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JP7662040B2 - 回折素子の設計方法および回折素子の製造方法 - Google Patents
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回折素子の設計方法および回折素子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、レーザ加工や除錆などに用いる回折素子の設計方法およびその製造方法に関する。
レーザ加工装置は、金属や樹脂などの切断、溶接、印字および金属の除錆など広い範囲で利用されている。このレーザ加工装置では、出射する光の走査等を行う部分、いわゆるヘッド部の小型化、軽量化が課題となっている。そこで、レーザ加工装置のヘッド部に回折光学素子(Diffractive Optical Element、DOE、以下「回折素子」または「DOE」という。)を用いる試みがなされている。
とくに、キノフォームは、光位相の変調のみを行い、光強度は変化させない回折素子であり、ここでは、基板の表面に凹凸構造を有するものについて説明する。
図8に、従来の回折素子40を用いて結像する場合の光学系の概略図を示す。回折素子40に入射する光(図中矢印1が入射方向を示す。)が、回折素子40の出射面Pから出射して、回折素子40の出射光(図中矢印2が出射方向を示す。)が結像面Pで集光(結像)する。
ここで、PとPはそれぞれ平面であり、PとPは平行であるとする。また、図中のx軸、y軸、z軸はデカルト座標系の軸であり、座標原点はP上にあるものとする。z軸は光軸であり、DOE40から出射する光が進む方向とおおむね一致する。x軸、y軸は、z軸に直交しており、xy平面はP面およびP面と平行である。つまり、z軸はP面およびP面と直交している。図中のuとuは、それぞれ、PとP上の電界分布を表す。
上のz座標をz=0、P上のz座標をzとすると、キルヒホッフの回折積分の式から、uとuの関係は式(1)で表される(例えば、非特許文献1)。
Figure 0007662040000001
ただし、(x、y、z)と(x、y、z)はそれぞれPとP上の点の座標、jは虚数単位、λは光の波長である。また、g(・)は1点から放射される光の伝播関数であり、式(2)~(4)で表される。
Figure 0007662040000002
Figure 0007662040000003
Figure 0007662040000004
ただし、jは虚数単位、kは光の波数である。ここで、(1+cosθ)/2は傾斜因子(inclination factor)であり、結像面上の個々の点上の電界強度における、DOE出射面から各点への出射角度依存性を示す。
式(1)の右辺はuとgの畳み込み積分となっているため、式(1)の両辺をフーリエ変換すると、式(5)で表される。
Figure 0007662040000005
ただし、U、U、Gは、それぞれu、u、gのフーリエ変換であり、uとvは、それぞれx軸とy軸方向の空間周波数を表している。
式(5)からUは、式(6)で表される。
Figure 0007662040000006
式(6)の両辺を逆フーリエ変換すると、式(7)に示すように、uを導出できる。
Figure 0007662040000007
ただし、F[・]とF-1[・]は、それぞれフーリエ変換と逆フーリエ変換を表す。
このように、結像面P上の電界分布uを指定すれば、DOE出射面P上の電界分布uを算出することができる。
次に、DOE出射面P上の電界分布uを用いて、DOE40の表面上に形成する凹凸を設計する方法について説明する。
ここで、DOE40は透過型であり、DOE40は一様の屈折率分布を持つ直方体の誘電体であり、DOE40上の凹凸形状は、直方体の誘電体の片面に形成されており、正方形または長方形の画素が格子状に並んでいる形状であるものとする。
光は、凹凸が形成された面、または、その対向面から入射し、その入射した面の対向面から光が出射するものとする。このようなDOE40においては、DOE出射面P上の電界分布uは、各画素における誘電体の厚さ(入射面から出射面までの光路長)によって形成される。ここで、DOEでは、電界の振幅変調は行わず、位相変調のみを行う場合(キノフォーム)について説明する。
図9に、透過型のDOE40の厚さとDOE出射面42における光の位相との関係を示す。DOE内部屈折率をn、DOE外部の屈折率をn(空気中では1)とする。また、DOE40の表面の凹凸の段差をdとし、光路A43におけるDOE40が光路B44におけるDOE40より段差(厚さ)dだけ薄いものとする。点bは光路B44のDOE出射面42における光軸上の点であり、点aは光路B44の出射面42を含む面と光路A43の光軸の交点である。また、図中点線が、光路A43と光路B44との等位相面45を示す。
図9に示すように、平面波が入射した場合(矢印46の方向)、点bにおける位相を基準(=0)としたときの点aにおける位相差Δφは、式(8)で表される。
Figure 0007662040000008
ここで、k、kはそれぞれDOE40内、DOE40外の光の波数、λ、λはそれぞれDOE40内、DOE40外の光の波長、λは真空中の光の波長である。
式(8)をdについて解くと、式(9)で表される。
Figure 0007662040000009
DOE入射面41に入射する光が平面波であるとすると、DOE出射面42における位相は、DOE出射面42からの凹み量(凹凸の段差)dで決まる。uの位相差Δφを、uの偏角arg(u)で表すことができるので、式(10)で表される。
Figure 0007662040000010
ここで、uはxy平面上で変動するので、DOE出射面42から凹み量(凹凸の段差)はd(x、y)で表される。
DOE入射面41からDOE出射面42までの厚さ(DOE40の基準となる厚さ)をLとすると、DOE40の厚さL(x、y)は式(11)で表される。
Figure 0007662040000011
ここで、arg(u)は通常0~2πや-π~+π範囲であるので、dは、それぞれ0~λ/(n-n)や-λ/[2(n-n)]~+λ/[2(n-n)]である。
なお、式(7)で表すuに内包する-jλは定数であるので、式(7)で表すuの代わりに、式(12)に示すu’を用いてもよい。
Figure 0007662040000012
Joseph W. Goodman, "Introduction to Fourier Optics Second Edition", McGROW-HILL Companiews Inc., 1996, pp. 32-53.
しかしながら、上述のDOEの表面上に形成する凹凸を設計する方法では、DOEによって生成される電界を設計できる結像面はPの一面のみであり、かつ、結像面P上の輝点を形成するDOE出射面P上の光の出射範囲はDOE出射面全面であるため、結像面P上の輝点の直径を光軸方向に所望の長さだけ保持するよう設計することができない。
したがって、上述の方法で設計される回折素子をレーザ加工、除錆等に用いる場合、ビームの焦点が光軸方向にずれる時にビーム直径を保持できず、レーザ加工、除錆等における精度が低下するので問題となる。
上述したような課題を解決するために、本発明に係る回折素子の設計方法は、回折素子の出射面から第1の電界分布で出射する出射光が、前記出射面と直交する直線上の、前記回折素子から第1の距離と第2の距離との間の範囲において集光するように位相変調する回折素子を、コンピュータを用いて設計する方法であって、前記直線上の前記範囲における所定の点に集光される球面波に対する前記出射面上の電界分布を決定する工程と、前記範囲における前記球面波に対する前記出射面上の電界分布を、光の伝播方向で光の位相が変化することを考慮して足し合わせて、前記回折素子の前記出射面上の前記第1の電界分布を算出する工程と、前記第1の電界分布に基づいて、前記回折素子の表面における凹凸の深さを決定する工程とを備える。
また、本発明に係る回折素子の設計方法は、回折素子の出射面から第1’の電界分布で出射する出射光が、前記出射面と直交する直線に垂直な面であって、前記回折素子から第1の距離と第2の距離との間の範囲に配置される結像面上に、第2の光強度分布で結像するように位相変調する回折素子を、コンピュータを用いて設計する方法であって、前記第2の光強度分布の正の平方根を強度とする第2の電界分布を算出する工程と、前記直線上の前記範囲における所定の点に集光される球面波に対する前記出射面上の電界分布を決定する工程と、前記範囲における前記球面波に対する前記出射面上の電界分布を、光の伝播方向で光の位相が変化することを考慮して足し合わせて、前記回折素子の前記出射面上の第1の電界分布を算出する工程と、前記第2の電界分布と前記第1の電界分布を畳み込み積分して、前記回折素子の前記出射面上の第1’の電界分布を算出する工程と、前記第1’の電界分布に基づいて、前記回折素子の表面における凹凸の深さを決定する工程とを備える。
本発明によれば、出射光の直径やパワーを光の伝播方向において所定の長さで保持でき、奥行きのある対象物を、出射光により高精度で加工、除錆などを実施できる回折素子の設計方法および製造方法を提供できる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る回折素子の設計方法を説明するための図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る回折素子の設計方法を説明するためのフローチャート図である。 図3は、本発明の第2の実施の形態に係る回折素子の設計方法を説明するための図である。 図4Aは、本発明の第2の実施の形態に係る回折素子の設計方法の効果を説明するための図である。 図4Bは、本発明の第2の実施の形態に係る回折素子の設計方法の効果を説明するための図である。 図5は、本発明の第3の実施の形態に係る回折素子の設計方法を説明するためのフローチャート図である。 図6Aは、本発明の第3の実施の形態に係る回折素子の設計方法の効果を説明するための図である。 図6Bは、本発明の第3の実施の形態に係る回折素子の設計方法の効果を説明するための図である。 図7は、本発明の第4の実施の形態に係る回折素子の設計方法の効果を説明するための図である。 図8は、従来の回折素子の設計方法を説明するための図である。 図9は、従来の回折素子の設計方法を説明するための図である。
<第1の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態に係る回折素子の設計方法およびその製造方法について、図1、2を参照して説明する。
本実施の形態における回折素子10は、電界の振幅変調は行わず、位相変調のみを行う、いわゆるキノフォームである。
本実施の形態に係る回折素子10の設計方法では、z軸上の2点(zαとzβ)間に光を集光(結像)させるDOEの出射面P上の電界分布u(第1の電界分布)を決定して、回折素子10の表面構造(凹凸構造)を設計する。ここで、xyz座標系のz軸はDOE出射面Pに垂直である。
図1に、本実施の形態において回折素子10を用いて結像する場合の光学系の概略図を示す。回折素子10に入射する光(図中矢印1が入射方向を示す。)が、回折素子10の出射面Pから出射して、回折素子10の出射光(図中矢印2が出射方向を示す。)がz軸上の2点(zαとzβ)間の領域で、輝線3_1として集光する。ここで、DOEの出射光は、第1の電界分布uを有する。
ここで、x、y、z軸はデカルト座標系の各軸を表しており、DOE出射面Pはxy平面に平行である。
ところで、DOE出射面Pに平行な結像面上のある1点の座標を(x、y、z)とし、また、DOE出射面上のある1点の座標を(x、y、z)とし、当該結像面上の電界分布uをδ関数δ(x―x、y-y)、つまり、座標を(x、y、z)に輝点があると仮定した場合、式(1)によれば、座標(x、y、z)の点に対する、DOE出射面上の電界分布uは-jλ・1/g(x-x、y-y、z-z)・Exp[±j2π(x+y)/{λ(z-z)}]に比例する。ここで、Exp[ξ]=eξを表す。-jλは定数なので、より簡単に、uは1/g(x-x、y-y、z-z)・Exp[±j2π(x+y)/{λ(z-z)}]に比例するといってもよい。uがこのようになる理由は、式(1)の右辺のuを上記式に置き換えると、式(1)の右辺は平面上の全ての値が1となる関数のフーリエ変換となることである。このようなフーリエ変換結果はδ関数となる。
これより、図1に示すz軸上のある一点(0、0、z)に輝点がある場合は、DOE出射面上の電界は1/g(-x、-y、z-z)に比例する。
なお、g(・)については、x、y、z軸の原点はDOE出射面上にあるのでz=0であること、および、式(3)よりgの引数は正負に関係なく絶対値のみが有効であることから、g(-x、-y、z-z)をg(x、y、z)と記載できる。
したがって、z軸上のある点(0、0、z)を中心とする輝点を形成するDOE出射面上の電界分布u0、z1(x、y)は、式(13)で表される。
Figure 0007662040000013
ここで、rとcosθは、式(14)、(15)で表される。
Figure 0007662040000014
Figure 0007662040000015
式(13)より、z軸上のzαからzβ間に輝点の集合(輝線)3_1が集光される場合のDOE出射面上の電界u(x、y)は、式(16)で近似される。
Figure 0007662040000016
式(16)中のu0、z(x、y)に乗じているe-jkzは、z軸上を光が伝播する際のz軸上の輝点の位相の変化を表している。すなわち、e-jkzはz軸上の輝点の位相を表す。
式(16)に示すように、uは、z軸上のzαからzβ間に集光する全球面波のDOE出射面上の電界分布を全て足し合わせた電界である。ここで、球面波は、xyz座標系の原点(0、0、0)から(0、0、zα)の方向に進行する。また、(1+cosθ)/2は傾斜因子(inclination factor)であり、結像面上の個々の点上の電界強度における、DOE出射面から各点への出射角度依存性を示す。
このように、本実施の形態に係る回折素子10の設計方法では、図2に示すように、初めに、回折素子10の出射面から所定の距離(範囲)に集光される球面波における輝点に対する出射面上の電界分布を算出する(工程S11)。
次に、所定の範囲(zα~zβ)において、それぞれの球面波の輝点に対する出射面上の電界分布を、光の伝播方向で光の位相が変化することを考慮して積分して(足し合わせて)、第1の電界分布u(x、y)を算出する(工程S12)。
式(16)において、θ≒0とみなせる場合は、cosθ=1として、式(17)に示すように、u(x、y)を算出してもよい。
Figure 0007662040000017
ここで、√(x +y )≪zの場合は、r-z(x +y )/(2z)となるので、式(18)に示すように、u(x、y)を算出してもよい。
Figure 0007662040000018
さらに、rzの場合は、式(19)で表される。
Figure 0007662040000019
式(17)~(19)の右辺の被積分関数(インテグラルの中の式)は、球面波の位相を持つ。そこで、位相のみに着目し、下記のようにu(x、y)を算出してもよい。
Figure 0007662040000020
Figure 0007662040000021
ところで、式(19)の右辺の積分計算を進めると、式(20)になる。
Figure 0007662040000022
ここで、Ci(t)は積分余弦関数、Si(t)は積分正弦関数であり、式(21)、(22)で表される。
Figure 0007662040000023
Figure 0007662040000024
ここで、γ(=0.57721…)はオイラーの定数、「!」は階乗を表す記号である。
式(21)、(22)の最右辺に記載のΣの中の式は、分母が階乗で表され、分子がべき乗で表されるため、pが増加するにともない、Σの中の式の値は減少する。そこで、式(23)、(24)に示すCi’(t)とSi’(t)を式(20)におけるCi(t)とSi(t)の代わりとしてもよい。
Figure 0007662040000025
Figure 0007662040000026
ここで、pCi_maxとpSi_maxは2以上の整数であり、ユーザによって適宜決められる。pCi_maxとpSi_maxは、例えば、所定の大きさεCiとεSiを決め、式(25)、(26)を満たすpをpCi_maxとpSi_maxとしてもよい
Figure 0007662040000027
Figure 0007662040000028
このように得られるDOE出射面上の電界分布u(x、y)を用いて、式(27)、(28)(それぞれ式(10)、(11)と同じ)より、DOE出射面上の座標(x、y)毎にDOE10の厚さL(x、y)を算出して、DOE(回折素子)10の表面構造(凹凸形状)を設計する(工程S13)。
Figure 0007662040000029
Figure 0007662040000030
本実施の形態では、2点(zαとzβ)間での結像の電界分布の積分値に基づき、回折素子の出射面での電界分布を導出して、回折素子の表面構造(凹凸構造)を設計するので、輝線の直径やパワーを光の伝播方向(z方向)において所定の長さ(範囲)で略同等に保持することができる。ここで、「略同等」は、同等を含み、ビームを用いるレーザ加工、除錆等に必要な精度を実現できる範囲であればよい。例えば、後述するように、ビーム径が0.1mm程度~0.4mm程度の範囲であればよく、又は、規格化ビームパワー密度が10程度~10-2程度の範囲であればよい。この程度の規格化ビームパワーであれば、たとえば、DOE出射面から出射される光の全パワーが、通常使われる除錆レーザパワーである100W程度のとき、除錆は可能である。なお、「規格化ビームパワー密度」とは、DOE出射光の全パワーを1Wとしたときのビームパワー密度である。
式(13)~(20)は比例の記号が使われているが、DOE出射面上の電界分布u内の相対的な強度や位相には影響を与えないものであれば、どのようなものでも各式の右辺に乗じても良い。
<回折素子の製造方法>
上述のように設計されるDOEの表面構造に基づいて、回折素子10を製造する。回折素子10は、例えば、ZnS、石英などの透明材料の板部材から構成される。板部材の表面に、公知の微細加工により、設計された回折素子10の表面構造を形成する。これにより、本実施の形態に係る回折素子10が製造される。
本実施の形態で製造される回折光学素子は、出射光の直径やパワーを光の伝播方向(z方向)において所望の範囲で保持できるので、奥行きのある対象物を、出射光(レーザ光)により高精度で加工、除錆などを実施できる。
また、当該範囲以外では光が拡散するため、当該範囲外に人や物があっても、光のパワー密度が低いために怪我や破損が生じにくいことから、安全性が保持できる。これにより、加工、除錆などを実施している箇所の回りに安全性向上のために設置する遮光壁を安価にでき、あるいは、遮光壁を設置そのものが不要となるなどの利点が生じる。
また、本実施の形態で製造される回折光学素子は、小型、軽量であり(数十グラム程度)、従来の機構に比べてレーザ加工装置のヘッド部を小型化、軽量化できる。
<第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態に係る回折素子の設計方法およびその製造方法について、図3~図4Bを参照して説明する。また、本実施の形態に係る回折素子の設計方法について、第1の実施の形態と同様に、図2に示すフローチャート図を参照して説明する。
第1の実施の形態では、DOE出射面上の電界分布uを算出するために、式(16)~(20)に示すように積分を用いた。
本実施の形態では、コンピュータによる電界分布uの計算を簡単化するために、光軸(z軸)上の輝線を離散的に複数の輝点として扱い、それぞれの輝点から得られる電界分布u0、Znを合計して、DOE出射面上の電界分布u(第1の電界分布)を算出する方法について説明する。
図3に、本実施の形態において回折素子10を用いて結像する場合の光学系の概略図を示す。回折素子10に入射する光(図中矢印1が入射方向を示す。)が、回折素子10の出射面Pから出射して、回折素子10の出射光(図中矢印2が出射方向を示す。)がz軸上の複数(N個)の輝点3_2、1~3_2、Nとして集光する。ここで、出射光は、第1の電界分布uを有する。
それぞれの輝点3_2、1~3_2、Nは、N個の結像面P(ただし、n=1~N、以下、Nは2以上の整数である。)上にあるものとする。P(ただし、n=1~N)はそれぞれ平面であり、DOE出射面(平面)Pと平行である。ここで、結像面Pは、所定の範囲(z~z)に配される。
上にある輝点の中心座標を(0、0、z)(ただし、n=1~N)とすると、第1の実施の形態と同様に、z軸上のある点(0、0、z)を中心とする輝点を形成するDOE出射面上の電界分布u0、zn(x、y)は式(29)で表される。
Figure 0007662040000031
ここで、rとcosθは、式(30)、(31)で表される。
Figure 0007662040000032
Figure 0007662040000033
式(29)を用いて、結像面P(n=1~N)上にある輝点が集光するDOE出射面上の電界u(x、y)は、式(32)で近似される。
Figure 0007662040000034
第1の実施の形態と同様に、式(32)でu0、zn(x、y)に乗じているe-jkznは、z軸上を光が伝播する際のz軸上の輝点の位相の変化を表している。すなわち、e-jkznはz軸上の輝点の位相を表す。
このように、本実施の形態に係る回折素子10の設計方法では、図2に示すように、初めに、回折素子10の出射面から所定の距離(所定の範囲に配されるN枚の結像面)それぞれに集光される球面波における輝点に対する出射面上の電界分布を算出する(工程S11)。
次に、所定の範囲に配されるN枚の結像面それぞれでの球面波の輝点に対する出射面上の電界分布を、光の伝播方向で光の位相が変化することを考慮して足し合わせて、第1の電界分布u(x、y)を算出する(工程S12)。
式(32)において、θ≒0とみなせる場合は、第1の実施の形態と同様に、cosθ=1として、式(33)に示すように、u(x、y)を算出してもよい。
Figure 0007662040000035
√(x +y )≪zの場合は、第1の実施の形態と同様に、r-z (x +y )/(2z)となるので、式(34)に示すように、u(x、y)を算出してもよい。
Figure 0007662040000036
式(33)、(34)の右辺のΣの中の式は球面波の位相を持つ。そこで、位相のみに着目し、下記のようにu(x、y)を算出してもよい。
Figure 0007662040000037
Figure 0007662040000038
このように得られるDOE出射面上の電界分布u(x、y)を用いて、第1の実施の形態と同様に、式(27)、(28)より、DOE出射面上の座標(x、y)毎にDOE10の厚さL(x、y)を算出して、DOE(回折素子)10の表面構造(凹凸形状)を設計する(工程S13)。
このように設計される回折素子10の表面構造に基づいて、第1の実施の形態と同様に、回折素子10は製造される。
<効果>
本発明の本実施の形態に係る回折素子の設計方法およびその製造方法の効果を説明する。
図4Aは、光ビーム光強度分布(電界強度の2乗)のビーム直径とピークパワー密度(最大パワー密度)のシミュレーション結果である。
光ビーム光強度分布のシミュレーションにおいて、輝線の範囲を定め、式(33’)によりDOE出射面上の電界分布uを算出した。この電界分布uを用いて、式(1)に基づいて、結像における光ビーム光強度分布を計算した。
ここで、輝線は、DOE出射面から500mm±200mm(z=300mm~700mm)のz軸上にあるものとした。
DOE出射面上の電界分布uの算出時に使用した隣り合う結像面PとPn+1(n=1~79,999)の間隔は5μmとした。また、DOE10上の凹凸形状は、直方体の誘電体の片面に形成されており、縦横5μmの正方形の画素が格子状に縦横2048個並んでいる形状である。
また、結像面上の再生像を生成するシミュレーションにおいては、再生像を生成する結像面は13枚とし、それらのz位置を200mm~800mmの範囲内とし、隣り合う結像面の間隔を50mm間隔とした。すなわち、再生像を生成する結像面のz位置は、200mm、250mm、300mm、350mm、400mm、450mm、500mm、550mm、600mm、650mm、700mm、750mm、800mmである。(輝線の範囲+/―100mm)
比較のため、図4Bに、従来の方法として焦点距離500mmのレンズを用いた場合の、ガウシアンビームの半値全幅とピークパワー密度(最大パワー密度)を示す。図中の横軸zは、レンズ出射側主点からの距離を示す。
シミュレーションに用いた、回折素子(DOE)10およびレンズへの入射ビームは、直径5.1mm(パワー密度がピークパワー密度の1/eとなる直径)のガウシアンビームとした。
図中、横軸の「距離z」は、DOE出射面からの距離である。また、縦軸の「規格化ピークパワー密度」は、DOE出射光の全パワーを1Wとしたときのピークパワー密度である。
また、縦軸の「ビーム直径」は、通常はピークパワー密度の1/eのパワー密度となる直径が用いられるが、本実施の形態におけるDOE出射面上の電界分布uより定まる光ビーム光強度分布はガウシアン型ではないため、半値全幅(FWHM)を用いた。
従来のレンズを用いた光学系では、図4Bに示すように、直径414μm以下のビームが、432mm~568mmの間の136mmの長さでのみ保持される。
一方、本実施の形態では、直径414μm以下のビームが300mm~750mmの間の450mmの長さで保持される。
このように、本実施の形態の設計方法によれば、従来のレンズを用いた光学系と比較して3倍程度、長い距離で、ビーム直径を保持できる回折素子10を設計できる。
また、除錆や加工において重要となる光ビームのピークパワー密度については、従来のレンズを用いた光学系では、光ビームの最大パワー密度の変動が2桁以内で収まる範囲が、z=350mm~650mmの300mmの長さである。
一方、本実施の形態では、光ビームの最大パワー密度の変動が2桁以内で収まる範囲が、z=300mm~800mmの間の500mmの長さである。
このように、本実施の形態の設計方法によれば、光ビームの最大パワー密度に関しては、従来のレンズを用いた光学系と比較して1.7倍程度、光ビームの最大パワー密度の変動を抑制して光ビームの最大パワー密度を保持できる回折素子10を設計できる。
以上のように、本実施の形態では、所定の範囲に配された複数(N個)の結像面における各々の結像を生じさせる回折素子出射面上の電界分布の合計値に基づき、回折素子の出射面での電界分布を導出して、回折素子の表面構造(凹凸構造)を設計することにより、回折素子から出射される光ビームの直径や最大パワー密度を光の伝播方向(z方向)において所定の長さ(範囲)で略同等に保持することができる。
したがって、本実施の形態で製造される回折光学素子は、出射光の直径や最大パワー密度を光の伝播方向(z方向)において所望の長さで保持できるので、奥行きのある対象物を、出射光(レーザ光)により高精度で加工、除錆などを実施でき、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
また、当該範囲以外では光が拡散するため、当該範囲外に人や物があっても、光のパワー密度が低いために怪我や破損が生じにくいことから、安全性が保持できる。これにより、加工、除錆などを実施している箇所の回りに安全性向上のために設置する遮光壁を安価にでき、遮光壁を設置そのものが不要となるなどの利点が生じる。
<第3の実施の形態>
本発明の第3の実施の形態に係る回折素子の設計方法およびその製造方法について、図5~図7を参照して説明する。
第1および第2の実施の形態では、輝点が結像するDOEを例として示した。本実施の形態では、所望の像を結像させるDOEを例として説明する。
詳細には、第1の実施の形態では、zがzα~zβ(zがzα以上zβ以下)の範囲のPに平行な平面上の光強度分布それぞれが、略同等となるDOE出射面上の電界分布について示した。
また、第2の実施の形態でも同様に、結像面P(n=1~N)上の光強度分布それぞれが、略同等となるDOE出射面上の電界分布について示した。
本実施の形態では、結像面において2次元形状を結像させる回折素子(DOE)10について説明する。回折素子10は、出射面から第1’の電界分布で出射する光が、結像面において所望の光強度分布に対応する第2の電界分布の強度分布を有するように位相変調する。
図5に、本実施の形態に係る回折素子10の設計方法を説明するためのフローチャート図を示す。
まず、結像面P(n=1~N)上に結像させる光強度分布をq(x、y)とする(つまり、すべての結像面P(n=1~N)上に結像させたい光強度分布は同じq(x、y)である)。このときの電界強度は√q(x、y)となるが、この電界強度を持つ電界分布(第2の電界分布)をu(x、y)とする(工程S21)。u(x、y)は、例えば、電界の実部を√q(x、y)、虚部を0として、u(x、y)=√q(x、y)+j・0としてもよい。ここで、jは虚数単位を表す。
ここで、u(x、y)で表す形状を、第1および第2の実施の形態に示すように、輝点とすることもできる。
次に、回折素子10の出射面から所定の距離のz軸上に集光される球面波に対する出射面上の電界分布を算出する(工程S22)。
次に、所定の範囲(例えば、zα~zβ)において、工程S22で算出された、それぞれの球面波に対する出射面上の電界分布を、光の伝播方向で光の位相が変化することを考慮して足し合わせて、第1の電界分布u(x、y)を算出する(工程S23)。ここで、「電界分布の足し合わせ」は、所定の範囲における電界分布の積分を含み、所定の範囲における電界分布それぞれの総和を算出することをいう。
なお、工程S22とS23は、第1および第2の実施の形態においてDOE出射面上の電界分布uを算出する方法と同じであり、式(16)~式(26)、式(17’)、式(18’)、式(32)、式(33)、式(34)、式(33’)、式(34’)により算出される。
次に、DOE出射面上の電界分布u0、l(第1’の電界分布)を、式(35)に示すように、上記の第1の電界分布u(x、y)と第2の電界分布u(x、y)との畳み込み積分を行うことにより算出する(工程S24)。ここで、第1の電界分布u(x、y)は、光軸上の所定の範囲に集光される球面波に対する、DOE出射面上の電界分布である。
Figure 0007662040000039
ここで、Sは積分範囲を表し、DOE出射面上の範囲、又はDOE出射面を含む範囲等が考えられる。
このように得られるDOE出射面上の電界分布u0、l(x、y)を用いて、式(36)により、回折素子10の表面における凹凸の深さd(x、y)を算出する。
Figure 0007662040000040
ここで、nは回折素子10の内部の屈折率、nは回折素子10の外部の屈折率、λは伝播する光の波長、arg(u0、l(x、y))は電界分布u0、l(x、y)の偏角である。
d(x、y)を用いて、式(28)より、DOE出射面上の座標(x、y)毎にDOE10の厚さL(x、y)を算出して、DOE(回折素子)10の表面構造(凹凸形状)を設計する(工程S25)。
このように設計される回折素子10の表面構造に基づいて、第1の実施の形態と同様に、回折素子10は製造される。
<実施例1>
本実施例では、所望の像として、充填された円形の像を結像させるDOEを例として説明する。
図6A、Bそれぞれに、充填された円形状の電界強度を持つ電界分布u(x、y)における、光ビーム光強度分布のビーム直径(FWHM)とピークパワー密度のシミュレーション結果を示す。DOE10への入射光は、直径5.1mm(パワー密度がピークパワー密度の1/eとなる直径)のガウシアンビームである。輝線を生成する電界分布uは式(33’)により算出した。この輝線の範囲はzが300mm~700mmである。光ビーム光強度分布は、上述(図4A、B)と同様に、シミュレーションされた。
電界分布u(x、y)の光強度分布q(x、y)は、直径を10μmから1600μmまでの間の19通りの円(直径10μm、20μm、50μm、および、100μm~1600μmの間を100μmずつ増加したもの)とした。
図6Aに示すように、q(x、y)の直径を300μm~500μm(300μm、400μm、500μm)とすると、zが250mm~750mmの間の500mmの長さで、ビーム直径を415μm以下とすることができる。
また、図6Bに示すように、ピークパワー密度の変動を、最大3倍程度までに抑えることができる。
このように、本実施例では、電界分布u(x、y)が円形である場合に、ビーム直径、ピークパワー密度を光軸方向に保持する効果が生じる。
<実施例2>
本実施例では、所望の像として、線分像を結像させるDOEを例として説明する。
図7に、線分像を結像させる場合のビーム直径とピークパワー密度のシミュレーション結果を示す。
(x、y)は、y方向のみに伸びた線分であり、原点を中心に±5mmの線分(10mm長の線分)とする。DOE10への入射光は、直径5.1mm(パワー密度がピークパワー密度の1/eとなる直径)のガウシアンビームである。輝線を生成する電界分布uは式(33’)により算出した。この輝線の範囲はzが300mm~700mmである。距離zが200mm~800mmの範囲でシミュレーションを行った。
図7に示すように、ビーム幅(FWHM)は、y軸方向において、zが600mm長(200mm~800mm)の範囲で約3mmであり、ほぼ一定である。電界分布u(x、y)で表される線分の長さが10mmに対して結像する線分の光強度分布の幅が3mmと短い理由は、DOE10への入射光であるガウシアンビームの強度分布を保持しているからである。(パワー密度がピークパワー密度の1/eとなる直径が5.1mmとなるガウシアンビームのとき、そのFWHMは3mm(=5.1mm×√(log2/2))となる)
また、x軸方向において、zが400mm長(300mm~700mm)の範囲で350μm以下を保持している。
また、ピークパワー密度の変動は、zが300mm~700mmの400mm長の範囲で最大5.3倍以内に抑えられている。
このように、本実施例によれば、ビーム幅を狭くして、ピークパワー密度の変動を抑制して、線分像を結像させることができる。
本実施例によれば、線分像を結像できるので、レーザを用いて除錆するときに除錆対象物にレーザ光を照射しながら線分に対して垂直方向にその線分像を走査することにより、面として除錆できるので有効である。
本実施の形態では、実施例として、結像の形状を円形および線分とする例を示したが、これに限らない。結像の形状は他の形状であってもよい。
以上のように、本実施の形態では、回折素子を貫通する直線の所定の範囲内にある輝線の各輝点を各々結像する回折素子上の電界分布の合計値(輝線を生じさせる回折素子出射面上の電界分布)と、多様な形状の電界分布とを畳み込み積分に基づき、回折素子の出射面での電界分布を導出して、回折素子の表面構造(凹凸構造)を設計することにより、回折素子から出射される光ビームの直径やパワーを光の伝播方向(z方向)において所定の長さ(範囲)で略同等に保持することができる。
したがって、本実施の形態で製造される回折光学素子は、出射光の直径やパワー密度を光の伝播方向(z方向)において所望の長さで保持できるので、奥行きのある対象物を、出射光(レーザ光)により多様な形状について高精度で加工、除錆などを実施でき、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
本発明の実施の形態では、回折素子からの出射光が光軸に平行な方向に集光される例を示したが、これに限らず、光軸と平行な軸上でなくとも略平行な軸上でもよい。「略同一軸」は、ビームを用いるレーザ加工、除錆等に必要な精度を実現できる範囲であればよい。
本発明の実施の形態では、回折素子は、コンピュータを用いて設計される。
本発明の実施の形態では、回折素子の構成、製造方法などにおいて、各構成部の構造、寸法、材料等の一例を示したが、これに限らない。回折素子の機能を発揮し効果を奏するものであればよい。
本発明は、レーザ加工装置における回折素子の設計方法および製造方法に関し、レーザ光による加工や除錆に適用することができる。
10 回折素子

Claims (11)

  1. 回折素子の出射面から第1の電界分布で出射する出射光が、前記出射面と直交する直線上の、前記回折素子から第1の距離と第2の距離との間の範囲において集光するように位相変調する回折素子を、コンピュータを用いて設計する方法であって、
    前記直線上の前記範囲における所定の点に集光される球面波に対する前記出射面上の電界分布を決定する工程と、
    前記範囲における前記球面波に対する前記出射面上の電界分布を、光の伝播方向で光の位相が変化することを考慮して足し合わせて、前記回折素子の前記出射面上の前記第1の電界分布を算出する工程と、
    前記第1の電界分布に基づいて、前記回折素子の表面における凹凸の深さを決定する工程と
    を備える回折素子の設計方法。
  2. 回折素子の出射面から第1’の電界分布で出射する出射光が、前記出射面と直交する直線に垂直な面であって、前記回折素子から第1の距離と第2の距離との間の範囲に配置される面上に、第2の光強度分布で結像するように位相変調する回折素子を、コンピュータを用いて設計する方法であって、
    前記第2の光強度分布の正の平方根を強度とする第2の電界分布を算出する工程と、
    前記直線上の前記範囲における所定の点に集光される球面波に対する前記出射面上の電界分布を決定する工程と、
    前記範囲における前記球面波に対する前記出射面上の電界分布を、光の伝播方向で光の位相が変化することを考慮して足し合わせて、前記回折素子の前記出射面上の第1の電界分布を算出する工程と、
    前記第2の電界分布と前記第1の電界分布を畳み込み積分して、前記回折素子の前記出射面上の第1’の電界分布を算出する工程と、
    前記第1’の電界分布に基づいて、前記回折素子の表面における凹凸の深さを決定する工程と
    を備える回折素子の設計方法。
  3. 前記第1の電界分布u(x、y)が、式(A)で表される
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回折素子の設計方法。
    Figure 0007662040000041
    ここで、zαとzβはそれぞれ、前記所定の範囲の両端であり、(1+cosθ)/2は傾斜因子、cosθ=z/r、jは虚数単位、kは光の波数、r=√(x +y +z)である。
  4. 前記所定の範囲にN枚の結像面が配され、
    前記第1の電界分布u(x、y)が、式(B)で表される
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回折素子の設計方法。
    Figure 0007662040000042
    ここで、zは前記所定の範囲内の距離、(1+cosθ)/2は傾斜因子、cosθ=z/r、jは虚数単位、kは光の波数、r=√(x +y +z )である。
  5. 前記所定の範囲にN枚の結像面が配され、
    前記第1の電界分布u(x、y)が、式(C)で表される
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回折素子の設計方法。
    Figure 0007662040000043
    ここで、zは前記所定の範囲内の距離、jは虚数単位、kは光の波数、r=√(x +y +z )である。
  6. 前記所定の範囲にN枚の結像面が配され、
    前記第1の電界分布u(x、y)が、式(D)で表される
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回折素子の設計方法。
    Figure 0007662040000044
    ここで、zは前記所定の範囲内の距離、jは虚数単位、kは光の波数、r=√(x +y +z )である。
  7. 前記所定の範囲にN枚の結像面が配され、
    前記第1の電界分布u(x、y)が、式(E)で表される
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回折素子の設計方法。
    Figure 0007662040000045
    ここで、zは前記所定の範囲内の距離、jは虚数単位、kは光の波数、r=√(x +y +z )である。
  8. 前記所定の範囲にN枚の結像面が配され、
    前記第1の電界分布u(x、y)が、式(F)で表される
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回折素子の設計方法。
    Figure 0007662040000046
    ここで、zは前記所定の範囲内の距離、jは虚数単位、kは光の波数である。
  9. 前記回折素子の表面における凹凸の深さd(x、y)が、式(G)で表される
    ことを特徴とする請求項1又は請求項3から請求項8のいずれか一項に記載の回折素子の設計方法。
    Figure 0007662040000047
    ここで、nは前記回折素子の内部の屈折率、nは前記回折素子の外部の屈折率、λは伝播する光の波長、arg(u(x、y))は前記第1の電界分布u(x、y)の偏角である。
  10. 前記回折素子の表面における凹凸の深さd(x、y)が、式(G’)で表される
    ことを特徴とする請求項2に記載の回折素子の設計方法。
    Figure 0007662040000048
    ここで、nは前記回折素子の内部の屈折率、nは前記回折素子の外部の屈折率、λは伝播する光の波長、arg(u0、l(x、y))は前記第1’の電界分布u0、l(x、y)の偏角である。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の回折素子の設計方法を備える
    ことを特徴とする回折素子の製造方法。
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