[1.実施の形態]
以下、本開示にかかる実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[1.1 実施の形態1]
[1.1.1 構成]
図1は、実施の形態1にかかるソリッドステートリレー装置(SSR装置)2を備える温度調節システム1の構成例を示すブロック図である。図1の温度調節システム1は、ヒータ11により加熱対象の温度を調整するために用いられる。温度調節システム1は、ソリッドステートリレー装置2と、温度調節装置3とを備える。図1に示すように、ソリッドステートリレー装置2は、交流電源10及びヒータ11に直列に接続される。交流電源10は、例えば、商用交流電源である。ヒータ11は、例えば、電気抵抗ヒータである。ソリッドステートリレー装置2がオンである間は、交流電源10とヒータ11との間の電流経路が閉じられて交流電源10からヒータ11に電力が供給される。ソリッドステートリレー装置2がオフである間は、交流電源10とヒータ11との間の電流経路が開かれて交流電源10からヒータ11に電力が供給されない。また、交流電源10とヒータ11との直列回路には電源スイッチ12が接続される。
図2は、図1の温度調節装置3の構成例を示すブロック図である。温度調節装置3は、温度センサ13に接続される。温度センサ13は、加熱対象の現在の温度を検出し、加熱対象の現在の温度を示す温度信号を温度調節装置3に出力する。温度調節装置3は、温度センサ13からの温度信号が示す加熱対象の現在の温度に基づいてソリッドステートリレー装置2に制御情報を出力してソリッドステートリレー装置2を制御することによって、加熱対象の温度を調節する。
図2の温度調節装置3は、入出力装置31と、無線送受信回路32と、処理回路33とを備える。
入出力装置31は、複数のボタン及びディスプレイを備えて構成される。入出力装置31は、例えば、加熱対象の目標温度の入力及び加熱対象の現在の温度の表示に用いられる。
無線送受信回路32は、ソリッドステートリレー装置2に無線制御信号を送信する無線送信回路、及び、ソリッドステートリレー装置2から無線信号を受信する無線受信回路として機能する。無線送受信回路32は、アンテナ32Aに接続される。無線送受信回路32は、アンテナ32Aを通じてソリッドステートリレー装置2に無線制御信号を送信する。無線送受信回路32は、アンテナ32Aを通じてソリッドステートリレー装置2から無線信号を受信する。無線送受信回路32は、受信した無線信号を処理回路33に出力する。
処理回路33は、温度調節処理を実行する。温度調節処理は、温度センサ13からの温度信号が示す加熱対象の現在の温度と入出力装置31で入力される加熱対象の目標温度とに基づいて、無線制御信号を無線送受信回路32がソリッドステートリレー装置2に送信するように、無線送受信回路32を制御する処理である。無線制御信号は、ソリッドステートリレー装置2に関する制御情報を示す。制御情報は、交流電源10とヒータ11との間の電流経路を閉じる出力オン指令、又は、交流電源10とヒータ11との間の電流経路を開く出力オフ指令である。出力オン指令を示す無線制御信号を出力オン信号といい、出力オフ指令を示す無線制御信号を出力オフ信号という。処理回路33は、例えば、プロセッサ、メモリ、タイマ等を有するマイクロコントローラを備えて構成される。
図3は、図1のソリッドステートリレー装置2の構成例を示す回路図である。ソリッドステートリレー装置2は、半導体スイッチ素子SW1と、制御部5と、電源部6とを備える。半導体スイッチ素子SW1は、交流電源10とヒータ11との直列回路の両端に接続されて交流電源10とヒータ11との間の電流経路を開閉する。制御部5は、無線送受信回路51と制御回路52とを有する。無線送受信回路51は、温度調節装置3から無線制御信号を受信する。制御回路52は、無線送受信回路51で受信した無線制御信号に基づいて半導体スイッチ素子SW1を制御する。電源部6は、交流電源10とヒータ11との直列回路の出力電圧に基づいて制御部5を駆動する直流駆動電圧Voutを生成して制御部5に供給する。
ソリッドステートリレー装置2は、無線送受信回路51によって、温度調節装置3から無線制御信号を受信する。つまり、ソリッドステートリレー装置2に通信回路を設けることによって、温度調節装置3からソリッドステートリレー装置2への制御情報を無線信号で伝達するようにしている。ソリッドステートリレー装置2は、無線送受信回路51で受信した無線制御信号に応じて、制御回路52によって半導体スイッチ素子SW1をオン又はオフに制御する。このように、ソリッドステートリレー装置2では、温度調節装置3とソリッドステートリレー装置2との間の通信が無線化されている。そのため、温度調節装置3とソリッドステートリレー装置2との間の通信用のケーブルが不要である。ソリッドステートリレー装置2は、電源部6によって、無線送受信回路51及び制御回路52を有する制御部5を駆動する直流駆動電圧Voutを交流電源10とヒータ11との直列回路の出力電圧に基づいて生成する。そのため、温度調節装置3からソリッドステートリレー装置2に給電する必要がなく、温度調節装置3とソリッドステートリレー装置2との間の給電用のケーブルが不要である。したがって、温度調節装置3とソリッドステートリレー装置2の間のケーブル費用及び配線コストを低減できる。更に、ソリッドステートリレー装置2の配置の自由度を向上できる。これにより、ソリッドステートリレー装置2をヒータ11の近くに配置して、ソリッドステートリレー装置2とヒータ11との間の配線を短縮することができる。そのため、ソリッドステートリレー装置2とヒータ11との間の配線での電力の損失を抑えることができる。また、ヒータ11とソリッドステートリレー装置2の間のケーブル費用及び配線コストを低減できる。更に、温度調節装置3からソリッドステートリレー装置2に給電する必要がないことから、1つの温度調節装置3で複数のソリッドステートリレー装置2を制御する場合でも、温度調節装置3の出力電流容量による制限を受けない。これによって、1つの温度調節装置で制御可能なソリッドステートリレー装置2の数を増やすことができる。
以下、図1のソリッドステートリレー装置2について更に詳細に説明する。ソリッドステートリレー装置2は、図3に示すように、スイッチ部4と、制御部5と、電源部6とを備える。
スイッチ部4は、交流電源10からヒータ11への電力の供給を制御するために用いられる。図3のスイッチ部4は、半導体スイッチ素子SW1と、トリガ回路41と、ゼロクロス回路42と、フォトカプラPC1とを有する。半導体スイッチ素子SW1は、交流電源10とヒータ11との直列回路の両端に接続されて交流電源10とヒータ11との間の電流経路を開閉する。図3では、半導体スイッチ素子SW1は、出力端子T1,T2を介して、交流電源10とヒータ11との直列回路の両端に接続される。半導体スイッチ素子SW1は、例えば、トライアックである。半導体スイッチ素子SW1には、抵抗R2とコンデンサC2との直列回路が並列に接続される。抵抗R2とコンデンサC2との直列回路はスナバ回路を構成する。トリガ回路41は、半導体スイッチ素子SW1のトリガ信号を制御する。ゼロクロス回路42は、交流電源10の交流電圧のゼロ位相近辺で半導体スイッチ素子SW1がオンになるように、トリガ回路41がトリガ信号を半導体スイッチ素子SW1に出力するタイミングを設定する。フォトカプラPC1のフォトトライアックPT1は抵抗R3を介してゼロクロス回路42に接続される。フォトトライアックPT1がオン状態であると、トリガ回路41がトリガ信号を半導体スイッチ素子SW1に出力して、半導体スイッチ素子SW1をオンにする。フォトカプラPC1の発光ダイオードPD1の発光と非発光とは、制御部5によって切り替えられる。なお、スイッチ部4の構成は、従来周知の構成であってよいから、スイッチ部4の詳細な説明は省略する。
電源部6は、交流電源10とヒータ11との直列回路の出力電圧に基づいて制御部5を駆動する直流駆動電圧Voutを生成して制御部5に供給する。図3の電源部6は、AC/DCコンバータ61と、DC/DCコンバータ62と、コンデンサC1とを有する。
AC/DCコンバータ61は、交流電源10とヒータ11との直列回路の出力電圧を所定の直流電圧Vd(図4参照)に変換して出力する。図3に示すように、AC/DCコンバータ61は、スイッチング電源回路611と、トランス612と、整流回路613とを備える。スイッチング電源回路611は、例えば、ダイオードブリッジと、平滑コンデンサと、スイッチング回路と、スイッチング回路を制御するマイクロコントローラとを備えて構成される。ダイオードブリッジは、出力端子T1,T2を介して交流電源10とヒータ11との直列回路の両端に接続される。ダイオードブリッジは、交流電源10とヒータ11との直列回路の出力電圧を整流し、整流された電圧を平滑コンデンサに出力する。平滑コンデンサは、ダイオードブリッジからの電圧を平滑化し、平滑化された電圧をスイッチング回路に出力する。スイッチング回路は、例えば、スイッチング素子を備えて構成される。マイクロコントローラは、交流電源10とヒータ11との直列回路の出力電圧により動作して、スイッチング回路のスイッチング素子にPWM信号を出力することによって、平滑回路からの電圧をスイッチングして、トランス612の一次巻線にパルス電圧を与える。トランス612の二次巻線は、トランス612の一次巻線に入力されるパルス電圧よりも低いパルス電圧を整流回路613に出力する。整流回路613は、例えば、整流ダイオードを備えて構成される。整流回路613は、トランス612の二次巻線からのパルス電圧を整流することによって、直流電圧Vdを出力する。
DC/DCコンバータ62は、入力電圧Vinを直流駆動電圧Voutに変換して制御部5に出力する。DC/DCコンバータ62は、入力電圧Vinを降圧することによって直流駆動電圧Voutに変換する。DC/DCコンバータ62は、例えば、シリーズレギュレータである。入力電圧Vinは、AC/DCコンバータ61から出力される所定の直流電圧Vd、又は、コンデンサC1の充電電圧Vcである。入力電圧Vinが所定の直流電圧Vdになるか充電電圧Vcになるかは、半導体スイッチ素子SW1がオンかオフかによって決まる。
半導体スイッチ素子SW1がオフの間は、出力端子T1,T2間の電圧は、交流電源10とヒータ11との直列回路の出力電圧にほぼ等しい。そのため、AC/DCコンバータ61は、所定の直流電圧Vdを出力できる。一方、半導体スイッチ素子SW1がオンの間は、出力端子T1,T2間の電圧の波高値が半導体スイッチ素子SW1の残留電圧程度にまで低下する。出力端子T1,T2間の電圧は、例えば、波高値が約1Vの交流矩形波電圧になる。そのため、AC/DCコンバータ61は、DC/DCコンバータ62が直流駆動電圧Voutを生成するのに必要な大きさの所定の直流電圧Vdを生成して出力できない。つまり、半導体スイッチ素子SW1がオンの間は、所定の直流電圧Vdの電圧値が、DC/DCコンバータ62が直流駆動電圧Voutを生成するには足りなくなる。
コンデンサC1は、半導体スイッチ素子SW1がオンの間でもDC/DCコンバータ62が直流駆動電圧Voutを出力できるように、半導体スイッチ素子SW1がオフの間に所定の直流電圧Vdで充電される。コンデンサC1は、抵抗R1を介してAC/DCコンバータ61とDC/DCコンバータ62との間に接続され、AC/DCコンバータ61と抵抗R1との間には逆流素子用のダイオードD1が接続される。これによって、DC/DCコンバータ62は、AC/DCコンバータ61から所定の直流電圧Vdが得られない場合には、コンデンサC1の充電電圧Vc(図5参照)を直流駆動電圧Voutに変換して制御部5に出力する。コンデンサC1は、例えば、電気二重層コンデンサである。コンデンサC1の容量は、通常想定される半導体スイッチ素子SW1のオン制御時間では、DC/DCコンバータ62から出力される直流駆動電圧Voutの電圧値が減少しないように、ソリッドステートリレー装置2のオン時の消費電流等を考慮して設定される。例えば、所定の直流電圧Vdの電圧値は5.5V、直流駆動電圧Voutの電圧値は3.3V、消費電流は10mA、コンデンサC1の容量は1F、抵抗R1の抵抗値は47Ωである。
電源部6は、コンデンサC1を備えるため、半導体スイッチ素子SW1がオンになってAC/DCコンバータ61から所定の直流電圧Vdが出力されない場合も、DC/DCコンバータ62がコンデンサC1の充電電圧Vを直流駆動電圧Voutに変換して制御部5に供給できる。次に、図4及び図5を参照して電源部6の動作を説明する。
図4は、半導体スイッチ素子SW1がオフの間の電源部6の動作の一例を示すブロック図である。AC/DCコンバータ61は、交流電源10とヒータ11との直列回路の出力電圧を所定の直流電圧Vdに変換する。所定の直流電圧Vdは、DC/DCコンバータ62及びコンデンサC1に入力される。DC/DCコンバータ62は、入力電圧Vinとして所定の直流電圧Vdを受け取り、所定の直流電圧Vdを直流駆動電圧Voutに変換して出力する。コンデンサC1は、所定の直流電圧Vdで充電される。
図5は、半導体スイッチ素子SW1がオンの間の電源部6の動作の一例を示すブロック図である。半導体スイッチ素子SW1がオンの間は、AC/DCコンバータ61は、交流電源10とヒータ11との直列回路の出力電圧を所定の直流電圧Vdに変換することができない。しかしながら、半導体スイッチ素子SW1がオフの間に充電されたコンデンサC1の充電電圧VcがDC/DCコンバータ62に入力される。DC/DCコンバータ62は、入力電圧VinとしてコンデンサC1の充電電圧Vcを受け取り、コンデンサC1の充電電圧Vcを直流駆動電圧Voutに変換して出力する。
このように、DC/DCコンバータ62は、半導体スイッチ素子SW1がオフの期間は、AC/DCコンバータ61から出力される所定の直流電圧Vdを直流駆動電圧Voutに変換する。DC/DCコンバータ62は、半導体スイッチ素子SW1がオンの期間は、コンデンサC1の充電電圧Vcを直流駆動電圧Voutに変換する。
以上述べたように、ソリッドステートリレー装置2は、制御部5を駆動するための直流駆動電圧Voutを生成するために電源部6を備える。電源部6は、半導体スイッチ素子SW1のオフの期間は、交流電源10とヒータ11との直列回路の出力電圧を直流駆動電圧Voutに変換して制御部5に供給する。半導体スイッチ素子SW1のオンの期間は出力端子T1,T2間の電圧の波高値が、約1V程度になってしまい、AC/DCコンバータ61が所定の直流電圧Vdに変換することができなくなる。電源部6は、AC/DCコンバータ61から出力される所定の直流電圧Vdで充電されるコンデンサC1を備え、半導体スイッチ素子SW1のオフの期間には、DC/DCコンバータ62がコンデンサC1の充電電圧Vcを直流駆動電圧Voutに変換する。そのため、半導体スイッチ素子SW1がオンであるかオフであるかにかかわらず、電源部6は制御部5に直流駆動電圧Voutを供給できる。
制御部5は、電源部6からの直流駆動電圧Voutにより動作し、スイッチ部4を制御する。図3の制御部5は、無線送受信回路51と、制御回路52と、電圧低下検出回路53と、スイッチSW2とを有する。
スイッチSW2は、半導体スイッチ素子SW1のオンオフを切り替えるために用いられる。スイッチSW2は、例えば、トランジスタである。スイッチSW2は、フォトカプラPC1の発光ダイオードPD1に接続される。図3では、フォトカプラPC1の発光ダイオードPD1と、スイッチSW2と、抵抗R4との直列回路に、直流駆動電圧Voutが入力される。スイッチSW2がオンになると、フォトカプラPC1の発光ダイオードPD1に電流が流れて発光し、フォトカプラPC1のフォトトライアックPT1がオンになる。これによって、スイッチ部4のトリガ回路41がトリガ信号を半導体スイッチ素子SW1に出力し、半導体スイッチ素子SW1がオンになる。
無線送受信回路51は、温度調節装置3から無線制御信号を受信する無線受信回路、及び、温度調節装置3に無線信号を送信する無線送信回路として機能する。無線送受信回路51は、アンテナ51Aに接続される。無線送受信回路51は、アンテナ51Aを通じて温度調節装置3から無線制御信号を受信する。無線送受信回路51は、受信した無線制御信号を制御回路52に出力する。無線送受信回路51は、アンテナ51Aを通じて温度調節装置3に無線信号を送信する。
電圧低下検出回路53は、DC/DCコンバータ62の入力電圧Vinの電圧値が所定の閾電圧値以下になると、電圧低下信号を制御回路52に出力する。所定の閾電圧値は、DC/DCコンバータ62が直流駆動電圧Voutを生成するために必要な電圧値に基づいて設定される。例えば、直流駆動電圧Voutの電圧値が3.3Vである場合、DC/DCコンバータ62が直流駆動電圧Voutを生成するために必要な電圧値は、3.5Vである。この場合、所定の閾電圧値は、3.6Vに設定されてよい。これは、実際にDC/DCコンバータ62が直流駆動電圧Voutを生成できなくなる前に、制御回路52が、DC/DCコンバータ62の入力電圧Vinの電圧値の低下に対処できるようにするためである。DC/DCコンバータ62の入力電圧Vinの電圧値が低下するのは、交流電源10からの電力の供給が停止した場合、又は、半導体スイッチ素子SW1のオンによりコンデンサC1の放電が続いて充電電圧Vcが大きく低下した場合である。電圧低下検出回路53は、制御部5の駆動のための電力の低下を検出するためのパワーフェールダウン(PFD)回路である。電圧低下検出回路53は、例えば、電圧検出回路とコンパレータとを備えて構成される。電圧検出回路は、DC/DCコンバータ62の入力電圧Vinの電圧値を検出し、検出した入力電圧Vinの電圧値を示す検出信号をコンパレータに入力する。コンパレータは、入力された検出信号が示す入力電圧Vinの電圧値を所定の閾電圧値と比較し、入力電圧Vinの電圧値が所定の閾電圧値以下になると、電圧低下信号を制御回路52に出力する。
制御回路52は、半導体スイッチ素子SW1を制御する。制御回路52は、半導体スイッチ素子SW1を制御するためにスイッチSW2にトリガ信号S1を出力する。制御回路52は、スイッチSW2に出力するトリガ信号S1をHレベル(ハイレベル)に設定する。トリガ信号S1がHレベルであるとスイッチSW2がオンになってフォトカプラPC1の発光ダイオードPD1に電流が流れて発光し、フォトカプラPC1のフォトトライアックPT1がオンになる。これにより、トリガ回路41がトリガ信号を出力する。したがって、半導体スイッチ素子SW1がオンに制御される。制御回路52は、スイッチSW2に出力するトリガ信号S1をLレベル(ローレベル)に設定する。トリガ信号S1がLレベルであるとスイッチSW2がオフになって発光ダイオードPD1が発光しなくなり、フォトカプラPC1のフォトトライアックPT1がオフになる。これにより、トリガ回路41がトリガ信号の出力を停止する。したがって、半導体スイッチ素子SW1がオフに制御される。制御回路52は、例えば、プロセッサ、メモリ、タイマ等を有するマイクロコントローラを備えて構成される。
図6は、ソリッドステートリレー装置2の制御回路52の動作の一例を示すフローチャートである。
制御回路52は、電源部6から直流駆動電圧Voutが供給されて動作を開始した後、所定の充電時間が経過するまでは、トリガ信号S1をLレベルに設定する(S11)。これによって、半導体スイッチ素子SW1をオフに制御する。所定の充電時間は、コンデンサC1の充電電圧VcがDC/DCコンバータ62で直流駆動電圧Voutを生成するために必要な電圧以上になるまでにかかる時間以上に設定される。所定の充電時間は、例えば、200秒である。電源スイッチ12がオンにされて、交流電源10とヒータ11との直列回路の出力電圧がソリッドステートリレー装置2に入力された直後は、コンデンサC1が十分に充電されていないから、コンデンサC1の充電電圧Vcは、DC/DCコンバータ62が直流駆動電圧Voutを生成するのに必要な電圧値に達していない。この状態で、無線送受信回路51で受信した無線制御信号に応じて、制御回路52が半導体スイッチ素子SW1をオンに制御すると、電源部6から直流駆動電圧Voutが得られなくなって、制御部5が動作できなくなる場合がある。制御回路52は、電源部6から直流駆動電圧Voutが供給されて動作を開始した後、所定の充電時間が経過するまでは半導体スイッチ素子SW1をオフに制御することによって、半導体スイッチ素子SW1をオンに制御しても電源部6から直流駆動電圧Voutが得られるようにする。つまり、電源スイッチ12がオンされた後、ソリッドステートリレー装置2内部のコンデンサC1がソリッドステートリレー装置2の動作上支障がないレベルまで充電できるまで、制御回路52がトリガ信号S1をLレベルに設定しないようにする。
ステップS11の後、無線送受信回路51が出力オン信号を受信すると(S12のYES)、制御回路52は、トリガ信号S1をHレベルに設定する(S13)。これによって、半導体スイッチ素子SW1がオンに制御される。
ステップS11の後、無線送受信回路51が出力オフ信号を受信すると(S14のYES)、制御回路52は、トリガ信号S1をLレベルに設定する(S15)。これによって、半導体スイッチ素子SW1がオフに制御される。
ステップS11の後、電圧低下検出回路53から電圧低下信号を受け取ると(S16のYES)、制御回路52は、トリガ信号S1をLレベルに設定する(S17)。これによって、半導体スイッチ素子SW1がオフに制御される。電圧低下検出回路53から電圧低下信号が出力されることは交流電源10の電力が低下していることを意味するから、制御回路52は、安全のために半導体スイッチ素子SW1をオフに制御する処理を実行する。制御回路52は、電圧低下検出回路53から電圧低下信号を受け取った後は、無線送受信回路51で受信した無線制御信号に関係なく、半導体スイッチ素子SW1をオフに制御する。制御回路52は、所定の充電時間が経過するまでは、電圧低下検出回路53からの電圧低下信号を無視してよい。
次に、制御回路52の動作の一例について図7を参照して簡単に説明する。図7は、制御回路52の動作の一例を説明するタイミングチャートである。
時刻t11において、温度調節装置3が出力オン信号を送信すると、無線送受信回路51がこの出力オン信号を受信し、制御回路52がトリガ信号S1をHレベルに設定する。これによって、半導体スイッチ素子SW1がオンに制御される。時刻t12において、温度調節装置3が出力オフ信号を送信すると、無線送受信回路51がこの出力オフ信号を受信し、制御回路52がトリガ信号S1をLレベルに設定する。これによって、半導体スイッチ素子SW1がオフに制御される。
時刻t13において、温度調節装置3が出力オン信号を送信すると、無線送受信回路51がこの出力オン信号を受信し、制御回路52がトリガ信号S1をHレベルに設定する。時刻t14において、温度調節装置3が出力オン信号を送信すると、無線送受信回路51がこの出力オン信号を受信するが、制御回路52は、すでにトリガ信号S1をHレベルに設定しているから、時刻t14の出力オン信号は無視する。時刻t15において、温度調節装置3が出力オフ信号を送信すると、無線送受信回路51がこの出力オフ信号を受信し、制御回路52がトリガ信号S1をLレベルに設定する。
時刻t16において、温度調節装置3が出力オン信号を送信すると、無線送受信回路51がこの出力オン信号を受信し、制御回路52がトリガ信号S1をHレベルに設定する。時刻t17において、電圧低下検出回路53が電圧低下信号を制御回路52に出力する。制御回路52は、電圧低下信号を受信すると、トリガ信号S1をLレベルに設定する。これによって、半導体スイッチ素子SW1がオフに制御される。
なお、制御回路52は、無線送受信回路51が温度調節装置3からの無線制御信号を受け取った場合、ACK信号に対応する無線信号を無線送受信回路51が温度調節装置3に送信するように無線送受信回路51を制御してよい。これによって、温度調節装置3からソリッドステートリレー装置2への無線制御信号の伝達が正しく行われたことを温度調節装置3が確認できる。
[1.1.2 動作]
次に、ソリッドステートリレー装置2の動作の一例について図8を参照して簡単に説明する。図8は、ソリッドステートリレー装置2の動作の一例を説明するタイミングチャートである。
時刻t21において、電源スイッチ12がオンになり、交流電源10からの電力の供給が開始される。ソリッドステートリレー装置2では、電源部6のAC/DCコンバータ61が交流電源10とヒータ11との直列回路の出力電圧を所定の直流電圧Vdに変換してコンデンサC1及びDC/DCコンバータ62に出力する。これにより、コンデンサC1が充電され、コンデンサC1の充電電圧Vcが上昇する。DC/DCコンバータ62の入力電圧Vinの電圧値は、所定の直流電圧Vdの電圧値V1に等しい。DC/DCコンバータ62は、入力電圧Vinとしての所定の直流電圧Vdを直流駆動電圧Voutに変換して制御部5に出力する。制御部5では、直列駆動電圧Voutの供給によって制御回路52が動作を開始し、所定の充電時間が経過するまではトリガ信号S1をLレベルに設定する。例えば、時刻t22になるまでは、制御回路52がトリガ信号S1をLレベルに設定する。
時刻t22において、温度調節装置3が出力オン信号をソリッドステートリレー装置2に送信する。ソリッドステートリレー装置2では、無線送受信回路51が出力オン信号を受信し、これによって、制御回路52がトリガ信号S1をHレベルに設定し、半導体スイッチ素子SW1をオンに制御する。これによって、交流電源10とヒータ11との直列回路の出力電圧が得られなくなるから、AC/DCコンバータ61が所定の直流電圧Vdを出力できなくなる。しかしながら、コンデンサC1の充電電圧VcがDC/DCコンバータ62に入力され、コンデンサC1が放電する。これにより、DC/DCコンバータ62は、入力電圧VinとしてのコンデンサC1の充電電圧Vcを直流駆動電圧Voutに変換して制御部5に供給する。なお、図8において両矢印Aで示すように入力電圧Vinの電圧値と充電電圧Vcの電圧値とが異なるのは、コンデンサC1に接続される抵抗R1による電圧降下のためである。
このように、ソリッドステートリレー装置2では、半導体スイッチ素子SW1がオンに制御されてソリッドステートリレー装置2の出力端子T1,T2間の電圧の波高値が約1V程度に低下したときに、AC/DCコンバータ61からの所定の直流電圧Vdの出力が停止するが、ソリッドステートリレー装置2内にコンデンサC1を設けて、制御部5に供給する直流駆動電圧Voutが許容範囲以下にならないようにしている。
時刻t23において、温度調節装置3が出力オフ信号をソリッドステートリレー装置2に送信する。ソリッドステートリレー装置2では、無線送受信回路51が出力オフ信号を受信し、制御回路52がトリガ信号S1をLレベルに設定し、半導体スイッチ素子SW1をオフに制御する。これによって、交流電源10とヒータ11との直列回路の出力電圧が得られるようになって、AC/DCコンバータ61から所定の直流電圧VdがコンデンサC1及びDC/DCコンバータ62に出力される。これにより、コンデンサC1が再度充電され、コンデンサC1の充電電圧Vcが上昇する。DC/DCコンバータ62は、入力電圧Vinとなる所定の直流電圧Vdを直流駆動電圧Voutに変換して制御部5に出力する。
時刻t24において、温度調節装置3が出力オン信号をソリッドステートリレー装置2に送信する。時刻t22と同様に、半導体スイッチ素子SW1がオンに制御される。コンデンサC1の充電電圧VcがDC/DCコンバータ62に入力され、DC/DCコンバータ62は、コンデンサC1の充電電圧Vcを直流駆動電圧Voutに変換して制御部5に供給する。
時刻t25において、温度調節装置3が出力オフ信号をソリッドステートリレー装置2に送信する。時刻t23と同様に、半導体スイッチ素子SW1がオフに制御される。AC/DCコンバータ61からの所定の直流電圧VdでコンデンサC1が充電され、コンデンサC1の充電電圧Vcが上昇する。DC/DCコンバータ62は、所定の直流電圧Vdを直流駆動電圧Voutに変換して制御部5に出力する。
時刻t26において、電源スイッチ12がオフになり、交流電源10からの電力の供給が停止される。ソリッドステートリレー装置2では、電源部6のAC/DCコンバータ61から所定の直流電圧Vdが出力されなくなり、コンデンサC1も放電し、充電電圧Vcが低下する。これによって、DC/DCコンバータ62の入力電圧Vinも低下する。
その後の時刻t27において、入力電圧Vinの電圧値は、電圧低下検出回路53の所定の閾電圧値V2以下となり、時刻t28において、DC/DCコンバータ62が直流駆動電圧Voutを生成するために必要な電圧値V3以下となる。入力電圧Vinの電圧値が電圧値V3以下になると、DC/DCコンバータ62から出力される直流駆動電圧Voutの電圧値が、直流駆動電圧Voutの目標電圧値V4から低下し、制御部5も動作を停止する。
[1.1.3 別の構成例]
以上述べたように、ソリッドステートリレー装置2では、温度調節装置3とソリッドステートリレー装置2との間の通信が無線化されている。そのため、温度調節装置3とソリッドステートリレー装置2との間の通信用のケーブルが不要である。ソリッドステートリレー装置2は、無線送受信回路51及び制御回路52を有する制御部5を駆動する直流駆動電圧Voutを、電源部6によって、交流電源10とヒータ11との直列回路の出力電圧に基づいて生成する。そのため、温度調節装置3とソリッドステートリレー装置2との間の給電用のケーブルも不要であり、ソリッドステートリレー装置2の配置の自由度も向上する。更に、1つの温度調節装置3で複数のソリッドステートリレー装置2を制御する場合でも、温度調節装置3の出力電流容量による制限を受けない。温度調節装置3の出力電流容量によって、1つの温度調節装置3で制御するソリッドステートリレー装置2の数が制限されることがない。そのため、一つの温度調節装置3で制御可能なソリッドステートリレー装置2の数を増やすことができる。
図9は、温度調節システム1の別の構成例を示すブロック図である。図9の温度調節システム1は、複数のソリッドステートリレー装置2と、一つの温度調節装置3とを備える。図9に示すように、各ソリッドステートリレー装置2は、交流電源10及びヒータ11に直列に接続される。複数のソリッドステートリレー装置2にはそれぞれ固有の識別情報が割り当てられ、温度調節装置3は、識別情報を利用して複数のソリッドステートリレー装置2に個別に無線制御信号を送信する。温度調節装置3は、複数のソリッドステートリレー装置2のオンオフを個別に制御して交流電源10からヒータ11に供給される電力量を調整することによって、加熱対象の温度を調節する。
[1.1.4 効果等]
以上述べたソリッドステートリレー装置2は、交流電源10とヒータ11との直列回路の両端に接続されて交流電源10とヒータ11との間の電流経路を開閉する半導体スイッチ素子SW1と、温度調節装置3から無線制御信号を受信する無線受信回路(無線送受信回路51)、及び、無線受信回路(無線送受信回路51)で受信した無線制御信号に基づいて半導体スイッチ素子SW1を制御する制御回路52を有する制御部5と、交流電源10とヒータ11との直列回路の出力電圧に基づいて、制御部5を駆動する直流駆動電圧Voutを生成して制御部5に供給する電源部6とを備える。この構成によれば、温度調節装置3とソリッドステートリレー装置2の間のケーブル費用及び配線コストを低減でき、ソリッドステートリレー装置2の配置の自由度を向上でき、更に、一つの温度調節装置3で制御可能なソリッドステートリレー装置2の数を増やすことができる。
また、ソリッドステートリレー装置2において、電源部6は、交流電源10とヒータ11との直列回路の出力電圧を所定の直流電圧Vdに変換して出力するAC/DCコンバータ61と、AC/DCコンバータ61から出力される所定の直流電圧Vdで充電されるコンデンサC1と、AC/DCコンバータ61から出力される所定の直流電圧Vd又はコンデンサC1の充電電圧Vcを直流駆動電圧Voutに変換して出力するDC/DCコンバータ62とを有する。この構成によれば、半導体スイッチ素子SW1のオン時にAC/DCコンバータ61が所定の直流電圧Vdを出力できない場合でも、コンデンサC1の充電電圧Vcを用いて直流駆動電圧Voutを生成することができるから、制御部5への安定した電力供給が可能になる。
また、ソリッドステートリレー装置2において、制御回路52は、電源部6から直流駆動電圧Voutが供給されて動作を開始した後、コンデンサC1の充電電圧VcがDC/DCコンバータ62で直流駆動電圧Voutを生成するために必要な電圧以上になるまでにかかる時間以上の所定の充電時間が経過するまでは、半導体スイッチ素子SW1をオフに制御する。この構成によれば、ソリッドステートリレー装置2の動作の安定性を向上させることができる。
また、ソリッドステートリレー装置2において、制御部5は、DC/DCコンバータ62の入力電圧Vinの電圧値が、DC/DCコンバータ62が直流駆動電圧Voutを生成するために必要な電圧値に基づいて設定される所定の閾電圧値以下になると、電圧低下信号を制御回路52に出力する電圧低下検出回路53を有する。制御回路52は、電圧低下検出回路53から電圧低下信号を受け取ると、半導体スイッチ素子SW1をオフに制御する。この構成によれば、交流電源10の停止やコンデンサC1の充電電圧Vcの低下等によってDC/DCコンバータ62で直流駆動電圧Voutが生成されなくなる前に半導体スイッチ素子SW1がオフに制御されるから、ソリッドステートリレー装置2の安全性を向上させることができる。
以上述べた温度調節システム1は、ソリッドステートリレー装置2を備える温度調節システムであって、温度調節装置3をさらに備える。この構成によれば、温度調節装置3とソリッドステートリレー装置2の間のケーブル費用及び配線コストを低減でき、ソリッドステートリレー装置2の配置の自由度を向上でき、更に、一つの温度調節装置3で制御可能なソリッドステートリレー装置2の数を増やすことができる。
[1.2 実施の形態2]
[1.2.1 構成]
本実施の形態にかかるソリッドステートリレー装置2は、図1に示す実施の形態1にかかるソリッドステートリレー装置2と同じ構成であるが、制御回路52の動作が異なる。
実施の形態2において、温度調節装置3の処理回路33は、ソリッドステートリレー装置2の半導体スイッチ素子SW1をオンにする場合に、無線送受信回路32を通じて出力オン信号を、ソリッドステートリレー装置2に送信する。温度調節装置3の処理回路33は、出力オン信号を送信してから一定時間後もソリッドステートリレー装置2の半導体スイッチ素子SW1をオンにする場合、再度、無線送受信回路32を通じて出力オン信号をソリッドステートリレー装置2に送信する。このように、温度調節装置3は、半導体スイッチ素子SW1を所定期間の間オンに維持する場合に、所定期間の間出力オン信号の送信を所定の時間間隔で繰り返す。所定の時間間隔は、例えば、5秒である。
本実施の形態にかかるソリッドステートリレー装置2において、制御回路52は、出力オン信号を無線送受信回路51が受信してから所定の待機時間が経過しても出力オン信号を無線送受信回路51が受信しなかった場合には、半導体スイッチ素子SW1をオフに制御する。所定の待機時間は、温度調節装置3による出力オン信号の送信の繰り返しが停止したかどうかの判定に適した時間に設定される。所定の待機時間は、例えば、温度調節装置3が出力オン信号の送信を繰り返す所定の時間間隔よりも長く設定される。所定の待機時間は、例えば、所定の時間間隔の2倍より短く設定されてよい。所定の待機時間が経過しても出力オン信号を無線送受信回路51が受信しなかった場合には、温度調節装置3が故障等の異常状態になっている可能性が高い。そこで、制御回路52は、安全のために半導体スイッチ素子SW1をオフに制御する処理を実行する。
図10は、実施の形態2にかかるソリッドステートリレー装置2の制御回路52の動作の一例を示すフローチャートである。
制御回路52は、電源部6から直流駆動電圧Voutが供給されて動作を開始した後、所定の充電時間が経過するまでは、トリガ信号S1をLレベルに設定する(S21)。
ステップS21の後、無線送受信回路51が出力オン信号を受信すると(S22のYES)、制御回路52は、トリガ信号S1をHレベルに設定する(S31)。更に、制御回路52は、所定の待機時間を計るためにタイマをスタートする(S32)。
タイマの計時が終了すると(S33のYES)、制御回路52は、トリガ信号S1をLレベルに設定する(S26)。つまり、制御回路52は、出力オン信号を無線送受信回路51が受信してから所定の待機時間が経過しても出力オン信号を無線送受信回路51が受信しなかった場合には、半導体スイッチ素子SW1をオフに制御する。
タイマの計時が終了する前に(S33のNO)、無線送受信回路51が出力オン信号を受信すると(S24のYES)、制御回路52は、再度、所定の待機時間を計るためにタイマをリスタートし(S35)、ステップS33に戻る。タイマの計時が終了する前に(S33のNO)、無線送受信回路51が出力オフ信号を受信すると(S36のYES)、制御回路52は、トリガ信号S1をLレベルに設定する(S24)。タイマの計時が終了する前に(S33のNO)、電圧低下検出回路53から電圧低下信号を受け取ると(S36のYES)、制御回路52は、トリガ信号S1をLレベルに設定する(S26)。
ステップ21の後、無線送受信回路51が出力オフ信号を受信すると(S23のYES)、制御回路52は、トリガ信号S1をLレベルに設定する(S24)。ステップ21の後、電圧低下検出回路53から電圧低下信号を受け取ると(S25のYES)、制御回路52は、トリガ信号S1をLレベルに設定する(S26)。
次に、制御回路52の動作の一例について図11を参照して簡単に説明する。図11は、制御回路52の動作の一例を説明するタイミングチャートである。
時刻t31において、温度調節装置3は、ソリッドステートリレー装置2の半導体スイッチ素子SW1をオンにするために、出力オン信号を送信し、無線送受信回路51がこの出力オン信号を受信し、制御回路52がトリガ信号S1をHレベルに設定する。
時刻t32において、温度調節装置3は、ソリッドステートリレー装置2の半導体スイッチ素子SW1のオン状態を継続するために、再度、出力オン信号を送信し、無線送受信回路51がこの出力オフ信号を受信する。これにより、制御回路52はトリガ信号S1がHレベルである状態を継続する。
時刻t33において、温度調節装置3は、ソリッドステートリレー装置2の半導体スイッチ素子SW1のオン状態を継続するために、再度、出力オン信号を送信する。時刻t32と同様に、制御回路52はトリガ信号S1がHレベルである状態を継続する。
時刻t34において、温度調節装置3は、ソリッドステートリレー装置2の半導体スイッチ素子SW1をオフにするために、出力オフ信号を送信し、無線送受信回路51がこの出力オフ信号を受信し、制御回路52がトリガ信号S1をLレベルに設定する。
時刻t35において、温度調節装置3は、ソリッドステートリレー装置2の半導体スイッチ素子SW1をオンにするために、出力オン信号を送信し、時刻t31と同様に、制御回路52はトリガ信号S1をHレベルに設定する。
時刻t36において、無線送受信回路51が出力オン信号を受信してから所定の待機時間が経過したため、制御回路52がトリガ信号S1をLレベルに設定して、半導体スイッチ素子SW1をオフに制御する。
[1.2.2 効果等]
以上述べたソリッドステートリレー装置2において、制御回路52は、無線受信回路(無線送受信回路51)で受信した無線制御信号が出力オン信号である場合に半導体スイッチ素子SW1をオンに制御し、無線受信回路(無線送受信回路51)で受信した無線制御信号が出力オフ信号である場合に半導体スイッチ素子SW1をオフに制御する。制御回路52は、出力オン信号を無線受信回路(無線送受信回路51)が受信してから所定の待機時間が経過しても出力オン信号を無線受信回路(無線送受信回路51)が受信しなかった場合には、半導体スイッチ素子SW1をオフに制御する。この構成によれば、温度調節装置3の異常状態等によって出力オン指令に対応する無線制御信号を無線受信回路(無線送受信回路51)が受信できない場合でも、所定の待機時間が経過すれば制御回路52が半導体スイッチ素子SW1をオフに制御するから、安全性を向上させることができる。
また、温度調節装置3は、半導体スイッチ素子SW1を所定期間の間オンに維持する場合に、所定期間の間出力オン信号の送信を所定の時間間隔で繰り返す。所定の待機時間は、所定の時間間隔より長く設定される。この構成によれば、安全性をさらに向上させることができる。
[1.3 実施の形態3]
[1.3.1 構成]
図12は、実施の形態3にかかるソリッドステートリレー装置2Aを備える温度調節システム1Aの構成例を示すブロック図である。温度調節システム1Aは、ソリッドステートリレー装置2Aと温度調節装置3とを備える。
実施の形態1の温度調節システム1では、温度調節装置3とソリッドステートリレー装置2の間の情報のやりとりは、温度調節装置3からソリッドステートリレー装置2への制御情報を示す無線制御信号の伝達だけであり、ソリッドステートリレー装置2から温度調節装置3への情報発信はしない。本実施の形態では、ソリッドステートリレー装置2Aが温度調節装置3に情報を無線信号で送信する機能を有しており、ソリッドステートリレー装置2Aが、ソリッドステートリレー装置2Aに関する異常状態情報を温度調節装置3に伝達できる。
本実施の形態にかかる温度調節装置3は、図2に示す実施の形態1にかかる温度調節装置3と同じ構成であるが、処理回路33の動作が異なる。
処理回路33は、無線送受信回路32を通じてソリッドステートリレー装置2Aから無線信号を受信する。本実施の形態において、ソリッドステートリレー装置2Aからの無線信号は、ソリッドステートリレー装置2Aに関する異常状態情報を示す。詳しくは後述するが、この異常状態情報は、ソリッドステートリレー装置2Aの半導体スイッチ素子SW1の異常状態に関する情報である。半導体スイッチ素子SW1の異常状態は、例えば、半導体スイッチ素子SW1のオープン故障と、半導体スイッチ素子SW1のショート故障である。
処理回路33は、温度調節処理に加えて、異常状態通知処理を行う。異常状態通知処理は、無線送受信回路32が受信した無線信号が示す異常状態情報を、入出力装置31により提示する処理である。例えば、異常状態情報が半導体スイッチ素子SW1のオープン故障である場合、処理回路33は、入出力装置31のディスプレイに、半導体スイッチ素子SW1のオープン故障が生じたことを示すメッセージを表示する。例えば、異常状態情報が半導体スイッチ素子SW1のショート故障である場合、処理回路33は、入出力装置31のディスプレイに、半導体スイッチ素子SW1のショート故障が生じたことを示すメッセージを表示する。
図13は、図12のソリッドステートリレー装置2Aの構成例を示す回路図である。ソリッドステートリレー装置2Aは、図13に示すように、スイッチ部4と、制御部5Aと、電源部6とを備える。
制御部5Aは、無線送受信回路51と、制御回路52Aと、電圧低下検出回路53と、スイッチSW2と、電圧検出回路54と、電流検出回路55とを有する。
無線送受信回路51は、温度調節装置3に無線信号を送信する無線送信回路である。無線送受信回路51は、アンテナ51Aに接続され、アンテナ51Aを通じて温度調節装置3に無線信号を送信する。本実施の形態において、無線送受信回路51は、ソリッドステートリレー装置2Aから温度調節装置3への異常状態情報の伝達に用いられる。
電圧検出回路54は、出力端子T1,T2間の電圧Voを検出し、出力端子T1,T2間の電圧Voを示す電圧検出信号を、制御回路52Aに出力する。出力端子T1,T2間の電圧Voは、半導体スイッチ素子SW1の両端間の電圧に対応する。電圧検出回路54は、例えば、出力端子T1,T2間に接続される分圧回路を備えて構成される。
電流検出回路55は、半導体スイッチ素子SW1に流れる電流Ioを検出し、電流Ioを示す電流検出信号を、制御回路52Aに出力する。電流検出回路55は、例えば、半導体スイッチ素子SW1に直列に接続されるシャント抵抗又はカレントトランスを備えて構成される。
制御回路52Aは、実施の形態1又は実施の形態2の制御回路52と同様に半導体スイッチ素子SW1を制御する動作に加えて、異常状態検出動作を行う。制御回路52Aは、半導体スイッチ素子SW1を制御する動作と並行して、一定時間(例えば、50ms)毎に割り込み処理で異常状態検出動作を行う。異常状態検出動作では、制御回路52Aは、半導体スイッチ素子SW1が異常状態であるかどうかを判定する。制御回路52Aは、半導体スイッチ素子SW1が異常状態であると判定すると、半導体スイッチ素子SW1の異常状態を示す異常状態情報を含む無線信号を無線送受信回路51が温度調節装置3に送信するように無線送受信回路51を制御する。本実施の形態では、半導体スイッチ素子SW1の異常状態は、半導体スイッチ素子SW1のオープン故障と、半導体スイッチ素子SW1のショート故障である。
オープン故障は、半導体スイッチ素子SW1がオフのままでオンにならない状態である。半導体スイッチ素子SW1が正常状態である場合、制御回路52Aがトリガ信号S1をHレベルに設定しているときに、半導体スイッチ素子SW1がオンになるから、出力端子T1,T2間の電圧Voの波高値は交流電源10の交流電圧の波高値より小さくなり、例えば、約1.5V以下になる。オープン故障が発生した場合、制御回路52Aがトリガ信号S1をHレベルに設定しているときも半導体スイッチ素子SW1がオフのままになるから出力端子T1,T2間の電圧Voの波高値は、交流電源10とヒータ11との直列回路の出力電圧の波高値にほぼ等しくなる。
制御回路52Aは、トリガ信号S1をHレベルに設定している間の出力端子T1,T2間の電圧Voに基づいて、半導体スイッチ素子SW1のオープン故障の判定をする。本実施の形態では、制御回路52は、トリガ信号S1をHレベルに設定している間に、電圧検出回路54からの電圧検出信号が示す電圧Voに基づいて、半導体スイッチ素子SW1のオープン故障の判定をする。制御回路52は、トリガ信号S1をHレベルに設定している間の電圧Voが所定の電圧閾値Vthより大きいという条件が成立する場合にオープン故障が発生していると判定する。なお、電圧Voは交流電圧であるから、例えば、電圧Voの振幅又は波高値が所定の電圧閾値Vthとの比較に利用される。所定の電圧閾値Vthは、例えば、半導体スイッチ素子SW1のオン時の出力端子T1,T2間の電圧Voより大きく、半導体スイッチ素子SW1のオフ時の出力端子T1,T2間の電圧Voより低い。ただし、ノイズ等による誤警報を防ぐために、制御回路52は、トリガ信号S1をHレベルに設定している間の電圧Voが所定の電圧閾値Vthより大きいという条件が所定回数連続して成立した場合に、オープン故障が発生していると判定する。所定回数は、例えば5回であってよい。
制御回路52Aは、半導体スイッチ素子SW1のオープン故障を検出すると、半導体スイッチ素子SW1のオープン故障を示す無線信号を無線送受信回路51が温度調節装置3に送信するように、無線送受信回路51を制御する。
ショート故障は、半導体スイッチ素子SW1がオンのままでオフにならない状態である。半導体スイッチ素子SW1が正常状態である場合、制御回路52Aがトリガ信号S1をLレベルに設定にしているときに、半導体スイッチ素子SW1がオフになるから、半導体スイッチ素子SW1には電流が流れない。ショート故障が発生した場合、制御回路52Aがトリガ信号S1をLレベルに設定しているときも半導体スイッチ素子SW1がオンのままになるから半導体スイッチ素子SW1に電流が流れる。
制御回路52Aは、トリガ信号S1をLレベルに設定している間に半導体スイッチ素子SW1に流れる電流Ioに基づいて、半導体スイッチ素子SW1のショート故障を判定する。本実施の形態では、制御回路52Aは、トリガ信号S1をLレベルに設定している間に、電流検出回路55からの電流検出信号が示す半導体スイッチ素子SW1に流れる電流Ioに基づいて、半導体スイッチ素子SW1のショート故障を判定する。制御回路52Aは、トリガ信号S1をLレベルに設定している間に半導体スイッチ素子SW1に流れる電流Ioが所定の電流閾値Ithより大きいという条件が成立する場合にショート故障が発生していると判定する。なお、電流Ioは交流電流であるから、例えば、電流Ioの振幅又は波高値が所定の電流閾値Ithとの比較に利用される。所定の電流閾値Ithは、例えば、電流の有無を判別できる値であってよく、例えば、0.1Aである。ただし、ノイズ等による誤警報を防ぐために、制御回路52Aは、トリガ信号S1をLレベルに設定している間に半導体スイッチ素子SW1に流れる電流Ioが所定の電流閾値Ithより大きいという条件が所定回数連続して成立した場合に、ショート故障が発生していると判定する。所定回数は、例えば5回であってよい。
制御回路52Aは、半導体スイッチ素子SW1のショート故障を検出すると、半導体スイッチ素子SW1のショート故障を示す無線信号を無線送受信回路51が温度調節装置3に送信するように、無線送受信回路51を制御する。
[1.3.2 動作]
次に、制御回路52Aによる異常状態検出動作の一例について図14を参照して簡単に説明する。図14は、異常状態検出動作の一例を示すフローチャートである。
制御回路52Aは、異常状態検出動作を開始すると、トリガ信号がHレベルかどうかを判別する(S41)。
ステップS41でトリガ信号がHレベルである場合、制御回路52Aは、電圧検出回路54から入力される電圧検出信号が示す電圧Voを所定の電圧閾値Vthと比較する(S42)。制御回路52Aは、電圧Voが所定の電圧閾値Vth以下であれば、カウンタ値CV1をリセットして0にする(S43)。制御回路52Aは、電圧Voが所定の電圧閾値Vthを超えていれば、カウンタ値CV1を1増やす(S44)。カウンタ値CV1が規定値CV1th以上になると(S45のYES)、制御回路52Aは、オープン故障が発生したと判定し、半導体スイッチ素子SW1のオープン故障を示す無線信号を無線送受信回路51が温度調節装置3に送信するように、無線送受信回路51を制御する(S46)。規定値CV1thは、例えば5である。
ステップS41でトリガ信号がLレベルである場合、制御回路52Aは、電流検出回路55から入力される電流検出信号が示す電流Ioを所定の電流閾値Ithと比較する(S52)。制御回路52Aは、電流Ioが所定の電流閾値Ith以下であれば、カウンタ値CV2をリセットして0にする(S53)。制御回路52Aは、電流Ioが所定の電流閾値Ithを超えていれば、カウンタ値CV2を1増やす(S54)。カウンタ値CV2が規定値CV2th以上になると(S55のYES)、制御回路52Aは、ショート故障が発生したと判定し、半導体スイッチ素子SW1のショート故障を示す無線信号を無線送受信回路51が温度調節装置3に送信するように、無線送受信回路51を制御する(S56)。規定値CV2thは、例えば5である。
[1.3.3 効果等]
以上述べたソリッドステートリレー装置2Aにおいて、制御部5Aは、温度調節装置3に無線信号を送信する無線送信回路(無線送受信回路51)を有する。制御回路52Aは、半導体スイッチ素子SW1の異常状態を検出すると、半導体スイッチ素子SW1の異常状態を示す異常状態情報を含む無線信号を無線送信回路(無線送受信回路51)が温度調節装置3に送信するように、無線送信回路(無線送受信回路51)を制御する。この構成によれば、半導体スイッチ素子SW1の異常状態に関する情報を温度調節装置3に伝達できる。
また、半導体スイッチ素子SW1の異常状態は、オープン故障とショート故障とのうち少なくとも一つである。この構成によれば、半導体スイッチ素子SW1のオープン故障とショート故障とのうち少なくとも一つを温度調節装置3に伝達できる。
[2.変形例]
本開示の実施の形態は、上記実施の形態に限定されない。上記実施の形態は、本開示の課題を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下に、上記実施の形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
一変形例において、ソリッドステートリレー装置2のスイッチ部4の構成は、特に限定されない。半導体スイッチ素子SW1はトライアックに限定されず、サイリスタ、MOSFET等を備えて構成されてよい。スイッチ部4は、必ずしもゼロクロス回路42を備えていなくてもよい。
一変形例において、ソリッドステートリレー装置2の制御部5は、電圧低下検出回路53を備えていなくてもよい。無線送受信回路51の無線通信の方式は特に限定されない。実施の形態1,2の変形例において、無線送受信回路51は、無線送信回路としての機能を有している必要はない。ソリッドステートリレー装置2において、例えば、制御回路52は、ACK信号を無線送受信回路51により温度調節装置3に送信しなくてもよい。この場合、無線送受信回路51を無線受信回路に置き換えてよく、温度調節装置3の無線送受信回路32を無線送信回路に置き換えてよい。
一変形例において、ソリッドステートリレー装置2の電源部6の構成は、特に限定されない。AC/DCコンバータ61は、実施の形態1に記載の構成に限定されず、例えば、従来周知のAC/DCコンバータの回路構成であってよい。DC/DCコンバータ62は、シリーズレギュレータに限定されず、従来周知のDC/DCコンバータの回路構成であってよい。
実施の形態3の一変形例において、半導体スイッチ素子SW1の異常状態は、オープン故障とショート故障との両方ではなく、オープン故障とショート故障とのうち少なくとも一つであってよい。異常状態情報は、オープン故障とショート故障に限定されない。異常状態情報は、ソリッドステートリレー装置2Aに関する異常状態の情報であってよい。異常状態情報は、例えば、制御部5Aのエラー情報、放熱異常状態の情報であってもよい。制御部5Aは、電圧検出回路54及び電流検出回路55を備えていなくてもよく、対象とする異常状態情報を検出可能な回路を有していてよい。
[3.態様]
上記実施の形態及び変形例から明らかなように、本開示は、下記の態様を含む。以下では、実施の形態との対応関係を明示するためだけに、符号を括弧付きで付している。
第1の態様は、ソリッドステートリレー装置(2;2A)であって、交流電源(10)とヒータ(11)との直列回路に接続されて交流電源(10)とヒータ(11)との間の電流経路を開閉する半導体スイッチ素子(SW1)と、温度調節装置(3)から無線制御信号を受信する無線受信回路(無線送受信回路51)、及び、前記無線受信回路(無線送受信回路51)で受信した無線制御信号に基づいて前記半導体スイッチ素子(SW1)を制御する制御回路(52;52A)を有する制御部(5;5A)と、前記交流電源(10)と前記ヒータ(11)との直列回路の出力電圧に基づいて、前記制御部(5;5A)を駆動する直流駆動電圧(Vout)を生成して前記制御部(5)に供給する電源部(6)とを備える。この態様によれば、温度調節装置(3)とソリッドステートリレー装置(2;2A)の間のケーブル費用及び配線コストを低減でき、ソリッドステートリレー装置(2;2A)の配置の自由度を向上でき、更に、一つの温度調節装置(3)で制御可能なソリッドステートリレー装置(2;2A)の数を増やすことができる。
第2の態様は、第1の態様に基づくソリッドステートリレー装置(2;2A)である。第2の態様において、前記電源部(6)は、前記交流電源(10)と前記ヒータ(11)との直列回路の出力電圧を所定の直流電圧(Vd)に変換して出力するAC/DCコンバータ(61)と、前記AC/DCコンバータ(61)から出力される前記所定の直流電圧(Vd)で充電されるコンデンサ(C1)と、前記AC/DCコンバータ(61)から出力される前記所定の直流電圧(Vd)又は前記コンデンサ(C1)の充電電圧(Vc)を前記直流駆動電圧(Vout)に変換して出力するDC/DCコンバータ(62)とを有する。この構成によれば、半導体スイッチ素子(SW1)のオン時にAC/DCコンバータ(61)が所定の直流電圧(Vd)を出力できない場合でも、コンデンサ(C1)の充電電圧(Vc)を用いて直流駆動電圧(Vout)を生成することができるから、制御部(5;5A)への安定した電力供給が可能になる。
第3の態様は、第2の態様に基づくソリッドステートリレー装置(2;2A)である。第3の態様において、前記制御回路(52;52A)は、前記電源部(6)から前記直流駆動電圧(Vout)が供給されて動作を開始した後、前記コンデンサ(C1)の充電電圧(Vc)が前記DC/DCコンバータ(62)で前記直流駆動電圧(Vout)を生成するために必要な電圧以上になるまでにかかる時間以上の所定の充電時間が経過するまでは、前記半導体スイッチ素子(SW1)をオフに制御する。この態様によれば、ソリッドステートリレー装置(2;2A)の動作の安定性を向上させることができる。
第4の態様は、第2又は第3の態様に基づくソリッドステートリレー装置(2;2A)である。第4の態様において、前記制御部(5;5A)は、前記DC/DCコンバータ(62)の入力電圧(Vin)の電圧値が、前記DC/DCコンバータ(62)が前記直流駆動電圧(Vout)を生成するために必要な電圧値に基づいて設定される所定の閾電圧値以下になると、電圧低下信号を前記制御回路(52;52A)に出力する電圧低下検出回路(53)を有する。前記制御回路(52;52A)は、前記電圧低下検出回路(53)から電圧低下信号を受け取ると、前記半導体スイッチ素子(SW1)をオフに制御する。この態様によれば、交流電源(10)の停止等によってDC/DCコンバータ(62)で直流駆動電圧(Vout)が生成されなくなる前に半導体スイッチ素子(SW1)がオフに制御されるから、安全性を向上させることができる。
第5の態様は、第1~第4の態様のいずれか一つに基づくソリッドステートリレー装置(2;2A)である。第5の態様において、前記制御回路(52;52A)は、前記無線受信回路(無線送受信回路51)で受信した無線制御信号が出力オン信号である場合に前記半導体スイッチ素子(SW1)をオンに制御し、前記無線受信回路(無線送受信回路51)で受信した無線制御信号が出力オフ信号である場合に前記半導体スイッチ素子(SW1)をオフに制御する。前記制御回路(52;52A)は、前記出力オン信号を前記無線受信回路(無線送受信回路51)が受信してから所定の待機時間が経過しても前記出力オン信号を前記無線受信回路(無線送受信回路51)が受信しなかった場合には、前記半導体スイッチ素子(SW1)をオフに制御する。この態様によれば、温度調節装置(3)の故障等によって出力オン信号を無線受信回路(無線送受信回路51)が受信できない場合でも、所定の待機時間が経過すれば制御回路(52;52A)が半導体スイッチ素子(SW1)をオフに制御するから、安全性を向上させることができる。
第6の態様は、第5の態様に基づくソリッドステートリレー装置(2;2A)である。第6の態様において、前記温度調節装置(3)は、前記半導体スイッチ素子(SW1)を所定期間の間オンに維持する場合に、前記所定期間の間前記出力オン信号の送信を所定の時間間隔で繰り返す。前記所定の待機時間は、前記所定の時間間隔より長く設定される。この態様によれば、安全性をさらに向上させることができる。
第7の態様は、第1~第6の態様のいずれか一つに基づくソリッドステートリレー装置(2A)である。第7の態様において、前記制御部(5A)は、前記温度調節装置(3)に無線信号を送信する無線送信回路(無線送受信回路51)を有する。前記制御回路(52A)は、前記半導体スイッチ素子(SW1)の異常状態を検出すると、前記半導体スイッチ素子(SW1)の異常状態を示す異常状態情報を含む無線信号を前記無線送信回路(無線送受信回路51)が前記温度調節装置(3)に送信するように、前記無線送信回路(無線送受信回路51)を制御する。この態様によれば、半導体スイッチ素子(SW1)の異常状態に関する異常状態情報を温度調節装置(3)に伝達できる。
第8の態様は、第7の態様に基づくソリッドステートリレー装置(2A)である。第8の態様において、前記半導体スイッチ素子(SW1)の異常状態は、オープン故障とショート故障とのうち少なくとも一つである。この態様によれば、半導体スイッチ素子(SW1)のオープン故障とショート故障とのうち少なくとも一つを温度調節装置(3)に伝達できる。
第9の態様は、第1~第8の態様のいずれか一つに基づくソリッドステートリレー装置(2;2A)を備える温度調節システム(1;1A)であって、前記温度調節装置(3)をさらに備える。