JP7684074B2 - ランフラットタイヤ - Google Patents
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Description
(1)トレッド部と、
前記トレッド部の両側に連なる一対のサイドウォール部と、
前記各サイドウォール部に連なるビード部と、
前記サイドウォール部に配設された断面三日月状のサイド補強ゴムと、
一対の前記ビード部間でトロイダル状に跨るカーカスと、を備えた、ランフラットタイヤであって、
前記サイド補強ゴムの一部は、他の部分よりも弾性率の低い低弾性部であり、
前記低弾性部は、前記ランフラットタイヤを適用リムに装着し、規定内圧を充填し、無負荷とした、基準状態において、ビードベースラインからタイヤ断面高さの50%以上80%以下のタイヤ径方向領域に位置し、
前記低弾性部の弾性率は、前記他の部分の弾性率の80%以下であり、
前記基準状態におけるタイヤ幅方向断面において、前記低弾性部の、前記カーカスからタイヤ内面に下ろした垂線の方向に計測した際の厚さが最大となる最大厚さをt1とし、前記垂線の方向に計測した際の前記他の部分の厚さをt2とするとき、比t1/t2は、0.2以上3以下であることを特徴とする、ランフラットタイヤ。
また、本明細書において、「適用リム」とは、タイヤが生産され、使用される地域に有効な産業規格であって、日本ではJATMA(日本自動車タイヤ協会)のJATMA YEAR BOOK、欧州ではETRTO(The European Tyre and Rim Technical Organisation)のSTANDARDS MANUAL、米国ではTRA(The Tire and Rim Association,Inc.)のYEAR BOOK等に記載されているまたは将来的に記載される、適用サイズにおける標準リム(ETRTOのSTANDARDS MANUALではMeasuring Rim、TRAのYEAR BOOKではDesign Rim)を指す(即ち、上記の「リム」には、現行サイズに加えて将来的に上記産業規格に含まれ得るサイズも含む。「将来的に記載されるサイズ」の例としては、ETRTO 2013年度版において「FUTURE DEVELOPMENTS」として記載されているサイズを挙げることができる。)が、上記産業規格に記載のないサイズの場合は、タイヤのビード幅に対応した幅のリムをいう。また、「規定内圧」とは、上記JATMA等に記載されている、適用サイズ・プライレーティングにおける単輪の最大負荷能力に対応する空気圧(最高空気圧)を指し、上記産業規格に記載のないサイズの場合は、「規定内圧」は、タイヤを装着する車両毎に規定される最大負荷能力に対応する空気圧(最高空気圧)をいうものとする。
また、「ビードベースライン」とは、上記基準状態において、ビードベースを通りタイヤ幅方向に平行な仮想線をいうものとする。
ここで、上記「タイヤ最大幅位置」とは、上記基準状態においてランフラットタイヤのタイヤ幅方向の幅が最大となる位置をいうものとする。
前記サイド補強ゴムと前記インナーライナーとの間に、内層ゴムが配置され、
前記内層ゴムは、イソブチレンとイソプレンとの共重合体を有しないゴムからなり、
前記サイド補強ゴムの前記他の部分の弾性率に対する、前記内層ゴムの弾性率の比は、0.75以下であり、
前記基準状態において、前記垂線の方向に計測した際の前記サイド補強ゴムの厚さが最大となる最大厚さに対する、前記垂線の方向に計測した際の前記内層ゴムの厚さの比は、0.05~0.30である、上記(1)~(5)のいずれか1つに記載のランフラットタイヤ。
以下、本実施形態のランフラットタイヤの作用効果について説明する。
以上のように、本実施形態のランフラットタイヤによれば、ランフラット耐久性を確保しつつも、燃費性の低下及び乗り心地性の低下を抑制することができる。
また、上記基準状態において、上記カーカス4からタイヤ内面に下ろした垂線の方向に計測した際のサイド補強ゴム6の厚さが最大となる最大厚さ(他の部分6aのみ又は他の部分6aと低弾性部6bとからなる)に対する、上記垂線の方向に計測した際の内層ゴム8の厚さの比は、0.05~0.30である。
さらに、上記のような内層ゴム8は、ブチルゴム等との対比で、亀裂が発生しにくく、従って、サイド補強ゴム6へ進展する可能性のある亀裂の核が生じにくく、また、インナーライナー7に生じた亀裂が内層ゴム8までは進展しにくいことから、インナーライナー7からサイド補強ゴム6への亀裂の進展も抑制することができる。これにより、ランフラット走行時に荷重支持の役割を果たすサイド補強ゴム6に亀裂が発生することによる荷重支持能力の低下も抑制することができる。
加えて、サイド補強ゴム6の他の部分6aの弾性率に対する、内層ゴム8の弾性率の比は、0.75以下であるため、通常走行時の乗り心地性を低下させないようにすることもできる。
一方で、上記基準状態において、上記カーカス4からタイヤ内面に下ろした垂線の方向に計測した際のサイド補強ゴム6の厚さが最大となる最大厚さに対する、上記垂線の方向に計測した際の内層ゴム8の厚さの比を0.30以下とすることで、内層ゴム8を追加したことによる重量増を極力抑えることができる。
タイヤ幅方向断面において、第1ビードフィラ31の面積に対する、第2ビードフィラの面積の比は、1.0~6.0とすることが好ましい。1.0以上とすることでリム離反点より径方向外側の領域を曲げやすくすることができ、一方で、6.0以下とすることでリム離反点より径方向内側のビード部のリムフランジ方向への倒れ込み変形増加によるビード部の耐久性悪化を抑制することができるからである。
ビード部3の曲げ変形はリム離反点よりタイヤ径方向外側で生じるため、タイヤ幅方向断面において、第2のビードフィラ32の面積の50%以上がリム離反点よりタイヤ径方向外側に位置することが好ましい。
本発明の効果を確かめるため、タイヤサイズPSR 275/35F21の発明例及び比較例にかかるタイヤを試作して、タイヤ性能を評価する試験を行った。
発明例:サイド補強ゴム対比56%の弾性率を有する低弾性部を、タイヤ径方向にビードベースラインからタイヤ断面高さの61%~73%の範囲に、かつ、低弾性部のゲージの最厚部において低弾性部ゲージ/他の部分のゴムゲージの比が0.5となるように配置した構造とした。
比較例:サイド補強ゴムを1種類のゴムからなるものとした。その他は発明例1と同様である。
ISO規格に準拠したリム、内圧、及び荷重条件において、ランフラット耐久性を評価した。比較例の結果を100とした指数で表示し、指数が大きい方が性能に優れている。
<縦バネ係数>
JATMAに準拠したリムにリム組みし、230kPaの内圧を充填し、5320Nの荷重を負荷した際の縦バネ係数を算出した。比較例の結果を100とした指数で表示し、指数が小さい方が性能に優れている。
評価結果を以下の表1に示している。
11:ランフラットタイヤ、
1:トレッド部、
2:サイドウォール部、
3:ビード部、
4:カーカス、
5:ベルト、
6:サイド補強ゴム、
7:インナーライナー、
8:内層ゴム
Claims (4)
- トレッド部と、
前記トレッド部の両側に連なる一対のサイドウォール部と、
前記各サイドウォール部に連なるビード部と、
前記サイドウォール部に配設された断面三日月状のサイド補強ゴムと、
一対の前記ビード部間でトロイダル状に跨るカーカスと、を備えた、ランフラットタイヤであって、
前記サイド補強ゴムの一部は、他の部分よりも弾性率の低い低弾性部であり、
前記低弾性部は、前記ランフラットタイヤを適用リムに装着し、規定内圧を充填し、無負荷とした、基準状態において、ビードベースラインからタイヤ断面高さの50%以上80%以下のタイヤ径方向領域のみに位置し、
前記低弾性部の弾性率は、前記他の部分の弾性率の80%以下であり、
前記基準状態におけるタイヤ幅方向断面において、前記低弾性部の、前記カーカスからタイヤ内面に下ろした垂線の方向に計測した際の厚さが最大となる最大厚さをt1とし、前記垂線の方向に計測した際の前記他の部分の厚さをt2とするとき、比t1/t2は、0.2以上3以下であり、
前記低弾性部は、前記ビードベースラインからタイヤ断面高さの50%以上80%以下のタイヤ径方向領域において、前記他の部分よりもタイヤ幅方向外側に位置しており、
タイヤ最大幅位置となるタイヤ径方向位置には、前記他の部分のみが位置することを特徴とする、ランフラットタイヤ。 - 前記低弾性部の弾性率は、前記他の部分の弾性率の50%以下である、請求項1に記載のランフラットタイヤ。
- 前記低弾性部の弾性率は、前記他の部分の弾性率の20%以下である、請求項2に記載のランフラットタイヤ。
- タイヤ内面にインナーライナーを備え、
前記サイド補強ゴムと前記インナーライナーとの間に、内層ゴムが配置され、
前記内層ゴムは、イソブチレンとイソプレンとの共重合体を有しないゴムからなり、
前記サイド補強ゴムの前記他の部分の弾性率に対する、前記内層ゴムの弾性率の比は、0.75以下であり、
前記基準状態において、前記垂線の方向に計測した際の前記サイド補強ゴムの厚さが最大となる最大厚さに対する、前記垂線の方向に計測した際の前記内層ゴムの厚さの比は、0.05~0.30である、請求項1~3のいずれか一項に記載のランフラットタイヤ。
Priority Applications (1)
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| JP2021062030A JP7684074B2 (ja) | 2021-03-31 | 2021-03-31 | ランフラットタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2021062030A JP7684074B2 (ja) | 2021-03-31 | 2021-03-31 | ランフラットタイヤ |
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ID=83559616
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2021062030A Active JP7684074B2 (ja) | 2021-03-31 | 2021-03-31 | ランフラットタイヤ |
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- 2021-03-31 JP JP2021062030A patent/JP7684074B2/ja active Active
Patent Citations (5)
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