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JP7675426B2 - 熱電発電装置 - Google Patents
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この発明は、各機器の異常を検知し、それを通信するシステムにおいて、該機器からの排熱を利用して熱電発電し、該機器の電力を賄う熱電発電装置に関する。
現代の産業社会において、特に、工場、発電所、製鉄所、自動車や、ビル、照明、船舶などを中心に、全一次エネルギー供給量の60%以上の膨大な廃熱が、地球環境に排出されている。これらの工場等の現場では、機器の状態を監視するセンサネットワークが構成されている。しかしながら、これらセンサの電源を確保することが問題となっている。
通常は、電源として電池を用いるが、センサ群は高所にも配され、かつ、膨大な数になるため、電池の交換が面倒であるとともに、交換コストが膨大となる。
この解決策として、特許文献1には、機器から排出される熱、あるいはその周辺に排出される熱を利用して、熱電発電により電源を確保する熱電発電トランスミッタが開示されている。
特許文献1に開示された熱電発電トランスミッタは、図7に示すように、機器からの熱を受ける受熱板100上に、柱状の熱伝導部材101が設けられ、熱伝導部材101上に熱電発電モジュール102が載置されている。熱電発電モジュール102は、受熱板100から熱伝導部材101を介して伝達された熱と、熱電発電モジュール102の上に設けられた放熱板104との温度差で発電する。熱電発電モジュール102で発電された電力は、熱電対等センサ105の信号を処理、通信する演算処理装置107を含む回路基板106に供給される。
特開2018-200518号公報
しかしながら、特許文献1に開示された熱電発電トランスミッタは、熱伝導部材101の上に熱電発電モジュール102を載置し、その周りに回路基板106を配置する構成であるため、電力を大きくとるために、熱電発電モジュール102を大きくするには限りがある。また、熱伝導部材101と熱電発電モジュール102を大きくすると、回路基板106の面積が大きくとれないという課題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、その主な目的は、受熱板の面積に制限されることなく、熱電発電モジュールを配置することができるとともに、回路基板を配置するスペースを十分に確保できる熱電発電装置を提供することにある。
本発明に係る熱電発電装置は、熱源に接する受熱板と、受熱板から立設する熱伝導体と、熱伝導体の側面に装着された熱電発電モジュールとを備えている。
ある好適な実施形態において、熱電発電モジュールの熱伝導体とは反対側の側面に、放熱手段が設けられている。
ある好適な実施形態において、受熱板及び熱伝導体の内側に位置する空間に、機器の異常を検知し、それを通信する機能を有する回路基板が配置されている。
本発明によれば、受熱板の面積に制限されることなく、熱電発電モジュールを配置することができるとともに、回路基板を配置するスペースを十分に確保できる熱電発電装置を提供することができる。
(a)~(c)は、本発明の第1の実施形態における熱電発電装置の構成を示した図である。 第1の実施形態における熱電発電装置の変形例を示した図である。 (a)、(b)は、本発明の第2の実施形態における熱電発電装置の構成を示した図である。 (a)、(b)は、第2の実施形態における熱電発電装置の変形例1を示した図である。 (a)、(b)は、第2の実施形態における熱電発電装置の変形例2を示した図である。 (a)、(b)は、第2の実施形態における熱電発電装置の変形例3を示した図である。 従来の熱電発電トランスミッタの構成を示した図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。また、本発明の効果を奏する範囲を逸脱しない範囲で、適宜変更は可能である。
(第1の実施形態)
図1(a)~(c)は、本発明の第1の実施形態における熱電発電装置の構成を示した図で、図1(a)は、透視型の上面図、図1(b)は、図1(a)のIb-Ib線に沿った断面図、図1(c)は、図1(a)のIc-Ic線に沿った断面図である。
図1(a)~(c)に示すように、本実施形態における熱電発電装置は、熱源2に接する受熱板3と、受熱板3から立設する熱伝導体4と、熱伝導体4の側面に装着された熱電発電モジュール1とを備えている。また、熱電発電モジュール1の熱伝導体4とは反対側の側面に、放熱手段5が設けられている。また、受熱板3及び熱伝導体4の内側に位置する空間10に、機器の異常をセンサで検知し、その信号を処理、通信する演算処理装置等の回路7を搭載した回路基板6が配置されている。回路基板6は、受熱板3に設けられた支持部9で支持され、放熱手段5は、受熱板3に設けられた保持部8で保持されている。
具体的には、受熱板3上に、L字状の金属板からなる伝熱板(熱伝導体)4が設けられ、伝熱板4の側面に熱電発電モジュール1が装着されている。熱源2からの熱は、受熱板3、及び伝熱板4を介して、熱電発電モジュール1に伝達される。熱電発電モジュール1の反対側の側面には、L字状の金属板からなる放熱板(放熱手段)5が装着されている。
熱電発電モジュール1は、伝熱板4と放熱板5との温度差により、有効な発電が行われる。受熱板3、伝熱板4、及び放熱板5の内側の広い空間10に、回路基板6を設置することができる。熱電発電モジュール1は、伝熱板4の側面全面に装着でき、大きくしたいときは、伝熱板4の側面を広げれば良い。従って、熱電発電モジュール1と、回路基板6の大きさの制約からは解放される。
具体例では、伝熱板4と放熱板5は、1mm厚のAl板かCu板を用いることができる。熱電発電装置のサイズは、例えば、上面から見て縦80mm、横60mmで、側面は縦25mmである。伝熱板4の側面には、66mm×20mmの大きさの熱電発電モジュール1を装着する。伝熱板4と放熱板5の温度差44℃で、約14mWの出力が得られる。これは、センサの信号を処理、通信する演算処理装置の必要電力を賄うのに十分である。
なお、本実施形態において、受熱板3に設置された伝熱板4が熱源2に近く、熱伝達機能が大きい場合は、放熱板4は設けなくてもよい。
(第1の実施形態の変形例)
図2は、第1の実施形態における熱電発電装置の変形例で、図1(b)対応した図である。
図2に示すように、本変形例における熱電発電装置は、放熱板5の上に、放熱シート11がさらに装着されており、これにより、放熱性が向上する。放熱シート11は、黒鉛混紗繊維と黒鉛シートとの積層構造が好ましい。黒鉛混紗繊維は、熱伝導率が約13W/mKと大きく、かつ輻射率が高く、また、シート表面が平滑でないため、実効表面積が大きく放熱性に優れている。黒鉛シートは、平面方向の熱伝導率が1500W/mKと極めて大きく、かつ厚みが薄い。
例えば、厚さ0.2mmの黒鉛混紗繊維シートに25μmの黒鉛シートを張り合わせた構造を用いた場合、伝熱板4と放熱板5の温度差が約46℃と大きくなり、約19mWと出力向上が得られた。
(第2の実施形態)
図3(a)、(b)は、第2の実施形態における熱電発電装置の構成を示した図で、図3(a)は、透視型の上面図で、図3(b)は、図3(a)のIIIb-IIIb線に沿った断面図である。
図3(a)、(b)に示すように、本実施形態における熱電発電装置は、熱源2に接する受熱板3上に、金属製の円筒の伝熱体4が直立して載置され、その外周面に、熱電発電モジュール1が装着されている。熱電発電モジュール1は、伝熱体4と外気との温度差により、有効な発電が行われる。熱電発電モジュール1は、伝熱体4の外周面全面に装着でき、大きくしたいときは伝熱体4の径を大きくすれば良い。これにより、伝熱体4内の空間10が広くなり、回路基板6を納めるスペースも大きくなり、熱電発電モジュール1と回路基板6の大きさの制約からは解放される。伝熱体4の上部には、保護のための樹脂板12を設けることが好ましい。また、樹脂板12は、通信のため、電波を通す樹脂製が好ましい。
具体例では、受熱板3と伝熱体4は、1~2mm厚のAl板かCu板を用いることができる。受熱板3のサイズは、例えば、上面から見て120mm角で、伝熱体4のサイズは、例えば、外径70mmで、高さ52mmである。伝熱体4の外周面には、13mm×88mmの大きさの熱電発電モジュール1を2個装着する。伝熱板4と放熱板5の温度差7℃で、約8mWの出力が得られる。これは、センサの信号を処理、通信する演算処理装置の必要電力を賄うのに十分である。
(第2の実施形態の変形例1)
図4(a)、(b)は、第2の実施形態における熱電発電装置の変形例1で、図4(a)は、透視型の上面図で、図4(b)は、図4(a)のIVb-IVb線に沿った断面図である。
図4(a)、(b)に示すように、本変形例における熱電発電装置は、熱源2に接する受熱板3上に、金属製の四角型の筒状の伝熱体4が直立して載置され、その外周面に、熱電発電モジュール1が装着されている。熱電発電モジュール1は、伝熱体4と外気との温度差により、有効な発電が行われる。熱電発電モジュール1は、伝熱体4の外周面全面に装着でき、大きくしたいときは伝熱体4の径を大きくすれば良い。これにより、伝熱体4内の空間10が広くなり、回路基板6を納めるスペースも大きくなり、熱電発電モジュール1と回路基板6の大きさの制約から解放される。
(第2の実施形態の変形例2)
図5(a)、(b)は、第2の実施形態における熱電発電装置の変形例2で、図5(a)は、透視型の上面図で、図5(b)は、図5(a)のVb-Vb線に沿った断面図である。
図5(a)、(b)に示すように、本変形例における熱電発電装置は、熱源2に接する受熱板3上に、金属製の四角型の筒状の半分の伝熱体4が直立して載置され、その外周面に、熱電発電モジュール1が装着されている。熱電発電モジュール1は、伝熱体4と外気との温度差により、有効な発電が行われる。熱電発電モジュール1は、伝熱体4の外面全面に装着でき、大きくしたいときは、伝熱体4を大きくまた高くすればよい。これにより、回路基板6を納めるスペースが、伝熱体4の外も利用できて広くなり、その結果、熱電発電モジュール1と回路基板6の大きさの制約から解放される。
(第2の実施形態の変形例3)
図6(a)、(b)は、第2の実施形態における熱電発電装置の変形例3で、図6(a)は、透視型の上面図で、図6(b)は、図6(a)のVIb-VIb線に沿った断面図である。
図6(a)、(b)に示すように、本変形例における熱電発電装置は、図3(a)(b)に示した構成において、熱電発電モジュール1の外周面に、放熱伝熱板13が設けられ、放熱伝熱板13の外に放熱フィン14が装着されており、これにより、放熱性が向上する。
なお、放熱伝熱板13の代わりに、熱電発電モジュール1の外周面に、放熱シートを設けてもよい。また、熱電発電モジュール1の外周面に、放熱シートを介して、放熱伝熱板13が設けてもよい。放熱シートは、黒鉛混紗繊維と黒鉛シートとの積層構造が好ましい。黒鉛混紗繊維は、熱伝導率が約13W/mKと大きく、かつ輻射率が高く、また、シート表面が平滑でないため、実効表面積が大きく放熱性に優れている。黒鉛シートは、平面方向の熱伝導率が1500W/mKと極めて大きく、かつ厚みが薄い。
実施例では、放熱シートとして、厚さ0.2mmの黒鉛混紗繊維シートに、25μmの黒鉛シートを張り合わせた構造を用いた。これにより放熱性が向上し、室温25℃で、受熱板3の温度が63℃の時に、伝熱体4と熱電発電モジュール1の外面の温度差が9℃と大きくなり、約10mWと出力向上が得られた。放熱フィン14としては、Al製で、ベース板のサイズが40mm×229mm、フィン高さが20mm、フィン数が74で、Al製を、熱電発電モジュール1の外周面に巻き付け装着し、伝熱体4と熱電発電モジュール1の外面の温度差が約12℃とさらに大きくなり、約16mWとさらなる出力向上が得られた。
1 熱電発電モジュール
2 熱源
3 受熱板
4 伝熱板 (熱伝導体)
5 放熱板(放熱手段)
6 回路基板
7 回路素子
10 空間
11 放熱シート
12 樹脂板
13 放熱伝熱板
14 放熱フィン

Claims (8)

  1. 熱源に接する受熱板と、
    前記受熱板から立設する熱伝導体と、
    前記熱伝導体の一方の側面に装着された熱電発電モジュールと、
    前記熱電発電モジュールの前記熱伝導体とは反対側の側面に設けられた放熱手段と、
    前記受熱板に設けられた支持体上に設置された回路基板と、
    を備え
    前記回路基板は、前記受熱板の主面及び前記熱伝導体の他方の側面の内側に位置する内側空間に配置されている、熱電発電装置。
  2. 前記回路基板は、機器の異常を検知し、それを通信する機能を有する、請求項に記載の熱電発電装置。
  3. 前記放熱手段は、黒鉛混紗繊維と黒鉛シートとの積層構造又は放熱フィンからなる、請求項に記載の熱電発電装置。
  4. 前記熱伝導体は、L字状の金属板からなる、請求項1~の何れかに記載の熱電発電装置。
  5. 熱源に接する受熱板と、
    前記受熱板から立設する熱伝導体と、
    前記熱伝導体の側面に装着された熱電発電モジュールと、
    を備え、
    前記熱電発電モジュールの前記熱伝導体とは反対側の側面に、黒鉛混紗繊維と黒鉛シートとの積層構造からなる放熱手段が設けられてなる、熱電発電装置。
  6. 前記熱伝導体は、L字状の金属板からなる、請求項に記載の熱電発電装置。
  7. 前記受熱板の上方に、L字状の放熱板が配置され、
    前記熱電発電モジュールは、前記L字状の金属板と、前記L字状の放熱板とで挟まれている、請求項に記載の熱電発電装置。
  8. 前記L字状の放熱板上に、放熱シートが設けられている、請求項に記載の熱電発電装置。
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