JP7659265B2 - Pc緊張材の接続具 - Google Patents
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Description
そこでは、十数メートルから数十メートルの区間の両端に設置した強固な反力体間に、複数の型枠及び所定長のPC緊張材が配置・利用されるが、このときPC緊張材と緊張装置との連結や、PC緊張材同士の連結が必要となる。
このように、接続具から高強度鉄筋を取り外すこと、楔と高強度鉄筋を取り外すことを容易にすることが可能なPC緊張材の接続具が望まれていた。
そして、PC緊張材は、前記筐体部の一端部側と他端部側で、軸方向が一致している状態で配置されていることが好ましい。これにより、軸方向が一致して、接続ができることになり、PC緊張材に加わる緊張を軸方向でズレ等が生じず緊張させることができる。
このように、楔体は、周方向に分割された複数の分割体からなるので、楔体の刃形部がPC緊張材に噛み込んでいても、PC緊張材から各分割体を個別に剥がすことが容易に可能である。
また、PC部材の製造時に、PC緊張材とPC緊張材の連結や、PC緊張材と螺合ホルダーに取り付けられたねじ鉄筋材との連結、解体が容易になる。また、PC緊張材の接続具の組立、解体を簡便に行うことが可能となるため、接続部の強度を確保しつつPC部材の製造時間の短縮と製造コストの削減を図ることが可能となる。
このように、セット治具は、楔体の遊びを取り除き、セットロスを減少させることができるため、製造されるPC部材の品質を確保できる。
そして、図2に示すように、筐体部10は、中空部11と、開口部12と、楔体ホルダー設置部13、楔体配置台50とを備えている。
本実施形態の開口部12は、中空部11の一部(本例では上部側)を略長方形に切り欠いて構成され、大気に解放されて形成されている。
すなわち、本実施形態では、楔体ホルダー部20の雄ねじ部24が螺合できるように、楔体ホルダー設置部13の内周には、雌ねじ部13bが螺設されている。この雌ねじ部13bの大きさは、楔体ホルダー部20の雄ねじ部24に合わせて形成されるが、本実施形態では長さが40mm程度であり、内空径が50mm程度である。
また、セット治具設置面50bは筐体部10の側方下部側で、上記楔体嵌入溝50aより上方に形成されている。
楔体30は、中空部11の位置で、PC緊張材Tと連結された後、楔体嵌入溝50aを滑りながら楔体嵌入口23aまで移動され、テーパー部23bに嵌入される。
楔体嵌入溝50aは、楔体30の大きい方の外径と、ほぼ一致しているが、楔体30が摺動できるように、楔体30の大きい方の外径より、若干大きく形成されている。
そして、楔体ホルダー部20は、円筒状に形成され、PC緊張材挿通口22から20mm程度の部分は、ねじ切りがされていない摘み部25となっている。
この摘み部25に連続して雄ねじ部24が形成され、この雄ねじ部24が前述した楔体ホルダー設置部13に形成された雌ねじ部13bと螺合できるように構成されている。
それぞれの楔体ホルダー部20は、筐体部10の両端部で楔体ホルダー設置部13と螺着され、楔体ホルダー部20は筐体部10と一体に取着される。
そして、楔体装着孔23は、楔体嵌入口23aと、楔体嵌入口23aからPC緊張材挿通口22に向けて縮径するテーパー部23bとなっている。テーパー部23bは、楔体30を嵌合する部分で、楔体装着孔23の内壁面に設けられている。そして、テーパー部23bの内壁形状は、楔体30の外形状と略一致している。
また、Oリング固定溝35は、径の大きいほうの分割体30a、30b、30cの端部側の外周に形成されている。
すなわち、図5Bに示すように、本実施形態の分割体30a、30b、30cは、楔体30を周方向に3分割したものであり、分割体30a、30b、30cの周方向端面を当接させることにより、楔体30が構成されている。
図5A(a)に示すように、組み立てた状態(全体)の楔体30は、図4で示す楔体ホルダー部20のテーパー部23bに整合して、縮径した円錐状に形成されている。
なお、本実施形態の楔体30の長手方向の長さは、50mm、拡径部分の外径は、29.8mmである。
図5Bに示すように、PC緊張材Tが、楔体30の縮径部側からPC緊張材貫通孔33に挿入され、分割体30a、30b、30cは、楔体連結用Oリング34部分を基点として分離し、PC緊張材貫通孔33が拡径する。図5A(b)に示すように、PC緊張材貫通孔33が拡径し、3分割体30a、30b、30cの端面には、軸方向に隙間部36が生じる。
楔体連結用Oリング34は、高強度鉄筋の直径が13mmの楔体連結用Oリング34か、高強度鉄筋の直径が16mmの楔体連結用Oリング34かを区別するために、サイズ別に楔体連結用Oリング34の色分けをするとよい。
本実施形態の馬蹄形空間部41は、セット治具40の一端部側と他端部側(つまり両端部側)に形成されている。
図6Bに示すように、セット治具40が、開口部12から中空部11の所定位置に装着されるとPC緊張材Tは馬蹄形空間部41に規制され、PC緊張材Tは軸方向に直線的に位置される。
楔体押圧部42の大きさは、縦方向が40mmであり、横方向が40mmであり、厚さは、上端部側が17mm、下端部側が10mmである。
押圧部42aの大きさは、縦方向が20mmであり、横方向が20mmであり、厚さは17mmである。
連結部43(打撃部)は、セット治具40を装着するときに上部から打撃し楔体30を押圧嵌入する際に使用されると共に、セット治具40を移動させる際の持ち手部分(把持部)としても使用される。
そして、PC緊張材Tは、反力体70間に掛け渡されて、ジャッキ80が備えられた緊張側の反力体70と、反力受け側の反力体70とに固設される。
この場合に、PC緊張材Tの長さに応じて、PC部材の型枠90の外側の所定位置に所定数量のPC緊張材Tの接続具1が備えられる。そして、対向するPC緊張材Tの端部がPC緊張材Tの接続具1に接続され、PC緊張材Tは軸方向に連結される。
次に、図7A(c)~(e)で示すように、挿入したPC緊張材Tに、開口部12側から楔体30を装着する(図7B(c)、(d))。このとき、図5A(b)のように、楔体30とPC緊張材Tが、組み付け状態となる。そして、楔体30をPC緊張材Tの所定位置に配置したら(図7B(e))、PC緊張材TをPC緊張材挿通孔21側に引き、楔体装着孔23に挿着する。
次に、セット治具40を開口部12から中空部11へ配置する、このとき、楔体30の間に、押圧部42aが位置し、楔体30を押圧できるように、テーパー部42bが、先に楔体30間に入り、楔体30を押圧する。そして、セット治具40を挿着するときに、連結部43(打撃部)の上部からハンマー等で打撃し楔体30を押圧嵌入する(図7D(l)(m))。
PC緊張材Tに緊張力が導入された後、型枠90内にコンクリートが打設され、コンクリートが所定強度を発現した段階で、型枠90を脱型し、緊張力は開放される。
その後、一端部側の外側で切断された一方のPC緊張材Tの端部に打撃力が加えられ、一方のPC緊張材Tを嵌合した一端部側の楔体30は、テーパー部23bから取り外される(図9B(h)~図9C(l))。
そして、PC緊張材Tの接続具1を構成する筐体部10、楔体ホルダー部20、楔体30、セット治具40等は、汚れ落とし等の清掃がなされ、油が塗布される。
次に、PC緊張材Tの接続具1の第2実施形態について、図10~図13に基づいて説明する。この実施形態では、PC緊張材の接続具101を構成する筐体部10の一端側に楔体ホルダー部20、他端側に螺合ホルダー部120で構成された例を示すものである。
なお、以下の説明においては、上述した実施形態と同様の内容には、同一の符号を付してその説明を省略する。
螺合ホルダー部120は、図10及び図11で示すように、筐体部10の一端部に形成された楔体ホルダー部20と反対側の端部(他端部)側の螺合ホルダー設置部113に螺着させたものである。そして、螺合ホルダー部120は、筐体部10と一体に取着されており、前記実施形態と異なり、鉄筋材の外周面にねじ加工が施されたねじ鉄筋などを固着するように構成される。
そして、図11に示すように、ねじ鉄筋材100Tの雄ねじ部100Taは、螺合ホルダー部120の雌ねじ部121aに螺合される。
ねじ鉄筋材100Tは螺合ホルダー部120に螺合されているため、セット治具40が装着されてもねじ鉄筋材100Tの長手方向の位置は変化しない。そして、ねじ鉄筋材100Tと他端部側の押圧部42aとが、一端部側の楔体30を押圧嵌入するための当接面となる。
ねじ鉄筋材100Tの接続具101の反力体70側の螺合ホルダー部120には、ねじ鉄筋材100Tが接続され、ねじ鉄筋材100Tの接続具101の型枠90側の楔体ホルダー部20には、PC緊張材Tが接続される。そして、ねじ鉄筋材100Tと、PC緊張材Tとは、軸方向で連結される。
ねじ鉄筋材100Tの接続具101は、反力体70と、反力体70に最も近接している型枠90と、の間に備えられる。ねじ鉄筋材100Tの接続具101の反力体70側にはねじ鉄筋材100Tが接続され、ねじ鉄筋材100Tの接続具101の型枠90側にはPC緊張材Tが接続される。
まず、PC緊張材Tが筐体部10の一端部側の外側で切断され、セット治具40を開口部12から抜去する。
その後、反力体70の外側に配設されたねじ鉄筋材100Tの固定用ナット70aと固定板70bを取り外す。
そして、ねじ鉄筋材100Tは、反力体70の高さ方向の略中央部に形成されたねじ鉄筋材100Tの貫通孔70cを介して、反力体70の外側に引き抜かれる。
上記の実施形態では、筐体部10が円筒状の場合について説明したが、筐体部10の形状は円筒状に限定されるものではなく、角柱状など任意の形状が可能である。
10 筐体部
11 中空部
12 開口部
13 楔体ホルダー設置部
13b 雌ねじ部
20 楔体ホルダー部
21 PC緊張材挿通孔
22 PC緊張材挿通口
23 楔体装着孔
23a 楔体嵌入口
23b テーパー部
24 雄ねじ部
25 摘み部
30 楔体
30a 30b 30c 分割体
32 刃形部
33 PC緊張材貫通孔
34 Oリング
35 Oリング固定溝
36 隙間部
40 セット治具
41 馬蹄形空間部
42 楔体押圧部
42a 押圧部
42b テーパー部
43 連結部(打撃部)
50 楔体配置台
50a 楔体嵌入溝
50b セット治具設置面
60 筐体転倒防止部
70 反力体
70a 固定用ナット
70b 固定板
70c 貫通孔
80 ジャッキ
90 型枠
100T ねじ鉄筋材
100Ta 雄ねじ部
101 接続具
113 螺合ホルダー設置部
120 螺合ホルダー部
121 ねじ鉄筋挿通孔
121a 雌ねじ部
122 ねじ鉄筋挿通口
T PC緊張材
Claims (6)
- PC緊張材を連結するためのPC緊張材の接続具であって、
前記接続具は、本体を構成する中空部を備えた筐体部と、前記筐体部の一端部側と他端部側の少なくとも一方に楔体を保持する楔体ホルダー部と、前記楔体ホルダー部に配置され前記PC緊張材を保持する前記楔体と、前記楔体を押圧するセット治具とから構成され、
前記筐体部は、前記楔体ホルダー部と連通する前記中空部と、前記中空部の一部に形成される大気に開放された開口部と、前記楔体ホルダー部を装着する楔体ホルダー設置部と、を備え、
前記セット治具は、両端部の少なくとも一端部側に形成された押圧部と、該押圧部には前記PC緊張材を配置できる配置部と、前記押圧部間を接続する連結部と、を備え、
前記筐体部の開口部から前記セット治具を配置するときに、前記セット治具の配置部に前記PC緊張材を位置させて装着し、前記セット治具の前記押圧部によって、前記楔体が、前記PC緊張材を保持した状態で、前記楔体ホルダー部へ押圧可能となっていることを特徴とするPC緊張材の接続具。 - 前記PC緊張材は、前記筐体部の一端部側と他端部側で、軸方向が一致している状態で配置されていることを特徴とする請求項1記載のPC緊張材の接続具。
- 前記楔体ホルダー部は、前記楔体ホルダー部の一端部側に設けられるPC緊張材挿通孔と、前記楔体ホルダー部の他端部側に設けられる楔体装着孔と、前記PC緊張材挿通孔側に形成された摘み部と、該摘み部に連続して外周部に形成された雄ねじ部と、を備えてなることを特徴とする請求項1又は2に記載のPC緊張材の接続具。
- 前記楔体は、周方向に分割された複数の分割体と、該分割体の内面に形成された刃形部と、複数の前記分割体で形成される前記PC緊張材を挿通するPC緊張材貫通孔と、前記分割体を一体化する楔体連結具と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のPC緊張材の接続具。
- 前記セット治具の前記押圧部には、前記PC緊張材を配置できる配置部を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のPC緊張材の接続具。
- 前記押圧部は、楔体押圧の面より、自由端側が前記連結部側に向けてテーパー状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載のPC緊張材の接続具。
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2021
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