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JP7659517B2 - パワーコンディショナ及び電力系統運用システム - Google Patents
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JP7659517B2 - パワーコンディショナ及び電力系統運用システム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、パワーコンディショナ及び電力系統運用システムに関する。
太陽光発電等の自然エネルギーを用いた発電装置は、同期発電機のように回転を電力に変換する機構を有しない。このため、太陽光をはじめとする再生可能エネルギー発電や蓄電システム等の非同期電源において、同期発電機の慣性を模擬する制御を取り込んだ、例えば、仮想同期発電機 (VSG: Virtual Synchronous Generator) といったパワーコンディショナ (PCS: Power Conditioning System) がある。この PCS においては、従来の電流源的な動作を実行する系統追従型 (GFL: Grid Following Control) インバータに対して、電圧源的な動作を実行する系統形成型 (GFM: Grid Forming Control) インバータと呼ばれる制御方法がある。慣性を供給する VSG 制御や電源電圧的に振る舞う GFM 制御は、系統安定化に寄与する。
火力発電等に利用される同期発電機は、定格電流の 1.5 倍に相当する電流に最低 30 秒程度耐えるものもある。系統事故時において、同期発電機から定格を超える無効電流を供給することで、事故中の電圧を確保することができる。また、系統事故の検出には、同期発電機から供給される事故電流で保護リレーを動作させる。しかしながら、 VSG や、 GFM 制御を行う PCS は、定格電流を大きく超える電流を流すことができないという問題がある。
Matevosyan, J.; Badrzadeh, B.; Prevost, T.; Quitmann, E.; Ramasubramanian, D.; Urdal, H.; Huang, S.H.; Vital, V.; O’Sullivan, J.; Quint, R, Grid-Forming Inverters: Are They the Key for High Renewable Penetration?, IEEE Power and Energy Magazine, Volume: 17, Issue: 6, Nov.-Dec. 2019.
一実施形態は、異常時に適切な電力を確保するパワーコンディショナ及び電力系統運用システムを提供する。
一実施形態によれば、パワーコンディショナは、制御回路を備える。前記制御回路は、電力制御モードを、慣性力に基づかない動作を実行する第 1 モードと、慣性力に基づく動作を実行する第 2 モードと、のいずれかに切り替えることが可能であり、前記第 1 モードにおいて、第 1 定格にしたがった出力制御をし、前記第 2 モードにおいて、前記第 1 定格とは異なる第 2 定格にしたがった出力制御をする。
一実施形態に係る PCS 及び電力系統運用システムを模式的に示す図。 一実施形態に係る PCS の制御の一部を示すフローチャート。 一実施形態に係る PCS の制御の一部を示すフローチャート。 一実施形態に係る PCS の制御の一部を示すフローチャート。 一実施形態に係る PCS の制御の一部を示すフローチャート。 一実施形態に係る PCS の制御の一部を示すフローチャート。 一実施形態に係る PCS の制御の一部を示すフローチャート。 一実施形態に係る PCS の制御の一部を示すフローチャート。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。本開示において、「以上」「以下」及びこれらに類する比較を示す用語が用いられることがあるが、これらの用語は、それぞれ矛盾しない範囲において、「より高い」「より低い」等と適宜読み替えることができる。逆も同様であり、「より高い」「より低い」の用語は、「以上」「以下」と読み替えてもよい。
図1は、一実施形態に係るパワーコンディショナ (以下、 PCS と記載する) 及び電力系統運用システムの一例を模式的に示す図である。PCS 4 は、電力変換部 10 と、制御部 12 と、表示部 14 と、操作部 16 と、通信部 18 と、を備える。電力系統運用システム 1 は、広義の意味において、 PCS 4 に接続されるマイクログリッド 20 を含む電力系統 2 と、蓄電装置 3 とのいずれか一方を含んでもよい。
制御部 12 は、電力系統運用システム 1 の制御を実行する。制御部 12 は、例えば、電力系統運用システム 1 において出力電力を制御する。制御部 12 は、例えば、図示しない処理回路 (制御回路) と、記憶回路とを備えている。処理回路が汎用回路である場合、制御部 12 は、ソフトウェアによる情報処理がハードウェア資源である処理回路を用いて具体的に実現される。この場合、記憶回路は、処理回路が情報処理を実現するプログラム等を格納していてもよい。すなわち、本開示における制御部 12 の動作は、制御回路の動作として読み替えることが可能である。
電力変換部 10 は、 DC/AC インバータ 100 と、 DC/DC コンバータ 102 と、を備え、電力を変換して出力する。電力変換部 10 は、例えば、擬似的な慣性力に基づかずに電力系統 2 へと出力する電力を生成する第 1 動作と、擬似的な慣性力に基づいて電力系統 2 へと出力する電力を生成する第 2 動作と、を実行可能なデバイスである。
DC/AC インバータ 100 は、直流電流を交流電流へと変換して出力する。 DC/DC コンバータ 102 は、直流電流を電圧値に変換して出力する。電力変換部 10 は、これらのインバータ及びコンバータを用いることで、再生可能エネルギーに基づいて蓄電装置 3 に蓄電されている電力を交流電流に変換して電力系統 2 のマイクログリッド 20 へと必要に応じて出力することができる。別の例として、蓄電装置 3 の代わりに、太陽光発電、風力発電などの再生可能エネルギーの発電装置を接続してもよい。
本実施形態においては、 PCS 4 として、制御部 12 と、電力変換部 10 を備える。 PCS 4 は、限定されない別の一例として、少なくとも、制御部 12 と、電力変換部 10 の DC/AC インバータ 100 と、を備える形態であってもよい。また、 PCS 4 は、限定されない別の一例として、表示部 14 、操作部 16 及び通信部 18 を備える形態であってもよい。
制御部 12 は、電力系統の状態に基づいた上位制御部からの指令に基づいて、電力変換部 10 の動作を切り替える制御をする。制御部 12 は、電力変換部 10 における第 1 動作を実行する電力制御モードである第 1 モードと、第 2 動作を実行する電力制御モードである第 2 モードとを適切なタイミングで切り替えて電力変換部 10 からの出力を制御する。
第 1 モードは、慣性力に基づかない第 1 動作を実行する電力制御モードであり、電力変換部 10 において、系統安定化制御を実行しないモードである。電力変換部 10 は、第 1 モードの制御がされる場合、出力電流を制御する電流制御方式、例えば、 GFL にしたがって制御を実行する。第 1 モードにおいて、制御部 12 は、定格が第 1 定格となる制御を実行する。
第 2 モードは、慣性力に基づいた第 2 動作を実行する電力制御モードであり、電力変換部 10 において、系統安定化制御を実行するモードである。電力変換部 10 は、第 2 モードの制御がされる場合、出力電圧を制御する電圧制御方式、例えば、 VGS 制御、 GFM 、 Frequency - Watt 制御、 Volt - Watt 制御、 Volt - var 制御、 Dynamic Volt - var 制御の少なくとも 1 つにしたがって PCS の定格を変更する。例えば、電力変換部 10 は、第 2 モードにおいて、上記のうち単体の制御により電力を出力してもよいし、例えば、 VGS 制御及び GFM 制御といった 2 以上の矛盾しない範囲における制御により電力を出力してもよい。第 2 モードにおいて、制御部 12 は、定格が第 2 定格となる制御を実行する。
ここで、 Frequency - Watt 制御は、系統周波数により有効電力出力を変更する周波数-有効電力制御である。 Volt - Watt 制御は、電圧-有効電力制御である。 Volt - var 制御 は、電圧-無効電力制御である。 Dynamic Volt - var 制御は、動的無効電力サポート制御である。これらの擬似的に慣性を生成する制御が第 2 モードにおいて実行される。
一例として、第 1 定格は、第 2 定格よりも高い電力又は電流を示す。望ましくは、第 1 定格は、第 2 定格の 1.5 倍以上の値である。さらに望ましくは、第 1 定格は、第 2 定格の 1.5 倍よりも安全性を確保した最小値分だけ高い値である。この 1.5 倍は、 JIS C 4034-1:1999 、 JEC-2100-2008 の規格に基づいた日本国内における最適値であり、法律又は規格の異なる国においては、この倍率は、望ましくは、当該国における法律又は規格等に基づいた最適値が選択されてもよい。
表示部 14 は、制御部 12 における制御の状態を閲覧可能なユーザインタフェースである。表示部 14 は、例えば、ディスプレイを備える。
操作部 16 は、ユーザが制御部 12 に指示することが可能なユーザインタフェースである。操作部 16 は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン等を備える。
通信部 18 は、制御部 12 において情報の送受信を行うインタフェースである。
上位制御部からの指令は、制御部 12 に直接的に通信部 18 を介して入力されてもよいし、操作部 16 からユーザが入力するものであってもよい。
(第 1 実施形態)
図2は、一実施形態に係る電力系統運用システム 1 における制御部 12 の処理を示すフローチャートである。
上位制御系は、電力の供給情報、天候、事故発生等の状況を確認し、電力系統運用システム 1 へと慣性力を用いる/用いない旨の要求と、有効電力指令値又は無効電力指令値のうち少なくとも一方の指令値と、を制御部 12 へと送信する (S10)。制御部 12 は、上位制御系から上記の要求と指令値と、を受信する。上位制御系が図1の通信部 18 を介してこれらの情報を制御部 12 へと送信してもよいし、ユーザが操作部 16 を介して入力することで制御部 12 へとこの情報を入力してもよい。
上位制御系は、上記の要求のみ、又は、上記の指令値のみを制御部 12 へと送信することもできる。制御部 12 は、受信した要求のみ、又は、指令値のみに基づいて、モード、定格を以下の処理により切り替えることもできる。
制御部 12 は、上位制御系から受信した要求が、慣性力ありで制御するか、慣性力なしで制御するか、を判定する (S20) 。
要求が慣性力なしである場合 (S20: なし) 、制御部 12 は、 PCS 4 からの出力を第 1 モードに設定して制御する (S21) 。このように、制御部 12 は、慣性力なしの要求を受信すると、系統安定化制御を行わない第 1 モードを選択する。
要求が慣性力ありである場合 (S20: あり) 、制御部 12 は、 PCS 4 からの出力を第 2 モードに設定して制御する (S21) 。このように、制御部 12 は、慣性力ありの要求を受信すると、系統安定化制御を行う第 2 モードを選択する。
制御部 12 は、第 1 モード/第 2 モードの設定後、慣性力の有無と、出力及び定格の値を上位制御系に通知する (S23) 。また、制御部 12 は、現在の電力制御モードを上位制御系へと通知してもよい。
図3は、図2の第 1 モード (S21) の処理の詳細を示すフローチャートである。
制御部 12 は、第 1 モードで制御することを決定すると、現在の電力制御モードを確認する (S210) 。制御部 12 は、現在の電力制御モードが第 1 モード (慣性力なし制御) である場合 (S210: 第 1 モード) 、第 1 モードの制御を維持する (S211) 。
制御部 12 は、現在の電力制御モードが第 2 モード (慣性力あり制御) である場合 (S210: 第 2 モード) 、電力制御モードを第 1 モードへと移行して切り替える (S212) 。
制御部 12 は、第 1 モードへ移行した後、有効電力指令値又は無効電力指令値のうち少なくとも一方の指令値が第 1 定格よりも高いか否かを判定する (S213) 。換言すると、有効電力指令値及び無効電力指令値の双方が第 1 定格以下であるか否かを判定する。
制御部 12 は、指令値の双方が第 1 定格以下である場合には (S213: YES) 、指令値を定格とした電力/電流を出力する制御をする (S214) 。
制御部 12 は、指令値の少なくとも一方が第 1 定格より高い場合には、 (S213: NO) 、第 1 定格にしたがった電力/電流を出力する制御をする (S215) 。
このように、制御部 12 は、第 1 モードで制御する場合において、第 1 定格を超えない定格にしたがった電力出力の制御を行う。
図4は、図2の第 2 モード (S22) の処理の詳細を示すフローチャートである。
制御部 12 は、第 2 モードで制御することを決定すると、現在の電力制御モードを確認する (S220) 。制御部 12 は、現在の電力制御モードが第 2 モード (慣性力あり制御) である場合 (S220: 第 2 モード) 、第 2 モードの制御を維持する (S221) 。
制御部 12 は、現在の電力制御モードが第 1 モード (慣性力なし制御) である場合 (S220: 第 1 モード) 、電力制御モードを第 2 モードへと移行して切り替える (S222) 。
制御部 12 は、第 2 モードへ移行した後、有効電力指令値又は無効電力指令値のうち少なくとも一方の指令値が第 2 定格よりも高いか否かを判定する (S223) 。換言すると、有効電力指令値及び無効電力指令値の双方が第 2 定格以下であるか否かを判定する。
制御部 12 は、指令値の双方が第 2 定格以下である場合には (S223: YES) 、指令値を定格とした電力/電流を出力する制御をする (S224) 。
制御部 12 は、指令値の少なくとも一方が第 2 定格より高い場合には、 (S223: NO) 、第 2 定格にしたがった電力/電流を出力する制御をする (S225) 。
なお、より安定した処理を実行するため、 S222 の処理を、 S224 の処理又は S225 の処理の後に行ってもよい。すなわち、制御部 12 は、定格の値を安全な値に設定した上で、第 2 モードへと移行して系統安定化制御を実行してもよい。
このように、制御部 12 は、第 2 モードで制御する場合において、第 2 定格を超えない定格にしたがった電力出力の制御を行う。第 2 定格は、上述したように例えば、第 1 定格の 2 / 3 倍以下の値であってもよい。このような第 2 定格を設定することで、第 2 モードにおいて、定格である第 2 定格の 1.5 倍の電流出力に十分耐えうることが可能となる。
図2~図4のフローチャートにしたがうと、制御部 12 は、第 1 モードによる制御実行中に安定化制御を行う要求を受信した場合に、電力制御モードを第 1 モードから第 2 モードへと切り替え。同様に、制御部 12 は、第 2 モードによる制御実行中に安定化制御を行わない要求を受信した場合に、電力制御モードを第 2 モードから第 1 モードへと切り替える。
図2の S23 に示すように、制御部 12 は、モードを切り替えたことを上位制御系へと通知する。特に、系統事故等の異常が発生 (第 2 モードへ切り替え) した後に第 2 モードから第 1 モードへと移行する場合に、制御部 12 は、上位制御系へと平常運用モードである第 1 モードへと切り替えたことを通知する。このような通知をすることで、異常が発生した場合に、上位制御系は速やかに、制御部 12 へと異常時の運用モードへと制御を切り替える要求をすることができる。
以上のように、本実施形態によれば、第 2 モードにおいて定格を超える電流に対して一時的に耐えうる構成をすることができる。電力系統運用システム 1 は、例えば、第 2 モードにおいて第 2 定格の 1.5 倍程度である第 1 定格の出力に耐えうる回路構成を有している。このため、系統事故といった異常が発生した場合においても、電力系統運用システム 1 は、慣性力を用いない平常時の制御である第 1 モードから慣性力を用いる第 2 モードへと切り替え、かつ、素子破壊等の不具合が発生しない第 1 定格と同等の出力を維持することができる。
(第 2 実施形態)
図5は、一実施形態に係る PCS 4 の制御の一部を示すフローチャートである。図2の構成に加え、指令値と所定しきい値との比較処理が加わる。図2と同じ符号の処理は、特に断りがない限り同じ処理であるので説明を省略する。
制御部 12 は、第 2 モードに移行する前に、指令値と所定しきい値との比較をする (S24) 。ここで、所定しきい値は、第 1 定格よりも低い値である。所定しきい値は、例えば、 (第 1 定格) > 1.5 × (所定しきい値) を満たす値であってもよい。さらに、所定しきい値は、第 2 定格よりも高い値であってもよいし、第 2 定格と同じ値であってもよい。
制御部 12 は、指令値が所定しきい値以下である場合 (S24: YES) 、前述の実施形態と同様に、第 2 モードに電力制御モードを設定する (S22) 。
制御部 12 は、指令値が所定しきい値よりも高い場合 (S24: NO) 、系統安定化制御をしない第 1 モードに電力制御モードを設定する。
なお、 S20 と S24 の処理は、逆の順番であってもよい。制御部 12 は、指令値としきい値の比較をして第 1 モードにするか、モードが限定されない状態を選択し、モードが限定されない状態の場合に、系統安定化制御のあり/なしを判定してもよい。
以上のような処理により、本実施形態においては、系統事故時に、この所定しきい値を超えて、第 1 定格まで電流を流すことが可能となる。
本実施形態においては、前述の第 2 定格と所定しきい値を同等の値とすることができる。この場合、図4に示す第 2 モードの処理において、 S223 及び S225 の処理を省略して指令値を定格として制御をすることができる。第 2 モードにおいて第 2 定格を定義することなく、指令値に基づいた安全な状態で系統制御を実現することができる。すなわち、本実施形態における S22 の処理は、第 1 実施形態と同じ処理であってもよいし、 S223 及び S225 をしない処理であってもよい。
図6は、本実施形態に係る処理の別の例を示すフローチャートである。制御部 12 は、図2と同様のモード選択処理をし、第 2 モードの処理に入る前に、 S226 において指令値としきい値を比較して、第 1 モードに切り替える又は第 1 モードを維持するか、第 2 モードへ移行するかを選択してもよい。この場合も同様に、所定しきい値を適切に設定することで、第 2 モードにおいて第 1 定格を超える出力がされることがないので、 S223 及び S225 の処理はなくてもよい。もちろん、 S223 及び S225 の処理が排除されるものではなく、これらの処理を実行してもよい。
(第 3 実施形態)
図7は、一実施形態に係る PCS の制御の一部を示すフローチャートである。本形態では、制御部 12 は、第 1 モードから第 2 モードへ遷移する要求を上位制御系から受信した場合に、受信した指令値に基づいて第 2 定格を更新した上で第 2 モードへと移行する。所定しきい値は、第 1 定格よりも小さい値である。
制御部 12 は、図2の処理において系統安定化制御の要求を受けると、図7に示す S22 の処理を実行する。制御部 12 は、モードが第 1 モードであると判定すると (S220: 第 1 モード) 、指令値と所定しきい値とを比較する (S226) 。
指令値が所定しきい値以下である場合 (S226: YES) には、制御部 12 は、指令値を定格として(S227) 、第 2 モードへと移行する (S222) 。
指令値が所定しきい値よりも高い場合には、制御部 12 は、所定しきい値以下の値を定格として (S228) 、第 2 モードへと移行する (S222) 。
本実施形態によっても、系統安定化制御をする場合において、 PCS は、安全に運用できる定格電流を設定することが可能である。例えば、所定しきい値を第 1 定格の 2 / 3 と設定することで、第 2 モードにおいて定格の 1.5 倍の電流出力に耐えうる構成とすることができる。
(第 4 実施形態)
図8は、一実施形態に係る PCS の制御の一部を示すフローチャートである。本形態では、制御部 12 は、第 1 モードから第 2 モードへ遷移する要求を上位制御系から受信した場合に、受信した指令値により、第 2 モードへ移行しない場合を含む処理を実行する。所定しきい値については、前述の各実施形態と同様である。
制御部 12 は、第 2 モードへと遷移する要求を受け、かつ、現在のモードが第 1 モードで場合 (S220: 第 1 モード) 、指令値と所定しきい値とを比較する (S226) 。指令値 ≦ しきい値 (S226: YES) の場合、前述の実施形態のうちいずれかに準じた処理を実行する (例えば、 S227) 。
指令値が所定しきい値よりも高い場合 (S226: NO) 、制御部 12 は、上位制御系からの指示によらず、第 1 モードを維持する (S229) 。
本実施形態によっても、系統安定化制御を用いる運用をする場合において、適切に第 1 モード及び第 2 モードを選択することで、安全な運用を実行することが可能となる。
以上の各実施形態において、図1の電力変換部 10 は、上位制御システムからの仮想同期制御 (VGS 制御) 又は系統形成制御 (GFM) の指示のうち、少なくとも一方の指示を制御部 12 から受信し、この制御部 12 からの指示に基づいて電力の変換を実行する。
(実装例)
前述の各実施形態に係る PCS は、複数が同一の上位制御系に接続されていてもよい。また、上位制御系は、例えば、図1のマイクログリッド 20 に対応して備えられていてもよい。この場合、 PCS は、それぞれにおいて定格が異なっている場合がある。
上位制御系は、系統サポート機能、すなわち、第 1 モード及び第 2 モードの切り替え、又は、その他の系統切替の機能の有無によって、複数の PCS の定格が異なることに基づいて、有効電力指令値のそれぞれの PCS に対する配分を制御することもできる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1: 電力系統運用システム、
10: 電力変換部、
100: DC/AC インバータ、
102: DC/DC コンバータ、
12: 制御部、
14: 表示部、
16: 操作部、
18: 通信部、
2: 電力系統、
3: 蓄電装置、
4: PCS

Claims (13)

  1. 制御回路を備え、
    前記制御回路は、
    電力制御モードを、慣性力に基づかない動作を実行する第 1 モードと、慣性力に基づく動作を実行する第 2 モードと、のいずれかに切り替えることが可能であり、
    前記第 1 モードにおいて、第 1 定格にしたがった出力制御をし、
    前記第 2 モードにおいて、前記第 1 定格とは異なる第 2 定格にしたがった出力制御を
    前記第 1 モードは、出力電流を制御する電流制御方式であり、
    前記第 2 モードは、出力電圧を制御する電圧制御方式であり、
    前記第 1 定格は、前記第 2 定格よりも高い、
    パワーコンディショナ。
  2. 前記第 1 定格は、前記第 2 定格の 1.5 倍以上である、
    請求項1に記載のパワーコンディショナ。
  3. 前記制御回路は、前記第 1 モードにおいて、
    前記慣性力に基づく動作を行うための要求を受信した場合に、前記電力制御モードを前記第 1 モードから前記第 2 モードへと切り替える、
    請求項1又は請求項2に記載のパワーコンディショナ。
  4. 前記制御回路は、前記第 2 モードにおいて、
    前記慣性力に基づかない動作を行うための要求を受信した場合に、前記電力制御モードを前記第 2 モードから前記第 1 モードへと切り替える、
    請求項1から請求項3のいずれかに記載のパワーコンディショナ。
  5. 前記制御回路は、
    前記電力制御モードを前記第 2 モードから前記第 1 モードへと切り替えた場合に、切り替えたことを通知する、
    請求項4に記載のパワーコンディショナ。
  6. 前記制御回路は、
    有効電力指令値又は無効電力指令値のうち少なくとも一方の指令値を受信する、
    請求項1から請求項5のいずれかに記載のパワーコンディショナ。
  7. 前記制御回路は、前記第 1 モードにおいて、
    前記指令値が前記第 1 定格よりも高い場合に、前記第 1 定格にしたがった出力制御をし、
    前記指令値が前記第 1 定格以下である場合に、前記指令値にしたがった出力制御をする、
    請求項6に記載のパワーコンディショナ。
  8. 前記制御回路は、前記第 2 モードにおいて、
    前記指令値が前記第 2 定格よりも高い場合に、前記第 2 定格にしたがった出力制御をし、
    前記指令値が前記第 2 定格以下である場合に、前記指令値にしたがった出力制御をする、
    請求項6又は請求項7に記載のパワーコンディショナ。
  9. 制御回路を備え、
    所定しきい値を第 1 定格よりも低い値とし、
    前記制御回路は、
    電力制御モードを、慣性力に基づかない動作を実行する第 1 モードと、慣性力に基づく動作を実行する第 2 モードと、のいずれかに切り替えることが可能であり、
    有効電力指令値又は無効電力指令値のうち少なくとも一方の指令値を受信し、
    前記第 1 モードにおいて、前記第 1 定格にしたがった出力制御をし、
    前記指令値が、前記所定しきい値よりも高い場合に、前記電力制御モードを前記第 1 モードにする、
    前記第 1 モードは、出力電流を制御する電流制御方式であり、
    前記第 2 モードは、出力電圧を制御する電圧制御方式であって、第2定格にしたがった出力制御をするモードであり、
    前記第 1 定格は、前記第 2 定格よりも高い、
    パワーコンディショナ。
  10. 制御回路を備え、
    所定しきい値を第 1 定格よりも低い値とし、
    前記制御回路は、
    電力制御モードを、慣性力に基づかない動作を実行する第 1 モードと、慣性力に基づく動作を実行する第 2 モードと、のいずれかに切り替えることが可能であり、
    有効電力指令値又は無効電力指令値のうち少なくとも一方の指令値を受信し、
    前記第 1 モードにおいて、
    前記第 1 定格にしたがった出力制御をし、
    慣性力に基づく動作を行うための要求及び前記所定しきい値よりも高い前記指令値を受信した場合に、前記所定しきい値以下の値を第 2 定格とし、
    前記電力制御モードを前記第 2 定格にしたがった出力制御をする前記第 2 モードに切り替える、
    前記第 1 モードは、出力電流を制御する電流制御方式であり、
    前記第 2 モードは、出力電圧を制御する電圧制御方式であり、
    前記第 1 定格は、前記第 2 定格よりも高い、
    パワーコンディショナ。
  11. 制御回路を備え、
    所定しきい値を第 1 定格よりも低い値とし、
    前記制御回路は、
    電力制御モードを、慣性力に基づかない動作を実行する第 1 モードと、慣性力に基づく動作を実行する第 2 モードと、のいずれかに切り替えることが可能であり、
    有効電力指令値又は無効電力指令値のうち少なくとも一方の指令値を受信し、
    前記第 1 モードにおいて、前記第 1 定格にしたがった出力制御をし、
    前記第 1 モードにおいて、慣性力に基づく動作を行うための要求及び前記所定しきい値よりも高い前記指令値を受信した場合に、前記電力制御モードを前記第 2 モードに切り替えない、
    前記第 1 モードは、出力電流を制御する電流制御方式であり、
    前記第 2 モードは、出力電圧を制御する電圧制御方式であって、第2定格にしたがった出力制御をするモードであり、
    前記第 1 定格は、前記第 2 定格よりも高い、
    パワーコンディショナ。
  12. 電力変換部、をさらに備え、
    前記制御回路は、
    上位制御システムからの仮想同期制御又は系統形成型制御の指示のうち少なくとも一方の指示に従って、前記電力変換部を駆動する信号を出力し、
    前記電力変換部は、
    前記制御回路から受信した前記信号に基づいて、電力を変換する、
    請求項1から請求項11のいずれかに記載のパワーコンディショナ。
  13. 請求項1から請求項12のいずれかに記載のパワーコンディショナを少なくとも 1 つ含む、 1 又は複数のパワーコンディショナと、
    上位制御部と、
    を備え、
    前記上位制御部は、
    系統サポート機能の有無により、前記 1 又は複数のパワーコンディショナの定格が異なることにしたがって、有効電力指令値の配分を制御する、
    電力系統運用システム。
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