JP7679063B2 - 循環粉砕処理装置、循環粉砕処理方法、アルコールの製造方法及びセルロースを含む組成物の製造方法 - Google Patents
循環粉砕処理装置、循環粉砕処理方法、アルコールの製造方法及びセルロースを含む組成物の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7679063B2 JP7679063B2 JP2021078034A JP2021078034A JP7679063B2 JP 7679063 B2 JP7679063 B2 JP 7679063B2 JP 2021078034 A JP2021078034 A JP 2021078034A JP 2021078034 A JP2021078034 A JP 2021078034A JP 7679063 B2 JP7679063 B2 JP 7679063B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grinding
- slurry
- circulating
- supply port
- treated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E50/00—Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
- Y02E50/10—Biofuels, e.g. bio-diesel
Landscapes
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Crushing And Grinding (AREA)
Description
セルロースは、結晶性を示し、それが集合して形成された繊維又はその集合体は、非常に強固である。さらにリグニンがその強固な繊維を互いに強力に接着し、かつ覆っているので、非常に強固な積層構造体が形成されている。木質材料が構造材料として利用されているのは、その強固で丈夫な構造を持っているが故である。
この強固で丈夫な構造が、木質系バイオマスからセルロースを単離する際や、セルロースを単糖類に分解する際の障害となっている。同じ多糖類であるデンプンは、このような強固な構造を持っていないため、容易に単糖類に分解しエタノールに変換できる。
酸糖化法は、セルロースを硫酸などの強酸によって直接単糖に分解する方法で、短時間で反応が進むメリットがあるが、過分解により発酵阻害物質が発生する問題や、耐酸性設備や糖化液や廃液からの硫酸回収・処理が必要となるなど、環境負荷が高いという問題がある。
一方、酵素糖化法では、酵素反応は50℃程度の比較的低い温度で進行し、多量の強酸や強アルカリ薬品などを必要としないため、環境負荷は小さいというメリットはあるが、上記した酸糖化法に比べて長い反応時間を要するという欠点がある。また、セルラーゼと総称される酵素は極めて多数存在し、目的のセルロース、ヘミセルロースに対して適切な酵素を選択し、調合する必要があり、現状では高コストであるという問題もある。さらには、酵素糖化法のもっとも大きな問題は、強固な木質構造が障害となり、そのままでは酵素反応が進行しないということである。即ち、セルロース及びヘミセルロースをリグニンが覆っており、酵素がセルロース及びヘミセルロースに物理的に到達するのが難しいという問題がある。
セルロースファイバーは、軽量であるにもかかわらず、弾性率は高強度繊維で知られるアラミド繊維と同等に高く、温度変化に伴う伸縮はガラス繊維と同等に少ないなどの優れた特性を有する。
セルロースファイバーの用途としては、繊維を断熱材として用いる例、樹脂に分散させてフィラーとして用いる例などが知られている。特に、生分解性樹脂にセルロースファイバーを分散させた複合材料は、生分解性と強度を両立することで、生分解性樹脂の用途が広がる可能性があり、海洋プラスチック問題解決に貢献することが期待されている。また、ナノオーダーに調製されたセルロースナノファイバーは、フィルター部材、高ガスバリア包装部材、エレクトロニクスデバイス、食品、医薬、化粧品、ヘルスケアなど様々な分野において、活用が期待されている。
セルロースファィバーは、パルプ等の植物に由来する繊維を、解繊する処理によって得る事ができる。解繊は、必要に応じて酵素等の存在下で行われる。
セルロースファイバーは、用途によってはセルロース以外の成分が残存していてもよく、この場合はセルロースを含む植物系バイオマスを粉砕処理することで、セルロースが分離し、更に粉砕処理を進めることで、セルロースが解繊され、セルロースファイバーを含む組成物を得る事ができる。
例えば、特許文献1には、ビーズミルを用いて湿式粉砕で植物繊維を微細化することにより、マイクロメートルオーダーのセルロースファイバーを得る方法が開示されている。
ところが、ビーズミルでは、高粘度のスラリー状処理物を粉砕することが難しく、原材料の固形分濃度を高めることができず、固形分濃度が5質量%以下のオーダーで処理されている。このようにして調製したスラリー状処理物は、多量の水を含んでいるため、後工程で多量の水分を除去するために膨大なエネルギーを消費するという課題がある。
バッチ式は、一回の投入量に対して粉砕装置の容器や部材などへの処理物の付着が多く、これらは回収できないために歩留まりが悪くなり、一般的には、投入した固形分の2~3割程度を破棄するものとなっていた。また、バッチ式は、1回の処理量が少ないため、大量に処理するには多数回の処理が必要となり、処理回数が多いことは、バッチの切り替え回数も多くなり、切り替え時の清掃を免れ得ないことなどから、更に大量の破棄分が発生することとなっていた。
一方、連続式は、通常は、処理物を一回通過する1パス方式を意味し、十分な粉砕処理が行えない。そこで、粉砕部から排出された処理物を循環させて再度粉砕する循環方式が検討されている。循環方式の利点としては、微細な粉砕処理が行えるという点だけでなく、タンク等を設けて循環経路を拡大することで、一度に大量の粉砕処理が可能となる点があげられる。粉砕手段の処理能力は同じでも、外部循環経路を設けることで、オペレーターが処理物をセットして運転を開始して処理を待つだけで、大量の粉砕品が得られるため、作業効率の大幅な改善も期待できる。
この特許文献2に開示された粉砕装置は、回分式(バッチ式)だけでなく、連続式(1パス方式)の処理が可能であることが記載されている。
外部タンク等を設けて循環経路を大きく拡大すると、システム全体としては従前のバッチ式に比べて大量の処理物が循環経路内において循環することになる。例えば、外部タンクの容量によっては、バッチ式の十数倍を超える処理物が循環することとなる。このような場合、循環経路全体では流れやすい物が優先して循環してしまい、特許文献2に記載された粉砕装置を用いた場合においても、固形分(処理物)の粉砕処理が思いのほか進まないことが判明した。特に、水と分離しやすい植物系バイオマス材料、例えば木質材料の粉砕処理や、パルプの解繊処理では、この傾向が著しいことが判明した。
特許文献2の粉砕装置では、装置の底面からスラリー状処理物を供給し、粉砕装置の内部では、スラリー状処理物が重力に逆らって上方に移送される構造を有する。これは、固形分濃度が高い状態からスタートしても、粉砕処理が確実に進行するという利点を有する一方、外部タンクを備えた循環経路を有する循環粉砕処理を行った場合、循環経路の各所、特に粉砕装置の供給口の直前で水と固形分の循環速度に差異が生じ、流れ難い固形分(処理物)の粉砕装置への投入が滞り、固形分(処理物)の粉砕処理の進行を妨げているものと推察された。
また、植物系バイオマスの循環粉砕処理では、スラリー状処理物は、初期は水と固形分の混合物だが、粉砕処理の進行にともない粘度が増大する。特に固形分濃度が高い場合は、このような性状や粘性の変化が著しく、初期の水と固形分の混合物の循環処理に比較的対応した搬送手段を選択すると、経時で粘度が上昇し、スラリー状処理物の搬送が不可能になるという問題があり、大量処理のための、初期から経時まで対応可能な簡便なシステムの構築が困難である。
〔1〕容器下部に、スラリー状処理物の供給口が設けられ、容器内部に、回転するメインシャフトが立設され、該メインシャフトに複数のサブシャフトが間隔を置いて周設支持され、該サブシャフトに複数のリング状部材がサブシャフトとの間に間隙を設けて嵌設され、該リング状部材が容器内壁に当接するように配置されていると共に、容器上部に、スラリー状処理物の排出口が設けられた粉砕装置と、
上記粉砕装置の上記排出口と連結されたスラリー状処理物の外部循環経路部と、
上記外部循環経路部の排出口から排出されたスラリー状処理物を、上記粉砕装置の上記供給口に搬送するスクリューフィーダを有し、
上記スクリューフィーダが、上記外部循環経路部の排出口から上記粉砕装置の供給口にかけて配置され、
スラリー状処理物を、上記粉砕装置、上記外部循環経路部、上記スクリューフィーダの順に循環させて粉砕処理を行うことを特徴とする、
循環粉砕処理装置。
〔2〕上記外部循環経路部は、外部タンクを備えていることを特徴とする、上記〔1〕に記載の循環粉砕処理装置。
〔3〕上記スクリューフィーダは、その先端部は上記粉砕装置の供給口直下よりもさらに下流に延伸され、該スクリューフィーダのスクリュー羽根は、上記粉砕装置の供給口の直前までは送り方向に形成され、供給口直下には形成されておらず、供給口よりも下流側では戻り方向に形成されていることを特徴とする、上記〔1〕又は〔2〕に記載の循環粉砕処理装置。
〔4〕上記スクリューフィーダは、2軸スクリューに形成されていることを特徴とする、上記〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の循環粉砕処理装置。
〔5〕上記〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の循環粉砕処理装置を用い、植物系バイオマスのスラリー状処理物を循環粉砕処理することを特徴とする、循環粉砕処理方法。
〔6〕上記スラリー状処理物は、固形分濃度が3~15質量%の植物系バイオマスのスラリーであることを特徴とする、上記〔5〕に記載の循環粉砕処理方法。
〔7〕上記植物系バイオマスは、木質系、草本系、セルロース系のいずれかのバイオマスであることを特徴とする、上記〔5〕又は〔6〕に記載の循環粉砕処理方法。
〔8〕上記〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の循環粉砕処理装置を用い、植物系バイオマスのスラリー状処理物を循環粉砕処理し、得られた粉砕処理物を糖化、発酵処理することを特徴とする、アルコールの製造方法。
〔9〕上記〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の循環粉砕処理装置を用い、植物系バイオマスのスラリー状処理物を循環粉砕処理することを特徴とする、セルロースファイバーを含む組成物の製造方法。
また、粉砕処理を実施した場合におけるスラリー状処理物の温度上昇を防止するために、容器101の側面をジャケット115で覆い、このジャケット115に冷媒の供給口116及び排出口117を設け、このジャケット115内に各種冷媒を連続的に供給することにより、容器101内に投入されたスラリー状処理物を冷却できるように構成されている。
この様な構造を供給口103直下に設けるのは、スラリー状処理物の搬送のためには好ましくないため、スクリュー先端は粉砕装置100の供給口103よりもさらに延伸された位置関係になっており、かつ供給口103直下にはスクリュウー羽根310は形成されておらず、供給口103よりも下流側ではスクリュウー羽根310が戻り方向に形成されているので、スクリュー先端側に向かったスラリー状処理物は戻り方向に形成されたスクリュー羽根310によって押し戻され、粉砕装置100の供給口103に向かってスラリー状処理物が効果的に押し込まれ、スラリー状処理物の滞留が防止されるものとなる。
また、本発明に係る循環粉砕処理装置1は、上記粉砕装置100の上記排出口104と連結されたスラリー状処理物の外部循環経路部200と、該外部循環経路部200の排出口204から排出されたスラリー状処理物を、上記粉砕装置100の上記供給口103に搬送するスクリューフィーダ300を有し、該スクリューフィーダ300が、上記外部循環経路部200の排出口204から上記粉砕装置100の供給口103にかけて配置され、スラリー状処理物を、上記粉砕装置100、上記外部循環経路部200、上記スクリューフィーダ300の順に循環させて粉砕処理を行うものとしたので、スラリー状処理物は、ポンプ搬送の構成の装置においては懸念された、分散媒である水等と固形分(処理物)との分離が生じることなく循環され、固形分(処理物)の粉砕処理が確実に進行するものとなる。
また、容器101内に投入されたスラリー状処理物を撹拌するための撹拌羽根113,114により、容器101内にデッドスペースが生ずることなく、スラリー状処理物が循環する。
また、本発明に係る循環粉砕処理装置1を用いて循環粉砕処理する処理物としては、特に分散媒である水等と分離しやすい処理物が挙げられ、例えば植物系バイオマスである。ここで、植物系バイオマスとしては、木質系、草本系、セルロース系があげられ、木質系、草本系としては、木材、竹、麻、草本類、農産物等の植物材料、前記植物材料の廃棄物、残渣物(皮、葉、茎、実)等がある。セルロース系としては、木材パルプ、ワラ・バガス・綿・麻・じん皮繊維等を原料とする非木材パルプ、回収古紙、損紙等を原料とする古紙パルプ(DIP)等がある。
木質系、草本系、セルロース系のバイオマスは、いずれもセルロースを含有する点で共通する。
〔実施例1〕
(1)処理物
処理物として、ガーデニング、ペット用として市販されている関東他方産の杉おが屑を用いた。この杉おが屑は、篩による粒度分布測定で中心粒径は0.5~1.0mmであった。また、針状のアスペクト比が大きいものも多く、長さは2~3mm程度に及ぶものもあった。
(2)処理物の調製
上記木質材料の粉末に水を加え、固形分濃度が10質量%及び固形分濃度が15質量%の2種のスラリー状処理物を調製した。
(3)粉砕装置を用いた粉砕処理
図1~図7に示した本発明の実施形態に係る循環粉砕処理装置1を用い、上記調整した固形分濃度が10質量%のスラリー状処理物の循環粉砕処理を行った。
粉砕装置100として、株式会社奈良機械製作所製、マイクロス0型(MIC-0、回転機構を除いた容積が0.4リットル)を用い、外部タンク201は容積0.3リットル、スクリューフィーダ300のスクリュー羽根を含む直径が14mmのものを用い、下記の処理条件で粉砕を行った。
(処理条件)
・スラリー状処理物仕込み量 0.500kg
・固形分(処理物)総量 0.050kg
・粉砕装置の回転数 1500rpm
・スクリューフィーダの回転数 50rpm
・スクリューフィーダの搬送能力 100ml/分
図1~図7に示した本発明の実施形態に係る循環粉砕処理装置1を用い、上記調整した固形分濃度が10質量%のスラリー状処理物の循環粉砕処理を行った。
但し、外部タンク201は容積3リットルのものに変更し、他は上記〔実施例1-1〕と同様の装置を用い、下記の処理条件で粉砕を行った。
(処理条件)
・スラリー状処理物仕込み量 2.500kg
・固形分(処理物)総量 0.250kg
・粉砕装置の回転数 1500rpm
・スクリューフィーダの回転数 50rpm
・スクリューフィーダの搬送能力 100ml/分
図1~図7に示した本発明の実施形態に係る循環粉砕処理装置1を用い、上記調整した他方の固形分濃度が15質量%のスラリー状処理物の循環粉砕処理を行った。
粉砕装置100として、株式会社奈良機械製作所製、マイクロス0型(MIC-0、回転機構を除いた容積が0.4リットル)を用い、外部タンク201は3リットル、スクリューフィーダ300のスクリュー羽根を含む直径が14mmの、上記〔実施例1-2〕と同様の装置を用い、下記の処理条件で粉砕を行った。
(処理条件)
・スラリー状処理物仕込み量 2.500kg
・固形分(処理物)総量 0.375kg
・粉砕装置の回転数 1500rpm
・スクリューフィーダの回転数 50rpm
・スクリューフィーダの搬送能力 100ml/分
図1~図7に示した本発明の実施形態に係る循環粉砕処理装置1を用い、上記調整した固形分濃度が10質量%のスラリー状処理物の循環粉砕処理を行った。
粉砕装置100として、株式会社奈良機械製作所製、マイクロス3型(MIC-3、回転機構を除いた容積が3.0リットル)を用い、外部タンク201は24リットル、スクリューフィーダ300のスクリュー羽根を含む直径が28mmのものを用い、下記の処理条件で粉砕を行った。
(処理条件)
・スラリー状処理物仕込み量 40.0kg
・固形分(処理物)総量 4.00kg
・粉砕装置の回転数 1100rpm
・スクリューフィーダの回転数 50rpm
・スクリューフィーダの搬送能力 800ml/分
上記〔実施例1-1〕のスクリューフィーダをポンプ(兵神装備株式会社製、モーノポンプCY型)に変えた以外は、上記〔実施例1-1〕と同様の装置を用い、上記調整した固形分濃度が10質量%のスラリー状処理物を、上記〔実施例1-1〕と同様の処理条件で循環粉砕処理を行った。
上記〔実施例1-1〕の粉砕装置をビーズミル(ベッセル容積1.0リットル、ビーズ充填量608ml(2300g))に、スクリューフィーダをポンプ(兵神装備株式会社製、モーノポンプCY型)に変えた以外は、上記〔実施例1-1〕と同様の装置を用い、上記調整した固形分濃度が10質量%のスラリー状処理物を、上記〔実施例1-1〕と同様の処理条件で循環粉砕処理を先ず試みたが、固形分濃度10質量%のスラリー状処理物を投入し、ビーズミルの回転数を徐々に上げたところ、120rpmで、ビーズミル内に異音がしたため、試験を中止した。そこで、スラリー状処理物の固形分濃度を1質量%に下げ、ビーズミルを回転数20000rpmで処理を行った。
このときの固形分(処理物)総量は0.005kgであった。
図4、図5に示した粉砕装置100のみを用い、上記調整した固形分濃度が10質量%のスラリー状処理物のバッチ式の粉砕処理を行った。
粉砕装置100は株式会社奈良機械製作所製、マイクロス0型(MIC-0、回転機構を除いた容積が0.4リットル)を用い、下記の処理条件で粉砕を行った。
(処理条件)
・スラリー状処理物仕込み量 0.250kg
・固形分(処理物)総量 0.025kg
・粉砕装置の回転数 1500rpm
図4、図5に示した粉砕装置100のみを用い、上記調整した固形分濃度が10質量%のスラリー状処理物について、バッチ式の粉砕処理を2回行った。
粉砕装置100は〔比較例1-3〕と同様の株式会社奈良機械製作所製、マイクロス0型(MIC-0、回転機構を除いた容積が0.4リットル)を用い、下記の処理条件で粉砕を行った。
(処理条件)
・スラリー状処理物仕込み量 0.250kg
・固形分(処理物)量 0.025kg
・粉砕装置の回転数 1500rpm
上記条件で2バッチ分を処理
・固形分(処理物)総量 0.050kg
図4、図5に示した粉砕装置100のみを用い、上記調整した固形分濃度が10質量%のスラリー状処理物について、バッチ式の粉砕処理を10回行った。
粉砕装置100は〔比較例1-3〕と同様の株式会社奈良機械製作所製、マイクロス0型(MIC-0、回転機構を除いた容積が0.4リットル)を用い、下記の処理条件で粉砕を行った。
(処理条件)
・スラリー状処理物仕込み量 0.250kg
・固形分(処理物)総量 0.025kg
・粉砕装置の回転数 1500rpm
上記条件で10バッチ分を処理
・固形分(処理物)総量 0.250kg
ビーズミルを用いた〔比較例1-2〕は固形分濃度を1質量%に下げて処理したため、収量を総作業時間で除した装置生産能力は「0.0009」であった。
〔実施例1-1〕は、収量を総作業時間で除した装置生産能力は「0.0129」であり、これは従来のバッチ式処理である〔比較例1-3〕の「0.0095」や同一仕込み量をバッチ式で処理した〔比較例1-4〕の「0.0108」と比較して、それぞれ1.35倍、1.2倍に向上した。
表1に示すように、外部循環経路を用いて処理量を10倍にした〔実施例1-2〕は切り替えロスが少なく、収率が96%であったのに対して、同一処理量の〔比較例1-5〕は収率80%であった。
〔実施例1-2〕は収量を総作業時間で除した装置生産能力は「0.0197」であり、これは同一仕込み量をバッチ式で処理した〔比較例1-5〕の「0.0121」と比較して、1.6倍に向上した。
〔実施例1-1〕、〔実施例1-2〕、〔比較例1-3〕から〔比較例1-5〕の対比からわかるように、同一仕込み量をバッチ式で処理した比較例に対して実施例の方が、装置生産能力が向上しており、外部循環経路を用いた仕込み量が多いほど、向上の度合いが大きい。
〔実施例1-3〕は、固形分濃度を15%に上げても装置生産能力は〔実施例1-2〕と同等であった。
〔実施例1-1〕~〔実施例1-4〕は長時間の連続運転処理が可能で、オペレーターの対応時間は、粒径の測定を除き、前後清掃の1時間のみであった。
〔実施例1-2〕は、原料をセットして循環処理装置の運転を開始し、総作業時間約12時間で処理が完了した。オペレーターは終了直前の粒径の測定を除き、作業から解放され、他の業務を行う事ができた。
同じ仕込み量をバッチ式で処理した〔比較例1-5〕は、総作業時間は16時間以上にわたり、作業を2日間に分けて行わざるをえなかった。この間、オペレーターは約1時間おきに、30分間、バッチの切り替え作業を行った。
また、処理装置を回転機構を除いた容積が3.0リットルの物に変えた〔実施例1-4〕は、固形分濃度10質量%のスラリー状処理物40kg(木質材料4kg)を総作業時間21時間で処理することができた。
〔実施例2〕
下記のアルカリ処理を行ったスラリー状処理物を処理物とした以外は、上記〔実施例1-1〕~〔実施例1-4〕、〔比較例1-3〕と同様に循環処理をそれぞれ行い、〔実施例2-1〕~〔実施例2-4〕、〔比較例2-3〕の木質スラリーをそれぞれ得た。
〔アルカリ処理〕
固形分濃度10質量%の木質材料のスラリーを市販の圧力釜に入れ、その後にアルカリ水を入れ、pHを2に調整し、120℃で4時間、加圧加熱しながら攪拌せずに浸漬処理を行った。
〔循環粉砕処理〕
〔実施例1-1〕~〔実施例1-4〕、〔比較例1-3〕と同様に循環処理をそれぞれ行った。
〔糖化、発酵条件〕
得られた〔実施例2-1〕~〔実施例2-4〕の木質スラリーに対して、それぞれ採取した木質スラリー50gに蒸留水90mlを加えて希釈し、バッフル付き三角フラスコに移した後、ノボザイム社製酵素(Ctec2を1.3ml及びHtec2を400μl)を蒸留水7.70mlで懸濁したものを添加し、フラスコにアルミ箔で蓋をした後、振盪恒温槽で温度50℃、48時間振盪を行い、糖化処理を行った。
得られた糖化液をpH6.5に調整し、0.45μlポアサイズの無菌フィルターで除菌し、1リットルメスシリンダーに入れ、さらにあらかじめ培養した酵母SS4-5を、1.0×107cells/mlの濃度で植菌し、30℃で3日間、発酵を行った。
なお、酵母SS4-5は、Schizosaccharomyces japonicus SS4-5株で、受託番号はNITE P-1197である酵母である。
また、〔比較例2-3〕として、上記アルカリ処理を行った木質スラリーを処理物とし、前記した〔比較例1-3〕と同様に粉砕処理をそれぞれ行ったものについて、上記糖化、発酵処理後のGlc生成濃度と得られたアルコール量を測定した。その測定結果を表2に示す。
表2示すように、従来に比べて、一度の処理で大量のアルコールを製造することができた。
〔実施例3〕
市販されている針葉樹漂白クラフトパルプ(N-BKP、王子製紙株式会社製、固形分濃度25質量%)を水で希釈し、固形分濃度10質量%のスラリー状処理物を調整した。
この調整したスラリー状処理物を、図1~図7に示した本発明の実施形態に係る循環粉砕処理装置1(粉砕装置100は、株式会社奈良機械製作所製、マイクロス0型(MIC-0、回転機構を除いた容積が0.4リットル)、外部タンク201の容積3リットル、スクリューフィーダ300のスクリュー羽根を含む直径が14mm)を用い、下記の処理条件にて循環解繊処理を行った。
(処理条件)
・スラリー状処理物仕込み量 5.0kg(固形分0.5kg)
・粉砕装置の回転数 1800rpm
・スクリューフィーダの回転数 45rpm
・スクリューフィーダの搬送能力 80ml/分
10分間処理後、スラリー状処理物をブタノールで3回洗浄し、凍結乾燥機で乾燥した後に、窒素ガス吸着法により比表面積を求めた。その結果、比表面積は92m2/gであった。また、30分間処理後、スラリー状処理物をブタノールで3回洗浄し、凍結乾燥機で乾燥した後に、比表面積を求めたところ、比表面積は132m2/gであった。
以上のように、パルプに含まれるセルロースの解繊が進行していることを確認できた。
100・・・粉砕装置
101・・・容器、102・・・回転機構、103・・・供給口、104・・・排出口、105・・・内周面、106・・・メインシャフト、107・・・押え板、108・・・押え板、109・・・サブシャフト、110・・・ナット、111・・・カラー、112・・・リング状部材、113・・・撹拌羽根、114・・・撹拌羽根、115・・・ジャケット、116・・・供給口、117・・・排出口
200・・・外部循環経路部
201・・・外部タンク、202・・・内部空間、203・・・供給口、204・・・排出口、205・・・配管
300・・・スクリューフィーダ
301・・・スクリューシャフト、302・・・スクリューシャフト、303・・・軸受、304・・・軸受、305・・・ケーシング、306・・・駆動機構、307・・・シャフト、308・・・シャフト、309・・・スクリュー羽根、310・・・スクリュー羽根、311・・・開口、312・・・開口、3013・・・モータ、314・・・歯車列
Claims (9)
- 容器下部に、スラリー状処理物の供給口が設けられ、容器内部に、回転するメインシャフトが立設され、該メインシャフトに複数のサブシャフトが間隔を置いて周設支持され、該サブシャフトに複数のリング状部材がサブシャフトとの間に間隙を設けて嵌設され、該リング状部材が容器内壁に当接するように配置されていると共に、容器上部に、スラリー状処理物の排出口が設けられた粉砕装置と、
上記粉砕装置の上記排出口と連結されたスラリー状処理物の外部循環経路部と、
上記外部循環経路部の排出口から排出されたスラリー状処理物を、上記粉砕装置の上記供給口に搬送するスクリューフィーダを有し、
上記スクリューフィーダが、上記外部循環経路部の排出口から上記粉砕装置の供給口にかけて配置され、
スラリー状処理物を、上記粉砕装置、上記外部循環経路部、上記スクリューフィーダの順に循環させて粉砕処理を行うことを特徴とする、
循環粉砕処理装置。 - 上記外部循環経路部は、外部タンクを備えていることを特徴とする、請求項1に記載の循環粉砕処理装置。
- 上記スクリューフィーダは、その先端部は上記粉砕装置の供給口直下よりもさらに下流に延伸され、該スクリューフィーダのスクリュー羽根は、上記粉砕装置の供給口の直前までは送り方向に形成され、供給口直下には形成されておらず、供給口よりも下流側では戻り方向に形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の循環粉砕処理装置。
- 上記スクリューフィーダは、2軸スクリューに形成されていることを特徴とする、請求項1~3のいずれかに記載の循環粉砕処理装置。
- 請求項1~4のいずれかに記載の循環粉砕処理装置を用い、植物系バイオマスのスラリー状処理物を循環粉砕処理することを特徴とする、循環粉砕処理方法。
- 上記スラリー状処理物は、固形分濃度が3~15質量%の植物系バイオマスのスラリーであることを特徴とする、請求項5に記載の循環粉砕処理方法。
- 上記植物系バイオマスは、木質系、草本系、セルロース系のいずれかのバイオマスであることを特徴とする、請求項5又は6に記載の循環粉砕処理方法。
- 請求項1~4のいずれかに記載の循環粉砕処理装置を用い、植物系バイオマスのスラリー状処理物を循環粉砕処理し、得られた粉砕処理物を糖化、発酵処理することを特徴とする、アルコールの製造方法。
- 請求項1~4のいずれかに記載の循環粉砕処理装置を用い、植物系バイオマスのスラリー状処理物を循環粉砕処理することを特徴とする、セルロースファイバーを含む組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021078034A JP7679063B2 (ja) | 2021-04-30 | 2021-04-30 | 循環粉砕処理装置、循環粉砕処理方法、アルコールの製造方法及びセルロースを含む組成物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021078034A JP7679063B2 (ja) | 2021-04-30 | 2021-04-30 | 循環粉砕処理装置、循環粉砕処理方法、アルコールの製造方法及びセルロースを含む組成物の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2022171415A JP2022171415A (ja) | 2022-11-11 |
| JP7679063B2 true JP7679063B2 (ja) | 2025-05-19 |
Family
ID=83946198
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2021078034A Active JP7679063B2 (ja) | 2021-04-30 | 2021-04-30 | 循環粉砕処理装置、循環粉砕処理方法、アルコールの製造方法及びセルロースを含む組成物の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP7679063B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN117282523B (zh) * | 2023-09-22 | 2025-09-02 | 重庆市九龙万博新材料科技有限公司 | 一种铝土矿的均化装置及方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001122973A (ja) | 1999-10-28 | 2001-05-08 | Morinaga Milk Ind Co Ltd | 微粒化セルロ−ス系素材懸濁液の製造方法、微粒化セルロ−ス系素材の製造方法、及び微粒化セルロ−ス系素材懸濁液の製造装置 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2594213B2 (ja) * | 1992-03-25 | 1997-03-26 | 株式会社奈良機械製作所 | 粒子状材料処理装置 |
| JPH08218084A (ja) * | 1995-02-15 | 1996-08-27 | Babcock Hitachi Kk | 高濃度石炭−水スラリの製造方法および装置 |
-
2021
- 2021-04-30 JP JP2021078034A patent/JP7679063B2/ja active Active
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001122973A (ja) | 1999-10-28 | 2001-05-08 | Morinaga Milk Ind Co Ltd | 微粒化セルロ−ス系素材懸濁液の製造方法、微粒化セルロ−ス系素材の製造方法、及び微粒化セルロ−ス系素材懸濁液の製造装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2022171415A (ja) | 2022-11-11 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Kratky et al. | Biomass size reduction machines for enhancing biogas production | |
| CN101896615B (zh) | 制造糖类的方法 | |
| CA2848935C (en) | Method for heating a feedstock | |
| US20040187863A1 (en) | Biomilling and grain fractionation | |
| US10501765B2 (en) | High-solids biomass slurry generation for enhanced efficiency hydrolysis processing and equipment design to yield the same | |
| CN102272318B (zh) | 制造糖类的方法及乙醇制造方法 | |
| Fayaz et al. | The applications of conventional and innovative mechanical technologies to tailor structural and functional features of dietary fibers from plant wastes: A review | |
| US10179971B2 (en) | Method for processing a cellulosic feedstock at high consistency | |
| JP6063661B2 (ja) | 粉砕物の製造方法 | |
| US20110011391A1 (en) | Method and apparatus for the heat treatment of a cellulosic feedstock upstream of hydrolysis | |
| CN106460326A (zh) | 生产原纤化纤维素的方法 | |
| CN101056720A (zh) | 生产预处理原料的方法 | |
| Karunanithy et al. | Thermo-mechanical pretreatment of feedstocks | |
| CN204174468U (zh) | 加热给料的设备 | |
| JP7679063B2 (ja) | 循環粉砕処理装置、循環粉砕処理方法、アルコールの製造方法及びセルロースを含む組成物の製造方法 | |
| JP5951181B2 (ja) | リグノセルロース系バイオマスの糖化方法 | |
| WO2013136940A1 (ja) | 糖の製造方法 | |
| SE542682C2 (en) | A discharge screw arrangement for discharging lignocellulosic material from a lignocellulosic treatment reactor | |
| WO2015011066A1 (en) | Method for producing molded products | |
| JP6431756B2 (ja) | バイオマスの成分分離方法 | |
| US20260125851A1 (en) | Process and fibre processing apparatus for the preparation of a pulp additive from a sugar beet starting material | |
| CN222908401U (zh) | 一种单轴挤压撕裂机 | |
| CN1256482C (zh) | 棉秆造纸方法及设备 | |
| JP2014117207A (ja) | 糖の製造方法 | |
| JP2018104504A (ja) | グルカン含有組成物の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20240408 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20250321 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20250408 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20250425 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7679063 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |