILを製造するための方法は、
(a)患者から腫瘍組織を入手すること;
(b)腫瘍組織をトリミングして過剰の非腫瘍組織を除去すること;
(c)貯蔵培地を含有する閉鎖可能な容器内に腫瘍組織を置くこと;
(d)腫瘍組織及び貯蔵培地を含有する容器を、約2℃~約8℃の範囲の温度で、約20分間~約70分間インキュベートすること;
(e)容器を冷凍すること;
(f)容器が冷凍されたままになるように容器を貯蔵すること;
(g)容器を解凍すること;
(h)ガス透過性容器内の腫瘍組織を第1の細胞培養培地及びインターロイキン2(IL-2)で処置して、TILを提供すること;
(i)少なくとも複数のTILを除去すること;及び
(j)ガス透過性容器内で、細胞培養培地、照射フィーダー細胞、OKT-3、及びIL-2を含む第2の細胞培養培地でTILを拡大培養して、拡大された数のTILを提供すること
を含む。
[00362] 一部の実施形態において、凍結保存された腫瘍断片からTILを製造する方法は、第1の培養培地へのOKT-3への添加をさらに含む。
[00363] 一部の実施形態において、新鮮な腫瘍組織は、直径1.5mm~6mm、且つ厚さ1.5mm~6mmでトリミングされる。さらに他の実施形態において、新鮮な腫瘍組織は、約6mm×6mm×6mmにトリミングされる。一部の実施形態において、新鮮な腫瘍組織は、断面が約1.5mm×1.5mm、約2mm×2mm、約2.5mm×2.5mm、約3mm×3mm、約3.5mm×3.5mm、約4mm×4mm、約4.5mm×4.5mm、約5mm×5mm、約5.5mm×約5.5mm、又は約6mm×6mmの断片にトリミングされる。
[00364] 一部の実施形態において、貯蔵培地は、抗菌剤をさらに含む。一部の実施形態において、抗菌剤はゲンタマイシンである。一部の実施形態において、貯蔵培地は、少なくとも20μg/mLの濃度のゲンタマイシンを含む。一部の実施形態において、貯蔵培地は、少なくとも50μg/mLの濃度のゲンタマイシンを含む。一部の実施形態において、貯蔵培地は、抗菌剤、抗真菌剤、及びそれらの組み合わせを含む。一部の実施形態において、抗真菌剤は、アムホテリシンBであり、約0.25μg/mLから約2.5μg/mLまで存在する。一部の実施形態において、抗真菌剤は、Fungin(商標)であり、約5μg/mLから約50μg/mLまで存在する。
[00365] 一部の実施形態において、腫瘍組織は、生理緩衝等張食塩水で洗浄される。一部の実施形態において、洗浄は、少なくとも各3分、3回の連続洗浄を含み、各連続洗浄の後に生理緩衝等張食塩水が交換される。一部の実施形態において、生理緩衝等張食塩水は、ハンクス平衡塩類溶液(HBSS)を含む。一部の実施形態において、生理緩衝等張食塩水は、トリス緩衝生理食塩水(TBS)を含む。一部の実施形態において、生理緩衝等張食塩水は、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)を含む。一部の実施形態において、生理緩衝等張食塩水は、ダルベッコのリン酸緩衝生理食塩水(DPBS)を含む。一部の実施形態において、1回の連続洗浄における生理緩衝等張食塩水は、1回以上の他の連続洗浄において使用されるものとは異なる生理緩衝等張食塩水であってもよい。
[00366] 一部の実施形態において、解凍ステップは、容器を37℃の水浴に約5分間浸漬することを含む。
[00367] 一部の実施形態において、凍結ステップは、約-125℃~約-195℃で容器を冷凍することを含む。一部の実施形態において、容器は、約-125℃~約-150℃の温度で冷凍され;一部の実施形態において、容器は、約-125℃~約-145℃の温度で冷凍され;さらなる実施形態において、容器は、約-135℃の温度で冷凍される。
[00368] 一部の実施形態において、方法は、ヒト対象からの新鮮な腫瘍サンプルを用いて実施される。
[00369] 一部の実施形態において、腫瘍組織は、黒色腫腫瘍組織、頭頸部腫瘍組織、乳房腫瘍組織、腎腫瘍組織、膵臓腫瘍組織、神経膠芽腫腫瘍組織、肺腫瘍組織、結腸直腸腫瘍組織、肉腫腫瘍組織、トリプルネガティブ乳房腫瘍組織、子宮頸部腫瘍組織、子宮内膜腫瘍組織、甲状腺腫瘍組織、卵巣腫瘍組織、頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)組織、及びHPV陽性腫瘍組織からなる群から選択される。
[00370] 一部の実施形態において、方法は、第1の拡大培養(又は第1の培養)ステップと第2の拡大培養(又は第2の培養)ステップとの間に分割をさらに含む。一実施形態において、分割は約16日目に行う。一部の実施形態において、第1の培養ステップは約11日で完了する。他の実施形態において、第1の拡大培養(又は第1の培養)ステップは、約7日で完了する。さらに他の実施形態において、第1の拡大培養(又は第1の培養)ステップは約7日で完了し、第2の拡大培養(又は第2の培養)ステップは約14日で完了する。一部の実施形態において、ステップ(c)から(e)は、約22日で完了する。さらに他の実施形態において、該当する場合、ステップ(c)から(e)又はステップ(h)から(j)は、約21日で完了し;一部の実施形態において、該当する場合、ステップ(c)から(e)又はステップ(h)から(j)は、約20日で完了し;一部の実施形態において、該当する場合、ステップ(c)から(e)又はステップ(h)から(j)は、約16日で完了する。
[00371] 一部の実施形態において、第1の培養培地は、OKT-3を含む。
[00372] 一部の実施形態において、本発明は、それを必要とするヒト対象のための癌を処置する方法を提供し、そのような方法は、
(a)腫瘍組織を凍結状態で貯蔵することであって、腫瘍組織を貯蔵する方法が、
(i)腫瘍組織をトリミングして過剰の非腫瘍組織を除去すること;
(ii)貯蔵培地を含有する閉鎖可能な容器内に腫瘍組織を置くこと;
(iii)腫瘍組織及び貯蔵培地を含有する容器を、約2℃~約8℃の範囲の温度で、約30分間インキュベートすること;
(iv)液体窒素の気相を使用して容器を冷凍すること;及び
(v)容器を液体窒素温度の気相で貯蔵すること
を含むこと;
(b)腫瘍組織を解凍するステップ;
(c)腫瘍組織を閉鎖系に加えること;
(d)IL-2を有する細胞培地で腫瘍組織からの第1のTIL集団を培養し第2のTIL集団を生じさせることにより第1の拡大培養を実施することであって、第1の拡大培養は、第1ガス透過性表面積を提供する閉鎖型容器内で実施され、第1の拡大培養は、第2のTIL集団を得るため約3~14日間行われ、第2のTIL集団は、第1のTIL集団よりも少なくとも50倍数が多く、ステップ(c)からステップ(d)への移行は系を開放せずに発生すること;
(e)第2のTIL集団の細胞培養培地に追加のIL-2、OKT-3、及び抗原提示細胞(APC)を補充することにより第2の拡大培養を実施して第3のTIL集団を生じさせることであって、第3のTIL集団を入手するために第2の拡大培養が約7~14日間実施され、第3のTIL集団は、第2のTIL集団と比べてエフェクターT細胞及び/又はセントラルメモリーT細胞の増加サブ集団を含む治療用TIL集団であり、第2の拡大培養は第2のガス透過性表面積を提供する閉鎖型容器で行われ、及びステップ(d)からステップ(e)への移行は系を開放せずに発生すること;
(f)ステップ(f)から得られた治療用TIL集団を回収することであって、ステップ(e)からステップ(f)への移行は、系を開放せずに発生すること;
(g)ステップ(f)で回収したTIL集団を輸注バッグに移すことであって、ステップ(f)から(g)への移行は、系を開放せずに発生すること;
(h)凍結保存プロセスを使用して、ステップ(g)で回収したTIL集団を含む輸注バッグを凍結保存すること;及び
(i)ステップ(g)における輸注バッグから治療有効投与量の第3のTIL集団を対象に投与すること
を含む。
[00373] 一部の実施形態において、本発明は、それを必要とするヒト対象のための癌を処置する方法を提供し、そのような方法は、
(a)対象から腫瘍組織を入手すること;
(b)腫瘍組織をトリミングして過剰の非腫瘍組織を除去すること;
(c)貯蔵培地を含有する閉鎖可能な容器内に腫瘍組織を置くこと;
(d)腫瘍組織及び貯蔵培地を含有する容器を、約2℃~約8℃の範囲の温度で、約30分間インキュベートすること;
(e)容器を液体窒素の気相を使用して冷凍すること;
(f)容器を液体窒素温度の気相で貯蔵すること;
(g)腫瘍組織を解凍すること;
(h)腫瘍組織を閉鎖系に加えること;
(i)IL-2を有する細胞培地で腫瘍組織からの第1のTIL集団を培養し第2のTIL集団を生じさせることにより第1の拡大培養を閉鎖系で実施することであって、第1の拡大培養は、第1ガス透過性表面積を提供する閉鎖型容器内で実施され、第1の拡大培養は、第2のTIL集団を得るため約3~14日間行われ、第2のTIL集団は、第1のTIL集団よりも少なくとも50倍数が多く、ステップ(h)からステップ(i)への移行は系を開放せずに発生すること;
(j)第2のTIL集団の細胞培養培地に追加のIL-2、OKT-3、及び抗原提示細胞(APC)を補充することにより第2の拡大培養を実施して第3のTIL集団を生じさせることであって、第3のTIL集団を入手するために第2の拡大培養が約7~14日間実施され、第3のTIL集団は、第2のTIL集団と比べてエフェクターT細胞及び/又はセントラルメモリーT細胞の増加サブ集団を含む治療用TIL集団であり、第2の拡大培養は第2のガス透過性表面積を提供する閉鎖型容器で行われ、及びステップ(i)からステップ(j)への移行は系を開放せずに発生すること;
(k)ステップ(j)から得られた治療用TIL集団を回収することであって、ステップ(j)からステップ(k)への移行は、系を開放せずに発生すること;
(l)ステップ(k)で回収した治療用TILを輸注バッグに移すことであって、ステップ(k)から(l)への移行は、系を開放せずに発生すること;
(m)凍結保存プロセスを使用して、ステップ(l)からの治療用TIL集団を含む輸注バッグを凍結保存すること;
(n)ステップ(m)からの輸注バッグ内の治療用TIL集団を解凍すること;及び
(o)ステップ(n)における輸注バッグから治療有効投与量の治療用TIL集団を対象に投与すること
を含む、拡大培養された腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を投与することを含む。
[00374] 一部の実施形態において、癌は、子宮頸癌、頭頸部癌(例えば、頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)を含む)、膠芽腫、子宮内膜癌、甲状腺癌、結腸直腸癌、卵巣癌、肉腫、膵癌、膀胱癌、乳癌、トリプルネガティブ乳癌、黒色腫、抵抗性黒色腫、転移性黒色腫、及び非小細胞肺癌から選択される。固形腫瘍の組織構造は、柔組織(癌細胞)を含む相互依存的組織コンパートメント、及び癌細胞が分散し支持微小環境を提供し得る支持間質細胞を含む。
[00375] 本発明は、
(a)患者から腫瘍組織を入手することであって、腫瘍組織は、TILを含むこと;
(b)腫瘍組織を凍結状態で貯蔵することであって、腫瘍組織を貯蔵する方法が、凍結前に、腫瘍組織を2℃~8℃で、貯蔵培地中で30分間インキュベートすることを含むこと;
(c)腫瘍組織を解凍すること;
(d)ガス透過性容器内の腫瘍組織を第1の細胞培養培地及びインターロイキン2(IL-2)で処置して、TILを提供すること;
(e)少なくとも複数のTILを除去すること;及び
(f)ガス透過性容器内で、細胞培養培地、照射フィーダー細胞、OKT-3抗体、及びIL-2を含む第2の細胞培養培地でTILを拡大培養して、拡大された数のTILを提供すること
を含む、凍結腫瘍組織から腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を拡大培養する方法を提供する。
[00376] 本発明は、
(a)患者から腫瘍組織を入手することであって、腫瘍組織は、TILを含むこと;
(b)貯蔵培地中で腫瘍組織を2℃~8℃で、貯蔵培地中で30分間インキュベートすること;
(c)腫瘍組織を凍結状態で貯蔵すること;
(d)腫瘍組織を解凍すること;
(e)ガス透過性容器内の腫瘍組織を第1の細胞培養培地及びインターロイキン2(IL-2)で処置して、TILを提供すること;
(f)少なくとも複数のTILを除去すること;及び
(g)ガス透過性容器内で、細胞培養培地、照射フィーダー細胞、OKT-3抗体、及びIL-2を含む第2の細胞培養培地でTILを拡大培養して、拡大された数のTILを提供すること
を含む、凍結腫瘍組織から腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を拡大培養する方法を提供する。
[00377] 一部の実施形態において、凍結腫瘍組織からTILを拡大培養するための方法は、
(a)患者から腫瘍組織を入手することであって、腫瘍組織は、TILを含むこと;
(b)腫瘍組織を凍結状態で貯蔵することであって、腫瘍組織を貯蔵する方法が、
(i)腫瘍組織をトリミングして過剰の非腫瘍組織を除去すること;
(ii)貯蔵培地を含有する閉鎖可能な容器内に腫瘍組織を置くこと;
(iii)腫瘍組織及び貯蔵培地を含有する容器を、約2℃~約8℃の範囲の温度で、約30分間インキュベートすること;
(iv)容器を冷凍すること;及び
(v)容器が冷凍されたままになるように容器を貯蔵すること
を含むこと;
(c)容器を解凍すること;
(d)ガス透過性容器内の腫瘍組織を第1の細胞培養培地及びインターロイキン2(IL-2)で処置して、TILを提供すること;
(e)少なくとも複数のTILを除去すること;及び
(f)ガス透過性容器内で、細胞培養培地、照射フィーダー細胞、OKT-3、及びIL-2を含む第2の細胞培養培地でTILを拡大培養して、拡大された数のTILを提供すること
を含む。
[00378] 一部の実施形態において、凍結腫瘍組織からTILを拡大培養するための方法は、
(a)患者から腫瘍組織を入手することであって、腫瘍組織は、TILを含むこと;
(b)腫瘍組織をトリミングして過剰の非腫瘍組織を除去すること;
(c)貯蔵培地を含有する閉鎖可能な容器内に腫瘍組織を置くこと;
(d)腫瘍組織及び貯蔵培地を含有する容器を、約2℃~約8℃の範囲の温度で、約30分間インキュベートすること;
(e)容器を冷凍すること;
(f)容器が冷凍されたままになるように容器を貯蔵すること;
(g)容器を解凍すること;
(h)ガス透過性容器内の腫瘍組織を第1の細胞培養培地及びインターロイキン2(IL-2)で処置して、TILを提供すること;
(i)少なくとも複数のTILを除去すること;及び
(j)ガス透過性容器内で、細胞培養培地、照射フィーダー細胞、OKT-3、及びIL-2を含む第2の細胞培養培地でTILを拡大培養して、拡大された数のTILを提供すること
を含む。
[00379] 一部の実施形態において、腫瘍組織は、生理緩衝等張食塩水で洗浄される。一部の実施形態において、洗浄は、少なくとも各3分、3回の連続洗浄を含み、各連続洗浄の後に生理緩衝等張食塩水が交換される。一部の実施形態において、生理緩衝等張食塩水は、ハンクス平衡塩類溶液(HBSS)を含む。一部の実施形態において、生理緩衝等張食塩水は、トリス緩衝生理食塩水(TBS)を含む。一部の実施形態において、生理緩衝等張食塩水は、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)を含む。一部の実施形態において、生理緩衝等張食塩水は、ダルベッコのリン酸緩衝生理食塩水(DPBS)を含む。一部の実施形態において、1回の連続洗浄における生理緩衝等張食塩水は、1回以上の他の連続洗浄において使用されるものとは異なる生理緩衝等張食塩水であってもよい。
[00380] 一部の実施形態において、解凍ステップは、容器を37℃の水浴に約5分間浸漬することを含む。
[00381] 一部の実施形態において、凍結ステップは、約-125℃~約-195℃で容器を冷凍することを含む。一部の実施形態において、容器は、約-125℃~約-150℃の温度で冷凍され;一部の実施形態において、容器は、約-125℃~約-145℃の温度で冷凍され;さらなる実施形態において、容器は、約-135℃の温度で冷凍される。
[00382] 一部の実施形態において、腫瘍組織は、黒色腫腫瘍組織、頭頸部腫瘍組織、乳房腫瘍組織、腎腫瘍組織、膵臓腫瘍組織、神経膠芽腫腫瘍組織、肺腫瘍組織、結腸直腸腫瘍組織、肉腫腫瘍組織、トリプルネガティブ乳房腫瘍組織、子宮頸部腫瘍組織、子宮内膜腫瘍組織、甲状腺腫瘍組織、卵巣腫瘍組織、頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)組織、及びHPV陽性腫瘍組織からなる群から選択される。
[00383] 一部の実施形態において、方法は、第1の拡大培養(又は第1の培養)ステップと第2の拡大培養(又は第2の培養)ステップとの間に分割をさらに含む。一実施形態において、分割は約16日目に行う。一部の実施形態において、第1の培養ステップは約11日で完了する。他の実施形態において、第1の拡大培養(又は第1の培養)ステップは、約7日で完了する。さらに他の実施形態において、第1の拡大培養(又は第1の培養)ステップは約7日で完了し、第2の拡大培養(又は第2の培養)ステップは約14日で完了する。一部の実施形態において、該当する場合、ステップ(d)から(f)又はステップ(h)から(j)は、約22日で完了する。さらに他の実施形態において、該当する場合、ステップ(d)から(f)又はステップ(h)から(j)は、約21日で完了し;一部の実施形態において、該当する場合、ステップ(d)から(f)又はステップ(h)から(j)は、約20日で完了し;一部の実施形態において、該当する場合、ステップ(d)から(f)又はステップ(h)から(j)は、約16日で完了する。
[00384] 一部の実施形態において、本発明は、それを必要とするヒト対象のための癌を処置する方法を提供し、そのような方法は、
(a)対象から腫瘍組織を入手することであって、腫瘍組織は、TILを含むこと;
(b)腫瘍組織を凍結状態で貯蔵することであって、腫瘍組織を貯蔵する方法が、
(i)腫瘍組織をトリミングして過剰の非腫瘍組織を除去すること;
(ii)貯蔵培地を含有する閉鎖可能な容器内に腫瘍組織を置くこと;
(iii)腫瘍組織及び貯蔵培地を含有する容器を、約2℃~約8℃の範囲の温度で、約20~約70分間インキュベートすること;
(iv)液体窒素の気相を使用して容器を冷凍すること;及び
(v)容器を液体窒素温度の気相で貯蔵すること
を含むこと;
(c)腫瘍組織を解凍すること;
(d)腫瘍組織を閉鎖系に加えること;
(e)IL-2を有する細胞培地で腫瘍組織からの第1のTIL集団を培養し第2のTIL集団を生じさせることにより第1の拡大培養を実施することであって、第1の拡大培養は、第1ガス透過性表面積を提供する閉鎖型容器内で実施され、第1の拡大培養は、第2のTIL集団を得るため約3~14日間行われ、第2のTIL集団は、第1のTIL集団よりも少なくとも50倍数が多く、ステップ(d)からステップ(e)への移行は系を開放せずに発生すること;
(f)第2のTIL集団の細胞培養培地に追加のIL-2、OKT-3、及び抗原提示細胞(APC)を補充することにより第2の拡大培養を実施して第3のTIL集団を生じさせることであって、第3のTIL集団を入手するために第2の拡大培養が約7~14日間実施され、第3のTIL集団は、第2のTIL集団と比べてエフェクターT細胞及び/又はセントラルメモリーT細胞の増加サブ集団を含む治療用TIL集団であり、第2の拡大培養は第2のガス透過性表面積を提供する閉鎖型容器で行われ、及びステップ(e)からステップ(f)への移行は系を開放せずに発生すること;
(g)ステップ(f)から得られた治療用TIL集団を回収することであって、ステップ(f)からステップ(g)への移行は、系を開放せずに発生すること;
(h)ステップ(g)で回収したTIL集団を輸注バッグに移すことであって、ステップ(g)から(h)への移行は、系を開放せずに発生すること
(i)凍結保存プロセスを使用して、ステップ(h)で回収したTIL集団を含む輸注バッグを凍結保存すること;及び
(j)ステップ(i)における輸注バッグから治療有効投与量の第3のTIL集団を対象に投与すること
を含む。
[00385] 一部の実施形態において、本発明は、それを必要とするヒト対象のための癌を処置する方法を提供し、そのような方法は、
(a)対象から腫瘍組織を入手することであって、腫瘍組織は、TILを含むこと;
(b)腫瘍組織をトリミングして過剰の非腫瘍組織を除去すること;
(c)貯蔵培地を含有する閉鎖可能な容器内に腫瘍組織を置くこと;
(d)腫瘍組織及び貯蔵培地を含有する容器を、約2℃~約8℃の範囲の温度で、約20~約70分間インキュベートすること;
(e)容器を液体窒素の気相を使用して冷凍すること;
(f)容器を液体窒素温度の気相で貯蔵すること;
(g)腫瘍組織を解凍すること;
(h)腫瘍組織を閉鎖系に加えること;
(i)IL-2を有する細胞培地で腫瘍組織からの第1のTIL集団を培養し第2のTIL集団を生じさせることにより第1の拡大培養を閉鎖系で実施することであって、第1の拡大培養は、第1ガス透過性表面積を提供する閉鎖型容器内で実施され、第1の拡大培養は、第2のTIL集団を得るため約3~14日間行われ、第2のTIL集団は、第1のTIL集団よりも少なくとも50倍数が多く、ステップ(h)からステップ(i)への移行は系を開放せずに発生すること;
(j)第2のTIL集団の細胞培養培地に追加のIL-2、OKT-3、及び抗原提示細胞(APC)を補充することにより第2の拡大培養を実施して第3のTIL集団を生じさせることであって、第3のTIL集団を入手するために第2の拡大培養が約7~14日間実施され、第3のTIL集団は、第2のTIL集団と比べてエフェクターT細胞及び/又はセントラルメモリーT細胞の増加サブ集団を含む治療用TIL集団であり、第2の拡大培養は第2のガス透過性表面積を提供する閉鎖型容器で行われ、及びステップ(i)からステップ(j)への移行は系を開放せずに発生すること;
(k)ステップ(j)から得られた治療用TIL集団を回収することであって、ステップ(j)からステップ(k)への移行は、系を開放せずに発生すること;
(l)ステップ(k)で回収した治療用TIL集団を輸注バッグに移すことであって、ステップ(k)から(l)への移行は、系を開放せずに発生すること;
(m)凍結保存プロセスを使用して、ステップ(l)からの治療用TIL集団を含む輸注バッグを凍結保存すること;
(o)ステップ(m)からの輸注バッグ内の治療用TIL集団を解凍すること;及び
(p)ステップ(o)における輸注バッグから治療有効投与量の治療用TIL集団を対象に投与すること
を含む。
[00386] 一部の実施形態において、凍結腫瘍組織からTILを拡大培養するための方法は、
(a)腫瘍組織を凍結状態で貯蔵することであって、腫瘍組織を貯蔵する方法が、
(i)腫瘍組織をトリミングして過剰の非腫瘍組織を除去すること;
(ii)貯蔵培地を含有する閉鎖可能な容器内に腫瘍組織を置くこと;
(iii)腫瘍組織及び貯蔵培地を含有する容器を、約2℃~約8℃の範囲の温度で、約30分間インキュベートすること;
(iv)容器を冷凍すること;及び
(v)容器が冷凍されたままになるように容器を貯蔵すること
を含むこと;
(b)容器を解凍すること;
(c)ガス透過性容器内の腫瘍組織を第1の細胞培養培地及びインターロイキン2(IL-2)で処置して、TILを提供すること;
(d)少なくとも複数のTILを除去すること;及び
(e)ガス透過性容器内で、細胞培養培地、照射フィーダー細胞、OKT-3、及びIL-2を含む第2の細胞培養培地でTILを拡大培養して、拡大された数のTILを提供すること
を含む。
[00387] 一部の実施形態において、凍結腫瘍組織からTILを拡大培養するための方法は、
(a)患者から腫瘍組織を入手すること;
(b)腫瘍組織をトリミングして過剰の非腫瘍組織を除去すること;
(c)貯蔵培地を含有する閉鎖可能な容器内に腫瘍組織を置くこと;
(d)腫瘍組織及び貯蔵培地を含有する容器を、約2℃~約8℃の範囲の温度で、約30分間インキュベートすること;
(e)容器を冷凍すること;
(f)容器が冷凍されたままになるように容器を貯蔵すること;
(g)容器を解凍すること;
(h)ガス透過性容器内の腫瘍組織を第1の細胞培養培地及びインターロイキン2(IL-2)で処置して、TILを提供すること;
(i)少なくとも複数のTILを除去すること;及び
(j)ガス透過性容器内で、細胞培養培地、照射フィーダー細胞、OKT-3、及びIL-2を含む第2の細胞培養培地でTILを拡大培養して、拡大された数のTILを提供すること
を含む。
[00388] 一部の実施形態において、新鮮な腫瘍組織は、直径1.5mm~6mm、且つ厚さ約1.5mm~約6mmでトリミングされる。さらに他の実施形態において、新鮮な腫瘍組織は、約6mm×6mm×6mmにトリミングされる。
[00389] 一部の実施形態において、貯蔵培地は、抗菌剤をさらに含む。一部の実施形態において、抗菌剤はゲンタマイシンである。一部の実施形態において、貯蔵培地は、少なくとも20μg/mLの濃度のゲンタマイシンを含む。一部の実施形態において、貯蔵培地は、少なくとも50μg/mLの濃度のゲンタマイシンを含む。一部の実施形態において、貯蔵培地は、抗菌剤、抗真菌剤、及びそれらの組み合わせを含む。一部の実施形態において、抗真菌剤は、アムホテリシンBであり、約0.25μg/mLから約2.5μg/mLまで存在する。一部の実施形態において、抗真菌剤は、ファンギン(fungin)であり、約5μg/mLから約50μg/mLまで存在する。
[00390] 一部の実施形態において、新鮮な腫瘍組織は、方法のトリミングステップを実施する前に、最初にハンクス平衡塩類溶液(HBSS)で洗浄される。一部の実施形態において、洗浄は、少なくとも各3分、少なくとも3回の連続洗浄を含み、HBSSは、各洗浄後に交換される。
[00391] 一部の実施形態において、解凍ステップは、容器を37℃の水浴に約5分間浸漬することを含む。
[00392] 一部の実施形態において、凍結ステップは、約-125℃~約-195℃で容器を冷凍することを含む。一部の実施形態において、容器は、約-125℃~約-150℃で冷凍され;一部の実施形態において、容器は、約-125℃~約-145℃で冷凍され;さらなる実施形態において、容器は、約-135℃で冷凍される。
[00393] 一部の実施形態において、方法は、ヒト対象からの新鮮な腫瘍サンプルを用いて実施される。
[00394] 一部の実施形態において、腫瘍組織は、黒色腫腫瘍組織、頭頸部腫瘍組織、乳房腫瘍組織、腎腫瘍組織、膵臓腫瘍組織、神経膠芽腫腫瘍組織、肺腫瘍組織、結腸直腸腫瘍組織、肉腫腫瘍組織、トリプルネガティブ乳房腫瘍組織、子宮頸部腫瘍組織、子宮内膜腫瘍組織、甲状腺腫瘍組織、卵巣腫瘍組織、頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)、及びHPV陽性腫瘍組織からなる群から選択される。
[00395] 一部の実施形態において、方法は、第1の拡大培養(又は第1の培養)ステップと第2の拡大培養(又は第2の培養)ステップとの間に分割をさらに含む。一実施形態において、分割は16日目に行う。一部の実施形態において、第1の培養ステップは約11日で完了する。他の実施形態において、第1の拡大培養(又は第1の培養)ステップは、約7日で完了する。さらに他の実施形態において、第1の拡大培養(又は第1の培養)ステップは約7日で完了し、第2の拡大培養(又は第2の培養)ステップは約14日で完了する。一部の実施形態において、該当する場合、ステップ(c)から(e)又はステップ(h)から(j)は、約22日で完了する。さらに他の実施形態において、該当する場合、ステップ(c)から(e)又はステップ(h)から(j)は、21日で完了し;一部の実施形態において、該当する場合、ステップ(c)から(e)又はステップ(h)から(j)は、約20日で完了し;一部の実施形態において、該当する場合、ステップ(c)から(e)又はステップ(h)から(j)は、約16日で完了する。
[00396] 一部の実施形態において、本発明は、それを必要とするヒト対象のための癌を処置する方法を提供し、そのような方法は、
(a)腫瘍組織を凍結状態で貯蔵することであって、腫瘍組織を貯蔵する方法が、
(i)腫瘍組織をトリミングして過剰の非腫瘍組織を除去すること;
(ii)貯蔵培地を含有する閉鎖可能な容器内に腫瘍組織を置くこと;
(iii)腫瘍組織及び貯蔵培地を含有する容器を、約2℃~約8℃の範囲の温度で、約20~約70分間インキュベートすること;
(iv)液体窒素の気相を使用して容器を冷凍すること;及び
(v)容器を液体窒素温度の気相で貯蔵すること
を含むこと;
(b)腫瘍組織を解凍すること;
(c)腫瘍断片を閉鎖系に加えること;
(d)IL-2を有する細胞培地で第1のTIL集団を培養し第2のTIL集団を生じさせることにより第1の拡大培養を実施することであって、第1の拡大培養は、第1ガス透過性表面積を提供する閉鎖型容器内で実施され、第1の拡大培養は、第2のTIL集団を得るため約3~14日間行われ、第2のTIL集団は、第1のTIL集団よりも少なくとも50倍数が多く、ステップ(c)からステップ(d)への移行は系を開放せずに発生すること;
(e)第2のTIL集団の細胞培養培地に追加のIL-2、OKT-3、及び抗原提示細胞(APC)を補充することにより第2の拡大培養を実施して第3のTIL集団を生じさせることであって、第3のTIL集団を入手するために第2の拡大培養が約7~14日間実施され、第3のTIL集団は、第2のTIL集団と比べてエフェクターT細胞及び/又はセントラルメモリーT細胞の増加サブ集団を含む治療用TIL集団であり、第2の拡大培養は第2のガス透過性表面積を提供する閉鎖型容器で行われ、及びステップ(d)からステップ(e)への移行は系を開放せずに発生すること;
(f)ステップ(f)から得られた治療用TIL集団を回収することであって、ステップ(e)からステップ(f)への移行は、系を開放せずに発生すること;
(g)ステップ(f)で回収したTIL集団を輸注バッグに移すことであって、ステップ(f)から(g)への移行は、系を開放せずに発生すること;
(h)凍結保存プロセスを使用して、ステップ(g)で回収したTIL集団を含む輸注バッグを凍結保存すること;及び
(i)ステップ(g)における輸注バッグから治療有効投与量の第3のTIL集団を対象に投与すること
を含む。
[00397] 一部の実施形態において、本発明は、それを必要とするヒト対象のための癌を処置する方法を提供し、そのような方法は、
(a)対象から腫瘍組織を入手すること;
(b)腫瘍組織をトリミングして過剰の非腫瘍組織を除去すること;
(c)貯蔵培地を含有する閉鎖可能な容器内に腫瘍組織を置くこと;
(d)腫瘍組織及び貯蔵培地を含有する容器を、約2℃~約8℃の範囲の温度で、約20~約70分間インキュベートすること;
(e)容器を液体窒素の気相を使用して冷凍すること;
(f)容器を液体窒素温度の気相で貯蔵すること;
(g)腫瘍組織を解凍すること;
(h)腫瘍組織を閉鎖系に加えること;
(i)IL-2を有する細胞培地で腫瘍組織からの第1のTIL集団を培養し第2のTIL集団を生じさせることにより第1の拡大培養を実施することであって、第1の拡大培養は、第1ガス透過性表面積を提供する閉鎖型容器内で実施され、第1の拡大培養は、第2のTIL集団を得るため約3~14日間行われ、第2のTIL集団は、第1のTIL集団よりも少なくとも50倍数が多く、ステップ(h)からステップ(i)への移行は系を開放せずに発生すること;
(j)第2のTIL集団の細胞培養培地に追加のIL-2、OKT-3、及び抗原提示細胞(APC)を補充することにより第2の拡大培養を実施して第3のTIL集団を生じさせることであって、第3のTIL集団を入手するために第2の拡大培養が約7~14日間実施され、第3のTIL集団は、第2のTIL集団と比べてエフェクターT細胞及び/又はセントラルメモリーT細胞の増加サブ集団を含む治療用TIL集団であり、第2の拡大培養は第2のガス透過性表面積を提供する閉鎖型容器で行われ、及びステップ(i)からステップ(j)への移行は系を開放せずに発生すること;
(k)ステップ(j)から得られた治療用TIL集団を回収することであって、ステップ(j)からステップ(k)への移行は、系を開放せずに発生すること;
(l)ステップ(k)で回収した治療用TIL集団を輸注バッグに移すことであって、ステップ(k)から(l)への移行は、系を開放せずに発生すること;
(m)凍結保存プロセスを使用して、ステップ(l)からの治療用TIL集団を含む輸注バッグを凍結保存すること;
(n)ステップ(m)からの輸注バッグ内の治療用TIL集団を解凍すること;及び
(o)ステップ(n)における輸注バッグから治療有効投与量の治療用TIL集団を対象に投与すること
を含む。
[00398] 一部の実施形態において、癌は、子宮頸癌、頭頸部癌(例えば、頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)を含む)、膠芽腫、子宮内膜癌、甲状腺癌、結腸直腸癌、卵巣癌、肉腫、膵癌、膀胱癌、乳癌、トリプルネガティブ乳癌、黒色腫、抵抗性黒色腫、転移性黒色腫、及び非小細胞肺癌から選択される。固形腫瘍の組織構造は、柔組織(癌細胞)を含む相互依存的組織コンパートメント、及び癌細胞が分散し支持微小環境を提供し得る支持間質細胞を含む。
[00399] 本発明は、
(a)患者から腫瘍組織を入手することであって、腫瘍組織は、TILを含むこと;
(b)腫瘍組織を凍結状態で貯蔵することであって、腫瘍組織を貯蔵する方法が、凍結前に、腫瘍組織を約2℃~約8℃の範囲の温度で、貯蔵培地中で約20~約70分間インキュベートすることを含むこと;
(c)腫瘍組織を解凍すること;
(d)ガス透過性容器内の腫瘍組織を第1の細胞培養培地及びインターロイキン2(IL-2)で処置して、TILを提供すること;
(e)少なくとも複数のTILを除去すること;及び
(f)ガス透過性容器内で、細胞培養培地、照射フィーダー細胞、OKT-3抗体、及びIL-2を含む第2の細胞培養培地でTILを拡大培養して、拡大された数のTILを提供すること
を含む、凍結腫瘍組織から腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を拡大培養する方法を提供する。
[00400] 本発明は、
(a)患者から腫瘍組織を入手することであって、腫瘍組織は、TILを含むこと;
(b)腫瘍組織を約2℃~約8℃の範囲の温度で、貯蔵培地中で約20~70分間インキュベートすること;
(c)腫瘍組織を凍結状態で貯蔵すること;
(d)腫瘍組織を解凍すること;
(e)ガス透過性容器内の腫瘍組織を第1の細胞培養培地及びインターロイキン2(IL-2)で処置して、TILを提供すること;
(f)少なくとも複数のTILを除去すること;及び
(g)ガス透過性容器内で、細胞培養培地、照射フィーダー細胞、OKT-3抗体、及びIL-2を含む第2の細胞培養培地でTILを拡大培養して、拡大された数のTILを提供すること
を含む、凍結腫瘍組織から腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を拡大培養する方法を提供する。
[00401] 一部の実施形態において、凍結腫瘍組織からTILを拡大培養するための方法は、
(a)患者から腫瘍組織を入手することであって、腫瘍組織は、TILを含むこと;
(b)腫瘍組織を凍結状態で貯蔵することであって、腫瘍組織を貯蔵する方法が、
(i)腫瘍組織をトリミングして過剰の非腫瘍組織を除去すること;
(ii)貯蔵培地を含有する閉鎖可能な容器内に腫瘍組織を置くこと;
(iii)腫瘍組織及び貯蔵培地を含有する容器を、約2℃~約8℃の範囲の温度で、約30分間インキュベートすること;
(iv)容器を冷凍すること;及び
(v)容器が冷凍されたままになるように容器を貯蔵すること
を含むこと;
(c)容器を解凍すること;
(d)ガス透過性容器内の腫瘍組織を第1の細胞培養培地及びインターロイキン2(IL-2)で処置して、TILを提供すること;
(e)少なくとも複数のTILを除去すること;及び
(f)ガス透過性容器内で、細胞培養培地、照射フィーダー細胞、OKT-3、及びIL-2を含む第2の細胞培養培地でTILを拡大培養して、拡大された数のTILを提供すること
を含む。
[00402] 一部の実施形態において、新鮮な腫瘍組織は、組織トリミングステップを実施する前に、最初にハンクス平衡塩類溶液(HBSS)で洗浄される。一部の実施形態において、洗浄は、少なくとも各3分、少なくとも3回の連続洗浄を含み、HBSSは、各洗浄後に交換される。
[00403] 一部の実施形態において、解凍ステップは、容器を37℃の水浴に約5分間浸漬することを含む。
[00404] 一部の実施形態において、凍結ステップは、約-125℃~約-195℃の温度で容器を冷凍することを含む。一部の実施形態において、容器は、約-125℃~約-150℃の温度で冷凍され;一部の実施形態において、容器は、約-125℃~約-145℃の温度で冷凍され;さらなる実施形態において、容器は、約-135℃の温度で冷凍される。
[00405] 一部の実施形態において、腫瘍組織は、黒色腫腫瘍組織、頭頸部腫瘍組織、乳房腫瘍組織、腎腫瘍組織、膵臓腫瘍組織、神経膠芽腫腫瘍組織、肺腫瘍組織、結腸直腸腫瘍組織、肉腫腫瘍組織、トリプルネガティブ乳房腫瘍組織、子宮頸部腫瘍組織、子宮内膜腫瘍組織、甲状腺腫瘍組織、卵巣腫瘍組織、頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)、及びHPV陽性腫瘍組織からなる群から選択される。
[00406] 一部の実施形態において、方法は、第1の拡大培養(又は第1の培養)ステップと第2の拡大培養(又は第2の培養)ステップとの間に分割をさらに含む。一実施形態において、分割は16日目に行う。一部の実施形態において、第1の培養ステップは約11日で完了する。他の実施形態において、第1の拡大培養(又は第1の培養)ステップは、約7日で完了する。さらに他の実施形態において、第1の拡大培養(又は第1の培養)ステップは約7日で完了し、第2の拡大培養(又は第2の培養)ステップは約14日で完了する。一部の実施形態において、該当する場合、ステップ(d)から(f)又はステップ(e)から(g)は、約22日で完了する。さらに他の実施形態において、該当する場合、ステップ(d)から(f)又はステップ(e)から(g)は、約21日で完了し;一部の実施形態において、該当する場合、ステップ(d)から(f)又はステップ(e)から(g)は、約20日で完了し;一部の実施形態において、該当する場合、ステップ(d)から(f)又はステップ(e)から(g)は、約16日で完了する。
[00407] 一部の実施形態において、本発明は、それを必要とするヒト対象のための癌を処置する方法を提供し、そのような方法は、
(a)対象から腫瘍組織を入手することであって、腫瘍組織は、TILを含むこと;
(b)腫瘍組織を凍結状態で貯蔵することであって、腫瘍組織を貯蔵する方法が、
(i)腫瘍組織をトリミングして過剰の非腫瘍組織を除去すること;
(ii)貯蔵培地を含有する閉鎖可能な容器内に腫瘍組織を置くこと;
(iii)腫瘍組織及び貯蔵培地を含有する容器を、約2℃~約8℃の範囲の温度で、約20分間~約70分間インキュベートすること;
(iv)液体窒素の気相を使用して容器を冷凍すること;及び
(v)容器を液体窒素温度の気相で貯蔵すること
を含むこと;
(c)腫瘍組織を解凍すること;
(d)腫瘍組織を閉鎖系に加えること;
(e)IL-2を有する細胞培地で腫瘍組織からの第1のTIL集団を培養し第2のTIL集団を生じさせることにより第1の拡大培養を実施することであって、第1の拡大培養は、第1ガス透過性表面積を提供する閉鎖型容器内で実施され、第1の拡大培養は、第2のTIL集団を得るため約3~14日間行われ、第2のTIL集団は、第1のTIL集団よりも少なくとも50倍数が多く、ステップ(d)からステップ(e)への移行は系を開放せずに発生すること;
(f)第2のTIL集団の細胞培養培地に追加のIL-2、OKT-3、及び抗原提示細胞(APC)を補充することにより第2の拡大培養を実施して第3のTIL集団を生じさせることであって、第3のTIL集団を入手するために第2の拡大培養が約7~14日間実施され、第3のTIL集団は、第2のTIL集団と比べてエフェクターT細胞及び/又はセントラルメモリーT細胞の増加サブ集団を含む治療用TIL集団であり、第2の拡大培養は第2のガス透過性表面積を提供する閉鎖型容器で行われ、及びステップ(e)からステップ(f)への移行は系を開放せずに発生すること;
(g)ステップ(f)から得られた治療用TIL集団を回収することであって、ステップ(f)からステップ(g)への移行は、系を開放せずに発生すること;
(h)ステップ(g)で回収したTIL集団を輸注バッグに移すことであって、ステップ(g)から(h)への移行は、系を開放せずに発生すること
(i)凍結保存プロセスを使用して、ステップ(h)で回収したTIL集団を含む輸注バッグを凍結保存すること;及び
(j)ステップ(i)における輸注バッグから治療有効投与量の第3のTIL集団を対象に投与すること
を含む。
[00408] 一部の実施形態において、新鮮な腫瘍組織は、腫瘍組織貯蔵方法のステップ(i)を実施する前に、最初にハンクス平衡塩類溶液(HBSS)で洗浄される。一部の実施形態において、洗浄は、少なくとも各3分、少なくとも3回の連続洗浄を含み、HBSSは、各洗浄後に交換される。
[00409] 一部の実施形態において、ステップ(c)は、容器を37℃の水浴に約5分間浸漬することを含む。
[00410] 一部の実施形態において、腫瘍組織貯蔵方法のステップ(iv)は、約-125℃~約-195℃の温度で容器を冷凍することを含む。一部の実施形態において、容器は、約-125℃~約-150℃の温度で冷凍され;一部の実施形態において、容器は、約-125℃~約-145℃の温度で冷凍され;さらなる実施形態において、容器は、約-135℃の温度で冷凍される。
[00411] 一部の実施形態において、腫瘍組織は、黒色腫腫瘍組織、頭頸部腫瘍組織、乳房腫瘍組織、腎腫瘍組織、膵臓腫瘍組織、神経膠芽腫腫瘍組織、肺腫瘍組織、結腸直腸腫瘍組織、肉腫腫瘍組織、トリプルネガティブ乳房腫瘍組織、子宮頸部腫瘍組織、子宮内膜腫瘍組織、甲状腺腫瘍組織、卵巣腫瘍組織、頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)、及びHPV陽性腫瘍組織からなる群から選択される。
[00412] 一部の実施形態において、方法は、第1の拡大培養(又は第1の培養)ステップと第2の拡大培養(又は第2の培養)ステップとの間に分割をさらに含む。一実施形態において、分割は16日目に行う。一部の実施形態において、第1の培養ステップは約11日で完了する。他の実施形態において、第1の拡大培養(又は第1の培養)ステップは、約7日で完了する。さらに他の実施形態において、第1の拡大培養(又は第1の培養)ステップは約7日で完了し、第2の拡大培養(又は第2の培養)ステップは約14日で完了する。一部の実施形態において、ステップ(e)から(g)は、約22日で完了する。さらに他の実施形態において、ステップ(e)から(g)は約21日で完了し;一部の実施形態において、ステップ(e)から(g)は、約20日で完了し;一部の実施形態において、ステップ(e)から(g)は、約16日で完了する。
[00413] 一部の実施形態において、第1の拡大培養(又は第1の培養)ステップは、約5日で完了する。さらに他の実施形態において、第1の拡大培養(又は第1の培養)ステップは、約3日で完了する。さらに他の実施形態において、第1の拡大培養(又は第1の培養)ステップは約5日で完了し、第2の拡大培養(又は第2の培養)ステップは約11日で完了する。さらに他の実施形態において、第1の拡大培養(又は第1の培養)ステップは約3日で完了し、第2の拡大培養(又は第2の培養)ステップは約13日で完了する。任意選択により、第2の拡大培養(又は第2の培養)は、第2の拡大培養(又は第2の培養)の5日目又は6日目又はその前後に2つ以上の培養物に分割することができる。
[00414] TILを製造又は拡大培養するための上記の方法の一部の実施形態において、OKT-3は、0日目から培地中に存在する。
[00415] 一部の実施形態において、本発明は、第1の拡大培養(又は第1の培養)のステップにおいて、第1の拡大培養(又は第1の培養)は約5日で完了するように、必要に応じて改変された、対象の癌を処置する前述の方法のいずれかを提供する。
[00416] 一部の実施形態において、本発明は、第1の拡大培養(又は第1の培養)のステップにおいて、第1の拡大培養(又は第1の培養)は約3日で完了するように、必要に応じて改変された、対象の癌を処置する前述の方法のいずれかを提供する。
[00417] 一部の実施形態において、本発明は、第1の拡大培養(又は第1の培養)のステップにおいて、第1の拡大培養(又は第1の培養)は約5日で完了し、第2の拡大培養(又は第2の培養)は約11日で完了するように、必要に応じて改変された、対象の癌を処置する前述の方法のいずれかを提供する。
[00418] 一部の実施形態において、本発明は、第1の拡大培養(又は第1の培養)のステップにおいて、第1の拡大培養(又は第1の培養)は約5日で完了し、第2の拡大培養(又は第2の培養)は約11日で完了し、第2の拡大培養(又は第2の培養)は、第2の拡大培養(又は第2の培養)の5日目又はその前後に2つ以上の培養物に分割されるように、必要に応じて改変された、対象の癌を処置する前述の方法のいずれかを提供する。
[00419] 一部の実施形態において、本発明は、第1の拡大培養(又は第1の培養)のステップにおいて、第1の拡大培養(又は第1の培養)は約3日で完了し、第2の拡大培養(又は第2の培養)は約13日で完了するように、必要に応じて改変された、凍結腫瘍組織から腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を拡大培養する前述の方法のいずれかを提供する。
[00420] 一部の実施形態において、本発明は、第1の拡大培養(又は第1の培養)のステップにおいて、第1の拡大培養(又は第1の培養)は約3日で完了し、第2の拡大培養(又は第2の培養)は約13日で完了し、第2の拡大培養(又は第2の培養)は、第2の拡大培養(又は第2の培養)の6日目又はその前後に2つ以上の培養物に分割されるように、必要に応じて改変された、凍結腫瘍組織から腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を拡大培養する前述の方法のいずれかを提供する。
[00421] 一部の実施形態において、本発明は、第1の拡大培養(又は第1の培養)のステップにおいて、第1の拡大培養(又は第1の培養)は約5日で完了するように、必要に応じて改変された、凍結腫瘍組織から腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を拡大培養する前述の方法のいずれかを提供する。
[00422] 一部の実施形態において、本発明は、第1の拡大培養(又は第1の培養)のステップにおいて、第1の拡大培養(又は第1の培養)は約3日で完了するように、必要に応じて改変された、凍結腫瘍組織から腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を拡大培養する前述の方法のいずれかを提供する。
[00423] 一部の実施形態において、本発明は、第1の拡大培養(又は第1の培養)のステップにおいて、第1の拡大培養(又は第1の培養)は約5日で完了し、第2の拡大培養(又は第2の培養)は約11日で完了するように、必要に応じて改変された、凍結腫瘍組織から腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を拡大培養する前述の方法のいずれかを提供する。
[00424] 一部の実施形態において、本発明は、第1の拡大培養(又は第1の培養)のステップにおいて、第1の拡大培養(又は第1の培養)は約5日で完了し、第2の拡大培養(又は第2の培養)は約11日で完了し、第2の拡大培養(又は第2の培養)は、第2の拡大培養(又は第2の培養)の5日目又はその前後に2つ以上の培養物に分割されるように、必要に応じて改変された、凍結腫瘍組織から腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を拡大培養する前述の方法のいずれかを提供する。
[00425] 一部の実施形態において、本発明は、第1の拡大培養(又は第1の培養)のステップにおいて、第1の拡大培養(又は第1の培養)は約3日で完了し、第2の拡大培養(又は第2の培養)は約13日で完了するように、必要に応じて改変された、凍結腫瘍組織から腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を拡大培養する前述の方法のいずれかを提供する。
[00426] 一部の実施形態において、本発明は、第1の拡大培養(又は第1の培養)のステップにおいて、第1の拡大培養(又は第1の培養)は約3日で完了し、第2の拡大培養(又は第2の培養)は約13日で完了し、第2の拡大培養(又は第2の培養)は、第2の拡大培養(又は第2の培養)の6日目又はその前後に2つ以上の培養物に分割されるように、必要に応じて改変された、凍結腫瘍組織から腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を拡大培養する前述の方法のいずれかを提供する。
[00427] 一部の実施形態において、本発明は、第1の拡大培養(又は第1の培養)のステップにおいて、第1の拡大培養(又は第1の培養)は約3日で完了し、第2の拡大培養(又は第2の培養)は約13日で完了するように、必要に応じて改変された、養子T細胞療法のための腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を調製するための前述の方法のいずれかを提供する。
[00428] 一部の実施形態において、本発明は、第1の拡大培養(又は第1の培養)のステップにおいて、第1の拡大培養(又は第1の培養)は約3日で完了し、第2の拡大培養(又は第2の培養)は約13日で完了し、第2の拡大培養(又は第2の培養)は、第2の拡大培養(又は第2の培養)の6日目又はその前後に2つ以上の培養物に分割されるように、必要に応じて改変された、養子T細胞療法のための腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を調製する前述の方法のいずれかを提供する。
[00429] 一部の実施形態において、本発明は、第1の拡大培養(又は第1の培養)のステップにおいて、第1の拡大培養(又は第1の培養)は約5日で完了するように、必要に応じて改変された、養子T細胞療法のための腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を調製する前述の方法のいずれかを提供する。
[00430] 一部の実施形態において、本発明は、第1の拡大培養(又は第1の培養)のステップにおいて、第1の拡大培養(又は第1の培養)は約3日で完了するように、必要に応じて改変された、養子T細胞療法のための腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を調製する前述の方法のいずれかを提供する。
[00431] 一部の実施形態において、本発明は、第1の拡大培養(又は第1の培養)のステップにおいて、第1の拡大培養(又は第1の培養)は約5日で完了し、第2の拡大培養(又は第2の培養)は約11日で完了するように、必要に応じて改変された、養子T細胞療法のための腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を調製する前述の方法のいずれかを提供する。
[00432] 一部の実施形態において、本発明は、第1の拡大培養(又は第1の培養)のステップにおいて、第1の拡大培養(又は第1の培養)は約5日で完了し、第2の拡大培養(又は第2の培養)は約11日で完了し、第2の拡大培養(又は第2の培養)は、第2の拡大培養(又は第2の培養)の5日目又はその前後に2つ以上の培養物に分割されるように、必要に応じて改変された、養子T細胞療法のための腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を調製する前述の方法のいずれかを提供する。
[00433] 一部の実施形態において、本発明は、第1の拡大培養(又は第1の培養)のステップにおいて、第1の拡大培養(又は第1の培養)は約3日で完了し、第2の拡大培養(又は第2の培養)は約13日で完了するように、必要に応じて改変された、養子T細胞療法のための腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を調製する前述の方法のいずれかを提供する。
[00434] 一部の実施形態において、本発明は、第1の拡大培養(又は第1の培養)のステップにおいて、第1の拡大培養(又は第1の培養)は約3日で完了し、第2の拡大培養(又は第2の培養)は約13日で完了し、第2の拡大培養(又は第2の培養)は、第2の拡大培養(又は第2の培養)の6日目又はその前後に2つ以上の培養物に分割されるように、必要に応じて改変された、養子T細胞療法のための腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を調製する前述の方法のいずれかを提供する。
[00435] 一部の実施形態において、本発明は、第1の拡大培養(又は第1の培養)が限定培地で実施されるように適切に改変された前述の方法のいずれかを提供する。
[00436] 一部の実施形態において、本発明は、第2の拡大培養(又は第2の培養)が限定培地で実施されるように適切に改変された前述の方法のいずれかを提供する。
[00437] 一部の実施形態において、本発明は、第1の拡大培養(又は第1の培養)及び第2の拡大培養(又は第2の培養)が同一又は異なる限定培地で実施されるように適切に改変された前述の方法のいずれかを提供する。
TILの製造方法
[00438] 当業者に公知のTILを拡大培養するための様々な方法が存在する。例えば、その開示が参照により本明細書に組み込まれるJin et al., J. Immunother.35(3):283-292 (2012),“Simplified Method of the Growth of Human Tumor Infiltrating Lymphocytes in Gas-permeable Flasks to Numbers Needed for Patient Treatment,”は、臨床使用のためのTILを産生する簡易化された方法を教示する。Jin et al.は、第1のTIL培養とそれに続く急速拡大培養(REP)プロトコルを教示しており、これを組み合わせることにより、当業者は、臨床的に有用な量のTILを産生することができる。一部の実施形態において、本発明は、腫瘍を凍結保存し、腫瘍を解凍し、Jin et al.に記載されるプロセスを実施するステップを含む、TILを製造する方法を提供する。簡潔には、このプロセスには次のプロセスが含まれる。TILは、最初に、酵素的腫瘍消化物及び鋭的切開によって得られる腫瘍断片(約1~8mm3)から培養され得る。腫瘍消化物は、酵素培地(RPMI 1640、2mM GlutaMAX、10mg/mLゲンタマイシン、30U/mL DNアーゼ、及び1.0mg/mLコラゲナーゼ)中におけるインキュベーションと、それに続く機械的解離(GentleMACS、Miltenyi Biotec、Auburn, CA)によって産生する。腫瘍を酵素培地に置いた直後、それを約1分間機械的に分離する。次いで、材料を5%CO2中37℃で30分間インキュベートし、次いでおよそ1分間再び機械的に破砕し、5%CO2中37℃で30分間再びインキュベートした。次いで、腫瘍は3回目におよそ1分間、機械的に破砕される。3回目の機械的破砕の後、大きな組織片が存在した場合は、5%CO2中、37℃でさらに30分のインキュベーションを伴い、又は伴わず、1回又は2回の更なる機械的分離をサンプルに適用し得る。最終インキュベーションの終わりに、細胞懸濁液が多数の赤血球又は死細胞を含有していた場合、これらの細胞を除去するためにフィコールを用いた密度勾配分離を行うことができる。TIL培養が24ウェルプレート(Costar24ウェル細胞培養クラスター、平底;Corning Incorporated, Corning, NY)で開始される場合、各ウェルに、IL-2(6000IU/mL;Chiron Corp., Emeryville, CA)を含む2mLの完全培地(CM)中、1×106個の腫瘍消化細胞又はおよそ約1~8mm3のサイズの1つの腫瘍断片が播種される。CMは、10%ヒトAB血清、25mMのヘペス、及び約10μg/mLのゲンタマイシンを補充したGlutaMAX含有RPMI 1640を含む。40mL容量及び10cm2のガス透過性シリコン底を有するガス透過性フラスコ(G-Rex 10;Wilson Wolf Manufacturing, New Brighton, MN)内で培養が開始されるとき、各フラスコには、IL-2を含む10~40mLのCM中、10~40×106個の生存可能な腫瘍消化細胞又は5~30個の腫瘍断片が充填される。G-Rex10及び24ウェルプレートのいずれも、加湿インキュベーターにおいて5%CO2下37℃でインキュベートし、培養開始から5日後に培地の半分を取り出して、新鮮なCM及びIL-2を補充し、5日目以降は2~3日毎に培地の半分を交換する。TILのREPは、T-175フラスコとガス透過性バッグ又はガス透過性G-Rexフラスコとを使用して実施される。T-175フラスコ中のTIL REPでは、150mLの培地中に懸濁した1×106個のTILを各T-175フラスコに添加した。TILは、「フィーダー」細胞としての照射(50Gy)された同種異系PBMCと1対100の比で培養し、細胞は、3000IU/mLのIL-2及び30ng/mLの抗CD3を補充したCMとAIM-V培地との1対1混合物(50/50培地)で培養する。T-175フラスコは5%CO2下37℃でインキュベートする。培地の半分は、5日目に、3000IU/mLのIL-2を含む50/50培地を用いて交換される。7日目に、2つのT-175フラスコからの細胞を3Lバッグ中で混合し、5%ヒトAB血清を含む300mLのAIM-V及び3000IU/mLのIL-2を300mLのTIL懸濁液に添加する。各バッグ中の細胞数を毎日又は隔日で数え、新鮮な培地を添加して細胞数を0.5~2.0×106細胞/mLに保った。100cm2ガス透過性シリコン底の500mL容量フラスコ(G-Rex 100、Wilson Wolf)中でのTIL REPについて、3000IU/mLのIL-2及び30ng/mLの抗CD3を添加した400mLの50/50培地中で、5×106~10×106個のTILを照射同種異系PBMCと1対100の比で培養する。G-Rex 100フラスコは5%CO2下37℃でインキュベートされる。5日目、250mLの上清を取り出して遠心ボトルに入れ、1500rpm(491g)で10分間遠心分離する。3000IU/mLのIL-2を含む150mLの新鮮50/50培地にTILペレットを再懸濁し、元のG-Rex100フラスコに加え戻す。TILがG-Rex100フラスコ内で連続的に拡大培養される場合、7日目に各G-Rex100内のTILを各フラスコ内に存在する300mLの培地に懸濁し、細胞懸濁液を3つの100mLアリコートに分割し、それらを3つのG-Rex100フラスコの播種に使用した。5%ヒトAB血清及び3000IU/mLのIL-2を含む150mLのAIM-Vを各フラスコに加える。G-Rex 100フラスコは5%CO2下37℃でインキュベートされ、4日後、各G-Rex100フラスコに3000IU/mLのIL-2を含む150mLのAIM-Vを加えた。細胞は培養14日目に回収される。
[00439] 一部の実施形態において、本発明による拡大培養方法は、凍結腫瘍からの細胞の拡大培養物を調製することを含む。腫瘍サンプルは患者から収集され、本明細書に開示される方法に従って凍結保存される。細胞を拡大培養する準備が整えば、1/100スケールで実施されるプロセスについて、直径2~3mmの凍結腫瘍断片約6個を、37℃の水浴を使用して5+1分間解凍し、ゲンタマイシンを補充した滅菌ハンクス平衡塩類溶液(HBSS)で洗浄する。次いで、6,000IU/mLのrhIL-2を含有するCM1培地又は無血清又は限定培地とともに、断片をG-Rex 10Mフラスコ(Wilson Wolf Mfg., New Brighton, MN)又はその他のガス透過性容器に入れる。これらのプレREP(又は第1の拡大培養)培養物は、37℃のインキュベーター内で5日間インキュベートされる。5日目に、プレREP細胞を回収し、REP(又は第2の拡大培養)は、G-Rex 5Mフラスコ(Wilson Wolf Mfg., New Brighton, MN)又はその他のガス透過性容器内の3,000IU/mLのrhIL-2及び30ng/mLのOKT-3を含有するCM2培地又は無血清若しくは限定培地中で、プレREP TILの10%を25×106又は50×106のPBMCフィーダー細胞と共培養することによって開始される。10日目に、培養物をG-Rex 5Mフラスコ又は10×106個以下の細胞を含有する他のガス透過性容器に分割する。分割培養物を、3,000IU/mLのrhIL-2を含有するCM4培地又は他の無血清若しくは限定培地中でさらに6日間インキュベートする。16日目に、CryoStor10(Biolife, USA)を使用して細胞を回収し、凍結する。このプロセスは、本明細書において「早期REP方法1」プロセス又は「ER-1」と称される。
[00440] 一部の実施形態において、本発明による拡大培養方法は、凍結腫瘍からの細胞の拡大培養物を調製することを含む。腫瘍サンプルは患者から収集され、本明細書に開示される方法に従って凍結保存される。細胞を拡大培養する準備が整えば、1/100スケールで実施されるプロセスについて、直径2~3mmの凍結腫瘍断片約6個を、37℃の水浴を使用して5+1分間解凍し、ゲンタマイシンを補充した滅菌ハンクス平衡塩類溶液(HBSS)で洗浄する。次いで、6,000IU/mLのrhIL-2を含有するCM1培地又は約無血清又は限定培地とともに、断片をG-Rex 10Mフラスコ(Wilson Wolf Mfg., New Brighton, MN)又はその他のガス透過性容器に入れる。これらのプレREP(又は第1の拡大培養)培養物は、37℃のインキュベーター内で3日間インキュベートされる。3日目に、プレREP細胞を回収し、REP(又は第2の拡大培養)は、G-Rex 5Mフラスコ(Wilson Wolf Mfg., New Brighton, MN)又はその他のガス透過性容器内の3,000IU/mLのrhIL-2及び30ng/mLのOKT-3を含有するCM2培地又は無血清若しくは限定培地中で、プレREP TILの10%を25×106又は50×106のPBMCフィーダー細胞と共培養することによって開始される。9日目に、培養物をG-Rex 5Mフラスコ又は10×106個以下の細胞を含有する他のガス透過性容器に分割する。分割培養物を、3,000IU/mLのrhIL-2を含有するCM4培地又は他の無血清若しくは限定培地中でさらに7日間インキュベートする。16日目に、CryoStor10(Biolife, USA)を使用して細胞を回収し、凍結する。このプロセスは、本明細書において「早期REP方法2」プロセス又は「ER-2」と称される。
[00441] 一部の実施形態において、本発明は、腫瘍を凍結保存し、腫瘍を解凍し、以下のプロセスを実施するステップを含む、TILを製造する方法を提供する。TILは、300IU/mLのIL-2又はIL-15(好ましくはIL-2)などのT細胞成長因子の存在下で、任意選択により、HLA-A2結合ペプチド、例えば0.3μM MART-1:26-35(27L)又はgp100:209-217(210M)などのベクターから発現させることができる、癌の(1つ以上の、エピトープ又は細胞などのその抗原部分を含む)抗原を用いたインビトロでの末梢血単核細胞(PBMC)の刺激を使用した急速拡大培養によって産生することができる。インビトロで誘導されたTILは、HLA-A2発現抗原提示細胞にパルスした癌の同じ1つ又は複数の抗原による再刺激によっても急速に拡大培養される。或いは、TILは、例えば、照射自己リンパ球によるか、又は照射HLA-A2+同種異系リンパ球及びIL-2によって再刺激することができる。TILは、各腫瘍細胞ゲノムによってコードされる推定10,000の遺伝子変異の結果として産生された固有の抗原のいずれかを非常に高活性に認識するために選択できる。しかし、抗原は固有である必要はない。T細胞は、エピトープなどの1つ以上の抗原の抗原性部分、又は癌の細胞を含む、癌の1つ以上の抗原の非常に高活性な認識のために選択することができる。「癌の抗原」及び「癌の抗原」は、前述の抗原の全てを包含することを意図している。癌が転移性黒色腫などの黒色腫である場合、好ましくは、TILは、MART-1(MART-1:26-35(27L)など)、gp100(gp100:209-217(210M)など)、又は腫瘍にコードされた突然変異に由来する「固有」の又は患者特異的な抗原の非常に高活性な認識のために選択される。TILによる非常に高活性な認識を選択することができる他の適切な黒色腫抗原には、これらに限定されないが、チロシナーゼ、チロシナーゼ関連タンパク質(TRP)1、TRP2、及びMAGEが含まれる。肺癌、乳癌、結腸癌、前立腺癌などの処置のために、NY-ESO-1、テロメラーゼ、p53、HER2/neu、癌胎児性抗原、又は前立腺特異抗原などの抗原を使用して、TILによる非常に高活性な認識を選択できる。選択できるTILには、これらに限定されないが、チロシナーゼ、チロシナーゼ関連タンパク質が含まれる。
[00442] IL-2ベースのTIL拡大培養と、それに続く「急速拡大培養プロセス」(REP:rapid expansion process)が、その速さ及び効率から、TIL拡大培養に好ましい方法となりつつある。Dudley, et al., Science 2002, 298, 850-54;Dudley, et al., J. Clin.Oncol.2005, 23, 2346-57;Dudley, et al., J. Clin.Oncol.2008, 26, 5233-39;Riddell, et al., Science 1992, 257, 238-41;Dudley, et al., J. Immunother.2003, 26, 332-42。REPは14日の期間でTILの1,000倍の拡大をもたらすことができるが、それにはフィーダー細胞として、多くの場合に複数のドナーからの、大過剰の(例えば200倍の)照射した同種異系末梢血単核球(PBMC)、並びに抗CD3抗体(OKT3)及び高用量のIL-2が必要である。Dudley, et al., J. Immunother. 2003, 26, 332-42。凍結保存された腫瘍断片は、治療用又は他の目的のためにTILを製造するための初期又は第1の培養の適切な出発点である。
[00443] これらの特徴のいくつかを含むプロセス2Aとして知られるTILプロセスの例を図1に示す。プロセス1Cとして知られる別の例示的なTILプロセスを説明し、図5及び6のプロセス2Aと比較する。プロセス2Aの実施形態を図1に示す。
[00444] 本明細書において考察される通り、本発明は、患者への移植前に凍結保存TILを再刺激することによりその代謝活性、ひいては相対的健康を増加させること、及び前記代謝的健康の試験方法に関するステップを含み得る。一般的に本明細書に概説される通り、TILは一般的に患者サンプルから採取し、操作することにより、患者への移植前にその数が拡大される。一部の実施形態において、TILは任意選択により、以下に考察する通り、遺伝的に操作されてもよい。
[00445] 一部の実施形態において、TILは凍結保存されそして患者へ投与するために解凍され得る。解凍後、TILは、患者への注入前に、その代謝を高めるために再刺激されてもよい。
[00446] 一部の実施形態において、以下並びに実施例及び図で詳細に考察する通り、第1の拡大培養(プレREPと称されるプロセス及び図1にステップAとして示されるプロセスを含む)は、3~14日に短縮され、第2の拡大培養(REPと称されるプロセス及び図1にステップBとして示されるプロセスを含む)は、7~14日間に短縮される。一部の実施形態において、第1の拡大培養(例えば、図1のステップBとして記載される拡大培養)は11日間に短縮され、第2の拡大培養(例えば、図1のステップDに記載される拡大培養)は11日間に短縮される。一部の実施形態において、以下並びに実施例及び図で詳細に考察するように、第1の拡大培養及び第2の拡大培養(例えば、図1のステップB及びステップDとして記載される拡大培養)の組み合わせは22日間に短縮される。
[00447] 以下の「ステップ」の名称A、B、C等は、図1を参照し、本明細書に記載の特定の実施形態を参照している。以下及び図1におけるステップの順序は例示であり、ステップの任意の組み合わせ又は順序、並びに追加的なステップ、ステップの繰り返し、及び/又はステップの省略が、本願及び本明細書に開示される方法によって企図される。
ステップA.患者の腫瘍サンプルを入手
[00448] 一般に、TILは、初めは患者腫瘍サンプルから入手され(「初代TIL」)、次に本明細書に記載される通りの更なる操作のためより大きい集団へと拡大培養され、任意選択で凍結保存され、本明細書に概説される通り再刺激され、及び任意選択でTILの健康の指標として表現型及び代謝パラメータが判定される。
[00449] 患者腫瘍サンプルは当該技術分野において公知の方法を用いて、概して、外科的切除、針生検又はその他の、腫瘍とTIL細胞との混合物を含むサンプルを入手するための手段によって入手されてもよい。一般に、腫瘍サンプルは、原発腫瘍、浸潤性腫瘍又は転移性腫瘍を含めた任意の固形腫瘍からであってもよい。腫瘍サンプルはまた、血液悪性腫瘍から入手された腫瘍など、液性腫瘍であってもよい。固形腫瘍は、限定はされないが、乳癌、膵癌、前立腺癌、結腸直腸癌、肺癌、脳癌、腎癌、胃癌、及び皮膚癌(限定はされないが、扁平上皮癌、基底細胞癌、及び黒色腫を含む)を含めた任意の癌型のものであってもよい。一部の実施形態において、有用なTILは、特に高レベルのTILを有すると報告されていることに伴い悪性黒色腫腫瘍から入手される。
[00450] 「固形腫瘍」という用語は、嚢胞又は液体領域を通常含まない異常な組織塊を指す。固形腫瘍は、良性又は悪性であり得る。「固形腫瘍癌」という用語は、悪性、新生物性、又は癌性の固形腫瘍を指す。固形腫瘍癌としては、限定はされないが、肺癌、乳癌、トリプルネガティブ乳癌、前立腺癌、結腸癌、直腸癌、及び膀胱癌など、肉腫、癌腫、及びリンパ腫が挙げられる。一部の実施形態において、癌は、子宮頸癌、頭頸部癌(例えば、頭頚部扁平上皮癌(HNSCC)を含む、膠芽腫、卵巣癌、肉腫、膵癌、膀胱癌、乳癌、トリプルネガティブ乳癌、及び非小細胞肺癌から選択される。固形腫瘍の組織構造は、柔組織(癌細胞)を含む相互依存的組織コンパートメント、及び癌細胞が分散し支持微小環境を提供し得る支持間質細胞を含む。
[00451] 「血液悪性腫瘍」という用語は、血液、骨髄、リンパ節、及びリンパ系の組織を含むがこれらに限定されない、哺乳動物の癌及び造血系及びリンパ系組織の腫瘍を指す。血液悪性腫瘍は、「液体腫瘍」とも称される。血液悪性腫瘍には、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、慢性リンパ性リンパ腫(CLL)、小リンパ性リンパ腫(SLL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性単球性白血病(AMoL)、ホジキンリンパ腫、及び非ホジキンリンパ腫が含まれるが、これらに限定されるものではない。「B細胞血液悪性腫瘍」という用語は、B細胞に影響を及ぼす血液悪性腫瘍を指す。
[00452] 入手後、腫瘍サンプルは一般的に鋭的な切離を用いて1~約8mm3の小片に断片化され、約2~3mm3が特に有用である。TILは酵素的腫瘍消化物を使用してこれらの断片から培養される。そのような腫瘍消化物は、酵素培地(例えば、Roswell Park Memorial Institute(RPMI)1640緩衝液、2mMグルタメート、10mcg/mLゲンタマイシン、30単位/mLのDNase及び1.0mg/mLのコラゲナーゼ)中でのインキュベーション、続いて機械的分離(例えば、組織分離剤を使用)によって産生され得る。腫瘍消化物は、腫瘍を酵素培地中に置き、腫瘍を約1分間機械的に分離した後、続いて5%CO2下37℃で30分間インキュベートし、続いてごく小さい組織片しか存在しなくなるまで前述の条件下で機械的分離及びインキュベーションのサイクルを繰り返すことにより作製されてもよい。このプロセスの終わりに、細胞懸濁液が多数の赤血球又は死細胞を含有する場合、これらの細胞を除去するためにFICOLL分岐親水性多糖を用いた密度勾配分離を行うことができる。米国特許出願公開第2012/0244133A1号に記載されているものなどの、当該技術分野で公知の代替的方法を使用してもよく、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。前述の任意の方法は、TILを拡大培養する方法又は癌を処置する方法のために、本明細書に記載の任意の実施形態において使用され得る。
[00453] 一般に、回収された細胞懸濁液は「初代細胞集団」又は「新鮮に回収した」細胞集団と呼ばれる。
[00454] 一部の実施形態において、断片化は、例えば切離並びに消化を含めた物理的断片化を含む。一部の実施形態において、断片化は物理的断片化である。一部の実施形態において、断片化は切離である。一部の実施形態において、断片化は消化による。一部の実施形態において、TILは初めに、患者から入手された酵素的腫瘍消化物及び腫瘍断片から培養することができる。一実施形態において、TILは初めに、患者から入手された酵素的腫瘍消化物及び腫瘍断片から培養することができる。
[00455] 一部の実施形態において、腫瘍が固形腫瘍である場合、例えばステップA(図1に提供される)における腫瘍サンプルの入手後に、腫瘍は物理的断片化を受ける。一部の実施形態において、断片化は凍結保存前に行われる。一部の実施形態において、断片化は凍結保存後に行われる。一部の実施形態において、断片化は、腫瘍の入手後に、いかなる凍結保存もなしに行われる。一部の実施形態において、腫瘍は断片化され、第1の拡大培養用の各容器に10、20、30、40個又はそれを超える数の断片又は小片が置かれる。一部の実施形態において、腫瘍は断片化され、第1の拡大培養用の各容器に30又は40個の断片又は小片が置かれる。一部の実施形態において、腫瘍は断片化され、第1の拡大培養用の各容器に40個の断片又は小片が置かれる。一部の実施形態において、複数の断片は、約4~約50個の断片を含み、各断片は約27mm3の容積を有する。一部の実施形態において、複数の断片は、約1300mm3~約1500mm3の総容積を有する約30~約60個の断片を含む。一部の実施形態において、複数の断片は、約1350mm3の総容積を有する約50個の断片を含む。一部の実施形態において、複数の断片は、約1g~約1.5gの総質量を有する約50個の断片を含む。一部の実施形態において、複数の断片は、約4個の断片を含む。
[00456] 一部の実施形態において、TILは腫瘍断片から入手される。一部の実施形態において、腫瘍断片は鋭的な切離によって入手される。一部の実施形態において、腫瘍断片は約1mm3~10mm3である。一部の実施形態において、腫瘍断片は約1mm3~8mm3である。一部の実施形態において、腫瘍断片は約1mm3である。一部の実施形態において、腫瘍断片は約2mm3である。一部の実施形態において、腫瘍断片は約3mm3である。一部の実施形態において、腫瘍断片は約4mm3である。一部の実施形態において、腫瘍断片は約5mm3である。一部の実施形態において、腫瘍断片は約6mm3である。一部の実施形態において、腫瘍断片は約7mm3である。一部の実施形態において、腫瘍断片は約8mm3である。一部の実施形態において、腫瘍断片は約9mm3である。一部の実施形態において、腫瘍断片は約10mm3である。一部の実施形態において、腫瘍は1~4mm×1~4mm×1~4mmである。一部の実施形態において、腫瘍は1mm×1mm×1mmである。一部の実施形態において、腫瘍は2mm×2mm×2mmである。一部の実施形態において、腫瘍は3mm×3mm×3mmである。一部の実施形態において、腫瘍は4mm×4mm×4mmである。培養の開始前に腫瘍組織が最初に凍結される実施形態において、腫瘍は約6mm×6mm×6mmである。
[00457] 一部の実施形態において、各断片上の出血、壊死、及び/又は脂肪組織の量を最小限にするために、腫瘍が切除される。一部の実施形態において、各断片上の出血組織の量を最小限にするために、腫瘍が切除される。一部の実施形態において、各断片上の壊死組織の量を最小限にするために、腫瘍が切除される。一部の実施形態において、各断片上の脂肪組織の量を最小限にするために、腫瘍が切除される。
[00458] 一部の実施形態において、腫瘍の内部構造を維持するために、腫瘍の断片化が実施される。一部の実施形態において、腫瘍の断片化は、メスでの鋸引き運動を実施することなく実施される。一部の実施形態において、TILは腫瘍消化物から入手される。一部の実施形態において、腫瘍消化物は、酵素培地中、例えば限定はされないが、RPMI1640、2mM GlutaMAX、10μg/mLゲンタマイシン、30U/mL DNアーゼ、及び1.0mg/mLコラゲナーゼ中におけるインキュベーションと、それに続く機械的解離(GentleMACS、Miltenyi Biotec、Auburn, CA)によって作成した。腫瘍を酵素培地に置いた後、腫瘍を約1分間機械的に分離し得る。次に溶液を5%CO2下37℃で30分間インキュベートし、次にそれを再び約1分間機械的に破壊し得る。再び5%CO2下37℃で30分間インキュベートした後、腫瘍を3度目に約1分間機械的に破壊し得る。一部の実施形態において、3度目の機械的破壊後に大型の組織片が存在した場合、5%CO2下37℃でのさらに30分間のインキュベーションを伴う又は伴わない1回又は2回の更なる機械的分離をサンプルに適用した。一部の実施形態において、最終回のインキュベーションの終了時に細胞懸濁液が多数の赤血球又は死細胞を含有した場合、フィコールを使用した密度勾配分離を実施して、そうした細胞を除去し得る。
[00459] 一部の実施形態において、第1の拡大培養ステップ前の回収された細胞懸濁液は、「初代細胞集団」又は「新鮮に回収した」細胞集団と呼ばれる。
[00460] 一部の実施形態において、細胞は、以下にさらに詳細に記載し、図1に例示する、ステップBに記載の拡大培養に進む前に、任意選択でサンプル回収後に凍結され、凍結貯蔵されてもよい。
ステップB:第1の拡大培養
[00461] 一部の実施形態において、本方法は、対象/患者への投与時に複製サイクルを増加させることができる幼若TILを得ることを提供し、したがって、成熟TIL(たとえば、対象/患者への投与前にさらに多くの回数のエクスビボ複製を受けた「成熟TIL」)を超える追加の治療上の利点を提供し得る。幼若TILの特徴が、文献に記載されている。例えば、Donia, at al., Scandinavian Journal of Immunology, 75:157-167 (2012);Dudley et al., Clin Cancer Res, 16:6122-6131 (2010)、Huang et al., J Immunother, 28(3):258-267 (2005)、Besser et al., Clin Cancer Res, 19(17):OF1-OF9 (2013)、Besser et al., J Immunother 32:415-423 (2009)、Robbins, et al., J Immunol 2004; 173:7125-7130、Shen et al., J Immunother, 30:123-129 (2007)、Zhou, et al., J Immunother, 28:53-62 (2005)、及びTran, et al., J Immunother, 31:742-751 (2008)であり、これらは全て、全体として参照により本明細書に組み込まれる。
[00462] T及びBリンパ球の多様な抗原受容体は、限られているが多数の遺伝子セグメントの体細胞組換えによって産生される。V(可変)、D(多様性)、J(結合)、及びC(定数)の遺伝子セグメントは、免疫グロブリン及びT細胞受容体(TCR)の結合特異性及び下流側での適用を決定する。本発明は、T細胞レパートリーの多様性を示し、増加させるTILを生成する方法を提供する。一部の実施形態において、本方法により得られたTILは、T細胞レパートリー多様性の増加を示す。一部の実施形態において、本方法によって得られたTILは、新たに回収したTIL及び/又は例えば、図1に具体化された方法以外の方法を含む、本明細書で提供する以外の方法を使用して調製されたTILと比較して、T細胞レパートリー多様性の増加を示す。一部の実施形態において、図5及び/又は図6に例示されているように、本方法によって得られたTILは、新たに回収したTIL及び/又は、プロセス1Cと称される方法を使用して調製されたTILと比較して、T細胞レパートリー多様性の増加を示す。一部の実施形態において、第1の拡大培養で得られたTILは、T細胞レパートリー多様性の増加を示す。一部の実施形態において、多様性の増加は、免疫グロブリンの多様性及び/又はT細胞受容体の多様性の増加である。一部の実施形態において、免疫グロブリンの多様性は、免疫グロブリン重鎖にある。一部の実施形態において、免疫グロブリンの多様性は、免疫グロブリン軽鎖にある。一部の実施形態において、多様性はT細胞受容体にある。一部の実施形態において、多様性は、アルファ、ベータ、ガンマ、及びデルタ受容体からなる群から選択されるT細胞受容体の1つにある。一部の実施形態において、T細胞受容体(TCR)アルファ及び/又はベータの発現が増加する。一部の実施形態において、T細胞受容体(TCR)アルファの発現が増加する。一部の実施形態において、T細胞受容体(TCR)ベータの発現が増加する。一部の実施形態において、TCRab(即ち、TCRα/β)の発現が増加する。
[00463] 腫瘍断片の切離又は消化後、例えば、図1のステップAに記載されたように、得られた細胞は、腫瘍及び他の細胞よりもTILの成長に有利な条件下で血清含有IL-2において培養される。一部の実施形態において、腫瘍消化物は、2mLウェルにおいて、不活性化ヒトAB血清を6000IU/mLのIL-2と共に含む培地中でインキュベートされる。この初代細胞集団は、数日、概して3~14日の期間にわたって培養され、それによりバルクTIL集団、概して約1×108個のバルクTIL細胞が得られる。一部の実施形態において、この初代細胞集団は、7~14日の期間にわたって培養され、それによりバルクTIL集団、概して約1×108個のバルクTIL細胞が得られる。一部の実施形態において、この初代細胞集団は、10~14日の期間にわたって培養され、それによりバルクTIL集団、概して約1×108個のバルクTIL細胞が得られる。一部の実施形態において、この初代細胞集団は、約11日の期間にわたって培養され、それによりバルクTIL集団、概して約1×108個のバルクTIL細胞が得られる。
[00464] 好ましい実施形態において、以下及び本明細書で説明するように、初期バルクTIL拡大培養ステップ(例えば、プレREPと称されるプロセスを含み得る図1のステップBで説明したものなど)、その後の、以下ステップDの下及び本明細書に記載されているように、第2の拡大培養(ステップD、高速拡大培養プロトコル(REP)ステップと称されるプロセスを含む)、その後の、任意選択の凍結保存、及びその後の第2ステップD(再刺激REPステップと称されるプロセスを含む)を使用してTILの拡大培養を実施することができる。このプロセスによって入手したTILは、任意選択により、本明細書に記載される通り表現型特徴及び代謝パラメータが特徴付けられてもよい。
[00465] 実施形態において、TIL培養が24ウェルプレートで、例えばCostar24ウェル細胞培養クラスター、平底(Corning Incorporated、Corning, NYを使用して開始される場合、各ウェルには、IL-2(6000IU/mL;Chiron Corp.、Emeryville, CA)を含む2mLの完全培地(CM)中、1×106個の腫瘍消化物細胞又は1個の腫瘍断片を播種することができる。一部の実施形態において、腫瘍断片は約1mm3~10mm3である。
[00466] 一部の実施形態において、第1の拡大培養培地は、培養培地の略称である「CM」と称される。一部の実施形態において、ステップBのCMは、10%ヒトAB血清、25mMヘペス、及び10μg/mLゲンタマイシンを添加したGlutaMAX含有RPMI1640からなる。培養が、40mL容量及び10cm2ガス透過性シリコン底のガス透過性フラスコ(例えば、G-Rex10;Wilson Wolf Manufacturing、New Brighton, MN)内で開始される実施形態において(図1)、各フラスコに、10~40mLのIL-2含有CM中の10×106~40×106個の腫瘍消化物生細胞又は5~30個の腫瘍断片をロードした。G-Rex10及び24ウェルプレートのいずれも、加湿インキュベーターにおいて5%CO2下37℃でインキュベートし、培養開始から5日後に培地の半分を取り出して、新鮮なCM及びIL-2を補充し、5日目以降は2~3日毎に培地の半分を交換した。
[00467]
[00468] 腫瘍断片の調製後、得られた細胞(即ち断片)は、腫瘍及び他の細胞よりもTILの成長に有利な条件下で血清含有IL-2において培養される。一部の実施形態において、腫瘍消化物は、2mLウェルにおいて、不活性化ヒトAB血清を6000IU/mLのIL-2と共に含む培地中で(又は、ある場合には、本明細書に概説される通り、aAPC細胞集団の存在下で)インキュベートされる。この初代細胞集団は、数日、概して10~14日の期間にわたって培養され、それによりバルクTIL集団、概して約1×108個のバルクTIL細胞が得られる。一部の実施形態において、第1の拡大培養の間の成長培地はIL-2又はその変異体を含む。一部の実施形態において、ILは組換えヒトIL-2(rhIL-2)である。一部の実施形態においてIL-2ストック溶液は1mgバイアルにつき20~30×106IU/mgの比活性を有する。一部の実施形態においてIL-2ストック溶液は1mgバイアルにつき20×106IU/mgの比活性を有する。一部の実施形態においてIL-2ストック溶液は1mgバイアルにつき25×106IU/mgの比活性を有する。一部の実施形態においてIL-2ストック溶液は1mgバイアルにつき30×106IU/mgの比活性を有する。一部の実施形態において、IL-2ストック溶液は4~8×106IU/mgのIL-2の最終濃度を有する。一部の実施形態において、IL-2ストック溶液は5~7×106IU/mgのIL-2の最終濃度を有する。一部の実施形態において、IL-2ストック溶液は6×106IU/mgのIL-2の最終濃度を有する。一部の実施形態において、IL-2ストック溶液は実施例Eに記載される通り調製される。一部の実施形態において、第1の拡大培養培地は約10,000IU/mLのIL-2、約9,000IU/mLのIL-2、約8,000IU/mLのIL-2、約7,000IU/mLのIL-2、約6000IU/mLのIL-2又は約5,000IU/mLのIL-2を含む。一部の実施形態において、第1の拡大培養培地は約9,000IU/mLのIL-2、乃至約5,000IU/mLのIL-2を含む。一部の実施形態において、第1の拡大培養培地は約8,000IU/mLのIL-2、乃至約6,000IU/mLのIL-2を含む。一部の実施形態において、第1の拡大培養培地は約7,000IU/mLのIL-2、乃至約6,000IU/mLのIL-2を含む。一部の実施形態において、第1の拡大培養培地は約6,000IU/mLのIL-2を含む。一実施形態において、細胞培養培地はIL-2をさらに含む。一部の実施形態において、細胞培養培地は約3000IU/mLのIL-2を含む。一実施形態において、細胞培養培地はIL-2をさらに含む。好ましい一実施形態において、細胞培養培地は、約3000IU/mLのIL-2を含む。一実施形態において、細胞培養培地は、約1000IU/mL、約1500IU/mL、約2000IU/mL、約2500IU/mL、約3000IU/mL、約3500IU/mL、約4000IU/mL、約4500IU/mL、約5000IU/mL、約5500IU/mL、約6000IU/mL、約6500IU/mL、約7000IU/mL、約7500IU/mL、又は約8000IU/mLのIL-2を含む。一実施形態において、細胞培養培地は、1000~2000IU/mL、2000~3000IU/mL、3000~4000IU/mL、4000~5000IU/mL、5000~6000IU/mL、6000~7000IU/mL、7000~8000IU/mL、又は約8000IU/mLのIL-2を含む。
[00469] 一部の実施形態において、第1の拡大培養培地は約500IU/mLのIL-15、約400IU/mLのIL-15、約300IU/mLのIL-15、約200IU/mLのIL-15、約180IU/mLのIL-15、約160IU/mLのIL-15、約140IU/mLのIL-15、約120IU/mLのIL-15、又は約100IU/mLのIL-15を含む。一部の実施形態において、第1の拡大培養培地は約500IU/mLのIL-15、乃至約100IU/mLのIL-15を含む。一部の実施形態において、第1の拡大培養培地は約400IU/mLのIL-15、乃至約100IU/mLのIL-15を含む。一部の実施形態において、第1の拡大培養培地は約300IU/mLのIL-15、乃至約100IU/mLのIL-15を含む。一部の実施形態において、第1の拡大培養培地は約200IU/mLのIL-15を含む。一部の実施形態において、細胞培養培地は約180IU/mLのIL-15を含む。一実施形態において、細胞培養培地はIL-15をさらに含む。好ましい一実施形態において、細胞培養培地は約180IU/mLのIL-15を含む。
[00470] 一部の実施形態において、第1の拡大培養培地は約20IU/mLのIL-21、約15IU/mLのIL-21、約12IU/mLのIL-21、約10IU/mLのIL-21、約5IU/mLのIL-21、約4IU/mLのIL-21、約3IU/mLのIL-21、約2IU/mLのIL-21、約1IU/mLのIL-21、又は約0.5IU/mLのIL-21を含む。一部の実施形態において、第1の拡大培養培地は約20IU/mLのIL-21、乃至約0.5IU/mLのIL-21を含む。一部の実施形態において、第1の拡大培養培地は約15IU/mLのIL-21、乃至約0.5IU/mLのIL-21を含む。一部の実施形態において、第1の拡大培養培地は約12IU/mLのIL-21、乃至約0.5IU/mLのIL-21を含む。一部の実施形態において、第1の拡大培養培地は約10IU/mLのIL-21、乃至約0.5IU/mLのIL-21を含む。一部の実施形態において、第1の拡大培養培地は約5IU/mLのIL-21、乃至約1IU/mLのIL-21を含む。一部の実施形態において、第1の拡大培養培地は約2IU/mLのIL-21を含む。一部の実施形態において、細胞培養培地は約1IU/mLのIL-21を含む。一部の実施形態において、細胞培養培地は約0.5IU/mLのIL-21を含む。一実施形態において、細胞培養培地はIL-21をさらに含む。好ましい一実施形態において、細胞培養培地は約1IU/mLのIL-21を含む。
[00471] 一実施形態において、細胞培養培地は、OKT-3抗体を含む。一部の実施形態において、細胞培養培地は約30ng/mLのOKT-3抗体を含む。一実施形態において、細胞培養培地は、約0.1ng/mL、約0.5ng/mL、約1ng/mL、約2.5ng/mL、約5ng/mL、約7.5ng/mL、約10ng/mL、約15ng/mL、約20ng/mL、約25ng/mL、約30ng/mL、約35ng/mL、約40ng/mL、約50ng/mL、約60ng/mL、約70ng/mL、約80ng/mL、約90ng/mL、約100ng/mL、約200ng/mL、約500ng/mL、及び約1μg/mLのOKT-3抗体を含む。一実施形態において、細胞培養培地は、0.1ng/mL~1ng/mL、1ng/mL~5ng/mL、5ng/mL~10ng/mL、10ng/mL~20ng/mL、20ng/mL~30ng/mL、30ng/mL~40ng/mL、40ng/mL~50ng/mL、及び50ng/mL~100ng/mLのOKT-3抗体を含む。一部の実施形態において、細胞培養培地はOKT-3抗体を含まない。一部の実施形態において、OKT-3抗体はムロモナブである。
[00472] 一部の実施形態において、細胞培養培地は、細胞培養培地中に1つ以上のTNFRSFアゴニストを含む。一部の実施形態において、TNFRSFアゴニストは4-1BBアゴニストを含む。一部の実施形態において、TNFRSFアゴニストは4-1BBアゴニストであり、4-1BBアゴニストは、ウレルマブ、ウトミルマブ、EU-101、融合タンパク質、並びにそれらの断片、誘導体、変異体、バイオシミラー、及び組み合わせからなる群から選択される。一部の実施形態において、TNFRSFアゴニストは、細胞培養培地中、0.1μg/mL~100μg/mLの濃度を達成するのに十分な濃度で添加される。一部の実施形態において、TNFRSFアゴニストは、細胞培養培地中、20μg/mL~40μg/mLの濃度を達成するのに十分な濃度で添加される。
[00473] 一部の実施形態において、1つ以上のTNFRSFに加えて、細胞培養培地は、初期濃度約3000IU/mLのIL-2及び初期濃度約30ng/mLのOKT-3抗体をさらに含み、1つ以上のTNFRSFアゴニストは、4-1BBアゴニストを含む。
[00474] 一部の実施形態において、第1の拡大培養培地は、培養培地の略称である「CM」と称される。一部の実施形態において、これはCM1(培養培地1)と称される。一部の実施形態において、CMは、10%ヒトAB血清、25mMヘペス、及び10mg/mLゲンタマイシンを添加したGlutaMAX含有RPMI1640からなる。培養が、40mL容量及び10cm2ガス透過性シリコン底のガス透過性フラスコ(例えば、G-Rex10;Wilson Wolf Manufacturing、New Brighton, MN)内で開始される実施形態において(図1)、各フラスコに、10~40mLのIL-2含有CM中の10×106~40×106個の腫瘍消化物生細胞又は5~30個の腫瘍断片をロードした。G-Rex10及び24ウェルプレートのいずれも、加湿インキュベーターにおいて5%CO2下37℃でインキュベートし、培養開始から5日後に培地の半分を取り出して、新鮮なCM及びIL-2を補充し、5日目以降は2~3日毎に培地の半分を交換した。一部の実施形態において、CMは、実施例に記載されるCM1である、実施例1を参照。一部の実施形態において、第1の拡大培養は初期細胞培養培地又は第1の細胞培養培地中で行われる。一部の実施形態において、初期細胞培養培地又は第1の細胞培養培地はIL-2を含む。
[00475] 一部の実施形態において、実施例及び図で考察されているように、第1の拡大培養(例えば、プレREPと称されることもあるものを含み得る、図1のステップBに記載されるプロセスなどを含む)プロセスは3~14日間に短縮される。一部の実施形態において、例えば、図4及び5並びに、例えば、図1のステップBに記載されている実施例を含む実施例で考察されているように、第1の拡大培養(例えば、プレREPと称されることもある図1のステップBに記載されるプロセスなどを含み得る)は7~14日間に短縮される。一部の実施形態において、ステップBの第1の拡大培養は10~14日間に短縮される。一部の実施形態において、例えば、図1のステップBに記載されている拡大培養で考察されるように、第1の拡大培養は11日間に短縮される。
[00476] 一部の実施形態において、第1のTIL拡大培養は1日、2日、3日、4日、5日、6日、7日、8日、9日、10日、11日、12日、13日、又は14日間続行され得る。一部の実施形態において、第1のTIL拡大培養は1日~14日間続行され得る。一部の実施形態において、第1のTIL拡大培養は2日~14日間続行され得る。一部の実施形態において、第1のTIL拡大培養は3日~14日間続行され得る。一部の実施形態において、第1のTIL拡大培養は4日~14日間続行され得る。一部の実施形態において、第1のTIL拡大培養は5日~14日間続行され得る。一部の実施形態において、第1のTIL拡大培養は6日~14日間続行され得る。一部の実施形態において、第1のTIL拡大培養は7日~14日間続行され得る。一部の実施形態において、第1のTIL拡大培養は8日~14日間続行され得る。一部の実施形態において、第1のTIL拡大培養は9日~14日間続行され得る。一部の実施形態において、第1のTIL拡大培養は10日~14日間続行され得る。一部の実施形態において、第1のTIL拡大培養は11日~14日間続行され得る。一部の実施形態において、第1のTIL拡大培養は12日~14日間続行され得る。一部の実施形態において、第1のTIL拡大培養は13日~14日間続行され得る。一部の実施形態において、第1のTIL拡大培養は14日間続行され得る。一部の実施形態において、第1のTIL拡大培養は1日~11日間続行され得る。一部の実施形態において、第1のTIL拡大培養は2日~11日間続行され得る。一部の実施形態において、第1のTIL拡大培養は3日~11日間続行され得る。一部の実施形態において、第1のTIL拡大培養は4日~11日間続行され得る。一部の実施形態において、第1のTIL拡大培養は5日~11日間続行され得る。一部の実施形態において、第1のTIL拡大培養は6日~11日間続行され得る。一部の実施形態において、第1のTIL拡大培養は7日~11日間続行され得る。一部の実施形態において、第1のTIL拡大培養は8日~11日間続行され得る。一部の実施形態において、第1のTIL拡大培養は9日~11日間続行され得る。一部の実施形態において、第1のTIL拡大培養は10日~11日間続行され得る。一部の実施形態において、第1のTIL拡大培養は11日間続行され得る。
[00477] 一部の実施形態において、IL-2、IL-7、IL-15、及び/又はIL-21の組み合わせが、第1の拡大培養中の組み合わせとして用いられる。一部の実施形態において、IL-2、IL-7、IL-15、及び/又はIL-21、並びにそれらの任意選択の組み合わせは、例えば、図1による、並びに本明細書に記載されている通り、ステップBプロセス中を含む、第1の拡大培養中に含められ得る。一部の実施形態において、IL-2、IL-15、及びIL-21の組み合わせが、第1の拡大培養中の組み合わせとして用いられる。一部の実施形態において、IL-2、IL-15、及びIL-21、並びにそれらの任意選択の組み合わせは、例えば、図1による、及び本明細書に記載されている通りステップBプロセス中に含められ得る。
[00478] 一部の実施形態において、実施例及び図で考察されているように、第1の拡大培養(例えば、プレREPと称される図1のステップBに記載されるプロセスなどを含む)プロセスは3~14日間に短縮される。一部の実施形態において、ステップBの第1の拡大培養は7~14日間に短縮される。一部の実施形態において、ステップBの第1の拡大培養は10~14日間に短縮される。一部の実施形態において、第1の拡大培養は11日間に短縮される。
[00479] 一部の実施形態において、第1の拡大培養、例えば、図1によるステップBは、閉鎖系バイオリアクターで実施される。一部の実施形態において、本明細書に記載される通り、TIL拡大培養のために閉鎖系が用いられる。一部の実施形態において、単一のバイオリアクターが用いられる。一部の実施形態において、用いられる単一のバイオリアクターは、例えば、G-REX -10又はG-REX -100である。一部の実施形態において、閉鎖系バイオリアクターは単一のバイオリアクターである。
ステップC:第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行
[00480] ある場合には、例えば、図1に示されるように、例えばステップBから得られるTIL集団を含む、第1の拡大培養から得られるバルクTIL集団は、以下本明細書で考察されるプロトコルを使用して、直ちに凍結保存してもよい。或いは、第2のTIL集団と称される第1の拡大培養から得られたTIL集団は、第2の拡大培養(REPと呼ばれることがある拡大培養を含み得る)に供し、その後、以下で考察するように凍結保存してもよい。同様に、遺伝子修飾TILが治療に使用される場合、第1のTIL集団(バルクTIL集団と称されることもある)又は、第2のTIL集団(一部の実施形態において、REP TIL集団と称される集団を含み得る)は、拡大培養の前又は、第1の拡大培養の後で第2の拡大培養の前に、適切な処置のために遺伝子修飾に供してもよい。
[00481] 一部の実施形態において、第1の拡大培養から(例えば、図1に示される通りのステップBから)入手されたTILは、選択のためのフェノタイピングまで貯蔵される。一部の実施形態において、第1の拡大培養から(例えば、図1に示される通りのステップBから)入手されたTILは、貯蔵されず第2の拡大培養に直接進む。一部の実施形態において、第1の拡大培養から入手されたTILは、第1の拡大培養後、第2の拡大培養前に凍結保存されない。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから約3日、4日、5日、6日、7日、8日、9日、10日、11日、12日、13日、又は14日の時点で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから約3日~14日の時点で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから約4日~14日の時点で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから約4日~10日の時点で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから約7日~14日の時点で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから約14日の時点で行われる。
[00482] 一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから1日、2日、3日、4日、5日、6日、7日、8日、9日、10日、11日、12日、13日、又は14日の時点で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから1日~14日で行われる。一部の実施形態において、第1のTIL拡大培養は2日~14日間続行され得る。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから3日~14日で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから4日~14日で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから5日~14日で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから6日~14日で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから7日~14日で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから8日~14日で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから9日~14日で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから10日~14日で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから11日~14日で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから12日~14日で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから13日~14日で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから14日で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから1日~11日で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから2日~11日で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから3日~11日で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから4日~11日で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから5日~11日で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから6日~11日で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから7日~11日で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから8日~11日で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから9日~11日で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから10日~11日で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、断片化が行われたときから11日で行われる。
[00483] 一部の実施形態において、TILは第1の拡大培養の後、第2の拡大培養の前に貯蔵されず、TILは第2の拡大培養に直接進む(例えば、一部の実施形態において、図1に示すように、ステップBからステップDへの移行中に貯蔵は行われない)。一部の実施形態において、本明細書に記載される通り、移行は閉鎖系で行われる。一部の実施形態において、第1の拡大培養からのTILは、第2のTIL集団からのTILであり、移行期間を伴わず第2の拡大培養に直接進む。
[00484] 一部の実施形態において、第1の拡大培養から第2の拡大培養への移行は、例えば、図1によるステップCは、閉鎖系バイオリアクターで実施される。一部の実施形態において、本明細書に記載される通り、TIL拡大培養のために閉鎖系が用いられる。一部の実施形態において、単一のバイオリアクターが用いられる。一部の実施形態において、用いられる単一のバイオリアクターは、例えば、G-REX -10又はG-REX -100である。一部の実施形態において、閉鎖系バイオリアクターは単一のバイオリアクターである。
サイトカイン
[00485] 本明細書に記載の拡大培養方法は、一般に、当該技術分野において公知の通り、高用量のサイトカイン、特にIL-2を含む培養培地を使用する。
[00486] 或いは、TILの急速拡大培養及び/又は第2の拡大培養にサイトカインの組み合わせを使用することがさらに可能であり、IL-2、IL-15及びIL-21のうちの2つ以上の組み合わせについては、概して国際公開第2015/189356号及び国際公開第2015/189357号(その全体が参照により明示的に本明細書に組み込まれる)に概説される通りである。従って、可能な組み合わせとしては、IL-2とIL-15、IL-2とIL-21、IL-15とIL-21とIL-2、IL-15とIL-21が挙げられ、後者には多くの実施形態において特定の使用が見出される。これらの明細書に記載される通り、サイトカインの組み合わせを使用することは、特にリンパ球、詳細にはT細胞の生成に有利である。
ステップD:第2の拡大培養
[00487] 一部の実施形態において、TIL細胞集団は、例えば、図1)に記載の通り、ステップA及びステップB、並びにステップCと称される移行後、回収及び初期バルク処理の後、数が増加する。この更なる増加は、本明細書では第2の拡大培養と称され、これは、当該技術分野で一般に急速拡大培養法と称される拡大培養プロセス(REP、並びに図1のステップDに示されるプロセス)を含み得る。第2の拡大培養は、概して、フィーダー細胞、サイトカイン源、及び抗CD3抗体を含め、幾つもの成分を含むガス透過性容器内の培養培地を使用して達成することができる。
[00488] 一部の実施形態において、TILの第2の拡大培養又は第2のTIL拡大培養(これはREPと称されることもある拡大培養;並びに図1のステップDに示されるプロセスを含み得る)は、当業者に公知の任意のTILフラスコ又は容器を使用して実施することができる。一部の実施形態において、第2のTIL拡大培養は7日、8日、9日、10日、11日、12日、13日、又は14日間続行し得る。一部の実施形態において、第2のTIL拡大培養は約7日~約14日間続行し得る。一部の実施形態において、第2のTIL拡大培養は約8日~約14日間続行し得る。一部の実施形態において、第2のTIL拡大培養は約9日~約14日間続行し得る。一部の実施形態において、第2のTIL拡大培養は約10日~約14日間続行し得る。一部の実施形態において、第2のTIL拡大培養は約11日~約14日間続行し得る。一部の実施形態において、第2のTIL拡大培養は約12日~約14日間続行し得る。一部の実施形態において、第2のTIL拡大培養は約13日~約14日間続行し得る。一部の実施形態において、第2のTIL拡大培養は約14日間続行し得る。
[00489] 一実施形態において、第2の拡大培養は、本開示の方法(例えば、REPと呼ばれる膨張、並びに図1のステップDに示されるプロセスを含む)を使用して、ガス透過性容器内で実施することができる。例えば、TILは、インターロイキン-2(IL-2)又はインターロイキン-15(IL-15)の存在下で非特異的T細胞受容体刺激を用いて急速に拡大培養することができる。非特異的T細胞受容体刺激としては、例えば、約30ng/mlのOKT3などの抗CD3抗体、マウスモノクローナル抗CD3抗体(Ortho-McNeil、Raritan, NJ又はMiltenyi Biotech、Auburn, CAから市販されている)又は、UHCT-1(BioLegend、San Diego, CA, USAから市販されている)を挙げることができる。TILは、任意選択で300IU/mL IL-2又はIL-15など、T細胞成長因子の存在下で、ヒト白血球抗原A2(HLA-A2)結合ペプチド、例えば、0.3μΜ MART-1:26-35(27L)又はgpl 00:209-217(210M)など、任意選択でベクターから発現させることのできる、1つ又は複数のエピトープなど、その抗原性部分を含めた癌の1つ以上の抗原を、第2の拡大培養の間に誘導することにより、インビトロでのTILの更なる刺激を誘発するように拡大培養することができる。他の好適な抗原としては、例えば、NY-ESO-1、TRP-1、TRP-2、チロシナーゼ癌抗原、MAGE-A3、SSX-2、及びVEGFR2、又はその抗原性部分を挙げることができる。TILはまた、HLA-A2発現抗原提示細胞にパルスした癌の同じ1つ又は複数の抗原による再刺激によっても急速に拡大培養し得る。或いは、TILは、例えば照射自己リンパ球によるか、又は照射HLA-A2+同種異系リンパ球及びIL-2によってさらに再刺激することができる。一部の実施形態において、再刺激は、第2の拡大培養の一部として生じる。一部の実施形態において、照射された自己リンパ球の存在下で、又は照射されたHLA-A2+同種リンパ球及びIL-2とともに第2の拡大培養が発生する。
[00490] 一実施形態において、細胞培養培地は、IL-2をさらに含む。一部の実施形態において、細胞培養培地は約3000IU/mLのIL-2を含む。一実施形態において、細胞培養培地は、約1000IU/mL、約1500IU/mL、約2000IU/mL、約2500IU/mL、約3000IU/mL、約3500IU/mL、約4000IU/mL、約4500IU/mL、約5000IU/mL、約5500IU/mL、約6000IU/mL、約6500IU/mL、約7000IU/mL、約7500IU/mL、又は約8000IU/mLのIL-2を含む。一実施形態において、細胞培養培地は、1000~2000IU/mL、2000~3000IU/mL、3000~4000IU/mL、4000~5000IU/mL、5000~6000IU/mL、6000~7000IU/mL、7000~8000IU/mL、又は8000IU/mLのIL-2を含む。
[00491] 一実施形態において、細胞培養培地は、OKT-3抗体を含む。一部の実施形態において、細胞培養培地は約30ng/mLのOKT-3抗体を含む。一実施形態において、細胞培養培地は、約0.1ng/mL、約0.5ng/mL、約1ng/mL、約2.5ng/mL、約5ng/mL、約7.5ng/mL、約10ng/mL、約15ng/mL、約20ng/mL、約25ng/mL、約30ng/mL、約35ng/mL、約40ng/mL、約50ng/mL、約60ng/mL、約70ng/mL、約80ng/mL、約90ng/mL、約100ng/mL、約200ng/mL、約500ng/mL、及び約1μg/mLのOKT-3抗体を含む。一実施形態において、細胞培養培地は、0.1ng/mL~1ng/mL、1ng/mL~5ng/mL、5ng/mL~10ng/mL、10ng/mL~20ng/mL、20ng/mL~30ng/mL、30ng/mL~40ng/mL、40ng/mL~50ng/mL、及び50ng/mL~100ng/mLのOKT-3抗体を含む。一部の実施形態において、細胞培養培地はOKT-3抗体を含まない。一部の実施形態において、OKT-3抗体はムロモナブである。
[00492] 一部の実施形態において、細胞培養培地は、細胞培養培地中に1つ以上のTNFRSFアゴニストを含む。一部の実施形態において、TNFRSFアゴニストは4-1BBアゴニストを含む。一部の実施形態において、TNFRSFアゴニストは4-1BBアゴニストであり、4-1BBアゴニストは、ウレルマブ、ウトミルマブ、EU-101、融合タンパク質、並びにそれらの断片、誘導体、変異体、バイオシミラー、及び組み合わせからなる群から選択される。一部の実施形態において、TNFRSFアゴニストは、細胞培養培地中、0.1μg/mL~100μg/mLの濃度を達成するのに十分な濃度で添加される。一部の実施形態において、TNFRSFアゴニストは、細胞培養培地中、20μg/mL~40μg/mLの濃度を達成するのに十分な濃度で添加される。
[00493] 一部の実施形態において、1つ以上のTNFRSFに加えて、細胞培養培地は、初期濃度約3000IU/mLのIL-2及び初期濃度約30ng/mLのOKT-3抗体をさらに含み、1つ以上のTNFRSFアゴニストは、4-1BBアゴニストを含む。
[00494] 一部の実施形態において、IL-2、IL-7、IL-15、及び/又はIL-21の組み合わせが、第2の拡大培養中の組み合わせとして用いられる。一部の実施形態において、IL-2、IL-7、IL-15、及び/又はIL-21、並びにそれらの任意選択の組み合わせは、例えば、図1による、並びに本明細書に記載されている通り、ステップDプロセス中を含む、第2の拡大培養中に含められ得る。一部の実施形態において、IL-2、IL-15、及びIL-21の組み合わせが、第2の拡大培養中の組み合わせとして用いられる。一部の実施形態において、IL-2、IL-15、及びIL-21、並びにそれらの任意選択の組み合わせは、例えば、図1による、及び本明細書に記載されている通りステップDプロセス中に含められ得る。
[00495] 一部の実施形態において、第2の拡大培養は、IL-2、OKT-3、抗原提示フィーダー細胞、及び任意選択によりTNFRSFアゴニストを含む添加細胞培養培地で実施されてもよい。一部の実施形態において、第2の拡大培養は添加細胞培養培地で行われる。一部の実施形態において、添加細胞培養培地は、IL-2、OKT-3、及び抗原提示フィーダー細胞を含む。一部の実施形態において、第2の細胞培養培地は、IL-2、OKT-3、及び抗原提示細胞(APC;抗原提示フィーダー細胞とも称される)を含む。一部の実施形態において、第2の拡大培養は、IL-2、OKT-3、及び抗原提示フィーダー細胞を含む細胞培養培地で生じる(即ち、抗原提示細胞)。
[00496] 一部の実施形態において、第2の拡大培養培地は約500IU/mLのIL-15、約400IU/mLのIL-15、約300IU/mLのIL-15、約200IU/mLのIL-15、約180IU/mLのIL-15、約160IU/mLのIL-15、約140IU/mLのIL-15、約120IU/mLのIL-15、又は約100IU/mLのIL-15を含む。一部の実施形態において、第2の拡大培養培地は約500IU/mLのIL-15、乃至約100IU/mLのIL-15を含む。一部の実施形態において、第2の拡大培養培地は約400IU/mLのIL-15、乃至約100IU/mLのIL-15を含む。一部の実施形態において、第2の拡大培養培地は約300IU/mLのIL-15、乃至約100IU/mLのIL-15を含む。一部の実施形態において、第2の拡大培養培地は約200IU/mLのIL-15を含む。一部の実施形態において、細胞培養培地は約180IU/mLのIL-15を含む。一実施形態において、細胞培養培地はIL-15をさらに含む。好ましい一実施形態において、細胞培養培地は約180IU/mLのIL-15を含む。
[00497] 一部の実施形態において、第2の拡大培養培地は約20IU/mLのIL-21、約15IU/mLのIL-21、約12IU/mLのIL-21、約10IU/mLのIL-21、約5IU/mLのIL-21、約4IU/mLのIL-21、約3IU/mLのIL-21、約2IU/mLのIL-21、約1IU/mLのIL-21、又は約0.5IU/mLのIL-21を含む。一部の実施形態において、第2の拡大培養培地は約20IU/mLのIL-21、乃至約0.5IU/mLのIL-21を含む。一部の実施形態において、第2の拡大培養培地は約15IU/mLのIL-21、乃至約0.5IU/mLのIL-21を含む。一部の実施形態において、第2の拡大培養培地は約12IU/mLのIL-21、乃至約0.5IU/mLのIL-21を含む。一部の実施形態において、第2の拡大培養培地は約10IU/mLのIL-21、乃至約0.5IU/mLのIL-21を含む。一部の実施形態において、第2の拡大培養培地は約5IU/mLのIL-21、乃至約1IU/mLのIL-21を含む。一部の実施形態において、第2の拡大培養培地は約2IU/mLのIL-21を含む。一部の実施形態において、細胞培養培地は約1IU/mLのIL-21を含む。一部の実施形態において、細胞培養培地は約0.5IU/mLのIL-21を含む。一実施形態において、細胞培養培地はIL-21をさらに含む。好ましい一実施形態において、細胞培養培地は約1IU/mLのIL-21を含む。
[00498] 一部の実施形態において、抗原提示フィーダー細胞(APC)はPBMCである。一実施形態において、急速拡大培養及び/又は第2の拡大培養におけるTILとPBMC及び/又は抗原提示細胞との比は、約1:25、約1:50、約1:100、約1:125、約1:150、約1:175、約1:200、約1:225、約1:250、約1:275、約1:300、約1:325、約1:350、約1:375、約1:400、又は約1:500である。一実施形態において、急速拡大培養及び/又は第2の拡大培養におけるTILとPBMCとの比は、1:50~1:300である。一実施形態において、急速拡大培養及び/又は第2の拡大培養におけるTILとPBMCとの比は、1:100~1:200である。
[00499] 一実施形態において、REP及び/又は第2の拡大培養は、バルクTILを150ml培地中の100倍又は200倍過剰の不活性化フィーダー細胞、30mg/mL OKT3抗CD3抗体及び3000IU/mL IL-2と混合してフラスコ内で実施される。細胞を別の成長チャンバに移すまで培地補充が行われる(一般的に新鮮培地による呼吸を介した3分の2の培地補充)。別の成長チャンバには、以下にさらに十分に考察する通りのG-REXフラスコ及びガス透過性容器が含まれる。
[00500] 一部の実施形態において、第2の拡大培養(REPプロセスと称されるプロセスを含み得る)は、実施例及び図で考察されるように、7~14日間に短縮される。一部の実施形態において、第2の拡大培養は11日間に短縮される。
[00501] 一実施形態において、REP及び/又は第2の拡大培養は、前述のように(Tran, et al., J. Immunother.2008, 31, 742-51;Dudley, et al., J. Immunother.2003, 26, 332-42)T-175フラスコ及び気体透過性バッグ又はガス透過性培養器具(G-Rexフラスコ)を使用して実施してもよい。一部の実施形態において、第2の拡大培養(急速拡大培養と称される拡大培養を含む)は、T-175フラスコで実施され、150mLの培地に懸濁した約1×106個のTILを各T-175フラスコに加えてもよい。TILは、3000IU/mLのIL-2及び30ng/mlの抗CD3を添加したCM及びAIM-V培地の1対1の混合物で培養してもよい。T-175フラスコは5%CO2下37℃でインキュベートしてもよい。培地の半分は、5日目に、3000IU/mLのIL-2を含む50/50培地を使用して交換されてもよい。一部の実施形態において、7日目に、2つのT-175フラスコからの細胞を3Lバッグに合わせることができ、その300mLのTIL懸濁液に、5%ヒトAB血清及び3000IU/mLのIL-2を含む300mLのAIM Vを加えた。毎日又は2日毎に各バッグの細胞数をカウントし、新鮮培地を加えて細胞数を0.5~2.0×106細胞/mLに保った。
[00502] 一実施形態において、第2の拡大培養(これはREPと称される拡大培養;並びに図1のステップDに参照されるものを含み得る)は、100cmガス透過性シリコン底の500mL容量ガス透過性フラスコ(G-Rex 100、Wilson Wolf Manufacturing Corporation、New Brighton, MN, USAから市販されている)において実施され得、5%ヒトAB血清、3000IU/mLのIL-2及び30ng/mlの抗CD3(OKT3)を添加した400mLの50/50培地中で5×106又は10×106個のTILをPBMCと培養し得る。G-Rex 100フラスコは5%CO2下37℃でインキュベートし得る。5日目、250mLの上清を取り出して遠心ボトルに入れ、1500rpm(491×g)で10分間遠心し得る。5%ヒトAB血清、3000IU/mLのIL-2を含む150mLの新鮮培地にTILペレットを再懸濁し、元のG-Rex 100フラスコに戻し加え得る。G-Rex 100フラスコ内でTILを連続的に拡大培養するときは、7日目に各G-Rex 100のTILを各フラスコ内に存在する300mLの培地に懸濁してもよく、及び細胞懸濁液を3つの100mLアリコートに分割してもよく、それらを3つのG-Rex 100フラスコの播種に使用し得る。次に、5%ヒトAB血清及び3000IU/mLのIL-2を含む150mLのAIM-Vを各フラスコに加え得る。G-Rex 100フラスコは5%CO2下37℃でインキュベートしてもよく、4日後、各G-Rex100フラスコに3000IU/mLのIL-2を含む150mLのAIM-Vを加え得る。細胞は培養14日目に回収し得る。
[00503] 一実施形態において、第2の拡大培養(REPと称される拡大培養を含む)は、バルクTILを150ml培地中の100倍又は200倍過剰の不活性化フィーダー細胞、30mg/mL OKT3抗CD3抗体及び3000IU/mL IL-2と混合してフラスコ内で実施される。一部の実施形態において、細胞が別の成長チャンバに移されるまで培地交換が行われる。一部の実施形態において、培地の2/3が新鮮培地による呼吸に置き換えられる。一部の実施形態において、別の成長チャンバには、以下にさらに十分に考察する通りのG-REXフラスコ及びガス透過性容器が含まれる。
[00504] 一実施形態において、第2の拡大培養(REPと称される拡大培養を含む)が実施され、これは優れた腫瘍応答性に関してTILを選択するステップをさらに含む。当該技術分野において公知の任意の選択方法を用いることができる。例えば、その開示が参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2016/0010058A1号に記載されている方法は、優れた腫瘍反応性に関するTILの選択に使用され得る。
[00505] 任意選択で、第2の拡大培養(REP拡大培養と称される拡大培養を含む)の後に、当該技術分野において公知の標準アッセイを用いて細胞生存率アッセイを実施することができる。例えば、バルクTILのサンプルに対してトリパンブルー色素排除アッセイを行うことができ、これは死細胞を選択的に標識して生存率の評価を可能にするものである。一部の実施形態において、Cellometer K2自動セルカウンター(Nexcelom Bioscience、Lawrence, MA)を使用してTILサンプルをカウントし、生存率を決定することができる。一部の実施形態において、生存率は、標準的なCellometer K2 Image Cytometer自動細胞カウンタープロトコルに従い決定される。
[00506] 一部の実施形態において、TILの第2の拡大培養(REPと称される拡大培養を含む)は、先述の通りT-175フラスコ及びガス透過性バッグ(Tran KQ, Zhou J, Durflinger KH, et al., 2008, J Immunother., 31:742-751及びDudley ME, Wunderlich JR, Shelton TE, et al. 2003, J Immunother., 26:332-342)又はガス透過性G-Rexフラスコを使用して実施することができる。一部の実施形態において、第2の拡大培養はフラスコを使用して実施される。一部の実施形態において、第2の拡大培養はガス透過性G-Rexフラスコを使用して実施される。一部の実施形態において、第2の拡大培養はT-175フラスコで実施され、約1×106個のTILを約150mLの培地中に懸濁し、これを各T-175フラスコに加える。TILは、「フィーダー」細胞としての照射(50Gy)された同種異系PBMCと1対100の比で培養し、及び細胞は、3000IU/mLのIL-2及び30ng/mLの抗CD3を添加したCMとAIM-V培地との1対1混合物(50/50培地)で培養した。T-175フラスコは5%CO2下37℃でインキュベートする。一部の実施形態において、培地は、5日目に3000IU/mLのIL-2を含む50/50培地を使用して交換される。一部の実施形態において、7日目、2つのT-175フラスコからの細胞を3Lバッグに合わせ、その300mLのTIL懸濁液に、5%ヒトAB血清及び3000IU/mLのIL-2を含む300mLのAIM-Vを加える。毎日又は2日毎に各バッグの細胞数をカウントしてもよく、新鮮培地を加えて細胞数を約0.5~約2.0×106細胞/mLに保ち得る。
[00507] 一部の実施形態において、第2の拡大培養(REPと称される拡大培養を含む)は、100cm2ガス透過性シリコン底の500mL容量フラスコ(G-Rex 100、Wilson Wolf)において実施され(図1)、3000IU/mLのIL-2及び30ng/mLの抗CD3を添加した400mLの50/50培地中で約5×106又は10×106個のTILを照射同種異系PBMCと1対100の比で培養する。G-Rex 100フラスコは5%CO2下37℃でインキュベートされる。一部の実施形態において、5日目に、250mLの上清を取り出して遠心ボトルに入れ、1500rpm(491g)で10分間遠心する。次に3000IU/mLのIL-2を含む150mLの新鮮50/50培地にTILペレットを再懸濁し、元のG-Rex100フラスコに加え戻し得る。TILがG-Rex100フラスコ内で連続的に拡大培養される実施形態において、7日目に各G-Rex100内のTILを各フラスコ内に存在する300mLの培地に懸濁し、及び細胞懸濁液を3つの100mLアリコートに分割しており、それらを3つのG-Rex100フラスコの播種に使用される。次に、5%ヒトAB血清及び3000IU/mLのIL-2を含む150mLのAIM-Vを各フラスコに加える。G-Rex 100フラスコは5%CO2下37℃でインキュベートされ、4日後、各G-Rex100フラスコに3000IU/mLのIL-2を含む150mLのAIM-Vを加える。細胞は培養14日目に回収される。
[00508] T及びBリンパ球の多様な抗原受容体は、限られているが多数の遺伝子セグメントの体細胞組換えによって産生される。これらの遺伝子セグメントV(可変)、D(多様性)、J(結合)、及びC(定数)は、免疫グロブリン及びT細胞受容体(TCR)の結合特異性及び下流側での適用を決定する。本発明は、T細胞レパートリーの多様性を示し、増加させるTILを生成する方法を提供する。一部の実施形態において、本方法により得られたTILは、T細胞レパートリー多様性の増加を示す。一部の実施形態において、第2の拡大培養で得られたTILは、T細胞レパートリー多様性の増加を示す。一部の実施形態において、多様性の増加は、免疫グロブリンの多様性及び/又はT細胞受容体の多様性の増加である。一部の実施形態において、免疫グロブリンの多様性は、免疫グロブリン重鎖にある。一部の実施形態において、免疫グロブリンの多様性は、免疫グロブリン軽鎖にある。一部の実施形態において、多様性はT細胞受容体にある。一部の実施形態において、多様性は、アルファ、ベータ、ガンマ、及びデルタ受容体からなる群から選択されるT細胞受容体の1つにある。一部の実施形態において、T細胞受容体(TCR)アルファ及び/又はベータの発現が増加する。一部の実施形態において、T細胞受容体(TCR)アルファの発現が増加する。一部の実施形態において、T細胞受容体(TCR)ベータの発現が増加する。一部の実施形態において、TCRab(即ち、TCRα/β)の発現が増加する。
[00509] 一部の実施形態において、第2の拡大培養培地(例えば、CM2又は第2の細胞培養培地と称されることもある)は、以下でさらに詳細に考察する通り、IL-2、OKT-3、並びに抗原提示フィーダー細胞(APC)を含む。
[00510] 一部の実施形態において、第2の拡大培養、例えば、図1によるステップDは、閉鎖系バイオリアクターで実施される。一部の実施形態において、本明細書に記載される通り、TIL拡大培養のために閉鎖系が用いられる。一部の実施形態において、単一のバイオリアクターが用いられる。一部の実施形態において、用いられる単一のバイオリアクターは、例えば、G-REX -10又はG-REX -100である。一部の実施形態において、閉鎖系バイオリアクターは単一のバイオリアクターである。
フィーダー細胞及び抗原提示細胞
[00511] 一実施形態において、本明細書に記載の第2の拡大培養手順(例えば、図1のステップDに記載された拡大培養、並びにREPと称される拡大培養を含む)は、REP TIL拡大培養中及び/又は第2の拡大培養中に過剰量のフィーダー細胞が必要である。多くの実施形態において、フィーダー細胞は、健常供血者からの標準的な全血ユニットから入手される末梢血単核球(PBMC)である。PBMCは、Ficoll-Paque勾配分離などの標準方法を用いて入手される。例えば、https://us.vwr.com/assetsvc/asset/en_US/id/16286835/contentsで入手可能な“Isolation of mononuclear cells:Methodology and Application”, GE Life Sciences technical publication 18-1152-69-AEを参照されたい。
[00512] 一般に、同種異系PBMCは、照射又は熱処理のいずれかにより不活性化され、同種異系PBMCの複製能力を評価するための例示的なプロトコルを提供する実施例に記載されるように、REP手順で使用される。
[00513] 一部の実施形態において、14日目の生細胞の総数がREPの0日目及び/又は第2の拡大培養の0日目に培養(即ち、第2の拡大培養の開始日)に移行した初期生細胞数より少ない場合、PBMCは複製不能と見なされ、本明細書に記載のTIL拡大培養手順での使用が認められる。
[00514] 一部の実施形態において、OKT3及びIL-2の存在下で培養された生細胞の総数が、7日目及び14日目に、REPの0日目及び/又は第2の拡大培養の0日目(即ち、第2の拡大培養の開始日)に培養に移行した初期生細胞数から増加していない場合、PBMCは複製不能と見なされ、本明細書に記載のTIL拡大培養手順での使用が認められる。一部の実施形態において、PBMCは、30ng/mlのOKT3抗体及び3000IU/mlのIL-2の存在下で培養される。
[00515] 一部の実施形態において、OKT3及びIL-2の存在下で培養された生細胞の総数が、7日目及び14日目に、REPの0日目及び/又は第2の拡大培養の0日目(即ち、第2の拡大培養の開始日)に培養に移行した初期生細胞数から増加していない場合、PBMCは複製不能と見なされ、本明細書に記載のTIL拡大培養手順での使用が認められる。一部の実施形態において、PBMCは、5~60ng/mlのOKT3抗体及び1000~6000IU/mlのIL-2の存在下で培養される。一部の実施形態において、PBMCは、10~50ng/mlのOKT3抗体及び2000~5000IU/mlのIL-2の存在下で培養される。一部の実施形態において、PBMCは、20~40ng/mlのOKT3抗体及び2000~4000IU/mlのIL-2の存在下で培養される。一部の実施形態において、PBMCは、25~35ng/mlのOKT3抗体及び2500~3500IU/mlのIL-2の存在下で培養される。
[00516] 一部の実施形態において、抗原提示フィーダー細胞はPBMCである。一部の実施形態において、抗原提示フィーダー細胞は人工抗原提示フィーダー細胞である。一実施形態において、第2の拡大培養におけるTILと抗原提示フィーダー細胞との比は、約1対25、約1対50、約1対100、約1対125、約1対150、約1対175、約1対200、約1対225、約1対250、約1対275、約1対300、約1対325、約1対350、約1対375、約1対400、又は約1対500である。一実施形態において、第2の拡大培養におけるTILと抗原提示フィーダー細胞との比は1対50~1対300である。一実施形態において、第2の拡大培養におけるTILと抗原提示フィーダー細胞との比は1対100~1対200である。
[00517] 一実施形態において、本明細書に記載の第2の拡大培養手順は、約2.5×109個のフィーダー細胞と約100×106個のTILの比を必要とする。別の実施形態において、本明細書に記載の第2の拡大培養手順は、約2.5×109個のフィーダー細胞と約50×106個のTILの比を必要とする。さらに別の実施形態において、本明細書に記載の第2の拡大培養手順は、約2.5×109個のフィーダー細胞と約25×106個のTILを必要とする。
[00518] 一実施形態において、本明細書に記載の第2の拡大培養手順は、第2の拡大培養中に過剰量のフィーダー細胞を必要とする。多くの実施形態において、フィーダー細胞は、健常供血者からの標準的な全血ユニットから入手される末梢血単核球(PBMC)である。PBMCは、Ficoll-Paque勾配分離などの標準方法を用いて入手される。一実施形態において、PBMCの代わりに人工抗原提示(aAPC)細胞が使用される。
[00519] 一般に、同種異系PBMCは、照射又は熱処理のいずれかによって不活性化され、図及び実施例に記載された例示的な手順を含む、本明細書に記載されたTIL拡大培養手順で使用される。
[00520] 一実施形態において、人工抗原提示細胞は、PBMCの代替として、又はそれと組み合わせて、第2の拡大培養で使用される。
サイトカイン
[00521] 本明細書に記載のTIL拡大培養方法は、一般に、当該技術分野において公知の通り、高用量のサイトカイン、特にIL-2を含む培養培地を使用する。
[00522] 或いは、TILの急速拡大培養及び/又は第2の拡大培養にサイトカインの組み合わせを使用することがさらに可能であり、IL-2、IL-15及びIL-21のうちの2つ以上の組み合わせについては、概して国際公開第2015/189356号及び国際公開第2015/189357号(参照により全体として明示的に本明細書に組み込まれる)に概説される通りである。従って、可能な組み合わせとしては、IL-2とIL-15、IL-2とIL-21、IL-15とIL-21とIL-2、IL-15とIL-21が挙げられ、後者には多くの実施形態において特定の使用が見出される。これらの明細書に記載される通り、サイトカインの組み合わせを使用することは、特にリンパ球、詳細にはT細胞の生成に有利である。
ステップE:TILを回収する
[00523] 第2の拡大培養ステップの後、細胞は回収することができる。一部の実施形態において、TILは、例えば、図1に提供される通り、1、2、3、4回又はそれ以上の拡大培養ステップの後に回収される。一部の実施形態において、TILは、例えば、図1に提供される通り、2回の拡大培養ステップの後に回収される。
[00524] TILは、例えば遠心によることを含め、任意の適切な且つ無菌の方法で回収することができる。TIL回収方法は当該技術分野において周知であり、本プロセスと共に任意のかかる公知の方法を用いることができる。一部の実施形態において、TILは自動化系を使用して回収される。
[00525] セルハーベスター及び/又は細胞処理系は、例えば、Fresenius Kabi、Tomtec Life Science、Perkin Elmer、及びInotech Biosystems International, Inc.を含む様々な供給源から市販されている。任意選択の細胞ベースのハーベスターを本方法で使用することができる。一部の実施形態において、セルハーベスター及び/又は細胞処理系は、膜ベースの細胞ハーベスターである。一部の実施形態において、細胞回収は、LOVO系(Fresenius Kabi製)などの細胞処理系を介して行われる。用語「LOVO細胞処理系」は、滅菌及び/又は閉鎖系環境で、回転膜又は回転フィルターなどの膜又はフィルターを通して細胞を含む溶液を送り出すことができ、ペレット化せず上清又は細胞培地を除去する連続フロー及び細胞処理を可能にする、あらゆる販売業者によって製造された機器又は装置も指す。一部の実施形態において、セルハーベスター及び/又は細胞処理系は、閉鎖、無菌系で細胞分離、洗浄、流体交換、濃縮、及び/又は他の細胞処理ステップを実施することができる。
[00526] 一部の実施形態において、回収、例えば、図1によるステップEは、閉鎖系バイオリアクターから実施される。一部の実施形態において、本明細書に記載される通り、TIL拡大培養のために閉鎖系が用いられる。一部の実施形態において、単一のバイオリアクターが用いられる。一部の実施形態において、用いられる単一のバイオリアクターは、例えば、G-REX -10又はG-REX -100である。一部の実施形態において、閉鎖系バイオリアクターは単一のバイオリアクターである。
[00527] 一部の実施形態において、図1によるステップEは、実施例7に記載のプロセスに従って実施される。一部の実施形態において、系の無菌性及び閉鎖性を維持するために、閉鎖系は滅菌条件下でシリンジを介してアクセスされる。一部の実施形態において、実施例7に記載されるような閉鎖系が使用される。
[00528] 一部の実施形態において、実施例7に記載された方法に従ってTILが回収される。一部の実施形態において、本明細書(実施例7では、11日目のTIL回収と称される)に記載されるような方法を使用して、1日目~11日目の間のTILが回収される。一部の実施形態において、本明細書(実施例7では、22日目のTIL回収と称される)に記載されるような方法を使用して、12日目~22日目の間のTILが回収される。
ステップF:最終的な製剤化及び/又は輸注バッグへの移動
[00529] 図1に例示的順序で提供される通りの、且つ上記及び本明細書に詳細に概説される通りのステップA~Eが完了した後、細胞は患者への投与における使用のため容器に移される。一部の実施形態において、上記に記載される拡大培養方法を用いて治療上十分な数のTILが入手されると、TILは患者への投与における使用のため容器に移される。
[00530] 一実施形態において、本開示のAPCを使用して拡大培養したTILは、医薬組成物として患者に投与される。一実施形態において、医薬組成物は滅菌緩衝液中のTILの懸濁液である。本開示のPBMCを使用して拡大培養したTILは、当該技術分野において公知の通りの任意の好適な経路によって投与されてよい。一部の実施形態において、T細胞は単回動脈内又は静脈内注入として投与され、これは好ましくは約30~60分間継続される。他の好適な投与経路としては、腹腔内、髄腔内、及びリンパ内が挙げられる。
任意選択の培地成分である抗CD3抗体
[00531] 一部の実施形態において、本明細書に記載の拡大培養方法で使用される培養培地(REPと称されるものを含み、例えば、図1を参照のこと)は、抗CD3抗体も含む。抗CD3抗体をIL-2と併用すると、TIL集団においてT細胞活性化及び細胞分裂が誘導される。この効果は完全長抗体並びにFab及びF(ab’)2断片で見ることができ、前者が概して好ましい;例えば、Tsoukas et al., J.Immunol.1985, 135, 1719(参照により全体として本明細書に組み込まれる)を参照のこと。
[00532] 当業者が理解し得る通り、本発明において使用が見出される好適な抗ヒトCD3抗体は、限定はされないが、ネズミ科動物、ヒト、霊長類、ラット、及びイヌ科動物抗体を含めた、様々な哺乳類からの抗ヒトCD3ポリクローナル及びモノクローナル抗体を含め、幾つも存在する。詳細な実施形態において、OKT3抗CD3抗体ムロモナブ(表1に示される実施形態を含む)が使用される(Ortho-McNeil、Raritan, NJ又はMiltenyi Biotech、Auburn, CAから市販されている)。抗CD3抗体には、T3及びCD3εとしても知られるUHCT1クローンも含まれる。他の抗CD3抗体には、例えば、オテリキシズマブ、テプリズマブ、及びビジリズマブが含まれる。
4-1BB(CD137)アゴニスト
[00533] 一実施形態において、TNFRSFアゴニストは、4-1BB(CD137)アゴニストである。4-1BBアゴニストは、当該技術分野で公知の任意の4-1BB結合分子であり得る。4-1BB結合分子は、ヒト又は哺乳類4-1BBに結合できるモノクローナル抗体又は融合タンパク質であり得る。4-1BBアゴニスト又は4-1BB結合分子は、免疫グロブリン分子の任意のアイソタイプ(例えば、IgG、IgE、IgM、IgD、IgA、及びIgY)、クラス(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1及びIgA2)又はサブクラスの免疫グロブリン重鎖を含み得る。4-1BBアゴニスト又は4-1BB結合分子は、重鎖及び軽鎖の両方を有し得る。本明細書で使用される場合、結合分子という用語はまた、抗体(全長抗体を含む)、モノクローナル抗体(全長モノクローナル抗体を含む)、ポリクローナル抗体、多重特異性抗体(例えば、二重特異性抗体)、ヒト、ヒト化又はキメラ抗体、並びに抗体断片、例えば、Fab断片、F(ab’)断片、Fab発現ライブラリーにより産生される断片、上記のいずれかのエピトープ結合断片、及び4-1BBに結合する抗体の操作された形態、例えばscFv分子、を含む。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、完全ヒト抗体である抗原結合タンパク質である。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、ヒト化抗体である抗原結合タンパク質である。一部の実施形態において、本開示の方法及び組成物における使用のための4-1BBアゴニストは、抗4-1BB抗体、ヒト抗4-1BB抗体、マウス抗4-1BB抗体、哺乳動物抗4-1BB抗体、モノクローナル抗4-1BB抗体、ポリクローナル抗4-1BB抗体、キメラ抗4-1BB抗体、抗4-1BBアドネクチン、抗4-1BBドメイン抗体、単鎖抗4-1BB断片、重鎖抗4-1BB断片、軽鎖抗4-1BB断片、抗4-1BB融合タンパク質、及びそれらの断片、誘導体、コンジュゲート、変異体、若しくはバイオシミラーを含む。アゴニスト性抗4-1BB抗体は、強い免疫応答を誘導することが知られている。Lee, et al., PLOS One 2013, 8, e69677。好ましい実施形態において、4-1BBアゴニストは、アゴニスト性、抗4-1BBヒト化又は完全ヒトモノクローナル抗体(即ち、単一細胞株に由来する抗体)である。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、EU-101(Eutilex Co. Ltd.)、ウトミルマブ、又はウレルマブ、又はそれらの断片、誘導体、コンジュゲート、変異体、若しくはバイオシミラーである。好ましい一実施形態において、4-1BBアゴニストは、ウトミルマブ又はウレルマブ、又はそれらの断片、誘導体、コンジュゲート、変異体、若しくはバイオシミラーである。
[00534] 好ましい実施形態において、4-1BBアゴニスト又は4-1BB結合分子は、融合タンパク質でもあり得る。好ましい実施形態において、三量体又は六量体4-1BBアゴニスト(3つ又は6つのリガンド結合ドメインを有する)などの多量体4-1BBアゴニストは、典型的には2つのリガンド結合ドメインを保有するアゴニスト性モノクローナル抗体と比較して、優れた受容体(4-1BBL)のクラスター化及び内部細胞シグナル伝達複合体形成を誘導し得る。3つのTNFRSF結合ドメイン及びIgG1-Fcを含み、任意選択によりこれらの融合タンパク質の2つ以上をさらに連結する、三量体(三価)又は六量体(又は六価)又はそれより大きい融合タンパク質は、例えば、Gieffers, et al., Mol.Cancer Therapeutics 2013, 12, 2735-47に記載される。
[00535] アゴニスト性4-1BB抗体及び融合タンパク質は、強い免疫応答を誘導することが知られている。好ましい実施形態において、4-1BBアゴニストは、毒性を低減するのに十分な方法で4-1BB抗原に特異的に結合するモノクローナル抗体又は融合タンパク質である。一部の実施形態において、4-1BBアゴニストは、抗体依存性細胞傷害性(ADCC)、例えばNK細胞の細胞傷害性を抑制する、アゴニスト性4-1BBモノクローナル抗体又は融合タンパク質である。一部の実施形態において、4-1BBアゴニストは、抗体依存性細胞食作用(ADCP)を抑制する、アゴニスト性4-1BBモノクローナル抗体又は融合タンパク質である。一部の実施形態において、4-1BBアゴニストは、補体依存性細胞毒性(CDC)を抑制する、アゴニスト性4-1BBモノクローナル抗体又は融合タンパク質である。一部の実施形態において、4-1BBアゴニストは、Fc領域機能性を抑制する、アゴニスト性4-1BBモノクローナル抗体又は融合タンパク質である。
[00536] 一部の実施形態において、4-1BBアゴニストは、高い親和性及びアゴニスト活性でヒト4-1BB(配列番号9)に結合することを特徴とする。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、ヒト4-1BB(配列番号9)に結合する結合分子である。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、マウス4-1BB(配列番号10)に結合する結合分子である。4-1BBアゴニスト又は結合分子が結合する4-1BB抗原のアミノ酸配列を表6に概括する。
[00537] 一部の実施形態において、記載される組成物、プロセス、及び方法は、約100pM以下のKDでヒト又はマウス4-1BBに結合するか、約90pM以下のKDでヒト又はマウス4-1BBに結合するか、約80pM以下のKDでヒト又はマウス4-1BBに結合するか、約70pM以下のKDでヒト又はマウス4-1BBに結合するか、約60pM以下のKDでヒト又はマウス4-1BBに結合するか、約50pM以下のKDでヒト又はマウス4-1BBに結合するか、約40pM以下のKDでヒト又はマウス4-1BBに結合するか、又は約30pM以下のKDでヒト又はマウス4-1BBに結合する、4-1BBアゴニストを含む。
[00538] 一部の実施形態において、記載される組成物、プロセス、及び方法は、約7.5×105 1/M・s以上のkassocでヒト又はマウス4-1BBに結合するか、約7.5×105 1/M・s以上のkassocでヒト又はマウス4-1BBに結合するか、約8×105 1/M・s以上のkassocでヒト又はマウス4-1BBに結合するか、約8.5×105 1/M・s以上のkassocでヒト又はマウス4-1BBに結合するか、約9×105 1/M・s以上のkassocでヒト又はマウス4-1BBに結合するか、約9.5×105 1/M・s以上のkassocでヒト又はマウス4-1BBに結合するか、又は約1×106 1/M・s以上のkassocでヒト又はマウス4-1BBに結合する、4-1BBアゴニストを含む。
[00539] 一部の実施形態において、記載される組成物、プロセス、及び方法は、約2×10-5 1/s以下のkdissocでヒト又はマウス4-1BBに結合するか、約2.1×10-5 1/s以下のkdissocでヒト又はマウス4-1BBに結合するか、約2.2×10-5 1/s以下のkdissocでヒト又はマウス4-1BBに結合するか、約2.3×10-5 1/s以下のkdissocでヒト又はマウス4-1BBに結合するか、約2.4×10-5 1/s以下のkdissocでヒト又はマウス4-1BBに結合するか、約2.5×10-5 1/s以下のkdissocでヒト又はマウス4-1BBに結合するか、約2.6×10-5 1/s以下のkdissocでヒト又はマウス4-1BBに結合するか、又は約2.7×10-5 1/s以下のkdissocでヒト又はマウス4-1BBに結合するか、約2.8×10-5 1/s以下のkdissocでヒト又はマウス4-1BBに結合するか、約2.9×10-5 1/s以下のkdissocでヒト又はマウス4-1BBに結合するか、又は約3×10-5 1/s以下のkdissocでヒト又はマウス4-1BBに結合する、4-1BBアゴニストを含む。
[00540] 一部の実施形態において、記載される組成物、プロセス、及び方法は、約10nM以下のIC50でヒト又はマウス4-1BBに結合するか、約9nM以下のIC50でヒト又はマウス4-1BBに結合するか、約8nM以下のIC50でヒト又はマウス4-1BBに結合するか、約7nM以下のIC50でヒト又はマウス4-1BBに結合するか、約6nM以下のIC50でヒト又はマウス4-1BBに結合するか、約5nM以下のIC50でヒト又はマウス4-1BBに結合するか、約4nM以下のIC50でヒト又はマウス4-1BBに結合するか、約3nM以下のIC50でヒト又はマウス4-1BBに結合するか、約2nM以下のIC50でヒト又はマウス4-1BBに結合するか、又は約1nM以下のIC50でヒト又はマウス4-1BBに結合する、4-1BBアゴニストを含む。
[00541] 好ましい実施形態において、4-1BBアゴニストは、PF-05082566又はMOR-7480としても知られるウトミルマブ、又はその断片、誘導体、変異体、若しくはバイオシミラーである。ウトミルマブはPfizer, Inc.から入手できる。ウトミルマブは、免疫グロブリンG2-ラムダ、抗[ヒト(Homo sapiens)TNFRSF9(腫瘍壊死因子受容体(TNFR)スーパーファミリーメンバー9、4-1BB、T細胞抗原ILA、CD137)]、ヒト(Homo sapiens)(完全ヒト)モノクローナル抗体である。ウトミルマブのアミノ酸配列を表7に示す。ウトミルマブは、Asn59及びAsn292のグリコシル化部位;位置22-96(VH-VL)、143-199(CH1-CL)、256-316(CH2)及び362-420(CH3)の重鎖内ジスルフィド架橋;位置22’-87’(VH-VL)及び136’-195’(CH1-CL)の軽鎖内ジスルフィド架橋;IgG2Aアイソフォーム位置218-218、219-219、222-222、及び225-225、IgG2A/Bアイソフォーム位置218-130、219-219、222-222、及び225-225、並びにIgG2Bアイソフォーム位置219-130(2)、222-222、及び225-225の鎖内重鎖-重鎖ジスルフィド架橋;IgG2Aアイソフォーム位置130-213’(2)、IgG2A/Bアイソフォーム位置218-213’及び130-213’、並びにIgG2Bアイソフォーム位置218-213’(2)の鎖内重鎖-軽鎖ジスルフィド架橋を含む。ウトミルマブ並びにその変異体及び断片の調製並びに特性は、米国特許第8,821,867号;同第8,337,850号;及び同第9,468,678号、並びに国際公開第2012/032433 A1号に記載され、これらのそれぞれの開示は参照により本明細書に組み込まれる。ウトミルマブの前臨床的特徴は、Fisher, et al., Cancer Immunolog. & Immunother.2012, 61, 1721-33に記載される。様々な血液学的及び固形腫瘍の適応症におけるウトミルマブの現在の臨床試験には、米国国立衛生研究所Clinicaltrials.gov識別子NCT02444793、NCT01307267、NCT02315066、及びNCT02554812が含まれる。
[00542] 一実施形態において、4-1BBアゴニストは、配列番号11で示される重鎖及び配列番号12で示される軽鎖を含む。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、それぞれ配列番号11及び配列番号12に示される配列を有する重鎖及び軽鎖、又は抗原結合断片、Fab断片、単鎖可変断片(scFv)、それらの変異体、若しくはコンジュゲートを含む。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、それぞれ配列番号11及び配列番号12に示される配列とそれぞれ少なくとも99%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、それぞれ配列番号11及び配列番号12に示される配列とそれぞれ少なくとも98%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、それぞれ配列番号11及び配列番号12に示される配列とそれぞれ少なくとも97%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、それぞれ配列番号11及び配列番号12に示される配列とそれぞれ少なくとも96%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、それぞれ配列番号11及び配列番号12に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一である重鎖及び軽鎖を含む。
[00543] 一実施形態において、4-1BBアゴニストは、ウトミルマブの重鎖及び軽鎖CDR又は可変領域(VR)を含む。一実施形態において、4-1BBアゴニスト重鎖可変領域(VH)は配列番号13に示される配列を含み、4-1BBアゴニスト軽鎖可変領域(VL)は配列番号14に示される配列、及びその保存的アミノ酸置換を含む。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、それぞれ配列番号13及び配列番号14に示される配列とそれぞれ少なくとも99%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、それぞれ配列番号13及び配列番号14に示される配列とそれぞれ少なくとも98%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、それぞれ配列番号13及び配列番号14に示される配列とそれぞれ少なくとも97%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、それぞれ配列番号13及び配列番号14に示される配列とそれぞれ少なくとも96%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、それぞれ配列番号13及び配列番号14に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、配列番号13及び配列番号14に示される配列とそれぞれ少なくとも99%同一であるVH及びVL領域を含むscFv抗体を含む。
[00544] 一実施形態において、4-1BBアゴニストは、それぞれ配列番号15、配列番号16、及び配列番号17に記載の配列を有する重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3ドメイン、並びにその保存的アミノ酸置換、並びにそれぞれ配列番号18、配列番号19、及び配列番号20に記載の配列を有する軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3ドメイン、並びにそれらの保存的アミノ酸置換を含む。
[00545] 一実施形態において、4-1BBアゴニストは、ウトミルマブに関して薬物規制当局によって承認された4-1BBアゴニストバイオシミラーモノクローナル抗体である。一実施形態において、バイオシミラーモノクローナル抗体は、参照医薬品又は参照生物学的製剤のアミノ酸配列に対して少なくとも97%の配列同一性、例えば97%、98%、99%又は100%の配列同一性を有し、参照医薬品又は参照生物学的製剤と比較して1つ以上の翻訳後改変を含む、アミノ酸配列を含む4-1BB抗体を含み、ここで、参照医薬品又は参照生物学的製剤はウトミルマブである。一部の実施形態において、1つ以上の翻訳後改変は、グリコシル化、酸化、脱アミド化、及び切断の1つ以上から選択される。一部の実施形態において、バイオシミラーは、認可された、又は認可のために提出された4-1BBアゴニスト抗体であり、4-1BBアゴニスト抗体は、参照医薬品又は参照生物学的製剤の製剤とは異なる製剤で提供され、参照医薬品又は参照生物学的製剤はウトミルマブである。4-1BBアゴニスト抗体は、米国FDA及び/又は欧州連合のEMAなどの薬物規制当局によって認可されていてもよい。一部の実施形態において、バイオシミラーは、1つ以上の賦形剤をさらに含む組成物として提供され、ここで、1つ以上の賦形剤は、参照医薬品又は参照生物学的製剤に含まれる賦形剤と同一又は異なっており、参照医薬品又は参照生物学的製剤はウトミルマブである。一部の実施形態において、バイオシミラーは、1つ以上の賦形剤をさらに含む組成物として提供され、ここで、1つ以上の賦形剤は、参照医薬品又は参照生物学的製剤に含まれる賦形剤と同一又は異なっており、参照医薬品又は参照生物学的製剤はウトミルマブである。
[00546] 好ましい実施形態において、4-1BBアゴニストは、BMS-663513及び20H4.9.h4aとしても知られるモノクローナル抗体ウレルマブ、又はその断片、誘導体、変異体、又はバイオシミラーである。ウレルマブは、Bristol-Myers Squibb, Inc.及びCreative Biolabs, Inc.から入手できる。ウレルマブは、免疫グロブリンG4-カッパ、抗[ヒト(Homo sapiens)TNFRSF9(腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー9、4-1BB、T細胞抗原ILA、CD137)]、ヒト(Homo sapiens)(完全ヒト)モノクローナル抗体である。ウレルマブのアミノ酸配列を表7に示す。ウレルマブは、位置298(及び298’’)のN-グリコシル化部位;位置22-95(VH-VL)、148-204(CH1-CL)、262-322(CH2)及び368-426(CH3)(並びに位置22’’-95’’、148’’-204’’、262’’-322’’及び368’’-426’’)の重鎖内ジスルフィド架橋;位置23’-88’(VH-VL)及び136’-196’(CH1-CL)(並びに位置23’’’-88’’’及び136’’’-196’’’)の軽鎖内ジスルフィド架橋;位置227-227’’及び230-230’’の鎖内重鎖-重鎖ジスルフィド架橋;並びに位置135-216’及び135’’-216’’’の鎖内重鎖-軽鎖ジスルフィド架橋を含む。ウレルマブ並びにその変異体及び断片の調製及び特性は、米国特許第7,288,638号及び同第8,962,804号に記載され、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。ウレルマブの前臨床的及び臨床的特徴は、http:/dx.doi.org/ 10.1158/1078-0432.CCR-16-1272で入手可能なSegal, et al., Clin.Cancer Res.2016に記載される。様々な血液学的及び固形腫瘍の適応症におけるウレルマブの現在の臨床試験には、米国国立衛生研究所Clinicaltrials.gov識別子NCT01775631、NCT02110082、NCT02253992、及びNCT01471210が含まれる。
[00547] 一実施形態において、4-1BBアゴニストは、配列番号21で示される重鎖及び配列番号22で示される軽鎖を含む。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、それぞれ配列番号21及び配列番号22に示される配列を有する重鎖及び軽鎖、又は抗原結合断片、Fab断片、単鎖可変断片(scFv)、それらの変異体、若しくはコンジュゲートを含む。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、それぞれ配列番号21及び配列番号22に示される配列とそれぞれ少なくとも99%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、それぞれ配列番号21及び配列番号22に示される配列とそれぞれ少なくとも98%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、それぞれ配列番号21及び配列番号22に示される配列とそれぞれ少なくとも97%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、それぞれ配列番号21及び配列番号22に示される配列とそれぞれ少なくとも96%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、それぞれ配列番号21及び配列番号22に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一である重鎖及び軽鎖を含む。
[00548] 一実施形態において、4-1BBアゴニストは、ウレルマブの重鎖及び軽鎖CDR又は可変領域(VR)を含む。一実施形態において、4-1BBアゴニスト重鎖可変領域(VH)は配列番号23に示される配列を含み、4-1BBアゴニスト軽鎖可変領域(VL)は配列番号24に示される配列、及びその保存的アミノ酸置換を含む。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、それぞれ配列番号23及び配列番号24に示される配列とそれぞれ少なくとも99%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、それぞれ配列番号23及び配列番号24に示される配列とそれぞれ少なくとも98%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、それぞれ配列番号23及び配列番号24に示される配列とそれぞれ少なくとも97%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、それぞれ配列番号23及び配列番号24に示される配列とそれぞれ少なくとも96%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、それぞれ配列番号23及び配列番号24に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、配列番号23及び配列番号24に示される配列とそれぞれ少なくとも99%同一であるVH及びVL領域を含むscFv抗体を含む。
[00549] 一実施形態において、4-1BBアゴニストは、それぞれ配列番号25、配列番号26、及び配列番号27に記載の配列を有する重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3ドメイン、並びにその保存的アミノ酸置換、並びにそれぞれ配列番号28、配列番号29、及び配列番号30に記載の配列を有する軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3ドメイン、並びにその保存的アミノ酸置換を含む。
[00550] 一実施形態において、4-1BBアゴニストは、ウレルマブに関して薬物規制当局によって承認された4-1BBアゴニストバイオシミラーモノクローナル抗体である。一実施形態において、バイオシミラーモノクローナル抗体は、参照医薬品又は参照生物学的製剤のアミノ酸配列に対して少なくとも97%の配列同一性、例えば97%、98%、99%又は100%の配列同一性を有し、参照医薬品又は参照生物学的製剤と比較して1つ以上の翻訳後改変を含む、アミノ酸配列を含む4-1BB抗体を含み、ここで、参照医薬品又は参照生物学的製剤はウレルマブである。一部の実施形態において、1つ以上の翻訳後改変は、グリコシル化、酸化、脱アミド化、及び切断の1つ以上から選択される。一部の実施形態において、バイオシミラーは、認可された、又は認可のために提出された4-1BBアゴニスト抗体であり、4-1BBアゴニスト抗体は、参照医薬品又は参照生物学的製剤の製剤とは異なる製剤で提供され、参照医薬品又は参照生物学的製剤はウレルマブである。4-1BBアゴニスト抗体は、米国FDA及び/又は欧州連合のEMAなどの薬物規制当局によって認可されていてもよい。一部の実施形態において、バイオシミラーは、1つ以上の賦形剤をさらに含む組成物として提供され、ここで、1つ以上の賦形剤は、参照医薬品又は参照生物学的製剤に含まれる賦形剤と同一又は異なっており、参照医薬品又は参照生物学的製剤はウレルマブである。一部の実施形態において、バイオシミラーは、1つ以上の賦形剤をさらに含む組成物として提供され、ここで、1つ以上の賦形剤は、参照医薬品又は参照生物学的製剤に含まれる賦形剤と同一又は異なっており、参照医薬品又は参照生物学的製剤はウレルマブである。
[00551] 一実施形態において、4-1BBアゴニストは、1D8、3Elor、4B4(BioLegend 309809)、H4-1BB-M127(BD Pharmingen 552532)、BBK2(Thermo Fisher MS621PABX)、145501(Leinco Technologies B591)、ATCC番号HB-11248として寄託され、米国特許第6,974,863号に開示されている細胞株によって産生される抗体、5F4(BioLegend 31 1503)、C65-485(BD Pharmingen 559446)、米国特許出願公開第2005/0095244号に開示されている抗体、米国特許第7,288,638号に開示されている抗体(20H4.9-IgGl(BMS-663031)など)、同第6,887,673号に開示されている抗体(4E9又はBMS-554271など)、同第7,214,493号に開示されている抗体、同第6,303,121号に開示されている抗体、同第6,569,997号に開示されている抗体、同第6,905,685号に開示されている抗体(4E9又はBMS-554271など)、同第6,362,325号に開示されている抗体(1D8又はBMS-469492;3H3又はBMS-469497;又は3Elなど)、同第6,974,863号に開示されている抗体(53A2など);同第6,210,669号に開示されている抗体(1D8、3B8、又は3E1など)、同第5,928,893号に記載されている抗体、同第6,303,121号に開示されている抗体、同第6,569,997号に開示されている抗体、国際公開第2012/177788号、同第2015/119923号、及び同第2010/042433号に開示されている抗体、並びにそれらの断片、誘導体、コンジュゲート、変異体、又はバイオシミラー、からなる群から選択され、ここで、前述の特許又は特許出願公開のそれぞれの開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
[00552] 一実施形態において、4-1BBアゴニストは、国際公開第2008/025516 A1号、同第2009/007120 A1号、同第2010/003766 A1号、同第2010/010051 A1号、及び同第2010/078966 A1号;米国特許出願公開第2011/0027218 A1号、同第2015/0126709 A1号、同第2011/0111494 A1号、同第2015/0110734 A1号、及び同第2015/0126710 A1号;並びに米国特許第9,359,420号、同第9,340,599号、同第8,921,519号、及び同第8,450,460号に記載されている4-1BBアゴニスト性融合タンパク質であり、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
[00553] 一実施形態において、4-1BBアゴニストは、構造I-A(C末端Fc抗体断片融合タンパク質)又は構造I-B(N末端Fc抗体断片融合タンパク質)に示される4-1BBアゴニスト性融合タンパク質、又はその断片、誘導体、コンジュゲート、変異体、若しくはバイオシミラーである。
構造I-A及びI-Bにおいて、円柱は個々のポリペプチド結合ドメインを指す。構造I-A及びI-Bは、例えば、4-1BBL、又は4-1BBに結合する抗体、に由来する、3つの直鎖状に連結されたTNFRSF結合ドメインを含み、これは折り畳まれて三価タンパク質を形成し、次いで、IgG1-Fc(CH3及びCH2ドメインを含む)を介して第2の三価(triavelent)タンパク質に連結され、次いで、これはジスルフィド結合(小さな細長い楕円形)を介して2つの三価タンパク質を連結するために使用され、構造を安定化し、6つの受容体の細胞内シグナル伝達ドメイン及びシグナル伝達タンパク質をあわせてシグナル伝達複合体を形成できるアゴニストを提供する。円柱として示されるTNFRSF結合ドメインは、例えば、親水性残基並びに柔軟性のためのGly及びSer配列、並びに溶解性のためのGlu及びLysを含み得るリンカーにより接続されたVH及びVL鎖を含む、scFvドメインであり得る。de Marco, Microbial Cell Factories, 2011, 10, 44;Ahmad, et al., Clin. & Dev.Immunol.2012, 980250;Monnier, et al., Antibodies, 2013, 2, 193-208;又は、本明細書の別の箇所に組み込まれた参考文献に記載されているものなどの任意のscFvドメイン設計が使用され得る。この形態の融合タンパク質構造は、米国特許第9,359,420号、同第9,340,599号、同第8,921,519号、及び同第8,450,460号に記載されており、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
[00554] 構造I-Aの他のポリペプチドドメインのアミノ酸配列を表9に示す。Fcドメインは、好ましくは、完全定常ドメイン(配列番号31のアミノ酸17~230)、完全ヒンジドメイン(配列番号31のアミノ酸1~16)又はヒンジドメインの一部(例えば、配列番号31のアミノ酸4~16)を含む。C末端Fc抗体を接続するための好ましいリンカーは、追加的ポリペプチドの融合に適したリンカーを含む、配列番号32~配列番号41に示される実施形態から選択され得る。
[00555] 構造I-Bの他のポリペプチドドメインのアミノ酸配列を表10に示す。構造I-BのようにFc抗体断片がTNRFSF融合タンパク質のN末端に融合される場合、Fcモジュールの配列は好ましくは配列番号42に示されるものであり、リンカー配列は好ましくは配列番号43~配列番号45に示される実施形態から選択される。
[00556] 一実施形態において、構造I-A又はI-Bによる4-1BBアゴニスト融合タンパク質は、ウトミルマブの可変重鎖及び可変軽鎖、ウレルマブの可変重鎖及び可変軽鎖、ウトミルマブの可変重鎖及び可変軽鎖、表9に記載されている可変重鎖及び可変軽鎖から選択される可変重鎖及び可変軽鎖、上記の可変重鎖及び可変軽鎖の任意の組み合わせ、並びにそれらの断片、誘導体、コンジュゲート、変異体、及びバイオシミラーからなる群から選択される1つ以上の4-1BB結合ドメインを含む。
[00557] 一実施形態において、構造I-A又はI-Bによる4-1BBアゴニスト融合タンパク質は、4-1BBL配列を含む1つ以上の4-1BB結合ドメインを含む。一実施形態において、構造I-A又はI-Bによる4-1BBアゴニスト融合タンパク質は、配列番号46による配列を含む1つ以上の4-1BB結合ドメインを含む。一実施形態において、構造I-A又はI-Bによる4-1BBアゴニスト融合タンパク質は、可溶性4-1BBL配列を含む1つ以上の4-1BB結合ドメインを含む。一実施形態において、構造I-A又はI-Bによる4-1BBアゴニスト融合タンパク質は、配列番号47による配列を含む1つ以上の4-1BB結合ドメインを含む。
[00558] 一実施形態において、構造I-A又はI-Bによる4-1BBアゴニスト融合タンパク質は、それぞれ配列番号13及び配列番号14に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一であるVH及びVL領域を含むscFvドメインである1つ以上の4-1BB結合ドメインを含み、ここで、VH及びVLドメインはリンカーによって接続されている。一実施形態において、構造I-A又はI-Bによる4-1BBアゴニスト融合タンパク質は、それぞれ配列番号23及び配列番号24に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一であるVH及びVL領域を含むscFvドメインである1つ以上の4-1BB結合ドメインを含み、ここで、VH及びVLドメインはリンカーによって接続されている。一実施形態において、構造I-A又はI-Bによる4-1BBアゴニスト融合タンパク質は、表11に示されるVH及びVL配列とそれぞれ少なくとも95%同一であるVH及びVL領域を含むscFvドメインである1つ以上の4-1BB結合ドメインを含み、ここで、VH及びVLドメインはリンカーによって接続されている。
[00559] 一実施形態において、4-1BBアゴニストは、(i)第1の可溶性4-1BB結合ドメイン、(ii)第1のペプチドリンカー、(iii)第2の可溶性4-1BB結合ドメイン、(iv)第2のペプチドリンカー、及び(v)第3の可溶性4-1BB結合ドメインを含む4-1BBアゴニスト性単鎖融合ポリペプチドであり、N末端及び/又はC末端に追加のドメインをさらに含み、ここで、追加のドメインは、Fab又はFc断片ドメインである。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、(i)第1の可溶性4-1BB結合ドメイン、(ii)第1のペプチドリンカー、(iii)第2の可溶性4-1BB結合ドメイン、(iv)第2のペプチドリンカー、及び(v)第3の可溶性4-1BB結合ドメインを含む4-1BBアゴニスト性単鎖融合ポリペプチドであり、N末端及び/又はC末端に追加のドメインをさらに含み、ここで、追加のドメインは、Fab又はFc断片ドメインであり、可溶性4-1BBドメインのそれぞれは、ストーク領域(三量体化に寄与し、細胞膜まで一定の距離を提供するが、4-1BB結合ドメインの一部ではない)を欠き、第1及び第2のペプチドリンカーは、独立して3~8アミノ酸長を有する。
[00560] 一実施形態において、4-1BBアゴニストは、(i)第1の可溶性腫瘍壊死因子(TNF)スーパーファミリーサイトカインドメイン、(ii)第1のペプチドリンカー、(iii)第2の可溶性TNFスーパーファミリーサイトカインドメイン、(iv)第2のペプチドリンカー、及び(v)第3の可溶性TNFスーパーファミリーサイトカインドメイン、を含む4-1BBアゴニスト性単鎖融合ポリペプチドであり、ここで、可溶性TNFスーパーファミリーサイトカインドメインのそれぞれは、ストーク領域を欠き、第1及び第2のペプチドリンカーは、独立して3~8アミノ酸長を有し、各TNFスーパーファミリーサイトカインドメインは4-1BB結合ドメインである。
[00561] 一実施形態において、4-1BBアゴニストは、前述のVLドメインのいずれかに連結された前述のVHドメインのいずれかを含む4-1BBアゴニスト性scFv抗体である。
[00562] 一実施形態において、4-1BBアゴニストは、BPS Bioscience4-1BBアゴニスト抗体カタログ番号79097-2であり、これはBPS Bioscience, San Diego, CA, USAから市販されている。一実施形態において、4-1BBアゴニストは、Creative Biolabs4-1BBアゴニスト抗体カタログ番号MOM-18179であり、これはCreative Biolabs, Shirley, NY, USAから市販されている。
任意選択的な培地成分としてのOX40(CD134)アゴニスト
[00563] 一実施形態において、TNFRSFアゴニストは、OX40(CD134)アゴニストである。OX40アゴニストは、当該技術分野で公知の任意のOX40結合分子であり得る。OX40結合分子は、ヒト又は哺乳類OX40に結合できるモノクローナル抗体又は融合タンパク質であり得る。OX40アゴニスト又はOX40結合分子は、免疫グロブリン分子の任意のアイソタイプ(例えば、IgG、IgE、IgM、IgD、IgA、及びIgY)、クラス(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1及びIgA2)又はサブクラスの免疫グロブリン重鎖を含み得る。OX40アゴニスト又はOX40結合分子は、重鎖及び軽鎖の両方を有し得る。本明細書で使用される場合、結合分子という用語はまた、抗体(全長抗体を含む)、モノクローナル抗体(全長モノクローナル抗体を含む)、ポリクローナル抗体、多重特異性抗体(例えば、二重特異性抗体)、ヒト、ヒト化又はキメラ抗体、並びに抗体断片、例えば、Fab断片、F(ab’)断片、Fab発現ライブラリーにより産生される断片、上記のいずれかのエピトープ結合断片、及びOX40に結合する抗体の操作された形態、例えばscFv分子、を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、完全ヒト抗体である抗原結合タンパク質である。一実施形態において、OX40アゴニストは、ヒト化抗体である抗原結合タンパク質である。一部の実施形態において、本開示の方法及び組成物における使用のためのOX40アゴニストは、抗OX40抗体、ヒト抗OX40抗体、マウス抗OX40抗体、哺乳動物抗OX40抗体、モノクローナル抗OX40抗体、ポリクローナル抗OX40抗体、キメラ抗OX40抗体、抗OX40アドネクチン、抗OX40ドメイン抗体、単鎖抗OX40断片、重鎖抗OX40断片、軽鎖抗OX40断片、抗OX40融合タンパク質、及びそれらの断片、誘導体、コンジュゲート、変異体、若しくはバイオシミラーを含む。好ましい実施形態において、OX40アゴニストは、アゴニスト性、抗OX40ヒト化又は完全ヒトモノクローナル抗体(即ち、単一細胞株に由来する抗体)である。
[00564] 好ましい実施形態において、OX40アゴニスト又はOX40結合分子は、融合タンパク質でもあり得る。OX40Lに融合したFcドメインを含むOX40融合タンパク質は、例えば、Sadun, et al., J. Immunother.2009, 182, 1481-89に記載されている。好ましい実施形態において、三量体又は六量体OX40アゴニスト(3つ又は6つのリガンド結合ドメインを有する)などの多量体OX40アゴニストは、典型的には2つのリガンド結合ドメインを保有するアゴニスト性モノクローナル抗体と比較して、優れた受容体(OX40L)のクラスター化及び内部細胞シグナル伝達複合体形成を誘導し得る。3つのTNFRSF結合ドメイン及びIgG1-Fcを含み、任意選択によりこれらの融合タンパク質の2つ以上をさらに連結する、三量体(三価)又は六量体(又は六価)又はそれより大きい融合タンパク質は、例えば、Gieffers, et al., Mol.Cancer Therapeutics 2013, 12, 2735-47に記載される。
[00565] アゴニスト性OX40抗体及び融合タンパク質は、強い免疫応答を誘発することが知られている。Curti, et al., Cancer Res.2013, 73, 7189-98。好ましい実施形態において、OX40アゴニストは、毒性を低減するのに十分な方法でOX40抗原に特異的に結合するモノクローナル抗体又は融合タンパク質である。一部の実施形態において、OX40アゴニストは、抗体依存性細胞傷害性(ADCC)、例えばNK細胞の細胞傷害性を抑制する、アゴニスト性OX40モノクローナル抗体又は融合タンパク質である。一部の実施形態において、OX40アゴニストは、抗体依存性細胞食作用(ADCP)を抑制する、アゴニスト性OX40モノクローナル抗体又は融合タンパク質である。一部の実施形態において、OX40アゴニストは、補体依存性細胞毒性(CDC)を抑制する、アゴニスト性OX40モノクローナル抗体又は融合タンパク質である。一部の実施形態において、OX40アゴニストは、Fc領域機能性を抑制する、アゴニスト性OX40モノクローナル抗体又は融合タンパク質である。
[00566] 一部の実施形態において、OX40アゴニストは、高い親和性及びアゴニスト活性でヒトOX40(配列番号54)に結合することを特徴とする。一実施形態において、OX40アゴニストは、ヒトOX40(配列番号54)に結合する結合分子である。一実施形態において、OX40アゴニストは、マウスOX40(配列番号55)に結合する結合分子である。OX40アゴニスト又は結合分子が結合するOX40抗原のアミノ酸配列を表9に概括する。
[00567] 一部の実施形態において、記載される組成物、プロセス、及び方法は、約100pM以下のKDでヒト又はマウスOX40に結合するか、約90pM以下のKDでヒト又はマウスOX40に結合するか、約80pM以下のKDでヒト又はマウスOX40に結合するか、約70pM以下のKDでヒト又はマウスOX40に結合するか、約60pM以下のKDでヒト又はマウスOX40に結合するか、約50pM以下のKDでヒト又はマウスOX40に結合するか、約40pM以下のKDでヒト又はマウスOX40に結合するか、又は約30pM以下のKDでヒト又はマウスOX40に結合する、OX40アゴニストを含む。
[00568] 一部の実施形態において、記載される組成物、プロセス、及び方法は、約7.5×105 1/M・s以上のkassocでヒト又はマウスOX40に結合するか、約7.5×105 1/M・s以上のkassocでヒト又はマウスOX40に結合するか、約8×105 1/M・s以上のkassocでヒト又はマウスOX40に結合するか、約8.5×105 1/M・s以上のkassocでヒト又はマウスOX40に結合するか、約9×105 1/M・s以上のkassocでヒト又はマウスOX40に結合するか、約9.5×105 1/M・s以上のkassocでヒト又はマウスOX40に結合するか、又は約1×106 1/M・s以上のkassocでヒト又はマウスOX40に結合する、OX40アゴニストを含む。
[00569] 一部の実施形態において、記載される組成物、プロセス、及び方法は、約2×10-5 1/s以下のkdissocでヒト又はマウスOX40に結合するか、約2.1×10-5 1/s以下のkdissocでヒト又はマウスOX40に結合するか、約2.2×10-5 1/s以下のkdissocでヒト又はマウスOX40に結合するか、約2.3×10-5 1/s以下のkdissocでヒト又はマウスOX40に結合するか、約2.4×10-5 1/s以下のkdissocでヒト又はマウスOX40に結合するか、約2.5×10-5 1/s以下のkdissocでヒト又はマウスOX40に結合するか、約2.6×10-5 1/s以下のkdissocでヒト又はマウスOX40に結合するか、又は約2.7×10-5 1/s以下のkdissocでヒト又はマウスOX40に結合するか、約2.8×10-5 1/s以下のkdissocでヒト又はマウスOX40に結合するか、約2.9×10-5 1/s以下のkdissocでヒト又はマウスOX40に結合するか、又は約3×10-5 1/s以下のkdissocでヒト又はマウスOX40に結合する、OX40アゴニストを含む。
[00570] 一部の実施形態において、記載される組成物、プロセス、及び方法は、約10nM以下のIC50でヒト又はマウスOX40に結合するか、約9nM以下のIC50でヒト又はマウスOX40に結合するか、約8nM以下のIC50でヒト又はマウスOX40に結合するか、約7nM以下のIC50でヒト又はマウスOX40に結合するか、約6nM以下のIC50でヒト又はマウスOX40に結合するか、約5nM以下のIC50でヒト又はマウスOX40に結合するか、約4nM以下のIC50でヒト又はマウスOX40に結合するか、約3nM以下のIC50でヒト又はマウスOX40に結合するか、約2nM以下のIC50でヒト又はマウスOX40に結合するか、又は約1nM以下のIC50でヒト又はマウスOX40に結合する、OX40アゴニストを含む。
[00571] 一部の実施形態において、OX40アゴニストは、MEDI0562又はMEDI-0562としても知られるタボリキシズマブである。タボリキシズマブは、AstraZeneca, Incの子会社MedImmuneから入手できる。タボリキシズマブは、免疫グロブリンG1-カッパ、抗[ヒト(Homo sapiens)TNFRSF4(腫瘍壊死因子受容体(TNFR)スーパーファミリーメンバー4、OX40、CD134)]、ヒト化及びキメラモノクローナル抗体である。タボリキシズマブのアミノ酸配列を表10に示す。タボリキシズマブは、フコシル化複合二分岐CHO型グリカンを伴い位置301及び301’’のN-グリコシル化部位;位置22-95(VH-VL)、148-204(CH1-CL)、265-325(CH2)及び371-429(CH3)(並びに位置22’’-95’’、148’’-204’’、265’’-325’’及び371’’-429’’)の重鎖内ジスルフィド架橋;位置23’-88’(VH-VL)及び134’-194’(CH1-CL)(並びに位置23’’’-88’’’及び134’’’-194’’’)の軽鎖内ジスルフィド架橋;位置230-230’’及び233-233’’の鎖内重鎖-重鎖ジスルフィド架橋;並びに位置224-214’及び224’’-214’’’の鎖内重鎖-軽鎖ジスルフィド架橋を含む。様々な固形腫瘍の適応症におけるタボリキシズマブの現在の臨床試験には、米国国立衛生研究所Clinicaltrials.gov識別子NCT02318394及びNCT02705482が含まれる。
[00572] 一実施形態において、OX40アゴニストは、配列番号56で示される重鎖及び配列番号57で示される軽鎖を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号56及び配列番号57に示される配列を有する重鎖及び軽鎖、又は抗原結合断片、Fab断片、単鎖可変断片(scFv)、それらの変異体、若しくはコンジュゲートを含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号56及び配列番号57に示される配列とそれぞれ少なくとも99%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号56及び配列番号57に示される配列とそれぞれ少なくとも98%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号56及び配列番号57に示される配列とそれぞれ少なくとも97%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号56及び配列番号57に示される配列とそれぞれ少なくとも96%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号56及び配列番号57に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一である重鎖及び軽鎖を含む。
[00573] 一実施形態において、OX40アゴニストは、タボリキシズマブの重鎖及び軽鎖CDR又は可変領域(VR)を含む。一実施形態において、OX40アゴニスト重鎖可変領域(VH)は配列番号58に示される配列を含み、OX40アゴニスト軽鎖可変領域(VL)は配列番号59に示される配列、及びその保存的アミノ酸置換を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号58及び配列番号59に示される配列とそれぞれ少なくとも99%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号58及び配列番号59に示される配列とそれぞれ少なくとも98%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号58及び配列番号59に示される配列とそれぞれ少なくとも97%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号58及び配列番号59に示される配列とそれぞれ少なくとも96%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号58及び配列番号59に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、配列番号58及び配列番号59に示される配列とそれぞれ少なくとも99%同一であるVH及びVL領域を含むscFv抗体を含む。
[00574] 一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号60、配列番号61、及び配列番号62に記載の配列を有する重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3ドメイン、並びにその保存的アミノ酸置換、並びにそれぞれ配列番号63、配列番号64、及び配列番号65に記載の配列を有する軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3ドメイン、並びにその保存的アミノ酸置換を含む。
[00575] 一実施形態において、OX40アゴニストは、タボリキシズマブに関して薬物規制当局によって承認されたOX40アゴニストバイオシミラーモノクローナル抗体である。一実施形態において、バイオシミラーモノクローナル抗体は、参照医薬品又は参照生物学的製剤のアミノ酸配列に対して少なくとも97%の配列同一性、例えば97%、98%、99%又は100%の配列同一性を有し、参照医薬品又は参照生物学的製剤と比較して1つ以上の翻訳後改変を含む、アミノ酸配列を含むOX40抗体を含み、ここで、参照医薬品又は参照生物学的製剤はタボリキシズマブである。一部の実施形態において、1つ以上の翻訳後改変は、グリコシル化、酸化、脱アミド化、及び切断の1つ以上から選択される。一部の実施形態において、バイオシミラーは、認可された、又は認可のために提出されたOX40アゴニスト抗体であり、OX40アゴニスト抗体は、参照医薬品又は参照生物学的製剤の製剤とは異なる製剤で提供され、参照医薬品又は参照生物学的製剤はタボリキシズマブである。OX40アゴニスト抗体は、米国FDA及び/又は欧州連合のEMAなどの薬物規制当局によって認可されていてもよい。一部の実施形態において、バイオシミラーは、1つ以上の賦形剤をさらに含む組成物として提供され、ここで、1つ以上の賦形剤は、参照医薬品又は参照生物学的製剤に含まれる賦形剤と同一又は異なっており、参照医薬品又は参照生物学的製剤はタボリキシズマブである。一部の実施形態において、バイオシミラーは、1つ以上の賦形剤をさらに含む組成物として提供され、ここで、1つ以上の賦形剤は、参照医薬品又は参照生物学的製剤に含まれる賦形剤と同一又は異なっており、参照医薬品又は参照生物学的製剤はタボリキシズマブである。
[00576] 一部の実施形態において、OX40アゴニストは11D4であり、これはPfizer, Inc.から入手可能な完全ヒト抗体である。11D4の調製及び特性は、米国特許第7,960,515号;同第8,236,930号;及び同第9,028,824号に記載され、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。11D4のアミノ酸配列を表11に示す。
[00577] 一実施形態において、OX40アゴニストは、配列番号66で示される重鎖及び配列番号67で示される軽鎖を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号66及び配列番号67に示される配列を有する重鎖及び軽鎖、又は抗原結合断片、Fab断片、単鎖可変断片(scFv)、それらの変異体、若しくはコンジュゲートを含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号66及び配列番号67に示される配列とそれぞれ少なくとも99%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号66及び配列番号67に示される配列とそれぞれ少なくとも98%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号66及び配列番号67に示される配列とそれぞれ少なくとも97%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号66及び配列番号67に示される配列とそれぞれ少なくとも96%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号66及び配列番号67に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一である重鎖及び軽鎖を含む。
[00578] 一実施形態において、OX40アゴニストは、11D4の重鎖及び軽鎖CDR又は可変領域(VR)を含む。一実施形態において、OX40アゴニスト重鎖可変領域(VH)は配列番号68に示される配列を含み、OX40アゴニスト軽鎖可変領域(VL)は配列番号69に示される配列、及びその保存的アミノ酸置換を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号68及び配列番号69に示される配列とそれぞれ少なくとも99%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号68及び配列番号69に示される配列とそれぞれ少なくとも98%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号68及び配列番号69に示される配列とそれぞれ少なくとも97%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号68及び配列番号69に示される配列とそれぞれ少なくとも96%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号68及び配列番号69に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一であるVH及びVL領域を含む。
[00579] 一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号70、配列番号71、及び配列番号72に記載の配列を有する重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3ドメイン、並びにその保存的アミノ酸置換、並びにそれぞれ配列番号73、配列番号74、及び配列番号75に記載の配列を有する軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3ドメイン、並びにその保存的アミノ酸置換を含む。
[00580] 一実施形態において、OX40アゴニストは、11D4に関して薬物規制当局によって承認されたOX40アゴニストバイオシミラーモノクローナル抗体である。一実施形態において、バイオシミラーモノクローナル抗体は、参照医薬品又は参照生物学的製剤のアミノ酸配列に対して少なくとも97%の配列同一性、例えば97%、98%、99%又は100%の配列同一性を有し、参照医薬品又は参照生物学的製剤と比較して1つ以上の翻訳後改変を含む、アミノ酸配列を含むOX40抗体を含み、ここで、参照医薬品又は参照生物学的製剤は11D4である。一部の実施形態において、1つ以上の翻訳後改変は、グリコシル化、酸化、脱アミド化、及び切断の1つ以上から選択される。一部の実施形態において、バイオシミラーは、認可された、又は認可のために提出されたOX40アゴニスト抗体であり、OX40アゴニスト抗体は、参照医薬品又は参照生物学的製剤の製剤とは異なる製剤で提供され、参照医薬品又は参照生物学的製剤は11D4である。OX40アゴニスト抗体は、米国FDA及び/又は欧州連合のEMAなどの薬物規制当局によって認可されていてもよい。一部の実施形態において、バイオシミラーは、1つ以上の賦形剤をさらに含む組成物として提供され、ここで、1つ以上の賦形剤は、参照医薬品又は参照生物学的製剤に含まれる賦形剤と同一又は異なっており、参照医薬品又は参照生物学的製剤は11D4である。一部の実施形態において、バイオシミラーは、1つ以上の賦形剤をさらに含む組成物として提供され、ここで、1つ以上の賦形剤は、参照医薬品又は参照生物学的製剤に含まれる賦形剤と同一又は異なっており、参照医薬品又は参照生物学的製剤は11D4である。
[00581] 一部の実施形態において、OX40アゴニストは18D8であり、これはPfizer, Inc.から入手可能な完全ヒト抗体である。18D8の調製及び特性は、米国特許第7,960,515号;同第8,236,930号;及び同第9,028,824号に記載され、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。18D8のアミノ酸配列を表12に示す。
[00582] 一実施形態において、OX40アゴニストは、配列番号76で示される重鎖及び配列番号77で示される軽鎖を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号76及び配列番号77に示される配列を有する重鎖及び軽鎖、又は抗原結合断片、Fab断片、単鎖可変断片(scFv)、それらの変異体、若しくはコンジュゲートを含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号76及び配列番号77に示される配列とそれぞれ少なくとも99%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号76及び配列番号77に示される配列とそれぞれ少なくとも98%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号76及び配列番号77に示される配列とそれぞれ少なくとも97%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号76及び配列番号77に示される配列とそれぞれ少なくとも96%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号76及び配列番号77に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一である重鎖及び軽鎖を含む。
[00583] 一実施形態において、OX40アゴニストは、18D8の重鎖及び軽鎖CDR又は可変領域(VR)を含む。一実施形態において、OX40アゴニスト重鎖可変領域(VH)は配列番号78に示される配列を含み、OX40アゴニスト軽鎖可変領域(VL)は配列番号79に示される配列、及びその保存的アミノ酸置換を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号78及び配列番号79に示される配列とそれぞれ少なくとも99%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号78及び配列番号79に示される配列とそれぞれ少なくとも98%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号78及び配列番号79に示される配列とそれぞれ少なくとも97%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号78及び配列番号79に示される配列とそれぞれ少なくとも96%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号78及び配列番号79に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一であるVH及びVL領域を含む。
[00584] 一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号80、配列番号81、及び配列番号82に記載の配列を有する重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3ドメイン、並びにその保存的アミノ酸置換、並びにそれぞれ配列番号83、配列番号84、及び配列番号85に記載の配列を有する軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3ドメイン、並びにその保存的アミノ酸置換を含む。
[00585] 一実施形態において、OX40アゴニストは、18D8に関して薬物規制当局によって承認されたOX40アゴニストバイオシミラーモノクローナル抗体である。一実施形態において、バイオシミラーモノクローナル抗体は、参照医薬品又は参照生物学的製剤のアミノ酸配列に対して少なくとも97%の配列同一性、例えば97%、98%、99%又は100%の配列同一性を有し、参照医薬品又は参照生物学的製剤と比較して1つ以上の翻訳後改変を含む、アミノ酸配列を含むOX40抗体を含み、ここで、参照医薬品又は参照生物学的製剤は18D8である。一部の実施形態において、1つ以上の翻訳後改変は、グリコシル化、酸化、脱アミド化、及び切断の1つ以上から選択される。一部の実施形態において、バイオシミラーは、認可された、又は認可のために提出されたOX40アゴニスト抗体であり、OX40アゴニスト抗体は、参照医薬品又は参照生物学的製剤の製剤とは異なる製剤で提供され、参照医薬品又は参照生物学的製剤は18D8である。OX40アゴニスト抗体は、米国FDA及び/又は欧州連合のEMAなどの薬物規制当局によって認可されていてもよい。一部の実施形態において、バイオシミラーは、1つ以上の賦形剤をさらに含む組成物として提供され、ここで、1つ以上の賦形剤は、参照医薬品又は参照生物学的製剤に含まれる賦形剤と同一又は異なっており、参照医薬品又は参照生物学的製剤は18D8である。一部の実施形態において、バイオシミラーは、1つ以上の賦形剤をさらに含む組成物として提供され、ここで、1つ以上の賦形剤は、参照医薬品又は参照生物学的製剤に含まれる賦形剤と同一又は異なっており、参照医薬品又は参照生物学的製剤は18D8である。
[00586] 一部の実施形態において、OX40アゴニストはHu119-122であり、これはGlaxoSmithKline plc.から入手可能なヒト化抗体である。Hu119-122の調製及び特性は、米国特許第9,006,399号及び同第9,163,085号、並びに国際公開第2012/027328号に記載され、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。Hu119-122のアミノ酸配列を表13に示す。
[00587] 一実施形態において、OX40アゴニストは、Hu119-122の重鎖及び軽鎖CDR又は可変領域(VR)を含む。一実施形態において、OX40アゴニスト重鎖可変領域(VH)は配列番号86に示される配列を含み、OX40アゴニスト軽鎖可変領域(VL)は配列番号87に示される配列、及びその保存的アミノ酸置換を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号86及び配列番号87に示される配列とそれぞれ少なくとも99%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号86及び配列番号87に示される配列とそれぞれ少なくとも98%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号86及び配列番号87に示される配列とそれぞれ少なくとも97%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号86及び配列番号87に示される配列とそれぞれ少なくとも96%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号86及び配列番号87に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一であるVH及びVL領域を含む。
[00588] 一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号88、配列番号89、及び配列番号90に記載の配列を有する重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3ドメイン、並びにその保存的アミノ酸置換、並びにそれぞれ配列番号91、配列番号92、及び配列番号93に記載の配列を有する軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3ドメイン、並びにその保存的アミノ酸置換を含む。
[00589] 一実施形態において、OX40アゴニストは、Hu119-122に関して薬物規制当局によって承認されたOX40アゴニストバイオシミラーモノクローナル抗体である。一実施形態において、バイオシミラーモノクローナル抗体は、参照医薬品又は参照生物学的製剤のアミノ酸配列に対して少なくとも97%の配列同一性、例えば97%、98%、99%又は100%の配列同一性を有し、参照医薬品又は参照生物学的製剤と比較して1つ以上の翻訳後改変を含む、アミノ酸配列を含むOX40抗体を含み、ここで、参照医薬品又は参照生物学的製剤はHu119-122である。一部の実施形態において、1つ以上の翻訳後改変は、グリコシル化、酸化、脱アミド化、及び切断の1つ以上から選択される。一部の実施形態において、バイオシミラーは、認可された、又は認可のために提出されたOX40アゴニスト抗体であり、OX40アゴニスト抗体は、参照医薬品又は参照生物学的製剤の製剤とは異なる製剤で提供され、参照医薬品又は参照生物学的製剤はHu119-122である。OX40アゴニスト抗体は、米国FDA及び/又は欧州連合のEMAなどの薬物規制当局によって認可されていてもよい。一部の実施形態において、バイオシミラーは、1つ以上の賦形剤をさらに含む組成物として提供され、ここで、1つ以上の賦形剤は、参照医薬品又は参照生物学的製剤に含まれる賦形剤と同一又は異なっており、参照医薬品又は参照生物学的製剤はHu119-122である。一部の実施形態において、バイオシミラーは、1つ以上の賦形剤をさらに含む組成物として提供され、ここで、1つ以上の賦形剤は、参照医薬品又は参照生物学的製剤に含まれる賦形剤と同一又は異なっており、参照医薬品又は参照生物学的製剤はHu119-122である。
[00590] 一部の実施形態において、OX40アゴニストはHu106-222であり、これはGlaxoSmithKline plc.から入手可能なヒト化抗体である。Hu106-222の調製及び特性は、米国特許第9,006,399号及び同第9,163,085号、並びに国際公開第2012/027328号に記載され、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。Hu106-222のアミノ酸配列を表14に示す。
[00591] 一実施形態において、OX40アゴニストは、Hu106-222の重鎖及び軽鎖CDR又は可変領域(VR)を含む。一実施形態において、OX40アゴニスト重鎖可変領域(VH)は配列番号94に示される配列を含み、OX40アゴニスト軽鎖可変領域(VL)は配列番号95に示される配列、及びその保存的アミノ酸置換を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号94及び配列番号95に示される配列とそれぞれ少なくとも99%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号94及び配列番号95に示される配列とそれぞれ少なくとも98%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号94及び配列番号95に示される配列とそれぞれ少なくとも97%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号94及び配列番号95に示される配列とそれぞれ少なくとも96%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号94及び配列番号95に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一であるVH及びVL領域を含む。
[00592] 一実施形態において、OX40アゴニストは、それぞれ配列番号96、配列番号97、及び配列番号98に記載の配列を有する重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3ドメイン、並びにその保存的アミノ酸置換、並びにそれぞれ配列番号99、配列番号100、及び配列番号101に記載の配列を有する軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3ドメイン、並びにその保存的アミノ酸置換を含む。
[00593] 一実施形態において、OX40アゴニストは、Hu106-222に関して薬物規制当局によって承認されたOX40アゴニストバイオシミラーモノクローナル抗体である。一実施形態において、バイオシミラーモノクローナル抗体は、参照医薬品又は参照生物学的製剤のアミノ酸配列に対して少なくとも97%の配列同一性、例えば97%、98%、99%又は100%の配列同一性を有し、参照医薬品又は参照生物学的製剤と比較して1つ以上の翻訳後改変を含む、アミノ酸配列を含むOX40抗体を含み、ここで、参照医薬品又は参照生物学的製剤はHu106-222である。一部の実施形態において、1つ以上の翻訳後改変は、グリコシル化、酸化、脱アミド化、及び切断の1つ以上から選択される。一部の実施形態において、バイオシミラーは、認可された、又は認可のために提出されたOX40アゴニスト抗体であり、OX40アゴニスト抗体は、参照医薬品又は参照生物学的製剤の製剤とは異なる製剤で提供され、参照医薬品又は参照生物学的製剤はHu106-222である。OX40アゴニスト抗体は、米国FDA及び/又は欧州連合のEMAなどの薬物規制当局によって認可されていてもよい。一部の実施形態において、バイオシミラーは、1つ以上の賦形剤をさらに含む組成物として提供され、ここで、1つ以上の賦形剤は、参照医薬品又は参照生物学的製剤に含まれる賦形剤と同一又は異なっており、参照医薬品又は参照生物学的製剤はHu106-222である。一部の実施形態において、バイオシミラーは、1つ以上の賦形剤をさらに含む組成物として提供され、ここで、1つ以上の賦形剤は、参照医薬品又は参照生物学的製剤に含まれる賦形剤と同一又は異なっており、参照医薬品又は参照生物学的製剤はHu106-222である。
[00594] 一部の実施形態において、OX40アゴニスト抗体はMEDI6469(9B12とも称される)である。MEDI6469はマウスモノクローナル抗体である。Weinberg, et al., J. Immunother.2006, 29, 575-585。一部の実施形態において、OX40アゴニストは、Weinberg, et al., J. Immunother.2006, 29, 575-585に記載されているように、Biovest Inc.(Malvern, MA, USA)に寄託された、9B12ハイブリドーマによって産生される抗体であり、その開示は参照により全体として本明細書に組み込まれる。一部の実施形態において、抗体は、MEDI6469のCDR配列を含む。一部の実施形態において、抗体は、MEDI6469の重鎖可変領域配列及び/又は軽鎖可変領域配列を含む。
[00595] 一実施形態において、OX40アゴニストは、L106 BD(Pharmingen Product #340420)である。一部の実施形態において、OX40アゴニストは、抗体L106(BD Pharmingen Product #340420)のCDRを含む。一部の実施形態において、OX40アゴニストは、抗体L106(BD Pharmingen Product #340420)の重鎖可変領域配列及び/又は軽鎖可変領域配列を含む。一実施形態において、OX40アゴニストはACT35(Santa Cruz Biotechnology、カタログ番号20073)である。一部の実施形態において、OX40アゴニストは、抗体ACT35(Santa Cruz Biotechnology、カタログ番号20073)のCDRを含む。一部の実施形態において、OX40アゴニストは、抗体ACT35(Santa Cruz Biotechnology、カタログ番号20073)の重鎖可変領域配列及び/又は軽鎖可変領域配列を含む。一実施形態において、OX40アゴニストは、マウスモノクローナル抗体抗mCD134/mOX40(クローンOX86)であり、InVivoMAb, BioXcell Inc, West Lebanon, NHから市販されている。
[00596] 一実施形態において、OX40アゴニストは、国際公開第95/12673号、同第95/21925号、同第2006/121810号、同第2012/027328号、同第2013/028231号、同第2013/038191号、及び同第2014/148895号;欧州特許第0672141号;米国特許出願公開第2010/136030号、同第2014/377284号、同第2015/190506号、及び同第2015/132288号;並びに米国特許第7,504,101号、同第7,550,140号、同第7,622,444号、同第7,696,175号、同第7,960,515号、同第7,961,515号、同第8,133,983号、同第9,006,399号、及び同第9,163,085号(20E5及び12H3を含む)に記載されるOX40アゴニストから選択され、それぞれの開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[00597] 一実施形態において、OX40アゴニストは、構造I-A(C末端Fc抗体断片融合タンパク質)又は構造I-B(N末端Fc抗体断片融合タンパク質)に示されるOX40アゴニスト性融合タンパク質、又はその断片、誘導体、コンジュゲート、変異体、若しくはバイオシミラーである。構造I-A及びI-Bの特性は、上記並びに米国特許第9,359,420号、同第9,340,599号、同第8,921,519号、及び同第8,450,460号に記載され、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。構造I-Aのポリペプチドドメインのアミノ酸配列を表6に示す。Fcドメインは、好ましくは、完全定常ドメイン(配列番号31のアミノ酸17~230)、完全ヒンジドメイン(配列番号31のアミノ酸1~16)又はヒンジドメインの一部(例えば、配列番号31のアミノ酸4~16)を含む。C末端Fc抗体を接続するための好ましいリンカーは、追加的ポリペプチドの融合に適したリンカーを含む、配列番号32~配列番号41に示される実施形態から選択され得る。同様に、構造I-Bのポリペプチドドメインのアミノ酸配列を表7に示す。構造I-BのようにFc抗体断片がTNRFSF融合タンパク質のN末端に融合される場合、Fcモジュールの配列は好ましくは配列番号42に示されるものであり、リンカー配列は好ましくは配列番号43~配列番号45に示される実施形態から選択される。
[00598] 一実施形態において、構造I-A又はI-BによるOX40アゴニスト融合タンパク質は、タボリキシズマブの可変重鎖及び可変軽鎖、11D4の可変重鎖及び可変軽鎖、18D8の可変重鎖及び可変軽鎖、Hu119-122の可変重鎖及び可変軽鎖、Hu106-222の可変重鎖及び可変軽鎖、表19に記載されている可変重鎖及び可変軽鎖から選択される可変重鎖及び可変軽鎖、上記の可変重鎖及び可変軽鎖の任意の組み合わせ、並びにそれらの断片、誘導体、コンジュゲート、変異体、及びバイオシミラーからなる群から選択される1つ以上のOX40結合ドメインを含む。
[00599] 一実施形態において、構造I-A又はI-BによるOX40アゴニスト融合タンパク質は、OX40L配列を含む1つ以上のOX40結合ドメインを含む。一実施形態において、構造I-A又はI-BによるOX40アゴニスト融合タンパク質は、配列番号102による配列を含む1つ以上のOX40結合ドメインを含む。一実施形態において、構造I-A又はI-BによるOX40アゴニスト融合タンパク質は、可溶性OX40L配列を含む1つ以上のOX40結合ドメインを含む。一実施形態において、構造I-A又はI-BによるOX40アゴニスト融合タンパク質は、配列番号103による配列を含む1つ以上のOX40結合ドメインを含む。一実施形態において、構造I-A又はI-BによるOX40アゴニスト融合タンパク質は、配列番号104による配列を含む1つ以上のOX40結合ドメインを含む。
[00600] 一実施形態において、構造I-A又はI-BによるOX40アゴニスト融合タンパク質は、それぞれ配列番号58及び配列番号59に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一であるVH及びVL領域を含むscFvドメインである1つ以上のOX40結合ドメインを含み、ここで、VH及びVLドメインはリンカーによって接続されている。一実施形態において、構造I-A又はI-BによるOX40アゴニスト融合タンパク質は、それぞれ配列番号68及び配列番号69に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一であるVH及びVL領域を含むscFvドメインである1つ以上のOX40結合ドメインを含み、ここで、VH及びVLドメインはリンカーによって接続されている。一実施形態において、構造I-A又はI-BによるOX40アゴニスト融合タンパク質は、それぞれ配列番号78及び配列番号79に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一であるVH及びVL領域を含むscFvドメインである1つ以上のOX40結合ドメインを含み、ここで、VH及びVLドメインはリンカーによって接続されている。一実施形態において、構造I-A又はI-BによるOX40アゴニスト融合タンパク質は、それぞれ配列番号86及び配列番号87に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一であるVH及びVL領域を含むscFvドメインである1つ以上のOX40結合ドメインを含み、ここで、VH及びVLドメインはリンカーによって接続されている。一実施形態において、構造I-A又はI-BによるOX40アゴニスト融合タンパク質は、それぞれ配列番号94及び配列番号95に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一であるVH及びVL領域を含むscFvドメインである1つ以上のOX40結合ドメインを含み、ここで、VH及びVLドメインはリンカーによって接続されている。一実施形態において、構造I-A又はI-BによるOX40アゴニスト融合タンパク質は、表15に示されるVH及びVL配列とそれぞれ少なくとも95%同一であるVH及びVL領域を含むscFvドメインである1つ以上のOX40結合ドメインを含み、ここで、VH及びVLドメインはリンカーによって接続されている。
[00601] 一実施形態において、OX40アゴニストは、(i)第1の可溶性OX40結合ドメイン、(ii)第1のペプチドリンカー、(iii)第2の可溶性OX40結合ドメイン、(iv)第2のペプチドリンカー、及び(v)第3の可溶性OX40結合ドメインを含むOX40アゴニスト性単鎖融合ポリペプチドであり、N末端及び/又はC末端に追加のドメインをさらに含み、ここで、追加のドメインは、Fab又はFc断片ドメインである。一実施形態において、OX40アゴニストは、(i)第1の可溶性OX40結合ドメイン、(ii)第1のペプチドリンカー、(iii)第2の可溶性OX40結合ドメイン、(iv)第2のペプチドリンカー、及び(v)第3の可溶性OX40結合ドメインを含むOX40アゴニスト性単鎖融合ポリペプチドであり、N末端及び/又はC末端に追加のドメインをさらに含み、ここで、追加のドメインは、Fab又はFc断片ドメインであり、可溶性OX40結合ドメインのそれぞれは、ストーク領域(三量体化に寄与し、細胞膜まで一定の距離を提供するが、OX40結合ドメインの一部ではない)を欠き、第1及び第2のペプチドリンカーは、独立して3~8アミノ酸長を有する。
[00602] 一実施形態において、OX40アゴニストは、(i)第1の可溶性腫瘍壊死因子(TNF)スーパーファミリーサイトカインドメイン、(ii)第1のペプチドリンカー、(iii)第2の可溶性TNFスーパーファミリーサイトカインドメイン、(iv)第2のペプチドリンカー、及び(v)第3の可溶性TNFスーパーファミリーサイトカインドメイン、を含むOX40アゴニスト性単鎖融合ポリペプチドであり、ここで、可溶性TNFスーパーファミリーサイトカインドメインのそれぞれは、ストーク領域を欠き、第1及び第2のペプチドリンカーは、独立して3~8アミノ酸長を有し、TNFスーパーファミリーサイトカインドメインはOX40結合ドメインである。
[00603] 一部の実施形態において、OX40アゴニストはMEDI6383である。MEDI6383はOX40アゴニスト性融合タンパク質であり、米国特許第6,312,700号に記載されているように調製することができ、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
[00604] 一実施形態において、OX40アゴニストは、前述のVLドメインのいずれかに連結された前述のVHドメインのいずれかを含むOX40アゴニスト性scFv抗体である。
[00605] 一実施形態において、OX40アゴニストは、Creative BiolabsOX40アゴニストモノクローナル抗体MOM-18455であり、これはCreative Biolabs, Inc., Shirley, NY, USAから市販されている。
[00606] 一実施形態において、OX40アゴニストは、BioLegend, Inc., San Diego, CA, USAから市販されているOX40アゴニスト性抗体クローンBer-ACT35である。
任意選択の細胞生存率分析
[00607] 任意選択で、第1の拡大培養(初めのバルク拡大培養と称されることがある)の後に、当該技術分野において公知の標準アッセイを用いて細胞生存率アッセイを実施することができる。例えば、バルクTILのサンプルに対してトリパンブルー色素排除アッセイを行うことができ、これは死細胞を選択的に標識して生存率の評価を可能にするものである。生存率の試験に用いられる他のアッセイとしては、限定はされないが、アラマーブルーアッセイ;及びMTTアッセイを挙げることができる。
細胞数、生存率、フローサイトメトリー
[00608] 一部の実施形態において、細胞数及び/又は生存率が測定される。限定はされないが、CD3、CD4、CD8、及びCD56などのマーカー、並びに本明細書に開示又は記載される任意の他のものの発現を抗体によるフローサイトメトリー、例えば限定はされないが、FACSCanto(商標)フローサイトメーター(BD Biosciences)を使用してBD Bio-sciences(BD Biosciences、San Jose, CA)から市販されているものによって測定することができる。細胞は、ディスポーザブルc-chip血球計算盤(VWR、Batavia, IL)を使用して手動でカウントすることができ、及び生存率は、限定はされないがトリパンブルー染色を含め、当該技術分野において公知の任意の方法を用いて評価することができる。細胞生存率はまた、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第15/863,634号明細書“Processes for Production of Tumor Infiltrating Lymphocytes and Uses of Same in Immunotherapy”に基づいてアッセイすることができる。
[00609] ある場合には、バルクTIL集団は、以下で考察するプロトコルを用いて直ちに凍結保存することができる。或いは、バルクTIL集団は、以下で考察する通り、REPに供し、次に凍結保存してもよい。同様に、療法において遺伝子修飾TILが使用されることになる場合、バルク又はREP TIL集団を好適な処置のための遺伝子修飾に供してもよい。
[00610] 本開示によれば、TILの生存率をアッセイする方法及び/又は対象への投与における更なる使用。一部の実施形態において、腫瘍浸潤リンパ球(tumor infiltratitng lymphocyte)(TIL)のアッセイ方法は、
(i)第1のTIL集団を入手すること;
(ii)IL-2、及び任意選択によりOKT-3、を含む細胞培養培地中で第1のTIL集団を培養することにより第1の拡大培養を実施して第2のTIL集団を生じさせること;及び
(iii)第2のTIL集団の細胞培養培地に追加的なIL-2、OKT-3、及び抗原提示細胞(APC)を添加することにより第2の拡大培養を実施して第3のTIL集団を生じさせることであって、第3のTIL集団が第2のTIL集団より少なくとも50倍数が多いこと;
(iv)第3のTIL集団を回収し、洗浄し、及び凍結保存すること;
(v)凍結保存TILを極低温で貯蔵すること;
(vi)第3のTIL集団を解凍して解凍された第3のTIL集団を提供すること;及び
(vii)第3の集団の細胞培養培地にIL-2、OKT-3、及びAPCを添加することにより、解凍された第3のTIL集団の一部の追加的な第2の拡大培養を少なくとも3日の追加的拡大培養期間(reREP期間と称される場合もある)にわたって実施することであって、この第3の拡大培養を実施して第4のTIL集団を入手し、第4のTIL集団中のTIL数を第3のTIL集団中のTIL数と比較して比を求めること;
(viii)ステップ(vii)の比に基づき、解凍されたTIL集団が患者への投与に好適かどうかを決定すること;
(ix)ステップ(viii)において第4のTIL集団中のTIL数と第3のTIL集団中のTIL数との比が5:1より大きいと決定されるとき、治療上有効な投薬量の解凍された第3のTIL集団を患者に投与すること
を含む。
[00611] 一部の実施形態において、TILはステップ(vii)の後に生存率に関してアッセイされる。
[00612] 本開示はまた、更なるTILのアッセイ方法も提供する。一部の実施形態において、本開示は、TILのアッセイ方法を提供し、この方法は、
(i)第1の凍結保存TIL集団の一部を入手すること;
(ii)第1の凍結保存TIL集団の一部を解凍すること;
(iii)IL-2、OKT-3、及び抗原提示細胞(APC)を含む細胞培養培地中で第1のTIL集団の一部を少なくとも3日の追加的拡大培養期間(reREP期間と称される場合もある)にわたって培養することにより第1の拡大培養を実施して第2のTIL集団を生じさせることであって、第1のTIL集団からの一部を第2のTIL集団と比較してTIL数の比を求め、第2のTIL集団中のTIL数と第1のTIL集団の一部のTIL数との比が5:1より大きいこと;
(iv)ステップ(iii)の比に基づき、第1のTIL集団が患者への治療的投与における使用に好適かどうかを決定すること;
(v)ステップ(iv)において第2のTIL集団中のTIL数と第1のTIL集団中のTIL数との比が5:1より大きいと決定されるとき、第1のTIL集団が治療的投与における使用に好適であると決定すること
を含む。
[00613] 一部の実施形態において、第2のTIL集団中のTIL数と第1のTIL集団の一部のTIL数との比は50:1より大きい。
[00614] 一部の実施形態において、本方法は、本明細書に提供される任意の実施形態に記載される通りの方法によりステップ(i)からの第1の凍結保存TIL集団全体の拡大培養を実施することをさらに含む。
[00615] 一部の実施形態において、本方法は、ステップ(i)からの第1の凍結保存TIL集団全体を患者に投与することをさらに含む。
細胞培養培地
[00616] 一実施形態において、TILの拡大培養方法は、上記で考察され図1で例示されているものを含み、約5,000mL~約25,000mLの細胞培地、約5,000mL~約10,000mLの細胞培地、又は約5,800mL~約8,700mLの細胞培地を使用することを含み得る。一部の実施形態において、培地は無血清培地である。一部の実施形態において、第1の拡大培養の培地は無血清である。一部の実施形態において、第2の拡大培養の培地は無血清である。一部の実施形態において、第1及び第2の拡大培養の培地は双方とも無血清である。一実施形態において、TIL数の拡大には1種類以下の細胞培養培地が使用される。任意の好適な細胞培養培地、例えば、AIM-V細胞培地(L-グルタミン、50μM硫酸ストレプトマイシン、及び10μM硫酸ゲンタマイシン)細胞培養培地(Invitrogen、Carlsbad CA)を使用し得る。この点に関して、本発明の方法では有利には、TIL数の拡大に必要な培地の量及び培地の種類の数が減少する。一実施形態において、TILの数を拡大することは、3日又は4日に1回以下の頻度で細胞にフィードすることを含み得る。ガス透過性容器内の細胞数を増やすことは、細胞を拡大培養するのに必要なフィード頻度を減らすことによって細胞数を増やすのに必要な手順を単純化する。
[00617] 一部の実施形態において、本明細書に開示される拡大培養プロセスで使用される培養培地は、無血清培地又は限定培地である。一部の実施形態において、無血清又は限定培地は、基礎細胞培地及び血清補充物及び/又は血清代替物を含む。一部の実施形態において、無血清又は限定培地は、部分的に血清含有培地のロット間の変動に起因する実験的変動を防止及び/又は減少させるために使用される。
[00618] 一部の実施形態において、無血清又は限定培地は、基礎細胞培地及び血清補充物及び/又は血清代替物を含む。いくつかの実施形態において、基礎細胞培地は、これらに限定されないが、CTS(商標)OpTmizer(商標)T細胞増殖基礎培地、CTS(商標)OpTmizer(商標)T細胞増殖SFM、CTS(商標)AIM-V培地、CST(商標)AIM-V SFM、LymphoONE(商標)T細胞増殖異種フリー培地、ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)、最小必須培地(MEM)、基礎培地イーグル(BME)、RPMI 1640、F-10、F-12、最小必須培地(αMEM)、グラスゴーの最小必須培地(G-MEM)、RPMI増殖培地、イスコーブの改良ダルベッコ培地を含む。
[00619] 一部の実施形態において、血清補充物又は血清代替物は、これらに限定されないが、1つ以上のCTS(商標)OpTmizerT細胞拡大培養血清補充物、CTS(商標)免疫細胞血清代替物、1つ以上のアルブミン又はアルブミン代替物、1つ以上のアミノ酸、1つ以上のビタミン、1つ以上のトランスフェリン又はトランスフェリン代替物、1つ以上の抗酸化剤、1つ以上のインスリン又はインスリン代替物、1つ以上のコラーゲン前駆体、1つ以上の抗生物質、及び1つ以上の微量元素を含む。いくつかの実施形態において、限定培地は、アルブミンと、グリシン、L-ヒスチジン、L-イソロイシン、L-メチオニン、L-フェニルアラニン、L-プロリン、L-ヒドロキシプロリン、L-セリン、L-スレオニン、L-トリプトファン、L-チロシン、L-バリン、チアミン、還元型グルタチオン、L-アスコルビン酸-2-リン酸、鉄飽和トランスフェリン、インスリン、並びに微量元素部分Ag+、Al3+、Ba2+、Cd2+、Co2+、Cr3’’、Ge4+、Se4+、Br、T、Mn2+、P、Si4+、V5+、Mo6+、Ni2+、Rb+、Sn2+、及びZr4+を含む化合物からなる群から選択される1つ以上の成分とを含む。一部の実施形態において、限定培地は、L-グルタミン、重炭酸ナトリウム及び/又は2-メルカプトエタノールをさらに含む。
[00620] 一部の実施形態において、CTS(商標)OpTmizer(商標)T細胞免疫細胞血清代替物は、CTS(商標)OpTmizer(商標)T細胞増殖基礎培地、CTS(商標)OpTmizer(商標)T細胞増殖SFM、CTS(商標)AIM-V培地、CST(商標)AIM-V SFM、LymphoONE(商標)T細胞増殖異種フリー培地、ダルベッコ
改変イーグル培地(DMEM)、最小必須培地(MEM)、基礎培地イーグル(BME)、RPMI 1640、F-10、F-12、最小必須培地(αMEM)、グラスゴーの最小必須培地(G-MEM)、RPMI増殖培地、イスコーブの改良ダルベッコ培地を含むがこれらに限定されない従来の増殖培地とともに使用される。
[00621] 一部の実施形態において、無血清又は限定培地中の総血清代替物濃度(体積%)は、無血清又は限定培地全体の総体積の1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、又は20%以上である。一部の実施形態において、総血清代替物濃度は、無血清又は限定培地の総体積の約3%である。一部の実施形態において、総血清代替物濃度は、無血清又は限定培地の総体積の約5%である。一部の実施形態において、総血清代替物濃度は、無血清又は限定培地の総体積の約10%である。
[00622] 一部の実施形態において、無血清又は限定培地は、CTS(商標)OpTmizer(商標)T細胞拡大培養SFM(ThermoFisher Scientific)である。CTS(商標)OpTmizer(商標)の任意の製剤は、本発明において有用である。CTS(商標)OpTmizer(商標)T細胞拡大培養SFMは、1LのCTS(商標)OpTmizer(商標)T細胞拡大培養基礎培地と26mLのCTS(商標)OpTmizer(商標)T細胞拡大培養補充剤を組み合わせたものであり、使用前に混合される。一部の実施形態において、CTS(商標)OpTmizer(商標)T細胞拡大培養SFMは、55mMの2-メルカプトエタノールとともに、約3%のCTS(商標)免疫細胞血清代替物(SR)(ThermoFisher Scientific)で補充される。
[00623] 一部の実施形態において、限定培地は、CTS(商標)OpTmizer(商標)T細胞拡大培養SFM(ThermoFisher Scientific)である。CTS(商標)OpTmizer(商標)の任意の製剤は、本発明において有用である。CTS(商標)OpTmizer(商標)T細胞拡大培養SFMは、1LのCTS(商標)OpTmizer(商標)T細胞拡大培養基礎培地と26mLのCTS(商標)OpTmizer(商標)T細胞拡大培養補充剤を組み合わせたものであり、使用前に混合される。一部の実施形態において、CTS(商標)OpTmizer(商標)T細胞拡大培養SFMは、55mMの2-メルカプトエタノールとともに、約3%のCTS(商標)免疫細胞血清代替物(SR)(ThermoFisher Scientific)で補充される。一部の実施形態において、CTS(商標)OpTmizer(商標)T細胞拡大培養SFMは、約3%のCTS(商標)免疫細胞血清代替物(SR)(ThermoFisher Scientific)、55mMの2-メルカプトエタノール、及び2mMのL-グルタミンで補充される。一部の実施形態において、CTS(商標)OpTmizer(商標)T細胞拡大培養SFMは、約3%のCTS(商標)免疫細胞血清代替物(SR)(ThermoFisher Scientific)、55mMの2-メルカプトエタノール、及び2mMのL-グルタミンで補充され、さらに、約1000IU/mL~約8000IU/mLのIL-2を含む。一部の実施形態において、CTS(商標)OpTmizer(商標)T細胞拡大培養SFMは、約3%のCTS(商標)免疫細胞血清代替物(SR)(ThermoFisher Scientific)、55mMの2-メルカプトエタノール、及び2mMのL-グルタミンで補充され、さらに、約3000IU/mLのIL-2を含む。一部の実施形態において、CTS(商標)OpTmizer(商標)T細胞拡大培養SFMは、約3%のCTS(商標)免疫細胞血清代替物(SR)(ThermoFisher Scientific)、55mMの2-メルカプトエタノール、及び2mMのL-グルタミンで補充され、さらに、約6000IU/mLのIL-2を含む。一部の実施形態において、CTS(商標)OpTmizer(商標)T細胞拡大培養SFMは、約3%のCTS(商標)免疫細胞血清代替物(SR)(ThermoFisher Scientific)及び55mMの2-メルカプトエタノールで補充され、さらに、約1000IU/mL~約8000IU/mLのIL-2を含む。一部の実施形態において、CTS(商標)OpTmizer(商標)T細胞拡大培養SFMは、約3%のCTS(商標)免疫細胞血清代替物(SR)(ThermoFisher Scientific)及び55mMの2-メルカプトエタノールで補充され、さらに、約3000IU/mLのIL-2を含む。一部の実施形態において、CTS(商標)OpTmizer(商標)T細胞拡大培養SFMは、約3%のCTS(商標)免疫細胞血清代替物(SR)(ThermoFisher Scientific)及び55mMの2-メルカプトエタノールで補充され、さらに、約1000IU/mL~約6000IU/mLのIL-2を含む。一部の実施形態において、CTS(商標)OpTmizer(商標)T細胞拡大培養SFMは、約3%のCTS(商標)免疫細胞血清代替物(SR)(ThermoFisher Scientific)及び約2mMのグルタミンで補充され、さらに、約1000IU/mL~約8000IU/mLのIL-2を含む。一部の実施形態において、CTS(商標)OpTmizer(商標)T細胞拡大培養SFMは、約3%のCTS(商標)免疫細胞血清代替物(SR)(ThermoFisher Scientific)及び約2mMのグルタミンで補充され、さらに、約3000IU/mLのIL-2を含む。一部の実施形態において、CTS(商標)OpTmizer(商標)T細胞拡大培養SFMは、約3%のCTS(商標)免疫細胞血清代替物(SR)(ThermoFisher Scientific)及び約2mMのグルタミンで補充され、さらに、約6000IU/mLのIL-2を含む。
[00624] 一部の実施形態において、無血清培地又は限定培地は、約0.1mM~約10mM、0.5mM~約9mM、1mM~約8mM、2mM~約7mM、3mM~約6mM、又は4mM~約5mMの濃度のグルタミン(すなわち、GlutaMAX(登録商標))が補充される。一部の実施形態において、無血清培地又は限定培地は、2mMの濃度のグルタミン(すなわち、GlutaMAX(登録商標))が補充される。
[00625] 一部の実施形態において、無血清培地又は限定培地は、約5mM~約150mM、10mM~約140mM、15mM~約130mM、20mM~約120mM、25mM~約110mM、30mM~約100mM、35mM~約95mM、40mM~約90mM、45mM~約85mM、50mM~約80mM、55mM~約75mM、60mM~約70mM、又は約65mMの濃度の2-メルカプトエタノールが補充される。一部の実施形態において、無血清培地又は限定培地は、55mMの濃度の2-メルカプトエタノールが補充される。
[00626] 一部の実施形態において、参照により本明細書に組み込まれる国際公開第1998/030679号に記載されている限定培地は、本発明において有用である。その刊行物には、無血清真核細胞培養培地が記載されている。無血清真核細胞培養培地には、無血清培養での細胞の増殖をサポートすることができる無血清補充物が補充された基礎細胞培養培地が含まれる。無血清真核細胞培養培地補充物は、1つ以上のアルブミン又はアルブミン代替物、1つ以上のアミノ酸、1つ以上のビタミン、1つ以上のトランスフェリン又はトランスフェリン代替物、1つ以上の抗酸化剤、1つ以上のインスリン又はインスリン代替物、1つ以上のコラーゲン前駆体、1つ以上の微量元素、及び1つ以上の抗生物質からなる群から選択される1つ以上の成分を含むか、又はそれらを組み合わせることによって得られる。一部の実施形態において、限定培地は、L-グルタミン、重炭酸ナトリウム及び/又はβ-メルカプトエタノールをさらに含む。いくつかの実施形態において、限定培地は、アルブミン又はアルブミン代替物と、1つ以上のアミノ酸、1つ以上のビタミン、1つ以上のトランスフェリン又はトランスフェリン代替物、1つ以上の抗酸化剤、1つ以上のインスリン又はインスリン代替物、1つ以上のコラーゲン前駆体、及び1つ以上の微量元素からなる群から選択される1つ以上の成分とを含む。いくつかの実施形態において、限定培地は、アルブミンと、グリシン、L-ヒスチジン、L-イソロイシン、L-メチオニン、L-フェニルアラニン、L-プロリン、L-ヒドロキシプロリン、L-セリン、L-スレオニン、L-トリプトファン、L-チロシン、L-バリン、チアミン、還元型グルタチオン、L-アスコルビン酸-2-リン酸、鉄飽和トランスフェリン、インスリン、並びに微量元素部分Ag+、Al3+、Ba2+、Cd2+、Co2+、Cr3’’、Ge4+、Se4+、Br、T、Mn2+、P、Si4+、V5+、Mo6+、Ni2+、Rb+、Sn2+、及びZr4+を含む化合物からなる群から選択される1つ以上の成分とを含む。一部の実施形態において、基礎細胞培地は、ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)、最小必須培地(MEM)、基礎培地イーグル(BME)、RPMI 1640、F-10、F-12、最小必須培地(αMEM)、グラスゴーの最小必須培地(G-MEM)、RPMI増殖培地、イスコーブの改良ダルベッコ培地からなる群から選択される。
[00627] 一部の実施形態において、限定培地中のグリシンの濃度は約5~200mg/Lの範囲であり、L-ヒスチジンの濃度は約5~250mg/Lであり、L-イソロイシンの濃度は約5~300mg/Lであり、L-メチオニンの濃度は約5~200mg/Lであり、L-フェニルアラニンの濃度は約5~400mg/Lであり、L-プロリンの濃度は約1~1000mg/Lであり、L-ヒドロキシプロリンの濃度は約1~45mg/Lであり、L-セリンの濃度は約1~250mg/Lであり、L-スレオニンの濃度は約10~500mg/Lであり、L-トリプトファンの濃度は約2~110mg/Lであり、L-チロシンの濃度は約3~175mg/Lであり、L-バリンの濃度は約5~500mg/Lであり、チアミンの濃度は約1~20mg/Lであり、還元型グルタチオンの濃度は約1~20mg/Lであり、L-アスコルビン酸-2-リン酸の濃度は約1~200mg/Lであり、鉄飽和トランスフェリンの濃度は約1~50mg/Lであり、インスリンの濃度は約1~100mg/Lであり、亜セレン酸ナトリウムの濃度は約0.000001~0.0001mg/Lであり、アルブミン(AlbuMAX(登録商標)Iなど)の濃度は約5000~50,000mg/Lである。
[00628] 一部の実施形態において、限定培地中の非微量元素部分成分は、以下の表Aの「1X培地中の濃度範囲」という見出しの下の欄に列挙された濃度範囲に存在する。他の実施形態において、限定培地中の非微量元素部分成分は、以下の表Aの「1X培地の好ましい実施形態」という見出しの下の欄に列挙された最終濃度に存在する。他の実施形態において、限定培地は、無血清サプリメントを含む基礎細胞培地である。これらの実施形態の一部において、無血清補充物は、以下の表Aの「補充物の好ましい実施形態」という見出しの下の欄に列挙されたタイプ及び濃度の非微量部分成分を含む。
[00629] 一部の実施形態において、限定培地の容積オスモル濃度は、約260~350mOsmolである。一部の実施形態において、容積オスモル濃度は、約280~310mOsmolである。一部の実施形態において、限定培地は、最大約3.7g/L、又は約2.2g/Lの重炭酸ナトリウムで補充される。限定培地には、L-グルタミン(最終濃度約2mM)、1つ以上の抗生物質、非必須アミノ酸(NEAA;最終濃度約100μM)、2-メルカプトエタノール(最終濃度約100μM)をさらに補充できる。
[00630] 一部の実施形態において、Smith, et al.,“Ex vivo expansion of human T cells for adoptive immunotherapy using the novel Xeno-free CTS Immune Cell Serum Replacement,”Clin Transl Immunology, 4(1) 2015 (doi:10.1038/cti.2014.31)に記載されている限定培地は、本発明において有用である。簡単に説明すると、RPMI又はCTS(商標)OpTmizer(商標)を基礎細胞培地として使用し、0、2%、5%、又は10%のCTS(商標)免疫細胞血清代替物を補充した。
[00631] 一実施形態において、第1及び/又は第2のガス透過性容器内の細胞培地はろ過されていない。ろ過されていない細胞培地の使用は、細胞数を拡大培養させるために必要な手順を単純化し得る。一実施形態において、第1及び/又は第2のガス透過性容器内の細胞培地は、ベータ-メルカプトエタノール(BME又はβME、2-メルカプトエタノール、CAS 60-24-2としても知られている)を欠いている。
[00632] 一実施形態において、哺乳類から腫瘍組織サンプルを入手すること;細胞培地が中に入った第1のガス透過性容器内で腫瘍組織サンプルを培養すること;腫瘍組織サンプルからTILを入手すること;細胞培地を含有する第2のガス透過性容器内でTIL数を約7~14日間、例えば約11日間拡大することを含む本方法の所要期間。一部の実施形態において、プレREPは約7~14日間、例えば、約11日間である。一部の実施形態において、REPは約7~14日間、例えば、約11日間である。
[00633] 一実施形態において、TILはガス透過性容器内で拡大培養する。ガス透過性容器は、米国特許出願公開第2005/0106717 A1号(この開示は参照により本明細書に組み込まれる)に記載されるものを含め、当該技術分野において公知の方法、組成物、及び装置を用いたPBMCを使用したTILの拡大培養に用いられている。一実施形態において、TILはガス透過性バッグ内で拡大培養される。一実施形態において、TILは、Xuri Cell Expansion System W25(GE Healthcare)などの、ガス透過性バッグ内でTILを拡大培養する細胞拡大培養システムを使用して拡大培養される。一実施形態において、TILは、Xuri Cell Expansion System W5(GE Healthcare)としても知られるWAVE Bioreactor Systemなど、ガス透過性バッグ内でTILを拡大培養する細胞拡大培養システムを使用して拡大培養される。一実施形態において、TILは、OMNI C3(登録商標)細胞培養バッグ(Lampire Biological Laboratories)などの、ガス透過性バッグ内でTILを拡大培養する細胞拡大培養システムを使用して拡大培養される。一実施形態において、TILは、EXP-PAK(商標)Cell Expansion Bio-Containers(Charter Medical)などの、ガス透過性バッグ内でTILを拡大培養する細胞拡大培養システムを使用して拡大培養される。一実施形態において、TILを拡大培養するための細胞拡大培養システムは、各拡大培養ステップに対して同じガス透過性容器を使用する。一実施形態において、TILを拡大培養するための細胞拡大培養システムは、各拡大培養ステップに対して異なるガス透過性容器を使用する。一実施形態において、細胞拡大培養システムは、約100mL、約200mL、約300mL、約400mL、約500mL、約600mL、約700mL、約800mL、約900mL、約1L、約2L、約3L、約4L、約5L、約6L、約7L、約8L、約9L、及び約10Lからなる群から選択される容積を有するガス透過性細胞バッグを含む。
[00634] 一実施形態において、TILはG-Rexフラスコ(Wilson Wolf Manufacturingから市販されている)において拡大培養することができる。かかる実施形態は、細胞集団を約5×105細胞/cm2から10×106~30×106細胞/cm2へと拡大培養することを可能にする。一実施形態において、これはフィードを伴わない。一実施形態において、これは、G-Rexフラスコ内に約10cmの高さの培地がある限りフィードなしである。一実施形態において、これにフィードはないが、1つ以上のサイトカインが加えられる。一実施形態において、サイトカインを培地と混合する必要なく、サイトカインをボーラスとして添加することができる。かかる容器、装置、及び方法は当該技術分野において公知で、TILの拡大培養に用いられており、米国特許出願公開第2014/0377739A1号、国際公開第2014/210036 A1号、米国特許出願公開第2013/0115617 A1号、国際公開第2013/188427 A1号、米国特許出願公開第2011/0136228 A1号、米国特許第8,809,050 B2号、国際公開第2011/072088 A2号、米国特許出願公開第2016/0208216 A1号、米国特許出願公開第2012/0244133 A1号、国際公開第2012/129201 A1号、米国特許出願公開第2013/0102075 A1号、米国特許第8,956,860 B2号、国際公開第2013/173835 A1号、米国特許出願公開第2015/0175966 A1号(これらの開示は参照により本明細書に組み込まれる)に記載されるものが含まれる。かかるプロセスはまた、Jin et al., J.Immunotherapy, 2012, 35:283-292にも記載されている。
任意選択のTIL遺伝子操作
[00635] 一部の実施形態において、TILは任意選択で、限定はされないが、高親和性T細胞受容体(TCR)、例えば、MAGE-1、HER2、若しくはNY-ESO-1などの腫瘍関連抗原を標的とするTCR、又は腫瘍関連細胞表面分子(例えばメソテリン)若しくは系統限定的細胞表面分子(例えばCD19)に結合するキメラ抗原受容体(CAR)を含め、追加的な機能性を含むように遺伝子操作される。
TIL製造用閉鎖系
[00636] 本発明は、TIL培養プロセス中の閉鎖系の使用を提供する。かかる閉鎖系は、微生物汚染の防止及び/又は削減を可能にし、使用するフラスコの数が少なくなり、コスト削減が可能となる。一部の実施形態において、閉鎖系は2つの容器を使用する。
[00637] 閉鎖系は、当該技術分野で公知であり、例えば、http://www.fda.gov/cber/guidelines.htm及びhttps://www.fda.gov/BiologicsBloodVaccines/GuidanceComplianceRegulatoryInformation/Guidances/Blood/ucm076779.htm.に記載されている。
[00638] 滅菌接続装置(STCD:Sterile Connecting Device)は、互換性のある2つの配管の間に滅菌溶接を産生する。この手順により、様々な直径の容器及びチューブを滅菌接続できる。一部の実施形態において、閉鎖系は、例えば実施例4に記載されるようなルアーロック及びヒートシール系を含む。一部の実施形態において、系の無菌性及び閉鎖性を維持するために、閉鎖系は滅菌条件下でシリンジを介してアクセスされる。一部の実施形態において、実施例6に記載されるような閉鎖系が使用される。一部の実施形態において、TILは、実施例4の「最終的な製剤化及び充填」部分に記載される方法に従って最終産物製剤容器中に製剤化される。
[00639] 一部の実施形態において、閉鎖系は、腫瘍断片が得られた時点からTILが患者への投与又は凍結保存の準備が整うまで1つの容器を使用する。一部の実施形態において、2つの容器が使用される場合、第1の容器は閉鎖型Gコンテナであり、TIL集団は遠心され、第1の閉鎖型Gコンテナを開かずに輸注バッグに移される。一部の実施形態において、2つの容器が使用される場合、輸注バッグは、HypoThermosol含有輸注バッグである。閉鎖系又は閉鎖TIL細胞培養系は、腫瘍サンプル及び/又は腫瘍断片が追加されると、系が外側からしっかりと密閉され、細菌、真菌、及び/又はその他の微生物汚染がない閉鎖環境を形成することを特徴とする。
[00640] 一部の実施形態において、微生物汚染の減少は約5%~約100%である。一部の実施形態において、微生物汚染の減少は約5%~約95%である。一部の実施形態において、微生物汚染の減少は約5%~約90%である。一部の実施形態において、微生物汚染の減少は約10%~約90%である。一部の実施形態において、微生物汚染の減少は約15%~約85%である。一部の実施形態において、微生物汚染の減少は、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約97%、約98%、約99%、又は約100%である。
[00641] 閉鎖系は、微生物汚染の不在下及び/又は大幅に減少させTILを成長させる。
[00642] さらに、TIL細胞培養環境のpH、二酸化炭素分圧及び酸素分圧は、細胞が培養されるにつれてそれぞれ変化する。したがって、たとえ細胞培養に適した培地が流通していても、TIL成長に最適な環境として閉鎖環境を常に維持する必要がある。このため、閉鎖環境の培地内のpH、二酸化炭素分圧及び酸素分圧の物理的要因は、センサーによって監視され、そのセンサーの信号は、培養環境の入口に設置されたガス交換器の制御に使用され、閉鎖環境のガス分圧は、細胞培養環境を最適化するため、培地の変化に従ってリアルタイムで調製されることが望ましい。一部の実施形態において、本発明は、閉鎖環境への入口に、閉鎖環境のpH、二酸化炭素分圧及び酸素分圧を測定し、監視装置からの信号に基づいてガス濃度を自動的に調製することにより、細胞培養環境を最適化する監視装置を備えたガス交換器を一体化した閉鎖細胞培養系を提供する。
[00643] 一部の実施形態において、閉鎖環境内の圧力は連続的又は断続的に制御される。つまり、閉鎖環境内の圧力は、例えば、圧力維持装置によって変化させることができ、即ち、空間が、陽圧状態のTILの成長に適していることを保証するか、又は陰圧状態の流体の滲出を促進し、ひいては、細胞成長を促進することを確実にする。さらに、断続的に負圧を加えることにより、閉鎖環境の容積の一時的な収縮によって閉鎖環境内の循環液を均一且つ効率的に交換することが可能である。
[00644] 一部の実施形態において、TILの成長に最適な培養成分を置換又は追加することができ、IL-2及び/又はOKT3などの要因、並びに組み合わせを追加してもよい。
任意選択のTIL凍結保存
[00645] 上記で考察し、及び図1に提供されるステップA~Eにおいて例示した通り、治療用産物の保存のためのTIL回収後のプロセスの最終段階を含む、TIL拡大培養プロセス全体を通じて数々の時点で凍結保存を行うことができる。一部の実施形態において、(例えば、図1のステップDに従って提供される)第2の拡大培養後の拡大培養されたTIL集団は、凍結保存することができる。凍結保存は、概して、凍結溶液、例えば85%補体不活性化AB血清及び15%ジメチルスルホキシド(DMSO)の中にTIL集団を置くことにより達成し得る。溶液中の細胞を超低温バイアルに入れ、任意選択により凍結保存のために気体窒素冷凍庫に移動させて、-80℃で24時間貯蔵する。Sadeghi, et al., Acta Oncologica 2013, 52, 978-986を参照のこと。一部の実施形態において、TILは5%DMSO中に凍結保存される。一部の実施形態において、TILは細胞培養培地+5%DMSO中に凍結保存される。一部の実施形態において、TILは、実施例6及び7に提供される方法に従い凍結保存される。
[00646] 適切な場合には、細胞を冷凍庫から取り出し、溶液のおよそ4/5が解凍されるまで、37℃の水浴中で解凍する。細胞は、一般的に、完全培地に再懸濁され、任意選択により、1回以上洗浄される。一部の実施形態において、当該技術分野において公知の通り解凍TILをカウントし、生存率に関して評価することができる。
[00647] バルクTIL集団又はTILの拡大培養集団のいずれかを、必要に応じて凍結保存できる。一部の実施形態において、治療用TIL集団で凍結保存が行われる。一部の実施形態において、凍結保存は、第2の拡大培養後に回収したTILで生じる。一部の実施形態において、図1の例示的ステップFのTILで凍結保存が行われる。一部の実施形態において、TILは輸注バッグ中に凍結保存される。一部の実施形態において、TILは、輸注バッグでの置換前に凍結保存される。一部の実施形態において、TILは、凍結保存されるが輸注バッグ中には置かれない。一部の実施形態において、凍結保存は凍結保存培地を使用して実施される。一部の実施形態において、凍結保存培地は、ジメチルスルホキシド(DMSO)を含有する。これは、概して、凍結溶液、例えば85%補体不活性化AB血清及び15%ジメチルスルホキシド(DMSO)の中にTIL集団を入れることにより達成される。この溶液中の細胞を極低温バイアルに入れ、-80℃で24時間貯蔵し、任意選択で凍結保存のため気体窒素フリーザーに移す。Sadeghi, et al., Acta Oncologica 2013, 52, 978-986を参照のこと。
[00648] 適切な場合、細胞をフリーザーから取り出し、37℃の水浴中で溶液の約5分の4が解凍されるまで解凍する。細胞は概して完全培地中に再懸濁され、任意選択で1回以上洗浄される。一部の実施形態において、当該技術分野において公知の通り解凍TILをカウントし、生存率に関して評価することができる。
[00649] 好ましい実施形態において、TILの集団はCS10凍結保存培地(CryoStor 10、BioLife Solutions)を用いて凍結保存される。好ましい実施形態において、TILの集団は凍結保存培地(ジメチルスルホキシド(DMSO)を含有する)を用いて凍結保存される。好ましい実施形態において、TILの集団は、1:1(容積:容積)の比のCS10及び細胞培養培地を用いて凍結保存される。好ましい実施形態において、TILの集団は、約1:1(容積:容積)の比のCS10及び細胞培養培地を使用し、さらに追加のIL-2を含んで凍結保存される。
[00650] 上記でステップA~Eにおいて考察した通り、TIL拡大培養プロセス全体を通じて数々の時点で凍結保存を行うことができる。一部の実施形態において、ステップBに係る第1の拡大培養後のバルクTIL集団又はステップDに係る1回以上の第2の拡大培養後の拡大培養TIL集団が凍結保存されてもよい。凍結保存は、概して、凍結溶液、例えば85%補体不活性化AB血清及び15%ジメチルスルホキシド(DMSO)の中にTIL集団を置くことにより達成し得る。この溶液中の細胞を極低温バイアルに入れ、-80℃で24時間貯蔵し、任意選択で凍結保存のため気体窒素フリーザーに移す。Sadeghi, et al., Acta Oncologica 2013, 52, 978-986を参照のこと。
[00651] 適切な場合、細胞をフリーザーから取り出し、37℃の水浴中で溶液の約5分の4が解凍されるまで解凍する。細胞は概して完全培地中に再懸濁され、任意選択で1回以上洗浄される。一部の実施形態において、当該技術分野において公知の通り解凍TILをカウントし、生存率に関して評価することができる。
[00652] ある場合には、ステップBのTIL集団は、以下で考察するプロトコルを用いて直ちに凍結保存することができる。或いは、バルクTIL集団にステップC及びステップDを施し、ステップD後に凍結保存することができる。同様に、遺伝子修飾TILを治療に使用する場合、ステップB又はステップDのTIL集団は、適切な処置のため遺伝子修飾の対象となり得る。
医薬組成物、投薬量、及び投与レジメン
[00653] 一実施形態において、本開示の方法を使用して拡大培養したTILは医薬組成物として患者に投与される。一実施形態において、医薬組成物は滅菌緩衝液中のTILの懸濁液である。本開示のPBMCを使用して拡大培養したTILは、当該技術分野において公知の通りの任意の好適な経路によって投与されてよい。一部の実施形態において、T細胞は単回動脈内又は静脈内注入として投与され、これは好ましくは約30~60分間継続される。他の適切な投与経路には、腹腔内投与、髄腔内投与、及びリンパ管内投与が含まれる。
[00654] 任意の適切な用量のTILを投与することができる。一部の実施形態において、特に癌が黒色腫である場合、平均が約7.8×1010個のTILである約2.3×1010~約13.7×1010個のTILが投与される。一実施形態において、約1.2×1010~約4.3×1010個のTILが投与される。一部の実施形態において、約3×1010~約12×1010個のTILが投与される。一部の実施形態において、約4×1010~約10×1010個のTILが投与される。一部の実施形態において、約5×1010~約8×1010個のTILが投与される。一部の実施形態において、約6×1010~約8×1010個のTILが投与される。一部の実施形態において、約7×1010~約8×1010個のTILが投与される。一部の実施形態において、治療有効投与量は約2.3×1010~約13.7×1010個のTILである。一部の実施形態において、特に、癌が黒色腫である場合、治療有効投与量は約7.8×1010個のTILである。一部の実施形態において、治療有効投与量は約1.2×1010~約4.3×1010個のTILである。一部の実施形態において、治療有効投与量は約3×1010~約12×1010個のTILである。一部の実施形態において、治療有効投与量は約4×1010~約10×1010個のTILである。一部の実施形態において、治療有効投与量は約5×1010~約8×1010個のTILである。一部の実施形態において、治療有効投与量は約6×1010~約8×1010個のTILである。一部の実施形態において、治療有効投与量は約7×1010~約8×1010個のTILである。
[00655] 一部の実施形態において、本発明の医薬組成物中に提供されるTILの数は、約1×106、2×106、3×106、4×106、5×106、6×106、7×106、8×106、9×106、1×107、2×107、3×107、4×107、5×107、6×107、7×107、8×107、9×107、1×108、2×108、3×108、4×108、5×108、6×108、7×108、8×108、9×108、1×109、2×109、3×109、4×109、5×109、6×109、7×109、8×109、9×109、1×1010、2×1010、3×1010、4×1010、5×1010、6×1010、7×1010、8×1010、9×1010、1×1011、2×1011、3×1011、4×1011、5×1011、6×1011、7×1011、8×1011、9×1011、1×1012、2×1012、3×1012、4×1012、5×1012、6×1012、7×1012、8×1012、9×1012、1×1013、2×1013、3×1013、4×1013、5×1013、6×1013、7×1013、8×1013、及び9×1013個である。一実施形態において、本発明の医薬組成物中に提供されるTILの数は、1×106~5×106、5×106~1×107、1×107~5×107、5×107~1×108、1×108~5×108、5×108~1×109、1×109~5×109、5×109~1×1010、1×1010~5×1010、5×1010~1×1011、5×1011~1×1012、1×1012~5×1012、及び5×1012~1×1013個の範囲内である。
[00656] 一部の実施形態において、本発明の医薬組成物中に提供されるTILの濃度は、例えば、医薬組成物の100%、90%、80%、70%、60%、50%、40%、30%、20%、19%、18%、17%、16%、15%、14%、13%、12%、11%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、0.4%、0.3%、0.2%、0.1%、0.09%、0.08%、0.07%、0.06%、0.05%、0.04%、0.03%、0.02%、0.01%、0.009%、0.008%、0.007%、0.006%、0.005%、0.004%、0.003%、0.002%、0.001%、0.0009%、0.0008%、0.0007%、0.0006%、0.0005%、0.0004%、0.0003%、0.0002%又は0.0001%w/w、w/v又はv/vより低い。
[00657] 一部の実施形態において、本発明の医薬組成物中に提供されるTILの濃度は、医薬組成物の90%、80%、70%、60%、50%、40%、30%、20%、19.75%、19.50%、19.25%、19%、18.75%、18.50%、18.25%、18%、17.75%、17.50%、17.25%、17%、16.75%、16.50%、16.25%、16%、15.75%、15.50%、15.25%、15%、14.75%、14.50%、14.25%、14%、13.75%、13.50%、13.25%、13%、12.75%、12.50%、12.25%、12%、11.75%、11.50%、11.25%、11%、10.75%、10.50%、10.25%、10%、9.75%、9.50%、9.25%、9%、8.75%、8.50%、8.25%、8%、7.75%、7.50%、7.25%、7%、6.75%、6.50%、6.25%、6%、5.75%、5.50%、5.25%、5%、4.75%、4.50%、4.25%、4%、3.75%、3.50%、3.25%、3%、2.75%、2.50%、2.25%、2%、1.75%、1.50%、125%、1%、0.5%、0.4%、0.3%、0.2%、0.1%、0.09%、0.08%、0.07%、0.06%、0.05%、0.04%、0.03%、0.02%、0.01%、0.009%、0.008%、0.007%、0.006%、0.005%、0.004%、0.003%、0.002%、0.001%、0.0009%、0.0008%、0.0007%、0.0006%、0.0005%、0.0004%、0.0003%、0.0002%又は0.0001%w/w、w/v、又はv/vより高い。
[00658] 一部の実施形態において、本発明の医薬組成物中に提供されるTILの濃度は、医薬組成物の約0.0001%~約50%、約0.001%~約40%、約0.01%~約30%、約0.02%~約29%、約0.03%~約28%、約0.04%~約27%、約0.05%~約26%、約0.06%~約25%、約0.07%~約24%、約0.08%~約23%、約0.09%~約22%、約0.1%~約21%、約0.2%~約20%、約0.3%~約19%、約0.4%~約18%、約0.5%~約17%、約0.6%~約16%、約0.7%~約15%、約0.8%~約14%、約0.9%~約12%又は約1%~約10%w/w、w/v又はv/vの範囲内である。
[00659] 一部の実施形態において、本発明の医薬組成物中に提供されるTILの濃度は、医薬組成物の約0.001%~約10%、約0.01%~約5%、約0.02%~約4.5%、約0.03%~約4%、約0.04%~約3.5%、約0.05%~約3%、約0.06%~約2.5%、約0.07%~約2%、約0.08%~約1.5%、約0.09%~約1%、約0.1%~約0.9%w/w、w/v又はv/vの範囲内である。
[00660] 一部の実施形態において、本発明の医薬組成物中に提供されるTILの量は、10g、9.5g、9.0g、8.5g、8.0g、7.5g、7.0g、6.5g、6.0g、5.5g、5.0g、4.5g、4.0g、3.5g、3.0g、2.5g、2.0g、1.5g、1.0g、0.95g、0.9g、0.85g、0.8g、0.75g、0.7g、0.65g、0.6g、0.55g、0.5g、0.45g、0.4g、0.35g、0.3g、0.25g、0.2g、0.15g、0.1g、0.09g、0.08g、0.07g、0.06g、0.05g、0.04g、0.03g、0.02g、0.01g、0.009g、0.008g、0.007g、0.006g、0.005g、0.004g、0.003g、0.002g、0.001g、0.0009g、0.0008g、0.0007g、0.0006g、0.0005g、0.0004g、0.0003g、0.0002g、又は0.0001g以下である。
[00661] 一部の実施形態において、本発明の医薬組成物中に提供されるTILの量は、0.0001g、0.0002g、0.0003g、0.0004g、0.0005g、0.0006g、0.0007g、0.0008g、0.0009g、0.001g、0.0015g、0.002g、0.0025g、0.003g、0.0035g、0.004g、0.0045g、0.005g、0.0055g、0.006g、0.0065g、0.007g、0.0075g、0.008g、0.0085g、0.009g、0.0095g、0.01g、0.015g、0.02g、0.025g、0.03g、0.035g、0.04g、0.045g、0.05g、0.055g、0.06g、0.065g、0.07g、0.075g、0.08g、0.085g、0.09g、0.095g、0.1g、0.15g、0.2g、0.25g、0.3g、0.35g、0.4g、0.45g、0.5g、0.55g、0.6g、0.65g、0.7g、0.75g、0.8g、0.85g、0.9g、0.95g、1g、1.5g、2g、2.5、3g、3.5、4g、4.5g、5g、5.5g、6g、6.5g、7g、7.5g、8g、8.5g、9g、9.5g、又は10g超である。
[00662] 本発明の医薬組成物において提供されるTILは、広い投与量範囲にわたって有効である。正確な投与量は、投与経路、化合物が投与される形態、処置されるべき対象の性別及び年齢、処置されるべき対象の体重、並びに担当医の選好及び経験に依存するであろう。臨床的に確立されたTILの投与量もまた、適切ならば使用され得る。TILの投与量などの、本明細書の方法を使用して投与される医薬組成物の量は、処置されるヒト又は哺乳動物、疾患又は状態の重症度、投与速度、活性医薬成分の性質及び処方医の裁量に依存するであろう。
[00663] 一部の実施形態において、TILは単回投与で投与され得る。そのような投与は、注射、例えば静脈内注射によるものであり得る。一部の実施形態において、TILは複数回投与で投与され得る。投与は、1年に1回、2回、3回、4回、5回、6回、又は6回を超えてもよい。投与は、月に1回、2週間に1回、週に1回、又は隔日に1回であり得る。TILの投与は必要な限り継続し得る。
[00664] 一部の実施形態において、TILの有効投与量は、約1×106、2×106、3×106、4×106、5×106、6×106、7×106、8×106、9×106、1×107、2×107、3×107、4×107、5×107、6×107、7×107、8×107、9×107、1×108、2×108、3×108、4×108、5×108、6×108、7×108、8×108、9×108、1×109、2×109、3×109、4×109、5×109、6×109、7×109、8×109、9×109、1×1010、2×1010、3×1010、4×1010、5×1010、6×1010、7×1010、8×1010、9×1010、1×1011、2×1011、3×1011、4×1011、5×1011、6×1011、7×1011、8×1011、9×1011、1×1012、2×1012、3×1012、4×1012、5×1012、6×1012、7×1012、8×1012、9×1012、1×1013、2×1013、3×1013、4×1013、5×1013、6×1013、7×1013、8×1013、及び9×1013個である。一部の実施形態において、TILの有効投与量は、1×106~5×106、5×106~1×107、1×107~5×107、5×107~1×108、1×108~5×108、5×108~1×109、1×109~5×109、5×109~1×1010、1×1010~5×1010、5×1010~1×1011、5×1011~1×1012、1×1012~5×1012、及び5×1012~1×1013個の範囲内である。
[00665] 一部の実施形態において、TILの有効投与量は、約0.01mg/kg~約4.3mg/kg、約0.15mg/kg~約3.6mg/kg、約0.3mg/kg~約3.2mg/kg、約0.35mg/kg~約2.85mg/kg、約0.15mg/kg~約2.85mg/kg、約0.3mg~約2.15mg/kg、約0.45mg/kg~約1.7mg/kg、約0.15mg/kg~約1.3mg/kg、約0.3mg/kg~約1.15mg/kg、約0.45mg/kg~約1mg/kg、約0.55mg/kg~約0.85mg/kg、約0.65mg/kg~約0.8mg/kg、約0.7mg/kg~約0.75mg/kg、約0.7mg/kg~約2.15mg/kg、約0.85mg/kg~約2mg/kg、約1mg/kg~約1.85mg/kg、約1.15mg/kg~約1.7mg/kg、約1.3mg/kgmg~約1.6mg/kg、約1.35mg/kg~約1.5mg/kg、約2.15mg/kg~約3.6mg/kg、約2.3mg/kg~約3.4mg/kg、約2.4mg/kg~約3.3mg/kg、約2.6mg/kg~約3.15mg/kg、約2.7mg/kg~約3mg/kg、約2.8mg/kg~約3mg/kg、又は約2.85mg/kg~約2.95mg/kgの範囲内である。
[00666] 一部の実施形態において、TILの有効投与量は、約1mg~約500mg、約10mg~約300mg、約20mg~約250mg、約25mg~約200mg、約1mg~約50mg、約5mg~約45mg、約10mg~約40mg、約15mg~約35mg、約20mg~約30mg、約23mg~約28mg、約50mg~約150mg、約60mg~約140mg、約70mg~約130mg、約80mg~約120mg、約90mg~約110mg、又は約95mg~約105mg、約98mg~約102mg、約150mg~約250mg、約160mg~約240mg、約170mg~約230mg、約180mg~約220mg、約190mg~約210mg、約195mg~約205mg、又は約198~約207mgの範囲内である。
[00667] 有効量のTILは、鼻腔内及び経皮経路、動脈内注射によること、静脈内、腹腔内、非経口的、筋肉内、皮下、局所、移植によること、又は吸入によることを含め、同様の有用性を有する薬剤について一般に認められている任意の投与方式により、単回用量又は複数回用量のいずれで投与されてもよい。
患者の処置方法
[00668] 処置方法は、最初のTIL収集及びTILの培養から始まる。そのような方法については、両方ともに当該技術分野において、例えばJin et al., J.Immunotherapy, 2012, 35(3):283-292(全体として参照により本明細書に援用される)により記載されている。処置方法の実施形態は、実施例を含む以下のセクション全体で説明される。
[00669] 本明細書に記載の方法、例えば上記のステップA~Fに記載の方法を含む、又は上記のステップA~Fに記載の方法(また、例えば、図1に示すもの)に従って作製された拡大培養TILは、癌患者の処置における特定の使用(例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Goff, et al., J. Clinical Oncology, 2016, 34(20):2389-239、並びに補足内容)が見出される。一部の実施形態では、TILは、先述の通り転移性黒色腫の寄託切除物から成長させた(Dudley, et al., J Immunother., 2003, 26:332-342を参照のこと;全体として参照により本明細書に援用される)。新鮮腫瘍は無菌条件下で剥離し得る。正式な病理解析のため、代表試料を収集し得る。2mm3~3mm3の単一の断片が使用され得る。一部の実施形態において、患者1人当たり5、10、15、20、25又は30の試料を入手する。一部の実施形態において、患者1人当たり20、25、又は30の試料を入手する。一部の実施形態において、患者1人当たり20、22、24、26、又は28の試料を入手する。一部の実施形態において、患者1人当たり24の試料を入手する。試料を24ウェルプレートの個々のウェルに置き、高用量IL-2(6,000IU/mL)を含む成長培地中に維持し、腫瘍の破壊及び/又はTILの増殖に関してモニタリングし得る。処理後に生細胞が残っている任意の腫瘍を酵素消化して単一細胞懸濁液にし、本明細書に記載される通り凍結保存し得る。
[00670] 一部の実施形態において、表現型分析(CD3、CD4、CD8、及びCD56)のため、増殖に成功したTILをサンプリングし、利用可能な場合には自己腫瘍に対して試験し得る。TILは、一晩の共培養によりインターフェロンガンマ(IFN-γ)レベル>200pg/mL及びバックグラウンドの2倍となった場合に応答性であると見なすことができる。(Goff, et al., J Immunother., 2010, 33:840-847;全体として参照により本明細書に組み込まれる)。一部の実施形態において、自己応答性又は十分な成長パターンのエビデンスを有する培養物が、急速拡大培養(REP)と称されることもある第2の拡大培養を含め、第2の拡大培養(例えば、図1)のステップDにおいて提供される通りの第2の拡大培養)に選択され得る。一部の実施形態において、高い自己応答性(例えば、第2の拡大培養中の高い増殖)を有する拡大培養TILが、追加の第2の拡大培養に選択される。一部の実施形態において、自己応答性(例えば、図1のステップDに提供される通りの第2の拡大培養中の高い増殖)を有するTILが、図1のステップDによる追加の第2の拡大培養に選択される。
[00671] 一部の実施形態において、患者はACT(養子細胞移入)に直接移されず、例えば、一部の実施形態において、腫瘍採取後及び/又は第1の拡大培養後、細胞はすぐには利用されない。一部の実施形態において、TILは凍結保存し、患者への投与の2日前に解凍することができる。一部の実施形態において、TILは凍結保存し、患者への投与の1日前に解凍することができる。一部の実施形態において、TILは凍結保存し、患者への投与の直前に解凍することができる。
[00672] 輸注バッグTILの凍結保存サンプルの細胞表現型は、表面マーカーCD3、CD4、CD8、CCR7、及びCD45RA(BD BioSciences)に関するフローサイトメトリー(例えば、FlowJo)、並びに本明細書に記載される方法のいずれかによって分析することができる。血清サイトカインは標準的な酵素結合免疫吸着アッセイ法を用いることにより測定した。血清IFN-γの上昇は、>100pg/mL及び4 3ベースラインレベル超(greater than 4 3 baseline levels)と定義した。
[00673] 一部の実施形態において、本明細書で提供される方法、例えば図1に例示される方法により作製されるTILは、TILの臨床有効性の驚くべき改善を提供する。一部の実施形態において、本明細書で提供される方法、例えば図1に例示される方法により作製されるTILは、例えば図1に例示される方法以外の方法を含む、本明細書に記載されるもの以外の方法により作製されるTILに比べて臨床有効性が増加する。一部の実施形態において、本明細書に記載されているもの以外の方法は、プロセス1C及び/又はジェネレーション1(Gen 1)と称される方法を含む。一部の実施形態において、有効性の増加は、DCR、ORR、及び/又は他の臨床応答によって測定される。一部の実施形態において、本明細書で提供される方法、例えば図1に例示される方法により作製されるTILは、例えば図1に例示される方法以外の、例えばGen 1プロセスを含む、本明細書に記載されるもの以外の方法により作製されるTILと同様の応答時間及び安全プロファイルを示す。
[00674] 一部の実施形態において、IFN-ガンマ(IFN-γ)は、処置有効性及び/又は臨床有効性の増加の指標である。一部の実施形態において、TILで処置された対象の血液中のIFN-γは、活性TILの指標である。一部の実施形態において、IFN-γ産生の効力アッセイが用いられる。IFN-γ産生は、細胞傷害能のもう1つの尺度である。IFN-γ産生は、本発明の方法、例えば、図1に例示されるものを含む方法により調製されたTILで処置された対象の血液、血清、又はTILエキソビボ中のサイトカインIFN-γのレベルを決定することにより測定できる。一部の実施形態において、IFN-γの増加は、本発明の方法により作製されたTILで処置された患者における処置有効性の指標である。一部の実施形態において、IFN-γは、未処置患者と比較して、及び/又は本明細書で提供するもの以外の方法、例えば、図1で具体化された方法以外の方法を使用して調製されたTILで処置された患者と比較して、1倍、2倍、3倍、4倍、又は5倍以上増加する。一部の実施形態において、IFN-γ分泌は、未処置患者と比較して、及び/又は本明細書で提供するもの以外の方法、例えば、図1で具体化された方法以外の方法を使用して調製されたTILで処置された患者と比較して、1倍増加する。一部の実施形態において、IFN-γ分泌は、未処置患者と比較して、及び/又は本明細書で提供するもの以外の方法、例えば、図1で具体化された方法以外の方法を使用して調製されたTILで処置された患者と比較して2倍増加する。一部の実施形態において、IFN-γ分泌は、未処置患者と比較して、及び/又は本明細書で提供するもの以外の方法、例えば、図1で具体化された方法以外の方法を使用して調製されたTILで処置された患者と比較して3倍増加する。一部の実施形態において、IFN-γ分泌は、未処置患者と比較して、及び/又は本明細書で提供するもの以外の方法、例えば、図1で具体化された方法以外の方法を使用して調製されたTILで処置された患者と比較して4倍増加する。一部の実施形態において、IFN-γ分泌は、未処置患者と比較して、及び/又は本明細書で提供するもの以外の方法、例えば、図1で具体化された方法以外の方法を使用して調製されたTILで処置された患者と比較して5倍増加する。一部の実施形態において、IFN-γはQuantikine ELISAキットを使用して測定される。一部の実施形態において、IFN-γは、例えば図1に記載されるものを含む、本発明の方法により調製されたTILで処置された対象のTILエキソビボで測定される。一部の実施形態において、IFN-γは、例えば図1に記載されるものを含む、本発明の方法により調製されたTILで処置された対象の血液で測定される。一部の実施形態において、IFN-γは、例えば図1に記載されるものを含む、本発明の方法により調製されたTILで処置された対象のTIL血清で測定される。
[00675] 一部の実施形態において、例えば図1に記載されるものを含む本発明の方法により調製されたTILは、例えば図1に例示されない、例えばプロセス1Cメソッドと称されるものを含む他の方法により作製されるTILと比較してポリクローナル性の増加を示す。一部の実施形態において、有意に改善されたポリクローナル性及び/又は増加したポリクローナル性は、処置有効性及び/又は臨床有効性の増加の指標である。一部の実施形態において、ポリクローナル性とは、T細胞レパートリーの多様性を指す。一部の実施形態において、ポリクローナル性の増加は、本発明の方法に作製されたTILを投与された患者に関する処置有効性の指標である。一部の実施形態において、ポリクローナル性は、例えば、図1に具体化された方法以外の方法を含む、本明細書で提供する以外の方法を使用して調製されたTILと比較して1倍、2倍、10倍、100倍、500倍、又は1000倍が増加する。一部の実施形態において、ポリクローナル性は、未処置患者と比較して、及び/又は本明細書で提供するもの以外の方法、例えば、図1で具体化された方法以外の方法を使用して調製されたTILで処置された患者と比較して、1倍増加する。一部の実施形態において、ポリクローナル性は、未処置患者と比較して、及び/又は本明細書で提供するもの以外の方法、例えば、図1で具体化された方法以外の方法を使用して調製されたTILで処置された患者と比較して、2倍増加する。一部の実施形態において、ポリクローナル性は、未処置患者と比較して、及び/又は本明細書で提供するもの以外の方法、例えば、図1で具体化された方法以外の方法を使用して調製されたTILで処置された患者と比較して、10倍増加する。一部の実施形態において、ポリクローナル性は、未処置患者と比較して、及び/又は本明細書で提供するもの以外の方法、例えば、図1で具体化された方法以外の方法を使用して調製されたTILで処置された患者と比較して、100倍増加する。一部の実施形態において、ポリクローナル性は、未処置患者と比較して、及び/又は本明細書で提供するもの以外の方法、例えば、図1で具体化された方法以外の方法を使用して調製されたTILで処置された患者と比較して、500倍増加する。一部の実施形態において、ポリクローナル性は、未処置患者と比較して、及び/又は本明細書で提供するもの以外の方法、例えば、図1で具体化された方法以外の方法を使用して調製されたTILで処置された患者と比較して、1000倍増加する。
[00676] 有効性の尺度には、当該技術分野において公知であり、本明細書に記載されるように、疾患制御率(DCR:Disease Control Rate)並びに全奏効率(ORR:Overall Response Rate)が含まれ得る。
癌及びその他の疾患の処置方法
[00677] 本明細書に記載の組成物及び方法は、疾患の処置方法で使用することができる。一実施形態において、それらは過剰成長性障害の処置に使用するためのものである。それらはまた、本明細書及び以下の段落に記載されている通りその他の障害の処置に使用されてもよい。
[00678] 一部の実施形態において、過剰成長性障害は癌である。一部の実施形態において、過剰成長性障害は固形腫瘍癌である。一部の実施形態において、固形腫瘍癌は、黒色腫、卵巣癌、子宮内膜癌、甲状腺癌、子宮頸癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、肺癌、膀胱癌、乳癌、ヒトパピローマウイルスによって引き起こされる癌、頭頸部癌(頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)を含む)、腎癌、及び腎細胞癌からなる群から選択される。一部の実施形態において、過剰成長性障害は血液学的悪性腫瘍である。一部の実施形態において、固形腫瘍癌は、慢性リンパ球性白血病、急性リンパ芽球性白血病、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫、濾胞性リンパ腫、及びマントル細胞リンパ腫からなる群から選択される。
[00679] ある実施形態において、本発明は、TIL集団で癌を処置する方法を含み、ここで患者は本開示によるTILの注入前に骨髄非破壊的化学療法で前処置される。ある実施形態において、骨髄非破壊的化学療法は、2日間(TIL注入前27日目及び26日目)のシクロホスファミド60mg/kg/日及び5日間(TIL注入前27~23日目)のフルダラビン25mg/m2/日である。一実施形態において、本開示による骨髄非破壊的化学療法及びTIL注入(0日目)の後、患者は生理学的許容量まで8時間毎に720,000IU/kgでIL-2の静脈内注入を受ける。
[00680] 示された疾患又は障害の処置、予防及び/又は管理における本明細書に記載の化合物及び化合物の組み合わせの有効性は、ヒト疾患の処置のためのガイダンスを提供する当該技術分野において公知の様々なモデルを使用して試験することができる。例えば、卵巣癌の処置の有効性を決定するためのモデルは、例えば、Mullany, et al., Endocrinology 2012, 153, 1585-92;及びFong, et al., J. Ovarian Res.2009, 2, 12に記載がある。膵臓癌の処置の有効性を決定するためのモデルは、Herreros-Villanueva, et al., World J. Gastroenterol.2012, 18, 1286-1294に記載がある。乳癌の処置の有効性を決定するためのモデルは、例えば、Fantozzi, Breast Cancer Res.2006, 8, 212に記載がある。黒色腫の処置の有効性を決定するためのモデルは、例えば、Damsky, et al., Pigment Cell & Melanoma Res.2010, 23, 853-859に記載がある。肺癌の処置の有効性を決定するためのモデルは、例えば、Meuwissen, et al., Genes & Development, 2005, 19, 643-664に記載がある。肺癌処置の有効性を決定するためのモデルは、例えば、Kim, Clin.Exp.Otorhinolaryngol.2009, 2, 55-60;及びSano, Head Neck Oncol.2009, 1, 32に記載がある。
[00681] 一部の実施形態において、IFN-ガンマ(IFN-γ)は、過剰成長性傷害の処置有効性の指標である。一部の実施形態において、TILで処置された対象の血液中のIFN-γは、活性TILの指標である。一部の実施形態において、IFN-γ産生の効力アッセイが用いられる。IFN-γ産生は、細胞傷害能のもう1つの尺度である。IFN-γ産生は、本発明の方法、例えば、図1に例示されるものを含む方法により調製されたTILで処置された対象の血液中のサイトカインIFN-γのレベルを決定することにより測定できる。一部の実施形態において、本方法で得られたTILは、図5及び/又は図6に例示されるように、プロセス1Cと称される方法を使用して調製されたTILで処置された対象と比較して、本方法のTILで処置された対象の血液中のIFN-γの増加をもたらす。一部の実施形態において、IFN-γの増加は、本発明の方法により作製されたTILで処置された患者における処置有効性の指標である。一部の実施形態において、IFN-γは、未処置患者と比較して、及び/又は本明細書で提供するもの以外の方法、例えば、図1で具体化された方法以外の方法を使用して調製されたTILで処置された患者と比較して、1倍、2倍、3倍、4倍、又は5倍以上増加する。一部の実施形態において、IFN-γ分泌は、未処置患者と比較して、及び/又は本明細書で提供するもの以外の方法、例えば、図1で具体化された方法以外の方法を使用して調製されたTILで処置された患者と比較して、1倍増加する。一部の実施形態において、IFN-γ分泌は、未処置患者と比較して、及び/又は本明細書で提供するもの以外の方法、例えば、図1で具体化された方法以外の方法を使用して調製されたTILで処置された患者と比較して2倍増加する。一部の実施形態において、IFN-γ分泌は、未処置患者と比較して、及び/又は本明細書で提供するもの以外の方法、例えば、図1で具体化された方法以外の方法を使用して調製されたTILで処置された患者と比較して3倍増加する。一部の実施形態において、IFN-γ分泌は、未処置患者と比較して、及び/又は本明細書で提供するもの以外の方法、例えば、図1で具体化された方法以外の方法を使用して調製されたTILで処置された患者と比較して4倍増加する。一部の実施形態において、IFN-γ分泌は、未処置患者と比較して、及び/又は本明細書で提供するもの以外の方法、例えば、図1で具体化された方法以外の方法を使用して調製されたTILで処置された患者と比較して5倍増加する。一部の実施形態において、IFN-γはQuantikine ELISAキットを使用して測定される。一部の実施形態において、IFN-γはQuantikine ELISAキットを使用して測定される。一部の実施形態において、IFN-γは、本発明の方法により作製されたTILで処置された患者からのTILエキソビボにおいて測定される。一部の実施形態において、IFN-γは、本発明の方法により作製されたTILで処置された患者の血液において測定される。一部の実施形態において、IFN-γは、本発明の方法により作製されたTILで処置された患者の血清において測定される。
[00682] 一部の実施形態において、例えば図1に記載されるものを含む本発明の方法により調製されたTILは、例えば図1に例示されない、例えばプロセス1Cメソッドと称されるものを含む他の方法により作製されるTILと比較してポリクローナル性の増加を示す。一部の実施形態において、有意に改善されたポリクローナル性及び/又は増加したポリクローナル性は、癌処置の処置有効性及び/又は臨床有効性の増加の指標である。一部の実施形態において、ポリクローナル性とは、T細胞レパートリーの多様性を指す。一部の実施形態において、ポリクローナル性の増加は、本発明の方法に作製されたTILを投与された患者に関する処置有効性の指標である。一部の実施形態において、ポリクローナル性は、例えば、図1に具体化された方法以外の方法を含む、本明細書で提供する以外の方法を使用して調製されたTILと比較して1倍、2倍、10倍、100倍、500倍、又は1000倍が増加する。一部の実施形態において、ポリクローナル性は、未処置患者と比較して、及び/又は本明細書で提供するもの以外の方法、例えば、図1で具体化された方法以外の方法を使用して調製されたTILで処置された患者と比較して、1倍増加する。一部の実施形態において、ポリクローナル性は、未処置患者と比較して、及び/又は本明細書で提供するもの以外の方法、例えば、図1で具体化された方法以外の方法を使用して調製されたTILで処置された患者と比較して、2倍増加する。一部の実施形態において、ポリクローナル性は、未処置患者と比較して、及び/又は本明細書で提供するもの以外の方法、例えば、図1で具体化された方法以外の方法を使用して調製されたTILで処置された患者と比較して、10倍増加する。一部の実施形態において、ポリクローナル性は、未処置患者と比較して、及び/又は本明細書で提供するもの以外の方法、例えば、図1で具体化された方法以外の方法を使用して調製されたTILで処置された患者と比較して、100倍増加する。一部の実施形態において、ポリクローナル性は、未処置患者と比較して、及び/又は本明細書で提供するもの以外の方法、例えば、図1で具体化された方法以外の方法を使用して調製されたTILで処置された患者と比較して、500倍増加する。一部の実施形態において、ポリクローナル性は、未処置患者と比較して、及び/又は本明細書に提供されるもの以外の方法、例えば、図1で具体化された方法以外の方法を使用して調製されたTILで処置された患者と比較して、1000倍増加する。
[00683] 一部の実施形態において、本発明は、凍結腫瘍組織からTILを拡大培養する前述の方法のいずれかを使用して調製された治療有効投与量のTILを患者に投与することを含む、患者の癌を処置する方法を提供する。一部の実施形態において、癌は固形腫瘍癌である。一部の実施形態において、固形腫瘍癌は、黒色腫、卵巣癌、子宮内膜癌、甲状腺癌、子宮頸癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、肺癌、膀胱癌、乳癌、ヒトパピローマウイルスによって引き起こされる癌、頭頸部癌(頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)を含む)、腎癌、及び腎細胞癌からなる群から選択される。一部の実施形態において、癌は血液悪性腫瘍である。一部の実施形態において、血液悪性腫瘍は、慢性リンパ球性白血病、急性リンパ芽球性白血病、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫、濾胞性リンパ腫、及びマントル細胞リンパ腫からなる群から選択される。
[00684] 一部の実施形態において、本発明は、凍結腫瘍組織からTILを拡大培養する前述の方法のいずれかを使用して調製されたTIL及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を提供する。
[00685] 一部の実施形態において、本発明は、凍結腫瘍組織からTILを拡大培養する前述の方法のいずれかを使用して調製されたTIL及び薬学的に許容される担体を含む、患者の癌を処置する方法における使用のための医薬組成物を提供し、方法は、治療有効投与量の医薬組成物を患者に投与することを含む。一部の実施形態において、癌は固形腫瘍癌である。一部の実施形態において、固形腫瘍癌は、黒色腫、卵巣癌、子宮内膜癌、甲状腺癌、子宮頸癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、肺癌、膀胱癌、乳癌、ヒトパピローマウイルスによって引き起こされる癌、頭頸部癌(頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)を含む)、腎癌、及び腎細胞癌からなる群から選択される。一部の実施形態において、癌は血液悪性腫瘍である。一部の実施形態において、血液悪性腫瘍は、慢性リンパ球性白血病、急性リンパ芽球性白血病、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫、濾胞性リンパ腫、及びマントル細胞リンパ腫からなる群から選択される。
[00686] 一部の実施形態において、本発明は、凍結腫瘍組織からTILを拡大培養する前述の方法のいずれかを使用して調製されたTIL及び薬学的に許容される担体を含む、患者の癌を処置する方法における医薬組成物の使用を提供し、方法は、治療有効投与量の医薬組成物を患者に投与することを含む。一部の実施形態において、癌は固形腫瘍癌である。一部の実施形態において、固形腫瘍癌は、黒色腫、卵巣癌、子宮内膜癌、甲状腺癌、子宮頸癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、肺癌、膀胱癌、乳癌、ヒトパピローマウイルスによって引き起こされる癌、頭頸部癌(頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)を含む)、腎癌、及び腎細胞癌からなる群から選択される。一部の実施形態において、癌は血液悪性腫瘍である。一部の実施形態において、血液悪性腫瘍は、慢性リンパ球性白血病、急性リンパ芽球性白血病、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫、濾胞性リンパ腫、及びマントル細胞リンパ腫からなる群から選択される。
共投与方法
[00687] 一部の実施形態において、本明細書に記載されるように作製されるTIL(例えば、図1のステップA~Fに記載される方法から得られたTILを含む)は、以下に記載する抗体など、1つ以上の免疫チェックポイント調節因子と併用して投与することができる。例えば、PD-1を標的とする、且つ本発明のTILと共投与し得る抗体としては、例えば、限定はされないが、ニボルマブ(BMS-936558、Bristol-Myers Squibb;Opdivo(登録商標))、ペンブロリズマブ(ランブロリズマブ、MK03475又はMK-3475、Merck;Keytruda(登録商標))、ヒト化抗PD-1抗体JS001(ShangHai JunShi)、モノクローナル抗PD-1抗体TSR-042(Tesaro,Inc.)、ピジリズマブ(抗PD-1 mAb CT-011、Medivation)、抗PD-1モノクローナル抗体BGB-A317(BeiGene)、及び/又は抗PD-1抗体SHR-1210(ShangHai HengRui)、ヒトモノクローナル抗体REGN2810(Regeneron)、ヒトモノクローナル抗体MDX-1106(Bristol-Myers Squibb)、及び/又はヒト化抗PD1 IgG4抗体PDR001(Novartis)が挙げられる。一部の実施形態において、PD-1抗体は、クローン:RMP1-14(ラットIgG)BioXcellカタログ番号BP0146からのものである。本明細書に記載される通りのステップA~Fにより作製されるTILとの共投与方法における使用に好適な他の好適な抗体は、米国特許第8,008,449号(参照により本明細書に組み込まれる)に開示される抗PD-1抗体である。一部の実施形態において、抗体又はその抗原結合部分はPD-L1に特異的に結合し、PD-1とのその相互作用を阻害し、それにより免疫活性を増加させる。PD-L1に結合してPD-1とPD-L1との間の相互作用を破壊し、且つ抗腫瘍免疫応答を刺激する当該技術分野において公知の任意の抗体が、本明細書に記載される通りのステップA~Fにより作製されるTILとの共投与方法における使用に好適である。例えば、PD-L1を標的とする臨床試験中の抗体としては、BMS-936559(Bristol-Myers Squibb)及びMPDL3280A(Genentech)が挙げられる。PD-L1を標的とする他の好適な抗体は、米国特許第7,943,743号(参照により本明細書に組み込まれる)に開示される。当業者は、PD-1又はPD-L1に結合し、PD-1/PD-L1相互作用を破壊し、且つ抗腫瘍免疫応答を刺激する任意の抗体が、本明細書に記載される通りのステップA~Fにより作製されるTILとの共投与方法における使用に好適であることを理解するであろう。一部の実施形態において、ステップA~Fにより作製されるTILの組み合わせを投与される対象は、患者が抗PD-1抗体単独の投与に抵抗性の癌型を有するとき抗PD-1抗体と共投与される。一部の実施形態において、患者が抵抗性黒色腫を有するとき、患者はTILを抗PD-1と併用して投与される。一部の実施形態において、患者が非小細胞肺癌(NSCLC)を有するとき、患者はTILを抗PD-1と併用して投与される。
任意選択での患者のリンパ球枯渇プレコンディショニング
[00688] ある実施形態において、本発明は、TIL集団で癌を処置する方法を含み、ここで患者は本開示によるTILの注入前に骨髄非破壊的化学療法で前処置される。ある実施形態において、本発明は、骨髄非破壊的化学療法で前処置された患者の癌処置に使用するためのTILの集団を含む。ある実施形態において、TILの集団は注入による投与用である。ある実施形態において、骨髄非破壊的化学療法は、2日間(TIL注入前27日目及び26日目)のシクロホスファミド60mg/kg/日及び5日間(TIL注入前27~23日目)のフルダラビン25mg/m2/日である。ある実施形態において、骨髄非破壊的化学療法及び本開示によるTIL注入(0日目)の後、患者は生理学的忍容量まで8時間毎に静脈内に720,000IU/kgのIL-2(アルデスロイキン、PROLEUKINとして市販)の静脈内注入を受ける。特定の実施形態では、TILの集団は、IL-2と組み合わせて癌を処置するのに使用され、IL-2はTILの集団の後に投与される。
[00689] 実験的知見から、腫瘍特異的Tリンパ球の養子移入前のリンパ球枯渇が、調節性T細胞及び免疫系の競合エレメント(「サイトカインシンク」)の除去により、処置有効性の増強において重要な役割を果たすことが指摘される。従って、本発明の一部の実施形態は、本発明のTILを導入する前に患者に対してリンパ球枯渇ステップ(「免疫抑制コンディショニング」とも称される)を利用する。
[00690] 一般的に、リンパ球枯渇はフルダラビン又はシクロホスファミド(活性型はマホスファミドと称される)及びその組み合わせの投与を使用して達成される。そのような方法については、Gassner, et al., Cancer Immunol.Immunother.2011, 60, 75-85、Muranski, et al., Nat.Clin.Pract.Oncol., 2006, 3, 668-681、Dudley, et al., J. Clin.Oncol.2008, 26, 5233-5239、及びDudley, et al., J. Clin.Oncol.2005, 23, 2346-2357(これらは全て、参照により全体として本明細書に組み込まれる)に記載されている。
[00691] 一部の実施形態において、フルダラビンは、0.5μg/mL~10μg/mLフルダラビンの濃度で投与される。一部の実施形態において、フルダラビンは、1μg/mLフルダラビンの濃度で投与される。一部の実施形態において、フルダラビン処置は1日、2日、3日、4日、5日、6日、又は7日間又はそれ以上にわたり投与される。一部の実施形態において、フルダラビンは、10mg/kg/日、15mg/kg/日、20mg/kg/日、25mg/kg/日、30mg/kg/日、35mg/kg/日、40mg/kg/日、又は45mg/kg/日の投薬量で投与される。一部の実施形態において、フルダラビン処置は、35mg/kg/日で2~7日間実施される。一部の実施形態において、フルダラビン処置は、35mg/kg/日で4~5日間実施される。一部の実施形態において、フルダラビン処置は、25mg/kg/日で4~5日間実施される。
[00692] 一部の実施形態において、シクロホスファミドの活性型であるマホスファミドは、シクロホスファミドの投与により0.5μg/mL~10μg/mLの濃度で入手される。一部の実施形態において、シクロホスファミドの活性型であるマホスファミドは、シクロホスファミドの投与により1μg/mLの濃度で入手される。一部の実施形態において、シクロホスファミド処置は、1日、2日、3日、4日、5日、6日、又は7日間又はそれ以上にわたって実施される。一部の実施形態において、シクロホスファミドは、100mg/m2/日、150mg/m2/日、175mg/m2/日、200mg/m2/日、225mg/m2/日、250mg/m2/日、275mg/m2/日、又は300mg/m2/日の投薬量で投与される。一部の実施形態において、シクロホスファミドは静脈内(i.v.)投与される。一部の実施形態において、シクロホスファミド処置は、35mg/kg/日で2~7日間実施される。一部の実施形態において、シクロホスファミド処置は、250mg/m2/日、i.v.で、4~5日間実施される。一部の実施形態において、シクロホスファミド処置は、250mg/m2/日、i.v.で、4日間実施される。
[00693] 一部の実施形態において、リンパ球枯渇は、フルダラビン及びシクロホスファミドを患者に併せて投与することで実施される。一部の実施形態において、4日間にわたってフルダラビンは25mg/m2/日、i.v.で投与され、シクロホスファミドは250mg/m2/日、i.v.で投与される。
[00694] ある実施形態において、リンパ球枯渇は、60mg/m2/日の用量で2日間のシクロホスファミドの投与と、それに続く25mg/m2/日の用量で5日間のフルダラビンの投与により実施される。
IL-2レジメン
[00695] ある実施形態において、IL-2レジメンは、治療有効部分の投与の翌日から静脈内投与される高用量IL-2レジメンを含み、治療用TIL集団の治療有効部分を投与した1日後から静脈に内投与され始め、高用量IL-2レジメンはアルデスロイキン又はそのバイオシミラー若しくはそれらの変異体を含み、アルデロイキン又はそのバイオシミラー若しくは変異体が8時間毎に15分ボーラス静脈内注入を使用して、最大14用量で、0.037mg/kg又は0.044mg/kg IU/kg(患者の体重)の用量で投与される。9日間の休息の後、このスケジュールをさらに14回、合計で最大28回まで繰り返してもよい。
[00696] 一実施形態において、IL-2レジメンは、漸減性IL-2レジメンを含む。漸減性IL-2レジメンは、O’Day, et al., J. Clin.Oncol.1999, 17, 2752-61及びEton, et al., Cancer 2000, 88, 1703-9に記載されており、これらの開示は参照により本明細書に組み込まれる。ある実施形態において、漸減性IL-2レジメンは、18×106IU/m2の6時間にわたる静脈内投与、それに続く18×106IU/m2の12時間にわたる静脈内投与、その後18×106IU/m2の24時間にわたる静脈内投与、その後4.5×106IU/m2の72時間にわたる静脈内投与を含む。この処置サイクルは、最大4サイクル、28日毎に繰り返してもよい。一実施形態において、漸減性IL-2レジメンは、1日目の18,000,000IU/m2、2日目の9,000,000IU/m2、3日目及び4日目の4,500,000IU/m2を含む。
[00697] 一実施形態において、IL-2レジメンは、0.10mg/日~50mg/日の用量で、1、2、4、6、7、14又は21日毎にペグ化IL-2を投与することを含む。
養子細胞移入
[00698] 養子細胞移入(ACT)は、非常に有効な形態の免疫療法であり、抗腫瘍活性を有する免疫細胞を癌患者に移入することを含む。ACTは、抗腫瘍活性を有するリンパ球のインビトロ同定、それらの細胞の数を増やすインビトロ拡大培養、及び癌担持宿主へのその注入を伴う治療手法である。養子移入に使用されるリンパ球は、切除された腫瘍の間質に由来してもよい(腫瘍浸潤リンパ球又はTIL)。ACT用のTILは、腫瘍凍結保存及び解凍ステップを使用することを含む、本明細書のTIL製造プロセスに記載されているように調製することができる。一部の実施形態において、TILは、例えば図1に記載される通りの方法により調製される。TILはまた、抗腫瘍T細胞受容体(TCR)又はキメラ抗原受容体(CAR)を発現するように遺伝子改変されている場合には血液から誘導されてもよく、混合リンパ球腫瘍細胞培養物(MLTC)でエンリッチされてもよく、又は自己抗原提示細胞及び腫瘍由来ペプチドを使用してクローニングされてもよい。注入しようとする癌担持宿主にリンパ球が由来するACTは、自己ACTと称される。米国特許出願公開第2011/0052530号は、主に転移性黒色腫に罹患している患者の治療に向けた、癌退縮を促進するため養子細胞療法を実施する方法に関する(これらの方法に関して全体として参照により組み込まれる)。一部の実施形態において、TILは、本明細書に記載される通り投与することができる。一部の実施形態において、TILは単回用量で投与することができる。そのような投与は、注射、例えば静脈内注射によるものであり得る。一部の実施形態において、TIL及び/又は細胞傷害性リンパ球は複数回用量で投与されてもよい。投与は、1年に1回、2回、3回、4回、5回、6回、又は6回を超えてもよい。投与は、月に1回、2週間に1回、週に1回、又は隔日に1回であり得る。TIL及び/又は細胞傷害性リンパ球の投与は必要な限り継続されてもよい。
PD-1及びPD-L1阻害剤との組み合わせ
[00699] プログラム死1(PD-1)は、T細胞、B細胞、ナチュラルキラー(NK)T細胞、活性化単球、及び樹状細胞によって発現される288アミノ酸膜貫通型免疫チェックポイント受容体タンパク質である。CD279としても知られるPD-1は、CD28ファミリーに属し、ヒトでは第2染色体上のPdcd1遺伝子によってコードされている。PD-1は、1つの免疫グロブリン(Ig)スーパーファミリードメイン、膜貫通領域、並びに免疫受容体チロシンベース阻害モチーフ(ITIM)及び免疫受容体チロシンベーススイッチモチーフ(ITSM)を含有する細胞内ドメインから構成される。PD-1及びそのリガンド(PD-L1及びPD-L2)は、Keir, et al., Annu.Rev. Immunol.2008, 26:677-704に記載されるように、免疫寛容において重要な役割を果たすことが知られている。PD-1は、T細胞免疫応答を負に調節する阻害シグナルを提供する。PD-L1(B7-H1又はCD274としても知られる)及びPD-L2(B7-DC又はCD273としても知られる)は、腫瘍細胞及び間質細胞で発現され、これは、PD-1を発現する活性化T細胞が遭遇し得、T細胞の免疫抑制をもたらす。PD-L1は、ヒト9番染色体上のCd274遺伝子によってコードされる290アミノ酸の膜貫通タンパク質である。Topalian, et al., N. Eng.J. Med.2012, 366:2443-54などに記載のものなどの最近の臨床研究で示されているように、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、及び/又はPD-L2阻害剤の使用により、PD-1とそのリガンドPD-L1及びPD-L2との間の相互作用を遮断すると、免疫抵抗性を克服できる。PD-L1は多くの腫瘍細胞株に発現している一方、PD-L2は主に樹状細胞及びいくつかの腫瘍株に発現している。T細胞(活性化後にPD-1を誘導的に発現する)に加えて、PD-1は、B細胞、ナチュラルキラー細胞、マクロファージ、活性化単球、及び樹状細胞にも発現する。
[00700] 本明細書に記載のTIL及びTNFRSFアゴニストの方法、組成物、及び組み合わせはまた、プログラム死-1(PD-1)、プログラム死リガンド1(PD-L1)、及び/又はプログラム死リガンド2(PD-L2)結合抗体、アンタゴニスト、又は阻害剤(即ち、遮断剤)とさらに組み合わせられ得る。PD-1、PD-L1、及び/又はPD-L2阻害剤は、TIL拡大培養のプレREP又はREP段階中に、本明細書に記載のTNFRSFアゴニストと併せて細胞培養で使用され得る。PD-1、PD-L1、及び/又はPD-L2阻害剤はまた、腫瘍の外科的切除前、又はTILの注入中又は注入後に、TNFRSFアゴニストと併せて使用され得る。例えば、PD-1/PD-L1アンタゴニスト及びGITRアゴニストを含むアゴニスト性GITR抗体及び組成物と併せてPD-1/PD-L1阻害剤を使用する適切な方法は、国際公開第2015/026684 A1号に記載され、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
[00701] 一実施形態において、PD-1阻害剤は、当技術分野で公知の任意のPD-1阻害剤又はPD-1遮断剤であり得る。特に、それは、以下の段落でより詳細に記載されるPD-1阻害剤又は遮断剤の1つである。「阻害剤」、「アンタゴニスト」、及び「遮断剤」という用語は、PD-1阻害剤に関して本明細書において互換的に使用される。誤解を避けるために、抗体であるPD-1阻害剤への本明細書における言及は、化合物又はその抗原結合フラグメント、変異体、コンジュゲート、又はバイオシミラーを指し得る。誤解を避けるために、本明細書におけるPD-1阻害剤への言及はまた、小分子化合物又はその薬学的に許容される塩、エステル、溶媒和物、水和物、共結晶、又はプロドラッグを指し得る。
[00702] 一部の実施形態において、本明細書に記載される組成物及び方法は、PD-1阻害剤を含む。一部の実施形態において、PD-1阻害剤は小分子である。好ましい実施形態において、PD-1阻害剤は、抗体(即ち、抗PD-1抗体)、Fab断片を含むその断片、又はその単鎖可変断片(scFv)である。一部の実施形態において、PD-1阻害剤はポリクローナル抗体である。好ましい実施形態において、PD-1阻害剤は、モノクローナル抗体である。一部の実施形態において、PD-1阻害剤は、PD-1との結合について競合し、及び/又はPD-1上のエピトープに結合する。一実施形態において、抗体は、PD-1との結合について競合し、及び/又はPD-1上のエピトープに結合する。
[00703] 一部の実施形態において、記載される組成物及び方法は、約100pM以下のKDでヒトPD-1に結合するか、約90pM以下のKDでヒトPD-1に結合するか、約80pM以下のKDでヒトPD-1に結合するか、約70pM以下のKDでヒトPD-1に結合するか、約60pM以下のKDでヒトPD-1に結合するか、約50pM以下のKDでヒトPD-1に結合するか、約40pM以下のKDでヒトPD-1に結合するか、約30pM以下のKDでヒトPD-1に結合するか、約20pM以下のKDでヒトPD-1に結合するか、約10pM以下のKDでヒトPD-1に結合するか、又は約1pM以下のKDでヒトPD-1に結合する、PD-1阻害剤を含む。
[00704] 一部の実施形態において、記載される組成物及び方法は、約7.5×105 1/M・s以上のkassocでヒトPD-1に結合するか、約7.5×105 1/M・s以上のkassocでヒトPD-1に結合するか、約8×105 1/M・s以上のkassocでヒトPD-1に結合するか、約8.5×105 1/M・s以上のkassocでヒトPD-1に結合するか、約9×105 1/M・s以上のkassocでヒトPD-1に結合するか、約9.5×105 1/M・s以上のkassocでヒトPD-1に結合するか、又は約1×106 1/M・s以上のkassocでヒトPD-1に結合する、PD-1阻害剤を含む。
[00705] 一部の実施形態において、記載される組成物及び方法は、約2×10-5 1/s以下のkdissocでヒトPD-1に結合するか、約2.1×10-5 1/s以下のkdissocでヒトPD-1に結合するか、約2.2×10-5 1/s以下のkdissocでヒトPD-1に結合するか、約2.3×10-5 1/s以下のkdissocでヒトPD-1に結合するか、約2.4×10-5 1/s以下のkdissocでヒトPD-1に結合するか、約2.5×10-5 1/s以下のkdissocでヒトPD-1に結合するか、約2.6×10-5 1/s以下のkdissocでヒトPD-1に結合するか、又は約2.7×10-5 1/s以下のkdissocでヒトPD-1に結合するか、約2.8×10-5 1/s以下のkdissocでヒトPD-1に結合するか、約2.9×10-5 1/s以下のkdissocでヒトPD-1に結合するか、又は約3×10-5 1/s以下のkdissocでヒトPD-1に結合する、PD-1阻害剤を含む。
[00706] 一部の実施形態において、記載される組成物及び方法は、約10nM以下のIC50でヒトPD-L1又はヒトPD-L2のヒトPD-1への結合を遮断又は阻害するか、約9nM以下のIC50でヒトPD-L1又はヒトPD-L2のヒトPD-1への結合を遮断又は阻害するか、約8nM以下のIC50でヒトPD-L1又はヒトPD-L2のヒトPD-1への結合を遮断又は阻害するか、約7nM以下のIC50でヒトPD-L1又はヒトPD-L2のヒトPD-1への結合を遮断又は阻害するか、約6nM以下のIC50でヒトPD-L1又はヒトPD-L2のヒトPD-1への結合を遮断又は阻害するか、約5nM以下のIC50でヒトPD-L1又はヒトPD-L2のヒトPD-1への結合を遮断又は阻害するか、約4nM以下のIC50でヒトPD-L1又はヒトPD-L2のヒトPD-1への結合を遮断又は阻害するか、約3nM以下のIC50でヒトPD-L1又はヒトPD-L2のヒトPD-1への結合を遮断又は阻害するか、約2nM以下のIC50でヒトPD-L1又はヒトPD-L2のヒトPD-1への結合を遮断又は阻害するか、又は約1nM以下のIC50でヒトPD-L1又はヒトPD-L2のヒトPD-1への結合を遮断又は阻害する、PD-1阻害剤を含む。
[00707] 一実施形態において、PD-1阻害剤は、ニボルマブ(Bristol-Myers Squibb Co.からオプジーボ(OPDIVO)として市販されている)、又はそのバイオシミラー、抗原結合フラグメント、コンジュゲート、又は変異体である。ニボルマブは、PD-1受容体を遮断する完全ヒトIgG4抗体である。一実施形態において、抗PD-1抗体は、免疫グロブリンG4カッパ、抗(ヒトCD274)抗体である。ニボルマブにはChemical Abstracts Service(CAS)登録番号946414-94-4が割り当てられており、5C4、BMS-936558、MDX-1106、及びONO-4538としても知られる。ニボルマブの調製及び特性は、米国特許第8,008,449号、及び国際公開第2006/121168号に記載され、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。様々な形態の癌におけるニボルマブの臨床的安全性及び有効性は、Wang, et al., Cancer Immunol Res.2014, 2:846-56;Page, et al., Ann.Rev. Med., 2014, 65, 185-202;及びWeber, et al., J. Clin.Oncology, 2013, 31:4311-4318に記載され、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。ニボルマブのアミノ酸配列を表16に示す。ニボルマブは、22-96,140-196、254-314、360-418、22’’-96’’、140’’-196’’、254’’-314’’、及び360’’-418’’の重鎖内ジスルフィド結合;23’-88’、134’-194’、23’’’-88’’’、及び134’’’-194’’’の軽鎖内ジスルフィド結合;127-214’、127’’-214’’’の重-軽鎖間ジスルフィド結合、219-219’’及び222-222’’の重-重鎖間ジスルフィド結合;及び290、290’’のN-グリコシル化部位(H CH2 84.4)を有する。
[00708] 一実施形態において、PD-1阻害剤は、配列番号127で示される重鎖及び配列番号128で示される軽鎖を含む。一実施形態において、PD-1阻害剤は、それぞれ配列番号127及び配列番号128に示される配列を有する重鎖及び軽鎖、又は抗原結合断片、Fab断片、単鎖可変断片(scFv)、その変異体、若しくはコンジュゲートを含む。一実施形態において、PD-1阻害剤は、それぞれ配列番号127及び配列番号128に示される配列とそれぞれ少なくとも99%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、PD-1阻害剤は、それぞれ配列番号127及び配列番号128に示される配列とそれぞれ少なくとも98%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、PD-1阻害剤は、それぞれ配列番号127及び配列番号128に示される配列とそれぞれ少なくとも97%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、PD-1阻害剤は、それぞれ配列番号127及び配列番号128に示される配列とそれぞれ少なくとも96%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、PD-1阻害剤は、それぞれ配列番号127及び配列番号128に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一である重鎖及び軽鎖を含む。
[00709] 一実施形態において、PD-1阻害剤は、ニボルマブの重鎖及び軽鎖CDR又は可変領域(VR)を含む。一実施形態において、PD-1阻害剤重鎖可変領域(VH)は配列番号129に示される配列を含み、PD-1阻害剤軽鎖可変領域(VL)は配列番号130に示される配列、及びその保存的アミノ酸置換を含む。一実施形態において、PD-1阻害剤は、それぞれ配列番号129及び配列番号130に示される配列とそれぞれ少なくとも99%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、PD-1阻害剤は、それぞれ配列番号129及び配列番号130に示される配列とそれぞれ少なくとも98%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、PD-1阻害剤は、それぞれ配列番号129及び配列番号130に示される配列とそれぞれ少なくとも97%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、PD-1阻害剤は、それぞれ配列番号129及び配列番号130に示される配列とそれぞれ少なくとも96%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、PD-1阻害剤は、それぞれ配列番号129及び配列番号130に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一であるVH及びVL領域を含む。
[00710] 一実施形態において、PD-1阻害剤は、それぞれ配列番号131、配列番号132、及び配列番号133に記載の配列を有する重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3ドメイン、並びにその保存的アミノ酸置換、並びにそれぞれ配列番号134、配列番号135、及び配列番号136に記載の配列を有する軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3ドメイン、並びにその保存的アミノ酸置換を含む。一実施形態において、抗体は、前述の抗体のいずれかと同じPD-1上のエピトープとの結合について競合し、及び/又はそれに結合する。
[00711] 一実施形態において、PD-1阻害剤は、ニボルマブに関して薬物規制当局によって承認された抗PD-1バイオシミラーモノクローナル抗体である。一実施形態において、バイオシミラーは、参照医薬品又は参照生物学的製剤のアミノ酸配列に対して少なくとも97%の配列同一性、例えば97%、98%、99%又は100%の配列同一性を有し、参照医薬品又は参照生物学的製剤と比較して1つ以上の翻訳後改変を含む、アミノ酸配列を含む抗PD-1抗体を含み、ここで、参照医薬品又は参照生物学的製剤はニボルマブである。一部の実施形態において、1つ以上の翻訳後改変は、グリコシル化、酸化、脱アミド化、及び切断の1つ以上から選択される。一部の実施形態において、バイオシミラーは、認可された、又は認可のために提出された抗PD-1抗体であり、抗PD-1抗体は、参照医薬品又は参照生物学的製剤の製剤とは異なる製剤で提供され、参照医薬品又は参照生物学的製剤はニボルマブである。抗PD-1抗体は、米国FDA及び/又は欧州連合のEMAなどの薬物規制当局によって認可されていてもよい。一部の実施形態において、バイオシミラーは、1つ以上の賦形剤をさらに含む組成物として提供され、ここで、1つ以上の賦形剤は、参照医薬品又は参照生物学的製剤に含まれる賦形剤と同一又は異なっており、参照医薬品又は参照生物学的製剤はニボルマブである。一部の実施形態において、バイオシミラーは、1つ以上の賦形剤をさらに含む組成物として提供され、ここで、1つ以上の賦形剤は、参照医薬品又は参照生物学的製剤に含まれる賦形剤と同一又は異なっており、参照医薬品又は参照生物学的製剤はニボルマブである。
[00712] 別の実施形態において、PD-1阻害剤は、ペンブロリズマブ(Merck & Co., Inc., Kenilworth, NJ, USAからKEYTRUDAとして市販されている)、又はその抗原結合フラグメント、コンジュゲート、若しくは変異体を含む。ペンブロリズマブにはCAS登録番号1374853-91-4が割り当てられ、ラムブロリズマブ、MK-3475、及びSCH-900475としても知られる。ペンブロリズマブは、免疫グロブリンG4、抗(ヒトタンパク質PDCD1(プログラム細胞死1))(ヒト-マウス(Mus musculus)モノクローナル重鎖)、ヒト-マウス(Mus musculus)モノクローナル軽鎖、二量体構造のジスルフィドを有する。ペンブロリズマブの構造は、免疫グロブリンG4、抗(ヒトプログラム細胞死1);ヒト化マウスモノクローナルκ軽鎖二量体(226-226’’:229-229’’)-ビスジスルフィドを伴うヒト化マウスモノクローナル[228-L-プロリン(H10-S>P)]γ4重鎖(134-218’)-ジスルフィドとも記載され得る。ペンブロリズマブの特性、使用、及び調製は、国際公開第2008/156712 A1号、米国特許第8,354,509号、及び米国特許出願公開第2010/0266617 A1号、同第2013/0108651 A1号、及び同第2013/0109843 A2号に記載され、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。様々な形態の癌におけるペンブロリズマブの臨床的安全性及び有効性は、Fuerst, Oncology Times, 2014, 36:35-36;Robert, et al., Lancet, 2014, 384:1109-17;及びThomas, et al., Exp. Opin. Biol. Ther., 2014, 14:1061-1064に記載される。ペンブロリズマブのアミノ酸配列を表21に示す。ペンブロリズマブには、以下のジスルフィド架橋:22-96、22’’-96’’、23’-92’、23’’’-92’’’、134-218’、134’’-218’’’、138’-198’、138’’’-198’’’、147-203、147’’-203’’、226-226’’、229-229’’、261-321、261’’-321’’、367-425、及び367’’-425’’、並びに以下のグリコシル化部位(N):Asn-297及びAsn-297’’が含まれる。ペンブロリズマブはFc領域に安定化S228P変異を有するIgG4/カッパアイソタイプであり、この変異をIgG4ヒンジ領域に挿入すると、IgG4抗体で典型的に観察される半分子の形成が防止される。ペンブロリズマブは各重鎖のFcドメイン内のAsn297で不均一にグリコシル化されており、無傷の抗体の分子量はおよそ149kDaである。ペンブロリズマブの主要なグリコフォームは、フコシル化アガラクト二分岐グリカン型(G0F)である。
[00713] 一実施形態において、PD-1阻害剤は、配列番号137で示される重鎖及び配列番号138で示される軽鎖を含む。一実施形態において、PD-1阻害剤は、それぞれ配列番号137及び配列番号138に示される配列を有する重鎖及び軽鎖、又は抗原結合断片、Fab断片、単鎖可変断片(scFv)、その変異体、若しくはコンジュゲートを含む。一実施形態において、PD-1阻害剤は、それぞれ配列番号137及び配列番号138に示される配列とそれぞれ少なくとも99%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、PD-1阻害剤は、それぞれ配列番号137及び配列番号138に示される配列とそれぞれ少なくとも98%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、PD-1阻害剤は、それぞれ配列番号137及び配列番号138に示される配列とそれぞれ少なくとも97%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、PD-1阻害剤は、それぞれ配列番号137及び配列番号138に示される配列とそれぞれ少なくとも96%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、PD-1阻害剤は、それぞれ配列番号137及び配列番号138に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一である重鎖及び軽鎖を含む。代表的な配列を表17に示す。
[00714] 一実施形態において、PD-1阻害剤は、ペンブロリズマブの重鎖及び軽鎖CDR又は可変領域(VR)を含む。一実施形態において、PD-1阻害剤重鎖可変領域(VH)は配列番号139に示される配列を含み、PD-1阻害剤軽鎖可変領域(VL)は配列番号140に示される配列、及びその保存的アミノ酸置換を含む。一実施形態において、PD-1阻害剤は、それぞれ配列番号139及び配列番号140に示される配列とそれぞれ少なくとも99%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、PD-1阻害剤は、それぞれ配列番号139及び配列番号140に示される配列とそれぞれ少なくとも98%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、PD-1阻害剤は、それぞれ配列番号139及び配列番号140に示される配列とそれぞれ少なくとも97%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、PD-1阻害剤は、それぞれ配列番号139及び配列番号140に示される配列とそれぞれ少なくとも96%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、PD-1阻害剤は、それぞれ配列番号139及び配列番号140に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一であるVH及びVL領域を含む。
[00715] 一実施形態において、PD-1阻害剤は、それぞれ配列番号141、配列番号142、及び配列番号143に記載の配列を有する重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3ドメイン、並びにその保存的アミノ酸置換、並びにそれぞれ配列番号144、配列番号145、及び配列番号146に記載の配列を有する軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3ドメイン、並びにその保存的アミノ酸置換を含む。一実施形態において、抗体は、前述の抗体のいずれかと同じPD-1上のエピトープとの結合について競合し、及び/又はそれに結合する。
[00716] 一実施形態において、PD-1阻害剤は、ペンブロリズマブに関して薬物規制当局によって承認された抗PD-1バイオシミラーモノクローナル抗体である。一実施形態において、バイオシミラーは、参照医薬品又は参照生物学的製剤のアミノ酸配列に対して少なくとも97%の配列同一性、例えば97%、98%、99%又は100%の配列同一性を有し、参照医薬品又は参照生物学的製剤と比較して1つ以上の翻訳後改変を含む、アミノ酸配列を含む抗PD-1抗体を含み、ここで、参照医薬品又は参照生物学的製剤はペンブロリズマブである。一部の実施形態において、1つ以上の翻訳後改変は、グリコシル化、酸化、脱アミド化、及び切断の1つ以上から選択される。一部の実施形態において、バイオシミラーは、認可された、又は認可のために提出された抗PD-1抗体であり、抗PD-1抗体は、参照医薬品又は参照生物学的製剤の製剤とは異なる製剤で提供され、参照医薬品又は参照生物学的製剤はペンブロリズマブである。抗PD-1抗体は、米国FDA及び/又は欧州連合のEMAなどの薬物規制当局によって認可されていてもよい。一部の実施形態において、バイオシミラーは、1つ以上の賦形剤をさらに含む組成物として提供され、ここで、1つ以上の賦形剤は、参照医薬品又は参照生物学的製剤に含まれる賦形剤と同一又は異なっており、参照医薬品又は参照生物学的製剤はペンブロリズマブである。一部の実施形態において、バイオシミラーは、1つ以上の賦形剤をさらに含む組成物として提供され、ここで、1つ以上の賦形剤は、参照医薬品又は参照生物学的製剤に含まれる賦形剤と同一又は異なっており、参照医薬品又は参照生物学的製剤はペンブロリズマブである。
[00717] 一実施形態において、PD-1阻害剤は、抗m-PD-1クローンJ43(カタログ番号BE0033-2)及びRMP1-14(カタログ番号BE0146)(Bio X Cell, Inc., West Lebanon, NH, USA)などの市販の抗PD-1モノクローナル抗体である。多くの市販の抗PD-1抗体が当業者に公知である。
[00718] 一実施形態において、PD-1阻害剤は、米国特許第8,354,509号又は米国特許出願公開第2010/0266617 A1号、同第2013/0108651 A1号、同第2013/0109843 A2号に開示される抗体であり、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。一実施形態において、PD-1阻害剤は、米国特許第8,287,856号、同第8,580,247号及び同第8,168,757号並びに米国特許出願公開第2009/0028857 A1号、同第2010/0285013 A1号、同第2013/0022600 A1号、及び同第2011/0008369 A1号に記載のPD-1抗体であり、これらの教示は、参照により本明細書に組み込まれる。別の実施形態において、PD-1阻害剤は、米国特許第8,735,553 B1号に記載の抗PD-1抗体であり、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。一実施形態において、PD-1阻害剤は、CT-011としても知られるピジリズマブであり、これは米国特許第8,686,119号に記載され、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
[00719] 一実施形態において、PD-1阻害剤は、米国特許第8,907,053号、同第9,096,642号、及び同第9,044,442号、並びに米国特許出願公開第2015/0087581号に記載されているものなどの、小分子又はペプチド、又はペプチド誘導体;米国特許出願公開第2015/0073024号に記載されているものなどの、1,2,4-オキサジアゾール化合物及び誘導体;米国特許出願公開第2015/0073042号に記載されているものなどの、環状ペプチド模倣化合物及び誘導体;米国特許出願公開第2015/0125491号に記載されているものなどの、環状化合物及び誘導体;国際公開第2015/033301号に記載されているものなどの、1,3,4-オキサジアゾール及び1,3,4-チアジアゾール化合物及び誘導体;国際公開第2015/036927号及び同第2015/04490号に記載されているものなどの、ペプチドベースの化合物及び誘導体;又は米国特許出願公開第2014/0294898号に記載されているものなどの、大環状ペプチドベースの化合物及び誘導体であり得、これらのそれぞれの開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[00720] 一実施形態において、PD-L1又はPD-L2阻害剤は、当技術分野で公知の任意のPD-L1若しくはPD-L2阻害剤、アンタゴニスト、又は遮断剤であり得る。特に、それは、以下の段落でより詳細に記載されるPD-L1又はPD-L2阻害剤、アンタゴニスト又は遮断剤の1つである。「阻害剤」、「アンタゴニスト」、及び「遮断剤」という用語は、PD-L1又はPD-L2阻害剤に関して本明細書において互換的に使用される。誤解を避けるために、抗体であるPD-L1又はPD-L2阻害剤への本明細書における言及は、化合物又はその抗原結合フラグメント、変異体、コンジュゲート、又はバイオシミラーを指し得る。誤解を避けるために、本明細書におけるPD-L1又はPD-L2阻害剤への言及は、化合物又はその薬学的に許容される塩、エステル、溶媒和物、水和物、共結晶、又はプロドラッグを指し得る。
[00721] 一部の実施形態において、本明細書に記載される組成物、プロセス、及び方法は、PD-L1又はPD-L2阻害剤を含む。一部の実施形態において、PD-L1又はPD-L2阻害剤は小分子である。好ましい実施形態において、PD-L1又はPD-L2阻害剤は、抗体(即ち、抗PD-1抗体)、Fab断片を含むその断片、又はその単鎖可変断片(scFv)である。一部の実施形態において、PD-L1又はPD-L2阻害剤はポリクローナル抗体である。好ましい実施形態において、PD-L1又はPD-L2阻害剤は、モノクローナル抗体である。一部の実施形態において、PD-L1若しくはPD-L2阻害剤は、PD-L1若しくはPD-L2との結合について競合し、及び/又はPD-L1若しくはPD-L2上のエピトープに結合する。一実施形態において、抗体は、PD-L1若しくはPD-L2との結合について競合し、及び/又はPD-L1若しくはPD-L2上のエピトープに結合する。
[00722] 一部の実施形態において、本明細書で提供されるPD-L1阻害剤は、化合物がPD-L2受容体を含む他の受容体と結合又は相互作用するよりも実質的に低い濃度で化合物がPD-L1と結合又は相互作用する点で、PD-L1に対して選択的である。特定の実施形態において、化合物は、PD-L2受容体に対するよりも少なくとも約2倍高い濃度、約3倍高い濃度、約5倍高い濃度、約10倍高い濃度、約20倍高い濃度、約30倍高い濃度、約50倍高い濃度、約100倍高い濃度、約200倍高い濃度、約300倍高い濃度、又は約500倍高い濃度の結合定数で、PD-L1受容体に結合する。
[00723] 一部の実施形態において、本明細書で提供されるPD-L2阻害剤は、化合物がPD-L1受容体を含む他の受容体と結合又は相互作用するよりも実質的に低い濃度で化合物がPD-L2と結合又は相互作用する点で、PD-L2に対して選択的である。特定の実施形態において、化合物は、PD-L1受容体に対するよりも少なくとも約2倍高い濃度、約3倍高い濃度、約5倍高い濃度、約10倍高い濃度、約20倍高い濃度、約30倍高い濃度、約50倍高い濃度、約100倍高い濃度、約200倍高い濃度、約300倍高い濃度、又は約500倍高い濃度の結合定数で、PD-L2受容体に結合する。
[00724] 特定の理論に拘束されるものではないが、腫瘍細胞はPD-L1を発現し、T細胞はPD-1を発現すると考えられている。しかしながら、腫瘍細胞によるPD-L1発現は、PD-1又はPD-L1の阻害剤又は遮断剤の有効性には必要とされない。一実施形態において、腫瘍細胞はPD-L1を発現する。別の実施形態において、腫瘍細胞はPD-L1を発現しない。一部の実施形態において、本明細書に記載の方法及び組成物は、TILと組み合わせた、本明細書に記載されるものなどの、PD-1及びPD-L1抗体の組み合わせを含む。PD-1及びPD-L1抗体及びTILの組み合わせの投与は、同時又は逐次的であり得る。
[00725] 一部の実施形態において、記載される組成物及び方法は、約100pM以下のKDでヒトPD-L1及び/又はPD-L2に結合するか、約90pM以下のKDでヒトPD-L1及び/又はPD-L2に結合するか、約80pM以下のKDでヒトPD-L1及び/又はPD-L2に結合するか、約70pM以下のKDでヒトPD-L1及び/又はPD-L2に結合するか、約60pM以下のKD、約50pM以下のKDでヒトPD-L1及び/又はPD-L2に結合するか、約40pM以下のKDでヒトPD-L1及び/又はPD-L2に結合するか、又は約30pM以下のKDでヒトPD-L1及び/又はPD-L2に結合する、PD-L1及び/又はPD-L2阻害剤を含む。
[00726] 一部の実施形態において、記載される組成物及び方法は、約7.5×105 1/M・s以上のkassocでヒトPD-L1及び/又はPD-L2に結合するか、約8×105 1/M・s以上のkassocでヒトPD-L1及び/又はPD-L2に結合するか、約8.5×105 1/M・s以上のkassocでヒトPD-L1及び/又はPD-L2に結合するか、約9×105 1/M・s以上のkassocでヒトPD-L1及び/又はPD-L2に結合するか、約9.5×105 1/M・s以上のkassocでヒトPD-L1及び/又はPD-L2に結合するか、又は約1×106 1/M・s以上のkassocでヒトPD-L1及び/又はPD-L2に結合する、PD-L1及び/又はPD-L2阻害剤を含む。
[00727] 一部の実施形態において、記載される組成物及び方法は、約2×10-5 1/s以下のkdissocでヒトPD-L1若しくはPD-L2に結合するか、約2.1×10-5 1/s以下のkdissocでヒトPD-1に結合するか、約2.2×10-5 1/s以下のkdissocでヒトPD-1に結合するか、約2.3×10-5 1/s以下のkdissocでヒトPD-1に結合するか、約2.4×10-5 1/s以下のkdissocでヒトPD-1に結合するか、約2.5×10-5 1/s以下のkdissocでヒトPD-1に結合するか、約2.6×10-5 1/s以下のkdissocでヒトPD-1に結合するか、又は約2.7×10-5 1/s以下のkdissocでヒトPD-L1若しくはPD-L2に結合するか、又は約3×10-5 1/s以下のkdissocでヒトPD-L1若しくはPD-L2に結合する、PD-L1及び/又はPD-L2阻害剤を含む。
[00728] 一部の実施形態において、記載される組成物及び方法は、約10nM以下のIC50でヒトPD-L1又はヒトPD-L2のヒトPD-1への結合を遮断又は阻害するか、約9nM以下のIC50でヒトPD-L1又はヒトPD-L2のヒトPD-1への結合を遮断又は阻害するか、約8nM以下のIC50でヒトPD-L1又はヒトPD-L2のヒトPD-1への結合を遮断又は阻害するか、約7nM以下のIC50でヒトPD-L1又はヒトPD-L2のヒトPD-1への結合を遮断又は阻害するか、約6nM以下のIC50でヒトPD-L1又はヒトPD-L2のヒトPD-1への結合を遮断又は阻害するか、約5nM以下のIC50でヒトPD-L1又はヒトPD-L2のヒトPD-1への結合を遮断又は阻害するか、約4nM以下のIC50でヒトPD-L1又はヒトPD-L2のヒトPD-1への結合を遮断又は阻害するか、約3nM以下のIC50でヒトPD-L1又はヒトPD-L2のヒトPD-1への結合を遮断又は阻害するか、約2nM以下のIC50でヒトPD-L1又はヒトPD-L2のヒトPD-1への結合を遮断又は阻害するか、又は約1nM以下のIC50でヒトPD-1を阻害するか又はヒトPD-L1若しくはヒトPD-L2のヒトPD-1への結合を遮断する、PD-L1及び/又はPD-L2阻害剤を含む。
[00729] 一実施形態において、PD-L1阻害剤は、MEDI4736(AstraZeneca plc.の子会社、Medimmune, LLC、Gaithersburg、Marylandから市販されている)としても知られるデュルバルマブ、又はその抗原結合断片、コンジュゲート、若しくは変異体である。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、米国特許8,779,108号又は米国特許出願公開第2013/0034559号に開示される抗体であり、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。デュルバルマブの臨床的有効性は、Page, et al., Ann.Rev. Med., 2014, 65:185-202;Brahmer, et al., J. Clin. Oncol. 2014, 32:5s (補足、要約8021);及びMcDermott, et al., Cancer Treatment Rev., 2014, 40:1056-64.に記載される。デュルバルマブの調製及び特性は、米国特許第8,779,108号に記載され、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。デュルバルマブのアミノ酸配列を表18に示す。デュルバルマブモノクローナル抗体は、22-96、22’’-96’’、23’-89’、23’’’-89’’’、135’-195’、135’’’-195’’’、148-204、148’’-204’’、215’-224、215’’’-224’’、230-230’’、233-233’’、265-325、265’’-325’’、371-429、及び371’’-429’でのジスルフィド結合;並びにAsn-301及びAsn-301’’におけるN-グリコシル化部位を含む。
[00730] 一実施形態において、PD-L1阻害剤は、配列番号147で示される重鎖及び配列番号148で示される軽鎖を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号147及び配列番号148に示される配列を有する重鎖及び軽鎖、又は抗原結合断片、Fab断片、単鎖可変断片(scFv)、その変異体、若しくはコンジュゲートを含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号147及び配列番号148に示される配列とそれぞれ少なくとも99%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号147及び配列番号148に示される配列とそれぞれ少なくとも98%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号147及び配列番号148に示される配列とそれぞれ少なくとも97%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号147及び配列番号148に示される配列とそれぞれ少なくとも96%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号147及び配列番号148に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一である重鎖及び軽鎖を含む。
[00731] 一実施形態において、PD-L1阻害剤は、デュルバルマブの重鎖及び軽鎖CDR又は可変領域(VR)を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤重鎖可変領域(VH)は配列番号149に示される配列を含み、PD-L1阻害剤軽鎖可変領域(VL)は配列番号150に示される配列、及びその保存的アミノ酸置換を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号149及び配列番号150に示される配列とそれぞれ少なくとも99%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号149及び配列番号150に示される配列とそれぞれ少なくとも98%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号149及び配列番号150に示される配列とそれぞれ少なくとも97%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号149及び配列番号150に示される配列とそれぞれ少なくとも96%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号149及び配列番号150に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一であるVH及びVL領域を含む。
[00732] 一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号151、配列番号152、及び配列番号153に記載の配列を有する重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3ドメイン、並びにその保存的アミノ酸置換、並びにそれぞれ配列番号154、配列番号155、及び配列番号156に記載の配列を有する軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3ドメイン、並びにその保存的アミノ酸置換を含む。一実施形態において、抗体は、前述の抗体のいずれかと同じPD-L1上のエピトープとの結合について競合し、及び/又はそれに結合する。
[00733] 一実施形態において、PD-L1阻害剤は、デュルバルマブに関して薬物規制当局によって承認された抗PD-L1バイオシミラーモノクローナル抗体である。一実施形態において、バイオシミラーは、参照医薬品又は参照生物学的製剤のアミノ酸配列に対して少なくとも97%の配列同一性、例えば97%、98%、99%又は100%の配列同一性を有し、参照医薬品又は参照生物学的製剤と比較して1つ以上の翻訳後改変を含む、アミノ酸配列を含む抗PD-L1抗体を含み、ここで、参照医薬品又は参照生物学的製剤はデュルバルマブである。一部の実施形態において、1つ以上の翻訳後改変は、グリコシル化、酸化、脱アミド化、及び切断の1つ以上から選択される。一部の実施形態において、バイオシミラーは、認可された、又は認可のために提出された抗PD-L1抗体であり、抗PD-L1抗体は、参照医薬品又は参照生物学的製剤の製剤とは異なる製剤で提供され、参照医薬品又は参照生物学的製剤はデュルバルマブである。抗PD-L1抗体は、米国FDA及び/又は欧州連合のEMAなどの薬物規制当局によって認可されていてもよい。一部の実施形態において、バイオシミラーは、1つ以上の賦形剤をさらに含む組成物として提供され、ここで、1つ以上の賦形剤は、参照医薬品又は参照生物学的製剤に含まれる賦形剤と同一又は異なっており、参照医薬品又は参照生物学的製剤はデュルバルマブである。一部の実施形態において、バイオシミラーは、1つ以上の賦形剤をさらに含む組成物として提供され、ここで、1つ以上の賦形剤は、参照医薬品又は参照生物学的製剤に含まれる賦形剤と同一又は異なっており、参照医薬品又は参照生物学的製剤はデュルバルマブである。
[00734] 一実施形態において、PD-L1阻害剤は、MSB0010718C(Merck KGaA/EMD Seronoから市販されている)としても知られるアベルマブ、又はその抗原結合フラグメント、コンジュゲート、若しくは変異体である。アベルマブの調製及び特性は、米国特許出願公開第2014/0341917 A1号に記載され、その開示は参照により本明細書に具体的に組み込まれる。アベルマブのアミノ酸配列を表19に示す。アベルマブは、22-96、147-203、264-324、370-428、22’’-96’’、147’’-203’’、264’’-324’’、及び370’’-428’’の重鎖内ジスルフィド結合(C23-C104);22’-90’、138’-197’、22’’’-90’’’、及び138’’’-197’’’の軽鎖内ジスルフィド結合(C23-C104);223-215’及び223’’-215’’’の重-軽鎖内ジスルフィド結合(h5-CL126);229-229’及び232-232’’の重-重鎖内ジスルフィド結合(h11、h14);300、300’’のN-グリコシル化部位(H CH2 N84.4);フコシル化複合二分岐CHO型グリカン;並びに450及び450’のH CHS K2 C末端リジンクリッピングを有する。
[00735] 一実施形態において、PD-L1阻害剤は、配列番号157で示される重鎖及び配列番号158で示される軽鎖を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号157及び配列番号158に示される配列を有する重鎖及び軽鎖、又は抗原結合断片、Fab断片、単鎖可変断片(scFv)、その変異体、若しくはコンジュゲートを含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号157及び配列番号158に示される配列とそれぞれ少なくとも99%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号157及び配列番号158に示される配列とそれぞれ少なくとも98%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号157及び配列番号158に示される配列とそれぞれ少なくとも97%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号157及び配列番号158に示される配列とそれぞれ少なくとも96%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号157及び配列番号158に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一である重鎖及び軽鎖を含む。
[00736] 一実施形態において、PD-L1阻害剤は、アベルマブの重鎖及び軽鎖CDR又は可変領域(VR)を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤重鎖可変領域(VH)は配列番号159に示される配列を含み、PD-L1阻害剤軽鎖可変領域(VL)は配列番号160に示される配列、及びその保存的アミノ酸置換を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号159及び配列番号160に示される配列とそれぞれ少なくとも99%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号160及び配列番号160に示される配列とそれぞれ少なくとも98%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号159及び配列番号160に示される配列とそれぞれ少なくとも97%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号159及び配列番号160に示される配列とそれぞれ少なくとも96%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号159及び配列番号160に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一であるVH及びVL領域を含む。
[00737] 一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号161、配列番号162、及び配列番号163に記載の配列を有する重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3ドメイン、並びにその保存的アミノ酸置換、並びにそれぞれ配列番号164、配列番号165、及び配列番号166に記載の配列を有する軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3ドメイン、並びにその保存的アミノ酸置換を含む。一実施形態において、抗体は、前述の抗体のいずれかと同じPD-L1上のエピトープとの結合について競合し、及び/又はそれに結合する。
[00738] 一実施形態において、PD-L1阻害剤は、アベルマブに関して薬物規制当局によって承認された抗PD-L1バイオシミラーモノクローナル抗体である。一実施形態において、バイオシミラーは、参照医薬品又は参照生物学的製剤のアミノ酸配列に対して少なくとも97%の配列同一性、例えば97%、98%、99%又は100%の配列同一性を有し、参照医薬品又は参照生物学的製剤と比較して1つ以上の翻訳後改変を含む、アミノ酸配列を含む抗PD-L1抗体を含み、ここで、参照医薬品又は参照生物学的製剤はアベルマブである。一部の実施形態において、1つ以上の翻訳後改変は、グリコシル化、酸化、脱アミド化、及び切断の1つ以上から選択される。一部の実施形態において、バイオシミラーは、認可された、又は認可のために提出された抗PD-L1抗体であり、抗PD-L1抗体は、参照医薬品又は参照生物学的製剤の製剤とは異なる製剤で提供され、参照医薬品又は参照生物学的製剤はアベルマブである。抗PD-L1抗体は、米国FDA及び/又は欧州連合のEMAなどの薬物規制当局によって認可されていてもよい。一部の実施形態において、バイオシミラーは、1つ以上の賦形剤をさらに含む組成物として提供され、ここで、1つ以上の賦形剤は、参照医薬品又は参照生物学的製剤に含まれる賦形剤と同一又は異なっており、参照医薬品又は参照生物学的製剤はアベルマブである。一部の実施形態において、バイオシミラーは、1つ以上の賦形剤をさらに含む組成物として提供され、ここで、1つ以上の賦形剤は、参照医薬品又は参照生物学的製剤に含まれる賦形剤と同一又は異なっており、参照医薬品又は参照生物学的製剤はアベルマブである。
[00739] 一実施形態において、PD-L1阻害剤は、MPDL3280A又はRG7446(Roche Holding AG, Basel, Switzerlandの子会社、Genentech, Inc.からTECENTRIQとして市販されている)としても知られるアテゾリズマブ、又はその抗原結合フラグメント、コンジュゲート、若しくは変異体である。別の実施形態において、PD-L1阻害剤は、米国特許第8,217,149号に記載の抗体であり、その開示は本明細書における参照により具体的に組み込まれる。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、米国特許出願公開第2010/0203056 A1号、同第2013/0045200 A1号、同第2013/0045201 A1号、同第2013/0045202 A1号、又は同第2014/0065135 A1号に記載の抗体であり、その開示は本明細書における参照により具体的に組み込まれる。アテゾリズマブの調製及び特性は、米国特許第8,217,149号に記載され、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。アテゾリズマブのアミノ酸配列を表20に示す。アテゾリズマブは、22-96、145-201、262-322、368-426、22’’-96’’、145’’-201’’、262’’-322’’、及び368’’-426’’の重鎖内ジスルフィド結合(C23-C104);23’-88’、134’-194’、23’’’-88’’’、及び134’’’-194’’’の軽鎖内ジスルフィド結合(C23-C104);221-214’及び221’’-214’’’の重-軽鎖内ジスルフィド結合(h5-CL126);227-227’’及び230-230’’の重-重鎖内ジスルフィド結合(h11、h14);及び298及び298’のN-グリコシル化部位(H CH2 N84.4>A)を有する。
[00740] 一実施形態において、PD-L1阻害剤は、配列番号167で示される重鎖及び配列番号168で示される軽鎖を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号167及び配列番号168に示される配列を有する重鎖及び軽鎖、又は抗原結合断片、Fab断片、単鎖可変断片(scFv)、その変異体、若しくはコンジュゲートを含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号167及び配列番号168に示される配列とそれぞれ少なくとも99%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号167及び配列番号168に示される配列とそれぞれ少なくとも98%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号167及び配列番号168に示される配列とそれぞれ少なくとも97%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号167及び配列番号168に示される配列とそれぞれ少なくとも96%同一である重鎖及び軽鎖を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号167及び配列番号168に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一である重鎖及び軽鎖を含む。
[00741] 一実施形態において、PD-L1阻害剤は、アテゾリズマブの重鎖及び軽鎖CDR又は可変領域(VR)を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤重鎖可変領域(VH)は配列番号169に示される配列を含み、PD-L1阻害剤軽鎖可変領域(VL)は配列番号170に示される配列、及びその保存的アミノ酸置換を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号169及び配列番号170に示される配列とそれぞれ少なくとも99%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号169及び配列番号170に示される配列とそれぞれ少なくとも98%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号169及び配列番号170に示される配列とそれぞれ少なくとも97%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号169及び配列番号170に示される配列とそれぞれ少なくとも96%同一であるVH及びVL領域を含む。一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号169及び配列番号170に示される配列とそれぞれ少なくとも95%同一であるVH及びVL領域を含む。
[00742] 一実施形態において、PD-L1阻害剤は、それぞれ配列番号171、配列番号172、及び配列番号173に記載の配列を有する重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3ドメイン、並びにその保存的アミノ酸置換、並びにそれぞれ配列番号174、配列番号175、及び配列番号176に記載の配列を有する軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3ドメイン、並びにその保存的アミノ酸置換を含む。一実施形態において、抗体は、前述の抗体のいずれかと同じPD-L1上のエピトープとの結合について競合し、及び/又はそれに結合する。
[00743] 一実施形態において、抗PD-L1抗体は、アテゾリズマブに関して薬物規制当局によって承認された抗PD-L1バイオシミラーモノクローナル抗体である。一実施形態において、バイオシミラーは、参照医薬品又は参照生物学的製剤のアミノ酸配列に対して少なくとも97%の配列同一性、例えば97%、98%、99%又は100%の配列同一性を有し、参照医薬品又は参照生物学的製剤と比較して1つ以上の翻訳後改変を含む、アミノ酸配列を含む抗PD-L1抗体を含み、ここで、参照医薬品又は参照生物学的製剤はアテゾリズマブである。一部の実施形態において、1つ以上の翻訳後改変は、グリコシル化、酸化、脱アミド化、及び切断の1つ以上から選択される。一部の実施形態において、バイオシミラーは、認可された、又は認可のために提出された抗PD-L1抗体であり、抗PD-L1抗体は、参照医薬品又は参照生物学的製剤の製剤とは異なる製剤で提供され、参照医薬品又は参照生物学的製剤はアテゾリズマブである。抗PD-L1抗体は、米国FDA及び/又は欧州連合のEMAなどの薬物規制当局によって認可されていてもよい。一部の実施形態において、バイオシミラーは、1つ以上の賦形剤をさらに含む組成物として提供され、ここで、1つ以上の賦形剤は、参照医薬品又は参照生物学的製剤に含まれる賦形剤と同一又は異なっており、参照医薬品又は参照生物学的製剤はアテゾリズマブである。一部の実施形態において、バイオシミラーは、1つ以上の賦形剤をさらに含む組成物として提供され、ここで、1つ以上の賦形剤は、参照医薬品又は参照生物学的製剤に含まれる賦形剤と同一又は異なっており、参照医薬品又は参照生物学的製剤はアテゾリズマブである。
[00744] 本明細書では本発明の好ましい実施形態が示され説明されるが、そのような実施形態は例としてのみ提供されており、本発明の範囲を制限することを意図するものではない。本発明の実施において、本発明の記載された実施形態に対する様々な代替が採用され得る。したがって、添付の特許請求の範囲の精神及び範囲は、本明細書に含まれる好ましいバージョンの説明に限定されるべきではない。
[00745] 読者の注意は、本明細書と同時に提出され、本明細書と共に公衆の閲覧に供される全ての書類及び文書、及び参照により本明細書に組み込まれる全ての書面及び文書の内容に向けられる。本明細書に開示されている全ての特徴(添付の特許請求の範囲、要約、及び図面をいずれも含む)は、特に明記されていない限り、同じ、同等、又は同様の目的に役立つ代替的な特徴に置換され得る。したがって、特に明記しない限り、開示される各特徴は、同等又は類似の特徴の一般的なシリーズの一例にすぎない。
実施例
[00746] 本明細書に包含される実施形態は、以下の実施例を参照して説明される。これらの実施例は説明のみを目的として提供され、本明細書に包含される開示は決してこれらの実施例に限定されると解釈されるべきではなく、むしろ本明細書に提供される教示の結果として明らかになるあらゆる変形を包含すると解釈されるべきである。
プレREP及びREPプロセス用の培地調製
[00747] 本例は、限定はされないが、転移性黒色腫、頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)、卵巣癌、トリプルネガティブ乳癌、及び肺腺癌を含めた様々な腫瘍型に由来する腫瘍浸潤リンパ球(TIL)の培養が関わるプロトコルに用いられる組織培養培地の調製手順について説明する。本願及び実施例に記載される任意のTILの調製にこの培地を使用することができる。
CM1の調製
[00748] 低温貯蔵庫から以下の試薬を取り出し、37℃の水浴中で加温した:(RPMI1640、ヒトAB血清、200mML-グルタミン)。以下の表21に従い、ろ過される容積に適切な0.2μmフィルターユニットの上部に成分の各々を加えることによりCM1培地を調製した。4℃で保管。
[00749] 使用当日、所要量のCM1を37℃の水浴中で予め加温し、6000IU/mL IL-2を添加した。
[00750] 追加的な補充-必要があれば表22に準じる。
CM2の調製
[00751] 冷蔵庫から調製済みのCM1を取り出した、又は上記に従い新鮮CM1を調製する。AIM-V(登録商標)を冷蔵庫から取り出し、滅菌培地ボトル内に調製済みCM1を等容積のAIM-V(登録商標)と混合することにより、必要な量のCM2を調製した。使用当日、CM2培地に3000IU/mL IL-2を加えた。使用当日、十分な量の3000IU/mL IL-2含有CM2を作成した。CM2培地ボトルに、その名前、調製者のイニシャル、それがろ過/調製された日付、2週間の有効期限の表示を付し、組織培養に必要になるまで4℃で貯蔵した。
CM3の調製
[00752] 使用が必要になった当日に、CM3を調製した。CM3はAIM-V(登録商標)培地と同じであり、使用当日に3000IU/mL IL-2を添加した。AIM-Vのボトル又はバッグにIL-2ストック溶液を直接加えることにより、実験の必要上十分な量のCM3を調製した。軽く振盪することにより十分に混合した。AIM-Vに加えた後すぐに、ボトルに「3000IU/mL IL-2」の表示を付す。過剰なCM3がある場合、これを培地名、調製者のイニシャル、培地の調製日、及びその有効期限(調製後7日)を表示したボトルに4℃で貯蔵した。IL-2を添加した培地は4℃で7日間の貯蔵後に廃棄した。
CM4の調製
[00753] CM4はCM3と同じであり、加えて2mMのGlutaMAX(商標)(最終濃度)を添加した。1LのCM3につき10mlの200mM GlutaMAX(商標)を加えた。AIM-Vのボトル又はバッグにIL-2ストック溶液及びGlutaMAX(商標)ストック溶液を直接加えることにより、実験の必要上十分な量のCM4を調製した。軽く振盪することにより十分に混合した。AIM-Vに加えた後すぐに、ボトルに「3000IL/mL IL-2及びGlutaMAX」の表示を付した。過剰なCM4がある場合、これを培地名「G1utaMAX」、及び有効期限(調製後7日)とボトルにラベル付けし、4℃で貯蔵した。IL-2を添加した培地は4℃で7日間の貯蔵後に廃棄した。
実施例2:IL-2、IL-15、及びIL-21サイトカインカクテルの使用。
[00754] この実施例では、追加のT細胞成長因子として機能するIL-2、IL-15、及びIL-21サイトカインの使用を、腫瘍組織又は腫瘍断片の凍結保存を包含する実施例及び実施形態を含む、本明細書の実施例又は実施形態のいずれかのTILプロセスと組み合わせて説明する。
[00755] 本明細書のプロセスを使用して、実験の片腕で、IL-2の存在下で、結腸直腸、黒色腫、子宮頸、三種陰性乳房、肺及び腎臓の腫瘍から、もう一方で、培養の開始時にIL-2の代わりにIL-2、IL-15、及びIL-21の組み合わせで、TILを成長させた。プレREPの完了時に、培養物の拡大培養、表現型、機能(CD107a+及びIFN-γ)及びTCR Vβレパートリーを評価した。IL-15及びIL-21は、本明細書の他の箇所及びGruijl, et al.,に記載されている通り、IL-21は、CD27+CD28+腫瘍浸潤リンパ球の成長を促進し、細胞傷害能が高く、制御性T細胞の副次的成長が少ない。Santegoets, S. J., J Transl Med., 11:37(2013)https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3626797/にて入手可能。
[00756] 結果は、IL-2、IL-15、及びIL-21で処理した条件のCD4+及びCD8+細胞の両方で、IL-2のみの条件と比較して複数の組織でTIL拡大培養の増強(>20%)が観察されたことを示した。IL-2のみの培養物に比べて、IL-2、IL-15、及びIL-21で処理した培養物から得られたTILには、偏ったTCR Vβレパートリーを含むCD8+集団が主に偏っていた。IFN-γ及びCD107Aは、IL-2のみで処理したTILと比較して、IL-2、IL-15、及びIL-21で処理したTILで上昇した。
IL-2ストック溶液の調製
[00757] この実施例は、精製され凍結乾燥された組換えヒトインターロイキン-2を、rhIL-2の使用を含むものを含む本願及び実施例に記載されたものを全て含む更なる組織培養プロトコルでの使用に適したストックサンプルに溶解するプロセスを説明する。
手順
[00758] 0.2%酢酸溶液(HAc)を調製した。29mL滅菌水を50mLコニカルチューブに移した。1mLの1N(1ノーマル)酢酸を50mLのコニカルチューブに加えた。チューブを2~3回反転させることにより十分に混合した。Steriflipフィルターを使用してろ過することによりHAc溶液を滅菌した。
[00759] PBS中で1%HSAを調製した。150mL滅菌フィルターユニット内の96mL PBSに4mLの25%HSAストック溶液を加えた。溶液をろ過した。4℃で貯蔵。調製したrhIL-2の各バイアルについて、書式に記入した。
[00760] rhIL-2ストック溶液(6×106IU/mL最終濃度)を調製した。rhIL-2はロット毎に異なり、製造者の分析証明書(COA)に掲載されている以下のような情報が必要であった:1)バイアル当たりのrhIL-2の質量(mg)、2)rhIL-2の比活性(IU/mg)及び3)推奨0.2%HAc再構成容量(mL)
[00761] rhIL-2ロットに必要な1%HSAの容積は、以下の式を用いて計算した:
[00762] 例えば、CellGenixのrhIL-2ロット10200121 COAによれば、1mgバイアルの比活性は25×10
6lU/mgである。2mLの0.2%HAc中にrhIL-2を再構成することが推奨されている。
[00763] IL-2バイアルのゴム栓をアルコールワイプで拭き取った。3mLシリンジに取り付けた16G針を使用して、推奨容積の0.2%HAcをバイアルに注入した。針を引き抜くときに栓が外れないよう注意を払った。バイアルを3回反転させて、粉末が全て溶解するまで回した。栓を慎重に取り外し、アルコールワイプ上に置いておいた。計算した容積の1%HSAをバイアルに加えた。
[00764] rhIL-2溶液の貯蔵。短期貯蔵(<72時間)の場合、バイアルを4℃で貯蔵した。長期貯蔵(>72時間)については、バイアルを少量のアリコートに分け、使用直前まで-20℃でクライオバイアルに貯蔵した。凍結/解凍サイクルを避けた。調製日から6ヵ月後に期限切れとした。rh-IL-2表示には、販売業者及びカタログ番号、ロット番号、有効期限、作業者イニシャル、アリコートの濃度及び容積が含まれた。
実施例4.TIL凍結保存プロセス
[00765] この実施例では、CryoMed Controlled Rate Freezer、Model 7454(Thermo Scientific)を使用して、実施例5で説明した短縮閉鎖手順で調製したTILの凍結保存プロセス方法について説明する。
[00766] 使用した機器は、アルミニウム製カセットホルダーラック(CS750冷凍バッグと互換性あり)、750mLバッグ用の低温保存カセット、低圧(22psi)液体窒素タンク、冷蔵庫、熱電対センサー(バッグ用のリボンタイプ)、及びCryoStore CS750凍結バッグ(OriGen Scientific)である。
[00767] 凍結プロセスは、核形成から-20℃まで0.5℃の速度及び最終温度-80℃まで1分間に1℃の冷却速度を提供する。プログラムパラメータ、ステップ1ー4℃で待機;ステップ2:1.0℃/分(サンプル温度)から-4℃;ステップ3:20.0℃/分(チャンバ温度)から-45℃;ステップ4:10.0℃ /分(チャンバ温度)から-10.0℃;ステップ5:0.5℃/分(チャンバ温度)から-20℃;及びステップ6:1.0℃/分(サンプル温度)-80℃まで、である。
実施例5.クローズドシステムを使用した凍結保存TIL細胞療法の生産。
[00768] この例は、現在の優良組織基準(Good Tissue Practices)及び現行の優良製造基準(Good Manufacturing Practices)に従った、G-Rexフラスコ(Wilson Wolf Manufacturing Corp., New Brighton, MN, USA)などのガス透過性容器でのTIL細胞療法プロセスのcGMP製造の手順を説明する。この資料は、米国FDA医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理に関する基準(21 CFR Part 210、211、1270、及び1271)、並びにフェーズIから商用資料まで適用されるICH Q7基準に基づいて製造される。この方法は、本明細書に記載の腫瘍凍結保存及び解凍プロセスと組み合わせてもよい。
[00769] プロセスの概要を以下の表23に示す。
[00770] 指定がない限り、この実施例全般的に1.0mL/L=1.0g/kgを前提としている。開封後、2℃~8℃で次の期限が適用される:ヒト血清、タイプAB(HI)ジェミニ、1か月;2-メルカプトエタノール、1か月。硫酸ゲンタマイシン、50mg/mL原料は、室温で1か月間保管し得る。10LのAIM-V培地を含む袋は、使用前に最大24時間、1度だけ室温で温め得る。22日目の回収中に、G-Rex500MCSフラスコからTILを回収するために2つのGatherexTMポンプを使用し得る。
0日目-CM1培地の調製
[00771] RPMI1640培地を調製する。BSCにて、適切なサイズのピペットを使用して、1000mL RPMI1640培地から100.0mLを取り出し、「廃棄物」とラベル付けされた適切なサイズの容器に入れる。
[00772] BSCにて、RPMI1640培地ボトルに試薬を追加する。表に21示すように、RPMI1640培地ボトルに次の試薬を追加する。追加した容積を記録する。ボトル毎の追加量:熱不活性化ヒトAB血清(100.0mL);GlutaMax(10.0mL);硫酸ゲンタマイシン、50mg/mL(1.0mL);2-メルカプトエタノール(1.0mL)。
[00773] 試薬が完全に混合されるように、RPMI1640培地ボトルにキャップを付け、ボトルを回転させる。1L 0.22-ミクロンフィルターユニットを通してRPMI1640培地をろ過する。ろ過された培地をラベル付けする。ろ過された培地に無菌的に蓋をし、ラベル付けする。
[00774] 全ての氷が溶けるまで、1つの1.1mL IL-2アリコート(6×106IU/mL)(BR71424)を解凍する。IL-2原料溶液を培地に移す。BSCにて、1.0mLのIL-2原料溶液を、上記で調製したCM1 0日目培地ボトルに移す。CM1 0日目培地1ボトル及びIL-2(6×106IU/mL)1.0mLを追加する。IL-2を含む培地を混合するために、ボトルに蓋をして回転する。「完了CM1 0日目培地(Complete CM1 Day 0 Media)」というラベルが付けられた。
[00775] 適切なサイズのピペットを使用して20.0mLの培地を取り出し、50mLのコニカルチューブに分注した。BSCにて、「完了CM1 0日目培地」と表示された25.0mLを50mLのコニカルチューブに移す。チューブに「組織片」とラベル付けする。G-Rex100MCS(W3013130)を無菌的にBSCに入れる。BSCにて、ベントフィルタークランプを開いたままにしG-Rex100MCSの全てのクランプを閉じた。ルアー接続を介して、G-Rex100MCSフラスコの赤い線をリピーターポンプ流体移送セット(W3009497)の長径端に接続する。BSCに隣接しているBaxaポンプを実行する。BSCからリピーターポンプ流体移送セットのポンプチューブセクションを取り外し、リピーターポンプに取り付ける。BSC内で、ポンプ式溶液分注システム(PLDS)(W3012720)からシリンジを取り外し、廃棄する。
[00776] PLDSピペットを、ルアー接続を介してリピーターポンプ流体移送セットの小径端に接続し、吸引のために「完了CM1 0日目培地」にピペットチップを取り付ける。培地とG-Rex100MCSの間の全てのクランプを開ける。完了CM1培地をG-Rex100MCSフラスコに送り込む。ポンプ速度を「高」及び「9」に設定し、全ての完了CM1 0日目培地をG-Rex100MCSフラスコに送り込む。全ての培地が送り込まれた時点で、ラインをクリアにし、ポンプを停止する。
[00777] フラスコからポンプを取り外す。ベントフィルターを除き、フラスコの全てのクランプが閉じていることを確認する。赤い培地ラインからリピーターポンプ流体移送セットを取り外し、赤い培地ラインに赤いキャップ(W3012845)を取り付ける。BSCからG-Rex100MCSフラスコを取り除きターミナルルアー近くの赤いラインから赤いキャップをヒートシールする。インキュベーターパラメータ:37.0±2.0℃;CO2パーセンテージ:5.0±1.5%CO2。
[00778] 30分以上の加温のために、インキュベーターに50mLコニカルチューブを設置する。
0日目-腫瘍洗浄培地の調製
[00779] ゲンタマイシンをHBSSに追加する。BSCにて、5.0mLのゲンタマイシン(W3009832又はW3012735)を1×500mL HBSS培地(W3013128)ボトルに追加する。容積を記録する。ボトル毎の追加量:HBSS(500.0mL);硫酸ゲンタマイシン、50mg/ml(5.0mL)。試薬を完全に混合する。ゲンタマイシンを含むHBSSを1L 0.22ミクロン(0.22μm)フィルターユニット(W1218810)でろ過する。ろ過された培地に無菌的に蓋をし、以下の情報をラベル付けした。
0日目-腫瘍処置
[00780] 腫瘍標本(凍結保存腫瘍から)を入手し、腫瘍情報を処理及び記録するために直ちに2℃~8℃の部屋に移す。
[00781] 腫瘍標本を2℃~8℃で3回洗浄し、各洗浄につき少なくとも3分間穏やかに撹拌する。洗浄液は、各洗浄後に除去され、新しい溶液と交換される。
[00782] 移送ピペットを使用して、コニカルから腫瘍洗浄培地を4滴ずつ、6ウェルプレートの裏返した蓋のそれぞれの6つの円に入れる(2つの蓋)。2つの円に追加で滴下し、合計で50滴入れる。
[00783] 腫瘍洗浄3:鉗子を使用し、「洗浄2」皿から腫瘍を取り出し、「洗浄3」皿に移す。鉗子を使用し、静かに攪拌して腫瘍標本を洗浄し、その後3分以上静置する。時間を記録する。
[00784] 150mm皿の蓋の下に定規を置く。鉗子を使用して、無菌的に腫瘍標本を150mm解剖皿の蓋に移す。腫瘍標本の全ての断片を端から端まで配置し、おおよその全長と断片の数を記録した。壊死/脂肪組織の腫瘍を評価する。腫瘍領域全体の30%超が壊死及び/又は脂肪組織であることが観察されたかどうかを評価する。はいの場合、腫瘍が適切な大きさであることを確認し、その場合、続行する。腫瘍領域全体の30%未満が壊死組織又は脂肪組織であることが観察されたかどうかを評価する。はいの場合、続行する。
[00785] 切離の処理。腫瘍が大きく、組織外部の30%超が壊死/脂肪質であることが観察された場合、メス及び/又は鉗子の組み合わせを用いて、腫瘍の内部構造を維持しつつ、壊死/脂肪組織を取り除くことにより「切離の処理」が行われた。腫瘍の内部構造を維持するために、垂直切断圧のみを使用する。メスによる鋸引き運動での切断はしなかった。
[00786] メス及び/又は鉗子の組み合わせを使用して、腫瘍標本を均一で適切なサイズの断片(最大6個の中間断片)に切断する。腫瘍の内部構造を維持するために、垂直切断圧のみを使用する。再びメスによる鋸引き運動での切断はしない。解剖されていない中間断片を「腫瘍洗浄培地」に完全に浸したままにする。各中間断片を「保持」皿に移す。
[00787] 一度に1つの中間断片を操作し、解剖皿の腫瘍中間断片をおよそ3×3×3mmのサイズの断片に切離し、各断片の出血、壊死、及び/又は脂肪組織の量を最小限にした。腫瘍の内部構造を維持するために、垂直切断圧のみを使用する。再びメスによる鋸引き運動での切断はしない。
[00788] 出血、壊死、及び/又は脂肪組織のない最大8個の腫瘍片を選択する。参考として、定規を使用した。8個の良好な断片を得られるまで、又は中間断片全体が切離されるまで解剖を続ける。選択した各断片を「腫瘍洗浄培地」の1滴に移した。
[00789] 中間断片から最大8個を選択した後、中間断片の残りを「良好な中間断片」の6ウェルプレートの新しいシングルウェルに入れる。
[00790] 望ましい組織が残っている場合、最大50断片を滴下で充填するために、「良好な中間断片」の6ウェルプレートから追加の好ましい腫瘍片を選択した。作成された切離断片の総数を記録した。
[00791] インキュベーターから「組織片」50mLコニカルチューブを取り出す。コニカルチューブを30分以上温めること。「組織片」50mLコニカルをBSCに入れ、オープン処理表面の無菌性を損なわないようにする。
[00792] 移送ピペット、メス、鉗子、又は組み合わせを使用して、良好な皿の蓋から選択された50個の最良の腫瘍断片を「組織片」50mLコニカルチューブに移す。移動中に腫瘍片を落とし、望ましい組織が残っている場合、好ましい腫瘍中間断片ウェルから追加の断片が加えられた。断片数を記録した。
[00793] インキュベーターから培地を含むG-Rex100MCSを取り出す。G-Rex100MCSフラスコを無菌的にBSCに入れた。フラスコを移す時、蓋又は容器の底から手に持たない。両サイドから手に持ち容器を移動する。BSCでは、G-Rex100MCSフラスコキャップを持ち上げて、チューブ内部の無菌性が維持されるようにした。懸濁するために腫瘍片の入ったコニカルチューブを攪拌し、内容物を素早くG-Rex100MCSフラスコに注ぐ。腫瘍片がフラスコの膜全体に均一に分布するように確認する。必要に応じてフラスコを前後に静かに傾けて、腫瘍片を均等に分散させた。容器の底膜の腫瘍断片の数及び容器内に確認できる浮遊物の数を記録する。注記:播種された断片の数が収集された数と同等でない場合は、エリア管理に連絡し、セクション10.0の文書を作成する。
[00794] 以下のパラメータでG-Rex100MCSをインキュベートする:G-Rexフラスコをインキュベートする:温度LEDディスプレイ:37.0±2.0℃;CO2 パーセンテージ:5.0±1.5% CO2。インキュベーション11日目にG-Rex100MCSを取り出す適切な時間を決定するための計算を実行する。計算:インキュベーション時間;下限=インキュベーション時間+252時間;上限=インキュベーション時間+276時間。
11日目-培地の調製
[00795] インキュベーターをモニターする。インキュベーターのパラメータ:温度LEDディスプレイ:37.0±2.0℃;CO2パーセンテージ:5.0±1.5% CO2。インキュベーターで30分以上温める1000mL RPMI1640培地(W3013112)ボトル3本及び1000mL AIM-V(W3009501)ボトル3本。時間を記録した。培地:RPMI1640及びAIM-V。後で使用するために、AIM-V培地(W3009501)の追加の1×1000mLボトルを室温で配置した。
[00796] 時間に達した時にRPMI1640培地を取り出す。前のステップでインキュベーション終了時間を記録した。培地が30分以上温められていることを確認する。BSCで、3本のあらかじめ温めておいた1000mL RPMI1640培地ボトルのそれぞれから100.0mLを取り出し、「廃棄物」というラベルが付いた適切なサイズの容器に入れる。BSCで、3本のRPMI1640培地ボトルそれぞれに以下の試薬を加え、各ボトルに加えた容積を記録した。GemCellヒト血清熱不活性化タイプAB(100.0mL)、GlutaMax(10.0mL)、硫酸ゲンタマイシン50μg/mL(1.0mL)、2-メルカプトエタノール(1.0mL)。
[00797] 試薬が完全に混合されるように、ボトルに蓋をし、回転させる。培地の各ボトルを個別の1L 0.22ミクロンフィルターユニットでろ過した。ろ過した培地を、無菌的に蓋をし、各ボトルにCM1 11日目培地ラベル付けする。全ての氷が溶けるまでIL-2の3×1.1mLアリコート(6×106IU/mL)(BR71424)を解凍し、IL2ロット番号と有効期限日/時間を記録した。
[00798] インキュベーターから3本のAIM-V培地を取り出す。インキュベーション終了時間を記録する。30分以上培地を温めたか確認する。マイクロピペットを使用して、解凍したIL-2 3.0mLを事前に温めたAIM-V培地の1Lボトル1本に加える。IL-2を分注した後、マイクロピペットチップを培地で洗浄する。各アリコートに新しい滅菌マイクロピペットチップを使用する。追加された総量を記録する。「IL-2を含むAIM-V」とボトルにラベルを付ける。10LのLabtainerバッグとリピーターポンプ移送セットをBSCに無菌的に移す。10LのLabtainerバッグの全てのラインを閉じた。ルアーロック接続を介して、リピーターポンプ移送セットの長径のチューブの端を10LのLabtainerバッグの中央メスポートに取り付ける。
[00799] BSCに隣接しているBaxaポンプを実行する。移送セットチュービングをBaxaポンプに通す。Baxaポンプを「高」及び「9」に設定する。Pumpmatic Liquid-Dispensing System(PLDS)からシリンジを取り外し、廃棄した。PLDSピペットの無菌性を損なわないようにする。
[00800] ルアー接続を介してPLDSピペットをリピーターポンプ流体移送セットの小径端に接続し、吸引のためIL-2ボトルを含むAIM-V培地にピペットの先端を入れる。培地ボトルと10LのLabtainer間の全てのクランプを開いた。
[00801] PLDSを使用して、調製したIL-2を含むあらかじめ温めておいたAIM-V培地を2本の追加のAIM-Vボトルと同様に10LのLabtainerバッグに移す。ろ過されたCM1 11日目培地の3本のボトルを追加する。最終ボトルの追加後、バッグのラインをクリアにする。培地の各ボトルの追加の間にポンプを停止する。移送セットからPLDSを取り出し、BSCのラインのルアーに赤いキャップを取り付ける。バッグを優しく揉み混合した次に記載する情報で培地バックにラベル付けする。有効期限は調製日から24時間である。
[00802] 「完了CM2 11日目培地(Complete CM2 Day 11 Media)」バッグの利用可能なメスポートに60mLシリンジを取り付ける。20.0mLの培地を取り出し、50mLのコニカルチューブに入れた。「完了CM2 11日目培地」バッグのメスポートに赤いキャップを取り付ける。テスト用に提出するまで、培地参考サンプルを2℃~8℃でラベル付けし保存した。移送セットラインの赤いキャップを、赤いキャップの近くでヒートシールした移送セットをバッグに接続したままにする。
[00803] BSCで、「細胞数希釈用」とロット番号でラベル付けされた4.5mLのAIM-V培地を4本の15mLコニカルチューブに追加する。ロット番号とチューブ番号(1~4)をチューブにラベル付けする。4つのクライオバイアル「フィーダー」とバイアル番号(1~4)とラベル付けした。残りの2-メルカプトエタノール、GlutaMax、及びヒト血清をBSCから2℃~8℃に移す。
[00804] BSCの外側で、調製した「CM2 11日目培地」バッグに取り付けられた移送セットに1L移送パックを溶接した。「フィーダー細胞CM2」及びロット番号を移送パックにラベル付けした。バッグから数インチ離れた場所に1Lの移送パックチューブのチューブに、マークを付ける。チューブがマークの位置までスケール上にあるように、空の移送パックをスケールの上に置く。スケールを風袋引きし、スケールに空の移送パックを置く。
[00805] Baxaポンプを「中」及び「4」に設定する。「完了CM2 11日目」培地500.0±5.0mLを細胞CM2培地移送パックに注入する。重量で測定し、移送パックに追加された完了CM2培地の容積を記録する。
[00806] 充填したら、ラインをヒートシールする。フィーダーセル培地移送パックから移送セット付きのCM2 11日目の培地バッグを離し、1L移送パックに溶接したままにした。調製した「完了CM2 11日目培地」を使用するまでインキュベーターに入れる。
11日目-TIL回収
[00807] インキュベーターのパラメータ:温度LEDディスプレイ:37.0±2.0℃;CO2パーセンテージ:5.0±1.5% CO2。G-Rex100MCSをインキュベーターから取り外す前に、インキュベーションパラメータが満たされていることを確認するためのチェックを実行した。下限は上記と同じである。
[00808] インキュベーターからの取り出し時間を記録する。インキュベーターからG-Rex100MCSを慎重に取り外し、大きなフィルターラインを除く全てのクランプを閉じた。処理開始時間が記録される。
[00809] 300mL移送パックに「TIL懸濁液」のラベルを付ける。重力血液フィルターのTIL懸濁液移送(単線)を滅菌溶接する。300mL移送パックをはかりに置き、乾燥重量を記録した。1L移送パックに「上清(Supernatant)」とラベル付けした。
[00810] G-Rex100MCSからの赤い培地除去ラインを「上清」移送パックに滅菌溶接する。「TIL懸濁液」移送パックに接続された血液フィルターの上部の2つのスパイクラインのうちの1つにG-Rex100MCSからの透明細胞除去ラインを滅菌溶接する。G-Rex100MCSをGatheRexの左側に配置し、「上清」及び「TIL懸濁液」移送パックを右側に配置する。
[00811] G Rex100MCSから赤い培地除去ラインをGatheRexのクランプ上部(赤い線でマーク)及びチューブガイドに取り付ける。G-Rex100MCSからのクリアハーベストラインをGatheRexのクランプ底部(青い線でマーク)及びチューブガイドに取り付ける。GatheRexからG-Rex100MCSフラスコの滅菌フィルターにガスラインを取り付ける。G-Rex100MCSフラスコから上清を除去する前に、細胞除去ラインの全てのクランプが閉じていることを確認する。G-Rex100MCSから1L移送パックに約900mLの培地上清を移す。フラスコが水平であり、吸引ディップチューブの端まで培地が減少していることを確認するためにG-Rex100MCSフラスコを目視で検査する。
[00812] 上清を取り除いた後、赤いラインへのクランプを全て閉じる。
[00813] フラスコを激しく叩いて細胞を遊離させるために培地を攪拌する。全ての細胞が離れたことを確認するためにフラスコの検査を実施する。収集チューブから離してフラスコを傾け、腫瘍片を縁に沿って沈降させる。断片がフラスコの反対側に残るように、収集チューブに向かってゆっくりとフラスコを傾ける。細胞収集ストローが壁面及び底膜の接合部にない場合、ストローを適切に配置するには、通常、45°の角度でフラスコを傾けたまま軽く叩くだけで十分である。
[00814] TIL懸濁液移送パックにつながる全てのクランプを解放する。GatheRexを使用して、血液フィルターから細胞懸濁液を300mL移送パックに移す。全ての細胞と培地が収集されるまで、エッジを傾斜し続ける。付着した細胞について膜を検査する。G-Rex100MCSの底をすすぐ。ガス交換膜の約1/4をリンス培地で覆う。全てのクランプが閉じていることを確認する。チューブ全体の長さがほぼ同じになるように、できる限り溶接部の近くでTIL懸濁液移送パックをヒートシールする。「上清」トランスファパックをヒートシールした。溶接のための十分なラインを維持する。TIL懸濁液移送パックの質量記録し、細胞懸濁液の容積を計算する。
[00815] 4インチプラズマ移送セットを「上清」移送パックに溶接し、4インチプラズマ移送セットのルアー接続を保持し、BSCに移す。4インチプラズマ移送セットを300mL「TIL懸濁」移送パックに溶接し、4インチプラズマ移送セットのルアー接続を保持し、BSCに移す。
[00816] 1Lの「上清」移送パックから約20.0mLの上清を吸い上げ、「Bac-T」とラベル付けした滅菌50mLコニカルチューブに分注する。適切なサイズのシリンジを使用して、BacTとラベル付けされた50mLのコニカルから1.0mLのサンプルを取り出し、嫌気性ボトルに播種する。
[00817] バイアル番号(1~4)と4つのクライオバイアルにラベル付けする。別の3mLシリンジを使用して、ルアー接続を使用してTIL懸濁液移送パックから4×1.0mLの細胞カウントサンプルを引き出し、それぞれのクライオバイアルに入れる。ラインに赤いキャップ(W3012845)を取り付けた。必要になるまで、TIL移送パックをインキュベーターに入れる。細胞計数及び計算を実行した。希釈していない初期細胞計数を実行した。希釈が不要な場合、「サンプル[μL]」=200、「希釈[μL]」=0。
[00818] 細胞計数とTIL数を記録した。総生存TIL細胞が5×106未満の場合、「11日目のG-Rexの充填及び播種(Fill and Seed)」に進めた。総生存TIL細胞が5×106を超える場合は、「フローサイトメトリーで計算」に進む。
[00819] 総生存TILセル数が4.0×107以上の場合、フローサイトメトリーのサンプル用に1.0×107個の細胞を得るために容積を計算した。フローサイトメトリーに必要な総生細胞:1.0×107細胞。フローサイトメトリーに必要な細胞の容積:生細胞濃度を1.0×107細胞で割った値。
[00820] 該当する場合:総生細胞及び容積のフローを再計算する。以下のサイトメトリーのサンプルを除去した後の残りの総生細胞と残りの容積を計算する。
[00821] 該当する場合:凍結保存のための体積の計算。凍結保存用に1×107個の細胞を得るために必要な細胞の体積を計算した。
[00822] 該当する場合:凍結保存用のサンプルを取り除く。TIL懸濁液移送パックから計算された容積を取り出す。適切なサイズのコニカルチューブに入れ、「凍結保存サンプル1×107細胞」、日付及びロット番号をラベル付けした。TIL懸濁液移送パックに赤いキャップ(W3012845)を取り付ける。
[00823] 次のパラメータに従って「凍結保存サンプル1×107細胞」を遠心分離する。速度:350×g、時間:10:00分、温度:外気温度、ブレーキ:フル(9);加速:フル(9)。
[00824] CS-10を追加する。BSCにて、無菌的に上清を吸引した。チューブの底を軽く叩き、残った液体に細胞を再懸濁した。CS-10を追加した。0.5mLのCS10をゆっくりと添加した。追加された容積を記録する。凍結保存サンプルバイアルは、約0.5mLで満たされた。
11日目-フィーダー細胞
[00825] LN2フリーザーから少なくとも2つの異なるロット番号を持つフィーダー細胞のバッグを3つ入手する。解凍の準備ができるまで、ドライアイス上に細胞を置く。フィーダー細胞情報を記録する。少なくとも2つの異なるロット番号のフィーダー細胞が得られたことを確認する。フィーダー細胞バッグをロット番号に基づいて個々のジップトップバッグに入れ、37.0±2.0℃の水浴若しくはサイトサーモを約3~5分又は氷が消えるまで解凍した。
[00826] フィーダー細胞ハーネスの準備。4S-4M60をCC2セルコネクト(W3012820)に溶接し、セルコネクト装置の単一スパイクを4S-4M60マニホールドの4スパイク端に置き換えた。必要に応じて溶接する。
[00827] 「フィーダー細胞CM2 培地(Feeder Cell CM2 Media)」移送パックに溶接された培地移送パックをCC2ルアーに接続する。バッグは、ニードレスインジェクションポートでハーネスの側面に取り付けられた。完了CM2 11日目培地を含む部品をBSCに移した。
[00828] 解凍したフィーダー細胞を貯めるBSC内で、100mLシリンジに10mLの空気を引き込む。これを使用して、CC2の60mLシリンジを交換した。カバーを取り外す前に、アルコールパッドでフィーダー細胞バックのポートを拭く。CC2の3つのスパイクを使用して、3つのフィーダーバッグをスパイクする。スパイクを一方向に回しながら一定の圧力を維持する。ポートの側面に穴を開けないようにする。フィーダー細胞バッグからのラインが開き、ニードレスインジェクションポートへのラインが閉じるように、活栓を開いた。フィーダー細胞バッグの内容物をシリンジに入れた。3つのバッグは全て一度に排水された。シリンジの圧力を維持しながら、フィーダー細胞バッグから排水した時点で、フィーダー細胞バッグのラインを遮断する。下のシリンジ、シリンジからハーネスを取り外してはならない。シリンジ内のフィーダー細胞の総量を記録する。
[00829] 移送パックにフィーダー細胞を追加する。活栓を回し、フィーダー細胞バッグのラインを閉じ、培地移送パックのラインを開ける。培地移送パックへのラインがクランプ解除されていることを確認する。フィーダー細胞をシリンジから「フィーダー細胞CM2培地」移送パックに分注する。フィーダー細胞を含む移送パックのラインのクランプを開放し、シリンジはハーネスに取り付けたままにした。移送パックの貯められたフィーダー細胞を混合するためにバッグをマッサージする。「フィーダー細胞懸濁液」とバッグにラベル付けした。
[00830] フィーダー細胞懸濁液の総量を計算した。細胞計数サンプルを取り除く。各サンプルに個別の3mLシリンジを使用し、ニードレスインジェクションポートを使用してフィーダー細胞懸濁液移送パックから4×1.0mLの細胞数サンプルを引き出した。各サンプルをラベル付きクライオバイアルに分注する。
[00831] NC-200及びプロセスノート5.14を使用して、細胞数及び計算を実行する。0.5mLの細胞懸濁液を、ロット番号及び「細胞数希釈用(For Cell Count Dilutions)」でラベル付けされた4.5mLのAIM-V培地に加えることにより、細胞数サンプルを希釈する。これにより1:10希釈となる。
[00832] 細胞数及びサンプル量を記録する。総生細胞が5×109未満の場合は、続行する。総生細胞が5×109以上の場合、細胞数を増やすために上記のように進める。必要に応じて追加のフィーダー細胞を得て、先に述べたように移送パックに追加した。生存可能な5×109のフィーダー細胞を得るために必要なフィーダー細胞懸濁液の容積を計算する。除去する過剰分のフィーダー細胞の容積を計算する。最も近い整数に切り捨て。
[00833] 余分なフィーダー細胞を除去する。新しい100mLシリンジで、10mLの空気を吸い上げ、シリンジをハーネスに取り付けた。「フィーダー細胞懸濁液(Feeder Cell Suspension)」移送パックへのラインを開く。シリンジを使用して、計算されたフィーダー細胞の容積と移送パックからの追加の10.0mLを100mLシリンジに入れた。フィーダー細胞の容積を取り除いたら、フィーダー細胞懸濁液移送パックのラインを閉じる。最終シリンジは取り外してはならない。シリンジが満たされたら、新しいシリンジと交換する。複数のシリンジを使用して、総量を取り除いた。新しいシリンジ毎に、10mLの空気を引き込む。除去されたフィーダー細胞の総量(追加の10mLを含む)を記録する。
[00834] OKT3を加えたBSCで、1.0mLシリンジと16ゲージ(16G又は16Ga)針を使用して、0.15mLのOKT3を吸い上げた。シリンジから針を無菌的に取り外し、シリンジをニードルレスインジェクションポートに取り付ける。OKT3を注入した「フィーダー細胞懸濁液(Feeder Cell Suspension)」移送パックの活栓を開き、事前に取り出したフィーダー細胞10mLを追加して、ラインを通してOKT3を洗い流した。シリンジを逆さまにして、空気を押し通してフィーダー細胞懸濁液移送パックへのラインをクリアにした。残りのフィーダー細胞懸濁液をシリンジに残す。全てのクランプを閉じ、ハーネスをBSCから取り外した。溶接に十分なチューブを残し、フィーダー細胞懸濁液移送パックをヒートシールする。
11日目-G-Rexの充填及び播種
[00835] G-Rex500MCSのセットアップ。梱包からG-Rex500MCSを取り出し、フラスコに亀裂やチューブにねじれがないか検査した。全てのルアー接続と閉鎖がしっかりしていることを確認する。ベントフィルターラインを除くG-Rex500MCSラインの全てのクランプを閉じた。マーカーを使用して、4.5Lグラデーションで線を引いた。インキュベーターから「完了CM2 11日目培地」を取り出した。
[00836] 培地を汲み上げる準備。G-Rex500MCSの赤い線を、完了CM2 11日目培地に接続されたリピーターポンプ移送セットに溶接する。「完了CM2 11日目培地」バッグをIVポールに掛ける。ポンプチュービングをBaxaポンプに通した。G-Rex500MCSに培地を注入する。Baxaポンプを「高」及び「9」に設定する。G-Rex500MCSに4.5Lの培地を注入し、4.5Lグラデーションでフラスコに印を付けた線まで満たした。溶接部の近くでG-Rex500MCSの赤い線をヒートシールする。フラスコに「11日目」とラベル付けをする。フィーダー細胞の溶接:懸濁液移送パックをフラスコへ。G-Rex500MCSの赤い線を「フィーダー細胞懸濁液(Feeder Cell Suspension)」移送パックに滅菌溶接する。
[00837] フィーダー細胞をG-Rex500MCSに加える。フィーダー細胞懸濁液とG-Rex500MCSの間の全てのクランプを開き、重力供給方式によりフラスコにフィーダー細胞懸濁液を追加した。溶接部近くの赤い線をヒートシールする。TIL懸濁液移送パックをフラスコに溶接した。G-Rex500MCSの赤い線を「TIL懸濁液」移送パックに滅菌溶接した。
[00838] TILをG-Rex500MCSに追加する。TIL懸濁液とG-Rex500MCSの間の全てのクランプを開き、重力供給方式によりフラスコにTIL懸濁液を追加した。TIL懸濁液バッグを取り外すために、溶接部近くの赤い線をヒートシールする。
[00839] G-Rex500MCSをインキュベートする。大きなフィルターラインを除き、G-Rex500MCSの全てのクランプが閉じていることを確認し、インキュベーターに置いた。インキュベーターのパラメータ:温度LEDディスプレイ:37.0±2.0℃;CO2パーセント:5.0±1.5% CO2。
[00840] インキュベーションウィンドウを計算する。インキュベーション16日目にG-Rex500MCSを取り出す適切な時間を決定するための計算を実行する。下限:インキュベーション時間+108時間。上限:インキュベーション時間+132時間。
11日目-過剰TIL凍結保存
[00841] 過剰なTILバイアルを冷凍する。制御速度冷凍庫(Control Rate Freezer(CRF))に入れられたバイアルの総数を記録及び検証する。冷却が完了したら、バイアルをCRFから適切な保管容器に移す。
16日目-培地の調製
[00842] AIM-V培地を事前に温める。使用の少なくとも12時間前までに2℃~8℃から3つのCTS AIM V 10L培地バッグを取り外し、遮光して室温に置いた。各バッグにラベルを付ける。温め開始時刻と日付の記録。全てのバッグが12~24時間温められていることを確認する。
[00843] ルアー接続を使用して、10LのLabtainerバッグのメスポートの1つに、リピーターポンプ流体移送セットの長径端を接続する。「上清」として上清のラベルを10LのLabtainerに準備した。上清用に10LのLabtainerを準備した。BSCから取り外す前に、全てのクランプが閉じられていることを確認すること。
[00844] 全ての氷が溶けるまで、CTS AIM V培地の1袋当たりIL-2(6×106IU/mL)(BR71424)の5×1.1mLアリコートを解凍する。Glutamax100.0mLを適切なサイズのレシーバーに分注する。各Glutamaxレシーバーに追加された容積を記録し、各レシーバーに「GlutaMax」とラベル付けした。
[00845] IL-2をGlutaMaxに追加する。マイクロピペットを使用して、各GlutaMaxレシーバーに5.0mLのIL-2を追加する。プロセス毎にチップをすすぎ、追加した各mLに新しいピペットチップを使用する。各レシーバーに追加された容積を記録し、各レシーバーに「GlutaMax+IL-2」とレシーバー番号をラベル付けした。
[00846] 製剤用にCTS AIM V培地バッグを準備する。CTS AIM V 10L培地バッグ(W3012717)が室温で温められ、使用前に12~24時間遮光されていることを確認する。インキュベーション終了時間を記録する。BSCで、4インチプラズマ移送セットのクランプを閉じ、スパイクポートを使用しバッグと接続した。スパイクを一方向に回しながら一定の圧力を維持する。ポートの側面に穴を開けないようにすること。ルアーを通じて、リピーターポンプ流体移送セットの長径端を4インチプラズマ移送セットに接続する。
[00847] BSCに隣接しているBaxaポンプを実行した。BSCからリピーターポンプ流体移送セットのポンプチューブセクションを取り外し、リピーターポンプに取り付けた。
[00848] 製剤用培地を準備する。BSC内で、ポンプ式溶液分注システム(PLDS)からシリンジを取り外し、廃棄した。PLDSピペットの無菌性を損なわないようにすること。PLDSピペットを、ルアー接続を介してリピーターポンプ流体移送セットの小径端に接続し、吸引のために「GlutaMax+IL-2」にピペットチップを取付けた。レシーバー及び10Lバッグの間の全てのクランプを開く。
[00849] GlutaMax+IL-2をバッグに注入する。ポンプ速度を「中」と「3」に設定し、全ての「GlutaMax+IL-2」を10L CTS AIM V培地バッグに送った。溶液が残っていない場合、ラインをクリアにし、ポンプを停止する。以下の各Aim Vバッグに追加されたIL-2を含むGlutaMaxの容積を記録する。
[00850] PLDSを取り外す。全てのクランプが閉じていることを確認し、リピーターポンプ流体移送セットからPLDSピペットを取り外した。リピーターポンプ流体移送セットを取り外し、4インチのプラズマ移送セットに赤いキャップを付けた。
[00851] 調製済み「完全CM4 16日目培地(Complete CM4 Day 16 media)」と各バッグにラベル付けする。
[00852] サンプルプラン毎の培地参考品を除去する。30mLシリンジを使用して、シリンジを4インチプラズマ移送セットに取り付けて20.0mLの「完全CM4 16日目培地」取り出し、50mLコニカルチューブにサンプルを分注した。シリンジを取り外した後、4インチプラズマ移送セットが固定されているか又は赤いキャップが付いているか確認する。
[00853] 新しいリピーターポンプ流体移送セットを取り付ける。「完全CM4 16日目培地」バッグに接続された4インチプラズマ移送セットに新しいリ流体ポンプ移送セットの長径端を取り付ける。サンプルプラン在庫ラベルとラベル付けし、テスト用に提出するまで、培地参考品サンプルを2~8℃で保存した。
[00854] インキュベーターをモニターした。該当する場合、準備された追加のバッグを監視する。インキュベーターのパラメータ:温度LEDディスプレイ:37.0±2.0℃;CO2パーセント:5.0±1.5% CO2。
[00855] 完全CM4 16日目培地を温めた。インキュベーター内の完全CM4 16日目培地の最初のバッグを、使用準備が整うまで30分以上温める。該当する場合、追加のバッグを温める。
[00856] 希釈の準備をした。BSCで、「細胞数希釈用」とラベル付けされたAIM-V培地の4.5mLを各4つ、15mLコニカルチューブに加えた。コニカルチューブにラベルを付ける。4つのクライオバイアルにラベルを付けた。
16日目-REP流出
[00857] インキュベーターをモニターする。インキュベーターのパラメータ:温度LEDディスプレイ:37.0±2.0 ℃;CO2パーセンテージ:5.0±1.5% CO2。
[00858] インキュベーターからG-Rex500MCSを取り出す。G-Rex500MCSをインキュベーターから取り外す前に、インキュベーションパラメータ上限、下限、除去時間が満たされていることを確認するためのチェックを実行する。インキュベーターからG-Rex500MCSを取り出す。
[00859] 約12インチのラインを残し、1Lの移送パック(W3006645)をヒートシールする。1L移送パックに「TIL懸濁液」のラベルを付ける。ライン全体を含む1Lの移送パックをはかりの上に置き、乾燥重量を記録した。
[00860] GatheRexのセットアップ。G-Rex500MCSからの赤色の培地除去ラインを、上記で調製した10LのLabtainerバッグ「上清」のリピーターポンプ移送セットに滅菌溶接する。G-Rex500MCSからクリア細胞除去ラインを、上記で準備したTIL懸濁液移送パックに滅菌溶接する。G-Rex500MCSフラスコをGatheRexの左側に配置する。上清Labtainerバッグを置き、その右側にTIL懸濁液移送パックを配置する。G-Rex500MCSからの赤い培地除去ラインをGatheRexのクランプ上部(赤い線でマーク)及びチューブガイドに取り付ける。G-Rex500MCSからのクリアハーベストラインをクランプ底部(青い線でマーク)及びGatheRexのチューブガイドに取り付ける。GatheRexからガスラインをG-Rex500MCSの滅菌フィルターに取り付ける。G-Rex500MCSから上清を除去する前に、細胞除去ラインの全てのクランプが閉じていることを確認する。
[00861] G-Rex500MCSの容積削減。SOP-01777に従って、G-Rex500MCSから10LのLabtainerに約4.5Lの培養上清を移す。フラスコが水平であり、吸引ディップチューブの端まで培地が減少していることを確認するためにG-Rex500MCSフラスコを目視で検査した。
[00862] TIL回収用にフラスコを準備する。上清を取り除いた後、赤いラインへのクランプを全て閉じる。
[00863] TIL回収の開始。TIL回収開始時間を記録する。フラスコを激しく叩き細胞を遊離させるために培地を攪拌した。全ての細胞が離れたことを確認するためにフラスコの検査を実施する。フラスコを傾けて、ホースがフラスコの端にくるようにした。細胞収集ストローが壁面及び底膜の接合部にない場合、ストローを適切に配置するには、通常、45°の角度でフラスコを傾けたまま軽く叩くだけで十分である。
[00864] TILの回収。TIL懸濁液移送パックにつながる全てのクランプを解放する。GatheRexを使用して、細胞懸濁液をTIL懸濁液移送パックに移す。全ての細胞と培地が収集されるまで、エッジを傾斜し続けることを確認する。付着した細胞について膜を検査する。
[00865] フラスコ膜をすすいだ。G-Rex500MCSの底をすすいだ。ガス交換膜の約1/4をリンス培地で覆う。G-Rex500MCSのクランプを閉じた。G-Rex500MCSの全てのクランプが閉じていることを確認した。
[00866] チューブ全体の長さがほぼ同じになるように、できる限り溶接部の近くでTIL懸濁液移送パックをヒートシールする。上清を含む10LのLabtainerをヒートシールし、サンプル収集のためにBSCに通した。
[00867] 細胞懸濁液を含む移送パックの質量を記録し、細胞懸濁液の容積を計算した。サンプル除去用の移送パックを準備する。4インチプラズマ移送セットを上からTIL懸濁液移送パックに溶接し、できるだけバッグの近くにメスルアーの端に取り付けたままにした。
[00868] 細胞上清からテストサンプルを取り除く。BSCで、メスのルアーポートと適切なサイズのシリンジを使用して、10LのLabtainerから10.0mLの上清を取り除く。15mLのコニカルチューブに入れて「BacT」とラベルを付け、BacTサンプル用にチューブを保持した。別のシリンジを使用して、10.0mLの上清を取り出し、15mLコニカルチューブに入れた。テスト用にマイコプラズマサンプル用のチューブを保持した。「マイコプラズマ希釈剤」としてチューブにラベル付けする。上清バッグを閉じた。ルアーポートに赤いキャップを付けてバッグを閉じ、BSCから外した。
[00869] 細胞カウントサンプルを取り出す。BSCで、各サンプルに個別の3mLシリンジを使用して、ルアー接続を使用し「TIL懸濁液」移送パックから4×1.0mL細胞カウントサンプルを取り出した。上記で準備したクライオバイアルにサンプルを入れる。
[00870] マイコプラズマサンプルを取り出す。3mLシリンジを使用し、TIL懸濁液移送パックから1.0mL取り出し、上記で調製した「マイコプラズマ希釈液」とラベル付けした15mLコニカルに入れた。テスト用に提出するまで、マイコプラズマサンプルを2~8℃でラベル付けし保存した。
[00871] 播種用の移送パックを準備する。BSCで、リピーターポンプ流体移送セットの長径チューブ端を、TILを含む移送パックのルアーアダプターに取り付ける。止血鉗子を使用して、移送パックの近くのラインを遮断する。移送セットの端に赤いキャップをする。
[00872] TILをインキュベーターに入れる。BSCから細胞懸濁液を取り除き、必要になるまでインキュベーターに入れた。時間を記録する。
[00873] NC-200使用して、細胞カウント及び計算を実行する。0.5mLの細胞懸濁液を上記で調製した4.5mLのAIM-V培地に加えて、最初に細胞カウントサンプルを希釈した。これにより、1:10希釈になった。
[00874] 継代培養用のフラスコを計算する。播種に必要なフラスコの総数を計算する。G-Rex500MCSフラスコの数を四捨五入して、近い整数に表示した。
実施例6.凍結保存された腫瘍組織からのTILの小規模生産。
[00875] 凍結のための腫瘍組織の調製:腫瘍を無菌的に収集し、滅菌ピンセット及びメス及び/又ははさみを使用してトリミングして、無関係の非腫瘍又は壊死組織を除去した。直径1.5cmの最小サイズの腫瘍はさらに6mmサイズの断片に断片化された。腫瘍を凍結するために、直径6mmの断片を最大10個、10mLのCryoStor10(Biolife, USA)貯蔵培地を含有する単一の15mLクライオバイアル(Thermo, USA)に入れた。直径6mmの断片が10断片を超えた場合は、追加のクライオバイアルを使用した。クライオバイアルの蓋はしっかりとねじ込み、次いで、クライオバイアルを少なくとも3回から最大約5回まで繰り返し反転させることにより、腫瘍断片を貯蔵培地と穏やかに混合した。次に、クライオバイアルを冷蔵庫内で、2℃~8℃で15~60分間インキュベートした。インキュベーション後、クライオバイアルをクライオシッパースリーブに挿入した。
[00876] 腫瘍組織の凍結:クライオバイアルを含むクライオシッパースリーブを液体窒素乾燥クライオシッパーに入れ、それにより、LN2が充填され温度平衡化された乾燥LN2クライオシッパー内の気相液体窒素温度を使用してバイアルの内容物を瞬間冷凍した。短期間の貯蔵又は輸送のために、バイアルはクライオシッパーに残した。長期貯蔵のために、バイアルを移し、液体窒素冷凍庫内で、液体窒素温度で貯蔵した。
[00877] 貯蔵した腫瘍組織の解凍:凍結した腫瘍サンプルは、クライオバイアルを37℃の水浴に5±1分間沈めることによって解凍した。鉗子を使用して、直径6mmの断片を取り除き、ゲンタマイシン(Gibco, USA)を含む滅菌ハンクス平衡塩類溶液(HBSS)(Gibco, USA)で3回洗浄した。ゲンタマイシンを50μg/mLでHBSSに添加した。直径6mmの各断片を、およそ8個の別個の直径1~3mmの断片へ解剖した。典型的な腫瘍断片は、直径約1~3mm、厚さ約1~3mmであった。
[00878] 1/100スケール手順を使用したTIL拡大培養:この手順は、フルスケールプロセス2AのTIL製造方法を1/100スケールで再現する。研究の範囲は、G-Rex 10M及びG-Rex 5Mフラスコを使用した小型化された2Aプロセスの説明を行うことである。プレREP培養は、フルスケールプレREPプロセスの1:10のG-Rex 10Mフラスコを使用して開始された。REPは、フルスケールREPプロセスの1:10に相当する、G-Rex 5M中のプレREP産物の10%を使用して開始された。これにより、残りの実験で1:100スケールが維持された。
[00879] プレREPは腫瘍プロセシングで開始され、4つの断片が個々のG-Rex 10Mフラスコに入れられ、11日目までCM1+IL-2とともに培養された。REPは、11日目にプレREP TIL(プレREP産物の10%)、PBMCフィーダー、OKT3、及びIL-2をG-Rex 5Mに使用して開始された。16日目は適切な量のTILを保持し、増倍係数を使用してフルスケールプロセスを推定する。図7に、この実験規模のTIL産生に採用された手順を概括する。
[00880] 表25に、この実験規模のTIL産生に使用される機器を示す。
[00881] 表26に、この実験規模のTIL産生に使用されるソフトウェアを示す。
[00882] 表27に、この実験規模のTIL産生に使用される材料を示す。
[00883] 表28には、使用した追加の材料及び試薬が列挙される。
[00884] 表29に、様々なマーカーの発現を特徴づけるために細胞のフローサイトメトリー(FACS)分析に使用される試薬を示す。
[00885] 表30には、細胞培養培地に使用される試薬が列挙される。
ミニスケールTIL拡大培養の手順(1/100スケール2Aプロセス)
0日目
[00886] 培地の調製、必要に応じて、IL-2を調製する。G-Rex 10Mフラスコ3つ毎に350mLのCM1を調製する。CM1に6000IU/mLのIL-2を添加する。腫瘍をプロセシングしながら37℃の水浴で温める。
[00887] 腫瘍プロセス:100mLの培地及びIL-2を各G-Rex 10Mフラスコに加え、各フラスコに4つの断片を無作為に加える。結果の不均一性を高めるために、必ず断片を無作為化すること。37℃/5%CO2でインキュベーターに11日間置く。
11日目
[00888] 培地の調製、必要に応じて、IL-2を調製する。G-Rex 5Mフラスコ3つ毎に300mLのCM2を調製する。3000IU/mLのIL-2をCM2に添加し、37℃の水浴で温める。
[00889] 第1の培養物からTILを調製する:細胞を乱さずに、各G-Rex 10Mフラスコをインキュベーターから慎重に取り出す。培地を吸引し、10mLピペットを使用して、穏やかに上下に混合し、細胞を膜から遊離させる。培養物をゆっくりと引き上げ、各フラスコからの体積を記録し、50mLコニカルバイアルに移す。
[00890] 細胞カウントのために200μLのアリコートを得、次いで、3つのバイアルに緩く蓋をして、フラスコに播種する準備ができるまで37℃/5%のCO2インキュベーターに入れる。TILをカウントし、細胞カウントワークシートに記録する。
[00891] フィーダー細胞を調製する:適切な数のフィーダー(50×106細胞/フラスコ)を入手し;フィーダー細胞を37℃の水浴で2分間解凍し、次いで、CM2+IL-2でフィーダー細胞を1:10に希釈する。細胞カウントのために200μLのアリコートを取り出す。バイアルに緩く蓋をして、フラスコに播種する準備ができるまで37℃/5%のCO2インキュベーターに入れる。20uLのPBMCフィーダー細胞を1:10に希釈し、PBMCフィーダーをカウントする。細胞カウントワークシートに記録する。カウントに基づいて、フィーダーをCM2+IL-2中で10×106細胞/mLに希釈し、次いで、5mLの溶液を各フラスコにつき50mLコニカルチューブに入れる。各フラスコにつき、1.5mLの1:1000希釈ストックOKT-3を5mLのフィーダーに添加し、15分間インキュベートする。
[00892] TIL、PBMCフィーダー細胞、OKT-3、及び培地を各フラスコに添加してフラスコに播種する。TILの場合、プレREP産物の約10%を添加し、通常、フラスコあたり最大約2×106個の細胞を添加する。PBMCフィーダーは、上記のように5mLの調製物を添加し、合計50×106個の細胞を含む。1.5mLの1:1000希釈OKT-3ストックを添加し、次いで、CM2培地を上に乗せて最終容量を50mLにする。
16日目
[00893] 分割用の培地調製:必要に応じて、IL-2を調製し;次いで、フラスコ3つ毎に150mLのCM4を準備する。次に、3000IU/mLのIL-2を培地に添加する。必要になるまで37℃の水浴に入れる。
[00894] 分割:細胞を乱さないようにインキュベーターからG-Rex 5Mフラスコを注意深く取り出し、細胞を吸引しないように注意して約40mLの培地を吸引する。10mLピペットを使用して、穏やかに上下に混合し、細胞を膜から遊離させ、次いで、培養物をゆっくりと引き上げ、各フラスコからの体積を記録し、50mLコニカルバイアルに移す。細胞カウントのために200μLのアリコートを取り、次いで、3つのバイアルに緩く蓋をして、フラスコに播種する準備ができるまでそれらを37℃/5%のCO2インキュベーターに入れる。TILをカウントし、細胞カウントワークシートに記録する。G-Rex 5Mフラスコの底から残りの液体を吸引して、フラスコ内に余分なTILが残っていないことを確認する。
[00895] 各フラスコにつき娘フラスコの数を計算し(TVC/106)、切り上げる(最大5)。TVCを娘フラスコの数で分割し、フラスコを計算された量に調整する。一部の実験では、1つのフラスコのみを継続でき得る。これも回収の終了時に推定され、説明される。フラスコにCM4+IL2で50mLまで充填し、次いで、37℃/5%CO2中にフラスコを置く。
22日目
[00896] 回収:細胞を乱さないようにインキュベーターからG-Rex 5Mフラスコを注意深く取り出し、代謝物分析に必要な場合は上清を取り除く。培地を吸引し、10mLピペットを使用して、穏やかに上下に混合し、細胞を膜から遊離させる。培養物をゆっくりと引き上げ、各フラスコからの体積を記録し、次いで、50mLコニカルバイアルに移す。細胞カウントのために200μLのアリコートを取り出し;3つのバイアルに緩く蓋をして、フラスコに播種する準備ができるまで37℃/5%のCO2インキュベーターに入れる。
[00897] 細胞カウントワークシートでTIL記録をカウントする。理論上のフルスケール収量(TVC*100)を外挿して記録する。フラスコを1つだけ分割して続ける場合は、上記で計算したフラスコの数も掛ける。次いで、表31に列挙されるアッセイに細胞を割り当てる。
[00898] 1%HSA/PL-Aの1:10希釈液で残りの細胞を2回洗浄する。他の研究のために、CS10(30×106細胞/mL/バイアル)と1:1製剤で、断熱容器(Mr. Frosty容器など)又はCRF中で残りの細胞を凍結する。
[00899] 表32に、TIL産生プロセスの重要なプロセスパラメーターを概括する。
実施例7.凍結腫瘍組織TILによる早期REP。
[00900] このデータは、実施例5で詳述されているTIL製造プロトコルの改変バージョンを使用して生成された。実施例5とは異なる実験方法の側面が強調されている。
[00901] 腫瘍組織の準備:必要に応じてハンクス平衡塩類溶液(HBSS)を組織に添加して腫瘍を湿潤状態に保ち、滴下によって湿潤状態に保つことに注意を払った。滅菌ピンセット、メス、及びはさみを使用して、腫瘍をトリミングして、無関係の非腫瘍組織を除去した。直径1.5cmの最小サイズの腫瘍断片はさらに6mm直径片に断片化された。各断片の理想的な厚さは約6mmであった。
[00902] 腫瘍組織の凍結:最大10個の腫瘍断片(公称サイズ6mm×6mm×6mm)を各クライオバイアルに入れた。15mLのクライオバイアル(Thermo, USA)を使用した。10mLのCryoStor10(Biolife, USA)を各チューブに加えた。クライオバイアルの蓋をしっかりとねじ込み、チューブを5回反転させて、クライオバイアルの内容物を穏やかに混合した。次いで、クライオバイアルを冷蔵庫内で2℃~8℃で15分間、30分間、又は60分間インキュベートした。貯蔵培地での冷蔵インキュベーション後、クライオバイアルをスリーブに詰め、適切に充填され平衡化された乾燥液体窒素シッパー(Cryoport)で液体窒素(LN2)の気相を使用して瞬間冷凍した。貯蔵のために、完全に凍結されたクライオバイアルを液体窒素細胞貯蔵冷凍庫に移し、凍結腫瘍組織を液体窒素温度に維持した。
[00903] 腫瘍の解凍:TIL製造プロセスの0日目に、腫瘍組織断片を含むクライオバイアルをスリーブから取り出し、密封可能なビニール袋に入れ、密封した袋を37℃の水浴に5±1分間沈めて解凍した。
[00904] 鉗子を使用して、腫瘍断片を滅菌HBSS(Gibco, USA)+ゲンタマイシン(Gibco, USA)中に注意深く取り出し、ゲンタマイシン(50μg/mL)を含有するHBSSで3回、各洗浄で3分以上連続洗浄した。全ての寸法でおよそ5~6mmの別個の断片を元の腫瘍サンプルから切り取り、新しい滅菌プラスチック表面にHBSSの別個の液滴でステージングした。
[00905] これらの断片のうち最大60個を、6000IU/mLの組換えヒトIL-2を補充した1Lの細胞培養培地1(CM1)を含むG-Rex 100MCSフラスコに入れ、フラスコを加湿インキュベーター(ターゲット37℃、空気中5%CO2)に入れて、プレ急速拡大培養段階(プレREP)のユニット操作を開始する。
[00906] TIL製造の概要:プレREP及びREP。小規模のGen2プロセス(1/100スケール)を使用して、「新鮮」対照といくつかの凍結腫瘍の状態を試験した。プレREP培養は、フルスケールプレREPプロセスの1:10スケールで、G-Rex 10Mフラスコを使用して開始された。REPは、フルスケールREPプロセスの1:100に相当する、G-Rex 5M中のプレREP産物の10%を使用して開始された。
[00907] 「新鮮」対照プロセスでは、新鮮な腫瘍を無菌のHBSS+ゲンタマイシンで洗浄し、公称6mm×6mm×6mmの断片に切断した。6,000IU/mLのrhIL-2を含有するCM1培地とともに、約4断片をG-Rex 10Mフラスコに入れた。G-Rex培養物を37℃のインキュベーター内で11日間インキュベートした。培養11日目に、プレREP細胞を回収し、REPは、G-Rex 5Mフラスコ内の3,000IU/mLのrhIL-2及び30ng/mLのOKT-3を含有するCM2培地中で、プレREP TILの10%を50×106のPBMCフィーダー細胞と共培養することによって開始した。共培養の16日目に、培養物を10×106個以下の細胞を含有するG-Rex 5Mフラスコに分割した。分割された「娘」フラスコの数の計算は、以下のように実施された。TVC/106=娘フラスコの数(切り上げ)。
[00908] 分割培養物を、3,000IU/mLのrhIL-2を含有するCM4培地中でさらに6日間インキュベートした。22日目に、CryoStor10(Biolife, USA)を使用して細胞を回収し、凍結した。
[00909] 凍結腫瘍拡大培養プロセスでは、上記で説明したように、公称6mm×6mm×6mmの断片が2mm~3mmの小さな断片に処理された。プレREPセットアップ、REP開始、分割プロセス、及び凍結腫瘍の拡大培養に使用される試薬は、次の例外を除いて、「新鮮」対照プロセスとまったく同じように実施された。
[00910] プレREP培養の期間は7日間であった(「新鮮」対照の場合は11日間)
[00911] REP培養の期間は、7日目に分割した場合は14日間であった(「新鮮」対照の場合は5日目に分割した場合は11日間)。したがって、凍結腫瘍の合計期間は21日間であったが、「新鮮」対照では22日間であった。
[00912] 特徴付け又はREP TIL:TILは各腫瘍プロセシング条件(新鮮、貯蔵培地中、0、30分、又は60分の冷蔵培養で凍結)から生成された。TILの純度、同一性、メモリーサブセット、活性化、及び枯渇マーカーを特徴づけるために、フローサイトメトリーを次の抗体で実行した:CD3-BUV395、CD62LBV421、CD57-PB、CD11c-BV711、CD28-BB515、CD19-BUV563、CCR7-PE、CD123-BV605、CD27PE-CF594、CD14-BV-650、TCRγ/δ-APC、CD45-PerCP-Cy5.5、CD45RA-A700、CD56-BUV737、CD8-BV786、CD4-PE-Cy7AND CD16-APC-Vio770)及びTIL-2panel(CD3-BUV395、PD-1-BV421、2B4/CD244-PB、CD8-BB515、CD25-BUV563、BTLA-PE、KLRG1-PE-Dazzle594、TIM-3-BV650、CD194/CCR4-APC、CD4-VioGreen、TIGIT-PerCP-eFluor 710、CD183-BV711、CD69-APC-R700、CD95-BUV737、CD127-PE-Cy7、CD103-BV786、LAG-3-APC-eFluor 780。TIL機能は、IFN-γ、グランザイムB、CD107Aの分泌に基づいてさらに決定された。簡潔には、約105個の細胞を抗CD3コーティングプレートで24時間刺激した。培養上清を収集し、IFN-γ及びグランザイムBにつきELISAを使用して試験した。CD107Aレベルにつき、TILは、PMA/IOの刺激を伴い又は伴わず2時間刺激され、CD107A-APC700で染色され、フローサイトメトリーでさらに分析された。
[00913] Dako/Agilent Pathology Solutions Telomere PNA Kit/FITC for Flow Cytometryキットを使用してフローFISHを実施して、製造者の指示に従ってテロメア長を決定した。1301T細胞白血病細胞株(Sigma-Aldrich)を内部参照標準として使用した。
結果
[00914] 図8は、腫瘍組織の凍結手順に基づくプレREPの全生細胞(TVC)を示す。冷蔵条件下(2℃~8℃)で約30分間、貯蔵培地中でインキュベーションすると、即時の瞬間冷凍、及び凍結前のより長時間のインキュベーションの両方と比較して、最も生存率の高い細胞が得られた。図9は、21日目のREP TVCの結果を示す。凍結プロトコルは、プレREP培養の初期の生存率に影響を与える。さらなる機能は、IFN-γ分泌を測定することによって評価され、図10に概括される。貯蔵培地中で最初に30分間インキュベートした凍結腫瘍組織から拡大培養したTILは、最高レベルのIFN-γを発現した。細胞表現型パネルで評価された全てのマーカー(表29を参照)は、凍結腫瘍組織から産生したTILが新鮮腫瘍組織から産生したTILと同様の表現型を有することを示す。
[00915] 図11及び12は、主要なステップの概要を示し、この例示的な実験で比較した細胞集団間の違いを強調している。
[00916] 図13~23は、3~5人の患者における新鮮腫瘍サンプルと凍結腫瘍サンプルのTIL表現型の特性評価の結果を示す。患者M1125は、液体窒素の気相で凍結する前に、瞬間冷凍及び2℃~8℃で30分及び60分のインキュベーションで試験し、他の全ての患者は、液体窒素の気相で凍結する前に、2℃~8℃で60分のインキュベーションで試験した。全体として、凍結腫瘍サンプルは、新鮮腫瘍サンプルと同等又はそれを超えるパフォーマンスを示した。
実施例8.腫瘍凍結保存プロセス。
[00917] 腫瘍は、以下のプロセスに従って、本発明の例示的な実施形態において凍結保存されてもよい。腫瘍組織は無菌的に取り扱われ、プロセシングを通して汚染のない状態が維持されなければならない。
[00918] 組織を患者から取り出した後、必要に応じて、ホールピペットでの滴下によってハンクス平衡塩類溶液(HBSS)を組織に添加して湿潤状態に保たなければならない。腫瘍は無菌的に蓋付きの滅菌検体容器に入れられ、切除のために病理に送られる場合は、手術室の無菌表面又は層流フードに移される。滅菌ピンセット及び滅菌メス又ははさみを使用して、各現場で指定された切除医又は経験のある病理医が腫瘍をトリミングして、無関係の非腫瘍組織又は壊死組織を除去する必要がある。出血性、液性及び壊死性の組織は、可能な限り排除すべきである。医師又は病理医は、組織が生存可能で、非出血性で、壊死がなく、最小サイズの仕様が満たされていることを確認するために、切除された標本を評価する必要がある。可能であれば、組織は色素の不均一性を有するべきである。
[00919] 腫瘍が少なくとも1.5cmの直径を有する場合、それを半分に切断して、比較のために凍結標本と新鮮標本の両方を提供してもよい。トリミングされた腫瘍の半分を、ゲンタマイシン及びアンホテリシンを加えて4~8℃に維持されたHypothermosolの滅菌ボトルに入れる。蓋はしっかりとねじ込まなければならない。これにより、新鮮な検体が提供される。
[00920] 腫瘍の残りの半分は10×6mmの断片に断片化され、10mLの滅菌CryoStor(登録商標)10を含有する準備された滅菌15mLクライオバイアルに入れられる。6mmの断片が10個を超えて得られる場合は、10mLの滅菌CryoStor 10を含む追加の15mLクライオバイアルを使用する。蓋をしっかりとねじ込み、冷凍した検体容器を4℃で1時間置いてから、液体窒素で瞬間冷凍する。これにより、凍結検体が提供される。
[00921] 凍結腫瘍標本は、クライオシッパーの指示に従ってクライオシッパー内に梱包しなければならない。
実施例9.卵巣癌腫瘍からの16日間の凍結腫瘍拡大培養プロセス。
[00922] 小規模のTIL拡大培養プロセス(1/100スケール)を使用して、「新鮮」対照腫瘍サンプルと凍結腫瘍サンプルを試験した。凍結腫瘍サンプルは、上記の実施例7及び8で論じられた凍結保存プロセスに従って凍結された。プレREPは、1:10のフルスケールプレREPプロセスにG-Rex 10Mフラスコを使用して開始された。REPは、フルスケールREPプロセスの約1:100に相当する、G-Rex 5Mフラスコ中のプレREP産物の10%を使用して開始された。この実施例では、卵巣腫瘍サンプルを使用した。
[00923] 新鮮腫瘍の準備。直径3mmの新鮮な腫瘍断片6個を、ゲンタマイシンを補充した滅菌ハンクス平衡塩類溶液(HBSS)で洗浄した。約6,000IU/mLのrhIL-2を含有するCM1培地とともに、断片をG-Rex 10Mフラスコ(Wilson Wolf Mfg., New Brighton, MN)に入れた。これらの培養物を37℃のインキュベーター内で11日間インキュベートした。11日目に、プレREP細胞を回収し、REPは、G-Rex 5Mフラスコ(Wilson Wolf Mfg., New Brighton, MN)内の3,000IU/mLのrhIL-2及び30ng/mLのOKT-3を含有するCM2培地中で、プレREP TILの10%を50×106のPBMCフィーダー細胞と共培養することによって開始した。16日目に、培養物を10×106個以下の細胞を含有するG-Rex 5Mフラスコに分割した。分割培養物を、3,000IU/mLのrhIL-2を含有するCM4培地中でさらに6日間インキュベートした。22日目に、CryoStor10(Biolife, USA)を使用して細胞を回収し、凍結した。
[00924] 凍結腫瘍の調製-早期REP方法1(「ER-1」)。直径2~3mmの凍結腫瘍断片6個を解凍し、ゲンタマイシンを補充した滅菌ハンクス平衡塩類溶液(HBSS)で洗浄した。約6,000IU/mLのrhIL-2を含有するCM1培地とともに、断片をG-Rex 10Mフラスコ(Wilson Wolf Mfg., New Brighton, MN)に入れた。これらの培養物を37℃のインキュベーター内で5日間インキュベートした。5日目に、プレREP細胞を回収し、REPは、G-Rex 5Mフラスコ(Wilson Wolf Mfg., New Brighton, MN)内の3,000IU/mLのrhIL-2及び30ng/mLのOKT-3を含有するCM2培地中で、プレREP TILの10%を25×106又は50×106のPBMCフィーダー細胞と共培養することによって開始した。10日目に、培養物を10×106個以下の細胞を含有するG-Rex 5Mフラスコに分割した。分割培養物を、3,000IU/mLのrhIL-2を含有するCM4培地中でさらに6日間インキュベートした。16日目に、CryoStor10(Biolife, USA)を使用して細胞を回収し、凍結した。
[00925] 凍結腫瘍の調製-早期REP方法2(「ER-2」)。直径2~3mmの凍結腫瘍断片6個を解凍し、ゲンタマイシンを補充した滅菌ハンクス平衡塩類溶液(HBSS)で洗浄した。約6,000IU/mLのrhIL-2を含有するCM1培地とともに、断片をG-Rex 10Mフラスコ(Wilson Wolf Mfg., New Brighton, MN)に入れた。これらの培養物を37℃のインキュベーター内で3日間インキュベートした。3日目に、プレREP細胞を回収し、REPは、G-Rex 5Mフラスコ(Wilson Wolf Mfg., New Brighton, MN)内の3,000IU/mLのrhIL-2及び30ng/mLのOKT-3を含有するCM2培地中で、プレREP TILの10%を25×106又は50×106のPBMCフィーダー細胞と共培養することによって開始した。9日目に、培養物を10×106個以下の細胞を含有するG-Rex 5Mフラスコに分割した。分割培養物を、3,000IU/mLのrhIL-2を含有するCM4培地中でさらに7日間インキュベートした。16日目に、CryoStor10(Biolife, USA)を使用して細胞を回収し、凍結した。
[00926] 図24に、これら3つの拡大培養方法を比較したフローチャートを示す。結果を以下の表33に示す。ER-1及びER-2方法の両方を使用したTILの拡大培養は、新鮮腫瘍サンプル方法GEN2を使用した場合と比較して、はるかに大きなREPの拡大倍数をもたらした。
[00927] 実施例10:他の腫瘍タイプによる16日間の凍結腫瘍拡大培養プロセス。
[00928] 実施例9に開示されるプロセスは、以下の癌タイプ:黒色腫、肺、子宮頸部、及び頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)、の少なくとも2人の患者から収集された腫瘍サンプルを用いて実施される。拡大培養プロセスは、ER-1及びER-2方法について上記で説明したのと実質的に同じ方法で、各癌タイプに対して実施される。データは上記のように収集される。
[00929] 実施例11:限定培地を使用した16日間の凍結(Frozer)腫瘍拡大培養プロセス。
[00930] 実施例9に開示されるプロセスは、以下の癌タイプ:黒色腫、肺、子宮頸部、頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)、及び卵巣、の少なくとも2人の患者から収集された腫瘍サンプルを用いて実施されるが、CM1及びCM2培地を、本発明による限定培地(例えば、3%CTS(商標)細胞血清代替物を含むCTS(商標)OpTmizer(商標)T細胞拡大培養SFM(ThermoFisher Scientific)及び55mMの2-メルカプトエタノール)で置き換える。
[00931] 実施例12:OMNI C3(商標)培養バッグ及びEXP-PAK(登録商標)バイオ容器を使用した16日間の凍結腫瘍拡大培養プロセス。
[00932] 実施例9に開示されるプロセスは、以下の癌タイプ:黒色腫、肺、子宮頸部、頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)、及び卵巣、の少なくとも2人の患者から収集された腫瘍サンプルを用いて実施されるが、GRexガス透過性容器をOMNI C3(商標)培養バッグ(Lampire Biological Laboratories)又はEXP-PAK(登録商標)細胞拡大培養バイオ容器(Charter Medical)のいずれかで置き換える。OMNI C3(商標)培養バッグはプレREP/第1の拡大培養段階で代用され、EXP-PAK(登録商標)バイオ容器はREP/第2の拡大培養段階で代用される。
[00933] 実施例13:限定培地、OMNI C3(商標)培養バッグ及びEXP-PAK(登録商標)バイオ容器を使用した16日間の凍結腫瘍拡大培養プロセス。
[00934] 実施例9に開示されるプロセスは、以下の癌タイプ:黒色腫、肺、子宮頸部、頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)、及び卵巣、の少なくとも2人の患者から収集された腫瘍サンプルを用いて実施されるが、CM1及びCM2培地を、本発明による限定培地(例えば、CTS(商標)OpTmizer(商標)T細胞拡大培養SFM、ThermoFisher)で置き換え、GRexガス透過性容器をOMNI C3(商標)培養バッグ(Lampire Biological Laboratories)又はEXP-PAK(登録商標)細胞拡大培養バイオ容器(Charter Medical)のいずれかで置き換える。OMNI C3(商標)培養バッグはプレREP/第1の拡大培養段階で代用され、EXP-PAK(登録商標)バイオ容器はREP/第2の拡大培養段階で代用される。