JP7677280B2 - 車両用ブレーキ制御装置、車両用ブレーキ制御システム、および、車両用ブレーキ制御方法 - Google Patents
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(2)上記形態であって、前記車両傾斜角は、(i)前記車両の積載状態に応じて生じる前記車両の前記傾斜角度である積載傾斜角と、(ii)前記制動動作に伴う前記車両のピッチングに応じて生じる前記車両のピッチ角と、の少なくとも一方であってもよい。この形態によれば、車両傾斜角に寄与する加速度成分を詳細に特定した状態において、傾斜加速度成分を算出することができる。これにより、傾斜加速度成分の算出精度を向上させることができる。よって、ショック低減制御のより適切な開始車速を算出することができる。
(3)上記形態であって、前記算出部は、車速センサによって検出される前記走行速度を用いて、前記制動動作により前記車両に加わる運動加速度成分を算出してもよい。この形態によれば、算出部は、車速センサによって算出される車両の走行速度を用いて、運動加速度成分を算出することができる。これにより、加速度センサによって検出された加速度から傾斜加速度成分と運動加速度成分とを除くことによって、路面の傾斜角度である路面角に応じて生じる路面加速度成分を算出することができる。
(4)上記形態であって、前記算出部は、前記加速度センサによって検出された前記加速度から、前記傾斜加速度成分と、前記運動加速度成分と、を除くことによって、水平面に対する前記路面の傾斜角度である路面角に応じて生じる加速度成分としての路面加速度成分を算出してもよい。この形態によれば、路面加速度成分を基に路面角を算出することができる。これにより、より正確な路面角を基に、ショック低減制御の開始車速を算出することができる。よって、車両が停止する際に生じるショックが増加することをより確実に抑制することができる。
(5)上記形態であって、前記目標値は、前記車両が停止する際に前記加速度として許容される予め定められた許容加速度成分と、前記路面加速度成分と、の合計値であってもよい。この形態によれば、目標値に許容加速度成分が含まれる。これにより、車両をより確実に停止させることができる。
(6)本開示の第2形態によれば、車両用ブレーキ制御システムが提供される。上記形態に記載の車両用ブレーキ制御装置と、前記車両用ブレーキ制御装置の制御に応じて制動動作を実行する制動システムと、車両の前後方向に加わる加速度を検出する加速度センサと、前記車両の車輪速を用いて前記車両の走行速度を検出する車速センサと、前記車輪速を検出する車輪速センサと、を備える。この形態によれば、車両用ブレーキ制御装置は、車輪速センサと、車速センサと、加速度センサと、により検出されたデータを用いて、制動システムの動作を制御することができる。
(7)本開示の第3形態によれば、車両用ブレーキ制御方法が提供される。水平方向に沿った水平路と、進行方向前方が下方に傾斜した下り路と、のいずれか一方を走行する車両の制動動作に応じて生じるショックを低減するために、前記車両が停止する前に予め定められた変化率によって、ブレーキ操作部材の操作量に応じた制動力を弱めるショック低減制御を、前記車両の走行速度が前記制動動作を開始した後に開始車速に達した時点において開始するショック低減工程と、前記車両が前記制動動作を開始したことを条件に、(i)前記車両の前後方向に加わる加速度を検出可能な加速度センサによって検出された前記加速度から、走行中の路面に対する前記車両の傾斜角度である車両傾斜角に応じて前記車両に加わる加速度成分としての傾斜加速度成分を除いた補正加速度と、(ii)前記補正加速度を用いて、前記車両の停止時点において前記車両に加わる前記加速度の目標値と、を算出する算出工程と、を備え、前記算出工程は、前記加速度センサによって検出された前記加速度と、前記目標値と、を用いて、前記開始車速を算出する。この形態によれば、加速度センサによって検出された加速度から傾斜加速度成分を除いた補正加速度を用いて、ショック低減制御の開始車速を算出することができる。そのため、車両用ブレーキ制御装置が誤った路面の傾斜角度を基に制動力を生じさせる可能性を低減することができる。
本開示は、上記の車両用ブレーキ制御装置、車両用ブレーキ制御システム、および、車両用ブレーキ制御方法以外の種々の形態で実現することが可能である。例えば、車両用ブレーキ制御装置および車両用ブレーキ制御システムの製造方法、車両用ブレーキ制御方法を実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
図1は、車両100の前後方向D1、左右方向D2、および上下方向D3を説明するための図である。図1には、互いに直交する3つの空間軸であるXYZ軸が描かれている。X軸,Y軸,Z軸に沿った正の方向を、それぞれ+X方向,+Y方向,+Z方向とする。X軸,Y軸,Z軸の向いている方向と逆の方向が、それぞれX軸,Y軸,Z軸に沿った負の方向である。X軸,Y軸,Z軸に沿った負の方向を、それぞれ-X方向,-Y方向,-Z方向とする。X軸,Y軸,Z軸に沿った方向で正負を問わないものを、それぞれX方向,Y方向,Z方向と呼ぶ。本実施形態では、車両100を水平面と平行になるように載置した状態(以下、水平配置状態)において、-Z方向が重力方向であり、+Z方向が反重力方向である。また、水平配置状態において、X方向およびY方向が水平面に沿った方向である。
Gt=Gsinθt 式(1)
θr=θw+θp 式(2)
Gr=Gsinθr 式(3)
Gw=Gsinθw 式(4)
Gp=Gsinθp 式(5)
Gh=Gs-Gr 式(6)
Gt=Gh-Ga 式(7)
Vs=(Gs2-Ge2)÷2a 式(8)
なお、変化率aは、低減開始時点Tcから目標値到達時点Teに至るまでの間において車両100に付与する制動力の変化率であり、予め定められた値である。
B-1.他の実施形態1:
上記実施形態では、図6に示すように、積載傾斜角θwがピッチ角θpよりも小さい正の車両傾斜角θrを生じた車両100において、算出部25は、ショック低減制御の開始車速Vsを算出していた。しかし、本開示は、これに限られるものではない。積載傾斜角θwがピッチ角θpよりも大きい負の車両傾斜角θrを生じた車両100においても、算出部25は、図7に示す上記実施形態と同様の処理により、ショック低減制御の開始車速Vsを算出することができる。
上記実施形態では、加速度センサ93は、車両100の前後方向D1に加わる加速度Gsを検出可能な1軸加速度センサであった。しかし、本開示は、これに限られるものではない。加速度センサ93は、少なくとも車両100の前後方向D1に加わる加速度Gsを検出できればよい。よって、加速度センサ93は、車両100の前後方向D1に加えて、左右方向D2と上下方向D3との少なくとも1方向に加わる加速度Gsを検出可能な2軸加速度センサであってもよい。また、加速度センサ93は、車両100の前後方向D1と左右方向D2と上下方向D3との3方向に加わる加速度Gsを検出可能な3軸加速度センサであってもよい。このような形態であっても、車両100に加わる加速度Gsを検出して、ショック低減制御を実行することができる。
上記実施形態では、加速度センサ93の軸が車両100の前後方向D1に沿った前後軸に沿うようにして、加速度センサ93が車両100に取り付けられていた。これに対して、加速度センサ93は、車両100に対して、任意の姿勢で取り付けられていてもよい。加速度センサ93が任意の姿勢で車両100に取り付けられている場合、加速度センサ93が車両100に搭載された状態において、加速度センサ93の軸と、車両100の姿勢を決める車両100の前後軸(前後方向D1に沿った軸)とが一致しない場合がある。そこで、加速度センサ93が車両100に搭載された状態で加速度センサ93の軸と車両100の前後軸とが一致しない場合に、車両用ブレーキ制御装置10は、加速度センサ93から出力される加速度センサ93の軸成分を、車両100の前後軸の成分に変換する。車両用ブレーキ制御装置10は、例えば、予め記憶部6に記憶された変換テーブルであって、加速度センサ93の出力値における各軸成分の数値と車両100の各軸成分の数値とを対応付けた変換テーブルを参照してセンサ座標系の成分を車両座標系の成分に変換する。このような形態であっても、車両用ブレーキ制御装置10は、加速度センサ93により検出された車両100に加わる加速度Gsを取得して、ショック低減制御を実行することができる。
他の実施形態では、車両用ブレーキ制御装置10は、ショック低減制御に加えて、他のブレーキ制御を実行できる構成であってもよい。車両用ブレーキ制御装置10は、ショック低減制御に加えて、例えば、アンチロックブレーキシステム(以下、ABS)制御を実行してもよい。ここで言う「ABS制御」とは、各車輪Wa~Wdのロック状態を判定し、ロック状態に応じて、ホイールシリンダに付与されるブレーキ液圧(以下、ホイールシリンダ圧)を調整する制御である。具体的には、ABS制御では、いずれかの車輪Wa~Wdがロック状態になる可能性が高いと判定した場合に、ロック状態になる可能性が高いと判定した車輪Wa~Wdに対応するホイールシリンダ圧を低させる制御が実行される。また、各車輪Wa~Wdがロック状態にならないと判定した場合に、ロック状態にならないと判定した車輪Wa~Wdに対応するホイールシリンダ圧をマスタシリンダ53におけるブレーキ液圧(マスタシリンダ圧)に応じた水準まで増大させる制御が実行される。このような形態であれば、車両100の制動動作に応じて生じるショックGnを低減できると共に、走行中の安全性および車両100の安定性を向上させることができる。
Claims (7)
- 車両用ブレーキ制御装置であって、
水平方向に沿った水平路と、進行方向前方が下方に傾斜した下り路と、のいずれか一方を走行する車両の制動動作に応じて生じるショックを低減するために、前記車両が停止する前に予め定められた変化率によって、ブレーキ操作部材の操作量に応じた制動力を弱めるショック低減制御を、前記車両の走行速度が前記制動動作を開始した後に開始車速に達した時点において開始するショック低減部と、
前記車両が前記制動動作を開始したことを条件に、
(i)前記車両の前後方向に加わる加速度を検出可能な加速度センサによって検出された前記加速度から、走行中の路面に対する前記車両の傾斜角度である車両傾斜角に応じて前記車両に加わる加速度成分としての傾斜加速度成分を除いた補正加速度と、
(ii)前記補正加速度を用いて、前記車両の停止時点において前記車両に加わる前記加速度の目標値と、を算出する算出部と、を備え、
前記算出部は、前記加速度センサによって検出された前記加速度と、前記目標値と、を用いて、前記開始車速を算出する、車両用ブレーキ制御装置。 - 請求項1に記載の車両用ブレーキ制御装置であって、
前記車両傾斜角は、
(i)前記車両の積載状態に応じて生じる前記車両の前記傾斜角度である積載傾斜角と、
(ii)前記制動動作に伴う前記車両のピッチングに応じて生じる前記車両のピッチ角と、の少なくとも一方である、車両用ブレーキ制御装置。 - 請求項2に記載の車両用ブレーキ制御装置であって、
前記算出部は、車速センサによって検出される前記走行速度を用いて、前記制動動作により前記車両に加わる運動加速度成分を算出する、車両用ブレーキ制御装置。 - 請求項3に記載の車両用ブレーキ制御装置であって、
前記算出部は、前記加速度センサによって検出された前記加速度から、前記傾斜加速度成分と、前記運動加速度成分と、を除くことによって、水平面に対する前記路面の傾斜角度である路面角に応じて生じる加速度成分としての路面加速度成分を算出する、車両用ブレーキ制御装置。 - 請求項4に記載の車両用ブレーキ制御装置であって、
前記目標値は、前記車両が停止する際に前記加速度として許容される予め定められた許容加速度成分と、前記路面加速度成分と、の合計値である、車両用ブレーキ制御装置。 - 車両用ブレーキ制御システムであって、
請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の車両用ブレーキ制御装置と、
前記車両用ブレーキ制御装置の制御に応じて制動動作を実行する制動システムと、
車両の前後方向に加わる加速度を検出する加速度センサと、
前記車両の車輪速を用いて前記車両の走行速度を検出する車速センサと、
前記車輪速を検出する車輪速センサと、を備える、車両用ブレーキ制御システム。 - 車両用ブレーキ制御方法であって、
水平方向に沿った水平路と、進行方向前方が下方に傾斜した下り路と、のいずれか一方を走行する車両の制動動作に応じて生じるショックを低減するために、前記車両が停止する前に予め定められた変化率によって、ブレーキ操作部材の操作量に応じた制動力を弱めるショック低減制御を、前記車両の走行速度が前記制動動作を開始した後に開始車速に達した時点において開始するショック低減工程と、
前記車両が前記制動動作を開始したことを条件に、
(i)前記車両の前後方向に加わる加速度を検出可能な加速度センサによって検出された前記加速度から、走行中の路面に対する前記車両の傾斜角度である車両傾斜角に応じて前記車両に加わる加速度成分としての傾斜加速度成分を除いた補正加速度と、
(ii)前記補正加速度を用いて、前記車両の停止時点において前記車両に加わる前記加速度の目標値と、を算出する算出工程と、を備え、
前記算出工程は、前記加速度センサによって検出された前記加速度と、前記目標値と、を用いて、前記開始車速を算出する、車両用ブレーキ制御方法。
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