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JP7678406B2 - 運転支援装置 - Google Patents
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JP7678406B2 - 運転支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、先行車両と自車両との車間距離が目標値に一致するように自車両の駆動装置及び制動装置を制御する運転支援装置に関する。
従来、車両のアクセルペダル及びブレーキペダルの操作を支援するクルーズ制御を実行する運転支援装置(以下、「従来装置」と称呼する。)が提案されている(下記特許文献1を参照。)。具体的には、従来装置は、先行車両と自車両との車間距離が目標値に一致するように自車両の駆動装置及び制動装置を制御する。例えば、先行車両が減速と加速とを繰り返した(加速度を変化させた)場合、従来装置は、先行車両の速度変動に追従して、自車両の速度を変動させる。
特開2015-123831号公報
ここで、従来装置がクルーズ制御を実行中に、自車両の進行方向における直近の信号機の灯火色が「赤」である場合、当該車両の乗員は、従来装置により自車両が減速されて信号機の手前にて停止することを期待する。しかし、この場面において、先行車両の速度が、上記の例のように変動した場合、従来装置が、先行車両に追従して自車両の速度を変動させる。このように、自車両の挙動が乗員の期待した挙動とは異なる。そのため、自車両の乗員に不快感を生じさせる虞がある。また、上記の場合、自車両の加速度が比較的大きく変動する。このような加速度の大きな変動も、自車両の乗員に不快感を生じさせる要因の1つである。
本発明の目的の一つは、車両の乗員の不快感を低減できる運転支援装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の運転支援装置(1)は、
自車両(V)の駆動輪に駆動力を付与する駆動装置(20)と、
前記駆動輪に制動力を付与する制動装置(30)と、
自車両の周囲の物標に関する情報である周辺情報を出力する周囲センサ(50)
と、
前記周辺情報に基づいて、自車両の直前を走行する先行車両(VF)と自車両との車間距離の目標値(Ld)を決定し、前記周辺情報に基づいて取得した車間距離の実測値が前記目標値に一致するように前記駆動装置及び前記制動装置を制御する追従制御を実行する運転支援制御装置(10)と、
を備え、
前記追従制御は、先行車両が減速して前記車間距離が前記目標値より縮小した場合に、自車両の加速度が「0」より小さな所定値に一致するように前記駆動装置及び前記制動装置を制御して自車両を減速させて、前記縮小した車間距離を前記目標値に近づける減速制御を含み、
前記運転支援制御装置は、
前記周辺情報に基づいて、先行車両の速度を演算し、
前記減速制御を実行中に自車両に対する先行車両の速度である相対速度(rv)が「0」より小さい状態(第1状態)から「0」より大きい状態(第2状態)に遷移した場合であって、且つ前記周辺情報に基づいて、自車両及び先行車両の進行方向における直近の信号機の灯火色が「赤」であることを検出した場合、
前記追従制御を中断するとともに、
前記車間距離が前記目標値より拡大することを許容した例外制御であって、
自車両の加速度が前記所定値に保持されるように前記駆動装置及び前記制動装置を制御する第1例外制御、及び、
自車両の加速度が、前記所定値から徐々に増大するように前記駆動装置及び前記制動装置を制御する第2例外制御、
含む例外制御を実行可能であり、
前記第1例外制御を開始してから所定の第1時間が経過したとき、前記第1例外制御を終了するとともに前記第2例外制御を開始し、前記第2例外制御を開始してから所定の第2時間が経過したとき、前記第2例外制御を終了し、当該第2例外制御を終了した時点から、自車両が前記信号機を通過するまで、前記第1例外制御及び前記第2例外制御を実行不能である、
ように構成されている。
上記のように構成された本発明に係る運転支援装置は、信号機の灯火色が「赤」である場合に、その信号機の手前にて先行車両が減速走行と定速走行とを繰り返した場合、先行車両の定速走行時に車間距離が目標値より増大することを許容する。すなわち、運転支援装置は、自車両の速度を先行車両に完全に追従させるのではなく、自車両を緩やかに減速させ続ける。このように、自車両の挙動が、運転者の期待した挙動(信号機の灯火色が「赤」である場合に期待される挙動)に略一致している。また、この場合の先行車両の加速度の変化に比べて、自車両の加速度の変化が緩やかである。よって、本発明によれば、従来装置(自車両の速度を先行車両の速度に常に追従させる装置)に比べて、自車両の乗員の不快感を低減できる。
これによれば、第1状態から第2状態へ遷移したとき、第1例外制御を実行することなく即座に第2例外制御を実行する場合に比べて、自車両の加速度の変化が緩やかである。よって、自車両の乗員の不快感を低減できる。
本発明の一実施形態に係る運転支援装置のブロック図である。 運転支援装置が信号機の灯火色を認識可能な領域を表す平面図である。 先行車両及び自車両の加速度及び速度、並びに車間距離の変化の一例を示すグラフである。 追従制御のフローチャートである。
(構成の概略)
図1に示したように、本発明の一実施形態に係る運転支援装置1は、車両Vに搭載される。運転支援装置1は、詳しくは後述するように、車両Vに搭載されたセンサから取得した情報に基づいて、車両Vが定速で走行、又は車両Vの直前を走行する車両VF(図2を参照。)に追従して走行するように、車両Vのエンジン、ブレーキなどを制御する。以下、この制御を「クルーズ制御」と称呼する。また、車両Vを「自車両」と称呼し、車両VFを「先行車両」と称呼する。
(具体的構成)
図1に示したように、運転支援装置1は、運転支援ECU10、駆動装置20、制動装置30、シフト切替装置40、周囲センサ50及び操作スイッチ60を備えている。
運転支援ECU10は、CPU10a、RAM10b、ROM10cなどを含むマイクロコンピュータを備える。なお、本明細書において、「ECU」は電子制御装置(Electronic Control Unit)を意味し、CPU、RAM、ROMなどを含むマイクロコンピュータを含む。CPUはROMに格納されたインストラクションを実行することにより各種機能を実現する。
運転支援ECU10は、CAN(Controller Area Network)を介して、他のECU(後述するエンジンECU21、ブレーキECU31及びSBW・ECU41と相互に情報を送信可能及び受信可能に接続されている。
駆動装置20は、駆動力を発生させ、当該駆動力を車輪(左前輪、右前輪、左後輪及び右後輪)のうちの駆動輪に付与する。駆動装置20は、エンジンECU21、エンジンアクチュエータ22、内燃機関23、変速機24、駆動力を車輪に伝達する図示しない駆動力伝達機構などを含む。エンジンECU21は、エンジンアクチュエータ22に接続されている。エンジンアクチュエータ22は、内燃機関23のスロットル弁の開度を変更するスロットル弁アクチュエータを含む。エンジンECU21は、エンジンアクチュエータ22を駆動することによって、内燃機関23が発生するトルクを変更することができる。内燃機関23が発生するトルクは、変速機24及び駆動力伝達機構(例えば、ドライブシャフト)を介して駆動輪に伝達されるようになっている。上記のように、エンジンECU21は、エンジンアクチュエータ22を制御することによって、車両Vの駆動力を制御する。
なお、運転支援装置1が適用される車両Vが、ハイブリッド車両(PHEV、HEV)或いは電気車両(BEV)である場合、エンジンECU21は、車両駆動源としての「内燃機関及び電動機」の何れか一方又は両方によって発生する車両の駆動力を制御することができる。
制動装置30は、車輪に対して制動力を付与する。制動装置30は、ブレーキECU31、油圧回路32及びブレーキキャリパ33を含む。油圧回路32は、図示しないリザーバ、オイルポンプ、種々の弁装置、油圧センサなどを含む。ブレーキキャリパ33は、シリンダ及びピストンを備えた油圧式アクチュエータである。シリンダにオイルが供給されるとピストンがシリンダから押し出される。ピストンの先端に、ブレーキパッドが設けられており、このブレーキパッドがブレーキディスクへ押し当てられる。油圧回路32は、ブレーキECU31からの指令に応じてブレーキキャリパ33のシリンダ内の油圧を調整する。これにより、ブレーキキャリパ33による車輪(ブレーキディスク)の制動力が制御される。
シフト切替装置40は、変速機24のシフトポジションを切り替える。シフト切替装置40は、SBW(Shift-by-Wire)・ECU41、SBWアクチュエータ42、シフト切替機構43などを含む。SBW・ECU41は、SBWアクチュエータ42に接続されている。SBWアクチュエータ42は、SBW・ECU41からのシフト切り替え指令に応じてシフト切替機構43を制御して、変速機24のシフトポジションを切り替える。
周囲センサ50は、車両Vの周囲に存在する立体物についての情報及び車両Vの周囲の路面の区画線についての情報を含む車両周辺情報を取得するようになっている。立体物は、例えば、自動車(他車両)、歩行者及び自転車などの移動物、並びに、路面の白線、ガードレール、信号機Sなどの固定物である。
周囲センサ50は、レーダセンサ51、超音波センサ52、カメラ53、車速センサ54及びナビゲーションシステム55を含む。
レーダセンサ51は、レーダ送受信部と信号処理部(図示略)とを備えている。レーダ送受信部が、ミリ波帯の電波(以下、「ミリ波」と称呼する。)を車両の周辺領域に放射し、放射範囲内に存在する立体物によって反射されたミリ波(即ち、反射波)を受信する。信号処理部は、送信したミリ波と受信した反射波との位相差、反射波の減衰レベル及びミリ波を送信してから反射波を受信するまでの時間等に基づいて、車両Vと立体物との距離、車両Vと立体物との相対速度、車両Vに対する立体物の相対位置(方向)等を表す情報を取得して運転支援ECU10に出力する。
超音波センサ52は、超音波をパルス状に車両の周囲の所定の範囲に送信し、立体物によって反射された反射波を受信する。超音波センサは、超音波の送信から反射波の受信までの時間に基づいて、「送信した超音波が反射された立体物上の点である反射点」及び「超音波センサと立体物との距離」等を検出することができる。
カメラ53は、撮像装置531及び画像解析装置532を含む。撮像装置531は、例えば、CCD(charge coupled device)或いはCIS(CMOS image sensor)の撮像素子を内蔵するデジタルカメラである。撮像装置531は、フロントウインドシールドガラスの上部に配設されている。撮像装置531は、所定のフレームレートで車両の前景を撮影して得られた画像データを、画像解析装置532に出力する。画像解析装置532は、取得した画像データを解析して、その画像から車両Vの前方に位置する物標に関する情報を取得する。画像解析装置532は、例えば、車両Vの進行方向における前方に位置する信号機Sの灯火色を取得(認識)する。なお、画像データにおける赤い円形を呈するピクセルの集合体を、信号機Sの灯火部から発せられた光であるか否かを、画像解析装置532が精度良く判定するためには、車両Vが信号機Sに、ある程度接近する必要がある。車両Vが信号機Sに接近して行き、その距離が、例えば「120m」になると、画像解析装置532は、当該信号機Sの灯火色を精度良く判定できるようになる。以下の説明において、画像解析装置532が、信号機Sの灯火色を精度良く判定できる距離(車両Vと信号機Sとの距離)の最大値を、「認識可能距離Lr」と称呼する(図2を参照。)。また、信号機Sから認識可能距離Lrだけ手前に位置する地点を「認識可能地点Pr」と称呼する。なお、認識可能距離Lrは、撮像装置531の仕様に依存する。認識可能距離Lrは、車両Vの開発段階において実験的に求められ、その結果が運転支援ECU10のROM10cに記憶されている。
車速センサ54は、自車両の車輪が所定角度回転する毎に一つのパルス信号(車輪パルス信号)を発生させる車輪速センサを含む。車速センサ54は、車輪速センサから送信されてくる車輪パルス信号の単位時間におけるパルス数を計測し、その計測したパルス数に基づいて各車輪の回転速度(車輪速度)を計算し、各車輪の車輪速度に基づいて自車両の速度(実車速)を計算する。車速センサ54は、当該計算結果を表すデータを運転支援ECU10に送信する。
ナビゲーションシステム55は、複数の人工衛星からGPS信号を受信し、前記受信した複数のGPS信号に基づいて、車両Vの現在地(緯度及び経度)を検出する。また、ナビゲーションシステム55は、地図を表す地図データを記憶している。地図データは、道路を表す道路情報及び信号機の設置位置を表す信号機位置情報を含む。ナビゲーションシステム55は、運転支援ECU10に、前記検出した車両Vの現在地を表す車両位置データを送信する。さらに、ナビゲーションシステム55は、2つの地点の距離(道路に沿った距離)を計算する機能を備える。例えば、ナビゲーションシステム55は、自車両の現在地から、車両Vが現在走行している道路に沿って直進した場合に最初に通過する信号機S(直近の信号機S)までの距離を演算して、当該距離データを運転支援ECU10に送信する。
操作スイッチ60は、運転者がクルーズ制御の開始及び終了を要求する場合に操作する操作子(例えば、押しボタン式スイッチ操作子)である。クルーズ制御が実行されていない期間に運転者が操作スイッチ60を操作した場合(ボタンを押した場合)、操作スイッチ60は「運転者がクルーズ制御の開始を要求していること(クルーズ制御の開始要求)」を表すクルーズ制御開始信号を運転支援ECU10に送信する。一方、クルーズ制御が実行されている期間に運転者が操作スイッチ60を操作した場合、操作スイッチ60は「運転者がクルーズ制御の終了を要求していること(クルーズ制御の終了要求)」を表すクルーズ制御終了信号を運転支援ECU10に送信する。
また、操作スイッチ60は、後述する定速走行制御時の車速の目標値Vdを指定するための操作子を含む。
(作動)
つぎに、運転支援装置1が実行するクルーズ制御について説明する。クルーズ制御は、定速走行制御及び追従制御を含む。定速走行制御は、本発明には直接的には関係がない。そこで、定速走行制御については、その概略を説明するに留め、追従制御について詳しく説明する。
運転支援ECU10は、操作スイッチ60からクルーズ制御開始信号を受信すると、クルーズ制御(ACC)を開始する。運転支援ECU10は、クルーズ制御を開始すると、周囲センサ50から取得した情報に基づいて、追従すべき他車両(先行車両)が存在するか否かを逐次判定する。
<定速走行制御>
追従すべき先行車両が存在しないと判定した場合には、運転支援ECU10は、自車両の速度が、予め設定された目標値Vdに一致するように、駆動装置等を制御する。
<追従制御>
一方、追従すべき先行車両が存在すると判定した場合、運転支援ECU10は、周囲センサ50から取得した車両周辺情報に基づいて、その先行車両と自車両との車間距離Lを検知(実測)する。さらに、運転支援ECU10は、自車両の速度、車間距離Lの変化などに基づいて、先行車両の車速及び加速度を演算する。さらに、運転支援ECU10は、自車両の速度の変化に基づいて、自車両の加速度を演算する。なお、周囲センサ50として、加速度センサを備えてもよい。その場合、運転支援ECU10は、加速度センサから自車両の加速度を取得する。さらに、運転支援ECU10は、自車両の速度、先行車両の速度などに基づいて、車間距離Lの目標値Ldを演算する。
自車両の速度に対する先行車両の速度が「0」より大きい場合、車間距離Lが増大していく。車間距離Lが目標値Ldより拡大した状態では、運転支援ECU10は、自車両の速度が先行車両の速度より大きくなるように自車両の目標加速度を設定する。そして、自車両の加速度が目標加速度に一致するように、駆動装置20,制動装置30及びシフト切替装置40(以下、「駆動装置等」と称呼する。)を制御する(以下、「加速制御」と称呼する。)。これにより、目標値Ldより拡大していた車間距離Lが目標値Ldに戻り始める。そして、車間距離Lが目標値Ldに一致すると、運転支援ECU10は、自車両の目標加速度を「0」に設定する。すなわち、運転支援ECU10は、自車両が先行車両と同一の速度で走行するように、駆動装置等を制御する。
一方、自車両の速度に対する先行車両の速度が「0」より小さい場合、車間距離Lが縮小してくる。車間距離Lが目標値Ldより縮小した状態では、運転支援ECU10は、自車両の速度が先行車両の速度より小さくなるように自車両の目標加速度を設定する。そして、自車両の加速度が目標加速度に一致するように、駆動装置等を制御する(以下、「減速制御」と称呼する。)。これにより、目標値Ldより縮小していた車間距離Lが目標値Ldに戻り始める。そして、車間距離Lが目標値Ldに一致すると、運転支援ECU10は、自車両の加速度を「0」に設定する。なお、目標値Ldは自車両の速度及び先行車両の速度に相関している。これらの速度と目標値Ldとの関係を表すデータベース(テーブル)又は目標値Ldを決定する演算式を規定するパラメータがROM10cに記憶されている。このデータベース又は演算式によれば、比較的小さい速度に対して、比較的小さい目標値Ldが割り当てられ、比較的大きい速度に対して、比較的大きい目標値Ldが割り当てられる。
上記のように、追従制御は、車間距離Lが目標値Ldに一致するように目標加速度を設定する制御(以下、「通常制御」と称呼される場合もある。)である。ただし、運転支援ECU10は、下記の例外制御開始条件が成立すると判定した場合、通常制御(減速制御)を中断して、後述する例外制御(第1例外制御及び第2例外制御)を実行する。例外制御開始条件は、下記の(条件1)乃至(条件3)から構成されている。

(条件1) 減速制御を実行中である(目標加速度が「0」より小さい)。
(条件2) 自車両の速度に対する先行車両の速度(相対速度rv)が、「0」より小さい状態(以下、「第1状態」と称呼する。)から「0」以上である状態(以下、「第2状態」と称呼する。)に遷移した。
(条件3) 自車両及び先行車両の進行方向における直近の信号機Sの灯火色が「赤」である。
上記の例外制御開始条件が成立すると、運転支援ECU10は、通常制御(減速制御)を中断するとともに、第1例外制御を開始する。すなわち、運転支援ECU10は、自車両の加速度が変化しないように駆動装置等を制御する。すなわち、運転支援ECU10は、(条件1)乃至(条件3)が成立した場合、車間距離Lが目標値Ldより拡大することを許容する。運転支援ECU10は、第1例外制御を開始してから所定の時間txが経過すると、第1例外制御を終了するとともに、第2例外制御を開始する。すなわち、運転支援ECU10は、自車両の加速度を一定の変化率で増大させる。そして、運転支援ECU10は、第2例外制御を開始してから所定の時間tyが経過すると、第2例外制御を終了し、通常制御を再開する。
ただし、例外制御を実行している途中で、先行車両が急激に減速して車間距離Lが目標値Ldより縮小した場合には、運転支援ECU10は、例外制御を即座に終了し、通常制御を再開する。
なお、本実施形態では、運転支援ECU10は、自車両が信号機Sの手前の所定の領域R(認識可能地点Prと信号機Sとの間)において、上記の例外制御を一度だけ実行可能である。すなわち、運転支援ECU10が領域R内にて例外制御を一度実行(例外制御を途中で中止した場合も含まれる)した後に、当該領域R内において再び上記の例外制御開始条件が成立したとしても、運転支援ECU10は、例外制御を実行しない。これに代えて、運転支援ECU10は、領域R内において例外制御開始条件が成立するごとに、通常制御を中断して、例外制御を実行してもよい。
例外制御開始条件が成立する状況として、例えば、信号機Sの手前において、路面が水平である場合に、先行車両の制動力が、比較的大きい状態から急激に弱められた状況が想定される。この例において、自車両の速度に対する先行車両の速度が「0」より大きくなり、車間距離Lが拡大していく。この状況において、直近の信号機Sの灯火色が「赤」である場合には、運転支援ECU10は、先行車両に追従して自車両の制動力を急激に弱めるのではなく、自車両の制動力を保持又は緩やかに弱める。すなわち、運転支援ECU10は、車間距離Lの拡大を許容する。
例えば、領域R内において、先行車両の加速度及び速度が図3(A)及び図3(B)に破線で示したように変化した場合、運転支援ECU10は、自車両の加速度を、図3(A)において実線で示したように変化させる。これにより、自車両の速度は図3(B)に実戦で示したように変化する。また、車間距離Lは、図3(C)のように変化する。以下、この際の運転支援ECU10の動作について具体的に説明する。
ここで、運転支援ECU10は、領域R内において、例外制御開始条件が成立するか否かを繰り返し判定する。運転支援ECU10は、その判定結果に応じて、通常制御又は例外制御を実行する。以下の説明において、運転支援ECU10が通常制御又は例外制御を実行するタイミング(目標加速度を更新するタイミング)を「制御タイミングT」と称呼する。
具体的には、運転支援ECU10は、自車両の加速度が「0」より小さいとき、「(条件1)が成立する」と判定する。一方、運転支援ECU10は、自車両の加速度が「0」以上であるとき、「(条件1)が成立しない」と判定する。
また、運転支援ECU10は、各制御タイミングTにおいて、以下に述べるようにして、(条件2)が成立するか否かを判定する。すなわち、前回の制御タイミングTにおける相対速度rvが「0」より小さく、且つ今回の制御タイミングTにおける相対速度rvが「0」以上である場合、運転支援ECU10は、「(条件2)が成立する」と判定する。一方、例えば、前回及び今回の制御タイミングTにおける相対速度rvのいずれもが、「0」より大きい場合又は「0」より小さい場合、運転支援ECU10は、「(条件2)が成立しない」と判定する。また、例えば、前回の制御タイミングTにおける相対速度rvが「0」より大きく、且つ今回の制御タイミングTにおける相対速度rvが「0」以下である場合、運転支援ECU10は、「(条件2)が成立しない」と判定する。
また、運転支援ECU10は、カメラ53から取得した画像データを解析して認識した直近の信号機Sの灯火色が「赤」であるとき、「(条件3)が成立する」と判定する。一方、運転支援ECU10は、認識した信号機Sの灯火色が「黄」又は「緑」であるとき、「(条件3)が成立しない」と判定する。なお、この例の全期間に亘り、「(条件3)が成立する」と仮定する。すなわち、運転支援ECU10は、直近の信号機Sの灯火色が「赤」であると認識している。
なお、運転支援ECU10が目標加速度を更新(設定)してから、自車両の加速度が目標加速度に一致するまでにかかる時間は微小である。よって、運転支援ECU10が制御タイミングTにおいて目標加速度を設定すると、その次の制御タイミングTに至る前に、自車両の加速度が目標加速度に一致する。
<先行車両の挙動>
つぎに、同図3を参照して、同図の例における先行車両の挙動(加速度及び速度の変化)を説明する。時刻t0から時刻t1までの第1期間において、先行車両の制動力が強められている。具体的には、第1期間の初期に、先行車両の加速度が「0」から略一定の変化率で急激に低下するとともに、先行車両の速度が急激に低下している。そして、第1期間の中期から先行車両の制動力が徐々に弱められている。すなわち、第1期間の中期から先行車両の加速度の変化率が小さくなり始め、やがて、その変化率が「0」になる。そして、第1期間の終期では、先行車両の加速度が略一定である。すなわち、第1期間の終期では、それ以前(第1期間の初期及び中期)に比べて、先行車両の速度が少し緩やかに減少する。
時刻t1から時刻t2までの第2期間において、先行車両の制動力が急激に弱められている。すなわち、第2期間において、先行車両の加速度が「0」に向かって急激に上昇している。つまり、当該第2期間の終期では、先行車両の速度がほとんど変化しなくなっている。
時刻t2から時刻t3までの第3期間において、先行車両の加速度が略「0」に保持される。つまり、第3期間において、先行車両は、略一定の速度で走行している。
時刻t3から時刻t4までの第4期間において、第1期間と同様に、先行車両の制動力が強められている。具体的には、第4期間の初期に、先行車両の加速度が「0」から略一定の変化率で低下している。つぎに、第4期間の中期から先行車両の制動力が徐々に弱められている。すなわち、先行車両の加速度の変化率が小さくなり始め、やがて、その変化率が「0」になる。そして、第4期間の終期では、先行車両の加速度が略一定である。先行車両の速度は、第4期間の初期において緩やかに低下し、中期において急激に低下している。そして、第4期間の終期では、比較的緩やかに低下している。なお、第4期間の終期では、先行車両は、信号機Sにかなり接近していて、かなり低速で走行している。
時刻t4から時刻t5までの第5期間において、先行車両の制動力が弱められている。すなわち、第5期間の初期において、先行車両の加速度が「0」に向かって急激に上昇している。そして、第5期間の終期において、先行車両の加速度が「0」になる。このようにして、先行車両の速度が「0」になる。すなわち、先行車両は、信号機Sの少し手前にて停止する。
<運転支援ECU10の動作>
つぎに、同図3を参照して、運転支援ECU10の動作について説明する。上記のように、この例の全期間に亘って(条件3)が成立している。そのため、以下、各制御タイミングTにおいて(条件1)及び(条件2)が成立するか否かについて説明する。
時刻t0において、自車両は、先行車両より少し低速で走行している。時刻t0(制御タイミングT0)において、自車両の加速度は、「0」である。すなわち、制御タイミングT0において、(条件1)が成立しない。また、制御タイミングT0において、相対速度rvは「0」より大きい。そして、制御タイミングT0の1つ前の制御タイミングTにおいても、相対速度rvが「0」より大きい。すなわち、制御タイミングT0において、(条件2)が成立しない。つまり、制御タイミングT0において、例外制御開始条件が成立していない。よって、制御タイミングT0において、運転支援ECU10は、通常制御を実行する。制御タイミングT0では、相対速度rvが比較的小さく、且つ車間距離Lはあまり変化しない傾向にある(車間距離Lの変化率が小さい)。また、車間距離Lは、目標値Ldに略一致している。よって、この制御タイミングT0において、運転支援ECU10は、自車両の目標加速度をほとんど変化させていない。なお、図3において、目標値Ldは記載されていない。
この例において、制御タイミングT0の次の制御タイミングTにおいて、(条件2)が成立していない。よって、運転支援ECU10は、当該制御タイミングTにおいても、通常制御を実行している。その後の時刻ta(制御タイミングTa)以前の時間帯における各制御タイミングTにおいても、運転支援ECU10は、通常制御を実行している。その結果、この時間帯において、自車両の加速度及び速度が緩やかに低下している。一方、この時間帯において、先行車両は減速し始めている。そして、時刻ta(制御タイミング制御タイミングTaにおいて、先行車両の速度と自車両の速度が一致している。
制御タイミングTaにおいて、自車両の加速度は「0」より少し小さい。すなわち、制御タイミングTaにおいて、(条件1)が成立している。一方、制御タイミングTaにおいて、相対速度rvは「0」であるが、制御タイミングTaの1つ前の制御タイミングTでは、相対速度rvは「0」より大きい。すなわち、制御タイミングTaにおいて、(条件2)が成立していない。よって、運転支援ECU10は、制御タイミングTaにおいても、通常制御を実行する。制御タイミングTaでは、車間距離Lは、目標値Ldより少し小さい。そこで、制御タイミングTaにおいて、運転支援ECU10は、目標加速度を少し低下させている。これにより、自車両の速度が低下し始めている。なお、時刻taでは、先行車両の速度は自車両に比べて急激に低下する傾向にある。
制御タイミングTaの次の制御タイミングTにおいても、(条件1)が成立しているが、(条件2)が成立していない。よって、運転支援ECU10は、当該制御タイミングTにおいても、通常制御を実行している。その後の時刻t1(制御タイミングT1)以前の時間帯の各制御タイミングTにおいても、運転支援ECU10は、制御タイミングTaと同様に、通常制御を実行している。その結果、この時間帯において、自車両の加速度及び速度が低下している。
制御タイミングT1において、自車両の加速度は「0」より小さい。すなわち、制御タイミングT1において、(条件1)が成立している。一方、制御タイミングT1において、相対速度rvは「0」より小さく、制御タイミングT1の1つ前の制御タイミングTにおいても、相対速度rvが「0」より小さい。すなわち、制御タイミングT1において、(条件2)が成立していない。よって、運転支援ECU10は、制御タイミングT1において、通常制御を実行している。制御タイミングT1では、車間距離Lは、目標値Ldより小さい。よって、制御タイミングT1において、運転支援ECU10は、目標加速度をさらに低下させている。これにより、自車両の加速度及び速度がさらに低下している。
制御タイミングT1の次の制御タイミングTにおいても、(条件1)が成立しているが、(条件2)が成立していない。よって、運転支援ECU10は、当該制御タイミングTにおいても、通常制御を実行している。その後の時刻t2(制御タイミングT2)以前の時間帯の各制御タイミングTにおいても、運転支援ECU10は、制御タイミングT1と同様に、通常制御を実行している。その結果、この時間帯において、自車両の加速度及び速度が低下している。
「0000」
制御タイミングT2及びその後の各制御タイミングT(時刻tb以前の制御タイミングT)においても、例外制御開始条件が成立していない。よって、運転支援ECU10は、通常制御を実行している。これにより、自車両の加速度及び速度がさらに低下している。一方、上記のように、時刻t2において、先行車両の速度の変化率が略「0」である。そのため、時刻t2の後の時刻tb(制御タイミングTb)において、自車両の速度が先行車両の速度に一致している。
制御タイミングTbにおいて、自車両の加速度は「0」より小さい。すなわち、制御タイミングTbにおいて、(条件1)が成立している。一方、制御タイミングTbにおいて、相対速度rvは「0」であり、制御タイミングTbの1つ前の制御タイミングTにおいて、相対速度rvが「0」より小さい。すなわち、制御タイミングTbにおいて、(条件2)が成立している。また、上記のように、制御タイミングTbにおいて、(条件3)が成立している。よって、運転支援ECU10は、制御タイミングTbにおいて通常制御を中断して、例外制御を開始する。
すなわち、運転支援ECU10は、時刻tbからその後の時刻tcまでの期間A内において第1例外制御を実行する。つまり、運転支援ECU10は、期間Aにおいて、自車両の加速度を一定に保持する。具体的には、期間A内における各制御タイミングTにおいて、運転支援ECU10は、目標加速度を、制御タイミングTbの1つ前の制御タイミングTにおいて設定された目標加速度と同一値に設定する。なお、時刻tbから時刻tcまでの時間txは、予め規定されている。
つぎに、運転支援ECU10は、期間Aの終端である時刻tcからその後の時刻tdまでの期間Bにおいて、第2例外制御を実行する。つまり、運転支援ECU10は、期間Bにおいて、自車両の加速度を一定の変化率αで徐々に増大させる。具体的には、期間B内における各制御タイミングにおいて、運転支援ECU10は、1つ前の制御タイミングTにおける目標加速度に所定値を加算して得られた値を新たな目標加速度として採用する。なお、時刻tcから時刻tdまでの時間tyは、予め規定されている。運転支援ECU10は、第2例外制御を開始してから時間tyが経過すると、例外制御を終了する。なお、この例では、運転支援ECU10は、第3期間の中期に、例外制御を終了している。
なお、変化率αが比較的小さく、さらに、時間tyが比較的短いので、第2例外制御の実行中に自車両の加速度が「0」に至っていない。ただし、例えば、先行車両が定速走行する時間(加速度が「0」である時間)が比較的長い場合には、運転支援ECU10が第2制御を実行中に、自車両の加速度が「0」に至る場合がある。この場合には、運転支援ECU10は、それ以降の制御タイミングTにおいて、自車両の目標加速度を「0」に保持する。
上記のように、運転支援ECU10は、期間A及び期間Bにおいて、自車両を先行車両に追従させるのではなく、自車両を減速させ続ける。すなわち、当該期間において、車間距離Lの拡大が許容されている。
運転支援ECU10は、上記の例外制御を終了すると、その後、同領域R内において例外制御開始条件が再び成立したとしても、例外制御を実行しない。つまり。この場合、運転支援ECU10は、通常制御を実行する。
運転支援ECU10は、上記の例外制御を終了した時刻td(制御タイミングTd)から、通常制御を再開する。制御タイミングTdでは、車間距離Lが目標値Ldに比べて拡大している。よって、運転支援ECU10は、車間距離Lが縮小するように、自車両の目標加速度を設定している。なお、制御タイミングTdでは、先行車両が自車両より低速で走行している。そのため、自車両を急激に減速させる必要はなく、緩やかに減速させれば、車間距離Lが減少する。そのため、運転支援ECU10は、制御タイミングTd及びそれ以降の制御タイミングにおいて、目標加速度を少しずつ低下させている。
時刻tdの後の時刻te(制御タイミングTe)において、自車両が信号機Sにかなり接近している。また、自車両は、かなり低速で走行している。運転支援ECU10は、当該制御タイミングTeから、自車両の目標加速度を「0」へ向かって徐々に増大させている。これにより、自車両の速度が緩やかに低下する。そして、信号機Sの手前にて停止した先行車両の後方にて、自車両が停止する。
なお、同図の例では、例外制御を開始してから終了するまで車間距離Lが拡大する傾向にある。そのため、例外制御を中止しない。これに対し、例外制御を実行中に、先行車両が急激に減速して、車間距離Lが減少し始めると、運転支援ECU10は、例外制御を即座に中止して、通常制御を実行する。
つぎに、図4を参照して、運転支援ECU10のCPU10a(以下、単に「CPU」と称呼する。)の動作(上記の追従制御を実現する追従プログラム)を具体的に説明する。
上記のように、CPUは、周囲センサ50から取得した情報に基づいて、追従すべき他車両(先行車両)が存在するか否かを逐次判定する。CPUは、追従すべき先行車両が存在すると判定すると、ステップ100から追従処理を開始し、ステップ101に進む。
CPUは、ステップ101に進むと、ナビゲーションシステム55から取得した情報に基づいて、自車両が領域R内に進入したか否かを判定する。すなわち、CPUは、ナビゲーションシステム55から自車両の位置を表す情報を逐次取得し、前回取得した位置が領域Rの外側であり、且つ今回取得した領域Rの内側(境界を含む)である場合に、自車両が領域R内に進入したと判定する。CPUは、「自車両が領域R内に進入した」と判定した場合(101:Yes)、ステップ102に進む。一方、CPUは、「自車両が領域Rに進入していない」と判定した場合(つまり、自車両が領域R外を走行している場合(101;No))、ステップ110に進む。
CPUは、ステップ102に進むと、例外制御フラグFの値を「1」に初期化する。ここで、例外制御フラグFは、領域R内における例外制御の実行可否を表すフラグである。すなわち、例外制御フラグFの値が「1」である状態において、例外制御の実行が許容されている。一方、例外制御フラグFの値が「0」である状態において、例外制御の実行が禁止されている。上記のように、ステップ102では、CPUは、例外制御フラグFの値を「1」に設定している。すなわち、CPUは、例外制御を実行可能な状態になる。
つぎに、CPUは、ステップ103にて、例外制御開始条件が成立するか否かを判定する。例外制御開始条件が成立する場合(103:Yes)、CPUはステップ104に進む。一方、例外制御開始条件を構成する3つの条件のうちのいずれか1つ又は複数の条件が成立しない場合(103:No)、CPUは、ステップ110に進む。
CPUは、ステップ104に進むと、例外制御フラグFの値が「1」であるか否かを判判定する。例外制御フラグFの値が「1」である場合(104:Yes)、CPUは、ステップ105に進む。一方、例外制御フラグFの値が「1」ではない場合(「0」である場合(104:No))、CPUは、ステップ110に進む。
CPUは、ステップ105に進むと、例外制御フラグFの値を「0」に設定する。そして、CPUは、ステップ106に進む。
CPUは、ステップ106に進むと、第1例外制御を実行する。つまり、CPUは、自車両の目標加速度を変更しない。つぎに、CPUは、ステップ107にて、第1例外制御の継続時間(第1例外制御を開始してからの経過時間t)が所定の時間txを超えたか否かを判定する。経過時間tが、未だ時間txを超えていない場合(107:No)、CPUは、ステップ106に戻る。一方、経過時間tが時間txを超えた場合(107:Yes)、CPUは、ステップ108に進む。
CPUは、ステップ108に進むと、第2例外制御を実行する。つまり、CPUは、自車両の目標加速度の現在値に所定値を加算する。つぎに、CPUは、ステップ109にて、第2例外制御の継続時間(第2例外制御を開始してからの経過時間t)が所定の時間tyを超えたか否かを判定する。経過時間tが、未だ時間tyを超えていない場合(109:No)、CPUは、ステップ108に戻る。一方、経過時間tが時間tyを超えた場合(109:Yes)、CPUは、ステップ110に進む。
CPUは、ステップ110に進むと、通常制御を実行する。つまり、CPUは、車間距離Lが所定値に一致するように、自車両の目標加速度を更新する。そして、CPUは、ステップ111にて、自車両が領域Rから退出したか否かを判定する。自車両が領域Rから退出した場合(111:Yes)、CPUは、ステップ101に戻る。一方、自車両が領域R内に位置している場合(111:No)、CPUは、ステップ103に戻る。
ここで、CPUは、ステップ106乃至ステップ109を実行中(例外制御の実行中)に、車間距離Lの変化を監視している。車間距離Lが縮小し始めると、CPUは、例外制御の実行を中止して、ステップ110に進む。
(効果)
上記のように、本実施形態に係る運転支援装置1は、信号機Sの灯火色が「赤」である場合に、その信号機Sの手前にて先行車両が減速走行と定速走行とを繰り返した場合、先行車両の定速走行時に車間距離Lが通常制御において定められる目標値Ldより増大することを許容する。すなわち、運転支援装置1は、自車両の速度を先行車両に完全に追従させるのではなく、自車両を緩やかに減速させ続ける。このように、自車両の挙動が、運転者の期待した挙動(信号機Sの灯火色が「赤」である場合に期待される挙動)に略一致している。また、この場合の先行車両の加速度の変化に比べて、自車両の加速度の変化が緩やかである。よって、本発明によれば、従来装置(自車両の速度を先行車両の速度に常に追従させる装置)に比べて、自車両の乗員の不快感を低減できる。
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、以下に述べるように、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。
<変形例1>
上記実施形態では、第1状態から第2状態へ遷移すると、第1例外制御を実行した後、第2例外制御を実行する。これに代えて、第1状態から第2状態へ遷移したとき、第1例外制御を実行することなく、第2例外制御を実行してもよい。
<変形例2>
上記実施形態では、運転支援ECU10は、カメラ53から取得した画像データに基づいて信号機Sの灯火色が「赤」であるか否かを判定しているが、通信装置を介してサーバーから信号機Sの灯火色に関する情報を取得してもよい。
1…運転支援装置、10…運転支援ECU、20…駆動装置、30…制動装置、40…シフト切替装置、50…周囲センサ、60…操作スイッチ、A,B…期間、F…例外制御フラグ、L…車間距離、Ld…目標値、R…領域、S…信号機、T…制御タイミング、rv…相対速度

Claims (1)

  1. 自車両の駆動輪に駆動力を付与する駆動装置と、
    前記駆動輪に制動力を付与する制動装置と、
    自車両の周囲の物標に関する情報である周辺情報を出力する周囲センサと、
    前記周辺情報に基づいて、自車両の直前を走行する先行車両と自車両との車間距離の目標値を決定し、前記周辺情報に基づいて取得した車間距離の実測値が前記目標値に一致するように前記駆動装置及び前記制動装置を制御する追従制御を実行する運転支援制御装置と、
    を備え、
    前記追従制御は、先行車両が減速して前記車間距離が前記目標値より縮小した場合に、自車両の加速度が「0」より小さな所定値に一致するように前記駆動装置及び前制動装置を制御して自車両を減速させて、前記縮小した車間距離を前記目標値に近づける減速制御を含み、
    前記運転支援制御装置は、
    前記周辺情報に基づいて、先行車両の速度を演算し、
    前記減速制御を実行中に自車両に対する先行車両の速度である相対速度が「0」より小さい状態から「0」より大きい状態に遷移した場合であって、且つ前記周辺情報に基づいて、自車両及び先行車両の進行方向における直近の信号機の灯火色が「赤」であることを検出した場合、
    前記追従制御を中断するとともに、
    前記車間距離が前記目標値より拡大することを許容した例外制御であって、
    自車両の加速度が前記所定値に保持されるように前記駆動装置及び前記制動装置を制御する第1例外制御、及び、
    自車両の加速度が、前記所定値から徐々に増大するように前記駆動装置及び前記制動装置を制御する第2例外制御、
    含む例外制御を実行可能であり、
    前記第1例外制御を開始してから所定の第1時間が経過したとき、前記第1例外制御を終了するとともに前記第2例外制御を開始し、前記第2例外制御を開始してから所定の第2時間が経過したとき、前記第2例外制御を終了し、当該第2例外制御を終了した時点から、自車両が前記信号機を通過するまで、前記第1例外制御及び前記第2例外制御を実行不能である、
    運転支援装置。
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