JP7659595B2 - プレスシステム及びプレスシステムの制御方法 - Google Patents
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Description
<プレスシステム>
図1は、本発明の実施形態に係るプレスシステム1の構成を示す概略斜視図である。図1にはワークの搬送方向及び上流、下流、前後方向、上下方向も示す。本実施形態のプレスシステム1は、ラインコントローラ10、リフタ100、水平フィーダ200、金型プレス装置(以下、「プレス装置」という)300、ワーク120の搬送装置であるロボット400を備えている。リフタ100、水平フィーダ200、プレス装置300、ロボット400は、プレス装置300の加工動作に連動して動作する。
リフタ100は、ワーク120を保持し、保持したワーク120を加工高さまで上昇させて水平フィーダ200によりワーク120が把持されるのを待機する。水平フィーダ200は、アーム240、アーム240の搬送方向の上流側に設けられたハンド210、アーム240の下流側に設けられたハンド220、テーブル230を有している。アーム240は搬送方向及び上下方向に移動することが可能である。ハンド210、220は、例えばエアによりワーク120を吸着して把持することができ、吸着を解除してワーク120を離すことができる。テーブル230はワーク120をハンド210からハンド220に渡すための一時的なワーク120の載置場所である。
図1のプレス装置300について、図2を用いて説明する。図2は、本実施形態のプレス装置300の構成を示す概略斜視図であり、例えば、一体型ストレートサイドフレーム型又はCフレーム型のプレス装置300の概略図である。図2には、ワーク120の搬送方向や搬送方向における上流(左)、下流(右)、上下方向、及び前後方向(正面、背面)も示している。プレス装置300は、筐体302の内外に、駆動モータ304(駆動手段)、伝達機構306、クランク軸308、コンロッド310、スライド312、ボルスタ322を有して構成される。また、プレス装置300は、コントローラ314、記憶部315、表示部316、入力部318、を有している。さらに、プレス装置300は、センサ324、ロータリーエンコーダ325、ギブ326を有している。なお、ギブはガイドギブまたはスライドガイドとも称す。
図3は、本実施形態のロボット400の構成を示す外観斜視図である。プレスシステム1が備えるロボット400は、例えば多関節型のロボットである。ロボット400は、支持台410、回転部420、第1アーム430、第2アーム440、第3アーム450、ハンド460、制御部470、記憶部480を有している。
図4は、本実施形態のプレスシステム1のブロック図である。ラインコントローラ10は、プレスシステム1全体を制御し、演算装置20、入力装置30、表示装置40、記憶装置50、インターフェース(以下、I/Fとする)ボード60を有している。
遅延時間は、ロボットRm-1(ハンド460)がプレス装置Pnの金型干渉エリアKを離脱した後にクランク軸308が干渉チェック角度ICAに到達するように設定されることが好ましい。また、遅延時間は、図13に示すように、ロボットRm-1がプレス装置Pnの金型干渉エリアKを離脱するのと同時にクランク軸308が干渉チェック角度ICAに到達するように設定されることがより好ましい。
例えば、図14に示すように、遅延時間が図13に示す例よりも短い場合、ロボットRm-1がプレス装置Pnの金型干渉エリアKから離脱する時刻Tr2よりもプレス装置Pnのクランク軸308が干渉チェック角度ICAに到達する時刻Tp2が先であり、ロボットRm-1がプレス装置Pnの金型干渉エリアKを離脱する前にクランク軸308が干渉チェック角度ICAに到達するため、後述するように、演算装置20は、プレス装置Pnを一度停止させた後、プレス装置Pnを再始動させることになる。この場合、図14に示す斜線部分がタクトタイムの遅延になり、生産性が低下してしまう。
また、図15に示すように、遅延時間がなく、ロボットRm-1が始動するのと同時にプレス装置Pnのクランク軸308を始動させる場合も同様に、演算装置20は、プレス装置Pnのクランク軸308が干渉チェック角度ICAを通過した後、プレス装置Pnを一度停止させ、時刻Tr2以降にプレス装置Pnを再始動させることになる。そのため、この場合も、図15に示す斜線部分がタクトタイムの遅延になり、生産性が低下してしまう。
一方で、図16に示すように、遅延時間が図13に示す例よりも長い場合、ロボットRm-1がプレス装置Pnの金型干渉エリアKから離脱する時刻Tr2よりもプレス装置Pnのクランク軸308が干渉チェック角度ICAに到達する時刻Tp2が後であるため、演算装置20がプレス装置Pnを一度停止させた後、プレス装置Pnを再始動させることはない。
クランク軸308が所定の干渉チェック角度ICAに到達した際に、第1の搬送装置(本実施形態において、ロボットRm-1)が金型303と干渉する金型干渉エリアKにいるか否かを判定する干渉チェック処理を実行可能に構成されている。干渉チェック角度ICAは、図8に示すように、金型303とロボットRm-1とが干渉するときのクランク軸308の干渉角度IAと、急停止時間の間にスライド312が移動する距離とに基づいて、干渉角度IAよりも始動角度SA側に設定されている。
演算装置20は、所定の待機位置で待機しているロボットRmを始動させるロボット始動処理を実行可能に構成されており、ロボット始動処理の始動タイミングは、所定の先行始動条件に基づいて、クランク軸308が所定の進入可能角度AAに到達するよりも前のタイミングに設定される。
また、表示装置40は、図10に示すように、遅延時間設定画面42を表示可能に構成されている。遅延時間設定画面42は、プレス装置一覧表示領域42aと、先行起動ON/OFF設定領域42bと、遅延時間設定領域42cとを備える。プレス装置一覧表示領域42aは、プレスシステム1のプレス装置300の一覧が表示される。
さらに、表示装置40は、図11に示すように、先行始動条件設定画面44を表示可能に構成されている。先行始動条件設定画面44は、先行始動条件設定領域44aを備える。先行始動条件設定領域44aは、先行始動条件の設定値を設定可能であり、例えば、先行始動条件が上述したように時間の場合、その時間(例えば、20ミリ秒)を設定可能である。
図5は、本実施形態の各装置間で送受信される信号を説明する図である。
ラインコントローラ10は、起動信号、停止信号をプレス装置300のコントローラ314に送信する。起動信号は、プレス装置300を起動させるため、言い換えれば、ワーク120への加工を開始させるための信号である。停止信号は、プレス装置300を種々の状況で停止させるための信号であり、例えば、緊急停止信号、その場停止信号、サイクル停止信号等が含まれる。緊急停止信号は、安全が確保できる位置に各装置を移動させた後、駆動モータ等からの動力を遮断して停止させるための信号である。その場停止信号は、各装置を信号が出力されたときの位置に維持した状態で(すなわち、その場で)停止させるための信号であり、後述するプレス装置300のインターロックが含まれる。サイクル停止信号は、連続運転中に停止させる際に、各装置の動作の1サイクルを終えてから各装置がホームポジションに戻って停止させるための信号である。なお、停止信号はこれらに限定されず、より少なくてもよいし、より多くてもよい。
図6は、本実施形態のクランク軸308の角度と各領域や加工における所定のタイミングとの関係を示す図である。
図6では、上死点及び下死点を黒丸で示し、加工開始及び加工終了を白丸で示す。また、始動位置領域を右上がり斜線のハッチングで示し、ロボット干渉エリア外領域を右下がり斜線で示す。なお、ロボット干渉エリア外領域の一部は始動位置領域とも重複している。また、下死点領域を横線で示し、加工領域を縦線で示す。なお、加工領域の一部は下死点領域とも重複している。
ラインコントローラ10は、起動信号、停止信号、C1進入許可信号、・・・、Cj進入許可信号、・・・をロボット400の制御部470に送信する(制御手段側送信工程)。起動信号は、ロボット400を起動させるため、言い換えれば、ワーク120の搬送を開始させるための信号である。停止信号は、ロボット400を種々の状況で停止させるための信号であり、例えば、緊急停止信号、その場停止信号、サイクル停止信号等が含まれる。なお、停止信号についてはプレス装置300の停止信号と同様であり、説明を省略する。
ロボット400の制御部470は、C1干渉エリア外信号、・・・、Cj干渉エリア外信号、・・・、吸着信号、搬送中信号をラインコントローラ10に送信する(搬送装置側送信工程)。ロボット400の制御部470は、ロボット400の記憶部480に記憶された複数の領域Cjと、ハンド460の座標とに基づいて、ハンド460が領域Cj外か否かを判断することができる。ロボット400の制御部470は、ハンド460が領域Cj外か否かに応じてCj干渉エリア外信号を送信する。Cj干渉エリア外信号は、例えば、ハンド460が領域Cj外にあるときにON(干渉エリア外)、領域Cj内にあるときにOFF(干渉エリア内)としてよい。なお、干渉エリアとハンド460との関係において、干渉エリアは、ワーク120がプレス装置300に装着された金型303や他のワーク120や他のロボット400と干渉しないための領域なので、加工するワーク120のサイズによって、エリアは変化するものであり、ワーク120を把持したハンド460の稼働可能領域もそのワークサイズによって変化するものである。
図7は、本実施形態の領域を説明する図であり、プレスシステム1の一部を上から見た模式図である。図7には搬送方向及び前後方向も示す。図7では、プレスシステム1はワーク120の搬送方向の上流側から、ロボットRm-1、プレス装置Pn、ロボットRm、プレス装置Pn+1、ロボットRm+1の順に配置されている。ここでは、ロボットRmの搬送制御を行うために設定される領域Cjについて説明する。このため、ロボットRmから見れば、プレス装置Pnは前段のプレス装置であり、プレス装置Pn+1は後段のプレス装置と言える。
ロボットRmがプレス装置Pnのスライド312と干渉しないように設定された領域であり、プレス装置Pnの金型干渉エリアK2及び部分Qに基づいて、上方から見たときに、搬送方向に交差する面(壁)として設定される。
ロボットRmがプレス装置Pnの金型303と干渉しないように設定された領域であり、プレス装置Pnの金型干渉エリアK2に基づいて、上方から見たときに、搬送方向に交差する面(壁)と搬送方向に平行な面(壁)として設定される。領域C2は、金型303が最も大きいサイズ、すなわち、スライド312の大きさである場合に対応して設定される領域である。
ロボットRmがプレス装置Pnの金型303と干渉しないように設定された領域であり、プレス装置Pnの金型干渉エリアK1に基づいて、上方から見たときに、搬送方向に交差する面(壁)と搬送方向に平行な面(壁)として設定される。領域C3は、金型303が小さいサイズである場合に対応して設定される領域である。領域C2と領域C3は、金型303の大きさに応じていずれかが用いられる。
ロボットRmとロボットRm-1とが干渉しないように設定された領域であり、ロボットRmとロボットRm-1とのロボット干渉エリアLに基づいて、上方から見たときに、搬送方向に交差する面(壁)として設定される。
ロボットRmがプレス装置Pnのスライド312と干渉しないように設定された領域であり、プレス装置Pnの金型干渉エリアK1及び部分Qに基づいて、上方から見たときに、搬送方向に交差する面(壁)として設定される。領域C1と領域C5は、金型303の大きさに応じていずれかが用いられる。
ロボットRmがプレス装置Pn+1のスライド312と干渉しないように設定された領域であり、プレス装置Pn+1の金型干渉エリアK2及び部分Qに基づいて、上方から見たときに、搬送方向に交差する面(壁)として設定される。また、領域C6は、プレス装置Pn(又はPn+1)の搬送方向における、一点鎖線で示す中心PCn(又はPCn+1)を基準として領域C1と対称となる領域である。
ロボットRmがプレス装置Pn+1の金型303と干渉しないように設定された領域であり、プレス装置Pn+1の金型干渉エリアK2に基づいて、上方から見たときに、搬送方向に交差する面(壁)と搬送方向に平行な面(壁)として設定される。領域C7は、金型303が最も大きいサイズ、すなわち、スライド312の大きさである場合に対応して設定される領域である。また、領域C7は、プレス装置Pn(又はPn+1)の搬送方向における中心PCn(又はPCn+1)を基準として領域C2と対称となる領域である。
ロボットRmがプレス装置Pn+1の金型303と干渉しないように設定された領域であり、プレス装置Pn+1の金型干渉エリアK1に基づいて、上方から見たときに、搬送方向に交差する面(壁)と搬送方向に平行な面(壁)として設定される。領域C8は、金型303が小さいサイズである場合に対応して設定される領域である。また、領域C8は、プレス装置Pn(又はPn+1)の搬送方向における中心PCn(又はPCn+1)を基準として領域C3と対称となる領域である。領域C7と領域C8は、金型303の大きさに応じていずれかが用いられる。
ロボットRmとロボットRm+1とが干渉しないように設定された領域であり、ロボットRmとロボットRm+1とのロボット干渉エリアLに基づいて、上方から見たときに、搬送方向に交差する面(壁)として設定される。また、領域C9は、プレス装置Pn(又はPn+1)の搬送方向における中心PCn(又はPCn+1)を基準として領域C4と対称となる領域である。
ロボットRmがプレス装置Pn+1のスライド312と干渉しないように設定された領域であり、プレス装置Pn+1の金型干渉エリアK1及び部分Qに基づいて、上方から見たときに、搬送方向に交差する面(壁)として設定される。また、領域C10は、プレス装置Pn(又はPn+1)の搬送方向における中心PCn(又はPCn+1)を基準として領域C5と対称となる領域である。領域C6と領域C10は、金型303の大きさに応じていずれかが用いられる。
領域Cjに設定される後述する所定の条件に用いるために、ロボットRmの搬送中の経路(以下、搬送経路ともいう)における状態について、次の区間D1~D4を定義する。なお、ロボットRmは実際には効率の良い自由な搬送経路を描いてワーク120の搬入・搬出を行っているが、説明を簡単にするため、図7ではロボットRmの区間を搬送方向に平行に図示している。ラインコントローラ10は、ロボットRmから送信された吸着信号及び搬送中信号に基づいて、ロボットRmがどの区間にいるかを判断する。
[区間D2]ロボットRmが、加工済のワーク120を吸着して、プレス装置Pnから搬出している(搬送中の)区間
[区間D3]ロボットRmが、ワーク120を吸着して、次の加工のためにワーク120をプレス装置Pn+1に搬入している(搬送中の)区間
[区間D4]プレス装置Pn+1にワーク120を搬入した後で、ロボットRmの吸着をOFFとしてホームポジションに戻る区間
領域Cjには、所定の条件が設定される。ラインコントローラ10は、所定の条件が満たされないうちは、ロボット400、具体的にはハンド460のその領域Cjの先への進入を禁止する。言い換えれば、ラインコントローラ10は、所定の条件が満たされない場合、ロボット400が動作できないようにインターロックをかける。インターロックとは、所定の条件が満たされない間は、例えば電気錠が解錠しない機構をいう。一方、ラインコントローラ10は、所定の条件が満たされると、ロボット400、具体的にはハンド460のその領域Cjの先への進入を許可する。
領域C1へは、次の条件が満たされたときに進入が許可される。
条件C1-1 ロボットRm-1が領域C9の外にいること
条件C1-2 プレス装置Pn内にワーク120があること
ただし、ロボットRmが区間D2に位置する間を除く。これは、ロボットRmが区間D2にあるときは、ロボットRm自身の搬出動作によりプレス装置Pnにはワーク120がなく、C1-2の条件が満たされなくなるからである。
領域C2へは、次の条件が満たされたときに進入が許可される。
条件C2-1 ロボットRm-1が領域C9の外にいること
条件C2-2 プレス装置Pnがロボット干渉エリア外にいること
条件C2-3 プレス装置Pn内に加工済みのワーク120があること
ただし、ロボットRmが区間D2に位置する間を除く。これは、領域C1で区間D2を除いたことと同様の理由により、以下、同様である。
領域C3へは、次の条件が満たされたときに進入が許可される。
条件C3-1 ロボットRm-1が領域C9の外にいること
条件C3-2 プレス装置Pnがロボット干渉エリア外にいること
条件C3-3 プレス装置Pn内に加工済みのワーク120があること
ただし、ロボットRmが区間D2に位置する間を除く。
領域C4へは、次の条件が満たされたときに進入が許可される。
条件C4-1 ロボットRm-1が領域C9の外にいること
領域C5へは、次の条件が満たされたときに進入が許可される。
条件C5-1 ロボットRm-1が後述する領域C9の外にいること
条件C5-2 プレス装置Pn内にワーク120があること
ただし、ロボットRmが区間D2に位置する間を除く。
領域C6へは、次の条件が満たされたときに進入が許可される。
条件C6-1 ロボットRm+1が領域C4の外にいること
条件C6-2 プレス装置Pn+1内にワーク120がないこと
ただし、ロボットRmが区間D4に位置する間を除く。
領域C7へは、次の条件が満たされたときに進入が許可される。
条件C7-1 ロボットRm+1が領域C4の外にいること
条件C7-2 プレス装置Pn+1がロボット干渉エリア外にいること
条件C7-3 プレス装置Pn+1内にワーク120がないこと
ただし、ロボットRmが区間D4に位置する間を除く。
領域C8へは、次の条件が満たされたときに進入が許可される。
条件C8-1 ロボットRm+1が領域C4の外にいること
条件C8-2 プレス装置Pn+1がロボット干渉エリア外にいること
条件C8-3 プレス装置Pn+1内にワーク120がないこと
ただし、ロボットRmが区間D4に位置する間を除く。
領域C9へは、次の条件が満たされたときに進入が許可される。
条件C9-1 ロボットRm+1が領域C4の外にいること
領域C10へは、次の条件が満たされたときに進入が許可される。
条件C10-1 ロボットRm+1が領域C4の外にいること
条件C10-2 プレス装置Pn+1内にワーク120がないこと
ただし、ロボットRmが区間D4に位置する間は除く。
上述した領域Cjの条件C1-2、C5-2で、プレス装置Pn内にワーク120があること、という条件がある。また、条件C2-3、C3-3で、プレス装置Pn内に加工済みのワーク120があること、C6-2、C7-3、C8-3、C10-2で、プレス装置Pn+1内にワーク120がないことという条件がある。ラインコントローラ10は、次のようにしてワーク120の状態を「ワークあり」、「ワークなし」、「加工済ワークあり」と判断する。
本実施形態では、領域Cjを用いて、ラインコントローラ10がプレス装置300の加工の許可又は禁止を制御することも可能である。すなわち、ロボット400の状態に応じて、クランク軸308の加工角度内への進入を許可又は禁止することが可能である。言い換えれば、ラインコントローラ10は、所定の条件が満たされない場合、プレス装置300が動作できないようにインターロックをかける。ラインコントローラ10は、金型303のサイズに応じてプレス装置300の加工の許可又は禁止を次の条件で判断する。なお、プレス装置Pnと前段のロボットRm-1、プレス装置Pnと後段のロボットRmとの関係で説明する。
条件S1-1 ロボットRm-1が領域C8の外にいること
条件S1-2 ロボットRmが領域C3の外にいること
条件S2-1 ロボットRm-1が領域C7の外にいること
条件S2-2 ロボットRmが領域C2の外にいること
ラインコントローラ10は、プレスシステム1が連続運転を開始してから連続運転を終了するまでの間、図5で説明した始動位置信号、下死点信号、ロボット干渉エリア外信号を所定の時間間隔で全てのプレス装置300から受信している。同様に、ラインコントローラ10は、プレスシステム1が連続運転を開始してから連続運転を終了するまでの間、図5で説明したCj干渉エリア外信号、吸着信号、搬送中信号を所定の時間間隔で全てのロボット400から受信している。さらに、ラインコントローラ10は、プレスシステム1が連続運転を開始してから連続運転を終了するまでの間、図5で説明したCj進入許可信号を所定の時間間隔で全てのロボット400に送信している。
次に、本実施形態に係るプレスシステム1の制御方法について説明する。本実施形態に係るプレスシステム1の制御方法は、概略的には、所定の始動角度SAで停止しているプレス装置300(本実施形態において、プレス装置Pn)のクランク軸308を回転させ、スライド312を下方に移動開始させるプレス始動工程と、クランク軸308が所定の干渉チェック角度ICAに到達した際に、プレス装置Pnにワーク120を搬入する第1の搬送装置(本実施形態において、ロボットRm-1)が金型干渉エリアKにいるか否かを判定する干渉チェック工程と、ロボットRm-1が金型干渉エリアKにいると判定した場合には、プレス装置Pnを停止させるプレス停止工程と、ロボットRm-1が金型干渉エリアKにいないと判定した場合には、プレス装置Pnに金型303によりワーク120を加工させるプレス工程とを備える。
そして、ロボットRm-1の制御部470は、ラインコントローラ10から起動信号(進入許可信号)が入力されると、プレス装置Pn-1の金型干渉エリアKに進入すると共に、ハンド460の吸着を開始し、ワーク120を吸着する(図12のS10)。また、制御部470は、吸着信号をON、搬送中信号をOFFにし、プレス装置Pnにワーク120を搬入するためにハンド460の移動を開始する(図12のS11)。その後、制御部470は、ハンド460を移動させ、プレス装置Pnの金型干渉エリアKに進入してプレス装置Pnの上型303aと下型303bとの間にワーク120を配置する。
以上説明したように、本実施形態に係るプレスシステム1は、クランク軸308と、クランク軸308の回転に応じて上下移動するスライド312とを含み、スライド312に装着された金型303によりワーク120へ加工を行うプレス装置300(本実施形態において、プレス装置Pn)と、プレス装置Pnにワーク120を搬入する第1の搬送装置(ロボット400、本実施形態において、ロボットRm-1)と、プレス装置300(プレス装置Pn)と第1の搬送装置(ロボットRm-1)とを制御する制御手段(ラインコントローラ10)とを備え、制御手段(ラインコントローラ10)は、所定の始動角度SAで停止しているクランク軸308を回転させ、スライド312を下方に移動開始させるプレス始動処理と、クランク軸308が所定の干渉チェック角度ICAに到達した際に、第1の搬送装置(ロボットRm-1)が金型303と干渉する金型干渉エリアKにいるか否かを判定する干渉チェック処理と、第1の搬送装置(ロボットRm-1)が金型干渉エリアKにいると判定した場合には、プレス装置300(プレス装置Pn)を停止させるプレス停止処理と、第1の搬送装置(ロボットRm-1)が金型干渉エリアKにいないと判定した場合には、プレス装置300(プレス装置Pn)にワーク120を加工させるプレス処理とを実行可能に構成されており、プレス始動処理は、第1の搬送装置(ロボットRm-1)がプレス装置300(プレス装置Pn)にワーク120を搬入した後、所定の遅延時間の経過後に実行され、干渉チェック角度ICAは、金型303と第1の搬送装置(ロボットRm-1)とが干渉するときのクランク軸308の干渉角度IAと、急停止時間の間にスライド312が移動する距離とに基づいて、干渉角度IAよりも始動角度SA側に設定されており、遅延時間は、第1の搬送装置(ロボットRm-1)がワーク120を搬入後に金型干渉エリアKを離脱するまでにかかる離脱時間と、クランク軸308が始動角度SAから干渉チェック角度ICAに移動するまでにかかるチェック角度移動時間とに基づいて設定され、少なくとも離脱時間よりも短い。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に記載の範囲には限定されない。上述した実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
10 ラインコントローラ
20 演算装置
30 入力装置
40 表示装置
42 遅延時間設定画面
42a プレス装置一覧表示領域
42b 先行起動ON/OFF設定領域
42c 遅延時間設定領域
44 先行始動条件設定画面
44a 先行始動条件設定領域
50 記憶装置
60 I/Fボード
100 リフタ
120 ワーク
200 水平フィーダ
210、220 ハンド
230 テーブル
240 アーム
300 プレス装置
302 筐体
303 金型
303a 上型
303b 下型
304 駆動モータ
306 伝達機構
308 クランク軸
310 コンロッド
312 スライド
314 コントローラ
315 記憶部
316 表示部
318 入力部
322 ボルスタ
324 センサ
325 ロータリーエンコーダ
326 ギブ
400 ロボット
410 支持台
420 回転部
430 第1アーム
440 第2アーム
450 第3アーム
460 ハンド
462 吸着部
470 制御部
480 記憶部
AA 進入可能角度
C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8、C9、C10、Cj 領域
D1、D2、D3、D4 区間
IA 干渉角度
ICA 干渉チェック角度
K、K1、K2 金型干渉エリア
L ロボット干渉エリア
P1、P2、・・・、Pn、Pn+1、・・・ プレス装置
Q 部分
R1、R2、・・・、Rm-1、Rm、Rm+1・・・ ロボット
SA 始動角度
q 幅
Claims (5)
- クランク軸と、前記クランク軸の回転に応じて上下移動するスライドとを含み、前記スライドに装着された金型によりワークへ加工を行うプレス装置と、
前記プレス装置に前記ワークを搬入する第1の搬送装置と、
前記プレス装置と前記第1の搬送装置とを制御する制御手段と、
遅延時間設定画面を表示可能に構成された表示装置と
を備え、
前記制御手段は、
所定の始動角度で停止している前記クランク軸を回転させ、前記スライドを下方に移動開始させるプレス始動処理と、
前記クランク軸が所定の干渉チェック角度に到達した際に、前記第1の搬送装置が前記金型と干渉する金型干渉エリアにいるか否かを判定する干渉チェック処理と、
前記第1の搬送装置が前記金型干渉エリアにいると判定した場合には、前記プレス装置を停止させるプレス停止処理と、
前記第1の搬送装置が前記金型干渉エリアにいないと判定した場合には、前記プレス装置に前記ワークを加工させるプレス処理と
を実行可能に構成されており、
前記プレス始動処理は、前記第1の搬送装置が前記プレス装置に前記ワークを搬入した後、所定の遅延時間の経過後に実行され、
前記干渉チェック角度は、前記金型と前記第1の搬送装置とが干渉するときの前記クランク軸の干渉角度と、急停止時間の間に前記スライドが移動する距離とに基づいて、前記干渉角度よりも前記始動角度側に設定されており、
前記遅延時間は、前記第1の搬送装置が前記ワークを搬入後に前記金型干渉エリアを離脱するまでにかかる離脱時間と、前記クランク軸が前記始動角度から前記干渉チェック角度に移動するまでにかかるチェック角度移動時間とに基づいて設定され、少なくとも前記離脱時間よりも短く、
前記プレス装置は、複数設置されており、
前記遅延時間は、前記プレス装置毎に異なる時間を設定可能であり、
前記遅延時間設定画面は、
所定の前記遅延時間の経過後に前記プレス装置を始動させる先行起動と、
前記第1の搬送装置が前記金型干渉エリアから離脱した後に前記プレス装置を始動させる非先行起動と
を切り替え可能に構成されている
プレスシステム。 - 前記遅延時間は、前記第1の搬送装置が前記金型干渉エリアを離脱した後に前記クランク軸が前記干渉チェック角度に到達するように設定される
請求項1に記載のプレスシステム。 - 前記プレス装置から前記ワークを搬出する第2の搬送装置を備え、
前記制御手段は、所定の待機位置で待機している前記第2の搬送装置を始動させるロボット始動処理を実行可能に構成されており、
前記ロボット始動処理の始動タイミングは、所定の先行始動条件に基づいて、前記クランク軸が所定の進入可能角度に到達するよりも前のタイミングに設定される
請求項1又は2に記載のプレスシステム。 - 前記先行始動条件は、前記第2の搬送装置が始動してから前記金型干渉エリアに進入するまでにかかる時間である
請求項3に記載のプレスシステム。 - 所定の始動角度で停止しているプレス装置のクランク軸を回転させ、前記クランク軸の回転に応じて上下移動するスライドを下方に移動開始させるプレス始動工程と、
前記クランク軸が所定の干渉チェック角度に到達した際に、前記プレス装置にワークを搬入する第1の搬送装置が前記スライドに装着された金型と干渉する金型干渉エリアにいるか否かを判定する干渉チェック工程と、
前記第1の搬送装置が前記金型干渉エリアにいると判定した場合には、前記プレス装置を停止させるプレス停止工程と、
前記第1の搬送装置が前記金型干渉エリアにいないと判定した場合には、前記プレス装置に前記金型により前記ワークを加工させるプレス工程と
を備え、
前記プレス始動工程は、前記第1の搬送装置が前記プレス装置に前記ワークを搬入した後、所定の遅延時間の経過後に実行され、
前記干渉チェック角度は、前記金型と前記第1の搬送装置とが干渉するときの前記クランク軸の干渉角度と、急停止時間の間に前記スライドが移動する距離とに基づいて、前記干渉角度よりも前記始動角度側に設定されており、
前記遅延時間は、前記第1の搬送装置が前記ワークを搬入後に前記金型干渉エリアを離脱するまでにかかる離脱時間と、前記クランク軸が前記始動角度から前記干渉チェック角度に移動するまでにかかるチェック角度移動時間とに基づいて設定され、少なくとも前記離脱時間よりも短く、
前記プレス始動工程、前記干渉チェック工程、前記プレス停止工程及び前記プレス工程は、複数のプレス装置のそれぞれに対して実行され、
前記遅延時間は、前記プレス装置毎に設定され、
所定の前記遅延時間の経過後に前記プレス装置を始動させる先行起動と、前記第1の搬送装置が前記金型干渉エリアから離脱した後に前記プレス装置を始動させる非先行起動とを切り替え可能に構成された遅延時間設定画面を表示装置に表示させる
プレスシステムの制御方法。
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