以下では、図面を参照しながら本開示に係る寝具提案システム及び寝具提案方法の実施形態について説明する。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、図面は、理解の容易化のため、一部を簡略化又は誇張して描いている場合があり、寸法比率等は図面に記載のものに限定されない。
本開示に係る寝具提案システム及び寝具提案方法では、寝具提案システムの使用者に寝具を提案する。本開示において、「寝具」とは、身体を休めるときに身体に当てられるものを示している。「寝具」としては、例えば、枕、クッション、マットレス若しくは敷き布団等の敷き寝具、ベッドパッド、又は座布団が挙げられる。以下の実施形態の説明では、寝具が枕である例について説明する。
「使用者」は、寝具提案システムを使用する者を示している。「使用者」としては、例えば、寝具に興味があってどのような寝具が自分に合っているかを知りたいと考える者が挙げられる。本開示に係る寝具提案システムでは、使用者の正面の画像と側面の画像とが取得される。「使用者の正面の画像」とは、使用者の前方から使用者が撮影されたときにおける使用者の画像を示している。「使用者の側面の画像」とは、使用者の側方(左方向又は右方向)から使用者が撮影されたときにおける使用者の画像を示している。
本開示に係る寝具提案システムでは、側面の画像から使用者の首の形状データを算出する。「首の形状データ」とは、首の形のデータを示しており、例えば、首の凹み具合を数値化したデータを示している。本開示に係る寝具提案システムでは、正面の画像から使用者の肩の形状データを算出する。「肩の形状データ」とは、肩の形のデータを示しており、例えば、首に対する肩の突出具合を数値化したデータを示している。
本開示に係る寝具提案システムでは、首の形状データから寝具の高さを判定する。「寝具の高さを判定」とは、撮影された使用者の首の形状に相応しい寝具の高さを導出することを示している。本開示に係る寝具提案システムでは、首の形状データ、及び肩の形状データからコメントを抽出する。「コメント」とは、首の形状データ、及び肩の形状データから得られる寝具に関するアドバイスを示している。
図1は、実施形態に係る寝具提案システム1を示すブロック図である。寝具提案システム1は、例えば、情報端末2にインストールされ、使用者が操作可能なアプリケーション(以下、「アプリ」という)を有する。当該アプリの種類は、特に限定されず、例えば、サーバからダウンロードされるダウンロードアプリ、SNS(ソーシャルネットワークサービス)のアプリ、通信用アプリ、動画再生アプリ、又はカメラ機能アプリとしての機能が含まれていてもよい。
情報端末2は、オペレーティングシステム及びソフトウェア(アプリケーション)等を実行するプロセッサ(例えばCPU)と、記憶部と、通信制御部と、ボタン等の入力装置と、ディスプレイ等の出力装置とを備える。寝具提案システム1の各機能要素は、情報端末2のプロセッサ又は記憶部に寝具提案システム1のアプリケーションを読み込ませて当該アプリケーションを実行することによって実現される。
寝具提案システム1の各機能要素は、情報端末2にダウンロードされたアプリケーションによって実行されてもよい。あるいは、寝具提案システム1は複数のコンピュータによって構成される分散処理システムであってもよいし、クライアント-サーバシステム、又はクラウドシステムであってもよい。例えば、情報端末2のプロセッサは、当該アプリケーションに従って、前述した通信制御部又は出力装置を動作させ、記憶部に対するデータの読み出し及び書き出しを行う。寝具提案システム1の処理に用いられるデータ又はデータベースは情報端末2の記憶部に格納される。
情報端末2は、例えば、寝具提案システム1の機能を実行可能な機器である。情報端末2は、例えば、携帯端末である。「携帯端末」は、例えば、スマートフォンを含む携帯電話、タブレット、カメラ又はノートパソコン等、携帯可能な端末を示している。情報端末2は、携帯端末以外の端末であってもよく、例えば、パソコンであってもよい。
例えば、寝具提案システム1は、機能的構成要素として、正面シルエット表示部11と、正面画像取得部12と、側面シルエット表示部13と、側面画像取得部14と、マーク表示部15と、身体位置取得部16と、身体データ算出部17と、判定部18と、コメント抽出部19と、表示部20とを含む。
図1及び図2に示されるように、表示部20は、情報端末2のディスプレイ2bに寝具提案システム1の使用者の正面撮影機能を実行するための操作画面21を表示する。操作画面21は、例えば、操作内容21bと、進行状況バー21cと、シャッターボタン21dと、切り替えボタン21fと、メッセージ21gとを表示する。
操作内容21bには、例えば、寝具提案システム1が正面撮影機能を実行することが表示される。進行状況バー21cは、寝具提案システム1が実行する一連の工程の進捗状況を表示する。シャッターボタン21dが押されると撮影が実行され、例えば、切り替えボタン21fが押されると情報端末2におけるフロントカメラ及びリアカメラの切り替えが実行される。メッセージ21gには、例えば、寝具提案システム1が実行しようとする正面撮影機能の処理の段階(図2の例では「step1」)、及び当該処理の内容が表示される。
正面シルエット表示部11は、ディスプレイ2bに身体の正面シルエットE1を表示する。本開示において、「シルエット」は、物の輪郭を示している。「シルエット」は、例えば、撮影された画像の大きさを所定の大きさに調整するように使用者を促すための輪郭を示している。撮影された画像の大きさがシルエットの大きさとなるように調整されることにより、当該画像の処理をより高精度に行うことが可能である。「正面シルエット」は、人の正面を模したシルエットを示している。後述する「側面シルエット」は、人の側面を模したシルエットを示している。
例えば、正面シルエット表示部11は、ディスプレイ2bに表示する枠S11の内部に正面シルエットE1を表示する。枠S11は、例えば、矩形状を呈する。一例として、枠S11及び正面シルエットE1は、メッセージ21gとシャッターボタン21dとの間に表示される。
図3は、情報端末2のカメラ機能によって撮影された画面を模式的に示す図である。図1及び図3に示されるように、正面画像取得部12は、撮影された使用者の正面の画像M1を取得する前に画像M1の調整を使用者に促す機能を有する。例えば、正面画像取得部12は、正面画像調整部12bをディスプレイ2bに表示する。
正面画像調整部12bには正面シルエットE1、及び撮影された画像M1が表示され、正面画像調整部12bでは正面シルエットE1に対する画像M1の大きさが調整可能とされている。例えば、使用者が正面画像調整部12bに2本の指を当てて画像M1をピンチイン及びピンチアウトすることにより、画像M1が縮小及び拡大される。画像M1は、画像M1の大きさが正面シルエットE1の大きさに合うようにピンチイン及びピンチアウトされる。
正面画像取得部12は、例えば、正面画像調整部12bと共に、メッセージ12cと、OKボタン12dとを表示する。一例として、正面画像調整部12b、メッセージ12c及びOKボタン12dは、この順で並んでいる。メッセージ12cは、正面シルエットE1の大きさに画像M1の大きさを合わせるように使用者に促すメッセージである。OKボタン12dは、大きさが調整された画像M1を確定させるためのボタンである。
本実施形態に係る寝具提案システム1は、マーク表示部15が表示するマークにより、画像M1における身体の各部の位置を使用者に決めさせる機能を有する。図4は、当該機能を説明するための模式図である。マーク表示部15は、例えば、正面シルエットE1に対する大きさが調整された画像M1と共にマークK1,K2をディスプレイ2bに表示する。図4及び後述する図7では、マーク(マークK1~K5)の形状が矢印の形状である例を示している。しかしながら、マークの形状は、矢印の形状以外の形状であってもよく、特に限定されない。
正面画像取得部12は、正面シルエットE1に合うように大きさが調整された画像M1をディスプレイ2bに表示する。マーク表示部15は、例えば、使用者の首の位置を示すマークK1、及び使用者の肩の位置を示すマークK2を画像M1と共に表示する。
マークK1及びマークK2は、ディスプレイ2bにおいて指で移動可能とされている。指でマークK1の位置が使用者の首M3の位置に合わせられ、且つ指でマークK2の位置が使用者の肩M4の位置に合わせられることにより、画像M1上における使用者の首M3及び肩M4の位置が確定する。
正面画像取得部12は、例えば、マークK1,K2が表示された画像M1と共に、メッセージ12fと、OKボタン12gとをディスプレイ2bに表示する。メッセージ12fは、画像M1上の使用者の首M3の位置(例えば首M3のくびれている部分)にマークK1を合わせると共に、画像M1上の使用者の肩M4の位置(例えば最も突出している肩M4の部分)にマークK2を合わせるように使用者に促すメッセージである。OKボタン12gは、マークK1,K2の位置が調整された画像M1を確定させるためのボタンである。
図5は、使用者の身体の側面を撮影する手順を説明するための図である。図1及び図5に示されるように、表示部20は、ディスプレイ2bに寝具提案システム1による使用者の側面撮影機能を実行するための操作画面22を表示する。操作画面22は、例えば操作画面21と同様、操作内容22bと、進行状況バー22cと、シャッターボタン21dと、切り替えボタン21fと、メッセージ22gとを表示する。
操作内容22bには、例えば、寝具提案システム1が側面撮影機能を実行することが表示される。進行状況バー22cは、寝具提案システム1が実行する一連の工程の進捗状況が、進行状況バー21cが表示されたときよりも進んでいることを表示する。メッセージ22gには、例えば、寝具提案システム1が実行しようとする側面撮影機能の処理の段階(図5の例では「step2」)、及び当該処理の内容が表示される。
側面シルエット表示部13は、ディスプレイ2bに身体の側面シルエットE2を表示する。例えば、側面シルエット表示部13は、ディスプレイ2bに表示する枠S21の内部に側面シルエットE2を表示する。枠S21の形状及び配置態様は、例えば、前述した枠S11の形状及び配置態様と同様である。
側面シルエットE2には使用者の側面画像が合わせられる。しかしながら、正面シルエットE1に使用者の正面画像を合わせる場合と比較して、側面シルエットE2に使用者の側面画像を合わせるのは難しい。従って、正面シルエットE1に使用者の正面画像が合わされてシャッターボタン21dが押されたときには、その直後に正面の画像M1が取得されるのに対し、側面シルエットE2に使用者の側面画像が合わされてシャッターボタン21dが押されてもX秒間(Xは自然数)側面の画像を取得しない。
すなわち、側面シルエットE2に使用者の側面画像が合わされてX秒経過した後に側面の画像が取得される。一例として、Xの値は3である。このようにシャッターボタン21dが押されて一定時間経過後に側面画像が撮影されることにより、側面シルエットE2に対する側面画像の合わせ込みをより高精度に行うことが可能である。
メッセージ22gには、例えば、シャッターボタン21dが押されてX秒経過した後に撮影されることが表示される。なお、メッセージ22gには、カメラが使用者の頭部に水平方向に沿って並ぶようにカメラを位置合わせした上で撮影を行う注意書きが表示されてもよい。この場合、取得される使用者の側面の画像の精度をより高めることができる。
図6は、撮影された使用者の側面の画像M2を示す図である。図1及び図6に示されるように、側面画像取得部14は、撮影された使用者の側面の画像M2を取得する前に画像M2の調整を使用者に促す機能を有する。例えば、側面画像取得部14は、側面画像調整部14bをディスプレイ2bに表示する。
側面画像調整部14bには側面シルエットE2、及び撮影された画像M2が表示され、側面画像調整部14bでは側面シルエットE2に対する画像M2の大きさが調整可能とされている。例えば、使用者は、正面画像調整部12bの場合と同様、画像M2をピンチイン及びピンチアウトすることにより、画像M2が縮小及び拡大される。画像M2は、画像M2の大きさが側面シルエットE2の大きさに合うようにピンチイン及びピンチアウトされる。
側面画像取得部14は、目位置確定部14c及び後頭部確定部14dの少なくともいずれかを側面シルエットE2上に表示してもよい。目位置確定部14cは画像M2上の使用者の目の位置を確定させるための部位であり、後頭部確定部14dは画像M2上の使用者の後頭部の位置(後頭部の頂部の位置)を確定させるための部位である。目位置確定部14c及び後頭部確定部14dの少なくともいずれかが設けられることにより、取得する画像M2における使用者の各部の位置の精度を一層高めることが可能である。
側面画像取得部14は、更に、メッセージ14fと、OKボタン14gとを表示する。一例として、側面画像調整部14b、メッセージ14f及びOKボタン14gはこの順で並んでいる。メッセージ14fは、側面シルエットE2の大きさに画像M2の大きさを合わせるよう使用者に促すメッセージである。OKボタン14gは、大きさが調整された画像M2を確定させるためのボタンである。
図7に示されるように、確定された画像M2に対しては、マーク表示部15がマークを表示し、当該マークによって画像M2における身体の各部の位置が使用者によって決定される。マーク表示部15は、例えば、側面シルエットE2に対する大きさが調整された画像M2と共にマークK3,K4,K5をディスプレイ2bに表示する。
側面画像取得部14は、側面シルエットE2に合うように大きさが調整された画像M2をディスプレイ2bに表示する。マーク表示部15は、例えば、使用者の後頭部の位置を示すマークK3、使用者の首の位置を示すマークK4、及び使用者の背中の位置を示すマークK5を画像M2と共に表示する。
指でマークK3の位置が使用者の後頭部M6の位置に合わせられ、指でマークK4の位置が使用者の首M3の位置に合わせられ、且つ指でマークK5の位置が使用者の背中M5の位置に合わせられることにより、画像M2上における使用者の後頭部、首及び背中の位置が確定する。
側面画像取得部14は、例えば、マークK3,K4,K5が表示された画像M2と共に、メッセージ14hと、OKボタン14jとをディスプレイ2bに表示する。メッセージ14hは、画像M2上の使用者の後頭部M6の位置(例えば後頭部M6の最も突出している部分)にマークK3を合わせ、画像M2上の使用者の首M3の位置(例えば最もくびれている首M3の部分)にマークK4を合わせると共に、画像M2上の使用者の背中M5の位置(例えば背中M5の最も突出している部分)にマークK5を合わせるように使用者に促すメッセージである。OKボタン14jは、マークK3,K4,K5の位置が調整された画像M2を確定させるためのボタンである。
図1に示されるように、身体位置取得部16は、マークK1,K2の位置が調整された使用者の正面の画像M1、及びマークK3,K4,K5の位置が調整された使用者の側面の画像M2が取得された後に、画像M1及び画像M2から使用者の身体の位置を算出する。例えば、身体位置取得部16は、マークK1,K2の位置から使用者の正面における首M3及び肩M4の画像M1上の位置を取得すると共に、マークK3,K4,K5の位置から使用者の側面における後頭部M6、首M3及び背中M5の画像M2上の位置を取得する。
身体データ算出部17は、身体位置取得部16によって取得された正面における首及び肩の位置、並びに、側面における後頭部、首及び背中の位置から、使用者の肩の形状データD1、使用者の首の形状データD2、及び使用者の後頭部の形状データD3を算出する。
例えば、図4及び図7に示されるように、身体データ算出部17は、画像M1における使用者の首M3から肩M4までの水平方向への長さを肩の形状データD1として算出し、画像M2における使用者の背中M5から首M3までの水平方向への長さを首の形状データD2として算出する。例えば、身体データ算出部17は、使用者の背中M5から後頭部M6までの水平方向への長さを後頭部の形状データD3として算出する。
肩の形状データD1、首の形状データD2、及び後頭部の形状データD3としては、上記の例以外の部分の長さを算出してもよい。以上のように、身体データ算出部17は、側面の画像M2から使用者の首の形状データD2を算出すると共に、正面の画像M1から使用者の肩の形状データD1を算出する。
判定部18は、首の形状データD2から寝具の高さを判定する。例えば、判定部18は、首の形状データD2が一定値以上であるときに高い枕が適していると判定し、首の形状データD2が一定値以上でないときに低い枕が適していると判定する。具体例として、判定部18は、首の形状データD2がA1(cm)以上であるときに高い枕が適していると判定し、首の形状データD2がA2(cm)以上且つA1(cm)未満であるときに中程度(ふつう)の枕が適していると判定し、首の形状データD2がA2(cm)未満であるときに低い枕が適していると判定する。A1は正の実数であり、A2はA1より小さい正の実数である。一例として、A1の値は8.0、A2の値は6.0である。しかしながら、A1の値、及びA2の値は上記の例に限定されない。
コメント抽出部19は、例えば、情報端末2の記憶部に予め記憶されるコメントからディスプレイ2bに表示するコメントを抽出する。図8は、予め記憶されるコメントの例を示すコメント表Cである。情報端末2には、例えば、図8に示されるコメント表Cが予め(例えば、寝具提案システム1のアプリケーションが情報端末2にダウンロードされた時点、又は寝具提案システム1のアプリケーションを起動した時点で)記憶される。
コメント抽出部19は、肩の形状データD1、及び首の形状データD2に応じてコメントを抽出する。本実施形態において、コメント抽出部19は、肩の形状データD1、首の形状データD2、及び後頭部の形状データD3に応じてコメントを抽出する。例えば、判定部18は、肩の形状データD1、首の形状データD2及び後頭部の形状データD3を高中低の3段階で判定する。
例えば、判定部18は、肩の形状データD1が一定値以上であるときには肩が広いと判定し、肩の形状データD1が一定値以上でないときに肩が狭いと判定する。例えば、判定部18は、首の形状データD2が一定値以上であるときに首が高いと判定し、首の形状データD2が一定値以上でないときに首が低いと判定する。
例えば、判定部18は、後頭部の形状データD3が一定値以上であるときに後頭部が高いと判定し、後頭部の形状データD3が一定値以上でないときに後頭部が低いと判定する。「首(又は後頭部)が高い(又は低い)」とは、使用者が横たわったとされる敷き寝具からの首(又は後頭部)の高さが高い(又は低い)ことを示している。また、側面の画像M2における背中M5から水平方向への距離が長い場合が「(首又は後頭部の高さが)高い」と判定されてもよい。
一例として、判定部18は、肩の形状データD1がX1(cm)以上であるときに肩が広いと判定し、肩の形状データD1がX2(cm)以上且つX1(cm)未満であるときに肩が中程度と判定し、肩の形状データD1がX2(cm)未満であるときに肩が狭いと判定する。X1は正の実数であり、X2はX1より小さい正の実数である。一例として、X1の値は12.0であり、X2の値は9.3である。しかしながら、X1の値、及びX2の値は上記の例に限定されない。
一例として、判定部18は、首の形状データD2がY1(cm)以上であるときに首が高いと判定し、首の形状データD2がY2(cm)以上且つY1(cm)未満であるときに首が中程度と判定し、首の形状データD2がY2(cm)未満であるときに首が低いと判定する。Y1は正の実数であり、Y2はY1より小さい正の実数である。一例として、Y1の値は8.0であり、Y2の値は6.0である。しかしながら、Y1の値、及びY2の値は上記の例に限定されない。
一例として、判定部18は、後頭部の形状データD3がZ1(cm)以上であるときに後頭部が高いと判定し、後頭部の形状データD3がZ2(cm)以上且つZ1(cm)未満であるときに後頭部が中程度と判定し、後頭部の形状データD3がZ2(cm)未満であるときに後頭部が低いと判定する。Z1は正の実数であり、Z2はZ1より小さい正の実数である。一例として、Z1の値は5.0であり、Z2の値は3.0である。しかしながら、Z1の値、及びZ2の値は上記の例に限定されない。
以上のように、判定部18によって首の高さ、後頭部の高さ、及び肩の広さが判定され、コメント抽出部19は判定された首の高さ、後頭部の高さ、及び肩の広さに応じたコメントを抽出する。例えば、判定部18によって首が中程度、後頭部が低い、及び肩が狭いと判定された場合には、コメント抽出部19は「後頭部と両サイドを低くすると合いやすいです。」というコメントを抽出する。また、判定部18によって首が高い、後頭部が低い、及び肩が中程度と判定された場合には、コメント抽出部19は「後頭部を低くすると合いやすいです。横向き寝が多い場合はふつうの高さが合いやすいです。」というコメントを抽出する。
図1及び図9に示されるように、表示部20は、判定部18によって判定された枕の高さ、及びコメント抽出部19によって抽出されたコメントを表示する。図9は、表示部20が表示する画面の一例を示している。表示部20は、例えば、使用者に適した枕の高さを表示する高さ表示画面23、及び枕に関するコメントを表示するコメント表示画面24を情報端末2のディスプレイ2bに表示する。
一例として、高さ表示画面23は、判定部18によって判定された高さ(首の高さ、枕の高さ)をテキスト表示するテキスト表示部23bと、判定部18によって判定された高さをアイコン表示するアイコン表示部23cと、判定部18によって判定された高さをメーター表示するメーター表示部23dとを有する。このように高さ表示画面23がテキスト表示部23b、アイコン表示部23c及びメーター表示部23dを有することにより、使用者は自分に適した枕の高さを直ちに把握できる。
コメント表示画面24は、コメント抽出部19によって抽出されたコメントを表示するコメント表示部24bを有する。表示部20は、コメント抽出部19がコメント表Cから抽出したコメントをテキスト形式でコメント表示部24bに表示する。例えば、首が低い、後頭部が低い、及び肩が中程度と判定され、「横向き寝が多い場合はふつうの高さが合いやすいです。」というコメントが抽出された場合には、表示部20は抽出された当該コメントをコメント表示部24bに表示する。
表示部20は、例えば、再計測確認ボタン25を表示する。再計測確認ボタン25が押されると、表示部20は、例えば、図2に示される初期画面を再度表示する。一例として、ディスプレイ2bにおいて、テキスト表示部23b、アイコン表示部23c、メーター表示部23d、コメント表示部24b及び再計測確認ボタン25は、この順で上から下に向かって並ぶように表示される。しかしながら、表示部20によって表示される枕の高さ及びコメントの表示態様は、上記の例に限られず適宜変更可能である。
次に、本実施形態に係る寝具提案方法について図10を参照しながら説明する。図10は、本実施形態に係る寝具提案方法の工程の例を示すフローチャートである。例えば、情報端末2に寝具提案システム1のアプリケーションが起動されることによって、寝具提案方法の一連の工程が開始する。
寝具提案システム1のアプリケーションが起動すると、例えば、表示部20が利用規約ボタン及びスタートボタンをディスプレイ2bに表示する。ディスプレイ2bのスタートボタンが押されると、寝具提案システム1のアプリケーションの使用方法を説明する画面と次へボタンを表示部20がディスプレイ2bに表示する。寝具提案システム1のアプリケーションの使用方法としては、例えば、正面及び側面の撮影の方法及び注意事項(例えば撮影時には髪を縛って首を露出した方がよいこと等)が含まれる。
上記の次へボタンが押されると、表示部20は、図2に示されるように、使用者の正面撮影機能を実行するための操作画面21をディスプレイ2bに表示する。このとき、正面シルエット表示部11が正面シルエットE1をディスプレイ2bに表示する(正面シルエットを表示する工程、ステップS1)。
使用者は、表示された正面シルエットE1に合うようにディスプレイ2bにうつし出された使用者の正面の位置を調整する。このとき、使用者の正面に対する情報端末2の距離及び方向を調整することによって使用者の正面の位置が調整される。このように、実際に使用者の正面画像を撮影する前に、正面シルエットE1の位置に使用者の正面の位置を合わせる調整を行う(正面の位置を合わせる工程、ステップS2)。
ディスプレイ2bにおいて正面シルエットE1の位置に使用者の正面の位置が合わせられた状態でシャッターボタン21dが押されることにより、使用者の正面の画像M1を撮影する(正面の画像を撮影する工程、ステップS3)。図3に示されるように、ディスプレイ2bには撮影された正面の画像M1が正面シルエットE1と共に表示される。
このとき、正面シルエットE1に対する正面の画像M1の拡大及び縮小が行われる(画像の大きさを調整する工程、ステップS4)。具体例として、ディスプレイ2bに2本の指が当てられてピンチイン及びピンチアウトがなされることによって正面シルエットE1の大きさに正面の画像M1の大きさが合わせられる。
そして、OKボタン12dが押されると、図4に示されるように、正面画像取得部12は、正面の画像M1における身体の各部の位置を確定させるための画面を表示する。このとき、正面画像取得部12は、画像M1と共にマークK1,K2をディスプレイ2bに表示する。
例えば、使用者は、ディスプレイ2b上において、マークK1の矢印の先端を首のくびれた部分に合わせて、マークK2の先端を肩の最も出っ張った部分に合わせる(マークの位置を調整する工程、ステップS5)。その後、OKボタン12gが押されると、例えば、正面画像取得部12は正面の画像M1を取得及び決定する(正面の画像を取得する工程、ステップS6)。
OKボタン12gが押されると、図5に示されるように、使用者の側面を撮影するための操作画面22を表示部20がディスプレイ2bに表示する。このとき、側面シルエット表示部13が側面シルエットE2をディスプレイ2bに表示する(側面シルエットを表示する工程、ステップS7)。
使用者は、側面シルエットE2に合うようにディスプレイ2bにうつし出された使用者の側面の位置を調整する。具体的には、使用者の横顔の高さに情報端末2の高さが合うように情報端末2が置かれた上で、使用者の側面に対する情報端末2の距離及び方向を調整することによって使用者の側面の位置が調整される。このように、実際に使用者の側面画像を撮影する前に、側面シルエットE2の位置に使用者の側面の位置を合わせる調整を行う(側面の位置を合わせる工程、ステップS8)。
ディスプレイ2bにおいて側面シルエットE2の位置に使用者の位置が合わせられた状態でシャッターボタン21dが押されることにより、シャッターボタン21dが押されてからX秒が経過した後に(一例としてXの値は3)、使用者の側面の画像M2を撮影する(側面の画像を撮影する工程、ステップS9)。図6に示されるように、ディスプレイ2bには撮影された側面の画像M2が側面シルエットE2と共に表示される。
そして、側面シルエットE2に対する側面の画像M2の拡大及び縮小が行われる(画像の大きさを調整する工程、ステップS10)。このとき、ディスプレイ2bに2本の指が当てられてピンチイン及びピンチアウトがなされることにより、側面シルエットE2の大きさに側面の画像M2の大きさが合わせられる。
ディスプレイ2bにおいて、OKボタン14gが押されると、図7に示されるように、側面画像取得部14は、側面の画像M2における身体の各部の位置を確定させるための画面を表示する。側面画像取得部14は、画像M2と共にマークK3,K4,K5をディスプレイ2bに表示する。
使用者は、例えば、ディスプレイ2b上において、マークK3の矢印の先端を後頭部M6の突出した部分に合わせて、マークK4の先端を首M3の窪んだ部分に合わせ、マークK5の矢印の先端を背中M5の最も突出した部分に合わせる(マークの位置を調整する工程、ステップS11)。その後、OKボタン14jが押されると、例えば、側面画像取得部14が側面の画像M2を取得及び決定する(側面の画像を取得する工程、ステップS12)。
OKボタン14jが押された後には、身体位置取得部16が使用者の身体の各部の位置を取得し、例えば、身体データ算出部17が肩の形状データD1、首の形状データD2及び後頭部の形状データD3を算出する。例えば、図4及び図7に示されるように、身体データ算出部17は、画像M1における使用者の首M3から肩M4までの水平方向への長さを肩の形状データD1として算出し、画像M2における使用者の背中M5から首M3までの水平方向への長さを首の形状データD2として算出する。例えば、身体データ算出部17は、使用者の背中M5から後頭部M6までの水平方向への長さを後頭部の形状データD3として算出する。以上のように、身体データ算出部17は、側面の画像M2から使用者の首M3の形状データD2を算出すると共に、正面の画像M1から使用者の肩M4の形状データD1を算出する(形状データ(身体データ)を算出する工程、ステップS13)。
その後、判定部18が首の形状データD2から枕の高さを判定し(高さを判定する工程、ステップS14)、コメント抽出部19が肩の形状データD1、首の形状データD2及び後頭部の形状データD3に応じたコメントをコメント表Cから抽出する(コメントを抽出する工程、ステップS14)。
判定部18による判定結果、及びコメント抽出部19によって抽出されたコメントは表示部20によってディスプレイ2bに表示される(表示する工程、ステップS15)。このとき、例えば図9に示されるように、表示部20は、テキスト表示部23b、アイコン表示部23c及びメーター表示部23dに判定部18による判定結果を表示すると共に、コメント表示部24bにコメント抽出部19によって抽出されたコメントを表示する。以上の工程を経て、寝具提案方法の一連の工程が完了する。
次に、本実施形態に係る寝具提案システム1及び寝具提案方法から得られる作用効果について説明する。本実施形態に係る寝具提案システム1及び寝具提案方法では、正面画像取得部12が使用者の正面の画像M1を取得し、側面画像取得部14が使用者の側面の画像M2を取得する。
身体データ算出部17は、使用者の側面の画像M2から使用者の首の形状データD2を算出すると共に、使用者の正面の画像M1から使用者の肩の形状データD1を算出する。よって、側面の画像M2から使用者の首の形状データD2を算出すると共に、正面の画像M1から使用者の肩の形状データD1を算出するので、使用者の身体の形状データを高精度に取得することができる。従って、寝具の提案の精度を高めることができる。
寝具提案システム1において、判定部18は首の形状データD2から寝具の高さを判定すると共に、首の形状データD2及び肩の形状データD1に基づいてコメント抽出部19がコメントを抽出する。そして、判定された寝具の高さ、及び抽出されたコメントが表示部20に表示される。従って、使用者の身体の形状データに基づいて寝具の高さ及びコメントが表示されるので、使用者は自分に相応しい寝具の高さを把握できると共にコメントによるアドバイスを受けることができる。よって、使用者に十分な提案を行うことができる。
本実施形態に係る寝具提案システム1では、使用者が情報端末2を操作して情報端末2で使用者の正面及び側面を撮影することによって枕の高さ判定とコメント表示が行われる。従って、使用者は、枕等の店舗に行かなくても、例えば自宅で自分に相応しい寝具(枕)の提案を受けることができるので、寝具提案システム1を自分一人で手軽に用いることができると共に、いつでもどこでも寝具(枕)に関する提案を受けることができる。
本実施形態において、身体データ算出部17は、側面の画像M2から使用者の後頭部の形状データD3を更に算出する。コメント抽出部19は、首の形状データD2、肩の形状データD1、及び後頭部の形状データD3に応じてコメントを抽出する。この場合、首の形状データD2、及び肩の形状データD1に加えて、後頭部の形状データD3に基づいてコメントが抽出される。従って、コメントの抽出をより高精度に行うことができるので、使用者に対する寝具の提案の精度をより高めることができる。
本実施形態において、寝具提案システム1は、正面画像取得部12によって取得された正面の画像M1、及び側面画像取得部14によって取得された側面の画像M2のそれぞれと共にマークK1,K2,K3,K4,K5を表示するマーク表示部15を備える。マークK1,K2,K3,K4,K5は、正面の画像M1、及び側面の画像M2のそれぞれにおいて移動可能とされており、身体データ算出部17は、マークK1,K2,K3,K4,K5の位置に基づいて、首の形状データD2、及び肩の形状データD1を算出する。この場合、撮影された正面の画像M1、及び側面の画像M2のそれぞれに対して肩の位置、及び首の位置をマーキングし、マーキングされた位置に基づいて身体の形状データを算出することが可能である。従って、身体の形状データの精度を一層高めることができる。
本実施形態に係る寝具提案方法は、人の正面を模した正面シルエットE1を表示する工程と、正面の画像M1を取得した後に、正面シルエットE1の大きさに正面の画像M1の大きさを合わせる工程と、人の側面を模した側面シルエットE2を表示する工程と、側面の画像M2を取得した後に、側面シルエットE2の大きさに側面の画像M2の大きさを合わせる工程と、を更に備える。この場合、画像の取得後にシルエットに画像の大きさが合わせられるので、身体の大きさに関するデータの精度を高めることができる。従って、身体の形状データをより高精度に取得することができる。
本実施形態に係る寝具提案方法は、正面の画像M1を取得する前に、正面シルエットE1の位置に正面の位置を合わせる工程と、側面の画像M2を取得する前に、側面シルエットE2の位置に側面の位置を合わせる工程と、を更に備える。この場合、撮影前にシルエットに身体の大きさが合わせられる。よって、身体の大きさがシルエットに合わせられた状態で撮影が行われるので、身体の形状データを更に高精度に取得することができる。
以上、本開示に係る寝具提案システム及び寝具提案方法の実施形態について説明した。しかしながら、本開示に係る寝具提案システム及び寝具提案方法は、前述した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲において変形し、又は他のものに適用されたものであってもよい。すなわち、寝具提案システムの各部の構成及び機能、並びに、寝具提案方法の工程の内容及び順序は、上記の要旨を変更しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、前述の実施形態では、図9に示されるように、表示部20が判定部18による判定結果、及びコメント抽出部19によって抽出されたコメントをディスプレイ2bに表示する例について説明した。しかしながら、表示部20は、枕の高さの判定結果、及びコメント以外のものをディスプレイ2bに表示してもよい。
例えば、表示部20は、枕の高さの判定結果、及びコメントを表示した後に、図11に示されるように、枕の内容物の種類、及び枕のお手入れ方法を表示してもよい。この場合、表示部20は、内容物表示部26に枕の内容物の種類を表示すると共に、お手入れ方法表示部27に枕のお手入れ方法を表示する。一例として、内容物表示部26は、ダウン・フェザー、エラストマーパイプ及びひのき等の内容物の画像を表示すると共に、内容物のコメントを表示する。お手入れ方法表示部27は、枕の側地の洗浄方法等の枕のお手入れ方法のテキストメッセージを表示する。
また、表示部20は、枕の高さの判定結果、及びコメントを表示した後に、枕の購入のためのインターネットサイトを表示してもよい。例えば、表示部20は、表示した枕の高さの判定結果に適合した枕の情報を情報端末2の記憶部から抽出し、抽出した枕の情報(枕の画像等)をディスプレイ2bに表示してもよい。情報端末2は、枕の判定結果に適合した枕の情報(枕、及びその購入方法等の情報)をサーバから受信してもよい。この場合、使用者は、自分に相応しい枕の高さを把握できると共に、自分に相応しい枕の情報を入手して、当該枕を速やかに購入することが可能となる。
また、寝具提案方法において、表示部20が枕の判定結果、及びコメントをディスプレイ2bに表示した後に、当該ディスプレイ2bを枕の販売員に見せて当該販売員が使用者に相応しい枕を提案してもよい。この場合、ディスプレイ2bに表示された判定結果及びコメントを販売員が見ることによって、販売員は速やかに使用者に相応しい枕の情報を把握でき、使用者に相応しい枕を的確且つ迅速に提案することができる。
また、前述の実施形態では、判定部18によって首の高さ、後頭部の高さ、及び肩の広さが判定され、コメント抽出部19が判定された首の高さ、後頭部の高さ、及び肩の広さに応じてコメントを抽出する例について説明した。しかしながら、判定部18は首の高さ、後頭部の高さ、及び肩の広さの全てを判定しなくてもよいし、コメント抽出部19は判定された首の高さ、後頭部の高さ、及び肩の広さの全てに応じてコメントを抽出しなくてもよい。例えば、判定部18によって首の高さ及び肩の広さが判定され、コメント抽出部19は判定された首の高さ、及び肩の広さに応じたコメントを抽出してもよい。
また、前述の実施形態では、正面シルエットE1に撮影される使用者の正面の画像を合わせ、側面シルエットE2に撮影される使用者の側面の画像を合わせる例について説明した。しかしながら、正面シルエットE1に使用者の正面の画像を合わせなくてもよいし、側面シルエットE2に使用者の側面の画像を合わせなくてもよい。更に、正面シルエットE1を表示する工程、及び側面シルエットE2を表示する工程の少なくともいずれかが省略されてもよい。
例えば、前述の実施形態では、正面シルエット表示部11、正面画像取得部12、側面シルエット表示部13、側面画像取得部14、マーク表示部15、身体位置取得部16、身体データ算出部17、判定部18、コメント抽出部19及び表示部20を備える寝具提案システム1について説明した。しかしながら、正面シルエット表示部11、正面画像取得部12、側面シルエット表示部13、側面画像取得部14、マーク表示部15、身体位置取得部16、身体データ算出部17、判定部18、コメント抽出部19及び表示部20の少なくともいずれかを有しない寝具提案システムであってもよい。
前述の実施形態では、寝具が枕である例について説明した。しかしながら、本開示に係る寝具提案システム及び寝具提案方法は、枕以外の寝具に適用させることも可能である。例えば、寝具提案システム及び寝具提案方法は、クッション、マットレス若しくは敷き布団等の敷き寝具、ベッドパッド、又は座布団に適用されたものであってもよく、寝具提案システム及び寝具提案方法が適用される寝具の種類は適宜変更可能である。