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JP7677633B2 - 状態推定システム、状態推定方法、給餌量決定システム、給餌量決定方法、学習済モデル生成装置、及び学習済モデル生成方法 - Google Patents
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状態推定システム、状態推定方法、給餌量決定システム、給餌量決定方法、学習済モデル生成装置、及び学習済モデル生成方法 Download PDF

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Description

本発明は、状態推定システム、状態推定方法、給餌量決定システム、給餌量決定方法、学習済モデル生成装置、及び学習済モデル生成方法に関する。
酪農家の高齢化や後継者不足により、日本の酪農家戸数および飼養頭数は減少傾向にある。一方、一戸当たりの飼養頭数は増加しており、酪農経営体の大規模化が進行し、一頭当たりの乳量も増加している。今後も安定した生乳生産量を維持するために、新規就農者の参入が望まれている。
乳牛飼養管理上、重要な点の一つである飼料設計については、日本飼養標準及びNRC(National Research Council)飼養標準により飼料給与量の水準が示されている。しかしながら、放牧飼養管理では、牛に牧草を自由採食させることから、食草量を把握することは難しく、適切な補助飼料給与量の設計が困難である。また、経済的な観点から、過剰な飼料の給与は避けたいが、飼料給与量が適切でなければ牛の栄養不足や乳生産性の低下を招く危険性がある。
経験豊富な酪農家であれば、牛の腹部の張りや体の色つや等で判断できる可能性があるが、知識や経験の少ない新規就農者には管理が難しい場合がある。そのため、酪農家の経験に頼ることなくウシの栄養状態を把握し、飼養管理する技術の開発が求められている。
特許文献1~4には、ウシの歩行量又は顎の動きに基づいて、ウシの採食行動及び採食量を把握し、飼養管理に利用する技術が記載されている。また、ウシの行動をリアルタイムで監視する技術として、特許文献5には、ウシの移動軌跡データから、ウシの分娩、管理区域外への移動等を検知する技術が記載されている。
特開平10-213655号公報 特開平10-262498号公報 特開2002-262712号公報 特開2007-173930号公報 特開平10-160820号公報
ウシの栄養状態は、ウシの採食行動や採食量だけでなく、牧草地の広さ、牧草の種類、牧草の成分含量等の飼育環境の影響も受ける。特許文献1~4に記載の技術のように、ウシの採食行動及び採食量に基づく飼養管理では、ウシの栄養状態を正確に把握することが困難であり、適切な飼養管理ができない場合がある。また、特許文献5に記載された技術は、ウシの行動をリアルタイムで監視することでウシの分娩や管理区域外への移動等を検知する技術であり、ウシの栄養状態を推定する技術ではない。
すなわち、本発明の一態様は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、家畜の栄養状態又は健康状態等の家畜の状態を推定する技術を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る状態推定システムは、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データと、当該家畜の状態を表す状態データとを教師データとして機械学習を行うことによって生成された学習済モデルを用いて、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データを入力として、当該家畜の状態を推定する推定部を備えている。
本発明の一態様に係る状態推定方法は、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データと、当該家畜の状態を表す状態データとを教師データとして機械学習を行うことによって生成された学習済モデルを用いて、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データを入力として、当該家畜の状態を推定する推定ステップを含む。
本発明の一態様に係る給餌量決定システムは、上記状態推定システムによって推定された前記家畜の状態を参照して、前記家畜への給餌量を決定する給餌量決定部を備えている。
本発明の一態様に係る給餌量決定方法は、上記状態推定方法によって推定された前記家畜の状態を参照して、前記家畜への給餌量を決定する給餌量決定ステップを含む。
本発明の一態様に係る学習済モデル生成装置は、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データと、当該家畜の状態を表す状態データとを教師データとして機械学習を行うことによって、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データを入力として、当該家畜の状態を推定する学習済モデルを生成するモデル生成部を備えている。
本発明の一態様に係る学習済モデル生成方法は、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データと、当該家畜の状態を表す状態データとを教師データとして機械学習を行うことによって、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データを入力として、当該家畜の状態を推定する学習済モデルを生成するモデル生成ステップを含む。
本発明の各態様に係る状態推定システム、給餌量決定システム、及び学習済モデル生成装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合、コンピュータをこれらのシステム及び装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより状態推定システム、給餌量決定システム、及び学習済モデル生成装置をコンピュータにて実現させる状態推定システム、給餌量決定システム、及び学習済モデル生成装置の制御プログラム、並びにそれを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明の一態様によれば、家畜の栄養状態又は健康状態等の家畜の状態を推定することができる。
本発明の一態様に係る栄養状態推定システムの要部構成を示すブロック図である。 本発明の一態様に係る栄養状態推定システムにおいて生成される位置軌跡データの一例を説明する図である。 本発明の一態様に係る学習済モデル生成装置において用いる教師データの一例を説明する図である。 本発明の一態様に係る栄養状態推定システムにおける栄養状態推定処理の流れを示すフロー図である。 本発明の一態様に係る学習済モデル生成装置における学習処理の流れを示すフロー図である。 本発明の一態様に係る給餌量決定システムの要部構成を示すブロック図である。
本発明者らは、家畜の位置軌跡と、当該家畜の状態との間に相関関係が存在すること、及び当該相関関係を機械学習させた学習済モデルを用いることによって、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データから、当該家畜の状態を推定することができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明の一態様に係る状態推定システムが推定することができる家畜の状態の例には、栄養状態、健康状態及び発情状態、並びにこれらの組み合わせが含まれるが、それらに限定されない。なお、本発明の一態様に係る状態推定システムが、家畜の状態として家畜の栄養状態を推定する場合、当該状態推定システムは栄養状態推定システムと呼ぶことができる。例示として、状態推定システムが栄養状態推定システムである、本発明の一態様について、以下に説明する。
本発明の一態様に係る栄養状態推定システムは、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データと、当該家畜の栄養状態を表す栄養状態データとを教師データとして機械学習を行うことによって生成された学習済モデルを用いて、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データを入力として、当該家畜の栄養状態を推定する推定部を備えている。
栄養状態推定システムにおいて栄養状態を推定する対象は、ウシ、ブタ、ウマ、ヤギ、ヒツジ等の家畜である。乳牛及び肉牛を含むウシは、産業用途における飼育規模が大きいことから、栄養状態推定システムにより栄養状態を推定する対象として特に適している。家畜の飼育形態は特に限定されず、屋内飼育又は屋外飼育のいずれの飼育形態であってもよい。
〔栄養状態推定システム100〕
図1は、本発明の一態様に係る栄養状態推定システム100の要部構成を示すブロック図である。栄養状態推定システム100は、栄養状態推定装置20を備えている。栄養状態推定システム100は、さらに、ユーザ端末10、データ生成装置30、及び学習済モデル生成装置40を備えている。
ユーザ端末10、栄養状態推定装置20及びデータ生成装置30は、通信手段を介して互いに通信可能に接続されて実装され得るか、又は一体的に実装され得る。通信手段は、有線LAN及び無線LAN等のLAN(Local Area Network)であってもよいし、WAN(Wide Area Network)であってもよい。
(ユーザ端末10)
ユーザ端末10は、ユーザから、栄養状態推定装置20、データ生成装置30、及び学習済モデル生成装置40のうちの少なくとも1つへの入力信号を媒介する。また、ユーザ端末10は、栄養状態推定装置20、データ生成装置30、及び学習済モデル生成装置40のうちの少なくとも1つからユーザへの出力信号を媒介する。
ユーザ端末10は、入力信号を媒介する操作部(図示せず)及び出力信号を媒介する表示部(図示せず)のうち少なくとも1つを備える。操作部は、例えば、キーボード、マウス、及びタッチパネル等の操作装置の形態にて実装され得る。表示部は、例えば、ディスプレイ等の表示装置、又はプリンタ等の印刷装置の形態にて実装され得る。操作部及び表示部は、スマートフォン、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置の形態にて、一体的に実装されてもよい。
(栄養状態推定装置20)
栄養状態推定装置20は、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データから、当該家畜の栄養状態を推定する。栄養状態推定装置20は、制御部21及び記憶部22を備えている。栄養状態推定装置20は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置の形態にて実装され得る。
制御部21は、栄養状態推定装置20の各部を統括して制御するものであり、一例として、プロセッサ及びメモリにより実現される。この例において、プロセッサはストレージ(不図示)にアクセスし、ストレージに格納されているプログラム(不図示)をメモリにロードし、当該プログラムに含まれる一連の命令を実行する。これにより、制御部21の各部が構成される。当該各部として、制御部21は、取得部23及び推定部24を備えている。
取得部23は、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データを取得する。取得部23は、例えば、制御部21に接続された無線又は有線の通信インターフェースの形態にて、実装され得る。取得部23は、ユーザ端末10、記憶部22、データ生成装置30のうち少なくとも1つから、入力データを取得する。取得部23は、取得した入力データを推定部24へと送信する。取得部23が実行する処理は、制御部21が備えるプロセッサによって、制御される。
推定部24は、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データと、当該家畜の栄養状態を表す栄養状態データとを教師データとして機械学習を行うことによって生成された学習済モデルを用いて、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データを入力として、当該家畜の栄養状態を推定する。推定部24は、例えば、制御部21が備えるメモリ上に実装され得る。一例として、推定部24は、学習済モデル生成装置40が生成した学習済モデルを用いて、家畜の位置軌跡データを入力として、家畜の栄養状態を推定する。推定部24は、推定した家畜の栄養状態を表す栄養状態データを、ユーザ端末10及び記憶部22のうち少なくとも1つへと送信する。推定部24が実行する処理は、制御部21が備えるプロセッサによって、制御される。
記憶部22は、栄養状態推定装置20における処理のために必要なデータを記憶する。記憶部22は例えば、HDD(Hard Disk Drive)及びROM(Read
Only Memory)等の不揮発性メモリの形態にて、実装され得る。記憶部22が実行する処理は、制御部21が備えるプロセッサによって、制御される。記憶部22は、栄養状態推定装置20における処理を実現するためのプログラムのデータを記憶する。加えて、記憶部22は、栄養状態推定システム100内の他の構成要素から受信したデータを記憶する。記憶部22は、学習済モデル生成装置40が生成した学習済モデルを記憶する。
(データ生成装置30)
データ生成装置30は、位置軌跡データを生成する。データ生成装置30は、制御部31を備えている。データ生成装置30は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置の形態にて実装され得る。
制御部31は、データ生成装置30の各部を統括して制御するものであり、一例として、プロセッサ及びメモリにより実現される。この例において、プロセッサはストレージ(不図示)にアクセスし、ストレージに格納されているプログラム(不図示)をメモリにロードし、当該プログラムに含まれる一連の命令を実行する。これにより、制御部31の各部が構成される。当該各部として、制御部31は、取得部32及びデータ生成部33を備えている。
取得部32は、家畜の位置情報を取得する。取得部32は、例えば、制御部31に接続された無線又は有線の通信インターフェースの形態にて、実装され得る。取得部32は、一例として、測定装置(図示せず)により測定された家畜の位置情報を取得する。取得部32が実行する処理は、制御部31が備えるプロセッサによって、制御される。
測定装置としては、例えば:GNSS(Global Navigation Satellite System)、及びWLAN(Wireless Local Area Network)等の測位システムの発信装置及び受信装置の組み合わせ;カメラ及びビデオカメラなどの撮像装置;加速度センサ;等が挙げられる。測位システムの発信装置及び受信装置の組み合わせにおいては、典型的には、発信装置は家畜に取り付けられ、受信装置は情報処理装置と通信可能に接続される。撮像装置の形態においては、典型的には、撮像装置は家畜を撮像可能に設置される。加速度センサの形態においては、典型的には、加速度センサは家畜に取り付けられる。なお、測定装置は、対象となる家畜の種類、及びその飼育形態に応じて、適宜に選択することができる。測定装置は、非侵襲的な測定が可能であるため、撮像装置であることが好ましい場合がある。
データ生成部33は、取得部32が取得した、所定期間継続して取得された家畜の位置情報を参照して、位置軌跡データを生成する。データ生成部33は、例えば、メモリ等の記憶媒体と、当該記憶媒体によって記憶されたプログラムを実行するプロセッサとの組み合わせの形態にて、実装され得る。データ生成部33は、生成した位置軌跡データを栄養状態推定装置20又は学習済モデル生成装置40へと送信する。
データ生成部33は、従来公知の方法を用いて、家畜の位置情報の所定期間内の経時変化を参照して位置軌跡データを生成する。一例として、データ生成部33は、撮像装置(図示せず)を用いて撮像された家畜の動画像に対して、家畜の体の特徴点を検出することができる物体検出アルゴリズム及び骨格検出アルゴリズムのうち少なくとも1つを適用することによって、二次元平面上に家畜の位置軌跡が投影された画像データ、すなわち位置軌跡データを生成してもよい。物体検出アルゴリズムとしては例えば、Yolo(You
Only Look Once)、Faster R-CNN(Convolutional Neural Network)、SSD(Single Shot Multibox Detector)、及びDETR(DEtection TRansformer)等が挙げられる。骨格検出アルゴリズムとしては例えば、DeepLabCut、OpenPose、DeepPose、及びDeeperCUT等が挙げられる。
<位置軌跡データ>
位置軌跡データは、所定期間継続して取得された家畜の位置情報を含む家畜の位置軌跡を表すデータである。位置軌跡データは、家畜の個体毎に生成される。本明細書中で使用される場合、用語「家畜の位置軌跡」は、所定期間内に家畜の体の特徴点が通過した経路を意味する。家畜の体の特徴点としては、例えば、骨、関節、部位、及び部位の先端等の家畜の体の一部;家畜の体の重心;家畜の体に取り付けられた標識;これらの組み合わせ;等が挙げられる。家畜の体に取り付けられた標識としては、例えば、測位システムにおいて使用可能な発信装置、及び加速度センサ等が挙げられる。家畜の体の特徴点は、1つであってもよいし、複数の特徴点の組み合わせであってもよい。ユーザは、所望する情報に応じて、これらの特徴点を適宜に選択することができる。また、位置情報が取得される所定期間は特に限定されないが、3時間、6時間、10時間、12時間、24時間、36時間、48時間等であり得る。
位置軌跡データは、当業者が、当該位置軌跡データを従来公知の方法を用いて参照することによって、家畜の位置軌跡を一意的に復元することができるデータであればよく、特に制限はない。位置軌跡データとしては、例えば:家畜の位置軌跡を表す画像データ;特徴点の位置と時間との対応関係を表す数値データ;特徴点の移動方向及び移動量を説明するテキストデータ;これらの組み合わせ;等が挙げられる。これらのデータの中でも、家畜の位置軌跡を表す画像データは、データの取得、加工、及び管理が容易であることから、好ましい。
ここで、データ生成部33が生成する位置軌跡データの例について、図2を参照して説明する。図2は、本発明の一態様に係る栄養状態推定システムにおいて生成される位置軌跡データの一例を説明する図である。図2において、RD1は、家畜であるウシが牧草地にて放し飼いされている様子と、当該ウシの体の特徴点が所定の期間の間に通過した経路を示す黒線とを重ねて示す模式図である。図2に示すように、データ生成部33は、ウシの体の特徴点が所定の期間の間に通過した経路を表す画像データである位置軌跡データTD1を生成する。
家畜の位置軌跡を表す画像データは、従来公知の画像処理技術を利用して生成する事ができる。家畜の位置軌跡を二次元平面上に投影した二次元画像データであってもよいし、家畜の位置軌跡を三次元空間上に転写した三次元画像データであってもよい。また、画像データは、モノクロ画像データであってもよいし、カラー画像データであってもよい。位置軌跡データは、本発明の効果が損なわれない範囲において、変換及び圧縮等の補正に供されたデータであってもよい。
(学習済モデル生成装置40)
学習済モデル生成装置40は、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データを入力として、当該家畜の栄養状態を推定する学習済モデルを生成する。学習済モデル生成装置40は、制御部41を備えている。学習済モデル生成装置40は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置の形態にて実装され得る。
制御部41は、学習済モデル生成装置40の各部を統括して制御するものであり、一例として、プロセッサ及びメモリにより実現される。この例において、プロセッサはストレージ(不図示)にアクセスし、ストレージに格納されているプログラム(不図示)をメモリにロードし、当該プログラムに含まれる一連の命令を実行する。これにより、制御部41の各部が構成される。当該各部として、制御部41は、取得部42及びモデル生成部43を備えている。
取得部42は、教師データを取得する。取得部42は、データ生成装置30が生成した位置軌跡データを取得し、当該位置軌跡データに対応付けられた家畜の栄養状態を表す栄養状態データと関連付けて教師データを生成する。取得部42は、生成した教師データをモデル生成部43へと送信する。
<栄養状態データ>
栄養状態データは、家畜の栄養状態を表すデータである。本明細書中で使用される場合、用語「家畜の栄養状態」は、家畜が摂取した栄養素の種類及び量のうち少なくとも1つに関する情報を意味する。栄養素の種類としては、例えば:タンパク質、炭水化物、脂質、繊維、ビタミン、及びミネラル等の物質;これらの物質から算出可能なパラメータ;等が挙げられる。パラメータとしては例えば、カロリー、及び可消化養分総量(TDN:Total Digestible Nutrients)等などが挙げられる。
栄養状態データは、家畜の栄養状態の充足率を表すデータであってもよい。家畜の栄養状態の充足率は、一例として、下記式(1)によって算出されるTDN充足率であり得る:
TDN充足率=TDN供給量/TDN必要量・・・(1)
式(1)中、TDN供給量は、家畜が摂取した飼料の量と、単位量の当該飼料中に含まれるTDNとの積を表す。TDN必要量は、一例として、家畜の体重及び出産回数に応じて設定される当該家畜が通常の生産活動を行うために必要なTDNを表す。
栄養状態データとしては、例えば、家畜の栄養状態を表す数値データ(充足率、栄養素量等)、栄養状態のクラスデータ(high、low等)等が挙げられる。栄養状態データは、家畜の個体毎に生成され得る。
<教師データ>
ここで、取得部42が生成する教師データについて、図3を参照して説明する。図3は、本発明の一態様に係る学習済モデル生成装置において用いる教師データの一例を説明する図である。図3において、教師データLD1は、番号データ、位置軌跡データ、及び栄養状態データを含む教師データである。番号データは、位置軌跡データと栄養状態データとを対応づけるラベルデータである。番号データの番号は、典型的には家畜の一個体に対応する。図3において、位置軌跡データは、家畜の位置軌跡を表す画像データである。当該画像データは、黒色の線と白色の余白から構成される。黒色の線は、二次元平面上に投影された家畜の位置軌跡を表す。白色の余白は、二次元平面上に投影された、家畜の体の特徴点が通過しなかった領域を表す。図3において、栄養状態データは、TDN充足率に応じて決定されるクラスデータである。一例として、TDN充足率が100%以上である家畜の栄養状態は「high」クラスに、TDN充足率が100%未満である家畜の栄養状態は「low」クラスに分類する。
本実施形態において用いられる学習済モデルは、図3において例示される教師データLD1を用いて構築された学習済モデルに限定されない。教師データは、例えば:体重、性別、年齢、及び出産回数等の家畜に関するデータ;放牧地面積、牧草の種類、天候、及び飼育形態等の飼育環境に関するデータ;等を含んでもよい。
モデル生成部43は、取得部42が取得した教師データを用いて、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データを入力として、当該家畜の栄養状態を出力する学習済モデルを生成する。学習済モデルは、位置軌跡データと栄養状態データとの相関関係を機械学習させた学習済モデルである。モデル生成部43は、例えば、制御部41が備えるメモリ上に実装され得る。モデル生成部43が実行する処理は、制御部41が備えるプロセッサによって、制御される。モデル生成部43は、生成した学習済モデルを栄養状態推定装置20へと送信する。
学習済モデルは、従来公知の機械学習手法によって構築することができる。機械学習手法としては例えば:畳み込みニューラルネットワーク、及び再起型ニューラルネットワーク等のニューラルネットワーク;決定木、及びランダムフォレスト等の木;サポートベクトルマシン等の回帰;確率的勾配降下法;等が挙げられる。学習済モデルは、既存の学習済モデルを適用した転移学習手法により構築してもよい。一例として、学習済モデルは、家畜の栄養状態が「high」クラスのデータを学習して構築した学習済モデルを、家畜の栄養状態が「low」クラスのデータの学習に適用して構築する。すなわち、学習済モデルは、サンプル数の多いクラスのデータを用いて構築したモデルを、サンプル数の少ないクラスの学習に適用して転移学習手法により構築してもよい。
(栄養状態推定処理の流れ)
栄養状態推定システム100の栄養状態推定装置20が実行する栄養状態推定処理の流れ(栄養状態推定方法)について、図4を参照して説明する。図4は、本発明の一態様に係る栄養状態推定システム100における栄養状態推定処理の流れを示すフロー図である。
まず、ステップS11において、取得部23は、データ生成装置30が生成した位置軌跡データを取得する。取得部23は、取得した位置軌跡データを推定部24へと送信する。次に、推定部24は、学習済モデル生成装置40が生成した学習済モデルを取得する。そして、推定部24は、位置軌跡データを学習済モデルに入力し、栄養状態データを取得する(ステップS12、推定ステップ)。
ここで、学習済モデルに入力する入力データは、本発明の効果が損なわれない範囲において、位置軌跡データ以外の、他のデータを含んでもよい。他のデータとしては、例えば:体重、性別、年齢、及び出産回数等の家畜に関するデータ;放牧地面積、牧草の種類、天候、及び飼育形態等の飼育環境に関するデータ;等が挙げられる。
推定部24は、出力された栄養状態データを推定結果として、ユーザ端末10に出力し(ステップS13)、栄養状態推定処理が終了する。なお、推定部24は、栄養状態データが、充足率のような数値データである場合、当該数値データから、家畜の栄養状態が高い(high)又は低い(low)を判定し、その判定結果をユーザ端末10に出力してもよい。
(学習済モデル生成処理の流れ)
学習済モデル生成装置40が実行する学習済モデル生成処理の流れ(学習済モデル生成方法)について、図5を参照して説明する。図5は、本発明の一態様に係る学習済モデル生成装置における学習処理の流れを示すフロー図である。
まず、ステップS21において、取得部42は、位置軌跡データとこれに対応する栄養状態データとを含む教師データLD1を取得する。取得部42は、取得した教師データLD1をモデル生成部43へと送信する。次に、モデル生成部43は、取得した教師データLD1を用いて、位置軌跡データを入力として、栄養状態データを出力する学習済モデルを生成する(ステップS22、モデル生成ステップ)。
モデル生成部43は、生成した学習済モデルを栄養状態推定装置20へと送信し(ステップS22)、学習済モデル生成処理が終了する。
以上のように、本発明の一態様に係る栄養状態推定システムによれば、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データを入力として、当該家畜の栄養状態を推定する学習済モデルを用いて、家畜の栄養状態を推定することができる。本発明の一態様に係る栄養状態推定システムによれば、家畜の採食行動及び採食量、家畜の飼育環境等を考慮しなくても、家畜の移動軌跡を取得するのみで、精度よく家畜の栄養状態を推定することができる。本発明の一態様に係る栄養状態推定システムによれば、家畜の栄養状態の推定に、ユーザの知識や経験は必要ないため、知識や経験の少ない新規就農者による飼養管理にも好適に利用され得る。
また、ある農場や家畜群に対して生成した学習済モデルを、他の農場や家畜群の栄養状態の推定に使用することが可能であり、一般化した学習済モデルを提供することもできる。さらに、栄養状態推定システムが利用する位置軌跡データとして、所定期間内の家畜の位置軌跡を一画像として表した画像データを用いることができるので、データの取得、加工及び管理が容易である。
〔給餌量決定システム〕
本発明の一態様に係る給餌量決定システムは、上述した本発明の一態様に係る栄養状態推定システム100によって推定された家畜の栄養状態を参照して、家畜への給餌量を決定する給餌量決定部を備えている。
図6は、本発明の一態様に係る給餌量決定システム200の要部構成を示すブロック図である。図6に示すように、給餌量決定システム200は、図1の栄養状態推定システム100と共に、給餌量決定装置50を備えている。ユーザ端末10、栄養状態推定装置20、データ生成装置30、及び学習済モデル生成装置40と、給餌量決定装置50とは、通信手段を介して互いに通信可能に接続されて実装され得るか、又は一体的に実装され得る。
(給餌量決定装置50)
給餌量決定装置50は、推定された家畜の栄養状態を参照して、家畜への給餌量を決定する。給餌量決定装置50は、制御部51を備えている。給餌量決定装置50は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置の形態にて、実装され得る。
制御部51は、給餌量決定装置50の各部を統括して制御するものであり、一例として、プロセッサ及びメモリにより実現される。この例において、プロセッサはストレージ(不図示)にアクセスし、ストレージに格納されているプログラム(不図示)をメモリにロードし、当該プログラムに含まれる一連の命令を実行する。これにより、制御部51の各部が構成される。当該各部として、制御部51は、取得部52及び給餌量決定部53を備えている。
取得部52は、栄養状態推定装置20により推定された家畜の栄養状態のデータを取得する。取得部52は、例えば、無線又は有線の通信インターフェースの形態にて、実装され得る。取得部52が実行する処理は、制御部51が備えるプロセッサによって、制御される。取得部52は、取得した栄養状態のデータを給餌量決定部53へと送信する。
給餌量決定部53は、推定された家畜の栄養状態を参照して、家畜への給餌量を決定する。給餌量決定部53は、例えば、制御部51が備えるメモリ上に実装され得る。給餌量決定部53が実行する処理は、制御部51が備えるプロセッサによって、制御される。
給餌量決定部53が、推定された家畜の栄養状態のデータを参照して、家畜への給餌量を決定する方法は、従来公知の方法であってよく、ユーザが適宜に選択可能である。当該方法として、例えば、推定された栄養状態と所定の基準とを用いた負のフィードバックを適用する方法等が挙げられる。
給餌量決定部53は、決定した給餌量のデータを、給餌量決定装置50が備える記憶部(図示せず)及びユーザ端末10のうち少なくとも1つへと送信する。
以上のように、本発明の一態様に係る給餌量決定システムは、推定された家畜の栄養状態を参照して、家畜への給餌量を決定する。これによって、本発明の一態様に係る給餌量決定システムは、家畜の栄養状態に応じて、当該家畜の給餌量の決定を含む飼育管理を適切に行うことができる。その結果、家畜に由来する製品の品質向上、及び給餌コストの低減が見込まれる。
本発明の一態様に係る給餌量決定方法は、本発明の一態様に係る栄養状態推定方法によって推定された前記家畜の栄養状態を参照して、前記家畜への給餌量を決定する給餌量決定ステップを含む。すなわち、本発明の一態様に係る給餌量決定方法を実行するシステムの一例は、給餌量決定システム200である。したがって、本発明の一態様に係る給餌量決定方法の詳細については、上述した本発明の一態様に係る給餌量決定システムの説明に準じる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
栄養状態推定装置20、データ生成装置30、学習済モデル生成装置40、及び給餌量決定装置50の制御ブロック(特に制御部21、制御部31、制御部41、及び制御部51)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、栄養状態推定装置20、データ生成装置30、学習済モデル生成装置40、及び給餌量決定装置50は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔変形例〕
栄養状態推定装置システムを、栄養状態推定装置と学習済モデル生成装置とを一体として含む栄養状態推定装置として実現してもよい。さらに、栄養状態推定装置システムを、栄養状態推定装置、データ生成装置、及び学習済モデル生成装置を一体として含む栄養状態推定装置として実現してもよい。
本発明は、上述した態様に限定されない。例えば、本発明の一態様は、上述した栄養状態推定システムにおいて、教師データとして、家畜の栄養状態を表す栄養状態データを用いる代わりに、家畜の健康状態を表す健康状態データを用いることで、家畜の健康状態を推定する、健康状態推定システムであってもよい。さらに、例えば、本発明の一態様は、上述した栄養状態推定システムにおいて、教師データとして、家畜の栄養状態を表す栄養状態データを用いる代わりに、家畜の発情状態を表す発情状態データを用いることで、家畜の発情状態を推定する、発情状態推定システムであってもよい。これらの態様は、家畜の状態と、当該家畜の位置軌跡との間に相関関係が存在することに起因する。すなわち、本発明の一態様に係る状態推定システムは、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データと、当該家畜の状態を表す状態データとを教師データとして機械学習を行うことによって生成された学習済モデルを用いて、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データを入力として、当該家畜の状態を推定する推定部を備えている。状態推定システムが推定する家畜の状態は、家畜の栄養状態、又は家畜の健康状態であることが好ましい。
本発明の一態様に係る状態推定システムが健康状態推定システムである場合、当該健康状態推定システムは、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データと、当該家畜の健康状態を表す健康状態データとを教師データとして機械学習を行うことによって生成された学習済モデルを用いて、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データを入力として、当該家畜の栄養状態を推定する推定部を備えている。健康状態データとしては、例えば、家畜の治療履歴を表すデータ、家畜の血液成分を表すデータ、及び家畜から得られる生乳に含まれる一般成分を表すデータ等が挙げられる。治療履歴としては、乳房炎、乳熱、食欲不振、ケトーシス、及び蹄病等の疾患の治療履歴が挙げられる。
本発明の一態様に係る状態推定システムが発情状態推定システムである場合、当該発情状態推定システムは、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データと、当該家畜の発情状態を表す発情状態データとを教師データとして機械学習を行うことによって生成された学習済モデルを用いて、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データを入力として、当該家畜の発情状態を推定する推定部を備えている。発情状態データとしては、例えば、家畜の血中および乳中の性ホルモン濃度、ならびに、歩数計および加速度計などの各種センサによって収集される家畜の活動量およびスタンディング行動等が挙げられる。
本発明は、上述した各実施形態に限定されず、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態も、本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の一実施例について以下に説明する。
〔実施例1〕
本実施例において、ウシの位置軌跡データと、当該ウシの栄養状態データとの相関関係を機械学習させた学習済モデルを生成した。当該学習済モデルに対して位置軌跡データを入力することで出力される出力データを用いて、推定を行い、推定データの精度を評価した。
〔教師データの生成〕
4頭のウシ(乳牛)を第1群、4頭のウシ(乳牛)を第2群として、ランダムに割り当てた。第1群のウシそれぞれに対して、TDN充足率が110%となる量の飼料を与えた。第2群のウシそれぞれに対して、TDN充足率が80%~90%となる量の飼料を与えた。飼料を与えた後、各群のウシそれぞれにGNSSの発信装置を取り付け、牧草地(寸法:90m×250m)にて1日、放牧した。各ウシに取り付けられた発信装置からのデータを参照して、各ウシの位置軌跡データをモノクロの画像データの形式で生成した。
栄養状態データとして、第1群のウシの位置軌跡データは「high」、第2群のウシの位置軌跡データは「low」としてラベル付けを行った。これによって、教師データを生成した。なお、TDN充足率は、下記式(1)によって算出した:
TDN充足率=TDN供給量/TDN必要量・・・(1)
式(1)中、TDN供給量は、家畜が摂取した飼料の量と、単位量の当該飼料中に含まれるTDNとの積を表す。TDN必要量は、家畜の体重及び出産回数に応じて設定される当該家畜が通常の代謝を行うために必要なTDNを表す。
〔学習済モデルの生成〕
機械学習においては、オープンソフトウェアライブラリである「TensorFlow」(「TensorFlow」はGoogle社の登録商標)を用いた。転移学習の1つである「retrain.py」を用いて、本実施例の学習済モデル「label_image.py」を生成した。
〔入力データの生成、推定データの取得〕
教師データに含まれる位置軌跡データをランダムに選択することによって、入力データを生成した。学習済モデル「label_image.py」に対して、入力データを入力し、「high」又は「low」ラベルそれぞれに分類される尤度の数値データを出力データとして得た。「high」及び「low」ラベルのうち、尤度が高い方のラベルを推定データとして取得した。入力データの生成から、推定データの取得までの操作をそれぞれ独立して5回行った。
〔データセットの生成〕
〔教師データの生成〕から〔入力データの生成、推定データの取得〕までの操作をそれぞれ独立して2回行い、2つのデータセット(2019年、及び2020年)を生成した。また、各データセットの教師データを統合したデータを教師データとして、〔教師データの生成〕から〔入力データの生成、推定データの取得〕までの操作を行い、1つのデータセット(2019年+2020年)を生成した。
〔評価〕
推定データのラベルと、入力データの位置軌跡データに対応する栄養状態データのラベルとが同じである確率を正解率(学習)として定義した。また、入力データとして、教師データに含まれる位置軌跡データとは異なるデータ(検証データ)を用いた場合の正解率を正解率(検証)として定義した。各データセットについて、正解率(学習)、及び正解率(検証)の評価結果を表1に示す。正解率(学習)及び正解率(検証)それぞれは、高い値であるほど、栄養状態推定システムによる推定の精度が高いことを示す。
表1に示す結果から、機械学習によって構築された学習済モデルに対して、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データを含む入力データを入力して得られる、家畜の栄養状態に関する出力データを用いて、家畜の栄養状態を推定する推定部を備える、栄養状態推定システムは、家畜の栄養状態を容易に推定することができることが分かった。
〔実施例2〕
本実施例において、ウシの位置軌跡データと、当該ウシの健康状態データとの相関関係を機械学習させた学習済モデルを生成した。当該学習済モデルに対して位置軌跡データを入力することで出力される出力データを用いて、推定を行い、推定データの精度を評価した。
〔教師データの生成〕
放牧飼育されているウシ(乳牛)5頭それぞれの1か月間の乳房炎、食欲不振及びケトーシスの治療履歴を参照して、治療履歴が少ない健常な時期のウシ5頭を第1群、及び、治療履歴が多い発病している時期のウシ5頭を第2群に、時期ごとに分類した。各ウシに取り付けられた発信装置からのデータを参照して、各ウシの位置軌跡データをモノクロの画像データの形式で生成した。健康状態データとして、第1群のウシの位置軌跡データは「good」、第2群のウシの位置軌跡データは「bad」としてラベル付けを行った。これによって、教師データを生成した。
〔学習済モデルの生成、入力データの生成、推定データの取得、データセットの生成〕
学習済モデルの生成、入力データの生成及び推定データの取得は、実施例1と同様に行った。データセットの生成は、1回のみ行った。
〔評価〕
データセットについて、正解率(学習)、及び正解率(検証)の評価結果を表2に示す。正解率(学習)及び正解率(検証)それぞれは、高い値であるほど、健康状態推定システムによる推定の精度が高いことを示す。
表2に示す結果から、機械学習によって構築された学習済モデルに対して、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データを含む入力データを入力して得られる、家畜の健康状態に関する出力データを用いて、家畜の健康状態を推定する推定部を備える、健康状態推定システムは、家畜の健康状態を容易に推定することができることが分かった。
本発明は、畜産分野に利用することができる。
20 栄養状態推定装置
24 推定部
30 データ生成装置
33 データ生成部
40 学習済モデル生成装置
43 モデル生成部
50 給餌量決定装置
53 給餌量決定部
100 栄養状態推定システム
200 給餌量決定システム

Claims (8)

  1. 家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データと、当該家畜の状態を表す状態データとを教師データとして機械学習を行うことによって生成された学習済モデルを用いて、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データを入力として、当該家畜の状態を推定する推定部を備え、
    前記家畜の状態は、家畜の栄養状態、又は家畜の健康状態であり、
    前記位置軌跡データは、家畜の位置軌跡を表す画像データを含む、
    状態推定システム。
  2. 前記位置軌跡データと前記状態データとを教師データとして機械学習を行うことにより、前記学習済モデルを生成するモデル生成部をさらに備えた、請求項に記載の状態推定システム。
  3. 所定期間継続して取得された家畜の位置情報を参照して、前記位置軌跡データを生成するデータ生成部を備えた、請求項1又は2に記載の状態推定システム。
  4. 家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データと、当該家畜の状態を表す状態データとを教師データとして機械学習を行うことによって生成された学習済モデルを用いて、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データを入力として、当該家畜の状態を推定する推定ステップを含み、
    前記家畜の状態は、家畜の栄養状態、又は家畜の健康状態であり、
    前記位置軌跡データは、家畜の位置軌跡を表す画像データを含む、
    状態推定方法。
  5. 請求項1~の何れか一項に記載の状態推定システムによって推定された前記家畜の状態を参照して、前記家畜への給餌量を決定する給餌量決定部を備えた、給餌量決定システム。
  6. 請求項に記載の状態推定方法によって推定された前記家畜の状態を参照して、前記家畜への給餌量を決定する給餌量決定ステップを含む、給餌量決定方法。
  7. 家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データと、当該家畜の状態を表す状態データとを教師データとして機械学習を行うことによって、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データを入力として、当該家畜の状態を推定する学習済モデルを生成するモデル生成部を備え、
    前記家畜の状態は、家畜の栄養状態、又は家畜の健康状態であり、
    前記位置軌跡データは、家畜の位置軌跡を表す画像データを含む、
    学習済モデル生成装置。
  8. 家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データと、当該家畜の状態を表す状態データとを教師データとして機械学習を行うことによって、家畜の位置軌跡を表す位置軌跡データを入力として、当該家畜の状態を推定する学習済モデルを生成するモデル生成ステップを含み、
    前記家畜の状態は、家畜の栄養状態、又は家畜の健康状態であり、
    前記位置軌跡データは、家畜の位置軌跡を表す画像データを含む、
    学習済モデル生成方法。
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