JP7686509B2 - Metal mask for printing - Google Patents
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Description
本発明は、印刷用メタルマスクにおいて、印刷層のにじみやかすれ等の印刷不良を改善する技術に関する。本発明の印刷用メタルマスクとしては、例えば、基板上にはんだボールを仮接着するためのフラックス(印刷ペースト)の層をスクリーン印刷法により印刷形成する際に用いられる印刷用メタルマスクを挙げることができる。 The present invention relates to a technology for improving printing defects such as bleeding and smearing of the printed layer in a printing metal mask. An example of a printing metal mask of the present invention is a printing metal mask used when printing and forming a layer of flux (printing paste) for temporarily adhering solder balls on a substrate by a screen printing method.
印刷用メタルマスクの印刷精度の向上を図る技術として、本出願人は先に特許文献1を提案している。特許文献1では、電鋳法で製作されるメタルマスクに形成される透孔の断面形状を、電鋳面側の孔径が小さく、電鋳母型面側の孔径が大きいテーパー状に形成している。印刷時においては、その電鋳面側が表面側すなわちスキージ面側となり、電鋳母型面側が裏面側すなわち被印刷体(印刷対象)側となる。インキ・ペースト(印刷ペースト)の層(印刷層)を形成する際には、まず、メタルマスクの被印刷体側を被印刷体の上に密着させ、次いで、メタルマスクのスキージ面にインキ・ペーストをのせ、スキージ面上のインキ・ペーストをスキージで延ばしつつ透孔の内部に充填する。透孔に対するインキ・ペーストの充填の完了後、被印刷体からメタルマスクを分離することにより、透孔に対応したインキ・ペーストの印刷層を被印刷体上に印刷形成することができる。
The present applicant has previously proposed
特許文献1のメタルマスクでは、透孔を裏面側に広がるテーパー孔とすることでインキ・ペーストの版抜け性が良好になるため、被印刷体からメタルマスクを分離する際に、メタルマスクの分離とともにインキ・ペーストの一部が除去されることを抑えることができるので、にじみやかすれ等の印刷不良が生じることを防ぐことができる。しかし、特許文献1のメタルマスクでは、インキ・ペーストは透孔の孔内面全体と接するため、依然として透孔の内部に充填されたインキ・ペーストが透孔の孔内面に付着して、一部のインキ・ペーストが付着したまま被印刷体からメタルマスクが分離されることがあり、印刷形状が歪になる、あるいは印刷がかすれるなどの印刷不良が生じていた。また、インキ・ペーストの付着状態は、個々の透孔で均一ではないため、各印刷層のインキ・ペーストの量が不均一となる印刷不良も生じていた。
In the metal mask of
本発明は、印刷層を印刷形成する際の印刷精度をさらに向上させ、高精度でかつ高品位な印刷層を形成できる印刷用のメタルマスクを提供することを目的とする。 The present invention aims to provide a metal mask for printing that can further improve the printing accuracy when printing a printed layer and form a highly accurate and high-quality printed layer.
本発明の印刷用メタルマスクは、金属薄板からなり裏面9が印刷対象2と正対するマスク本体7と、マスク本体7を表裏に貫通し、印刷ペースト4が充填される丸孔からなる多数の通孔10とを備える。そして、通孔10が、マスク本体7の表面8に開口する、ストレート状の孔からなる第1孔部13と、内面の断面形状がR状に形成され、第1孔部13と滑らかに連続し、かつ拡大しつつマスク本体7の裏面9に開口する第2孔部14とで構成されていることを特徴とする。
The printing metal mask of the present invention comprises a
第1孔部13がストレート状の丸孔で構成され、第2孔部14がベルマウス状の孔で構成されている形態を採ることができる。
The
マスク本体7の厚みTを1とするとき、第1孔部13の孔深さで規定されるH1は、0.2以上、0.6以下に設定されていることが好ましい。
When the thickness T of the
より好ましくは、マスク本体7の厚みTを1とするとき、第1孔部13の孔深さで規定されるH1は、0.2以上、0.5未満に設定することが好ましい。
More preferably, when the thickness T of the
第2孔部14の孔深さをH2と規定し、第2孔部14の拡大寸法の半分をD3と規定するとき、不等式(H2<D3)を満足するように、第2孔部14が形成されている形態を採ることができる。
When the hole depth of the
マスク本体7の表面8における第1孔部13の開口寸法をD1、マスク本体7の裏面9における第2孔部14の開口寸法をD2と規定するとき、開口寸法D2が開口寸法D1の1.5倍以上に設定されている形態を採ることができる。
When the opening dimension of the
マスク本体7の厚みTは、25μm以下に設定されていることが好ましい。
It is preferable that the thickness T of the
通孔10の内面およびマスク本体7の裏面9に、印刷ペースト4の付着を抑制するコーティング層17が形成されている。第1孔部13におけるコーティング層17の層厚をC1、第2孔部14におけるコーティング層17の層厚をC2、マスク本体7の裏面9におけるコーティング層17の層厚をC3と規定するとき、不等式(C1≦C2≦C3)を満足するように、コーティング層17が形成されている。
A
本発明の印刷用メタルマスクでは、マスク本体7を表裏に貫通する通孔10を、マスク本体7の表面8に開口するストレート状の孔からなる第1孔部13と、内面の断面形状がR状に形成され、第1孔部13と滑らかに連続し、かつ拡大しつつマスク本体7の裏面9に開口する第2孔部14とで構成する。このように、マスク本体7の表面8に開口する第1孔部13がストレート孔で構成されていると、通孔10への充填時における印刷ペースト4の流れ方向を鉛直方向に伸びる第1孔部13の孔内面で案内することができるので、通孔10内において当該印刷ペースト4をマスク本体7の厚み方向(鉛直方向)に確実に落とし込むことができる。また、第1孔部13に接続される第2孔部14が、内面の断面形状がR状に形成され、第1孔部13と滑らかに連続し、かつ拡大しつつマスク本体7の裏面9に開口していると、印刷ペースト4が第1孔部13の孔内面で案内されて、両孔部13・14の境界部分付近に至ったとき、当該境界部分付近で第2孔部14の孔内面から印刷ペースト4を剥離させることができる。また、第2孔部14の孔内面から剥離された状態で、印刷ペースト4を第2孔部14のマスク本体7の裏面9側へと至らせることができる。このように、本発明の印刷用メタルマスクによれば、両孔部13・14の境界部分付近で第2孔部14の孔内面から印刷ペースト4を剥離させることができるので、従来のメタルマスクに比べて、通孔10の孔内面と印刷ペースト4との接触面積を縮小させて、マスクの印刷対象2からの分離時において、マスクに付着して印刷対象2から除去される印刷ペースト4の量を減容させることができる。以上より、本発明の印刷用メタルマスクによれば、印刷対象2上における印刷層の印刷形状が歪になることや印刷がかすれるなどの印刷不良の発生を抑えることができるので、印刷層を印刷形成する際の印刷精度の向上を図って、高精度でかつ高品位な印刷層を印刷対象2上に形成することができる。
In the printing metal mask of the present invention, the through
第1孔部13がストレート状の丸孔で構成され、第2孔部14がベルマウス状の孔で構成されていると、第1孔部13および第2孔部14が角部を有する多角形状の孔で形成されている形態に比べて、通孔10の内面形状を角部のない滑らかな内面形状とすることができるので、角部に印刷ペースト4が付着して印刷対象2上における印刷層の印刷形状が歪になることや印刷がかすれるなどの印刷不良の発生をより抑えることができる。
When the
マスク本体7の厚みTを1とするとき、第1孔部13の孔深さで規定されるH1は、0.2以上、0.6以下に設定されることが好ましい。これは、孔深さH1が0.2未満となると、或いは孔深さH1が0.6を超えると、印刷不良が生じることに拠る。より具体的には、孔深さH1が0.2未満になると、第1孔部13の孔内面による印刷ペースト4の案内効果が不十分となり、印刷時に意図しない方向へ印刷ペースト4が充填されて、印刷層の形状が歪となり、或いは印刷層がかすれて、結果として印刷不良が生じる。また、孔深さH1が0.6を超えると、第1孔部13の孔内面に印刷ペースト4が付着して、メタルマスクとともにその一部が除去されて、印刷層の形状が歪となり、或いは印刷層がかすれて、結果として印刷不良が生じる。
When the thickness T of the
マスク本体7の厚みTを1とするとき、第1孔部13の孔深さで規定されるH1は、0.2以上、0.5未満に設定することがより好ましく、これにより、先の印刷不良の発生を抑えて、概ね良好な厚みの印刷層を得ることができる。
When the thickness T of the
第2孔部14の孔深さをH2と規定し、第2孔部14の拡大寸法の半分をD3と規定するとき、不等式(H2<D3)を満足するように、第2孔部14が形成されていると、ベルマウス状の孔からなる第2孔部14の孔内面を構成する断面形状の曲率を大きく形成することができるので、第2孔部14における印刷ペースト4の剥離を促進できる。
When the hole depth of the
マスク本体7の表面8における第1孔部13の開口寸法をD1、マスク本体7の裏面9における第2孔部14の開口寸法をD2と規定するとき、開口寸法D2が開口寸法D1の1.5倍以上に設定されていると、上記と同様に、ベルマウス状の孔からなる第2孔部14の孔内面を構成する断面形状の曲率を大きく形成することができるので、第2孔部14における印刷ペースト4の剥離を促進できる。
When the opening dimension of the
マスク本体7の厚みTが、25μm以下に設定されていることが好ましい。これは印刷用メタルマスクの高精細化に伴い、第1孔部13の開口寸法D1も微小化されるが、マスク本体7の厚みTが25μmを超えると、開口寸法D1に対して通孔10の孔深さが大きくなるため、スキージによる通孔10への印刷ペースト4の充填が不十分になるおそれがあることに拠る。
The thickness T of the
通孔10の内面およびマスク本体7の裏面9に、印刷ペースト4の付着を抑制するコーティング層17が形成されていると、第1孔部13による印刷ペースト4の案内、および第2孔部14における印刷ペースト4の剥離をスムーズに行うことができる。また、第1孔部13に形成されたコーティング層17の層厚をC1、第2孔部14に形成されたコーティング層17の層厚をC2、マスク本体7の裏面9に形成されたコーティング層17の層厚をC3と規定するとき、不等式(C1≦C2≦C3)を満足するように、コーティング層17が形成されている形態を採ることができる。このような形態において、コーティング層17の層厚C1が最も小さくなるように設定することで、印刷層の形状を規定する第1孔部13の開口径D1の形状変化を小さくできる。また、このような形態において、コーティング層17の層厚C1・C2よりも層厚C3を大きく形成することで、印刷対象2との接触により徐々に摩耗するコーティング層17の効果をより長期にわたって維持することができる。
When the
(第1実施形態) 図1から図4に本発明に係る印刷用メタルマスクの第1実施形態を示す。なお、各図における厚みや幅などの寸法は、実際の様子を示したものではなく、それぞれ模式的に示している。印刷用メタルマスク(以下、単にマスクと言う。)1は、図3に示すように回路基板(印刷対象)2の表面に形成された電極3上に、はんだボールを仮接着するためのフラックス(印刷ペースト)4からなる印刷層をスクリーン印刷法で印刷形成するために用いられる。
(First embodiment) Figures 1 to 4 show a first embodiment of the printing metal mask according to the present invention. Note that the dimensions such as thickness and width in each figure are shown diagrammatically and not in actual appearance. The printing metal mask (hereinafter simply referred to as the mask) 1 is used to print and form a printing layer made of flux (printing paste) 4 for temporarily adhering solder balls on
図2においてマスク1は、ニッケル、銅、ニッケル-コバルトといったニッケル合金などからなる電着金属を素材として電鋳法によって形成された金属薄板からなるマスク本体7をベースとし、マスク本体7にはその盤面を表面8から裏面9に貫通する丸孔からなる多数の通孔10が開口されている。マスク1は一辺が250mmの正方形状に形成されており、同マスク1を四つの象限に分割したとき、各象限のそれぞれにパターン形成領域Mが区画されている。通孔10は、回路基板2の電極3に対応する電極パターンに配された状態でパターン形成領域M内に設けられている。パターン形成領域Mの周囲には、当該領域Mを囲むように、スクリーン印刷後の工程で回路基板2を規定の形状にカットする際に用いられるカットマークを印刷するためのカットマーク形成領域Cが区画されている。マスク1は、単体、あるいは四周縁に枠体が固定された状態でスクリーン印刷装置のマスク固定部に装着される。
In FIG. 2, the
図1に示すように、通孔10は、マスク本体7の表面8に開口する第1孔部13と、マスク本体7の裏面9に開口する第2孔部14とで構成されている。第1孔部13は、マスク本体7の厚み方向に伸びるストレート状の丸孔からなり、第2孔部14は、第1孔部13と滑らかに連続して、下向きに拡開するベルマウス状の孔からなる。
As shown in FIG. 1, the
マスク本体7の厚みTは、25μm以下であることが好ましく、18μm以下であることがより好ましい。本実施形態では、マスク本体7の厚みTは18μmに設定されている。
The thickness T of the
第1孔部13の孔深さH1は(図1参照)、マスク本体7の厚みTを1とするとき、0.2以上、0.5未満に設定されている。本実施形態の孔深さH1は、3.6μmに設定されており、マスク本体7の厚みTを1とするときの孔深さH1は0.2とされている(3.6/18=0.2)。
The hole depth H1 of the first hole portion 13 (see FIG. 1) is set to 0.2 or more and less than 0.5 when the thickness T of the
第1孔部13の開口寸法、すなわち開口径(直径)D1は(図1参照)、電極3に形成すべきフラックス4の層の直径寸法と同一に設定される。一般的なフラックス4の層の直径寸法は、20μm~50μmに設定されるものであり、これより、本実施形態の開口径D1は、40μmに設定した。第1孔部13の開口径D1は、印刷形成される印刷層の平面形状を規定しており、電極3上には、平面視で円形の印刷層が形成される。
The opening dimension of the
第2孔部14の孔深さH2は(図1参照)、マスク本体7の厚みTから第1孔部13の孔深さH1を減じた寸法であり、本実施形態では14.4μmに設定されている。先に説明したように、マスク本体7の厚みTを1とするときの孔深さH1は0.5未満に設定されるので、第1孔部13の孔深さH1と第2孔部14の孔深さH2との関係は、不等式(H1<H2)を満足するように設定する。
The hole depth H2 of the second hole portion 14 (see FIG. 1) is the dimension obtained by subtracting the hole depth H1 of the
第2孔部14の開口寸法、すなわち開口径(直径)D2は(図1参照)、開口径D1よりも大きく設定されており、本実施形態では、開口径D2は、開口径D1の1.5倍以上に設定されている。加えて、第2孔部14の半径の拡径寸法(開口の拡大寸法の半分)D3は、孔深さH2よりも大きく設定されている(H2<D3)。図1における拡径寸法D3とは、開口径D2から開口径D1を減じた値の半分((D2-D1)/2)を意味する。開口径(直径)D2は、50μm~100μmに設定することが好ましく、本実施形態の開口径D2は80μmに設定した。これに伴い、拡径寸法D3は20μmに設定されている。本実施形態では、拡径寸法D3と孔深さH2との関係が、不等式(H2<D3)を満足するように設定するため、第2孔部14の内面の断面形状は、マスク本体7の厚み方向に短軸を持つ四分楕円弧状に形成される。また、第2孔部14の開口端とマスク本体7の裏面9とは滑らかに連続されている。
The opening dimension of the
本実施形態の電極3は円形に形成されており、電極3の直径をD4とするとき、第1孔部13の開口径D1は直径D4よりも小さく形成され、第2孔部14の開口径D2は直径D4よりも大きく形成されている、換言すれば、開口径D1と開口径D2は、不等式(D1<D4<D2)を満足するように形成する(図1参照)。
In this embodiment, the
図1に示すように、通孔10の孔内面およびマスク本体7の裏面9には、コーティング層17が形成されている。コーティング層17は通孔10の孔内面、およびマスク本体7の裏面9へのフラックス4の付着を抑制するものである。第1孔部13におけるコーティング層17の層厚C1と、第2孔部14におけるコーティング層17の層厚C2と、マスク本体7の裏面9におけるコーティング層17の層厚C3とは、不等式(C1≦C2≦C3)を満足するように設定する。また、第1孔部13の孔内面は印刷層の形状を規定するため、当該部分におけるコーティング層17の層厚C1は、他の部分よりも薄く形成することで開口径D1の形状変化を小さくでき、マスク本体7の裏面9は印刷用メタルマスク1の使用時に回路基板2と接触するため、当該部分におけるコーティング層17の層厚C3は、他の部分よりも厚く形成することでその耐久性を向上できる。そのため、コーティング層17の各層厚C1・C2・C3は、不等式(C1≦C2≦C3)を満足し、さらに式(C1≠C3)を満足するように設定する。
As shown in FIG. 1, a
本実施形態における層厚C1は0.5μmに設定され、層厚C2は第1孔部13との隣接部分が0.5μmであり、マスク本体7の裏面9との隣接部分が1.0μmに設定され、層厚C3は1.0μmに設定されている。第2孔部14におけるコーティング層17の層厚C2は、第1孔部13側からマスク本体7の裏面9側に向かって漸次厚くなるように形成されており、段部のない滑らかなコーティング層17とされている。コーティング層17は、浸漬形成あるいはスプレーによる塗布にて形成することができる。なお、本実施形態のコーティング層17はμmオーダーで形成したが、nmオーダーでコーティング層17を形成することも可能である。
In this embodiment, the layer thickness C1 is set to 0.5 μm, the layer thickness C2 is set to 0.5 μm in the portion adjacent to the
また、コーティング層17は、不等式(C1<C2<C3)を満足するように設定することもできる。具体的には、層厚C3を1とするとき、層厚C1は、0.5未満に設定し、層厚C2は、0.5を超え1未満に設定する。
The
マスク本体7の表面8はスキージ面を構成しており、フラックス4からなる印刷層の印刷形成時には、マスク本体7の裏面9を回路基板2の表面に正対させ、電極3と通孔10とを位置合わせした状態で、両者(マスク1、回路基板2)を密着させる。印刷は、スキージ面(表面8)上にのせたフラックス4をスキージSでスキージングすることにより、通孔10およびカットマーク用の開口にフラックス4が充填されて、回路基板2の表面に通孔10およびカットマークに合致したフラックス4からなる印刷層が形成される。スキージSは、その先端がスキージ面(マスク本体7の表面8)と接触した状態でマスク1の手前側(図2に向かって下側)から奥側(図2に向かって上側)に向かって移動しながら印刷層を印刷形成する。
The
印刷時におけるフラックス4は、マスク本体7の表面8から第1孔部13の内部へと充填される。通孔10に侵入したフラックス4は第1孔部13の孔内面で案内され、充填方向がマスク本体7の厚み方向、すなわち電極3へと向かう方向へと落とし込まれる状態で侵入する。通孔10の内部へと侵入したフラックス4は、第1孔部13と第2孔部14との境界部分で第2孔部14から剥離されて電極3へと向かい、マスク本体7の裏面9に至ったフラックス4は電極3上に接して、図3に示すようなフラックス4からなる印刷層が形成される。
During printing, the
図4に実施形態に係るマスク1の製造方法を示す。
(パターンニング工程)
図4(a)に示すように、導電性を有する例えばステンレスや真ちゅう製の母型21の表面全体に、所定厚みのフォトレジスト層22を形成してから、通孔10に対応する円状およびカットマークに対応する線状の透光孔を有するガラスマスクからなるパターンフィルム23を密着させる。この状態で、紫外線光を照射して露光を行い、現像、乾燥の各処理を行う。ここでのフォトレジスト層22は、ネガタイプのシート状感光性ドライフィルムレジストの一枚ないし数枚をラミネートして熱圧着により形成して、所定の厚みになるようにする。次いで、未露光部分のフォトレジスト層22を溶解除去することにより、図4(b)に示すように、通孔10とカットマークに対応するレジスト体24を有するパターンレジスト25を得る。
FIG. 4 shows a method for manufacturing the
(Patterning process)
As shown in Fig. 4(a), a photoresist layer 22 of a predetermined thickness is formed on the entire surface of a
(電鋳工程)
上記のパターンレジスト25を形成した母型21を建浴された電鋳槽に入れ、図4(c)に示すように、レジスト体24の上端縁を乗り越えない範囲で電着金属を電着して、電鋳層26、すなわちマスク本体7となる層を形成する。このとき、電鋳金属の成長先端の縁部は四分楕円弧状に成長するので、母型21上に電着金属を電着するだけで、ベルマウス状の第2孔部14を形成することができる。
(Electroforming process)
The
(剥離工程)
図4(d)に示すように、母型21から電鋳層26と、パターンレジスト25とを剥離したうえで、パターンレジスト25を溶解除去することにより、図3に示すマスク1を得る。なお、得られたマスク本体7の外周縁に枠体を接着剤で接着して、マスク本体7と枠体とを不離一体的に接合した、枠体を備えるマスク1とすることもできる。
(Peeling process)
As shown in Fig. 4(d), the
以上のように、本実施形態のマスク1では、マスク本体7の表面8に開口する第1孔部13をストレート孔で構成したので、通孔10への充填時におけるフラックス4の流れ方向を鉛直方向に伸びる第1孔部13の孔内面で案内して、フラックス4をマスク本体7の厚み方向(鉛直方向)に確実に落とし込むことができる。また、第2孔部14を、内面の断面形状がR状に形成され、第1孔部13と滑らかに連続し、かつ拡径しつつマスク本体7の裏面9に開口するベルマウス状の孔で構成したので、フラックス4が第1孔部13の孔内面で案内されて、両孔部13・14の境界部分付近に至ったとき、当該境界部分付近で第2孔部14の孔内面からフラックス4を剥離させることができる。また、第2孔部14の孔内面から剥離された状態で、フラックス4を第2孔部14のマスク本体7の裏面9側へと至らせることができる。このように、本実施形態のマスク1によれば、両孔部13・14の境界部分付近で第2孔部14の孔内面からフラックス4を剥離させることができるので、従来のメタルマスクに比べて、通孔10の孔内面とフラックス4との接触面積を縮小させて、マスク1の回路基板2からの分離時において、マスク1に付着して回路基板2から除去されるフラックス4の量を減容させることができる。以上より、本実施形態のマスク1によれば、回路基板2上における印刷層の印刷形状が歪になることや印刷がかすれるなどの印刷不良の発生を抑えることができるので、印刷層を印刷形成する際の印刷精度の向上を図って、高精度でかつ高品位な印刷層を回路基板2上に形成することができる。
As described above, in the
また、ストレート状の丸孔からなる第1孔部13と、ベルマウス状の孔からなる第2孔部14とで構成される通孔10によれば、通孔10の内面形状を角部のない滑らかな内面形状とすることができるので、角部にフラックス4が付着して回路基板2上における印刷層の印刷形状が歪になることや印刷がかすれるなどの印刷不良の発生をより抑えることができる。
In addition, the through
マスク本体7の厚みTを1とするとき、第1孔部13の孔深さで規定されるH1は、0.2以上、0.6以下に設定することが好ましい。これは、孔深さH1が0.2未満となると、或いは孔深さH1が0.6を超えると、印刷不良が生じることに拠る。より具体的には、孔深さH1が0.2未満になると、第1孔部13の孔内面によるフラックス4の案内効果が不十分となり、印刷時に意図しない方向へフラックス4が充填されて、印刷層の形状が歪となり、或いは印刷層がかすれて、結果として印刷不良が生じる。また、孔深さH1が0.6を超えると、第1孔部13の孔内面にフラックス4が付着して、メタルマスクとともにその一部が除去されて、印刷層の形状が歪となり、或いは印刷層がかすれて、結果として印刷不良が生じる。
When the thickness T of the
さらに、マスク本体7の厚みTを1とするとき、第1孔部13の孔深さで規定されるH1は、0.2以上、0.5未満に設定することがより好ましく、これにより、先の印刷不良の発生を抑えて、概ね良好な厚みの印刷層を得ることができる。
Furthermore, when the thickness T of the
第2孔部14の孔深さH2と、第2孔部14の半径の拡径寸法D3とを、不等式(H2<D3)を満足するように、第2孔部14を形成したので、ベルマウス状の孔からなる第2孔部14の孔内面を構成する断面形状の曲率を大きく形成して、第2孔部14におけるフラックス4の剥離を促進できる。
The
第2孔部14の開口径D2を第1孔部13の開口径D1の1.5倍以上に設定したので、上記と同様に、ベルマウス状の孔からなる第2孔部14の孔内面を構成する断面形状の曲率を大きく形成して、第2孔部14におけるフラックス4の剥離を促進できる。
The opening diameter D2 of the
マスク1の高精細化に伴い、第1孔部13の開口径D1が微小化されるが、マスク本体7の厚みTが大きくなると、開口径D1に対して通孔10の孔深さが大きくなるため、スキージによる通孔10へのフラックス4の充填が不十分になるおそれがある。本実施形態においては、マスク本体7の厚みTを、25μm以下(18μm)に設定したので、上記のような問題が生じることはなく、スキージによる通孔10へのフラックス4の充填が不十分になることを回避することができる。
As the definition of the
通孔10の内面およびマスク本体7の裏面9に、フラックス4の付着を抑制するコーティング層17を形成したので、第1孔部13によるフラックス4の案内、および第2孔部14におけるフラックス4の剥離をスムーズに行うことができる。また、コーティング層17の各層厚C1・C2・C3が不等式(C1≦C2≦C3)を満足する状態で、層厚C1を最も小さく設定したので、印刷層の形状を規定する第1孔部13の開口径D1の形状変化を小さくできる。また、層厚C3を最も大きく形成したので、回路基板2との接触により徐々に摩耗するコーティング層17の効果を長期にわたって維持することができる。
The
以上のことから、本実施形態に係る印刷用メタルマスクは、国連の提唱する持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)の目標9(産業と技術革新の基盤をつくろう_強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡大を図る)、および目標12(つくる責任、つかう責任_持続可能な消費と生産のパターンを確保する)に貢献し得るものである。 For these reasons, the printing metal mask according to this embodiment can contribute to Goal 9 (Build resilient infrastructure, promote inclusive and sustainable industrialization and foster innovation) and Goal 12 (Responsible consumption and production – Ensure sustainable consumption and production patterns) of the Sustainable Development Goals (SDGs) advocated by the United Nations.
(第2実施形態) 図5に本発明に係る印刷用メタルマスクの第2実施形態を示す。本実施形態では、通孔10の形状が第1実施形態と相違する。なお、図5においてはコーティング層17を省略して図示しており、また、図5(b)において第1孔部13を示す四角形のひとつ外側の角丸四角形の線は、マスク本体7の裏面9側に開口する第2孔部14の開口端を示すための線である。
(Second embodiment) Figure 5 shows a second embodiment of the printing metal mask according to the present invention. In this embodiment, the shape of the through
通孔10は、マスク本体7の表面8に開口する第1孔部13をストレート状の正方形孔(矩形状孔)とし、第2孔部14を、内面の断面形状がR状に形成され、第1孔部13と滑らかに連続し、かつ拡大しつつマスク本体7の裏面9に開口するように構成した。第2孔部14の内面の断面形状は、底面視における第2孔部14の四隅部分の四分円状の領域も含め、マスク本体7の厚み方向に短軸を持つ四分楕円弧状に形成されている。このように、通孔10は矩形状であってもよく、また多角形状であってもよく、矩形状または多角形状の孔からなる通孔10は、その角部が丸められていてもよい。通孔10は楕円状に形成することもできる。
The through
本実施形態における第1孔部13を構成する正方形孔の一辺の長さを第1孔部13の開口寸法D1とし、当該開口寸法D1は先の第1実施形態の第1孔部13の開口径D1と同一とする。この条件においては、マスク本体7の表面8に開口する第1孔部13の開口面積は、第1実施形態に比べて本実施形態の方が約1.3倍大きくなる。そのため、開口径(開口寸法)D1を大きく形成することが困難な印刷用メタルマスク1において、電極3上により多くのフラックス4を印刷したい場合には、本実施形態のような開口形状の第1孔部13が有効である。また、電極3が四角形状(矩形状、多角形状)に構成されている場合にも有効である。
The length of one side of the square hole constituting the
上記の実施形態では、第2孔部14の内面の断面形状をマスク本体7の厚み方向に短軸を持つ四分楕円弧状に形成したが、マスク本体7の厚み方向に長軸を持つ四分楕円弧状、または円弧状に形成することもできる。要は、第2孔部14の内面の断面形状は、孔中心側に向かって膨出するR形状であればよい。例えば、第2孔部14の内面の断面形状は、第1孔部13付近およびマスク本体7の裏面9付近の曲率が大きく、その中間部分の曲率が小さくなるR形状のような、第1孔部13とマスク本体7の裏面9との間で曲率が変化するR形状であってもよい。本発明の技術は、印刷用メタルマスクに限らず、蒸着用マスク、はんだボール配列用マスク、はんだボール吸着用マスクなどのメタルマスクにも転用することができる。
In the above embodiment, the cross-sectional shape of the inner surface of the
1 印刷用メタルマスク
2 印刷対象(回路基板)
4 印刷ペースト(フラックス)
7 マスク本体
8 マスク本体の表面
9 マスク本体の裏面
10 通孔
13 第1孔部
14 第2孔部
17 コーティング層
D1 第1孔部の開口寸法(開口径)
D2 第2孔部の開口寸法(開口径)
D3 第2孔部の開口の拡大寸法の半分(半径の拡径寸法)
H1 第1孔部の孔深さ
H2 第2孔部の孔深さ
T マスク本体の厚み
1 Metal mask for
4 Printing paste (flux)
7
D2: Opening dimension (opening diameter) of the second hole
D3: Half the expansion dimension of the opening of the second hole portion (expansion dimension of the radius)
H1: Hole depth of the first hole portion; H2: Hole depth of the second hole portion; T: Thickness of the mask body
Claims (7)
マスク本体(7)を表裏に貫通し、印刷ペースト(4)が充填される多数の通孔(10)と
を備え、
通孔(10)が、マスク本体(7)の表面(8)に開口する、ストレート状の孔からなる第1孔部(13)と、内面の断面形状がR状に形成され、第1孔部(13)と滑らかに連続し、かつ拡大しつつマスク本体(7)の裏面(9)に開口する第2孔部(14)とで構成されており、
通孔(10)の孔内面およびマスク本体(7)の裏面(9)に、印刷ペースト(4)の付着を抑制するコーティング層(17)が形成されており、
第1孔部(13)におけるコーティング層(17)の層厚を(C1)、第2孔部(14)におけるコーティング層(17)の層厚を(C2)、マスク本体(7)の裏面(9)におけるコーティング層(17)の層厚を(C3)と規定するとき、不等式(C1≦C2≦C3)を満足するように、コーティング層(17)が形成されていることを特徴とする印刷用メタルマスク。 A mask body (7) made of a thin metal plate with a back surface (9) facing the printing subject (2);
The mask body (7) has a large number of through holes (10) that penetrate the mask body (7) from the front to the back and are filled with printing paste (4);
The through hole (10) is composed of a first hole portion (13) consisting of a straight hole opening on the front surface (8) of the mask body (7), and a second hole portion (14) whose inner cross-sectional shape is formed in an R-shape, smoothly continues to the first hole portion (13), and opens on the back surface (9) of the mask body (7) while expanding;
A coating layer (17) for suppressing adhesion of the printing paste (4) is formed on the inner surface of the through hole (10) and on the back surface (9) of the mask body (7),
A printing metal mask characterized in that, when the thickness of the coating layer (17) in the first hole portion (13) is defined as (C1), the thickness of the coating layer (17) in the second hole portion (14) is defined as (C2), and the thickness of the coating layer (17) on the back surface (9) of the mask body (7) is defined as (C3), the coating layer (17) is formed so as to satisfy the inequality (C1≦C2≦C3) .
7. The printing metal mask according to claim 1, wherein the thickness (T) of the mask body (7) is set to 25 μm or less.
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