JP7662955B2 - ブリケット及びそれを含む耐火物 - Google Patents
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Description
耐火原料と、膨張化黒鉛と、バインダーとを主原料として含み、
前記膨張化黒鉛は、平均粒径が50~500μm、ゆるみ嵩密度が0.01~0.50g/cm3であることを特徴とするブリケットに関する。
前記膨張化黒鉛の含有量が前記膨張化黒鉛と前記耐火原料の合計含有量100.0質量部に対し0.0質量部を超え40.0質量部以下であることが好ましい。
本開示の一の態様のブリケットを主原料として含むことを特徴とする耐火物に関する。
本実施形態の耐火原料は、定型耐火物に使用される一般的な耐火原料であれば特に制限はなく、例えば、マグネシア原料、スピネル原料、アルミナ原料、炭化けい素原料等が挙げられる。
本実施形態の膨張化黒鉛は次のようにして得られる。まず、鱗状黒鉛等、結晶性の高い天然黒鉛の層間に、硫酸や硝酸等を添加、浸入させて黒鉛層間化合物を形成する。次に、黒鉛層間化合物を800℃~1000℃に急激に加熱(膨張化処理)して膨張化黒鉛を形成する。次に、ロール等を用いて膨張化黒鉛を10MPa以上の圧力で圧延して黒鉛シートを形成する。圧延の圧力を調整することで黒鉛シートの厚さや膨張化黒鉛の嵩密度を調整してもよい。最後に、黒鉛シートを1mm以下の大きさに粉砕する。粉砕方法は一般に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、ピンミル等を備える粉砕機を使用してもよい。この場合、ピンの間隔や回転数を調整することで膨張化黒鉛の粒径等を調整することができる。
バインダーは、一般に黒鉛含有耐火物に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、熱硬化性(レゾール型)又は熱可塑性(ノボラック型)フェノール樹脂、エチレングリコール等が挙げられる。バインダーの形態は、一般に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、液体、粉末等が挙げられる。常温で粘性が低いバインダーや一定温度に加温して粘性を低下させたバインダーは、少量の添加で均質に分散させることができるため、特に好ましい。また、バインダーは、一般に不焼成れんがに使用されるものであれば樹脂でなくてもよく、例えば、糖蜜等の多糖類溶液、珪酸塩等の無機化合物が挙げられる。本実施形態のブリケットにおけるバインダーの含有量は、膨張化黒鉛と耐火原料の合計含有量100.0質量部に対し1.0~5.0質量部が好ましく、2.0~4.5質量部がより好ましい。
本実施形態のブリケットの製造方法は、耐火原料と、膨張化黒鉛と、バインダーとを含む混合物を混練する工程と、混合物をブリケットマシンで成形する工程を含む。ブリケットマシンは、原料をダブルロール式の成型機(ブリケットモールド)に流し込み、造粒物(ブリケット)を成形するもので、公知のものを使用することができる。ブリケットサイズやブリケットモールドは特に限定されず、適宜選択が可能である。ブリケットの固さは、後述するように、耐火物を製造するために型枠に入れ、加圧、成形する際に、形状が崩れる程度であることが好ましい。そのため、ブリケットマシンのダブルロール間の線圧は70~1000kN/mが好ましく、90~400kN/mがより好ましい。これにより、耐火物中の黒鉛の含有量を増加させ、耐スポーリング性を維持しつつ、耐食性を向上させることができる。
本実施形態の耐火物は本実施形態のブリケットを主原料として含み、耐火原料、黒鉛原料、バインダー及び/又は少量添加物を副原料として含んでもよい。これにより、耐火物は耐スポーリング性を維持しつつ、耐食性をさらに向上させることができる。本実施形態の耐火物の製造方法は、本実施形態のブリケットを主原料として型枠に入れ、加圧、成形し、成形体を得る工程と、成形体に乾燥や焼成等の熱処理を行う工程を含む。
黒鉛原料としては、例えば、鱗状黒鉛、土状黒鉛、カーボンブラック、無煙炭、人造黒鉛等、市販の固体状黒鉛が挙げられる。これらの黒鉛原料は単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本実施形態の耐火物は、一般に黒鉛含有耐火物に使用されるものであれば少量添加物を含んでもよく、例えば、酸化防止剤、カーボンブラック、粉末ピッチ等が挙げられる。酸化防止剤としては、例えば、Al、Si、B4C、SiC、Al-Mg合金等が挙げられる。
1.1 ブリケットの製造
膨張化処理後、圧延してシート化、粉砕し、膨張化黒鉛を得た。膨張化黒鉛の平均粒径をレーザー法で測定したところ、250μmであった。また、膨張化黒鉛のゆるみ嵩密度、固定炭素分、外観形状はそれぞれ0.15g/cm3、98%、アコーディオン形状であった。
ブリケットA~Uについて、以下の測定、評価を行った。
ゆるみ嵩密度は、容積、質量が既知の鉄製箱型容器に測定対象物を静かに入れ、両者の合計質量から鉄製箱型容器の質量を差し引いた測定対象物の質量を、鉄製箱型容器の容積で除した値とし、本実施例では10回測定した平均値とした。容器内に空隙が存在し、また、ブリケットの成形圧力が弱い場合、形状が崩れるものも存在するが、それらも含めて測定を行った。
成形作業性は、ゆるみ嵩密度で評価した。所定質量のブリケットを成形金型に投入したとき、金型に収まる量が多いほど成形作業性が良好であり、金型からあふれる量が多いほど成形作業性が劣るといえる。したがって、ブリケットのゆるみ嵩密度が高いほど成形作業性に優れ、1.50g/cm3以上を優:◎、0.85g/cm3以上1.50g/cm3未満を良:○、0.85g/cm3未満を不可:×と評価した。
測定、評価結果を表1に示す。
2.1 耐火物の製造
耐火物の原料を長さ900mm×幅180mm×高さ150mmの直方体形状の成形型枠に入れ、147MPaの圧力で成形し、250℃で24時間乾燥し、耐火物を得た。必要に応じて所定の形状に加工し、耐火物の試験片を得た。耐火物の原料として、実施例1~21ではそれぞれ上記「1.ブリケットに関する実施例」で得られたブリケットA~Uを使用し、比較例1~8では実施例1~21で使用されたブリケットA~Uと同じ配合の原料を混練しただけの坏土を使用した。実施例に使用されたブリケットと、それらの原料の配合と、比較例の原料の配合を表2、3に示す。
試験片について、以下の測定、評価を行った。
気孔率はJIS R2205(耐火れんがの見掛気孔率・吸水率・比重の測定方法)に従って測定した。
耐食性は高周波内張り法で評価した。即ち、試験温度は1700℃とし、侵食剤にはCaO/SiO2(質量比)が2.8の合成スラグを使用した。侵食剤は1回に400g投入し、1時間毎に入れ替え、計6時間試験を継続した。試験後の試験片を稼働面に垂直な方向に切断して溶損面積を測定し、比較例4の溶損面積を100としたときの溶損指数を算出した。原料の配合が同じ比較例に対し、溶損指数が小さいほど耐食性は向上しており、10.0以上小さい場合を優(◎)、0.0を超え10.0未満小さい場合を良(○)と評価した。
耐スポーリング性は急熱急冷試験による弾性率低下率で評価した。即ち、耐火物を所定の形状:40×40×160mmの直方体に加工し、還元雰囲気中1000℃で焼成し、試験片を得た。試験片を1680℃の溶銑に60秒間浸漬した後、15秒間冷水に浸漬する操作を2回繰り返した(急熱急冷試験)。急熱急冷試験の前と後の試験片の弾性率を測定し、以下の式より弾性率低下率を算出した。弾性率は試験片長手方向(160mm長さ方向)の超音波伝播速度より求めた。
弾性率低下率=(試験前の弾性率-試験後の弾性率)/試験前の弾性率×100
原料の配合が同じ比較例に対し、弾性率低下率の値が近いほど耐スポーリング性は維持されており、両者の差が3.0%未満の場合を優(◎)、3.0%以上7.0%未満の場合を良(○)、7.0%以上16.0%未満の場合を可(△)と評価した。
測定、評価結果を表2、3に示す。
Claims (2)
- ブリケットを主原料として含み、
前記ブリケットは耐火原料と、膨張化黒鉛と、バインダーとを主原料として含み、
前記膨張化黒鉛は、平均粒径が50~500μm、ゆるみ嵩密度が0.01~0.50g/cm3であることを特徴とする耐火物。 - 請求項1に記載の耐火物において、
前記膨張化黒鉛の含有量が前記膨張化黒鉛と前記耐火原料の合計含有量100.0質量部に対し0.0質量部を超え40.0質量部以下であることを特徴とする耐火物。
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| JP2023065707A JP7662955B6 (ja) | 2023-04-13 | 2023-04-13 | ブリケット及びそれを含む耐火物 |
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