Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP7679588B2 - 容器内面塗布方法 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP7679588B2 - 容器内面塗布方法 - Google Patents

容器内面塗布方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7679588B2
JP7679588B2 JP2021057317A JP2021057317A JP7679588B2 JP 7679588 B2 JP7679588 B2 JP 7679588B2 JP 2021057317 A JP2021057317 A JP 2021057317A JP 2021057317 A JP2021057317 A JP 2021057317A JP 7679588 B2 JP7679588 B2 JP 7679588B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plastic container
container
coating
nozzle
liquid repellent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021057317A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022154334A (ja
Inventor
達郎 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoraku Co Ltd
Original Assignee
Kyoraku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoraku Co Ltd filed Critical Kyoraku Co Ltd
Priority to JP2021057317A priority Critical patent/JP7679588B2/ja
Publication of JP2022154334A publication Critical patent/JP2022154334A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7679588B2 publication Critical patent/JP7679588B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

本発明は、プラスチック容器の内面に撥液剤を塗布する容器内面塗布方法に関するものである。
マヨネーズやケチャップ等の粘稠物を内容物とするプラスチック容器において、内容物の円滑な排出を実現するためには、容器内面の滑落性を向上させることが必要であり、例えば内容物と接する基材樹脂に滑剤を添加することが行われている(特許文献1等を参照)。
特許文献1記載の発明では、プラスチックボトルの内容物と接する基材樹脂に、HLB値が1未満の界面活性剤と不飽和脂肪酸アミドとを混合してなる滑剤を添加し、内容物に対する滑落性に優れたプラスチックボトルを実現している。
特開2013-10541号公報
ところで、プラスチック容器の基材樹脂に滑剤を添加する方法の場合、成形条件の見直しが必要になる場合等もあり、より簡単な方法として、撥液剤をプラスチック容器の内面にコーティング(塗布)することも検討されている。
ただし、撥液剤のコーティングにおいては、薄く均一な撥液層の形成が課題となる。プラスチック容器の内部は狭い空間であることから、例えばスプレーコーティングで塗布する際の難易度が高いことが知られている。プラスチック容器の口部から内方に向けてスプレーによる塗布を行った場合、容器内の全面に薄く均一にコーティングすることは難しく、局所的に厚塗りの箇所が発生したり、過剰塗布による液だれが発生することがある。
本発明は、このような従来の事情に鑑みてなされたものであり、プラスチック容器の内面に撥液剤を薄く均一に塗布することができ、厚塗や液だれ等が発生することのない容器内面塗布方法を提供することを目的とする。
前述の目的を達成するために、本発明の容器内面塗布方法は、プラスチック容器の内壁面に撥液剤を塗布し表面に凹凸を有する撥液層を形成するに際し、プラスチック容器を水平に寝かせた状態とし、細長いシャフト状のノズルを容器内に挿入し、当該ノズルの先端から撥液剤を噴出するとともに、プラスチック容器を回転させ、プラスチック容器の底面や肩部に塗布する際にはプラスチック容器の傾斜角度を変えることを特徴とする。
細長いシャフト状のノズルを容器内に挿入して発液剤の塗布を行うことで、プラスチック容器内の隅々まで撥液剤が行きわたり、容器内の全面への塗布が実現される。また、この時、プラスチック容器を回転させながら塗布を行うことで、薄く均一な塗布が実現され、厚塗りや液だれも解消される。
本発明によれば、プラスチック容器の内面に撥液剤を薄く均一に塗布することができ、厚塗や液だれ等が発生することのない容器内面塗布方法を提供することが可能である。
プラスチック容器の一例を示す概略正面図である。 プラスチック容器の層構成を示す要部概略断面図である。 プラスチック容器内にシャフト状のノズルを挿入して塗布を行う様子を示す図である。 撥液剤の噴出方向を示す図である。 塗布装置の構成を示す概略側面図である。 プラスチック容器の回転速度を600rpmとした時の撥液層の表面状態を示す写真である。 プラスチック容器の回転速度を800rpmとした時の撥液層の表面状態を示す写真である。 プラスチック容器の回転速度を1000rpmとした時の撥液層の表面状態を示す写真である。
以下、本発明を適用した容器内面塗布方法の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の塗布方法が適用されるプラスチック容器1の一例を示す図である。図1に示すように、プラスチック容器1は、内容物を収容する容器である。内容物としては、マヨネーズやケチャップ等の粘稠物が挙げられる。プラスチック容器1は、ねじ山11が形成された注出口12から、胴部14等を絞って内容物を外に出すものであり、通常、注出口12はキャップ13が装着されて封止されている。プラスチック容器1は、例えばブロー成形によって形成されたブロー成形体である。
プラスチック容器1は、単層構成であっても多層構成であってもよいが、多層構成にすることが好ましい。図2は、プラスチック容器1の層構成の一例であり、容器1の内面側から順に、最内層2、中間層3、接着樹脂層4、バリア層5、接着樹脂層6、最外層7を備える。プラスチック容器1の層構成は、これに限らず、例えばこれらの層のうちの少なくとも1つを省いたものであってもよく、さらに別の層を備えるものであってもよい。
最外層7は、例えばポリオレフィン等の熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物で構成され、この樹脂組成物は、滑剤を含むことが好ましい。これによって、プラスチック容器1表面の滑り不良等による問題の発生を抑制することができる。
バリア層5は、ガスバリア性が高い樹脂で構成される。このような樹脂としては、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH:エチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物等を指す。)や芳香族ポリアミド等が挙げられる。バリア層5を設けることによって、酸素透過による内容物の酸化劣化を有効に抑制することができる。
中間層3は、ポリオレフィン等の熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物で構成される。中間層3は、省略可能である。中間層3は、容器1のブロー成形時に生じたバリをリサイクルして使用したリプロ層であってもよい。
接着樹脂層4,6は、接着性樹脂で構成される。接着性樹脂としては、酸変性ポリオレフィン樹脂(例:無水マレイン酸変性ポリエチレン、無水マレイン酸変性ポリプロピレン)等が挙げられる。接着樹脂層4,6を設けることによってバリア層5と、最外層7又は中間層3との接着性が向上する。接着樹脂層4,6を設ける代わりに、バリア層5に接着性樹脂を配合してもよい。
最内層2は、内容物と接する層であり、基材樹脂を含む樹脂組成物で構成される。基材樹脂としては、ポリオレフィン等の熱可塑性樹脂が好ましい。ポリオレフィンとしては、ポリエチレンやポリプロピレンが挙げられる。また、基材樹脂に充填粒子を添加し、最内層2の内面(すなわち、プラスチック容器1の内面)に充填粒子の存在に起因する凹凸形状が設けられていてもよい。
最内層2に凹凸形状を設ける場合、十点平均粗さRz を7~500μm程度とするのが好ましく、特に10~300μmとするのがより好ましく、10~100μmとするのが最も好ましい。この範囲内に設定することによって、滑落性を特に向上させることができる。
最内層2に凹凸形状を設けるために使用する充填粒子は、凹凸形状を付与可能な粒子であり、有機成分及び無機成分の少なくとも1種を含む充填粒子を採用することができる。
無機成分としては、例えば1)アルミニウム、銅、鉄、チタン、銀、カルシウム等の金属又はこれらを含む合金又は金属間化合物、2)酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化鉄等の酸化物、3)リン酸カルシウム、ステアリン酸カルシウム等の無機酸塩又は有機酸塩、4)ガラス、5)窒化アルミニウム、窒化硼素、炭化珪素、窒化珪素等のセラミック等を好適に用いることができる。
有機成分としては、例えばアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、アミノ樹脂、エポキシ樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、セルロース系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリビニルアルコール、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-ビニルアルコール共重合体、エチレン-アクリル酸エチル共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリアミド等の有機高分子成分(又は樹脂成分)を好適に用いることができる。
以上の構成を有するプラスチック容器1において、内面に撥液剤を塗布し、最内層2の表面に撥液層20を形成することで、滑落性を向上させる。以下、プラスチック容器1内面への撥液剤の塗布方法について説明する。
本実施形態において、プラスチック容器1内面への撥液剤の塗布は、図3に示すように、プラスチック容器1内に細長いシャフト状のノズル30を挿入することにより行う。プラスチック容器1のサイズは任意であるが、例えば容量100mL~300mL、直径10mm~50mm程度である。
ノズル30は、細長い管状部材であるシャフト部31と、その先端に設けられたノズルヘッド32とから構成される。シャフト部31は、中空の管状部材であり、中空部を通って先端のノズルヘッド32に撥液剤が供給される。ノズルヘッド32に供給された撥液剤は、ノズルヘッド32に設けられた噴出孔から所定の方向に噴出される。
プラスチック容器1の内面に塗布する撥液剤としては、撥油性や撥水性を有するものであれば任意の薬剤が使用可能であるが、表面に凹凸を有しロータス効果を発揮する撥液層を形成することが可能な撥液剤であることが好ましく、例えばフッ素系化合物をエタノール等の溶媒に分散した分散液等を用いることができる。
以下、使用する撥液剤について詳述すると、本実施形態で用いる撥液剤は、疎水性粒子及び、疎水・疎油性粒子の少なくとも1種を含むものである。
疎水粒子は、一次粒子平均径が通常3~100nmであり、好ましくは5~50nmであり、より好ましくは7~30nmである。一次粒子平均径を上記範囲とすることにより、疎水粒子が適度な凝集状態となり、その凝集体中にある空隙に空気等の気体を保持することができる結果、優れた滑落性を得ることができる。すなわち、この凝集状態は、凹凸形状の表面に付着した後も維持されるので、優れた滑落性を発揮することができる。
疎水粒子としては、疎水性を有するものであれば特に限定されず、表面処理により疎水化されたものであっても良い。例えば、親水性酸化物微粒子をシランカップリング剤等で表面処理を施し、表面状態を疎水性とした微粒子を用いることもできる。酸化物の種類も、疎水性を有するものであれば限定されない。例えばシリカ(二酸化ケイ素)、アルミナ、チタニア等の少なくとも1種を用いることができる。この中でも、疎水性酸化物粒子として、疎水性シリカ微粒子を好適に用いることができる。特に、より優れた非付着性が得られるという点において、表面にトリメチルシリル基を有する疎水性シリカ微粒子が好ましい。
疎油性粒子としては、例えば酸化物微粒子の表面をフッ素系樹脂等でコーティングした複合粒子を用いることができる。酸化物微粒子としては、例えば、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛等の粒子(粉末)の少なくとも1種の酸化物微粒子を用いることができる。特に、酸化ケイ素粒子であることが好ましい。これらの酸化物微粒子も市販品を用いることができる。
撥液剤は、前記疎水性粒子及び疎油性粒子の少なくとも1種を溶媒に分散させてなる分散液の形態で用いるのが一般的である。
使用する溶媒としては、例えばトルエン、キシレン等の芳香族系炭化水素、メチルシクロヘキサン、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、メチルエチルケトン、アセトン等のケトン系溶剤、イソプロピルアルコール、変性エタノール等のアルコール系溶剤等の有機溶剤を挙げることができる。これらは1種又は2種以上で用いることができる。
撥液剤の塗布に際しては、予めプラスチック容器1を加熱しておいてもよい。加熱条件としては、例えば、120℃の恒温槽に1分程度入れ、取り出して直ちに塗布を行う。あるいは、ヒートガンで内部を10秒程度加熱し、直ちに塗布を行う。予めプラスチック容器1を加熱しておくことで、塗布の際に溶媒が揮発しやすくなり、乾燥時間が短縮されることで、表面の凹凸性に優れた撥液層が形成される。
前記ノズル30を用いた撥液剤の塗布においては、先ず、ノズル30をプラスチック容器1の口部から内部に挿入する。この時、ノズル30の中心軸とプラスチック容器1の中心軸が概ね一致するようにノズル30をプラスチック容器1内に挿入する。プラスチック容器1は、本例では水平に寝かせた状態であるが、これに限らず、プラスチック容器1を任意の角度で傾斜させてもよい。
次いで、プラスチック容器1を回転させながらノズル30のノズルヘッド32から撥液剤を噴出させ、プラスチック容器1の内面に撥液剤を塗布する。塗布に際して、プラスチック容器1を回転させるか、ノズル30を回転させることが考えられるが、プラスチック容器1を回転させることにより、内面に付着した撥液剤に遠心力が加わり、撥液剤を薄く均一に塗布する上で有利である。
塗布の際には、ノズル30を軸方向(シャフト部31の中心軸方向)に移動させながら塗布を行う。例えば、ノズル30の先端がプラスチック容器1の底部の近傍に位置するように挿入した後、ノズル30を引き出す方向に移動させながら前記塗布を行う。ノズル30の移動は、前記方向に一度だけでもよいし、プラスチック容器1内で往復動させてもよい。ノズル30の移動速度は、基本的には一定であるが、例えばプラスチック容器1の形状が大きくなっている部分でノズル30の移動速度を遅くして撥液剤の塗布量を増やす等、プラスチック容器1の形状に応じて変更することも可能である。
また、ノズルヘッド32からの撥液剤の噴出方向は任意であるが、例えば噴出方向が軸方向であると、プラスチック容器1の底部付近の角部や口部付近の肩部等に十分な塗膜を形成することができない可能性がある。このような不都合を回避するために、図4に示すように、ノズルヘッド32における撥液剤の噴出方向θを斜め方向とすることが好ましい。ノズルヘッド32における撥液剤の噴出方向θを20°から60°、例えば30°や45°とすることで、プラスチック容器1の内面全面に撥液剤を均一に塗布することが可能である。
図5は、前述の塗布方法を行うための装置の一例を示すものである。図5に示す塗布装置は、プラスチック容器1を保持し回転するための容器保持機構41と、ノズル30のプラスチック容器1内への挿入及び移動を行うノズル駆動機構51とから構成される。
容器保持機構41は、プラスチック容器1を把持するホルダー部42,43を有しており、これらホルダー部42,43でプラスチック容器1を挟み込んで保持する。また、ホルダー部42,43は回転機構により回転可能であり、これを回転させることで保持されたプラスチック容器1が回転される。回転速度は適宜調整可能である。さらに、容器保持機構41は、ホルダー部42,43により保持されたプラスチック容器1の傾斜角度を変更することができる傾斜機構を有しており、保持されるプラスチック容器1の傾斜角度を変えることで、プラスチック容器1の底面や肩部等にピンポイントで塗布することが可能とされている。
ノズル駆動機構51は、支持台52、直動機構53、ノズル支持ブロック54を備えており、ノズル30が取り付けられたノズル支持ブロック54が直動機構53により矢印方向に移動される。また、ノズル支持ブロック54を介してノズル30に撥液剤が供給される。
塗布に際しては、容器保持機構41のホルダー部42,43にプラスチック容器1を装着し、ノズル駆動機構51を作動させて、ノズル支持ブロック54を容器保持機構41に向かって移動させ、ノズル30をプラスチック容器1内へ進入させる。次に、容器保持機構41のホルダー部42,43(プラスチック容器1)を回転させるとともにノズル30を移動させ、ノズル30から撥液剤を噴出させることで、プラスチック容器1の内面に撥液剤を塗布する。
前記塗布完了後には、プラスチック容器1の内面に形成された撥液層を乾燥させる必要があるが、乾燥時にもプラスチック容器1の回転を継続することが好ましい。撥液層がウェット状態のうちにプラスチック容器1の回転を止めてしまうと、液が垂れてムラになってしまうおそれがある。
前述の撥液剤の塗布においては、プラスチック容器1の回転速度を適正にすることが重要である。具体的には、プラスチック容器1の回転速度を400rpm~1000rpmとすることが好ましい。プラスチック容器1の回転速度が400rpm未満であると、液だれが発生するおそれがある。撥液剤の塗布においては、液だれが生ずると、その部分の撥液層がプラスチック容器1の内面から剥離されてしまい、十分な滑落性能が得られなくなるおそれがある。逆に、プラスチック容器1の回転速度が1000rpmを越えると、形成される撥液層の表面が平坦になりすぎ、やはり十分な滑落性能が得られなくなるおそれがある。
また、前述の撥液剤の塗布においては、塗布の際のプラスチック容器1の回転速度等の塗布条件により、形成される塗膜(撥液剤層)の表面状態をコントロールすることができることがわかってきた。例えば、塗布条件を変えることで、形成される撥液層20の表面状態が平坦であったり微細な凹凸が形成される等、形成される撥液層20の表面が変化する。また、乾燥や溶媒蒸発の工程に時間をかけるほど形成される撥液層20の表面は平坦になり、時間を短くすると凹凸が形成される。
撥液層20の表面に微細な凹凸が形成されると、撥液剤の化学的な効果に加えて、ロータス効果による物理的な効果が加わり、滑落性が向上する。すなわち、予めプラスチック容器1の内面に凹凸を設けていなくても高い滑落性が実現できることになる。その反面、撥液層20の表面に凹凸が形成されると、撥液層20が剥がれやすくなる傾向にある。
これら状況に鑑みると、撥液層20の表面に適度な凹凸が形成された状態が好ましいと言え、これを実現するために、塗布時のプラスチック容器1の回転速度を600rpm~800rpmとすることが好ましい。回転速度を前記範囲とすることで、形成される撥液層20の表面状態を適正なものとすることができ、滑落性能に優れ、剥がれにくい撥液層20を形成することができる。
以上の通り、本実施形態の容器内面塗布方法によれば、プラスチック容器1の内面に撥液剤を薄く均一に塗布することができ、厚塗や液だれ等が発生することのない容器内面塗布方法を実現することが可能である。
以上、本発明を適用した実施形態について説明してきたが、本発明がこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能であることは言うまでもない。
1 .プラスチック容器の作製
パリソンのダイレクトブロー成形によって図1に示す形状のプラスチック容器を作製した。作製した容器の容量は150mL、直径は40mmである。パリソンの最内層の基材樹脂には、ポリエチレン( 融点112℃ ) を用いた。
2.撥液剤の塗布
図5に示す装置を用い、プラスチック容器の内面に撥液剤を塗布した。撥液剤は、フッ素系化合物をエタノールに分散させた分散液である。ノズルにおける撥液剤の噴出方向は45°である。係る条件で、プラスチック容器の回転数を300rpm~1100rpmの範囲で変更して撥液層を形成し、サンプル1~6を作成した。
3.評価
作成したサンプル1~6について、滑落性能を評価した。評価方法は下記の通りである。
・内容物:オリーブオイルエキストラバージン
・試験方法:斜面(傾斜角度3°)に置いたサンプル小片(プラスチック容器から切り出した小片)に注射器を用いてオリーブオイルを少量ずつ滴下していき、滑落し始めた液量を注射器の重量差から測定した。1サンプル当たり3回測定し、平均値を算出した。滑落性能が高いほど少量(低荷重)で滑落することから、測定された液量より滑落性能を3段階評価した。
結果を表1に示す。
Figure 0007679588000001
表1より、プラスチック容器の回転速度を適正にすることにより、良好な滑落性能が得られることがわかる。
図6及び図7に形成される撥液層の表面状態を示す。図6は、プラスチック容器の回転速度を600rpmとした時の撥液層の表面状態を示す写真であり、図7は、プラスチック容器の回転速度を800rpmとした時の撥液層の表面状態を示す写真であり、図8はプラスチック容器の回転速度を1000rpmとした時の撥液層の表面状態を示す写真である。プラスチック容器の回転が速いほど平坦になる傾向が見られる。
サンプル1では、撥液層にかなりの剥離が見られ、性能が不十分である。サンプル2でも、若干の撥液層の剥離が見られ、性能は十分とは言えない。塗布時のプラスチック容器の回転数を600~800rpmとすると、撥液層が良好な表面状態となり、良好な滑落性能が発揮されている。回転数が800rpmを越えると、撥液層の表面が平坦になりすぎて、滑落性能の低下が見られた。
1 プラスチック容器
20 撥液層
30 ノズル
31 シャフト部
32 ノズルヘッド

Claims (8)

  1. プラスチック容器の内壁面に撥液剤を塗布し表面に凹凸を有する撥液層を形成するに際し、
    プラスチック容器を水平に寝かせた状態とし、
    細長いシャフト状のノズルを容器内に挿入し、当該ノズルの先端から撥液剤を噴出するとともに、プラスチック容器を回転させ、
    プラスチック容器の底面や肩部に塗布する際にはプラスチック容器の傾斜角度を変えることを特徴とする容器内面塗布方法。
  2. 前記撥液剤は、疎水性粒子及び疎水・疎油性粒子から選択される少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1記載の容器内面塗布方法。
  3. 前記プラスチック容器の回転速度を400rpm~1000rpmとすることを特徴とする請求項1または2記載の容器内面塗布方法。
  4. 前記プラスチック容器の回転速度を600rpm~800rpmとすることを特徴とする請求項1または2記載の容器内面塗布方法。
  5. 前記ノズルを軸方向に移動させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の容器内面塗布方法。
  6. 撥液剤の噴出方向をノズルの軸方向に対して30°~45°とすることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の容器内面塗布方法。
  7. 予めプラスチック容器を加熱しておくことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の容器内面塗布方法。
  8. 前記撥液剤の塗布後、乾燥させる際にもプラスチック容器を回転させることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項記載の容器内面塗布方法。
JP2021057317A 2021-03-30 2021-03-30 容器内面塗布方法 Active JP7679588B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021057317A JP7679588B2 (ja) 2021-03-30 2021-03-30 容器内面塗布方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021057317A JP7679588B2 (ja) 2021-03-30 2021-03-30 容器内面塗布方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022154334A JP2022154334A (ja) 2022-10-13
JP7679588B2 true JP7679588B2 (ja) 2025-05-20

Family

ID=83557344

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021057317A Active JP7679588B2 (ja) 2021-03-30 2021-03-30 容器内面塗布方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7679588B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002038399A (ja) 2000-07-28 2002-02-06 Kao Corp パルプモールド成形体の塗膜形成方法
JP2003519570A (ja) 2000-01-14 2003-06-24 アストラゼネカ・アクチエボラーグ ポリマーコーティングを容器の内部表面に塗布する方法
US20160074901A1 (en) 2013-05-20 2016-03-17 Conopco, Inc., d/b/a UNVLEVER Process for coating containers
JP2016222348A (ja) 2012-07-13 2016-12-28 東洋製罐株式会社 内容物に対する滑り性に優れた包装容器

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57167762A (en) * 1981-04-09 1982-10-15 Kishimoto Akira Method and device for painting inside surface of vessel

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003519570A (ja) 2000-01-14 2003-06-24 アストラゼネカ・アクチエボラーグ ポリマーコーティングを容器の内部表面に塗布する方法
JP2002038399A (ja) 2000-07-28 2002-02-06 Kao Corp パルプモールド成形体の塗膜形成方法
JP2016222348A (ja) 2012-07-13 2016-12-28 東洋製罐株式会社 内容物に対する滑り性に優れた包装容器
US20160074901A1 (en) 2013-05-20 2016-03-17 Conopco, Inc., d/b/a UNVLEVER Process for coating containers

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022154334A (ja) 2022-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10689178B2 (en) Packing container having excellent slipping property for the content
CN106471075B (zh) 显示对流动性物质改进的滑移性的润滑层形成用涂层组合物
TWI393634B (zh) 包裝材料
EP0099727A2 (en) Method and apparatus for the polymer coating of substrates
JP2017515653A (ja) 液体含浸表面形成のためのスプレープロセスおよび方法
JP6255748B2 (ja) 滑水性に優れた表面を有する樹脂成形体
CN107428115B (zh) 具有疏水性表面的结构体及其制造方法
CN107531004B (zh) 表面分布有固体颗粒的结构体
JP7679588B2 (ja) 容器内面塗布方法
JP7153434B2 (ja) 撥水性塗料、撥水性ラミネート材、撥水性袋状容器、及び、撥水性塗膜の形成方法
WO2019031171A1 (ja) 内面に油膜を形成して使用されるブロー容器
JP2025178456A (ja) 流動物排出方法
JP6734661B2 (ja) 凹凸表面を有するワックス層を備えた積層構造体及びその製造方法
JP6376313B1 (ja) 表面に油膜を有する構造体
EP3915761B1 (en) Plastic container and method for producing same
US20210008860A1 (en) Packing member having surface excellent in liquid repellency
WO2018105390A1 (ja) 流動物が収容されているパッケージ
JP2018083948A (ja) 滑水性に優れた表面を有する樹脂成形体
JP7093197B2 (ja) 納豆用被膜材
JP7104969B2 (ja) コート液
JP6780967B2 (ja) 接着剤塗布方法及び接着剤塗布装置
JP7211859B2 (ja) 液体調味料用ボトル状樹脂容器の製造方法
JP6907795B2 (ja) 付着防止性積層体の製造方法
JP2022186600A (ja) コーティング膜及びコーティング膜の形成方法
JP2022190360A (ja) 液体容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20241128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20241204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20250131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20250403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20250416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7679588

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150