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JP7694339B2 - エンジン装置 - Google Patents
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JP7694339B2 - エンジン装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジン装置に関する。
従来、この種のエンジン装置としては、エンジンと、エンジンの排気管に取り付けられた浄化触媒とを備える装置において、エンジンの燃料カットからの復帰以降に、浄化触媒に流入する排気の要求空燃比をリッチに設定する復帰後リッチ制御を実行するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018-3742号公報
上述のエンジン装置では、エンジンの燃料カットからの復帰以降に、復帰後リッチ制御として一律に要求空燃比を比較的小さくする(要求当量比を比較的大きくする)と、浄化触媒の酸素吸蔵量がそれほど多くない場合に、排気管から外気に排出される排気中の炭化水素量が多くなり、エミッションが悪化する可能性がある。
本発明のエンジン装置は、エンジンの燃料カットからの復帰以降に、エミッションが悪化するのを抑制することを主目的とする。
本発明のエンジン装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のエンジン装置は、
エンジンと、
前記エンジンの排気管に取り付けられた浄化触媒と、
要求当量比に基づいて前記エンジンを制御する制御装置と、
を備えるエンジン装置であって、
前記制御装置は、前記エンジンの燃料カットからの復帰以降に、前記浄化触媒の酸素吸蔵量が第1吸蔵量閾値以上であるときには、前記要求当量比に値1よりも大きい第1値を設定し、前記酸素吸蔵量が前記第1吸蔵量閾値未満であるときには、前記要求当量比に前記第1値よりも小さく且つ値1よりも大きい第2値を設定する、復帰後リッチ制御を実行する、
ことを要旨とする。
本発明のエンジン装置では、エンジンの燃料カットからの復帰以降に、浄化触媒の酸素吸蔵量が第1吸蔵量閾値以上であるときには、要求当量比に値1よりも大きい第1値を設定し、酸素吸蔵量が第1吸蔵量閾値未満であるときには、要求当量比に第1値よりも小さく且つ値1よりも大きい第2値を設定する、復帰後リッチ制御を実行する。これにより、エンジンの燃料カットからの復帰以降に、排気管から外気に排出される排気中の炭化水素量が多くなるのを抑制し、エミッションが悪化するのを抑制することができる。
本発明のエンジン装置において、前記制御装置は、前記復帰後リッチ制御として、前記燃料カットからの復帰以降に何れかの気筒で燃料噴射を行なった噴射回数が回数閾値未満であり且つ前記浄化触媒の酸素吸蔵量が第1吸蔵量閾値以上であるときには、前記要求当量比に前記第1値を設定し、前記酸素吸蔵量が前記第1吸蔵量閾値未満であるとき、および、前記噴射回数が前記回数閾値以上であるときには、前記要求当量比に前記第2値を設定するものとしてもよい。
本発明のエンジン装置において、前記排気管の前記浄化触媒よりも下流側に取り付けられたリヤ空燃比センサを更に備え、前記制御装置は、前記リヤ空燃比センサが活性化しているときには、前記リヤ空燃比センサにより検出されるリヤ空燃比が空燃比閾値以下である空燃比条件または前記酸素吸蔵量が前記第1吸蔵量閾値よりも少ない第2吸蔵量閾値以下である吸蔵量条件が成立したときに、前記復帰後リッチ制御を終了し、前記リヤ空燃比センサが活性化していないときには、前記吸蔵量条件が成立したときに、前記復帰後リッチ制御を終了するものとしてもよい。こうすれば、リヤ空燃比センサが活性化してるか否かに応じて、復帰後リッチ制御を終了するか否かをより適切に判定することができる。
この場合、前記制御装置は、前記排気管の前記浄化触媒よりも上流側のフロント空燃比と吸入空気量とに基づいて前記酸素吸蔵量を推定し、前記第2吸蔵量閾値は、前記リヤ空燃比センサが活性化していないときに、前記リヤ空燃比センサが活性化しているときよりも多い値に設定されるものとしてもよい。こうすれば、リヤ空燃比センサが活性化していないときに、復帰後リッチ制御を終了するか否かをより適切に判定することができる。
本発明のエンジン装置において、前記制御装置は、当量比と前記要求当量比に基づく目標当量比との差分が小さくなるようにするフィードバック制御の実行条件が成立しているときには、前記目標当量比と、前記フィードバック制御により得られるフィードバック値と、に基づいて前記エンジンを制御し、前記フィードバック制御の実行条件が成立していないときには、前記目標当量比に基づいて前記エンジンを制御し、前記制御装置は、前記復帰後リッチ制御として、前記フィードバック制御の実行条件が成立しておらずに且つ前記要求当量比に前記第2値よりも小さく且つ値1よりも大きい第3値を設定した設定履歴がないときには、前記要求当量比に前記第1値または前記第2値を設定し、前記フィードバック制御の実行条件が成立しているとき、および、前記フィードバック制御の実行条件が成立しておらずに且つ前記設定履歴があるときには、前記要求当量比に前記第3値を設定するものとしてもよい。こうすれば、復帰後リッチ制御のときに、要求当量比を第3値から第1値や第2値に変更しないようにすることができる。
この場合、前記制御装置は、所定要求が行なわれていないときには、前記要求当量比を前記目標当量比に設定し、前記所定要求が行なわれているときには、前記要求当量比および前記所定要求に基づく第2要求当量比のうちの大きい方を前記目標当量比に設定し、前記フィードバック制御の実行条件は、前記所定要求が行なわれていない条件を含むものとしてもよい。また、前記制御装置は、前記復帰後リッチ制御の終了条件が成立すると、前記要求当量比をそのときの値から減少させるものとしてもよい。
本発明の一実施例としてのエンジン装置11を備える自動車10の構成の概略を示す構成図である。 電子制御ユニット50により実行される処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 エンジン12の燃料カットの有無、フィードバック制御の実行条件の成立の有無、酸素吸蔵量OSおよび実酸素吸蔵量OSac、要求当量比φra、排気管34から外気に排出される排気中の炭化水素量の様子の一例を示すタイムチャートである。 エンジン12の燃料カットの有無、フィードバック制御の実行条件の成立の有無、酸素吸蔵量OSおよび実酸素吸蔵量OSac、要求当量比φra、排気管34から外気に排出される排気中の炭化水素量の様子の一例を示すタイムチャートである。 電子制御ユニット50により実行される処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 エンジン12の燃料カットの有無、出力関連リッチ要求の有無、フィードバック制御の実行条件の成立の有無、リヤ空燃比AFr、要求当量比φra,φrb、目標当量比φ*、酸素吸蔵量OS、排気管34から外気に排出される排気中の炭化水素量の様子の一例を示すタイムチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのエンジン装置11を備える自動車10の構成の概略を示す構成図である。実施例の自動車10は、図示するように、エンジン12と、エンジン12をクランキングするためのスタータ(図示省略)と、エンジン12からの動力を変速して駆動輪DWにデファレンシャルギヤDFを介して連結された駆動軸DSに伝達する変速機TMと、エンジン12やスタータ、変速機TMを制御する制御装置としての電子制御ユニット50とを備える。実施例のエンジン装置11としては、主として、エンジン12と電子制御ユニット50とが該当する。
エンジン12は、例えばガソリンや軽油などを燃料として吸気、圧縮、膨張(爆発燃焼)、排気の4行程により動力を出力する複数気筒の内燃機関として構成されている。このエンジン12は、筒内に燃料を噴射する筒内噴射弁26と、点火プラグ30とを有する。エンジン12は、エアクリーナ22により清浄された空気を吸気管23に吸入してスロットルバルブ24を通過させ、更に吸気バルブ28を介して燃焼室29に吸入する。また、吸気行程や圧縮行程において筒内噴射弁26から燃料を噴射する。そして、点火プラグ30による電気火花により爆発燃焼させ、爆発燃焼によるエネルギにより押し下げられるピストン32の往復運動をクランクシャフト14の回転運動に変換する。燃焼室29から排気バルブ33を介して排気管34に排出される排気は、浄化装置35を介して外気に排出される。浄化装置35は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化触媒(三元触媒)35aを有する。
電子制御ユニット50は、CPU51やROM52、RAM53、フラッシュメモリ54、入出力ポート、通信ポートなどを有するマイクロコンピュータを備える。電子制御ユニット50には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。電子制御ユニット50に入力される信号としては、例えば、エンジン12のクランクシャフト14の回転位置を検出するクランクポジションセンサ14aからのクランク角θcrや、エンジン12の冷却水の温度を検出する水温センサ15からの冷却水温Twを挙げることができる。吸気バルブ28を開閉するインテークカムシャフトの回転位置や排気バルブ33を開閉するエキゾーストカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ16からのカム角θci,θcoも挙げることができる。スロットルバルブ24のポジション(開度)を検出するスロットルポジションセンサ24aからのスロットル開度THや、吸気管23のスロットルバルブ24よりも上流側に取り付けられたエアフローメータ23aからの吸入空気量Qa、吸気管23のスロットルバルブ24よりも上流側に取り付けられた温度センサ23tからの吸気温Taも挙げることができる。排気管34の浄化装置35よりも上流側に取り付けられたフロント空燃比センサ37からのフロント空燃比AFfや、排気管34の浄化装置35よりも下流側に取り付けられたリヤ空燃比センサ38からのリヤ空燃比AFrも挙げることができる。変速機TMの入力軸に取り付けられた回転数センサからの変速機TMの入力軸の回転数や、変速機TMの出力軸に取り付けられた回転数センサからの変速機TMの出力軸の回転数も挙げることができる。イグニッションスイッチ60からのイグニッション信号IGや、シフトレバー61の操作位置を検出するシフトポジションセンサ62からのシフトポジションSPも挙げることができる。アクセルペダル63の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Accや、ブレーキペダル65の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ66からのブレーキペダルポジションBP、車速センサ67からの車速Vも挙げることができる。
電子制御ユニット50からは、各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。電子制御ユニット50から出力される信号としては、例えば、エンジン12のスロットルバルブ24への制御信号や、筒内噴射弁26への制御信号、点火プラグ30への制御信号を挙げることができる。また、スタータ(図示省略)への制御信号や、変速機TMへの制御信号も挙げることができる。
電子制御ユニット50は、クランクポジションセンサ14aからのクランク角θcrに基づいて、エンジン12の回転数Neを演算している。また、電子制御ユニット50は、エアフローメータ23aからの吸入空気量Qaとエンジン12の回転数Neとに基づいて、エンジン12の負荷率(エンジン12の1サイクルあたりの行程容積に対する1サイクルで実際に吸入される空気の容積の比)KLを演算している。さらに、電子制御ユニット50は、水温センサ15からの冷却水温Twやエンジン12の回転数Neおよび負荷率KLに基づいて、浄化装置35の浄化触媒35aの温度Tcを推定している。加えて、電子制御ユニット50は、フロント空燃比センサ37からのフロント空燃比AFfで理論空燃比AFthを除して当量比φを演算している。また、電子制御ユニット50は、フロント空燃比センサ37からのフロント空燃比AFfとエアフローメータ23aからの吸入空気量Qaとに基づいて浄化装置35の浄化触媒35aの酸素吸蔵量OSを推定している。
こうして構成された実施例の自動車10では、電子制御ユニット50は、アクセル開度Accや車速Vに基づいて変速機TMの目標変速段*を設定し、変速機TMの変速段Gsが目標変速段Gs*となるように変速機TMを制御する。また、アクセル開度Accや車速V、変速機TMの変速段Gsに基づいてエンジン12の目標トルクTe*を設定し、エンジン12の目標トルクTe*に基づいて目標負荷率KL*を設定し、目標負荷率KL*で運転されるように、エンジン12の吸入空気量制御や燃料噴射制御、点火制御などを行なう。
また、実施例の自動車10では、電子制御ユニット50は、走行中において、エンジン12の運転中にアクセルオフされてエンジン12の燃料カット条件が成立すると、エンジン12の燃料カットを実行し(燃料噴射制御や点火制御を中断し)、エンジン12の燃料カット中にアクセルオンされてエンジン12の復帰条件が成立すると、エンジン12を燃料カットから復帰する(燃料噴射制御や点火制御を再開する)。
ここで、吸入空気量制御や燃料噴射制御、点火制御について説明する。吸入空気量制御では、電子制御ユニット50は、エンジン12の目標負荷率KL*に基づいて目標空気量Qa*を設定し、吸入空気量Qaが目標空気量Qa*となるようにスロットルバルブ24の目標開度TH*を設定し、設定した目標開度TH*を用いてスロットルバルブ24を制御する。点火制御では、電子制御ユニット50は、エンジン12の回転数Neおよび負荷率KLに基づいて点火プラグ30の目標点火時期Ti*を設定し、設定した目標点火時期Ti*を用いて点火プラグ30を制御する。
燃料噴射制御では、電子制御ユニット50は、当量比φと目標当量比φ*との差分が小さくなるようにするフィードバック制御の実行条件が成立しているときには、式(1)に示すように、ベース噴射量Qfbに、目標当量比φ*と、フィードバック制御により演算されるフィードバック補正係数kfbと、を乗じて筒内噴射弁26の目標噴射量Qf*を設定し、設定した目標噴射量Qf*を用いて筒内噴射弁26を制御する。一方、フィードバック制御の実行条件が成立していないときには、式(2)に示すように、ベース噴射量Qfbに目標当量比φ*を乗じて目標噴射量Qf*を設定し、設定した目標噴射量Qf*を用いて筒内噴射弁26を制御する。
Qf*=Qfb×φ*×kfb (1)
Qf*=Qfb×φ* (2)
ここで、フィードバック制御の実行条件は、エンジン12の燃焼が安定していて且つ出力関連リッチ要求が行なわれていない条件を用いることができる。出力関連リッチ要求は、例えば、目標負荷率KL*が閾値KLref以上であるときなどに行なわれる。
ベース噴射量Qfbは、例えば、単位噴射量(負荷率KL1%当たりの噴射量)Qfpuに負荷率KLを乗じて演算することができる。目標当量比φ*は、出力関連リッチ要求が行なわれていないときには、要求当量比φraを設定し、出力関連リッチ要求が行なわれているときには、要求当量比φra,φrbのうちの大きい方を設定する。要求当量比φraは、以下のように設定する。通常制御では、リヤ空燃比センサ38が活性化している(リヤ空燃比AFrを検出可能である)ときには、リヤ空燃比AFrに基づいて、要求当量比φraに値1(理論空燃比AFth)よりも大きい値(リッチ側の値)と値1よりも小さい値(リーン側の値)とを交互に設定し、リヤ空燃比センサ38が活性化していない(リヤ空燃比AFrを検出可能でない)ときには、値1を設定する。また、燃料カットからの復帰以降には、要求当量比φraに値1よりもある程度大きい値を設定する復帰後リッチ制御をある程度の期間に亘って行なった後に、レート処理により要求当量比φraを徐減させて値1に接近させる徐減制御を介して、通常制御に移行する。要求当量比φrbは、出力関連リッチ要求に基づく要求当量比であり、目標負荷率KL*が大きいほど大きくなるように設定するものとしてもよいし、一律の値を設定するものとしてもよい。
次に、こうして構成された実施例の自動車10の動作、特に、エンジン12の燃料カット中や燃料カットからの復帰以降における要求当量比φraの設定処理について説明する。図2は、電子制御ユニット50により実行される処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、エンジン12の燃料カット条件が成立してエンジン12の燃料カットを開始したときに実行される。なお、本ルーチンの説明では、簡単のために、出力関連リッチ要求が行なわれない場合、即ち、要求当量比φraを目標当量比φ*に設定する場合について説明する。
図2の処理ルーチンが実行されると、電子制御ユニット50は、最初に、浄化装置35の浄化触媒35aの酸素吸蔵量OSを閾値OSref1と比較する(ステップS100)。ここで、酸素吸蔵量OSは、フロント空燃比センサ37からのフロント空燃比AFfと吸入空気量Qaとに基づいて推定される。閾値OSref1は、浄化触媒35aの酸素吸蔵量OSがある程度多いか否かを判定するのに用いられる。
ステップS100で浄化触媒35aの酸素吸蔵量OSが閾値OSref1以上であるときには、要求当量比φraに値1よりも大きい値φ1を設定する(ステップS110)。一方、浄化触媒35aの酸素吸蔵量OSが閾値OSref1未満であるときには、要求当量比φraに値φ1よりも小さく且つ値1よりも大きい値φ2を設定する(ステップS120)。続いて、エンジン12の復帰条件が成立したか否かを判定し(ステップS130)、エンジン12の復帰条件が成立していないと判定したときには、ステップS100に戻る。このようにして、エンジン12の復帰条件が成立するのを待つ。
ステップS130でエンジン12の復帰条件が成立したと判定すると、復帰後リッチ制御を開始し(ステップS140)、フィードバック制御の実行条件が成立しているか否かを判定する(ステップS150)。そして、フィードバック制御の実行条件が成立していないと判定したときには、噴射回数Nfを閾値Nfrefと比較すると共に(ステップS160)、浄化触媒35aの酸素吸蔵量OSを上述の閾値OSref1と比較する(ステップS170)。ここで、噴射回数Nfは、エンジン12の燃料カット中に初期値としての値0が設定され、燃料カットから復帰して何れかの気筒で筒内噴射弁26から燃料噴射を行なうごとにカウントアップされる。閾値Nfrefは、例えば、エンジン12の気筒数やその2倍などを用いることができる。
ステップS160で噴射回数Nfが閾値Nfref未満であるときにおいて、ステップS170で浄化触媒35aの酸素吸蔵量OSが閾値OSref1以上であるときには、要求当量比φraに値φ1を設定し(ステップS180)、ステップS170で浄化触媒35aの酸素吸蔵量OSが閾値OSref1未満であるときには、要求当量比φraに値φ2を設定する(ステップS180)。このようにして設定した要求当量比φraは、上述したように、目標当量比φ*に設定され、目標噴射量Qf*の設定に用いられる。噴射回数Nfが閾値Nfref未満であるときにおいて、要求当量比φraに一律に値φ1を設定すると、酸素吸蔵量OSが閾値OSref1未満であるとき(それほど多くないとき)に、排気管34から外気に排出される排気中の炭化水素量が多くなり、エミッションが悪化する可能性がある。これに対して、実施例では、噴射回数Nfが閾値Nfref未満であるときにおいて、酸素吸蔵量OSが閾値OSref1未満であるときには、要求当量比φraに値φ1よりも小さい値φ2を設定することにより、排気管34から外気に排出される排気中の炭化水素量が多くなるのを抑制し、エミッションが悪化するのを抑制することができる。なお、燃料カットを短時間だけ行なう場合に、噴射回数Nfが閾値Nfref未満であるときに酸素吸蔵量OSが閾値OSref1未満であるという事象が生じやすい。
ステップS160で噴射回数Nfが閾値Nfref以上であるときには、要求当量比φraに値φ2を設定する(ステップS190)。また、ステップS150でフィードバック制御の実行条件が成立していると判定したときには、要求当量比φraに値φ2よりも小さく且つ値1よりも大きい値φ3を設定する(ステップS200)。
こうしてステップS180,S190,S200の何れかで要求当量比φraを設定すると、リヤ空燃比センサ38が活性化している(リヤ空燃比AFrを検出可能である)か否かを判定する(ステップS210)。リヤ空燃比センサ38が活性化していると判定したときには、閾値OSref2に上述の閾値OSref1よりも少ない値OS1を設定し(ステップS220)、リヤ空燃比センサ38により検出されるリヤ空燃比AFrを閾値AFrrefと比較すると共に(ステップS240)、酸素吸蔵量OSを閾値OSref1未満の閾値OSref2と比較する(ステップS250)。ここで、閾値AFrrefや閾値OSref2は、復帰後リッチ制御を終了するか否かの判定に用いられる。ステップS240でリヤ空燃比AFrが閾値AFrrefよりも大きく、且つ、ステップS250で酸素吸蔵量OSが閾値OSref2よりも多いときには、ステップS150に戻る。この場合、復帰後リッチ制御を継続することになる。
ステップS210でリヤ空燃比センサ38が活性化していないと判定したときには、閾値OSref2に閾値OSref1よりも少なく且つ値OS1よりも多い閾値OS2を設定し(ステップS230)、酸素吸蔵量OSを閾値OSref2と比較する(ステップS250)。そして、酸素吸蔵量OSが閾値OSref2よりも多いときには、ステップS150に戻る。この場合、復帰後リッチ制御を継続することになる。
こうしてステップS150~S250の処理を繰り返し実行して、ステップS210でリヤ空燃比AFrが活性化していると判定したときにおいて、ステップS240でリヤ空燃比AFrが閾値AFrref以下であるときやステップS250で酸素吸蔵量OSが閾値OSref2以下であるときには、復帰後リッチ制御を終了し(ステップS260)、徐減制御を実行して(ステップS760)、本ルーチンを終了する。また、ステップS210でリヤ空燃比AFrが活性化していないと判定したときにおいて、ステップS250で酸素吸蔵量OSが閾値OSref2以下であるときには、復帰後リッチ制御を終了し(ステップS260)、徐減制御を実行して(ステップS760)、本ルーチンを終了する。これらのようにして徐減制御を終了すると、通常制御を開始する。
一般に、リヤ空燃比AFrの検出精度は、酸素吸蔵量OSの推定精度よりも高いため、リヤ空燃比AFrを検出可能であるときには、リヤ空燃比AFrを用いて復帰後リッチ制御を終了するか否かを判定するのが好ましい。しかし、リヤ空燃比センサ38が活性化していないときには、リヤ空燃比AFrを検出可能でないため、これ以外の手法で復帰後リッチ制御の終了を判定する必要がある。これを踏まえて、実施例では、リヤ空燃比センサ38が活性化しているときには、リヤ空燃比AFrおよび酸素吸蔵量OSを用いて復帰後リッチ制御を終了するか否かを判定し、リヤ空燃比センサ38が活性化していないときには、酸素吸蔵量OSを用いて復帰後リッチ制御を終了するか否かを判定するものとした。このようにして、リヤ空燃比センサ38が活性化しているか否かに応じて、復帰後リッチ制御を終了するか否かを判定することができる。しかも、発明者らは、解析や実験により、復帰後リッチ制御のときには、酸素吸蔵量OS(推定値)が実酸素吸蔵量OSasに比して減少しにくいことを確認した。したがって、リヤ空燃比センサ38が活性化していないときには、リヤ空燃比センサ38が活性化しているときよりも閾値OSref2を大きくする(値OS2とする)ことにより、リヤ空燃比センサ38が活性化しているときと閾値OSref2を同一とする(値OS1とする)場合に比して、復帰後リッチ制御の終了判定をより適切に行なうことできる。なお、実施例では、リヤ空燃比センサ38が活性化しているときには、リヤ空燃比AFrを用いた判定を、酸素吸蔵量OSを用いた判定よりも優先する(酸素吸蔵量OSを用いた判定が干渉するのを抑制する)ために、閾値OSref2を値OS1とするものとした。
図3および図4は、それぞれ、エンジン12の燃料カットの有無、フィードバック制御の実行条件の成立の有無、酸素吸蔵量OS(推定値)および実酸素吸蔵量OSac、要求当量比φra、排気管34から外気に排出される排気中の炭化水素量の様子の一例を示すタイムチャートである。以下、順に説明する。
図3のタイムチャートについて説明する。図3中、酸素吸蔵量OSおよび実酸素吸蔵量OSac、要求当量比φra、排気中の炭化水素量について、実線は、実施例を示し、一点鎖線は、第1比較例を示す。第1比較例は、エンジン12の燃料カット中や燃料カットから復帰して噴射回数Nfが閾値Nfref未満であるときに要求当量比φraに一律に値φ1を設定する(図2の処理ルーチンからステップS100,S120,S170の処理を除いた)点で、実施例とは異なるものとした。
図3のタイムチャートでは、実施例および第1比較例において、エンジン12を燃料カットから復帰すると(時刻t11)、要求当量比φraを値φ1で保持し、噴射回数Nfが閾値Nfref以上に至ると、要求当量比φraを値φ2に変更し、フィードバック制御の実行条件が成立すると(時刻t12)、フィードバック制御を開始すると共に要求当量比φraを値φ3に変更する。その後に、第1比較例では、エンジン12の燃料カットを開始すると(時刻t13)、酸素吸蔵量OSに拘わらずに要求当量比φraに値φ1を設定し、燃料カットから復帰すると(時刻t14)、要求当量比φraを値φ1で保持する。図3の例では、このときに、実酸素吸蔵量OSacがそれほど多くない状態で要求当量比φraを比較的大きくすることになり、排気管34から外気に排出される排気中の炭化水素量が多くなっている。これに対して、実施例では、エンジン12の燃料カットを開始すると(時刻t13)、酸素吸蔵量OSが閾値OSref1未満のときには、要求当量比φraに値φ2を設定し、燃料カットから復帰すると(時刻t14)、要求当量比φraを値φ2で保持する。これにより、排気管34から外気に排出される排気中の炭化水素量が多くなるのを抑制し、エミッションが悪化するのを抑制することができる。
図4のタイムチャートについて説明する。図4では、リヤ空燃比センサ38が活性化していないときの様子を図示した。図4中、酸素吸蔵量OSおよび実酸素吸蔵量OSac、要求当量比φra、排気中の炭化水素量について、実線は、実施例を示し、一点鎖線は、第2比較例を示す。第2比較例は、閾値OSref2に一律に値OS1を設定する(図2の処理ルーチンのステップS230の処理をステップS220と同一の処理に置き換えた)点で、実施例とは異なるものとした。
図4のタイムチャートでは、実施例および第2比較例において、時刻t14以前については、図3の実施例と同一である。そして、燃料カットから復帰すると(時刻t14)、復帰後リッチ制御として、要求当量比φraを値φ2で保持し、フィードバック制御の実行条件が成立すると(時刻t15)、フィードバック制御を開始すると共に要求当量比φraを値φ3に変更する。その後に、第2比較例では、酸素吸蔵量OSが値OS1以下に至ると(時刻t17)、復帰後リッチ制御を終了し、徐減制御として、要求当量比φraを徐減させる。図4の例では、このときに、実酸素吸蔵量OSacが十分に少なくなってから復帰後リッチ制御を終了することになり、排気管34から外気に排出される排気中の炭化水素量が多くなっている。これに対して、実施例では、酸素吸蔵量OSが値OS1よりも多い値OS2以下に至ると(時刻t16)、復帰後リッチ制御を終了し、徐減制御として、要求当量比φraを徐減させる。これにより、実酸素吸蔵量OSacが十分に少なくなる前に復帰後リッチ制御を終了することができるから、排気管34から外気に排出される排気中の炭化水素量が多くなるのを抑制し、エミッションが悪化するのを抑制することができる。
以上説明した実施例の自動車10に搭載されるエンジン装置11では、エンジン12の燃料カットからの復帰以降に、酸素吸蔵量OSが閾値OSref1以上であるときには、要求当量比φraに値φ1を設定し、酸素吸蔵量OSが閾値OSref1未満であるときには、要求当量比φraに値φ1よりも小さい値φ2を設定する。これにより、排気管34から外気に排出される排気中の炭化水素量が多くなるのを抑制し、エミッションが悪化するのを抑制することができる。
実施例の自動車10に搭載されるエンジン装置11では、電子制御ユニット50は、図2の処理ルーチンを実行するものとした。しかし、電子制御ユニット50は、これに代えて、図5の処理ルーチンを実行するものとしてもよい。図5の処理ルーチンは、ステップS152の処理が追加された点を除いて、図2の処理ルーチンと同一である。したがって、図5の処理ルーチンのうち図2の処理ルーチンと同一の処理については、同一のステップ番号を付し、詳細な説明を省略する。なお、本ルーチンの説明では、出力関連リッチ要求が行なわれる場合を考慮して説明する。
図5の処理ルーチンでは、電子制御ユニット50は、ステップS150でフィードバック制御の実行条件が成立していないと判定したときには、要求当量比φraに値φ3を設定した設定履歴があるか否かを判定する(ステップS152)。この設定履歴は、エンジン12の燃料カット中にリセットされる。この設定履歴がないと判定したときには、要求当量比φraに値φ1または値φ2を設定し(ステップS180,S190)、ステップS210以降の処理を実行する。一方、この設定履歴があると判定したときには、要求当量比φraに値φ3を設定し(ステップS200)、ステップS210以降の処理を実行する。これにより、復帰後リッチ制御を実行している(ステップS150~S250の処理を繰り返し実行している)ときにおいて、要求当量比φraに値φ3を設定した後に、出力関連リッチ要求が行なわれてフィードバック制御の実行条件が成立しなくなっても、要求当量比φraを増加させる(値φ1や値φ2に変更する)ことなく値φ3で保持することになる。この結果、その後に、復帰後リッチ制御を終了して徐減制御を実行するときに、要求当量比φraを、値φ1や値φ2からでなく、値φ3から減少させることができるから、要求当量比φra(目標当量比φ*)が値1に至るまでの時間が長くなるのを抑制し、排気管34から外気に排出される排気中の炭化水素量が多くなるのを抑制し、エミッションが悪化するのを抑制することができる。
図6は、エンジン12の燃料カットの有無、出力関連リッチ要求の有無、フィードバック制御の実行条件の成立の有無、リヤ空燃比AFr、要求当量比φra,φrb、目標当量比φ*、酸素吸蔵量OS、排気管34から外気に排出される排気中の炭化水素量の様子の一例を示すタイムチャートである。図中、リヤ空燃比AFr、要求当量比φra、目標当量比φ*、酸素吸蔵量OS、排気中の炭化水素量について、実線は、変形例(図5の処理ルーチンを実行する場合)を示し、一点鎖線は、実施例(図2の処理ルーチンを実行する場合)を示す。
図6のタイムチャートでは、変形例および実施例において、エンジン12を燃料カットから復帰すると(時刻t21)、要求当量比φraを値φ1で保持し、噴射回数Nfが閾値Nfref以上に至ると、要求当量比φraを値φ2に変更し、フィードバック制御の実行条件が成立すると(時刻t22)、フィードバック制御を開始すると共に要求当量比φraを値φ3に変更する。この間に亘って、要求当量比φraを目標当量比φ*に設定する。その後に、実施例では、出力関連リッチ要求が開始すると(時刻t23)、フィードバック制御の実行条件が非成立になり、フィードバック制御を中止すると共に要求当量比φraを値φ2に変更する。図6の例では、このとき、要求当量比φrbが要求当量比φraよりも大きいため、要求当量比φrbを目標当量比φ*に設定する。そして、リヤ空燃比AFrが閾値AFrref以下に至ると(時刻t24)、要求当量比φraを値φ2から徐減させ、出力関連リッチ要求が終了すると(時刻t25)、目標当量比φ*を要求当量比φrbから要求当量比φraに切り替える。図6の例では、要求当量比φra(目標当量比φ*)が値1に至るまでの時間が比較的長いことにより、排気管34から外気に排出される排気中の炭化水素量が多くなっている。これに対して、この変形例では、出力関連リッチ要求が開始して(時刻t23)、フィードバック制御の実行条件が非成立になっても、要求当量比φraを値φ3で保持する。そして、リヤ空燃比AFrが閾値AFrref以下に至ると(時刻t24)、要求当量比φraを値φ2から徐減させ、出力関連リッチ要求が終了すると(時刻t25)、目標当量比φ*を要求当量比φrbから要求当量比φraに切り替える。これにより、実施例に比して、要求当量比φra(目標当量比φ*)が値1に至るまでの時間が長くなるのを抑制し、排気管34から外気に排出される排気中の炭化水素量が多くなるのを抑制し、エミッションが悪化するのを抑制することができる。
実施例の自動車10に搭載されるエンジン装置11では、フィードバック制御の実行条件は、エンジン12の燃焼が安定していて且つ出力関連リッチ要求が行なわれていない条件を用いるものとした。しかし、フィードバック制御の実行条件は、エンジン12の燃焼が安定している条件を用いるものとしてもよい。
実施例の自動車10に搭載されるエンジン装置11では、リヤ空燃比センサ38が活性化しているときには、閾値OSref2に値OS1を設定し、リヤ空燃比センサ38が活性化していないときには、閾値OSref2に値OS1よりも大きい値OS2を設定するものとした。しかし、リヤ空燃比センサ38が活性化しているか否かに拘わらずに、閾値OSref2に値OS1を設定するものとしてもよい。
実施例の自動車10に搭載されるエンジン装置11では、リヤ空燃比センサ38が活性化しているときには、リヤ空燃比AFrおよび酸素吸蔵量OSを用いて、復帰後リッチ制御を終了するか否かを判定するものとした。しかし、このときには、リヤ空燃比AFrおよび酸素吸蔵量OSのうちの何れか1つだけを用いて、復帰後リッチ制御を終了するか否かを判定するものとしてもよい。上述したように、一般に、リヤ空燃比AFrの検出精度が酸素吸蔵量OSの推定精度よりも高いため、この場合、リヤ空燃比AFrおよび酸素吸蔵量OSのうちリヤ空燃比AFrを用いるのが好ましい。
実施例の自動車10に搭載されるエンジン装置11では、エンジン12は、筒内に燃料を噴射する筒内噴射弁26を備えるものとした。しかし、筒内噴射弁26に代えてまたは加えて、吸気ポートに燃料を噴射するポート噴射弁を備えるものとしてもよい。
実施例では、エンジン12からの動力を用いて走行する自動車10に搭載されるエンジン装置11の形態とした。しかし、エンジンに加えてモータを備えるハイブリッド自動車に搭載されるエンジン装置の形態としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン12が「エンジン」に相当し、浄化触媒35aが「触媒」に相当し、電子制御ユニット50が「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、エンジン装置の製造産業などに利用可能である。
10 自動車、11 エンジン装置、12 エンジン、14 クランクシャフト、14a クランクポジションセンサ、15 水温センサ、16 カムポジションセンサ、22 エアクリーナ、23 吸気管、23a エアフローメータ、23t 温度センサ、24 スロットルバルブ、24a スロットルポジションセンサ、26 筒内噴射弁、28 吸気バルブ、29 燃焼室、30 点火プラグ、32 ピストン、33 排気バルブ、34 排気管、35 浄化装置、35a 浄化触媒、37 フロント空燃比センサ、38 リヤ空燃比センサ、50 電子制御ユニット、51 CPU、52 ROM、53 RAM、54 フラッシュメモリ、60 イグニッションスイッチ、61 シフトレバー、62 シフトポジションセンサ、63 アクセルペダル、64 アクセルペダルポジションセンサ、65 ブレーキペダル、66 ブレーキペダルポジションセンサ、67 車速センサ、DF デファレンシャルギヤ、DS 駆動軸、DW 駆動輪、TM 変速機。

Claims (6)

  1. エンジンと、
    前記エンジンの排気管に取り付けられた浄化触媒と、
    要求当量比に基づいて前記エンジンを制御する制御装置と、
    を備えるエンジン装置であって、
    前記制御装置は、前記エンジンの燃料カットからの復帰以降に、前記浄化触媒の酸素吸蔵量が第1吸蔵量閾値以上であるときには、前記要求当量比に値1よりも大きい第1値を設定し、前記酸素吸蔵量が前記第1吸蔵量閾値未満であるときには、前記要求当量比に前記第1値よりも小さく且つ値1よりも大きい第2値を設定する、復帰後リッチ制御を実行し、
    前記制御装置は、前記復帰後リッチ制御として、
    前記燃料カットからの復帰以降に何れかの気筒で燃料噴射を行なった噴射回数が回数閾値未満であり且つ前記浄化触媒の酸素吸蔵量が第1吸蔵量閾値以上であるときには、前記要求当量比に前記第1値を設定し、
    前記酸素吸蔵量が前記第1吸蔵量閾値未満であるとき、および、前記噴射回数が前記回数閾値以上であるときには、前記要求当量比に前記第2値を設定する、
    エンジン装置。
  2. 請求項記載のエンジン装置であって、
    前記排気管の前記浄化触媒よりも下流側に取り付けられたリヤ空燃比センサを更に備え、
    前記制御装置は、
    前記リヤ空燃比センサが活性化しているときには、前記リヤ空燃比センサにより検出されるリヤ空燃比が空燃比閾値以下である空燃比条件または前記酸素吸蔵量が前記第1吸蔵量閾値よりも少ない第2吸蔵量閾値以下である吸蔵量条件が成立したときに、前記復帰後リッチ制御を終了し、
    前記リヤ空燃比センサが活性化していないときには、前記吸蔵量条件が成立したときに、前記復帰後リッチ制御を終了する、
    エンジン装置。
  3. 請求項記載のエンジン装置であって、
    前記制御装置は、前記排気管の前記浄化触媒よりも上流側のフロント空燃比と吸入空気量とに基づいて前記酸素吸蔵量を推定し、
    前記第2吸蔵量閾値は、前記リヤ空燃比センサが活性化していないときに、前記リヤ空燃比センサが活性化しているときよりも多い値に設定される、
    エンジン装置。
  4. 請求項1ないし3のうちの何れか1つの請求項に記載のエンジン装置であって、
    前記制御装置は、
    当量比と前記要求当量比に基づく目標当量比との差分が小さくなるようにするフィードバック制御の実行条件が成立しているときには、前記目標当量比と、前記フィードバック制御により得られるフィードバック値と、に基づいて前記エンジンを制御し、
    前記フィードバック制御の実行条件が成立していないときには、前記目標当量比に基づいて前記エンジンを制御し、
    前記制御装置は、前記復帰後リッチ制御として、
    前記フィードバック制御の実行条件が成立しておらずに且つ前記要求当量比に前記第
    2値よりも小さく且つ値1よりも大きい第3値を設定した設定履歴がないときには、前記要求当量比に前記第1値または前記第2値を設定し、
    前記フィードバック制御の実行条件が成立しているとき、および、前記フィードバック制御の実行条件が成立しておらずに且つ前記設定履歴があるときには、前記要求当量比に前記第3値を設定する、
    エンジン装置。
  5. 請求項記載のエンジン装置であって、
    前記制御装置は、
    所定要求が行なわれていないときには、前記要求当量比を前記目標当量比に設定し、
    前記所定要求が行なわれているときには、前記要求当量比および前記所定要求に基づく第2要求当量比のうちの大きい方を前記目標当量比に設定し、
    前記フィードバック制御の実行条件は、前記所定要求が行なわれていない条件を含む、
    エンジン装置。
  6. 請求項4または5記載のエンジン装置であって、
    前記制御装置は、前記復帰後リッチ制御の終了条件が成立すると、前記要求当量比をそのときの値から減少させる、
    エンジン装置。
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