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JP7680220B2 - トレー、及びレンチ工具セット - Google Patents
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JP7680220B2 - トレー、及びレンチ工具セット - Google Patents

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Description

本発明は、部品、特に車両のメンテナンス用部品の収納に関する。
従来から、車両又は車両が備える装置に収納スペースを設けて、例えばヒューズ等のメンテナンス(交換)用予備電子部品を収納することが知られている。特許文献1は、複数のヒューズを収納する車両バッテリー用カプラ装置を開示する。
特許文献1の車両バッテリー用カプラ装置は、バッテリーの上面の一方の短辺側に設けられているプラス端子とマイナス端子に一括して結線するために用いられる。このカプラ装置は、プラス端子とマイナス端子との一方の端子の上方にスタータリレーを配置し、他方の端子の上方に複数個のヒューズを上下に配置して収納し、スタータリレー及びヒューズを同一方向からケースに脱着する構成となっている。
特許第3836230号公報
上記特許文献1の構成は、カプラ装置のケースに、ヒューズ収納部を付設する必要がある。従って、カプラ装置の構造が複雑になり、金型費が増加していた。また、特許文献1の構成は、構造が異なる他の車種に対して適用が難しく、汎用性が十分ではなかった。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、様々な車種に適用可能であり、車両の収納スペースを効率的に活用できる、メンテナンス用部品のトレー及びレンチ工具セットを提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の第1の観点によれば、以下の構成のトレーが提供される。即ち、このトレーは、メンテナンス用部品を保持する。トレーは、レンチに取付可能なレンチハンドル内に差し込んだ状態で、前記レンチハンドルに直接又は間接的に固定可能である。トレーにおいて、前記レンチハンドル内に差し込まれる差込部に、前記メンテナンス用部品を保持する保持部が設けられている。前記レンチハンドル内に差し込まれる方向における一端部に、前記レンチハンドル内に差込不能な露出部が設けられる。前記差込部が前記レンチハンドル内に差し込まれた状態において、前記露出部は、前記レンチハンドルの外部に露出する。前記露出部に、当該トレーを前記レンチハンドルに固定するトレー固定部が設けられている。前記トレー固定部は、爪部である。前記爪部が前記レンチハンドルに引っ掛かることにより、当該トレーが前記レンチハンドルに固定される。前記メンテナンス用部品は、スペアヒューズ又はリレーである。
これにより、レンチハンドル内にメンテナンス用部品を収納することが可能になる。従って、メンテナンス用部品の収納スペースを別途に確保する必要がないので、収納スペースを効率的に活用することができる。トレーを、車種の違いにかかわらず共通で使用される汎用のレンチハンドルに対応したものとすることで、多様な車種に適合させることができる。従って、車種に応じてトレーの形状を個別に設計する必要がないので、製造コストを大幅に抑制することができる。露出部に作業者が力を加えることで、トレーの差込み及び引出しを容易に行うことができる。簡素な構成で、トレーをレンチハンドルに容易に固定することができる。使用しているヒューズが溶断した場合に必要になるスペアヒューズ、又はリレーを、簡便に収納することができる。
前記のトレーは、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記差込部は細長く形成されている。前記差込部に、前記保持部が長手方向で複数並べて設けられている。
これにより、複数のメンテナンス用部品を同時に収納することができる。
前記のトレーは、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記レンチハンドルは、中空であって、細長いスリーブ状に形成されている。前記レンチハンドルの長手方向に沿ってスライドすることで、前記トレーの少なくとも一部が前記レンチハンドルの内部に差し込まれる。
これにより、レンチハンドルの内部空間を利用して、メンテナンス用部品を収納することができる。
前記のトレーにおいて、前記差込部には、前記レンチハンドルの内壁に接触して滑ることが可能なスライド面が形成されていることが好ましい。
これにより、レンチハンドルの内部にトレーを円滑に差し込むことができる。
前記のトレーにおいて、前記差込部に、当該トレーを前記レンチハンドルに固定するトレー固定部が設けられていることが好ましい。
これにより、レンチハンドルの内部に差し込まれた差込部を安定した状態で収納することができる。
前記のトレーは、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記トレー固定部は、テーパ面を有する。前記テーパ面が前記レンチハンドルの内壁と接触する部分での摩擦力により、当該トレーが前記レンチハンドルに固定される。
これにより、トレーをレンチハンドルに差し込むときの力によって、テーパ面とレンチハンドルの内壁との間で強い摩擦力を発生させることができる。従って、トレーを確実にレンチハンドルに固定することができる。
前記のトレーにおいて、前記メンテナンス用部品は、スペアヒューズであることが好ましい。
これにより、使用しているヒューズが溶断した場合に必要になるスペアヒューズを、簡便に収納することができる。
前記のトレーは、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記差込部に前記保持部が複数設けられている。複数の前記保持部は、互いに異なる大きさの前記スペアヒューズを保持している。
これにより、複数種類のスペアヒューズを収納することができる。
前記のトレーは、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記差込部に前記保持部が複数設けられている。複数の前記保持部は、同じ大きさの前記スペアヒューズを保持している。
これにより、同種の複数のスペアヒューズを収納することができる。
前記のトレーにおいて、複数の前記保持部は、前記スペアヒューズを互いに異なる向きで保持していることが好ましい。
これにより、異なる向きで複数のスペアヒューズを収納することができる。また、収納レイアウトの自由度が向上する。
本発明の第2の観点によれば、以下の構成のレンチ工具セットが提供される。即ち、当該レンチ工具セットは、メンテナンス用部品を収納するために用いられる。前記レンチ工具セットは、レンチと、レンチハンドルと、トレーと、を備える。前記レンチハンドルは、中空状に形成され、前記レンチに取付可能である。前記トレーは、前記レンチハンドル内に差込可能である。前記メンテナンス用部品は前記レンチハンドル内に収納される。前記トレーにおいて、前記レンチハンドル内に差し込まれる差込部に、前記メンテナンス用部品を保持する保持部が設けられる。前記トレーにおいて、前記レンチハンドル内に差し込まれる方向における一端部に、前記レンチハンドル内に差込不能な露出部が設けられる。前記差込部が前記レンチハンドル内に差し込まれた状態において、前記露出部は、前記レンチハンドルの外部に露出する。前記露出部に、当該トレーを前記レンチハンドルに固定するトレー固定部が設けられている。前記トレー固定部は、爪部である。前記爪部が前記レンチハンドルに引っ掛かることにより、当該トレーが前記レンチハンドルに固定される。前記メンテナンス用部品は、スペアヒューズ又はリレーである。
これにより、メンテナンス用部品の収納スペースを別途に確保する必要がないので、収納スペースを効率的に活用することができる。トレーを、車種の違いにかかわらず共通で使用される汎用のレンチハンドルに対応したものとすることで、多様な車種に適合させることができる。従って、車種に応じてトレーの形状を個別に設計する必要がないので、製造コストを大幅に抑制することができる。露出部に作業者が力を加えることで、トレーの差込み及び引出しを容易に行うことができる。簡素な構成で、トレーをレンチハンドルに容易に固定することができる。使用しているヒューズが溶断した場合に必要になるスペアヒューズ、又はリレーを、簡便に収納することができる。
前記のレンチ工具セットにおいて、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記レンチは、レンチ先端部と、延長部と、を備える。前記レンチ先端部は、締結部材に係合可能である。前記延長部は、前記レンチ先端部に連結される。前記レンチハンドルは、前記延長部に着脱可能である。
これにより、メンテナンス用工具に含まれるレンチハンドル内にメンテナンス用部品を収納することが可能になり、メンテナンス用部品の収納スペースを別途に確保する必要がなく、メンテナンス時に便利に使用することができる。
前記のレンチ工具セットは、以下の構成とすることが好ましい。即ち、記メンテナンス用部品は、前記トレーに格納されている状態で、前記レンチハンドル内に収納される。
これにより、メンテナンス用部品をより安定した状態でレンチハンドル内に収納し易くなる。
前記のレンチ工具セットにおいて、前記レンチハンドルには、内部に収容された前記メンテナンス用部品を確認できる確認部が設けられていることが好ましい。
これにより、前記レンチハンドル内の収納状況を容易に確認することができる。
本発明の一実施形態に係るトレーをレンチハンドル内に収納する様子を示す斜視図。 トレーの構成を示す斜視図。 トレーの構成を示す斜視図。 トレーの構成を示す側面図。 トレーがレンチハンドル内に収容されている様子を示す斜視図。 第1変形例のトレーがレンチハンドル内に収容されている様子を示す斜視図。 第2変形例のトレーがレンチハンドル内に収容されている様子を示す斜視図。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るトレー1をレンチハンドル9内に収納する様子を示す斜視図である。図2及び図3は、トレー1の構成を示す斜視図である。図4は、トレー1の構成を示す側面図である。図5は、トレー1がレンチハンドル9内に収容されている様子を示す斜視図である。
図1に示すトレー1は、例えば、スペアヒューズ等、車両等のメンテナンス用部品を収納するために用いられる。図1に示すように、トレー1の少なくとも一部が、レンチハンドル(工具)9の内部に挿入された状態で収納されている。レンチハンドル9は、レンチ90の延長部91に対して着脱可能な部材である。延長部91は直線状に細長く形成されている。延長部91の長手方向一端には、図略のナット等の締結部材に係合可能なレンチ先端部92が連結されている。このトレー1、レンチハンドル9、及びレンチ90は、本実施形態のレンチ工具セットを構成する。
レンチ90及びレンチハンドル9は、車両に装備されたメンテナンス用工具に含まれている。レンチハンドル9は、中空であって、細長いスリーブ状に形成されている。レンチハンドル9は、扁平状に形成されており、横断面が略楕円状である。レンチハンドル9は筒状に形成され、その長手方向の両端には開口9aが形成されている。
図1に示すように、レンチハンドル9の長手方向一端の開口9aから、レンチ90の延長部91が当該レンチハンドル9の内部に挿入されることで、当該レンチハンドル9がレンチ90に取り付けられる。レンチハンドル9の長手方向他端の開口9aから、トレー1の少なくとも一部が挿入されることで、当該トレー1の少なくとも一部がレンチハンドル9の内部に収納される。
トレー1は、例えば、合成樹脂の射出成形等により、一体的に形成される。トレー1は、図2等に示すように、レンチハンドル9の形状に沿うように細長く形成される。トレー1は、主として、差込部11と、露出部12と、を備える。
差込部11は、メンテナンス用部品を保持して、レンチハンドル9の内部に挿入される部分である。差込部11は、トレー1の長手方向に沿って、細長く形成されている。差込部11は、その長手方向に沿って、レンチハンドル9内に差し込まれる。即ち、差込部11の長手方向は、当該差込部11がレンチハンドル9内に差し込まれる方向と一致する。
差込部11は、一定の幅及び厚みを有する板状に形成されている。差込部11の厚み方向は、図1等に示すように、扁平状に形成されたレンチハンドル9の厚み方向と一致している。
差込部11はトレー1のうち大部分を占めるので、差込部11の長手方向、幅方向及び厚み方向は、トレー1の長手方向、幅方向及び厚み方向ということもできる。図1等には、差込部11(トレー1)の長手方向、幅方向及び厚み方向が矢印で示されている。
差込部11には、保持部13と、スライド面14と、トレー固定部15と、が設けられている。
保持部13は、例えばスペアヒューズ8等のメンテナンス用部品を保持するために、差込部11に複数形成されている。それぞれの保持部13は、差込部11の幅方向中央側に形成されている。複数の保持部13は、差込部11の長手方向に並べて設けられている。
それぞれの保持部13は、差込部11の厚み方向一方側の面を開放させる凹部として形成されている。保持部13は、略直方体の収容空間を有する。
なお、以下の説明においては、それぞれの保持部13が細長い形状(例えば、長方形)である場合に、その長手方向を、保持部13の長手方向と呼ぶことがある。本実施形態では、保持部13の長手方向は、差込部11の幅方向と一致する。
保持部13は、高背型のスペアヒューズ8a及び低背型のスペアヒューズ8bを保持することができる。
高背型のスペアヒューズ8aは、薄い長方形板状の絶縁ハウジング81を備える。絶縁ハウジング81の内部に、図略の可溶部が配置されている。絶縁ハウジング81の端部から、2つの電極ブレード82が平行に突出している。
低背型のスペアヒューズ8bは、薄いT字板状の絶縁ハウジング81を備える。絶縁ハウジング81の中央部の内部に、図略の可溶部が配置されている。絶縁ハウジング81の中央部を挟むように、2つの電極ブレード82が平行に配置されている。
以下では、高背型のスペアヒューズ8aにおいても、低背型のスペアヒューズ8bにおいても、複数の電極ブレード82が並べられる方向を幅方向と呼ぶことがある。また、保持部13において、収納されるスペアヒューズ8の幅方向を、収納幅方向と呼ぶことがある。本実施形態では、保持部13の収納幅方向は、保持部13の長手方向に対して垂直である。また、保持部13の収納幅方向は、差込部11の長手方向と一致する。
低背型のスペアヒューズ8bの全体の形状は、高背型のスペアヒューズ8aの絶縁ハウジング81の形状と実質的に一致している。従って、共通の保持部13に、2種類のスペアヒューズ8a,8bのうち何れかを選択して、嵌めるように装着することができる。差込部11には保持部13が複数形成されている。従って、差込部11は、高背型のスペアヒューズ8a及び低背型のスペアヒューズ8bのうち何れか1種類を保持し、又は2種類を同時に保持することが可能である。図1には、2種類のスペアヒューズ8a,8bを同時に保持した様子が示されている。保持部13において、高背型のスペアヒューズ8aを装着する場合に電極ブレード82が収容されるスペースは、低背型のスペアヒューズ8bを装着する場合には実質的に用いられない。
差込部11には、各保持部13に対応するように、工具挿入口16が設けられている。工具挿入口16は、保持部13に隣接する直方体状の小さな凹部として形成されている。ただし、工具挿入口16の形状は限定されず、例えばスリット状とすることができる。工具挿入口16は、差込部11の厚み方向において、保持部13の開放側と同じ側の面を開放させている。工具挿入口16の内部は、保持部13の収容空間と接続されている。
工具挿入口16は、図1等に示すように、保持部13の長手方向一側の端部に設けられている。保持部13にスペアヒューズ8を嵌めた状態では、工具挿入口16に隣接するように、絶縁ハウジング81が位置する。工具挿入口16に適宜の工具(例えば、マイナスドライバー等)を差し込んで絶縁ハウジング81に力を加えることで、保持部13からスペアヒューズ8を容易に取り外すことができる。
複数の保持部13は、図2に示すように、差込部11の長手方向に並べて設けられている。複数の保持部13は何れも、収納幅方向が差込部11の長手方向と一致するように配置されている。
複数の保持部13は、収納幅方向が差込部11の幅方向と一致するように配置されても良い。また、図5(b)に示すように、複数のうち一部の保持部13について、収納幅方向が差込部11の長手方向と一致するように配置され、残りの保持部13について、収納幅方向が差込部11の幅方向と一致するように配置されても良い。この場合、差込部11に装着された複数のスペアヒューズ8は、その幅方向(1対の電極ブレード82が並べられる方向)が、異なる2方向を向くことになる。例えば、高背型のスペアヒューズ8aと、低背型のスペアヒューズ8bとで、互いに異なる向きとなるように収納することができる。この例では、異なる2種類のスペアヒューズ8を容易に区別することができる。
スライド面14は、図2等に示すように、差込部11の幅方向両側のそれぞれに形成されている。即ち、スライド面14は、差込部11の幅方向において、保持部13の両側に位置する。スライド面14は、レンチハンドル9の内壁に接触して滑るように形成されている。これにより、図4に示すように、レンチハンドル9の長手方向に沿って差込部11をスライドさせるだけで、差込部11をレンチハンドル9内に容易に差し込むことができる。
スライド面14は、例えば、図3(a)に示すように、差込部11の幅方向両側の端部を半円状にすることにより形成される。図3(b)に示すように、スライド面14を直線状に形成することもできる。図3(b)に示すように、差込部11の幅方向両側の部分を、差込部11の幅方向外側に行くにつれて薄くなるように形成しても良い。
差込部11の長手方向で差込方向奥側の端部に、先細状のテーパが形成されても良い。これにより、レンチハンドル9の開口9aに差込部11を円滑に挿入することができる。
トレー固定部15は、差込部11の長手方向一側の端部に形成されている。トレー固定部15は、図2等に示すように、スライド面14よりも、差込部11の幅方向の両外側に設けられている。差込部11の長手方向において、トレー固定部15の一側が後述の露出部12と連結されている。
トレー固定部15は、図2等に示すように、爪状に形成されている。トレー固定部15は、テーパ面を有する。トレー1の厚み方向で見た場合、このテーパ面は、レンチハンドル9への差込方向奥側となるにつれて、幅方向外側への突出量が小さくなってスライド面14に近づくように形成される。
図4及び図5に示すように、差込部11がレンチハンドル9の内部に挿入された状態において、当該テーパ面がレンチハンドル9の内壁と接触する。テーパ面がレンチハンドル9と接触する部分での摩擦力により、トレー1がレンチハンドル9に固定される。接触面がテーパ状になっているので、差込部11をレンチハンドル9に挿入するときの力によって大きな摩擦力を発生させて、トレー1をレンチハンドル9に強く固定することができる。
トレー1は、差込部11の全部がレンチハンドル9に差し込まれた状態で、当該差込部11に形成されたトレー固定部15を介して、レンチハンドル9に直接固定される。この結果、レンチハンドル9内に差し込まれた差込部11が安定した状態で収容される。
露出部12は、図5等に示すように、差込部11がレンチハンドル9内に差し込まれた状態において、レンチハンドル9の外部に露出される部分である。この露出部12は、レンチハンドル9の内部空間の横断面より大きく形成されており、レンチハンドル9の内部に差込不能である。露出部12は、差込部11の長手方向において、トレー固定部15が形成された側で、差込部11と連結するように設けられている。
例えば、車両のメンテナンスを行う作業者等は、露出部12を指で掴むことで、レンチハンドル9からトレー1(ひいては差込部11)を容易に引き出すことができる。
レンチハンドル9において、その厚み方向における一側の面に、図略の確認部を設けても良い。この確認部は、例えば、スリットとして構成される。これにより、内部に差し込まれた差込部11の収納状況を容易に確認することができる。なお、これに限定されず、確認部は、例えば、透明な材料で形成された窓から構成されても良い。
以上に説明したように、本実施形態のトレー1は、メンテナンス用部品(例えばスペアヒューズ8)を保持するために用いられる。当該トレー1は、レンチ90に取付可能なレンチハンドル9内に少なくとも一部を差し込んだ状態で、レンチハンドル9に直接に固定可能である。レンチハンドル9内に差し込まれる差込部11に、メンテナンス用部品を保持する保持部13が設けられている。
これにより、メンテナンス用工具に含まれるレンチハンドル9内にメンテナンス用部品を収納することが可能になる。従って、メンテナンス用部品の収納スペースを別途に確保する必要がないので、収納スペースを効率的に活用することができる。トレー1を、車種の違いにかかわらず共通で使用される汎用のレンチハンドル9に対応したものとすることで、多様な車種に適合させることができる。従って、車種に応じてトレー1の形状を個別に設計する必要がないので、製造コストを大幅に抑制することができる。
また、本実施形態のトレー1において、差込部11は細長く形成されている。差込部11に、保持部13が長手方向で複数並べて設けられている。
これにより、複数のメンテナンス用部品を同時に収納することができる。
また、本実施形態のトレー1が差し込まれるレンチハンドル9は、中空であって、細長いスリーブ状に形成されている。レンチハンドル9の長手方向に沿ってスライドすることで、トレー1の少なくとも一部がレンチハンドル9の内部に差し込まれる。
これにより、レンチハンドル9の内部空間を利用して、メンテナンス用部品を収納することができる。
また、本実施形態のトレー1において、差込部11には、レンチハンドル9の内壁に接触して滑ることが可能なスライド面14が形成されている。
これにより、レンチハンドル9の内部にトレー1を円滑に差し込むことができる。
また、本実施形態のトレー1において、レンチハンドル9内に差し込まれる方向における一端部に、レンチハンドル9内に差込不能な露出部12が設けられている。差込部11がレンチハンドル9内に差し込まれた状態において、露出部12は、レンチハンドル9の外部に露出する。
これにより、露出部12に作業者が力を加えることで、トレー1の差込み及び引出しを容易に行うことができる。
また、本実施形態のトレー1において、差込部11に、当該トレー1をレンチハンドル9に固定するトレー固定部15が設けられている。
これにより、レンチハンドル9の内部に差し込まれた差込部11を安定した状態で収納することができる。
また、本実施形態のトレー1において、トレー固定部15は、テーパ面を有する。テーパ面がレンチハンドル9の内壁と接触する部分での摩擦力により、当該トレー1がレンチハンドルに固定される。
これにより、トレー1をレンチハンドル9に差し込むときの力によって、テーパ面とレンチハンドル9の内壁との間で強い摩擦力を発生させることができる。従って、トレー1を確実にレンチハンドル9に固定することができる。
また、本実施形態のトレー1において、メンテナンス用部品は、スペアヒューズ8である。
これにより、使用しているヒューズが溶断した場合に必要になるスペアヒューズ8を、簡便に収納することができる。
また、本実施形態のトレー1において、差込部11に保持部13が複数設けられている。複数の保持部13は、互いに異なる大きさのスペアヒューズ8a,8bを保持している。
これにより、複数種類のスペアヒューズ8a,8bを収納することができる。
また、本実施形態のトレー1において、差込部11に保持部13が複数設けられている。複数の保持部13は、同じ大きさのスペアヒューズ8を保持している。
これにより、同種の複数のスペアヒューズ8を収納することができる。
また、本実施形態のトレー1において、複数の保持部13は、スペアヒューズ8を互いに異なる向きで保持している。
これにより、異なる向きで複数のスペアヒューズ8を収納することができる。また、収納レイアウトの自由度が向上する。
以上で説明したように、本実施形態のレンチ工具セットは、スペアヒューズ8を収納するために用いられる。レンチ工具セットは、レンチ90と、レンチハンドル9と、を備える。レンチハンドル9は、中空状に形成されている。スペアヒューズ8はレンチハンドル9内に収納される。
これにより、スペアヒューズ8の収納スペースを別途に確報する必要がないので、収納スペースを効率的に活用することができる。
また、本実施形態のレンチ工具セットにおいて、レンチ90は、レンチ先端部92と、延長部91と、を備える。レンチ先端部92は、締結部材に係合可能である。延長部91は、レンチ先端部92に連結される。レンチハンドル9は、延長部91に着脱可能である。
これにより、レンチハンドル9内にスペアヒューズ8を収納することが可能になり、スペアヒューズ8の収納スペースを別途に確保する必要がなく、メンテナンス時に便利に使用することができる。
また、本実施形態のレンチ工具セットは、レンチハンドル9内に差し込む可能なトレー1を備える。スペアヒューズ8は、トレー1に格納されている状態で、レンチハンドル9内に収納される。
これにより、スペアヒューズ8をより安定した状態でレンチハンドル9内に収納し易くなる。
また、本実施形態のレンチ工具セットにおいて、レンチハンドル9には、内部に収容されたスペアヒューズ8を確認できる確認部が設けられている。
これにより、レンチハンドル9内の収納状況を容易に確認することができる。
次に、上記実施形態の第1変形例を説明する。図6は、第1変形例のトレー1xがレンチハンドル9内に収容されている様子を示す斜視図である。なお、変形例の説明においては、前述の実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
図6に示す第1変形例のトレー1xは、差込部11xと、トレー固定部15xと、露出部12xと、を備える。トレー固定部15xは、差込部11xではなく露出部12xに形成されている。即ち、当該変形例の露出部12xは、レンチハンドル9の開口9aを塞ぐ本体部17と、トレー固定部15xと、から構成される。
トレー固定部15xは、爪部として構成され、トレー1xの幅方向における露出部12xの両側のそれぞれに設けられている。差込部11xがレンチハンドル9の内部に差し込まれた状態において、当該トレー固定部15xがレンチハンドル9の外部に露出される。
トレー固定部15xは、本体部17よりも、トレー1xの長手方向において、差込部11x側に突出するように形成されている。これにより、差込部11xがレンチハンドル9の内部に差し込まれた状態において、トレー固定部15xがレンチハンドル9の外壁と接触する。トレー固定部15xとレンチハンドル9の外壁と接触する部分の摩擦力により、トレー1xがレンチハンドル9に固定される。
このように、本変形例のトレー1xは、2つのトレー固定部15xを介して、レンチハンドル9の幅方向両側から当該レンチハンドル9を挟む(レンチハンドル9に引っ掛かる)ことにより、レンチハンドル9に固定される。
以上に説明したように、本変形例のトレー1xにおいて、露出部12xに、当該トレー1xをレンチハンドル9に固定するトレー固定部15xが設けられている。
これにより、トレー1xをレンチハンドル9に容易に固定することができる。
また、本変形例のトレー1xにおいて、トレー固定部15xは、爪部である。爪部がレンチハンドル9に引っ掛かることにより、当該トレー1xがレンチハンドル9に固定される。
これにより、簡素な構成で、トレー1xをレンチハンドル9に固定することができる。
次に、上記実施形態の第2変形例を説明する。図7は、第2変形例のトレー1yがレンチハンドル9内に収容されている様子を示す斜視図である。なお、変形例の説明においては、前述の実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
本変形例のトレー1yは、その一部ではなく全部が、レンチハンドル9の内部に収容される。
図7に示すように、トレー1yがレンチハンドル9の内部に差し込まれた後、蓋部材12yを用いて、レンチハンドル9の開口9aが塞がれる。蓋部材12yは、トレー1yとは別の部材である。
蓋部材12yは、例えば、ゴム製の栓から構成される。トレー1yは、蓋部材12yに対し、適宜の方法で固定されている。これにより、レンチハンドル9からトレー1yを容易に引き出すことができる。このように、トレー1yは、蓋部材12yを介して、レンチハンドル9に間接的に固定される。
図7の例では、蓋部材12yに、レンチハンドル9の内部に差込可能な部分が設けられている。しかし、この部分は省略されても良い。蓋部材12yを、一端が閉鎖された短い筒状に形成し、蓋部材12yをレンチハンドル9の外壁の外側に被せるようにして開口9aを閉鎖しても良い。
以上に説明したように、本変形例のトレー1yは、トレー1yの全部をレンチハンドル9内に差し込んだ状態で、レンチハンドル9に間接的に固定可能である。
これにより、レンチハンドル9内において、トレー1を安定した状態で収納することができる。
また、本変形例のトレー1yが差し込まれるレンチハンドル9には、トレー1yを差込可能な開口9aが形成されている。トレー1yの全部が差し込まれた状態で、当該開口9aが蓋部材12yにより閉鎖される。
これにより、トレー1y及びスペアヒューズ8を良好に保護することができる。
また、本変形例のトレー1yは、蓋部材12yに固定される。
これにより、蓋部材12yを介して、レンチハンドル9からトレー1yを容易に引き出すことができる。
また、本変形例のトレー1yが固定される蓋部材12yは、ゴム製である。
これにより、レンチハンドル9の内部へ水等が侵入することを容易に防止することができる。
以上に本発明の好適な実施の形態及び変形例を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
差込部11に配置される保持部13の数は任意である。保持部13が、差込部11の幅方向に複数並べて配置されても良い。
レンチハンドル9に、メンテナンス部品が収納されていることを示す表示が付されても良い。表示は、文字、記号等とすることができる。表示は、露出部12、蓋部材12y等に付されても良い。
レンチ90をレンチハンドル9内に挿入し過ぎないように、レンチハンドル9内に、その内部空間に突出する、又はレンチハンドル9の内部空間を遮断する図略のレンチ挿入止めを設けても良い。これにより、トレー1,1x,1yの収納スペースを確実に確保することができる。
メンテナンス用部品は、スペアヒューズ8の代わりに、リレー等でも良い。
1,1x,1y トレー
8 スペアヒューズ(メンテナンス用部品)
9 レンチハンドル
11 差込部
13 保持部
90 レンチ

Claims (14)

  1. メンテナンス用部品を保持するトレーであって、
    レンチに取付可能なレンチハンドル内に差し込んだ状態で、前記レンチハンドルに直接又は間接的に固定可能であり、
    前記レンチハンドル内に差し込まれる差込部に、前記メンテナンス用部品を保持する保持部が設けられており、
    前記レンチハンドル内に差し込まれる方向における一端部に、前記レンチハンドル内に差込不能な露出部が設けられ、
    前記差込部が前記レンチハンドル内に差し込まれた状態において、前記露出部は、前記レンチハンドルの外部に露出し、
    前記露出部に、当該トレーを前記レンチハンドルに固定するトレー固定部が設けられており、
    前記トレー固定部は、爪部であり、
    前記爪部が前記レンチハンドルに引っ掛かることにより、当該トレーが前記レンチハンドルに固定され
    前記メンテナンス用部品は、スペアヒューズ又はリレーであることを特徴とするトレー。
  2. 請求項1に記載のトレーであって、
    前記差込部は細長く形成されており、
    前記差込部に、前記保持部が長手方向で複数並べて設けられていることを特徴とするトレー。
  3. 請求項1又は2に記載のトレーであって、
    前記レンチハンドルは、中空であって、細長いスリーブ状に形成されており、
    前記レンチハンドルの長手方向にスライドさせることで、少なくとも一部を前記レンチハンドルの内部に差し込むことを特徴とするトレー。
  4. 請求項3に記載のトレーであって、
    前記差込部には、前記レンチハンドルの内壁に接触して滑ることが可能なスライド面が形成されていることを特徴とするトレー。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載のトレーであって、
    前記差込部に、当該トレーを前記レンチハンドルに固定するトレー固定部が設けられていることを特徴とするトレー。
  6. 請求項5に記載のトレーであって、
    前記トレー固定部は、テーパ面を有し、
    前記テーパ面が前記レンチハンドルの内壁と接触する部分での摩擦力により、当該トレーが前記レンチハンドルに固定されることを特徴とするトレー。
  7. 請求項1から6までの何れか一項に記載のトレーであって、
    前記メンテナンス用部品は、スペアヒューズであることを特徴とするトレー。
  8. 請求項7に記載のトレーであって、
    前記差込部に前記保持部が複数設けられ、
    複数の前記保持部は、互いに異なる大きさの前記スペアヒューズを保持していることを特徴とするトレー。
  9. 請求項7に記載のトレーであって、
    前記差込部に前記保持部が複数設けられ、
    複数の前記保持部は、同じ大きさの前記スペアヒューズを保持していることを特徴とするトレー。
  10. 請求項7から9までの何れか一項に記載のトレーであって、
    複数の前記保持部は、前記スペアヒューズを互いに異なる向きで保持していることを特徴とするトレー。
  11. メンテナンス用部品を収納可能なレンチ工具セットであって、
    前記レンチ工具セットは、
    レンチと、
    中空状に形成され、前記レンチに取付可能なレンチハンドルと、
    前記レンチハンドル内に差込可能なトレーと、
    を備え、
    前記メンテナンス用部品は前記レンチハンドル内に収納され、
    前記トレーにおいて、前記レンチハンドル内に差し込まれる差込部に、前記メンテナンス用部品を保持する保持部が設けられており、
    前記トレーにおいて、前記レンチハンドル内に差し込まれる方向における一端部に、前記レンチハンドル内に差込不能な露出部が設けられ、
    前記差込部が前記レンチハンドル内に差し込まれた状態において、前記露出部は、前記レンチハンドルの外部に露出し、
    前記露出部に、当該トレーを前記レンチハンドルに固定するトレー固定部が設けられており、
    前記トレー固定部は、爪部であり、
    前記爪部が前記レンチハンドルに引っ掛かることにより、当該トレーが前記レンチハンドルに固定され
    前記メンテナンス用部品は、スペアヒューズ又はリレーであることを特徴とするレンチ工具セット。
  12. 請求項11に記載のレンチ工具セットであって、
    前記レンチは、
    締結部材に係合可能なレンチ先端部と、
    前記レンチ先端部に連結される延長部と、
    を備え、
    前記レンチハンドルは、前記延長部に着脱可能であることを特徴とするレンチ工具セット。
  13. 請求項11又は12に記載のレンチ工具セットであって、
    前記メンテナンス用部品は、前記トレーに格納されている状態で、前記レンチハンドル内に収納されることを特徴とするレンチ工具セット。
  14. 請求項11から13までの何れか一項に記載のレンチ工具セットであって、
    前記レンチハンドルには、内部に収容された前記メンテナンス用部品を確認できる確認部が設けられていることを特徴とするレンチ工具セット。
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