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JP7695066B2 - 熱電素子 - Google Patents
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Description

本発明は、熱電素子に関し、より詳細には、熱電素子の基板および電極構造に関する。
熱電現象は、材料内部の電子(electron)と正孔(hole)の移動により発生する現象であって、熱と電気の間の直接的なエネルギー変換を意味する。
熱電素子は、熱電現象を利用する素子を総称し、P型熱電材料とN型熱電材料を金属電極の間に接合させてPN接合ペアを形成する構造を有する。
熱電素子は、電気抵抗の温度変化を利用する素子、温度差により起電力が発生する現象であるゼーベック効果を利用する素子、電流による吸熱または発熱が発生する現象であるペルティエ効果を利用する素子等に区分され得る。
熱電素子は、家電製品、電子部品、通信用部品等に多様に適用されている。例えば、熱電素子は、冷却用装置、温熱用装置、発電用装置等に適用され得る。これに伴い、熱電素子の熱電性能に対する要求は次第に高まっている。
熱電素子は、基板、電極および熱電レッグを含み、上部基板と下部基板との間に複数の熱電レッグが配置され、複数の熱電レッグと上部基板との間に複数の上部電極が配置され、複数の熱電レッグと下部基板との間に複数の下部電極が配置される。
熱電素子の熱伝達性能を向上させるために、金属基板を使用しようとする試みが増加している。
一般的に、熱電素子は、あらかじめ用意した金属基板上に電極および熱電レッグを順次に積層する工程により製作され得る。金属基板が使用される場合、熱伝導の観点から有利な効果を得ることができるが、高電圧環境下での応用分野においては、耐電圧特性を追加的に確保しなければならないという問題がある。
本発明が達成しようとする技術的課題は、熱伝導性能、耐電圧性能および絶縁抵抗がすべて改善された熱電素子を提供することにある。
本発明の一実施例による熱電素子は、第1貫通ホールが形成された第1金属基板と、前記第1金属基板上に配置され、前記第1貫通ホールと対応する位置に形成された第2貫通ホールを含む第1絶縁層と、前記第1絶縁層上に配置され、複数の第1電極を含む第1電極部と、前記第1電極部上に配置された半導体構造物と、前記半導体構造物上に配置され、複数の第2電極を含む第2電極部と、前記第2電極部上に配置された第2絶縁層と、前記第2絶縁層上に配置された第2金属基板と、を含み、前記第1金属基板は、前記第1金属基板の形状を定義する第1外郭、第2外郭、第3外郭および第4外郭を含み、前記第1外郭および前記第4外郭は、互いに対向し、前記第2外郭および前記第3外郭は、前記第1外郭および前記第4外郭の間で互いに対向し、前記第1電極部は、前記複数の第2電極と垂直に重なった第1領域を含み、前記複数の第1電極のうち少なくとも一つは、前記第1領域から前記第1外郭に向かうように延びた延長部を含み、前記第1貫通ホールは、前記第1領域の内側に形成され、前記第2外郭から前記複数の第1電極のうち前記第2貫通ホールと最も隣接する第1電極までの最短距離は、前記第2外郭から前記延長部までの最短距離の±10%以内である。
前記第1領域の内側に第1ホール配置領域が形成され、前記第1ホール配置領域は、前記第2貫通ホールの周辺を取り囲む複数の第1電極のうち前記第2貫通ホールと隣接する面をつなぐ仮想の線が成す空間であり、前記延長部は、前記第1ホール配置領域を定義する仮想の線から延びた延長線が成す仮想の空間と少なくとも一部が重なるように配置され得る。
前記第1領域と前記第1外郭との間の最短距離は、前記延長部と前記第2外郭との間の最短距離の1.2~2.5倍でありうる。
前記延長部と前記第2外郭との間の最短距離は、12mm以上でありうる。
前記複数の第1電極のうち前記第2貫通ホールの端部から最も隣接する第1電極間の最短距離は、前記第1絶縁層の厚みの50倍~180倍でありうる。
前記複数の第1電極のうち前記第2貫通ホールの端部から最も隣接する第1電極間の最短距離は、8mm以上でありうる。
前記第2絶縁層は、前記第1貫通ホールと対応する位置に形成された第3貫通ホールを含み、前記第2金属基板は、前記第1貫通ホールと対応する位置に形成された第4貫通ホールを含み、前記第1貫通ホールおよび前記第4貫通ホールの間に配置された締結部材をさらに含むことができる。
前記第2金属基板上に配置され、前記第1貫通ホールと対応する位置に形成された第5貫通ホールを含むヒートシンクをさらに含むことができる。
前記締結部材は、第4貫通ホールおよび第5貫通ホールの間に配置され、前記ヒートシンク上で第5貫通ホールと隣接して配置された絶縁挿入部材をさらに含むことができる。
前記絶縁挿入部材の一部は、前記第4貫通ホールと前記締結部材との間に配置され得る。
前記第4貫通ホールの直径は、前記第1貫通ホールの直径の1.1倍~2.0倍でありうる。
前記第1絶縁層と前記第1電極部との間に配置され、前記第1貫通ホールと対応する位置に形成された第6貫通ホールを含む第3絶縁層をさらに含むことができる。
前記第1絶縁層、前記第2絶縁層および前記第3絶縁層のうち少なくとも一つは、樹脂および無機物を含むことができる。
前記無機物は、アルミニウムまたは酸化アルミニウムを含むことができる。
前記第1ホール配置領域の面積は、一つの第1電極面積の4倍以上でありうる。
前記延長部は、複数を含み、前記複数の延長部は、第1ターミナル電極および第2ターミナル電極を含み、前記第1ターミナル電極には、第1連結ユニットが配置され、前記第2ターミナル電極には、第2連結ユニットが配置され得る。
前記第1連結ユニットおよび前記第2連結ユニットそれぞれは、電線と連結されるコネクターでありうる。
本発明の一実施例による発電装置は、第1流体が流動する第1流体流動部と、前記第1流体より高温である第2流体が流動する第2流体流動部と、前記第1流体流動部と前記第2流体流動部との間に配置された熱電素子と、を含み、前記熱電素子は、第1貫通ホールが形成された第1金属基板と、前記第1金属基板上に配置され、前記第1貫通ホールと対応する位置に形成された第2貫通ホールを含む第1絶縁層と、前記第1絶縁層上に配置され、複数の第1電極を含む第1電極部と、前記第1電極部上に配置された半導体構造物と、前記半導体構造物上に配置され、複数の第2電極を含む第2電極部と、前記第2電極部上に配置された第2絶縁層と、前記第2絶縁層上に配置された第2金属基板と、を含み、前記第1金属基板は、前記第1金属基板の形状を定義する第1外郭、第2外郭、第3外郭および第4外郭を含み、前記第1外郭および前記第4外郭は、互いに対向し、前記第2外郭および前記第3外郭は、前記第1外郭および前記第4外郭の間で互いに対向し、前記第1電極部は、前記複数の第2電極と垂直に重なった第1領域を含み、前記複数の第1電極のうち少なくとも一つは、前記第1領域から前記第1外郭に向かうように延びた延長部を含み、前記第1貫通ホールは、前記第1領域の内側に形成され、前記第2外郭から前記複数の第1電極のうち前記第2貫通ホールと最も隣接する第1電極までの最短距離は、前記第2外郭から前記延長部までの最短距離の±10%以内である。
前記延長部と前記第2外郭との間の最短距離は、12mm以上でありうる。
前記複数の第1電極のうち前記第2貫通ホールの端部から最も隣接する第1電極間の最短距離は、8mm以上でありうる。
本発明の実施例によれば、性能に優れ、信頼性の高い熱電素子を得ることができる。特に、本発明の実施例によれば、熱伝導性能だけでなく、耐電圧性能および絶縁抵抗まで改善された熱電素子を得ることができる。これに伴い、高電圧環境下でのアプリケーションにおいて追加的に要求される耐電圧特性を満足させることができる。
本発明の実施例による熱電素子は、小型で具現されるアプリケーションだけでなく、車両、船舶、製鉄所、焼却炉等のように大型で具現されるアプリケーションにおいても適用され得る。
熱電素子の断面図である。 熱電素子の斜視図である。 シーリング部材を含む熱電素子の斜視図である。 シーリング部材を含む熱電素子の分解斜視図である。 本発明の一実施例による熱電素子に含まれる基板および電極の上面図である。 本発明の一実施例による熱電素子上にヒートシンクが配置された熱電モジュールの斜視図である。 本発明の一実施例による熱電素子に含まれる基板および電極の一部の断面図である。 本発明の一実施例による熱電素子に含まれる基板および電極の一部の断面図である。 本発明の一実施例による熱電モジュールの断面図である。 本発明の一実施例による熱電モジュールの断面図である。 本発明の実施例による熱電素子を複数個連結した配置図である。 基板外郭と電線連結部間の距離による絶縁抵抗を測定した結果である。 ホールの端部と電極間の距離による耐電圧を測定した結果である。 絶縁層の厚みに対するホールの端部と電極間の距離による熱抵抗を測定した結果である。
以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施例を詳細に説明する。
ただし、本発明の技術思想は、説明される一部の実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現され得、本発明の技術思想範囲内で、実施例間にその構成要素のうち一つ以上を選択的に結合、置換して使用することができる。
また、本発明の実施例で使用される用語(技術および科学的用語を含む)は、明白に特別に定義されて記述されない限り、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に一般的に理解され得る意味と解釈され得、辞書に定義された用語のように一般的に使用される用語は、関連技術の文脈上の意味を考慮してその意味を解釈することができる。
また、本発明の実施例で使用された用語は、実施例を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。
本明細書で、単数型は、文句で特に言及しない限り、複数型も含むことができ、「Aおよび(と)B、Cのうち少なくとも一つ(または一つ以上)」と記載される場合、A、B、Cで組み合わせることができるすべての組合せのうち一つ以上を含むことができる。
また、本発明の実施例の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を使用することができる。
このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語により当該構成要素の本質や順序または順番等に限定されない。
そして、任意の構成要素が或る構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載された場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接的に連結、結合または接続される場合だけでなく、その構成要素とその他の構成要素の間にあるさらに他の構成要素により「連結」、「結合」または「接続」される場合も含むことができる。
また、各構成要素の「上(上方)または下(下方)」に形成または配置されるものと記載される場合、上(上方)または下(下方)は、二つの構成要素が互いに直接接触する場合だけでなく、一つ以上のさらに他の構成要素が二つの構成要素の間に形成または配置される場合も含む。また、「上(上方)または下(下方)」で表現される場合、一つの構成要素を基準として上側方向だけでなく、下側方向の意味も含むことができる。
図1は、熱電素子の断面図であり、図2は、熱電素子の斜視図である。図3は、シーリング部材を含む熱電素子の斜視図であり、図4は、シーリング部材を含む熱電素子の分解斜視図である。
図1および図2を参照すると、熱電素子100は、下部基板110、下部電極120、P型熱電レッグ130、N型熱電レッグ140、上部電極150および上部基板160を含む。
下部電極120は、下部基板110とP型熱電レッグ130およびN型熱電レッグ140の下部底面の間に配置され、上部電極150は、上部基板160とP型熱電レッグ130およびN型熱電レッグ140の上部底面の間に配置される。これに伴い、複数のP型熱電レッグ130および複数のN型熱電レッグ140は、下部電極120および上部電極150により電気的に連結される。下部電極120と上部電極150との間に配置され、電気的に連結される一対のP型熱電レッグ130およびN型熱電レッグ140は、単位セルを形成することができる。
例えば、リード線181、182を介して下部電極120および上部電極150に電圧を印加すると、ペルティエ効果によってP型熱電レッグ130からN型熱電レッグ140に電流が流れる基板は、熱を吸収して冷却部として作用し、N型熱電レッグ140からP型熱電レッグ130に電流が流れる基板は、加熱されて発熱部として作用することができる。または、下部電極120および上部電極150間に温度差を加えると、ゼーベック効果によってP型熱電レッグ130およびN型熱電レッグ140内電荷が移動して、電気が発生することもできる。
ここで、P型熱電レッグ130およびN型熱電レッグ140は、ビスマス(Bi)およびテルル(Te)を主原料として含むテルル化ビスマス(Bi-Te)系熱電レッグでありうる。P型熱電レッグ130は、アンチモン(Sb)、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、鉛(Pb)、ホウ素(B)、ガリウム(Ga)、テルル(Te)、ビスマス(Bi)およびインジウム(In)のうち少なくとも一つを含むテルル化ビスマス(Bi-Te)系熱電レッグでありうる。例えば、P型熱電レッグ130は、全体重量100wt%に対して主原料物質であるBi-Sb-Teを99~99.999wt%で含み、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、鉛(Pb)、ホウ素(B)、ガリウム(Ga)およびインジウム(In)のうち少なくとも一つを0.001~1wt%で含むことができる。N型熱電レッグ140は、セレニウム(Se)、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、鉛(Pb)、ホウ素(B)、ガリウム(Ga)、テルル(Te)、ビスマス(Bi)およびインジウム(In)のうち少なくとも一つを含むテルル化ビスマス(Bi-Te)系熱電レッグでありうる。例えば、N型熱電レッグ140は、全体重量100wt%に対して主原料物質であるBi-Se-Teを99~99.999wt%で含み、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、鉛(Pb)、ホウ素(B)、ガリウム(Ga)およびインジウム(In)のうち少なくとも一つを0.001~1wt%で含むことができる。
P型熱電レッグ130およびN型熱電レッグ140は、バルク型または積層型で形成され得る。一般的に、バルク型P型熱電レッグ130またはバルク型N型熱電レッグ140は、熱電素材を熱処理してインゴット(ingot)を製造し、インゴットを粉砕し、ふるいに掛けて、熱電レッグ用粉末を獲得した後、これを焼結し、焼結体をカッティングする過程を通じて得られる。この際、P型熱電レッグ130およびN型熱電レッグ140は、多結晶熱電レッグでありうる。多結晶熱電レッグのために、熱電レッグ用粉末を焼結するとき、100MPa~200MPaで圧縮することができる。例えば、P型熱電レッグ130の焼結時に熱電レッグ用粉末を100~150MPa、好ましくは、110~140MPa、より好ましくは、120~130MPaで焼結することができる。そして、N型熱電レッグ130の焼結時に熱電レッグ用粉末を150~200MPa、好ましくは、160~195MPa、より好ましくは、170~190MPaで焼結することができる。このように、P型熱電レッグ130およびN型熱電レッグ140は、多結晶熱電レッグである場合、P型熱電レッグ130およびN型熱電レッグ140の強度が高まり得る。積層型P型熱電レッグ130または積層型N型熱電レッグ140は、シート状の基材上に熱電素材を含むペーストを塗布して単位部材を形成した後、単位部材を積層し、カッティングする過程を通じて得られる。
この際、一対のP型熱電レッグ130およびN型熱電レッグ140は、同じ形状および体積を有するか、互いに異なる形状および体積を有し得る。例えば、P型熱電レッグ130とN型熱電レッグ140の電気伝導特性が異なるので、N型熱電レッグ140の高さまたは断面積をP型熱電レッグ130の高さまたは断面積と異なるように形成することもできる。
この際、P型熱電レッグ130またはN型熱電レッグ140は、円筒形状、多角柱形状、楕円柱形状等を有し得る。
または、P型熱電レッグ130またはN型熱電レッグ140は、積層型構造を有することもできる。例えば、P型熱電レッグまたはN型熱電レッグは、シート状の基材に半導体物質が塗布された複数の構造物を積層した後、これを切断する方法で形成され得る。これに伴い、材料の損失を防いで電気伝導特性を向上させることができる。各構造物は、開口パターンを有する導電性層をさらに含むことができ、これに伴い、構造物間の接着力を高め、熱伝導度を低減し、電気伝導度を高めることができる。
または、P型熱電レッグ130またはN型熱電レッグ140は、一つの熱電レッグ内で断面積が異なるように形成されることもできる。例えば、一つの熱電レッグ内で電極に向かうように配置されている両端部の断面積が、両端部の間の断面積より大きく形成されることもできる。これによれば、両端部間の温度差を大きく形成することができるので、熱電効率が高まり得る。
本発明の一実施例による熱電素子の性能は、熱電性能指数(figure of merit、ZT)で表すことができる。熱電性能指数(ZT)は、数式1のように表すことができる。
Figure 0007695066000001
ここで、αは、ゼ一ベック係数[V/K]であり、σは、電気伝導度[S/m]であり、ασは、パワー因子(Power Factor、[W/mK])である。そして、Tは、温度であり、kは、熱伝導度[W/mK]である。kは、a・cp・ρで表すことができ、aは、熱拡散度[cm/S]であり、cpは、比熱[J/gK]であり、ρは、密度[g/cm]である。
熱電素子の熱電性能指数を得るために、Zメーターを用いてZ値(V/K)を測定し、測定したZ値を用いて熱電性能指数(ZT)を計算することができる。
ここで、下部基板110とP型熱電レッグ130およびN型熱電レッグ140の間に配置される下部電極120、そして上部基板160とP型熱電レッグ130およびN型熱電レッグ140の間に配置される上部電極150は、銅(Cu)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)およびニッケル(Ni)のうち少なくとも一つを含み、0.01mm~0.3mmの厚みを有し得る。下部電極120または上部電極150の厚みが0.01mm未満である場合、電極として機能が落ちることになって、電気伝導性能が低くなり得、0.3mmを超過する場合、抵抗の増加によって伝導効率が低くなり得る。
そして、相互対向する下部基板110と上部基板160は、金属基板であってもよく、その厚みは、0.1mm~1.5mmでありうる。金属基板の厚みが0.1mm未満であるか、1.5mmを超過する場合、放熱特性または熱伝導率が過度に高くなり得るので、熱電素子の信頼性が低下し得る。また、下部基板110と上部基板160が金属基板である場合、下部基板110と下部電極120との間および上部基板160と上部電極150との間には、それぞれ絶縁層170がさらに形成され得る。絶縁層170は、1~20W/mKの熱伝導度を有する素材を含むことができ、後述する第1絶縁層220および第2絶縁層270と対応し得る。また、各絶縁層は、複数の層で形成され得る。
この際、下部基板110と上部基板160のサイズは、相異に形成されることもできる。例えば、下部基板110と上部基板160のうち一つの体積、厚みまたは面積は、他の一つの体積、厚みまたは面積より大きく形成され得る。これに伴い、熱電素子の吸熱性能または放熱性能を高めることができる。好ましくは、下部基板110の体積、厚みまたは面積は、上部基板160の体積、厚みまたは面積のうち少なくとも一つより大きく形成され得る。この際、下部基板110は、ゼーベック効果のために高温領域に配置される場合、ペルティエ効果のために発熱領域に適用される場合、または後述する熱電モジュールの外部環境から保護のためのシーリング部材が下部基板110上に配置される場合に、上部基板160より体積、厚みまたは面積のうち少なくとも一つをさらに大きくすることができる。この際、下部基板110の面積は、上部基板160の面積対比1.2~5倍の範囲で形成することができる。下部基板110の面積が上部基板160に比べて1.2倍未満で形成される場合、熱伝達効率の向上に及ぼす影響は高くなく、5倍を超過する場合には、かえって熱伝達効率が顕著に劣り、熱電モジュールの基本形状を維持しにくいことがある。
また、下部基板110と上部基板160のうち少なくとも一つの表面には、放熱パターン、例えば凹凸パターンが形成されることもできる。これに伴い、熱電素子の放熱性能を高めることができる。凹凸パターンがP型熱電レッグ130またはN型熱電レッグ140と接触する面に形成される場合、熱電レッグと基板間の接合特性も向上することができる。熱電素子100は、下部基板110、下部電極120、P型熱電レッグ130、N型熱電レッグ140、上部電極150および上部基板160を含む。
図3および図4に示されたように、下部基板110と上部基板160との間には、シーリング部材190がさらに配置されることもできる。シーリング部材は、下部基板110と上部基板160との間で下部電極120、P型熱電レッグ130、N型熱電レッグ140および上部電極150の側面に配置され得る。これに伴い、下部電極120、P型熱電レッグ130、N型熱電レッグ140および上部電極150は、外部の湿気、熱、汚染等からシーリングされ得る。ここで、シーリング部材190は、複数の下部電極120の最外郭、複数のP型熱電レッグ130および複数のN型熱電レッグ140の最外郭および複数の上部電極150の最外郭の側面から所定距離離隔して配置されるシーリングケース192と、シーリングケース192と下部基板110との間に配置されるシーリング材194と、シーリングケース192と上部基板160との間に配置されるシーリング材196とを含むことができる。このように、シーリングケース192は、シーリング材194、196を媒介として下部基板110および上部基板160と接触することができる。これに伴い、シーリングケース192が下部基板110および上部基板160と直接接触する場合、シーリングケース192を介して熱伝導が起こることになり、結果的に、下部基板110と上部基板160間の温度差が低くなる問題を防止することができる。ここで、シーリング材194、196は、エポキシ樹脂およびシリコン樹脂のうち少なくとも一つを含むか、エポキシ樹脂およびシリコン樹脂のうち少なくとも一つが両面に塗布されたテープを含むことができる。シーリング材194、194は、シーリングケース192と下部基板110との間およびシーリングケース192と上部基板160との間を気密する役割をし、下部電極120、P型熱電レッグ130、N型熱電レッグ140および上部電極150のシーリング効果を高めることができ、壁材、仕上げ層、防水材、防水層等と混用され得る。ここで、シーリングケース192と下部基板110との間をシールするシーリング材194は、下部基板110の上面に配置され、シーリングケース192と上部基板160との間をシールするシーリング材196は、上部基板160の側面に配置され得る。このために、下部基板110の面積は、上部基板160の面積より大きくてもよい。一方、シーリングケース192には、電極に連結されたリード線181、182を引き出すためのガイド溝Gが形成され得る。このために、シーリングケース192は、プラスチック等からなる射出成形物であってもよく、シーリングカバーと混用され得る。ただし、シーリング部材に関する以上の説明は、例示に過ぎず、シーリング部材は、多様な形態で変形され得る。図示してはいないが、シーリング部材を取り囲むように断熱材がさらに含まれることもできる。または、シーリング部材は、断熱成分を含むこともできる。
一方、P型熱電レッグ130およびN型熱電レッグ140は、図1(a)または図1(b)に示す構造を有し得る。図1(a)を参照すると、熱電レッグ130、140は、熱電素材層132、142、熱電素材層132、142の一面上に積層される第1メッキ層134-1、144-1、および熱電素材層132、142の一面と対向して配置される他の面に積層される第2メッキ層134-2、144-2を含むことができる。または、図1(b)を参照すると、熱電レッグ130、140は、熱電素材層132、142、熱電素材層132、142の一面上に積層される第1メッキ層134-1、144-1、熱電素材層132、142の一面と対向して配置される他の面に積層される第2メッキ層134-2、144-2、熱電素材層132、142と第1メッキ層134-1、144-1との間および熱電素材層132、142と第2メッキ層134-2、144-2との間にそれぞれ配置される第1バッファー層136-1、146-1および第2バッファー層136-2、146-2を含むことができる。または、熱電レッグ130、140は、第1メッキ層134-1、144-1および第2メッキ層134-2、144-2それぞれと下部基板110および上部基板160それぞれの間に積層される金属層をさらに含むこともできる。
ここで、熱電素材層132、142は、半導体材料であるビスマス(Bi)およびテルル(Te)を含むことができる。熱電素材層132、142は、前述したP型熱電レッグ130またはN型熱電レッグ140と同じ素材または形状を有し得る。熱電素材層132、142が多結晶である場合、熱電素材層132、142、第1バッファー層136-1、146-1および第1メッキ層134-1、144-1の接合力および熱電素材層132、142、第2バッファー層136-2、146-2および第2メッキ層134-2、144-2間の接合力が高くなり得る。これに伴い、振動が発生するアプリケーション、例えば車両等に熱電素子100が適用されても、第1メッキ層134-1、144-1および第2メッキ層134-2、144-2がP型熱電レッグ130またはN型熱電レッグ140から離脱して炭化する問題を防止することができ、熱電素子100の耐久性および信頼性を高めることができる。
そして、金属層は、銅(Cu)、銅合金、アルミニウム(Al)およびアルミニウム合金から選択され得、0.1~0.5mm、好ましくは、0.2~0.3mmの厚みを有し得る。
次に、第1メッキ層134-1、144-1および第2メッキ層134-2、144-2は、それぞれNi、Sn、Ti、Fe、Sb、CrおよびMoのうち少なくとも一つを含むことができ、1~20μm、好ましくは、1~10μmの厚みを有し得る。第1メッキ層134-1、144-1および第2メッキ層134-2、144-2は、熱電素材層132、142内半導体材料であるBiまたはTeと金属層間の反応を防ぐので、熱電素子の性能低下を防止することができると共に、金属層の酸化を防止することができる。
この際、熱電素材層132、142と第1メッキ層134-1、144-1との間および熱電素材層132、142と第2メッキ層134-2、144-2との間には、第1バッファー層136-1、146-1および第2バッファー層136-2、146-2が配置され得る。この際、第1バッファー層136-1、146-1および第2バッファー層136-2、146-2は、Teを含むことができる。例えば、第1バッファー層136-1、146-1および第2バッファー層136-2、146-2は、Ni-Te、Sn-Te、Ti-Te、Fe-Te、Sb-Te、Cr-TeおよびMo-Teのうち少なくとも一つを含むことができる。本発明の実施例によれば、熱電素材層132、142と第1メッキ層134-1、144-1および第2メッキ層134-2、144-2の間にTeを含む第1バッファー層136-1、146-1および第2バッファー層136-2、146-2が配置されると、熱電素材層132、142内Teが第1メッキ層134-1、144-1および第2メッキ層134-2、144-2に拡散することを防止することができる。これに伴い、Biリーチ領域によって熱電素材層内電気抵抗が増加する問題を防止することができる。
以上で、下部基板110、下部電極120、上部電極150および上部基板160という用語を使用しているが、これは、理解の容易および説明の便宜のために、任意に上部および下部と称したものに過ぎず、下部基板110および下部電極120が上部に配置され、上部電極150および上部基板160が下部に配置されるように位置が逆転されることもできる。
図5は、本発明の一実施例による熱電素子に含まれる基板、絶縁層および電極の上面図であり、図6(a)は、本発明の一実施例による熱電素子上にヒートシンクが配置された熱電モジュールの分解斜視図であり、図6(b)は、本発明の一実施例による熱電素子上にヒートシンクが配置された熱電モジュールの斜視図である。図7および図8は、本発明の一実施例による熱電素子に含まれる基板、絶縁層および電極の一部の断面図であり、図9および図10は、本発明の一実施例による熱電モジュールの断面図である。図11は、本発明の実施例による熱電素子を複数個連結した配置図である。図1~図4で説明した内容と同じ内容については、重複した説明を省略する。
図5~図10を参照すると、本発明の実施例による熱電モジュール1000は、熱電素子200および熱電素子200上に配置されたヒートシンク300を含む。
熱電素子200は、第1基板210と、第1基板210上に配置された第1絶縁層220と、第1絶縁層220上に配置された複数の第1電極230と、複数の第1電極230上に配置された複数のP型熱電レッグ240および複数のN型熱電レッグ250と、複数のP型熱電レッグ240および複数のN型熱電レッグ250上に配置された複数の第2電極260と、複数の第2電極260上に配置された第2絶縁層270と、第2絶縁層270上に配置された第2基板280とを含む。図示してはいないが、第1基板210と第2基板280との間には、第1絶縁層220、複数の第1電極230、複数のP型熱電レッグ240および複数のN型熱電レッグ250、複数の第2電極260および第2絶縁層270を取り囲むようにシーリング部材がさらに配置され得る。
ここで、第1電極230、P型熱電レッグ240、N型熱電レッグ250、第2電極260は、それぞれ図1および図2で説明した下部電極120、P型熱電レッグ130、N型熱電レッグ140および上部電極150に対応することができ、図1および図2で説明した内容が同一または類似に適用され得る。
ここで、第1基板210および第2基板280のうち少なくとも一つは、金属基板でありうる。例えば、第1基板210および第2基板280のうち少なくとも一つは、アルミニウム、アルミニウム合金、銅および銅合金のうち少なくとも一つからなり得る。第1基板210および第2基板280は、異種の素材からなり得る。例えば、第1基板210および第2基板280のうち耐電圧性能がさらに要求される基板は、アルミニウム基板からなり、熱伝導性能がさらに要求される基板は、銅基板からなり得る。
図示してはいないが、複数の第1電極230と複数のP型熱電レッグ240および複数のN型熱電レッグ250の間には、ソルダー層が配置されて、複数の第1電極230と複数のP型熱電レッグ240および複数のN型熱電レッグ250を接合することができる。そして、複数のP型熱電レッグ240および複数のN型熱電レッグ250と複数の第2電極260の間には、ソルダー層が配置されて、複数のP型熱電レッグ240および複数のN型熱電レッグ250と複数の第2電極260を接合することができる。そして、第2基板280とヒートシンク300との間には、ソルダー層が配置されて、第2基板280とヒートシンク300を接合することができる。
本明細書で、耐電圧性能は、所定の電圧および所定の電流下で所定の期間の間絶縁破壊なしに維持される特性を意味し得る。例えば、AC2.5kVの電圧および1mAの電流下で10秒間絶縁破壊なしに維持される場合、耐電圧は、2.5kVと言える。
一方、一般的に熱電素子200の低温部側に配置された電極に電源が連結されるので、高温部側に比べて低温部側にさらに高い耐電圧性能が要求され得る。これに対し、熱電素子200の駆動時に熱電素子200の高温部側は、高温、例えば約180℃以上に露出し得、電極、絶縁層および基板の互いに異なる熱膨張係数によって電極、絶縁層および基板間の剥離が問題になり得る。これに伴い、熱電素子200の高温部側は、低温部側に比べてさらに高い熱衝撃緩和性能が要求され得る。これに伴い、高温部側の構造と低温部側の構造を相異にすることもできる。
以下、第1基板210上に配置された第1電極230にターミナル電極400が連結されることを中心として説明する。
前述したように、第1基板210上に第1絶縁層220が配置され、第1絶縁層220上に複数の第1電極230が配置される。
この際、複数の第1電極230は、複数の電極外郭を形成するように配置され得、第1基板210は、複数の電極外郭に対応する複数の基板外郭を有し得る。ここで、電極外郭は、複数の第1電極230の端部を意味し得、基板外郭は、第1基板210の端部を意味し得る。例えば、複数の第1電極230が四角形状に配置される場合、複数の第1電極230は、第1~第4電極外郭E1~E4を有し得、第1基板210は、第1~第4電極外郭E1~E4にそれぞれ対応する第1~第4基板外郭S1~S4を有し得る。
本発明の実施例によれば、ターミナル電極は、電線を連結するための電極であり、第1絶縁層220上で複数の第1電極230と同一平面上に配置され得る。これに伴い、ターミナル電極は、複数の第1電極230に含まれる構成、すなわち複数の第1電極230の一つであるもので表現されることもできる。または、ターミナル電極は、複数の第1電極230の間で複数の第1電極230のうち少なくとも一つと直接または間接的に連結されるように配置されるもので表現されることもできる。
ターミナル電極は、第1ターミナル電極400および第2ターミナル電極401に区分され得、各ターミナル電極400、401は、第1連結ユニット410および第2連結ユニット420と電気的に連結されるように、有効領域から第1~第4基板外郭S1~S4のうちいずれか一つに向かってそれぞれ延びた延長部を含むことができる。ここで、延長部は、ターミナル電極400、401に含まれ、第1連結ユニット410および第2連結ユニット420が配置される領域を意味し得る。または、延長部は、ターミナル電極400、401自体を意味することもでき、これに伴い、延長部とターミナル電極400、401が混用されることもできる。この際、隣接素子間の直列、並列または直列-並列等の連結形態によって第1ターミナル電極400および第2ターミナル電極401の延長部は、それぞれ単数または複数に分岐して延びることができる。本明細書において有効領域は、複数の第1電極と複数の第2電極が垂直に重なった領域、すなわちペルティエ効果またはゼーベック効果を実質的に具現するように、複数のP型熱電レッグ240およびN型熱電レッグ250が配置された領域として定義され得る。第1ターミナル電極400および第2ターミナル電極401の延長部上には、それぞれ第1連結ユニット410および第2連結ユニット420が配置され得、各連結ユニット410、420は、ターミナル電極400、401と外部の端子を電気的に連結させるコネクター装置でありうる。例えば、第1ターミナル電極400の延長部上には、少なくとも一つの(-)端子が第1連結ユニット410と連結され、第2ターミナル電極401の延長部には、少なくとも一つの(+)端子が第2連結ユニット420と連結され得るが、各ターミナル電極400、401の延長部および各連結ユニット410、420の個数、配置形態および外部端子の極性は、これに限定されない。
第1ターミナル電極400および第2ターミナル電極401それぞれは、複数の第1電極230または第2電極260のうち一つと直接または間接的に電気的に連結され得る。第1ターミナル電極400および第2ターミナル電極401それぞれが複数の第1電極230または第2電極260のうち一つと間接的に連結される場合、それぞれの第1ターミナル電極400および第2ターミナル電極401上には、複数のP型熱電レッグ240および複数のN型熱電レッグ250のうち少なくとも一つが配置され得る。これに伴い、ターミナル電極400の位置は、熱電素子200の絶縁抵抗に影響を及ぼすことができる。絶縁抵抗は、所定の電圧を加えたとき、絶縁体が示す電気抵抗を意味し、熱電素子200が高電圧環境に露出する場合、または複数の熱電素子200が連結されて駆動される場合等には、所定の絶縁抵抗を満足しなければならない。例えば、熱電素子200は、500Vのdc電圧を加えたとき、500MΩ以上の絶縁抵抗を有する要件が満足されなければならない。
本発明の実施例によれば、ターミナル電極400の位置を用いて絶縁抵抗を改善しようとする。
本発明の実施例によれば、ターミナル電極400が第1電極外郭E1に配置された複数の第1電極230のうち一部に連結されるか、第1電極外郭E1に配置された複数の第1電極230の間に配置される場合、第1電極外郭E1および第1基板外郭S1間の距離d1は、第2~第4電極外郭E2~E4および第2~第4基板外郭S2~S4間の距離d2~d4より長くてもよい。この際、ターミナル電極400は、第1基板210と第2基板280との間で第1絶縁層220、複数の第1電極230、複数のP型熱電レッグ240および複数のN型熱電レッグ250、複数の第2電極260および第2絶縁層270を取り囲むように配置されたシーリング部材(不図示)の外部に引き出され得る。
ここで、ターミナル電極400と第1基板外郭S1との間の最短距離A1は、12mm以上、好ましくは、14mm以上、より好ましくは、16mm以上でありうる。
そして、第1基板外郭S1に連結される第2基板外郭S2とターミナル電極400との間の最短距離B1および第1基板外郭S1に連結される第3基板外郭S3とターミナル電極401との間の最短距離B2は、それぞれ12mm以上、好ましくは、14mm以上、より好ましくは、16mm以上でありうる。
または、第1基板外郭S1と第2基板外郭S2が接する地点、すなわち第1基板外郭S1と第2基板外郭S2との間の頂点からターミナル電極400までの最短距離F1および第1基板外郭S1と第3基板外郭S3が接する地点、すなわち第1基板外郭S1と第3基板外郭S3との間の頂点からターミナル電極401までの最短距離F2は、それぞれ12mm以上、好ましくは、14mm以上、より好ましくは、16mm以上でありうる。
このように、基板外郭とターミナル電極400との間の距離を調節すると、500Vのdc電圧下で絶縁抵抗が500MΩ以上の熱電素子を得ることができる。
より詳しくは、基板外郭とターミナル電極400、401との間の距離A1、B1、F1、A2、B2、F2に対する第1電極外郭E1および第1基板外郭S1間の距離d1の比は、1.2~2.5でありうる。すなわち、有効領域と第1基板外郭S1との間の最短距離d1は、ターミナル電極400、401の末端部と第1基板外郭S1との間の最短距離A1、A2の1.2~2.5倍でありうる。ここで、有効領域は、複数の第1電極230と複数の第2電極260が垂直に重なった領域を意味し得る。例えば、ターミナル電極400、401と第1基板外郭S1との間の最短距離A1が12mmである場合、第1電極外郭E1および第1基板外郭S1間の距離d1は、14.5~30mmでありうる。もし、基板外郭とターミナル電極400、401との間の距離A1、B1、F1、A2、B2、F2に対する第1電極外郭E1および第1基板外郭S1間の距離d1の比が1.2未満であれば、ターミナル電極400、401に配置された第1連結ユニット410または第2連結ユニット420と第1電極外郭E1に沿って配置された複数の第1電極230間のショートによりスパークが発生し得る。反面、基板外郭とターミナル電極400、401間の距離A1、B1、F1、A2、B2、F2に対する第1電極外郭E1および第1基板外郭S1間の距離d1の比が2.5を超過すると、有効領域、すなわち熱電レッグを配置できる領域の面積が実質的に狭くなり得るので、熱電モジュールがゼーベック効果を利用する発電モジュールである場合、発電量が減少することができる。
この際、第1連結ユニット410および第2連結ユニット420それぞれは、電線が着脱方式で嵌着されるコネクターでありうる。前述したように、ターミナル電極400の一部、第1連結ユニット410および第2連結ユニット420それぞれは、シーリング部材の外部に配置され得る。これによれば、ワイヤー連結が手軽であり、電極とワイヤー間の断線可能性を最小化することができる。
また、第1連結ユニット410および第2連結ユニット420それぞれは、シリコンを含む樹脂でシーリングされ得る。これによれば、熱電素子の絶縁抵抗および耐電圧性能をさらに高めることができる。
一方、図5および図7を参照すると、少なくとも一つの第1貫通ホール700が第1基板210および第1絶縁層220を貫通するように形成され得る。この際、第1貫通ホール700は、図9および図10に示されたように、締結部材900が貫通するための締結ホールでありうる。締結部材900は、ヒートシンク300から第1基板210まで連結され得る。図示してはいないが、熱電素子がゼーベック効果を利用する発電装置である場合、締結部材900は、ヒートシンク300から第1基板210の下部に配置された第1流体流動部(不図示)まで連結され得る。他の実施例として、第1基板210と第1流体流動部(不図示)は、第1基板210上の有効領域の外側で他の締結部材を介して連結され得る。第1流体流動部は、第1流体が流動するように流路が形成され得、場合によって第1流体流動部を省略し、第1流体が直接的に第1基板210に流動するようにすることができる。詳しくは、第1基板210と隣接して第1流体が流動するようにし、第2基板280およびヒートシンク300と隣接して第2流体が流動することができる。この際、ヒートシンク300は、第2流体が流動するように流路が形成された第2流体流動部でありうる。この際、第2流体の温度は、第1流体の温度よりさらに高くてもよい。他の実施例として、第1流体の温度は、第2流体の温度よりさらに高くてもよく、この場合、ヒートシンク300は、省略されたり、第1基板210に連結され得る。第2流体と第1流体の温度差の絶対値は、40℃以上、好ましくは、70℃以上、さらに好ましくは、95℃~185℃でありうる。
ここで、第1貫通ホール700の端部から複数の第1電極230間の最短距離aは、8mm以上、好ましくは、8mm~12mm、より好ましくは、8mm~10mm、さらに好ましくは、8mm~9mmでありうる。この際、第1貫通ホール700の端部から複数の第1電極230間の最短距離aは、第1絶縁層220の厚みbの50倍以上、好ましくは、50倍~180倍でありうる。これによれば、高電圧下で電極でスパークが発生しても、基板に影響を及ぼさないほどの十分な絶縁距離を確保することができるので、高い耐電圧性能を有する熱電素子を得ることができる。特に、第1貫通ホール700の端部から複数の第1電極230間の最短距離aが第1絶縁層220の厚みbの50倍未満である場合、第1絶縁層220の熱抵抗の増加によって熱伝達特性が低下し、これに伴い、発電量が減少することができる。これに対し、第1貫通ホール700の端部から複数の第1電極230間の最短距離aが第1絶縁層220の厚みbの180倍を超過する場合、第1絶縁層220の熱抵抗が減少して熱伝達特性が向上するが、熱電レッグを配置し得る面積が減少することができ、第1絶縁層220が高温で剥離する可能性が高くなる。
一方、第1貫通ホール700の端部から複数の第1電極230間の最短距離aと第1絶縁層220の厚みbとの間の比は、第1絶縁層220の種類によって変わり得、第1絶縁層220は、一つ以上の層で形成され得る。例えば、第1絶縁層220は、樹脂および無機物を含む樹脂層であるか、無機物単独の層のうち少なくとも一つからなる層でありうる。無機物は、アルミニウム、チタニウム、ジルコニウム、ホウ素、亜鉛等を含む酸化物、炭化物、窒化物のうち少なくとも一つを含むことができ、このうち、アルミニウムの酸化物である酸化アルミニウムの場合、酸化アルミニウムの含量によって耐電圧特性が左右され得る。例えば、第1貫通ホール700の端部から複数の第1電極230間の最短距離aが同じ条件下に、第1絶縁層220に酸化アルミニウムの含量が相対的に多い樹脂層である場合、第1絶縁層220に酸化アルミニウムの含量が相対的に少ない樹脂層である場合に比べてさらに薄い厚みで同じ性能の耐電圧を得ることができ、第1貫通ホール700の端部から複数の第1電極230間の最短距離aが同じ条件下に、第1絶縁層220が酸化アルミニウムを含む無機物単独の層である場合、第1絶縁層220が樹脂層である場合に比べてさらに薄い厚みで同じ性能の耐電圧を得ることができる。
この際、第1基板210には、複数の第1貫通ホール700が形成され得、これに伴い、ホール配置領域702も複数個で形成され得る。例えば、第1基板210は、4個の第1貫通ホール700および4個のホール配置領域702を含むことができる。ここで、ホール配置領域702は、第1貫通ホール700と最も隣接するものの、互いに隣り合う電極の面をつなぐ仮想の線が成す空間として定義され得る。ホール配置領域702は、多角形の形態で形成され得、好ましくは、四角形の形態で形成され得る。ホール配置領域702内には、複数の第1電極230は配置されなくてもよい。
この際、複数の第1電極230のうちホール配置領域702と隣接する2個(230-1、230-2)は、長さ方向が第2方向Xに向かうように配置され得、ホール配置領域702と隣接する他の2個(230-3、230-4)も、長さ方向が第2方向Xに向かうように配置され得る。これに伴い、複数の第1電極230のうち2の倍数個は、第2方向Xに向かうように配置され得る。より詳しくは、複数の第1電極230のうち少なくとも16個(230-1、...、230-4)は、第2方向Xに向かうように配置され得る。また、残りの第1電極230は、長さ方向が第1方向Yに向かうように配置され得る。
また、ホール配置領域702のうちいずれか一つと隣接して第2方向Xに向かうように配置される4個の第1電極230-1、...、230-4のうち少なくとも一つと隣接する2n個(nは、1以上の整数)の第1電極230-2nも、長さ方向が第2方向Xに向かうように配置され得る。ここで、2n個の第1電極230-2nが配置される位置は、複数の第2電極260の配置構造によって多様に変形され得る。
また、ここで、ホール配置領域702と2n個の第1電極230-2nとの間には、複数の電極が配置され得る。ただし、2n個の第1電極230-2nは、ホール配置領域702を定義する各仮想の線から延びた延長線が成す仮想の空間と少なくとも一部が重なって第2方向Xに配置され得る。
この際、ターミナル電極の延長部も、ホール配置領域702を定義する各仮想の線から延びた延長線が成す仮想の空間と少なくとも一部が重なるように配置され得る。
図5では、2n個の第1電極230-2nが第2方向Xに配置されたものと例示されているが、これに制限されるものではなく、2n個の第2電極が第1方向Yに配置されることもできる。
端部領域で互いに対向するように第2方向Xに配置された2個の行は、第1基板210に配置された第1電極230に含まれるか、または第2基板280に配置された第2電極260に含まれ得る。
一方、ホール配置領域702の面積は、一つの第1電極230の面積の4倍以上、好ましくは、6倍以上、さらに好ましくは、8倍以上でありうる。ホール配置領域702の面積が、一つの第1電極230の面積の4倍未満である場合、AC1kV以上の高電圧下で電流が第1貫通ホール700を介して第1基板210に移動して熱電モジュールの電気的破壊が引き起こされることがある。したがって、高電圧下での応用分野においては、熱電モジュールの電気的破壊を防止するために十分な絶縁距離の確保が重要である。ホール配置領域702の面積が一つの第1電極230の面積の8倍以上である場合、AC2.5kV以上の高電圧下でも電気的破壊が発生しない。
また、複数の第1電極230のうち第1基板210の第1端部(不図示)と最も隣接するように配置される電極は、全部周期的に配置され得、第1基板210の第1端部と最も隣接するように配置された電極面をつなぐ仮想の線の開始点と終点の間の経路が、折り曲げ領域がない直線になるように配置され得る。すなわち、第1基板210の第1端部と最も隣接するすべての第1電極230において各第1電極230の4個の電極面のうち第1基板210の第1端部と最も隣接する電極面は、一方向に沿って、除去された領域なしに第1基板210の第1端部と同じ間隔を成して配置されることを意味し得る。例えば、第1基板210の第1端部と最も隣接するように配置された電極面をつなぐ仮想の線の開始点と終点の間の経路が直線である場合、複数の第1電極230のうち第1列(不図示)のすべての電極は、周期的に配置されていることを意味し得る。これによれば、第1基板210に複数の第1電極230を配置するとき、工程の複雑度を低減することができ、第2基板280に配置される第2電極260および第1電極230と第2電極260の間に配置される熱電レッグの配置構造を単純化することができる。また、第1基板210の端部および第1基板210の端部と最も隣接するように配置された第1電極230の間の最短距離が一定に維持されるので、第1基板210の端部と最も隣接するように配置された第1電極230は、均一な電気的特性を有し得る。
もし、第1基板210の第1端部と最も隣接するように配置された電極面をつなぐ仮想の線の開始点と終点の間の経路が折り曲げ領域を含む場合、複数の第1電極230のうち第1列の電極のうち一部が除去されたり、陥没した領域が含まれて、配置の周期性が喪失されることを意味し得る。折り曲げ領域において第1基板210の第1端部と最も隣接するように配置された電極面は、第1列の次の列である第2列(不図示)に配置された電極面でありうる。ここで、第2列は、第1列に比べて第1基板210の第1端部からさらに遠く配置される列であり、最外郭の列でなくてもよい。折り曲げ領域を含むように第1電極230を配置することができるが、これによれば、前述したように、高電圧下での応用分野において、十分な絶縁距離が確保されないので、熱電モジュールの電気的破壊が発生したり、第1電極部の有効領域が減少して、結果的に、熱電モジュールの効率が低下することができる。
これと同一に、複数の第1電極230のうち第1基板210の第1端部と対向する第2端部(不図示)と最も隣接する電極(第N列)、複数の第1電極230のうち第1基板210の第1端部と第2端部の間の第3端部(不図示)と最も隣接する電極(第1行)および複数の第1電極230のうち第1基板210の第3端部と対向する第4端部(不図示)と最も隣接する電極(第M行)は、いずれも、第1基板210の各端部と最も隣接する電極面をつなぐ仮想の線の開始点と終点の間の経路が、折り曲げ領域がない直線になるように配置され得るが、ターミナル電極の配置等の設計によって最外郭の列または最外郭の行のうちいずれか一つ、例えば第1列、第N列、第1行および第M行のうちいずれか一つのみが例外的な経路を有し得る。例えば、ターミナル電極は、最外郭の列または最外郭の行である第1列、第N列、第1行および第M行のうちいずれか一つに配置された複数の第1電極230に連結されるか、第1列、第N列、第1行および第M行のうちいずれか一つに配置された複数の第1電極230の間に配置されるか、第1列、第N列、第1行および第M行のうちいずれか一つに配置された第1電極230から延びることができる。これに伴い、最外郭の列および最外郭の行のうちターミナル電極が配置される一つの列または行を除いて残りの列または行は、第1基板210の対応する各端部と一定の間隔を有するように配置され得る。
一方、図8を参照すると、第1基板210に形成された第1貫通ホール700の壁面の少なくとも一部に第1絶縁層220がさらに配置されることもできる。これによれば、熱電素子の耐電圧性能はさらに改善され得る。
一方、図6(a)と図6(b)ならびに図9および図10を参照すると、少なくとも一つの第2貫通ホール800がヒートシンク300、第2基板280および第2絶縁層270を貫通するように形成され、少なくとも一つの締結部材900がヒートシンク300、第2基板280および第2絶縁層270に形成された少なくとも一つの第2貫通ホール800と第1基板210および第1絶縁層220に形成された少なくとも一つの第1貫通ホール700を通過することができる。
この際、図10(a)~図10(c)に示されたように、第2貫通ホール800と隣接する第2基板280の上面または締結部材900の外周面の少なくとも一部には、少なくとも一つの絶縁挿入部材910がさらに配置されて、絶縁距離がさらに確保され得るので、熱電素子の耐電圧性能がさらに改善され得る。好ましくは、第2貫通ホール800の端部から第2電極間の最短距離も、8mm以上を満たすことが、耐電圧性能に効果的でありうる。図10(b)および図10(c)を参照すると、絶縁挿入部材910は、第2貫通ホール800と締結部材900との間に配置され得る。図10(b)を参照すると、絶縁挿入部材910が第2貫通ホール800内にのみ配置される場合、絶縁挿入部材910の幅だけ第2貫通ホール800の直径は、第1貫通ホール700の直径より大きいことがある。この際、第2貫通ホール800の端部から第2電極間の最短距離が相対的に減少し得るが、減少した幅だけ絶縁挿入部材910の第2貫通ホール800内配置によって、絶縁効果の減少はなく、結果的に、耐電圧性能には影響が及ばない。この際、第2貫通ホールの直径は、第1貫通ホールの直径の1.1倍~2.0倍でありうる。図示してはいないが、複数の第1電極230と複数のP型熱電レッグ240および複数のN型熱電レッグ250の間、複数のP型熱電レッグ240および複数のN型熱電レッグ250と複数の第2電極260の間および第2基板280とヒートシンク300の間のうち少なくとも一つには、ソルダー層が配置され得る。
一方、本発明の実施例によれば、第1貫通ホール700は、ターミナル電極400が配置される領域に対応するように形成され得る。すなわち、第2基板外郭S2から第1貫通ホール700の端部間の最短距離C1は、第2基板外郭S2からターミナル電極400間の最短距離B1の±10%以内でありうる。すなわち、第2基板外郭S2から第1貫通ホール700の端部間の最短距離C1は、第2基板外郭S2からターミナル電極400間の最短距離B1の0.9倍~1.1倍でありうる。これと同様に、第3基板外郭S3から第1貫通ホール700の端部間の最短距離C2は、第3基板外郭S3からターミナル電極400間の最短距離B2の±10%以内でありうる。すなわち、第3基板外郭S3から第1貫通ホール700の端部間の最短距離C2は、第3基板外郭S3からターミナル電極400間の最短距離B2の0.9倍~1.1倍でありうる。前述したように、絶縁抵抗を高めるために、ターミナル電極400と第2基板外郭S2および第3基板外郭S3間の距離は、所定距離以上を満足させなければならない。第1貫通ホール700がターミナル電極400の位置に対応するように形成される場合、絶縁性の確保はもちろん、熱電素子200およびヒートシンク300間の安定した締結が可能であり、複数の第1電極230の配置が容易である。
この際、第1連結ユニット410および第2連結ユニット420それぞれは、同じ極性を有する2個の端子に連結され得る。すなわち、第1連結ユニット410に複数の第1電極230のうち一つと連結されて分岐した2個の(-)端子が連結され得、第2連結ユニット420には、複数の第1電極230のうち他の一つと連結されて分岐した2個の(+)端子が連結され得る。これによれば、図11に示されたように、複数の熱電素子が、直列-並列方式で互いに連結され得、最小限の面積で高い電力変換効率を得ることができる。
一方、前述したように、本発明の実施例によれば、第1絶縁層220は、樹脂および無機物を含む樹脂層であるか、無機物単独の層のうち少なくとも一つからなる層でありうる。ここで、無機物は、アルミニウムまたは酸化アルミニウムを含むことができる。
例えば、第1絶縁層220は、シリコンとアルミニウムを含む複合体(composite)を含むことができる。ここで、複合体は、シリコンとアルミニウムを含む酸化物、炭化物および窒化物のうち少なくとも一つでありうる。例えば、複合体は、Al-Si結合、Al-O-Si結合、Si-O結合、Al-Si-O結合およびAl-O結合のうち少なくとも一つを含むことができる。このように、Al-Si結合、Al-O-Si結合、Si-O結合、Al-Si-O結合およびAl-O結合のうち少なくとも一つを含む複合体は、絶縁性能に優れ、これに伴い、高い耐電圧性能を得ることができる。または複合体は、シリコンおよびアルミニウムと共に、チタニウム、ジルコニウム、ホウ素、亜鉛等をさらに含む酸化物、炭化物、窒化物であってもよい。このために、複合体は、無機バインダーおよび有機・無機ハイブリッドバインダーのうち少なくとも一つとアルミニウムを混合した後、熱処理する過程を通じて得られる。無機バインダーは、例えばシリカ(SiO)、金属アルコキシド、酸化ホウ素(B)および酸化亜鉛(ZnO)のうち少なくとも一つを含むことができる。無機バインダーは、無機粒子であり、かつ、水に触れると、ゾルまたはゲル化してバインディングの役割をすることができる。この際、シリカ(SiO)、金属アルコキシドおよび酸化ホウ素(B)のうち少なくとも一つは、アルミニウム間の密着力または第1基板210との密着力を高める役割をし、酸化亜鉛(ZnO)は、第1絶縁層220の強度を高め、熱伝導率を高める役割をすることができる。
ここで、複合体は、第1絶縁層220全体の80wt%以上、好ましくは、85wt%以上、より好ましくは、90wt%以上で含まれ得る。
第1絶縁層220は、湿式工程を通じて第1基板210上に形成され得る。ここで、湿式工程は、スプレーコーティング工程、ディップコーティング工程、スクリーンプリンティング工程等でありうる。これによれば、第1絶縁層220の厚みを制御し易く、多様な組成の複合体を適用することが可能である。
または、第1絶縁層220は、エポキシ樹脂および無機物を含むエポキシ樹脂組成物およびPDMS(polydimethylsiloxane)を含むシリコン樹脂組成物のうち少なくとも一つを含む樹脂層からなり得る。
ここで、無機物は、樹脂層の60~90wt%で含まれ得る。無機物が60wt%未満で含まれると、熱伝導効果が低いことがあり、無機物が90wt%を超過して含まれると、無機物が樹脂内に均一に分散しにくく、樹脂層は壊れやすい。
そして、エポキシ樹脂は、エポキシ化合物および硬化剤を含むことができる。この際、エポキシ化合物10体積比に対して硬化剤1~10体積比で含まれ得る。ここで、エポキシ化合物は、結晶性エポキシ化合物、非結晶性エポキシ化合物およびシリコンエポキシ化合物のうち少なくとも一つを含むことができる。無機物は、酸化アルミニウムを含むことができ、窒化ホウ素および窒化アルミニウムのうち少なくとも一つをさらに含むことができる。
この際、窒化ホウ素凝集体の粒子サイズD50は、250~350μmであり、酸化アルミニウムの粒子サイズD50は、10~30μmでありうる。窒化ホウ素凝集体の粒子サイズD50と酸化アルミニウムの粒子サイズD50がこのような数値範囲を満たす場合、窒化ホウ素凝集体と酸化アルミニウムが樹脂層内に均一に分散し得、これに伴い、樹脂層全体的に均一な熱伝導効果および接着性能を有し得る。
または、第1絶縁層220は、シリコンとアルミニウムを含む複合体(composite)およびエポキシ樹脂および無機物を含むエポキシ樹脂組成物およびPDMS(polydimethylsiloxane)を含むシリコン樹脂組成物のうち少なくとも一つを含む樹脂層を全部含むこともできる。例えば、シリコンとアルミニウムを含む複合体(composite)および樹脂層が順次に積層されるか、交互に積層され得る。
または、第1絶縁層220は、酸化アルミニウム層であってもよい。第1基板210がアルミニウム基板である場合、第1絶縁層220は、第1基板210を表面酸化する方法で形成され得るが、これに制限されるものではない。
表1および図12は、基板外郭と電線連結部間の距離による抵抗を測定した結果である。
Figure 0007695066000002
抵抗を測定するために、電線連結部の(+)端子と(-)端子を連結した後、これを絶縁抵抗計の(+)端子に連結し、基板に絶縁抵抗計の(-)端子を連結した後、500Vのdc電圧を加えた。電線連結部と第1基板外郭間の距離A1による抵抗を測定した。
その結果、電線連結部と第1基板外郭間の距離A1が12mm以上である場合、500Vのdc電圧下で500MΩ以上の抵抗が得られることが分かる。
表2および図13は、ホールの端部と電極間の距離による耐電圧を測定した結果であり、表3および図14は、絶縁層の厚みに対するホールの端部と電極間の距離による熱抵抗を測定した結果である。
Figure 0007695066000003
ここで、耐電圧性能は、基板上に絶縁層を配置した後、基板に一つの端子を連結し、絶縁層の9個のポイントに対してそれぞれ異なる端子を連結して1mAの電流下で10秒間絶縁破壊なしに維持される電圧をテストするための第1絶縁層は、アルミニウムまたは酸化アルミニウムを含まない第1実施例およびアルミニウムまたは酸化アルミニウムを含む第2実施例を対象として測定された。
表2および図13を参照すると、第1貫通ホール700の端部から第1電極間の最短距離aが8mm以上である場合、第1実施例および第2実施例は、いずれも、1kV以上の耐電圧特性を得ることができることが分かる。
一方、図14を参照すると、第1絶縁層220の厚みbに対する第1貫通ホール700の端部から複数の第1電極230間の最短距離aが低いほど熱抵抗が増加し、これに伴い、熱伝達特性が低下し、第1絶縁層220の厚みbに対する第1貫通ホール700の端部から複数の第1電極230間の最短距離aが高いほど熱抵抗が減少し、これに伴い、熱伝達特性が向上することが分かる。
これに伴い、第1貫通ホール700の端部から複数の第1電極230間の最短距離aが第1絶縁層220の厚みbの50倍以上、好ましくは、50倍~180倍以上である場合、耐電圧特性および熱伝達特性を同時に満足させることができる。
本発明の実施例による熱電素子は、発電用装置、冷却用装置、温熱用装置等に作用され得る。
以上では、本発明の好適な実施例を参照して説明したが、当該技術分野における熟練した当業者は、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域を逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正および変更させることができることを理解することができる。

Claims (15)

  1. 第1金属基板と、
    前記第1金属基板上に配置された第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層上に配置され、複数の第1電極を含む第1電極部と、
    前記第1電極部上に配置された半導体構造物と、
    前記半導体構造物上に配置され、複数の第2電極を含む第2電極部と、
    前記第2電極部上に配置された第2絶縁層と、
    前記第2絶縁層上に配置された第2金属基板と、を含み、
    前記第1金属基板は、前記第1金属基板の形状を定義する第1外郭、第2外郭、第3外郭および第4外郭を含み、
    前記第1外郭および前記第4外郭は、互いに対向し、
    前記第2外郭および前記第3外郭は、前記第1外郭および前記第4外郭の間で互いに対向し、
    前記第1電極部は、前記複数の第2電極と垂直に重なった第1領域を含み、
    前記複数の第1電極のうち少なくとも一つは、前記第1領域から前記第1外郭に向かうように延びた延長部を含み、
    第1貫通ホールは、前記第1金属基板および前記第1絶縁層を貫通し、
    前記第1貫通ホールは、前記第1領域の内側で前記複数の第1電極の間に形成され、
    前記第2外郭から前記第1貫通ホールの端部までの最短距離は、前記第2外郭から前記延長部までの最短距離の90%~110%であり、
    前記第1領域の内側に第1ホール配置領域が形成され、
    前記第1ホール配置領域は、前記第1貫通ホールの周辺を取り囲む複数の第1電極のうち前記第1貫通ホールと隣接する面をつなぐ仮想の線が成す空間であり、
    前記延長部は、前記第1ホール配置領域を定義する仮想の線から延びた延長線が成す仮想の空間と少なくとも一部が重なるように配置される、熱電素子
  2. 前記第1領域と前記第1外郭間の最短距離は、
    前記延長部と前記第2外郭間の最短距離の1.2~2.5倍である、請求項に記載の熱電素子。
  3. 前記複数の第1電極のうち前記第1貫通ホールの端部から最も隣接する第1電極間の最短距離は、前記第1絶縁層の厚みの50倍~180倍である、請求項に記載の熱電素子。
  4. 前記複数の第1電極のうち前記第1貫通ホールの端部から最も隣接する第1電極間の最短距離は、8mm~12mmである、請求項に記載の熱電素子。
  5. 前記第1貫通ホールと対応する位置に形成された第2貫通ホールは、前記第2絶縁層および前記第2金属基板を貫通し、前記第1貫通ホールおよび前記第2貫通ホールの間に配置された締結部材をさらに含む、請求項に記載の熱電素子。
  6. 前記第2金属基板上に配置されたヒートシンクをさらに含む、請求項に記載の熱電素子。
  7. 前記第2貫通ホールと隣接する前記第2金属基板の上面または前記締結部材の外周面の少なくとも一部に配置された絶縁挿入部材をさらに含む、請求項に記載の熱電素子。
  8. 前記絶縁挿入部材の一部は、前記第2貫通ホールと前記締結部材との間に配置される、請求項に記載の熱電素子。
  9. 前記第2貫通ホールの直径は、前記第1貫通ホールの直径の1.1倍~2.0倍である、請求項に記載の熱電素子。
  10. 前記第1絶縁層および前記第2絶縁層のうち少なくとも一つは、樹脂および無機物を含む、請求項に記載の熱電素子。
  11. 前記無機物は、アルミニウムまたは酸化アルミニウムを含む、請求項10に記載の熱電素子。
  12. 前記延長部は、複数を含み、
    前記複数の延長部は、第1ターミナル電極および第2ターミナル電極を含み、
    前記第1ターミナル電極には、第1連結ユニットが配置され、前記第2ターミナル電極には、第2連結ユニットが配置される、請求項1に記載の熱電素子。
  13. 前記第1連結ユニットおよび前記第2連結ユニットそれぞれは、電線と連結されるコネクターである、請求項12に記載の熱電素子。
  14. 第1流体が流動する第1流体流動部と、
    前記第1流体より高温である第2流体が流動する第2流体流動部と、
    前記第1流体流動部と前記第2流体流動部との間に配置された熱電素子と、を含み、
    前記熱電素子は、
    第1金属基板と、
    前記第1金属基板上に配置された第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層上に配置され、複数の第1電極を含む第1電極部と、
    前記第1電極部上に配置された半導体構造物と、
    前記半導体構造物上に配置され、複数の第2電極を含む第2電極部と、
    前記第2電極部上に配置された第2絶縁層と、
    前記第2絶縁層上に配置された第2金属基板と、を含み、
    前記第1金属基板は、前記第1金属基板の形状を定義する第1外郭、第2外郭、第3外郭および第4外郭を含み、
    前記第1外郭および前記第4外郭は、互いに対向し、
    前記第2外郭および前記第3外郭は、前記第1外郭および前記第4外郭の間で互いに対向し、
    前記第1電極部は、前記複数の第2電極と垂直に重なった第1領域を含み、
    前記複数の第1電極のうち少なくとも一つは、前記第1領域から前記第1外郭に向かうように延びた延長部を含み、
    第1貫通ホールは、前記第1金属基板および前記第1絶縁層を貫通し、
    前記第1貫通ホールは、前記第1領域の内側で前記複数の第1電極の間に形成され、
    前記第2外郭から前記第1貫通ホールの端部までの最短距離は、前記第2外郭から前記延長部までの最短距離の90%~110%であり、
    前記第1領域の内側に第1ホール配置領域が形成され、
    前記第1ホール配置領域は、前記第1貫通ホールの周辺を取り囲む複数の第1電極のうち前記第1貫通ホールと隣接する面をつなぐ仮想の線が成す空間であり、
    前記延長部は、前記第1ホール配置領域を定義する仮想の線から延びた延長線が成す仮想の空間と少なくとも一部が重なるように配置される、発電装置。
  15. 前記複数の第1電極のうち前記第1貫通ホールの端部から最も隣接する第1電極間最短距離は、8mm~12mmである、請求項14に記載の発電装置。
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