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JP7689469B2 - 騒音低減構造 - Google Patents
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JP7689469B2 - 騒音低減構造 - Google Patents

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Description

本発明は、騒音低減構造に関する。
下記特許文献1には、ベランダ天井面に、入射した騒音の音波を反射する反射面を備えた遮音性ベランダ構造が記載されている。この遮音性ベランダ構造では、騒音の直接波の伝搬方向に対する反射面の傾斜角度を90度以上に設定することで、建物の窓開口へ入射する騒音を低減している。
特開2012-211509号公報
上記特許文献1の遮音性ベランダ構造では、騒音を建物の外部へ反射する。しかしながら、反射部はベランダ天井面のみに設けられているため、建物の下方からの騒音を抑制する効果は高いが、建物の側方からの騒音を低減する効果は限定的である。
例えば建物の前面道路を走行する車両から騒音が建物に入射する時間は、車両が建物の直下を走行中に入射する時間より、建物の側方を走行中に入射する時間のほうが長い。このため、建物の下方より側方からの騒音を低減したほうが、経時的な騒音低減効果が高い場合がある。
本発明は、上記事実を考慮して、建物の側方からの騒音を低減できる騒音低減構造を提供することを目的とする。
請求項1の騒音低減構造は、建物におけるベランダの側壁面に設けられると共に、前記ベランダの奥行き方向内側から外側へ向かって、前記ベランダの長手方向内側から外側へ傾斜し、外部から入射する騒音を前記建物の外側へ反射可能な反射部を備えている。
請求項1の騒音低減構造では、ベランダの側壁面に、外部から入射する騒音を建物の外側へ反射可能な反射部を備えている。ベランダの側壁面にある反射部は、側方からの騒音を反射する。これにより、例えば建物の一方の側方から建物の足元を経由して他方の側方へ伸びる前面道路を走行する車両の通行に伴う騒音の低減効果が高い。
また、反射部は窓面からベランダの先端に向かって拡がるように傾斜している。このため、反射部がベランダの側壁面と平行な構成と比較して、ベランダの前方寄りの方向からの騒音も低減し易い。また、室内からの眺望を妨げにくく、室内への採光も妨げ難い。
請求項2の騒音低減構造は、請求項1に記載の騒音低減構造において、前記ベランダの天井面に設けられると共に、前記ベランダの奥行き方向内側から外側へ向かって、下方から上方へ傾斜し、外部から入射する騒音を前記建物の外側へ反射可能な反射部をさらに備える
請求項2の騒音低減構造では、ベランダの天井面及び側壁面に、反射部を備えている。ベランダの天井面にある反射部は、下方からの騒音を反射する。このため、請求項2の騒音低減構造では、側方及び下方からの騒音を反射できる。これにより、ベランダの天井面のみ、又は側壁面のみに反射部のみを設ける構造と比較して、騒音の低減効果が大きい。
請求項3の騒音低減構造は、請求項1に記載の騒音低減構造において、前記反射部は、前記ベランダの奥行き方向内側から外側へ向かって、前記ベランダの長手方向内側から外側へ傾斜した複数の羽板によって形成されたルーバーである。
請求項3の騒音低減構造では、反射部が、傾斜した複数の羽板によって形成されている。すなわち、反射部は分割して形成されている。
このため、それぞれの羽板を、側壁面に対して「傾斜させた状態」で配置すれば、例えばこれらの羽板を側壁面に対して「平行に並べて配置」しても、窓面からベランダの先端に向かって拡がるように傾斜した反射部を形成できる。これにより大きな一枚の面を反射部とする構造と比較して、吸音機構を省スペース化できる。
請求項4の騒音低減構造は、請求項2に記載の騒音低減構造において、少なくとも前記天井面における前記反射部が、前記ベランダの奥行き方向内側から外側へ向かって、下方から上方へ傾斜した複数の羽板によって形成されたルーバーである、又は、少なくとも前記側壁面における前記反射部が、前記ベランダの奥行き方向内側から外側へ向かって、前記ベランダの長手方向内側から外側へ傾斜した複数の羽板によって形成されたルーバーである
請求項4の騒音低減構造では、反射部が、傾斜した複数の羽板によって形成されている。すなわち、反射部は分割して形成されている。
このため、それぞれの羽板を、天井面又は側壁面に対して「傾斜させた状態」で配置すれば、例えばこれらの羽板を天井面又は側壁面に対して「平行に並べて配置」しても、窓面からベランダの先端に向かって拡がるように傾斜した反射部を形成できる。これにより大きな一枚の面を反射部とする構造と比較して、吸音機構を省スペース化できる。
請求項5の騒音低減構造は、請求項1に記載の騒音低減構造において、前記反射部は、階段状に連なって形成されている。
請求項5の騒音低減構造では、反射部が、階段状に連なって形成されている。このため、大きな一枚の面を反射部とする構造と比較して、吸音機構を省スペース化できる。
請求項6の騒音低減構造は、請求項2に記載の騒音低減構造において、前記天井面及び前記側壁面の少なくとも一方における前記反射部は、階段状に連なって形成されている。
請求項6の騒音低減構造では、反射部が、階段状に連なって形成されている。このため、大きな一枚の面を反射部とする構造と比較して、吸音機構を省スペース化できる。
本発明によると、建物の側方からの騒音を低減できる。
(A)は騒音低減構造をベランダの側壁面に形成した例を示す側断面図であり、(B)は(A)におけるB-B線断面図である。 (A)は騒音低減構造をベランダの側壁面及び天井面に形成した例を示す側断面図であり、(B)は(A)におけるB-B線断面図である。 (A)は反射面を湾曲させて形成した例を示す側断面図であり、(B)は(A)におけるB-B線断面図であり、(C)は複数の面材を組み付けて反射部を形成した例を示す部分拡大平面図である。 (A)は反射部に加えて吸音部を形成した例を示す側断面図であり、(B)は(A)におけるB-B線断面図である。 (A)は騒音低減構造をルーバーで形成した例を示す側断面図であり、(B)は(A)におけるB-B線断面図である。 騒音低減構造をルーバーで形成した変形例を示す側断面図である。 (A)は騒音低減構造を湾曲したルーバーで形成した例を示す平面図であり、(B)はルーバーに吸音部を形成した例を示す平面図である。 (A)は騒音低減構造を階段状に形成した例を示す側断面図であり、(B)は(A)におけるB-B線断面図である。 騒音低減構造を階段状に形成した例において、反射部に加えて吸音部を形成した状態を示す平面図である。 (A)は騒音低減構造を階段状に形成した変形例を示す側断面図であり、(B)は(A)におけるB-B線断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る騒音低減構造について、図面を参照しながら説明する。各図面において同一の符号を用いて示される構成要素は、同一の構成要素であることを意味する。但し、明細書中に特段の断りが無い限り、各構成要素は一つに限定されず、複数存在してもよい。
また、各図面において重複する構成及び符号については、説明を省略する場合がある。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において構成を省略する又は異なる構成と入れ替える等、適宜変更を加えて実施することができる。
各図において矢印X、Yで示す方向は水平面に沿う方向であり、互いに直交している。また、矢印Zで示す方向は鉛直方向(上下方向)に沿う方向である。各図において矢印X、Y、Zで示される各方向は、互いに一致するものとする。
<騒音低減構造>
図1(A)、(B)には、本発明の実施形態に係る騒音低減構造20の一例が示されている。騒音低減構造20は、建物10に適用され、建物10の側方からの騒音を抑制することを目的とする騒音抑制手段である。騒音低減構造20は、隔板部材40を含んで構成されている。
(建物)
建物10の用途は特に限定されるものではないが、本実施形態における建物10は共同住宅とされている。そして、騒音低減構造20は、建物10のベランダ12に適用されている。
建物10におけるベランダ12の前面には、図示しない幹線道路(高速自動車国道、一般国道、都道府県道等)が通っている。ベランダ12の長手方向(X方向)は、幹線道路における車線の方向に沿って配置されている。なお、建物10の前面には、幹線道路以外の各種道路や、電車の軌道などが通っていてもよい。
ベランダ12は、建物10の屋内空間Rとガラス窓14によって隔てられた屋外空間である。ガラス窓14は、屋内空間Rからベランダ12へ出入りするための掃き出し窓であり、ベランダ12の長手方向に沿って配置されている。ガラス窓14の外側には、スラブ16が形成されている。
スラブ16は、建物10の外側へ跳ね出した片持ちスラブであり、建物10の階毎に設けられ、それぞれの階におけるベランダ12の床面を形成している。スラブ16の先端には、手すり16Aが設けられている。
なお、本実施形態においては、建物10として、幹線道路に面した部分に2つの住戸配置された例を示しているが、幹線道路に面した部分に配置される住戸数は特に限定されるものではない。
(側壁面に設けられる反射部)
図1(B)に示すように、ベランダ12は、隔板部材40によって区画されている。隔板部材40は、互いに隣り合う住戸の戸境部分に設置されており、ベランダ12を複数の専用使用部分に区画して、当該専用使用部分の側壁を形成している。「専用使用部分」とは、1つの住戸の住人のみが日常的に利用する領域のことである。
隔板部材40は、2枚の鉛直部42及び44と、傾斜部46と、を備えている。鉛直部42、44、傾斜部46は、それぞれ例えばケイ酸カルシウム板やフレキシブル板等の不燃性の板材を用いて形成されている。
鉛直部42は、上下のスラブ16の間に鉛直方向に沿って形成された部分であり、建物10の外壁面側に配置されている。また、鉛直部42は、ベランダ12の短手方向(Y方向)に沿って配置され、鉛直部44よりY方向の長さが長い。
鉛直部44は、鉛直部42と同様に、上下のスラブ16の間に鉛直方向に沿って形成された部分であり、建物10の外壁面側に配置されている。また、鉛直部44は、鉛直部42とベランダ12の長手方向に離間して、かつ、鉛直部42と平行に配置されている。
傾斜部46は、鉛直部42の先端と鉛直部44の先端とを連結する部分である。傾斜部46は、上下のスラブ16の間において、連結された鉛直部44に対してガラス窓14の窓面からベランダ12の先端に向かって拡がるように傾斜した部分である。
ここで、「ガラス窓14の窓面からベランダ12の先端に向かって」とは、ベランダ12の奥行き方向(Y方向)の内側から外側へ向かうことを示す。「拡がるように傾斜して配置されている」とは、ベランダ12の長手方向(X方向)における内側(ベランダ12の中心側)から外側(鉛直部44側)へ傾斜して配置されている状態を示す。
鉛直部42、44及び傾斜部46は、ベランダ12における専用使用部分の側壁面を形成している。傾斜部46は、上述したように、ケイ酸カルシウム板やフレキシブル板等の不燃性の板材を用いて形成されている。また、傾斜部46の表面には、反射部としての反射面を形成する反射部材50Aが固定されている。反射部材50Aは、アルミやステンレス等の金属材料等、重量のある材料によって形成され、平滑で硬い反射面を形成する面材である。なお、傾斜部46を形成する素材自体を、反射部材50Aを形成する素材としてもよい。この場合、傾斜部46が反射部である反射面を形成する。
この構成により、図1(B)に矢印N1で示すように、反射部材50Aに側方から入射する入射音は、少なくとも一部が屋外側へ反射する。
鉛直部42、44及び傾斜部46の間に形成された空間V2は、設備及び配管を設置するスペースとして利用することができる。
なお、鉛直部42、44及び傾斜部46は、それぞれアルミや鋼等の金属材料を用いて形成された下地材に固定したり、四方枠等に嵌め込んだりして設置することが好ましい。これにより、隔板部材40が風に煽られた場合に変形や飛散しない程度の剛性を確保できる。
(側壁面及び天井面に設けられる反射部)
騒音低減構造20は、図2(A)、(B)に示すように、ベランダ12の側壁面に形成された反射部材50Aに加えて、ベランダの天井面に形成された反射部材50Bを備えて形成することもできる。
この実施形態においては、ベランダ12において、上階の床面を形成するスラブ16の下方に、天井部材30が設けられている。この天井部材30は、水平部32と、傾斜部34と、を備えている。水平部32及び傾斜部34は、それぞれ例えばケイ酸カルシウム板等の不燃性の板材を用いて形成されている。
水平部32は、スラブ16の下方において水平方向に沿って形成された部分であり、建物10の外壁面側に配置されている。一方、傾斜部34は、スラブ16の下方において、水平部32に対して上側へ傾斜して形成された部分であり、水平部32の先端からスラブ16の先端に亘って配置されている。なお、傾斜部34は、ガラス窓14の窓面からベランダ12の先端に向かって拡がるように傾斜している。
ここで、「ガラス窓14の窓面からベランダ12の先端に向かって」とは、上述したように、ベランダ12の奥行き方向(Y方向)の内側から外側へ向かうことを示す。「拡がるように傾斜して配置されている」とはベランダ12の上下方向(Z方向)における下方から上方へ傾斜して配置されている状態を示す。
水平部32及び傾斜部34の下面は、ベランダ12の天井面を形成している。傾斜部34は、上述したように、ケイ酸カルシウム板やフレキシブル板等の不燃性の板材を用いて形成されている。また、傾斜部34の表面には、反射部としての反射面を形成する反射部材50Bが固定されている。反射部材50Bは、アルミやステンレス等の金属材料等、重量のある材料によって形成され、平滑で硬い反射面を形成する面材である。なお、傾斜部34を形成する素材自体を、反射部材50Bを形成する素材としてもよい。この場合、傾斜部34が反射部である反射面を形成する。
この構成により、図2(A)に矢印N2で示すように、反射部材50Bに下方から入射する入射音は、少なくとも一部が屋外側へ反射する。
上階の床面を形成するスラブ16と天井部材30との間に形成された空間V1は、設備及び配管を設置するスペースとして利用することができる。
なお、水平部32及び傾斜部34は、鉛直部42、44及び傾斜部46と同様に、それぞれアルミや鋼等の金属材料を用いて形成された下地材に固定したり、四方枠等に嵌め込んだりして設置することが好ましい。これにより、天井部材30が風に煽られた場合に変形や飛散しない程度の剛性を確保できる。
<作用及び効果>
本発明の実施形態に係る騒音低減構造20では、図1(B)に示すように、ベランダ12の側壁面に、外部から入射する騒音を建物10の外側へ反射可能な反射部材50Aを備えている。
ベランダ12の側壁面にある反射部材50Aは、矢印N1で示すように、側方からの騒音を反射する。これにより、例えば建物10の一方の側方から建物10の足元を経由して他方の側方へ延びる前面道路を走行する車両の通行に伴う騒音の低減効果が高い。
また、反射部50はガラス窓14の窓面からベランダ12の先端に向かって拡がるように傾斜している。このため、反射部がベランダ12の側壁面と平行な構成と比較して、ベランダの前方からの騒音も低減し易い。また、屋内空間Rからの眺望を妨げにくく、屋内空間Rへの採光も妨げ難い。さらに、反射部がベランダ12の側壁面と平行な構成と比較して、反射面積を大きくできるので、騒音低減効果を高くできる。
また、図2(A)、(B)に示したように、ベランダの天井面にも反射部材50Bを備えた構成とすれば、矢印N2で示すように、下方からの騒音を反射することができる。このため、ベランダの天井面のみ、又は側壁面のみに反射部のみを設ける構造と比較して、騒音の低減効果が大きい。
<騒音低減構造の展開例>
以下、騒音低減構造の展開例について説明する。なお、本明細書において、側壁面及び天井面の双方に設けられるものとして説明する展開例は、側壁面のみに設けるものとしてもよい。また、側壁面のみに設けられるものとして説明する展開例は、側壁面及び天井面の双方に設けるものとしてもよい。
(反射部の形状の展開例)
図1に示した反射部材50A及び図2に示した反射部材50Bは、それぞれ傾斜部46及び傾斜部34に固定され、「平面状の(換言すると曲面ではない)反射面」を形成している。これに対して、図3(A)、(B)に示す反射部材60A、60Bは、反射部として、「湾曲した反射面」を形成している。
反射部材60A、60Bの反射面は、ガラス窓14の窓面からベランダ12の先端に向かって拡がるように傾斜している湾曲面である。このように、本発明における反射部は、湾曲していてもよい。
なお、図3(B)において、反射部材60Aは隔て板18の側面に固定されたひとつの部材であり、ベランダ12の長手方向(X方向)に面した側面が反射部としての反射面を形成しているが、本発明の実施形態はこれに限らない。
例えば図3(C)に示すように、隔て板18の側面に複数の面材を組み付け、ベランダ12の長手方向(X方向)に面した面材によって反射部材60Aを形成してもよい。このように、複数の面材を組み付けて反射部を形成する構成は、図3(A)に示す反射部材60Bのほか、以下に示す各展開例においても適用できる。
この構成により、図3(A)に矢印N3で示すように、反射部材60Bに下方から入射する入射音は、少なくとも一部が屋外側へ反射する。また、図3(B)に矢印N4で示すように、反射部材60Bに側方から入射する入射音は、少なくとも一部が屋外側へ反射する。
(吸音部を設ける展開例)
騒音低減構造20は、吸音部を備えて形成してもよい。図4(A)、(B)には、反射部として平面状の反射面を形成する反射部材62A、62Bが示されている。反射部材62A、62Bの反射面は、ガラス窓14の窓面からベランダ12の先端に向かって拡がるように傾斜している面である。
図4(A)に示すように、ベランダ12の天井面(スラブ16の下面)において、反射部材62Bよりガラス窓14寄りの部分(ベランダの奥行き方向の内側)には、吸音部64Bが設けられている。
吸音部64Bは、例えばパンチングメタルや多孔質材料等によって形成される板状の吸音部材であり、スラブ16の下面(水平面)から、建物10の外壁面(鉛直面)に亘って配置されている。なお、吸音部64Bは、スラブ16の下面(水平面)及び建物10の外壁面(鉛直面)の何れかのみに設けてもよい。
この構成により、図4(A)に矢印N5で示すように、反射部材62Bに下方から入射する入射音は、少なくとも一部が複数回反射を繰り返し、吸音部64Bに入射して吸音される。なお、反射部材62Bに下方から入射する入射音は、入射角度によっては、矢印N6で示すように、屋外側へ反射する。
同様に、図4(B)に示すように、ベランダ12の側壁面(隔て板18の側面)において、反射部材62Aよりガラス窓14寄りの部分には、吸音部64Aが設けられている。
吸音部64Aは、吸音部64Bと同様に、例えばパンチングメタルによって形成される板状の吸音部材であり、隔て板18の側面から、建物10の外壁面に亘って配置されている。なお、吸音部64Aは、隔て板18の側面及び建物10の外壁面の何れかのみに設けてもよい。
この構成により、図4(B)に矢印N7で示すように、反射部材62Aに側方から入射する入射音は、少なくとも一部が吸音部64Aに入射して吸音される。なお、反射部材62Aに側方から入射する入射音は、入射角度によっては、矢印N8で示すように、屋外側へ反射する。
なお、このような吸音部64Aは、図1に示した鉛直部44に適用してもよい。同様に、吸音部64Bも、図2に示した水平部32に適用できる。
(反射部をルーバーによって形成する展開例)
図1~図4を用いて示した実施形態では、ベランダ12の側壁面及び天井面に形成された反射部が、1つの大きな面を形成しているが、反射部は、複数に分割して形成することもできる。
例えば図5(A)、(B)には、反射部としてのルーバー66、68が示されている。図5(A)に示すように、ルーバー66は、複数の羽板66Aによって形成されている。羽板66Aは、長手方向がベランダ12の長手方向(X方向)と一致するように配置された、長尺の平板部材である。また、図5(B)に示すように、羽板66Aは、ベランダ12のX方向における両側に配置された隔て板18間の略全域に配置されている。
図5(A)に示すように、羽板66Aは、天井面において、ガラス窓14の窓面からベランダ12の先端に向かって拡がるように傾斜して配置されている。換言すると、羽板66Aの下端部がベランダ12の奥行き方向内側に配置され、上端部がベランダ12の奥行き方向外側に配置されるように傾斜して配置されている。
なお、ここでの「天井面」とは、ベランダ12の上方のスラブ16の付近(下方のスラブより上方のスラブに近い位置)のことである。
羽板66Aは、各々がこのように傾斜した状態で、上下方向(Z方向)に沿って複数並べて配置されている。図5(A)においては、羽板66Aは3本並べて図示されているが、羽板66Aを並べる本数は2本以上であれば特に限定されるものではない。
この構成により、図5(A)に矢印N9で示すように、ルーバー66に下方から入射する入射音は、少なくとも一部が、羽板66Aから屋外側へ反射する。なお、羽板66Aは、図6に示すように、ベランダ12の奥行き方向に沿って複数並べて配置してもよい。
同様に、図5(B)に示すように、ルーバー68は、複数の羽板68Aによって形成されている。羽板68Aは、長手方向がベランダ12の上下方向(Z方向)と一致するように配置された、長尺の平板部材である。また、図5(A)に示すように、羽板68Aは、ベランダ12の上下のスラブ16間に亘って配置されている。
図5(B)に示すように、羽板68Aは、ベランダ12の側壁面において、ガラス窓14の窓面からベランダ12の先端に向かって拡がるように傾斜して配置されている。換言すると、羽板68Aの内側端部がベランダ12の奥行き方向内側に配置され、外側端部がベランダ12の奥行き方向外側に配置されるように傾斜して配置されている。
なお、ここでの「側壁面」とは、隣接する住戸間のベランダ12を仕切る隔て板18の付近(隔て板から概ね50cm以内の部分)のことである。
羽板68Aは、各々がこのように傾斜した状態で、ベランダ12の奥行き方向(Y方向)に沿って複数並べて配置されている。図5(B)においては、羽板68Aは3本並べて図示されているが、羽板68Aを並べる本数は2本以上であれば特に限定されるものではない。
この構成により、図5(B)に矢印N10で示すように、ルーバー68に側方から入射する入射音は、少なくとも一部が、羽板68Aから屋外側へ反射する。
(変形例1)
ルーバーを用いて反射部を形成する場合においても、吸音部を形成することができる。例えば図7(A)には、複数の羽板70Aを用いて形成されたルーバー70と、吸音部72とが示されている。
反射部である羽板70Aは、ベランダ12の屋外側に向かって凸となるように湾曲して形成されている。吸音部72は、ベランダ12の側壁面を形成する隔て板18の少なくとも一部を被覆している。また、吸音部72は、上述した吸音部64A、64Bと同様の素材を用いて形成できる。
反射部としての羽板を湾曲させて形成することで、ルーバー70に側方から入射する入射音は、反射角度が大きくなるため、隔て板18側へ反射し易くなる。このため、隔て板18に吸音部72を設けることで、図7(A)に矢印N11で示すように、ルーバー70に側方から入射する入射音は少なくとも一部が吸音部72に入射して吸音される。
なお、このように羽板を湾曲させて形成した反射部は、必ずしも吸音部と併せて用いる必要はない。すなわち、図5及び図6において、ルーバー66やルーバー68に変えてルーバー70を用いてもよい。
(変形例2)
吸音部は、ルーバーを形成する羽板に形成することもできる。例えば図7(B)に示すルーバー76を形成する複数の羽板74は、それぞれ反射部74A及び吸音部74Bを備えている。
反射部74Aは羽板74の表側(ベランダ12における長手方向の中央部側に向けられた面)に形成され、吸音部74Bは、羽板74の裏側(隔て板18に向けられた面)に形成されている。吸音部74Bは、上述した吸音部64A、64Bと同様の素材を用いて形成できる。
羽板74に反射部74A及び吸音部74Bを設けることで、図7(B)に矢印N12で示すように、ルーバー76に側方から入射する入射音は少なくとも一部が吸音部74Bに入射して吸音される。なお、ルーバー76に側方から入射する入射音は、入射位置や入射角度によっては、矢印N13で示すように、屋外側へ反射する。
図5、6、7を用いて示した例では、ルーバーを用いることにより、反射部が分割して形成されている。このため、例えば図5(B)に示す羽板68Aのように、それぞれの羽板を側壁面に対して「傾斜させた状態」で配置すれば、羽板を側壁面に対して「平行に並べて配置」しても、ガラス窓14の窓面からベランダ12の先端に向かって拡がるように傾斜した反射部を形成できる。
同様に、図5(A)や図6に示す羽板66Aのように、それぞれの羽板を天井面に対して「傾斜させた状態」で配置すれば、羽板を上下方向やベランダ12の奥行方向に「平行に並べて配置」しても、ガラス窓14の窓面からベランダ12の先端に向かって拡がるように傾斜した反射部を形成できる。
このように、反射部を分割して形成すれば、大きな一枚の面を反射部とする構造と比較して、吸音機構を省スペース化できる。
(反射部を階段状に形成する展開例)
反射部を複数に分割する実施形態としては、図5、6、7を用いて示したようにルーバーを用いるほか、反射部を階段状に形成してもよい。反射部を階段状に形成しても、吸音機構を省スペース化できる。
例えば図8(A)に示した例では、ベランダ12の天井面(上方のスラブ16の下面)に、反射部材80が設けられている。反射部材80は、ガラス窓14の窓面からベランダ12の先端に向かって拡がるように傾斜した複数の反射面80Aを備えている。互いに隣り合う反射面80A同士は、段差面80Bを介して、階段状に連なって配置されている。
この構成により、矢印N14で示すように、反射部材80に側方から入射する入射音は、少なくとも一部が、反射面80Aから屋外側へ反射する。
同様に図8(B)に示した例では、ベランダ12の側壁面に、反射部材82が設けられている。反射部材82は、ガラス窓14の窓面からベランダ12の先端に向かって拡がるように傾斜した複数の反射面82Aを備えている。互いに隣り合う反射面82A同士は、段差面82Bを介して、階段状に連なって配置されている。
この構成により、矢印N15で示すように、反射部材82に側方から入射する入射音は、少なくとも一部が、反射面82Aから屋外側へ反射する。
なお、段差面82Bには、図9に示すように、吸音部84を設けてもよい。吸音部84は、上述した吸音部64A、64Bと同様の素材を用いて形成できる。反射部材82に吸音部84を設けることで、図9に矢印N16で示すように、反射部材82に側方から入射する入射音は少なくとも一部が吸音部84に入射して吸音される。このような吸音部は、図8(A)に示す反射部材80の段差面80Bに設けてもよい。
(変形例)
図8(A)、(B)に示した例では、反射面80A、82Aがガラス窓14の窓面からベランダ12の先端に向かって拡がるように傾斜しているが、本発明の実施形態はこれに限らない。
例えば図10(A)、(B)に示す反射部としての反射部材86、88のように、反射面を傾斜させない構成とすることもできる。具体的には、図10(A)に示す反射部材86では、ベランダ12の上下方向(Z方向)に沿う反射面86Aと、ベランダ12の奥行方向(Y方向)に沿う反射面86Bとが交互に配置されて階段状に連なって配置されている。
この構成では、反射面86A及び86Bが階段状に連なることにより、ガラス窓14の窓面からベランダ12の先端に向かって拡がるように傾斜した反射部としての反射部材86を形成している。
この構成により、図10(A)に矢印N16で示すように、反射部材86に下方から入射する入射音は、少なくとも一部が反射面86A及び86Bから屋外側へ反射する。また、反射部材86に下方から入射する入射音は、入射角度によっては、反射面86A及び86Bの何れか一方から屋外側へ反射する。
同様に、図10(B)に示す反射部材88では、ベランダ12の長手方向(X方向)に沿う反射面88Aと、ベランダ12の奥行方向(Y方向)に沿う反射面88Bとが交互に配置されて階段状に連なって配置されている。
この構成では、反射面88A及び88Bが階段状に連なることにより、ガラス窓14の窓面からベランダ12の先端に向かって拡がるように傾斜した反射部としての反射部材88を形成している。
この構成により、図10(B)に矢印N17で示すように、反射部材88に側方から入射する入射音は、少なくとも一部が反射面88A及び88Bから屋外側へ反射する。また、反射部材88に側方から入射する入射音は、入射角度によっては、反射面88A及び88Bの何れか一方から屋外側へ反射する。
このように、本発明における「窓面からベランダの先端に向かって拡がるように傾斜する反射部」とは、必ずしも反射面自体が傾斜していなくてもよく、反射面を含んだ反射部材が傾斜していればよい。
10 建物
12 ベランダ
14 ガラス窓(窓)
50A 反射部材
50B 反射部材
60A 反射部材
60B 反射部材
62A 反射部材
62B 反射部材
66 ルーバー
66A 羽板
68 ルーバー
68A 羽板
70 ルーバー
70A 羽板
76 ルーバー
74 羽板
74A 反射部
80 反射部材
80A 反射面
82 反射部材
82A 反射面
86 反射部材
86A 反射面
86B 反射面
88 反射部材
88A 反射面
88B 反射面




Claims (6)

  1. 建物におけるベランダの側壁面に設けられると共に、前記ベランダの奥行き方向内側から外側へ向かって、前記ベランダの長手方向内側から外側へ傾斜し、外部から入射する騒音を前記建物の外側へ反射可能な反射部を備えた騒音低減構造。
  2. 前記ベランダの天井面に設けられると共に、前記ベランダの奥行き方向内側から外側へ向かって、下方から上方へ傾斜し、外部から入射する騒音を前記建物の外側へ反射可能な反射部をさらに備えた、請求項1に記載の騒音低減構造。
  3. 前記反射部は、
    前記ベランダの奥行き方向内側から外側へ向かって、前記ベランダの長手方向内側から外側へ傾斜した複数の羽板によって形成されたルーバーである、請求項1に記載の騒音低減構造。
  4. 少なくとも前記天井面における前記反射部が、前記ベランダの奥行き方向内側から外側へ向かって、下方から上方へ傾斜した複数の羽板によって形成されたルーバーである、
    又は、
    少なくとも前記側壁面における前記反射部が、前記ベランダの奥行き方向内側から外側へ向かって、前記ベランダの長手方向内側から外側へ傾斜した複数の羽板によって形成されたルーバーである、
    請求項2に記載の騒音低減構造。
  5. 前記反射部は、階段状に連なって形成されている、請求項1に記載の騒音低減構造。
  6. 前記天井面及び前記側壁面の少なくとも一方における前記反射部は、階段状に連なって形成されている、請求項2に記載の騒音低減構造。
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