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JP7693207B2 - 二酸化塩素発生装置および二酸化塩素発生方法 - Google Patents
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JP7693207B2 - 二酸化塩素発生装置および二酸化塩素発生方法 - Google Patents

二酸化塩素発生装置および二酸化塩素発生方法 Download PDF

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Description

本発明は、容器内の溶媒中において、二酸化塩素ガスを発生させる二酸化塩素発生装置および二酸化塩素発生方法に関する。
従来、亜塩素酸塩の溶液と酸性物質を反応させて二酸化塩素ガスを発生させる器具や装置が知られている(例えば特許文献1)。
特開2007-145654号公報
特許文献1に記載された二酸化塩素ガスを発生させる方法では、例えば反応の初期において高濃度の二酸化塩素ガスが大量に発生し、所定時間経過後には低濃度の二酸化塩素ガスが発生するようになっていた。例えば人がいる環境下で、部屋・室内またはその他の同様の空間を二酸化塩素ガスで除菌したい場合、ある程度低濃度の二酸化塩素ガスを反応の初期から長期間、安定に発生させる必要がある。
従って、本発明の目的は、二酸化塩素ガスを反応の初期から安定的に制御して発生させることができる二酸化塩素発生装置および二酸化塩素発生方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る二酸化塩素発生装置の特徴構成は、容器内の溶媒中において、亜塩素酸塩と、当該亜塩素酸塩と反応して二酸化塩素ガスを発生する酸性物質と、当該酸性物質に対して緩衝作用を有するその塩または共役塩基である緩衝作用物質と、を混合して二酸化塩素ガスを発生させる二酸化塩素発生装置において、前記亜塩素酸塩と前記酸性物質とを混合する前に、前記緩衝作用物質を亜塩素酸塩水溶液と混合するように構成した点にある。
本発明の二酸化塩素発生装置では、容器内の溶媒中において亜塩素酸塩と酸性物質とが反応して二酸化塩素ガスが発生する。このとき、溶媒中には酸性物質に対して緩衝作用を有するその塩または共役塩基である緩衝作用物質が存在するため、亜塩素酸塩と酸性物質との反応が起きて二酸化塩素が生成したときの溶媒のpHの変動が起き難くする(略一定にする)ことができる。そのため、亜塩素酸塩と酸性物質との反応の初期から二酸化塩素ガスを安定的に制御して発生させることができる。
後述の実施例1等において、亜塩素酸塩と酸性物質との反応系に緩衝作用物質を添加した場合は、反応の初期において低濃度の二酸化塩素ガスが発生し、その後長期に亘って二酸化塩素ガスの発生量は反応初期の低濃度をほぼ維持する結果が得られている。一方、亜塩素酸塩と酸性物質との反応系に緩衝作用物質を添加しない場合は、反応の初期において高濃度の二酸化塩素ガスが急激かつ大量に発生し、その後は二酸化塩素ガスの発生量が急激に減少する結果が得られている。
従って、本発明の二酸化塩素発生装置のように亜塩素酸塩と酸性物質との反応系に緩衝作用物質を添加した場合は、緩衝作用物質を添加しない場合に比べて二酸化塩素ガスの反応初期の濃度を抑制できるため、反応初期の二酸化塩素ガスの発生濃度を維持した状態で発生期間を飛躍的に延ばすことができる。
また、本構成では、亜塩素酸塩と酸性物質とを混合する前に、緩衝作用物質を亜塩素酸塩水溶液と混合するように構成してある。緩衝作用物質を亜塩素酸塩水溶液に溶解させることで、亜塩素酸塩水溶液中において緩衝作用物質を均一な状態とすることができ、この状態で酸性物質を混合すると、亜塩素酸塩と酸性物質との反応が起きて二酸化塩素が生成したときの溶媒のpHの変動がより起き難くなる。そのため、反応初期の濃度を確実に抑制できるため、反応初期の二酸化塩素ガスの発生濃度を維持した状態で発生期間を更に延ばすことができる。
本発明に係る二酸化塩素発生装置の更なる特徴構成は、前記亜塩素酸塩を亜塩素酸ナトリウムまたは亜塩素酸カリウムとし、前記酸性物質を無機酸、有機酸および両親媒性物質の何れかとした点にある。
本構成によれば、亜塩素酸塩としての亜塩素酸ナトリウムまたは亜塩素酸カリウムは、入手が容易であるため、本発明を容易に実施できる。また、酸性物質が無機酸、有機酸および両親媒性物質の何れかであれば、亜塩素酸塩である亜塩素酸ナトリウムまたは亜塩素酸カリウムと反応して二酸化塩素を生成することができる。
本発明に係る二酸化塩素発生装置の更なる特徴構成は、前記酸性物質をリン酸化合物とした点にある。
本構成によれば、酸性物質がリン酸化合物であれば、入手が容易であるため、本発明を容易に実施できる。
本発明に係る二酸化塩素発生装置の更なる特徴構成は、前記酸性物質をリン酸二水素ナトリウムまたはリン酸二水素カリウムとした点にある。
本構成によれば、酸性物質としてのリン酸二水素ナトリウムまたはリン酸二水素カリウムは、保存安定性に優れ、腐食性ガスを発生せず、取り扱いに優れるため、本発明を容易に実施できる。
本発明に係る二酸化塩素発生装置の更なる特徴構成は、前記緩衝作用物質をリン酸塩とした点にある。
本構成によれば、緩衝作用物質をリン酸塩とすれば、容器内の溶媒中において、酸性物質としてのリン酸化合物(リン酸二水素ナトリウムまたはリン酸二水素カリウム)に対して確実に緩衝作用を奏することができる。
本発明に係る二酸化塩素発生装置の更なる特徴構成は、前記緩衝作用物質がリン酸三カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸水素二カリウムおよびリン酸水素二ナトリウムの少なくとも何れかを含む点にある。
本構成によれば、緩衝作用物質としてのリン酸三カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸水素二カリウムおよびリン酸水素二ナトリウムは入手が容易であるため、本発明を容易に実施できる。
本発明に係る二酸化塩素発生装置の更なる特徴構成は、前記酸性物質を酢酸とした点にある。
本構成によれば、酸性物質が酢酸であれば、入手が容易であり、保存安定性に優れ、腐食性ガスを発生せず、取り扱いに優れるため、本発明を容易に実施できる。
本発明に係る二酸化塩素発生装置の更なる特徴構成は、前記緩衝作用物質を酢酸塩とした点にある。
本構成によれば、緩衝作用物質を酢酸塩とすれば、容器内の溶媒中において、酸性物質としての酢酸に対して確実に緩衝作用を奏することができる。
本発明に係る二酸化塩素発生装置の更なる特徴構成は、前記緩衝作用物質が酢酸カリウムおよび酢酸ナトリウムの少なくとも何れかを含む点にある。
本構成によれば、緩衝作用物質としての酢酸カリウムおよび酢酸ナトリウムは入手が容易であるため、本発明を容易に実施できる。
本発明に係る二酸化塩素発生装置の更なる特徴構成は、前記酸性物質をクエン酸とした点にある。
本構成によれば、酸性物質がクエン酸であれば、入手が容易であり、保存安定性に優れ、腐食性ガスを発生せず、取り扱いに優れるため、本発明を容易に実施できる。
本発明に係る二酸化塩素発生装置の更なる特徴構成は、前記緩衝作用物質をクエン酸塩とした点にある。
本構成によれば、緩衝作用物質をクエン酸塩とすれば、容器内の溶媒中において、酸性物質としてのクエン酸に対して確実に緩衝作用を奏することができる。
本発明に係る二酸化塩素発生装置の更なる特徴構成は、前記緩衝作用物質がクエン酸カリウムおよびクエン酸ナトリウムの少なくとも何れかを含む点にある。
本構成によれば、緩衝作用物質としてのクエン酸カリウムおよびクエン酸ナトリウムは入手が容易であるため、本発明を容易に実施できる。
本発明に係る二酸化塩素発生装置の更なる特徴構成は、前記溶媒のpHを5~7とした点にある。
本構成によれば、溶媒のpHを5~7とすることで、反応の初期から低濃度の二酸化塩素ガスをより安定的に制御して発生させることができる(後述の実施例5参照)。
本発明に係る二酸化塩素発生装置の更なる特徴構成は、前記亜塩素酸塩の濃度を3~25重量%とした点にある
後述の実施例2において、亜塩素酸塩水溶液の濃度を種々変更(3~25重量%)した場合の二酸化塩素ガスの発生量を調べたところ、二酸化塩素ガスの反応初期の濃度を抑制でき、反応初期の二酸化塩素ガスの発生濃度を維持した状態で発生期間を飛躍的に延ばすことができる結果が得られている。
従って、安全性や安定性、二酸化塩素ガスの発生効率などを鑑みた場合、亜塩素酸塩の濃度を3~25重量%とするのがよい。
本発明に係る二酸化塩素発生装置の更なる特徴構成は、前記容器内の溶媒中にゲル化剤を添加した点にある。
本構成によれば、ゲル化剤を添加することで容器内の溶媒をゲル化することができる。
そのため、容器を傾けたとしてもゲル化した前記溶媒は容器から零れ難くなり、二酸化塩素発生装置を容易に取り扱うことができる。
本発明に係る二酸化塩素発生方法の特徴構成は、容器内の溶媒中において、亜塩素酸塩と、当該亜塩素酸塩と反応して二酸化塩素ガスを発生する酸性物質と、当該酸性物質に対して緩衝作用を有するその塩または共役塩基である緩衝作用物質と、を混合して二酸化塩素ガスを発生させる二酸化塩素発生方法において、前記亜塩素酸塩と前記酸性物質とを混合する前に、前記緩衝作用物質を亜塩素酸塩水溶液と混合するように構成した点にある。
本発明の二酸化塩素発生方法では、容器内の溶媒中において亜塩素酸塩と酸性物質とが反応して二酸化塩素ガスが発生する。このとき、溶媒中には酸性物質に対して緩衝作用を有するその塩または共役塩基である緩衝作用物質が存在するため、亜塩素酸塩と酸性物質との反応が起きて二酸化塩素が生成したときの溶媒のpHの変動が起き難くする(略一定にする)ことができる。そのため、亜塩素酸塩と酸性物質との反応の初期から二酸化塩素ガスを安定的に制御して発生させることができる。
従って、本発明の二酸化塩素発生方法のように亜塩素酸塩と酸性物質との反応系に緩衝作用物質を添加した場合は、緩衝作用物質を添加しない場合に比べて二酸化塩素ガスの反応初期の濃度を抑制できるため、反応初期の二酸化塩素ガスの発生濃度を維持した状態で発生期間を飛躍的に延ばすことができる。
また、本構成では、亜塩素酸塩と酸性物質とを混合する前に、緩衝作用物質を亜塩素酸塩水溶液と混合するように構成してある。緩衝作用物質を亜塩素酸塩水溶液に溶解させることで、亜塩素酸塩水溶液中において緩衝作用物質を均一な状態とすることができ、この状態で酸性物質を混合すると、亜塩素酸塩と酸性物質との反応が起きて二酸化塩素が生成したときの溶媒のpHの変動がより起き難くなる。そのため、反応初期の濃度を確実に抑制できるため、反応初期の二酸化塩素ガスの発生濃度を維持した状態で発生期間を更に延ばすことができる。
本発明に係る二酸化塩素発生方法の更なる特徴構成は、前記緩衝作用物質を前記亜塩素酸塩水溶液に溶解させた状態で、前記酸性物質およびゲル化剤を混合する点にある。
本構成によれば、ゲル化剤を添加することで容器内の溶媒をゲル化することができる。
そのため、容器を傾けたとしてもゲル化した前記溶媒は容器から零れ難くなり、二酸化塩素発生方法を容易に行うことができる。
実施形態の二酸化塩素発生装置を示す概略図である。 発生した二酸化塩素ガスの量と時間の関係を示したグラフである(実施例1)。 発生した二酸化塩素ガスの量と時間の関係を示したグラフである(実施例2)。 発生した二酸化塩素ガスの量と時間の関係を示したグラフである(実施例3)。 発生した二酸化塩素ガスの量と時間の関係を示したグラフである(実施例4)。 緩衝作用物質の添加量を種々変更して反応系のpHを変化させた場合に、二酸化塩素ガスの発生量がどのように変化するか調べた結果を示したグラフである(実施例5)。 緩衝作用物質を添加する態様を異ならせた場合に二酸化塩素ガスの発生量がどのように変化するか調べた結果を示したグラフである(実施例6)。 別実施形態の二酸化塩素発生装置(パウチ状)の概略図である。 容器をパウチ状とした場合に、二酸化塩素ガスがどのように発生するか調べた結果を示したグラフである(実施例7)。 ゲル化剤を添加した場合に、二酸化塩素ガスがどのように発生するか調べた結果を示したグラフである(実施例8)。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明の二酸化塩素発生装置は、容器内の溶媒中において、亜塩素酸塩と、当該亜塩素酸塩と反応して二酸化塩素ガスを発生する酸性物質と、当該酸性物質に対して緩衝作用を有するその塩または共役塩基である緩衝作用物質と、を混合して二酸化塩素ガスを発生させるものである。また、本発明の二酸化塩素発生方法は、容器内の溶媒中において、亜塩素酸塩と、当該亜塩素酸塩と反応して二酸化塩素ガスを発生する酸性物質と、当該酸性物質に対して緩衝作用を有するその塩または共役塩基である緩衝作用物質と、を混合して二酸化塩素ガスを発生させる。
亜塩素酸塩と酸性物質との反応は、容器内の溶媒中において行われるように構成してある。当該溶媒は水溶液とするのがよい。このとき、亜塩素酸塩および酸性物質のうち少なくとも何れか一方を水溶液の状態として両者を容器内で混合して反応させるとよい。本実施形態では、亜塩素酸塩を亜塩素酸塩水溶液とした場合について説明する。この場合、酸性物質は、粉体状、固体状および液体状の何れかを使用すればよい。本実施形態では、粉体状の酸性物質を使用する場合について説明する。
図1には、一端に開口を有する容器1内の溶媒(亜塩素酸塩水溶液A)中に酸性物質Bを添加し、両者を容器1内で混合して反応させて二酸化塩素ガスを発生させる二酸化塩素発生装置Xを示す。本実施形態の容器1は、亜塩素酸塩水溶液Aを収容可能な容器(亜塩素酸塩収容部12)とすればよい。酸性物質Bは容器1の外部の容器(酸性物質収容部13)などに収容しておき、二酸化塩素発生装置Xの使用時に酸性物質Bを容器1内に添加するようにすればよい。容器1の開口はガスを放出可能なガス放出部11となる。
酸性物質Bに対して緩衝作用を有するその塩または共役塩基である緩衝作用物質Cは、固体状および液体状の何れかを使用すればよい。当該緩衝作用物質Cは、亜塩素酸塩水溶液Aと酸性物質Bとを混合する前に、亜塩素酸塩水溶液A或いは酸性物質B(粉体状、固体状および液体状)に溶解或いは混合しておくのがよい。本実施形態では、緩衝作用物質Cを亜塩素酸塩水溶液Aに溶解させた状態で、酸性物質Bと混合する場合について説明する。
容器1の形状としては、ボトル状・管状(試験管状)・スティック状・袋状(パウチ状)・箱状などが例示されるが、これに限られるものではない。本実施形態では、容器1をボトル状とした場合について説明する。また、容器1の材質について、耐熱性や耐薬品性を有する材質であれば特に限定されるものではない。ガラス類、ステンレス等の金属類、耐熱性・耐薬品性に優れるポリプロピレン、ポリエチレン、トライタン(登録商標、Eastman社製)等の樹脂類が特に好ましい。
ガス放出部11は開放系であってもよいが、通気性を有する構造を有する蓋体や、通気性を有する非透水部材を設けることができる。これら部材は、酸性物質Bを容器1内に添加した後に容器1の開口に取り付けるとよい。当該非透水部材は、例えばガス・空気・湿気は透過させるが、液体は通さない透湿防水性シート(あるいは通気防水シート)を使用することができる。当該透湿防水性シートは、微多孔質フィルム(非常に小さな孔を多数有する素材のフィルム)を単独で使用してもよいし、あるいは複数枚重ねて貼り合せた素材や、無孔質であってもガスや空気、湿気(水蒸気)の移動を可能とした素材、高密度織物に強力な撥水処理を施したコーティングタイプの素材などを使用してもよい。上市されているものとしては、例えばゴアテックス(登録商標)やエクセポール(登録商標、三菱樹脂社製)、ポーラム(登録商標、トクヤマ社製)、エントラントE(登録商標、東レ社製)、タイベック(登録商標、デュポン社製)、メルフィット(登録商標、ユニセル社製)などが挙げられる。なお、非透水部材は、容器1に取り付けやすくするため、ヒートシール性(熱溶着性)を備えていることが望ましい。
(亜塩素酸塩)
本発明で使用される亜塩素酸塩としては、例えば、亜塩素酸アルカリ金属塩や亜塩素酸アルカリ土類金属塩が挙げられる。亜塩素酸アルカリ金属塩としては、例えば亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸カリウム、亜塩素酸リチウムが挙げられ、亜塩素酸アルカリ土類金属塩としては、亜塩素酸カルシウム、亜塩素酸マグネシウム、亜塩素酸バリウムが挙げられる。なかでも、入手が容易という点から、亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸カリウムが好ましく、亜塩素酸ナトリウムが最も好ましい。これら亜塩素酸塩は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用しても構わない。
亜塩素酸塩水溶液における亜塩素酸塩の割合は、0.1~30重量%であることが好ましい。0.1重量%未満の場合は、二酸化塩素ガスの発生において亜塩素酸塩が不足するという問題が生じる可能性があり、30重量%を超える場合は、亜塩素酸塩が飽和して結晶が析出しやすいという問題が生じる可能性がある。安全性や安定性、二酸化塩素ガスの発生効率などを鑑みた場合、3~25重量%が好ましく、さらに好ましい範囲は3重量%~15重量%である。
(酸性物質)
本発明で使用し得る酸性物質としては、亜塩素酸塩と反応する酸であり、好ましくは無機酸や有機酸および両親媒性物質の何れかであれば、特に限定されるものではない。当該酸性物質は、例えば無機酸の場合はリン酸化合物(リン酸二水素ナトリウムまたはリン酸二水素カリウム)、酢酸、硫酸等、有機酸の場合はクエン酸、リンゴ酸、乳酸等、両親媒性物質の場合は3-モルホリノプロパンスルホン酸、2-モルホリノエタンスルホン酸、4-(2-ヒドロキシエチル)-1-ピペラジンエタンスルホン酸等が挙げられる。なかでも、保存安定性に優れ、腐食性ガスを発生せず、保存時にも濃度変化が生じないなどの理由により、リン酸化合物(リン酸二水素ナトリウムまたはリン酸二水素カリウム)、酢酸およびクエン酸を使用することが好ましい。酸性物質は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用することもできる。また、酸性物質は、無水物および水和物の何れの態様であってもよい。
酸性物質は、多孔性物質に含有させる態様としてもよい。当該多孔性物質は、例えば多孔質材料あるいは焼成骨材を使用することができるが、これらに限られるものではない。
多孔質材料としては、例えば多孔質シリカ、セピオライト、モンモリロナイト、ケイソウ土、タルク、ゼオライト、活性白土、モレキュラーシーブ、活性アルミナ等が挙げられる。なかでも、入手容易で多孔性に優れていて(多孔空間が広く)、酸性物質あるいは亜塩素酸塩を含ませやすいという点で多孔質シリカを使用することが好ましい。これら多孔質シリカなどの比表面積としては特に限定はない。焼成骨材としては、例えば動物(哺乳類、魚類、鳥類含む)の骨、貝殻及びサンゴを焼成して破砕片状、粒子状あるいは粉状にしたものを用いることができる。
このような多孔性物質に含有された状態においては、酸性物質の濃度は、最終濃度を30重量%以下とするのがよい。
(緩衝作用物質)
本発明で使用し得る緩衝作用物質としては、酸性物質に対して緩衝作用を有するその塩または共役塩基であれば、特に限定されるものではない。「酸性物質に対して緩衝作用を有するその塩または共役塩基」に該当する物質は、「酸性物質の塩」または「酸性物質の共役塩基」となる。緩衝作用物質は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用することもできる。
酸性物質として無機酸であるリン酸化合物(リン酸二水素ナトリウムまたはリン酸二水素カリウム)を使用した場合、緩衝作用物質は、リン酸三カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸水素二カリウムおよびリン酸水素二ナトリウムの少なくとも何れかのリン酸塩を含むようにすればよい。また、酸性物質として無機酸である酢酸を使用した場合は、緩衝作用物質は、酢酸カリウムおよび酢酸ナトリウムの少なくとも何れかの酢酸塩を含むようにすればよい。また、酸性物質として有機酸であるクエン酸を使用した場合は、緩衝作用物質は、クエン酸カリウムおよびクエン酸ナトリウムの少なくとも何れかのクエン酸塩を含むようにすればよい。また、緩衝作用物質は、無水物および水和物の何れの態様であってもよい。
緩衝作用物質Cを亜塩素酸塩水溶液Aに溶解させることで、亜塩素酸塩水溶液A中において緩衝作用物質Cを均一な状態とすることができ、この状態で酸性物質Bを混合すると、亜塩素酸塩と酸性物質との反応が起きて二酸化塩素が生成したときの溶媒のpHの変動がより起き難くなる。
本実施形態では、緩衝作用物質Cを亜塩素酸塩水溶液Aに溶解させた状態で酸性物質Bを混合する態様となっているが、当該酸性物質Bと共にゲル化剤を添加して混合してもよい。
当該ゲル化剤は、吸水性のゲル化剤、例えば吸水性樹脂を使用すればよいが、このような態様に限定されるものではない。当該吸水性樹脂は、例えばアクアリック(登録商標、日本触媒社製)、サンフレッシュ(登録商標、三洋化成工業社製)、アクアキープ(登録商標、住友精化社製)、KIゲル(登録商標、クラレ社製)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
ゲル化剤を容器1に添加するタイミングは、上記の態様に限らず、緩衝作用物質Cを亜塩素酸塩水溶液Aに溶解させた状態で酸性物質Bを混合した後にゲル化剤を添加してもよい。
ゲル化剤を添加することで容器1内の溶媒をゲル化することができるため、容器1を傾けたとしてもゲル化した前記溶媒は容器1から零れ難くなり、二酸化塩素発生装置Xを容易に取り扱うことができる。
本発明の二酸化塩素発生装置Xでは、容器内の溶媒中において亜塩素酸塩と酸性物質とが反応して二酸化塩素ガスが発生する。このとき、溶媒中には酸性物質に対して緩衝作用を有するその塩または共役塩基である緩衝作用物質が存在するため、亜塩素酸塩と酸性物質との反応が起きて二酸化塩素が生成したときの溶媒のpHの変動を少なくする(略一定にする)ことができる。そのため、亜塩素酸塩と酸性物質との反応の初期から二酸化塩素ガスを安定的に制御して発生させることができる。
従って、本発明の二酸化塩素発生装置Xのように亜塩素酸塩と酸性物質との反応系に緩衝作用物質を添加した場合は、緩衝作用物質を添加しない場合に比べて二酸化塩素ガスの反応初期の濃度を抑制できるため、反応初期の二酸化塩素ガスの発生濃度を維持した状態で発生期間を飛躍的に延ばすことができる。
前記溶媒のpHは5~7とするのがよい。この場合の溶媒のpHは、亜塩素酸ナトリウム水溶液A、酸性物質Bおよび緩衝作用物質Cが混合した状態でのpH値であり、緩衝作用物質Cの添加量によって調節することができる。pHがこの範囲であれば、反応の初期から低濃度の二酸化塩素ガスを安定的に制御して発生させることができる。好ましくは溶媒のpHを5.5~7に調節すれば、二酸化塩素ガスの反応の初期の発生量をより抑制することができ、より好ましくは溶媒のpHを6~7に調節すれば、二酸化塩素ガスの反応の初期の発生量をより一層抑制することができる。
本発明の二酸化塩素発生装置Xを用いる場所としては特に限定はなく、例えば一般家庭(リビングや玄関、お手洗いや台所など)に、また工業用(工場用)として、あるいは病院や診療所・介護施設などの医療現場、学校や駅舎・公衆トイレなどの公共施設などにと、あらゆる場面で使用することができる。また、人が居住し得る室内空間といった比較的広い空間だけでなく、冷蔵庫や下駄箱、車内(車、バス、電車)などの狭い空間においても使用することが可能である。このように、本発明の発生装置は適用可能な空間の広さは特に制限されるものではない。
〔別実施形態1〕
上述した実施形態に限らず、固体(粉末)の亜塩素酸塩を使用し、酸性物質を液体状とする態様であってもよい。この場合、容器1において緩衝作用物質Cを酸性物質Bの水溶液に溶解させた状態で、亜塩素酸塩と混合するとよい。
本形態において使用し得る酸性物質は、上述した酸性物質を使用することができる。酸性物質の水溶液の濃度は30重量%以下とするのがよい。
〔実施例1〕
本発明の二酸化塩素発生装置Xとして、容器1(ボトル状、容積100mL)に23.5重量%の亜塩素酸ナトリウム水溶液A(43mL)を収容してリン酸三カリウム(緩衝作用物質C)を7.7g溶解させ、酸性物質Bを容器1の外部の容器(酸性物質収容部13)に収容したものを作製した。酸性物質Bはリン酸二水素ナトリウム(粉体)8.5gとした。
リン酸二水素ナトリウムを容器1内に添加して亜塩素酸塩水溶液Aおよびリン酸二水素ナトリウムを接触させた。亜塩素酸塩水溶液Aおよびリン酸二水素ナトリウムを混合した直後から発生した二酸化塩素ガスを、ガス放出部11を介して容器1の外部に放出し、燻蒸室内にて被処理物への二酸化塩素処理を所定時間実施した。図2は発生した二酸化塩素ガスの量と時間の関係を示すグラフである。比較例1として、緩衝作用物質Cを添加しない場合の二酸化塩素ガスの発生量を示した。
この結果、比較例1では、反応の初期(100時間程度まで)において高濃度の二酸化塩素ガスが急激かつ大量に発生(最大で1時間当たり3.5mg程度)し、約720時間(約1か月)経過した時点では低濃度の二酸化塩素ガスが発生(1時間当たり0.5mg以下)し、その後、約6か月が経過するまで1時間当たりの二酸化塩素ガスの発生量は漸減する結果となった。
一方、本発明例1では、反応の初期において低濃度の二酸化塩素ガス(1時間当たり0.3mg以下)が発生し、その後長期(7200時間,約10か月)に亘って二酸化塩素ガスの発生量は反応初期の低濃度をほぼ維持していた。また、反応から約2500時間(約3.5か月)経過した時点で、二酸化塩素ガスの1時間当たりの発生量は、比較例1における1時間当たりの発生量を上回っていた。そのため、本発明例1では、反応の初期から低濃度の二酸化塩素ガスを安定的に制御して発生させることができると認められた。また、本発明例1では、二酸化塩素ガスの反応初期の濃度を抑制できるため、反応初期の二酸化塩素ガスの発生濃度を維持した状態で発生期間を飛躍的に延ばすことができ、二酸化塩素発生装置Xを長寿命化することができると認められた。
〔実施例2〕
実施例1で使用した二酸化塩素発生装置Xにおいて、亜塩素酸塩水溶液Aの濃度を種々変更(3~25重量%)した場合に二酸化塩素ガスがどのように発生するか調べた(本発明例2-1~2-4)。結果を図3に示した。比較例2-1~2-4として、緩衝作用物質Cを添加しない場合の二酸化塩素ガスの発生量を示した。
この結果、本発明例2-1~2-4の何れの場合においても、それぞれの比較例2-1~2-4に比べて反応の初期から低濃度の二酸化塩素ガスを安定的に制御して発生させることができると認められた。従って、亜塩素酸塩水溶液Aの濃度が3~25重量%であれば、二酸化塩素ガスの反応初期の濃度を抑制でき、反応初期の二酸化塩素ガスの発生濃度を維持した状態で発生期間を飛躍的に延ばすことができると認められた。
〔実施例3〕
実施例1で使用した二酸化塩素発生装置Xにおいて、酸性物質Bをリン酸二水素カリウム(9.6g)、緩衝作用物質Cをリン酸三カリウム(7.7g)とした態様(本発明例3-1)、および、酸性物質Bをリン酸二水素ナトリウム(16.5g)、緩衝作用物質Cをリン酸水素二ナトリウム(8.4g)とした態様(本発明例3-2)について、二酸化塩素ガスがどのように発生するか調べた。結果を図4に示した。比較例3-1~3-2として、緩衝作用物質Cを添加しない場合の二酸化塩素ガスの発生量を示した。
この結果、本発明例3-1~3-2の何れの場合においても、それぞれの比較例3-1~3-2に比べて反応の初期から低濃度の二酸化塩素ガスを安定的に制御して発生させることができると認められた。従って、酸性物質Bおよび緩衝作用物質Cを少なくとも本実施例のように組み合わせて使用すれば、二酸化塩素ガスの反応初期の濃度を抑制でき、反応初期の二酸化塩素ガスの発生濃度を維持した状態で発生期間を飛躍的に延ばすことができると認められた。
〔実施例4〕
実施例1で使用した二酸化塩素発生装置Xにおいて、酸性物質Bを酢酸(2.0mL)、緩衝作用物質Cを酢酸ナトリウム(25.4g)とした態様(本発明例4-1)、および、酸性物質Bをクエン酸(6.8g)、緩衝作用物質Cをクエン酸三ナトリウム二水和物(41.6g)とした態様(本発明例4-2)について、二酸化塩素ガスがどのように発生するか調べた。結果を図5に示した。比較例4-1~4-2として、緩衝作用物質Cを添加しない場合の二酸化塩素ガスの発生量を示した。
この結果、本発明例4-1~4-2の何れの場合においても、それぞれの比較例4-1~4-2に比べて反応の初期から低濃度の二酸化塩素ガスを安定的に制御して発生させることができると認められた。従って、酸性物質Bおよび緩衝作用物質Cを少なくとも本実施例のように組み合わせて使用すれば、二酸化塩素ガスの反応初期の濃度を抑制でき、反応初期の二酸化塩素ガスの発生濃度を維持した状態で発生期間を飛躍的に延ばすことができると認められた。
〔実施例5〕
酸性物質Bをリン酸二水素カリウム、緩衝作用物質Cをリン酸三カリウムとした二酸化塩素発生装置Xの態様(本発明例3-1)において、緩衝作用物質Cであるリン酸三カリウムの添加量を種々変更して反応系のpHを変化させた場合に、二酸化塩素ガスの発生量がどのように変化するか調べた。結果を図6に示した。比較例5として、緩衝作用物質Cを添加しない場合の二酸化塩素ガスの発生量を示した。
比較例5の反応系のpHは4.5であった。
また、緩衝作用物質Cであるリン酸三カリウムの添加量が0.5gの場合の反応系のpHは5.0であり(本発明例5-1)、リン酸三カリウムの添加量が1.7gの場合の反応系のpHは5.5であり(本発明例5-2)、リン酸三カリウムの添加量が3.5gの場合の反応系のpHは6.0であり(本発明例5-3)、リン酸三カリウムの添加量が7.9gの場合の反応系のpHは6.7~7.0であった(本発明例5-4)。
この結果、緩衝作用物質Cであるリン酸三カリウムを添加すれば、二酸化塩素ガスの発生量は1時間当たり3mg以下となり、本発明例5-1~5-4の何れの場合においても、比較例5に比べて反応の初期から低濃度の二酸化塩素ガスを安定的に制御して発生させることができると認められた。また、反応系のpHが5.0から6.7(約7.0)に上昇するに従って、二酸化塩素ガスの発生量は抑制されることが判明した。そのため、緩衝作用物質Cの添加量を調節して反応系のpHを調節すれば、二酸化塩素ガスの発生量を制御できると認められた。特に、反応系のpHを5.5~7.0に調節すれば、二酸化塩素ガスの発生量が1時間当たり2mg以下となり、反応系のpHを6.0~7.0に調節すれば、二酸化塩素ガスの発生量が1時間当たり1mg以下となり、反応の初期から低濃度の二酸化塩素ガスをより安定的に制御して発生させることができると認められた。
尚、本実施例では、酸性物質をリン酸化合物とし緩衝作用物質をリン酸塩とした場合について結果を示したが、酸性物質を酢酸とし緩衝作用物質を酢酸塩とした場合、および、酸性物質をクエン酸とし緩衝作用物質をクエン酸塩とした場合であっても、同様の結果が得られた(結果は示さない)。
〔実施例6〕
実施例1で使用した二酸化塩素発生装置Xにおいて、緩衝作用物質Cであるリン酸三カリウムは亜塩素酸ナトリウム水溶液Aに溶解させてから酸性物質Bを添加した。これに対して、緩衝作用物質Cを酸性物質Bの水溶液に溶解させてから亜塩素酸ナトリウム水溶液Aと混合した場合(本発明例6-1)、固体の酸性物質Bと混合してから亜塩素酸ナトリウム水溶液Aと混合した場合(本発明例6-2)について、二酸化塩素ガスがどのように発生するか調べた。結果を図7に示した。
この結果、本発明例6-1~6-2の何れの場合であっても、二酸化塩素ガスの発生する挙動は本発明例1と同様であり、反応の初期から低濃度の二酸化塩素ガスを安定的に制御して発生させることができると認められた。
〔実施例7〕
実施例1の二酸化塩素発生装置Xではボトル状の容器1を使用したが、容器1をパウチ状(袋状)とした場合(本発明例7)に、二酸化塩素ガスがどのように発生するか調べた。
パウチ状の容器1は、上面視で矩形状となる袋(120mm×200mm)に加工したものを使用した(図8)。パウチ状の容器1には、亜塩素酸ナトリウム水溶液Aおよび緩衝作用物質C(リン酸三カリウム)を収容した易破壊性の層間剥離型のフィルム10Aで構成された第一収容容器10(100mm×150mm)、および、酸性物質B(リン酸二水素ナトリウム、粉体)を収容した水溶性PVAフィルムで構成された第二収容容器20(80mm×100mm)を重ねた状態で収容した。容器1は、表裏面の少なくとも何れか一面を気体透過性で液体不透過性としたガス放出部11としている。
この容器1の外側より指で押圧することで外力を加えて変形させた。このとき、容器1に付与された外力が易破壊性の第一収容容器10に伝わって当該第一収容容器10を変形させ、その内圧が高まることにより層間剥離型のフィルム10Aにおける所望の層を剥離することで、第一収容容器10を容易に破壊することができた。第一収容容器10を破壊することで容器1の内部に放出された亜塩素酸ナトリウム水溶液Aは第二収容容器20に直ちに接触し、水溶性の第二収容容器20はその一部が溶解した。さらに容器1を数回左右に振ることで、水溶性の第二収容容器20はその大部分が溶解した。これにより、亜塩素酸ナトリウム水溶液、リン酸三カリウムおよびリン酸二水素ナトリウムが混合した状態となり、二酸化塩素ガスが発生した。
結果を図9に示した。比較例7として、緩衝作用物質Cを添加しない場合の二酸化塩素ガスの発生量を示した。
この結果、実施例1の二酸化塩素発生装置Xの場合と同様に、本発明例7においても、比較例7に比べて、反応の初期から低濃度の二酸化塩素ガスを安定的に制御して発生(1時間当たり3mg以下)させることができ、反応初期の二酸化塩素ガスの発生濃度を維持した状態で発生期間を飛躍的に延ばすことができると認められた。
尚、本実施例では、酸性物質をリン酸化合物とし緩衝作用物質をリン酸塩とした場合について結果を示したが、酸性物質をクエン酸とし緩衝作用物質をクエン酸塩とした場合であっても、同様の結果が得られた(結果は示さない)。
〔実施例8〕
実施例1の二酸化塩素発生装置Xにおいて、ゲル化剤(吸水性樹脂:アクアリック(日本触媒社製))を酸性物質Bと共に添加した場合に、二酸化塩素ガスがどのように発生するか調べた(本発明例8)。結果を図10に示した。比較例8として、緩衝作用物質Cを添加しない場合の二酸化塩素ガスの発生量を示した。
この結果、本発明例1の二酸化塩素発生装置Xの場合と同様に、本発明例8においても、比較例8に比べて、反応の初期から低濃度の二酸化塩素ガスを安定的に制御して発生(1時間当たり0.5mg以下)させることができると認められた。
本発明は、容器内の溶媒中において、二酸化塩素ガスを発生させる二酸化塩素発生装置および二酸化塩素発生方法に利用できる。
X 二酸化塩素発生装置
A 亜塩素酸塩水溶液
B 酸性物質
C 緩衝作用物質
1 容器

Claims (17)

  1. 容器内の溶媒中において、亜塩素酸塩と、当該亜塩素酸塩と反応して二酸化塩素ガスを発生する酸性物質と、当該酸性物質に対して緩衝作用を有するその塩または共役塩基である緩衝作用物質と、を混合して二酸化塩素ガスを発生させる二酸化塩素発生装置において、
    前記亜塩素酸塩と前記酸性物質とを混合する前に、前記緩衝作用物質を亜塩素酸塩水溶液と混合するように構成してある二酸化塩素発生装置。
  2. 前記亜塩素酸塩が亜塩素酸ナトリウムまたは亜塩素酸カリウムであり、前記酸性物質が無機酸、有機酸および両親媒性物質の何れかである請求項1に記載の二酸化塩素発生装置。
  3. 前記酸性物質がリン酸化合物である請求項1または2に記載の二酸化塩素発生装置。
  4. 前記酸性物質がリン酸二水素ナトリウムまたはリン酸二水素カリウムである請求項1~3の何れか一項に記載の二酸化塩素発生装置。
  5. 前記緩衝作用物質がリン酸塩である請求項3または4に記載の二酸化塩素発生装置。
  6. 前記緩衝作用物質がリン酸三カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸水素二カリウムおよびリン酸水素二ナトリウムの少なくとも何れかを含む請求項5に記載の二酸化塩素発生装置。
  7. 前記酸性物質が酢酸である請求項1または2に記載の二酸化塩素発生装置。
  8. 前記緩衝作用物質が酢酸塩である請求項7に記載の二酸化塩素発生装置。
  9. 前記緩衝作用物質が酢酸カリウムおよび酢酸ナトリウムの少なくとも何れかを含む請求項7または8に記載の二酸化塩素発生装置。
  10. 前記酸性物質がクエン酸である請求項1または2に記載の二酸化塩素発生装置。
  11. 前記緩衝作用物質がクエン酸塩である請求項10に記載の二酸化塩素発生装置。
  12. 前記緩衝作用物質がクエン酸カリウムおよびクエン酸ナトリウムの少なくとも何れかを含む請求項10または11に記載の二酸化塩素発生装置。
  13. 前記溶媒のpHが5~7である請求項1~12の何れか一項に記載の二酸化塩素発生装置。
  14. 記亜塩素酸塩の濃度が3~25重量%である請求項1~13の何れか一項に記載の二酸化塩素発生装置。
  15. 前記容器内の溶媒中にゲル化剤を添加してある請求項1~14の何れか一項に記載の二酸化塩素発生装置。
  16. 容器内の溶媒中において、亜塩素酸塩と、当該亜塩素酸塩と反応して二酸化塩素ガスを発生する酸性物質と、当該酸性物質に対して緩衝作用を有するその塩または共役塩基である緩衝作用物質と、を混合して二酸化塩素ガスを発生させる二酸化塩素発生方法において、
    前記亜塩素酸塩と前記酸性物質とを混合する前に、前記緩衝作用物質を亜塩素酸塩水溶液と混合する二酸化塩素発生方法。
  17. 前記緩衝作用物質を前記亜塩素酸塩水溶液に溶解させた状態で、前記酸性物質およびゲル化剤を混合する請求項16に記載の二酸化塩素発生方法。
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