JP7690780B2 - ガス分離装置 - Google Patents
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Description
特許文献3には、圧縮空気から窒素ガスを分離する複数のガス分離装置を直列に配して圧縮空気を複数のガス分離装置へ順に供給する窒素ガス分離方法において、圧縮空気の高湿度による劣化を最初のガス分離装置で発生させることによって、他のガス分離装置で安定した窒素ガスを得るようにしている。つまりこの方法では、最初のガス分離装置を湿気のフィルター代わりに利用している。
特許文献4には、2段以上のガス分離膜ユニットを使用し、2段目以降の透過ガスを直前段のガス分離膜ユニットの供給ガスにリサイクルすることからなる、空気からの窒素の分離方法が記載されている。
したがって本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得るガス分離装置及びガス分離方法を提供することにある。
前記圧縮機により圧縮した前記原料空気を第1供給ガスとして取り込み、酸素が濃縮された第1透過ガスと窒素が濃縮された第1非透過ガスとに分離することができる第1分離膜ユニットと、
前記第1非透過ガスの全量を、第2供給ガスとして取り込み、酸素が濃縮された第2透過ガスと窒素が濃縮された第2非透過ガスとに分離することができる第2分離膜ユニットと、
で構成され
前記第1分離膜ユニットにおけるガス分離膜の酸素透過性が、前記第2分離膜ユニットにおけるガス分離膜の酸素透過性よりも高く、
かつ
前記第2分離膜ユニットにおけるガス分離膜の酸素と窒素の透過比が、前記第1分離膜ユニットにおけるガス分離膜の酸素と窒素の透過比よりも高い、
ガス分離装置を提供するものである。
前記第1非透過ガスの全量を、第2供給ガスとして第2分離膜ユニットに取り込み、酸素が濃縮された第2透過ガスと窒素が濃縮された第2非透過ガスとに分離するガス分離方法であって、
前記第1分離膜ユニットとして、該第1分離膜ユニットにおけるガス分離膜の酸素透過性が、前記第2分離膜ユニットにおけるガス分離膜の酸素透過性よりも高いものを用い、
前記第2分離膜ユニットとして、該第2分離膜ユニットにおけるガス分離膜の酸素と窒素の透過比が、前記第1分離膜ユニットにおけるガス分離膜の酸素と窒素の透過比よりも高いものを用いる、ガス分離方法を提供するものである。
図1に示す実施形態のガス分離装置10は、2つのガス分離膜ユニットである第1分離膜ユニット11及び第2分離膜ユニット12を備えている。
第1圧縮機21としては、当該技術分野においてこれまで用いられてきたものと同様のものを用いることができる。第1圧縮機21としては、原料ガスを吸い込んで所定圧に圧縮できるものであれば、その種類に特に制限はない。
一方、第1分離膜ユニット11のガス分離膜を透過した第1透過ガスは、原料ガスに比べて酸素が濃縮されたものである。第1透過ガスは、第1分離膜ユニット11の透過ガス排出口11cから排出され、透過ガス排出ライン15を通じて排出される。
このこととは対照的に、本実施形態によれば、第1段目の分離膜ユニットに用いられるガス分離膜として、第2段目の分離膜ユニットに用いられるガス分離膜よりも、酸素透過性が高いものを用いること、及び第2段目の分離膜ユニットに用いられるガス分離膜として、第1段目の分離膜ユニットに用いられるガス分離膜よりもガス分離選択性の高いものを用いることで、圧縮動力を抑えた上で、処理能力及び分離効率が向上した空気分離が可能となる。
以上の観点から、第1分離膜ユニット11に供給される第1供給ガスの圧力は、第2分離膜ユニット12に供給される第2供給ガスの圧力よりも低いことを条件として、0.1MPaG以上3MPaG以下に設定することが好ましく、0.3MPaG以上2.5MPaG以下に設定することが一層好ましい。
図1に示すガス分離装置10を用いて、空気からの窒素と酸素との分離を行った。第1及び第2分離膜ユニット11,12を構成するモジュールとして、運転温度におけるP'O2が9.7×10-5cm3(STP)/(cm2・sec・cmHg)であり、ガス分離選択性P'O2/P'N2が5.8であるガス分離膜を用いたモジュールA(第1分離膜ユニット11)、及びP'O2が2.7×10-5cm3(STP)/(cm2・sec・cmHg)であり、ガス分離選択性P'O2/P'N2が6.9であるガス分離膜を用いたモジュールB(第2分離膜ユニット12)の2種類のモジュールを用いた。これらのモジュールは、ポリイミド中空糸膜から構成されるガス分離膜をケース内に収容したものであり、圧縮空気を原料ガスとして用い、窒素富化空気を得る場合に、下記の表1に記載のとおりの応答を示すものであった。なお同表に示す値は、同サイズの1本のモジュールについてのものである。
第1分離膜ユニット11のみを用い、非透過ガスに含まれる酸素の濃度が5mol%となるように、表2に示す条件でガス分離装置10を運転した。それ以外は実施例1Aと同様にしてガス分離を行った。
第2分離膜ユニット12のみを用い、非透過ガスに含まれる酸素の濃度が5mol%となるように、表2に示す条件でガス分離装置10を運転した。それ以外は実施例1Aと同様にしてガス分離を行った。
第1分離膜ユニット11を構成するモジュールの本数、及び第2分離膜ユニット12を構成するモジュールの本数を、以下の表3に示すとおりに設定した。また、第2非透過ガスに含まれる酸素の濃度が1mol%となるように、同表に示す条件でガス分離装置10を運転した。それ以外は実施例1Aと同様にしてガス分離を行った。
第1分離膜ユニット11のみを用い、非透過ガスに含まれる酸素の濃度が1mol%となるように、表3に示す条件でガス分離装置10を運転した。それ以外は実施例1Aと同様にしてガス分離を行った。
第2分離膜ユニット12のみを用い、非透過ガスに含まれる酸素の濃度が1mol%となるように、表3に示す条件でガス分離装置10を運転した。それ以外は実施例1Aと同様にしてガス分離を行った。
図3に示すガス分離装置10を用いて、空気からの窒素と酸素との分離を行った。第1分離膜ユニット11を構成するモジュールの本数、及び第2分離膜ユニット12を構成するモジュールの本数を、以下の表4に示すとおりに設定した。また、第2非透過ガスに含まれる酸素の濃度が5mol%となるように、同表に示す条件でガス分離装置10を運転した。なお表4には、比較を容易にする目的で、上掲した比較例1A及び比較例2Aの結果も併記した。
図3に示すガス分離装置10を用いて、空気からの窒素と酸素との分離を行った。第1分離膜ユニット11を構成するモジュールの本数、及び第2分離膜ユニット12を構成するモジュールの本数を、以下の表5に示すとおりに設定した。また、第2非透過ガスに含まれる酸素の濃度が1mol%となるように、同表に示す条件でガス分離装置10を運転した。なお表5には、比較を容易にする目的で、上掲した比較例1B及び比較例2Bの結果も併記した。
実施例及び比較例における、第2非透過ガスの量とモジュールの本数との関係、及び第2非透過ガスの量と圧縮動力との関係を、以下に示す表6に纏めた。
図1に示すガス分離装置を用いた実施例1A及び実施例2Aと、比較例1A及び比較例2Aとの対比から、実施例1A及び実施例2Aにおけるガス量当たりのモジュールの本数は、比較例1A及び比較例2Aの中間の値であることが分かる。また、実施例1A及び実施例2Aにおけるガス量当たりの動力も、比較例1A及び比較例2Aの中間の値であることが分かる。したがって、図1に示すガス分離装置によれば、使用するモジュールの選択といった簡易な方法で、ガス分離条件の選択肢が増えることが分かる。
実施例1B及び実施例2Bと、比較例1B及び比較例2Bとの対比からも、同様の結論が導かれる。
実施例3B及び実施例4Bと、比較例2Bとの対比からも、同様の結論が導かれる。
11 第1分離膜ユニット
11a ガス入口
11b 非透過ガス排出口
11c 透過ガス排出口
12 第2分離膜ユニット
12a ガス入口
12b 非透過ガス排出口
12c 透過ガス排出口
14 非透過ガス排出ライン
15 透過ガス排出ライン
16 原料ガス供給ライン
21 第1圧縮機
22 第2圧縮機
Claims (6)
- 原料空気を吸い込み原料空気を所定圧に圧縮することができる圧縮機と、
前記圧縮機により圧縮した前記原料空気を第1供給ガスとして取り込み、酸素が濃縮された第1透過ガスと窒素が濃縮された第1非透過ガスとに分離することができる第1分離膜ユニットと、
前記第1非透過ガスの全量を、第2供給ガスとして取り込み、酸素が濃縮された第2透過ガスと窒素が濃縮された第2非透過ガスとに分離することができる第2分離膜ユニットと、
で構成され
前記第1分離膜ユニットにおけるガス分離膜の酸素透過性が、前記第2分離膜ユニットにおけるガス分離膜の酸素透過性よりも高く、
かつ
前記第2分離膜ユニットにおけるガス分離膜の酸素と窒素の透過比が、前記第1分離膜ユニットにおけるガス分離膜の酸素と窒素の透過比よりも高く、
前記第1非透過ガスの酸素濃度が10~18mol%であり、前記第2非透過ガスの酸素濃度が0.1~5mol%である、ガス分離装置。 - 前記第1分離膜ユニットと前記第2分離膜ユニットとの間に、前記第1非透過ガスを昇圧して前記第2供給ガスとするための圧縮機を備える、請求項1に記載のガス分離装置。
- 前記第1供給ガスの圧力が0.1~3MPaGであり、前記第2供給ガスの圧力が、0.5~5MPaGである、請求項2に記載のガス分離装置。
- 第2分離膜ユニットを透過した透過ガスは、排出されるか、或いは全部又は一部が原料供給ラインに供給される、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のガス分離装置。
- 前記第1分離膜ユニットと前記第2分離膜ユニットとの間に、前記第2供給ガスの冷却装置を備える、請求項1ないし4のいずれか一項に記載のガス分離装置。
- 圧縮した原料空気を第1供給ガスとして第1分離膜ユニットに取り込み、酸素が濃縮された第1透過ガスと窒素が濃縮された第1非透過ガスとに分離し、
前記第1非透過ガスの全量を、第2供給ガスとして第2分離膜ユニットに取り込み、酸素が濃縮された第2透過ガスと窒素が濃縮された第2非透過ガスとに分離するガス分離方法であって、
前記第1分離膜ユニットとして、該第1分離膜ユニットにおけるガス分離膜の酸素透過性が、前記第2分離膜ユニットにおけるガス分離膜の酸素透過性よりも高いものを用い、
前記第2分離膜ユニットとして、該第2分離膜ユニットにおけるガス分離膜の酸素と窒素の透過比が、前記第1分離膜ユニットにおけるガス分離膜の酸素と窒素の透過比よりも高いものを用い、前記第1非透過ガスの酸素濃度が10~18mol%であり、前記第2非透過ガスの酸素濃度が0.1~5mol%である、ガス分離方法。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2021092814A JP7690780B2 (ja) | 2021-06-02 | 2021-06-02 | ガス分離装置 |
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Family Applications (1)
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| JP2021092814A Active JP7690780B2 (ja) | 2021-06-02 | 2021-06-02 | ガス分離装置 |
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