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JP7684680B2 - 植生シート - Google Patents
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JP7684680B2 - 植生シート - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、芝生の植生等に有効であり、公園緑地や河川敷、法面に使用・施工可能な植生シートに関する。
本出願人は以前、表側に撥水性を有し、裏側に吸水性を有する不織布によって構成される植生シートを提案した(特許文献1)。この植生シートでは、表側が上、裏側が下になるように不織布を地面に敷設すると、不織布の表側(上側)はその撥水性によって乾燥し易いため、飛来種子の定着を阻害する防草効果が発揮され、裏側(下側)はその吸水性によって地面からの水分を吸収・保持するので、植生対象の生育に好適な環境を整えるのが容易となる、という効果が得られる。
特開2019-201552号公報
しかし、上記植生シートでは、防草効果の確実化のためには、飛来種子の通根を阻害するように不織布の目付量を大きくするのが好ましいが、この場合、不織布の裏側(下側)に配した植生対象種子の通芽も不織布自体によって阻害され易くなるという問題がある。
本発明は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、防草効果を高めつつ、目的種の育成の確実化を図ることのできる植生シートを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る植生シートは、積層された上コットンと下コットンの間に目的種の植生基が挟装されていて、前記上コットンの目付量は前記下コットンの目付量よりも小さく、前記上コットンと前記下コットンを合わせたトータルの目付量は150g/m 以上であり、前記上コットンの目付量に対する前記下コットンの目付量の比は1.1~2.0である(請求項1)。
上記植生シートにおいて、前記上コットンの上方にはネット状部材が存在してもよい(請求項2)。
上記植生シートにおいて、前記上コットンまたは前記下コットンの少なくとも片面には、肥料または界面活性剤が存在してもよい(請求項3)。
上記植生シートにおいて、積層された前記上コットンと前記下コットンの間に前記植生基が挟装されたコアと前記ネット状部材の間または前記コアの下方に、コアとで肥料を保持する機能を有し、その目付量が上コットン及び下コットンの何れよりも小さい薄弱ネットが存在し、コアと薄弱ネットの間に肥料が存在してもよい(請求項4)。
上記植生シートにおいて、シリコン系又はカチオン系柔軟剤を前記上コットン及び前記下コットンに接触させてあってもよい(請求項5)。
上記植生シートにおいて、前記目的種はノシバとすることができる(請求項6)。
上記植生シートにおいて、前記植生基はノシバの種子又はランナーとしてもよい(請求項7)。
本願発明では、防草効果を高めつつ、目的種の育成の確実化を図ることのできる植生シートが得られる。
すなわち、本願の各請求項に係る発明の植生シートでは、上コットン及び下コットンを合わせたトータルの目付量を大きくすることにより防草効果を高めることができる。また、目的種の植生基(例えば、種子、球根、ランナー等)は上コットンと下コットンの間に位置し、上下コットンのうち、植生基の通芽対象は上コットンのみ、通根対象は下コットンのみとなるため、通芽・通根の確実化ひいては目的種の育成の確実化をも図ることができる。
また、本発明の植生シートは、目的種の植生基をコットンでサンドするので保温性に優れ、この保温性の高さは、例えば発芽促進処理済であっても発芽までに比較的長期間の保温性が求められるノシバ等が目的種である場合に、特に有効である。
さらに、本発明の植生シートに用いるコットンは化繊でなく、しかも白色のため、夏場の直射日光下でも過度な高温になりづらく、サンドしている植生基が熱により枯死することを防ぐこともできる。その上、コットンは自然由来のため、完全生分解性を持つので環境負荷がなく、その撤去が不要であるので管理作業の軽減にも資するといった利点もある。
請求項2に係る発明の植生シートでは、各コットンに未脱脂綿を用いるので、脱脂綿を用いる場合に比べて脱脂工程が不要であり、製造コストの低減を期待することができる。また、未脱脂綿は撥水性があるので、植生シートの運搬時等において、コットンの吸水、吸湿による重量化が生じ難いといった利点もある。
請求項1に係る発明の植生シートでは、一般に植生基の通芽力より通根力の方が高いことを考慮して、相対的に上コットンの目付量を小さく、下コットンの目付量を大きくしてあり、これにより、目的種の通芽、通根の両立、ひいては成長促進を図ることができる。
請求項3に係る発明の植生シートでは、ネット状部材を設けたことにより、植生シート全体の破損防止や風による植生シート全体のめくれ防止を図ることができる。
請求項5に係る発明の植生シートでは、上下のコットンの何れかの片面に肥料を保持等させることにより、目的種の成長促進を図ることができる。また、上下のコットンが未脱脂綿である場合にその何れかの片面に界面活性剤を含侵させるように塗布等すれば当該コットンに吸水性が付与され、目的種の生育に好適な環境を整え易くなる。
請求項6に係る発明の植生シートでは、上下のコットンによって防護されるノシバのランナーの成長が雑草によって阻害されにくいため、ノシバの旺盛な繁殖を期待することができる。
請求項7に係る発明の植生シートでは、ノシバの種子は楕円形、ランナーは細長であるので、いずれも転がる等し難く、一旦植生シート全体に均一に分布した状態とすればその維持をし易く、運搬時や施工時に偏りが発生しづらいので、ノシバの良好な生育を図ることができる。
(A)及び(B)は、本発明の第一実施例及び第二実施例に係る植生シートの分解斜視図である。 (A)及び(B)は、前記第一実施例の植生シートの施工状態を示す断面図及び平面図である。 (A)及び(B)は、比較試験に用いた従来の植生シート及び本例の植生シートの写真、(C)及び(D)は試験開始時から約一か月後の両植生シートの写真、(E)及び(F)は試験開始時から約二か月後の両植生シートの写真である。
本発明の実施の形態について以下に説明する。
図1(A)に示す第一実施例に係る植生シートSは、例えば図2(A)に示すように地面G(図示例では法面であるが平坦地等でもよい)に敷設することにより、目的種の植生基1の生育を促進しつつ、目的種以外の植物の生育を促進せず、ひいては抑制する環境を創出するためのものである。
植生シートSは、長尺の略長方形状を呈し、具体的には幅が1m、長さが10mの寸法を有し、長手方向にロール状に巻いた状態としておくことにより、運搬性や保管時における省スペース化の点で有利である。また、例えば図2(A)に示すように、ロール状とした植生シートSを法面に敷設する場合は、一端側をアンカーピンA、竹串等の止め部材で法肩に固定した状態で法尻側に向けて転がすことにより、容易に展開することができ、この展開状態ではその長手方向が法肩側から法尻側に向くようになる。なお、図2(B)には、複数の植生シートSを敷き並べた状態(の一部)を示してある。
図1(A)に示すように、植生シートSは、積層された上コットン2と下コットン3の間に目的種の植生基1が挟装されたコア4と、肥料5と、薄弱シート6と、ネット状部材7とを下側からこの順に有する。この上下方向の位置関係は、植生シートSを地面に敷設した状態においてのものであり、植生シートSの製造時や運搬・保管時についてはこの限りではない。また、本例では、コア4(上下コットン2,3)、薄弱シート6、ネット状部材7の敷設時の平面寸法を略同一(幅1m、長さ10m)としてある。
以下、植生シートSの構成を詳細に説明する。
植生基1は、例えば目的種の種子、球根、ランナー等、植物を構成し、植生を図るのに適した機能を有するものである。具体的には、ノシバ等の暖地型芝草、笹の種子やランナー、チガヤ、ススキ、ヨモギ、メドハギ等の種子等を挙げることができる。そして、例えばノシバのランナーを用いる場合には、植生基1をほぐし芝とすることも考えられる。なお、生物多様性保全の観点からは、可能な限り外来植物や外国産植物よりも日本古来の在来植物の植生基1を使用することが好ましい。
上コットン2及び下コットン3には、未脱脂の原綿を用いる。
また、上コットン2の目付量は目的種の植生基1の通芽を阻害せず、下コットン3の目付量は目的種の植生基1の通根を阻害しないことを上限に、それぞれ出来るだけ大きくするのが好ましい。一方、上コットン2と下コットン3を合わせたトータルの目付量は、防草効果を発揮することを下限にするのが好ましく、具体的には150g/m以上とすることが好ましい。なお、防草効果及び雑草による被圧防止効果を高めるには、上記トータルの目付量はできるだけ大きくするのが望ましい。
また、一般に植生基1の通芽力より通根力の方が高いので、上コットン2の目付量を下コットン3の目付量よりも小さくすることにより、目的種の通芽、通根の両立、ひいては成長促進を図ることができる。具体的には、上コットン2の目付量に対する下コットン3の目付量の比を1.1~2.0程度とするのが望ましく、本例では、上コットン2の目付量を85g/m、下コットン3の目付量を100g/mとしてある。但し、例えばノシバの場合、上コットン2の目付量を200g/mとし、下コットン3の目付量を0g/mとすると通芽が阻害されるが、上下コットン2,3のトータルの目付量を200g/mで維持しながら、上コットン2と下コットン3の目付量の比率を、130:70、140:60さらには150:50としても(すなわち上コットン2の目付量を130~150g/mとし、これに対応させて下コットン3の目付量を70~50g/mとしても)安定して通芽することを本発明者らは確認している。
そして、本例では、ともにニードルパンチ方式で不織布に成形した矩形シート状を呈する上コットン2と下コットン3とをニードルパンチで一体化してあり、この一体化(ニードルパンチ)の際に両コットン2,3の間に植生基1を配しておき、積層一体化された両コットン2,3の間に植生基1が挟装された状態となるようにすることにより、コア4を構成してある。
ここで、植生基1としてノシバの種子を用いる場合、ノシバの種子は楕円形で転がり難く、一旦上下コットン2,3の間にその全面にわたって略均一に分布した状態に配置すれば、上下コットン2,3の繊維が複雑に絡み合っていることとも相まって、運搬時や施工時にノシバの種子が上下コットン2,3の間を移動し難く、つまりは分布に偏りが発生しづらい(分散状態を維持し易い)ので、ノシバの種子を上下コットン2,3に糊付け等により固着させていなくてもよい。しかし、これに限らず、例えば上下コットン2,3の一体化(ニードルパンチ)前に植生基1を上下コットン2,3の何れか一方または両方に糊付け等により固着させるようにしてもよい。
肥料5は、植生基1の成長促進に効果のあるものを用いればよく、本例では粒状または粉状(固形状)を呈し、上コットン2の片面(上面)又は薄弱シート6の下面に接着剤(例えばポバール)で接着してある。一般的に、肥料を種等の植生基1に接するように配置してあると発芽が遅れる傾向にあるが、本例では上記のように肥料5と植生基1の間に上コットン2を配置して両者5,1を物理的に離隔させることにより、上記傾向を弱めて発芽の遅延防止を図ることができる。
また、本例では、上コットン2の上面に界面活性剤を塗布等により含浸させることにより、上コットン2に吸水性を付与し、目的種の生育に好適な環境を整え易くしてある。
薄弱シート6は、植生シートSを地面に設置するまでの間においてコア4(上コットン2)とで肥料5を保持する機能を有し、また、植生シートSを地面に設置した後において植生基1の通芽を阻害しない構造(薄さ、強度、隙間、目付量)を有するものである。そして、薄弱シート6は、生分解性を有し、かつ、いわゆる石油由来の合成繊維100%ではなく、天然繊維や天然繊維を薬品処理して作った再生繊維を素材とするのが好ましく、例えばクレープ紙等の紙や薄綿シート等を用いることができる。本例では薄弱シート6として、目付量(20g/m)が上コットン2及び下コットン3の何れよりも小さい薄綿シートを用いる。
上述のように、上コットン2の目付量を下コットン3の目付量よりも小さくするのが好ましいが、薄弱シート6は上コットン2の目付量の小ささを補い、これにより、植生基1の保温性及び保水性が向上し発芽率の向上に資する。
ネット状部材7は、植生シートS全体の破損防止や風による植生シートS全体のめくれ防止を図るために設けたものであり、コア4や薄弱シート6と同様に容易に変形するが、コア4や薄弱シート6よりも強度(引張強度)が高い網状を呈する部材である。ネット状部材7は、例えば、襖地(レーヨン100%の扁平糸、紙糸等を編んだり織ったりして成形したもの)や蚊帳地(麻糸や木綿糸を粗く織ったもの)等、生分解性素材であるのが好ましく、いわゆる石油由来の合成繊維100%ではなく、天然繊維や天然繊維を薬品処理して作った再生繊維を用いてあるのが望ましい。
そして、本例では、薄弱シート6を、接着剤(例えばポバール)により、コア4(上コットン2)とネット状部材7とに接合してある。ここで、コア4の上コットン2は天然繊維であるのに対し、薄弱シート6又はネット状部材7の素材の何れか一方又は両方を石油由来の合成繊維(例えばポリエステル)といった上コットン2とは異質なものとしてあると、三者2,6,7の素材の違いが接着性の低下に繋がるため、三者2,6,7の接合に必要な接着剤の量が増える恐れがあるが、薄弱シート6及びネット状部材7の両方を天然繊維や再生繊維とすることにより、三者2,6,7の素材が同質となり、その接合に要する接着剤の使用量の低減ひいては環境負荷の低減を図ることができる。
また、ネット状部材7の目合いを小さく、かつ、線径を小さくすることにより、ネット状部材7と薄弱シート6とを重ねたときにおける相互の接触面積が大きくなるので、それだけ両者7,6の接着に用いる接着剤の濃度を薄くすることができ、雨滴の作用により薄弱シート6がネット状部材7から剥がれ、コア4とともに地山に密着しやすくなる。具体的には、例えば、レーヨン製の20~80番手単糸を平織りして1~3mm×3~5mmの目合いを有するようにしたものをネット状部材7として用いることが考えられる。
ところで、本発明者らは、特許文献1に示す植生シート(不織布)の上側にポバール(接着剤)でネットを接着して地面に敷設すると、やがて不織布が厚紙化することを確認している。この厚紙化とは、紫外線や温度変化等の複合的な要因により、伸縮性、柔軟性がなくなり、パリパリの板状になる現象をいう。この厚紙化により、不織布の目合いが小さくなるため、不織布の下側に保持させた種子(植物)の通芽性及び通根性が大きく損なわれる。しかも、ネットと不織布の境界に存在するポバールを起点に、不織布の収縮、固化が進み、やがて不織布の嵩高が張りのあるネット方向に小さくなる(不織布が地面から離間する方向に引っ張られる)のであり、不織布の下側に保持させた種子が発根し、地に下ろした(張った)若くて細い幼根が、不織布のネット方向への収縮に伴い、プチプチと切れていき、その後の成長が止まってしまい、植生対象の植生が進まないこともある。
この点、本例の植生シートSでは、厚紙化の要因の一つと考えられるポバールの使用量を減らすことができ、上コットン2及び下コットン3が厚紙化しにくくなっている。
しかも、本例の植生シートSでは、上コットン2とネット状部材7の間に薄弱シート6を介在させてあることにより、仮に両コットン2,3が厚紙化しても両コットン2,3(コア4)はネット状部材7方向に引っ張られ難く、つまりは両コットン2,3(コア4)を地面に密着させ易く(地面への密着状態を維持し易く)なっている。
また、シリコン系又はカチオン系柔軟剤を両コットン2,3に吹付け等により接触させておくことにより、初期の厚紙化自体を抑制することも可能である。
上記のように構成した植生シートSでは、上コットン2及び下コットン3を合わせたトータルの目付量を大きくすることにより防草効果を高めることができる。また、目的種の植生基1は上コットン2と下コットン3の間に位置し、上下コットンのうち、植生基の通芽対象は上コットンのみ、通根対象は下コットンのみとなるため、通芽・通根の確実化ひいては目的種の育成の確実化をも図ることができる。
また、植生シートSは、目的種の植生基1をコットン2,3でサンドするので保温性に優れ、この保温性の高さは、例えば発芽促進処理済であっても発芽までに比較的長期間の保温性が求められるノシバ等が目的種である場合に、特に有効である。
さらに、植生シートSに用いるコットン2,3は化繊でなく、しかも白色のため、夏場の直射日光下でも過度な高温になりづらく、サンドしている植生基1が熱により枯死することを防ぐこともできる。その上、コットン2,3は自然由来のため、完全生分解性を持つので環境負荷がなく、その撤去が不要であるので管理作業の軽減にも資するといった利点もある。
また、上コットン2及び下コットン3に未脱脂の原綿を用いるので、脱脂綿を用いる場合に比べて脱脂工程が不要であり、製造コストの低減を期待することができる。しかも、未脱脂綿は撥水性があるので、植生シートの運搬時等において、コットンの吸水、吸湿による重量化が生じ難いといった利点もある。
特に植生シートSの生育対象とする目的種がノシバである場合、上下のコットン2,3によって防護されるノシバのランナーの成長が雑草によって阻害されにくいため、ノシバの旺盛な繁殖を期待することができる。
以下、従来の植生シートと本例(第一実施例)の植生シートSとを用いて行った比較試験について説明する。この比較試験では、従来の植生シート(図3(A)参照)として、目付量200g/mの未脱脂コットンよりなる不織布の上面にポバールでネット(材質:分解性樹脂、形状:ラッセル編み、目合い:15mm×20mm)を貼り付け、下面にはノシバの種子と肥料とを接着して縦50cm、横50cmにカットしたものを用いた。本例の植生シートS(図3(B)参照)は上述の構成を有し、大きさは縦50cm、横100cmのものであり、植生基1にはノシバの種子を用いている。両植生シートで、ノシバの種子と肥料の単位面積当たりの保持量は略同一である。
従来と本例の植生シートを、2020年7月22日(試験開始時)に、試験場所(岡山県久米郡美咲町新城地内、日本植生(株)総合研究圃場)で圃場に敷設し、ノシバの生育の様子を2か月にわたって観察した。その結果を図3(C)~(F)に示す。
試験開始時から約一か月後(2020年8月25日)の植被率は、従来の植生シートでは5%であった(図3(C)参照)のに対し、本例の植生シートSでは40%であった(図3(D)参照)。また、試験開始時から約二か月後(2020年9月28日)の植被率は、従来の植生シートでは10%であった(図3(E)参照)のに対し、本例の植生シートSでは60%であった(図3(F)参照)。これらの結果から、本例の植生シートSの有効性が確認された。
なお、本発明は、上記の実施の形態に何ら限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々に変形して実施し得ることは勿論である。例えば、以下のような変形例を挙げることができる。
上記第一実施例では、図1(A)に示すように、コア4と、コア4の上方に設けるネット状部材7との間に肥料5(及び界面活性剤)と薄弱シート6とを設けてあるが、これに限らず、例えば図1(B)に示す第二実施例に係る植生シートS2のように、コア4の下側に肥料5(及び界面活性剤)及び薄弱シート6を設けるようにしてもよい。
植生シートS、S2は、全体として長方形状を呈するものに限らず、例えば正方形状等をしていてもよい。
植生シートS、S2を現地で各部材を積層一体化して製造してもよい。
植生シートSにおいて、肥料5及び界面活性剤をコア4(下コットン3)の下面側に設けてもよく、上コットン2と下コットン3の間に設けてもよい。
なお、上記変形例どうしを適宜組み合わせてもよいことはいうまでもない。
1 植生基
2 上コットン
3 下コットン
4 コア
5 肥料
6 薄弱シート
7 ネット状部材
A アンカーピン
G 地面
S 植生シート
S2 植生シート

Claims (7)

  1. 積層された上コットンと下コットンの間に目的種の植生基が挟装されていて、
    前記上コットンの目付量は前記下コットンの目付量よりも小さく、
    前記上コットンと前記下コットンを合わせたトータルの目付量は150g/m 以上であり、
    前記上コットンの目付量に対する前記下コットンの目付量の比は1.1~2.0であることを特徴とする植生シート。
  2. 前記上コットンの上方にはネット状部材が存在する請求項1に記載の植生シート。
  3. 前記上コットンまたは前記下コットンの少なくとも片面には、肥料または界面活性剤が存在する請求項1または2に記載の植生シート。
  4. 積層された前記上コットンと前記下コットンの間に前記植生基が挟装されたコアと前記ネット状部材の間または前記コアの下方に、コアとで肥料を保持する機能を有し、その目付量が上コットン及び下コットンの何れよりも小さい薄弱ネットが存在し、コアと薄弱ネットの間に肥料が存在する請求項1~3の何れか一項に記載の植生シート。
  5. シリコン系又はカチオン系柔軟剤を前記上コットン及び前記下コットンに接触させてある請求項1~4の何れか一項に記載の植生シート。
  6. 前記目的種はノシバである請求項1~5の何れか一項に記載の植生シート。
  7. 前記植生基はノシバの種子又はランナーである請求項1~6の何れか一項に記載の植生シート。
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