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JP7683366B2 - スポンジ材の巻取装置及び巻取方法 - Google Patents
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JP7683366B2 - スポンジ材の巻取装置及び巻取方法 - Google Patents

スポンジ材の巻取装置及び巻取方法 Download PDF

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Description

本発明は、スポンジ材の巻取装置及び巻取方法に関する。詳細には、本発明は、制音用の帯状スポンジを内周面に貼り付けたスポンジ付きタイヤの製造に関する。
帯状のスポンジを内周面に貼り付けた、スポンジ付きタイヤが知られている。このスポンジ付きタイヤでは、空気の共鳴振動(空洞共鳴)を主な原因とするロードノイズが低減される。
これまで作業者の手作業によりタイヤの内周面にスポンジは貼り付けられていた。効率よく、しかも高精度でかつ均一にタイヤの内周面にスポンジを貼り付けるために、貼付装置の開発が進められている(例えば、下記の特許文献1)。
この特許文献1に開示された貼付装置では、帯状のスポンジを含むスポンジ材を渦状に巻いて形成した巻回体(以下、スパイラルスポンジとも称される。)がそのままスポンジ保持枠にセットされる。スポンジ保持枠がタイヤの内部に配置され、スパイラルスポンジからスポンジ材を引き出しながらスポンジがタイヤの内周面に貼り付けられる。
特許第4746421号
タイヤの仕様に応じてスポンジの形状は設定される。貼付装置は、様々な形状のスポンジをタイヤに貼り付けることが可能であることが求められる。
貼り付けるスポンジの長さや厚みが増すと、スポンジを巻いて得られるスパイラルスポンジの嵩が増す。大きさによっては、前述のスポンジ保持枠にスパイラルスポンジをセットできない場合がある。
スポンジ保持枠はタイヤのビードシート孔を通じてタイヤの内部にセットされる。スポンジ保持枠のサイズを大きくするにも限界がある。
スポンジは弾性体である。スパイラルスポンジとしてスポンジ材を保持するには、何らかの手段を用いてスパイラルスポンジを拘束する必要がある。
様々な仕様のスポンジ付きタイヤを製造するには、作業者による手作業が必要な状況にある。効率よくしかも高精度でかつ均一にタイヤの内周面にスポンジを貼り付けるには、解決すべき課題が残されている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、高品質なスポンジ付きタイヤの安定した製造に貢献できる、スポンジ材の巻取装置及び巻取方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るスポンジ材の巻取装置は、タイヤの内周面に貼り付けられる帯状のスポンジを含むスポンジ材を渦状に巻き取る、スポンジ材の巻取装置であって、前記スポンジ材を収納するスポンジ収納カセットと、前記スポンジ収納カセットが装着される装着具と、前記スポンジ材を圧縮する圧縮具とを備える。前記スポンジ収納カセットは、その外周面に前記スポンジ材が巻かれる筒状の巻芯と、前記巻芯の内側に位置し、前記巻芯を回転可能に支持する軸部と、前記巻芯の外側に位置し、前記巻芯に巻かれたスポンジ材を拘束する制限部材と、前記制限部材を前記軸部に固定する固定フレームとを備える。前記装着具は、前記巻芯が取り付けられる取付部と、前記取付部を回転させる回転機と、前記制限部材を拘束する拘束部とを備える。前記圧縮具は、前記巻芯と対向して配置される押圧部材と、前記巻芯に対する前記押圧部材の位置を変動可能に支持する支持手段とを備える。前記スポンジ収納カセットは前記装着具に対して着脱可能である。前記取付部及び前記拘束部は前記スポンジ収納カセットを前記装着具に固定する。前記巻芯が回転することで前記巻芯と前記押圧部材との間を前記スポンジ材が通過し、前記支持手段が前記押圧部材を前記巻芯に近接させることで前記押圧部材と前記巻芯との間を通過する前記スポンジ材が圧縮され、圧縮状態にあるスポンジ材が前記巻芯に巻かれる。
好ましくは、このスポンジ材の巻取装置では、前記押圧部材と前記巻芯との間に位置する前記スポンジ材の厚みに応じて、前記巻芯に対する前記押圧部材の位置が変動する。
好ましくは、このスポンジ材の巻取装置では、前記支持手段はシリンダを有する。前記シリンダのロッドに前記押圧部材が取り付けられ、前記シリンダ内の圧力が一定以上にならないように保持される。
好ましくは、このスポンジ材の巻取装置では、前記押圧部材は、ローラと、前記ローラを回転可能に支持する支持ホルダーとを備える。前記ローラが前記スポンジ材に押し当てられる。
好ましくは、このスポンジ材の巻取装置では、前記スポンジ材は、前記タイヤに貼り付けられる面を接着面とし、前記接着面に剥離紙を配したスポンジからなる。
好ましくは、このスポンジ材の巻取装置では、前記スポンジを前記巻芯側にして、前記スポンジ材は前記巻芯に巻かれる。
本発明の一態様に係るスポンジ材の巻取方法は、タイヤの内周面に貼り付けられる帯状のスポンジを含むスポンジ材を渦状に巻き取る、スポンジ材の巻取方法であって、
(1)前記スポンジ材の端部を巻芯にセットする工程と、
(2)前記巻芯を回転させて前記スポンジ材を前記巻芯に巻き取る工程と
を含む。前記スポンジ材を前記巻芯に巻き取る工程において、前記巻芯が回転することで、前記巻芯と、前記巻芯に対向する位置に配置された押圧部材との間を前記スポンジ材が通過し、前記押圧部材を前記巻芯に近接させることで、前記押圧部材と前記巻芯との間を通過する前記スポンジ材が圧縮され、圧縮状態にあるスポンジ材が前記巻芯に巻かれる。
本発明によれば、高品質なスポンジ付きタイヤの安定した製造に貢献できる、スポンジ材の巻取装置及び巻取方法が得られる。
図1は、スポンジ付きタイヤの一例を示す断面図である。 図2は、貼り付け前のスポンジ材の一例を示す断面図である。 図3は、スポンジ貼付装置の一例を示す正面図である。 図4は、スポンジ貼付装置の側面図である。 図5は、貼付具の側面図である。 図6は、スポンジ収納カセットの側面図である。 図7は、スポンジ収納カセットの断面図である。 図8は、スポンジ材の巻取装置の一例を示す側面図である。 図9は、スポンジ材の巻取装置の正面図である。 図10は、スポンジ材の巻取装置の正面図である。 図11は、スポンジ材の巻取装置の側面図である。 図12は、スポンジ材の巻取方法を説明する側面図である。 図13は、スポンジ材の巻取方法を説明する側面図である。 図14は、スポンジ材の巻取方法を説明する側面図である。 図15は、スポンジ材の巻取方法を説明する側面図である。 図16は、スポンジ材を収納するスポンジ収納カセットの側面図である。 図17は、スポンジ貼付装置の正面図である。 図18は、スポンジ貼付装置の正面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて、本発明が詳細に説明される。
[スポンジ付きタイヤ]
図1は、本発明の一実施形態にかかるスポンジ付きタイヤの製造方法によって得られるスポンジ付きタイヤSTの一例を示す。図1には、スポンジ付きタイヤSTの子午線断面の一部が示される。図1において、スポンジ付きタイヤSTはリムRに組まれている。図1において、一点鎖線CLは赤道面を表す。
スポンジ付きタイヤSTは、タイヤTと、スポンジSとを備える。
タイヤTは、トレッド、サイドウォール、ビード、カーカス、ベルト、インナーライナー等の要素を有する。タイヤTはトレッドにおいて路面と接地する。インナーライナーはタイヤTの内周面を構成する。これら要素は、タイヤTの要素として一般的な要素であり、その説明は省略する。
スポンジSは、タイヤTの内周面に貼り付けられる。このスポンジ付きタイヤSTのスポンジSは径方向においてトレッドの内側に位置する。スポンジSは赤道面上に位置する。タイヤTの内周面のうち、外側にトレッドが位置する部分はトレッド内面NTとも称される。このスポンジ付きタイヤSTでは、スポンジSは、トレッド内面NTに貼り付けられる。
スポンジSは帯状である。スポンジ付きタイヤSTにおいて、スポンジSは周方向にのびる。スポンジSの本体Smは、その防振性及び吸音性によって、タイヤ内腔で生じた共鳴音エネルギー(振動エネルギー)を吸収緩和し、空洞共鳴を抑制する。これにより、ロードノイズが低減される。
スポンジSの本体Smとしては、海綿状の多孔構造体、例えばゴムや合成樹脂を発泡させた連続気泡を有するスポンジそのもの、及び動物繊維、植物繊維又は合成繊維を絡み合わせて一体に連結したウエブ状の構造体が挙げられる。前述の「多孔構造体」には、連続気泡のみならず独立気泡を有する構造体も含まれる。
このスポンジ付きタイヤSTでは、エーテル系ポリウレタンスポンジ、エステル系ポリウレタンスポンジ、ポリエチレンスポンジなどの合成樹脂スポンジ;クロロプレンゴムスポンジ(CRスポンジ)、エチレンプロピレンゴムスポンジ(EDPMスポンジ)、ニトリルゴムスポンジ(NBRスポンジ)などのゴムスポンジがスポンジSの本体Smとして好適に用いられる。
スポンジ付きタイヤSTでは、スポンジSが付いていないタイヤと同様、変形と復元とが繰り返される。スポンジSはトレッド内面NTに貼り付けられるので、トレッド内面NTからのスポンジSの剥がれが防止される。
詳述しないが、例えば、モールド及びブラダーによって構成されるキャビティ内で生タイヤ(未加硫状態のタイヤTであり、ローカバーとも称される。)を加圧及び加熱することで、タイヤTは得られる。キャビティからタイヤTを取り出すために、シリコンオイルなどの離型剤が用いられる。加硫成形後のタイヤTの内周面には離型剤が付着する。離型剤は、スポンジSとトレッド内面NTとの接着に影響する。
タイヤTの内周面にスポンジSを貼り付ける場合、バフ研磨やレーザー照射等の手段により離型剤を除去した離型剤除去領域を形成し、この離型剤除去領域にスポンジSが貼り付けられるのが好ましい。これにより、タイヤTの内周面にスポンジSが確実に接着される。
図1のスポンジ付きタイヤSTでは、トレッド内面NTを周方向に予めバフ仕上げし、離型剤を除去した離型剤除去領域Yが形成され、この離型剤除去領域YにスポンジSが貼り付けられている。
このスポンジ付きタイヤSTではさらに、タイヤTの内周面にスポンジSを確実に接着できる観点から、スポンジSの一面を接着剤Aが配された接着面Saとするのが好ましい。この場合、接着剤Aとして、両面粘着テープが好適に使用される。接着剤Aを介して、スポンジSの本体SmはタイヤTの内周面に接着される。スポンジSは、本体Smと、本体Smの一面に配された接着剤Aとを備える。スポンジSの一面は、接着剤Aからなる接着面Saである。
[スポンジ材]
図2は、タイヤTに貼り付けられる前のスポンジSの状態を示す。スポンジSの一面をなす接着面Saの保護の観点から、接着面Saは剥離紙Pで覆われる。
本開示においては、接着面Saが剥離紙Pで覆われたスポンジSがスポンジ材Mである。スポンジ材Mは、帯状のスポンジSと、スポンジSの一面をなす接着面Saを覆う剥離紙Pとを含む。言い換えれば、スポンジ材Mは、タイヤTに貼り付けられる面を接着面Saとし、接着面Saに剥離紙Pを配したスポンジSからなる。
スポンジ材Mの長さは、タイヤT、1本あたりの貼り付け長さを考慮して設定される。スポンジSをタイヤTの内周面に貼り付ける場合、貼り付けに必要な長さにその長さが調整されたスポンジ材Mが準備される。
[スポンジ付きタイヤSTの製造方法]
前述の、離型剤除去領域Yが形成されたタイヤTにスポンジSを貼り付ける場合を例にして、スポンジ付きタイヤSTの製造方法が説明される。
この製造方法では、スポンジ材Mを渦状に巻くことで構成される、スポンジ材Mの巻き回し体(以下、スパイラルスポンジSPとも称される。)が準備される。スパイラルスポンジSPからスポンジ材Mを引き出しながら、タイヤTの内周面にスポンジSが貼り付けられる。
[スポンジ貼付装置]
図3及び図4を用いて、スパイラルスポンジSPからスポンジ材Mを引き出しながら、トレッド内面NTにスポンジSを貼り付けるために用いられるスポンジ貼付装置2の概要が説明される。この製造方法で使用する製造装置は、スポンジ貼付装置2(以下、貼付装置2)を備える。
図3は貼付装置2の正面図である。図3の紙面の左右方向がタイヤTの軸方向に相当する。図4はこの貼付装置2の側面図である。図4の紙面に対して垂直な方向がタイヤTの軸方向に相当する。
貼付装置2は、保持回転具4と、位置調整具6と、貼付具8とを備える。保持回転具4は、タイヤTを起立状態で回転可能に保持する。位置調整具6は、貼付具8を支持し、貼付具8の位置を調整する。貼付具8は、保持回転具4に保持されかつ回転するタイヤTのトレッド内面NTに、スポンジSを貼り付ける。
保持回転具4は、支持手段10と、位置決め手段12と、押付け手段14とを備える。支持手段10はタイヤTを支持する。支持手段10は、間隔をあけて配置され、タイヤTが載せられる一対の支持ローラ16を有する。位置決め手段12は、支持手段10によって保持されたタイヤTの側面に対向して配置される一対の側面支持体18を備える。一対の側面支持体18はタイヤTを両側から挟む。押付け手段14は、支持手段10によって保持されたタイヤTを上方から押し付ける。
この貼付装置2では、縦枠片と横枠片とで矩形状に枠組した左右の側フレーム20間を、横の継ぎ枠片で接合することで構成された骨組み状のフレーム22に、支持手段10、位置決め手段12及び押付け手段14が取り付けられる。
この貼付装置2では、左右の側面支持体18間にタイヤTが投入され、左右の側面支持体18間からタイヤTが取り出される。
支持手段10において、一対の支持ローラ16はそれぞれ、側フレーム20に回転自在に枢支される。一方の支持ローラ16には、スプロケットや無端連紐等を用いた周知の駆動連結手段を介して駆動モータ24が連結される。駆動モータ24の駆動により、タイヤTが回転する。
位置決め手段12において、一対の側面支持体18はそれぞれ、矩形状に構成された支持体主部26を有する。支持体主部26は、左右の側フレーム20間をタイヤTの軸方向にのびる、上下一対の案内ガイド28によって軸方向に移動可能に支持される。図示されない左右開閉手段によって、左右の支持体主部26は近接又は離間できるように構成されている。これにより、支持手段10に載せられたタイヤTの位置が、スポンジSを貼り付ける際のタイヤTの位置に合わせられる。
側面支持体18には、タイヤTを回転可能に保持するために、複数の保持ローラ30が枢支される。それぞれの保持ローラ30は、支持体主部26の向き合う面に、タイヤTの最大幅位置に当接するように取り付けられる。
押付け手段14は、フレーム22の上端に、取付け金具を介して支持されるシリンダ32を有する。シリンダ32は下方にのびるロッド34を有し、ロッド34の端にローラホルダを介して押さえローラ36が枢着される。シリンダ32の伸張動作によって、タイヤTは上方から支持ローラ16に向けて押し付けられる。この貼付装置2は、位置ずれや速度ムラを有することなく所定の回転速度で確実にタイヤTを回転させることができる。
位置調整具6は、保持回転具4に保持されるタイヤTのサイズに応じて高さ調整台38を上下動させ、ビードシート孔Hを通じた、タイヤ内腔内への貼付具8の挿入及びタイヤ内腔内からの貼付具8の取出しが可能な高さ位置に、貼付具8の位置を調整できる。
位置調整具6は、支持具40と、高さ調整具42とを備える。
支持具40は貼付具8を支持する。支持具40は、トラバース手段44と、上下移動手段46とを備える。
トラバース手段44は、貼付具8をタイヤT軸方向に移動させることにより、タイヤTのビードシート孔Hを通じた、タイヤ内腔への貼付具8の挿入及びタイヤ内腔からの貼付具8の取り出しを行う。上下移動手段46は、タイヤ内腔に挿入された貼付具8の、タイヤTの径方向への移動を行う。
高さ調整具42は、支持具40を支持し、支持具40を上下に動かすことでこの支持具40に支持された貼付具8の高さ位置をタイヤTのサイズに合わせて調整する。高さ調整具42は、前述の高さ調整台38と、縦の案内ガイド部48とを備える。
縦の案内ガイド部48は、フレーム22の台板から立ち上がる支持台50に配され、上下にのびる。高さ調整台38は、縦の案内ガイド部48に案内され、上下に移動できる。図示されないが、高さ調整具42は、高さ調整台38を上下に自在に移動させる、上下の直線駆動部を備える。この貼付装置2では、上下の直線駆動部はボールネジ機構を有する。上下の直線駆動部は、支持台50に両端が枢支された上下方向のネジ軸と、高さ調整台38に取り付きかつネジ軸に螺合するナット部とを備える。ネジ軸の一端には、支持台50に取り付く昇降用モータが連結する。
支持具40において、トラバース手段44は、横の案内ガイド部52と、横移動台54と、横の直線駆動部56とを備える。横の案内ガイド部52は、高さ調整台38に配される。横移動台54は、横の案内ガイド部52に案内され、タイヤTの軸方向に移動できる。横の直線駆動部56は、後方の待機位置Qrと前方の前進位置Qfとの間で横移動台54を移動させる。この貼付装置2では、横の直線駆動部56はロッドレスシリンダーであり、その一端と他端間を移動するピストン部がアクチェータを介して横移動台54に連結される。
待機位置Qrでは、貼付具8はタイヤ内腔の外側に待機する。待機状態において、保持回転具4へのタイヤTの投入や保持回転具4からのタイヤTの取出しや、スパイラルスポンジSPの貼付具8へのセットが行われる。前進位置Qfでは、スポンジSの幅中心線をタイヤTの赤道面に合わせてタイヤ内腔内にスパイラルスポンジSPがセットされる。
上下移動手段46は、縦の案内ガイド部58と、昇降体60と、上下の直線駆動部62とを備える。縦の案内ガイド部58は、横移動台54から立設する支持台64に配され、上下にのびる。昇降体60は、縦の案内ガイド部58に案内されて上下に移動できる。昇降体60は、タイヤTの軸方向にのびる。昇降体60の前端に、貼付具8が保持される。上下の直線駆動部62は、昇降体60を上下に移動させる。この貼付装置2では、上下の直線駆動部62はシリンダである。上下の直線駆動部62は、タイヤ内腔への挿入高さ位置と、スポンジSの貼付高さ位置との間で、昇降体60の前端に保持された貼付具8を移動させる。
図5には、貼付具8が示される。図5には、タイヤTの内周面にスポンジSを貼り付ける様子が示される。図5の紙面に対して垂直な方向がタイヤTの軸方向に相当する。
貼付具8は、スポンジ保持枠66と、案内手段68と、貼付手段70とを備える。スポンジ保持枠66には、後述するスポンジ収納カセット72が装着される。このスポンジ収納カセット72に、スポンジ材Mが収納される。案内手段68は、スポンジ収納カセット72からスポンジ材Mを引き出し、スポンジSをトレッド内面NTに案内する。貼付手段70は、スポンジSをトレッド内面NTに貼り付ける。
スポンジ保持枠66は、取付板74を介して昇降体60の前端に取り付けられる。スポンジ保持枠66は、スポンジ収納カセット72を保持する環状周囲枠76を底板78の周囲に設けた容器状を呈する。環状周囲枠76の一部に途切れ部80が設けられ、この途切れ部80にスポンジ材Mを案内する案内部82が設けられる。スポンジ収納カセット72に収容されたスポンジ材Mはこの案内部82を通過する。詳述しないが、スポンジ材Mが滑らかにこの案内部82を通過できるよう、案内部82の幅は設定される。
案内手段68は、剥離ローラ84と、巻取ローラ86と、案内ローラ88とを備える。剥離ローラ84及び案内ローラ88は、案内部82の下端側に配される。巻取ローラ86は、案内部82の近くに配される。剥離ローラ84、巻取ローラ86及び案内ローラ88は、取付板74に回転自在に支持される。
剥離ローラ84は、案内部82を通過したスポンジ材Mから剥離紙Pを剥離する。これにより、接着面Saが露出し、スポンジSのみが現れる。
巻取ローラ86は、剥離ローラ84に隣接し、剥離ローラ84によってスポンジ材Mから剥離された剥離紙Pを巻き取る。巻取ローラ86は、伝動ベルトを介して駆動プーリ90に連結される。図示されないモータが駆動し駆動プーリ90が回転することで、巻取ローラ86は回転する。
案内ローラ88は、接着面Saを外側にしてスポンジSをトレッド内面NTに案内する。案内ローラ88の外周部には、スポンジSの位置ずれを防止するフランジ92が設けられる。
貼付手段70は、貼付ローラ94を備える。貼付ローラ94は、案内ローラ88によって案内されたスポンジSをトレッド内面NTに押し付けて貼り付ける。貼付ローラ94は、取付板74に固定されたシリンダ96のロッド98の下端に、ローラホルダ100を介して回転自在に枢支される。貼付ローラ94の外周面は、弾性変形容易なスポンジからなる。貼付ローラ94は、面接触によってスポンジSをトレッド内面NTに押圧する。
[スポンジ収納カセット]
前述したように、貼付装置2のスポンジ保持枠66には、本発明の一実施形態に係るスポンジ収納カセット72が装着される。図6及び図7を用いて、このスポンジ収納カセット72が説明される。図6の紙面に対して垂直な方向はタイヤTの軸方向に相当する。図6において紙面の表側がこのスポンジ収納カセット72の表側である。図7の紙面の左右方向がタイヤTの軸方向に相当する。図7において紙面の左側がこのスポンジ収納カセット72の表側である。
スポンジ収納カセット72はスポンジ材Mを収納する。スポンジ収納カセット72は、後述する巻取装置と、前述の貼付装置2とで用いられる。スポンジ収納カセット72は、巻取装置及び貼付装置2の構成要素でもある。
スポンジ収納カセット72は、巻芯102と、軸部104と、制限部材106と、固定フレーム108とを備える。
巻芯102は筒状である。巻芯102の外周面にスポンジ材Mが巻かれる。スポンジ材Mは渦状に巻かれ、スパイラルスポンジSPが構成される。スポンジ収納カセット72には、スポンジ材MがスパイラルスポンジSPとして収納される。
巻芯102は、外筒110と、外筒110の内側に位置する内筒112と、外筒110及び内筒112を支持する支持プレート114とを備える。外筒110は、巻芯102の外周面を構成する。内筒112は、巻芯102の内周面を構成する。支持プレート114はドーナツ盤状である。支持プレート114の外縁に外筒110が固定される。外筒110は支持プレート114の外縁から表側に向かってのびる。支持プレート114の内縁に内筒112が固定される。内筒112は支持プレート114の内縁から表側に向かってのびる。
このスポンジ収納カセット72では、外筒110はその一部に途切れ部116が形成される。この途切れ部がスリットである。
巻芯102の外周面にはスポンジ材Mが巻かれるが、スポンジ材Mの端部がスリット116に挟み込まれる。スポンジ材Mが巻芯102に安定に保持されるので、スポンジ材Mの巻取りがスムーズに行われる。この観点から、スポンジ材Mの端部を挟み込むためのスリット116が外筒110に設けられるのが好ましい。
支持プレート114には、この支持プレート114を貫通する2つの取付孔118が設けられる。これら取付孔118は、後述する巻取装置への装着に用いられる。
軸部104は、巻芯102の内側に位置する。軸部104は、巻芯102を回転可能に支持する。軸部104は、巻芯102の内筒112に嵌め合わされる。
軸部104は、軸部本体120と、軸受部122とを備える。軸受部122は、軸部本体120と巻芯102との間に位置する。このスポンジ収納カセット72は、巻芯102が軸部本体120を中心に回転するように構成される。このスポンジ収納カセット72の軸受部122は2個の軸受124を備える。
このスポンジ収納カセット72では、軸部104の軸部本体120は、胴部126と、蓋部128とを備える。胴部126の外周面にはステップが刻まれ、このステップに2つの軸受124が装着される。2つの軸受124の間にはスペーサ130が配置され、2つの軸受124が一定の間隔をあけて配置される。蓋部128がボルト132で胴部126に固定され、2つの軸受124が軸部本体120に固定される。
前述の巻芯102の内筒112は、内筒本体134と、押さえプレート136とを備える。内筒本体134はその表側端部に内側に突出する凸部138を備える。巻芯102を軸部104に取り付けると、凸部138が表側の軸受124で支持される。内筒本体134の裏側端部に押さえプレート136が取り付けられ、裏側の軸受124が押さえプレート136で支持される。これにより、巻芯102が軸部104に固定される。
軸部本体120の胴部126には、裏側の端面から表側に向かってのびる固定穴140が設けられる。後述するが、固定穴140は、前述の貼付装置2への装着に用いられる。
制限部材106は、巻芯102の外側に位置する。前述したように、スポンジ材Mは巻芯102に巻かれる。制限部材106は、この巻芯102に巻かれたスポンジ材Mの外側に位置する。
スポンジ材Mは弾性体である。巻芯102に巻かれたスポンジ材Mは巻かれる前の状態に復元しようとする。しかしスポンジ材Mは、復元しようとすると制限部材106に接触する。これにより、スポンジ材Mの復元が防止される。
制限部材106は、巻芯102に巻かれたスポンジ材Mを拘束する。スポンジ材Mは巻芯102に巻かれた状態、すなわち、スパイラルスポンジSPとして保持される。このスポンジ収納カセット72はスパイラルスポンジSPの大きさをコントロールできる。このスポンジ収納カセット72では、スパイラルスポンジSPの大きさが適切に維持される。
このスポンジ収納カセット72の制限部材106は、湾曲したプレートである。巻芯102に巻かれたスポンジ材Mを拘束できるのであれば、例えば、スポンジ材Mの幅方向にのびる棒状の部材で制限部材106が構成されてもよい。
固定フレーム108は、制限部材106を軸部104に固定する。制限部材106は軸部104と一体である。
固定フレーム108は制限部材106を軸部104に固定できればよく、その構成に特に制限はない。このスポンジ収納カセット72の固定フレーム108は、L字状のプレートからなる。
このスポンジ収納カセット72では、固定フレーム108はその角部108cにおいて軸部104に取り付けられる。固定フレーム108は、軸部104の蓋部128とともにボルト132で胴部126に固定される。固定フレーム108の両端部108eはそれぞれ、制限部材106の端部に取り付けられる。
このスポンジ収納カセット72では、その持ち運びの容易のために、固定フレーム108にハンドル142が取り付けられる。
[スポンジ材の巻取装置]
前述したように、スポンジ付きタイヤSTの製造方法では、タイヤTの内周面にスポンジSを貼り付ける前にスポンジ材Mを渦状に巻いてスパイラルスポンジSPが準備される。この準備のために、スポンジ材Mを渦状に巻き取るスポンジ材の巻取装置152(以下、巻取装置)が用いられる。前述のスポンジ収納カセット72はこの巻取装置152においても用いられる。
そこで、図8-図15を用いて、本発明の一実施形態に係るスポンジ材の巻取装置152の概要が説明される。スポンジ付きタイヤSTの製造方法で使用する製造装置は、前述の貼付装置2に加えて、巻取装置152を備える。
図8は巻取装置152の側面図である。図9はこの巻取装置152の正面図である。図8の紙面に対して垂直な方向はタイヤTの軸方向に相当する。図8において、紙面の表側が巻取装置152の表側である。図9の紙面の左右方向はタイヤTの軸方向に相当する。図9において、紙面の左側が巻取装置152の表側である。
巻取装置152は、装着具154と、圧縮具156とを備える。装着具154には、スポンジ収納カセット72が装着される。圧縮具156は、スポンジ収納カセット72に収納されるスポンジ材Mを圧縮する。この巻取装置152は、スポンジ材Mを圧縮しながらこれを巻き取る装置である。
装着具154は、取付部158と、回転機160と、拘束部162とを備える。取付部158は、回転機160に支持される。回転機160及び拘束部162は、床板164から上方にのびる支持棒166の先に取り付けられた支持台168に支持される。床板164、支持棒166及び支持台168は、巻取装置152のフレーム170を構成する。
取付部158は、巻取装置152の表側に位置する。取付部158は、一対の取付ピン172を備える。一対の取付ピン172は保持プレート174に支持される。それぞれの取付ピン172は保持プレート174から表側に向かってのびる。
この巻取装置152では、取付部158における取付ピン172は、巻芯102の支持プレート114に設けられた取付孔118に通すことができるように配置される。図10に示されるように、装着具154の取付ピン172が巻芯102の取付孔118に通される。これによりスポンジ収納カセット72の巻芯102が装着具154の取付部158に取り付けられる。スポンジ収納カセット72は、装着具154に対して着脱可能である。
回転機160は、回転軸176を有する。この回転軸176の先端に前述の取付部158が取り付けられる。回転機160を駆動させると取付部158が回転する。回転機160は取付部158を回転させる。
回転機160はエアモータである。回転機160が、例えば、電動モータであってもよい。
拘束部162は、2本のストッパ178と、接触プレート180とを備える。
2本のストッパ178は、支持台168から上方にのびる保持部材182に取り付けられる。2本のストッパ178は保持部材182から表側に向かってのびる。2本のストッパ178は上下方向に間隔をあけて配置される。接触プレート180も、ストッパ178と同様、保持部材182に取り付けられ、保持部材182から表側に向かってのびる。接触プレート180は、上下方向において2本のストッパ178の間に位置する。
前述したように、スポンジ収納カセット72において、軸部104は巻芯102を回転可能に支持し、制限部材106は固定フレーム108とともに軸部104と一体である。巻取装置152において制限部材106は、巻芯102に対して回転可能な状態にある。
この巻取装置152では、図11に示されるように、スポンジ収納カセット72の制限部材106を囲うように、2本のストッパ178と接触プレート180とは配置される。上側のストッパ178は、制限部材106の上側の端部に取り付けられた固定フレーム108の端部(以下、第一端部108ea)に接触するように配置される。上側のストッパ178は、制限部材106の反時計回りの回転を防止する。下側のストッパ178は、制限部材106の下側の端部に取り付けられた固定フレーム108の端部(以下、第二端部108eb)に接触するように配置される。下側のストッパ178は、制限部材106の時計回りの回転を防止する。接触プレート180は、上側のストッパ178と下側のストッパ178との間において、外側から制限部材106と接触する。
2本のストッパ178及び接触プレート180、すなわち、拘束部162は制限部材106を拘束する。言い換えれば、拘束部162は、取付部158に取り付けられたスポンジ収納カセット72の動きを制限する。これにより、制限部材106が巻芯102に対して回転することが防止される。
圧縮具156は、支持棒166の表側に位置し、この支持棒166に支持される。圧縮具156は、押圧部材184と、支持手段186とを備える。
押圧部材184は、スポンジ収納カセット72の下側に位置する。押圧部材184は、スポンジ収納カセット72の巻芯102と対向して配置される。押圧部材184は、ローラ188と、このローラ188を回転可能に支持する支持ホルダー190とを備える。この巻取装置152では、押圧部材184に設けられるローラ188の数は3本である。この押圧部材184には少なくとも1本のローラ188が設けられていればよく、押圧部材184に設けられるローラ188の本数に特に制限はない。
支持手段10は、連結部材192を介して支持棒166に取り付けられるシリンダ194を有する。このシリンダ194のロッド196に前述の押圧部材184の支持ホルダー190が取り付けられる。
この巻取装置152では、シリンダ194の伸長動作によって、押圧部材184が巻芯102に近接する。後述するが、これにより、押圧部材184のローラ188がスポンジ材Mに押し当てられる。この巻取装置152では、シリンダ194の収縮動作によって、押圧部材184が巻芯102から離れる。図10に示されるように、押圧部材184は、待機位置Pwと当接位置Pcとの間を行き来する。支持手段186は、巻芯102に対する押圧部材184の位置を変動可能に支持する。
この巻取装置152では、シリンダ194はエアシリンダである。このシリンダ194が、例えば、油圧シリンダであってもよい。
次に、本発明の一実施形態に係るスポンジ材Mの巻取方法が巻取装置152の動作に基づいて説明される。この巻取方法は、スポンジ付きタイヤSTの製造方法の一部をなす。
この巻取方法は、
(1)スポンジ収納カセット72を巻取装置152に装着する工程(以下、装着工程)、
(2)スポンジ材Mの端部を巻芯102にセットする工程(以下、セット工程)、及び
(3)巻芯102を回転させてスポンジ材Mを巻芯102に巻き取る工程(以下、巻取工程)
を含む。なお、この装着工程は、スポンジ付きタイヤSTの製造方法においては、第一装着工程とも称される。
装着工程においては、図11に示されるように、スポンジ収納カセット72が巻取装置152に装着される。巻芯102が取付部158に取り付けられ、制限部材106が拘束部162によって拘束される。これにより、スポンジ収納カセット72が装着具154に固定される。
スポンジ収納カセット72は装着具154に対して着脱可能であるので、スポンジ収納カセット72は装着具154から容易に取り外すこともできる。
セット工程においては、スポンジ材Mが巻取装置152に導入される。図12に示されるように、スポンジ材Mは導入ローラ198上を通過する。スポンジ材Mはさらに、2本の案内ローラ200の間を通過する。これにより、スポンジSの端部が巻芯102の近くに配置される。この導入では、スポンジSを上側にして(言い換えれば、剥離紙Pを下側にして)、スポンジ材Mは巻取装置152に導入される。導入後、スポンジ材Mの端部が巻芯102のスリット116に挟み込まれる。スポンジ材Mの端部が巻芯102にセットされ、スポンジ材Mが巻芯102に保持される。
スリット116の大きさは、スポンジ材MのスポンジSを軽く押し潰すことでこのスリット116を通過できる程度の大きさに設定される。貼付装置2においてはこのスポンジ材Mの端部は、スリット116から抜き出される。このスリット116の大きさは、スポンジSの端部の入れやすさと抜けやすさとを考慮して適宜決められる。
スポンジ材Mの端部が巻芯102にセットされると、巻取工程が開始される。
巻取工程においては、巻芯102を回転させ、図13に示されるように、巻芯102と押圧部材184との間をスポンジ材Mが配置される。回転機160を駆動して、取付部158が回転させられる。取付部158に巻芯102が取り付けられるので、回転機160の駆動により巻芯102が回転する。これにより、巻芯102と押圧部材184との間をスポンジ材Mが通過していく。
この巻取工程においては、回転機160を駆動してスポンジ材Mの巻取りが開始されると、支持手段186が駆動される。支持手段186は、待機位置Pwに位置する押圧部材184を巻芯102に近接させる。押圧部材184は、接触位置Pcに到着し、図14に示されるように、押圧部材184と巻芯102との間に位置するスポンジ材Mを巻芯102に向けて押し付ける。これにより、スポンジ材Mが圧縮される。この巻取装置152では、支持手段186が押圧部材184を巻芯102に近接させることで、押圧部材184と巻芯102との間を通過するスポンジ材Mが圧縮される。そのため、図15に示されるように、圧縮状態にあるスポンジ材Mが巻芯102に巻かれる。
スポンジ材M全体が巻芯102に巻かれることで、巻取工程は完了する。巻取工程の完了は、スポンジ収納カセット72へのスポンジ材Mの収納が完了したことを意味する。巻取工程は、巻芯102を回転させてスポンジ材Mを渦状に巻いてスポンジ材Mをスポンジ収納カセット72に収納する工程(以下、収納工程)でもある。
図16は、巻取装置152によって得られる、スパイラルスポンジSPを収納したスポンジ収納カセット72を示す。この巻取装置152では、スポンジ材Mを圧縮しながらこのスポンジ材Mが幾重にも巻芯102に巻かれる。
内側に位置するスポンジ材Mはその外側に位置するスポンジ材Mによって拘束されるので、内側に位置するスポンジ材Mでは、その圧縮状態がおおむね保持される。最も外側に位置するスポンジ材Mを拘束するのは制限部材106であるので、最も外側に位置するスポンジ材Mでは、少なくとも制限部材106と接触する部分においてスポンジSが復元する。そのため、スポンジ収納カセット72に収納されているスパイラルスポンジSPを構成するスポンジ材Mの厚みは一様でない。この巻取装置152によりスポンジ収納カセット72に収納されるスパイラルスポンジSPにおいては、制限部材106と接触する部分のスポンジ材MはスパイラルスポンジSPの内側に位置するスポンジ材Mよりも厚い。
スポンジ材Mのスポンジ収納カセット72への収納が完了する、すなわち巻取工程が完了すると、巻取装置152からスポンジ収納カセット72が取り外される。そしてこのスポンジ材Mを収納したスポンジ収納カセット72を用いて、トレッド内面NTへのスポンジSの貼付が行われる。
このスポンジ収納カセット72では、前述したように、制限部材106が巻芯102に巻かれたスポンジ材Mを拘束する。そのため、巻取装置152からスポンジ収納カセット72が取り外されても、スポンジ材Mは巻芯102に巻かれた状態、すなわち、スパイラルスポンジSPとして保持される。
次に、スポンジ収納カセット72を用いた、タイヤTの内周面(具体的には、トレッド内面NT)へのスポンジSの貼付方法が説明される。この貼付方法では、前述の貼付装置2が用いられる。この貼付方法は、スポンジ付きタイヤSTの製造方法の一部をなす。
この貼付方法は、
(1)スポンジ材Mを収納したスポンジ収納カセット72を貼付装置2に装着する工程(以下、装着工程)及び
(2)スポンジ収納カセット72に収納されたスパイラルスポンジSPからスポンジ材Mを引き出しながらトレッド内面NTにスポンジSを貼り付ける工程(以下、貼付工程)
を含む。なお、この装着工程は、スポンジ付きタイヤSTの製造方法においては、第二装着工程とも称される。
装着工程においては、スポンジ材Mを収納したスポンジ収納カセット72が貼付装置2に装着される。この装着では、貼付装置2のスポンジ保持枠66にスポンジ収納カセット72が取り付けられる。
図17は、貼付装置2の一部を示す。図17には、貼付具8のスポンジ保持枠66が示される。図17の紙面の左右方向がタイヤTの軸方向に相当する。この図17において、紙面の右側が貼付装置2の表側である。
この貼付装置2の貼付具8には、スポンジ保持枠66の底板78から表側にのびる固定軸202が設けられる。この貼付装置2の固定軸202は、その底板78側に位置するプレート状のフランジ部202fと、このフランジ部202fから表側にのびる本体202mとで構成される。この貼付装置2では、フランジ部202fを底板78と取付板74との間に挟み、底板78に設けられた貫通孔78pに本体202mを通すことで、固定軸202が貼付具8に固定される。
前述したように、スポンジ収納カセット72の軸部104を構成する軸部本体120の胴部126には、固定穴140が設けられる。この貼付装置2では、図18に示されるように、固定穴140に固定軸202を差し込むことで、スポンジ保持枠66にスポンジ収納カセット72が取り付けられる。
この貼付装置2では、固定軸202の本体202mの断面及び固定穴140の断面は矩形状をなす。そのため、軸部104は固定軸202に対して回転することなく、スポンジ収納カセット72はスポンジ保持枠66に保持される。この貼付装置2では、軸部104が固定軸202に対して回転しないように構成されるのであれば、固定軸202の本体202m及び固定穴140の断面形状に特に制限はない。
前述したように、スポンジ収納カセット72において制限部材106と固定フレーム108とは軸部104と一体である。そのため、この貼付装置2では、制限部材106は固定軸202に対して回転しない。
この貼付装置2では、図5に示されるように、スポンジ保持枠66の環状周囲枠76の一部に内側に突き出る凸部204が設けられる。この凸部204は、スポンジ収納カセット72をスポンジ保持枠66にセットする際の目印として用いられる。この貼付装置2では、凸部204は、固定フレーム108の第一端部108eaの近くに配置される。固定フレーム108の第一端部108eaの位置をこの凸部204に合わせてスポンジ収納カセット72の固定穴140にスポンジ保持枠66の固定軸202を差し込むことで、スポンジ収納カセット72の制限部材106がスポンジ保持枠66の途切れ部80と干渉しないように、このスポンジ収納カセット72がスポンジ保持枠66に装着される。
この貼付方法では、スポンジ収納カセット72の、貼付装置2への装着が完了すると、貼付工程が開始される。
この貼付工程では、まず、横移動台54を待機位置Qr(図3参照)に配置させ、貼付具8が側面支持体18の外側に配置される。この待機状態において、タイヤTが保持回転具4に投入され、このタイヤTが貼付装置2にセットされる。
タイヤTを貼付装置2にセットすると、タイヤTに対する貼付具8の位置が調整される。調整後、貼付具8がタイヤ内腔に導入され、トレッド内面NTへのスポンジSの貼付が開始される。
この貼付工程では、図5に示されるように、スポンジ収納カセット72から引き出されたスポンジ材Mの剥離紙Pが、剥離ローラ84によってスポンジSから剥がされ巻取ローラ86に巻き取られる。スポンジSは、その接着面Saを外側にして、案内ローラ88によってトレッド内面NTに案内される。貼付ローラ94によってスポンジSがトレッド内面NTに貼り付けられる。
トレッド内面NTへのスポンジSの貼付は、タイヤTを回転させながら行われる。軸部104は固定軸202に固定され、軸部104に対して巻芯102が回転するので、タイヤTの回転に合わせてスポンジ収納カセット72からスポンジ材Mが滑らかに引き出される。
この貼付工程では、スポンジ収納カセット72からスポンジ材Mを引き出しながらスポンジSがトレッド内面NTに貼り付けられる。スポンジ収納カセット72に収納したスポンジS全体をトレッド内面NTに貼り付けることで、図1に示されたスポンジ付きタイヤSTが得られる。
このスポンジ収納カセット72では、制限部材106が巻芯102に巻かれたスポンジ材Mを拘束するので、スパイラルスポンジSPとしてその形状が保持される。
しかもスポンジ収納カセット72の巻芯102が巻取装置152に取り付けられ、このスポンジ収納カセット72の軸部104が貼付装置2に取り付けられる。このスポンジ収納カセット72では、巻取装置152で準備したスパイラルスポンジSPをそのまま貼付装置2に供給できる。言い換えれば、スポンジ材Mを収納したスポンジ収納カセット72がそのままタイヤTの内部に配置される。
このスポンジ収納カセット72を用いた巻取装置152及び巻取方法では、圧縮状態にあるスポンジ材Mが巻芯102に巻かれる。そのため、スポンジ材Mが厚くても、スポンジ材Mが長くても、スポンジ材Mをスポンジ収納カセット72に収納でき、スパイラルスポンジSPとしてその形状が保持される。スポンジ収納カセット72に厚いスポンジ材Mを収納しても、スポンジ収納カセット72に長いスポンジ材Mを収納しても、貼付装置2のスポンジ保持枠66に装着されるスポンジ収納カセット72の大きさは変わらない。
断面が矩形状のスポンジSに限らず、断面が、例えば、台形状、三角形状、半円形状、橋桁形状などの形状のスポンジSであっても、同様の作用効果が得られる。
このスポンジ収納カセット72及び巻取装置152を用いたスポンジ付きタイヤの製造方法では、様々な仕様のスポンジ付きタイヤSTの製造が可能である。スポンジ材Mの巻取からスポンジSの貼付までの作業のほとんどを巻取装置152及び貼付装置2が担うので、この製造方法は、効率よく、しかも高精度でかつ均一にタイヤTの内周面にスポンジSを貼り付けることができる。
このスポンジ収納カセット72、スポンジ巻取装置152及び巻取方法、並びに、スポンジ付きタイヤの製造方法は、高品質なスポンジ付きタイヤSTの安定した製造に貢献できる。
このスポンジ収納カセット72を用いてスポンジ材Mを巻き取る場合、スポンジSを巻芯102側にして、スポンジ材Mが巻芯102に巻かれる。剥離紙Pが外側からスポンジSを押さえつけるので、スポンジSの復元がさらに抑制される。この製造方法では、スポンジ材Mを十分に圧縮した状態でこのスポンジ材Mが巻き取られる。このスポンジ収納カセット72のスポンジ材Mの収納能力は高い。
このスポンジ収納カセット72及び巻取装置152を用いたスポンジ付きタイヤSTの製造方法では、様々な仕様のスポンジ付きタイヤSTの製造が可能である。
この観点から、この製造方法では、スポンジSを巻芯102側にして、スポンジ材Mが巻芯102に巻かれるのが好ましい。
前述したように、この巻取装置152では、支持手段186がシリンダ194を有し、このシリンダ194のロッド196に押圧部材184が取り付けられる。
巻芯102にスポンジ材Mが巻かれることでスパイラルスポンジSPが構成されるが、スポンジ材Mの巻き回し回数が増えるとこのスパイラルスポンジSPの厚みは増大する。
そのため、巻芯102と押圧部材184との間に位置するスパイラルスポンジSPに作用する力が高まる。過剰な力がスポンジ材Mに作用すると、ちぎれ等の損傷がスポンジSに生じる恐れがある。
しかしこの巻取装置152では、スパイラルスポンジSPの厚みが増大し、シリンダ194内の圧力が一定値に到達すると減圧される。この巻取装置152では、シリンダ194内の圧力が一定以上にならないように保持される。減圧によりシリンダ194が収縮するので、押圧部材184が巻芯102から遠ざけられる。この巻取装置152では、押圧部材184と巻芯102との間に位置するスポンジ材Mの厚みに応じて、巻芯102に対する押圧部材184の位置が変動する。
この巻取装置152では、押圧部材184と巻芯102との間に位置するスポンジ材Mに過剰な力が作用しないよう、このスポンジ材Mに作用する力が適切に維持される。この巻取装置152は、ちぎれ等の損傷をスポンジSに生じさせることなく、スポンジ材Mを巻き取ることができる。
前述したように、この巻取装置152では支持手段186はシリンダ194を有する。シリンダ194内の圧力は、スポンジSの材質や形状等が考慮され、適宜調整される。この巻取装置152では、スポンジSに損傷を生じさせることなくスポンジ材Mを巻き取ることができるのであれば、シリンダ194内の圧力に特に制限はない。このシリンダ194内の圧力は、例えば0.1MPa以上10MPa以下の範囲で設定される。
前述したように、この巻取装置152では、回転機160によって巻芯102を回転させることで、スポンジ材Mが巻き取られる。このとき、押圧部材184がスポンジ材Mに押し当てられる。この巻取装置152では、スポンジ材Mは引き伸ばされながら巻芯102に巻き取られる。これによりスポンジ材Mは薄くなるので、巻芯102にスポンジ材Mを密に巻くことができる。これは、スポンジ収納カセット72のスポンジ材Mの収納能力を高める。回転機160のトルクを高めると、スポンジ材Mの収納能力が向上する。
回転機160のトルクはスポンジ材Mに生じる張力に影響する。スポンジ材Mに生じる張力が過剰に高まると、ちぎれ等の損傷がスポンジSに生じる恐れがある。
この巻取装置152では、スポンジSに損傷が生じることがないよう、スポンジSの強度等も考慮の上、回転機160のトルクは適宜調整される。
この巻取装置152は、スポンジ収納カセット72が有するスポンジ材Mの収納能力を効果的に高めることができる。この巻取装置152は、様々な形状、そして大きさを有するスポンジ材Mをスポンジ収納カセット72に収納できる。言い換えれば、収納するスポンジ材Mの形状や大きさに合わせてスポンジ収納カセット72を準備する必要はない。
このスポンジ収納カセット72及び巻取装置152を用いたスポンジ付きタイヤの製造方法では、様々な仕様のスポンジ付きタイヤSTの製造が可能である。
以上説明したように、本発明によれば、高品質なスポンジ付きタイヤSTの安定した製造に貢献できる、スポンジ材の巻取装置及び巻取方法が得られる。
以上説明された、スポンジ材の巻取装置及び巻取方法は、様々なタイヤの製造に適用されうる。
2・・・スポンジ貼付装置
8・・・貼付具
66・・・スポンジ保持枠
72・・・スポンジ収納カセット
102・・・巻芯
104・・・軸部
106・・・制限部材
108・・・固定フレーム
110・・・外筒
112・・・内筒
114・・・支持プレート
116・・・途切れ部(スリット)
118・・・巻芯102の取付孔
120・・・軸部104の軸部本体
122・・・軸部104の軸受部
152・・・スポンジ巻取装置
154・・・装着具
156・・・圧縮具
158・・・取付部
160・・・回転機
162・・・拘束部
172・・・取付ピン
176・・・回転機160の回転軸
184・・・押圧部材
186・・・支持手段
188・・・押圧部材184のローラ
194・・・支持手段186のシリンダ
202・・・スポンジ保持枠66の固定軸

ST・・・スポンジ付きタイヤ
T・・・タイヤ
NT・・・トレッド内面(タイヤTの内周面)
S・・・スポンジ
Sm・・・スポンジSの本体
Sa・・・スポンジSの接着面
M・・・スポンジ材
P・・・剥離紙
Y・・・離型剤除去領域

Claims (6)

  1. タイヤの内周面に貼り付けられる帯状のスポンジを含むスポンジ材を渦状に巻き取る、スポンジ材の巻取装置であって、
    前記スポンジ材を収納するスポンジ収納カセットと、
    前記スポンジ収納カセットが装着される装着具と、
    前記スポンジ材を圧縮する圧縮具と
    を備え、
    前記スポンジ収納カセットが、その外周面に前記スポンジ材が巻かれる筒状の巻芯と、前記巻芯の内側に位置し、前記巻芯を回転可能に支持する軸部と、前記巻芯の外側に位置し、前記巻芯に巻かれたスポンジ材を拘束する制限部材と、前記制限部材を前記軸部に固定する固定フレームとを備え、
    前記装着具が、前記巻芯が取り付けられる取付部と、前記取付部を回転させる回転機と、前記制限部材を拘束する拘束部とを備え、
    前記圧縮具が、前記巻芯と対向して配置される押圧部材と、前記巻芯に対する前記押圧部材の位置を変動可能に支持する支持手段とを備え、
    前記スポンジ収納カセットが前記装着具に対して着脱可能であり、
    前記取付部及び前記拘束部が前記スポンジ収納カセットを前記装着具に固定し、
    前記巻芯が回転することで前記巻芯と前記押圧部材との間を前記スポンジ材が通過し、
    前記支持手段が前記押圧部材を前記巻芯に近接させることで前記押圧部材と前記巻芯との間を通過する前記スポンジ材が圧縮され、
    圧縮状態にあるスポンジ材が前記巻芯に巻かれる、
    スポンジ材の巻取装置。
  2. 前記押圧部材と前記巻芯との間に位置する前記スポンジ材の厚みに応じて、前記巻芯に対する前記押圧部材の位置が変動する、
    請求項1に記載のスポンジ材の巻取装置。
  3. 前記支持手段がシリンダを有し、
    前記シリンダのロッドに前記押圧部材が取り付けられ、
    前記シリンダ内の圧力が一定以上にならないように保持される、
    請求項2に記載のスポンジ材の巻取装置。
  4. 前記押圧部材が、ローラと、前記ローラを回転可能に支持する支持ホルダーとを備え、
    前記ローラが前記スポンジ材に押し当てられる、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のスポンジ材の巻取装置。
  5. 前記スポンジ材が、前記タイヤに貼り付けられる面を接着面とし、前記接着面に剥離紙を配したスポンジからなる、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のスポンジ材の巻取装置。
  6. 前記スポンジを前記巻芯側にして、前記スポンジ材が前記巻芯に巻かれる、
    請求項5に記載のスポンジ材の巻取装置。
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