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JP7692603B2 - 汚染土壌から放射性セシウムを除去する方法 - Google Patents
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汚染土壌から放射性セシウムを除去する方法 Download PDF

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Description

本発明は、放射性セシウムで汚染された汚染土壌から放射性セシウムを除去する方法に関する。
2011年の福島第一原子力発電所の事故から10年以上が経過し、多量の汚染土壌が発生した。放射性セシウム(特に問題となっているのはセシウム137)は土壌中の粘土鉱物(主に2:1型層状珪酸塩)に強固に吸着・結合していて、脱離が難しいため効率的な減溶プロセスが未だ提案されていない。さらに、土壌への放射性セシウムの吸着濃度はpptオーダーと極めて低濃度のため、その吸着形態や吸着サイトなどの詳細は明らかになっておらず、問題をさらに難しくしている。
仮置き場に置かれた大量の汚染土壌中間貯蔵施設(JESCO)に運び込まれつつあり(1,700万m、現時点)、貯蔵、減容化、除染を経たのち30年後には、県外処分されることと定められている。8,000Bq/kg以下の土壌は埋め土などとして再利用可能であるが、比較的高濃度の汚染土壌、例えば62,000Bq/kgの土壌は、30年経過した後の自然減衰および分級処理による除染を行なっても8,000Bq/kg以下にはならず、除染処理が必要である。
汚染土壌の処分方法の一つとして、焼却施設で発生した焼却残査を溶融・減容化し、溶融スラグなどへの再利用が検討されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1は、放射性セシウムで汚染された廃棄物と分離促進剤との混合物である処理対象物を得る混合工程と、処理対象物を加熱することによって処理対象物に含まれる放射性セシウムを揮発させる加熱工程と、加熱工程後、処理対象物を水洗することによって処理対象物に残存する放射性セシウムを溶出させる水洗工程と、を備え、分離促進剤は、2種類以上の塩化物を用いて調製され且つ融点が700℃以下である混合物又は複塩を含む、放射性セシウムの除去方法を開示する。
特許文献1によれば、分離促進剤として複数の塩化物を使用することにより、加熱処理(揮発処理)の温度を低温化でき、水溶性の塩化セシウムの生成を促進するとともに、難揮発性かつ不溶性であるセシウムアルミノシリケートの生成を抑制する。このため、生成した塩化セシウムは水洗処理によって容易に除去される。
しかしながら、実際には、汚染からの時間の経過に伴い、処理対象物中の放射性セシウムの多くがセシウムアルミノシリケートとなり安定化している。このため、特許文献1の技術だけでは、すでに安定化したセシウムアルミノシリケートから放射性セシウムを除去することは困難である。
また、非特許文献1によれば、風化により形成された「くさび型空間」をもつヒドロキシアルミニウム粘土鉱物として、ヒドロキシアルミニウム変質雲母が知られており、これのくさび型空間に放射性セシウムが強く吸着されることも報告されているが、このようなくさび型空間に吸着した放射性セシウムは、特許文献1の技術では除去できない。
また、特許文献1では、塩化セシウムの生成を行いつつも、揮発した放射性セシウムをバグフィルタにより回収するなど、排ガス処理が必要である。また、焼却炉内耐火物への放射性物質の蓄積など様々な問題が指摘されている。これらを克服する手段として、低コストで放射性セシウムを安全に除去できる方法が求められている。
特開2016-8855号公報
J.M.Wamplerら,Environ.Sci.Technol.2012,46,3837-3843
以上から、本発明の課題は、放射性セシウムで汚染された土壌廃棄物から放射性セシウムを効率的に除去する方法を提供することである。
本発明による放射性セシウムで汚染された汚染土壌から放射性セシウムを除去する方法は、前記汚染土壌と、融点が400℃以上1000℃未満の範囲を満たす金属ハロゲン化物を含有する処理剤とを混合し、混合物を得る工程と、前記混合物を前記金属ハロゲン化物の融点以上の温度で加熱し、前記金属ハロゲン化物を溶融させる工程と、前記溶融させる工程によって得られた混合物を酸水溶液で酸洗浄する工程とを包含し、これにより上記課題を解決する。
前記金属ハロゲン化物は、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属のハロゲン化物であってもよい。
前記アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属は、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)、セシウム(Cs)、ベリリウム(Be)、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、ストロンチウム(Sr)およびバリウム(Ba)からなる群から少なくとも1種選択される元素であってもよい。
前記加熱する工程は、前記混合物を1000℃以下の温度で加熱してもよい。
前記加熱する工程は、前記混合物を密閉した状態で加熱してもよい。
前記混合物を得る工程は、前記汚染土壌100質量部に対して、前記金属ハロゲン化物を10質量部以上60質量部以下の範囲を満たすよう、前記汚染土壌と前記金属ハロゲン化物とを混合してもよい。
前記酸水溶液は、塩酸、硫酸、硝酸、塩酸、シュウ酸、および、クエン酸からなる群から選択される酸を含有してもよい。
前記酸水溶液中の酸の濃度は、0.05mol/L以上5mol/L以下の範囲を満たしてもよい。
前記酸水溶液中の酸の濃度は、0.1mol/L以上2mol/L以下の範囲を満たしてもよい。
前記酸洗浄する工程は、前記混合物を40℃以上200℃以下の温度範囲で加熱しながら酸洗浄してもよい。
前記酸洗浄する工程は、マイクロ波を用いてもよい。
前記酸洗浄する工程によって得られたろ液を放射性セシウム吸着材と接触させる工程をさらに包含してもよい。
前記放射性セシウム吸着材は、ゼオライト、粘土鉱物、雲母鉱物、シリコチタネート、および、チタン酸塩からなる群から少なくとも1種選択されてもよい。
前記混合する工程に先立って、前記汚染土壌を分級する工程をさらに包含してもよい。
前記汚染土壌は、20μm以上300μm以下の範囲を有する微粉画分であってもよい。
前記加熱する工程は、前記混合物を加熱後、冷却してもよい。
本発明による放射性セシウムで汚染された汚染土壌から放射性セシウムを除去する方法は、前記汚染土壌を酸水溶液で酸洗浄する工程と、前記酸洗浄された汚染土壌と、融点が400℃以上1000℃未満の範囲を満たす金属ハロゲン化物とを混合し、混合物を得る工程と、前記混合物を前記金属ハロゲン化物の融点以上の温度で加熱し、前記金属ハロゲン化物を溶融させる工程と、前記溶融させる工程によって得られた混合物を少なくとも水で洗浄する工程とを包含し、これにより上記課題を解決する。
本発明の放射性セシウムで汚染された汚染土壌から放射性セシウムを除去する方法は、汚染土壌と金属ハロゲン化物(融点が400℃以上1000℃未満の範囲)を含有する処理剤とを混合した混合物を加熱、溶融させる工程を包含する。これにより、汚染土壌中で安定化した放射性セシウムは、溶融した金属ハロゲン化物の金属とイオン交換し、水溶性の塩化セシウム(CsCl)となる。また、本発明の方法は、加熱・溶融後の混合物を酸水溶液で酸洗浄する工程を包含する。これにより、生成されたCsClは酸水溶液に溶解する。
本発明の方法によれば、加熱・溶融により、汚染土壌そのものの構造の安定性が低下するとともに、層間の水和イオン中の水の脱離を促進する。これにより、酸洗浄をすることで、汚染土壌に残留する放射性セシウム、特に溶融によってもイオン交換されにくいポルサイトなどのセシウムアルミノシリケートであっても酸水溶液に容易に溶解し得る。この結果、汚染土壌から放射性セシウムを除去できる。また、加熱・溶融させる工程では、揮発を目的としていないため、焼却炉内に放射性セシウムが蓄積したり、バグフィルタの回収を不要にしたり、焼却炉にやさしく、効率的である。
本発明の放射性セシウムで汚染された汚染土壌から放射性セシウムを除去する工程を示すフローチャート 本発明の放射性セシウムで汚染された汚染土壌から放射性セシウムを除去する別の工程を示すフローチャート NaClを用いた例1-1~例1-4における工程Iおよび工程IIによる放射能除去率の変化を示す図 KClを用いた例1-5~例1-8における工程Iおよび工程IIによる放射能除去率の変化を示す図 CsClを用いた例1-9~例1-12における工程Iおよび工程IIによる放射能除去率の変化を示す図 例17-2~例17-4における放射能除去率の変化と土壌重量減少率を示す図 例17-5~例17-7における放射能除去率の変化と土壌重量減少率を示す図 例17-8~例17-10における放射能除去率の変化と土壌重量減少率を示す図
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。なお、同様の要素には同様の番号を付し、その説明を省略する。
本発明の方法は、放射性セシウムで汚染された汚染土壌を対象とするが、汚染土壌は、土壌、下水汚泥、浄水汚泥、下水スラグ、建設汚泥であるが、これらに加えて、都市ごみ焼却灰、ごみ由来の溶融スラグ、貝殻、草木等の一般廃棄物、その他産業廃棄物、がれき等を含んでもよい。
図1は、本発明の放射性セシウムで汚染された汚染土壌から放射性セシウムを除去する工程を示すフローチャートである。
各ステップについて詳細に説明する。
ステップS110:汚染土壌と、融点が400℃以上1000℃未満の範囲を満たす金属ハロゲン化物を含有する処理剤とを混合し、混合物を得る。
後述するステップS120により、金属ハロゲン化物中の金属イオンが、汚染土壌中の放射性セシウムとイオン交換し、水溶性のセシウムハロゲン化物を生成し得る。融点が400℃以上1000℃未満の範囲の金属ハロゲン化物は、好ましくは、アルカリ金属のハロゲン化物および/またはアルカリ土類金属のハロゲン化物である。
アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属は、好ましくは、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)、セシウム(Cs)、ベリリウム(Be)、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、ストロンチウム(Sr)およびバリウム(Ba)からなる群から少なくとも1種選択される元素である。これらの金属ハロゲン化物は入手が容易であり、後述のステップS120において溶融し、放射性セシウムとイオン交換され、セシウムハロゲン化物を生成し得る。
ハロゲン化物は、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、アスタチン化物を含んでよいが、入手の容易さの観点から、好ましくは、塩化物、臭化物またはフッ化物である。中でも、金属ハロゲン化物は、好ましくは、Li、Na、K、Rb、Cs、および、Caからなる群から少なくとも1種選択される金属の塩化物である。これらの金属ハロゲン化物であれば、放射性セシウムとのイオン交換を促進し得る。
このような金属ハロゲン化物の融点および沸点を表1に例示する。当業者であれば、例えば表1を参考に、金属ハロゲン化物を適宜採用する。なお、表1は単なる例示であって、これらに限定されるものではない。
処理剤は、金属ハロゲン化物を含有していれば特に制限はないが、金属ハロゲン化物に加えて、酸化カルシウム(CaO)などのカルシウム源、酸化カリウム(KO)などのカリウム源でポルサイト構造を有するセシウムアルミノシリケートの形成を阻害するものを含んでもよい。
汚染土壌は、好ましくは、20μm以上300μm以下の範囲を有する微粉画分である。これにより、放射性セシウムをほとんど含まない砂や石などを予め除去できる。汚染土壌は、より好ましくは、平均粒径70μm以上160μm以下の範囲を有する微粉画分である。これにより、混合物中で汚染土壌と処理剤とが均一に混合される。汚染土壌は、対応する篩目の大きさを有する篩を用いた分級によって調整されてよい。
なお、ステップS110の混合物を得る工程に先立って、汚染土壌を分級する工程を行ってもよい。汚染土壌の分級には、スプレイドライヤ、篩分け、風力分級などを適宜使用してよい。また、分級とともに、ボールミル等による粉砕を行ってもよい。
ステップS110の混合において、好ましくは、汚染土壌100質量部に対して、金属ハロゲン化物を10質量部以上60質量部以下の範囲を満たすよう、汚染土壌と金属ハロゲン化物とを混合する。これにより、後述するステップS120において、金属ハロゲン化物中の金属イオンが、汚染土壌中の放射性セシウムと効率的にイオン交換し得る。
この範囲であれば、金属ハロゲン化物が溶融し、汚染土壌に均一に分布し、効率的に除染できる。また、後述する酸洗浄(ステップS140)で金属ハロゲン化物の未洗浄成分による除染漏れを防ぐことができる。より好ましくは、汚染土壌100質量部に対して、金属ハロゲン化物を20質量部以上35質量部以下の範囲を満たす。
なお、金属ハロゲン化物を2種以上用いる場合は、合計の質量部が、上記範囲を満たせばよい。
ステップS120:ステップS110で得た混合物を金属ハロゲン化物の融点以上の温度で加熱し、金属ハロゲン化物を溶融させる。これにより、溶融した金属ハロゲン化物中の金属イオンと、汚染土壌中の放射性セシウムとがイオン交換し、水溶性セシウムハロゲン化物を生成し得る。また、加熱・溶融によって、汚染土壌そのもの、または、そこに含まれるヒドロキシアルミニウム粘土鉱物の構造の安定性が低下するため、後述するステップS130の酸洗浄により、汚染土壌中に放射性セシウムとして安定化したセシウムアルミノシリケート(CsAlSi)が残留・生成していたとしても、容易に溶解させることができる。
加熱温度は、金属ハロゲン化物が溶融すれば特に上限はないが、好ましくは、1000℃以下の温度で加熱する。これにより、焼却炉への負担を軽減しつつ、イオン交換を促進し、セシウムハロゲン化物を生成する。
加熱温度は、さらに好ましくは、600℃以上900℃以下の範囲である。この範囲であれば、焼却炉への負担を軽減しつつ、セシウムハロゲン化物の生成を促進できる。特に、放射性セシウムが、汚染土壌のヒドロキシアルミニウム粘土鉱物(アルミ水酸化物)に強く吸着され、安定化している場合には、600℃以上の加熱温度とすることにより、ヒドロキシアルミニウムの構造水の分解が生じ、放射性セシウムが脱離され、水溶性セシウムハロゲン化物の生成を促進できる。また、イライト等の二八面体型粘土鉱物が汚染土壌中に含まれる場合は、二八面体型粘土鉱物の強い酸耐性は、酸処理だけでは吸着した放射性セシウムを十分に脱離することができない。そのため、この加熱処理による二八面体型粘土鉱物の構造水脱離による層電荷低減効果がセシウムハロゲン化物の生成を促進する。
加熱時間は、特に制限はないが、金属ハロゲン化物が溶融後、30分以上12時間以下の時間範囲であってよい。好ましくは、1時間以上6時間以下の時間であってよい。
ステップS120において、好ましくは、混合物を密閉した状態で加熱する。密閉した状態は、例えば、閉蓋状態であってよい。これにより、放射性セシウムの揮発を抑制できるため、バグフィルタなどを不要とできる。
ステップS120において、好ましくは、混合物を加熱後、冷却する。これにより、生成したセシウムハロゲン化物を固体として析出させることができる。冷却は、放冷であってもよいが、冷却水および/または冷却空気を用いてもよい。冷却することにより、揮発したCsCl等のガス状の塩類を水溶性のセシウムハロゲン化物として析出できる。
ステップS130:ステップS120で得た混合物を酸水溶液で酸洗浄する。これにより、生成されたCsClを酸水溶液に溶解させ、土壌から放射性セシウムが除去される。本願発明者らは、風化によって汚染土壌中に生成し、安定化したセシウムアルミノシリケートやヒドロキシアルミニウム粘土鉱物に強く吸着したセシウムイオンに対しても、酸洗浄が有効であることを見出した。また、非特許文献1で報告される「くさび型空間」をもつヒドロキシアルミニウム粘土鉱物として、ヒドロキシアルミニウム変質雲母のくさび型空間に吸着した放射性セシウムの脱離にも有効であることを発見した。
ここで、酸水溶液としては、特に制限はないが、塩酸、硫酸、硝酸、シュウ酸、および、クエン酸からなる群から選択される酸を含有するとよい。これらの酸は、セシウムハロゲン化物を溶解できる。中でも、適度な酸化力を有し、土壌中のアルミニウム等の不働態化が抑制されるため、硫酸が好ましい。
酸水溶液中の酸の濃度は、好ましくは、0.05mol/L以上5mol/L以下の範囲である。この範囲であれば、析出させたセシウムハロゲン化物を溶解できる。酸濃度は、より好ましくは、0.1mol/L以上2mol/L以下の範囲である。この範囲であれば、析出させたセシウムハロゲン化物および汚染土壌中に残存する放射性セシウムを効率的に溶解できる。酸濃度は、さらに好ましくは、0.5mol/L以上2mol/L以下の範囲である。
酸洗浄は、酸水溶液中に混合物を投入し、攪拌すればよい。このような洗浄を1段階で行ってもよいし、複数段で行ってもよい。また、酸洗浄は、好ましくは、混合物を40℃以上200℃以下の温度範囲で加熱しながら酸洗浄する。これにより、セシウムハロゲン化物の酸への溶解が促進されるので、処理時間を短縮できる。
ステップS130において、好ましくは、混合物を、マイクロ波を用いて酸洗浄をする。これにより、短時間で混合物を加熱できる。マイクロ波加熱の条件は、処理対象の混合物にもよるが、例示的には、500W以上1200W以下の範囲で30秒以上15分以下であってよい。必要に応じて、マイクロ波加熱を上記時間範囲内で2回以上繰り返してもよい。
ステップS130に続いて、酸洗浄によって得られたろ液を放射性セシウム吸着材と接触させる工程をさらに行ってもよい。酸水溶液に溶出した放射性セシウムは、ゼオライト、粘土鉱物、雲母鉱物、シリコチタネート(CST)、および、チタン酸塩からなる群から少なくとも1種選択される放射性セシウム吸着材によって捕集される。ゼオライトは、例示的には、天然ゼオライト、合成A型およびX型ゼオライトであってよい。これらは放射性セシウムを吸着することが知られている。
図2は、本発明の放射性セシウムで汚染された汚染土壌から放射性セシウムを除去する別の工程を示すフローチャートである。
図2に示す方法は、酸洗浄を最初にする点が図1の方法と異なる。各ステップについて詳細に説明する。
ステップS210:汚染土壌を酸水溶液で酸洗浄する。酸水溶液は、図1を参照して説明した酸水溶液と同じであってよい。これにより、風化によって汚染土壌中に生成し、安定化したセシウムアルミノシリケートやヒドロキシアルミニウム粘土鉱物(くさび型空間を有するヒドロキシアルミニウム粘土鉱物を含む)に強く吸着したセシウムイオンを酸水溶液に溶出させることができる。上述したように、本願発明者らは汚染土壌、特に粘土鉱物の層間に風化によって吸着・固着したセシウムイオンに対して酸水溶液による酸洗浄が有効であることを見出した。
酸洗浄は、酸水溶液中に汚染土壌を投入し、攪拌すればよいが、好ましくは、40℃以上200℃以下の温度範囲に加熱しながら酸洗浄する。これにより、汚染土壌そのものの構造の安定性が低下するため、とりわけ、安定化したセシウムアルミノシリケートやヒドロキシアルミニウム粘土鉱物に強く吸着したセシウムイオンを容易に溶出させることができる。
ステップS210に続いて、酸洗浄によって得られたろ液を放射性セシウム吸着材と接触させる工程をさらに行ってもよい。酸水溶液に溶出した放射性セシウムは、ゼオライト、粘土鉱物、雲母鉱物、シリコチタネート(CST)、および、チタン酸塩からなる群から少なくとも1種選択される放射性セシウム吸着材によって捕集される。
ステップS220:酸洗浄された汚染土壌と、融点が400℃以上1000℃未満の範囲を満たす金属ハロゲン化物とを混合し、混合物を得る。このステップは、図1を参照して説明したステップS110と同様であるため、説明を省略する。
ステップS230:混合物を金属ハロゲン化物の融点以上の温度で加熱し、金属ハロゲン化物を溶融させる。これにより、溶融した金属ハロゲン化物中の金属イオンと、汚染土壌中の放射性セシウムとがイオン交換し、水溶性セシウムハロゲン化物を生成し得る。このステップは、図1を参照して説明したステップS120と同様であるが、汚染土壌中に風化によってセシウムアルミノシリケートやヒドロキシアルミニウム粘土鉱物に強く吸着したセシウムイオンが、ステップS210によってすでに除去されている点が異なる。
ステップS240:ステップS230によって得られた混合物を少なくとも水で洗浄する。これにより、生成されたCsClを酸水溶液に溶解させ、土壌から放射性セシウムが除去される。少なくとも水で洗浄してよいが、ステップS210と同様に酸水溶液を用いた酸洗浄を再度行ってもよい。これにより、より放射性セシウムの除去率が向上し得る。
ここでも、ステップS240に続いて、得られたろ液を放射性セシウム吸着材と接触させる工程をさらに行ってもよい。ろ液中に溶出した放射性セシウムは、ゼオライト、粘土鉱物、雲母鉱物、シリコチタネート(CST)、および、チタン酸塩からなる群から少なくとも1種選択される放射性セシウム吸着材によって捕集される。
このように、酸洗浄を最初に行い、粘土鉱物の層間に風化によって吸着・固着したセシウムイオンを溶出させた後に、金属ハロゲン化物の溶融を利用したイオン交換を行い、粘土鉱物から水溶性のセシウムハロゲン化物として残留する放射性セシウムを除去してもよい。
次に具体的な実施例を用いて本発明を詳述するが、本発明がこれら実施例に限定されないことに留意されたい。
[土壌試料]
福島県双葉郡浪江町室原仲沢周辺の表土(土壌-1)および福島県双葉郡浪江町井手小星倉周辺の表土(土壌-2)をサンプリングし、120℃で乾燥後、篩で分級処理をし、70μm以上160μm以下の範囲の画分を試料とした。土壌試料を四ホウ化リチウムで融解し、発光分光分析(ICP-OES)を行ったところ、(土壌-1)Si:24.20mass%、Al:8.02mass%、Fe:2.67mass%、Mg:0.41mass%、Ca:1.14mass%、K:1.57mass%、Na:2.07mass%、Ti:0.23mass%、Mn:0.08mass%、P:0.05mass%、(土壌-2)Si:29.10mass%、Al:8.20mass%、Fe:2.54mass%、Mg:0.46mass%、Ca:0.82mass%、K:1.41mass%、Na:0.87mass%、Ti:0.26mass%、Mn:0.03mass%、P:0.03mass%であった。
土壌試料に粉末X線回折を行ったところ、石英および輝石を多く含み、これら以外に微量のアルミナ水和物およびカオリンが含まれていることが分かった。さらに、いずれの土壌試料にも、2θが6.1°(d値=1.4nm)、8.8°(d値=1.0nm)近傍にかすかな反射が確認できた。これら1.0nmおよび1.4nmの反射は、それぞれ、雲母鉱物とその風化物の底面反射であった。土壌-2については、土壌-1より2θ~12.5°(d値=0.7nm)近傍のカオリナイト由来の反射が強く現れた。
[放射線測定]
放射線量は環境放射線モニタ(PA-1000、堀場製作所社製)で測定した。測定値x(μS/hour)からy(Bq/kg)への変換は、次の式に従って行った。y=4.80×10x/w、ここでwは土壌サンプルの重量(g)である。この式は、標準的な放射性サンプルを使用して導き出した。上述の土壌試料(70~160μmの画分土壌)の放射線量は310000Bq/kgであった。
放射線量の値から、土壌試料は、放射性セシウムで汚染されており、特に、XRD回折の結果を参照すれば、粘土層間に位置する放射性セシウムに加えて、ヒドロキシアルミニウム粘土鉱物(アルミナ水和物)に吸着された放射性セシウム、ならびに、ヒドロキシアルミニウム変質雲母(雲母鉱物およびその風化物)のくさび型空間に吸着された放射性セシウムの存在が示唆される。
[処理剤]
処理剤として、NaCl、KCl、CsCl、LiCl、RbCl、CaCl、LiF、KBr、および、BaClを用いた。すべての試薬は、ナラカイテスクから入手した。
[参考例1]
土壌試料に対して酸洗浄を行った。土壌-1試料(2.0g)をマイクロ波処理用テフロン(登録商標)製密閉容器(三愛科学株式会社製、P70)に配置し、5.5mol/Lの硫酸水溶液50mLを加えた。これを800Wの電子レンジ(パナソニック株式会社製、NE-M266)に配置し、1分間を3回照射した。
なお、熱電対と圧力センサーを備えたSynthos 3000マイクロ波反応システム(Anton Paar社製)を使用して、800W、1分の条件下で達成された温度と圧力をその場で測定したところ、反応容器内は120℃、15atmであった。
酸洗浄後の土壌試料の放射線量を測定したところ、93000Bq/kgであり、放射性セシウムの除去率は70%であった。このことから、酸洗浄は、汚染土壌の放射性セシウムの除去に有効であることが示された。
[例1]
例1では、処理剤として塩化ナトリウム(NaCl、融点800℃)、塩化カリウム(KCl、融点776℃)および塩化セシウム(CsCl、融点645℃)をそれぞれ用い、種々の温度で加熱した後、酸処理をし、放射性セシウムの除去率の変化を調べた。
詳細には、土壌-1試料(2.0g)および各処理剤(0.5g)をアルミナるつぼに入れ、混合した。アルミナるつぼに蓋をすることなく電気炉に配置し、表2に示す温度および時間、加熱した(工程I)。加熱後に放射線量を測定した。次いで、加熱し、冷却後の混合物をマイクロ波処理用テフロン(登録商標)容器に移し、1.85mol/Lの硫酸水溶液(50mL)を加え、800Wマイクロ波を1分×3回照射した(工程II)。遠心分離し、固形分を100℃で乾燥させ、重量および放射線量を測定した。放射線量から除去率を求めた。結果を図3~図5に示す。
簡単のため、NaClを用いた例を例1-1~1-4、KClを用いた例を例1-5~1-8、CsClを用いた例を例1-9~1-12として表2にまとめて示す。
図3は、NaClを用いた例1-1~例1-4における工程Iおよび工程IIによる放射能除去率の変化を示す図である。
図4は、KClを用いた例1-5~例1-8における工程Iおよび工程IIによる放射能除去率の変化を示す図である。
図5は、CsClを用いた例1-9~例1-12における工程Iおよび工程IIによる放射能除去率の変化を示す図である。
図3によれば、工程I(加熱工程)の加熱温度が、NaClの融点(800℃)未満の温度では、放射性セシウムはほとんど除去されず、NaClの融点以上の温度では、放射性セシウムが除去されることが分かった。特に、NaClの融点以上の温度で工程Iを行った後に、工程II(酸洗浄工程)を実施することにより、放射能除去率は向上した。
図4によれば、工程I(加熱工程)の加熱温度が、KClの融点(776℃)未満の温度では、放射性セシウムはほとんど除去されず、KClの融点以上の温度では、放射性セシウムが除去されることが分かった。特に、KClの融点以上の温度で工程Iを行った後に、工程II(酸洗浄工程)を実施することにより、放射能除去率は100%に達した。
一方、図5によれば、工程I(加熱工程)の加熱温度が、CsClの融点(645℃)未満の温度であっても、放射性セシウムは幾分除去されたが、CsClの融点以上の温度で工程Iを行った後に、工程II(酸洗浄工程)を実施することにより、放射能除去率は向上した。なお、工程Iの加熱温度が900℃の場合には、放射能除去率が低下した。これは、塩化セシウムの融点が低いため、高温での加熱により塩化セシウムの揮発が生じたためと考える。
このことから、図1に示す、汚染土壌と、融点が400℃以上1000℃未満の範囲を満たす金属ハロゲン化物を含有する処理剤とを混合し、混合物を得る工程と、混合物を金属ハロゲン化物の融点以上の温度で加熱し、金属ハロゲン化物を溶融させる工程と、溶融させる工程によって得られた混合物を酸水溶液で酸洗浄する工程とを包含する放射性セシウムで汚染された汚染土壌から放射性セシウムを除去する方法は、有効であることが示された。
[例2~例16]
例2~例16では、表3に示すように、処理剤として金属ハロゲン化物を用い、蓋ありまたは蓋なしの状態で、加熱した後、酸処理し、放射性セシウムの除去率の変化を調べた。なお、冷却後の混合物を開放系容器として200mLテフロン(登録商標)ビーカーに変えた点、例6、例10において酸処理後の試料を120℃で乾燥させた以外は、すべて、例1と同様の手順であった。表3には除去率をまとめて示す。
表3によれば、図1に示す、汚染土壌と、融点が400℃以上1000℃未満の範囲を満たす金属ハロゲン化物を含有する処理剤とを混合し、混合物を得る工程と、混合物を金属ハロゲン化物の融点以上の温度で加熱し、金属ハロゲン化物を溶融させる工程と、溶融させる工程によって得られた混合物を酸水溶液で酸洗浄する工程とを包含する放射性セシウムで汚染された汚染土壌から放射性セシウムを除去する方法は、セシウムの除去に有効であることが示された。
詳細には、表3の例2、例4、例7~例10、例16によれば、金属ハロゲン化物として、Na、K、Rb、Ca、Liの塩化物、臭化物、フッ化物が有効であることが示された。特に、塩化物、臭化物を用いた場合には、高い除去率が達成されることが分かった。
詳細には、表3の例11~例13によれば、酸水溶液の濃度を調製することにより、金属ハロゲン化物の量が少なくても、高い除去率が達成されることが分かった。
詳細には、加熱する工程は、混合物を密閉した状態で加熱することが好ましいことが示された。汚染土壌100質量部に対して、金属ハロゲン化物を10質量部以上60質量部以下の範囲を満たすよう、汚染土壌と金属ハロゲン化物とを混合することが好ましいことが示された。また、酸処理する工程は、加熱することが好ましく、例えば、マイクロ波を使用することが有効であることが示された。
さらに、例4について、処理後の土壌試料について粉末X線回折を行ったところ、アルミナ水和物ならびに雲母鉱物とその風化物のピークは見られなかった。このことから、これら微量に存在するヒドロキシアルミニウム粘土鉱物、および、ヒドロキシアルミニウム変質雲母等に吸着した放射性セシウムの脱離に伴い、これらの構造もなくなったものといえる。
[例17]
例17では、工程I(加熱工程)と、工程II(酸洗浄工程)との併用効果を明らかにするため、表4に示すように、処理剤としてKClを用い、種々の酸(硫酸、硝酸、塩酸)および酸濃度(0.1mol/L、0.5mol/L、1mol/L)で酸処理をし、放射性セシウムの除去率および土壌重量の減少率の変化を調べた。
表4に示す条件で、土壌-2試料およびKClを混合し、蓋をして、電気炉にて800℃および5時間、加熱した(工程I)。次いで、冷却後の混合物を内容量70mLのマイクロ波処理用テフロン(登録商標)密閉容器(P70、三愛科学株式会社製)に移し、水または種々の濃度の酸を加え、750Wマイクロ波を1分×3回照射した(工程II)。遠心分離し、固形分を100℃で乾燥させ、重量および放射線量を測定した。結果を図6~図8に示す。
図6は、例17-2~例17-4における放射能除去率の変化と土壌重量減少率を示す図である。
図7は、例17-5~例17-7における放射能除去率の変化と土壌重量減少率を示す図である。
図8は、例17-8~例17-10における放射能除去率の変化と土壌重量減少率を示す図である。
図6~図8には、工程IIに代えて、水でマイクロ波処理(水処理)した結果(例17-1)を併せて示す。図6によれば、工程I終了後、工程IIに代えて水処理した場合、放射能除去率は15%に留まった。これを0.1mol/L硫酸にすると放射能除去率は48%、0.5mol/L硫酸にすると放射能除去率は76%に達した。1mol/Lの硫酸にすると放射能除去率は96%に達し、処理土壌は約25%程度重量減少した。このことから数分程度のマイクロ波処理で0.1mol/L以上濃度の硫酸処理によって効果的に放射性セシウムを溶離させることが可能であり、時間と温度条件によってその除去率を制御することが可能である。
図7によれば、工程I終了後、工程IIの酸洗浄を0.1mol/L硝酸にすると放射能除去率は36%、0.5mol/L硝酸にすると放射能除去率は69%に達した。1mol/Lの硝酸では放射能除去率は66%と頭打ちになり、処理土壌は約25%程度重量減少した。高濃度側で除染率と土壌重量減少率が停滞しているが、硝酸の高温処理で酸化が進みアルミニウムなどの不動態化などが一因として考えられる。
図8によれば、工程I終了後、工程IIの酸洗浄を0.1mol/L塩酸にすると放射能除去率は57%、0.5mol/L塩酸にすると放射能除去率は73.3%に達した。1mol/Lの塩酸にすると除染率は51.1%に留まり、処理土壌は約25%程度重量減少した。希塩酸は酸化力もなく、土壌溶解では、ケイ酸塩の結晶格子は完全に分解できないので、ケイ酸塩中の金属アルミニウムなどマイクロ波加熱処理により溶出した土壌成分と放射性セシウムの再吸着の可能性が考えられる。
なお、参考例1の結果を参酌すれば、酸処理する工程単独によっても高い放射性セシウムの除去率が得られることから、図2に示すように、汚染土壌を酸水溶液で酸洗浄する工程と、酸洗浄された汚染土壌と、融点が400℃以上1000℃未満の範囲を満たす金属ハロゲン化物とを混合し、混合物を得る工程と、混合物を金属ハロゲン化物の融点以上の温度で加熱する工程と、溶融させる工程によって得られた混合物を少なくとも水で洗浄する工程とを包含する、放射性セシウムで汚染された汚染土壌から放射性セシウムを除去する方法も、有効であることを、当業者であれば理解する。
本発明の方法を採用すれば、放射性セシウムで汚染された汚染土壌から放射性セシウムを効率的に除去できるので、土壌の再資源化を可能にし、持続可能な循環型社会の構築に有利である。

Claims (17)

  1. 放射性セシウムで汚染された汚染土壌から放射性セシウムを除去する方法であって、
    前記汚染土壌と、融点が400℃以上1000℃未満の範囲を満たす金属ハロゲン化物、および、酸化カルシウムまたは酸化カリウムを含有する処理剤とを混合し、混合物を得る工程と、
    前記混合物を前記金属ハロゲン化物の融点以上の温度で加熱し、前記金属ハロゲン化物を溶融させる工程と、
    前記溶融させる工程によって得られた混合物を酸水溶液で酸洗浄する工程と
    を包含する、方法。
  2. 前記金属ハロゲン化物は、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属のハロゲン化物である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属は、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)、セシウム(Cs)、ベリリウム(Be)、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、ストロンチウム(Sr)およびバリウム(Ba)からなる群から少なくとも1種選択される元素である、請求項2に記載の方法。
  4. 前記溶融させる工程は、前記混合物を1000℃以下の温度で加熱する、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記溶融させる工程は、前記混合物を密閉した状態で加熱する、請求項1~4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記混合物を得る工程は、前記汚染土壌100質量部に対して、前記金属ハロゲン化物を10質量部以上60質量部以下の範囲を満たすよう、前記汚染土壌と前記金属ハロゲン化物とを混合する、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
  7. 前記酸水溶液は、塩酸、硫酸、硝酸、シュウ酸、および、クエン酸からなる群から選択される酸を含有する、請求項1~6のいずれかに記載の方法。
  8. 前記酸水溶液中の酸の濃度は、0.05mol/L以上5mol/L以下の範囲を満たす、請求項1~7のいずれかに記載の方法。
  9. 前記酸水溶液中の酸の濃度は、0.1mol/L以上2mol/L以下の範囲を満たす、請求項8に記載の方法。
  10. 前記酸洗浄する工程は、前記混合物を40℃以上200℃以下の温度範囲で加熱しながら酸洗浄する、請求項1~9のいずれかに記載の方法。
  11. 前記酸洗浄する工程は、マイクロ波を用いる、請求項1~10のいずれかに記載の方法。
  12. 前記酸洗浄する工程によって得られたろ液を放射性セシウム吸着材と接触させる工程をさらに包含する、請求項1~11のいずれかに記載の方法。
  13. 前記放射性セシウム吸着材は、ゼオライト、粘土鉱物、雲母鉱物、シリコチタネート、および、チタン酸塩からなる群から少なくとも1種選択される、請求項12に記載の方法。
  14. 前記混合物を得る工程に先立って、前記汚染土壌を分級する工程をさらに包含する、請求項1~13のいずれかに記載の方法。
  15. 前記汚染土壌は、20μm以上300μm以下の範囲を有する微粉画分である、請求項14に記載の方法。
  16. 前記溶融させる工程は、前記混合物を加熱後、冷却する、請求項1~15のいずれかに記載の方法。
  17. 放射性セシウムで汚染された汚染土壌から放射性セシウムを除去する方法であって、
    前記汚染土壌を酸水溶液で酸洗浄する工程と、
    前記酸洗浄された汚染土壌と、融点が400℃以上1000℃未満の範囲を満たす金属ハロゲン化物とを混合し、混合物を得る工程と、
    前記混合物を前記金属ハロゲン化物の融点以上の温度で加熱し、前記金属ハロゲン化物を溶融させる工程と、
    前記溶融させる工程によって得られた混合物を少なくとも水で洗浄する工程と
    を包含する、方法。
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