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JP7683161B2 - 肌の色ムラ表示方法、肌の色ムラ評価方法、肌の色ムラ表示装置、及び肌の色ムラ表示プログラム - Google Patents
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JP7683161B2 - 肌の色ムラ表示方法、肌の色ムラ評価方法、肌の色ムラ表示装置、及び肌の色ムラ表示プログラム - Google Patents

肌の色ムラ表示方法、肌の色ムラ評価方法、肌の色ムラ表示装置、及び肌の色ムラ表示プログラム Download PDF

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本発明は、肌の色ムラ表示方法、肌の色ムラ評価方法、肌の色ムラ表示装置、及び肌の色ムラ表示プログラムに関する。
近年、肌を含む画像に対して画像解析を行うことで、肌状態の評価、顔の見た目の年齢の評価等がなされている。特許文献1には、肌画像からシワ等の2以上の特徴指標を算出し、2以上の特徴量に基づいて肌の官能評価を決定する方法が記載されている。
特許文献2には、被検対象の肌画像をデジタル画像として撮像し、この画像の単位領域と隣接する領域との色情報から色差を算出し、更にその色差の頻度分布を求める肌状態の評価方法が記載されている。
また、肌の色ムラを評価する方法として、特許文献3には、皮膚の画像から3次元空間の直交座標系で表される色成分値を取得し、任意の画素とそれに隣接する8つの画素に対する移動ベクトルを複数計算し、当該移動ベクトルの平均値を算出することで、肌の色ムラを評価する方法が記載されている。
特許文献4には、肌のくすみを評価する手段として、肌の色ムラを算出する方法が開示されている。具体的には、肌画像から肌の色情報を取得し、肌の色情報から色ムラ指数を取得し、色ムラ指数に基づいて肌画像に対応する肌のくすみを評価する方法が記載されている。
特許6345176号公報 特許4088081号公報 特開2018-60532号公報 特許6214914号公報
上記先行技術のあるところ、本発明は、肌の色ムラを表現及び評価するための新たな技術を提供すること課題とする。
上記課題を解決する本発明は、
被験者の肌画像について、画素ごとに隣接画素との色差を算出する算出工程と、
前記色差の算出値の出現頻度をグラフ又はチャートで表示する表示工程を備える、肌の色ムラ表示方法である。
本発明の肌の色ムラ表示方法は、画素単位の色差で表されるミクロな色ムラに基づいて、肌全体のマクロな色ムラの傾向を客観的に表現することができる。
本発明の好ましい形態では、さらに、前記算出工程で算出された前記色差を、その算出値に基づいて2以上のグループに分類する分類工程を含み、
前記表示工程は、前記色差の算出値の出現頻度として、前記分類工程で分類された前記グループの構成比を表示する。
色差の算出値の出現頻度を各グループの構成比で表現することで、肌全体の色ムラの傾向を明確に認識することができる。
本発明の好ましい形態では、前記算出工程は、第1の時点における第1の色差を算出する工程と、前記第1の時点より後の第2の時点における第2の色差を算出する工程を含み、
前記表示工程は、前記第1の色差の算出値から得られる第1のグラフ又はチャートと、前記第2の色差の算出値から得られる第2のグラフ又はチャートを一図で表示する。
このように複数の時点に係るグラフ等を並べて表示することで、経時の肌の色ムラの変化を容易に表現することができる。
本発明の好ましい形態では、前記グラフ又はチャートが積み立て棒グラフである。
積み立て棒グラフを用いることで、前記グループの構成比を容易に表現することができる。
本発明の好ましい形態では、前記表示工程では、前記グラフ又はチャートと並べて、前記肌画像を表示する。
肌画像を並べて表示することで、肌画像から感覚的に認識される肌の色ムラと、色差に基づく客観的な肌の色ムラを比較することができる。
また、本発明は、
被験者の肌画像について、画素ごとに隣接画素との色差を算出する算出工程と、
前記色差の算出値の出現頻度に基づいて、肌の色ムラを評価する評価工程を備える、肌の色ムラ評価方法にも関する。
本発明の肌の色ムラ評価方法を用いることで、画素単位の色差で表されるミクロな色ムラに基づいて、肌全体のマクロな色ムラの傾向を客観的に評価することができる。
本発明の好ましい形態では、前記算出工程は、第1の時点における第1の色差を算出する工程と、前記第1の時点より後の第2の時点における第2の色差を算出する工程を含み、
前記評価工程は、前記第1の色差の算出値と前記第2の色差の算出値の出現頻度を比較することにより、肌の色ムラの変化を評価する。
異なる時点の色差を比較することで、肌の色ムラの変化を適切に評価することができる。
また、本発明は、
被験者の肌画像について、画素ごとに隣接画素との色差を算出する算出手段と、
前記色差の算出値の出現頻度をグラフ又はチャートで表示する表示手段と、
を備える、肌の色ムラ表示装置である。
また、本発明は、コンピュータを、
被験者の肌画像について、画素ごとに隣接画素との色差を算出する算出手段と、
前記色差の算出値の出現頻度をグラフ又はチャートで表示する表示手段と、
として機能させるための、肌の色ムラ表示プログラムである。
本発明によれば、肌の色ムラを表現及び評価するための新たな技術を提供することができる。
画素ごとの色差の算出方法を示す説明図であり、左図は注目画素及び隣接画素の位置関係を示し、右図は色差算出のために選択された、4方向の隣接画素の位置を示す。 実施例における、被験者の肌の色ムラの表示結果(表示物)を示す図である。 実施例における、化粧料使用前後の肌の色ムラの表示結果(表示物)を示す図である。 本発明の肌の色ムラ表示装置の一実施形態を示すハードウェアブロック図である。
<1>色ムラの表示方法
以下、本発明の肌の色ムラ表示方法(以下、「色ムラ表示方法」ともいう)の実施形態について詳述する。
本実施形態の色ムラ表示方法は、被験者の肌画像を取得する画像取得工程、画素ごとに隣接画素との色差を算出する算出工程、当該色差の算出値を2以上のグループに分類する分類工程、及び、色差の算出値の出現頻度をグラフ又はチャートで表示する表示工程を含む。
以下、本発明の色ムラ表示方法、及び当該色ムラ表示方法により得られる表示物の実施形態を例に挙げ、本発明を詳細に説明する。
(1)画像取得工程
画像取得工程では、被験者の肌画像を取得する。肌画像としては、好ましくは頬領域の肌画像を用いる。ここで、肌画像は、一般的なビデオカメラ又はデジタルカメラで撮像した画像を用いてよく、本発明においては、カラー画像を取得することが好ましい。
肌画像は、後のステップにおける画像解析に耐え得る程度の解像度を有していることが好ましい。撮像時、色差を算出すべき画素数に応じて画像の解像度を適宜設定してもよい。画像の解像度は、好ましくは35万画素以上、より好ましくは100万画素以上、より好ましくは300万画素以上、より好ましくは500万画素以上である。
また、画像取得後に画像の解像度を任意の値に変更することで、適切な画素の肌画像を得てもよい。
なお、本発明の色ムラ表示方法は、肌画像を撮像する工程を含む必要はなく、予め取得した肌画像を用いて以下の工程を行ってもよい。
(2)算出工程
続いて、肌画像から画素ごとの色差を算出する方法について詳述する。
画素ごとの色差は、取得した肌画像に任意の領域を定めて算出することが好ましい。評価領域は、被験者の実際の肌の領域のサイズとして好ましくは、1×1cm以上、より好ましくは3×3cm以上、さらに好ましくは5×5cm以上の範囲とすることができ、その形状は、矩形又は正方形であることが好ましい。
色差は、画素の各色成分値を用いて算出することができる。色成分値としては、RGB表色系、のR値、G値、B値や、CIEL表色系のL値、a値、b値、マンセル表色系の明度、色相、彩度等が挙げられる。
ここで、デジタルカメラ等から取得されたRGB画像をL画像に変換する場合は、既存の変換式を用いることができる。すなわち、325色の標準肌色色票(財団法人日本色彩研究所製の肌色を全て網羅した色票(L45.6~85.9、a0.5~26.1、b1.8~40.7))を用い、重回帰分析によりRGBの輝度をL値に変換するための変換式(下式)を求め、これを画像解析アプリケーションソフトに組み込み、RGB画像をL画像に変換した。数1式において、実測値との相関とは、L画像による解析結果とRGB解析による解析結果との相関を指す。
色差の算出は、以下の手順で行う。まず、画素の一つを注目画素と定め、当該注目画素を囲む8個の画素を、隣接画素とする(図1左参照)。続いて、当該注目画素と隣接画素の色成分値を用いて、注目画素1つにつき複数の色差を算出する。この時、色差が重複して算出されることを避けるため、注目画素1つにつき、4つの隣接画素を用いて算出することが好ましい。例えば、連続した4つの隣接画素を色差の算出位置として固定し(図1右参照)、全ての注目画素について同一の算出位置の隣接画素を用いて色差を算出する。このような算出方法を用いることで、色差の重複算出を避けるとともに、色ムラの表示に十分な量の色差の値を得ることができる。
注目画素の色差は、既存の算出式を用いて算出することができ、例えば、下記数2式を用いて算出することができる。
以下の分類工程、及び表示工程では、色差の算出値を使用する。色差の算出値は、注目画素から得た複数の色差の値の全てであってもよいし、注目画素ごとに求めた色差の算出値の代表値であってもよいが、好ましくは色差の算出値の代表値を用いる。
色差の算出値の代表値は、算出した複数の色差の算出値から、平均値、中央値、最頻出値等を算出することで求めることができる。
また、色差の算出は、評価領域内の画素すべてを注目画素とし、注目画素ごとに色差の算出を行うことが好ましい。ただし、評価領域にホクロ、創傷等を含む領域が存在する場合、当該領域を除いて、色差を算出することができる。
(3)分類工程
続いて、色差の算出値を、その値に基づいて2以上のグループに分類する。ここで、色差を分類するグループ数は特に限定されるものではないが、好ましくは2~8、より好ましくは2~5、さらに好ましくは2~3のグループに分類することが好ましい。
また、分類工程において使用する色差の算出値は、上記(2)で算出したすべての色差の算出値を用いてもよいし、所定の範囲を設定し(以下、設定した範囲を解析範囲という)、該解析範囲に含まれる色差の算出値のみについて、分類工程にてグループ分けを行ってもよい。
色差の算出値に基づくグループ分けでは、色差ΔE abが0.3~5.0の範囲内にグループの境界線を設けることが好ましい。
例えば、色差の算出値に基づき2つのグループに分類する場合、色差ΔE abの境界は、好ましくは0.3~5.0、より好ましくは0.6~2.5、より好ましくは0.6~1.2の範囲内に設定することができる。
上記範囲に境界線を設けグループ分けを行うことで、肌の色ムラの評価をより正確に行うことができる。
また、色差の算出値を3つのグループに分類する場合、色差ΔE abの境界は、好ましくは0.3~0.9及び1.0~2.5の範囲、より好ましくは0.5~0.8及び1.0~1.5の範囲の計2か所設定することが好ましい。具体的には、第1のグループ及び第2のグループの境界をΔE ab=0.6の位置に設定し、第2のグループ及び第3のグループの境界をΔE ab=1.2の位置に設定する例が好ましく挙げられる。
また、色差の算出値のグループ分けは、色差の算出値を任意の数に分割する形態であってもよい。
例えば、2つのグループに分類する場合、色差の算出値を所定の値で等間隔に分割することにより、複数のグループに分割する形態であってもよいし、グループの境界線を色差の算出値の中央値に設定する形態、色差の算出値の最小値から1/3の値に設定する形態、色差の算出値の最大値から1/3の値に設定する形態等も好ましく例示できる。
3つのグループに分類する場合、色差の算出値を所定の値で等間隔に分割することにより、複数のグループに分割する形態であってもよいし、色差の算出値の中央値、色差の算出値の最小値から1/3の値、色差の算出値の最大値から1/3の値から選ばれる2か所にグループの境界線を設定する形態も好ましく例示できる。
なお、算出工程で得られた色差の算出値をそのまま評価結果として用いる場合には、上記分類工程は適宜省略することができる。例えば、下記表示工程において、色差の算出値を累積相対度数のグラフで表示する場合には、当該分類工程は省略可能である。
(4)表示工程
表示工程では、色差の算出値の出現頻度を、グラフ、チャート等(以下、単にグラフ等ともいう)で図式化する。色差の算出値の出現頻度は、分類工程で得られたグループの構成比を用いて図式化する態様でもよいし、算出工程で得られた色差の算出値をそのままグラフ化する態様であってもよい。
色差の算出値の出現頻度としてグループの構成比を表示する場合には、色差の算出値の総数を基準(100%)とした各グループの構成比を表示することができる。このとき、色差の算出値として、画素ごとに求めたすべての色差の算出値を利用してもよいし、画素ごとの色差の算出値の代表値を利用してもよい。
また、分類工程にて色差の算出値の解析範囲を設定した場合には、該解析範囲内の色差の算出値の総数を基準(100%)とした場合の各グループの構成比を表示することが好ましい。
グラフ等の種類は、例として、積み上げ棒グラフ、棒グラフ、円グラフ、累積相対度数のグラフなどが挙げられ、本発明においては特に積み上げ棒グラフを用いることが好ましい。
図2は、上述の分類工程において、算出したΔE abの値に基づいて色差の算出値を3つのグループに分類した後、各グループの構成比を積み上げ棒グラフで表した表示物の例を示す。
各グループは、図2に示すように、視認性を向上させるため、それぞれ異なる色で着色されていることが好ましい。例えば、色差の算出値が小さいグループほど、明度が高く白に近い色で、色差の算出値が大きいグループほど、明度が低く黒に近い色で着色することができる。このような着色とすることで、各グループが示す色ムラの度合いについて、直感的に認識することが可能となる。
また、注目すべきグループが際立つように着色する形態であってもよく、例えば、注目グループのみ他のグループと色相の異なる色で着色する形態や、注目グループのみ斜線等のパターンで塗りつぶす形態とすることができる。
また、表示工程では、上述のグラフ等と、評価領域に係る肌画像を並べて表示することが好ましい。図2には、肌画像(図2左)と棒グラフ(図2右)を左右に並べて表示する態様を示す。
色差の算出領域と同一領域の肌画像をグラフ等と並べて表示することで、肌画像から感覚的に認識される肌の色ムラと、色差に基づく客観的な肌の色ムラを比較することができる。
本発明の実施形態として、複数の肌画像から得られる肌の色ムラを一図で表示する形態も好ましく挙げられる。以下に当該形態について詳述する。なお、上述の各工程についての説明は、当該実施形態にも妥当するので、適宜説明を省略する。
本実施形態の色ムラ表示方法は、複数の肌画像からそれぞれ色差を算出し、色差の算出値に基づくグループの構成比をグラフ等で表示し、得られた複数のグラフ等を一図で表示する。
上述のように複数の肌画像から色ムラを対比して表示する場合には、上記(3)分類工程において、所定の解析範囲を設定し、該解析範囲に含まれる色差の算出値をグループに分類する形態とすることが好ましい。以下、2つの肌画像を用いて色差の算出値の解析範囲を決定する方法について説明する。
第一に、2つの肌画像について、所定の階級ごとに色差の算出値の度数を算出する。この時、階級の幅を0.3とすることが好ましい。
続いて、各々の肌画像について、算出した度数を用いて階級ごとの累積度数を算出する。さらに、該累積度数について、階級ごとに、2つの肌画像に由来する累積度数の差分を算出する。なお、累積度数の差分は、絶対値とする。
前記累積度数の差分を用いて、累積度数差分占有比を算出する。累積度数差分占有比は、階級ごとの累積度数の差分の占有比を表し、各階級の累積度数の差分を、全階級の累積度数の差分の合計値で割ることにより算出することができる。また、累積度数差分占有比は、全階級の累積度数の差分の合計値を1とした場合の比率で表すものとする。
最後に、累積度数差分占有比を用いて、階級ごとの累積度数差分占有比の累積値を算出する。当該累積度数差分占有比の累積値が0.1~0.99となる階級に着目し、当該階級の範囲を、分類工程で用いる色差の算出値の解析範囲とすることができる。
このようにして色差の算出値の解析範囲を設定した場合、上記(3)分類工程で用いる色差の算出値は、解析範囲に含まれる値のみを用いて行うことができる。
また、本発明の色ムラ表示方法において、複数の肌画像は、同一被験者の異なる肌領域から取得されたものであってもよく、同一被験者の同一の肌領域から取得されたものであってもよい。
同一の肌領域から取得された肌画像を用いる場合、所定の肌領域からある時点(第1の時点)の肌画像を取得し、その後(すなわち、第2の時点)に同一の肌領域から再び肌画像を取得し、各肌画像から算出した色差の算出値に基づいて生成した各々のグラフ等を一図で表示することができる。
上記実施形態の例として、化粧料使用前の肌の色ムラと、化粧料使用後の肌の色ムラを比較する形態を挙げることができる。例えば、図3は、化粧料の使用前の肌の色ムラを示す棒グラフと、化粧料(美容液)の使用後3ヶ月の肌の色ムラを示す棒グラフを一図で表示する実施形態を示す。
このように化粧料使用前後のグラフ等を並べて表示することで、化粧料の使用による肌の色ムラの変化を表現することができる。
上述の化粧料としては、スキンケアに用いる化粧水、乳液、美容液等の基礎化粧料や、ファンデーション、下地等のメーキャップ化粧料の何れを用いても良いが、本発明は、基礎化粧料の使用前後の肌の色ムラを表示するために用いることが好ましい。すなわち、本発明は、素肌の色ムラを表示するのに好適である。
ここで、本発明の色ムラ表示方法は、第1の時点及び第2の時点のグラフ等を、1組のみ表示する形態に限られず、2組以上の第1の時点及び第2の時点のグラフ等を表示する形態であってもよい。すなわち、被験者の同一領域の肌画像を2回以上経時的に取得し、時点ごとに作成した複数のグラフ等を一図で表示してもよい。
また、化粧料の使用前、使用1週間後、使用2週間後といった複数の時点の肌からそれぞれ色差を算出し、各々の色差の算出値に基づくグラフ等を一図で表示することで、化粧料の使用による肌の色ムラの変化を表現することができる。
このように、同一の肌領域に係る複数時点のグラフ等を一図で表示することで、肌の色ムラの経時的変化を客観的に捉えることが可能となる。当該表示方法は、スキンケア製品、医薬品等を継続的に使用した場合に、肌の色ムラに変化が生じているかを評価する場合等に利用することができる。
また、本発明の色ムラ表示方法は、異なる肌領域に係るグラフ等を一図で表示する形態とすることもできる。例えば、所定の肌領域(第1の肌領域)から取得された画像に基づくグラフ等と、第1の肌領域と異なる肌領域(第2の肌領域)から取得された画像に基づくグラフ等を一図で表示することで、肌領域ごとの色ムラを容易に対比することができる。
例えば、右頬及び左頬のそれぞれについてグラフ等を作成し、該グラフ等を一図で表示することで、両頬の色ムラの差異を一目で認識でき、色ムラの比較を容易に行うことができる。
<2>色ムラの評価方法
本発明の肌の色ムラ評価方法(以下、「色ムラ評価方法」ともいう)は、前述した色ムラ表示方法における算出工程において算出された色差の算出値に基づいて、肌の色ムラを評価する評価工程を備える。なお、画像取得工程、算出工程、及び分類工程は、上記<1>に記載の説明を援用する。
以下、本発明の色ムラの評価方法における評価工程について詳述する。
評価工程では、上述の方法により得られた色差の算出値の出現頻度に基づいて、被験者の肌の色ムラの評価を行う。
具体的には、予め設定した2以上のグループに色差の算出値を分類し、色差の算出値の総数を基準(100%)とした各グループの構成比により、評価領域内の肌の色ムラを評価する。
色差の算出値のグループ分けは、好ましくは、色差の算出値の大きさに準じて行う。例えば、2つのグループに色差の算出値を分類する場合、色差の算出値が所定の値未満であるものを色ムラの小さいグループ、所定の値以上であるものを色ムラの大きいグループに分類することができる。
また、色差の算出値のグループ分けは、上記<1>(3)分類工程で記載した方法を用いて行うことが好ましく、例えば、色差ΔE abが0.3~5.0の範囲内にグループの境界線を設けることが好ましい。
評価領域内の肌の色ムラは、各グループの構成比を比較することにより評価することができる。
例えば、2つのグループに色差の算出値を分類する場合、色差の算出値の小さいグループの構成比が、色差の算出値の大きいグループの構成比よりも大きい場合に、評価領域内の色ムラは小さいと評価する態様が挙げられる。
3つ以上のグループに色差の算出値を分類する場合、色差の算出値が最も大きいグループの構成比が所定の比率よりも小さく、かつ、色差の算出値の値が最も小さいグループの構成比が所定の比率よりも大きい場合に、評価領域内の色ムラは小さいと評価する態様や、予め評価対象と定めたグループの構成比率に基づいて、評価領域の色ムラを評価する態様が挙げられる。
また、本発明の色ムラ評価方法は、複数の肌画像を用いることで、肌の色ムラを評価する形態であってもよい。複数の肌画像は、異なる肌領域から取得されたものであってもよく、同一の肌領域から取得されたものであってもよい。
以下、複数の肌画像を用いて色ムラの評価を行う実施形態について詳述する。
同一の肌領域から複数の肌画像を取得する場合、例えば、ある時点(第1の時点)の肌画像から色差(第1の色差)を算出し、その後(第2の時点)、同一の肌領域を撮像した肌画像から色差(第2の色差)を算出する。各色差を用いて、時点ごとに色差の算出値を複数のグループに分類し、当該グループの構成比に基づいて評価領域内の肌の色ムラを評価することができる。
具体的には、2つのグループに色差の算出値を分類する場合、色差の算出値の大きいグループに係る構成比が、第1の時点と比して第2の時点で小さい場合に、当該評価領域は肌の色ムラが改善されたと評価することができる。
ここで、本発明の色ムラ評価方法は、第1の色差に基づくグループの構成比と、第2の色差に基づくグループの構成比を1組のみ比較する形態に限られず、2組以上のグループの構成比を比較する形態であってもよい。すなわち、被験者の肌画像を2回以上経時的に取得し、肌画像から取得される複数の色差の算出値からそれぞれグループの構成比を求め、肌の経時的な色ムラの変化を評価してもよい。
本発明の色ムラ評価方法の一実施形態においては、第1の色差は化粧料の使用前の肌から取得した肌画像を用いて算出されたものであり、第2の色差は化粧料の使用後の肌から取得した肌画像を用いて算出されたものである。
また、本発明の色ムラ評価方法は、異なる肌領域に係る色ムラを比較することで評価する形態とすることもできる。例えば、所定の肌領域(第1の肌領域)から取得された画像に基づいて算出された第1の色差と、第1の肌領域と異なる肌領域(第2の肌領域)から取得された画像に基づいて算出された第2の色差から、両領域の色ムラを比較することができる。
具体的には、異なる肌領域から取得した肌画像について、それぞれ色差を算出し、得られた色差の算出値を予め定めた複数のグループに分類する。色差を2つのグループに分類した場合、色差の算出値の小さいグループに着目し、当該グループの構成比が大きい肌領域の方が、肌の色ムラが小さいと評価することができる。
<3>色ムラ表示装置
以下、色ムラ表示装置について、図4を参照しながら説明を加える。なお、本発明の色ムラの表示装置は、上記<1>の項目で説明した色ムラの表示方法を実施するための装置である。したがって、上記<1>に係る説明は、以下の装置に関しても妥当する。
図4に示すように、本発明の色ムラ表示装置は、被験者の肌画像を取得する画像取得手段11と、肌画像から画素ごとに隣接画素との色差を算出する算出手段12と、色差の算出に必要な各種の式等を記憶する記憶部13と、色差の算出値の出現頻度をグラフ又はチャートで表示する表示手段14と、を備える。
画像取得手段11は、肌の表面を撮像するものであり、肌の表面画像を入力し、色の要素を数値化した信号に変換するものである。信号としては、肌状態を表すことができるものであれば特に限定されないが、例えばRGB信号、マンセル信号、L信号(JIS Z8729)、XYZ信号、明度、色相及び彩度を表す信号等が挙げられる。なお、画像取得手段11として、一般的なビデオカメラ又はデジタルカメラを用いることができる。
算出手段12は、画像取得手段11で得られた肌画像から、画素ごとの色成分値を用いて隣接画素との色差を算出する。色差の算出方法は、上述の<1>(2)の記載を援用する。
記憶部13は、本発明の色ムラ表示装置が機能する上で必要なプログラム、並びに、色差の算出等に必要な各種式を記憶する。
表示手段14は、算出手段12で得られた色差の算出値の出現頻度をグラフ又はチャート化する。この時、複数の肌画像に基づくグラフ等は、一図で表示させることが好ましい。
また、表示手段14は、グラフ等の生成前に、算出手段12で得られた色差の算出値を複数のグループに分類する分類工程を含んでいても良い。本発明の色ムラ表示装置においては、分類工程において得られたグループの構成比を、グラフ又はチャート化する形態が好ましい。
また、表示手段14は、前記グラフ又はチャートを、液晶ディスプレイ等の任意の表示装置に表示するよう指示もおこなう。
なお、本発明においては、上記の構成を必ずしも備える必要はなく、例えば、被験者の肌画像から画素ごとに隣接画素との色差を算出する算出手段12と、色差の算出値の出現頻度をグラフ又はチャートで表示する表示手段14と、を備える色ムラ表示装置の形態であってもよい。
<4>色ムラ表示プログラム
本発明の色ムラ表示プログラムは、コンピュータ、その他の装置、機械等を、被験者の肌画像を取得する画像取得手段11と、肌画像から画素ごとに隣接画素との色差を算出する算出手段12と、色差の算出に必要な各種の式等を記憶する記憶部13と、色差の算出値の出現頻度をグラフ又はチャートで表示する表示手段14と、として機能させる(図4参照)。
なお、本発明においては、上記の構成全てを機能させるプログラムである必要はなく、例えば、コンピュータ、その他の装置、機械等を、被験者の肌画像から画素ごとに隣接画素との色差を算出する算出手段12と、色差の算出値の出現頻度をグラフ又はチャートで表示する表示手段14と、として機能させる、色ムラ表示プログラムの形態であってもよい。
本発明の色ムラ表示プログラムは、上記<1>及び<3>の項目で説明した色ムラの表示方法、及び色ムラの表示装置に係るプログラムである。したがって、上記<1>及び<3>に係る説明は、本発明の色ムラ表示プログラムに関しても妥当する。
本発明は、化粧、医薬の分野における肌状態の診断方法や、化粧効果の評価方法、これらの方法に用いる装置等に応用することができる。
1 肌の色ムラ表示装置
11 画像取得手段
12 算出手段
13 記憶部
14 表示手段

Claims (7)

  1. コンピュータが、
    被験者の肌画像について、画素ごとに隣接画素との色差を算出する算出工程と、
    前記算出工程で算出された前記色差を、その算出値に基づいて2以上のグループに分類する分類工程と、
    前記色差の算出値の出現頻度をグラフ又はチャートで表示する表示工程を実行することを含み、
    前記色差は、下記に示すΔE ab の値であり、
    前記算出工程は、基礎化粧料、スキンケア製品及び/又は医薬品の使用前である第1の時点における肌画像から第1の色差を算出する工程と、前記第1の色差の算出を行った肌領域と同一の肌領域について、前記第1の時点より後の、基礎化粧料、スキンケア製品及び/又は医薬品の使用後である第2の時点における肌画像から第2の色差を算出する工程を含み、
    前記分類工程では、前記色差が0.3~5.0の範囲内にグループの境界線を設け、前記色差の算出値を2以上のグループに分類し、
    前記表示工程では、
    前記色差の算出値の出現頻度として、前記分類工程で分類された前記グループの構成比を表示し、
    前記第1の色差の算出値から得られる第1のグラフ又はチャート及び前記第2の色差の算出値から得られる第2のグラフ又はチャートと並べて、前記第1の時点における肌画像及び前記第2の時点における肌画像を表示し、かつ
    前記第1のグラフ又はチャートと、前記第2のグラフ又はチャートを一図で表示し、
    前記分類工程において、前記算出工程で算出した前記色差の算出値の解析範囲を設定する工程を含み、
    前記の解析範囲を設定する工程は、
    前記第1の色差の算出値と前記第2の色差の算出値について、所定の階級ごとに前記色差の算出値の度数を算出することと、
    前記第1の色差の算出値の度数と、前記第2の色差の算出値の度数について、算出した度数を用いて前記階級ごとの累積度数を算出することと、
    前記階級ごとに、前記第1の色差の算出値に基づく累積度数と、前記第2の色差の算出値に基づく累積度数の差分の絶対値を算出することと、
    各階級の前記の累積度数の差分の絶対値を、全階級の累積度数の差分の合計値で割ることにより、前記階級ごとの累積度数差分占有比を算出することと、
    前記累積度数差分占有比を用いて、前記階級ごとの累積度数差分占有比の累積値を算出し、当該累積度数差分占有比の累積値が0.1~0.99となる階級の範囲を、前記色差の算出値の解析範囲とすることと、
    を含み、
    前記分類工程では、前記解析範囲に含まれる前記色差の算出値を用いて分類を行う、肌の色ムラ表示方法。
  2. 前記グラフ又はチャートが積み立て棒グラフであり、
    前記表示工程において、各グループをそれぞれ異なる色で着色し、
    前記色差の算出値が小さいグループほど、明度が高く白に近い色で着色し、
    前記色差の算出値が大きいグループほど、前記明度が低く黒に近い色で着色する、請求項1に記載の肌の色ムラ表示方法。
  3. 前記分類工程において、前記色差の算出値を3つのグループに分類し、
    前記グループの色差の境界を、0.3~0.9及び1.0~2.5の範囲の計2か所に設定する、請求項1又は2に記載の肌の色ムラ表示方法。
  4. 前記色差を算出する前記肌画像の評価領域は、正方形かつ1×1cm以上であり、
    前記肌画像の解像度は、500万画素以上である、請求項1~の何れか一項に記載の肌の色ムラ表示方法。
  5. 前記算出工程において、前記肌画像の画素のうち前記色差を算出する画素を注目画素、前記注目画素を囲む画素を前記隣接画素とし、前記注目画素につき、4つの前記隣接画素を用いて前記色差を算出し、得られた複数の前記色差の算出値の平均値、中央値及び最頻出値のうちの少なくとも1つを算出することにより、前記注目画素の色差を算出し、
    前記色差の算出は、前記評価領域内の画素すべてを前記注目画素として行う、請求項に記載の肌の色ムラ表示方法。
  6. 被験者の肌画像について、画素ごとに隣接画素との色差を算出する算出手段と、
    前記算出手段で算出された前記色差を、その算出値に基づいて2以上のグループに分類する分類手段と、
    前記色差の算出値の出現頻度をグラフ又はチャートで表示する表示手段と、
    を備え、
    前記色差は、下記に示すΔE ab の値であり、
    前記算出手段は、基礎化粧料、スキンケア製品及び/又は医薬品の使用前である第1の時点における肌画像から第1の色差を算出する手段と、前記第1の色差の算出を行った肌領域と同一の肌領域について、前記第1の時点より後の、基礎化粧料、スキンケア製品及び/又は医薬品の使用後である第2の時点における肌画像から第2の色差を算出する手段を含み、
    前記分類手段は、前記色差が0.3~5.0の範囲内にグループの境界線を設け、前記色差の算出値を2以上のグループに分類し、
    前記表示手段は、
    前記色差の算出値の出現頻度として、前記分類手段で分類された前記グループの構成比を表示し、
    前記第1の色差の算出値から得られる第1のグラフ又はチャート及び前記第2の色差の算出値から得られる第2のグラフ又はチャートと並べて、前記第1の時点における肌画像及び前記第2の時点における肌画像を表示し、かつ
    前記第1のグラフ又はチャートと、前記第2のグラフ又はチャートを一図で表示し、
    前記分類手段は、前記算出手段で算出した前記色差の算出値の解析範囲を設定する手段を含み、
    前記の解析範囲を設定する手段は、
    前記第1の色差の算出値と前記第2の色差の算出値について、所定の階級ごとに前記色差の算出値の度数を算出する手段と、
    前記第1の色差の算出値の度数と、前記第2の色差の算出値の度数について、算出した度数を用いて前記階級ごとの累積度数を算出する手段と、
    前記階級ごとに、前記第1の色差の算出値に基づく累積度数と、前記第2の色差の算出値に基づく累積度数の差分の絶対値を算出する手段と、
    各階級の前記の累積度数の差分の絶対値を、全階級の累積度数の差分の合計値で割ることにより、前記階級ごとの累積度数差分占有比を算出する手段と、
    前記累積度数差分占有比を用いて、前記階級ごとの累積度数差分占有比の累積値を算出し、当該累積度数差分占有比の累積値が0.1~0.99となる階級の範囲を、前記色差の算出値の解析範囲とする手段と、
    を含み、
    前記分類手段は、前記解析範囲に含まれる前記色差の算出値を用いて分類を行う、肌の色ムラ表示装置。
  7. コンピュータを、
    被験者の肌画像について、画素ごとに隣接画素との色差を算出する算出手段と、
    前記算出手段で算出された前記色差を、その算出値に基づいて2以上のグループに分類する分類手段と、
    前記色差の算出値の出現頻度をグラフ又はチャートで表示する表示手段と、
    として機能させるための、肌の色ムラ表示プログラムであって、
    前記算出手段は、基礎化粧料、スキンケア製品及び/又は医薬品の使用前である第1の時点における肌画像から第1の色差を算出する手段と、前記第1の色差の算出を行った肌領域と同一の肌領域について、前記第1の時点より後の、基礎化粧料、スキンケア製品及び/又は医薬品の使用後である第2の時点における肌画像から第2の色差を算出する手段を含み、
    前記色差は、下記に示すΔE ab の値であり、
    前記分類手段は、前記色差が0.3~5.0の範囲内にグループの境界線を設け、前記色差の算出値を2以上のグループに分類し、
    前記表示手段は、
    前記色差の算出値の出現頻度として、前記分類手段で分類された前記グループの構成比を表示し、
    前記第1の色差の算出値から得られる第1のグラフ又はチャート及び前記第2の色差の算出値から得られる第2のグラフ又はチャートと並べて、前記第1の時点における肌画像及び前記第2の時点における肌画像を表示し、かつ
    前記第1のグラフ又はチャートと、前記第2のグラフ又はチャートを一図で表示し、
    前記分類手段は、前記算出手段で算出した前記色差の算出値の解析範囲を設定する手段を含み、
    前記の解析範囲を設定する手段は、
    前記第1の色差の算出値と前記第2の色差の算出値について、所定の階級ごとに前記色差の算出値の度数を算出する手段と、
    前記第1の色差の算出値の度数と、前記第2の色差の算出値の度数について、算出した度数を用いて前記階級ごとの累積度数を算出する手段と、
    前記階級ごとに、前記第1の色差の算出値に基づく累積度数と、前記第2の色差の算出値に基づく累積度数の差分の絶対値を算出する手段と、
    各階級の前記の累積度数の差分の絶対値を、全階級の累積度数の差分の合計値で割ることにより、前記階級ごとの累積度数差分占有比を算出する手段と、
    前記累積度数差分占有比を用いて、前記階級ごとの累積度数差分占有比の累積値を算出し、当該累積度数差分占有比の累積値が0.1~0.99となる階級の範囲を、前記色差の算出値の解析範囲とする手段と、
    を含み、
    前記分類手段は、前記解析範囲に含まれる前記色差の算出値を用いて分類を行う、肌の色ムラ表示プログラム。
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