JP7683344B2 - 融着仮撚糸及び織編物 - Google Patents
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Description
ポリマーAおよびポリマーBの2種のポリエチレンテレフタレート成分からなる偏心芯鞘複合繊維からなり、前記ポリマーAの重量平均分子量MwAと前記ポリマーBの重量平均分子量MwBとの差(MwA-MwB)が2,000~15,000であり、融着部の平均長さが3~30mm、融着部の平均個数が5~100個/mであることを特徴とする融着仮撚糸、である。
ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)試験機として、東ソー(株)製「TOSO GMHHR-H(S)HT」を用いた。
枠周1.0mの検尺機を用いて100回分のカセを作製し、下記式に従って繊度を測定した。
(3)捲縮率
周長0.8mの検尺機に、90mg/dtexの張力下で糸を10回巻回してカセ取りした後、2cm以下の棒につり下げ、約24時間放置した。このカセをガーゼにくるみ、無緊張状態下で90℃×20分間熱水処理した後、2cm以下の棒につり下げ約12時間放置した。放置後のカセの一端をフックにかけ他端に初荷重と測定荷重をかけ水中に垂下し2分間放置した。このときの初荷重(g)=2mg/dtex、測定荷重(g)=90mg/dtex、水温=20±2℃とした。放置したカセの内側の長さを測り、Lとした。さらに、測定荷重を除き初荷重だけにした状態で2分間放置し、放置したカセの内側の長さを測り、L1とした。次式により、捲縮を求め、この作業を5回繰り返し、平均値により求めた。
(4)伸長率
JIS L 1096(2010)に記載のB法に従い、1.5kgf(14.7N)荷重時の伸長率を測定した。この伸長率をストレッチ性の尺度とした。
光学顕微鏡((株)キーエンス製VHX-2000)で観察し、糸条1m当たりの融着部の平均長さと個数を測定した。この作業を5回繰り返し、平均値により求めた。
(6)清涼感
(5)項と同一の繰り返し洗濯処理を行った織編物において、官能評価にて、清涼感が大変優れている、清涼感が優れている、清涼感がやや不足している、清涼感が不足している、の4段階で評価し、無作為に選んだ10人の評価の平均に近いものを結果とした。
(7)表面品位
(5)項と同一の繰り返し洗濯処理を行った織編物において、官能評価にて、表面品位が大変優れている、表面品位が優れている、表面にシボが発生している、表面に虫食い状の穴が発生している、の4段階で評価し、無作為に選んだ10人の評価の平均に近いものを結果とした。
ポリマーA成分として重量平均分子量25,000のポリエチレンテレフタレート、ポリマーB成分として重量平均分子量15,000のポリエチレンテレフタレートとし、ポリマーA成分とポリマーB成分の重量複合比は50/50、吐出孔数24の偏心芯鞘複合繊維用紡糸口金に流入させた。各ポリマーは、口金内部で合流し、ポリマーB成分のポリマー中にポリマーA成分のポリマーが包含された偏心芯鞘複合形態を形成し、口金から紡速2,800(m/分)で紡糸し、繊度125dtex、36フィラメント、伸度145%の高配向未延伸糸を得た。なお、実施例1の紡糸においては、図1に示す偏心芯鞘複合繊維が得られるような分配板方式の口金を用いた。繊維断面におけるS/Dは0.02であり、最小厚み部分の長さが偏心芯鞘複合繊維全体の周囲長の40%を占めるものであった。
ポリマーA成分として重量平均分子量19,000のポリエチレンテレフタレート用いたこと以外は実施例1と同様の手法で紡糸を行い、繊度125dtex、36フィラメント、伸度142%の高配向未延伸糸を得た。繊維断面におけるS/Dは0.1であり、最小厚み部分の長さが偏心芯鞘複合繊維全体の周囲長の35%を占めるものであった。
ポリマーA成分として重量平均分子量28,000のポリエチレンテレフタレートを用いたこと以外は実施例1と同様の手法で紡糸を行い、繊度125dtex、36フィラメント、伸度141%の高配向未延伸糸を得た。繊維断面におけるS/Dは0.02であり、最小厚み部分の長さが偏心芯鞘複合繊維全体の周囲長の40%を占めるものであった。
[比較例1]
ポリマーA成分として重量平均分子量32,000のポリエチレンテレフタレート、ポリマーB成分として重量平均分子量15,000のポリエチレンテレフタレートとし、ポリマーA成分とポリマーB成分の重量複合比は50/50、吐出孔数24のサイドバイサイドの紡糸口金から紡速2,800m/minで紡糸し、繊度125dtex、36フィラメント、伸度144%の高配向未延伸糸を得たが、紡糸口金吐出曲がりが大きく、糸切れが多発した。繊維断面におけるS/Dは0であり、最小厚み部分の長さが偏心芯鞘複合繊維全体の周囲長を占める割合は0%であった。
ポリマーA成分として重量平均分子量16,000のポリエチレンテレフタレートを用いたこと以外は実施例1と同様の手法で紡糸を行い、繊度125dtex、36フィラメント、伸度143%の高配向未延伸糸を得た。繊維断面におけるS/Dは0.02であり、最小厚み部分の長さが偏心芯鞘複合繊維全体の周囲長の40%を占めるものであった。次にフリクション仮撚機(ATF12:TMTマシナリー(株)製)を用いて上記高配向未延伸糸をフィードローラから給糸し、加工速度:400m/min、延伸倍率:1.5倍、ヒータ温度:220℃、仮撚係数:28,000で仮撚を行い、繊度:84dtex、捲縮率:20%、融着部の平均長さ:17.4mm、融着個数:18.1個/mの融着仮撚糸を得た。
ポリマーA成分として重量平均分子量25,000のポリトリメチレンテレフタレート、ポリマーB成分として重量平均分子量15,000のポリトリメチレンテレフタレートを用いたこと以外は実施例1と同様の手法で紡糸を行い、繊度125dtex、36フィラメント、伸度140%の高配向未延伸糸を得た。繊維断面におけるS/Dは0.02であり、最小厚み部分の長さが偏心芯鞘複合繊維全体の周囲長の40%を占めるものであった。次にフリクション仮撚機(ATF12:TMTマシナリー(株)製)を用いて上記高配向未延伸糸をフィードローラから給糸し、加工速度:400m/min、延伸倍率:1.5倍、ヒータ温度:210℃、仮撚係数:28,000で仮撚を行い、繊度:84dtex、捲縮率:41%、融着部の平均長さ:9.8mm、融着個数:15.0個/mの融着仮撚糸を得た。
実施例1と同様の手法で得た高配向未延伸糸をフリクション仮撚機(ATF12:TMTマシナリー(株)製)を用いてフィードローラから給糸し、加工速度:400m/min、延伸倍率:1.5倍、ヒータ温度:160℃、仮撚係数:28,000で仮撚を行い、繊度:84dtex、捲縮率:41%、融着部の平均長さ:0mm、融着個数:0個/mの仮撚糸を得た。なお、上記高配向未延伸糸の繊維断面におけるS/Dは0.02であり、最小厚み部分の長さが偏心芯鞘複合繊維全体の周囲長の40%を占めるものであった。
次に、得られた製織生地を98℃拡布連続精練、120℃液流リラックス、180℃中間セット、130℃染色、160℃仕上げセットを施し、加工密度(経糸:95本/2.54cm、緯糸:90本/2.54cm)の製品とした。得られた織物の伸長率は経20.5%、緯23.4%とストレッチ性に大変優れていた。また洗濯20回後における融着仮撚糸の融着部の平均長さ:15.3mm、融着個数:23.0個/mであったが、融着仮撚糸の効果は少なく、清涼感に不足した織物であった。偏心芯鞘複合繊維の特性、融着仮撚糸の特性、織物の特性等の評価結果を表1に示した。
2 ポリマーB成分
a:複合繊維断面におけるポリマーA成分の重心点
C:複合繊維断面の重心点
S:ポリマーB成分の最小厚み
D:繊維径
Claims (3)
- ポリマーAおよびポリマーBの2種のポリエチレンテレフタレート成分からなる偏心芯鞘複合繊維からなり、前記ポリマーAの重量平均分子量MwAと前記ポリマーBの重量平均分子量MwBとの差(MwA-MwB)が2,000~15,000であり、融着部の平均長さが3~30mm、融着部の平均個数が5~100個/mであることを特徴とする融着仮撚糸。
- 前記偏心芯鞘複合繊維の横断面において、前記ポリマーA成分が前記ポリマーB成分で完全に覆われており、前記ポリマーA成分を覆う前記ポリマーB成分の厚みの最小厚みSと繊維径Dの比S/Dが0.01~0.2であり、かつ該最小厚みSより厚みが1.10倍以内の部分の長さが前記偏心芯鞘複合繊維全体の周囲長の1/3以上であることを特徴とする請求項1に記載の融着仮撚糸。
- 請求項1または2に記載の融着仮撚糸を重量比で20%以上含む織編物。
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| JP2021103820A JP7683344B2 (ja) | 2021-06-23 | 2021-06-23 | 融着仮撚糸及び織編物 |
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| JP2021103820A JP7683344B2 (ja) | 2021-06-23 | 2021-06-23 | 融着仮撚糸及び織編物 |
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