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JP7683864B2 - Pcb金属平衡化 - Google Patents
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Description

様々な例示的な実施形態は、とりわけ、PCB基板上の金属の電気化学堆積の平衡化に関する。
プリント回路板、すなわち、PCBは、一般的に、非導電性層または基板上に設けられたあるレイアウトに従って導電回路を備える。PCBを製造するための1つのやり方は、アディティブまたはセミアディティブプロセスによるものであり、ここにおいて、導電性金属、たとえば銅が、換言すれば、基板上のそのような金属の電気化学堆積によって、レイアウトに従って基板上に電気めっきされる。一般的に、異なるPCBレイアウトが、標準的な寸法をもついわゆるパネル上にともに配置され、それにより、パネルレイアウトを得る。パネルが電気めっきを受けたとき、異なるPCBが、パネルからカットアウトされる。
パネル上の電流密度は、均一ではなく、PCB回路内で、また異なるPCB回路間で変動する。その上、異なる形状により、空きスペース、換言すれば、金属のない領域が、パネル上でPCBの中間に現れる。金属堆積におけるそのような非均一性により、堆積された金属の最終的な厚さは、パネル領域全体にわたって変動する。これは、金属層がいくつかのロケーションにおいて厚すぎるかまたは薄すぎるとき、不合格パネルにつながり得る。
この問題は、PCBレイアウトまたはパネルレイアウトの金属平衡化によって、換言すれば、より均一な金属濃度を得るためのダミー金属パターンの導入によって、解決され得る。これを行うための1つのやり方は、使用されない領域、一般的に、パネル上のPCBの中間の領域における均一なドットまたはラスタパターンの手動または自動挿入によるものある。
平衡化のこのやり方に関する課題は、それが、主に異なるPCB間の金属濃度の大きいばらつきを理由として、パネル全体にわたって最良の厚さ分布を必ずしも生じるとは限らないことである。
本発明の様々な実施形態について求められる保護の範囲は、独立請求項によって提示される。
独立請求項の範囲内に入らない、本明細書において説明される実施形態および特徴は、もしあれば、本発明の様々な実施形態を理解するのに有用な例として解釈されるべきである。
活性領域におけるより最適な金属厚さを生じる、PCBレイアウトを平衡化するための自動ソリューションを提供することによって、上記で識別された課題を克服することが、本開示の目的である。
この目的は、本開示の第1の例示的な態様に従って、PCB基板上の金属の電気化学堆積を平衡化するためのコンピュータ実装方法であって、
-回路レイアウトを有する少なくとも1つの活性領域と、平衡化のために利用可能な平衡化領域とを備える、PCB基板上の金属のレイアウトを得ることと、
-基板領域を複数の有限要素に分割することと、
-それぞれの有限要素についてレイアウトから活性金属フラクションを決定することと、
-それぞれの有限要素を囲む少なくとも1つの活性領域における有限要素における活性金属フラクションに基づいて、平衡化領域におけるそれぞれの有限要素をカバーする金属平衡化フラクションを決定することと
を備える、コンピュータ実装方法によって達成される。
言い換えれば、最適な金属平衡化が、有限要素法によって達成され、ここにおいて、最適な金属平衡化フラクションが、平衡化領域における有限要素について決定される。そのような金属フラクションは、それぞれの要素における金属の密度として、たとえば、金属によってカバーされるべきである要素領域の割合として理解され得る。金属平衡化フラクションを決定するために、活性領域における有限要素のための活性金属フラクション、換言すれば、これらの有限要素における金属の密度が決定される。平衡化領域におけるある有限要素のための金属平衡化フラクションは、その場合、周囲有限要素の活性金属フラクションに基づく。それゆえ、高い活性の金属フラクションをもつ活性領域の近くの平衡化要素は、それが、より低い活性の金属フラクションをもつ活性領域のより近くにあるときとは異なる平衡化フラクションを得る。その結果、平衡化フラクションは、平衡化領域全体にわたって変動し、それにより、最適なやり方で周囲活性領域における得られた金属層の厚さに影響を及ぼす。これは、さらに、PCBを製造するとき、より小さい最終的な厚さ範囲を生じ、これにより、より良い最終製品を生じる。
レイアウトは、パネルの寸法内に配置された複数のPCBレイアウトを備えるパネルレイアウトに対応し得る。活性領域は、その場合、PCB領域を備え得る。活性領域は、テスティングクーポンまたは金属境界など、パネル上で予見される他の金属構造をさらに含み得る。平衡化領域は、その場合、平衡化を利用可能であるPCB領域間の無金属領域またはこれらの無金属領域のサブセットに対応し得る。上記の方法は、単一のPCBレイアウトのレイアウトに対して、たとえばPCB設計中におよびそれがそのようなパネル上に置かれる前に実施されてもよい。そのような場合、平衡化領域は、PCBレイアウトによって定義された回路内の無金属領域として定義され得る。
こうして得られた金属平衡化フラクションは、次いで、決定された金属平衡化フラクションに従って平衡化領域におけるレイアウトを適応させるために使用され得る。これは、たとえば、それぞれの金属平衡化フラクションを有する平衡化領域における有限要素についてパターンを選択することと、次いで、PCBパネルのレイアウトにパターンを追加することとによって行われ得る。
実施形態によれば、平衡化フラクションを決定することは、活性領域におけるそれぞれの周囲有限要素のためのより低い活性の金属フラクションが、より高い活性の金属フラクションよりも金属平衡化フラクションに一層寄与するように実施される。
より低い活性の金属フラクションに近いより高い金属平衡化フラクションを予見することによって、その活性金属フラクションの金属厚さは低減される。その逆に、より高い活性の金属フラクションに近いより低い金属平衡化フラクションを予見することによって、その活性金属フラクションの金属厚さは増加される。このようにして、活性金属の得られた厚さ範囲は減少される。
実施形態によれば、平衡化フラクションを決定することは、活性領域におけるそれぞれの周囲有限要素が、平衡化領域におけるそれぞれの有限要素までのその距離が大きいほど、金属平衡化フラクションにあまり寄与しないように実施される。
このようにして、さらに離れている活性領域についての金属平衡化の物理的減衰影響が、考慮に入れられる。言い換えれば、増加する距離とともに減少する距離関数が、金属平衡化フラクションに適用される。
例示的な実施形態によれば、平衡化フラクションを決定することは、活性領域におけるそれぞれの周囲有限要素が、平衡化領域におけるそれぞれの有限要素がパネルの境界のより近くに位置決めされたとき、平衡化フラクションに一層寄与するように実施される。
活性領域がレイアウトの境界の近くにあるとき、それは、金属平衡化のための要素を近くにあまり有しない。この影響は、そのような領域について金属平衡化を増加させることによって克服される。その結果、得られた金属厚さ範囲は、レイアウトの中央の活性領域の場合と同じやり方で最適化される。
例示的な実施形態によれば、方法は、
-得られたPCBパネルレイアウトに従って電気化学堆積を実施したときに有限要素をカバーする金属の平均厚さをシミュレートすることをさらに備え、
ここにおいて、平衡化フラクションを決定することは、活性領域におけるそれぞれの周囲有限要素における金属のより高いシミュレートされた平均厚さが、より小さいシミュレートされた平均厚さよりも平衡化フラクションに一層寄与するように実施される。
言い換えれば、活性金属フラクションは、金属平衡化なしの得られる厚さをシミュレートするための入力として使用される。この厚さは、それが、活性金属フラクション、および電気化学堆積のプロセスパラメータに関係するので、得られ得る。平衡化の最終目標は、ある範囲内に金属厚さを保つことであるので、シミュレートされた厚さは、平衡化のための良好な入力を提供し、換言すれば、金属が、あるロケーションにおいて厚すぎるとき、平衡化フラクションは、近くの平衡化領域において増加される。
例示的な実施形態によれば、方法は、
-決定された平衡化フラクションに従ってPCBレイアウトについて電気化学堆積を実施したときに有限要素をカバーする金属の平均最適化厚さをシミュレートすることと、
-金属の平均最適化厚さが、所定の厚さ範囲内に入るように、電気化学堆積のプロセスパラメータを適応させることと、
をさらに備える。
得られた金属平衡化は、得られた金属層の厚さ範囲に対する影響を有する。この減少された範囲は、さらに、電気化学堆積のプロセスパラメータを適応させることによって、より好ましい平均に範囲をシフトするために活用され得る。
例示的な実施形態によれば、平衡化フラクションを決定することは、活性領域におけるそれぞれの周囲有限要素が、平衡化領域におけるより多くの周囲有限要素が利用可能であるとき、平衡化フラクションにあまり寄与しないように実施される。
言い換えれば、活性領域におけるある要素のための総金属平衡化は、利用可能な平衡化要素にわたって拡散される。これは、平衡化領域の最適な使用を生じ、ある平衡化領域において高すぎる平衡化フラクションを有することを回避する。
第2の例示的な態様によれば、金属の電気化学堆積によってPCBパネルを製造するための方法であって、
-回路レイアウトを有する少なくとも1つの活性領域と、材料の平衡化のために利用可能な平衡化領域とを備える、PCBパネルのレイアウトを決定することと、
-請求項1から9のいずれか一項に記載の方法によってレイアウトを平衡化することと、
-それに応じてPCBパネルを製造することと、
を備える、方法が開示される。
第3の例示的な態様によれば、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備えるコントローラであって、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、第1の例示的な態様による方法をコントローラに実施させるように構成された、コントローラが開示される。
第4の例示的な態様によれば、少なくとも第1の例示的な態様による方法をデバイスに実施させるためのコンピュータ実行可能命令を備える、コンピュータプログラム製品が開示される。
第5の例示的な態様によれば、プログラムがコンピュータ上で実行されたとき、第1の例示的な態様による方法を実施するためのコンピュータ実行可能命令を備える、コンピュータ可読記憶媒体が開示される。
次に、いくつかの例示的な実施形態が、添付の図面を参照しながら説明される。
図1は、例示的な実施形態による、平衡化を実施するときのPCBパネルの異なるプロットを示す図である。 図2は、例示的な一実施形態による、レイアウトを平衡化するために実施されるステップを示す図である。 図3は、図2による平衡化ステップを図示する、PCBパネルのプロットを示す図である。 図4は、別の例示的な実施形態による、レイアウトを平衡化するために実施されるステップを示す図である。 図5は、図4による平衡化ステップを図示する、PCBパネルのプロットを示す図である。 図6は、例示的な実施形態による、基板上の金属の電気化学堆積のためのプロセスパラメータをさらに最適化するためのステップを示す図である。 図7は、本発明の実施形態における、1つまたは複数のステップを実施するための好適なコンピューティングシステムの例示的な実施形態を示す図である。
様々な例示的な実施形態は、とりわけ、PCB基板上の金属の電気化学堆積の平衡化に関する。そのような電気化学堆積は、アディティブプロセスによって実施され得、ここにおいて、導電性金属、たとえば銅が、換言すれば、基板上のそのような金属の電気化学堆積によって、レイアウトに従って基板上に電気めっきされる。この目的のために、基板は、レイアウトに従って導電性にされ、分解された金属イオンをもつめっき浴の中に浸され得る。次いで、電流が、金属が基板上に堆積されるように、アノードからカソードとして働く導電性基板に強制的に流される。電流の量およびプロセス時間など、プロセスパラメータを選択することによって、レイアウトに応じたある厚さの金属層が、基板上に得られる。異なるPCBレイアウトが、標準的な寸法をもついわゆるパネル上にともに配置され得、それにより、パネルレイアウトを得る。パネルが、電気めっき、換言すれば、金属の電気化学堆積、および一連の後続のプロセスステップを受けたとき、異なるPCBが、パネルからカットアウトされ得る。パネル上のめっきされた金属の厚さは、均一ではないことがあり、PCB回路内で、また異なるPCB回路間で変動する。その上、異なる形状により、空きスペース、換言すれば、金属のない領域が、パネル上でPCBの中間に現れる。金属堆積におけるそのような非均一性により、堆積された金属の最終的な厚さは、パネル領域全体にわたって変動し得る。この問題は、PCBレイアウトまたはパネルレイアウトの金属平衡化によって、換言すれば、より均一な金属分布を得るためのダミー金属パターンの導入によって、解決され得る。
図1は、レイアウト100から開始して、そのような平衡化を実施するための異なるステップ110、170を図示する。この例では、レイアウト100は、完成したパネル基板上に堆積されるべきである導電性金属パターンを定義する。レイアウト100は、パネルの寸法内に配置された複数のPCBレイアウト103を備える。レイアウト100は、テスティングクーポンおよび金属境界101など、他の金属パターンをさらに備え得る。すべてのこれらの金属パターンは、ともに、レイアウトの活性金属領域を形成する。これらの活性領域は、金属平衡化について除外される。レイアウト100は、空き領域102、換言すれば、金属パターンが定義されていない領域をさらに備える。これらは、主に、異なるPCBレイアウト103の中間の領域102である。そのような領域またはそのような領域の選択は、金属平衡化のために、換言すれば、活性領域内の金属の電気機械堆積に影響を及ぼす目的を果たすダミー金属パターンの追加のために利用可能であり得る。金属平衡化のために利用可能な領域102は、平衡化領域とさらに呼ばれる。より詳細には、そのような平衡化は、活性領域103における堆積された金属の厚さ範囲を狭くするために実施される。
ステップ110において、活性金属フラクションが、レイアウト100について決定される。この目的のために、基板によって占有される領域は、複数の有限要素161に分割され、これらの要素の各々について、金属フラクションが、レイアウト100から導出され、換言すれば、各要素は、レイアウト100において金属によってカバーされる要素の領域のフラクションを示す金属フラクション値を割り当てられる。図1の例では、1つの要素は、ΔxおよびΔyにサイズ決定された脚部をもつ直角三角形161によって定義される。これらの得られた金属フラクション151、153は、レイアウト100のためのプロット150において図示されている。プロット160は、上面に投影された三角有限要素をもつ、プロット150の下側左セクションの拡大図を示す。決定された活性金属フラクションは、その場合、プロット150によって定義されたそれぞれの垂直および水平軸に沿ったi=1...nおよびj=1...mの離散座標をもつθ(i,j)として表され得る。
次いで、次のステップ170において、平衡化金属フラクションθ(k,l)が、その要素を取り囲む要素の活性金属フラクションに基づいて、平衡化領域における要素について決定される。言い換えれば、あるロケーションk,lにおける平衡化金属フラクションθ(k,l)は、すべての活性フラクションθ(i,j)、換言すれば、i=1...nおよびj=1...mのθ(k,l)=f(θ(i,j))に基づき、ここにおいて、フラクションθ(i,j)は、平衡化フラクションθ(k,l)までのその距離が大きいほど、金属平衡化フラクションθ(k,l)にあまり寄与しない。ステップ170の結果が、プロット180中に示されており、ここで、得られた金属フラクションθ(i,j)、換言すれば、活性領域についてのθ(i,j)183および平衡化領域についてのθ(k,l)182が示されている。
次に、活性金属フラクションから平衡化金属フラクションを決定するための、換言すれば、関数fを定義するための異なるさらなる例示的な実施形態が、説明される。この目的のために、以下の変数および関数が定義される。
(k,l)は、他の要素から、利用可能な平衡化であり、以下、すなわち、
Figure 0007683864000001
と定義される要素(k,l)への活性金属フラクションの環境寄与度として定義され、ここにおいて、δ(i,j,k,l)は、平衡化要素(k,l)と活性要素(i,j)との間の増加する距離とともに増加する距離関数である。このようにして、活性要素が近いほど、環境寄与度は大きくなる。距離関数の例は、
Figure 0007683864000002
であり、ここにおいて、pは、0よりも大きいパワーパラメータであり、rは、要素(k,l)と要素(i,j)との間の距離、すなわち、
Figure 0007683864000003
である。本開示では、「周囲」という用語は、要素が、これらの要素がターゲット要素に近いほど、このターゲット要素に関係するある変数に一層寄与することを示すためのこの距離関数を指す。
E(k,l)は、要素(k,l)の周りの要素の密度、すなわち、
Figure 0007683864000004
と定義され、E(k,l)は、それゆえ、基板のエッジのより近くにあるセルについてより大きくなり、よって、より少ない周囲セルを有する。
D(k,l)は、要素(k,l)の周りの銅平衡化のために利用可能である要素の環境濃度、すなわち、
Figure 0007683864000005
であり、要素(i,j)が平衡化について可能にされた要素であるとき、B(i,j)=1であり、他の場合、B(i,j)=0である。たとえば、任意の他の理由のために、活性領域からのある距離内に、除外される領域があり得る。
F(k,l)は、要素(k,l)の周りの活性要素の密度、すなわち、
Figure 0007683864000006
と定義され、要素(i,j)が活性領域内の要素であるとき、P(i,j)=1であり、他の場合、P(i,j)=0である。
G(k,l)は、現在の要素(k,l)に対する周囲活性金属フラクションの環境寄与度、すなわち、
Figure 0007683864000007
である。
T(k,l)は、ターゲット金属厚さdからの偏差に基づく活性要素からの環境寄与度、すなわち、
Figure 0007683864000008
と定義される。ここにおいて、d(i,j)は、平衡化が適用されないときの要素(i,j)についての金属の厚さである。係数(d(i,j)-d)によって、環境寄与度は、これにより、ターゲット金属厚さdからのシミュレートされた厚さの偏差を考慮に入れる。この偏差は、堆積された金属のアンダーめっきまたはオーバーめっきの量とも呼ばれ得る。実際の活性金属フラクションθ(i,j)の乗算によって、こうして得られた寄与度T(k,l)は、周囲活性要素の金属フラクションにも比例する。
図2は、上記の得られた式を使用する例示的な実施形態による、平衡化を実施するためのステップを図示する。第1のステップ201に従って、活性金属フラクションθ(i,j)202が、図1を参照しながら上記ですでに説明されたように、ある金属レイアウトから得られる。次いで、次のステップ203において、活性領域における金属厚さd(i,j)204が、換言すれば、プロセスパラメータ205下で基板上に電気化学堆積によって適用されたときの金属の厚さが算出される。
次いで、ステップ206において、平衡化金属フラクションθ(k,l)204が、決定された厚さ204および環境寄与度およびパラメータ208から決定される。ステップ206は、たとえば、以下の式、すなわち、
Figure 0007683864000009
に従って実施され得、ここにおいて、αおよびβは、調整可能なパラメータであり、f(x)は、
Figure 0007683864000010
と定義され得るデリミタ関数である。この式12によれば、平衡化要素における平衡化金属フラクションは、B(k,l)に基づき、換言すれば、平衡化は、金属平衡化がこの要素について可能にされたときにのみ実施される。その上、平衡化要素における平衡化フラクションは、周囲活性要素の密度F(k,l)に基づき、したがって、平衡化要素を取り囲む活性領域が密であるほど、平衡化金属フラクションが高くなる。言い換えれば、平衡化要素を取り囲む活性要素が多いほど、得られる金属フラクションは高くなる。活性要素F(k,l)の密度は、要素(k,l)を取り囲む要素の密度E(k,l)でさらに除算され、したがって、要素(k,l)が基板の境界に近いほど、平衡化に対するF(k,l)の影響は高くなる。最後に、要素(k,l)の平衡化フラクションは、周囲活性要素の実際の環境寄与度T(k,l)に依存し、密度E(k,l)によって再び重み付けされる。
代替的に、ステップ206は、以下の式、すなわち、
Figure 0007683864000011
に従って実施され得、ここにおいて、αおよびβは、やはり調整可能なパラメータであり、f(x)は、式13によるデリミタ関数である。式12との差異は、周囲活性要素の密度が、今度は、要素(k,l)の周りの銅平衡化のために利用可能である要素の環境濃度D(k,l)で除算されることである。言い換えれば、要素(k,l)を取り囲むより多くの平衡化要素が利用可能であるほど、要素(k,l)に割り当てられる実際の平衡化フラクションは少なくなる。
次いで、ステップ210において、得られた平衡化フラクションθ(k,l)が、最初のレイアウトに適用され、換言すれば、平衡化要素(k,l)について、それぞれの平衡化フラクションθ(k,l)を有するレイアウトパターン209が、選択され、レイアウトに追加される。これらのパターンは、それらがそれぞれの平衡化フラクションθ(k,l)を有するように、自動的に生成され得る。たとえば、ドットパターン220が使用され得、ここにおいて、ドットの半径は、平衡化フラクションθ(k,l)に従って変化する。パターンを生成するための別のやり方は、ラインパターン221、222を定義することによるものであり、ここにおいて、ラインの太さおよび/またはラインの間隔は、平衡化フラクションθ(k,l)に従って変化する。また別のやり方は、最小金属フラクション、たとえば、0.05を有する矩形背景パターン223から開始し、平衡化フラクションθ(k,l)に従って矩形の各々に金属を追加することである。平衡化フラクションθ(k,l)207は、さらに、最小と最大平衡化フラクションの間に、たとえば、0.05と0.8との間に制限され得る。
平衡化がレイアウトに追加されたとき、こうして得られたレイアウト211は、基板への金属の電気化学堆積212のために使用され得、それにより、堆積された金属をもつパネルまたはPCB213を得る。
図3は、図1中に示されているレイアウト100から開始する図2によるステップの適用の結果としての異なるプロット310、320、330を図示する。この適用のために、式12は、α=300およびβ=1を適用された。プロット310は、ステップ203から得られたシミュレートされた厚さ204を示す。均一領域311は、金属がまったくない領域であり、これにより、厚さ値を有しない。このプロット310は、金属平衡化が適用されないとき、活性領域における金属厚さが17μmから37μmまで及ぶことを示す。プロット320は、ステップ206の適用後の平衡化フラクションθ(k,l)207、321を示す。プロット330は、レイアウトへの平衡化フラクションθ(k,l)の適用後のシミュレートされた厚さ204を示す。平衡化領域への金属平衡化331の適用によって、金属堆積は、今度は、これらの平衡化領域において観測可能である。金属平衡化の結果として、金属厚さ範囲は、ほとんどすべての活性領域において19μm~31μmの範囲に減少された。
図4は、別の例示的な実施形態による、平衡化を実施するためのステップを図示する。図4によるステップの大部分は、図2のステップによるものと同じであり得る。そのような場合、同じ参照番号が使用されている。ステップが異なる場合のみ、新しい参照番号が使用されている。図2と図4との間の主要な差異は、金属厚さをシミュレートするステップ203が省略されたこと、および平衡化フラクション207が、今度は、活性金属フラクション202から直接決定されることである。
ステップ406は、たとえば、以下の式、すなわち、
Figure 0007683864000012
に従って実施され得る。上記の式12との差異は、今度は、電流要素(k,l)に対する周囲活性金属フラクションの環境寄与度G(k,l)が、今度は、ターゲット金属厚さdからの偏差に基づく活性要素からの環境寄与度T(k,l)の代わりに使用されることである。周囲活性金属フラクションが高くなるにつれて、堆積される金属の厚さは低くなる。環境寄与度G(k,l)は、それゆえ、平衡化フラクションを決定するための良好なパラメータと見なされ得る。
代替的に、ステップ406は、以下の式、すなわち、
Figure 0007683864000013
に従って実施され得る。上記の式15との差異は、今度は、電流要素(k,l)に対する周囲活性金属フラクションの環境寄与度G(k,l)が、パラメータP(i,j)を欠くC(k,l)で置き換えられることである。
式14に類似して、要素(k,l)を取り囲む要素の密度E(k,l)は、要素(k,l)の周りの銅平衡化のために利用可能である要素の環境濃度D(k,l)で置き換えられ得、それにより、以下の式、すなわち、
Figure 0007683864000014
を得る。
図5は、図1中に示されているレイアウト100から開始する図4によるステップの適用の結果としての異なるプロット510、520、530を図示する。この適用のために、式15は、α=3およびβ=5を適用された。プロット510は、平衡化を適用する前のシミュレートされた金属厚さを示す。均一領域511は、金属がまったくない領域であり、これにより、厚さ値を有しない。このプロット510は、金属平衡化が適用されないとき、活性領域における金属厚さが17μmから37μmまで及ぶことを示す。プロット520は、ステップ406の適用後の平衡化フラクションθ(k,l)207、521を示す。プロット530は、レイアウトへの平衡化フラクションθ(k,l)521の適用後のシミュレートされた厚さを示す。平衡化領域への金属平衡化531の適用によって、金属堆積は、今度は、これらの平衡化領域において観測可能である。金属平衡化の結果として、金属厚さ範囲は、ほとんどすべての活性領域において17μm~31μmの範囲に減少されている。
図6は、上記で説明された実施形態のいずれかによる平衡化を実施するときに実施され得る、さらなるステップ601、603を図示する。図6中に、すでに説明されたステップ210および212が図示されている。ステップ210に従ってレイアウトに平衡化フラクション207を適用することの次に、これらのフラクション207は、平行ステップ601に従って金属の厚さ602をシミュレートするためにも使用され得る。そうするために、電気化学堆積を対象とするプロセスパラメータ605が、考慮に入れられる。このシミュレーションは、活性領域における金属の厚さ範囲602を提供する。この範囲は、通常、平衡化を適用する前の最初の範囲、たとえば、ステップ203から得られた範囲よりも小さい。より小さい範囲を理由として、プロセスパラメータ605は、最終的なパネルまたはPCB製品によって必要とされる範囲を離れることなしに、より好ましいまたは最適な範囲に向かって範囲をシフトするようにさらに適応され得る。こうして得られた適応されたプロセスパラメータ604は、次いで、最終的な電気化学堆積ステップ212のために使用され、最適化された厚さ範囲内の金属堆積を生じる。
図7は、上記で説明された実施形態によるステップを実施するための好適なコンピューティングシステム700を示す。コンピューティングシステム700は、一般に、好適な汎用コンピュータとして形成され、バス710、プロセッサ702、ローカルメモリ704、1つまたは複数の随意の入力インターフェース714、1つまたは複数の随意の出力インターフェース716、通信インターフェース712、記憶要素インターフェース706、および1つまたは複数の記憶要素708を備え得る。バス710は、コンピューティングシステム700の構成要素間の通信を可能にする1つまたは複数の導体を備え得る。プロセッサ702は、プログラミング命令を解釈および実行する、任意のタイプの従来のプロセッサまたはマイクロプロセッサを含み得る。ローカルメモリ704は、プロセッサ702による実行のための情報および命令を記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)または別のタイプの動的記憶装置、ならびに/あるいはプロセッサ702による使用のための静的情報および命令を記憶する読取り専用メモリ(ROM)または別のタイプの静的記憶装置を含み得る。入力インターフェース714は、キーボード720、マウス730、ペン、音声認識および/またはバイオメトリック機構、カメラなど、オペレータまたはユーザがコンピューティングデバイス700に情報を入力することを可能にする、1つまたは複数の従来の機構を備え得る。出力インターフェース716は、ディスプレイ740など、オペレータまたはユーザに情報を出力する1つまたは複数の従来の機構を備え得る。通信インターフェース712は、たとえば、コンピューティングシステム700が他のデバイスおよび/またはシステムと、たとえば、他のコンピューティングデバイスと通信することを可能にする1つまたは複数のイーサネットインターフェースなど、任意のトランシーバのような機構を備え得る。コンピューティングシステム700の通信インターフェース712は、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはたとえば、インターネットなど、ワイドエリアネットワーク(WAN)によって、そのような別のコンピューティングシステムに接続され得る。記憶要素インターフェース706は、たとえば、1つまたは複数のローカルディスク、たとえば、SATAディスクドライブなど、1つまたは複数の記憶要素708にバス710を接続するためのシリアルアドバンストテクノロジーアタッチメント(SATA)インターフェースまたは小型コンピュータシステムインターフェース(SCSI)など、記憶インターフェースを備え、これらの記憶要素708へのおよび/またはこれらの記憶要素708からのデータの読取りおよび書込みを制御し得る。上記の記憶要素708は、ローカルディスクとして説明されたが、一般に、リムーバブル磁気ディスク、CDまたはDVD-ROMディスクなどの光記憶媒体、ソリッドステートドライブ、フラッシュメモリカード...など、任意の他の好適なコンピュータ可読媒体が、使用され得る。
本出願で使用される、「回路」という用語は、以下、すなわち、
(a)アナログおよび/またはデジタル回路のみでの実装形態など、ハードウェアオンリー回路実装形態、ならびに
(b)(適用可能な場合)
(i)アナログおよび/またはデジタルハードウェア回路の、ソフトウェア/ファームウェアとの組合せ、ならびに
(ii)モバイルフォンまたはサーバなどの装置に様々な機能を実施させるようにともに作用する、(デジタル信号プロセッサを含む)ソフトウェアをもつハードウェアプロセッサ、ソフトウェア、およびメモリの任意の部分
など、ハードウェア回路とソフトウェアの組合せ、ならびに
(c)動作のためにソフトウェア(たとえばファームウェア)を必要とするが、ソフトウェアは動作のために必要とされないとき存在しないことがある、マイクロプロセッサまたはマイクロプロセッサの部分など、ハードウェア回路および/またはプロセッサ
のうちの1つまたは複数またはすべてを指し得る。
回路のこの定義は、任意の請求項におけるものを含む、本出願におけるこの用語のすべての使用に適用される。さらなる例として、本出願で使用される、回路という用語はまた、単にハードウェア回路またはプロセッサ(または複数のプロセッサ)、あるいはハードウェア回路またはプロセッサの部分、ならびにそれ(またはそれら)の付随するソフトウェアおよび/またはファームウェアの実装形態をカバーする。回路という用語はまた、たとえば、特定の請求項要素に適用可能な場合、モバイルデバイスのためのベースバンド集積回路またはプロセッサ集積回路、あるいはサーバ、セルラーネットワークデバイス、または他のコンピューティングもしくはネットワークデバイスにおける類似の集積回路をカバーする。
本発明は、特定の実施形態を参照することによって図示されたが、本発明は、上記の例示的実施形態の詳細に限定されないこと、および本発明は、その範囲から逸脱することなく様々な変更および修正とともに具現され得ることが、当業者には明らかであろう。本実施形態は、それゆえ、あらゆる点で限定的ではなく例示的と見なされ、本発明の範囲は、上記の説明によってではなく添付の特許請求の範囲によって指し示され、特許請求の範囲内に入るすべての変更は、それゆえ、その中に包含されるものとする。
その上、「備える(comprising)」または「備える(comprise)」という単語は、他の要素またはステップを除外しないこと、「1つの(a)」または「1つの(an)」という単語は、複数を除外しないこと、およびコンピュータシステム、プロセッサ、または別の集積ユニットなど、単一の要素は、特許請求の範囲において具陳される数個の手段の機能を実現し得ることが、本特許出願の読者によって理解されるであろう。特許請求の範囲における参照符号は、当該のそれぞれの特許請求の範囲を限定するものとして解されるべきではない。「第1の」、「第2の」、「第3の」、「a」、「b」、「c」などという用語は、明細書においてまたは特許請求の範囲において使用されたとき、類似の要素またはステップを区別するために導入され、連続したまたは時系列の順序を必ずしも説明しているとは限らない。類似的に、「上部」、「下部」、「の上」、「の下」などという用語は、説明目的のために導入され、必ずしも相対位置を意味するためのものであるとは限らない。そのように使用される用語は、適切な状況下で交換可能であり、本発明の実施形態は、他の配列において、あるいは上記で説明または図示されたものとは異なる配向において本発明に従って動作することが可能であることを理解されたい。

Claims (13)

  1. PCB基板上の金属の電気化学堆積を平衡化するためのコンピュータ実装方法であって、
    回路レイアウト(103)を有する少なくとも1つの活性領域(103、101)と、前記平衡化のために利用可能な平衡化領域(102)とを備える、前記PCB基板上の前記金属のレイアウト(100)を得ることと、
    基板領域を複数の有限要素(161)に分割する(201)ことと、
    前記基板領域におけるそれぞれの有限要素について前記レイアウト(100)から活性金属フラクション(150、202)を決定する(110、201)ことと、
    前記基板領域におけるそれぞれの有限要素を囲む(183)前記少なくとも1つの活性領域における有限要素における前記活性金属フラクションに基づいて、前記平衡化領域におけるそれぞれの有限要素をカバーする金属平衡化フラクション(182、207)を決定する(170、206、406)ことと、
    を備える、コンピュータ実装方法。
  2. 定された前記金属平衡化フラクションに従って、前記平衡化領域における前記PCB基板上の前記金属の前記レイアウトを適応させる(210)ことをさらに備える、請求項1に記載の方法。
  3. 前記適応させることが、
    れぞれの前記金属平衡化フラクションを有する前記平衡化領域におけるそれぞれの有限要素についてパターン(209)を選択することと、
    前記PCB基板上の前記金属の前記レイアウトに前記パターンを追加することと、
    をさらに備える、請求項2に記載の方法。
  4. 前記金属平衡化フラクションを決定することは、前記活性領域におけるそれぞれの周囲有限要素のためのより低い活性の金属フラクションが、より高い活性の金属フラクションよりも前記金属平衡化フラクションに一層寄与するように実施される、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記金属平衡化フラクションを決定することは、前記活性領域におけるそれぞれの周囲有限要素が、前記平衡化領域におけるそれぞれの有限要素までのその距離が大きいほど、前記金属平衡化フラクションにあまり寄与しないように実施される、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記金属平衡化フラクションを決定することは、前記活性領域におけるそれぞれの周囲有限要素が、前記平衡化領域におけるそれぞれの有限要素が前記PCB基板上の前記金属の前記レイアウトの境界のより近くに位置決めされたとき、前記金属平衡化フラクションに一層寄与するように実施される、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記得られたレイアウトに従って前記電気化学堆積を実施したときに前記有限要素をカバーする前記金属の平均厚さ(204、311)をシミュレートする(203)ことをさらに備え、
    ここにおいて、前記金属平衡化フラクションを決定することは、前記活性領域におけるそれぞれの周囲有限要素における前記金属のより高いシミュレートされた平均厚さが、より小さいシミュレートされた平均厚さよりも前記金属平衡化フラクションに一層寄与するように実施される、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 定された前記金属平衡化フラクションに従って前記PCB基板上の前記金属の前記レイアウトについて前記電気化学堆積を実施したときに前記有限要素をカバーする前記金属の平均最適化厚さ(602)をシミュレートする(601)ことと、
    前記金属の前記平均最適化厚さが、所定の厚さ範囲内に入るように、前記電気化学堆積のプロセスパラメータ(604)を適応させる(603)ことと、
    をさらに備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記金属平衡化フラクションを決定することは、前記活性領域におけるそれぞれの周囲有限要素が、前記平衡化領域におけるより多くの周囲有限要素が利用可能であるとき、前記金属平衡化フラクションにあまり寄与しないように実施される、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 金属の電気化学堆積によってPCBパネルを製造するための方法であって、
    回路レイアウトを有する少なくとも1つの活性領域(103、101)と、前記金属の平衡化のために利用可能な平衡化領域(102)とを備える、前記PCBパネルのレイアウト(100)を決定することと、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の方法によって前記PCBパネルの前記レイアウトを平衡化することと、
    それに応じて前記PCBパネルを製造する(212)ことと、
    を備える、方法。
  11. 少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備えるコントローラ(700)であって、前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法を前記コントローラに実施させるように構成された、コントローラ(700)。
  12. 少なくとも請求項1から10のいずれか一項に記載の方法をデバイスに実施させるためのコンピュータ実行可能命令を備える、コンピュータプログラム。
  13. プログラムがコンピュータ上で実行されたとき、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法を実施するためのコンピュータ実行可能命令を備える、コンピュータ可読記憶媒体。
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