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JP7684839B2 - 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents
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JP7684839B2 - 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体噴射ヘッド及び液体噴射記録装置に関する。
液体噴射記録装置の1つとして、記録紙等の被記録媒体に液滴状のインクを吐出して、画像や文字の記録を行う、インクジェット方式の記録装置がある。この方式の記録装置は、インクが充填される複数のチャネルと、各チャネルに連通するノズル孔で構成されたインクジェットヘッドを用いる。インクジェットヘッドの各チャネル内面に形成された電極に所定の駆動電圧を印加し、チャネルの側壁を変形させることで、チャネル内の容積が変化する。これにより、チャネル内に充填されたインクが、ノズル孔から被記録媒体に向けて吐出される。
インクジェット方式の記録装置において、ノズル孔から吐出されるインクは温度変化に伴い、粘度も変化する。インク粘度の変化は、吐出時の吐出量、吐出速度に影響するため、被記録媒体にインクが着弾した際の濃淡や着弾位置のばらつきとして記録品質を低下させる要因となる。そのため、インクの温度を正確に検出し、検出したインク温度に応じて駆動電圧を補正する必要がある。(特許文献1参照)
特開2016-165873号公報
しかしながら、温度検出素子をインクに接液させると短絡等の電気的不良によって温度検出素子を故障させるおそれがあるため、インク近傍の部材を介して温度を検出することになる。その際、部材を通して外部の熱を吸収、放散してしまうため、温度検出素子の検出温度とインク温度に乖離が生じ、インクの粘度に最適な駆動電圧とはならずに、却って記録品質を低下させてしまうという問題がある。
特許文献1の構成では、インクが流れる流路部材に温度検出素子が配置されているが、流路に接していない面から環境温度の影響を受けるため、インク温度を正確に検出することが困難であった。
そこで、本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、液体の温度を正確に検出し、記録品質の向上を図ることができる液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る液体噴射ヘッドは、液体を吐出する吐出部と、前記吐出部と別体で形成され、前記液体が流れる流路と前記流路よりも外側に位置する中空部とを有する流路部材と、前記液体の温度を検知する温度検素子と、を備え、前記温度検素子の一方側が前記流路と隣接しており、かつ、前記温度検出素子の他方側が前記中空部と隣接している、ことを特徴とする。
この構成によれば、液体が流通する流路部材内に温度検出素子を配置することで、液体が吐出される吐出部に流入する液体の温度を正確に検出できる。
さらに、温度検出素子の一方側が流路に隣接しているため、流路内を流通する液体の熱は、温度検出素子へ効果的に伝達される。
また、温度検出素子の外側に相当する他方側に中空部を設けることで、外部の環境温度が温度検出素子に伝達することを抑制できる。
加えて、流路部材が噴射部と別体で形成されていることで、構造が複雑な吐出部に温度検出素子を設けることなく、吐出部内に流入する液体の温度を正確に検出できる。
このように、液体の温度を正確に検出し、所望の吐出量や吐出速度で液体を吐出することで、記録品質の向上を図ることができる。
また、流路部材は、温度検出素子を支持する支持部を有し、支持部が液体に接液していてもよい。
これによれば、液体により近い温度を検出して、実際に吐出される液体の温度と検出した温度の乖離を低減することができる。
また、流路部材は、中空部内から延びつつ温度検出素子を固定する押さえ部を含んでいてもよい。
これによれば、温度検出素子の他方側が中空部に露出しているので、外部の環境温度が温度検出素子に伝達することを抑制できる。
また、流路部材は、流路と中空部が連通していてもよい。
これによれば、中空部を流路に連通することで、流動部で発生した気泡を中空部に排出することができ、白抜け、偏向等の問題を低減することができる。
本発明によれば、液体の温度を正確に検出し、記録品質の向上を図ることができる。
第1実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成図である。 第1実施形態に係るインクジェットヘッドの斜視図である。 インクジェットヘッドをY方向から見た正面図である。 インクジェットヘッドをX方向から見た側面図である。 吐出部のY方向に沿う断面図である。 図4のVI-VI線に沿う第1実施形態の供給ジョイントの断面図である。 第1実施形態の供給ジョイントの斜視概略図である。 図4のVI-VI線に沿う第2実施形態の供給ジョイントの断面図である。 第2実施形態の供給ジョイントの斜視概略図である。 図4のVI-VI線に沿う第3実施形態の供給ジョイントの断面図である。 図4のVI-VI線に沿う第3実施形態の供給ジョイントにインクが充填した際の断面図である。 第3実施形態の供給ジョイントの平面概略図である。
以下、本発明の液体噴射ヘッド及び液体噴射記録装置について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る液体噴射記録装置としてインクジェット方式の液体噴射装置(以下、プリンタとする)を例に挙げて説明する。図1は、プリンタ1の概略構成図である。
図1に示すように、第1実施形態のプリンタ1は、被記録媒体Pを搬送する一対の搬送手段(移動機構)2,3と、インクが収容されたインクタンク(液体容器)4と、被記録媒体Pに液滴状のインクを吐出するインクジェットヘッド(液体噴射ヘッド)5と、インクタン4とインクジェットヘッド5との間でインクを循環させるインク循環手段6と、インクジェットヘッド5を被記録媒体Pの搬送方向(X方向)と直交する方向(Y方向)に走査させる走査手段(移動機構)7と、を備えている。なお、図中Z方向はX方向及びY方向と直交する高さ方向を示す。
搬送手段2は、Y方向に延設されたグリッドローラ11と、グリッドローラ11に平行に延設されたピンチローラ12と、グリッドローラ11を軸回転させるモータ等の駆動機構(不図示)と、を備えている。同様に、搬送手段3は、Y方向に延設されたグリッドローラ13と、グリッドローラ13に平行に延設されたピンチローラ14と、グリッドローラ13を軸回転させる駆動機構(不図示)と、を備えている。
インクタンク4は、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの四色のインクが各別に収容されたインクタンク4Y,4M,4C,4Bを備えている。図示の例において、これらインクタンク4Y,4M,4C,4Bは、X方向に並んで設けられている。なお、インクは、4種類に限られるものではなく、さらに多色であってもよく、単色であってもよい。
インク循環手段6は、インクジェットヘッド5にインクを供給するインク供給管(液体配管)15、及びインクジェットヘッド5からインクを排出するインク排出管(液体配管)16を有する循環流路17と、インク供給管15に接続された加圧ポンプ18と、インク排出管16に接続された吸引ポンプ19と、を備えている。なお、インク供給管15及びインク排出管16は、インクジェットヘッド5を支持する走査手段7の動作に対応可能な可撓性を有するフレキシブルホースからなる。
各インク供給管15は、一端部が加圧ポンプ18を介してインクタンク4に各別に接続され、他端部が対応するインクジェットヘッド5の供給ジョイント(流路部材)35(図2参照)に接続されている。
加圧ポンプ18は、インク供給管15内を加圧し、インク供給管15を介してインクジェットヘッド5にインクを送り出している。
各インク排出管16は、一端部が吸引ポンプ19を介してインクタンク4に各別に接続され、他端部が対応するインクジェットヘッド5の排出ジョイント36(図2参照)に接続されている。
吸引ポンプ19は、インク排出管16内を減圧し、インク排出管16を介してインクジェットヘッド5からインクを吸引している。そして、インクは、加圧ポンプ18及び吸引ポンプ19の駆動により、インクジェットヘッド5とインクタンク4との間を、循環流路17を通して循環可能となっている。
走査手段7は、Y方向に延設された一対のガイドレール21,22と、一対のガイドレール21,22に移動可能に支持されたキャリッジ23と、キャリッジ23をY方向に移動させる駆動機構24と、を備えている。駆動機構24は、一対のガイドレール21,22の間に配設された一対のプーリ25,26と、一対のプーリ25,26間に巻回された無端ベルト27と、一方のプーリ25を回転駆動させる駆動モータ28と、を備えている。
一対のプーリ25,26は、一対のガイドレール21,22の両端部間にそれぞれ配設される。無端ベルト27は、一対のガイドレール21,22間に配設され、この無端ベルト27にキャリッジ23が連結される。キャリッジ23には、複数のインクジェットヘッド5として、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの四色のインクのインクジェットヘッド5Y,5M,5C,5BがY方向に並んで搭載される。
次に、上述したインクジェットヘッド5について詳述する。図2はインクジェットヘッド5の斜視図である。図3はインクジェットヘッド5をY方向から見た正面図であり、図4はインクジェットヘッド5をX方向から見た側面図である。なお、上述した各インクジェットヘッド5は、供給されるインクの色以外は何れも同一の構成からなるため、以下の説明では、一つのインクジェットヘッド5について説明する。また、以下の説明では、上述したZ方向のうち、後述するベースプレート31に対して一方側(吐出部32側)を下方とし、ベースプレート31に対して他方側(各ジョイント35,36側)を上方として説明する。
図2~図4に示すように、インクジェットヘッド5は、キャリッジ23に固定されるベースプレート31と、このベースプレート31に固定された吐出部(噴射部)32と、吐出部32に駆動電圧を印加するヘッド駆動部33と、ヘッド駆動部33を冷却する冷却基板34と、吐出部32及び冷却基板34に対してインクを給排する供給ジョイント35及び排出ジョイント36と、を主に備えている。
ベースプレート31は、X方向を長手方向とする板材とされ、その下面側に吐出部32が支持され、上面側にヘッド駆動部33や、冷却基板34、各ジョイント35,36が支持されている。
冷却基板34は、アルミニウム等の熱伝導性に優れた材料からなり、Y方向を厚さ方向とする板材である。冷却基板34は、その下端部が各ジョイント35,36に固定された状態で、上方に向けて起立している。なお、ベースプレート31のうち、冷却基板34を間に挟んで各ジョイント35,36とは反対側には、各ジョイント35,36とともにベースプレート31をY方向で挟持する支持部材37が設けられている。これにより、冷却基板34は、ベースプレート31から上方に離間した状態で配置されている。
冷却基板34の内部には、インクが流通する冷却通路34a(図3参照)が形成されている。冷却通路34aは、Z方向に蛇行しながらX方向に延在している。冷却通路34aは、X方向の一端部において供給ジョイント35の後述する冷却用供給流路83内に連通し、X方向の他端部において排出ジョイント36の後述する冷却用排出流路88内に連通している。
ヘッド駆動部33は、回路基板41と、回路基板41上に実装されて駆動波形を生成する駆動IC42と、駆動信号等のデータを入出力するコネクタ43と、を備えている。
回路基板41は、冷却基板34におけるY方向の一方側に位置する面に放熱シート44を介して固定されている。回路基板41は、図示しないフレキシブルプリント基板を介して吐出部32に電気的に接続されている。
図5は、吐出部32のY方向に沿う断面図である。図5に示すように、吐出部32は、後述する吐出チャネル61における延在方向(Y方向)の中央部からインクを吐出する、いわゆるサイドシュートタイプのうち、インクタンク4との間でインクを循環させる循環式の吐出部32である。
吐出部32は、ノズルプレート51、アクチュエータプレート52、カバープレート53、及び流路プレート54が、この順で接着剤等によりZ方向に積層された構成とされている。
アクチュエータプレート52は、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等の圧電材料で形成され、その分極方向が厚さ方向(Z方向)に沿って一方向に設定されている。このアクチュエータプレート52には、複数のチャネル列がY方向に間隔をあけて配設されている。
チャネル列55は、X方向に間隔をあけて並設された複数の吐出チャネル61と、交互に形成された非吐出チャネル(図示しない)とを有している。これら吐出チャネル61は、X方向から見た側面視で、下方に向けて凸の湾曲形状を呈し、Y方向の中央部においてアクチュエータプレート52をZ方向に貫通している。吐出チャネル61の内面には、図示しない駆動電極が形成されている。駆動電極は、アクチュエータプレート52の上面に引き出され、フレキシブルプリント基板を介して上述した回路基板41に接続されている。
ノズルプレート51は、フィルム状とされ、アクチュエータプレート52の下面に接着されている。ノズルプレート51には、複数のノズル列がY方向に間隔をあけて配設されている。
ノズル列64は、ノズルプレート51をZ方向に貫通する複数のノズル孔64aを有し、これらノズル孔64aがX方向に間隔をあけて一直線上に並んで構成されている。これらノズル孔64aは、上述したチャネル列55の吐出チャネル61内に連通している。
カバープレート53は、アクチュエータプレート52の上面に接着された板状とされ、各チャネル列55,56を上方から閉塞している。カバープレート53には、カバープレート53をZ方向に貫通する入口側共通インク室67及び出口側共通インク室(第1出口側共通インク室68a及び第2出口側共通インク室68b)が形成されている。
入口側共通インク室67は、カバープレート53をX方向に沿って延びるスリットとされている。入口側共通インク室67は、各チャネル列55,56の吐出チャネル61におけるY方向の内側端部同士とZ方向で対向し、各吐出チャネル61内にまとめて連通している。
出口側共通インク室68aは、カバープレート53をX方向に沿って延びるスリットとされている。出口側共通インク室68aは、チャネル列55の吐出チャネル61におけるY方向の外側端部とZ方向で対向し、チャネル列55の吐出チャネル61内にまとめて連通している。
流路プレート54は、カバープレート53の上面に接着された板状とされ、各共通インク室67,68a,68bを上方から閉塞している。流路プレート54には、入口側共通インク室67及び供給ジョイント35間を接続する入口側連通路71と、各出口側共通インク室68a,68b及び排出ジョイント36間を接続する出口側連通路72と、が形成されている。
入口側連通路71は、流路プレート54におけるX方向の一端部(供給ジョイント35側)において、流路プレート54をZ方向に貫通している。入口側連通路71は、その下端開口部が流路プレート54の下面において上述した入口側共通インク室67内に開口し、上端開口部が流路プレート54の上面において供給ジョイント35の後述する吐出用供給流路82(図3参照)内に開口している。
出口側連通路72は、流路プレート54におけるX方向の他端部(排出ジョイント36側において、流路プレート54をZ方向に貫通している。出口側連通路72は、その下端開口部が流路プレート54の下面において上述した各出口側共通インク室68a,68b内にそれぞれ開口し、上端開口部が流路プレート54の上面において排出ジョイント36の後述する吐出用排出流路87(図3参照)内に開口している。
図3、図4に示すように、供給ジョイント35は、ベースプレート31の上面におけるX方向の一端部に固定されたブロック状とされ、上述した冷却基板34を支持している。供給ジョイント35は、ベースプレート31に固定された固定部74と、固定部74から上方に向けて立設され、上述したインク供給管15(図1参照)が接続される供給ポート75と、を有している。
供給ジョイント35には、インク供給管15を通してインクが供給される共通流路81が形成されている。共通流路81は、供給ポート75内及び固定部74内をZ方向に延在している。共通流路81の上流端部は、供給ポート75の上端面上で開口し、インク供給管15内に連通している。一方、共通流路81の下流端部は、固定部74内で吐出用供給流路(連通流路)82と冷却用供給流路83とに分岐している。
吐出用供給流路82は、共通流路81の下流端部から固定部74内を下方に向けて延在している。吐出用供給流路82の下流側の開口部は、固定部74の下面上で開口し、上述した入口側連通路71(図5参照)内に連通している。
冷却用供給流路83は、共通流路81の下流端部から固定部74内をY方向の内側に向けて延在している。冷却用供給流路83の下流側の開口部は、固定部74におけるY方向の内側端面上で開口し、上述した冷却通路34aにおける上流側の開口部内に連通している。
排出ジョイント36は、ベースプレート31の上面におけるX方向の他端部に固定されたブロック状とされ、上述した冷却基板34を支持している。排出ジョイント36は、ベースプレート31に固定された固定部84と、固定部84から上方に向けて立設され、上述したインク排出管16が接続される排出ポート85と、を有している。
排出ジョイント36には、出口側連通路72(図5参照)を通して各吐出チャネル61から排出されるインクをインク排出管16(図1参照)に向けて流通させる共通流路86が形成されている。共通流路86は、排出ポート85内及び固定部84内をZ方向に延在している。共通流路86の下流端部は、排出ポート85の上端面上で開口し、インク排出管16内に連通している。一方、共通流路86の上流端部は、固定部84内で吐出用排出流路87と冷却用排出流路88とに分岐している。
吐出用排出流路87は、共通流路86の上流端部から固定部84内を下方に向けて延在している。吐出用排出流路87の下端開口部は、固定部84の下面上で開口し、上述した出口側連通路72内に連通している。
冷却用排出流路88は、共通流路86の上流端部から固定部84内をY方向の内側に向けて延在している。冷却用排出流路88のY方向における上流側の開口部は、固定部84におけるY方向の内側端面上で開口し、上述した冷却通路34aにおける下流側の開口部に連通している。
図6Aは、図4のVI-VI線に沿う断面図である。図6Bは、供給ジョイント35の斜視概略図(中空部は図示しない)である。図6Aに示すように、上述した供給ジョイント35の固定部74には、温度センサ(温度検出素子)93を支持する支持部90が設けられており、支持部90に温度センサ93を収容する収容孔91が設けられており、このため温度センサ93を共通流路81に隣接するように収容することができる。図6Bに示すように、支持部90は供給ジョイント35内の共通流路81に隣接している。収容孔91は支持部90内をY方向へ円筒状に延在し、その基端開口部92が供給ジョイント35の外面上で開口しており、その先端は支持部90の内壁で閉塞されている。なお、図6A及び図6Bでは冷却用供給流路83の図示を省略している。
供給ジョイント35の固定部74には、空間を形成する中空部94が内包されている。上述した中空部94は、収容孔91の周囲に覆設され、収容孔91を基点として共通流路81に対向するように形成されている。
温度センサ93は、サーミスタ等からなり、収容孔91内面に接触した状態で周囲が取り囲まれている。温度センサ93の配線99は基端開口部92を介して収容孔91の外側に引き出され、上述したヘッド駆動部33に電気的に接続されている。
温度センサ93の一方側は流路対向面95として共通流路81と隣接し、温度センサ93の他方側は中空部対向面96として中空部94に隣接している。
収容孔91の一方側が共通流路81と隣接しているため、共通流路81内を流通するインクの熱は、支持部90を介して隣接された収容孔91の壁面へと伝達される。これにより、収容孔91に接触している温度センサ93が収容孔91の温度をインク温度として検出する。このように、支持部90、収容孔91、共通流路81が供給ジョイント35内に形成されているため、インクの熱が温度センサ93に効果的に伝達される。
しかし、従来の構成では、供給ジョイント35外部の温度も固定部74を介して収容孔91へと伝達するため、温度センサ93は外部の環境温度も検出してしまい、インク温度と温度センサ93の検出温度に乖離が生じてしまう。そこで、第1実施形態の供給ジョイント35ように固定部74内に中空部94を設けることで、供給ジョイント35の外周面と収容孔91の間の熱抵抗を増加させ、外部の環境温度が収容孔91に伝達することを抑制できる。
温度を検出した温度センサ93は、配線99を通してヘッド駆動部33の駆動IC42に検出信号を出力する。検出信号を受信した駆動IC42は、インク温度に応じた駆動波形を生成する。
そして、駆動IC42で生成された駆動波形に基づいて、駆動電圧がアクチュエータプレート52の非吐出チャネル(図示しない)に形成されている駆動電極に印加される。その結果、インク温度に関わらず所望の吐出量や吐出速度でインクを吐出することができ、記録品質の向上を図ることができる。
以上のように、第1実施形態では、供給ジョイント35内に温度センサ93を収容することで、吐出部32に流入するインクの温度を検出している。吐出部32は構造が複雑で温度センサ93を配置することは困難であるが、吐出部32の近傍にある供給ジョイント35内に温度センサ93を収容することで、吐出部32内に流入するインク温度を正確に検出できる。
このように、インク温度を正確に検出することで、インク粘度に応じた駆動電圧に補正することができる。そのため、所望の吐出量や吐出速度でインクを吐出することができ、記録品質の向上を図ることができる。
第1実施形態のプリンタ1は、上述したインクジェットヘッド5を備えているので、高品質で信頼性の高いプリンタ1を提供できる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、中空部94から延びた押さえ部97によって温度センサ93が収容孔91内に収容される点で上述した第1実施形態と相違している。以下の説明では、上述した第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。図7Aは第2実施形態の供給ジョイント35を図4のVI-VI線に沿って示した断面図である。図7Bは第2実施形態の供給ジョイント35の斜視概略図である。
図7Aに示すように、温度センサ93を押さえる押さえ部97が中空部94内を延在し、抑さえ部97の先端と収容孔91の内面とで温度センサ93を挟持することによって、温度センサ93を固定している。収容孔91は共通流路81に隣接しているため、共通流路81内を流通するインクの熱は、支持部90を介して隣接された収容孔91の壁面へと伝達される。押さえ部97は固定部74から温度センサ93の中空部対向面96を押さえるように延在する。押さえ部97は複数あっても良い。
図7Bに示すように、中空部94は供給ジョイント35内を円柱状に延在し、温度センサ93の中空部対向面96に周設され、その一部が収容孔91に連通している。
この構成によれば、上述した第1実施形態と同様の効果が得られることに加え、温度センサ93が支持部90と接触する面積が減少するので、外部の環境温度が温度センサ93に伝達することをより抑制できる。したがって、温度センサ93がインク温度をより正確に検出することができ、インク粘度に応じた駆動電圧に補正することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態では、共通流路81内にインク流動部98が存在し、インクが供給ジョイント35内に充填されることで中空部94が形成される点で上述した第1実施形態と相違している。以下の説明では、上述した第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。図8Aは第3実施形態の供給ジョイント35を図4のVI-VI線に沿って示した断面図である。図8Bは図8Aで示した供給ジョイント35にインクを充填した状態である。図8CはX方向から見た供給ジョイント35の平面概略図である。
図8Aに示すように、中空部94は共通流路81に連通しており、図8Bのインクが充填した状態で、供給ジョイント35内は中空部94と流動部98に分かれる。支持部90は、中空部94と流動部98内に形成され、インクに接液することができる。
図8Cに示すように、支持部90は供給ジョイント35の内壁から中空部94及び流動部98へ円柱状に突設されている。収容孔91は支持部90内をY方向へ円筒状に延在し、その基端開口部92が供給ジョイント35の外面上で開口し、先端は支持部90の内壁で閉塞されている。
この構成によれば、支持部90と収容孔91を流動部98に配置することで、上述した第1実施形態と同様に収容孔91を介して温度センサ93へとインクの熱を効果的に伝達することができる。なお、支持部90を流動部98の中央に配置してしまうと、インクの流動を妨げてしまうため、流動部98の外側に配置することが望ましい。しかし、支持部90を流動部98の外側に配置すると、流動部98の内壁と支持部90の間で気泡が発生してしまい、その気泡が共通流路81を通して吐出チャネル61へと移動すると、白抜けや偏向などの吐出不良が発生するおそれがある。そのため、中空部94を共通流路81に連通することで、気泡を中空部94に排出することができるため、上記吐出不良を抑制することができる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した各実施形態の構成要素を適宜組み合わせても構わない。
1・・・プリンタ(液体噴射装置)
2,3・・・搬送手段(移動機構)
5,5B,5C,5M,5Y…インクジェットヘッド(液体噴射ヘッド)
32・・・吐出部
35・・・供給ジョイント
42・・・駆動IC
52・・・アクチュエータプレート
61・・・吐出チャネル
74・・・固定部(流路部材)
75・・・供給ポート
81・・・共通流路(流路)
90・・・支持部
91・・・収容孔
92・・・基端開口部
93・・・温度センサ(温度検出素子)
94・・・中空部
95・・・流路対向面(温度検素子の一方側)
96・・・中空部対向面(温度検出素子の他方側)
97・・・押さえ部
98・・・流動部
99・・・配線

Claims (4)

  1. 液体を吐出する吐出部と、前記吐出部と別体で形成され、前記液体が流れる流路と前記流路よりも外側に位置する中空部とを有する流路部材と、
    前記液体の温度を検知する温度検出素子と、
    を備え、
    前記温度検出素子の一方側が前記流路と隣接しており、かつ、前記温度検出素子の他方側が前記中空部と隣接し
    前記流路部材は、前記中空部内から延びつつ前記温度検出素子を固定する押さえ部を含む
    液体噴射ヘッド。
  2. 液体を吐出する吐出部と、前記吐出部と別体で形成され、前記液体が流れる流路と前記流路よりも外側に位置する中空部とを有する流路部材と、
    前記液体の温度を検知する温度検出素子と、
    を備え、
    前記温度検出素子の一方側が前記流路と隣接しており、かつ、前記温度検出素子の他方側が前記中空部と隣接し
    前記流路部材は、前記流路と前記中空部が連通している、
    液体噴射ヘッド。
  3. 前記流路部材は、前記温度検出素子を支持する支持部を有し、前記支持部が前記液体に接液している、請求項1または請求項2に記載の液体噴射ヘッド。
  4. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の液体噴射ヘッド、
    を備えた液体噴射記録装置。
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