JP7664766B2 - 固形化粧料の製造装置及びその改良方法、並びに固形化粧料の製造方法 - Google Patents
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Description
前記製造装置は、化粧料のスラリーを吐出するノズルを備えることが好ましい。
前記製造装置は、前記スラリーを前記ノズルから吐出することで、前記スラリーを容器の底部に設けられた充填孔を介して該容器内に充填できるように構成されていることが好ましい。
前記製造装置は、流通制御部材を付加して改良されたものであることを特徴とすることが好ましい。
前記流通制御部材は、前記ノズルの先端に配され、少なくとも前記スラリーの吐出時に該ノズルの内外を連通する開孔を有することが好ましい。
前記流通制御部材は、前記開孔が、前記スラリーの吐出時に生じる圧力に応じて、前記スラリーの流動方向と直交する方向における断面積が増減するように構成されることが好ましい。
前記流通制御部材は、前記開孔が、前記スラリーの非吐出状態における前記開孔の前記断面積が、前記ノズルの流路の断面積よりも小さくなるように構成されることが好ましい。
前記製造装置は、前記流通制御部材と容器の底部に設けられた充填孔とを当接させた状態で前記スラリーを前記ノズルから吐出することで、前記スラリーを前記流路及び前記充填孔を介して該容器内に充填できるように構成されていることが好ましい。
前記製造装置は、化粧料のスラリーを吐出するノズルを備えることも好ましい。
前記製造装置は、前記スラリーを前記ノズルから吐出することで、前記スラリーを容器の底部に設けられた充填孔を介して該容器内に充填できるように構成されていることが好ましい。
前記改良方法は、前記製造装置における前記ノズルの先端に流通制御部材を配して、前記製造装置を改良する工程を有することを特徴とすることが好ましい。
前記流通制御部材は、少なくとも前記スラリーの吐出時に前記ノズルの内外を連通する開孔を有することが好ましい。
前記流通制御部材は、前記開孔が、前記スラリーの吐出時に生じる圧力に応じて、前記スラリーの流動方向と直交する方向における断面積が増減するように構成されることが好ましい。
前記流通制御部材は、前記開孔が、前記スラリーの非吐出状態における前記開孔の前記断面積が、前記ノズルの流路の断面積よりも小さくなるように構成されることが好ましい。
前記製造方法は、化粧料のスラリーを吐出するノズルを備え、前記スラリーを前記ノズルから吐出することで、前記スラリーを容器の底部に設けられた充填孔を介して該容器内に充填できるように構成されている、固形化粧料の製造装置を用いることも好ましい。
前記製造方法は、前記ノズルの先端に、少なくとも前記スラリーの吐出時に前記ノズルの内外を連通する開孔を有する流通制御部材を配することが好ましい。
前記製造方法は、前記流通制御部材と容器の底部に設けられた充填孔とを当接させた状態で前記スラリーを前記ノズルから吐出することで、前記スラリーを前記開孔及び前記充填孔を介して該容器内に充填し、充填された該スラリーを固化させる工程を有することが好ましい。
前記流通制御部材は、前記開孔が、前記スラリーの吐出時に生じる圧力に応じて、前記スラリーの流動方向と直交する方向における断面積が増減するように構成されることが好ましい。
前記流通制御部材は、前記開孔が、前記スラリーの非吐出状態における前記開孔の前記断面積が、前記ノズルの流路の断面積よりも小さくなるように構成されることが好ましい。
前記製造方法は、前記流通制御部材と前記充填孔とを当接させた状態で前記スラリーを吐出させることで前記流路を拡開させて、該スラリーを前記容器内に充填することが好ましい。
なお本発明は、いわゆるバック充填を適用可能に構成される限りにおいて、容器の上部側から化粧料を充填可能な構成を更に採用することは妨げられないが、好ましくはバック充填のみを行う。
スラリーの分散媒としては、後述する揮発性溶媒を用いることが好ましい。
本実施形態に用いられる容器80は、底部81及び上部開口部82を有し、底部81に設けられた貫通孔である充填孔85を備える。充填孔85は単独で又は複数設けられていてもよい。本実施形態の容器80は、底部周縁から滑らかに接続されて立設した側壁部を有し、底部上面及び側壁部における内側壁に囲まれた空間に、化粧料を含むスラリーLを充填及び保持できるようになっている。
ノズル20は、その一方の端部がスラリーの吐出口を構成し、他方の端部はスラリー供給部(図示せず)と連通するように接続されている。スラリー供給部は、該供給部を構成する供給ポンプの制御を受けてスラリーLを吐出するための圧力が付与されて、所定量のスラリーLがチューブ(図示せず)を介してノズルの吐出口に向けて連続的に又は非連続的に供給されたり、供給が停止されたりするように構成されている。
ノズルの構成材料は特に限定されず、例えば金属やプラスチックなどを採用できる。
流通制御部材30は、その自然状態において、流動方向Rと直交する横方向で断面視したときに開孔31が形成されている。開孔31は少なくともスラリーLの吐出時において、該ノズルの内外を連通する空間を形成する。本実施形態の開孔31は、流動方向Rに沿って延びるように形成された空間となっており、ノズル20と連通してスラリーLの流路をともに形成している。これによって、ノズル20から吐出されるスラリーLを、開孔31及び充填孔85を介して容器80内に充填できるように構成されている。
本実施形態における流通制御部材30は、自然状態において、ノズル20の断面視外形と一致するように配されている。また本実施形態における流通制御部材30は、軸方向に沿う断面視において、その先端が外方に向かって凸状に形成されているが、この形態に限られず、該先端は平坦となっていてもよい。
スポンジとしては、例えば、合成樹脂又は天然樹脂を発泡させた多孔質材料が挙げられ、例えばウレタンゴム、ポリエチレン、メラミン、天然ゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、ニトリルゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムなどを用いることができる。
ゴムとしては、例えば天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、アクリロニトリルゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、エチレン酢酸ビニルゴム、エビクロルヒドリンゴム、多流化ゴムなどを用いることができる。
また同様の観点から、弾性部材の流動方向Rと直交する横方向の厚みは、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは1.0mm以上であり、また、好ましくは4.0mm以下、より好ましくは3.0mm以下である。
他方、図3(a)及び(b)に示すように、スラリーLを外部に吐出する時には流動圧が生じ、断面視における内方から外方に向かう圧力が流通制御部材30としての弾性部材に付与されるので、当該状態における開孔31は弾性変形して、自然状態よりも拡開した状態となる。その結果、当該状態における開孔31の断面積は、開孔31の自然状態での断面積よりも連続的に又は段階的に増加する。
他方、図4(b)に示すように、スラリーLを外部に吐出する時には流動圧が生じ、断面視における流動方向内方から外方に向かう圧力が流通制御部材30における弁35に付与されるので、弁35が流動方向Rに向けて開き、当該状態における開孔31が自然状態よりも拡開した状態となる。
その結果、スラリーLの吐出状態における開孔31の断面積は、開孔31の自然状態での断面積よりも連続的に又は段階的に増加し、スラリーの非吐出時における断面積はゼロとなるか、又はスラリーの吐出時における開孔31の断面積よりも小さくなる。
詳細には、ノズル20の断面積A2に対する開孔31の自然状態での断面積A1の百分率(100×A1/A2)が、好ましくは0%以上、より好ましくは10%以上、更に好ましくは20%以上、一層好ましくは30%以上であり、好ましくは90%以下、より好ましくは80%以下、更に好ましくは70%以下である。このような割合となっていることによって、スラリーLの容器内への充填効率を高めつつ、製造物の外観を更に向上させることができる。
上述したノズル20及び開孔31の各断面積の関係は、スラリーLの流路である内部空間の断面積を基準とする。
スラリーLの吐出時における開孔31の断面積は、スラリーLの吐出圧力や流通制御部材の材質等に応じて適宜変更可能であるが、開孔31の自然状態の断面積よりも大きくなるように構成することが好ましい。
必要に応じて、製造装置10は、容器80の底面側に位置し、且つ充填治具40と対向して配された支持部材(図示せず)を更に備えていてもよい。支持部材を備える場合、この支持部材上に容器80を配した状態で、充填治具40と支持部材とを相対的に近接又は離間させることによって、スラリーLの充填量(容器80内の充填厚み)を制御したり、あるいはスラリー又は充填物を鉛直方向に加圧又は加圧の解除をしたりすることができる。
上述した実施形態と同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、上述した実施形態についての説明が適宜適用される。
本製造方法においては、スラリーLとして、固体且つ粉体状の化粧料が液体の分散媒に分散されてなる化粧料スラリーを用いた場合を例にとり説明する。
布60としては、液体を厚み方向に通過させるが、固体は容器内に残存する程度の空隙を有する部材が挙げられ、例えば各種の不織布を用いることができる。
スラリーLを構成する分散媒としては、後述する揮発性溶媒を用いることが好ましい。
これと同時に、又は充填治具40の近接よりも前に若しくは後に、容器80とノズル20とを相対的に近接させて、ノズル20の先端に配された流通制御部材30と、容器底部に設けられた充填孔85とを、開孔31の位置と充填孔85の位置とが対応するように当接させる。
これと同時に、又はスラリーLの充填の後で、充填治具40を上部開口部82の位置と対応するように配置して、スラリーLの上面に対して充填治具40を布60を介して当接させながら、スラリーLに含まれる液体Vを吸引除去する。吸引された液体Vは充填治具40内の連通孔41を通過し、吸引ポンプ(図示せず)側に吸引される。これによって、容器内に充填されたスラリーLは、液体の少なくとも一部が除去されることで流動性を失って固化し、固化物Sとなる。この工程を経て得られた固化物Sと、ノズル20から吐出されたスラリーLとは、分散媒となる液体の含有量の変化を除き実質的に同一の構成を有する。
これに加えて、又はこれに代えて、流通制御部材30における開孔31が、充填孔85及びその近傍に付着し残存したスラリーの付着物を切断するように又はぬぐうように機能する。一方で、容器80内の固化物Sの充填状態は、そのまま維持される。その結果、流通制御部材30をノズル先端に設けるという、従来技術と比較して簡便な構成を採用することによって、固化した化粧料スラリーが容器下部に付着しづらくなり、得られる固形化粧料の外観が向上する。
この点につき、例えば上述した特許文献2及び3に記載の技術はその構成が複雑であり且つノズル先端の径が変化しないので、ノズル先端に残存又は固化した化粧料スラリーが容器側に付着してしまったり、充填孔及びその近傍に残存した付着物が除去できなかったりして、製造上の不具合並びに得られる製品の品質の不具合が生じやすい。
固化物Sの成形性を高めて、流通時及び使用時における耐衝撃性を向上させるとともに、充填物の使用感を高める観点から、スラリーLを固化させて容器80内に充填された固化物Sを得た後、固化物Sをその厚み方向に加圧する加圧工程を更に行うことが好ましい。
本製造方法においては、上述のとおり、固化したスラリーが容器下部に付着しづらくなっているので、加圧工程を行った場合であっても、加圧に起因する充填物の亀裂や割れが生じにくい。その結果、高い成形性、耐衝撃性及び良好な使用感を兼ね備えつつ、外観が良好である高品質の充填物を安定的に製造できる点で特に有利である。
これに対して、例えば上述した特許文献2及び3に記載の技術は、充填孔及びその周囲に付着物が残存しやすいので、加圧工程時に発生し得る亀裂や割れを抑制することは困難である。その結果、外観が悪化し、得られる充填物は品質に劣るものとなる。
充填孔85が断面視円形状である場合、充填孔85の最小内径は、直径で表して、好ましくは1.0mm以上、より好ましくは1.5mm以上、更に好ましくは2.0mm以上であり、好ましくは5.0mm以下、より好ましくは4.0mm以下、更に好ましくは3.0mm以下である。このような内径を有することによって、スラリーの容器内への充填効率を高めつつ、スラリーを吐出したあとのスラリーの切れを良好にして、スラリーが容器底部に意図せず付着することを防止することができる。
容器80の内容積は、目的とする固形化粧料の容量に応じて適宜変更可能であるが、好ましくは0.5cm3以上であり、好ましくは20cm3以下である。
上述したスラリーの粘度は、25℃において、B型粘度計(東機産業社製、TVB-10型粘度計)を用いて測定された値とする。この場合の測定条件は、ロータNo.H3、回転数は20rpmとする。
着色顔料及び体質顔料としては、例えば、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、ベンガラ、クレー、ベントナイト、雲母、チタン被膜雲母、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化鉄、群青、酸化クロム、水酸化クロム、カラミン、カーボンブラック、チッ化ホウ素これらの複合体等の無機粉体;ポリアミド、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、シルクパウダー、セルロース、長鎖アルキルリン酸金属塩、N-モノ長鎖アルキルアシル塩基性アミノ酸、これらの複合体等の有機粉体;及び前記無機粉体と前記有機粉体との複合粉体などが挙げられる。
これらの体質顔料や着色顔料は、着色しているか又は非着色(例えば、白色又は本質的に透明)であり、組成物又は皮膚に対して、着色、光の回折、油分吸収、半透明性、不透明性、光沢、光沢のない外観、すべすべ感などのうちの一つ以上の効果を提供し得る。
同様の観点から、スラリー中における粉体の平均粒径は、好ましくは5μm以上、より好ましくは10μm以上であり、好ましくは100μm以下、より好ましくは50μm以下である。平均粒径は、例えばレーザ回折/散乱式粒度分布測定装置で測定される累積体積50容量%における体積累積粒径D50とすることができる。
固体油としては、例えば、ワセリン、セタノール、ステアリルアルコール、セラミド等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えばジヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸塩、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンジスルホン酸塩等のベンゾフェノン誘導体、メトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル等のメトキシ桂皮酸誘導体、から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
紫外線散乱剤としては、例えば平均粒径が0.1μm以下の微粒子からなる酸化亜鉛、酸化チタン及びシリカ等の1種又は2種以上が挙げられる。
アルコールとしては、例えば一価の炭素数1~6の鎖式脂肪族アルコールや、一価の炭素数3~6の環式脂肪族アルコールや、一価の芳香族アルコールが好適に用いられる。それらの具体例としては、エタノール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、フェニルエチルアルコール、プロパノール、ペンタノールなどが挙げられる。
ケトンとしては例えば炭素数3~6の鎖式脂肪族ケトンや、炭素数3~6の環式脂肪族ケトンや、炭素数8~10の芳香族ケトンが好適に用いられる。それらの具体例としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセトフェノンなどが挙げられる。
上述した製造工程における吸引除去の効率を高める観点から、分散媒として、水及びエタノールのうち少なくとも一種を用いることが更に好ましい。
図1~図6に示す製造装置10を用い、固形化粧料として、化粧料が充填容器内に充填された固形化粧料を以下の方法で製造した。以下の製造条件は、いずれも1気圧、20℃で行った。
まず、油剤13.3質量%及び界面活性剤1.6質量%を量り取り、60℃に加熱して均一な油相とした。次に、60℃に加熱した水33.3質量%に防腐剤0.2質量%を添加して水相とし、前記油相に投入し、ホモミキサーにて6,000rpmで5分間混合した。その後、ヘラで撹拌しながら水冷し乳化物を得た。得られた乳化物に、顔料を含む粉体51.6質量%を投入し、自転公転ミキサーにて、150秒間混練して、目的とする化粧料スラリーを調製した。上述の方法で測定したスラリーの粘度は、25℃において、4540mPa・sであった。
調製した化粧料スラリーを、製造装置を用いて容器に充填した。容器は、厚さ3.5mmの底部81と、該容器80の平面視内寸法が22.8mm×26.5mmである上部開口部82と、底部81を厚み方向に貫通し、直径3.0mmの充填孔85とを1つ有するものを用いた。この容器内に以下の条件で充填して、目的とする固形化粧料を製造した。
詳細には、内径直径3.0mm、外径直径4.5mmである断面視真円状を有し、材質がSUS製であるノズル20の先端に、流通制御部材30としてシリコーンゴム(SMC社製、ZP3-04BS)を取り付けた。流通制御部材30の開孔31は、自然状態での断面視において直径が1.8mmの真円形の非閉塞状態であり、その断面積は2.54mm2であり、ノズルの断面積に対する百分率は36%であった。流通制御部材30の開孔31は、その断面積が、化粧料スラリーの吐出時に生じる圧力に応じて増減するものであった。ISO7619に準拠して測定された流通制御部材30のゴム硬度(ショアA)は、60度であった。
その後、充填治具40を用いて、固化物中に残存した分散媒を更に吸引除去しながら、該固化物を0.7kN/60mm2の荷重にて2秒間厚み方向に加圧して、目的とする固形化粧料を得た。
流通制御部材30としてニトリルゴム(SMC社製、ZP3-04BN)に変更した以外は、実施例1と同様の条件及び方法で、容器内に充填された固形化粧料を製造した。
本実施例における開孔31は、自然状態での断面視において直径が1.8mmの真円形の非閉塞状態であり、その断面積は2.54mm2であり、ノズルの断面積に対する百分率は36%であった。流通制御部材30の流路は、その断面積が、化粧料スラリーの吐出時に生じる圧力に応じて増減するものであった。ISO7619に準拠して測定された流通制御部材30のゴム硬度(ショアA)は、60度であった。
流通制御部材30としてウレタンゴム(SMC社製、ZP3-04BU)に変更した以外は、実施例1と同様の条件及び方法で、容器内に充填された固形化粧料を製造した。
本実施例における開孔31は、自然状態での断面視において直径が1.8mmの真円形の非閉塞状態であり、その断面積は2.54mm2であり、ノズルの断面積に対する百分率は36%であった。流通制御部材30の流路は、その断面積が、化粧料スラリーの吐出時に生じる圧力に応じて増減するものであった。ISO7619に準拠して測定された流通制御部材30のゴム硬度(ショアA)は、60度であった。
流通制御部材30としてフッ素ゴム(SMC社製、ZP3-04BF)に変更した以外は、実施例1と同様の条件及び方法で、容器内に充填された固形化粧料を製造した。
本実施例における開孔31は、自然状態での断面視において直径が1.8mmの真円形の非閉塞状態であり、その断面積は2.54mm2であり、ノズルの断面積に対する百分率は36%であった。流通制御部材30の流路は、その断面積が、化粧料スラリーの吐出時に生じる圧力に応じて増減するものであった。ISO7619に準拠して測定された流通制御部材30のゴム硬度(ショアA)は、60度であった。
流通制御部材30に設けられた開孔31を、自然状態での断面視において直径1.2mmの真円形の非閉塞状態に変更した以外は、実施例1と同様の条件及び方法で、容器内に充填された固形化粧料を製造した。
本実施例における開孔31は、自然状態での断面積が1.44mm2であり、ノズルの断面積に対する百分率は16%であった。流通制御部材30の流路は、その断面積が、化粧料スラリーの吐出時に生じる圧力に応じて増減するものであった。
流通制御部材30をニトリルゴム(ミスミ社製、WRBN8-4-3)に変更し、表1に示すように、自然状態における開孔の断面積A1を、ノズル20の流路における断面積A2よりも大きくした以外は、実施例1と同様の条件及び方法で、容器内に充填された固形化粧料を製造した。ISO7619に準拠して測定された流通制御部材30のゴム硬度(ショアA)は、70度であった。
実施例及び比較例の方法にて製造した固形化粧料の容器充填物について、容器の底部側を見たときの充填孔及びその周囲の汚れの度合いを、以下の基準で目視にて評価した。評価点が高いほど、結果が良好であることを意味する。結果を以下の表1に示す。
5点:容器底部の汚れが全く観察されない。
4点:容器底部の汚れが底部の面積の0%超5%未満の範囲に観察される。
3点:容器底部の汚れが底部の面積の5%以上10%未満の範囲に観察される。
2点:容器底部の汚れが底部の面積の10%以上30%未満の範囲に観察される。
1点:容器底部の汚れが底部の面積の30%以上の範囲に観察される。
実施例及び比較例の方法にて製造した固形化粧料の容器充填物について、容器の上部開口部から見たときの固形化粧料の割れの度合いを、以下の基準で目視にて評価した。評価点が高いほど、結果が良好であることを意味する。結果を以下の表1に示す。
5点:成型品の表面に割れが全く観察されない。
4点:成型品の表面に0mm超1mm未満の割れが観察される。
3点:成型品の表面に1mm以上2mm未満の割れが観察される。
2点:成型品の表面に2mm以上3mm未満の割れが観察される。
1点:成型品の表面に3mm以上の割れが観察される。
20 ノズル
30 流通制御部材
31 開孔
80 容器
85 充填孔
L 化粧料含有スラリー
Claims (3)
- 化粧料のスラリーを吐出するノズルを備え、
前記スラリーを前記ノズルから吐出することで、前記スラリーを容器の底部に設けられた充填孔を介して該容器内に充填できるように構成されている、固形化粧料の製造装置において、
前記製造装置が改良されたものであり、該改良が流通制御部材を付加したものであることを特徴とし、
前記流通制御部材は、前記ノズルの先端に配され、少なくとも前記スラリーの吐出時に該ノズルの内外を連通する開孔を有し、
前記流通制御部材は、前記開孔が、前記スラリーの流動方向に沿って延びる筒状のものであり、
前記開孔が、自然状態において開口しており、
前記開孔が、前記スラリーの吐出時に生じる圧力に応じて、前記スラリーの流動方向と直交する方向における断面積が増減するように構成され、且つ
前記開孔は、前記スラリーの非吐出状態における前記開孔の前記断面積が、前記ノズルの流路の断面積よりも小さくなるように構成されており、
前記流通制御部材と容器の底部に設けられた充填孔とを当接させた状態で前記スラリーを前記ノズルから吐出することで、前記スラリーを前記開孔及び前記充填孔を介して該容器内に充填できるように構成されている、固形化粧料の製造装置。 - 化粧料のスラリーを吐出するノズルを備え、前記スラリーを前記ノズルから吐出することで、前記スラリーを容器の底部に設けられた充填孔を介して該容器内に充填できるように構成されている固形化粧料の製造装置を改良する方法であって、
前記製造装置における前記ノズルの先端に流通制御部材を配して、前記製造装置を改良する工程を有することを特徴とし、
前記流通制御部材は、少なくとも前記スラリーの吐出時に前記ノズルの内外を連通する開孔を有し、
前記流通制御部材として、前記開孔が、前記スラリーの流動方向に沿って延びる筒状のものであり、
前記開孔が、自然状態において開口しており、
前記開孔が、前記スラリーの吐出時に生じる圧力に応じて、前記スラリーの流動方向と直交する方向における断面積が増減するように構成され、且つ
前記開孔は、前記スラリーの非吐出状態における前記開孔の前記断面積が、前記ノズルの流路の断面積よりも小さくなるように構成されているものを用いる、固形化粧料の製造装置の改良方法。 - 化粧料のスラリーを吐出するノズルを備え、
前記スラリーを前記ノズルから吐出することで、前記スラリーを容器の底部に設けられた充填孔を介して該容器内に充填できるように構成されている、固形化粧料の製造装置を用いた固形化粧料の製造方法において、
前記ノズルの先端に、少なくとも前記スラリーの吐出時に前記ノズルの内外を連通する開孔を有する流通制御部材を配し、
前記流通制御部材と容器の底部に設けられた充填孔とを当接させた状態で前記スラリーを前記ノズルから吐出することで、前記スラリーを前記開孔及び前記充填孔を介して該容器内に充填し、充填された該スラリーを固化させる工程を有し、
前記流通制御部材は、前記開孔が、前記スラリーの流動方向に沿って延びる筒状のものであり、
前記開孔が、自然状態において開口しており、
前記開孔が、前記スラリーの吐出時に生じる圧力に応じて、前記スラリーの流動方向と直交する方向における断面積が増減するように構成され、且つ
前記開孔は、前記スラリーの非吐出状態における前記開孔の前記断面積が、前記ノズルの流路の断面積よりも小さくなるように構成されており、
前記流通制御部材と前記充填孔とを当接させた状態で前記スラリーを吐出させることで前記開孔を拡開させて、該スラリーを前記容器内に充填する、固形化粧料の製造方法。
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