Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP7685404B2 - 耐熱性に優れる脂環式ポリカーボネート樹脂、樹脂組成物、及びその製造方法 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP7685404B2 - 耐熱性に優れる脂環式ポリカーボネート樹脂、樹脂組成物、及びその製造方法 - Google Patents

耐熱性に優れる脂環式ポリカーボネート樹脂、樹脂組成物、及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7685404B2
JP7685404B2 JP2021146476A JP2021146476A JP7685404B2 JP 7685404 B2 JP7685404 B2 JP 7685404B2 JP 2021146476 A JP2021146476 A JP 2021146476A JP 2021146476 A JP2021146476 A JP 2021146476A JP 7685404 B2 JP7685404 B2 JP 7685404B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
polycarbonate resin
carbon atoms
formula
mol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021146476A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023039347A (ja
Inventor
達朗 戸田
翔太 井手
卓人 中田
大嗣 福岡
久成 米田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP2021146476A priority Critical patent/JP7685404B2/ja
Publication of JP2023039347A publication Critical patent/JP2023039347A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7685404B2 publication Critical patent/JP7685404B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Description

本発明は、耐熱性に優れる、脂環式ポリカーボネート樹脂に関する。
ポリカーボネート樹脂は耐熱性に優れるエンジニアリングプラスチックであり、その軽量化や低コスト化とともに、優れた耐熱性や光学特性を兼ね備えるものが要求されている。そのような要求を満たすことを目的として、芳香族骨格をベースとした特殊ポリカーボネート樹脂の開発が盛んに行われている。
他方、芳香族ポリカーボネートに代わる樹脂として、脂肪族、特に脂環式構造を有するポリカーボネート樹脂の開発も行われている。脂環式ポリカーボネートは、ビスフェノールAなどの芳香環を有するポリカーボネート樹脂と比べて耐光性や光学特性に優れる傾向がある。例えば、特許文献1では透明性、耐熱性、色調に優れる多環脂環式ポリカーボネート樹脂が開示されている。また、石油原料のみならず、植物などのバイオマス由来の原料を用いたポリカーボネートの開発も行われている。例えば、特許文献2において、でんぷんから誘導可能なイソソルバイドを原料に用いたポリカーボネート樹脂が開示されている。
このような脂環式ポリカーボネート樹脂のうち、シクロヘキサンカーボネート構造を有するポリ(シクロヘキセンカーボネート)は、ベンゼン環に対応する飽和の炭素六員環を有する最も単純なポリカーボネートである。ポリ(シクロヘキセンカーボネート)は、例えば特許文献3に示されているように、シクロヘキセンオキシドと二酸化炭素との反応によって合成できることが広く知られている。また、特許文献4及び非特許文献1に記載されているように、1,2-シクロヘキセンカーボネートの開環重合によりポリ(シクロヘキセンカーボネート)が得られることが知られている。
特許第4774610号公報 特許第6507495号公報 特許第5403537号公報 特開2019-108547号公報
Macromolecules 2014, 47, 4230-4235.
本発明者らが、上記文献に記載のものを始めとする従来のポリカーボネート樹脂を詳細に検討したところ、耐熱性が不十分であることがわかった。
例えば、特許文献4及び非特許文献1に記載のように、主鎖に環状のシクロヘキサン構造を有するポリカーボネート樹脂のガラス転移温度は脂肪族鎖状のポリカーボネートと比べて高いものの、ビスフェノールA構造を有する汎用の芳香族ポリカーボネート樹脂と比べて低く、高温環境下での形態安定性といった耐熱性の観点で課題が残されていた。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、優れた耐熱性を有する脂環式ポリカーボネート樹脂を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を進めた結果、特定の環状構造を主鎖に有するポリカーボネート樹脂が優れた耐熱性を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下のとおりである。
[1]
下記式(1)で表される構造単位:
(式(1)中、
1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、及びR12は、各々独立して、水素原子、水酸基、リン酸基、炭素数6~20のアリール基、炭素数6~20のアラルキル基、炭素数1~10のアルコキシ基、炭素数1~30のシリル基、炭素数1~30のシリルアルコキシ基、炭素数1~11のエステル基、炭素数1~11のアシル基、又は、非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~10のアルキル基であるか、又は
1~R12は、それらが結合している炭素元素と一緒に、環状構造を形成していてもよく、前記環状構造においてR1~R12はアルキレン基又はカーボネート基を介して互いに結合しており、
前記アルキレン基は、水酸基、リン酸基、炭素数1~10のアルコキシ基、炭素数1~10のエステル基、又は、非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~10のアルキル基によって置換されていてもよく、
Xは非置換、一置換又は二置換のメチレン基であり、
nは0~2の整数である。)
を有する、ポリカーボネート樹脂。
[2]
3、R4、R5、R8、R9、及びR10が、水素原子であり、nが、0又は1である、[1]に記載のポリカーボネート樹脂。
[3]
1、R2、R3、R4、R5、R8、R9、R10、R11、及びR12が、水素原子であり、nが、0又は1である、[1]又は[2]に記載のポリカーボネート樹脂。
[4]
サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)により測定されるポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が、10,000以上500,000以下である、[1]~[3]のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂。
[5]
示査走査熱量計により測定されるガラス転移温度(Tg)が、125℃以上200℃以下である、[1]~[4]のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂。
[6]
[1]~[5]のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂と、酸化防止剤と、を含有する、ポリカーボネート樹脂組成物。
[7]
[1]~[5]のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂、又は[6]に記載のポリカーボネート樹脂組成物を含有する、光学部品。
[8]
[1]~[5]のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂、又は[6]に記載のポリカーボネート樹脂組成物の、光学部品用材料としての使用。
[9]
[1]~[5]のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂の製造方法であって、下記式(2):
(式(2)中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、X、及びnは、前記式(1)で定義した通りである。)
で表される環状カーボネートを、開環重合することにより、前記ポリカーボネート樹脂を得る重合工程を有する、製造方法。
[10]
[1]~[5]のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂の製造方法であって、下記式(3):
(式(3)中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、X、及びnは、前記式(1)で定義した通りである。)
で表されるエポキシドと、二酸化炭素とを反応させることにより、前記ポリカーボネート樹脂を得る重合工程を有する、製造方法。
本発明によれば、優れた耐熱性を有する脂環式ポリカーボネート樹脂を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」ともいう。)について詳細に説明する。なお、本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
<ポリカーボネート樹脂>
本実施形態のポリカーボネート樹脂は、下記式(1)で表される構造単位を有する。
式(1)中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12(以下、「R1~R12」とも表記する。)は、各々独立して、水素原子、水酸基、リン酸基、炭素数6~20のアリール基、炭素数6~20のアラルキル基、炭素数1~10のアルコキシ基、炭素数1~30のシリル基、炭素数1~30のシリルアルコキシ基、炭素数1~11のエステル基、炭素数1~11のアシル基、又は、非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~10のアルキル基であるか、又はR1~R12は、それらが結合している炭素元素と一緒に、環状構造を形成していてもよく、前記環状構造においてR1~R12はアルキレン基又はカーボネート基を介して互いに結合しており、前記アルキレン基は、水酸基、リン酸基、炭素数1~10のアルコキシ基、炭素数1~10のエステル基、又は、非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~10のアルキル基によって置換されていてもよい。また、Xは非置換、一置換又は二置換のメチレン基であり、nは0~2の整数(好ましくは1又は2、より好ましくは1)である。なお、nが0である場合、式(1)における、R4が結合している炭素原子と、R9が結合している炭素原子とは、結合されていない。
本発明の効果をより有効かつ確実に奏する観点から、式(1)中、R1~R12は、好ましくは、各々独立して、水素原子、水酸基、炭素数1~10のアルコキシ基、炭素数
1~30のシリル基、炭素数1~11のエステル基、炭素数1~11のアシル基、及び、非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~10のアルキル基からなる群より選択される1種以上の置換基である。同様の観点から、式(1)中、R1~R12は、より好ましくは、各々独立して、水素原子、水酸基、炭素数1~10のアルコキシ基、炭素数1~30のシリル基、及び、非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~10のアルキル基からなる群より選択される1種以上の置換基である。同様の観点から、式(1)中、R1~R12は、更に好ましくは、各々独立して、水素原子、炭素数1~10のアルコキシ基、炭素数1~30のシリル基、及び、非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~10のアルキル基からなる群より選択される1種以上の置換基である。
本実施形態において、式(1)中、R1~R12は、アルキレン基又はカーボネート基(-OC(=O)O-基)を介して互いに結合して環状構造を形成していてもよく、アルキレン基は、水酸基、リン酸基、アルコキシ基、又はエステル基によって置換されていてもよい。本発明の効果をより確実かつ有効に奏する観点から、R1~R12が、アルキレン基を介して互いに結合し、環状構造を形成している場合、アルキレン基の炭素数は、好ましくは1~20、より好ましくは1~15、更に好ましくは1~12である。更に、同様の観点から、上記アルキレン基の有する置換基は、好ましくは、水酸基、アルコキシ基、又はエステル基であり、より好ましくは、水酸基、又はアルコキシ基である。同様の観点から、R1~R12が環状構造を形成している場合、好ましくは、非置換のアルキレン基を介して環状構造を形成している。非置換のアルキレン基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、1,3-プロピレン基、1,4-ブチレン基、1,5-ペンチレン基、1,3-シクロペンチレン基、1,6-ヘキシレン基、1,3-シクロヘキシレン基、及び1,4-シクロヘキシレン基が挙げられる。
1~R12が環状構造を形成する場合、R1~R12のうちの任意の2つが一緒になって環状構造を形成していていることが好ましい。
本実施形態の上記式(1)におけるリン酸基は、非置換であってもよく、置換されていてもよい。すなわち、1置換のリン酸基であってもよく、2置換のリン酸基であってもよい。本発明の効果をより有効かつ確実に奏する観点から、リン酸基が置換されている場合、置換基は、非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~10のアルキル基であることが好ましい。同様の観点から、本実施形態におけるリン酸基は、非置換であることが好ましい。
本実施形態の上記式(1)における炭素数6~20のアリール基としては、特に限定されないが、例えば、フェニル基、メチルフェニル基、ジメチルフェニル基、トリメチルフェニル基、テトラメチルフェニル基、ペンタメチルフェニル基、エチルフェニル基、プロピルフェニル基、ジイソプロピルフェニル基等の、無置換またはアルキル基を有するアリール基や、例えば、4-メトキシフェニル基、3,5-ジメトキシフェニル基等のアルコキシ基を有するアリール基や、例えば、ビフェニル基、ナフチル基、アントラセニル基が挙げられる。
本実施形態の上記式(1)における炭素数6~20のアラルキル基としては、特に限定されないが、例えば、ベンジル基、4-メチルベンジル基、フェネチル基等の、無置換またはアルキル基を有するアラルキル基や、例えば、4-メトキシベンジル基、3,5-ジメトキシベンジル基などのアルコキシ基を有するアラルキル基や、例えば、ジフェニルメチル基、ナフチルメチル基、アントラセニルメチル基などが挙げられる。
本実施形態の上記式(1)における炭素数1~10のアルコキシ基としては、特に限定されないが、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、2-ブトキシ基、tert-ブトキシ基、ペンチルオキシ基、2-ペンチルオキシ基、3-ペンチルオキシ基、ネオペネンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、2-ヘキシルオキシ基、3-ヘキシルオキシ基、2-メチルペンチルオキシ基、3-メチルペンチルオキシ基、4-メチルペンチルオキシ基、2-エチルブロキシ基、ヘプチルオキシ基、2-ヘプチルオキシ基、3-ヘプチルオキシ基、4-ヘプチルオキシ基、2-メチルヘキシルオキシ基、3-メチルヘキシルオキシ基、4-メチルヘキシルオキシ基、5-メチルヘキシルオキシ基、2-エチルペンチルオキシ基、3-エチルペンチルオキシ基、オクチルオキシ基、2-オクチルオキシ基、3-オクチルオキシ基、4-オクチルオキシ基、2-メチルヘプチルオキシ基、3-メチルヘプチルオキシ基、4-メチルヘプチルオキシ基、2-エチルヘキシルオキシ基、3-エチルヘキシルオキシ基、ノナニルオキシ基、2-ノナニルオキシ基、3-ノナニルオキシ基、4-ノナニルオキシ基、5-ノナニルオキシ基、2-メチルオクチルオキシ基、3-メチルオクチルオキシ基、4-メチルオクチルオキシ基、5-メチルオクチルオキシ基、2-エチルヘプチルオキシ基、3-エチルヘプチルオキシ基、4-エチルヘプチルオキシ基、デシルオキシ基、2-デシルオキシ基、3-デシルオキシ基、4-デシルオキシ基、5-デシルオキシ基、2-メチルノナニルオキシ基、3-メチルノナニルオキシ基、4-メチルノナニルオキシ基、5-メチルノナニルオキシ基、6-メチルノナニルオキシ基、2-エチルオクチルオキシ基、3-エチルオクチルオキシ基、4-エチルオクチルオキシ基、及び5-エチルオクチルオキシ基が挙げられる。
本実施形態の上記式(1)における炭素数1~30のシリル基としては、特に限定されないが、例えば、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、シクロヘキシルジメチルシリル基、ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル基、トリフェニルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、ジ-tert-ブチルイソブチルシリル基、及びtert-ブチルジフェニルシリル基が挙げられる。
本実施形態の上記式(1)における炭素数1~30のシリルアルコキシ基としては、特に限定されないが、例えば、トリメチルシリルメトキシ基、トリメチルシリルエトキシ基、トリメチルシリルフェノキシ基、トリメチルシリルベンジルオキシ基、トリエチルシリルメトキシ基、トリエチルシリルエトキシ基、トリエチルシリルフェノキシ基、トリエチルシリルベンジルオキシ基、トリイソプロピルシリルメトキシ基、トリイソプロピルシリルエトキシ基、トリイソプロピルシリルフェノキシ基、トリイソプロピルシリルベンジルオキシ基、トリフェニルシリルメトキシ基、トリフェニルシリルエトキシ基、トリフェニルシリルフェノキシ基、トリフェニルシリルベンジルオキシ基、tert-ブチルジメチルシリルメトキシ基、tert-ブチルジメチルシリルエトキシ基、tert-ブチルジメチルシリルフェノキシ基、tert-ブチルジメチルシリルベンジルオキシ基、ジ-tert-ブチルイソブチルシリルメトキシ基、ジ-tert-ブチルイソブチルシリルエトキシ基、ジ-tert-ブチルイソブチルシリルフェノキシ基、ジ-tert-ブチルイソブチルシリルベンジルオキシ基、tert-ブチルジフェニルシリルメトキシ基、tert-ブチルジフェニルシリルエトキシ基、tert-ブチルジフェニルシリルフェノキシ基、及びtert-ブチルジフェニルシリルベンジルオキシ基が挙げられる。
本実施形態の上記式(1)における炭素数1~11のエステル基としては、特に限定されないが、例えば、メチルエステル基、エチルエステル基、プロピルエステル基、ブチルエステル基、ペンチルエステル基、シクロペンチルエステル基、ヘキシルエステル基、シクロヘキシルエステル基、ヘプチルエステル基、オクチルエステル基、ノナニルエステル基、デシルエステル基、フェニルエステル基、ベンジルエステル基、ビニルエステル基、及びアリルエステル基が挙げられる。
本実施形態の上記式(1)における炭素数1~11のアシル基としては、特に限定されないが、例えば、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基、及びベンゾイル基が挙げられる。
本実施形態の上記式(1)における非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~10のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、n-ペンチル基、シクロペンチル基、n-ヘキシル基、シクロヘキシル基、n-ヘプチル基、1-ノルボルニル基、2-ノルボルニル基、n-オクチル基、1-ビシクロ[2.2.2]オクチル基、2-ビシクロ[2.2.2]オクチル基、n-ノナニル基、n-デシル基、1-アダマンチル基、及び2-アダマンチル基が挙げられる。
本実施形態の上記式(1)においてXで表される非置換、一置換又は二置換のメチレン基としては、特に限定されないが、例えば、メチレン基、メチルメチレン基、ジメチルメチレン基が挙げられる。
本実施形態のポリカーボネート樹脂は、上記の構成を備えることにより、高いガラス転移温度を示し、耐熱性に優れる。この要因は、下記のように考えられるが、要因はこれに限定されない。
ポリ(シクロヘキセンカーボネート)に代表される、従来の脂環式ポリカーボネート樹脂は、シクロアルカン骨格が適度に柔軟性を有していた。これに対し、本実施形態のポリカーボネート樹脂は、シクロアルカン骨格が縮環した構造を有するため、環骨格の柔軟性が低下し、より剛直となるため、優れた耐熱性が発現すると推察される。
前記式(1)において、好ましくは、R3、R4、R5、R8、R9、及びR10が水素原子であり、かつ、nが0又は1であり、より好ましくは、R3、R4、R5、R8、R9、及びR10が水素原子であり、かつ、nが1である。
前記式(1)において、好ましくは、R1、R2、R3、R4、R5、R8、R9、R10、R11、及びR12が水素原子であり、かつ、nが0又は1であり、より好ましくは、R1、R2、R3、R4、R5、R8、R9、R10、R11、及びR12が水素原子であり、かつ、nが1である。
本実施形態のポリカーボネート樹脂は、式(1)で表される構造単位に加えて、他の構造単位を有してもよい。
他の構造単位としては、例えば、開環した環状カーボネート単位が挙げられる。より具体的には、他の構造単位としては、例えば下記式(X1)で表される構造単位が挙げられる。
式(X1)中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8は、各々独立して、水素原子、水酸基、リン酸基、ビニル基、アリル基、炭素数6~20のアリール基、炭素数6~20のアラルキル基、炭素数1~10のアルコキシ基、炭素数1~30のシリル基、炭素数1~30のシリルアルコキシ基、炭素数1~11のエステル基、炭素数1~11のアシル基、又は、非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~10のアルキル基であるか、又はR1~R8は、それらが結合している炭素元素と一緒に、環状構造を形成していてもよく、前記環状構造においてR1~R8はアルキレン基又はカーボネート基を介して互いに結合している。式(X1)中における、リン酸基、炭素数6~20のアリール基、炭素数6~20のアラルキル基、炭素数1~10のアルコキシ基、炭素数1~30のシリル基、炭素数1~30のシリルアルコキシ基、炭素数1~11のエステル基、炭素数1~11のアシル基、又は、非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~10のアルキル基の例示も式(1)中のものと同様である。
本発明の効果をより有効かつ確実に奏する観点から、式(X1)中、R1~R8は、好ましくは、各々独立して、水素原子、水酸基、ビニル基、アリル基、炭素数1~10のアルコキシ基、炭素数1~30のシリル基、炭素数1~30のシリルアルコキシ基、炭素数1~11のエステル基、炭素数1~11のアシル基、非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~10のアルキル基からなる群より選択される1種以上の置換基、又はアルキレン基若しくはカーボネート基を介して互いに結合した環状構造である。同様の観点から、式(X1)中、R1~R8は、より好ましくは、各々独立して、水素原子、水酸基、ビニル基、炭素数1~10のアルコキシ基、炭素数1~30のシリル基、炭素数1~30のシリルアルコキシ基からなる群より選択される1種以上の置換基、又はアルキレン基若しくはカーボネート基を介して互いに結合した環状構造である。同様の観点から、式(X1)中、R1~R8は、更に好ましくは、各々独立して、水素原子、水酸基、ビニル基、炭素数1~10のアルコキシ基、炭素数1~30のシリルアルコキシ基からなる群より選択される1種以上の置換基、又はカーボネート基を介して互いに結合した環状構造である。
本実施形態のポリカーボネート樹脂における式(1)で表される構造単位の割合は、特に限定されない。例えば、構造単位の割合の下限を10モル%、20モル%、30モル%、40モル%、50モル%、60モル%、70モル%、80モル%、又は90モル%としてもよい。例えば、構造単位の割合の上限を100モル%、90モル%、80モル%、70モル%、60モル%、50モル%、40モル%、30モル%、又は20モル%としてもよい。前記上限と下限とを任意に組み合わせて、様々な数値範囲とすることができる。
本実施形態のポリカーボネート樹脂における式(X1)で表される構造単位の割合は、特に限定されない。例えば、構造単位の割合の下限を0モル%、10モル%、20モル%、30モル%、40モル%、50モル%、60モル%、70モル%、又は80モル%としてもよい。例えば、構造単位の割合の上限を90モル%、80モル%、70モル%、60モル%、50モル%、40モル%、30モル%、20モル%又は10モル%としてもよい。前記上限と下限とを任意に組み合わせて、様々な数値範囲とすることができる。
(末端構造)
本実施形態のポリカーボネート樹脂は、下記式(1-1)において、R13及びR14で表される末端構造を有すると好ましい。
式(1-1)中、R13及びR14は、各々独立して、水素原子、水酸基、リン酸基、アミノ基、炭素数6~20のアリール基、炭素数6~20のアラルキル基、炭素数1~10のアルコキシ基、炭素数1~30のシリル基、炭素数1~30のシリルアルコキシ基、炭素数1~11のエステル基、炭素数1~11のアシル基、又は、非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~10のアルキル基である。なお、式(1-1)中、R1~R12、X、及びnは、式(1)中のものと同様である。
本実施形態のポリカーボネート樹脂は、上記式(1-1)において、R13とR14が互いに結合して環状構造を形成していてもよい。すなわち、R13及びR14で表される末端構造を有しなくてもよい。
本実施形態において、式(1-1)中の好ましいR1~R12は式(1)中のものと同様である。また、式(1-1)中における、リン酸基、炭素数6~20のアリール基、炭素数6~20のアラルキル基、炭素数1~10のアルコキシ基、炭素数1~30のシリル基、炭素数1~30のシリルアルコキシ基、炭素数1~11のエステル基、炭素数1~11のアシル基、非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~10のアルキル基、及びXの例示も式(1)中のものと同様である。本発明の効果をより有効かつ確実に奏する観点から、式(1-1)中、R13及びR14は、好ましくは、各々独立して、水素原子、水酸基、アミノ基、炭素数6~20のアリール基、炭素数6~20のアラルキル基、炭素数1~10のアルコキシ基、炭素数1~30のシリル基、炭素数1~30のシリルアルコキシ基、炭素数1~11のエステル基、炭素数1~11のアシル基、及び、非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~10のアルキル基からなる群より選択される1種以上の置換基である。同様の観点から、式(1-1)中、R13及びR14は、より好ましくは、各々独立して、水素原子、水酸基、アミノ基、炭素数6~20のアリール基、炭素数6~20のアラルキル基、炭素数1~10のアルコキシ基、炭素数1~30のシリル基、炭素数1~30のシリルアルコキシ基、炭素数1~11のアシル基、及び、非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~10のアルキル基からなる群より選択される1種以上の置換基である。同様の観点から、式(1-1)中、R13及びR14は、更に好ましくは、各々独立して、水素原子、水酸基、アミノ基、炭素数6~20のアリール基、炭素数6~20のアラルキル基、炭素数1~10のアルコキシ基、炭素数1~30のシリル基、炭素数1~30のシリルアルコキシ基、及び、非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~10のアルキル基からなる群より選択される1種以上の置換基である。
本実施形態のポリカーボネート樹脂において、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)により測定されるポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)は、10,000以上500,000以下であることが好ましい。本実施形態のポリカーボネート樹脂は、Mwが上記の範囲内にあることで、成形が容易となる。また、そのようなポリカーボネート樹脂は、耐熱性に優れるものとなる。同様の観点から、Mwは、より好ましくは10,000以上450,000以下であり、更に好ましくは10,000以上400,0000以下である。また、Mwの上限は、300,000であってもよい。サイズ排除クロマトグラフィーによるポリカーボネート樹脂の重量平均分子量は、具体的には実施例に記載の方法によって測定することができる。
本実施形態のポリカーボネート樹脂において、重量平均分子量(Mw)を上記の範囲内に制御するためには、重合性モノマーと重合開始剤の割合を適宜調整すればよく、また、後述する製造方法によってポリカーボネート樹脂を製造すればよい。重合性モノマーに対して添加する重合開始剤の量を特定の範囲内に制御することにより、良好な転化率で重合反応を進行し、かつ、Mwを大きくすることができる傾向にある。
本実施形態のポリカーボネート樹脂において、示査走査熱量計(DSC)により測定されるガラス転移温度(Tg)は、125℃以上200℃以下であることが好ましい。Tgが125℃以上であると、比較的高温となるような使用環境下においても形態を一層維持できる傾向にあり、耐熱性に優れる。また、Tgが200℃以下であると、成形加工性に一層優れる傾向にある。同様の観点から、本実施形態のポリカーボネート樹脂のガラス転移温度は、より好ましくは125℃以上195℃以下であり、更に好ましくは125℃以上190℃以下である。ポリカーボネート樹脂のガラス転移温度は、具体的には実施例に記載の方法によって測定することができる。
本実施形態のポリカーボネート樹脂において、ガラス転移温度Tgを上記好ましい範囲内に制御するためには、式(1)中、R1~R12を適宜選択すればよく、また、環状カーボネートを後述する製造方法によって製造すればよい。
本実施形態のポリカーボネート樹脂は、式(1)で表される構造単位を有するため低複屈折性を示す。
本実施形態のポリカーボネート樹脂において、光弾性係数の絶対値は、10×10-12Pa-1以下であることが好ましい。光弾性係数の絶対値が上記範囲内であることにより、ポリカーボネート樹脂にひずみを加えた際の位相差変化を抑えることができるため、ポリカーボネート樹脂は一層低い複屈折性を示す傾向にある。同様の観点から、本実施形態のポリカーボネート樹脂の光弾性係数の絶対値は、より好ましくは8×10-12Pa-1以下であり、更に好ましくは5×10-12Pa-1以下である。また、光弾性係数の絶対値の下限は特に限定されず、0Pa-1であってもよい。ポリカーボネート樹脂の光弾性係数は、具体的には実施例に記載の方法によって測定することができる。なお、本実施形態のポリカーボネート樹脂の光弾性係数を測定する際に用いる試験片は、150℃以上300℃以下でフィルム状に成形される。また、作製するフィルムの膜厚は、10μm以上1000μm以下であると好ましい。
本実施形態のポリカーボネート樹脂において、光弾性係数の絶対値を上記好ましい範囲内に制御するためには、式(1)中、R1~R12を適宜選択すればよく、また、ポリカーボネート樹脂を後述する製造方法によって製造すればよい。特に、上記の好ましいR1~R12を選択すると、光弾性係数の絶対値が小さくなる傾向にある。
本実施形態のポリカーボネート樹脂において、100%一軸延伸フィルムの面内位相差の絶対値が、厚さ100μm換算で100nm以下であることが好ましい。上記面内位相差の絶対値が上記範囲内にあることにより、ポリマー鎖に含まれる分子の配向に起因するポリカーボネート樹脂の複屈折の発現を一層抑えることができる傾向にある。同様の観点から、本実施形態のポリカーボネート樹脂において、100%一軸延伸フィルムの面内位相差の絶対値は、より好ましくは厚さ100μm換算で80nm以下であり、更に好ましくは厚さ100μm換算で60nm以下である。また、その面内位相差の絶対値の下限は特に限定されず、厚さ100μm換算で0nmであってもよい。ポリカーボネート樹脂の上記面内位相差は、具体的には実施例に記載の方法によって測定することができる。なお、ポリカーボネート樹脂の100%一軸延伸フィルムとは、ポリカーボネート樹脂をキャスト法や真空熱プレス等の方法でフィルム状に成形した後、ガラス転移温度以上の温度条件下で、一軸方向に100%延伸したフィルムを意味する。なお、上記延伸前のフィルムは、150℃以上300℃以下で成形され、また、作製するフィルムの膜厚は、10μm以上1000μm以下であると好ましい。
本実施形態のポリカーボネート樹脂において、上記面内位相差の絶対値を上記好ましい範囲内に制御するためには、式(1)中、R1~R12を適宜選択すればよく、また、ポリカーボネート樹脂を後述する製造方法によって製造すればよい。特に、上記の好ましいR1~R12を選択すると、面内位相差の絶対値が小さくなる傾向にある。
<ポリカーボネート樹脂組成物>
本実施形態のポリカーボネート樹脂組成物は、上記のポリカーボネート樹脂と、酸化防止剤とを含有する。
本実施形態のポリカーボネート樹脂組成物は、酸化防止剤を含有することにより、成形加工時の熱や剪断による劣化を一層防止することができるため、ポリカーボネート樹脂組成物の耐熱性を一層向上させることができる。また、本実施形態のポリカーボネート樹脂組成物は、酸化防止剤を含有することにより、使用時にポリカーボート樹脂が酸化されることを一層防止することができるため、ポリカーボネート樹脂組成物の耐光性を一層向上させることができる。
本実施形態のポリカーボネート樹脂組成物における、酸化防止剤は特に限定されないが、例えば、ヒンダードフェノール系酸化防止剤及びリン系酸化防止剤が挙げられる。
ヒンダードフェノール系酸化防止剤としては、特に限定されないが、例えば、イルガノックス1010(Irganox 1010:ペンタエリスリトールテトラキス[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート])、イルガノックス1076(Irganox 1076:オクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート)、イルガノックス1330(Irganox 1330:3,3’,3’’,5,5’,5’’-ヘキサ-t-ブチル-a,a’,a’’-(メシチレン-2,4,6-トリイル)トリ-p-クレゾール)、イルガノックス3114(Irganox3114:1,3,5-トリス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)-1,3,5-トリアジン-2,4,6(1H,3H,5H)-トリオン)、イルガノックス3125(Irganox 3125)、アデカスタブAO-60(ペンタエリスリトールテトラキス[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート])、アデカスタブAO-80(3、9-ビス{2-[3-(3-t-ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)プロピオニルキシオキシ]-1,1-ジメチルエチル}-2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン)、シアノックス1790(Cyanox 1790)、スミライザーGA-80(Sumilizer GA-80)、スミライザーGS(Sumilizer GS:アクリル酸2-[1-(2-ヒドロキシ-3,5-ジ-tert-ペンチルフェニル)エチル]-4,6-ジ-tert-ペンチルフェニル)、及び、スミライザーGM(Sumilizer GM:アクリル酸2-tert-ブチル-4-メチル-6-(2-ヒドロキシ-3-tert-ブチル-5-メチルベンジル)フェニル)が挙げられる。これらは一種類単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
リン系酸化防止剤としては、特に限定されないが、例えば、イルガフォス168(Irgafos168:トリス(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)ホスファイト)、イルガフォス12(Irgafos12:トリス[2-[[2,4,8,10-テトラ-t-ブチルジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン-6-イル]オキシ]エチル]アミン)、アデカスタブHP-10(ADKSTAB HP-10:2,2’-メチレンビス(4,6-ジ-tert-ブチルフェニル)オクチルホスファイト)、アデカスタブPEP36(ADKSTAB PEP36:ビス(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト)、アデカスタブPEP36A(ADKSTAB PEP36A:ビス(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト)、スミライザーGP(SumilizerGP:(6-[3-(3-t-ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)プロポキシ]-2,4,8,10-テトラ-t-ブチルジベンズ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン)、及び、GSY P101(テトラキス(2,4-ジ-t-ブチル-5メチルフェニル)4,4’-ビフェニレンジホスホナイト)が挙げられる。これらは一種類単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
本実施形態のポリカーボネート樹脂組成物におけるポリカーボネート樹脂は、上記したポリカーボネート樹脂と同様であり、好ましい態様も同様である。
本実施形態のポリカーボネート樹脂組成物におけるポリカーボネート樹脂の含有量は、本発明の効果をより有効かつ確実に奏する観点から、樹脂組成物全体に対して、好ましくは、50質量%以上100質量%以下であり、より好ましくは、60質量%以上100質量%未満であり、更に好ましくは、65質量%以上100質量%未満である。
本実施形態のポリカーボネート樹脂組成物における酸化防止剤の含有量は、成形加工時の熱や剪断による劣化を一層防止する観点から、樹脂組成物全体に対して、好ましくは、0.001質量%以上1質量%以下であり、より好ましくは、0.003質量%以上1質量%以下であり、更に好ましくは、0.005質量%以上1質量%以下である。
<光学部品>
本実施形態の光学部品は、上記のポリカーボネート樹脂又は上記のポリカーボネート樹脂組成物を含有する。
本実施形態の光学部品が含有する、上記のポリカーボネート樹脂又は上記のポリカーボネート樹脂組成物は、光弾性係数及び分子配向に伴う面内位相差が小さいため、本実施形態の光学部品は、応力複屈折と配向複屈折を発現しにくい。したがって、本実施形態の光学部品は、使用時の複屈折を抑えることができる傾向にある。更に、本実施形態の光学部品が含有する、上記のポリカーボネート樹脂又は上記のポリカーボネート樹脂組成物は、上述の通り、優れた耐熱性を有するため、本実施形態の光学部品は、経年劣化を生じにくく、従来の光学部品に比べて長期間使用することができる。
本実施形態における光学部品としては、特に限定されないが、例えば、カメラ、望遠鏡、顕微鏡、プロジェクター、及び車載用レンズ等の光学レンズ、並びに拡散板、導光板、偏光板、及び位相差フィルム等の光学フィルムが挙げられる。本実施形態の光学部品は、その用途に適した形状を有するよう、上記のポリカーボネート樹脂又は上記のポリカーボネート樹脂組成物に対して適宜成形等の加工を施すことで得られる。
<ポリカーボネート樹脂の製造方法1>
本実施形態のポリカーボネート樹脂の製造方法は、下記式(2)で表される環状カーボネート(A1)を開環重合する工程を有する。
式(2)中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、X、nは、式(1)との関係において説明したとおりである。
本実施形態のポリカーボネート樹脂の製造方法において、開環重合に用いる環状カーボネート(A1)としては、1種類の環状カーボネートを単独で用いてもよいし、R1~R12が異なる任意の2種類以上の環状カーボネートを組み合わせて用いてもよい。
本実施形態のポリカーボネート樹脂の製造方法において、環状カーボネート(A1)は、下記式(2-1)~(2―8)で表される環状カーボネート(B1)~(B8)を包含する。
式(2-1)~(2-8)中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、X、nは、式(1)との関係において説明したとおりである。なお、*で示した不斉炭素周りの立体化学はRでもSでもよい。
本発明の効果をより有効かつ確実に奏する観点から、開環重合に用いる環状カーボネート(A1)においては、カーボネート基が1,2-trans構造を形成している(B1)~(B2)及び(B5)~(B6)で表される環状カーボネートの割合を高めた方が好ましい。
本実施形態のポリカーボネート樹脂の製造方法において、環状カーボネート(A1)に加えて、他の環状カーボネートを用いてもよい。
他の環状カーボネートの例として、例えば、式(X2)で表される環状カーボネート(A2)が挙げられる。
式(X2)中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8は、式(X1)との関係において説明したとおりである。本実施形態のポリカーボネート樹脂の製造方法において、開環重合に用いる環状カーボネート(A2)としては、1種類の環状カーボネートを単独で用いてもよいし、R1~R8が異なる任意の2種類以上の環状カーボネートを組み合わせて用いてもよい。
(重合開始剤)
環状カーボネート(A1)、(A2)を開環重合するための重合開始剤としては、特に限定されないが、例えば、酸触媒、塩基触媒、及び酵素触媒が挙げられる。塩基触媒としては、特に限定されないが、例えば、アルキル金属、金属アルコキシド、金属アミド、金属有機酸塩、環状モノアミン及び環状ジアミン(特に、アミジン骨格を有する環状ジアミン化合物)のような環状アミン、グアニジン骨格を有するトリアミン化合物、並びに窒素原子を含有する複素環式化合物が挙げられる。アルキル金属としては、特に限定されないが、例えば、メチルリチウム、n-ブチルリチウム、sec-ブチルリチウム、tert-ブチルリチウム、及びフェニルリチウムのような有機リチウム、メチルマグネシウムハライド、エチルマグネシウムハライド、プロピルマグネシウムハライド、フェニルマグネシウムハライド、トリメチルアルミニウム、及びトリエチルアルミニウムが挙げられる。その中でも、好ましくはメチルリチウム、n-ブチルリチウム、又はsec-ブチルリチウムが用いられる。金属アルコキシド中の金属イオンとしては、特に限定されないが、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属イオンが挙げられ、好ましくはアルカリ金属である。アルコキシドイオンとしては、特に限定されないが、例えば、メトキシド、エトキシド、プロポキシド、ブトキシド、フェノキシド、及びベンジルオキシドが挙げられる。なお、フェノキシド、ベンジルオキシドについては、芳香環上に置換基を有していてもよい。金属アミドとしては、特に限定されないが、例えば、リチウムアミド、ナトリウムアミド、カリウムアミド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド、及びカリウムビス(トリメチルシリル)アミドが挙げられる。金属有機酸塩中の有機酸イオンとしては、特に限定されないが、例えば、炭素数1~10のカルボン酸イオンが挙げられる。金属有機酸塩中の金属としては、特に限定されないが、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、マグネシウム、カルシウム、及びスズが挙げられる。また、塩基触媒としては、特に限定されないが、例えば、有機塩基が挙げられる。有機塩基としては、特に限定されないが、例えば、1,4-ジアザビシクロ-[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(DBU)、1,5-ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ-5-エン(DBN)、1,5,7-トリアザビシクロ[4.4.0]デカ-5-エン(TBD)、ジフェニルグアニジン(DPG)、N,N-ジメチル-4-アミノピリジン(DMAP)、イミダゾール、ピリミジン、プリン、及びホスファゼン塩基が挙げられる。本発明の効果をより有効かつ確実に奏する観点から、本実施形態の重合開始剤は、好ましくはアルキル金属、金属アルコキシド、又は金属アミドであり、より好ましくは金属アルコキシド、又は金属アミドである。
本実施形態のポリカーボネート樹脂の製造方法の重合工程における、重合開始剤の使用量は、ポリカーボネート樹脂の目標とする分子量に応じて適宜調整すればよい。ポリカーボネート樹脂の重量平均分子量(Mw)を10,000以上500,000以下の範囲に制御する観点から、重合開始剤の使用量は、開環重合性モノマーである環状カーボネート(A1)に対する物質量換算で、好ましくは、0.0001mоl%以上4mоl%以下であり、より好ましくは、0.0001mоl%以上2mоl%以下であり、更に好ましくは、0.0001mоl%以上1mоl%以下である。また、上記の重合開始剤は一種類を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
(重合停止剤)
得られるポリカーボネート樹脂の平均分子量を制御する観点から、上記重合開始剤に加えて、重合停止剤を用いてもよい。重合停止剤としては、特に限定されないが、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、リン酸、メタリン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、乳酸、クエン酸、アスコルビン酸、グルコン酸、シュウ酸、酒石酸、メルドラム酸、及び安息香酸のような無機酸及び有機酸が挙げられる。
(添加剤)
得られるポリマーの分子量を制御する観点、及び末端構造を制御することで種々の特性を発現させる観点から、上記重合開始剤に加えて、添加剤を用いてもよい。添加剤としては、特に限定されないが、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、ノナノール、デカノール、ドデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、5-ノルボルネン-2-メタノール、1-アダマンタノール、2-アダマンタノール、トリメチルシリルメタノール、フェノール、ベンジルアルコール、及びp-メチルベンジルアルコールのようなモノアルコール、エチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、ヘキサンジオール、ノナンジオール、テトラメチレングリコール、及びポリエチレングリコールのようなジアルコール、グリセロール、ソルビトール、キシリトール、リビトール、エリスリトール、及びトリエタノールアミンのような多価アルコール、並びに、乳酸メチル、及び乳酸エチルが挙げられる。また、上記の添加剤は一種類を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
(反応温度)
本実施形態のポリカーボネート樹脂の製造方法において、重合工程における反応温度は、本実施形態のポリカーボネート樹脂を製造することができる範囲内であれば特に限定されないが、好ましくは0℃以上150℃以下であり、より好ましくは0℃以上130℃以下であり、さらに好ましくは0℃以上120℃以下である。重合工程における反応温度が上記範囲内にあることで、得られるポリカーボネート樹脂の重量平均分子量を10,000以上500,000以下の範囲に制御することが一層容易になる。
(溶媒)
本実施形態のポリカーボネート樹脂の製造方法では、溶媒を用いてもよく、用いなくてもよい。溶媒としては、特に限定されないが、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジフェニルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、2-メチルテトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、シクロペンチルメチルエーテル、tert-ブチルメチルエーテル、及びプロピレングリコールノモノメチルエーテルアセテートのようなエーテル系溶媒、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、及びトリクロロエタンのようなハロゲン系溶媒、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、シクロヘキサン、及びメチルシクロヘキサンのような飽和炭化水素系溶媒、トルエン、キシレン、o-キシレン、m-キシレン、p-キシレン、及びクレゾールのような芳香族炭化水素系溶媒、並びに、アセトン、2-ブタノン、2-ペンタノン、3-ペンタノン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、及びメチルイソブチルケトンのようなケトン系溶媒が挙げられる。
<ポリカーボネート樹脂の製造方法2>
本実施形態のポリカーボネート樹脂は、下記式(3)で表されるエポキシド(C1)と二酸化炭素とを反応させることによっても製造することができる。
式(3)中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、X、nは、式(1)との関係において説明したとおりである。
本実施形態のポリカーボネート樹脂の製造方法において、用いるエポキシド化合物(C1)としては、1種類のエポキシド化合物を単独で用いてもよいし、R1~R12が異なる任意の2種類以上のエポキシド化合物を組み合わせて用いてもよい。
本実施形態のポリカーボネート樹脂の製造方法において、エポキシド(C1)に加えて、他のエポキシドを用いてもよい。他のエポキシドの例として、例えば、式(X3)で表されるエポキシド(C2)が挙げられる。
式(X3)中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8は、式(X1)との関係において説明したとおりである。本実施形態のポリカーボネート樹脂の製造方法において、用いるエポキシド(C2)としては、1種類のエポキシドを単独で用いてもよいし、R1~R8が異なる任意の2種類以上のエポキシドを組み合わせて用いてもよい。
本実施形態のポリカーボネート樹脂の製造方法において、エポキシド化合物(C1)は、下記式(3-1)~(3-4)で表されるエポキシド(D1)~(D4)を包含する。
式(3-1)~(3-4)中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、X、nは、式(1)との関係において説明したとおりである。なお、*で示した不斉炭素周りの立体化学はRでもSでもよい。
本発明を実施例及び比較例を用いて更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例等により何ら限定されるものではない。
本明細書において、ポリカーボネート樹脂の物性の測定は以下のように行った。
1H-NMR測定)
日本電子株式会社製NMR装置(製品名:ECZ400S)、及びTFHプローブを用いて、以下のようにNMR測定をすることで、ポリカーボネート樹脂の1H-NMRスペクトルを得た。なお、重溶媒の基準ピークは、クロロホルム-dを用いた場合は7.26ppmであるとし、積算回数は32回として測定を行った。
(分子量の測定)
ポリカーボネート樹脂0.02gに対して、テトラヒドロフランを2.0gの割合で加えた溶液を測定試料とし、高速GPC装置(東ソー株式会社製、製品名「HLC-8420GPC」)を用いて、ポリカーボネート樹脂の重量平均分子量を測定した。カラムとして、東ソー株式会社製のTSKガードカラムSuperH-H、TSKgel SuperHM-H、TSKgel SuperHM-H、TSKgel SuperH2000、及びTSKgel SuperH1000(いずれも東ソー株式会社製製品名)を直列に連結して用いた。カラム温度は40℃とし、テトラヒドロフランを移動相として、0.60mL/分の速度で分析した。検出器としては、RIディテクターを用いた。Polymer Standards Service製のポリスチレン標準試料(分子量:2520000、1240000、552000、277000、130000、66000、34800、19700、8680、3470、1306、370)を標準試料として、検量線を作成した。このようにして作成した検量線を基に、ポリカーボネート樹脂の数平均分子量及び重量平均分子量を求めた。
(ガラス転移温度の測定)
後述の実施例及び比較例にて得られたポリカーボネート樹脂約5mgを測定試料とし、パーキンエルマージャパン株式会社製の示差走査熱量測定装置(製品名「DSC8500」)を用い、窒素ガス流量20mL/分の条件下、ガラス転移温度の測定を行った。より詳細には、例えば、実施例1の試料については、40℃で3分間保持した後、20℃/分で40℃から210℃まで1次昇温し、試料を完全に融解させた。その後、50℃/分で210℃から40℃まで降温し、40℃で5分間保持した。続いて、10℃/分で40℃から200℃まで2次昇温する際に描かれるDSC曲線の階段状変化部分曲線と各接線の延長線から縦軸方向に等距離にある直線とのとの交点(中間点ガラス転移温度)をガラス転移温度(Tg)とした。その他の実施例及び比較例の試料についても、同様にしてガラス転移温度を測定した。ガラス転移温度が高ければ高いほど耐熱性に優れるといえる。
(未延伸試料及び延伸試料の作製)
まず、真空圧縮成形機を用いて、ポリカーボネート樹脂の未延伸試料を作製した。具体的には、下記のようにして作製した。ポリカーボネート樹脂を25~150μm厚のポリイミド製枠内に入れ、2枚のポリイミドフィルムと2枚のアルミ板及び2枚の鉄板で挟むことで、積層体を得た。このとき、積層体の積層順が、鉄板、アルミ板、ポリイミドフィルム、ポリイミド製枠、ポリイミドフィルム、アルミ板、鉄板のようになるように積層した。上記の積層体を真空圧縮成形機(神藤金属工業所製、SFV-30型)にセットし、表1に記載の所定の温度において、減圧下(10kPa)で10分間予熱した後、減圧条件を保持したまま、上記所定の温度において、プレス圧1~10MPaの条件で5分間圧縮した。減圧及びプレス圧を解除した後、上記圧縮した積層体を冷却用圧縮成形機(株式会社神藤金属工業所製、AYS-10型)に移して冷却固化させることにより、厚さ20~250μmのプレスフィルムを得た。得られたプレスフィルムを、23℃、湿度50%の恒温恒湿室内で24時間養生することにより、未延伸試料を得た。
次に、上記未延伸試料を幅20~30mm、長さ50mmに切り出し、引張試験冶具に設置した。恒温槽(製品名「TCR1W-200T」)を接続した島津製作所製の試験機(製品名「オートグラフAG-5kNXPlus」)に、上記引張試験冶具をセットし、下記の条件で一軸フリー延伸をした。延伸条件は、チャック間距離を30mm、延伸温度をTg+20℃、延伸速度を500mm/分、延伸倍率を100%とした。一軸フリー延伸後、直ちに試料を室温下に取り出して冷却した後、23℃、湿度50%の恒温恒湿室内にて24時間養生することにより、厚さ10~200μmの延伸フィルムを得た。上記手順により得られる延伸フィルムを数点作製した。その後、各フィルムの厚さを、シックネスゲージ(株式会社ミツトヨ製、「デジマチック シックネスゲージ」)を用いて測定した。
(面内位相差及び配向複屈折率の測定)
上記100%一軸延伸フィルムを用いて、以下のようにして面内位相差及び配向複屈折率を測定した。まず、各延伸フィルムについて、王子計測機器製位相差測定装置(製品名「KOBRA-WR」)を用いて、波長587nmにおける面内位相差の絶対値を測定した。その後、得られた面内位相差の絶対値及び各延伸フィルムの厚さを用いて、配向複屈折率を算出した。得られた配向複屈折率を用いて、厚さ100μm換算の面内位相差の絶対値を算出した。なお、配向複屈折率、面内位相差の絶対値、厚さ100μm換算の面内位相差の絶対値、及び延伸フィルムの厚さは、以下の式(A)、(B)及び(C)を満たす。
Δn=nx-ny (A)
Re=Δn×d (B)
Re100(nm)=Δn×1.0×105 (C)
(Δn:配向複屈折率、nx:伸張方向の屈折率、ny:試料面内で伸張方向と垂直な方向の屈折率、Re:面内位相差の絶対値、Re100:厚さ100μm換算の面内位相差の絶対値、d:延伸フィルムの厚さ)
(光弾性係数の測定)
上記で得た未延伸試料を幅6mm、長さ50mmに切り出したものを試料として用いて、以下のようにして光弾性係数を測定した。なお、測定方法の詳細は、Polymer Engineering and Science 1999, 39,2349-2357を参照した。具体的には、以下のとおりである。上記の試料を、23℃、湿度50%の恒温恒湿室に設置したフィルム引張り装置(井元製作所製)に、チャック間が20mmになるように配置した。次いで、複屈折測定装置(大塚電子製、製品名「RETS-100」)の光経路が上記試料の中心部に位置するように、上記複屈折測定装置を配置した。チャック間を40mm、チャック移動速度を0.1mm/分として、伸張応力をかけながら、波長550nmで試験片の複屈折率を測定した。測定された複屈折率と伸張応力との関係から、最小二乗法を用いて、光弾性係数(Pa-1)を計算した。計算には、伸張応力σが2.5MPa≦σ≦10MPaであるデータを用いた。なお、複屈折率、伸張応力、及び光弾性係数は、以下の式(D)及び(E)を満たす。
Δn=nx-ny (D)
C=Δn/σ (E)
(Δn:複屈折率、nx:伸張方向の屈折率、ny:試料面内で伸張方向と垂直な方向の屈折率、C:光弾性係数、σ:伸張応力)
(屈折率の測定)
上記で得た未延伸試料を用いて屈折率の測定をメトリコン社製プリズムカプラ(モデル2010)にて23℃の恒温恒湿環境において行った。屈折率を求める波長は以下の3波長(532.0nm、632.8nm、824.0nm)で行い、代表値として波長632.8nmにおける屈折率を表1に示す。
[合成例1]
(4,5-エポキシ-トリシクロ[6.2.1.02.7]ウンデカン)
アルゴン気流下、2L四口フラスコに、トリシクロ[6.2.1.02.7]ウンデカ-4-エン(24.1g、162.4mmol)、炭酸水素ナトリウム(14.7g、175.4mmol)、クロロホルム(770mL)を加え、撹拌翼を用いて、メカニカルスターラーで撹拌した。反応溶液を氷浴に浸漬させて冷却した。m-クロロ過安息香酸(45.6g、185.2mmol)を3回に分けて添加した。添加終了後、氷水に浸漬させたまま、徐々に室温まで昇温した。19時間撹拌後、反応溶液を減圧濾過し、濾物をクロロホルム(500mL×3)でリンスした。ろ液を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(500mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(500mL)、飽和食塩水(500mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥後の有機層をエバポレーターで濃縮した。得られた濃縮物をアミノシリカゲル318gを用いてカラムクロマトグラフィーを行い、無色透明液体(25.6g)の目的物を得た。
[合成例2]
(4,5-ジヒドロキシ-トリシクロ[6.2.1.02.7]ウンデカン)
500mL四口フラスコに、4,5-エポキシ-トリシクロ[6.2.1.02.7]ウンデカン(25.2g、6.09mmol)、イオン交換水(250mL)、撹拌子を入れ、マグネチックスターラーで撹拌した。反応溶液をオイルバスに浸漬させ、外温100℃まで加熱した。18時間撹拌後、反応溶液をエバポレーターを用いて減圧濃縮し、アセトニトリルで3回共沸することで、白色固体(25.0g)の目的物を得た。
[合成例3]
(4,5-カルボナト-トリシクロ[6.2.1.02.7]ウンデカン(TCUC))
アルゴン気流下、500mL四口フラスコに4,5-ジヒドロキシ-トリシクロ[6.2.1.02.7]ウンデカン(20.0g、110.0mmol)、脱水テトラヒドロフラン(200mL)を加え、撹拌翼を用いてメカニカルスターラーで撹拌した。反応溶液を塩氷浴に浸漬させて冷却した。クロロギ酸エチル(23.8g、219.1mmol)をゆっくりと添加した。トリエチルアミン(29.9g、295.8mmol)を脱水トルエン(65mL)に希釈し、滴下漏斗でゆっくりと滴下した。室温で18時間撹拌後、桐山漏斗にシリカゲル40gを充填し、反応溶液をゆっくり注ぎ込んだ。通液後、濾物をテトラヒドロフラン/トルエン(2/1)(200mL×5)でリンスし、ろ液をエバポレーターで濃縮した。得られた濃縮物をクロロホルム(250mL)に溶解させ、イオン交換水(250mL)を加えて撹拌した後、有機層を回収した。回収した有機層をイオン交換水(250mL)で洗浄し、洗浄後の有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、濾過した。ろ液をエバポレーターで濃縮した。得られた濃縮物を再度クロロホルム(46mL)に溶解させ、氷冷したヘプタン(460mL)中にゆっくりと滴下した。30分撹拌後、析出した固体を減圧濾過で回収後、40℃で48時間減圧乾燥し、白色固体(15.1g)の目的物を得た。
[実施例1]
50mL三口フラスコへ、4,5-カルボナト-トリシクロ[6.2.1.02.7]ウンデカン(以下、TCUCとも表記する。)(2.65g、12.8mmol)を量り取って、フラスコ内を窒素で置換した。フラスコ内へ脱水m-キシレン(11.2g)を添加した後、フラスコをオイルバスに浸して内温を60℃に加熱し、マグネチックスターラー用いて撹拌してモノマーを完全に溶解させた。別途、乾燥させた30mLシュレンク管へ、カリウムtert-ブトキシド溶液(1.0M、0.30mL、0.30mmol)を量り取り、脱水m-キシレン(2.70mL)で希釈して開始剤溶液を調製した。モノマー溶液を撹拌しながら、調製した開始剤溶液0.98mLを加え、60℃で3時間撹拌した。酢酸0.0213gを加えて反応を停止させた(重合液)。重合液を一部サンプリングしてクロロホルム-dで希釈したサンプルについて1H-NMRスペクトルを測定し、3.9~4.1ppmのモノマー由来のピークと4.5~5.1ppmのポリマー由来のピークの積分強度比から、モノマー転化率を95%と算出した。
続いて、メタノール不溶分の評価のため、次のようにして再沈殿操作を行った。前記重合液を10.3gサンプリングし、クロロホルム41.0gを加えて希釈した。希釈液をメタノール516g中へ加えてポリマーを析出させた。析出させたポリマーを減圧濾過によって回収し、メタノール35.5gで洗浄した。得られたポリマーを40℃で6時間真空乾燥させ、ポリマーを得た。得られたホモポリマーのMwは20,000、ガラス転移温度は166℃であった。
[実施例2]
重合開始剤の量を0.10mol%とした以外は実施例1と同様の方法で重合反応を行った。得られたホモポリマーのMwは136000、ガラス転移温度は166℃であった。
[実施例3]
撹拌翼を取り付けた50mLセパラブルフラスコを窒素で置換した後、事前にモレキュラーシーブ4Aを用いて脱水処理したTCUCのm-キシレン溶液(49.8g;20wt%TCUC、47.7mmol)を量り取って添加し、フラスコを水浴に浸して内温を25℃とした。別途、乾燥させた30mLシュレンク管へ、カリウムtert-ブトキシド溶液(1.0M、0.49mL、0.49mmol)、ベンジルアルコール(0.11g、0.98mmol)を量り取り、脱水m-キシレン(4.30mL)で希釈して開始剤溶液を調製した。モノマー溶液を撹拌しながら、調製した開始剤溶液0.18mLを加え、25℃で5分間撹拌した。酢酸(0.0087g)を加えて反応を停止させた(重合液)。
続いて、メタノール不溶分の評価のため、次のようにして再沈殿操作を行った。前記重合液を47.4gサンプリングし、アセトン185.4g中へ加えてポリマーを析出させた。デカンテーションによって上澄み液を200.4g除去した後、クロロホルム46.7gを加えて、析出したポリマーを再溶解させた。このポリマー溶液を、メタノール241.5g中へ加えてポリマーを再析出させた。デカンテーション、減圧濾過によってポリマーを回収し、メタノール35.5gで洗浄した。得られたポリマーを100℃で4時間真空乾燥させ、ポリマーを得た。得られたホモポリマーのMwは184,000、ガラス転移温度は168℃であった。
[実施例4]
モノマーとしてTCUC9mol%、trans-シクロヘキセンカーボネート(以下、t-CHCとも表記する。)91mol%を用い、重合開始剤の量を0.20mol%とした以外は実施例1と同様の方法で重合反応を行った。得られたコポリマーのMwは51000、ガラス転移温度は128℃であった。
[実施例5]
モノマーとしてTCUC20mol%、t-CHC80mol%を用い、重合開始剤の量を0.10mol%とした以外は実施例4と同様の方法で重合反応を行った。得られたコポリマーのMwは73000、ガラス転移温度は138℃であった。
[実施例6]
撹拌翼を取り付けた50mLセパラブルフラスコを窒素で置換した後、事前にモレキュラーシーブ4Aを用いて脱水処理したTCUCのm-キシレン溶液(28.3g;20wt%TCUC、27.1mmol)、t-CHC(3.89g、27.4mmol)、脱水m-キシレン(15.7g)を量り取って添加し、フラスコを水浴に浸して内温を25℃とした。別途、乾燥させた30mLシュレンク管へ、カリウムtert-ブトキシド溶液(1.0M、0.30mL、0.30mmol)を量り取り、脱水m-キシレン(2.70mL)で希釈して開始剤溶液を調製した。モノマー溶液を撹拌しながら、調製した開始剤溶液0.52mLを加え、25℃で40分間撹拌した。酢酸(0.00157g)を加えて反応を停止させた(重合液)。
続いて、メタノール不溶分の評価のため、次のようにして再沈殿操作を行った。前記重合液を40.7gサンプリングし、クロロホルム154.2gを加えて希釈した。希釈液をメタノール941g中へ加えてポリマーを析出させた。析出させたポリマーをデカンテーション、減圧濾過によって回収し、メタノール261.9gで3回に分けて洗浄した。得られたポリマーを100℃で5時間真空乾燥させ、ポリマーを得た。得られたコポリマーのMwは124,000、ガラス転移温度は150℃であった。
[実施例7]
脱水処理したTCUCのm-キシレン溶液(38.8g;20wt%TCUC、37.2mmol)、t-CHC(1.37g、9.64mmol)、脱水m-キシレン(5.18g)を用いた以外は実施例6と同様の方法で重合反応を行った。得られたコポリマーのMwは85000、ガラス転移温度は166℃であった。
[比較例1]
50mLセパラブルフラスコへ、t-CHC(10.1g、70.8mmol)を加え、フラスコ内を窒素で置換した。フラスコ内へm-キシレン(40.1g)を加え、フラスコをオイルバスに浸し、内温が60℃となるように加熱しながら、メカニカルスターラーと撹拌翼とを用いて撹拌し、モノマーを完全に溶解させた。別途、乾燥させた30mLシュレンク管へ、カリウムtert-ブトキシド溶液(1.0M、0.37mL、0.37mmol)とベンジルアルコール(0.0796g、0.74mmol)を量り取り、m-キシレン3.3mLで希釈して開始剤溶液を調製した。モノマー溶液を撹拌しながら、調製した開始剤溶液0.26mLを一度に加え、60℃で3時間撹拌した。酢酸0.0072gを加えて反応を停止させた(重合液)。
続いて、メタノール不溶分の評価のため、次のようにして再沈殿操作を行った。前記重合液を0.59gサンプリングし、m-キシレン1.51gを加えて希釈した。希釈液をメタノール21.1g中へ加えてポリマーを析出させた。析出させたポリマーを減圧濾過によって回収し、得られたポリマーを130℃で2時間真空乾燥させ、ホモポリマーを得た。得られたポリマーのMwは68000、ガラス転移温度は120℃であった。
実施例及び比較例で得られたポリカーボネート樹脂の物性を表1に示す。
表1から、実施例のポリカーボネート樹脂は、比較例のポリカーボネート樹脂と比べて、ガラス転移温度が高いために高温環境下での形態安定性が高く、耐熱性に優れることが示された。また、表1から、実施例のポリカーボネート樹脂は、光弾性係数が小さく低複屈折性であることがわかる。
本発明のポリカーボネート樹脂、ポリカーボネート樹脂組成物、及びそれらを含む光学用成形体は、光学レンズ材料、光学デバイス、光学部品用材料、及びディスプレイ材料のような各種の光学用材料等の分野において産業上の利用可能性を有する。

Claims (9)

  1. 下記式(1)で表される構造単位:
    (式(1)中、
    1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、及びR12、水素原子であり、
    Xは非置換、一置換又は二置換のメチレン基であり、
    nは0~2の整数である。)
    を有する、ポリカーボネート樹脂。
  2. が、0又は1である、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂。
  3. サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)により測定されるポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が、10,000以上500,000以下である、請求項1又は2に記載のポリカーボネート樹脂。
  4. 示査走査熱量計により測定されるガラス転移温度(Tg)が、125℃以上200℃以下である、請求項1~のいずれか一項に記載のポリカーボネート樹脂。
  5. 請求項1~のいずれか一項に記載のポリカーボネート樹脂と、酸化防止剤と、を含有する、ポリカーボネート樹脂組成物。
  6. 請求項1~のいずれか一項に記載のポリカーボネート樹脂、又は請求項に記載のポリカーボネート樹脂組成物を含有する、光学部品。
  7. 請求項1~のいずれか一項に記載のポリカーボネート樹脂、又は請求項に記載のポリカーボネート樹脂組成物の、光学部品用材料としての使用。
  8. 請求項1~のいずれか一項に記載のポリカーボネート樹脂の製造方法であって、下記式(2):
    (式(2)中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、X、及びnは、前記式(1)で定義した通りである。)
    で表される環状カーボネートを、開環重合することにより、前記ポリカーボネート樹脂を得る重合工程を有する、製造方法。
  9. 請求項1~のいずれか一項に記載のポリカーボネート樹脂の製造方法であって、下記式(3):
    (式(3)中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、X、及びnは、前記式(1)で定義した通りである。)
    で表されるエポキシドと、二酸化炭素とを反応させることにより、前記ポリカーボネート樹脂を得る重合工程を有する、製造方法。
JP2021146476A 2021-09-08 2021-09-08 耐熱性に優れる脂環式ポリカーボネート樹脂、樹脂組成物、及びその製造方法 Active JP7685404B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021146476A JP7685404B2 (ja) 2021-09-08 2021-09-08 耐熱性に優れる脂環式ポリカーボネート樹脂、樹脂組成物、及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021146476A JP7685404B2 (ja) 2021-09-08 2021-09-08 耐熱性に優れる脂環式ポリカーボネート樹脂、樹脂組成物、及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023039347A JP2023039347A (ja) 2023-03-20
JP7685404B2 true JP7685404B2 (ja) 2025-05-29

Family

ID=85600569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021146476A Active JP7685404B2 (ja) 2021-09-08 2021-09-08 耐熱性に優れる脂環式ポリカーボネート樹脂、樹脂組成物、及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7685404B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023223888A1 (ja) * 2022-05-19 2023-11-23 旭化成株式会社 ポリカーボネート樹脂の製造方法、及び脂環式ポリカーボネート樹脂

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006241247A (ja) 2005-03-01 2006-09-14 Tokyo Univ Of Science ポリカーボネートの製造方法
JP2007031357A (ja) 2005-07-27 2007-02-08 Daicel Chem Ind Ltd 環状カーボネート骨格を含む多環式エステル
JP2011124123A (ja) 2009-12-11 2011-06-23 Sony Corp 二次電池、二次電池用電解液、電動工具、電気自動車および電力貯蔵システム
JP2016520689A (ja) 2013-04-29 2016-07-14 トタル リサーチ アンド テクノロジー フエリユイ 5員環カーボナートの重合によるポリカーボネート樹脂の製造方法
JP2019510093A (ja) 2016-02-04 2019-04-11 エスケー ケミカルズ カンパニー リミテッド 優れた耐熱性および溶媒への溶解性を有するポリエステル樹脂、ならびにこれを含有するコーティング組成物
WO2021145443A1 (ja) 2020-01-16 2021-07-22 旭化成株式会社 ポリカーボネート樹脂、ポリカーボネート樹脂組成物、それらを含む光学用成形体、及び環状カーボネート
JP2023032607A (ja) 2021-08-27 2023-03-09 旭化成株式会社 環状カーボネート、エポキシド、及びジオール、並びにそれらの製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1173819A (ja) * 1997-08-29 1999-03-16 Nec Corp 高分子電解質及びこれを用いた二次電池

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006241247A (ja) 2005-03-01 2006-09-14 Tokyo Univ Of Science ポリカーボネートの製造方法
JP2007031357A (ja) 2005-07-27 2007-02-08 Daicel Chem Ind Ltd 環状カーボネート骨格を含む多環式エステル
JP2011124123A (ja) 2009-12-11 2011-06-23 Sony Corp 二次電池、二次電池用電解液、電動工具、電気自動車および電力貯蔵システム
JP2016520689A (ja) 2013-04-29 2016-07-14 トタル リサーチ アンド テクノロジー フエリユイ 5員環カーボナートの重合によるポリカーボネート樹脂の製造方法
JP2019510093A (ja) 2016-02-04 2019-04-11 エスケー ケミカルズ カンパニー リミテッド 優れた耐熱性および溶媒への溶解性を有するポリエステル樹脂、ならびにこれを含有するコーティング組成物
WO2021145443A1 (ja) 2020-01-16 2021-07-22 旭化成株式会社 ポリカーボネート樹脂、ポリカーボネート樹脂組成物、それらを含む光学用成形体、及び環状カーボネート
JP2023032607A (ja) 2021-08-27 2023-03-09 旭化成株式会社 環状カーボネート、エポキシド、及びジオール、並びにそれらの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2023039347A (ja) 2023-03-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7284296B2 (ja) ポリカーボネート樹脂、ポリカーボネート樹脂組成物、それらを含む光学用成形体、及び環状カーボネート
JP5927780B2 (ja) ポリカーボネート樹脂及びフィルムの製造方法
KR101455889B1 (ko) 폴리카보네이트 수지 및 그의 제조방법
JP7072637B2 (ja) ポリカーボネート樹脂及びそれを含む光学部材
JP2009249487A (ja) 脂環式構造及びペルフルオロシクロブチルエーテル構造を有するポリマー
TWI791799B (zh) 聚碳酸酯及成形體
KR20210020179A (ko) 중축합계 수지 및 그것으로 이루어지는 광학 필름
JP7685404B2 (ja) 耐熱性に優れる脂環式ポリカーボネート樹脂、樹脂組成物、及びその製造方法
US20260117008A1 (en) Thermoplastic Resin, Preparation Method Therefor, and Use Thereof
KR102842857B1 (ko) 열가소성 수지, 그것으로 이루어지는 광학 필름, 디올 화합물, 디에스테르 화합물
JP7753512B2 (ja) ポリカーボネート樹脂、ポリカーボネート樹脂組成物、光学部品、及びポリカーボネート樹脂の製造方法
TWI873422B (zh) 樹脂及其製備方法
JP7596876B2 (ja) 樹脂、及びその成形体
JP7827531B2 (ja) ポリカーボネート樹脂、ポリカーボネート樹脂組成物、光学部品、及びポリカーボネート樹脂の製造方法
JP7821023B2 (ja) 重合性組成物及びポリカーボネート樹脂
CN117881721A (zh) 树脂和用于制备其的方法
CN118541413A (zh) 聚碳酸酯树脂、聚碳酸酯树脂组合物、光学部件以及聚碳酸酯树脂的制造方法
JP2020193301A (ja) ポリカーボネート樹脂及びそれを含む光学部材
TWI876162B (zh) 樹脂及其製備方法
JP2022152168A (ja) ポリカーボネート樹脂、ポリカーボネート樹脂組成物、光学部品、及びポリカーボネート樹脂の製造方法
JP2025145597A (ja) ポリカーボネート樹脂および光学部材
JP2013035994A (ja) 脂環式構造及びペルフルオロシクロブチルエーテル構造を有する共重合体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20250217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20250228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20250428

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20250519

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7685404

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150