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JP7682844B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description

本発明は、シートを加熱して画像を定着する定着部を備えた画像形成装置に関する。
例えばプリンタ、複写機、複合機等の画像形成装置にあっては、レーザビームプリンタのように転写部でトナー像をシートに転写し、定着部でシートを加熱・加圧して定着させる方式のものがある。このような画像形成装置においては、定着部の駆動ローラが熱膨張することでモータの回転数を一定に制御したとしてもシートの搬送速度が変化してしまう。このため、転写部と定着部との間でシートの引っ張り合いが生じたり、撓み(所謂ループ)が過多となったりして、画像伸びや画像汚れ等の画像不良が発生する虞がある。このため、赤外線反射型距離センサによって転写部と定着部との間にあるシートのセンサからの距離(ループ量)を計測し、定着部におけるシートの搬送速度を調整するものが提案されている(特許文献1参照)。
特開2012-208511号公報
しかしながら、上記特許文献1のようにループ量を計測するものでは、ループ量が過去のシート搬送における累積結果を反映したものであるため、ある程度の時間、シートを搬送しなければ結果が現れない。そのため、短期間でモータの回転数を高精度に変更することが難しい。そして、近年、特に製品の小型化が進み、転写部と定着部との距離が小さくなり、形成するループも小さくする必要が生じている。その結果、上記特許文献1の手法では、制御が間に合わず、転写部と定着部との間でシートの引っ張り合いが生じたり、撓み(所謂ループ)が過多となったりして画像不良が発生する虞がある。また、転写部と定着部との間でループの形成を行わず、同じ速度でシート搬送を行おうとする画像形成装置では、そもそも特許文献1の手法は用いることができないという問題もある。
そこで本発明は、定着部のシートの搬送速度を高精度に制御し、画像不良の発生を低減することが可能な画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明の一態様は、シートに画像を形成しつつシートを搬送する画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成されたシートを加熱しつつ搬送し、シートに画像を定着する定着部と、前記定着部を回転駆動する第1駆動部と、シート搬送方向において前記定着部よりも下流に離間して配置され、前記定着部により搬送されるシートを検出する第1検出部と、前記第1駆動部の回転数を設定回転数に制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記定着部と前記第1検出部との離間距離をシートの長さから減算することで、前記第1検出部がシートを検出してから前記定着部の搬送力によりシートが搬送された計測距離を算出し、前記離間距離をシートが搬送される離間距離搬送時間を算出し、前記第1検出部がシートを検出していた第1検出時間から前記離間距離搬送時間を減算して前記定着部によりシートが搬送された計測時間を算出し、前記計測距離を前記計測時間で除算して前記定着部の搬送速度を算出し、前記定着部の搬送速度に応じて前記設定回転数を変更する、ことを特徴とする画像形成装置である。
本発明の一態様は、シートに画像を形成しつつシートを搬送する画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成されたシートを加熱しつつ搬送し、シートに画像を定着する定着部と、前記定着部を回転駆動する第1駆動部と、前記定着部により搬送されるシートを検出する第1検出部と、シート搬送方向において前記画像形成部と前記定着部との間に配置され、シートの撓みを検出する撓み検出部と、前記第1駆動部の回転数を制御する制御部であって、シートが前記画像形成部と前記定着部によりニップされて搬送される間において、シートに撓みを形成するループ制御を実行する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ループ制御において、前記撓み検出部がシートの撓みを検出しない場合は、基準の回転数より第1所定量小さい第1回転数になるように制御し、かつ、前記撓み検出部がシートの撓みを検出した場合、前記基準の回転数より第2所定量大きい第2回転数になるように制御し、第1シートに対して前記ループ制御を実行した場合において、前記第1検出部により前記第1シートが検出されていた第1検出時間と、前記第1シートが前記第1検出部に検出されている間における前記ループ制御による前記第1駆動部の回転数と、の両方に基づいて、前記第1シートより後に搬送される第2シートにおける前記基準の回転数を変更する、ことを特徴とする画像形成装置である。
本発明によると、定着部のシートの搬送速度を高精度に制御することができ、画像不良の発生を低減することができる。
第1の実施の形態に係る画像形成装置を示す模式断面図である。 第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御系を示すブロック図である。 (A)はシートの先端がレジセンサに突入した状態を示す図である。(B)はシートの先端が定着部に突入した状態を示す図である。(C)はシートの後端がレジセンサを抜ける状態を示す図である。 (A)はシートの先端が定着排紙センサに突入した状態を示す図である。(B)はシートの後端が転写部を抜ける状態を示す図である。(C)はシートの後端が定着部を抜ける状態を示す図である。(D)はシートの後端が定着排紙センサを抜ける状態を示す図である。 第1の実施の形態に係るメイン処理を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る用紙搬送開始の判断処理を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る用紙長の検出処理を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る定着モータ最適回転数の検出処理を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る定着モータ回転数の計算処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係るメイン処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る定着ループ制御を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る定着モータの平均回転数の検出処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る定着モータ最適回転数の検出処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る定着モータ回転数の計算処理を示すフローチャートである。
<第1の実施の形態>
以下、本発明を実施するための一形態である第1の実施の形態について説明する。
[画像形成装置の概略]
まず、図1を用いて、画像形成装置100の概略構成を説明する。図1は第1の実施の形態に係る画像形成装置を示す模式断面図である。図1に示す画像形成装置100は、給紙カセットを複数有するモノクロの電子写真方式(レーザビーム方式)のプリンタである。なお、画像形成装置はプリンタに限定されず、例えば、コピー機、ファクシミリ装置、印刷機等であっても良い。更に、画像形成装置はモノクロ印刷を行うものに限らず、カラー印刷が可能なものであっても良い。
図1に示すように、画像形成装置100は、大まかに、シート給送部100A、シート搬送部100B、画像形成部100C、定着部100D、シート排出部100Eを備えて構成されている。また、画像形成装置100には、シート搬送方向において画像形成部100Cの上流に、例えば光学式センサ等で構成され、シートを検出するレジセンサ106が配置されている。また、画像形成装置100には、シート搬送方向において定着部100Dの下流に、例えば光学式センサ等で構成され、シートを検出する定着排紙センサ115が配置されている。
また、画像形成装置100においては、シート搬送方向において、画像形成部100Cと定着部100Dとの間に用紙101の撓み(ループ)を検出する撓み検出部としてのループセンサ114が配置されている。ループセンサ114は、例えば、ばね等で付勢されたフラグ部材を有し、そのフラグ部材が用紙101に押圧されるとループ無しを検出し、フラグ部材が用紙101に押圧されずに搬送路に突出するとループ有りを検出するように構成できる。
上記シート給送部100Aは、シートである用紙101を複数枚収納する給紙カセット102と、用紙101の給送を行う給紙ローラ103とを有している。シート給送部100Aは、後述するCPU201(図2参照)がプリントジョブを受信すると、給紙ローラ103によって給紙カセット102に収納されて支持された用紙101を一枚ずつ分離して画像形成部100Cに向けて給送する。
シート搬送部100Bは、給紙搬送ローラ104と、一対のレジストレーションローラ(以下、「レジローラ」という)105とを有している。シート搬送部100Bは、レジローラ105によって後述の画像形成部100Cにより形成されるトナー像にタイミングを合わせて、シート給送部100Aから給送された用紙101を画像形成部100Cに搬送する。
画像形成部100Cは、光学ユニット107と、プロセスカートリッジ108と、転写ローラ110とを有しており、プロセスカートリッジ108には、トナー像を担持する像担持体としての感光ドラム109が備えられている。感光ドラム109は、第2駆動部としてのメインモータ205(図2参照)により回転駆動され、用紙101の搬送速度が制御される。後述するCPU201(図2参照)は、受信したプリントジョブより画像信号を生成し、レジセンサ106により検出された用紙101の位置に合わせて、光学ユニット107から画像信号に基づいたレーザ光を感光ドラム109に照射する。これにより、感光ドラム109上に静電潜像が描画される。感光ドラム109上に描画された静電潜像は、プロセスカートリッジ108の現像部によってトナーにより現像され、感光ドラム109上にトナー像が形成される。そして、感光ドラム109と転写ローラ110とにより形成される転写ニップN1において、トナー像が用紙101に転写されて画像として形成されつつ、用紙101が感光ドラム109の回転数で搬送される。
定着部100Dは、従動ローラである定着スリーブ112と駆動ローラである定着加圧ローラ113とを有する定着ユニット111を備えて構成されている。定着スリーブ112には、熱源としての不図示の定着ヒータが内包されている。一方、定着加圧ローラ113は、定着スリーブ112に加圧されるように対向配置されて、定着スリーブ112との間に定着ニップN2を形成している。定着加圧ローラ113は、定着モータ206(図2参照)により回転駆動され、用紙101の搬送速度が制御される。定着スリーブ112は、定着加圧ローラ113の回転駆動により従動される。トナー像が転写された用紙101が感光ドラム109により定着ユニット111に搬送されてくると、定着ユニット111は、用紙101を加熱・加圧してトナー像を用紙101に定着させつつ、用紙101が定着加圧ローラ113の回転数で搬送される。
シート排出部100Eは、定着下流搬送部としての一対の定着排紙ローラ116、排紙搬送ローラ117、排紙ローラ118を有している。また、画像形成装置100の上面には、排出された用紙101を積載する積載部119が形成されている。定着部100Dを通過した用紙101は、定着排紙センサ115で定着ユニット111内部での巻きつきジャムがないことを確認した後、定着排紙ローラ116で更にシート搬送方向の下流へ搬送する。そして、用紙101は、排紙搬送ローラ117、排紙ローラ118によって更にシート搬送方向の下流へ搬送され、画像形成装置100の機外へ排出されて、積載部119に積載される。
なお、定着排紙ローラ116も、後述する定着モータ206(図2参照)により回転駆動される。一対の定着排紙ローラ116の搬送力(用紙101の挟持力)は、定着ユニット111の定着スリーブ112及び定着加圧ローラ113の搬送力(用紙101の挟持力)よりも小さくなるように構成されている。換言すると、定着部100D(定着ユニット111)の搬送力は定着排紙ローラ116の搬送力よりも大きく、定着部100D及び定着排紙ローラ116に跨って用紙101が搬送される場合に、定着排紙ローラ116により用紙101が引っ張られることはない。また、定着モータ206の回転を定着加圧ローラ113と定着排紙ローラ116とに伝達する不図示の伝達機構により、定着排紙ローラ116の用紙101の搬送速度は、定着部100Dの用紙101の搬送速度以下となるように構成されている。
ところで、定着加圧ローラ113は、その外径が熱で膨張又は収縮するため、定着部100D(定着ユニット111)の用紙101の搬送速度は一定ではなくなることがある。特に用紙101のシート搬送方向の長さが長い場合は、用紙101に熱が吸収されると共に定着スリーブ112内の定着ヒータからの熱が定着加圧ローラ113に伝わらず、定着加圧ローラ113の外径は収縮する。一方、例えば画像形成部100Cでクリーニングを行ったり、定着性向上を図ったりするために、定着温調制御を行ったまま用紙101の間隔(所謂紙間)が長くなると、定着加圧ローラ113の温度が上昇し、定着加圧ローラ113の外径は膨張する。このため、用紙101が定着ユニット111と感光ドラム109との間で突っ張り合いが生じないように、例えばループセンサ114の検出結果を監視し、定着加圧ローラ113の駆動速度を調整する必要がある。なお、この制御の詳細については後述する。
[画像形成装置の制御系]
次に、本第1の実施の形態に係る画像形成装置100の制御系の構成について図2を用いて説明する。図2は第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御系を示すブロック図である。
図2に示すように、画像形成装置100には、制御部としてのCPU201が備えられており、CPU201には、ROM202、RAM203、外部通信インターフェース部204が、信号の送受信が可能に接続されている。また、CPU201には、上記画像形成部100Cの各部、定着排紙センサ115、ループセンサ114、レジセンサ106、定着モータ206、メインモータ205が、信号の送受信が可能に接続されている。
CPU201は、ROM202に保存されたプログラムを読み出し、その内容に応じて、詳しくは後述する各処理の制御を実行可能であり、画像形成装置100の全ての処理を実行する。なお、本実施の形態では、CPU201が一つだけ搭載されたものとして説明するが、複数のCPU(制御部)が搭載され、各制御を分担して実行するような構成であっても構わない。なお、CPU201は、各処理の実行時のデータを一時保管するためにRAM203を使用する。
CPU201は、外部通信インターフェース部204を通じて、不図示の外部コンピュータ等からプリントジョブを受け取り、プリントジョブを一時的にRAM203に保管する。そして、RAM203に保管されたプリントジョブの内容に従って印刷動作を行う。
印刷動作を行うため、CPU201は、メインモータ205、定着モータ206、画像形成部100Cの各部を動作させる。メインモータ205は、給紙ローラ103、給紙搬送ローラ104、レジローラ105、感光ドラム109に駆動力を伝達して、それらを駆動する。また、定着モータ206は、定着加圧ローラ113、定着排紙ローラ116、排紙搬送ローラ117、排紙ローラ118に駆動力を伝達し、それらを駆動する。
即ち、印刷動作を行う際、CPU201は、レジセンサ106、定着排紙センサ115の入力信号(検出結果)によって、用紙101の位置を検出する。そして、CPU201は、用紙101の位置に応じて、メインモータ205、定着モータ206、画像形成部100C、定着部100D等を適宜制御し、用紙101に画像を形成し、機外まで搬送する。
[印刷動作時における用紙の位置と各種記号の説明]
ついで、図3及び図4を用いて印刷動作時の用紙101の位置と本実施の形態で使用する各種記号について説明する。図3(A)はシートの先端がレジセンサに突入した状態を示す図である。図3(B)はシートの先端が定着部に突入した状態を示す図である。図3(C)はシートの後端がレジセンサを抜ける状態を示す図である。図4(A)はシートの先端が定着排紙センサに突入した状態を示す図である。図4(B)はシートの後端が転写部を抜ける状態を示す図である。図4(C)はシートの後端が定着部を抜ける状態を示す図である。図4(D)はシートの後端が定着排紙センサを抜ける状態を示す図である。なお、以下の説明では、用紙101が複数描かれている図もあるが、先行する用紙101についてのみ説明を記載する。
まず、各種記号について以下に記載する。
DR:感光ドラム109とレジセンサ106との間の距離
PD:定着加圧ローラ113と感光ドラム109との間の距離
FP:定着排紙ローラ116と定着加圧ローラ113との間の距離
PAPn:nページ目の用紙長
2rPn:nページ目の定着加圧ローラ113の直径
2r:定着排紙ローラ116の直径
:レジローラ105及び感光ドラム109の用紙搬送速度
Fn:nページ目の定着排紙ローラ116の用紙搬送速度
図3(A)は、用紙101の先端がレジセンサ106に突入したタイミングを示している。この際、用紙101は、レジローラ105で搬送しているため、用紙搬送速度はVで一定である。図3(B)は、用紙101の先端が定着スリーブ112と定着加圧ローラ113との定着ニップN2(図1参照)に到達したタイミングを示している。この際、用紙101は、感光ドラム109と転写ローラ110との転写ニップN1(図1参照)よりも搬送方向の上流(レジローラ105側)において、用紙搬送速度Vで搬送される。図3(C)は、用紙101の後端がレジセンサ106を抜けたタイミングを示している。この際、用紙101は、図3(A)、図3(B)と同様に転写ニップN1より搬送方向の上流において、用紙搬送速度Vで搬送される。また、レジセンサ106がONとなってからOFFとなるまでの間、用紙搬送速度はVで一定であるため、この時間からnページ目の用紙長LPAPnを算出可能となる。
図4(A)は、用紙101の先端が定着排紙センサ115に突入したタイミングを示している。用紙101は、この際、用紙101は、図3(A)、図3(B)、図3(C)と同様に転写ニップN1より搬送方向の上流において、用紙搬送速度Vで搬送される。しかし、定着ユニット111は、定着モータ206の回転数(回転速度)を用紙101の搬送中に変更する場合があることと、定着加圧ローラ113の直径2rPnが熱により膨張・収縮することが原因で、用紙101の搬送速度は一定にはならないことがある。
図4(B)は、用紙101の後端が転写ニップN1を抜けたタイミングを示している。この際、用紙101の先端が定着排紙ローラ116に到達しているが、用紙101の用紙搬送速度は全域で定着モータ206の回転数と定着加圧ローラ113の直径2rPnにより決定される。これは、上述したように定着排紙ローラ116よりも定着ユニット111の搬送力の方が強く、かつ定着排紙ローラ116の用紙搬送速度の方が定着ユニット111の用紙搬送速度よりも速くなる構成であるためである。
図4(C)は、用紙101の後端が定着ニップN2を抜けたタイミングを示している。このタイミングからは、用紙101が定着ユニット111に影響されず、定着排紙ローラ116により用紙搬送速度が決定される。このため、用紙101は用紙搬送速度VFnで搬送される。なお、定着排紙ローラ116は定着モータ206により駆動されるため、詳しくは後述するように定着モータ206の回転数が変更されることで、用紙搬送速度VFnも変動することになる。
図4(D)は、用紙101の後端が定着排紙センサ115を抜けたタイミングを示している。この際、用紙101は、同様に用紙搬送速度VFnで搬送される。なお、図4(C)から図4(D)の期間において、定着モータ206の回転数を一定にしておくことで、定着排紙センサ115がOFFとなるタイミングから図4(C)に示す用紙101の後端が定着ユニット111を抜けたタイミングを容易に算出するできる。
[本第1の実施の形態に係る印刷動作の制御]
続いて、図5乃至図9を用いて、本第1の実施の形態に係る印刷動作の制御を説明する。図5は第1の実施の形態に係るメイン処理を示すフローチャートである。図6は第1の実施の形態に係る用紙搬送開始の判断処理を示すフローチャートである。図7は第1の実施の形態に係る用紙長の検出処理を示すフローチャートである。図8は第1の実施の形態に係る定着モータ最適回転数の検出処理を示すフローチャートである。図9は第1の実施の形態に係る定着モータ回転数の計算処理を示すフローチャートである。
なお、図5は画像形成装置100が電源ONされてから電源OFFされるまでの全体動作としてのメイン処理を示すフローチャートであり、図中「A」は繋がっていることを示している。また、図6は図5のメイン処理における用紙搬送開始の判断処理、図7はメイン処理における用紙長の検出処理、図8はメイン処理における定着モータ最適回転数の検出処理、の詳細を示すサブフローチャートである。さらに、図9は、最適回転数の検出処理における定着モータ回転数の計算処理の詳細を示すサブフローチャートである。また、これらの各処理は、制御部としてのCPU201により実行されるものであるものとして、以下の説明を行う。
(スタンバイ状態処理)
まず、ステップS1からステップS3までのスタンバイ状態処理について説明する。CPU201は、電源ON状態になると、不図示の電源スイッチが押されているかの確認を行う(S1)。不図示の電源スイッチが押されていた場合(S1のYes)、CPU201は、電源をOFF状態にして処理を終了する。不図示の電源スイッチが押されていなかった場合(S1のNo)、CPU201は、外部通信インターフェース部204を介してプリントジョブの受信処理を実行する(S2)。プリントジョブを受信した場合、CPU201は、RAM203にプリントジョブの内容を保管する。
次に、CPU201は、RAM203にプリントジョブが保管されているかを確認する(S3)。プリントジョブが保管されていない場合(S3のNo)、不図示の電源スイッチが押されているかの確認(S1)の処理に戻る。RAM203にプリントジョブが保管されている場合は(S3のYes)、ステップS4に進む。
(プリント前処理)
次に、ステップS4からステップS10までのプリント前処理について説明する。CPU201は、上述したスタンバイ状態処理でRAM203にプリントジョブが保管された場合(S3のYes)、プリントに使用するRAM203に領域を割り当てた変数の初期化を開始する。初期化する内容は以下の通りである。
・変数『前回レジセンサ読み値』をOFFにする(S4)。
・変数『前回定着排紙センサ読み値』をOFFにする(S5)。
・変数『x』を1、『y』を1、『z』を1にする(S6)。
なお、変数『x』は給紙ページ番号、変数『y』はレジセンサ106で行う用紙長検出のページ番号、変数『z』は定着排紙センサ115で行う定着モータ最適回転数検出処理のページ番号である。
続いて、CPU201は、メインモータ205の目標回転数を、レジローラ105及び感光ドラム109で用紙搬送速度Vとなる回転数に設定し、メインモータ205の駆動を開始する(S7)。続いて、CPU201は、1ページ目の最適な第1駆動部の回転数としての定着モータ回転数RPzを算出し、RAM203に領域を割り当てられた変数『RP1』に値を保管する(S415)。1ページ目の最適な定着モータ回転数RPZ(RP1)は、定着加圧ローラ113が常温(23℃)時に用紙搬送速度Vとなる値とする。なお、変数『RP1』は1ページ目の最適定着モータ回転数を保存するためのものである。そして、CPU201は、定着モータ206の目標回転数をRAM203に領域を割り当てた変数『RP1』の値に設定し、定着モータ206の駆動を開始する(S9)。続けて、CPU201は、不図示の定着ヒータをONする(S10)。
(プリント中処理)
ついで、ステップS11からステップS15までのプリント中処理について説明する。CPU201は、プリント前処理が終了した後、詳しくは後述する用紙搬送開始の判断処理を行う(S11)。この用紙搬送開始の判断処理を行うことにより、RAM203に保管されたプリントジョブのページ数分の用紙101を、所定間隔で給紙カセット102から給送して、画像形成部100Cに搬送することができる。
続いて、CPU201は、画像描画処理を行う(S12)。即ち、感光ドラム109上にプリントジョブの内容に応じたトナー像を形成し、用紙101上にそのトナー像を転写する処理を行う。ついで、CPU201は、詳しくは後述する用紙長の検出処理を行う(S13)。この用紙長の検出処理を行うことにより、給送した用紙101の用紙長を算出する。
次に、CPU201は、詳しくは後述する定着モータ最適回転数の検出処理を行う(S14)。この定着モータ最適回転数の検出処理を行うことにより、現在の適切な定着モータ206の回転数を算出し、その回転数を次ページのプリントに適用することができる。
そして、CPU201は、全ページのプリントが終了したかの確認を行う(S15)。全ページのプリントがまだ終わっていない場合は(S15のNo)、プリント中処理の最初の処理である用紙搬送開始の判断処理(S11)に戻ってプリント動作を継続する。全ページのプリントが終わった場合には(S15のYes)、プリント処理を終了するため、ステップS16に進む。
(プリント後処理)
続いて、ステップS16からステップS18までのプリント後処理について説明する。CPU201は、全ページのプリントが終わると、不図示の定着ヒータをOFFする(S16)。更に、CPU201は、メインモータ205と定着モータ206もOFFする(SS17,S18)。そして最後に、CPU201は、RAM203に保管されたプリントジョブを消去する(S19)。これにより、プリント後処理を終了し、スタンバイ状態処理の先頭である不図示の電源スイッチが押されていることの確認(S1)に戻る。
(用紙搬送開始の判断処理)
ついで、上記ステップS11における用紙搬送開始の判断処理の詳細について説明する。なお、CPU201は、用紙搬送開始の判断処理を開始すると、RAM203に保管されたプリントジョブのページ数分の用紙101を、所定間隔で給紙カセット102から給紙・搬送を行うものである。また、この処理ではRAM203に領域を割り当てた変数『x』が、図5の上記プリント前処理(S6参照)で初期化されていることを前提に動作する。
図6に示すように、CPU201は、用紙搬送開始判断の処理を開始すると、まずRAM203に保管されたプリントジョブに変数『x』の値と同じページがあるかを確認する(S21)。変数『x』の値と同じページがない場合(S21のNo)、CPU201は、用紙搬送開始の判断処理を終了する。
変数『x』の値と同じページがある場合(S21のYes)、CPU201は、変数『x』の値が1であるかを確認する(S22)。これは、1ページ目の場合には無条件で給紙・搬送を開始させるためのものである。そして、変数『x』の値が1以外であった場合は(S22のNo)、CPU201は、現在時間が、RAM203に保管された1ページ前の給紙・搬送開始時間の変数『TPICK』と給紙間隔TBTWNとの加算結果以上であるかの確認も行う(S23)。なお、給紙間隔TBTWNは先行する用紙101と後続の用紙101との紙間が、定着排紙ローラ116と定着加圧ローラ113との間の離間距離としての距離LFPより多く確保できる固定の値である。
上記ステップS22,S23のどちらの条件も満たさなかった場合(S22のNo及びS23のNo)、CPU201は、用紙搬送開始判断の処理を終了する。一方、どちらか片方の条件を満たした場合(S22のYes又はS23のYes)、CPU201は、不図示の給紙ソレノイドを所定時間引いて給紙ローラ103を駆動することで、用紙搬送を開始する(S24)。続けて、CPU201は、変数『x』の値に1を加算し(S25)、1ページ前の給紙・搬送の開始時間の変数『TPICK』を現在時間に更新する(S26)。以上で、CPU201は、用紙搬送開始の判断処理を終了する。
(用紙長の検出処理)
続いて、上記ステップS13における用紙搬送開始の判断処理の詳細について説明する。この用紙長の検出処理は、レジセンサ106のON/OFFのタイミングと、用紙搬送速度とに基づき用紙101の用紙長を算出し、その結果をRAM203の割り当てた領域に保存する処理である。なお、この処理では、RAM203に領域を割り当てた変数『y』と変数『前回レジセンサ読み値』が、図5のプリント前処理(S5,S6参照)で初期化されていることを前提に動作する。
図7に示すように、CPU201は、用紙長の検出処理を開始すると、まず変数『前回レジセンサ読み値』の値と現在のレジセンサ106の読み出した結果とを比較する(S31)。比較の結果、同じであった場合(つまりレジセンサ106の信号に変化が無い場合)は(S31のNo)、CPU201は、変数『前回レジセンサ読み値』を現在のレジセンサ106の読み出した結果で更新し(S37)、用紙長の検出処理を終了する。
一方、ステップS31で比較の結果が異なった場合(つまりレジセンサ106の信号に変化があった場合)(S31のYes)、CPU201は、レジセンサ106の読み出した結果がONであるかを確認する(S32)。レジセンサ106の読み出し結果がONであった場合(つまりレジセンサ106がOFFからONとなった場合)(S32のYes)、CPU201は、現在時間をRAM203に領域を割り当てた変数『TRONy』に保管する(S33)。なお、変数『TRONy』は変数『y』の値のページのレジセンサ106のON時間を保存するものである。続けて、CPU201は、変数『前回レジセンサ読み値』を現在のレジセンサ106の読み出した結果で更新し(S37)、用紙長の検出処理を終了する。
また、ステップS32でレジセンサ106の読み出した結果がONでなかった場合(つまりONからOFFとなった場合)(S32のNo)、CPU201は、現在時間をRAM203に領域を割り当てた変数『TROFFy』に保管する(S34)。なお、変数『TROFFy』は変数『y』の値のページのレジセンサ106のOFF時間を保存するものである。
次に、CPU201は、変数『y』の値のページの用紙長をRAM203に領域を割り当てた変数『LPAPy』に保存する(S35)。用紙長は「V×(TROFFy-TRONy)」という計算式で算出する。つまり画像形成部の搬送速度である感光ドラム109の用紙搬送速度Vと、レジセンサ106のONからレジセンサのOFFまで(図3(A)から図3(C)参照)の第2検出時間としての時間(TROFFy-TRONy)と、を乗算する。これにより、用紙101の長さを算出する。続けて、CPU201は、変数『y』の値に1を加算する(S36)。そして、CPU201は、変数『前回レジセンサ読み値』を現在のレジセンサ106の読み出した結果で更新し(S37)、用紙長検出処理を終了する。
(定着モータ最適回転数の検出処理)
次に、上記ステップS14における定着モータ最適回転数の検出処理の詳細について説明する。この定着モータ最適回転数の検出処理は、定着排紙センサ115のON/OFFのタイミング(シートの検出結果)と用紙長とに基づき定着モータ206の設定回転数としての最適な回転数を算出し、その結果をRAM203に割り当てた領域に保存するものである。なお、この処理ではRAM203に領域を割り当てた変数『z』と変数『前回定着排紙センサ読み値』が、図5のプリント前処理(S5、S6参照)で初期化されていることを前提に動作する。
図8に示すように、CPU201は、定着モータ最適回転数の検出処理を開始すると、まず変数『前回定着排紙センサ読み値』の値と現在の定着排紙センサ115の読み出した結果とを比較する。比較の結果、同じであった場合(つまり定着排紙センサ115の信号に変化が無い場合)は(S41のNo)、CPU201は、変数『前回定着排紙センサ読み値』を現在のレジセンサ106の読み出した結果で更新する(S48)。そして、定着モータ最適回転数の検出処理を終了する。
一方、ステップS41で比較の結果が異なった場合(つまり定着排紙センサ115の信号に変化があった場合)(S41のYes)、CPU201は、定着排紙センサ115の読み出した結果がONであるかを確認する(S42)。定着排紙センサ115の読み出し結果がONであった場合(つまり定着排紙センサ115がOFFからONとなった場合)(S42のYes)、CPU201は、現在時間をRAM203に領域を割り当てた変数『TFONz』に保管する(S43)。なお、変数『TFONz』は変数『z』の値のページの定着排紙センサ115のON時間を保存するものである。続けて、CPU201は、変数『前回定着排紙センサ読み値』を現在の定着排紙センサ115の読み出した結果で更新し(S48)、用紙長検出処理を終了する。
また、ステップS42で定着排紙センサ115の読み出した結果がONでなかった場合(つまり定着排紙センサ115がONからOFFとなった場合)、CPU201は、現在時間をRAM203に領域を割り当てた変数『TFOFFz』に保管する(S44)。なお、変数『TFOFFz』は変数『z』の値のページの定着排紙センサ115のOFF時間を保存するものである。
次に、CPU201は、詳しくは後述する定着モータ回転数の計算処理を実施する(S45)。この定着モータ回転数の計算処理を行うことで、次ページの定着モータ最適回転数を得ることができる。続けて、CPU201は、変数『z』の値に1を加算する(S46)。更に、CPU201は、定着モータの回転数を変数『RPz』の値に更新する。変数『RPz』は変数『z』の値のページの定着モータ最適回転数を保存するものである。そして、CPU201は、変数『前回定着排紙センサ読み値』を現在の定着排紙センサ115の読み出した結果で更新し(S47)、定着モータ最適回転数の検出処理を終了する。
(定着モータ回転数の計算処理)
次に、上記ステップS45における定着モータ回転数の計算処理の詳細について説明する。この定着モータ回転数の計算処理は、次のページの最適な定着モータ回転数を算出し、その結果をRAM203の割り当てた領域に保存するものである。なお、この定着モータ回転数の計算処理では、RAM203に領域を割り当てた変数『z』が、図5のプリント前処理(S6参照)で初期化されていることを前提に動作する。
図9に示すように、CPU201は、定着モータ回転数の計算処理を開始すると、まずRAM203に領域を割り当てた変数『z』の値のページの定着排紙ローラ116の用紙搬送速度VFzを算出する(S51)。用紙搬送速度VFzの計算式は「VFZ=π×2r×RPz×gr」である。この「gr」は定着モータ206の回転を定着排紙ローラ116に伝達する不図示のギアのギア比であり機種固有の固定値である。つまり、定着排紙ローラ116の直径と定着モータ回転数RPzとギア比grとを乗算することで、定着排紙ローラ116の用紙搬送速度VFzを算出する。
次に、CPU201は、定着ユニット111から定着排紙ローラ116までの離間距離搬送時間としての用紙搬送時間TFPzを算出する(S52)。用紙搬送時間TFPzの計算式は「TFPz=LFP÷VFz」である。つまり、定着ユニット111と定着排紙ローラ116との間の距離LFP(離間距離)を上記算出した定着排紙ローラ116の用紙搬送速度VFzで除算する。これにより、用紙101(の後端)が定着ユニット111から定着排紙ローラ116まで搬送される用紙搬送時間TFPzを算出する。
続いて、CPU201は、定着ユニット111の平均用紙搬送速度VPzを算出する(S53)。平均用紙搬送速度VPzの計算式は「VPz=(LPAPz-LFP)÷((TFOFFz-TFONz)-TFPz)」である。つまり、上記ステップS13で検出した用紙101の用紙長LPAPzから定着ユニット111と定着排紙ローラ116との間の距離LFPを減算し、定着ユニット111の搬送力で搬送された計測距離としての距離(LPAPz-LFP)を算出する。この定着ユニット111の搬送力で搬送された距離(LPAPz-LFP)は、図4(A)に示す状態から図4(C)に示す状態である。そして、定着排紙センサ115がONされてからOFFされるまでの時間(TFOFFz-TFONz)(つまりシートを検出していた第1検出時間)から定着排紙ローラ116の搬送力で搬送される用紙搬送時間TFPzを減算する。即ち、定着ユニット111の搬送力で搬送される計測時間としての時間((TFOFFz-TFONz)-TFPz)を算出する。これは、図4(A)に示す状態から図4(D)に示す状態までの時間から、図4(C)に示す状態から図4(D)に示す状態までの時間を減算し、つまり図4(A)に示す状態から図4(C)に示す状態までの時間を算出したことになる。そして、定着ユニット111の搬送力で搬送された距離(LPAPz-LFP)を、定着ユニット111の搬送力で搬送される時間((TFOFFz-TFONz)-TFPz)で除算し、定着ユニット111の平均用紙搬送速度VPzを算出する。要するに、ステップS53の計算式は、定着排紙センサ115で用紙101が検出されていた搬送分から、定着排紙ローラ116での搬送分を除去し、定着ユニット111での搬送分で、平均用紙搬送速度VPzを算出するものである。この平均用紙搬送速度VPzは、つまるところ、実際の搬送速度ということになる。
ついで、CPU201は、変数『z』の値のページの定着ユニット111で用紙101を搬送した際の、定着加圧ローラ113の直径2rPzを算出する(S54)。直径2rPzの計算式は『2rPz=VPz÷(π×RPz×gr)』である。この「gr」は定着モータ206の回転を定着加圧ローラ113に伝達する不図示のギアのギア比であり機種固有の固定値である。つまり、上記算出した平均用紙搬送速度VPzを、円周率πと用紙101を搬送したときの(変更前の)定着モータ回転数RPzとギア比grとを乗算した値で除算することで、定着加圧ローラ113の直径2rPzを算出する。なお、この算出された直径2rPzは、直径の平均値ということになる。
続いて、CPU201は、次のページの最適な定着モータ回転数を算出し、RAM203に領域を割り当てた変数『RPz+1』に保管する(S55)。次のページの最適な定着モータ回転数の計算式は「RPz+1=VPID÷(π×2rPz×gr)」である。この変数『RPz+1』は変数『z』の値+1ページ目の定着モータ最適回転数を保存するものである。また、VPIDは定着ユニット111が感光ドラム109で搬送している用紙101を引っ張らない用紙搬送速度であり、基本的にはレジローラ105及び感光ドラム109の用紙搬送速度Vと同じ値とする。つまり定着加圧ローラ113による用紙搬送速度が、感光ドラム109の用紙搬送速度V(=VPID)と同じ用紙搬送速度となるように、上記算出した定着加圧ローラ113の直径2rPzに基づき最適な定着モータ回転数RPz+1を算出する。以上で、CPU201は、定着モータ回転数の計算処理を終了する。なお、このように算出した最適な定着モータ回転数RPz+1は、次のページの定着モータ回転数RPz(設定回転数)として設定される(S45~S47参照)。
[第1の実施の形態のまとめ]
以上説明したように、本第1の実施の形態においては、今回のページの用紙101の搬送結果から、定着加圧ローラ113の直径2rPzを算出し、次のページの定着モータ回転数が最適となるように変更(補正)する。要するに、本第1の実施の形態では、定着排紙センサ115が用紙101を検出していた時間と、用紙101の長さと、に基づき最適となる定着モータ回転数を算出して変更(補正)する。これにより、例えばループセンサ114の検出結果で定着モータ回転数を制御するよりも、定着加圧ローラ113による用紙搬送速度を高精度に制御することができ、画像伸び・画像汚れ等の画像不良の発生を低減することができる。
また特に、次のページの用紙101の先端が定着ユニット111に到達してから(図3(B)参照)、少なくとも用紙101の後端が転写ニップN1を通過するまで(図4(B)参照)、変更した定着モータ回転数RPz+1となるように制御する。これにより、画像形成部100Cと定着部100Dとの間で用紙101の引っ張り合いが生じたり、撓みが過多になったりすることが低減され、画像不良の発生を低減することができる。
さらに、用紙101の先端が定着ニップN2に到達してから(図3(B)参照)、用紙101の後端が定着排紙センサ115を通過するまで、定着モータ回転数を設定(変更)した定着モータ回転数RPz+1となるように制御する。そして、用紙101の後端が定着排紙センサ115を通過した後、定着モータ回転数の変更(補正)を行う。このように制御することで、定着モータ回転数の計算処理で値が変動することなく、平均用紙搬送速度VPzを高精度に算出することができ、つまり定着加圧ローラ113の直径2rPzを高精度に算出できる。従って、定着加圧ローラ113による用紙搬送速度を高精度に制御することができるようになる。
<第2の実施の形態>
ついで、上記第1の実施の形態を一部変更した第2の実施の形態について図10乃至図14を用いて説明する。図10は第2の実施の形態に係るメイン処理を示すフローチャートである。図11は第2の実施の形態に係る定着ループ制御を示すフローチャートである。図12は第2の実施の形態に係る定着モータの平均回転数の検出処理を示すフローチャートである。図13は第2の実施の形態に係る定着モータ最適回転数の検出処理を示すフローチャートである。図14は第2の実施の形態に係る定着モータ回転数の計算処理を示すフローチャートである。
上記第1の実施の形態においては、定着加圧ローラ113による用紙搬送速度VPZが感光ドラム109の用紙搬送速度Vとなるように定着モータ回転数RPzを一定の回転数として設定するものを説明した。しかしながら、例えば用紙101の搬送中に定着加圧ローラ113の外径が変動した場合等によって、特に定着加圧ローラ113の用紙搬送速度VPZが感光ドラム109の用紙搬送速度Vよりも速くなってしまうことがある。すると、用紙101の引っ張り合いが生じてしまう虞がある。そこで、本第2の実施の形態においては、画像形成部100Cと定着部100Dとの間で用紙101に撓み(ループ)を形成させる定着ループ制御を実行するものである。また、定着ループ制御を実行すると、定着加圧ローラ113の用紙搬送速度VPZが一定ではなくなるため、用紙搬送速度VPZの計算、つまり定着モータ回転数の計算処理で平均を算出するようにしたものである。
以下、第2の実施の形態における各処理を詳細に説明する。なお、各処理において、第1の実施の形態と同様の処理については、その説明を省略する。まず、図10におけるステップS1からステップS3のスタンバイ処理、ステップS4からステップS10までのプリント前処理については、第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
(第2の実施の形態におけるプリント中処理)
第2の実施の形態に係るステップS11からステップS15までのプリント中処理について説明する。ステップS11の用紙搬送開始の判断処理、ステップS12の画像描画処理、ステップS13の用紙長の検出処理は、第1の実施の形態と同様である(図5、図6、図7参照)。
次に、ステップS101において、本第2の実施の形態では、詳しくは後述するように定着モータ平均回転数RPAVEを検出する。これにより、定着排紙センサ115がONの期間の定着モータ206の回転数の平均値を取得することができ、定着モータ206の回転数が用紙搬送途中で切り替わった場合でも最適回転数を算出可能となる。
続いて、ステップS14において、本第2の実施の形態では、定着モータ平均回転数RPAVEを用いて、詳しくは後述する定着モータ最適回転数の検出処理を行う。これにより、現在の適切な定着モータ206の回転数を算出し、その回転数を次のページのプリントに適用することができる。なお、この定着モータ最適回転数の検出処理は、図8の内容とほぼ同じであるが、定着モータ回転数の計算処理(S45)で用いられている計算式が若干異なる(図9、図14参照)。
ついで、本第2の実施の形態では、ステップS102の定着ループ制御を実行する。この定着ループ処理は、ループセンサ114の値により定着モータ206の回転数を切り替えるものである。これにより、用紙101の搬送中に定着加圧ローラ113の外径が変動した場合でも、画像の伸び・画像の汚れ等の発生を低減することが可能となる。
そして、CPU201は、全ページのプリントが終了したかの確認を行う(S15)。全ページのプリントがまだ終わっていない場合は(S15のNo)、プリント中処理の最初の処理である用紙搬送開始判断(S11)に戻ってプリント動作を継続する。全ページのプリントが終わった場合には(S15のYes)、プリント処理を終了するため、ステップS16からステップS19までのプリント後処理へ進む。このプリント後処理も、第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
(定着ループ処理)
定着ループ制御は、用紙101が少なくとも定着ユニット111と感光ドラム109との双方に跨っている(ニップされている)期間(図3(B)から図4(B)参照)で実行される制御である。この定着ループ制御では、ループセンサ114の値によって定着モータ206の回転数を、ベースとなる最適な定着モータ回転数RPZに対して速くしたり遅くしたりを切り替えることにより、画像の伸び・画像の汚れを低減することを目的としている。
なお、本第2の実施の形態においては、用紙101の後端が、感光ドラム109と定着排紙センサ115との間にある期間は(図4(B)から図4(D)参照)、定着モータ206の回転数を設定された定着モータ回転数RPzで一定になるように制御する。特に、用紙101の後端が、定着ユニット111を抜けてから定着排紙センサ115を抜けるまでの間、定着モータ206の回転数を定着モータ回転数RPzで一定にすることで、その時間を高精度に算出できる。そのため、後述の定着モータ回転数の計算処理において、用紙101が定着ユニット111の搬送力で搬送されていた時間を高精度に算出でき、最適な定着モータ回転数RPZ+1を高精度の算出できる。
また、この定着ループ処理では、RAM203に領域を割り当てた変数『y』と変数『z』が、図10のプリント前処理(S6参照)で初期化されていることを前提に動作する。また、変数『TRONz』(レジセンサ106がONされた時間)、変数『TROFFz』(レジセンサ106がOFFされた時間)、変数『RPz』(定着モータ回転数)の値は、事前に設定されていることを前提に動作する。
図11に示すように、CPU201は、定着ループ処理を開始すると、まず、用紙101の先端が定着ユニット111よりも下流にあることを確認する。そのために、CPU201は、レジセンサ106がON又は変数『z』の値が1であるか(S81)と、現在時間が「TRONz+((LDR+LPD)÷V)」以上であるか(S82)を確認する。つまり、このステップS82では、レジセンサ106がONされてから、用紙101の先端が、レジセンサ106から定着ユニット111までの距離を用紙搬送速度Vで進む時間を計算している。レジセンサ106がONでない(S81のNo)、又は現在時間が「TRONz+((LDR+LPD)÷V)」未満の場合(S82のNo)、CPU201は、定着モータ206の目標回転数を変数『RPz』の値に上書きする(S88)。そして、CPU201は、定着ループ処理を終了する。
レジセンサ106がON、かつ現在時間が「TRONz+((LDR+LPD)÷V)」以上の場合(S81のYes、S82のYes)、CPU201は、用紙101の後端が感光ドラム109よりも上流にあると判定する。そのため、CPU201は、変数『y』の値と変数『z』の値とが同じであるかを確認する(S83)。変数『y』の値と変数『z』の値とが異なっている場合(S83のNo)、CPU201は、現在時間が「TROFFz+(LDR÷V)」以下であるかを確認する(S84)。つまり、このステップS84では、レジセンサ106がOFFされてから、用紙101の後端が、レジセンサ106から定着ユニット111までの距離を用紙搬送速度Vで進む時間を計算している。
なお、用紙101の後端が感光ドラム109と定着ユニット111の間にある期間は定着モータ206の回転数を定着モータ回転数RPzで一定にする必要はない。このため、ステップS84において、現在時間と比較する値は「TROFFz+(LDR÷V)」ではなく、「TROFFz+((LDR+LPD)÷V)」に変更しても構わない。
変数『y』の値と変数『z』の値が同じ、又は現在時間が「TROFFz+(LDR÷V)」以下であった場合(S84のYes)、用紙101が定着ループ制御の実行期間であると判定する。定着ループ制御の実行期間では、CPU201は、ループセンサ114の値を確認し(S85)その結果に応じて定着モータ206の回転数を設定する。
即ち、ループセンサ114がONであった場合(つまりループセンサ114が所定の撓み量を検出している場合)(S85のYes)、定着モータ206の目標回転数に変数『RPz』の値と第1所定速度αを加算した値を設定する(S86)。第1所定速度αは定着加圧ローラ113の外径が変動しても用紙101の画像汚れが発生しない程度の固定の補正値である。つまり、定着モータ回転数を、ベースとなる最適な定着モータ回転数RPZに対して第1所定速度αで速くした第1回転数RPZ+αにする。そして、CPU201は、定着ループ処理を終了する。
一方、ループセンサ114がONでなかった場合(つまりループセンサ114が所定の撓み量を検出していない場合)(S85のNo)、定着モータ206の目標回転数に変数『RPz』の値から第2所定速度βを減算した値を設定する(S87)。第2所定速度βは定着加圧ローラ113の外径が変動しても用紙101の画像伸びが発生しない程度の固定の補正値である。つまり、定着モータ回転数を、ベースとなる最適な定着モータ回転数RPZに対して第2所定速度βで遅くした第2回転数RPZ-βにする。そして、CPU201は、定着ループ制御を終了する。
その後、変数『y』の値と変数『z』の値が異なり、かつ現在時間が「TROFFz+(LDR÷V)」を超えている場合(S84のNo)、つまり用紙101の後端が感光ドラム109を抜けたことになる。そのため、CPU201は、定着モータ206の目標回転数を変数『RPz』の値に上書きし(S88)、つまり定着加圧ローラ113による用紙搬送速度を一定にする。そして、CPU201は、定着ループ制御を終了する。
(定着モータ平均回転数の検出処理)
次に、上記ステップS101(図10参照)における定着モータ平均回転数の検出処理の詳細について説明する。定着モータ平均回転数の検出処理は、定着排紙センサ115がONである期間の定着モータ206の回転数の平均値を取得するものである。取得方法としては、定着排紙センサ115がONである期間、平均速度サンプリング時間TSMPL(例えば50ms以下)の間隔で定着モータ206の目標回転数を積算し、最終的に積算値をサンプル回数で割ることで取得する。この平均速度サンプリング時間TSMPLは、得られる定着モータ平均回転数の誤差が十分小さくなる程度の値とする。なお、RAM203に領域を割り当てた変数『前回定着排紙センサ読み値』は、図10のプリント前処理(S5参照)で初期化されていることを前提に動作する。また、詳しくは後述する定着モータ最適回転数の検出処理で値が更新されることも前提に動作する。
図12に示すように、CPU201は、定着モータ平均回転数の検出処理を開始すると、変数『前回定着排紙センサの読み値』の値と現在の定着排紙センサ115の読み値が同じであるか(信号に変化があったか否か)を確認する(S61)。ステップS61で変数『前回定着排紙センサの読み値』の値と現在の定着排紙センサ115の読み値が異なっていた場合(信号に変化があった場合)(S61のYes)、CPU201は、まず、定着排紙センサ115の読み値がONであるかを確認する(S62)。
定着排紙センサ115の読み値がONであった場合(定着排紙センサ115がONされた場合)(S62のYes)、CPU201は、RAM203に領域を割り当てた変数『RSUM』に現在の定着モータ206の目標回転数を設定する(S63)。続けて、CPU201は、RAM203に領域を割り当てた変数『CNT』に1を設定し(S64)、更に、RAM203に領域を割り当てた変数『TSUM』を現在時間に更新する(S65)。そして、CPU201は、定着モータ平均回転数の検出処理を終了する。
一方、上記ステップS61において、変数『前回定着排紙センサの読み値』の値と現在の定着排紙センサ115の読み値が同じであった場合(S61のNo)、CPU201は、排紙センサの読み値がONであるかを確認する(S67)。続けて、CPU201は、現在時間が「TSUM+TSMPL」以上であるかを確認する(S68)。定着排紙センサ115がONでない、又は現在時間が「TSUM+TSMPL」未満の場合(S67のNO、又はS68のNo)、CPU201は、定着モータ平均回転数の検出処理を終了する。
定着排紙センサ115がONかつ現在時間が「TSUM+TSMPL」以上の場合(S67のYes、及びS68のYes)、CPU201は、変数『RSUM』に現在の定着モータ206の目標回転数を加算する。つまり、定着排紙センサ115がONである期間、平均速度サンプリング時間TSMPLの間隔(所定時間間隔)で定着モータ206の目標回転数を累積的に積算する。(S69)。続けて、CPU201は、変数『CNT』の値に1を加算し(S70)、更に、変数『TSUM』を現在時間に更新する(S71)。そして、CPU201は、定着モータ平均回転数検出処理を終了する。
その後、変数『前回定着排紙センサの読み値』の値と現在の定着排紙センサ115の読み値が同じはなく(信号に変化があり)(S61のYes)、定着排紙センサ115の読み値がONでなくなったとする(S62のNo)。つまり、定着排紙センサ115がOFFされると、CPU201は、RAM203に領域を割り当てた変数『RPAVE』に「RSUM÷CNT」の結果を設定する(S66)。これにより、平均速度サンプリング時間TSMPLの間隔で累積的に積算した変数『RSUM』が積算した回数で除算され、定着モータ平均回転数RPAVEが算出される。そして、CPU201は、定着モータ平均回転数の検出処理を終了する。
なお、以上説明した定着モータ平均回転数の検出処理では、定着モータ206の目標回転数の平均値を算出したが、例えば回転数センサ等を用いて、定着モータ206の実際の回転数をモニタし、その平均値を用いてもよい。また、定着モータ平均回転数の検出処理は、CPU201で行う必要はなく、例えば回転数センサの信号処理基板等、別の手段で定着モータ206の平均回転数の取得を行う構成にしてもよい。
(定着モータ最適回転数の検出処理)
本第2の実施の形態に係る定着モータ最適回転数の検出処理は、第1の実施の形態に係る定着モータ最適回転数の検出処理と同様である(図13、図8参照)。但し、ステップS45の定着モータ回転数の計算処理で実行される計算内容だけが異なる(図14、図9参照)。
(第2の実施の形態に係る定着モータ回転数の計算処理)
第2の実施の形態に係る定着モータ回転数の計算処理は、次のページの最適な定着モータ回転数を算出し、その結果をRAM203の割り当てた領域に保存するものである。なお、この処理ではRAM203に領域を割り当てた変数『z』が、図10のプリント前処理(S6)で初期化されていることを前提に動作する。
図14に示すように、CPU201は、定着モータ回転数の計算処理を開始すると、まずRAM203に領域を割り当てた変数『z』の値のページの定着排紙ローラ116の用紙搬送速度VFzを算出する(S51)。次に、CPU201は、定着ユニット111から定着排紙ローラ116までの用紙搬送時間TFPzを算出する(S52)。さらに、CPU201は、定着ユニット111の平均用紙搬送速度VPzを算出する(S53)。なお、ステップS51~S53の処理は、第1の実施の形態における図9に示した定着モータ回転数の計算処理と同様である。
次に、CPU201は、変数『z』の値のページの定着ユニット111の搬送力によって用紙101を搬送した際の、定着モータ206の平均回転数RPDzを算出する(S201)。平均回転数RPDzの計算式は「RPDz=(((TFOFFz-TFONz)×RPAVE)-(TFPz×RPz))÷((TFOFFz-TFONz)-TFPz)」である。つまり、定着排紙センサ115がONされていた時間に、定着ループ制御の期間における定着モータ平均回転数RPAVEを乗算する。また、用紙101の後端が定着ユニット111から定着排紙センサ115まで搬送される時間に、一定にした定着モータ回転数RPZを乗算する。さらに、前者から後者を減算し、定着ユニット111の搬送力によって用紙101を搬送した期間(図3(B)から図4(C)参照)における定着モータ回転数の積算((TFOFFz-TFONz)×RPAVE)-(TFPz×RPz))を求める。そして、定着ユニット111の搬送力によって用紙101を搬送した時間((TFOFFz-TFONz)-TFPz)で除算し、平均回転数RPDzを算出する。
次に、CPU201は、変数『z』の値のページの定着ユニット111で用紙搬送時の定着加圧ローラ113の直径2rPzを算出する(S202)。直径2rPzの計算式は『2rPz=VPz÷(π×RPDz×gr)』である。即ち、第1の実施の形態では、一定の定着モータ回転数RPzで定着加圧ローラ113の直径2rPzを算出した(図9のS54参照)。それに比して、第2の実施の形態では、上記のように算出した定着モータ206の平均回転数RPDzで、定着加圧ローラ113の直径2rPzを算出する。
そして、CPU201は、第1の実施の形態と同様に、定着加圧ローラ113の直径2rPzに基づき、次のページの最適な定着モータ回転数RPZ+1を算出し、RAM203に領域を割り当てた変数『RPz+1』として保管する(S55)。そして、CPU201は、定着モータ回転数計算の処理を終了する。
[第2の実施の形態のまとめ]
以上説明したように、本第2の実施の形態においても、今回のページの用紙101の搬送結果から、定着加圧ローラ113の直径2rPzを算出し、次のページの定着モータ回転数が最適となるように変更(補正)する。要するに、本第1の実施の形態では、定着排紙センサ115が用紙101を検出していた時間と、用紙101の長さと、に基づき最適となる定着モータ回転数を算出して変更(補正)する。これにより、例えばループセンサ114の検出結果で定着モータ回転数を制御するよりも、定着加圧ローラ113による用紙搬送速度を高精度に制御することができ、画像伸び・画像汚れ等の画像不良の発生を低減することができる。
また、本題の実施の形態においては、用紙101が定着ユニット111と感光ドラム109とに跨っている間、定着ループ制御を行うので、さらに、画像の伸び・画像の汚れを低減することができる。また、この定着ループ制御を行うことで、定着モータ回転数が変動することになる。しかしながら、定着排紙センサ115がONの間、平均速度サンプリング時間TSMPLの間隔で取得した定着モータ206の回転数の平均回転数RPDzを算出する。そして、それに基づき、定着加圧ローラ113の直径2rPzを算出し、それによって、定着モータ回転数RPZ+1を算出する。このため、定着モータ回転数が変動しても、次のページの最適な定着モータ回転数RPZ+1を高精度に算出することができる。
なお、第2の実施の形態における、これ以外の構成、作用、及び効果は、上記第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
<他の実施の形態の可能性>
なお、第1の実施の形態においては、定着ユニット111の平均用紙搬送速度VPzを算出する際、用紙101の後端が定着ユニット111を抜けてから定着排紙センサ115を抜けるまで(図4(C)から図4(D)参照)を計算しないようにした。即ち、用紙101の用紙長LPAPzから定着ユニット111と定着排紙ローラ116との間の距離LFPを減算する。また、定着排紙センサ115がONされてからOFFされるまでの時間(TFOFFz-TFONz)から定着排紙ローラ116により搬送される用紙搬送時間TFPzを減算する。そして、それらの減算した距離と時間とから定着ユニット111の平均用紙搬送速度VPzを算出するものを説明した。しかしながら、単に、用紙101の用紙長LPAPzを、定着排紙センサ115がONされてからOFFされるまでの時間(TFOFFz-TFONz)で除算して、定着ユニット111の平均用紙搬送速度VPzを算出しても構わない。この場合、用紙101の後端が定着ユニット111を抜けて(図4(C)参照)から定着排紙センサ115を抜ける(図4(D)参照)までも計算の対象にすることになる。しかし、定着排紙ローラ116により用紙搬送速度VFZは定着ユニット111の平均用紙搬送速度VPzに対して僅かに遅いだけであり、用紙長LPAPzに対して定着ユニット111と定着排紙ローラ116との間の距離LFPも小さい。従って、この部分を計算の対象に入れても、誤差は僅かである。
また、第2の実施の形態においては、定着モータ平均回転数RPAVEを算出する際、定着排紙センサ115がONである間(図4(A)から図4(D)参照)で計算するようにした。しかしながら、用紙101の後端が定着ユニット111を抜けてから定着排紙センサ115を抜けるまで(図4(C)から図4(D)参照)は、定着モータ回転数RPZで一定である。そのため、定着モータ平均回転数RPAVEを算出する際に、この期間を算出の対象期間にしないようにしてもよい。
また、本第1及び第2の実施の形態においては、定着加圧ローラ113の直径2rPzを算出し、それに基づき最適な定着モータ回転数RPz+1を算出するものを説明した。しかしながら、例えば、算出した定着ユニット111の平均用紙搬送速度VPzと目標となる用紙搬送速度VPIDとの割合から現在の定着モータ回転数RPzを上昇又は下降させる値を算出すれば、最適な定着モータ回転数RPz+1を求めることもできる。また、例えば算出した定着モータ平均回転数RPAVEと目標となる用紙搬送速度VPIDの定着モータ回転数との割合から現在の定着モータ回転数RPzを上昇又は下降させる値を算出すれば、最適な定着モータ回転数RPz+1を求めることもできる。従って、定着加圧ローラ113の直径2rPzを算出しなくても、最適な定着モータ回転数RPz+1を求めることもできる。
また、本第1及び第2の実施の形態においては、定着ユニット111の平均用紙搬送速度VPzを算出し、それに基づき、最適な定着モータ回転数RPz+1を算出するものを説明した。しかしながら、定着ユニット111の平均用紙搬送速度VPzを算出しなくても構わない。例えば、定着排紙センサ115がONされてからOFFされるまでの時間(TFOFFz-TFONz)と、用紙長LPAPzと、最適な定着モータ回転数RPz+1との関係をテーブルとして準備しておく。そして、これらの値からテーブルを参照して、最適な定着モータ回転数RPz+1を求めるものでもよい。
また、本第1及び第2の実施の形態においては、次のページの用紙搬送速度VPIDを、感光ドラム109の用紙搬送速度Vと同じとなるように、最適な定着モータ回転数RPz+1を求めるものを説明した。しかしながら、例えば、定着ユニット111と感光ドラム109との間で用紙101が撓むようにするために、次のページの用紙搬送速度VPIDを、感光ドラム109の用紙搬送速度Vよりも遅い速度としてもよい。
また、本第1の実施の形態においては、最適な定着モータ回転数RPz+1の算出結果を、前のページの定着加圧ローラ113の平均用紙搬送速度VPzから算出したものを説明した。また、本第2の実施の形態においては、最適な定着モータ回転数RPz+1の算出結果を、前のページの定着モータ平均回転数RPAVEから算出したものを説明した。しかしながら、用紙101の用紙長LPAPzが長い場合は、定着加圧ローラ113の熱が用紙101に熱が吸収され、定着加圧ローラ113の直径2rPzが小さくなる可能性がある。反対に、前のページと次のページとの間隔(紙間)が広い場合には、定着加圧ローラ113が加熱され、定着加圧ローラ113の直径2rPzが大きくなる可能性がある。従って、最適な定着モータ回転数RPz+1の算出時に、これらの熱収支からずれ量を加味して補正値を乗算したり、加算したりしてもよい。
また、第1及び第2の実施の形態においては、第1検出部として定着排紙センサ115を用いて定着ユニット111で搬送される用紙101を検出するものを説明した。しかしながら、これに限らず、定着ユニット111で搬送される用紙101を検出できれば、どのようなセンサでもよく、また、定着ユニット111の搬送方向の上流に配置されていても構わない。
また、第1及び第2の実施の形態においては、レジセンサ106を用いて用紙101の長さを検出するものを説明した。しかしながら、これに限らず、用紙101の通過時間を検出できるセンサであればどのようなセンサでもよく、画像形成装置の何れの場所に配置されていても構わない。さらに、用紙101の長さを直接的に測定できるセンサを用いても構わない。また、用紙101の長さは、例えば外部コンピュータや操作パネル等で設定されたシートのサイズ情報等から得られる長さを用いても構わない。
また、第1及び第2の実施の形態においては、用紙101に感光ドラム109から直接的にトナー像を転写するものを説明した。しかしながら、これに限らず、中間転写ベルトのような像担持体にトナー像を一次転写し、その後、用紙に二次転写するようなものでも構わない。
本開示は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100…画像形成装置/100C…画像形成部/100D…定着部/101…用紙(シート)/106…レジセンサ(第2検出部)/109…感光ドラム(像担持体)/112…定着スリーブ(従動ローラ)/113…定着加圧ローラ(駆動ローラ)/114…ループセンサ(撓み検出部)/115…定着排紙センサ(第1検出部)/116…定着排紙ローラ(定着下流搬送部)/201…CPU(制御部)/205…メインモータ(第2駆動部)/206…定着モータ(第1駆動部)/2rPn…直径/LFP…距離(離間距離)/LPAPz…用紙長(シートの長さ)/RPAVE…定着モータ平均回転数(平均回転数)/RPZ…定着モータ回転数(第1駆動部の回転数)/RPZ+α…第1回転数/RPZ-β…第2回転数/RPZ+1…設定回転数/TFPz…時間(離間距離搬送時間)/TSMPL…平均速度サンプリング時間(所定時間間隔)/VPz…平均用紙搬送速度(実際の搬送速度)/V…用紙搬送速度(画像形成部の搬送速度)/α…第1所定速度/β…第2所定速度

Claims (16)

  1. シートに画像を形成しつつシートを搬送する画像形成部と、
    前記画像形成部により画像が形成されたシートを加熱しつつ搬送し、シートに画像を定着する定着部と、
    前記定着部を回転駆動する第1駆動部と、
    シート搬送方向において前記定着部よりも下流に離間して配置され、前記定着部により搬送されるシートを検出する第1検出部と、
    前記第1駆動部の回転数を設定回転数に制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記定着部と前記第1検出部との離間距離をシートの長さから減算することで、前記第1検出部がシートを検出してから前記定着部の搬送力によりシートが搬送された計測距離を算出し、
    前記離間距離をシートが搬送される離間距離搬送時間を算出し、
    前記第1検出部がシートを検出していた第1検出時間から前記離間距離搬送時間を減算して前記定着部によりシートが搬送された計測時間を算出し、
    前記計測距離を前記計測時間で除算して前記定着部の搬送速度を算出し、
    前記定着部の搬送速度に応じて前記設定回転数を変更する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記定着部は、駆動ローラと、前記駆動ローラの駆動力により従動される従動ローラとを備え、
    前記制御部は、前記定着部の搬送速度と変更前の前記設定回転数とから前記駆動ローラの直径を算出し、前記駆動ローラの直径に応じて前記設定回転数を変更する、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、シートの先端が前記定着部に到達してから、少なくとも当該シートの後端が前記画像形成部を通過するまで、前記第1駆動部の回転数を設定した前記設定回転数となるように制御し、その後、前記設定回転数を変更する、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、シートの先端が前記定着部に到達してから、当該シートの後端が前記第1検出部を通過するまで、前記第1駆動部の回転数を設定した前記設定回転数となるように制御し、当該シートの後端が前記第1検出部を通過した後、前記設定回転数を変更する、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記定着部は、駆動ローラと、前記駆動ローラの駆動力により従動される従動ローラとを備え、
    前記制御部は、
    前記第1検出部がシートを検出している間、所定時間間隔で取得した前記第1駆動部の回転数の平均回転数を算出し、
    前記定着部の搬送速度と前記平均回転数とから前記駆動ローラの直径を算出し、前記駆動ローラの直径に応じて前記設定回転数を変更する、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成部と前記定着部との間にあるシートの撓みを検出する撓み検出部を備え、
    前記制御部は、シートの先端が前記定着部に到達してから、当該シートの後端が前記画像形成部を通過するまで、前記撓み検出部が当該シートの撓みを検出しない場合に、前記第1駆動部の回転数を設定した前記設定回転数から第1所定速度で遅くした第1回転数となるように制御し、前記撓み検出部が当該シートの撓みを検出した場合に、前記第1駆動部の回転数を設定した前記設定回転数から第2所定速度で早くした第2回転数となるように制御し、その後、前記設定回転数を変更する、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、当該シートの後端が前記画像形成部を通過してから、当該シートの後端が前記第1検出部を通過するまで、前記第1駆動部の回転数を設定した前記設定回転数となるように制御し、当該シートの後端が前記第1検出部を通過した後、前記設定回転数を変更する、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記定着部の搬送速度が前記画像形成部の搬送速度と同じになるように前記設定回転数を変更する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. シート搬送方向において前記画像形成部よりも上流に配置され、シートを検出する第2検出部を備え、
    前記制御部は、前記第2検出部によりシートを検出していた第2検出時間と、前記画像形成部の搬送速度と、に基づきシートの長さを算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  10. シート搬送方向において前記定着部よりも下流に配置され、前記定着部よりも搬送速度が速く、かつ前記定着部よりも搬送力が弱い力でシートを搬送する定着下流搬送部を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  11. 前記定着下流搬送部は、前記第1駆動部により回転駆動される、
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記画像形成部は、シートに転写するトナー像を担持する像担持体を有し、
    前記像担持体を回転駆動する第2駆動部を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  13. シートに画像を形成しつつシートを搬送する画像形成部と、
    前記画像形成部により画像が形成されたシートを加熱しつつ搬送し、シートに画像を定着する定着部と、
    前記定着部を回転駆動する第1駆動部と、
    前記定着部により搬送されるシートを検出する第1検出部と、
    シート搬送方向において前記画像形成部と前記定着部との間に配置され、シートの撓みを検出する撓み検出部と、
    前記第1駆動部の回転数を制御する制御部であって、シートが前記画像形成部と前記定着部によりニップされて搬送される間において、シートに撓みを形成するループ制御を実行する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記ループ制御において、前記撓み検出部がシートの撓みを検出しない場合は、基準の回転数より第1所定量小さい第1回転数になるように制御し、かつ、前記撓み検出部がシートの撓みを検出した場合、前記基準の回転数より第2所定量大きい第2回転数になるように制御し、
    第1シートに対して前記ループ制御を実行した場合において、前記第1検出部により前記第1シートが検出されていた第1検出時間と、前記第1シートが前記第1検出部に検出されている間における前記ループ制御による前記第1駆動部の回転数と、の両方に基づいて、前記第1シートより後に搬送される第2シートにおける前記基準の回転数を変更する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  14. 前記制御部は、前記第1シートが前記第1検出部に検出されている間に所定時間間隔で取得した前記第1駆動部の回転数に基づいて、前記第1シートより後に搬送される前記第2シートのおける前記基準の回転数を変更する、
    ことを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記第1検出部は、前記定着部よりシート搬送方向において下流に配置され、
    前記制御部は、シートの後端が前記定着部と前記第1検出部の間を搬送されている間は、前記第1駆動部の回転数を前記基準の回転数に制御する、
    ことを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  16. 前記制御部は、シートの後端が前記画像形成部と前記第1検出部との間を搬送されている間は、前記第1駆動部の回転数を前記基準の回転数に制御する、
    ことを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
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