以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
<実施形態1>
実施形態1では、飲食店の利用に基づいて顧客に特典を提供する特典提供システムに本発明が適用されている。実施形態1では、券売機による発券および精算に基づいて飲食物の提供を行う店舗に、本発明の特典提供システムが適用されている。但し、本発明に係る特典提供システムが適用される店舗は、このような店舗に限られるものではなく、他の種類の店舗であってもよい。
以下の実施形態1では、近距離無線通信部118および位置検出部126が、特許請求の範囲に記載の「情報出力部」に対応する。但し、この対応付けは、あくまでも一例であって、特許請求の範囲を何ら制限するものではない。
図1は、実施形態1に係る特典提供システム1の構成を示す図である。
図1に示すように、特典提供システム1は、券売機11と、携帯端末12と、サーバ13とを備える。券売機11は、店舗2内に設置される。店舗2は、発券に基づき飲食物を提供する飲食店である。券売機11は、発券と精算の機能とともに、携帯端末12との間で、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信を行う機能を備える。
券売機11は、装置の外郭を構成する略立方体形状の筐体11aを有する。筐体11aの前面上部に、発券操作を受け付けるためのタッチパネル11bが配置されている。タッチパネル11bは、ディスプレイの上面に透明なタッチセンサを配置した構成である。ディスプレイは、たとえば、液晶ディスプレイであり、タッチセンサは、たとえば、感圧式(抵抗膜方式)のタッチパッドである。タッチパネル11bの構成は、これに限られるものではなく、たとえば、タッチセンサが静電容量式のタッチパッドであってもよい。
筐体11aの前面中央部に、紙幣を入出金するための紙幣入出金口11cと、硬貨を入金するための硬貨入金口11dと、硬貨を出金するための硬貨出金口11eと、利用券を発行するための発券口11fが配置されている。さらに、タッチパネル11bの下側に人感センサ11gが配置されている。人感センサ11gは、券売機11の正面に顧客が対峙したことを検知する。
券売機11の正面に顧客が対峙したことが人感センサ11gにより検知されると、タッチパネル11bに、選択対象が表示される。ここでは、選択対象は、当該店舗が提供可能な飲食物の選択項目である。顧客は、タッチパネル11bに表示された複数の選択対象のうち所望の選択対象にタッチし、紙幣入出金口11cまたは硬貨入金口11dに当該選択対象の購入に必要な金額分の紙幣または硬貨を入金する。これにより、当該選択対象に対応する利用券が発券口11fから発行される。また、おつりがある場合は、おつりに対応する紙幣または硬貨が、紙幣入出金口11cまたは硬貨出金口11eから出金される。これにより、1工程の取引が終了する。
携帯端末12は、顧客が所持する携帯電話機である。携帯端末12が、タブレット等の他の携帯情報機器であってもよい。携帯端末12は、店舗2内に設置されたルータ15との無線通信を介して、外部通信網14と接続可能である。外部通信網14は、たとえば、インターネットである。また、携帯端末12は、店舗2外に設置されたルータ16または基地局17との無線通信を介して、外部通信網14と接続可能である。携帯端末12は、情報の入力および表示を行うためのタッチパネル12aを備えている。
サーバ13は、特典提供システム1に必要な情報を管理する。サーバ13は、外部通信網14を介して、携帯端末12と通信可能である。サーバ13および携帯端末12は、互いに情報をやりとりするためのアドレス情報を、それぞれ保持する。携帯端末12は、店舗2の利用に応じた特典を提供するのに必要な情報を、適宜、サーバ13から取得する。
図2は、券売機11、携帯端末12およびサーバ13の構成を示すブロック図である。
券売機11は、制御部111と、記憶部112と、操作表示部113と、センサ部114と、紙幣処理部115と、硬貨処理部116と、発券処理部117と、を備える。
制御部111は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理回路を備え、記憶部112に記憶されたプログラムに従って各部を制御する。記憶部112は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク等の記憶媒体を備え、制御部111が実行するプログラムや、各種データを記憶する。また、記憶部112は、制御部111が制御を行う際のワーク領域として利用される。
操作表示部113は、図1に示したタッチパネル11bとその処理回路を含む。操作表示部113は、制御部111からの制御に応じて所定の画面を表示し、また、画面に対して顧客が行った操作に関する情報を制御部111に出力する。センサ部114は、図1に示した人感センサ11g等の各種センサを含み、各センサの検出結果を制御部111に出力する。
紙幣処理部115は、各金種の紙幣を収容するための紙幣収容部と、紙幣を搬送する搬送部と、搬送される紙幣の金種を判別する金種判別部とを備え、制御部111からの制御により、紙幣収容部と紙幣入出金口11c(図1参照)との間で紙幣を搬送する。硬貨処理部116は、各金種の硬貨を収容するための硬貨収容部と、硬貨を搬送する搬送部と、搬送される硬貨の金種を判別する金種判別部とを備え、制御部111からの制御により、硬貨収容部と、硬貨入金口11dおよび硬貨出金口11e(図1参照)との間で硬貨を搬送する。
発券処理部117は、紙の帯体を生成する帯体生成部と、帯体に印刷を行う印刷部とを備え、印刷部により飲食物の名称等が帯体に印刷された利用券を、発券口11fに送出する。
近距離無線通信部118は、近距離無線通信用の無線通信モジュールである。近距離無線通信部118は、制御部111からの制御に応じて、携帯端末12の近距離無線通信部128と、近距離無線通信を行う。
携帯端末12は、制御部121と、記憶部122と、操作表示部123と、音声出力部124と、音声入力部125と、位置検出部126と、無線通信部127と、近距離無線通信部128とを備える。
制御部121は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理回路を備え、記憶部122に記憶されたプログラムに従って各部を制御する。記憶部122は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の記憶媒体を備え、制御部121が実行するプログラムや、各種データを記憶する。また、記憶部122は、制御部121が制御を行う際のワーク領域として利用される。
本実施形態では、特典提供システム1のアプリケーションプログラム122aが、記憶部122にインストールされている。
操作表示部123は、図1に示したタッチパネル12aとその処理回路を含む。操作表示部123は、制御部121からの制御に応じて所定の画面を表示し、また、画面に対して顧客が行った操作に関する情報を制御部121に出力する。
音声出力部124は、スピーカとその処理回路を含む。音声入力部125は、マイクとその処理回路を含む。位置検出部126は、GPS(Global Positioning System)を備え、携帯端末12の現在位置を随時取得する。
無線通信部127は、ルータ15や基地局17等と無線通信を行うための無線通信モジュールである。無線通信部127は、制御部121からの制御に応じて、ルータ15や基地局17を介してサーバ13と通信を行う。
近距離無線通信部128は、券売機11等と近距離無線通信を行うための無線通信モジュールである。近距離無線通信部128は、制御部121からの制御に応じて、券売機11の近距離無線通信部118と、近距離無線通信を行う。
サーバ13は、制御部131と、記憶部132と、通信部133とを備える。
制御部131は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理回路を備え、記憶部132に記憶されたプログラムに従って各部を制御する。記憶部132は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク等の記憶媒体を備え、制御部131が実行するプログラムや、各種データを記憶する。また、記憶部132は、制御部131が制御を行う際のワーク領域として利用される。
本実施形態では、特典提供システム1のアプリケーションプログラム132aが、記憶部132にインストールされている。また、このアプリケーションプログラム132aによって、特典提供システム1を運用するための種々の管理情報が、記憶部132に記憶される。
図3(a)は、サーバ13の記憶部132に記憶される店舗管理情報の構成を示す図である。
店舗管理情報は、店舗IDと、設定時間と、精算閾値と、特典情報と、位置情報と、来店履歴と、閾値回数とを互いに対応付けて構成される。
店舗IDは、店舗の識別情報である。設定時間は、特典を付与するために設定される滞在時間の上限である。後述のように、店舗における顧客の滞在時間が設定時間より短い場合に、顧客に特典が提供される。精算閾値は、精算金額の閾値である。ここでは、精算金額に応じて特典の内容が変わる。各精算閾値に特典情報が対応付けられている。特典情報は、割引クーポンである。特典情報が、ポイント等であってもよい。
たとえば、図3(a)の店舗管理情報において、店舗IDがS1の店舗では、精算金額が精算閾値M11以下の場合は特典情報B11の特典が提供され、精算金額が精算閾値M11より高く精算閾値M12以下の場合は特典情報B12の特典が提供され、精算金額が精算閾値M12より高い場合は特典情報B13の特典が提供される。この場合、精算金額が高いほど、より有利な特典が提供される。
位置情報は、店舗の位置を示す情報である。来店履歴は、当該店舗IDの店舗における顧客の来店履歴を示す情報である。閾値回数は、来店履歴から取得される、滞在時間が設定時間より短い来店の回数に基づいて、顧客に特典を提供するための閾値である。
来店履歴は、図3(b)に示す構成である。顧客IDは、顧客の識別情報である。顧客IDは、たとえば、顧客によって任意に設定される。顧客IDは、顧客の携帯端末12に設定された電子メールのアドレスであってもよく、あるいは、顧客の携帯端末12の無線通信部127(無線通信モジュール)に設定されたMacアドレスであってもよい。
来店日、滞在時間および精算金額は、それぞれ、顧客IDの顧客が、当該店舗に来店した日、その日に店舗に滞在した時間、および、その日に精算した金額である。獲得特典は、その日の滞在により当該顧客に提供された特典の内容を示す情報であり、図3(a)の特典情報の何れかが該当する。
店舗の管理者は、特典提供システム1に参加する際に、自身の携帯端末12からサーバ13のホームページにアクセスし、店舗管理情報の項目のうち、店舗ID、設定時間、精算閾値、特典情報、位置情報および閾値回数を登録する。設定時間、精算閾値、特典情報および閾値回数は、管理者が任意に設定する。精算閾値と特典情報の区分数も、管理者が任意に設定する。サーバ13は、これらを設定するための受付画面を、管理者の携帯端末12に提供する。この登録は、携帯端末12以外の情報処理端末を介して行われてもよい。
位置情報は、登録の際に、管理者の携帯端末12の位置検出部126により取得された情報が、サーバ13に送信されてもよい。あるいは、サーバ13が提供する受付画面に住所の入力項目が含まれ、入力された住所に対応する位置情報がサーバ13において取得されてもよい。あるいは、サーバ13が提供する受付画面に縮尺変更可能な地図が表示され、地図上の位置を管理者が特定することで、位置情報が登録されてもよい。
来店履歴は、顧客の携帯端末12との間の通信によりサーバ13が取得する。後述のように、顧客の携帯端末12は、券売機11との近距離無線通信をトリガとして、当該店舗における滞在時間を計測し、店舗からの退出に応じて、当該店舗における精算金額、滞在時間および当該滞在により獲得した特典を示す情報を、顧客IDおよび店舗IDとともにサーバ13に送信する。サーバ13は、受信したこれらの情報を、履歴情報として、店舗管理情報に登録する。
図3(c)は、サーバ13の記憶部132に記憶される顧客管理情報の構成を示す図である。
顧客管理情報は、顧客IDと、アドレス情報と、パスワードとを対応付けて構成される。上記のように、顧客IDは、顧客の識別情報である。アドレス情報は、サーバ13が顧客の携帯端末12と通信を行うための情報である。パスワードは、顧客により設定される。パスワードは、たとえば、顧客が自身の来店履歴等を参照する際に用いられる。
顧客は、特典提供システム1に参加する際に、自身の携帯端末12からサーバ13のホームページにアクセスし、特典提供システム1のアプリケーションプログラム122aを携帯端末12にダウンロードおよびインストールする。このアプリケーションプログラム122aには、携帯端末12がサーバ13と通信するためのサーバ13のアドレス情報が含まれている。
顧客がアプリケーションプログラム122aを初めて起動すると、制御部121は、顧客情報の登録画面を、操作表示部123(タッチパネル12a)に表示させる。この登録画面において、顧客は、自身の顧客IDおよびパスワードを設定し、さらに、自身の電子メールアドレス等のアドレス情報を設定する。設定が完了すると、制御部121は、設定されたこれらの情報を、サーバ13に送信する。このとき、さらに、制御部121は、無線通信部127のMacアドレス等、プッシュ通知等の通信に必要なアドレス情報を、サーバ13に送信する。サーバ13は、受信したこれらの情報を、顧客管理情報に登録する。また、携帯端末12の制御部121は、顧客により設定されたこれらの情報を、記憶部122に記憶させる。
図4(a)は、携帯端末12の記憶部122に記憶される店舗リストを示す図である。
上記のようにして、顧客管理情報に対する情報の登録が完了すると、サーバ13は、図3(a)の店舗管理情報で管理している情報のうち、店舗IDと位置情報のみを、携帯端末12に送信する。携帯端末12の制御部121は、受信した店舗IDと位置情報を、図4(a)の店舗リストとして、記憶部122に記憶させる。サーバ13は、その後、新たな店舗に対する情報を店舗管理情報に登録すると、新たに登録した店舗IDと位置情報を、携帯端末12に送信する。この送信は、たとえば、プッシュ通知等に応じて、アプリケーションプログラム122aが起動され、携帯端末12がサーバ13にアクセスしたことに応じて行われる。
携帯端末12の制御部121は、受信した店舗IDと位置情報を、図4(a)の店舗リストに追加する。こうして、携帯端末12の記憶部122に記憶された店舗リストが更新される。なお、更新時には、追加された店舗IDと位置情報ではなく、店舗管理情報上の全ての店舗IDと位置情報が、携帯端末12に送信されてもよい。この場合、携帯端末12の記憶部122は、既存の店舗リストの情報を、新たに受信した店舗IDと位置情報に置き換える。
図2に戻って、本実施形態では、滞在時間に応じた特典を顧客に提供するために、券売機11の制御部111に決済部111aの機能が、記憶部112に記憶されたプログラムにより付与される。また、携帯端末12の制御部121に、滞在判定部121a、滞在時間算出部121b、特典提供部121cおよび報知処理部121dの機能が、記憶部122に記憶されたアプリケーションプログラム122aにより付与される。
決済部111aは、店舗における代金の決済処理を行う。
滞在判定部121aは、近距離無線通信部128および位置検出部126からの情報に基づいて、店舗における顧客の滞在の開始と終了を判定する。滞在時間算出部121bは、滞在判定部121aの判定結果に基づいて、店舗に顧客が滞在した滞在時間を算出する。特典提供部121cは、滞在時間が予め設定された設定時間より短いことに基づいて、特典を顧客に提供するための処理を実行する。報知処理部121dは、滞在時間、設定時間および特典の少なくとも1つを顧客に報知するための処理を実行する。また、報知処理部121dは、滞在時間と設定時間および特典との関係を示す情報を顧客に報知するための処理を実行する。
特典提供システム1は、これら決済部111a、滞在判定部121a、滞在時間算出部121b、特典提供部121cおよび報知処理部121dの機能と、サーバ13の記憶部132に記憶されたアプリケーションプログラム132aによる機能とによって、顧客に特典を提供する処理を行う。以下、この処理について説明する。
図5(a)は、利用券の発行時に、券売機11の制御部111において行われる処理を示すフローチャートである。この処理は、決済部111aの機能により制御部111が行う。
制御部111は、顧客の操作に応じた利用券の発行と、その精算とを完了すると(S101:YES)、近距離無線通信部128を介して携帯端末12と通信し、店舗IDと精算金額を携帯端末12に送信する(S102)。
ここで、店舗IDは、上記の登録処理に伴い、予め、店舗の管理者が券売機11に登録する。この登録は、管理者の携帯端末12と券売機11との間で近距離無線通信により行われてもよく、券売機11の操作表示部123に表示される登録画面を管理者が操作して行われてもよい。登録された店舗IDは、券売機11の記憶部112に記憶される。ステップS102において、制御部111は、記憶部112から店舗IDを読み出し、精算金額とともに、携帯端末12に送信する。
図5(b)は、利用券の発行時に、携帯端末12の制御部121において行われる処理を示すフローチャートである。
制御部121は、図5(a)のステップS102で送信された情報を受信すると(S201:YES)、受信した店舗IDと、自身の記憶部122に記憶されている店舗リスト(図4(a)参照)とを対照し、受信した店舗IDが店舗リストに含まれているか否かを判定する(S202)。受信した店舗IDが店舗リストに含まれていない場合(S202:NO)、制御部121は、処理を終了する。他方、受信した店舗IDが店舗リストに含まれている場合(S202:YES)、制御部121は、店舗における滞在が開始したと判定し(S203)、当該店舗の店舗情報の送信要求を、サーバ13に送信する(S204)。この送信要求には、ステップS201で受信した店舗IDが含まれている。
サーバ13は、この送信要求を受信すると、送信要求に含まれている店舗IDと、図3(a)に示した店舗管理情報とを対照し、受信した店舗IDに対応する1行分の情報(店舗情報)を、送信元の携帯端末12に送信する。
携帯端末12の制御部121は、これにより、当該店舗IDに対応する店舗情報を受信すると(S205:YES)、受信した店舗情報を記憶部122に記憶させる(S206)。たとえば、当該店舗の店舗IDがS1である場合、図4(b)に示す店舗情報が、記憶部122に記憶される。
図6は、顧客が店舗に滞在を開始したと判定されたことにより携帯端末12の制御部121において行われる処理を示すフローチャートである。
図6の処理のうち、ステップS211、S216の処理は、滞在判定部121aの機能により制御部121が行い、ステップS212、S217、S218の処理は、滞在時間算出部121bの機能により制御部121が行い、ステップS213~S215の処理は、報知処理部121dの機能により制御部121が行い、ステップS219、S220の処理は、特典提供部121cの機能により制御部121が行う。以下では、図6の各処理ステップをこれらの機能により制御部121が行うとして説明する。
制御部121は、図5(b)のステップS203において滞在開始と判定すると(S211:YES)、滞在時間の計時を開始し(S212)、特典報知処理を実行する(S213)。ステップS213において、制御部121は、特典の内容および条件を報知する。この報知には、特典、滞在時間および設定時間の少なくとも1つが含まれ得る。あるいは、この報知に、滞在時間と、設定時間および特典との関係を示す情報が含まれてもよい。この報知は、たとえば、操作表示部123に報知画面を表示させることにより行われる。
図7(a)は、図5(b)のステップS213の報知処理において、携帯端末12の操作表示部123(タッチパネル12a)に表示される報知画面P1を示す図である。
報知画面P1は、メッセージM1とボタンB1とを含んでいる。メッセージM1は、滞在時間が所定時間以内(設定時間以内)であることを条件に、割引クーポン(特典)を獲得できることを報知する内容となっている。ここで、顧客は、メッセージM1を参照して、特典の内容および条件を把握した後、ボタンB1を操作する。これにより、報知画面P1が消失する。報知画面P1の表示とともに、チャイム音等の報知音が携帯端末12から出力されてもよい。
図6に戻って、制御部121は、ステップS212で計時が開始された現在の滞在時間を、特典を得る条件である設定時間から減算して、特典を得るための残り時間を算出する。そして、制御部121は、算出した残り時間が、予め設定されている閾値時間(たとえば、10分)に到達したか否かを判定する(S214)。制御部121は、滞在が終了するまでに(S216:NO)、残り時間が閾値時間に到達した場合に(S214:YES)、滞在時間と設定時間との関係を示す情報として残り時間を報知する処理を実行する(S215)。
図7(b)は、図5(b)のステップS215の報知処理において、携帯端末12の操作表示部123(タッチパネル12a)に表示される報知画面P2を示す図である。
報知画面P2は、メッセージM2とボタンB2とを含んでいる。メッセージM2は、割引クーポン(特典)を獲得可能な残り時間を報知する内容となっている。顧客は、メッセージM2を参照して、特典を獲得するための残り時間を把握した後、ボタンB2を操作する。これにより、報知画面P2が消失する。報知画面P2の表示とともに、チャイム音等の報知音が携帯端末12から出力されてもよい。
図6に戻って、その後、制御部121は、当該店舗における顧客の滞在が終了したか否か、すなわち、顧客が当該店舗から退出したか否かを判定する(S216)。制御部121は、この判定を、位置検出部126(図2参照)から随時入力される位置情報と、図4(b)に例示した店舗情報中の位置情報(滞在中の店舗の位置情報)とを比較して行う。
具体的には、制御部121は、これら2つの位置情報による位置が、所定の閾値距離以上に離れた場合に、滞在が終了した(顧客が店舗から退出した)と判定する。閾値距離は、全ての店舗に一律の値(たとえば、100m等)に設定され得る。あるいは、閾値距離は、店舗の広さに応じて店舗ごとに設定されてもよい。店舗ごとに閾値距離が設定される場合、図3(a)の店舗管理情報には、位置情報とともに、閾値距離が、店舗IDに対応付けて記憶される。これにより、図4(b)の店舗情報にも、当該店舗の閾値距離が含まれる。
店舗における顧客の滞在が終了すると(S216:YES)、制御部121は、滞在時間の計時を終了し、滞在時間を確定させる(S218)。なお、ステップS212およびステップS217において、それぞれ、滞在の開始時刻と終了時刻が保持されてもよい。この場合、ステップS218では、開始時刻と終了時刻との差分により店舗退出時の滞在時間が算出される。この場合、ステップS214では、現在時刻と開始時刻との間の差分が設定時間から減算されて、残り時間が算出される。
こうして、滞在時間が確定すると、制御部121は、確定した滞在時間が設定時間よりも短いか否かを判定する(S219)。確定した滞在時間が設定時間よりも短い場合(S219:YES)、制御部121は、特典発行処理を実行する(S220)。他方、確定した滞在時間が設定時間以上である場合(S219:NO)、制御部121は、特典発行処理を行うことなく、処理をステップS211に進める。
その後、制御部121は、今回の滞在に係る履歴情報を、店舗IDおよび顧客IDとともに、サーバ13に送信し(S221)、処理を終了する。履歴情報は、図3(b)の1行分の情報である。特典が得られなかった場合、その旨を示すフラグが獲得特典に設定される。サーバ13は、受信した履歴情報を、受信した店舗IDに対応付けて、店舗管理情報に追加する。これにより、当該店舗における滞在に係る履歴情報が、サーバ13において管理される。
図8は、図6のステップS220における特典発行処理を示すフローチャートである。
制御部121は、今回の滞在における精算金額と、図4(b)に示した店舗情報とを対照し、店舗情報の精算閾値で規定されるどの範囲に、今回の精算金額が含まれるかを判定する。そして、制御部121は、今回の精算金額が含まれる閾値の範囲に対応付けられた特典情報を、店舗情報から抽出する(S231)。
たとえば、図4(b)の例では、今回の精算金額が精算閾値M11以下の場合は特典情報B11が抽出され、精算金額が精算閾値M11より高く精算閾値M12以下の場合は特典情報B12が抽出され、精算金額が精算閾値M12より高い場合は特典情報B13が抽出される。
次に、制御部121は、図4(b)に示した店舗情報の来店履歴を参照し、当該店舗に対する過去の来店において、設定時間より短い滞在時間の滞在が何回あったかを計数する(S232)。そして、制御部121は、計数した滞在回数が、店舗情報に含まれている閾値回数以上であるか否かを判定する(S233)。
計数した滞在回数が閾値回数以上である場合(S233:YES)、制御部121は、ステップS232で抽出した特典情報による特典を増加させ(S234)、増加後の特典を記憶部122に記憶させる(S235)。他方、計数した滞在回数が閾値回数未満である場合(S233:NO)、制御部121は、ステップS232で抽出した特典情報による特典をそのまま、記憶部122に記憶させる(S235)。こうして、制御部121は、特典発行処理を終了する。ステップS235では、さらに、獲得された特典が操作表示部123に表示されて、顧客に報知されてもよい。
顧客は、たとえば、次回の来店時に、獲得した特典を利用する操作を携帯端末12に対して行う。これにより、近距離無線通信部118、128間の通信により、利用対象の特典情報が、携帯端末12から券売機11に受け渡される。これにより、顧客は、特典(割引クーポン)による精算金額の割引を受けることができる。但し、特典の利用形態は、これに限られるものではない。
なお、図8のステップS234では、たとえば、ステップS232で抽出した特典情報による特典(ここでは、割引クーポン)に、さらに、ボーナス特典(割引クーポン)が追加される。あるいは、ステップS234では、ステップS232で抽出した特典情報による特典(割引クーポン)に1より大きい所定の倍率(たとえば1.5)が乗じられて、特典の内容が高められる。
また、ステップS232において適用される設定時間は、図3(a)および図4(b)に示した設定時間とは別の時間に設定されてもよい。すなわち、図3(a)の特典情報を取得するための設定時間と、来店履歴に基づき閾値回数と比較される滞在回数を計数するための設定時間とが相違していてもよい。この場合、閾値回数と比較される滞在回数を計数するための設定時間が、さらに、図3(a)の店舗IDに対応付けられて記憶される。
このように、来店履歴に基づいて特別な特典が顧客に提供されることにより、店舗における滞在時間を低下させつつ、店舗に対する顧客のリピート率を高めることができる。
<実施形態1の効果>
実施形態1によれば、以下の効果が奏され得る。
図6に示したように、アプリケーションプログラム122aにより制御部121に付与された滞在判定部121a、滞在時間算出部121bおよび特典提供部121cの機能により、滞在時間が設定時間より短いことに基づいて(S219:YES)、顧客に特典が提供される(S220)。このため、顧客は、サービスの提供を受けた後に、なるべく早く店舗を退出することを促される。よって、店舗における顧客入れ替わりの回転率を高めることができ、結果、特典付与による顧客のメリットを高めつつ、店舗の収益を高めることができる。
図2に示したように、特典提供システム1は、アプリケーションプログラム122aにより制御部121に報知処理部121dの機能が付与される。そして、報知処理部121dは、図6のステップS213において、図7(a)に例示したように、滞在時間、設定時間および特典の少なくとも1つを顧客に報知するための処理を実行する。これにより、顧客は、特典の内容や、特典を得るための設定時間および現在の滞在時間等を把握できる。よって、設定時間までに店舗から退出することを、効果的に、顧客に促すことができる。なお、図7(a)の報知画面に、さらに、現在の滞在時間が表示されてもよい。
また、報知処理部121dは、図6のステップS215において、図7(b)に例示したように、滞在時間と設定時間および特典との関係を示す情報を顧客に報知するための処理を実行する。これにより、顧客は、自身の滞在時間と特典を得るための設定時間との関係を把握できる。これにより、顧客は、設定時間までに店舗から退出することを促される。よって、特典取得の機会を顧客に確実に与えつつ、店舗における顧客の回転率を効果的に高めることができる。
より詳細には、図7(b)の例では、報知処理部121dは、設定時間から滞在時間を減じた残り時間に関する情報を、顧客に報知するための処理を実行する。これにより、顧客は、特典を得るための残り時間を的確に把握でき、特典を得るために、残り時間内に店舗内での行動を済ませることを促され得る。よって、顧客は、より確実に特典を得ることができ、店舗は、顧客の回転率を効果的に高めることができる。
図6のステップS211、S216において、滞在判定部121aは、顧客自身から生じる情報に基づいて、滞在の開始および終了を判定する。すなわち、滞在判定部121aは、ステップS211において、顧客自身が券売機11に対して行った操作に基づく情報(近距離無線通信により受信する情報)により滞在の開始を判定し、ステップS216において、顧客自身の移動に基づく情報(位置検出部126からの情報)により滞在の終了を判定する。これにより、顧客は、別途、自身が所持する媒体等を提示する必要がない。よって、滞在の開始および終了の少なくとも一方の判定を、顧客からのより簡便な作業により行うことができ、顧客の利便性を高めることができる。
図8に示したように、特典提供部121cは、図4(b)の来店履歴に記憶された滞在時間のうち、予め設定された設定時間より短い滞在時間の数が所定の閾値以上であることに基づいて(S233:YES)、顧客に特典を提供するための処理を実行する(S234)。これにより、店舗にしばしば訪れ、且つ、滞在時間が短い傾向にある顧客に特典が提供されるため、滞在時間が短い傾向にある顧客に店舗のリピート利用を促すことができる。よって、店舗の売り上げおよび収益を、効果的に高めることができる。
特典提供部121cは、図5(a)の処理により決済部111aが顧客の代金を精算したことに基づいて(S101:YES、S102)、図5(b)および図6の処理により、特典を顧客に提供するための処理を実行する。これにより、顧客が店舗に滞在するのみで購入を行わない場合は、当該顧客に特典が提供されることを回避される。よって、店舗の売り上げと顧客への特典提供とを相互に連動させることができ、双方のメリットを円滑に達成できる。
この場合、特典提供部121cは、決済部111aにより決済がなされた精算金額の増加に応じて、特典を高く設定する。すなわち、特典提供部121cは、図8のステップ231において、図4(b)に示す特典情報のうち、精算金額に応じた特典情報による特典を提供する。この構成によれば、顧客は、精算金額が高いほど特典が高まるため、精算金額が高い商品の購入へと促されやすくなる。これにより、店舗の売り上げを高めることができる。
なお、本実施形態では、店舗ごとに精算閾値が任意に設定されるため、店舗によっては、精算閾値が設定されずに、1つの特典情報のみが設定される場合がある。この場合は、精算金額に拘わらず、1つの特典情報による特典が顧客に提供される。
<実施形態1の変更例>
上記実施形態1では、滞在判定部、滞在時間算出部、特典提供部および報知処理部が携帯端末12の制御部121の機能として実現されたが、これらの一部または全てが、特典提供システム1を構成する他の装置に配置されてもよい。
図9は、変更例に係る、券売機11、携帯端末12およびサーバ13の構成を示すブロック図である。
この変更例では、サーバ13の記憶部132に記憶されているアプリケーションプログラム132aによって、滞在判定部131a、滞在時間算出部131b、特典提供部131cおよび報知処理部131dの機能が、サーバ13の制御部131に付与されている。
携帯端末12の制御部121は、精算の完了に応じて、券売機11の制御部111(決済部111a)から、近距離無線通信を介して、店舗IDと精算金額を受信すると、受信した店舗IDと精算金額を含む精算情報を、サーバ13に送信する。その後、携帯端末12の制御部121は、位置検出部126から入力される位置情報を随時、サーバ13に送信する。
サーバ13の制御部131は、滞在判定部131a、滞在時間算出部131b、特典提供部131cおよび報知処理部131dの機能により、上記実施形態1における図6の処理と略同様の処理を実行する。
すなわち、サーバ13の制御部131は、滞在判定部131dの機能により、ステップS211、S216と同様の判定を行う。すなわち、制御部131は、携帯端末12から受信した上記精算情報に含まれる店舗IDが、図3(a)の店舗管理情報に含まれているか否かを判定し、含まれている場合に、当該店舗IDに顧客が滞在を開始したと判定して、滞在時間の計時を開始する。また、制御部131は、携帯端末12から随時受信する位置情報と、当該店舗IDに対応付けられている位置情報とを比較し、当該携帯端末12を所持する顧客が店舗を退出したか否かを判定し、顧客が店舗を退出した場合に、滞在時間の計時を終了する。
また、サーバ13の制御部131は、報知処理部131dの機能により、ステップS213~S215と同様の処理を行う。すなわち、制御部131は、滞在時間の計時を開始すると、特典、設定時間および滞在時間の少なくとも1つを報知するための情報を、プッシュ通知や電子メールにより、携帯端末12に送信する。また、制御部131は、設定時間から滞在時間を減じた残り時間が閾値時間に到達した場合に、残り時間に関する情報を、プッシュ通知や電子メールにより、携帯端末12に送信する。
さらに、サーバ13の制御部131は、滞在時間算出部131bの機能により、ステップS218と同様の処理を行って滞在時間を確定させ、特典提供部131cの機能により、ステップS219、S220と同様の処理を行って、当該店舗IDに対応付けられた精算閾値、特典情報および来店履歴に基づき特典を発行する。特典の発行は、特典の内容を示す情報を、プッシュ通知や電子メールにより、携帯端末12に送信することにより行われる。
そして、サーバ13の制御部131は、ステップS221に代えて、今回の来店に関する情報を、図3(a)の店舗管理情報において当該店舗IDに対応付けられている来店履歴に追加し、さらに、処理が終了したことを示す終了通知を携帯端末12に送信する処理を実行する。これにより、携帯端末12の制御部121は、位置情報をサーバ13に送信する処理を終了する。こうして、特典提供システム1における一連の処理が終了する。
この変更例によっても、上記実施形態1と同様の効果が奏され得る。
また、この変更例では、携帯端末12が、図4(a)の店舗リストを更新記憶しなくてよく、さらに、図4(b)の店舗情報をサーバ13から取得する処理を行わなくてよい。よって、携帯端末12の処理負荷を軽減できる。
この変更例の他、滞在判定部、滞在時間算出部、特典提供部および報知処理部の一部または全てが、券売機11に配置されてもよい。この場合、券売機11は、サーバ13と通信可能に、外部通信網14に接続され、サーバ13から適宜必要な情報を受信すればよい。
あるいは、特典提供システム1を構成する他の制御装置が配置され、この制御装置に、滞在判定部、滞在時間算出部、特典提供部および報知処理部の一部または全てが、配置されてもよい。この場合も、適宜、処理に必要な情報が、サーバ13から制御装置に送信されればよい。
これらの構成によっても、上記実施形態1と同様の効果が奏され得る。
<実施形態2>
実施形態2では、カメラ22b、23bが、特許請求の範囲に記載の「情報出力部」に対応する。但し、この対応付けは、あくまでも一例であって、特許請求の範囲を何ら制限するものではない。
図10は、実施形態2に係る特典提供システム1の構成を示す図である。
図10に示すように、特典提供システム1は、レジ21と、顔精算装置22と、ゲート装置23とを備える。レジ21、顔精算装置22およびゲート装置23は、店舗3内に設置される。レジ21、顔精算装置22およびゲート装置23は、LAN(Local Area Network)を介して相互に通信可能に接続されている。店舗3は、カフェテリア方式の飲食店である。顧客は、自身が選択した飲食物をレジ21に持って行き、飲食物の精算を受ける。精算金額は、レジ21から顔精算装置22に送信される。
顔精算装置22は、たとえば、タブレット端末である。顔精算装置22は、レジ21の近辺に設置されている。顔精算装置22は、レジ21から受信した精算金額をタッチパネル22aに表示させる。顧客は、表示された精算金額を確認した後、自身の顔を顔精算装置22のカメラ22bにかざす。顔精算装置22は、撮像した顧客の顔画像に顔認識処理を適用し、認識した顔の顔情報を、予め登録されている顔情報と照合する。顔情報の照合が完了すると、顔精算装置22は、予めこの顧客に対応付けられて登録されている支払い情報(たとえば、クレジットカード情報)に基づき、精算を行う。精算が完了すると、顔精算装置22は、精算を行った顧客の顔情報を顧客IDとともにゲート装置23に送信する。
ゲート装置23は、制御ユニット23aとカメラ23bを備える。ゲート装置23は、店舗3の出口に設置され、顧客の退出を監視する。ゲート装置23は、店舗の出口から退出する顧客の顔をカメラ23bで撮像し、撮像した顔画像に顔認識処理を適用する。ゲート装置23は、認識した顔の顔情報と、顔精算装置22から受信した顔情報とを照合し、両者が整合する場合に、顔精算装置22から当該顔画像とともに受信した顧客IDを含む退出通知を、顔精算装置22に送信する。
これを受けて、顔精算装置22は、店舗3における顧客の滞在時間を算出し、算出した滞在時間が設定時間より短い場合に、顧客に特典を発行する。特典の発行は、ルータ15および外部通信網14を介して、顧客の携帯端末12に送信される。携帯端末12は、店舗3に設置されたルータ15および外部通信網14、基地局17、店舗外のルータ16を介して、顔精算装置22と通信可能である。携帯端末12には、特典提供システム1のアプリケーションプログラムがインストールされている。
図11は、顔精算装置22およびゲート装置23の構成を示すブロック図である。
顔精算装置22は、制御部221と、記憶部222と、操作表示部223と、音声出力部224と、撮像部225と、通信部226と、無線通信部227とを備える。
制御部221は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理回路を備え、記憶部222に記憶されたプログラムに従って各部を制御する。記憶部222は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の記憶媒体を備え、制御部221が実行するプログラムや、各種データを記憶する。また、記憶部222は、制御部221が制御を行う際のワーク領域として利用される。
本実施形態では、顔認識エンジン222aと、特典提供システム1のアプリケーションプログラム222bとが、記憶部222に記憶されている。
操作表示部223は、図10に示したタッチパネル22aとその処理回路を含む。操作表示部223は、制御部221からの制御に応じて所定の画面を表示し、また、画面に対する操作に関する情報を制御部221に出力する。音声出力部224は、スピーカとその処理回路を含む。
撮像部225は、図10に示したカメラ22bとその処理回路を含む。撮像部225は、制御部221からの制御に応じて撮像を行い、撮像した画像を制御部221に送信する。通信部226は、制御部221からの制御に応じて、LANを介して、レジ21およびゲート装置23と通信を行う。無線通信部227は、ルータ15と無線通信を行うための無線通信モジュールである。無線通信部227は、制御部221からの制御に応じて、ルータ15または外部通信網14を介して携帯端末12と通信を行う。
ゲート装置23は、制御部231と、記憶部232と、撮像部233と、通信部235とを備える。
制御部231は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理回路を備え、記憶部232に記憶されたプログラムに従って各部を制御する。記憶部232は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の記憶媒体を備え、制御部231が実行するプログラムや、各種データを記憶する。また、記憶部232は、制御部231が制御を行う際のワーク領域として利用される。
撮像部233は、図10に示したカメラ22bとその処理回路を含む。撮像部233は、制御部231からの制御に応じて撮像を行い、撮像した画像を制御部231に送信する。通信部234は、制御部231からの制御に応じて、LANを介して、顔精算装置22と通信を行う。
図12(a)は、顔精算装置22の記憶部222に記憶される特典設定情報の構成を示す図である。図12(b)は、特典設定情報に含まれる来店履歴の構成を示す図である。図12(c)は、顔精算装置22の記憶部222に記憶される顧客管理情報の構成を示す図である。
図12(a)に示すように、特典設定情報は、図3(a)の店舗管理情報における1店舗分の情報から、店舗IDと位置情報を除いた構成である。図12(b)に示す来店履歴は、図3(b)の来店履歴と同様の構成である。図12(c)に示す顧客管理情報は、図3(c)の顧客管理情報に、顔画像と支払い情報とが追加された構成である。
図12(a)の特典設定情報のうち、設定時間、精算閾値、特典情報および閾値回数は、店舗の管理者が、顔精算装置22を操作して設定する。来店履歴は、顧客の店舗利用に応じて1行分の情報が追加される。顧客管理情報は、顧客が特典提供システム1に参加する際に、店舗の管理者が、顔精算装置22を操作して登録する。顔画像は、撮像部225を介して顧客の顔を撮像することにより登録される。支払い情報は、顧客のクレジットカード等の情報や銀行口座の情報等、顧客の支払い金額(飲食代)を精算するための情報である。
図11に示すように、実施形態2では、記憶部222に記憶されたアプリケーションプログラム222bにより、滞在判定部221a、滞在時間算出部221b、特典提供部221c、報知処理部221dおよび決済部221eの機能が顔精算装置22の制御部221に付与される。滞在判定部221a、滞在時間算出部221b、特典提供部221c、報知処理部221dおよび決済部221eの機能は、上記実施形態1の図2に示した滞在判定部121a、滞在時間算出部121b、特典提供部121c、報知処理部121dおよび決済部111aの機能と略同様である。
図13(a)は、精算時に顔精算装置22の制御部221が行う処理を示すフローチャートである。この処理は、決済部221eの機能により制御部221が行う。
制御部221は、レジ21から精算金額を受信すると、顔精算が開始されたと判定し(S301:YES)、撮像部225から入力される画像に対して顔認識処理を実行する(S302)。制御部221は、この処理により顔画像を抽出すると、抽出した顔画像(以下、「抽出顔画像」という)が、図12(c)の顧客管理情報に登録されている顔画像(以下、「登録顔画像」という)の何れかに整合するかを判定する(S303)。
抽出顔画像が登録顔画像の何れにも整合しない場合(S303:NO)、制御部221は、顔認識による精算を終了する。この場合、顧客は、たとえば、レジ21を用いた現金による精算を行う。
抽出顔画像が登録顔画像の何れかに整合する場合(S303:YES)、制御部221は、抽出顔画像を用いた精算処理を行う(S304)。具体的には、制御部221は、図12(c)の顧客管理情報において、抽出顔画像に整合する登録顔画像に対応付けられている支払い情報を用いた精算を行う。そして、制御部221は、この精算処理が完了すると(S305:YES)、店舗3における顧客の滞在が開始したと判定して(S306)、当該登録顔画像と、顧客管理情報において当該登録顔画像に対応付けられている顧客IDとを含む来店通知を、ゲート装置23に送信する(S307)。
図13(b)は、来店通知の受信時にゲート装置23の制御部231が行う処理を示すフローチャートである。
制御部231は、図13(a)のステップS307で送信された来店通知を受信すると(S401:YES)、来店通知に含まれている登録顔画像と、撮像部233を介して随時取得する顔画像とを対照し(S402)、両画像が整合するか否かを判定する(S403)。両画像が整合しなかった場合(S403:NO)、制御部231は、処理をS402に戻して、同様の処理を繰り返す。両画像が整合した場合(S403:YES)、制御部231は、当該登録顔画像の顧客が店舗3から退出したことを示す退出通知を、来店通知に含まれていた顧客IDとともに、顔精算装置22に送信する(S404)。
図14は、顧客が店舗3に滞在を開始したと判定されたことにより顔精算装置22の制御部221において行われる処理を示すフローチャートである。
図14の処理のうち、ステップS311、S316の処理は、滞在判定部221aの機能により制御部221が行い、ステップS312、S317、S318の処理は、滞在時間算出部221bの機能により制御部221が行い、ステップS313~S315の処理は、報知処理部221dの機能により制御部221が行い、ステップS319、S320の処理は、特典提供部221cの機能により制御部221が行う。
図14のステップS311~S320の処理は、ステップS311、S316の判定方法を除いて、図6のステップS211~S220の処理と同様である。
制御部221は、図13(a)のステップS306において滞在開始を判定したことにより、ステップS311の判定をYESとする。また、制御部221は、図13(b)のステップS404で送信された退出通知を受信したことにより、ステップS316の判定をYESとする。
図15(a)は、顔画像による精算時に顔精算装置22に表示される精算画面P3を示す図である。図15(b)は、図14のステップS313で表示される報知画面P4を示す図である。
図13(a)のステップS302では、図15(a)に示す精算画面P3が表示される。精算画面P3の上半分には、撮像部225で撮像された画像が表示され、精算画面P3の下半分には、精算金額とその内訳が表示される。精算が完了して滞在開始が判定されると、図14のステップS311の判定がYESとなり、ステップS313において、精算画面P3に代わって、図15(b)の報知画面P4が一定時間表示される。報知画面P4には、特典を得るための滞在時間(設定時間)と特典の内容を報知するメッセージM3が含まれている。顧客は、メッセージM3を参照して、自身の滞在時間と特典の関係を把握できる。報知画面P4とともに、メッセージM3の内容を示すメッセージ音声が、さらに、顔精算装置22から出力されてもよい。
図14に戻って、ステップS315では、特典を得るための残り時間を示す情報が、プッシュ通知や電子メール等により、顔精算装置22の制御部221から顧客の携帯端末12に送信される。ステップS320では、発行された特典を示す情報が、プッシュ通知や電子メール等により、顔精算装置22の制御部221から顧客の携帯端末12に送信される。特典の発行方法は、上記実施形態1のステップS220と同様、図12(a)の精算閾値、来店履歴および閾値回数を用いて行われる。
こうして特典を発行した後、制御部221は、今回の来店に係る1行分の履歴情報を、来店した顧客の顧客IDに紐づけて、図12(b)の来店履歴に追加する(S321)。これにより、制御部221は、店舗3における顧客の滞在に基づく特典の発行処理を終了する。
<実施形態2の効果>
実施形態2においても、実施形態1と同様の効果が奏され得る。すなわち、図14の処理により、滞在時間が設定時間より短いことに基づいて(S319:YES)、顧客に特典が提供される。このため(S320)、顧客は、サービスの提供を受けた後に、なるべく早く店舗を退出することを促される。よって、店舗における顧客入れ替わりの回転率を高めることができ、結果、特典付与による顧客のメリットを高めつつ、店舗の収益を高めることができる。
<実施形態2の変更例>
上記実施形態2では、店舗における顧客の滞在開始および滞在終了の両方が、顧客自身から生じる情報である顧客の顔画像により判定されたが、店舗における顧客の滞在開始および滞在終了の少なくとも一方が、顧客が所持する媒体からの情報に基づいて判定されてもよい。
図16は、この場合の特典提供システム1の構成を示す図である。
図16の構成では、読取ユニット24b、25bが、特許請求の範囲に記載の「情報出力部」に対応する。但し、この対応付けは、あくまでも一例であって、特許請求の範囲を何ら制限するものではない。
この構成では、顔精算装置22が精算装置24に変更され、ゲート装置23がゲート装置25に変更されている。精算装置24は、制御ユニット24aと読取ユニット24bとを備え、ゲート装置25は、制御ユニット25aと読取ユニット25bとを備える。
読取ユニット24b、25bは、顧客が所持する媒体から顧客IDを読み取る。媒体は、たとえば、店舗3が発行するカードである。カードには、たとえば、ICチップが配置され、このICチップに顧客IDが記憶されている。カードは、たとえば、アンテナコイルを内蔵した非接触式のカードである。この場合、読取ユニット24b、25bは、カード側のアンテナコイルと通信する非接触式の通信部を備える。
カードは、接触端子を有する接触式のカードであってもよい。あるいは、カードは、バーコード等の他の形態で、顧客IDを保持してもよい。また、媒体は、カードに限られるものではなく、携帯端末12等の他の媒体であってもよい。たとえば、携帯端末12が、顧客IDを保持したバーコードを画面に表示してもよい。これらの場合、読取ユニット24b、25bは、顧客IDの保持形態に応じた読取方式の構成を備えていればよい。
制御ユニット24aは、上記顔精算装置22と同様の処理を実行する。この場合、制御ユニット24aは、顧客の顔画像に基づく精算処理に代えて、媒体から読み取った顧客IDに基づく精算処理を実行する。
制御ユニット25aは、上記ゲート装置23と同様の処理を実行する。この場合、制御ユニット25aは、顧客の顔画像に基づく退出判定に代えて、媒体から読み取った顧客IDに基づく退出判定を実行する。
顧客は、精算の際に、店舗3が発行した自身のカードを読取ユニット25bにかざす。制御ユニット24aがタブレット等である場合、精算金額が表示部に表示されてよい。顧客は、表示された精算金額を確認した上で、自身のカードを読取ユニット24bにかざせばよい。これにより、カードから顧客IDが取得されると、上記と同様の処理により、精算処理が行われ、顧客の滞在開始が判定される。
顧客は、店舗3における飲食を終えて、店舗3から退出する際に、自身のカードをゲート装置25の読取ユニット25bにかざす。これにより、カードから顧客IDが取得されると、顧客の退出が判定され、退出通知が、制御ユニット25aから制御ユニット24aに送信される。制御ユニット24aは、こうして滞在開始と滞在終了とを判定したことに基づいて、上記と同様の報知処理および特典発行処理を行う。
この変更例によっても、上記実施形態2と同様の効果が奏され得る。
また、この変更例では、顧客が所持する媒体からの情報に基づいて、滞在の開始および終了が判定される。一般に、顧客が所持する媒体からの情報は、顧客を顔認識等により特定する場合に比べて、より正確に顧客を特定できる。よって、上記変更例の構成によれば、滞在の開始および終了を、より正確に判定できる。
なお、上記変更例では、店舗3に対する顧客の滞在開始および滞在終了の両方が、顧客が所持する媒体からの情報に基づいて判定されたが、滞在開始および滞在終了の何れか一方が、顧客が所持する媒体からの情報に基づいて判定されてもよい。たとえば、滞在開始のみが顧客が所持する媒体からの情報に基づいて判定され、滞在終了については、顧客自身から生じる情報(たとえば、顧客の顔画像)に基づいて判定されてもよい。この場合、図16の構成において、ゲート装置25が図10のゲート装置23に置き替えられればよい。
また、上記実施形態2では、1つの店舗3が、特典提供システム1の対象とされたが、たとえば、本店と支店がある場合等、複数の店舗がグループを構成する場合は、当該グループを管理するサーバが、外部通信網14に接続されてもよい。
この場合、図12(a)~(c)の情報のうち、来店履歴と顧客管理情報は、店舗IDに紐づけてサーバで一括管理されてもよい。この構成の場合、各店舗の顔精算装置22は、来店した顧客の顔情報をサーバに送信して、当該顧客の顧客管理情報および来店履歴をサーバから取得し、取得した顧客管理情報および来店履歴に基づいて、上記の顔精算処理および特典発行のための処理を行う。
あるいは、図12(a)~(c)の全ての情報が、店舗IDに紐づけてサーバで一括管理されてもよい。この場合、各店舗の顔精算装置22は、来店した顧客の顔情報をサーバに送信して、当該顧客の顧客管理情報をサーバから取得し、取得した顧客管理情報に基づいて、上記の顔精算処理を行う。そして、顔精算装置22は、精算処理が完了すると、精算完了通知をサーバに送信し、さらに、当該顧客の顔をゲート装置23が検出したことに応じて、その通知をサーバに送信する。サーバは、精算完了通知を受信したことに基づいて、先に受信した顔画像に対応する顧客の滞在開始を判定し、ゲート装置23の検出通知を受信したことに基づいて、当該顧客の滞在終了を判定する。そして、サーバは、これらの判定結果に基づいて、図14と同様の処理を実行し、特典の発行を行う。この場合、報知処理は、サーバが顧客の携帯端末12にプッシュ通知や電子メールの送信を行うことにより実行されればよい。
図10の構成では、レジ21と顔精算装置22とが別体であったが、これらが一体化されてもよい。また、図16に示した変更例の構成のように、精算時にカード等の媒体が用いられる場合、たとえば、カードにチャージされた金額によって支払いが行われてもよく、あるいは、携帯端末12にインストールされた支払いアプリケーションにより支払いが行われてもよい。
<実施形態3>
上記実施形態1、2では、飲食の前に精算が行われる店舗に対して特典提供システム1が適用された。これに対し、実施形態3では、飲食の終了に伴い精算が行われる店舗に対して特典提供システム1が適用される。
実施形態3では、撮像部315および操作表示部313が、特許請求の範囲に記載の「情報出力部」に対応する。但し、この対応付けは、あくまでも一例であって、特許請求の範囲を何ら制限するものではない。
図17は、実施形態3に係る特典提供システム1の構成を示す図である。
特典提供システム1は、複数のオーダー端末31と、管理装置32とを備える。各オーダー端末31は、それぞれ、店舗の各座席に設置され、管理装置32は、店舗のスタッフルーム等に設置される。オーダー端末31と管理装置32は、LANで互いに接続されている。オーダー端末31は、たとえば、タブレット端末であり、管理装置32は、たとえば、パーソナルコンピュータである。オーダー端末31は、タッチパネル31aとカメラ31bとを備え、カメラ31bが座席に座る顧客の正面に略対向するように設置される。
図18は、オーダー端末31と管理装置32の構成を示すブロック図である。
オーダー端末31は、制御部311と、記憶部312と、操作表示部313と、音声出力部314と、撮像部315と、通信部316とを備える。
制御部311は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理回路を備え、記憶部312に記憶されたプログラムに従って各部を制御する。記憶部312は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の記憶媒体を備え、制御部311が実行するプログラムや、各種データを記憶する。また、記憶部312は、制御部221が制御を行う際のワーク領域として利用される。
本実施形態では、特典提供システム1のアプリケーションプログラム312aが、記憶部312に記憶されている。
操作表示部313は、図17に示したタッチパネル31aとその処理回路を含む。操作表示部313は、制御部311からの制御に応じて所定の画面を表示し、また、画面に対する操作に関する情報を制御部311に出力する。音声出力部314は、スピーカとその処理回路を含む。
撮像部315は、図17に示したカメラ31bとその処理回路を含む。撮像部315は、制御部311からの制御に応じて撮像を行い、撮像した画像を制御部311に送信する。通信部316は、制御部311からの制御に応じて、LANを介して、管理装置32と通信を行う。
管理装置32は、制御部321と、記憶部322と、操作部323と、表示部324と、通信部325とを備える。これらの構成は、パーソナルコンピュータの構成として周知であるので、説明を省略する。
実施形態3では、記憶部312に記憶されたアプリケーションプログラム312aにより、滞在判定部311a、滞在時間算出部311b、特典提供部311cおよび報知処理部311dの機能が、オーダー端末31の制御部311に付与される。滞在判定部311a、滞在時間算出部311b、特典提供部311cおよび報知処理部311dの基本的な機能は、上記実施形態1の図2に示した滞在判定部121a、滞在時間算出部121b、特典提供部121cおよび報知処理部121dの機能と同様である。
また、実施形態3では、各オーダー端末31の記憶部312に、図12(a)と同様の特典設定情報が記憶される。特典設定情報は、店舗の管理者が、管理装置32を操作して、各オーダー端末31に設定する。これにより、全てのオーダー端末31に同じ特典設定情報が設定される。
図19は、オーダー端末31の制御部311において行われる特典発行時の処理を示すフローチャートである。
図19の処理のうち、ステップS501、S506の処理は、滞在判定部311aの機能により制御部311が行い、ステップS502、S507、S508の処理は、滞在時間算出部311bの機能により制御部311が行い、ステップS503~S505、S511の処理は、報知処理部311dの機能により制御部311が行い、ステップS509、S510、S512の処理は、特典提供部221cの機能により制御部221が行う。
制御部311は、顧客の滞在が開始したか否かを判定する(S501)。
図20(a)は、顧客の滞在開始を判定するための処理を示すフローチャートである。制御部311は、随時、撮像部315から画像を取得し(S521)、取得した画像を解析して、オーダー端末31が設置されている座席に顧客が着座したか否かを判定する(S522)。制御部311は、画像の解析に基づき、座席に顧客が着座したと判定すると(S513:YES)、顧客の滞在が開始したと判定し(S523)、図19のステップS501の判定をYESとする。
なお、滞在の開始を判定する方法は、これに限られるものではない。たとえば、顧客がオーダー端末31に対してオーダーのための操作を初めて行ったことにより、顧客の滞在が開始したと判定されてもよい。
図19に戻って、上記の処理により、ステップS501の判定がYESとなると、制御部311は、ステップS502~S505の処理を順次実行する。ステップS502~S505の処理は、図6のステップS212~S215の処理と同様である。ステップS503において、制御部311は、たとえば、図21(a)に示すオーダー画面P5に、図21(b)に示す報知画面P6を重ねて表示させる。
図21(a)に示すように、オーダー画面P5は、飲食物を選択するための複数のボタンB3と、画面を1つ戻すためのボタンB4と、画面を1つ送るためのボタンB5と、精算を行うためのボタンB6を含んでいる。また、図21(b)に示すように、報知画面P6は、特典の内容(精算金額の割引)と、特典を得るための滞在時間(設定時間)とを報知するメッセージM4と、報知画面P6を閉じるためのボタンB7とを含んでいる。顧客は、報知画面P6を参照することにより、特典の内容と、特典を得るための滞在時間(設定時間)を把握できる。
また、制御部311は、図19のステップS505において、たとえば、オーダー画面P5に、図21(c)に示す報知画面P7を重ねて表示させる。報知画面P7は、特典を得るための残り時間を報知するメッセージM5と、報知画面P7を閉じるためのボタンB8を含んでいる。顧客は、報知画面P7を参照することにより、特典を得るための残り時間を的確に把握できる。
図20(b)は、図19のステップS506における滞在終了の判定処理を示すフローチャートである。
制御部311は、オーダー画面P5に含まれる精算用のボタンB6が操作されたか否かを監視する(S531)。制御部311は、ボタンB6が操作されたことを検出すると、顧客の滞在が終了したと判定して(S532)、図19のステップS506の判定をYESとする。
図19に戻って、ステップS507~S509の処理は、図6のステップS217~S219の処理と同様である。制御部311は、計時開始(S502)から計時終了(S507)までの計時時間を滞在時間として算出し(S508)、算出した滞在時間が、特典設定情報(図12(a)参照)の設定時間より短いか否かを判定する(S509)。S509の判定がYESの場合、制御部311は、特典設定情報の精算閾値に基づいて、精算金額に応じた特典を発行する(S510)。S509の判定がNOの場合、制御部311は、特典を発行しないことを決定する(S512)。
制御部311は、特典を発行したか否かを報知する処理を行う(S511)。ステップS510で特典が発行された場合、制御部311は、たとえば、図21(d)に示す報知画面P8をオーダー画面P5に重ねて表示させる。報知画面P8は、獲得した特典の内容を報知するメッセージM6と、報知画面P8を閉じるためのボタンB9とを含んでいる。顧客は、報知画面P8を参照することにより、獲得した特典の内容を把握できる。顧客がボタンB9を操作すると、特典適用後の精算金額が、特典適用後の精算金額とともに表示されて、精算が行われる。
図19のステップS512による特典を発行しないことを決定した場合、制御部311は、ステップS511において、オーダー画面P5に、滞在時間が設定時間以上であったため特典が発行されなかったことを報知する報知画面を重ねて表示させる。これにより、顧客は、自身の滞在時間が長かったため、今回は、特典を得られなかったことを把握する。
<実施形態3の効果>
実施形態3においても、実施形態1、2と同様の効果が奏され得る。図19の処理により、滞在時間が設定時間より短いことに基づいて(S509:YES)、顧客に特典が提供されるため(S510)、顧客は、なるべく早く店舗を退出することを促される。よって、店舗における顧客入れ替わりの回転率を高めることができ、結果、特典付与による顧客のメリットを高めつつ、店舗の収益を高めることができる。
<実施形態3の変更例>
図19のステップS510では、精算金額に対して特典に基づく割引が適用されて精算が行われたが、たとえば、精算のための画面に次回の来店時に使用できるクーポンを獲得するためのQRコード(登録商標)が表示されてもよい。この場合、顧客は自身の携帯端末12によりQRコード(登録商標)を読み取って、クーポンを獲得する。
また、実施形態3においても、実施形態2と同様、複数の店舗がグループを構成する場合は、これらグループを管理するサーバが、外部通信網14に接続されてもよい。この場合、各オーダー端末31は、ルータを介して外部通信網14に接続され、サーバと適宜通信を行って、必要な情報をサーバから取得すればよい。
また、実施形態3においても、各オーダー端末31または管理装置32において、当該店舗に対する顧客の来店履歴が管理されてもよい。この場合、顧客は、顔画像により管理されてもよく、あるいは、店舗が発行するカード等に記憶されている顧客IDによって管理されてもよい。顔画像により顧客が管理される場合は、滞在開始時に顧客の顔画像がカメラ31bにより撮像されて顔認識処理が行われる。また、カード等で顧客が管理される場合は、滞在開始時に、オーダー端末31に付属された読取装置によってカードの読み取りが行われて、顧客IDが取得される。これらの場合、上記実施形態1、2と同様、顧客の来店履歴に基づいて、特典が追加される処理が実行され得る。
<その他の変更例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態によって何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施形態も、上記以外に種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施形態1~3では、顧客に提供される特典は、顧客が滞在した店舗で利用できる特典であった。しかし、これに限らず、顧客にメリットがあれば、他店舗も含めて広く利用できる特典が、顧客に提供されてもよい。また、特典は、割引クーポンやポイント等、代金に対するメリットを顧客に提供するものに限られるものではなく、たとえば、通常よりランクの高いサービス(たとえばリラックスルームの利用等)を顧客に提供するものが含まれてもよい。
また、特典、滞在時間および設定時間の少なくとも1つを報知処理部が報知する形態は、上記実施形態1~3に示された形態に限られるものではない。たとえば、特典と設定時間は、店舗に掲示されたポスター等により提示され、現時点の滞在時間または設定時間までの残り時間が報知処理部により報知されてもよい。
また、滞在時間と設定時間および特典との関係を示す情報は、必ずしも、特典を取得するための残り時間に限られるものではなく、滞在時間と設定時間および特典との関係を把握可能な情報であればよい。たとえば、現時点では特典を取得できることを示すメッセージが携帯端末12等から出力されてもよく、あるいは、滞在時間の経過に伴い特典が減少する場合は、現時点における特典の内容が報知されてもよい。
また、報知処理部による報知の方法は、上記実施形態1~3に示された方法に限られるものではなく、たとえば、SMS(ショートメッセージサービス)等により行われてもよい。
また、滞在の開始または終了を判定するために用いられる「顧客自身から生じる情報」として、上記実施形態1では、券売機11に対する精算操作により近距離無線通信部128が出力する情報および位置検出部126から出力される位置情報が示され、実施形態2では、カメラ22b、23bから出力される顧客の顔画像が示され、実施形態3では、カメラ31bから出力される画像およびボタンB6の操作に応じてタッチパネル31aから出力される情報が示されたが、滞在の開始または終了の判定に用いる「顧客自身から生じる情報」は、これに限られるものではない。「顧客自身から生じる情報」は、顧客自身から派生し、あるいは、顧客の動作または行動から派生する情報であって、店舗に対する滞在の開始または終了の判定に用い得る情報を含み得る。
また、滞在の開始または終了を判定する方法は、適宜、変更され得る。たとえば、上記実施形態1の構成において、滞在の終了が、実施形態2に示したゲート装置23を用いて行われてもよい。
また、設定時間に基づき提供される特典と、来店履歴に基づき提供される特典とが、互いに関係のない特典であってもよい。また、精算閾値と比較される精算金額は、複数の顧客のグループに対して精算がなされる場合は、精算金額をグループの人数で除した金額が精算閾値と比較されてもよい。
また、上記実施形態1~3では、特典提供システム1が適用される店舗が飲食店であったが、特典提供システム1が適用される店舗は、必ずしも、飲食店に限られるものではなく、本屋等、顧客の回転率の増加に応じて売り上げが増加する他の種類の店舗であってもよい。
また、滞在判定部、滞在時間算出部、特典提供部、報知処理部および決済部は、必ずしも、プログラムによる機能によって実現されなくてもよく、ロジック回路等のハードウエアを用いて実現されてもよい。
この他、本発明の実施形態は、特許請求の範囲に記載の範囲で適宜変更可能である。