本発明の使い捨ておむつの実施態様について、図面を参照して説明する。なお本発明は、図面に示された実施態様に限定されるものではない。図1~図4には、本発明の使い捨ておむつの一例を示した。図1は使い捨ておむつの斜視図を表し、図2は、図1に示した使い捨ておむつのサイドシール部において、前側胴部と後側胴部との接合を解いて平面状に展開した状態を肌面側から見た平面図を表し、図3は、図2に示した使い捨ておむつのIII-III断面図を表し、図4は、図2に示した使い捨ておむつのIV-IV断面図を表す。なお図2、図5~図10および図12では、使い捨ておむつのサイドシール部において、前側胴部と後側胴部との接合を解いて平面状に展開した状態を肌面側から見た平面図を示しているが、図中の矢印xが使い捨ておむつの幅方向、矢印yが使い捨ておむつの前後方向を表し、矢印x,yにより形成される面に対して垂直方向が使い捨ておむつの厚み方向zを表す。
本発明の実施態様における使い捨ておむつ1は、前側胴部Pと後側胴部Qとこれらの間に位置する股部Rとを有し、ウェスト開口部3と一対の脚開口部4を有し、パンツ形状に形成されている。詳細には、使い捨ておむつ1は、図2で示すように、前後方向yと幅方向xを有し、前後方向yに対して前側胴部Pと後側胴部Qとこれらの間に位置する股部Rとを有し、前側胴部Pと後側胴部Qが幅方向xの両側部のサイドシール部13で接合されることにより、ウェスト開口部3と一対の脚開口部4を有するパンツ形状に形成されている。
使い捨ておむつ1において、前記前後方向yは、おむつを着用した際に着用者の股間の前後方向に延びる方向に相当する。前記前後方向yは、使い捨ておむつ1がパンツ形状に形成されている状態の、例えば、図1で示すような使い捨ておむつ1の上下方向に相当し、幅方向xは、前記前後方向yと直交する左右方向に相当する。使い捨ておむつ1はまた、図3、図4および図11で示す厚み方向zに対して、肌面側と外面側を有する。肌面側とは、おむつを着用した際の着用者の肌側を意味し、外面側とは、前記肌側の反対側を意味する。前記使い捨ておむつ1の前後方向y、幅方向x、厚み方向zは、使い捨ておむつ1を構成する各部材の前後方向、幅方向、厚み方向に対しても同様の方向として規定される。また、前記使い捨ておむつ1の肌面側と外面側は、使い捨ておむつ1を構成する各部材の肌面側と外面側に対しても同様の面側として規定される。
使い捨ておむつ1において、ウェスト開口部3は着用者の胴を通すための開口であり、脚開口部4は着用者の脚を通すための開口である。前側胴部Pは、おむつを着用の際に着用者の腹側に当てる部分に相当し、後側胴部Qは、おむつを着用の際に着用者の背側に当てる部分に相当する。パンツ形状の使い捨ておむつ1において、前側胴部Pと後側胴部Qはウェスト開口部3と脚開口部4の間に位置する部分に相当する。股部Rは、前側胴部Pと後側胴部Qとの間に位置し、着用者の股間に当てる部分に相当する。股部Rは一対の脚開口部4の間に位置し、幅方向xの両側で互いに接合されない。
使い捨ておむつ1の股部Rには、トップシート8とバックシート9の間に吸収性コア10が配された吸収性本体7が設けられる(図2~図4を参照)。吸収性本体7は、少なくとも股部Rに存在すればよく、さらに前側胴部Pおよび/または後側胴部Qの少なくとも一部に延在していることが好ましい。より好ましくは、吸収性本体7は、股部Rから前側胴部Pの少なくとも一部および後側胴部Qの少なくとも一部にかけて延在している。図面に示した使い捨ておむつ1では、パンツ形状に形成された外装部材2の肌面側に、トップシート8とバックシート9の間に吸収性コア10が配された吸収性本体7が設けられている。トップシート8は吸収性コア10の肌面側に配され、バックシート9は吸収性コア10の外面側に配される。
トップシート8は液透過性であることが好ましく、例えば、セルロース、レーヨン、コットン等の親水性繊維から形成された不織布や、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の疎水性繊維から形成された不織布であって、疎水性繊維の表面が界面活性剤により親水化されたもの等を用いることができる。また、トップシート8として、織布、編布、有孔プラスチックフィルム等を用いてもよい。
バックシート9は液不透過性であることが好ましく、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の疎水性繊維から形成された不織布や、プラスチックフィルム等を用いることができる。また、不織布とプラスチックフィルムとの積層体を用いてもよい。
トップシート8やバックシート9が不織布から構成される場合、不織布としては、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、メルトブロー不織布、エアレイド不織布、SMS不織布等を用いることが好ましい。
吸収性コア10は、尿等の排泄物を吸収できる吸収性材料を含むものであれば特に限定されない。吸収性コア10としては、例えば、吸収性材料を所定形状に成形した成形体を用いることができる。吸収性コア10は、紙シート(例えば、ティッシュペーパーや薄葉紙)や液透過性不織布等のシート部材で覆われてもよい。吸収性コア10に含まれる吸収性材料としては、例えば、セルロース繊維(例えば、粉砕したパルプ繊維)等の親水性繊維や、ポリアクリル酸系、ポリアスパラギン酸系、セルロース系、デンプン・アクリロニトリル系等の吸水性樹脂等が挙げられる。また、吸収性材料には、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン繊維や、PET等のポリエステル繊維、ナイロン等のポリアミド繊維等の熱溶着性繊維が含まれてもよい。これらの熱溶着性繊維は、尿等の体液との親和性を高めるために、界面活性剤等により親水化処理がされていてもよい。
吸収性材料は、尿等の吸収速度を高める点から、親水性繊維を含むことが好ましい。また、吸収容量を高める点からは、吸収性材料は吸水性樹脂を含むことが好ましい。従って、吸収性コア10は親水性繊維(特にパルプ繊維)と吸水性樹脂を含むことが好ましい。この場合、例えば、親水性繊維の集合体に吸水性樹脂を混合または散布したものを用いることが好ましい。
吸収性コア10は、シート状吸収体であってもよい。シート状吸収体としては、不織布間に吸水性樹脂を有しパルプ繊維を有しないように形成されたものが挙げられる。このように形成されたシート状吸収体は不織布間に吸水性樹脂を有するため、高い吸収容量を実現できる。また、シート状吸収体は不織布間にパルプ繊維を有しないため、嵩張らず薄型に形成することができる。
吸収性コア10は、少なくとも股部Rに存在すればよく、さらに前側胴部Pの少なくとも一部および/または後側胴部Qの少なくとも一部に延在していることが好ましい。吸収性コア10の形状(平面形状)は特に限定されない。吸収性コア10の形状としては、例えば、略長方形、砂時計形、羽子板形等が挙げられる。図面では、吸収性コア10は略長方形に形成されている。
吸収性本体7には、肌面側の幅方向xの両側に立ち上がりフラップ11が設けられることが好ましい。立ち上がりフラップ11により、尿等の排泄物の横漏れを防ぐことができる。立ち上がりフラップ11は、液不透過性であることが好ましい。立ち上がりフラップ11には、立ち上がった状態の上端部(着用者側の端部)に起立用弾性部材12が設けられることが好ましく、起立用弾性部材12の収縮力により立ち上がりフラップ11の起立が促される。
吸収性本体7の外面側には外装部材2が設けられ、外装部材2は少なくとも前側胴部Pと後側胴部Qに配置される。外装部材2は、前側胴部Pと後側胴部Qが幅方向xの両側部のサイドシール部13で互いに接合され、使い捨ておむつ1の着用時、外装部材2が着用者の胴周りを覆う。サイドシール部13は、例えば、前側胴部Pと後側胴部Qの幅方向xの両側を溶着により互いに接合することにより形成される。
実施態様の一つとして、外装部材2は、前側胴部Pと後側胴部Qのみに配置されてもよい。この場合、吸収性本体7は外装部材2の前側胴部Pと後側胴部Qとを繋ぐように設けられ、吸収性本体7は股部Rから前側胴部Pの少なくとも一部および後側胴部Qの少なくとも一部に延在し、吸収性本体7の一部は股部Rで使い捨ておむつ1の外面側に露出する。別の実施態様として、外装部材2は、前側胴部Pと股部Rと後側胴部Qに配置されてもよい。外装部材2は、例えば、前側胴部Pと後側胴部Qとこれらの間に位置する股部Rとが連続して形成されてもよい。この場合、外装部材2は、前側胴部Pと後側胴部Qとをサイドシール部13で互いに接合することによりパンツ形状に形成することができ、吸収性本体7は、パンツ形状に形成された外装部材2の少なくとも股部Rの肌面側に設けられる。あるいは、外装部材2は、股部Rにおいて前後方向yに分離し、前側胴部Pから股部Rにかけて延在する部分と、後側胴部Qから股部Rにかけて延在する部分とから構成され、吸収性本体7が両部分を繋ぐように設けられてもよい。図面に示した使い捨ておむつ1では、外装部材2は図1で示すようなパンツ形状になるように形成されている。
外装部材2は、前側胴部Pと後側胴部Qにおいて、吸収性本体7よりも幅方向xの外方に延在するように設けられることが好ましい。外装部材2は、股部Rにおいても、吸収性本体7よりも幅方向xの外方に延在するように設けられることが好ましい。外装部材2はまた、吸収性本体7よりも前後方向yの外方すなわち前方および後方に延在するように設けられることが好ましい。
外装部材2は、内側シート5と、内側シート5の外面側に配された外側シート6を有することが好ましい。吸収性本体7は内側シート5の肌面側に設けられることが好ましい。内側シート5と外側シート6は、液透過性であっても液不透過性であってもよく、トップシート8やバックシート9に使用可能なシート材料を用いることができる。図面では、内側シート5と外側シート6はそれぞれパンツ形状を有するように形成されているが、外装部材2がパンツ形状に形成される場合は、内側シート5と外側シート6の少なくとも一方がパンツ形状に形成されていればよい。例えば、内側シート5と外側シート6の一方が股部Rにおいて前後方向yに分離して設けられてもよい。
外装部材2には、脚開口部4の縁に沿って脚部弾性部材14が設けられることが好ましい。脚部弾性部材14は、例えば、股部Rを横断し、脚開口部4の前側の縁に沿って設けられる前側脚部弾性部材14Aと、股部Rを横断し、脚開口部4の後側の縁に沿って設けられる後側脚部弾性部材14Bとから構成される。前側脚部弾性部材14Aと後側脚部弾性部材14Bとにより、脚開口部4の縁のほぼ全周にわたり弾性部材が設けられ、着用者の脚周りに沿ったレッグギャザーが形成され、股部からの尿等の漏れが防止される。図面では、前側脚部弾性部材14Aと後側脚部弾性部材14Bが互いに離間して設けられているが、前側脚部弾性部材14Aと後側脚部弾性部材14Bは互いに部分的に接していてもよいし、交差していてもよい。外装部材2が内側シート5と外側シート6から構成される場合、脚部弾性部材14は内側シート5と外側シート6の間に配されることが好ましく、また、内側シート5および/または外側シート6に接着されることが好ましい。
外装部材2の前側胴部Pと後側胴部Qには、幅方向xに延びる胴部弾性部材15が複数本設けられることが好ましい。胴部弾性部材15は、ウェスト開口部3と脚開口部4の間に設けられる。胴部弾性部材15により、着用者の胴周りのフィット性が高められる。なお、胴部弾性部材15のうち、ウェスト開口部3の縁に沿って前後方向yに狭い間隔で設けられる弾性部材を腰部弾性部材16として設けてもよく、これにより着用者の腰周りに沿ったウェストギャザーが形成され、背中側や腹部側からの尿等の排泄物の漏れが防止される。図面では、腰部弾性部材16は胴部弾性部材15よりも前後方向yに狭い間隔で設けられている。
胴部弾性部材15は、内側シート5と外側シート6の間に設けられることが好ましい。この場合、胴部弾性部材15は、内側シート5および/または外側シート6に接着されることが好ましい。腰部弾性部材16は、内側シート5と外側シート6の間に設けられてもよく、外側シート6が外装部材2のウェスト開口部3の縁で内側シート5側に折り返されて、折り返された外側シート6の間に腰部弾性部材16が設けられてもよい(図4を参照)。この場合、腰部弾性部材16は外側シート6に接着されることが好ましい。
使い捨ておむつ1に設けられる各弾性部材としては、ポリウレタン糸、ポリウレタンフィルム、天然ゴム等の通常の使い捨ておむつに用いられる弾性伸縮材料を用いることができる。各弾性部材は、伸張状態でおむつに固定されることが好ましく、また、ホットメルト接着剤等の接着剤で固定されることが好ましい。例えば、繊度40~1,240dtexのポリウレタン糸を、倍率1.1~5.0倍に伸張して配設し、固定する。接着剤としては、ゴム系のホットメルト接着剤を用いることが好ましい。なお、前記倍率は、非伸張状態を1.0倍とする。
図2および図4に示すように、使い捨ておむつ1には、前側胴部Pの肌面側に、前後方向yの中央側に開口した前側ポケット19が設けられ、後側胴部Qの肌面側に、前後方向yの中央側に開口した後側ポケット20が設けられる。使い捨ておむつ1は、このように前側ポケット19と後側ポケット20が設けられることにより、使い捨ておむつ1の肌面側に、補助的に用いられる尿パッド(以下、「インナーパッド」と称する)を安定して配置することができる。図6には、図2に示した使い捨ておむつ1の肌面側にインナーパッド31を配置した例を示したが、インナーパッド31の前後端部を前側ポケット19と後側ポケット20に挿入することで、インナーパッド31を使い捨ておむつ1の肌面側に安定して配置することができる。なお、前側ポケット19と後側ポケット20が開口する前後方向yの中央側とは、使い捨ておむつ1の前後方向yの中心C1側を意味する。
前側ポケット19は、外装部材2の前側胴部Pの肌面側に前側カバーシート17を設けることにより形成することができ、後側ポケット20は、外装部材2の後側胴部Qの肌面側に後側カバーシート18を設けることにより形成することができる。これについて、図5を参照して説明する。図5には、図2に示した使い捨ておむつ1について、前側カバーシート17と後側カバーシート18を外装部材2に接合した接合領域の形成例が示されている。図5では、前側カバーシート17と後側カバーシート18の外装部材2への接合領域がクロスハッチングで示されており、前側ポケット19と後側ポケット20の外縁が二点鎖線で示されている。また、理解を容易にするために、脚部弾性部材、胴部弾性部材および腰部弾性部材は省略して示されている。
外装部材2の前側胴部Pの肌面側には前側カバーシート17が設けられ、前側カバーシート17は、外装部材2に接合された接合領域17Aと、外装部材2と吸収性本体7のいずれにも接合されない非接合領域17Bを有し、非接合領域17Bが前側カバーシート17の後側縁17Eから前方に延在することにより、前側カバーシート17の後側縁17Eを開口縁19Eとする前側ポケット19が形成されている。また、外装部材2の後側胴部Qの肌面側に後側カバーシート18が設けられ、後側カバーシート18は、外装部材2に接合された接合領域18Aと、外装部材2と吸収性本体7のいずれにも接合されない非接合領域18Bを有し、非接合領域18Bが後側カバーシート18の前側縁18Eから後方に延在することにより、後側カバーシート18の前側縁18Eを開口縁20Eとする後側ポケット20が形成されている。このように前側カバーシート17と後側カバーシート18を設けることにより、前側ポケット19と後側ポケット20を簡便に形成することができる。また、前側ポケット19と後側ポケット20を形成するために使用するシート部材の量を減らすことができる。なお図面には示されていないが、前側カバーシート17の接合領域17Aは、外装部材2とともに、または外装部材2の代わりに、吸収性本体7の少なくとも一部と接合するように形成されていてもよく、後側カバーシート18の接合領域18Aは、外装部材2とともに、または外装部材2の代わりに、吸収性本体7の少なくとも一部と接合するように形成されていてもよい。以下、本明細書において、前側ポケット19と後側ポケット20をまとめて「ポケット19,20」と称し、前側カバーシート17と後側カバーシート18をまとめて「カバーシート17,18」と称する場合がある。
前側カバーシート17の接合領域17Aと後側カバーシート18の接合領域18Aにおいて、カバーシート17,18と外装部材2および/または吸収性本体7との接合手段は特に限定されず、溶着(例えば、ヒートシールや超音波溶着)や接着剤等の公知の接合手段を採用することができる。簡便には、カバーシート17,18は接着剤により外装部材2および/または吸収性本体7の少なくとも一部に接合される。
前側ポケット19は、前側カバーシート17の非接合領域17Bが、前側カバーシート17の後側縁17Eから所定以上の幅(例えば、50mm以上や80mm以上の幅)で前方に延在することにより形成される。前側ポケット19の開口部では前側カバーシート17の非接合領域17Bの幅方向xの両側に接合領域17Aが存在し、この両側の接合領域17Aの間に位置する非接合領域17Bの最も後側の部分が前側ポケット19の開口部となり、当該部分の幅方向xの長さが前側ポケット19の開口幅W1となる。前側ポケット19の前側端には接合領域17Aが存在し、前側ポケット19の開口縁19Eから、前側ポケット19の前側端19Hに当たる接合領域17Aまでの前後方向yの長さが、前側ポケット19の奥行きの長さD1となる。前側ポケット19を形成する非接合領域17Bは、前側ポケット19の開口縁19Eから奥行き方向に向かって、すなわち前側カバーシート17の後側縁17Eから前方に向かって、一定幅で形成されてもよく、幅が変動するように形成されてもよい。
後側ポケット20は、後側カバーシート18の非接合領域18Bが、後側カバーシート18の前側縁18Eから所定以上の幅(例えば、50mm以上や80mm以上の幅)で後方に延在することにより形成される。後側ポケット20の開口部では後側カバーシート18の非接合領域18Bの幅方向xの両側に接合領域18Aが存在し、この両側の接合領域18Aの間に位置する非接合領域18Bの最も前側の部分が後側ポケット20の開口部となり、当該部分の幅方向xの長さが後側ポケット20の開口幅W2となる。後側ポケット20の後側端には接合領域18Aが存在し、開口縁20Eから、後側ポケット20の後側端20Hに当たる接合領域18Aまでの前後方向yの長さが、後側ポケット20の奥行きの長さD2となる。後側ポケット20を形成する非接合領域18Bは、後側ポケット20の開口縁20Eから奥行き方向に向かって、すなわち後側カバーシート18の前側縁18Eから後方に向かって、一定幅で形成されてもよく、幅が変動するように形成されてもよい。
なお、図面には示されていないが、ポケット19,20は、外装部材2を構成するシート部材を肌面側に折り返して、この折り返し部分を上記に説明したカバーシート17,18として、ポケット19,20を形成することもできる。例えば、外装部材2を構成する外側シート6を、外装部材2のウェスト開口部3の縁で肌面側に折り返して、この折り返し部分の一部を内側シート5および/または吸収性本体7に接合することにより上記の接合領域17A,18Aを形成し、他部を内側シート5と吸収性本体7のいずれにも接合しないことにより上記の非接合領域17B,18Bを形成することができる。あるいは、外装部材2を構成する内側シート5を肌面側に折り返して、この折り返し部分の一部を対向する内側シート5および/または吸収性本体7に接合することにより上記の接合領域17A,18Aを形成し、他部を対向する内側シート5と吸収性本体7のいずれにも接合しないことにより上記の非接合領域17B,18Bを形成することができる。なお、以下では、カバーシート17,18によりポケット19,20を形成する場合について説明するが、上記のように外装部材2を構成するシート部材によりポケット19,20を形成する場合も、下記の説明が適用される。
前側ポケット19と後側ポケット20は、下記要件(A)および(B)を満たすように設けられている。
(要件A)外装部材2の前側胴部Pと後側胴部Qのサイドシール部13での接合を解除して、使い捨ておむつ1を平面状に広げた状態で、使い捨ておむつ1の前後方向yの中心の位置C1から後側ポケット20の開口縁20Eまでの長さL2が、使い捨ておむつ1の前後方向yの中心の位置C1から前側ポケット19の開口縁19Eまでの長さL1よりも短い。
(要件B)外装部材2の前側胴部Pと後側胴部Qのサイドシール部13での接合を解除して、使い捨ておむつ1を平面状に広げた状態で、使い捨ておむつ1の股部Rの最も幅狭な位置C2から前側ポケット19の開口縁19Eまでの長さL3が、使い捨ておむつ1の股部Rの最も幅狭な位置C2から後側ポケット20の開口縁20Eまでの長さL4よりも短い。
使い捨ておむつ1は、上記のように前側ポケット19と後側ポケット20が設けられることにより、インナーパッド31を前側ポケット19と後側ポケット20に挿入して着用した際に、インナーパッド31を前側ポケット19と後側ポケット20に挿入した状態で安定して保持することができる。これについて以下に詳しく説明する。
パンツ型の使い捨ておむつ1は、着用状態で、前側の部分よりも後側の部分の方が圧迫を受ける機会が多く、例えば、座位や仰臥位の状態では使い捨ておむつ1の後側の部分が強く圧迫を受けやすい。そのためインナーパッド31を使い捨ておむつ1の肌面側に設置して、着用者が座位や仰臥位の状態で臀部を左右に動かすと、使い捨ておむつ1の後側の部分でインナーパッド31と使い捨ておむつ1の間にずれが生じやすくなり、その結果、インナーパッド31の後端部が後側ポケット20から抜けることが起こりやすくなる。しかし、上記要件(A)のように、使い捨ておむつ1の前後方向yの中心の位置C1から後側ポケット20の開口縁20Eまでの長さL2が、使い捨ておむつ1の前後方向yの中心の位置C1から前側ポケット19の開口縁19Eまでの長さL1よりも短ければ、後側ポケット20の開口縁20は使い捨ておむつ1の前後方向yの中心のより近くに位置することとなり、インナーパッド31の後端部が後側ポケット20から抜けにくくなる。また、着用者が立位の状態で前屈したような場合に、使い捨ておむつ1の後側の部分が上方に引っ張られても、インナーパッド31の後端部が後側ポケット20から抜けにくくなる。そのため、インナーパッド31を後側ポケット20に挿入した状態で安定して保持することができる。
一方、使い捨ておむつ1の肌面側にインナーパッド31を設置して着用し、この状態で脚を前後に動かすと、股部Rの前側部分でインナーパッド31が着用者の脚の動きによって左右に振られ、インナーパッド31の前端部が前側ポケット19から抜けやすくなることが懸念される。しかし、上記要件(B)のように、使い捨ておむつ1の股部Rの最も幅狭な位置C2から前側ポケット19の開口縁19Eまでの長さL3が、使い捨ておむつ1の股部Rの最も幅狭な位置C2から後側ポケット20の開口縁20Eまでの長さL4よりも短ければ、着用者の脚の動きによってインナーパッド31が左右に振られる部分の長さを短くすることができ、インナーパッド31の前端部が前側ポケット19から抜けにくくなる。そのため、インナーパッド31を前側ポケット19に挿入した状態で安定して保持することができる。
なお、使い捨ておむつ1の股部Rの最も幅狭な位置C2とは、使い捨ておむつ1の股部Rにおいて幅方向xの長さが最も短くなる部分の前後方向yの位置を意味する。使い捨ておむつ1において、股部Rの最も幅狭な部分が前後方向yに所定の長さで形成される場合は、前後方向yに所定の長さで形成された股部Rの最も幅狭な部分の前後方向yの中心位置を、股部Rの最も幅狭な位置C2とする。また、上記長さL1~L4は、開口縁19Eや開口縁20Eが幅方向xに対して非平行に形成される場合は、位置C1または位置C2から開口縁19Eまたは開口縁20Eまでの前後方向yに対する最短長さを意味する。
前側ポケット19の開口縁19Eの位置、後側ポケット20の開口縁20Eの位置、使い捨ておむつ1の前後方向yの中心の位置C1、使い捨ておむつ1の股部Rの最も幅狭な位置C2は、外装部材2の前側胴部Pと後側胴部Qのサイドシール部での接合を解いて展開して完全に広げた状態で規定する。例えば、使い捨ておむつ1をこのように展開して、使い捨ておむつ1に設けられる弾性部材を細かく切断したりして弾性部材の収縮力が発現しない状態とした上で、使い捨ておむつ1を完全に広げて各位置を規定し、各位置間の長さを測定する。本明細書におけるその他の様々な長さや位置に関しても、同様にして測定する。
長さL1と長さL2の比は、例えば比L2/L1が0.60以上であることが好ましく、0.65以上がより好ましく、また0.95以下が好ましく、0.90以下がより好ましい。長さL3と長さL4の比は、例えば比L3/L4が0.60以上であることが好ましく、0.65以上がより好ましく、また0.95以下が好ましく、0.90以下がより好ましい。
前側ポケット19の開口縁19Eおよび/または後側ポケット20の開口縁20Eは、吸収性本体7と重なる位置に形成されることが好ましく、前側ポケット19の開口縁19Eと後側ポケット20の開口縁20Eの両方が、吸収性本体7と重なる位置に形成されることがより好ましい。従って、前側カバーシート17の非接合領域17Bは吸収性本体7と重なるように形成されることが好ましく、また、後側カバーシート18の非接合領域18Bは吸収性本体7と重なるように形成されることが好ましい。このように前側ポケット19と後側ポケット20が設けられることにより、インナーパッド31の前後端部を前側ポケット19と後側ポケット20に挿入しやすくなる。前側ポケット19は、吸収性本体7と重なる位置から吸収性本体7の前側端より前方に延在するように設けられることがより好ましい。後側ポケット20は、吸収性本体7と重なる位置から吸収性本体7の後側端より後方に延在するように設けられることがより好ましい。
前側ポケット19の開口縁19Eおよび/または後側ポケット20の開口縁20Eは、吸収性コア10と重なる位置に形成されることが好ましく、前側ポケット19の開口縁19Eと後側ポケット20の開口縁20Eの両方が、吸収性コア10と重なる位置に形成されることがより好ましい。このように前側ポケット19と後側ポケット20が設けられることにより、インナーパッド31の前後端部を前側ポケット19と後側ポケット20に挿入しやすくなる。また、インナーパッド31の前後端部を前側ポケット19と後側ポケット20に挿入した際、インナーパッド31の前後端部が吸収性コア10によって支えられることにより、インナーパッド31の前後端部が前側ポケット19と後側ポケット20から不用意に抜けにくくなる。前側ポケット19は、吸収性コア10と重なる位置から吸収性本体7の前側端より前方に延在するように設けられることがより好ましい。後側ポケット20は、吸収性コア10と重なる位置から吸収性本体7の後側端より後方に延在するように設けられることがより好ましい。
前側ポケット19の開口幅W1および/または後側ポケット20の開口幅W2は、吸収性コア10の幅の70%以上であることが好ましく、80%以上がより好ましく、90%以上がさらに好ましい。前側ポケット19の開口幅W1と後側ポケット20の開口幅W2は、吸収性コア10の幅よりも広くてもよい。一方、前側ポケット19の開口幅W1と後側ポケット20の開口幅W2の上限は、吸収性コア10の幅の200%以下であることが好ましく、180%以下であることがより好ましく、150%以下であることがさらに好ましい。これにより、インナーパッド31の前後端部をポケット19,20に挿入しやすくなるとともに、インナーパッド31をポケット19,20に挿入した状態で安定して保持しやすくなる。なお、ここで説明した吸収性コア10の幅とは、前側ポケット19の開口部または後側ポケット20の開口部が吸収性コア10と重なる位置にある場合は、前側ポケット19の開口部または後側ポケット20の開口部と重なる位置における吸収性コア10の幅方向xの長さ(詳細には、前後方向yに対して前側ポケット19の開口部または後側ポケット20の開口部が吸収性コア10と重なる位置での、吸収性コア10の幅方向xの長さ)を意味し、前側ポケット19の開口部が吸収性コア10の前側端よりも前側に位置する場合は、吸収性コア10の前側端の幅方向xの長さを意味し、後側ポケット20の開口部が吸収性コア10の後側端よりも後側に位置する場合は、吸収性コア10の後側端の幅方向xの長さを意味する。
前側ポケット19の開口幅W1および/または後側ポケット20の開口幅W2は、吸収性コア10の幅より広いことが好ましく、吸収性本体7の幅より広いことがより好ましい。また、前側ポケット19の開口部が吸収性コア10と重なる位置に形成され、前側ポケット19の開口幅W1が、前側ポケット19の開口部と重なる位置における吸収性コア10の幅より広いことが好ましく、前側ポケット19の開口部と重なる位置における吸収性本体7の幅より広いことがより好ましい。同様に、後側ポケット20の開口部が吸収性コア10と重なる位置に形成され、後側ポケット20の開口幅W2が、後側ポケット20の開口部と重なる位置における吸収性コア10の幅より広いことが好ましく、後側ポケット20の開口部と重なる位置における吸収性本体7の幅より広いことがより好ましい。このようにポケット19,20が形成されることにより、インナーパッド31の前後端部をポケット19,20に挿入しやすくなるとともに、インナーパッド31の前後端部がポケット19,20から不用意に抜けることが起こりにくくなる。なお、前側ポケット19の開口部または後側ポケット20の開口部と重なる位置における吸収性コア10または吸収性本体7の幅とは、前後方向yに対して前側ポケット19の開口部または後側ポケット20の開口部が吸収性コア10または吸収性本体7と重なる位置での、吸収性コア10または吸収性本体7の幅方向xの長さを意味する。
インナーパッド31の前後端部を前側ポケット19および/または後側ポケット20に挿入しやすく観点から、吸収性コア10の前端部および/または後端部の厚みは、吸収性コア10の前後方向yの中央1/3の部分の厚みよりも薄いことが好ましい。吸収性コア10の厚みはシックネスゲージにより測定することができ、例えば株式会社テクロック製のシックネスゲージSM-130を用いて測定することができる。具体的には、吸収性コア10をアンビルと測定子の間に挟んで厚みを測定し、その際、シックネスゲージSM-130では、終圧が2.2N以下となるように厚みを測定する。アンビルと測定子は、測定対象との接触面が直径10mmの円形であり、接触面が平らなものを用いる。吸収性コア10の前後端部の厚みは、吸収性コア10の前側端または後側端から10mm離れた位置に直径10mmの円形のアンビルと測定子の中心が来るように測定する。吸収性コア10の前後方向yの中央1/3の部分の厚みは、吸収性コア10の前後方向yの中央1/3の部分において、前後方向yに略等間隔に離れた3箇所の厚みを測定し、その平均値を算出することにより求める。吸収性コア10の前端部および/または後端部の厚みは、吸収性コア10の前後方向yの中央1/3の部分の厚みの90%以下であることが好ましく、80%以下がより好ましく、また20%以上が好ましく、30%以上がより好ましい。
前側ポケット19の開口幅W1と後側ポケット20の開口幅W2は、同じであっても異なっていてもよい。例えば、後側ポケット20の開口幅W2は前側ポケット19の開口幅W1よりも広く形成されていてもよい。これにより、インナーパッド31を使い捨ておむつ1の股部Rに設置した際に、インナーパッド31の前端部の幅方向xの位置が正確に定まり、着用者が脚を前後に動かした際にインナーパッド31が脚に当たりにくくなり、着用者がインナーパッド31を邪魔に感じにくくなる。またその結果、インナーパッド31が使い捨ておむつ1の肌面側に安定して設置され、着用者から排泄された尿等をインナーパッド31が好適に受けることができ、尿等の横漏れが起こりにくくなる。さらに、前側部よりも後側部が幅広に形成された異形のインナーパッド31を使用した場合に、異形のインナーパッド31の前後端部をポケット19,20に挿入することが容易になり、また異形のインナーパッド31の前後端部をポケット19,20に挿入した状態を安定して保持することができる。この場合、後側ポケット20の開口幅W2は前側ポケット19の開口幅W1の1.1倍以上が好ましく、1.2倍以上がより好ましく、また2.0倍以下が好ましく、1.8倍以下がより好ましく、1.6倍以下がさらに好ましい。
前側ポケット19の奥行きの長さD1と後側ポケット20の奥行きの長さD2は、20mm以上が好ましく、30mm以上がより好ましく、50mm以上がさらに好ましい。これにより、前側ポケット19と後側ポケット20にインナーパッド31の前後端部を挿入した際に、インナーパッド31の前後端部が安定して保持されやすくなる。一方、前側ポケット19の奥行きの長さD1と後側ポケット20の奥行きの長さD2は、150mm以下が好ましく、120mm以下がより好ましく、100mm以下がさらに好ましい。これにより、インナーパッド31の前後端部をポケット19,20に挿入してインナーパッド31を使い捨ておむつ1の肌面側に設置した際に、インナーパッド31が前後方向yに大きくずれにくくなり、インナーパッド31がポケット19,20から抜けることが起こりにくくなる。
前側ポケット19の奥行きの長さD1と後側ポケット20の奥行きの長さD2は、同じであっても異なっていてもよい。なお、後側ポケット20の奥行きの長さD2が前側ポケット19の奥行きの長さD1よりも長ければ、インナーパッド31の後端部が後側ポケット20から不用意に抜けにくくなるため好ましい。例えば、着用者が立位の状態で前屈した場合に、インナーパッド31の後端部が後側ポケット20から抜けにくくなる。この場合、後側ポケット20の奥行きの長さD2は前側ポケット19の奥行きの長さD1の1.1倍以上が好ましく、1.2倍以上がより好ましく、また2.0倍以下が好ましく、1.8倍以下がより好ましく、1.6倍以下がさらに好ましい。
前側ポケット19を形成する前側カバーシート17は、少なくとも前側胴部Pに設けられ、前側胴部Pから股部Rにかけて設けられてもよい。従って、前側ポケット19の開口縁19Eは、前側胴部Pに位置してもよく、股部Rに位置してもよい。前側カバーシート17は、前側胴部Pの全体に設けられてもよく、前側胴部Pの一部のみに設けられてもよい。前側カバーシート17は、幅方向xに対しては、吸収性本体7よりも幅広に設けられることが好ましく、外装部材2の前側胴部Pと幅方向xの長さが略同一に形成されることが好ましい。
前側ポケット19の開口縁19Eは、前側胴部Pに位置することが好ましい。すなわち、前側カバーシート17は前側胴部Pに設けられ、股部Rには設けられないことが好ましい。これにより、インナーパッド31を使い捨ておむつ1の股部に設置して着用した際に、インナーパッド31の前側部分がより広い面積で着用者の股間に面することとなり、着用者から排泄された尿等を好適に受けることができる。
後側ポケット20を形成する後側カバーシート18は、少なくとも後側胴部Qに設けられ、後側胴部Qから股部Rにかけて設けられてもよい。従って、後側ポケット20の開口縁20Eは、後側胴部Qに位置してもよく、股部Rに位置してもよい。後側カバーシート18は、後側胴部Qの全体に設けられてもよく、後側胴部Qの一部のみに設けられてもよい。後側カバーシート18は、幅方向xに対しては、吸収性本体7よりも幅広に設けられることが好ましく、外装部材2の後側胴部Qと幅方向xの長さが略同一に形成されることがより好ましい。
後側ポケット20の開口縁20Eは、図2、図5および図6に示すように、股部Rに位置することが好ましい。すなわち、後側カバーシート18は後側胴部Qから股部Rにかけて設けられることが好ましい。これにより、使い捨ておむつ1の肌面側にインナーパッド31を設置して着用した際に、インナーパッド31を後側ポケット20に挿入した状態で安定して保持されやすくなる。
一方、図7には、図2に示した使い捨ておむつ1の変形例を示したが、図7に示すように、後側ポケット20の開口縁20Eは後側胴部Qに位置していてもよい。なお、この場合も、使い捨ておむつ1の前後方向yの中心の位置C1から後側ポケット20の開口縁20Eまでの長さL2が、使い捨ておむつ1の前後方向yの中心の位置C1から前側ポケット19の開口縁19Eまでの長さL1よりも短く形成され、使い捨ておむつ1の股部Rの最も幅狭な位置C2から前側ポケット19の開口縁19Eまでの長さL3が、使い捨ておむつ1の股部Rの最も幅狭な位置C2から後側ポケット20の開口縁20Eまでの長さL4よりも短く形成される。
前側カバーシート17は外装部材2の前側胴部Pと幅方向xに対して略一致するように設けられ、後側カバーシート18は外装部材2の後側胴部Qと幅方向xに対して略一致するように設けられ、前側カバーシート17と後側カバーシート18がサイドシール部13で互いに接合されることが好ましい。これにより、前側カバーシート17と後側カバーシート18が外装部材2から剥がれることが起こりにくくなり、前側ポケット19と後側ポケット20が安定して形成される。
前側カバーシート17および/または後側カバーシート18は、吸収性本体7に接合されないことが好ましく、前側カバーシート17と後側カバーシート18の両方が、吸収性本体7に接合されないことがより好ましい。従って、前側カバーシート17の接合領域17Aは、前側カバーシート17と吸収性本体2とを接合するように形成されることが好ましく、後側カバーシート18の接合領域18Aは、後側カバーシート18と吸収性本体2とを接合するように形成されることが好ましい。前側カバーシート17は、吸収性本体7の前端部を覆い、かつ吸収性本体7に接合されないことがより好ましく、後側カバーシート18は、吸収性本体7の後端部を覆い、かつ吸収性本体7に接合されないことがより好ましい。これにより、インナーパッド31の前後端部をポケット19,20に挿入しやすくなる。また、吸収性本体7の肌面側の幅方向xの両側に立ち上がりフラップ11が設けられる場合に、立ち上がりフラップ11が好適に立ち上がりやすくなる。
カバーシート17,18は液透過性(親水性)であっても液不透過性であってもよく、トップシート8やバックシート9に使用可能なシート材料を用いることができる。例えば、カバーシート17,18が液透過性であれば、尿等がカバーシート17,18上に排泄されても尿等がカバーシート17,18を透過することができ、インナーパッド31のより広い部分を尿等の吸収に寄与させることができる。この場合、前側カバーシート17と後側カバーシート18の両方が液透過性であってもよく、一方のみが液透過性であってもよいが、少なくとも前側カバーシート17が液透過性であることが好ましい。一方、カバーシート17,18が液不透過性であれば、カバーシート17,18によって尿等の腹側または背側からの漏れを防ぐことができる。
前側カバーシート17と後側カバーシート18は、一方が液透過性で他方が液不透過性であってもよい。例えば、前側カバーシート17が液透過性であり、後側カバーシート18が液不透過性であってもよい。この場合、使い捨ておむつ1の肌面側にインナーパッド31を設置して着用した際に、インナーパッド31の前側部分のより広い範囲を尿等の吸収に寄与させることができる。一方、後側カバーシート18が液不透過性であることにより、着用者が仰臥位の状態で尿等の背側からの漏れを防ぐことができるとともに、インナーパッド31に吸収された尿等が後側カバーシート18を透過して滲み出ることを防ぐことができる。そのため、使い捨ておむつ1の着用感を高めることができる。
外装部材2の前側胴部Pに設けられる前側胴部弾性部材15Aは、吸収性コア10と重なって配置されないことが好ましい。あるいは、前側胴部弾性部材15Aの一部が吸収性コア10と重なって配置され、吸収性コア10と重なる部分で前側胴部弾性部材15Aが断続的に設けられていることが好ましい。このように外装部材2の前側胴部Pに前側胴部弾性部材15Aが設けられることにより、吸収性コア10の前端部が前側胴部弾性部材15Aによって歪むことが起こりにくくなり、インナーパッド31の前端部を前側ポケット19に挿入しやすくなる。また、インナーパッド31の前端部が前側ポケット19に挿入された状態で安定して保持されやすくなる。なお、「前側胴部弾性部材15Aが吸収性コア10と重なって配置されない」とは、複数本の前側胴部弾性部材15Aの全てが吸収性コア10と重なって配置されないことを意味する。
外装部材2の後側胴部Qに設けられる後側胴部弾性部材15Bは、吸収性コア10と重なって配置されないことが好ましい。あるいは、後側胴部弾性部材15Bの一部が吸収性コア10と重なって配置され、吸収性コア10と重なる部分で後側胴部弾性部材15Bが断続的に設けられていることが好ましい。このように外装部材2の後側胴部Qに後側胴部弾性部材15Bが設けられることにより、吸収性コア10の後端部が後側胴部弾性部材15Bによって歪むことが起こりにくくなり、インナーパッド31の後端部を後側ポケット20に挿入しやすくなる。また、インナーパッド31の後端部が後側ポケット20に挿入された状態で安定して保持されやすくなる。なお、「後側胴部弾性部材15Bが吸収性コア10と重なって配置されない」とは、複数本の後側胴部弾性部材15Bの全てが吸収性コア10と重なって配置されないことを意味する。
図8には、図2に示した使い捨ておむつ1の前側胴部Pから股部Rにかけての部分平面図を示したが、図8に示すように、前側ポケット19の前側端19H、すなわち前側ポケット19の奥側の端は、吸収性本体7の前側端7E1よりも前側に位置し、前側ポケット19の前側端19Hと吸収性本体7の前側端7E1の間に、前側胴部弾性部材15Aの少なくとも一部が配置されていることが好ましい。このように前側胴部弾性部材15Aが設けられていれば、インナーパッド31の前端部を前側ポケット19に挿入して着用した際に、インナーパッド31の前端部が前側胴部弾性部材15Aによって着用者の肌に向かって押し付けられ、インナーパッド31の前端部が前側ポケット19内に安定して保持されやすくなる。なお、前側ポケット19の前側端19Hと吸収性本体7の前側端7E1の間に配される前側胴部弾性部材15Aは、前側ポケット19の前側端19Hと吸収性本体7の前側端7E1の間において連続的に設けられることが好ましい。
図9には、図2に示した使い捨ておむつ1の後側胴部Qから股部Rにかけての部分平面図を示したが、図9に示すように、後側ポケット20の後側端20H、すなわち後側ポケット20の奥側の端は、吸収性本体7の後側端7E2よりも後側に位置し、後側ポケット20の後側端20Hと吸収性本体7の後側端7E2の間に、後側胴部弾性部材15Bの少なくとも一部が配置されていることが好ましい。このように後側胴部弾性部材15Bが設けられていれば、インナーパッド31の後端部を後側ポケット20に挿入して着用した際に、インナーパッド31の後端部が後側胴部弾性部材15Bによって着用者の肌に向かって押し付けられ、インナーパッド31の後端部が後側ポケット20内に安定して保持されやすくなる。なお、後側ポケット20の後側端20Hと吸収性本体7の後側端7E2の間に配される後側胴部弾性部材15Bは、後側ポケット20の後側端20Hと吸収性本体7の後側端7E2の間において連続的に設けられることが好ましい。
前側ポケット19には、前側ポケット19の開口縁19Eに沿って弾性部材(以下、「前側ポケット用弾性部材」と称する)が設けられることが好ましい。また、後側ポケット20には、後側ポケット20の開口縁20Eに沿って弾性部材(以下、「後側ポケット用弾性部材」と称する)が設けられることが好ましい。これについて、図10~図12を参照して説明する。
図10~図12には、図2~図5に示した使い捨ておむつ1に前側ポケット用弾性部材と後側ポケット用弾性部材を設けた構成例を示した。図10には、使い捨ておむつ1を展開して平面状に広げた状態を肌面側から見た平面図が示され、図11は、図10に示した使い捨ておむつのXI-XI断面図が示され、図12には、図10に示した使い捨ておむつ1について、前側カバーシート17と後側カバーシート18の外装部材2への接合領域の形成例が示されている。図12では、前側カバーシート17と後側カバーシート18の外装部材2への接合領域がクロスハッチングで示されており、前側ポケット19と後側ポケット20の外縁が二点鎖線で示されている。また、理解を容易にするために、脚部弾性部材、胴部弾性部材および腰部弾性部材は省略して示されている。
図10~図12では、前側ポケット19の開口縁19Eに沿って前側ポケット用弾性部材21が設けられ、後側ポケット20の開口縁20Eに沿って後側ポケット用弾性部材22が設けられている。前側ポケット用弾性部材21は、前側カバーシート17の後側縁17Eに沿って、少なくとも前側ポケット19を形成する非接合領域17Bと重なって、前側カバーシート17に設けられることが好ましい。前側ポケット用弾性部材21はまた、伸張状態で前側カバーシート17に固定されることが好ましい。後側ポケット用弾性部材22は、後側カバーシート18の前側縁18Eに沿って、少なくとも後側ポケット20を形成する非接合領域18Bと重なって、後側カバーシート18に設けられることが好ましい。後側ポケット用弾性部材22はまた、伸張状態で後側カバーシート18に固定されることが好ましい。前側ポケット用弾性部材21と後側ポケット用弾性部材22を設けることにより、インナーパッド31の前後端部をポケット19,20に挿入した際、前側ポケット用弾性部材21と後側ポケット用弾性部材22によってインナーパッド31の前後端部が押さえられる。そのため、使い捨ておむつ1の肌面側にインナーパッド31を設置して着用する際、インナーパッド31の前後端部がポケット19,20から抜けにくくなり、インナーパッド31を安定して使い捨ておむつ1の肌面側に設置することができる。前側ポケット用弾性部材21と後側ポケット用弾性部材22は、どちらか一方のみ設けられてもよいが、両方設けられることが好ましい。以下、前側ポケット用弾性部材21と後側ポケット用弾性部材22をまとめて「ポケット用弾性部材21,22」と称する場合がある。
前側ポケット用弾性部材21は、前側ポケット19の開口幅W1よりも幅方向xに長く設けられることが好ましい。すなわち、前側ポケット用弾性部材21は、幅方向xに対して、前側ポケット19の開口部の両端よりも幅方向xの外方に延在していることが好ましい。後側ポケット用弾性部材22は、後側ポケット20の開口幅W2よりも幅方向xに長く設けられることが好ましい。すなわち、後側ポケット用弾性部材22は、幅方向xに対して、後側ポケット20の開口部の両端よりも幅方向xの外方に延在していることが好ましい。このようにポケット用弾性部材21,22が設けられることにより、インナーパッド31の前後端部をポケット19,20に挿入した際、インナーパッド31の前後端部が幅方向xの全体にわたってポケット用弾性部材21,22によって押さえられ、インナーパッド31の前後端部がポケット19,20から不用意に抜けにくくなる。
前側ポケット用弾性部材21は、前側カバーシート17の肌面側に配されてもよく、前側カバーシート17の外面側に配されてもよい。また、前側カバーシート17が幅方向xに延びる折り目で少なくとも1回折り返され、前側ポケット用弾性部材21が折り返された前側カバーシート17の間に配されてもよい。この場合、前側カバーシート17の折り目(2以上の折り目で折り返される場合は、そのうちの1以上の折り目)が前側カバーシート17の後側縁17Eとなって、前側ポケット19の開口縁19Eを形成することが好ましい。図11では、前側カバーシート17が後側縁17Eで折り返されて、この折り返された前側カバーシート17の間に前側ポケット用弾性部材21が配されている。
後側ポケット用弾性部材22は、後側カバーシート18の肌面側に配されてもよく、後側カバーシート18の外面側に配されてもよい。また、後側カバーシート18が幅方向xに延びる折り目で少なくとも1回折り返され、後側ポケット用弾性部材22が折り返された後側カバーシート18の間に配されてもよい。この場合、後側カバーシート18の折り目(2以上の折り目で折り返される場合は、そのうちの1以上の折り目)が後側カバーシート18の前側縁18Eとなって、後側ポケット20の開口縁20Eを形成することが好ましい。図11では、後側カバーシート18が前側縁18Eで折り返されて、この折り返された後側カバーシート18の間に後側ポケット用弾性部材22が配されている。
前側ポケット用弾性部材21の数は、1本であっても複数本であってもよい。後側ポケット用弾性部材22の数は、1本であっても複数本であってもよい。なお、前側ポケット用弾性部材21は、前側ポケット19の開口縁19Eに沿って複数本設けられることが好ましく、後側ポケット用弾性部材22は、後側ポケット20の開口縁20Eに沿って複数本設けられることが好ましい。このように前側ポケット用弾性部材21と後側ポケット用弾性部材22が複数本設けられていれば、複数本の前側ポケット用弾性部材21または複数本の後側ポケット用弾性部材22によってインナーパッド31の前後端部が面状に押さえられ、インナーパッド31の前後端部がより安定して前側ポケット19と後側ポケット20内に保持されるようになる。
前側ポケット19には、前側ポケット用第1弾性部材21Aと前側ポケット用第2弾性部材21Bと前側ポケット用第3弾性部材21Cを含む複数本の前側ポケット用弾性部材21が、前後方向yに並んで設けられることが好ましい。すなわち、前側ポケット19には、前側ポケット用弾性部材21として、前側ポケット19の開口縁19E側から前側ポケット用第1弾性部材21Aと前側ポケット用第2弾性部材21Bと前側ポケット用第3弾性部材21Cが設けられることが好ましい。この場合、前側ポケット用弾性部材21は、前側ポケット用第2弾性部材21Bと前側ポケット用第3弾性部材21Cの離隔間隔(第2離隔間隔)が、前側ポケット用第1弾性部材21Aと前側ポケット用第2弾性部材21Bの離隔間隔(第1離隔間隔)よりも広くなるように設けられることが好ましい。このように前側ポケット用弾性部材21が設けられていれば、インナーパッド31の前端部を前側ポケット19に挿入した際に、インナーパッド31の前端部が前側ポケット19の開口縁19E近くの前側ポケット用第1弾性部材21Aと前側ポケット用第2弾性部材21Bによってしっかりと保持されるとともに、第2離隔間隔が第1離隔間隔よりも広くなるように前側ポケット用第2弾性部材21Bから離れて設けられた前側ポケット用第3弾性部材21Cによって、前側ポケット19内でインナーパッド31の前端部が歪むことが抑えられ、インナーパッド31の前端部を前側ポケット19内に安定して保持することができる。前側ポケット用第2弾性部材21Bと前側ポケット用第3弾性部材21Cの離隔間隔は、前側ポケット用第1弾性部材21Aと前側ポケット用第2弾性部材21Bの離隔間隔の1.3倍以上が好ましく、1.5倍以上がより好ましく、1.8倍以上がさらに好ましく、また5.0倍以下が好ましく、4.0倍以下がより好ましく、3.0倍以下がさらに好ましい。
同様に、後側ポケット20には、後側ポケット用第1弾性部材22Aと後側ポケット用第2弾性部材22Bと後側ポケット用第3弾性部材22Cを含む複数本の後側ポケット用弾性部材22が、前後方向yに並んで設けられることが好ましい。すなわち、後側ポケット20には、後側ポケット用弾性部材22として、後側ポケット20の開口縁20E側から後側ポケット用第1弾性部材22Aと後側ポケット用第2弾性部材22Bと後側ポケット用第3弾性部材22Cが設けられることが好ましい。この場合、後側ポケット用弾性部材22は、後側ポケット用第2弾性部材22Bと後側ポケット用第3弾性部材22Cの離隔間隔(第2離隔間隔)が、後側ポケット用第1弾性部材22Aと後側ポケット用第2弾性部材22Bの離隔間隔(第1離隔間隔)よりも広くなるように設けられることが好ましい。このように後側ポケット用弾性部材22が設けられていれば、インナーパッド31の後端部を後側ポケット20に挿入した際に、インナーパッド31の後端部が後側ポケット20の開口縁20E近くの後側ポケット用第1弾性部材22Aと後側ポケット用第2弾性部材22Bによってしっかりと保持されるとともに、第2離隔間隔が第1離隔間隔よりも広くなるように後側ポケット用第2弾性部材22Bから離れて設けられた後側ポケット用第3弾性部材22Cによって、後側ポケット20内でインナーパッド31の後端部が歪むことが抑えられ、インナーパッド31の後端部を後側ポケット20内に安定して保持することができる。後側ポケット用第2弾性部材22Bと後側ポケット用第3弾性部材22Cの離隔間隔は、後側ポケット用第1弾性部材22Aと後側ポケット用第2弾性部材22Bの離隔間隔の1.3倍以上が好ましく、1.5倍以上がより好ましく、1.8倍以上がさらに好ましく、また5.0倍以下が好ましく、4.0倍以下がより好ましく、3.0倍以下がさらに好ましい。
前側ポケット用第1弾性部材21Aと前側ポケット用第2弾性部材21Bは、前側ポケット19の開口縁19Eの近傍に配置されることが好ましい。例えば、前側ポケット用第1弾性部材21Aと前側ポケット用第2弾性部材21Bは、前側ポケット19において、開口縁19E側の1/4の領域に配置されることが好ましく、1/6の領域に配置されることがより好ましく、1/8の領域に配置されることがさらに好ましい。また、前側ポケット用第1弾性部材21Aは、前側ポケット19の開口縁19Eから5mm以内の領域に配置されることが好ましく、3mm以内の領域に配置されることがより好ましく、2mm以内の領域に配置されることがさらに好ましい。これにより、前側ポケット19の開口縁19Eに沿って好適にギャザーが形成され、インナーパッド31の前端部が前側ポケット用第1弾性部材21Aと前側ポケット用第2弾性部材21Bによってしっかりと保持されやすくなる。前側ポケット用第3弾性部材21Cは、前側ポケット19において、開口縁19E側の1/2の領域に配置されることが好ましく、1/3の領域に配置されることがより好ましく、1/4の領域に配置されることがさらに好ましい。
後側ポケット用第1弾性部材22Aと後側ポケット用第2弾性部材22Bは、後側ポケット20の開口縁20Eの近傍に配置されることが好ましい。例えば、後側ポケット用第1弾性部材22Aと後側ポケット用第2弾性部材22Bは、後側ポケット20において、開口縁20E側の1/4の領域に配置されることが好ましく、1/6の領域に配置されることがより好ましく、1/8の領域に配置されることがさらに好ましい。また、後側ポケット用第1弾性部材22Aは、後側ポケット20の開口縁20Eから5mm以内の領域に配置されることが好ましく、3mm以内の領域に配置されることがより好ましく、2mm以内の領域に配置されることがさらに好ましい。これにより、後側ポケット20の開口縁20Eに沿って好適にギャザーが形成され、インナーパッド31の後端部が後側ポケット用第1弾性部材22Aと後側ポケット用第2弾性部材22Bによってしっかりと保持されやすくなる。後側ポケット用第3弾性部材22Cは、後側ポケット20において、開口縁20E側の1/2の領域に配置されることが好ましく、1/3の領域に配置されることがより好ましく、1/4の領域に配置されることがさらに好ましい。
前側ポケット19には、前側ポケット用弾性部材21として、さらに前側ポケット用第4弾性部材が設けられてもよい。この場合、前側ポケット用第4弾性部材は前側ポケット用第3弾性部材21Cよりも前側ポケット19の奥側、すなわち開口縁19Eから離れた位置に設けられる。前側ポケット用第3弾性部材21Cと前側ポケット用第4弾性部材の離隔間隔(第3離隔間隔)は特に限定されないが、前側ポケット用第1弾性部材21Aと前側ポケット用第2弾性部材21Bの離隔間隔(第1離隔間隔)よりも広いことが好ましい。これにより、インナーパッド31の前端部を前側ポケット19の奥まで挿入することが容易になるとともに、インナーパッド31の前端部が着用者の動きに伴って前側ポケット19内で歪むことが起こりにくくなり、インナーパッド31の前端部が前側ポケット19内に安定して保持される。前側ポケット19には、前側ポケット用弾性部材21として、さらに前側ポケット用第5弾性部材が設けられてもよく、この場合の前側ポケット用第5弾性部材の説明は前側ポケット用第4弾性部材の説明が適用される。なお、前側ポケット19には、開口縁19Eと前側ポケット用第1弾性部材21Aの間に他の弾性部材が設けられないことが好ましい。
後側ポケット20には、後側ポケット用弾性部材22として、さらに後側ポケット用第4弾性部材が設けられてもよい。この場合、後側ポケット用第4弾性部材は後側ポケット用第3弾性部材22Cよりも後側ポケット20の奥側、すなわち開口縁20Eから離れた位置に設けられる。後側ポケット用第3弾性部材22Cと後側ポケット用第4弾性部材の離隔間隔(第3離隔間隔)は特に限定されないが、後側ポケット用第1弾性部材22Aと後側ポケット用第2弾性部材22Bの離隔間隔(第1離隔間隔)よりも広いことが好ましい。これにより、インナーパッド31の後端部を後側ポケット20の奥まで挿入することが容易になるとともに、インナーパッド31の後端部が着用者の動きに伴って後側ポケット20内で歪むことが起こりにくくなり、インナーパッド31の後端部が後側ポケット20内に安定して保持される。後側ポケット20には、後側ポケット用弾性部材22として、さらに後側ポケット用第5弾性部材が設けられてもよく、この場合の後側ポケット用第5弾性部材の説明は後側ポケット用第4弾性部材の説明が適用される。なお、後側ポケット20には、開口縁20Eと後側ポケット用第1弾性部材22Aの間に他の弾性部材が設けられないことが好ましい。
前側ポケット用弾性部材21は、吸収性コア10と重なって配置されることが好ましい。後側ポケット用弾性部材22は、吸収性コア10と重なって配置されることが好ましい。これにより、インナーパッド31の前後端部をポケット19,20に挿入した際、インナーパッド31の前後端部が吸収性コア10とポケット用弾性部材21,22の間に挟まれて、安定してポケット19,20内に保持されやすくなる。ポケット用弾性部材21,22が複数本設けられる場合は、1本以上のポケット用弾性部材21,22が吸収性コア10と重なって配置されることが好ましい。前側ポケット用弾性部材21として、前側ポケット用第1弾性部材21Aと前側ポケット用第2弾性部材21Bと前側ポケット用第3弾性部材21Cが設けられる場合は、少なくとも前側ポケット用第1弾性部材21Aと前側ポケット用第2弾性部材21Bが吸収性コア10と重なって配置されることが好ましく、さらに前側ポケット用第3弾性部材21Cも吸収性コア10と重なって配置されることがより好ましい。後側ポケット用弾性部材22として、後側ポケット用第1弾性部材22Aと後側ポケット用第2弾性部材22Bと後側ポケット用第3弾性部材22Cが設けられる場合は、少なくとも後側ポケット用第1弾性部材22Aと後側ポケット用第2弾性部材22Bが吸収性コア10と重なって配置されることが好ましく、さらに後側ポケット用第3弾性部材22Cも吸収性コア10と重なって配置されることがより好ましい。
前側ポケット用弾性部材21は、例えば、前側ポケット19において、開口縁19E側の1/2の領域に配置され、前側ポケット19の奥側1/2の領域に配置されないことが好ましい。すなわち、前側ポケット19を奥行き方向(前後方向y)に2等分したときに、前側ポケット19の開口縁19E側の1/2の領域には前側ポケット用弾性部材21が配置されるが、前側ポケット19の奥側1/2の領域には前側ポケット用弾性部材21が配置されないことが好ましい。これにより、インナーパッド31の前端部を前側ポケット19に挿入する際、インナーパッド31の前端部を前側ポケット19の奥まで差し込むことが容易になる。より好ましくは、前側ポケット用弾性部材21は、前側ポケット19において、開口縁19E側の1/3の領域に配置され、前側ポケット19の奥側2/3の領域に配置されない。
後側ポケット用弾性部材22は、例えば、後側ポケット20において、開口縁20E側の1/2の領域に配置され、後側ポケット20の奥側1/2の領域に配置されないことが好ましい。すなわち、後側ポケット20を奥行き方向(前後方向y)に2等分したときに、後側ポケット20の開口縁20E側の1/2の領域には後側ポケット用弾性部材22が配置されるが、後側ポケット20の奥側1/2の領域には後側ポケット用弾性部材22が配置されないことが好ましい。これにより、インナーパッド31の後端部を後側ポケット20に挿入する際、インナーパッド31の後端部を後側ポケット20の奥まで差し込むことが容易になる。より好ましくは、後側ポケット用弾性部材22は、後側ポケット20において、開口縁20E側の1/3の領域に配置され、後側ポケット20の奥側2/3の領域に配置されない。
本発明はまた、上記に説明した本発明の使い捨ておむつと、当該使い捨ておむつの肌面側に配置されるインナーパッドとを有する吸収性物品の組み合わせも提供する。インナーパッドは、本発明の使い捨ておむつのトップシート上に配置される。本発明の吸収性物品の組み合わせによれば、インナーパッドの前後端部を使い捨ておむつの前側ポケットと後側ポケットに挿入することにより、インナーパッドを使い捨ておむつの肌面側に安定して配置することができる。これについて、図6を参照して説明する。なお、図6では、インナーパッド31の前後端部のポケット20内への配置を示すため、便宜的に、使い捨ておむつ1の吸収性本体7の肌面側の幅方向xの両側に立ち上がるフラップ11を省略している。インナーパッド31の前後端部をポケット20内に配置する際に、幅方向xにおいては、吸収性本体7の立ち上がりフラップ11の間にインナーパッド31が配置されるので、前後方向yだけでなく幅方向xにおいてもインナーパッド31が安定して保持されやすくなる。
インナーパッド31は、トップシートとバックシートとこれらの間に配された吸収性コア32とを有することが好ましい。インナーパッド31のトップシートは液透過性であることが好ましく、上記に説明した使い捨ておむつ1のトップシート8に使用可能な材料から構成することができる。インナーパッド31のバックシートは液透過性であっても液不透過性であってもよく、上記に説明した使い捨ておむつ1のトップシート8やバックシート9に使用可能な材料から構成することができる。インナーパッド31の吸収性コア32は、上記の使い捨ておむつ1の吸収性コア10の説明が参照される。インナーパッド31には、肌面側の幅方向xの両側に立ち上がりフラップが設けられてもよく、インナーパッド31の立ち上がりフラップは、上記の使い捨ておむつ1の立ち上がりフラップ11の説明が参照される。インナーパッド31の形状としては、略長方形、砂時計形、羽子板形等が示される。
インナーパッド31の吸収性コア32の幅は、前側ポケット19の開口幅W1と後側ポケット20の開口幅W2よりも狭いことが好ましい。これにより、インナーパッド31の前後端部を前側ポケット19と後側ポケット20に挿入しやすくなる。一方、インナーパッド31の吸収性コア32の幅は、使い捨ておむつ1の吸収性コア10の幅よりも広いことが好ましい。特に、インナーパッド31の吸収性コア32の前後端部の幅が、使い捨ておむつ1の吸収性コア10の前後端部の幅よりも広いことが好ましい。これによりインナーパッド31を使い捨ておむつ1の肌面側に安定して設置しやすくなる。例えば、インナーパッド31の吸収性コア32の幅は、使い捨ておむつ1の吸収性コア10の幅よりも10%~30%広いことが好ましい。
インナーパッド31の吸収性コア32の前後方向yの長さは、使い捨ておむつ1の前側ポケット19の開口縁19Eから後側ポケット20の開口縁20Eまでの前後方向yの長さよりも長いことが好ましい。これにより、インナーパッド31の前後端部を前側ポケット19と後側ポケット20に挿入した状態で、インナーパッド31を使い捨ておむつ1の肌面側に安定して設置することができる。インナーパッド31の吸収性コア32の前後方向yの長さは、使い捨ておむつ1の前側ポケット19の開口縁19Eから後側ポケット20の開口縁20Eまでの前後方向yの長さよりも20mm以上長いことが好ましく、40mm以上長いことがより好ましく、また200mm以下長いことが好ましく、160mm以下長いことがより好ましい。