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JP7686771B2 - 電気インピーダンストモグラフィによる測定の方法 - Google Patents
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JP7686771B2 - 電気インピーダンストモグラフィによる測定の方法 - Google Patents

電気インピーダンストモグラフィによる測定の方法 Download PDF

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Description

本発明は、電気インピーダンストモグラフィの分野に関する。
本発明は、より具体的には、用いられる電極を励起するために同時三角関数信号を使用する電気インピーダンストモグラフィ測定方法に関する。
本発明は、この測定方法を実施するように構成されたコンピュータプログラム製品にも関する。
本発明によって対象とされる主な用途は、高圧下および高温において流れる流体の場合のように、突然に変化しやすい流体の流れを監視することである。
特に興味深い1つの用途は、原子力施設のパイプを監視することであるが、本発明の文脈内で他の用途も想定され得る。
電気インピーダンストモグラフィ(EIT)は、物体の表面の電気的特性(電流および電位)を測定することによって、物体の内部の画像がリアルタイムかつ連続的に生成されることを可能にする、非侵襲的で非破壊的な技法である。このロバストな手法は、高圧および/または高温の環境において非侵入的測定を実行するのに特に適している。
EITは、より正確には、被監視物体の表面上に配置された非侵入型電極のセットによって電流または電位を注入し、次いで、物体の表面上の電位または電流を測定することから構成される。
電極は、物体の外面と接触するだけでよい。しかしながら、物体の表面が金属製である場合、電極は、壁を貫通し、流体と接触しなければならない。
物体の内部のインピーダンスのマップは、関連する逆問題を解決することによって再構成される。
励起信号が電極の単一対に一度に印加される時分割多重化を実装することが知られている。EIT画像が取得されることを可能にするように、電極の様々な対がマルチプレクサまたは電気スイッチによって順次選択される。
EIT画像は、励起されたすべての電極対の測定データを含む。
これらのデータは、電位の分布を決定し、物体内の材料の特性(導電率、誘電率など)の分布を再構成する逆問題を解決するために使用され得る。
しかしながら、時分割多重化は、EITデータの高速の取得を可能にしない。
周波数多重化は、同時に注入された信号の重ね合わせが生成されることを可能にし、これは、より高いデータ取得速度を可能にする。
論文[1]は、混合物の様々な成分の質量流量を測定するための方法を開示している。この方法は、周波数多重化を用いるインピーダンストモグラフィ技法を使用する。
刊行物[2]、[3]、および[4]は、各々、EIT測定方法の文脈において複数の電極を同時に励起するための多周波数方法を記載している。
この方法によれば、各電極は、他の電極の各々と対にされ、したがって、対にされた電極のセットを形成する。これらの電極に電位を印加することによって、電極の各対の間に励起が同時に生成され、次いで、電気的特性の測定が行われる。
刊行物[2]、[3]、および[4]に記載されたEIT方法は、16個の電極を備える機能的プロトタイプにおいて正常に実装され、これは、120対の電極のセットに対応する。
しかしながら、この方法は、いくつかの制限を有する。
120対の電極を用いて120回の同時測定を行うことは、収集されたデータにおいてかなりの程度の冗長性を結果として生じる。その結果、測定動作は、必要な最小限よりもかなり多くのデータを作成する。したがって、特にハードウェアレベルにおいて、測定は、利用するのがより複雑になる。特に、120個の励起信号の生成は、特に大きいメモリを備える高価なプログラマブルロジックアレイを必要とする。
これらの冗長性は、多数の励起周波数、すなわち120の異なる周波数の使用も意味しており、これは、毎秒3906画像の最適化された画像取得速度のために500kHzのオーダの広い帯域幅を必要とする。
さらに、対における電極を励起することは、逆問題の解決および画像の再構成に最適化されていないデータが取得されることにつながる。
最後に、この方法による画像取得速度は、毎秒3906画像に制限される。
しかしながら、特定の用途は、はるかにより高い取得速度を必要とする。これは、例えば、原子力施設を監視する場合である。例えば、原子炉のパイプにおける破損の出現を監視するための、高速二相流の測定は、毎秒10000画像を超える取得速度で行われる一連の測定を必要とする。
したがって、特に、画像取得の速度を改善するため、および生成されるデータの量とその処理とを最適化するために、従来技術の欠点を克服するEIT測定方法を提供する必要がある。
[1]Teague,G.(2002). Mass flow measurement of multi-phase mixtures by means of tomographic techniques.University of Cape Town、Faculty of Engineering、Department of Electrical Engineering [2]Dupre,A.、Mylvaganam,S.(2017). Simultaneous and Continuous Excitation Strategy for High Speed EIT: the ONE-SHOT method. In Proceedings of the 9th World Congress on Industrial Process Tomography、667~674頁 [3]Darnajou,M.、Dupre,A.、Dang,C.、Ricciardi,G.、Bourennane,S.、Bellis,C.(2019). On the implementation of simultaneous multi-frequency excitations and measurements for electrical impedance tomography. Sensors、19(17) [4]Darnajou,M.、Dupre,A.、Dang,C.、Ricciardi,G.、Bourennane,S.、Bellis,C.、Mylvaganam,S.(2020). High Speed EIT with Multifrequency Excitation using FPGA and Response Analysis using FDM. IEEE Sensors [5]https://www.math.colostate.edu/~siamcsu/files/NOSER.pdf
本発明の目的は、この必要性を少なくとも部分的に満たすことである。
この目的のため、本発明の主題は、その態様のうちの1つによれば、流体を含む円筒部分を備える本体の電気インピーダンストモグラフィ測定方法であって、以下のステップ、
i.本体の円筒部分の周囲にn個の電極を配置するステップと、
ii.n個の電極の各々を同時に励起するステップであって、各電極が、
の形式を有する電位V excによって励起され、Aが信号振幅であり、θが電極Eの角度位置であり、f=m*fが発振周波数であり、fが、fがすべてのmについてシステムのナイキスト周波数よりも小さくなるように選択された基本周波数である、ステップと、
iii.n個の電極を使用して本体の電気的特性を測定するステップと、
iv.測定ステップiiiにおいて生成されたデータを処理するステップであって、以下のサブステップ、
a)各電極Eについて、
によって定義されるデータポイントMを計算するサブステップであって、Rが抵抗器の端子にわたるV measを測定するために使用される抵抗器の抵抗値であり、V meas=R Iであり、Pが電流Iの測定の離散シーケンスにおけるポイントの数であり、pが離散時間であり、kが1と(n-1)との間に含まれるフーリエ係数であり、β=(2πp/P)である、サブステップと、
b)式、
に従って、すべてのnおよびすべてのkについて、データポイントM(k)からデータ行列Dを構成するサブステップと、
c)電極lにおける励起電位と電極nにおいて測定された電流との間の位相シフトΦn,l(k)がπ/2未満である場合、その要素が以下の式
によって定義され、電極lにおける励起電位と電極nにおいて測定された電流との間の位相シフトΦn,l(k)がπ/2以上である場合、その要素が以下の式
によって定義される符号付きデータ行列を構成するサブステップであって、Σが、Σのj番目の行のi番目の要素が、奇数jの場合cosine([2π/([j1]/2)]*(i-1)/n)の符号であり、偶数jの場合sine([2π(j/2)]*(i-1)/n)の符号であるように定義された符号行列である、サブステップと
を含む、ステップと
を含む。
したがって、測定方法は、本質的に、励起信号がすべての電極に同時に印加される周波数多重化を実装することにある。
信号の区別を可能にするために、各電極は、三角関数形式の信号によって励起される。
すべての電極を同時に励起することは、対にされた電極を順次励起することによって得られるデータにおいて見られる冗長性を回避する。
したがって、本発明による方法は、生成されるデータの量とそれらの処理速度とが最適化されることを可能にする。したがって、1秒あたりに取得される画像の数は、大幅に改善される。
有利なことに、励起信号の三角関数形式は、同様の導電率を有する様々な材料間を区別するのに特によく適している。
1つの有利な特徴によれば、電位V excのセットは、条件、
を満たす。
好ましくは、画像は、符号付きデータ行例に適用される1ステップ反復最小二乗再構成アルゴリズムを使用して生成される。
1つの特定の実施形態によれば、電極は、互いから等距離にある。これは、θ=2πn/nの場合に対応する。言い換えれば、電極は、本体の周囲に規則的な方法で角度を付けて分散される。
本発明は、本体が原子力施設のパイプである、二相流のトモグラフィ測定を実行するための、今説明した方法の使用にも関する。
本発明は、その態様の別のものによれば、媒体と、この媒体上に記憶され、実行されるとき、命令により、取得システムが本発明による測定方法を実施するために制御されることを可能にするように、プロセッサによって読み取り可能な命令とを含むコンピュータプログラム製品にも関する。
最後に、本発明は、
少なくとも1つのプログラマブルロジックアレイと、アナログ信号を生成するためのモジュールと、アナログ信号を測定するためのモジュールとを備える取得システムと、
取得システムを制御するように構成されたコンピュータと、
取得システムに接続された複数の電極と
を備える、本発明による方法を実施するためのデバイスに関する。
本発明による測定システムを実施するための装置を示す図である。 空間余弦パターンを示す図である。 電極が励起されることを可能にする電子回路の一部を示す図である。 励起信号を生成するための方法を示す図である。 電極によって生成された信号を測定するための方法を示す図である。 励起信号とその特性のうちのいくつかとをグラフ形式で示す図である。 16個の電極を備えるデバイスに関する符号行列を示す図である。 32個の電極を備えるデバイスに関する符号行列を示す図である。
図1は、本発明によるEIT測定方法を実施するためのデバイス1を示す。
方法は、EITによって、流体を含む本体6の測定を行うことを目的とする。
デバイス1は、本体6の円周上に非侵入的に配置された16個の電極(参照2)を備える。電極2は、好ましくは、本体6の周囲に規則的な方法で角度を付けて分散される。
電極2は、プリント回路基板3に接続され、プリント回路基板3自体は、データ取得システム4に接続される。スクリーン5は、データおよびそのデータから生成された画像が見られることを可能にする。データ取得システム4は、同様にデータ取得システム4内に含まれるプログラマブルロジックアレイ(FPGA)を制御するLinux(登録商標)オペレーティングシステム(HOST)を含む。
取得システム4は、アナログ励起信号が生成され、電極2によって送達されるアナログ測定信号が測定されることを可能にする。
システム4は、例えば、アナログ励起信号を生成するための製造業者National InstrumentsからのプログラマブルロジックネットワークNI-9262モジュールと、電極2によって送達されるアナログ信号を測定するための製造業者National InstrumentsからのNI-9223モジュールとを含む、製造業者National InstrumentsからのcRIO-9039コントローラを備える。
ここで、図1に示すようなデバイスを用いる本発明による測定方法の実施形態について説明する。
測定方法の第1のステップにおいて、n個の電極2が、本体6の円筒部分の周囲に配置される。
電極を励起する
測定方法の第2のステップにおいて、電極は、適切に選択された形式を有する電位によって同時に励起される。
電極2は、線形に独立した電極のセットを形成する。それらは、本体の表面上に電気的励起を引き起こし、その電気的特性を測定するために使用される。
個の電極の場合、(n-1)個の線形に独立した励起パターンが存在する。これらの線形に独立したパターンを記述するために、式
に従ってフーリエ基底関数を選択するのが自然である。
本発明による方法は、三角関数形式の励起を使用して、電極のすべてを同時に励起することにある。
この同時励起のセットは、フーリエ基底の空間的振動と時間的振動とに分解される。
様々な周波数多重化された三角関数信号間の区別を確立するために、様々な周波数が使用される。
各三角関数励起パターンについて、各電極Eは、1つの静的電圧V staに関連付けられる。
個の静的電圧V staのセットは、様々な空間周波数mを有する正弦関数および余弦関数のセットを形成する。
図2は、1から5まで変化するmの空間的余弦パターンを示す。正弦パターンは、示されていない。
個の電極は、図2において破線によって示されている本体の周囲∂Ω上に配置される。実線は、電極に印加される励起電位を表す。
各電極Eに関連付けられた静電位Vn,m staは、1とnとの間に含まれるnについて、以下の式
によって定義され、
[Math 3a]
ここで、m∈1,...,(n-1)は、空間周波数を表し、
は、奇数の整数のセットであり、
は、ゼロではない偶数の整数のセットであり、
δは、クロネッカーのデルタであり、
の場合、
であり、そうでない場合、
であり、
θ=2πiは、電極Eの角度座標であり、
Aは、印加電圧の振幅である。
個の電極の所与のセットについて、すべての独立した励起パターンは、(n-1)個の異なる空間周波数を用いて完全に記述される。
θ=2πn/nである特定の場合について、電極は、本体にわたって規則的に分散される。
各空間周波数mは、時間周波数fに関連付けられ、電極の各々に同時に適用される。
したがって、各同時励起電位V excは、(n-1)個の三角関数の重ね合わせを含み、各関数は、特定の周波数fにおいて振動する。電極nの励起信号は、以下の式
によって定義されるように、V excである。
本発明による方法は、このようにして定義された各電位V exc(t)を各電極Eに同時に印加することからなるステップを含む。
どのような時間tであっても、n個の電極の励起電圧の和がゼロであることを保証するように注意が払われる。これは、条件
によって表される。
本体の電気的特性を測定する
測定方法の第3のステップにおいて、本体6の電気的特性は、電極2を使用して測定される。
コンピュータは、説明した特性を有する16個の励起信号を生成するように取得システム4のプログラマブルロジックネットワークを制御する。これらの16個のデジタル信号は、NI-9262モジュールによってアナログ信号に変換され、同軸ケーブルによって電極2に送信される。
プリント回路基板3は、各電極2について1つの励起回路を備え、これらの回路は各々、図3に示すように抵抗器Rを備える。この図においてわかるように、電位V excは、抵抗器Rの一方の側に印加され、他方の側は、電極Eに接続される。
電極Eにおけるノイマン境界条件は、励起回路を通過する電流Iである。この電流は、抵抗器の端子にわたる電圧V meas=R Iを測定することによって取得される。V excに関して、この信号は、三角関数の和である。
データを処理する
測定方法の第4のステップにおいて、第3のステップにおいて測定されたデータは、画像を表す符号付きデータ行列を取得するために処理される。
データポイントMを生成する
測定方法の第4のステップの第1のサブステップにおいて、各電極nについてデータポイントMが計算される。
測定された信号V measのフーリエ変換は、Pポイント電流測定シーケンスI(p)から計算され、ここで、pは、離散時間であり、O≦p≦Pを考慮し、すなわち、
であり、ここで、
であり、正規化係数
である。
フーリエ変換は、P個のフーリエ係数が計算される周波数に対応する周波数fにおいて計算され得る。
電圧V excの周波数fは、fの高調波であるように選択される。これは、測定された信号間を区別することを可能にする。したがって、各係数kは、1つの特定の周波数fに関連付けられる。
したがって、データは、周波数fにおいて生成され、フーリエ空間における分解能は、Δf=fm+1-f=fである。最高周波数は、システムのナイキスト周波数fNyq=1/2Δpよりも低くなるように選択されることが留意されるべきであり、ここで、Δpは、サンプリング時間である。
データポイントM(k)は、各電極nに関する各フーリエ係数kの係数であり、
である。
各データポイントは、所与の電極における所与の三角関数パターンの電流を定義する。すべてのnおよびすべてのkに関するデータポイントM(k)のセットは、測定データを形成する。
励起周波数は、以下のように決定される。データ取得システムのサンプリング周波数fDAQは、電圧V execの最大周波数fを制限し、ナイキスト周波数fNyq=fDAQ/2が上限である。
DAQ=1MS/sのようなデータ取得システムについて、ナイキスト周波数は、500kHzに等しい。
電極と電解質の接触インピーダンスにおいて蓄積されたエネルギーから結果として生じる小さい残留電圧誤差を回避するために、連続信号が送達されなければならない。様々な周波数における連続信号を生成するために、信号は、生成される最低周波数fの高調波であるように選択される。
電極への電位の印加が停止されると、電気エネルギーのうちのいくらかが、電極と媒体との間の界面において数十マイクロ秒間蓄積される。この接触インピーダンスの影響は、測定における誤差につながり、このエネルギーを消散させるために、2つの連続する励起の間にデッドタイムを導入する必要があることを意味する。連続信号の生成は、印加される電圧が決して停止しないことを意味し、したがって、接触インピーダンスに関係する誤差とデッドタイムを導入する必要性とを回避するという利点を有する。
16個の電極を用いて、15の異なる周波数における励起信号のセットが生成される。取得システムのサンプリングレート、例えば1MS/sが与えられると、周波数は、f=i*fとなるように選択され、ここで、fは、基本周波数であり、iは、1と15との間に含まれる。
さらに、正の結果のみが考慮されるので、離散フーリエ変換は、P=32ポイントにおいて実行され得る。これは、毎秒1*10/32=31250画像の画像データの取得速度を結果として生じる。この選択は、正弦波信号の最低周波数fが離散フーリエ変換の計算周波数と等しくなければならないことを意味する。
最高周波数f15=15*fは、考慮中のシステムについて500kHzのナイキスト制限を下回る468.875kHzである。
励起振幅は、以下のように決定される。
電圧生成および取得モジュールは、±10Vの間隔において動作する。電圧V excを考慮すると、正弦波の振幅Aは、強め合う干渉のために生成される正弦波の和よりも大幅に小さくなければならない。しかしながら、信号の振幅Aは、信号対雑音比を最小化するために、できる限り大きくなければならない。
考慮すべき別の制限は、2つの連続して生成される電位間の許容最大変動である。取得システムにおけるリアルタイム制御は、±2.25Vの共振ピークを与えるA=0.15Vという満足できる値を選択することを可能にする。信号の正の値と負の値との間の急速な遷移は、電解効果の出現を防止する。例えば、1.2Vよりも高いDC電圧が印加されると、水において電気分解に関連する効果が現れる。1.2Vよりも高いAC電圧において、これらの電圧が十分に急速に変化する場合、この効果は、現れない。
データ行列Dを取得する
第2のサブステップにおいて、データポイントMからデータ行列Dが取得される。
NI-9223モジュールを用いる問題の16電極システムについて、精度桁用の5ビットを含む20ビットの数値割り当てビットの固定小数点データフォーマットが使用され得る。1と16との間に含まれる電極のインデックスn、および1と15との間に含まれるフーリエ係数kは、4ビットにおいてコード化された2進数によって記述され得る。
32電極システムの場合、各データポイントの係数M(k)は、以下の形式、
において、数値nおよびkを用いてコード化され、ここで、固定小数点フォーマット<s,b,p>は、s:符号付き/符号なし、b:割り当てられたビット数、p:精度ビットの数を用いて使用される。データM(k)は、U32フォーマットにおいてエンコードされる。
所与のフーリエ係数kについて、すなわち所与の周波数fについてn個の電極において測定されたn個のデータポイントは、以下のデータベクトル、
を与え、ここで、M(k)は、U32フォーマットにおいてエンコードされた整数である。
-1個のベクトルは、データ行列Dに連結され得、
となる。
このとき、データのサイズは、S=n(n-1)である。
フーリエ変換の係数のみがデータの一部を形成する。
画像について、データのサイズは、S*32ビット=4kBである。比較すると、刊行物[2]、[3]、および[4]に記載の方法は、境界条件に関する追加情報なしで、画像ごとに127kBのデータを結果として生じる。
したがって、本発明による方法は、より高い画像取得速度を可能にし、刊行物[2]、[3]、および[4]に記載された方法に対して、データのサイズを係数n/2だけ縮小することも可能にする。
符号付きデータ行列を取得する
第3のサブステップにおいて、画像を表す符号付きデータ行列が取得される。
フーリエ変換は、係数と位相とをもたらす。各データポイントの符号は、位相から推定される。
したがって、形式、
を有する、周波数fにおいて各電極Eに印加される励起信号を考慮する。
信号の位相は、
のように表される。
周波数fにおいて電極Eにおいて測定された電流I meas(t)の位相は、
となる。
アナログ信号AIの入力およびサンプリングされた信号の出力AOの同期サンプリングを想定すると、励起電位と測定された電流との間の位相シフトは、
となる。
位相シフトは、EITセンサの設計と、本体内の流れの性質とに依存する。位相シフトが大きい場合、ラップアラウンド効果が、データの符号の再構成を不可能にする場合がある。具体的には、位相は、2πNの変換に対して対称であり、ここで、Nは、整数である。位相が2πよりも大きい場合、それ自体がラップアラウンドする。
以下の2つの場合、
が確認されている。
第1の場合、データポイントの符号は、前述の式を使用して計算される。このとき、k番目のフーリエ係数とn番目の電極とに対応する符号付きデータ行列の要素は、
となる。
第2の場合、ラップアラウンド効果は、D の符号の推定を妨げる。次いで、任意の符号をデータに割り当てるために、符号行列Σが導入される。
符号行列Σは、上記で定義したようなV measを用いる符号関数
を導入することによって、所与の電極における所与の高調波に対するt=0における励起信号の符号に基づいて推定される。
符号行列Σは、より具体的には、その行が、各行において整数の周期を有する正弦関数の符号と交互に余弦関数の符号を表すように定義される。最初の2行は、単一の周期を有し、周期の数は、後続の行の各対について1だけ増加する。
言い換えれば、符号行列Σの行は、j番目の行のi番目の要素が、奇数jの場合、cosine([2π/([j+1]/2)]*(i-1)/n)の符号となり、偶数jの場合、sine([2π/(j/2)]*(i-1)/n)の符号となるように定義される。
例えば、符号行列の第1の行の第1の要素は、cosine(0)の符号、すなわち+である。電極nの数が16に等しい場合、第1の行の第5の要素は、cosine(2π*[4/16])の符号、すなわち0である。
したがって、符号行列の第1の行は、余弦関数の1つの周期の符号、すなわち、行内のi番目の要素に関するcosine(2π*(i-1)/n)の符号を表す。第2の行は、正弦関数の1つの周期の符号、すなわち、sine(2π*(i-1)/n)の符号を表す。第3の行は、余弦関数の2つの周期の符号、すなわち、cosine([2π/2]*(i-1)/n)の符号を表す。第4の行は、正弦関数の2つの周期の符号、すなわち、sine([2π/2]*(i-1)/n)の符号を表す。第5の行は、余弦関数の3つの周期の符号、すなわち、cosine([2π/3]*(i-1)/n)の符号を表し、同様に(n-1)番目の行まで続く。
例えば、16電極デバイスの場合、符号行列は、図7に示す形式をとる。32個の電極を有するデバイスの場合、符号行列は、図8に示す形式をとる。
そのような符号行列の使用は、画像を形成するためのデータの処理を最適化することを可能にする。これは、各データポイントの符号が推定され、画像が再構成されることを可能にする。
大きい位相シフトの場合、すなわちπ/2以上の場合、n個の電極のn-1個の励起パターンの任意の符号付き振幅、言い換えればk番目のフーリエ係数とn番目の電極とに対応する符号付きデータ行列の要素は、
によって与えられる。
アルゴリズムの実施形態
取得システム4のHOST部分は、周波数および振幅パラメータを取得システム4のFPGAに継続的に送信する。
図4は、16個の電極2の励起信号を生成するためのアルゴリズムを示す。
考慮されているシステムでは、FPGAは、16個のアナログ信号を作成するために、1MS/sにおいてクロックされるループにおいて16×16個のデータポイントを受信する。
第1のステップにおいて、システムは、初期化される。
初めに、FPGAは、空である。HOSTは、FPGAをロードし、次いで、NI-9262モジュールは、リセットされる。
第2のステップにおいて、割り込み要求が送信および受信される。
FPGAがデータ取得を開始する準備ができたときにHOSTに通知するために、ハードウェア割り込みが使用される。FPGAは、取得を開始するためにHOST検証を待つ。
第3のステップにおいて、サンプリングがチェックされる。
データポイントの生成を開始するために、サンプルパルス生成関数が呼び出される。関数が呼び出される頻度は、データポイントを生成するために使用されるサンプリングレートを決定する。並行して、各々の生成されたサンプルのステータスをチェックするために、I/Oステータス書き込み関数が同じ頻度で呼び出される。
第4のステップにおいて、デジタル励起信号関数が生成される。
HOSTは、FPGAに励起信号関数の生成を開始するように命令する。
第5のステップにおいて、アナログ励起信号が生成される。16個の励起信号が電極に送信される。
第6のステップにおいて、HOSTは、信号の生成を確認し、HOSTまたはFPGAレベルにおいて任意のエラーを報告する。
ステップ1および2は、アルゴリズムが起動されたときに1回実行される。ステップ3から6は、サンプリング周波数において各出力ポイントに対して繰り返される。
サンプリング周波数は、10kHzと500MHzとの間、好ましくは500kHzと50MHzとの間に含まれ得る。
図5は、電極2から受信されたデータを処理するためのアルゴリズムを示す。
抵抗器Rの端子にわたる電圧の測定は、画像再構成アルゴリズムの実施形態において使用するノイマン境界条件が推定されることを可能にする。16個のチャネルにおける1MS/sの取得速度は、320MB/sのデータ転送速度に対応する。
生成された信号に関連するフーリエ係数のみを考慮しながら高速フーリエ変換を使用することは、品質に影響を与えることなくデータのサイズが低減されることを可能にする。それはまた、効果的な帯域フィルタとしても機能する。しかしながら、16個の高速フーリエ変換のリアルタイム計算は、高い計算能力を必要とする。複数のチャネルにおいて信号をリアルタイムかつ並列にフーリエ成分に変換することを可能にするFPGAは、このタスクを行うのに適したツールである。
第1のステップAにおいて、システムは、初期化される。
FPGAは、NI-9223アナログ信号取得モジュールをリセットする。
第2のステップBにおいて、メモリが構成される。
HOSTは、FPGAのメモリへのダイレクトアクセスを構成し、開始する。FPGAは、16個の測定チャネルとそれらの高速フーリエ変換計算との間の通信を保証するために、16個の先入れ先出しキューを構成し、開始する。
第3のステップCにおいて、割り込み要求が送信および受信される。
ハードウェア割り込みは、キューおよび直接メモリアクセスが準備できていることを保証することを可能にする。
第4のステップDにおいて、サンプリングがチェックされる。
サンプリング周波数を制御するために、サンプルパルス生成関数が呼び出され、各サンプルのステータスをチェックし、任意のエラーをHOSTに報告するために、I/Oステータス読み取り関数が同じ頻度で呼び出される。
第5のステップEにおいて、アナログ測定信号が取得される。
I/O読み取り関数は、各NI-9223モジュールの各チャネルから単一のサンプルを読み取るように構成される。この関数は、1MHzにおいて呼び出され、サンプルパルス生成関数によって調整される。
第6のステップFにおいて、各チャネルの高速フーリエ変換は、1MHzループにおいて計算される。計算時間は、フーリエ変換において考慮されるポイントの数Pによって決定される。P個の測定されたデータポイントがフーリエ変換計算のために転送されると、関数は、フーリエ変換ループの各反復においてP個のフーリエ係数を1つずつ返す。その後、フーリエ係数の振幅は、1MHzの周波数において計算される。
第7のステップGにおいて、データは、アドレス指定される。
U32フォーマットにおける振幅データポイントは、対応する(U16フォーマットにおける)フーリエ係数および対応する(U16フォーマットにおける)チャネルとともに、U64フォーマットにおけるデータ要素を形成する。フーリエ変換ループの各反復において、HOSTに送信するために、16チャネルについて16要素がダイレクトアクセスメモリに書き込まれる。
第8のステップHにおいて、データ行列が構成される。
HOSTは、ダイレクトアクセスメモリが完全なデータイメージを表す少なくとも240個の要素を収集するのを待つ。n番目の電極のアドレス、および振幅に関連付けられたフーリエ係数が、データ行列Dを形成するために使用される。
第9のステップIにおいて、データ行列が記憶される。
データは、リアルタイム画像再構成を実行するために使用されるか、または記憶される。画像は、1ステップ反復最小二乗再構成アルゴリズム、例えば、刊行物[5]に記載されているアルゴリズムに基づく。
リアルタイム画像再構成は、毎秒約100枚の画像を生成し得る。
第10のステップJにおいて、信号の取得が確認され、エラーチェックが行われる。
アナログ信号生成モジュールおよび測定モジュールの同期がチェックされ、任意のエラーが報告される。
ステップAからCは、アルゴリズムが起動されたときに1回実行される。ステップDからGは、サンプリング周波数において各出力ポイントに対して繰り返される。n*(n-1)個のデータポイントを含む完全なデータ行列が取得されると、アルゴリズムは、ステップHに進む。ステップHからJは、画像取得周波数において繰り返される。
サンプリング周波数は、10kHzと500MHzとの間、好ましくは500kHzと50MHzとの間に含まれ得る。
図6は、左側のグラフにおいて、16個の電極2のうちの6個の励起信号を示す。各信号は、15個の正弦関数の和で構成される。
図6の右側のグラフの実線は、等価フーリエ空間において、図2に示す抵抗器Rにわたって測定された電圧Vmeasの振幅を表し、R=200Ωである。一点鎖線は、生成された信号の電圧のフーリエ変換を表す。
本発明は、今説明した例に限定されず、図示した例の特徴は、特に、図示されていない変形例内で一緒に組み合わされ得る。
しかしながら、本発明の範囲から逸脱することなく、さらなる変形および改善が想定され得る。特に、本発明による方法は、説明したもの以外の取得システムによって実施され得る。
1 デバイス
2 電極
3 プリント回路基板
4 データ取得システム、取得システム
5 スクリーン
6 本体

Claims (7)

  1. 流体を含む円筒部分を備える本体(6)の電気インピーダンストモグラフィ測定方法であって、以下のステップ、
    i.前記本体の前記円筒部分の周囲にn個の電極(2)を配置するステップと、
    ii.前記n個の電極の各々を同時に励起するステップであって、各電極が、
    の形式を有する電位V excによって励起され、Aが信号振幅であり、θが電極nの角度位置であり、f=m*fが発振周波数であり、fが、fがすべてのmについてシステムのナイキスト周波数よりも小さくなるように選択された基本周波数であり、δがクロネッカーのデルタであり、
    は、奇数の整数のセットであり、
    は、ゼロではない偶数の整数のセットである、ステップと、
    iii.前記電極を使用して前記本体の電気的特性V measを測定するステップと、
    iv.測定ステップiiiにおいて生成されたデータを処理するステップであって、以下のサブステップ、
    a)各電極Eについて、
    によって定義されるデータポイントMを計算するサブステップであって、Rが抵抗器の端子にわたるV measを測定するために使用される前記抵抗器の抵抗値であり、V meas=RIであり、Pが電流Iの測定の離散シーケンスにおけるポイントの数であり、pが離散時間であり、kが1と(n-1)との間に含まれるフーリエ係数であり、β=(2πp/P)である、サブステップと、
    b)式、
    に従って、すべてのnおよびすべてのkについて、前記データポイントM(k)からデータ行列Dを構成するサブステップと、
    c)電極lにおける励起電位と電極nにおいて測定された電流との間の位相シフトΦn,l(k)がπ/2未満である場合、その要素が以下の式
    によって定義され、電極lにおける前記励起電位と電極nにおいて測定された前記電流との間の前記位相シフトΦn,l(k)がπ/2以上である場合、その要素が以下の式
    によって定義される符号付きデータ行列を構成するサブステップであって、Σが、Σのj番目の行のi番目の要素が、奇数jの場合cosine([2π/([j1]/2)]*(i-1)/n)の符号であり、偶数jの場合sine([2π(j/2)]*(i-1)/n)の符号であるように定義された符号行列である、サブステップと
    を含む、ステップと
    を含む、方法。
  2. 電位V excのセットが、条件、
    を満たす、請求項1に記載の方法。
  3. 画像が、前記符号付きデータ行列に適用される1ステップ反復最小二乗再構成アルゴリズムを使用して生成される、請求項2に記載の方法。
  4. 前記電極が、前記本体の周囲に規則的な方法で角度を付けて分散される、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記本体が原子力施設のパイプである、二相流のトモグラフィ測定を実行するための、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法の使用。
  6. 媒体と、前記媒体上に記憶され、実行されるとき、命令により、取得システム(4)が請求項1から4のいずれか一項に記載の測定方法を実施するために制御されることを可能にするように、プロセッサによって読み取り可能な前記命令とを含むコンピュータプログラム製品。
  7. 少なくとも1つのプログラマブルロジックアレイと、アナログ信号を生成するためのモジュールと、アナログ信号を測定するためのモジュールとを備える取得システム(4)と、
    前記取得システムを制御するように構成されたコンピュータと、
    前記取得システムに接続された複数の電極(2)と
    を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法を実施するためのデバイス。
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