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JP7666061B2 - 接続制御装置、通信システム及び接続制御方法 - Google Patents
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JP7666061B2 - 接続制御装置、通信システム及び接続制御方法 - Google Patents

接続制御装置、通信システム及び接続制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、接続制御装置、通信システム及び接続制御方法に関する。
近年、無線通信システムにおいては、基地局装置を例えばBBU(BaseBand Unit)とRU(Radio Unit)とに分離し、BBUに接続される複数のRUを分散配置してBBUごとのセルを形成するDAS(Distributed Antenna System)が広まりつつある。BBUは、信号に対してベースバンド処理を実行するベースバンド処理装置であり、RUは、アンテナを備え、信号に対して無線処理を実行する無線装置である。
DASにおいては、複数のRUを比較的自由に配置してセルを形成することが可能であるため、例えば第5世代移動通信システム(5G)で採用されるミリ波のように、遮蔽物を透過しにくい高周波帯域を用いる無線通信にもDASによる多地点化が有効である。端末装置は、セルを形成する複数のRUのうちいずれか1つとの間で電波を送受信可能であれば、このセルを形成するBBUと通信することができる。
特開2012-169741号公報 特開2013-090039号公報 特開2013-077965号公報
しかしながら、無線通信のトラフィック量の分布は時間帯に応じて変化するため、セル及びRUごとのトラフィック量に偏りが生じ、BBUの処理負荷が増大することがあるという問題がある。
例えば、あるセルが混雑して多くの端末装置が集中する場合、このセルに対応するBBUの過負荷が発生する。このような場合、このセルのRUと無線通信する一部の端末装置を隣接セルのRUと無線通信させるようにすることにより、当該セルに対応するBBUの処理負荷を軽減することが考えられる。しかし、一部の端末装置を隣接セルに接続させるため、これらの端末装置の通信品質が劣化し、システム全体のスループットは低下してしまう。
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、通信品質の劣化を防止しつつ処理負荷の増大を抑制することができる接続制御装置、通信システム及び接続制御方法を提供することを目的とする。
本願が開示する接続制御装置は、1つの態様において、複数の端末装置における複数の無線装置それぞれからの受信電力の情報を取得する取得部と、前記受信電力の情報を用いて、前記複数の無線装置それぞれにおける推定通信負荷を集計する集計部と、セル内の無線装置の推定通信負荷に対応するセルごとの処理負荷の分散を示す指標に基づいて、複数のセルそれぞれに属する無線装置を決定する決定部と、セルを管理するベースバンド処理装置とセルに属する無線装置とを接続させる接続制御情報を生成する生成部とを有する。
本願が開示する接続制御装置、通信システム及び接続制御方法の1つの態様によれば、通信品質の劣化を防止しつつ処理負荷の増大を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、無線通信システムの構成例を示す図である。 図2は、実施の形態1に係る接続制御装置の構成を示すブロック図である。 図3は、実施の形態1に係る接続制御方法を示すフロー図である。 図4は、親RU選択処理を示すフロー図である。 図5は、子RU決定処理を示すフロー図である。 図6は、実施の形態2に係る接続制御装置の構成を示すブロック図である。 図7は、実施の形態2に係る接続制御方法を示すフロー図である。 図8は、干渉スコア算出処理を示すフロー図である。 図9は、親RU選択処理を示すフロー図である。 図10は、実施の形態3に係る接続制御装置の構成を示すブロック図である。 図11は、実施の形態3に係る接続制御方法を示すフロー図である。 図12は、親RU選択処理を示すフロー図である。 図13は、子RU決定処理を示すフロー図である。
以下、本願が開示する接続制御装置、通信システム及び接続制御方法の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る無線通信システムの構成例を示す図である。この無線通信システムは、複数のベースバンド処理装置10-1~10-M(Mは2以上の整数)と複数の無線装置(RU:Radio Unit)20とが接続切替装置50を介して接続されて構成される。ベースバンド処理装置10-1は、接続するRU20によって形成されるセル25-1を管理し、ベースバンド処理装置10-2は、接続するRU20によって形成されるセル25-2を管理し、以下同様に、ベースバンド処理装置10-Mは、接続するRU20によって形成されるセル25-Mを管理する。
いずれかのセル25-X(Xは1~M)に在圏する端末装置30は、セル25-X内のRU20と無線通信し、セル25-Xを管理するベースバンド処理装置10-Xとの間でデータを送受信する。端末装置30は、RU20から送信される参照信号を用いて所定の周期で受信電力を測定し、測定した受信電力の情報を在圏するセル25-Xを管理するベースバンド処理装置10-Xへ報告する。このとき、端末装置30は、自装置が無線通信するRU20のみではなく、セル25-X内の他のRU20及び他セル25-1~25-M内のRU20からの受信電力も測定し、RU20ごとの受信電力情報を自装置が無線通信するRU20を介してベースバンド処理装置10-Xへ送信する。
ベースバンド処理装置10-1~10-MとRU20との間の接続関係は、接続切替装置50によって切り替えることが可能である。そして、接続切替装置50には、接続制御装置100が接続されており、接続制御装置100は、端末装置30における受信電力に基づいてベースバンド処理装置10-1~10-MとRU20との接続を制御する。
すなわち、接続制御装置100は、端末装置30におけるRU20ごとの受信電力情報をベースバンド処理装置10-1~10-Mから収集し、収集した受信電力情報に基づいて各RU20と無線通信する端末装置30(以下「接続端末」ともいう)を推定する。そして、接続制御装置100は、RU20ごとの接続端末に基づいて、セル25-1~25-Mごとの処理負荷のばらつきが小さくなるように、ベースバンド処理装置10-1~10-Mそれぞれに接続するRU20を決定する。接続切替装置50は、接続制御装置100が決定したベースバンド処理装置10-1~10-MとRU20との接続関係に従って、ベースバンド処理装置10-1~10-MとRU20との接続を切り替える。
図2は、実施の形態1に係る接続制御装置100の構成を示すブロック図である。図2に示す接続制御装置100は、通信インタフェース部(以下「通信I/F部」と略記する)110、プロセッサ120、メモリ130及び接続制御情報送信部140を有する。
通信I/F部110は、ベースバンド処理装置10-1~10-Mと有線接続され、ベースバンド処理装置10-1~10-Mと通信するインタフェースである。通信I/F部110は、端末装置30それぞれから報告されるRU20ごとの受信電力情報をベースバンド処理装置10-1~10-Mから受信する。
プロセッサ120は、例えばCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)又はDSP(Digital Signal Processor)などを備え、接続制御装置100の全体を統括制御する。具体的には、プロセッサ120は、受信電力収集部121、接続端末集計部122、親RU選択部123、子RU決定部124及び接続制御情報生成部125を有する。
受信電力収集部121は、通信I/F部110によって受信される受信電力情報から、端末装置30それぞれのRU20ごとの受信電力を収集する。受信電力収集部121は、端末装置30それぞれについて、当該端末装置30が無線通信するRU20のみではなく、当該端末装置30が在圏するセル内の他のRU20及び他のセル内のRU20の受信電力を収集する。つまり、受信電力収集部121は、端末装置30それぞれについて、端末装置30が参照信号を受信可能なすべてのRU20からの受信電力を収集する。
接続端末集計部122は、端末装置30ごとのRU20からの受信電力を集計し、RU20ごとの接続端末を推定する。具体的には、接続端末集計部122は、端末装置30ごとに受信電力が最大のRU20を特定し、各端末装置30が特定したRU20の接続端末であると推定する。そして、接続端末集計部122は、RU20それぞれの接続端末数を集計する。接続端末数は、RU20の通信負荷に対応するため、接続端末集計部122は、接続端末が接続する場合のRU20それぞれにおける推定通信負荷を集計するといえる。
親RU選択部123は、接続端末集計部122による集計結果と各RU20の位置情報とから、セル25-1~25-Mそれぞれの親RUを選択する。具体的には、親RU選択部123は、まず接続端末数が最大のRU20を1つのセル(例えばセル25-1)の親RUとして選択する。そして、親RU選択部123は、選択済みの親RUからの距離が最も大きいRU20を次の1つのセル(例えばセル25-2)の親RUとして選択する。さらに、親RU選択部123は、選択済みの親RUからの距離の和が最も大きいRU20を次の1つのセル(例えばセル25-3)の親RUとして選択する。このように、親RU選択部123は、接続端末数が最大のRU20を最初の親RUとして選択し、選択済みの親RUからの距離の和が最大のRU20を順次親RUとして選択していくことにより、セル25-1~25-Mに対応するM個の親RUを選択する。
子RU決定部124は、セルの接続端末数のばらつきの指標を算出し、この指標が小さくなるように、M個の親RUそれぞれと同じセルに属する子RUを決定する。具体的には、子RU決定部124は、接続端末数が最小のセル(例えばセル25-Y)を選択し、このセル25-Yに既に属しているRU20に隣接する隣接RUを特定する。そして、子RU決定部124は、隣接RUをセル25-Yに追加する場合のセルの接続端末数の分散の指標を算出し、この指標を最も小さくする隣接RUをセル25-Yの子RUと決定する。なお、「セルの接続端末数」とは、セルに属するすべてのRU20の接続端末数の合計である。子RU決定部124は、接続端末数が最小のセルについて、セルの接続端末数の分散指標を最小にする1つの隣接RUを子RUとして決定し、すべてのRU20がいずれかのセルに属するまで子RUの決定を繰り返す。
接続制御情報生成部125は、親RU選択部123によって選択される親RU及び子RU決定部124によって決定される子RUに基づいて、セル25-1~25-MごとのRU20とベースバンド処理装置10-1~10-Mとを接続させる接続制御情報を生成する。すなわち、接続制御情報生成部125は、セル25-1に属する親RU及び子RUとベースバンド処理装置10-1とを接続させ、セル25-2に属する親RU及び子RUとベースバンド処理装置10-2とを接続させ、以下同様に、セル25-Mに属する親RU及び子RUとベースバンド処理装置10-Mとを接続させる接続制御情報を生成する。
メモリ130は、例えばRAM(Random Access Memory)又はROM(Read Only Memory)などを備え、プロセッサ120による処理に用いられる情報を記憶する。
接続制御情報送信部140は、接続制御情報生成部125によって生成される接続制御情報を接続切替装置50へ送信する。これにより、接続切替装置50は、接続制御情報に従って、セル25-1~25-Mに属するRU20がそれぞれ対応するベースバンド処理装置10-1~10-Mに接続されるように、ベースバンド処理装置10-1~10-MとRU20との接続を切り替える。
次いで、上記のように構成された接続制御装置100による接続制御方法について、図3に示すフロー図を参照しながら説明する。
無線通信システム内の端末装置30は、所定の周期で各RU20からの参照信号の受信電力を測定し、RU20ごとの受信電力を示す受信電力情報を、自セルに対応するベースバンド処理装置10-1~10-Mへ報告する。各端末装置30から報告される受信電力情報は、ベースバンド処理装置10-1~10-Mから接続制御装置100へ送信され、接続制御装置100の通信I/F部110によって受信される。そして、端末装置30それぞれにおけるRU20ごとの受信電力が受信電力収集部121によって収集される(ステップS101)。
端末装置30それぞれにおける受信電力は、接続端末集計部122による接続端末の集計に用いられる。すなわち、接続端末集計部122によって、端末装置30ごとに受信電力が最大のRU20が特定され、各端末装置30は、特定されたRU20の接続端末であると推定される。そして、接続端末集計部122によって、RU20それぞれの接続端末数が集計される(ステップS102)。
RU20それぞれの接続端末数が集計されると、親RU選択部123によって、セル25-1~25-Mと同数の親RUが選択される(ステップS103)。すなわち、親RU選択部123によって、RU20それぞれの接続端末数及び位置情報に基づいて、M個の親RUが選択される。親RUの選択は、接続端末数が最大のRU20を1つ目の親RUとして選択し、以降、選択済みの親RUからの距離の和が最大のRU20を次の親RUとして選択することにより実行される。親RU選択処理については、後に詳述する。
M個の親RUが選択されると、子RU決定部124によって、これらの親RUと同じセルに属する子RUが決定される(ステップS104)。すなわち、子RU決定部124によって、隣接RUをセルに追加した場合のセルの接続端末数の分散指標が算出され、分散指標を最小にする隣接RUが子RUに決定される。子RUの決定は、すべてのRU20がいずれかのセルに属するまで繰り返される。子RU決定処理については、後に詳述する。
親RU選択処理及び子RU決定処理によって、すべてのRU20がセル25-1~25-Mのいずれかに属するため、接続制御情報生成部125によって、ベースバンド処理装置10-1~10-Mとセル25-1~25-Mに属するRU20とを接続させる接続制御情報が生成される(ステップS105)。生成された接続制御情報は、接続制御情報送信部140から接続切替装置50へ送信され(ステップS106)、接続切替装置50は、接続制御情報に従って、ベースバンド処理装置10-1~10-MとRU20との接続を切り替える。
このように、端末装置30がそれぞれ受信電力が最大のRU20の接続端末とされ、セルの接続端末数の分散指標が最小になるように各セルに属するRU20が決定され、セルに対応するベースバンド処理装置10-1~10-MとRU20との接続関係が制御される。このため、端末装置30の通信品質の劣化がないとともに、セルごとの接続端末数のばらつきが小さくなり、ベースバンド処理装置10-1~10-Mの処理負荷が平均化される。換言すれば、端末装置30における通信品質の劣化を防止しつつ、ベースバンド処理装置10-1~10-Mの処理負荷の増大を抑制することができる。
次に、親RU選択処理について、図4に示すフロー図を参照しながら具体的に説明する。以下の処理は、親RU選択部123によって実行される。
まず、RU20ごとの接続端末数から1つ目のセルの親RUが選択される。すなわち、下記の式(1)を満たすRU#r(rはRU20の識別情報)が1つ目の親RU#1に選択される(ステップS201)。
Figure 0007666061000001
ただし、式(1)において、NUE(r’)はRU#r’の接続端末数、argmax[P(x)]はP(x)を最大にする変数xを返す関数である。したがって、式(1)の右辺は、接続端末数NUE(r’)が最大であるr’を返すことになる。式(1)によって決定されるRU#rが1つ目の親RU#1として選択されると、以下の処理は、セルの数に応じて繰り返される。ここでは、1つ目のセルの親RU#1が選択されたため、残りの(M―1)個のセルに関して以下の処理が繰り返される。
すなわち、c番目(1<c≦M)のセル#cについて、下記の式(2)を満たすRU#rが親RU#cに選択される(ステップS202)。
Figure 0007666061000002
ただし、式(2)において、sは既に選択済みの他セルの親RUの識別情報、Dr’sはRU#r’とRU#sの間の距離を示す。RU#r’とRU#sの間の距離は、RU20それぞれの位置情報から算出することが可能である。式(2)の右辺は、既に選択済みの親RUからの距離Dr’sの和が最大となるr’を返すことになる。式(2)によって決定されるRU#rがセル#cの親RU#cとして選択される処理が繰り返され、M個のセル25-1~25-Mそれぞれについて、親RUが選択される。これらの親RUは、互いの距離の和が最大となる位置に配置されている。
次に、子RU決定処理について、図5に示すフロー図を参照しながら具体的に説明する。以下の処理は、子RU決定部124によって実行される。
ここでは、既にM個のセルそれぞれの親RUが選択されているため、これらのセルからセル#c(cはセルの識別情報)が下記の式(3)によって選択される(ステップS301)。
Figure 0007666061000003
ただし、式(3)において、NUE(c’)はセル#c’の接続端末数、argmin[P(x)]はP(x)を最小にする変数xを返す関数である。セル#c’の接続端末数とは、セル#c’に属するすべてのRU20の接続端末数の合計である。上式(3)の右辺は、接続端末数NUE(c’)が最小であるc’を返すことになる。式(3)によって、接続端末数が最小のセル#cが選択されると、セル#cの隣接RUのリストNei(c)が生成される(ステップS302)。具体的には、いずれのセルにも属していないRU20のうち、セル#cのいずれかのRU20に隣接するRU20がリストNei(c)に追加される。このとき、RU20が隣接するか否かは、RU20の位置情報から判断することが可能である。
セル#cの隣接RUのリストNei(c)が生成されると、以下の処理は、セル#cのリストNei(c)に含まれる隣接RUそれぞれについて繰り返される。
すなわち、リストNei(c)に含まれる1つの隣接RU#rがセル#cに暫定的に追加され(ステップS303)、この隣接RU#rがセル#cに追加された場合の各セルの接続端末数の分散指標V(r)が以下の式(4)によって算出される(ステップS304)。
Figure 0007666061000004
ただし、式(4)において、Ncellはセルの数(ここではM)、NUE(c,r)はセル#cに隣接RU#rを追加した場合のセル#cの接続端末数を示す。式(4)によって算出される分散指標V(r)は、1つの隣接RU#rをセル#cに追加した場合の、各セルの接続端末数のばらつきの指標となる。セルの接続端末数は、このセルに対応するベースバンド処理装置の処理負荷の指標となるため、分散指標V(r)は、ベースバンド処理装置10-1~10-Mの処理負荷のばらつきの指標にもなる。
このようにして、セル#cに隣接RU#rを追加する場合の分散指標V(r)がリストNei(c)に含まれる隣接RUそれぞれについて算出されると、下記の式(5)を満たす隣接RU#rがセル#cの子RUとして追加される(ステップS305)。
Figure 0007666061000005
すなわち、セル#cに追加した場合に分散指標V(r)が最小となる隣接RU#rがセル#cに子RUとして追加される。これは、セルごとの接続端末数ができるだけ平均化されるように、隣接RUをセルに追加することを意味している。そして、すべてのRU20がいずれかのセルに子RUとして追加されたか否かが判定され(ステップS306)、まだいずれのセルにも属していないRU20がある場合には(ステップS306No)、接続端末数が最小のセル#cを選択するステップS301から処理が繰り返される。
以上の子RU決定処理により、すべてのRU20がいずれかのセルに属し、セルごとの接続端末数のばらつきが最小になる。すなわち、各セルの接続端末数が平均化され、処理負荷が過大となるベースバンド処理装置10-1~10-Mがなくなる。換言すれば、ベースバンド処理装置10-1~10-Mの処理負荷の増大を抑制することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、端末装置それぞれを受信電力が最大のRUの接続端末として、セルごとの接続端末数のばらつきが最小となるように各セルに属するRUが決定される。このため、端末装置の通信品質を劣化させることなく、複数のベースバンド処理装置それぞれに対応するセルの接続端末数を平均化して、ベースバンド処理装置の処理負荷の増大を抑制することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2の特徴は、RUの位置情報を用いてRU間の隣接関係を判定する代わりに、RU間の干渉スコアを用いてRU間の隣接関係を判定する点である。
実施の形態2に係る無線通信システムの構成は、実施の形態1(図1)と同様であるため、その説明を省略する。
図6は、実施の形態2に係る接続制御装置100の構成を示すブロック図である。図6において、図2と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図6に示す接続制御装置100は、図2に示す接続制御装置100に干渉スコア算出部201を追加し、親RU選択部123及び子RU決定部124に代えて、親RU選択部202及び子RU決定部203を有する構成を採る。
干渉スコア算出部201は、端末装置30における受信電力に基づいて、RU20のペアごとの干渉スコアを算出する。具体的には、干渉スコア算出部201は、ペアを構成する2つのRU20それぞれからの受信電力の差が所定の閾値未満である端末装置30の数を、このRU20のペアの干渉スコアとして算出する。干渉スコア算出部201は、RU20のすべての組み合わせのペアについて、干渉スコアを算出する。2つのRU20からの受信電力の差が小さい端末装置30は、この2つのRU20から同程度の距離に位置すると考えられる。このため、受信電力の差が所定の閾値未満の端末装置30が多ければ、2つのRU20は近接する位置にある可能性が高い。したがって、干渉スコアが高いRU20のペアは、互いに隣接するRU20のペアであるとみなすことができる。
親RU選択部202は、接続端末集計部122による集計結果と各RU20のペアの干渉スコアとから、セル25-1~25-Mそれぞれの親RUを選択する。具体的には、親RU選択部202は、まず接続端末数が最大のRU20を1つのセル(例えばセル25-1)の親RUとして選択する。そして、親RU選択部202は、選択済みの親RUとの干渉スコアが最も小さいRU20を次の1つのセル(例えばセル25-2)の親RUとして選択する。さらに、親RU選択部202は、選択済みの親RUそれぞれとの干渉スコアの和が最も小さいRU20を次の1つのセル(例えばセル25-3)の親RUとして選択する。このように、親RU選択部202は、接続端末数が最大のRU20を最初の親RUとして選択し、選択済みの親RUとのペアの干渉スコアの和が最小のRU20を順次親RUとして選択していくことにより、セル25-1~25-Mに対応するM個の親RUを選択する。
子RU決定部203は、セルの接続端末数のばらつきの指標を算出し、この指標が小さくなるように、M個の親RUそれぞれと同じセルに属する子RUを決定する。具体的には、子RU決定部203は、接続端末数が最小のセル(例えばセル25-Y)を選択し、このセル25-Yに既に属しているRU20に隣接する隣接RUを特定する。このとき、子RU決定部203は、RU20のペアごとの干渉スコアを用いて、隣接RUを特定する。ここで、セル25-Yに既に属しているRU#rと、まだいずれのセルにも属していないRU#sとのペアについて、このペアの干渉スコアIrsが下記の条件(A)を満たす場合に、RU#rとRU#sが隣接する。
rs>α×max[Ir1, Ir2, …, Is1, Is2, …, Irs] ・・・(A)
ただし、αは1未満の所定の係数であり、max[a, b, c]はa、b、cの最大値を返す関数である。したがって、RU#rとRU#sの干渉スコアIrsが、RU#rとRU#sに関連するすべての干渉スコアの最大値のα倍より大きければ、RU#rとRU#sは隣接RUであると判断される。
そして、子RU決定部203は、隣接RUをセル25-Yに追加する場合のセルの接続端末数の分散の指標を算出し、この指標を最も小さくする隣接RUをセル25-Yの子RUと決定する。子RU決定部203は、接続端末数が最小のセルについて、セルの接続端末数の分散指標を最小にする1つの隣接RUを子RUとして決定し、すべてのRU20がいずれかのセルに属するまで子RUの決定を繰り返す。
次いで、上記のように構成された接続制御装置100による接続制御方法について、図7に示すフロー図を参照しながら説明する。図7において、図3と同じ部分には同じ符号を付し、その詳しい説明を省略する。
無線通信システム内の各端末装置30から報告される受信電力情報は、ベースバンド処理装置10-1~10-Mから接続制御装置100へ送信され、接続制御装置100の通信I/F部110によって受信される。そして、端末装置30それぞれにおけるRU20ごとの受信電力が受信電力収集部121によって収集され(ステップS101)、接続端末集計部122によって、端末装置30それぞれにおける受信電力から、RU20それぞれの接続端末数が集計される(ステップS102)。
また、干渉スコア算出部201によって、すべてのRU20のペアに関する干渉スコアが端末装置30における受信電力に基づいて算出される(ステップS121)。すなわち、各ペアのRU20それぞれからの受信電力の差が所定の閾値未満の端末装置30の数がカウントされ、カウントされた端末装置30の数がそれぞれのペアの干渉スコアとなる。干渉スコア算出処理については、後に詳述する。
RU20それぞれの接続端末数が集計され、RU20の各ペアの干渉スコアが算出されると、親RU選択部202によって、セル25-1~25-Mと同数の親RUが選択される(ステップS122)。すなわち、親RU選択部202によって、RU20それぞれの接続端末数及び干渉スコアに基づいて、M個の親RUが選択される。親RUの選択は、接続端末数が最大のRU20を1つ目の親RUとして選択し、以降、選択済みの親RUとの干渉スコアの和が最小のRU20を次の親RUとして選択することにより実行される。親RU選択処理については、後に詳述する。
M個の親RUが選択されると、子RU決定部203によって、これらの親RUと同じセルに属する子RUが決定される(ステップS104)。すなわち、子RU決定部203によって、隣接RUをセルに追加した場合のセルの接続端末数の分散指標が算出され、分散指標を最小にする隣接RUが子RUに決定される。子RUの決定は、すべてのRU20がいずれかのセルに属するまで繰り返される。
親RU選択処理及び子RU決定処理によって、すべてのRU20がセル25-1~25-Mのいずれかに属するため、接続制御情報生成部125によって、ベースバンド処理装置10-1~10-Mとセル25-1~25-Mに属するRU20とを接続させる接続制御情報が生成される(ステップS105)。生成された接続制御情報は、接続制御情報送信部140から接続切替装置50へ送信され(ステップS106)、接続切替装置50は、接続制御情報に従って、ベースバンド処理装置10-1~10-MとRU20との接続を切り替える。
このように、端末装置30がそれぞれ受信電力が最大のRU20の接続端末とされ、セルの接続端末数の分散指標が最小になるように各セルに属するRU20が決定され、セルに対応するベースバンド処理装置10-1~10-MとRU20との接続関係が制御される。このため、端末装置30の通信品質の劣化がないとともに、セルごとの接続端末数のばらつきが小さくなり、ベースバンド処理装置10-1~10-Mの処理負荷が平均化される。換言すれば、端末装置30における通信品質の劣化を防止しつつ、ベースバンド処理装置10-1~10-Mの処理負荷の増大を抑制することができる。
次に、干渉スコア算出処理について、図8に示すフロー図を参照しながら具体的に説明する。以下の処理は、干渉スコア算出部201によって実行される。
干渉スコアは、RU20のペアについて条件を満たす端末装置30の数をカウントすることにより算出されるため、RU#rとRU#s(r、sはRU20の識別情報)のペアに関して端末#iをカウントするか否かを判定する処理が繰り返される。具体的には、端末#iにおけるRU#rからの受信電力Sirと、端末#iにおけるRU#sからの受信電力Sisとの差が所定の閾値未満であるか否かが判定される(ステップS401)。そして、受信電力の差が所定の閾値未満である場合に(ステップS401Yes)、端末#iをカウントし(ステップS402)、受信電力の差が所定の閾値以上である場合に(ステップS401No)、端末#iをカウントしないことで、RU#rとRU#sの干渉スコアIrsが更新される。
このような干渉スコアIrsの更新をすべてのRU#rとRU#sのペアについて繰り返し、さらに、すべての端末#iについて繰り返すことで、すべてのRU20のペアに関する干渉スコアが算出される。RU20のペアごとの干渉スコアは、親RU選択処理及び子RU決定処理のために記憶される。
次に、親RU選択処理について、図9に示すフロー図を参照しながら具体的に説明する。図9において、図4と同じ部分には同じ符号を付し、その詳しい説明を省略する。以下の処理は、親RU選択部202によって実行される。
まず、RU20ごとの接続端末数から1つ目のセルの親RUが選択される。すなわち、上式(1)を満たすRU#r(rはRU20の識別情報)が1つ目の親RU#1に選択される(ステップS201)。1つ目の親RU#1が選択されると、以下の処理は、セルの数に応じて繰り返される。ここでは、1つ目のセルの親RU#1が選択されたため、残りの(M―1)個のセルに関して以下の処理が繰り返される。
すなわち、c番目(1<c≦M)のセル#cについて、下記の式(6)を満たすRU#rが親RU#cに選択される(ステップS221)。
Figure 0007666061000006
ただし、式(6)において、sは既に選択済みの他セルの親RUの識別情報、Ir’sはRU#r’とRU#sのペアの干渉スコアを示す。したがって、式(6)の右辺は、既に選択済みの親RUとの干渉スコアIr’sの和が最小となるr’を返すことになる。式(6)によって決定されるRU#rがセル#cの親RU#cとして選択される処理が繰り返され、M個のセル25-1~25-Mそれぞれについて、親RUが選択される。これらの親RUは、互いの干渉スコアの和が最小となる位置に配置されている。つまり、互いに離れており干渉しにくいRU20が親RUとして選択されている。
親RUが選択された後は、実施の形態1と同様に各セルに属する子RUが決定される。すなわち、各セルの隣接RUのリストが生成されて、セルに追加した場合に接続端末数の分散指標V(r)を最小にする隣接RUがセルの子RUに決定される。本実施の形態においては、隣接RUのリストは、干渉スコアを用いた上記の条件(A)を満たすRU#rとRU#sが互いに隣接すると判定することを利用して生成されても良い。
以上のように、本実施の形態によれば、端末装置それぞれを受信電力が最大のRUの接続端末として、セルごとの接続端末数のばらつきが最小となるように各セルに属するRUが決定される。このため、端末装置の通信品質を劣化させることなく、複数のベースバンド処理装置それぞれに対応するセルの接続端末数を平均化して、ベースバンド処理装置の処理負荷の増大を抑制することができる。また、RUの隣接関係を、端末装置における受信電力に基づく干渉スコアを用いて判定するため、位置情報が未知であるRUがある場合でも、各セルに属するRUを決定することができる。
(実施の形態3)
実施の形態3の特徴は、RUごとの接続端末数を用いて各セルに属するRUを決定する代わりに、RUごとの接続端末のトラフィック量を用いて各セルに属するRUを決定する点である。
実施の形態3に係る無線通信システムの構成は、実施の形態1(図1)と同様であるため、その説明を省略する。
図10は、実施の形態3に係る接続制御装置100の構成を示すブロック図である。図10において、図2と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図10に示す接続制御装置100は、図2に示す接続制御装置100の接続端末集計部122、親RU選択部123及び子RU決定部124に代えて、トラフィック量集計部301、親RU選択部302及び子RU決定部303を有する構成を採る。
トラフィック量集計部301は、端末装置30ごとのRU20からの受信電力を集計し、RU20ごとの接続端末を推定する。具体的には、トラフィック量集計部301は、端末装置30ごとに受信電力が最大のRU20を特定し、各端末装置30が特定したRU20の接続端末であると推定する。そして、トラフィック量集計部301は、RU20それぞれの接続端末におけるトラフィック量を合計し、RU20ごとのトラフィック量を求める。トラフィック量は、RU20の通信負荷に対応するため、トラフィック量集計部301は、接続端末が接続する場合のRU20それぞれにおける推定通信負荷を集計するといえる。
なお、本実施の形態においては、ベースバンド処理装置10-1~10-Mから、各端末装置30のトラフィック量情報が送信され、接続制御装置100の通信I/F部110によって受信されている。トラフィック量情報は、受信電力情報とともに受信電力収集部121によって収集される。各端末装置30のトラフィック量情報は、ベースバンド処理装置10-1~10-Mによるスケジューリングの結果から生成することが可能である。すなわち、例えば所定期間内にベースバンド処理装置10-1~10-Mから各端末装置30へ送信されたデータ量をトラフィック量としても良いし、所定期間内にベースバンド処理装置10-1~10-Mによって各端末装置30に割り当てられた無線リソースの量をトラフィック量としても良い。
親RU選択部302は、トラフィック量集計部301による集計結果と各RU20の位置情報とから、セル25-1~25-Mそれぞれの親RUを選択する。具体的には、親RU選択部302は、まずトラフィック量が最大のRU20を1つのセル(例えばセル25-1)の親RUとして選択する。そして、親RU選択部302は、選択済みの親RUからの距離が最も大きいRU20を次の1つのセル(例えばセル25-2)の親RUとして選択する。さらに、親RU選択部302は、選択済みの親RUからの距離の和が最も大きいRU20を次の1つのセル(例えばセル25-3)の親RUとして選択する。このように、親RU選択部302は、トラフィック量が最大のRU20を最初の親RUとして選択し、選択済みの親RUからの距離の和が最大のRU20を順次親RUとして選択していくことにより、セル25-1~25-Mに対応するM個の親RUを選択する。
子RU決定部303は、セルのトラフィック量のばらつきの指標を算出し、この指標が小さくなるように、M個の親RUそれぞれと同じセルに属する子RUを決定する。具体的には、子RU決定部303は、トラフィック量が最小のセル(例えばセル25-Y)を選択し、このセル25-Yに既に属しているRU20に隣接する隣接RUを特定する。そして、子RU決定部303は、隣接RUをセル25-Yに追加する場合のセルのトラフィック量の分散の指標を算出し、この指標を最も小さくする隣接RUをセル25-Yの子RUと決定する。なお、「セルのトラフィック量」とは、セルに属するすべてのRU20のトラフィック量の合計である。子RU決定部303は、トラフィック量が最小のセルについて、セルのトラフィック量の分散指標を最小にする1つの隣接RUを子RUとして決定し、すべてのRU20がいずれかのセルに属するまで子RUの決定を繰り返す。
次いで、上記のように構成された接続制御装置100による接続制御方法について、図11に示すフロー図を参照しながら説明する。図11において、図3と同じ部分には同じ符号を付し、その詳しい説明を省略する。
無線通信システム内の各端末装置30から報告される受信電力情報は、ベースバンド処理装置10-1~10-Mから接続制御装置100へ送信され、接続制御装置100の通信I/F部110によって受信される。また、ベースバンド処理装置10-1~10-Mによって、スケジューリングの結果に応じた各端末装置30のトラフィック量情報が生成されて接続制御装置100へ送信され、接続制御装置100の通信I/F部110によって受信される。
そして、端末装置30それぞれにおけるRU20ごとの受信電力及び端末装置30それぞれのトラフィック量が受信電力収集部121によって収集される(ステップS101)。端末装置30それぞれにおける受信電力及びトラフィック量は、トラフィック量集計部301によるトラフィック量の集計に用いられる。すなわち、トラフィック量集計部301によって、端末装置30ごとに受信電力が最大のRU20が特定され、各端末装置30は、特定されたRU20の接続端末であると推定される。そして、トラフィック量集計部301によって、RU20それぞれの接続端末のトラフィック量が合計され、RU20ごとのトラフィック量が集計される(ステップS141)。
RU20それぞれのトラフィック量が集計されると、親RU選択部302によって、セル25-1~25-Mと同数の親RUが選択される(ステップS142)。すなわち、親RU選択部302によって、RU20それぞれのトラフィック量及び位置情報に基づいて、M個の親RUが選択される。親RUの選択は、トラフィック量が最大のRU20を1つ目の親RUとして選択し、以降、選択済みの親RUからの距離の和が最大のRU20を次の親RUとして選択することにより実行される。親RU選択処理については、後に詳述する。
M個の親RUが選択されると、子RU決定部303によって、これらの親RUと同じセルに属する子RUが決定される(ステップS143)。すなわち、子RU決定部303によって、隣接RUをセルに追加した場合のセルのトラフィック量の分散指標が算出され、分散指標を最小にする隣接RUが子RUに決定される。子RUの決定は、すべてのRU20がいずれかのセルに属するまで繰り返される。子RU決定処理については、後に詳述する。
親RU選択処理及び子RU決定処理によって、すべてのRU20がセル25-1~25-Mのいずれかに属するため、接続制御情報生成部125によって、ベースバンド処理装置10-1~10-Mとセル25-1~25-Mに属するRU20とを接続させる接続制御情報が生成される(ステップS105)。生成された接続制御情報は、接続制御情報送信部140から接続切替装置50へ送信され(ステップS106)、接続切替装置50は、接続制御情報に従って、ベースバンド処理装置10-1~10-MとRU20との接続を切り替える。
このように、端末装置30がそれぞれ受信電力が最大のRU20の接続端末とされ、セルのトラフィック量の分散指標が最小になるように各セルに属するRU20が決定され、セルに対応するベースバンド処理装置10-1~10-MとRU20との接続関係が制御される。このため、端末装置30の通信品質の劣化がないとともに、セルごとのトラフィック量のばらつきが小さくなり、ベースバンド処理装置10-1~10-Mの処理負荷が平均化される。換言すれば、端末装置30における通信品質の劣化を防止しつつ、ベースバンド処理装置10-1~10-Mの処理負荷の増大を抑制することができる。
次に、親RU選択処理について、図12に示すフロー図を参照しながら具体的に説明する。図12において、図4と同じ部分には同じ符号を付し、その詳しい説明を省略する。以下の処理は、親RU選択部302によって実行される。
まず、RU20ごとのトラフィック量から1つ目のセルの親RUが選択される。すなわち、下記の式(7)を満たすRU#r(rはRU20の識別情報)が1つ目の親RU#1に選択される(ステップS241)。
Figure 0007666061000007
ただし、式(7)において、TRU(r’)はRU#r’のトラフィック量を示す。したがって、式(7)の右辺は、トラフィック量TRU(r’)が最大であるr’を返すことになる。式(7)によって決定されるRU#rが1つ目の親RU#1として選択されると、以下の処理は、セルの数に応じて繰り返される。ここでは、1つ目のセルの親RU#1が選択されたため、残りの(M―1)個のセルに関して以下の処理が繰り返される。
すなわち、上式(2)によってRU#rがセル#cの親RU#cとして選択される処理が繰り返され、M個のセル25-1~25-Mそれぞれについて、親RUが選択される。これらの親RUは、互いの距離の和が最大となる位置に配置されている。
次に、子RU決定処理について、図13に示すフロー図を参照しながら具体的に説明する。図13において、図5と同じ部分には同じ符号を付し、その詳しい説明を省略する。以下の処理は、子RU決定部303によって実行される。
ここでは、既にM個のセルそれぞれの親RUが選択されているため、これらのセルからセル#c(cはセルの識別情報)が下記の式(8)によって選択される(ステップS321)。
Figure 0007666061000008
ただし、式(8)において、TRU(c’)はセル#c’のトラフィック量を示す。セル#c’のトラフィック量とは、セル#c’に属するすべてのRU20のトラフィック量の合計である。上式(8)の右辺は、トラフィック量TRU(c’)が最小であるc’を返すことになる。式(8)によって、トラフィック量が最小のセル#cが選択されると、セル#cの隣接RUのリストNei(c)が生成される(ステップS302)。すなわち、いずれのセルにも属していないRU20のうち、セル#cのいずれかのRU20に隣接するRU20がリストNei(c)に追加される。
セル#cの隣接RUのリストNei(c)が生成されると、以下の処理は、セル#cのリストNei(c)に含まれる隣接RUそれぞれについて繰り返される。
すなわち、リストNei(c)に含まれる1つの隣接RU#rがセル#cに暫定的に追加され(ステップS303)、この隣接RU#rがセル#cに追加された場合の各セルのトラフィック量の分散指標V(r)が以下の式(9)によって算出される(ステップS322)。
Figure 0007666061000009
ただし、式(9)において、Ncellはセルの数(ここではM)、TRU(c,r)はセル#cに隣接RU#rを追加した場合のセル#cのトラフィック量を示す。式(9)によって算出される分散指標V(r)は、1つの隣接RU#rをセル#cに追加した場合の、各セルのトラフィック量のばらつきの指標となる。セルのトラフィック量は、このセルに対応するベースバンド処理装置の処理負荷の指標となるため、分散指標V(r)は、ベースバンド処理装置10-1~10-Mの処理負荷のばらつきの指標にもなる。
このようにして、セル#cに隣接RU#rを追加する場合の分散指標V(r)がリストNei(c)に含まれる隣接RUそれぞれについて算出されると、上式(5)を満たす隣接RU#rがセル#cの子RUとして追加される(ステップS305)。そして、すべてのRU20がいずれかのセルに子RUとして追加されたか否かが判定され(ステップS306)、まだいずれのセルにも属していないRU20がある場合には(ステップS306No)、トラフィック量が最小のセル#cを選択するステップS321から処理が繰り返される。
以上の子RU決定処理により、すべてのRU20がいずれかのセルに属し、セルごとのトラフィック量のばらつきが最小になる。すなわち、各セルのトラフィック量が平均化され、処理負荷が過大となるベースバンド処理装置10-1~10-Mがなくなる。換言すれば、ベースバンド処理装置10-1~10-Mの処理負荷の増大を抑制することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、端末装置それぞれを受信電力が最大のRUの接続端末として、セルごとのトラフィック量のばらつきが最小となるように各セルに属するRUが決定される。このため、端末装置の通信品質を劣化させることなく、複数のベースバンド処理装置それぞれに対応するセルのトラフィック量を平均化して、ベースバンド処理装置の処理負荷の増大を抑制することができる。
なお、上記各実施の形態は、適宜組み合わせて実施することが可能である。すなわち、例えばRU20ごとのトラフィック量を用いる実施の形態3において、実施の形態2に係る干渉スコアを用いて隣接RUの判定を実行し、親RUを選択したり子RUを決定したりしても良い。
また、上記各実施の形態においては、接続制御装置100が接続切替装置50と別体として設けられるものとしたが、接続制御装置100と接続切替装置50は一体化されても良い。
110 通信I/F部
120 プロセッサ
121 受信電力収集部
122 接続端末集計部
123、202、302 親RU選択部
124、203、303 子RU決定部
125 接続制御情報生成部
130 メモリ
140 接続制御情報送信部
201 干渉スコア算出部
301 トラフィック量集計部

Claims (9)

  1. 複数の端末装置における複数の無線装置それぞれからの受信電力の情報を取得する取得部と、
    前記受信電力の情報を用いて、前記複数の無線装置それぞれにおける推定通信負荷を集計する集計部と、
    セル内の無線装置の推定通信負荷に対応するセルごとの処理負荷の分散を示す指標に基づいて、複数のセルそれぞれに属する無線装置を決定する決定部と、
    セルを管理するベースバンド処理装置とセルに属する無線装置とを接続させる接続制御情報を生成する生成部と、を有し、
    前記決定部は、
    前記複数の無線装置の位置関係に基づいて、前記複数のセルそれぞれに属する親無線装置を選択する親無線装置選択部と、
    前記親無線装置が属するセルごとの処理負荷の分散を示す指標に基づいて、前記親無線装置が属するセルに隣接する隣接無線装置を前記親無線装置と同じセルに属する子無線装置にするか否かを決定する子無線装置決定部と、
    を有することを特徴とする接続制御装置。
  2. 前記集計部は、
    前記複数の端末装置それぞれが受信電力が最大の無線装置と無線通信する接続端末となる場合の、前記複数の無線装置それぞれの接続端末の数を集計する
    ことを特徴とする請求項1記載の接続制御装置。
  3. 前記集計部は、
    前記複数の端末装置それぞれが受信電力が最大の無線装置と無線通信する接続端末となる場合の、前記複数の無線装置それぞれの接続端末のトラフィック量を集計する
    ことを特徴とする請求項1記載の接続制御装置。
  4. 前記親無線装置選択部は、
    推定通信負荷が最大の無線装置を第1のセルに属する親無線装置として選択し、選択済みの親無線通信装置との間の距離の和が最大となる無線装置を他のセルに属する親無線装置として選択する
    ことを特徴とする請求項記載の接続制御装置。
  5. 前記子無線装置決定部は、
    前記セルごとの処理負荷の分散を示す指標が最小となるように、前記隣接無線装置をセルの子無線装置として追加する
    ことを特徴とする請求項記載の接続制御装置。
  6. 前記受信電力の情報を用いて、前記無線装置のペア間の干渉の大きさを示す干渉スコアを算出する算出部をさらに有し、
    前記親無線装置選択部は、
    干渉スコアに応じた前記複数の無線装置の位置関係に基づいて、前記親無線装置を選択する
    ことを特徴とする請求項記載の接続制御装置。
  7. 前記受信電力の情報を用いて、前記無線装置のペア間の干渉の大きさを示す干渉スコアを算出する算出部をさらに有し、
    前記子無線装置決定部は、
    干渉スコアを用いて特定される隣接無線装置を前記子無線装置にするか否かを決定する
    ことを特徴とする請求項記載の接続制御装置。
  8. 複数の端末装置と無線通信する複数の無線装置と、前記複数の無線装置に接続される複数のベースバンド処理装置と、前記複数の無線装置と前記複数のベースバンド処理装置との接続を制御する接続制御装置とを有する通信システムであって、
    前記接続制御装置は、
    前記複数の端末装置における前記複数の無線装置それぞれからの受信電力の情報を取得する取得部と、
    前記受信電力の情報を用いて、前記複数の無線装置それぞれにおける推定通信負荷を集計する集計部と、
    セル内の無線装置の推定通信負荷に対応するセルごとの処理負荷の分散を示す指標に基づいて、複数のセルそれぞれに属する無線装置を決定する決定部と、
    セルを管理するベースバンド処理装置とセルに属する無線装置とを接続させる接続制御情報を生成する生成部と、を有し、
    前記決定部は、
    前記複数の無線装置の位置関係に基づいて、前記複数のセルそれぞれに属する親無線装置を選択する親無線装置選択部と、
    前記親無線装置が属するセルごとの処理負荷の分散を示す指標に基づいて、前記親無線装置が属するセルに隣接する隣接無線装置を前記親無線装置と同じセルに属する子無線装置にするか否かを決定する子無線装置決定部と、
    を有することを特徴とする通信システム。
  9. 接続制御装置が
    複数の端末装置における複数の無線装置それぞれからの受信電力の情報を取得し、
    前記受信電力の情報を用いて、前記複数の無線装置それぞれにおける推定通信負荷を集計し、
    セル内の無線装置の推定通信負荷に対応するセルごとの処理負荷の分散を示す指標に基づいて、複数のセルそれぞれに属する無線装置を決定し、
    セルを管理するベースバンド処理装置とセルに属する無線装置とを接続させる接続制御情報を生成する、処理を実行し、
    前記決定する処理は、
    前記複数の無線装置の位置関係に基づいて、前記複数のセルそれぞれに属する親無線装置を選択し、
    前記親無線装置が属するセルごとの処理負荷の分散を示す指標に基づいて、前記親無線装置が属するセルに隣接する隣接無線装置を前記親無線装置と同じセルに属する子無線装置にするか否かを決定する、
    処理を実行することを特徴とする接続制御方法。
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