JP7670310B2 - 洗浄剤組成物及び洗浄剤組成物用原液 - Google Patents
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Description
このような事情から、洗浄対象物の材料によって適切な洗浄剤組成物及び適切な洗浄方法を選ぶ必要があるため、洗浄剤組成物の更なる改善が求められている。
上記疎水性の第三級アミン化合物は、式(1)で表される化合物であり、
上記洗浄剤組成物は、10~70℃の温度範囲において外観上均一である、洗浄剤組成物。
(式(1)中、R1は、炭素数8~22の鎖状の炭化水素基を示し、R2及びR3は、それぞれ独立にメチル基、エチル基又はプロピル基を示す。)
上記疎水性の第三級アミン化合物は、その含有割合が上記洗浄剤組成物の全体に対して、0.8~16質量%であり、
上記ホスホン酸化合物は、その含有割合が上記洗浄剤組成物の全体に対して、0.2~4質量%であり、
上記水は、その含有割合が上記洗浄剤組成物の全体に対して、25~95質量%である、[1]に記載の洗浄剤組成物。
(式(2)中、R5、R6及びR7は、それぞれ独立に水素原子、メチル基、又はエチル基を示し、R8は、炭素数1~11の鎖状又は環状の炭化水素基を示し、上記炭化水素基に含まれる-CH2-は、-O-に置き換わっていてもよく、式(3)中、R9及びR10は、それぞれ独立に水素原子又はメトキシ基を示し、R11は水素原子又はメチル基を示す。)
上記疎水性の第三級アミン化合物は、式(1)で表される化合物であり、
上記親水性のグリコールエーテル化合物は、その含有割合が上記洗浄剤組成物用原液の全体に対して、68~90質量%であり、
上記疎水性の第三級アミン化合物は、その含有割合が上記洗浄剤組成物用原液の全体に対して、8~24質量%であり、
上記ホスホン酸化合物は、その含有割合が上記洗浄剤組成物用原液の全体に対して、2~8質量%であり、
洗浄対象物を洗浄する際に、水で1.25~20倍に希釈して用いられる、洗浄剤組成物用原液。
(式(1)中、R1は、炭素数8~22の鎖状の炭化水素基を示し、R2及びR3は、それぞれ独立にメチル基、エチル基又はプロピル基を示す。)
本実施形態に係る洗浄剤組成物は、親水性のグリコールエーテル化合物と、疎水性の第三級アミン化合物と、ホスホン酸化合物と、水とを含む洗浄剤組成物であって、
上記疎水性の第三級アミン化合物は、式(1)で表される化合物であり、
上記洗浄剤組成物は、10~70℃の温度範囲において外観上均一である。
上記洗浄物組成物は、親水性のグリコールエーテル化合物を含む。本実施形態において「グリコールエーテル化合物」とは、二価アルコールのエーテル化合物を意味する。本実施形態において、「親水性」とは、対象の化合物に対する水の溶解度が50質量%を超える性質を意味する。ちなみに「疎水性」とは、対象の化合物に対する水の溶解度が50質量%以下である性質を意味する。上記親水性のグリコールエーテル化合物は、公知の出発物質から公知の方法によって合成してもよい。上記親水性のグリコールエーテル化合物は、市販品をそのまま用いてもよい。
装置:ガスクトマログラフ GC-14B(株式会社島津製作所製)
検出器:熱伝導度型検出器(TCD)
カラム:Thermon-3000(信和化工株式会社製)
気化室温度:160℃
検出器温度:160℃
上記洗浄物組成物は、疎水性の第三級アミン化合物を含む。ここで「第三級アミン化合物」とは、アンモニアの3つの水素原子が炭化水素基で置換された化合物を意味する。本実施形態において「疎水性の第三級アミン化合物」は、後述するホスホン酸化合物との塩の形態も含むものである。すなわち、上記疎水性の第三級アミン化合物の一部又は全部と、後述するホスホン酸化合物の一部又は全部とは、塩を形成していてもよい。上記疎水性の第三級アミン化合物は、後述するホスホン酸化合物と塩を形成し、一種の水溶性カチオン界面活性剤の役割を果たし、微細なミセルを形成していると本発明者らは考えている。本実施形態において、「疎水性」とは、対象の化合物に対する水の溶解度が50質量%以下である性質を意味する。上記疎水性の第三級アミン化合物は、公知の出発物質から公知の方法によって合成してもよい。上記疎水性の第三級アミン化合物は、市販品をそのまま用いてもよい。
装置:電位差自動滴定装置 Model AT-710M(京都電子工業株式会社)
測定温度:20℃
上記洗浄物組成物は、ホスホン酸化合物を含む。上記ホスホン酸化合物は、親水性のホスホン酸化合物であってもよいし、疎水性のホスホン酸化合物であってもよい。本実施形態において「親水性」とは、対象の化合物に対する水の溶解度が50質量%を超える性質を意味する。「疎水性」とは、対象の化合物に対する水の溶解度が50質量%以下である性質を意味する。また「ホスホン酸化合物」とは、-P(=O)(OH)2で示される官能基を有する有機化合物又は無機化合物を意味する。上記ホスホン酸化合物のうち、有機化合物であるものを「有機ホスホン酸」と表記する場合がある。また、上記ホスホン酸化合物のうち、無機化合物であるものを「無機ホスホン酸」と表記する場合がある。本実施形態において「ホスホン酸化合物」は、上記疎水性の第三級アミン化合物との塩の形態も含むものである。すなわち、上記疎水性の第三級アミン化合物の一部又は全部と、上記ホスホン酸化合物の一部又は全部とは、塩を形成していてもよい。上記ホスホン酸化合物は、公知の出発物質から公知の方法によって合成してもよい。上記ホスホン酸化合物は、市販品をそのまま用いてもよい。
装置:電位差自動滴定装置 Model AT-710M(京都電子工業株式会社)
測定温度:20℃
上記洗浄剤組成物は、水を含む。上記水は、各種工業製品の原料として用いられる水、水道水等であれば特に制限はない。上記水は、蒸留水であってもよいし、イオン交換水であってもよい。本実施形態の一側面において、上記水は、その電気伝導率が1~300μS/cmであってもよいし、1~100μS/cmであってもよい。
カールフィッシャー水分計の分析条件
装置:カールフィッシャー水分計 MKS-500(京都電子工業株式会社製)
測定方法:容量滴定法
測定温度:20℃
本実施形態に係る洗浄剤組成物は、本発明の効果が奏される限り、疎水性溶剤を更に含んでいてもよい。本実施形態の一側面において、上記疎水性溶剤は、疎水性のグリコールエーテル化合物を含んでいてもよい。上記疎水性溶剤は、公知の出発物質から公知の方法によって合成してもよい。上記疎水性溶剤は、市販品をそのまま用いてもよい。
本実施形態の一側面において、上記洗浄剤組成物は、親水性のアミン化合物の含有割合が上記洗浄剤組成物の全量に対して0質量%を超えて0.1質量%未満であることが好ましい。親水性のアミン化合物の含有割合を上述の範囲にすることによって、洗浄対象物における金属への変色及び腐食等の影響を低減することが可能になる。本実施形態の一側面において、上記洗浄剤組成物は、上記親水性のアミン化合物を含まないことがより好ましい。
本実施形態の一側面において、上記洗浄剤組成物は、MEM、CHE-20、TMHDA、MEA、DEA及びTEAからなる群より選ばれる少なくとも一種の親水性のアミン化合物を含まないことが好ましい。
上記洗浄物組成物は、本発明の効果が奏される限り、親水性のカルボン酸を更に含んでいてもよい。本実施形態において「親水性」とは、対象の化合物に対する水の溶解度が50質量%を超える性質を意味する。また「カルボン酸」とは、カルボキシル基を有する有機化合物を意味する。本実施形態において「親水性のカルボン酸」は、上記疎水性の第三級アミン化合物との塩の形態も含むものである。すなわち、上記疎水性の第三級アミン化合物の一部又は全部と、上記親水性のカルボン酸の一部又は全部とは、塩を形成していてもよい。上記親水性のカルボン酸は、公知の出発物質から公知の方法によって合成してもよい。上記親水性のカルボン酸は、市販品をそのまま用いてもよい。
装置:電位差自動滴定装置 Model AT-710M(京都電子工業株式会社)
測定温度:20℃
本実施形態に係る洗浄剤組成物は、本発明の効果が奏される限り、その他の成分が更に含まれていてもよい。上記その他の成分としては、例えば、界面活性剤、防錆剤、pH調整剤、キレート剤、増粘剤、湿潤剤、蒸発遅延剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、香料及び防腐剤等が挙げられる。
本実施形態の一側面において、上記洗浄剤組成物は、10~70℃の温度範囲において外観上均一である。ここで「外観上均一である」とは、静置時に上記洗浄剤組成物が外観上2層以上に分離しないことを意味する。「静置時」とは、上記洗浄剤組成物が、重力以外の外力を受けていない状態を4時間維持した時を意味する。より具体的には、上記「静置時」は上記洗浄剤組成物が、振動、回転及び撹拌されていない状態を4時間維持した時と把握することもできる。本実施形態の一側面において、上記洗浄剤組成物は、10℃未満の温度において、外観上均一であってもよいし、外観上2層以上に分離していてもよい。上記洗浄剤組成物は、70℃を超える温度において、外観上均一であってもよいし、外観上2層以上に分離していてもよい。
本実施形態に係る洗浄剤組成物用原液は、親水性のグリコールエーテル化合物と、疎水性の第三級アミン化合物と、ホスホン酸化合物とを含む洗浄剤組成物用原液であって、
上記疎水性の第三級アミン化合物は、上記式(1)で表される化合物であり、
上記親水性のグリコールエーテル化合物は、その含有割合が上記洗浄剤組成物用原液の全体に対して、68~90質量%であり、
上記疎水性の第三級アミン化合物は、その含有割合が上記洗浄剤組成物用原液の全体に対して、8~24質量%であり、
上記ホスホン酸化合物は、その含有割合が上記洗浄剤組成物用原液の全体に対して、2~8質量%であり、
洗浄対象物を洗浄する際に、水で1.25~20倍に希釈して用いられる。上記洗浄剤組成物用原液を上述の倍率(体積比率)で希釈することで、上記洗浄剤組成物を得ることができる。
本実施形態に係る洗浄剤組成物の製造方法は、上記親水性のグリコールエーテル化合物と、上記疎水性の第三級アミン化合物と、上記ホスホン酸化合物と、上記水とを準備する工程と、上記親水性のグリコールエーテル化合物と、上記疎水性の第三級アミン化合物と、上記ホスホン酸化合物とを上記水に添加する工程を含む。当該添加する工程は、どのような手法を用いてもよい。添加する工程としては、例えば、フラスコに上記親水性のグリコールエーテル化合物、上記疎水性の第三級アミン化合物、上記ホスホン酸化合物及び上記水を加えること、及び化学プラント等において、工業的規模で上記親水性のグリコールエーテル化合物、上記疎水性の第三級アミン化合物、上記ホスホン酸化合物及び上記水を加えること等が挙げられる。
本実施形態に係る洗浄対象物の洗浄方法は、
洗浄対象物の洗浄方法であって、上記洗浄剤組成物を上記洗浄対象物の表面又は隙間に接触させることを含む。
本実施例において使用した原料となる化合物の名称等を以下に示す。
(親水性溶剤:親水性のグリコールエーテル化合物等)
テトラヒドロフルフリルアルコール(THFA) :富士フイルム和光純薬株式会社製
ジエチレングリコールモノブチルエーテル(BDG) :日本乳化剤株式会社製
エチレングリコールモノプロピルエーテル(PC) :ダウ・ケミカル日本株式会社製
(疎水性溶剤)
プロピレングリコールモノブチルエーテル(BFG) :日本乳化剤株式会社製
(疎水性のアミン化合物)
N,N’-ジメチルステアリルアミン(DMSA) :富士フイルム和光純薬株式会社製
N,N’-ジメチルパルミチルアミン(DMPA) :富士フイルム和光純薬株式会社製
(親水性のアミン化合物)
ジイソプロパノールアミン(DIPA) :富士フイルム和光純薬株式会社製
(疎水性の有機ホスホン酸)
アレンドロン酸(AA) :東京化成工業株式会社製
(無機ホスホン酸)
ピロリン酸(PA):富士フイルム和光純薬株式会社製
(親水性の有機ホスホン酸)
2-ホスホノブタン-1,2,4-トリカルボン酸(PBTC) :キレスト株式会社製 商品名:PH-430
1-ヒドロキシエタン-1,1-ジホスホン酸(HEDP) :キレスト株式会社製 商品名:PH-210
グリシン-N,N-ビス(メチレンホスホン酸)(GBMP) :東京化成工業株式会社製
ニトリロトリス(メチレンホスホン酸)(NTMP) :キレスト株式会社製 商品名:PH-320
N,N,N’,N’-エチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホン酸)(EDTMP) :キレスト株式会社製 商品名:PH-540
(親水性のスルホン酸)
1,2-エタンジスルホン酸二水和物(EDS) :東京化成工業株式会社製
<洗浄剤組成物の作製>
まず、表1-1、1-2及び表2に示される配合組成に基づいて試料番号1~試料番号14及び試料番号101~試料番号104の洗浄剤組成物を作製した。表1-1、1-2及び表2の「配合組成」において「-」で示されている成分は、当該試料において加えなかったことを意味する。
(金属に対する反応性評価)
(テストピースの準備)
金属に対する反応性(金属腐食性)の評価に用いるためのテストピースとして、アルミニウム板(A1050p、20×50×t3mm)、及び銅板(20×50×t0.5mm)を準備した。
以下の手順で、試料番号1~試料番号14及び試料番号101~試料番号104における洗浄剤組成物の金属腐食性を評価した。まず、ビーカー(500ml)に上記洗浄剤組成物を400ml加えて、60℃になるまで加温した。次に加温された洗浄剤組成物を750rpmで撹拌した。撹拌した状態を維持しながら上記洗浄剤組成物にテストピースを浸漬した。テストピースを上記洗浄剤組成物に浸漬してから10分毎に上記テストピースを取り出し、水洗、送風乾燥後、目視によって上記テストピースの表面における色調の変化を観察した。当該表面の色調が変化(例えば、黒変、白化等)していた場合、テストピースが腐食したと判定した。テストピースの腐食が認められるまでの浸漬時間に応じて以下の基準で評価を行った。評価結果を表1-1、1-2及び表2に示す。
評価ランクの基準
Sランク :60分間浸漬後にテストピースの表面における色調変化が認められない。
Aランク :40分間浸漬後にテストピースの表面における色調変化が見られないが、60分浸漬後に当該色調変化が認められる。
Bランク :20分間浸漬後にテストピースの表面における色調変化が見られないが、40分浸漬後に当該色調変化が認められる。
Cランク :10分間浸漬後にテストピースの表面における色調変化が見られないが、20分浸漬後に当該色調変化が認められる。
Dランク :10分後にテストピースの表面における色調変化が認められた。
(テストピースの準備)
樹脂に対する反応性(樹脂溶解性)の評価に用いるためのテストピースとして、ポリプロピレン製(PP製)の樹脂板(20×50×t2mm)及びポリエチレン製(PE製)の樹脂板(20×50×t2mm)を準備した。
以下の手順で、試料番号1~試料番号14及び試料番号101~試料番号104の洗浄剤組成物の樹脂溶解性を評価した。まず、ビーカー(500ml)に上記洗浄剤組成物を400ml加えて、60℃になるまで加温した。次に加温された洗浄剤組成物を750rpmで撹拌した。撹拌した状態を維持しながら上記洗浄剤組成物にテストピースを浸漬した。テストピースを上記洗浄剤組成物に浸漬してから60分後に上記テストピースを取り出し、水洗、送風乾燥後、当該テストピースの質量変化率及び体積変化率を以下の式で求めた。テストピースの体積は、ノギスでテストピースの縦、横及び厚みの寸法を計測して算出した。また、当該テストピースの外観を目視で観察した。求めた質量変化率及び体積変化率並びにテストピースの外観に応じて以下の基準で評価を行った。結果を表1-1、1-2及び表2に示す。
テストピースの質量変化率(%)=100×{(洗浄剤組成物に浸漬してから60分後のテストピースの質量)-(洗浄剤組成物に浸漬する前のテストピースの質量)}/(洗浄剤組成物に浸漬する前のテストピースの質量)
テストピースの体積変化率(%)=100×{(洗浄剤組成物に浸漬してから60分後のテストピースの体積)-(洗浄剤組成物に浸漬する前のテストピースの体積)}/(洗浄剤組成物に浸漬する前のテストピースの体積)
評価ランクの基準
Sランク :質量変化率及び体積変化率が±1%以内
Aランク :質量変化率及び体積変化率が±1%を超えて±3%以内
Bランク :質量変化率及び体積変化率が±3%を超えて±5%以内
Cランク :質量変化率及び体積変化率が±5%を超えて±10%以内
Dランク :質量変化率及び体積変化率が±10%を超える、又はクラック、溶解等の外観変化が生じた。
(テストピースの準備)
以下の手順で洗浄性を評価するためのテストピースを準備した。まず、JIS2型くし形電極基板(株式会社サトーセン製)を用意した。上記くし形基板にメタルマスクをかぶせ、その上からソルダペースト(千住金属工業株式会社製、商品名M705-GRN360-K2-V、千住金属工業株式会社製、商品名M705-GLV又は千住金属工業株式会社製、商品名M705-ULT369)を印刷した。その後、当該くし形電極基板を250℃で3分間ホットプレート上で静置することでリフローを行った。以上の手順で、ソルダペーストがそれぞれ異なる3種類のテストピースを作製した。
以下の手順で、試料番号1~試料番号14及び試料番号101~試料番号104の洗浄剤組成物の洗浄性を評価した。まず、ビーカー(500ml)に上記洗浄剤組成物を400ml加えて、50℃になるまで加温した。次に加温された洗浄剤組成物を750rpmで撹拌した。撹拌した状態を維持しながら上記洗浄剤組成物にテストピースを浸漬した。テストピースを上記洗浄剤組成物に浸漬してから所定時間経過後に上記テストピースを取り出し、水洗及び乾燥を行った後、実体顕微鏡(倍率40倍)を用いて表面観察し、フラックス残渣が完全に除去することが可能な時間を測定するとともに、以下の基準に照らして、洗浄性評価を行った。評価結果を表1-1、1-2及び表2に示す。
評価ランクの基準
Sランク :洗浄時間が10分未満である。
Aランク :洗浄時間が10分以上20分未満である。
Bランク :洗浄時間が20分以上30分未満である。
Cランク :洗浄時間が30分以上60分未満である。
Dランク :洗浄時間が60分以上である。
試料番号1~試料番号14及び試料番号101~試料番号104の洗浄剤組成物を25℃又は50℃で静置した。その後、各洗浄剤組成物の外観を観察した。評価結果を表1-1、1-2及び表2に示す。表中「均一」と表記されているものは、水相と有機相との界面が肉眼では確認できなかったこと、すなわち、外観上均一であったことを意味する。
上記洗浄剤組成物200gを300mlのビーカーに収容した後、上記洗浄剤組成物のpHを、pH計(Docu-PH ザルトリウス株式会社製)を用いて、測定温度25℃の条件で測定した。結果を表1-1、1-2及び表2に示す。
基板における部品下等の狭い隙間に存在するフラックス残渣に対する洗浄性について、以下の手順で評価を行った。
「実験1」と同様の方法によって、洗浄性(表面及び部品下)、及び洗浄剤組成物の外観を評価した。結果を表1-1、1-2及び表2に示す。なお、部品下の洗浄性及びすすぎ性を評価するにあたっては、以下のテストピースを準備して用いた。
まず、ガラスエポキシ基板(100×100×t2mm)を用意した。上記ガラスエポキシ基板にメタルマスクをかぶせ、その上からソルダペースト(千住金属工業株式会社社製、商品名M705-NXC400ZH)を印刷した。部品としてLGA(8mm角)を上記ガラスエポキシ基板にはんだを介して搭載した。その後、当該ガラスエポキシ基板を250℃で3分間ホットプレート上で静置することでリフローを行った。以上の手順で、テストピースを作製した。テストピースにおける上記ガラスエポキシ基板と、LGAとの隙間は約30μmであった。
上述のテストピースを用いたこと以外は「実験1」と同様の方法で、洗浄性の評価を行った。実験2では、テストピースの表面の他に、テストピースの部品下も実体顕微鏡で観察した。結果を表1-1、1-2及び表2に示す。
以下の手順で、試料番号1~試料番号14及び試料番号101~試料番号104の洗浄剤組成物のすすぎ性を評価した。まず、各洗浄剤組成物で上記テストピースを50℃で10分間洗浄した。その後、イオン交換水を用い撹拌下で、上記テストピースを室温で10分間×2回すすぎを行い、次いで100℃で10分間テストピースを乾燥させた。乾燥後のテストピースの部品下における洗浄剤組成物に由来する残留成分の有無を目視で確認した。当該テストピースの部品下に残留成分がない場合は、Sランクとした。また、当該テストピースの部品下に残留成分がある場合は、Dランクとした。結果を表1-1、1-2及び表2に示す。
Claims (3)
- 親水性のグリコールエーテル化合物と、疎水性の第三級アミン化合物と、ホスホン酸化合物と、水とを含む洗浄剤組成物であって、
前記親水性のグリコールエーテル化合物は、その含有割合が前記洗浄剤組成物の全体に対して、4~74質量%であり、
前記疎水性の第三級アミン化合物は、その含有割合が前記洗浄剤組成物の全体に対して、0.8~16質量%であり、
前記ホスホン酸化合物は、その含有割合が前記洗浄剤組成物の全体に対して、0.2~4質量%であり、
前記水は、その含有割合が前記洗浄剤組成物の全体に対して、25~95質量%であり、
前記疎水性の第三級アミン化合物は、N,N’-ジメチルステアリルアミン、N,N’-ジメチルパルミチルアミン、N,N’-ジメチルミリスチルアミン、N,N’-ジメチルラウリルアミン、N,N’-ジメチルデシルアミン、N,N’-ジメチルオクチルアミン、及びN,N’-ジメチルドコシルアミンからなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含み、
前記ホスホン酸化合物は、アレンドロン酸、2-ホスホノブタン-1,2,4-トリカルボン酸、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジホスホン酸、グリシン-N,N-ビス(メチレンホスホン酸)、ニトリロトリス(メチレンホスホン酸)、N,N,N’,N’-エチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホン酸)及びピロリン酸からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含み、
前記親水性のグリコールエーテル化合物は、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノ-tert-ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールイソプロピルメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、2-メトキシブタノール、3-メトキシブタノール及び3-メトキシ-3-メチルブタノールからなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含み、
前記洗浄剤組成物は、液体であり、
前記洗浄剤組成物は、フラックス洗浄用であり、
前記洗浄剤組成物は、10~70℃の温度範囲において外観上均一であり、
前記親水性は、対象の化合物に対する水の溶解度が50質量%を超える性質を意味し、
前記疎水性は、対象の化合物に対する水の溶解度が50質量%以下である性質を意味し、
前記外観上均一は、静置時に前記洗浄剤組成物が外観上2層以上に分離しないことを意味する、洗浄剤組成物。 - 親水性のアミン化合物の含有割合が前記洗浄剤組成物の全量に対して0質量%を超えて0.1質量%未満である、請求項1に記載の洗浄剤組成物。
- 親水性のグリコールエーテル化合物と、疎水性の第三級アミン化合物と、ホスホン酸化合物とを含む、フラックス洗浄用洗浄剤組成物用原液であって、
前記疎水性の第三級アミン化合物は、N,N’-ジメチルステアリルアミン、N,N’-ジメチルパルミチルアミン、N,N’-ジメチルミリスチルアミン、N,N’-ジメチルラウリルアミン、N,N’-ジメチルデシルアミン、N,N’-ジメチルオクチルアミン、及びN,N’-ジメチルドコシルアミンからなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含み、
前記ホスホン酸化合物は、アレンドロン酸、2-ホスホノブタン-1,2,4-トリカルボン酸、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジホスホン酸、グリシン-N,N-ビス(メチレンホスホン酸)、ニトリロトリス(メチレンホスホン酸)、N,N,N’,N’-エチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホン酸)及びピロリン酸からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含み、
前記親水性のグリコールエーテル化合物は、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノ-tert-ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールイソプロピルメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、2-メトキシブタノール、3-メトキシブタノール及び3-メトキシ-3-メチルブタノールからなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含み、
前記親水性は、対象の化合物に対する水の溶解度が50質量%を超える性質を意味し、
前記疎水性は、対象の化合物に対する水の溶解度が50質量%以下である性質を意味し、
前記親水性のグリコールエーテル化合物は、その含有割合が前記フラックス洗浄用洗浄剤組成物用原液の全体に対して、68~90質量%であり、
前記疎水性の第三級アミン化合物は、その含有割合が前記フラックス洗浄用洗浄剤組成物用原液の全体に対して、8~24質量%であり、
前記ホスホン酸化合物は、その含有割合が前記フラックス洗浄用洗浄剤組成物用原液の全体に対して、2~8質量%であり、
洗浄対象物を洗浄する際に、水で1.25~20倍に希釈して用いられる、洗浄剤組成物用原液。
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