JP7695437B2 - 光学フィルタ - Google Patents
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Description
光学フィルタであって、
有機色素を含む第一光吸収体と、
銅成分を含み、少なくとも一部の赤外線を吸収する第二光吸収体と、を備え、
波長300nm~1200nmの範囲の光を当該光学フィルタに入射させたときに、下記(I)、(II)、(III)、及び(IV)の条件を満たす第一透過スペクトルを示し、
波長300nm~1200nmの範囲の光を前記第一光吸収体に入射させたときの前記第一光吸収体の透過スペクトルである第二透過スペクトルは、下記(i1)、(i2)、(i3)、(i4)、及び(i5)の条件を満たす、
光学フィルタを提供する。
(I)波長450nm~600nmの範囲における透過率の平均値が76%以上である。(II)波長350nm~470nmの範囲において50%の透過率を示す波長である第一カットオフ波長が360nm~450nmの範囲に存在する。
(III)波長580nm~720nmの範囲において50%の透過率を示す波長である第二カットオフ波長が600nm~700nmの範囲に存在する。
(IV)波長700nm~750nmの範囲における透過率の最大値が5%以下である。
(i1)波長550nm~850nmの範囲において透過率の最小値を示す波長が650nm以上770nm以下である。
(i2)波長550nm~850nmの範囲において70%の透過率を示す波長の最小値が570nm以上670nm以下である。
(i3)波長550nm~850nmの範囲において50%の透過率を示す波長の最小値が590nm以上700nm以下である。
(i4)波長550nm~850nmの範囲において20%の透過率を示す波長の最小値が630nm以上720nm以下である。
(i5)波長450nm~600nmの範囲における透過率の平均値が76%以上である。
しやすい。
トルを示す。第一透過スペクトルは、0°の入射角における透過スペクトルである。
(I)波長450nm~600nmの範囲における透過率の平均値TA 450-600が76%以上である。
(II)波長350nm~470nmの範囲において50%の透過率を示す波長である第一カットオフ波長λFが360nm~450nmの範囲に存在する。
(III)波長580nm~720nmの範囲において50%の透過率を示す波長である第
二カットオフ波長λSが600nm~700nmの範囲に存在する。
(IV)波長700nm~750nmの範囲における透過率の最大値TM 700-750が5%以下である。
び赤外線の一部を適切に遮蔽でき、画像の形成に必要のない光を遮蔽するうえで有利である。このような事情に基づいて、光学フィルタ1a~1dが所望の透過率特性を発揮できる。加えて、光学フィルタ1a~1dによれば、誘電体多層膜等の光反射膜を備えることなく、所望の透過率特性を発揮できる。
の範囲に存在し、より望ましくは380nm~430nmの範囲に存在する。
トルである。
フィルタ1a~1dは、より確実に所望の透過率特性を発揮できる。ΔλS/Fは、可視光
域における透過帯域に対応するものであり、これが上記の範囲内に特定されることにより、光学フィルタ1a~1dの第一透過スペクトルが人間の視感度に調整されやすい。透過スペクトルを人間の視感度に調整するとは、透過スペクトルにおける最大の透過率を1として、他の波長に対応した透過率を比を用いて表したスペクトルを、視感度(視感度曲線又は分光視感度)に近づけることであり、両方の一致性が高いほどよく調整されていると表現する。視感度に対してよく調整された光学フィルタを透過した光を受光した撮像素子からの出力は、そのスペクトルも視感度に対応したものと近いものとなり、撮像装置の色再現性が良好なものとなる。
200nm以上260nm以下である。
る。これにより、光学フィルタ1a~1dは、より確実に所望の透過率特性を発揮できる。特に、透過率T350が20%以下という条件は、紫外線域に属する光をどの程度遮蔽す
ることができるのかを示す目安の一つでもあり、このときは、第一透過スペクトルが人間の視感度に調整されやすい。さらに、透過率T350は、望ましくは16%以下である。
確実に所望の透過率特性を発揮できる。特に、近赤外線域に属する光を遮蔽しやすくなり、第一透過スペクトルが人間の視感度に調整されやすい。
750nm~1200nmの範囲における透過率の最大値TM 750-1200が1%以下である
。
及び(IV)の条件を満たす限り、特定の透過率特性に限定されない。波長300nm~1200nmの範囲の光を第一光吸収体11に入射させたときの第一光吸収体11の透過スペクトルである第二透過スペクトルは、例えば、下記の(i1)、(i2)、(i3)、(i4)、及び(i5)の条件を満たす。これらの条件を満たす第一光吸収体11と、所定の第二光吸収体とを積層して組み合わせることによって、光学フィルタ1a~1dは、所望の透過率特性を発揮できる。第二透過スペクトルは、0°の入射角における透過スペクトルである。
(i1)波長550nm~850nmの範囲において透過率の最小値を示す波長λ(2)Mが650nm以上770nm以下である。
(i2)波長550nm~850nmの範囲において70%の透過率を示す波長の最小値λ(2) 70%Lが570nm以上670nm以下である。
(i3)波長550nm~850nmの範囲において50%の透過率を示す波長の最小値λ(2) 50%Lが590nm以上700nm以下である。
(i4)波長550nm~850nmの範囲において20%の透過率を示す波長の最小値λ(2) 20%Lが630nm以上720nm以下である。
(i5)波長450nm~600nmの範囲における透過率の平均値T(2)A 450-600が76
%以上である。
ある。
ある。
ある。
しくは85%以上である。
(i6)波長550nm~850nmの範囲において70%の透過率を示す波長の最大値λ(2) 70%Hと最小値λ(2) 70%Lとの差の絶対値Δλ(2) 70%が120nm以上250nm以下である。
(i7)波長550nm~850nmの範囲において50%の透過率を示す波長の最大値λ(2) 50%Hと最小値λ(2) 50%Lとの差の絶対値Δλ(2) 50%が70nm以上210nm以下である。
(i8)波長550nm~850nmの範囲において20%の透過率を示す波長の最大値λ(2) 20%Hと最小値λ(2) 20%Lとの差の絶対値Δλ(2) 20%が30nm以上160nm以下である。
あり、より望ましくは140nm以上230nm以下である。
第一光吸収体11に含まれるマトリクスは、典型的には、波長400nm~600nmにおいて高い透過性を有する材料である。例えば、0.1mmの厚みの層をその材料のみで形成したときに、波長400nm~600nmにおけるその層の透過率は、例えば70%以上であり、望ましくは75%以上であり、より望ましくは80%以上であり、さらに望ましくは85%以上である。
及び(IV)の条件を満たす限り、特定の透過率特性に限定されない。波長300nm~1200nmの範囲の光を第二光吸収体12に入射させたときの第二光吸収体12の透過スペクトルである第三透過スペクトルは、例えば、下記(ii1)、(ii2)、(ii3)、(ii4)、及び(ii5)の条件を満たす。このような条件を満たす第二光吸収体12と、先述の
第一光吸収体とを組み合わせることによって、光学フィルタ1a~1dは所望の透過率特性を発揮しやすい。第三透過スペクトルは、0°の入射角における透過スペクトルである。
(ii1)波長550nm~750nmの範囲において70%の透過率を示す波長λ(3) 70%Hが620nm以上690nm以下である。
(ii2)波長550nm~750nmの範囲において50%の透過率を示す波長λ(3) 50%Hが640nm以上720nm以下である。
(ii3)波長550nm~750nmの範囲において20%の透過率を示す波長λ(3) 20%Hが670nm以上750nm以下である。
(ii4)波長750nmにおける透過率T(3) 750は、0.5%以上6%以下である。
(ii5)波長450nm~600nmの範囲における透過率の平均値T(3)A 450-600が76%以上である。
満たす第二光吸収体12と、先述の第一光吸収体とを組み合わせることによって、光学フィルタ1a~1dは所望の透過スペクトルをより発揮しやすい。(20-70)/(λ(3) 20%H-λ(3) 70%H)[%/nm]は、波長λ(3) 70%H[nm]とλ(3) 20%H[nm]との範囲における第三透過スペクトルの平均的な傾きを表し、ΔT(3)/Δλ(3) Hとも表す。(T(3) 750-70)/(750-λ(3) 70%H)[%/nm]は、波長750nmとλ(3) 70%H[
nm]との範囲における第三透過スペクトルの平均的な傾きを表し、ΔT(3)/Δλ(3) 750とも表す。
.85[%/nm]≦(T(3) 750-70)/(750-λ(3) 70%H)≦-0.55[%/
nm]の条件を満たし、より望ましくは-0.8[%/nm]≦(T(3) 750-70)/(750-λ(3) 70%H)≦-0.6[%/nm]の条件を満たす。
とも1つを満たす。これにより、光学フィルタ1a~1dは、所望の透過率特性を発揮しやすい。
(ii6)波長300nm~450nmの範囲において70%の透過率を示す波長λ(3) 70%Lが360nm以上430nm以下である。
(ii7)波長300nm~450nmの範囲において50%の透過率を示す波長λ(3) 50%Lが340nm以上390nm以下である。
(ii8)波長300nm~450nmの範囲において20%の透過率を示す波長λ(3) 20%Lが330nm以上380nm以下である。
二光吸収体12における銅成分の含有の態様は、特定の態様に限定されない。第二光吸収
体12は、例えば、銅成分と、ホスホン酸、スルホン酸、及びカルボン酸からなる群より選択される少なくとも1つとを含む化合物を含有している。これらの化合物は、主として銅成分のはたらきにより光吸収性を有する光吸収性化合物であり、その特性が本発明の光学フィルタの求める透過スペクトルを実現するのに貢献し、光学フィルタ1a~1dは、より確実に、所望の透過率特性を発揮しやすい。
COO)2・H2Oと表され、1モルの酢酸銅一水和物によって1モルの銅イオンが供給される。
されない。第二光吸収体12に含まれるマトリクスは、典型的には、波長400nm~600nmにおいて高い透過性を有する材料である。例えば、0.1mmの厚みの層をその材料のみで形成したときに、波長400nm~600nmにおけるその層の透過率は、例えば70%以上であり、望ましくは75%以上であり、より望ましくは80%以上であり、さらに望ましくは85%以上である。
からなる群より選ばれる少なくとも1つをさらに含んでいてもよい。これにより、第二光吸収体12において銅成分を含む化合物が均一に分散しやすい。第二光吸収体12において、この群から選ばれる少なくとも2つが混合された状態で含まれていてもよい。例えば、リン酸エステル、金属アルコキシド、又はシリコンアルコキシドは、第二光吸収体12のための液状組成物の調製において、銅成分及びホスホン酸等の成分とともに混合される。この場合、リン酸エステル、金属アルコキシド、及びシリコンアルコキシドの一部は、第二光吸収体12のための液状組成物の調製において、銅成分またはホスホン酸等の成分やこれらを含む化合物との相互作用により、銅成分を含む微粒子に含有されていてもよい。
びλ(2) 20%L<λ(3) 20%Hの条件が満たされる。これにより、光学フィルタ1a~1dは、より確実に、所望の透過率特性を発揮しやすい。具体的には、光学フィルタの第一透過スペクトルにおいて、第二カットオフ波長が、第一吸収体の透過スペクトルをはじめとした特性に依拠しやすい。
λ(2) 50%Lの値が5nm以上70nm以下であるという条件と、λ(2) 50%H-λ(3) 50%Hの
値が50nm以上150nm以下であるという条件とがさらに満たされる。これにより、光学フィルタ1a~1dは、より確実に、所望の透過率特性を発揮しやすい。この場合、λ(3) 50%H-λ(2) 50%Lの値は、望ましくは15nm以上60nm以下であり、λ(2) 50%H
-λ(3) 50%Hの値は、望ましくは70nm以上125nm以下である。
が750nm以上であり、かつ、λ=λ(2) 70%Hでの第三透過スペクトルにおける透過率
T(3) λ(2)70%Hが5%以下である。これにより、光学フィルタ1a~1dは、より確実に、所望の透過率特性を発揮しやすい。透過率T(3) λ(2)70%Hは、より望ましくは1%以下である。第三透過スペクトルにおける最大値λ(2) 50%Hでの透過率T(3) λ(2)50%Hは、例
えば1%以下である。
(iii1)波長300nm~450nmの範囲において70%の透過率を示す波長λ(4) 70%Lが350nm以上450nm以下である。
(iii2)波長300nm~450nmの範囲において50%の透過率を示す波長λ(4) 50%Lが340nm以上440nm以下である。
(iii3)波長300nm~450nmの範囲において20%の透過率を示す波長λ(4) 20%Lが340nm以上440nm以下である。
(70-20)/(λ(4) 70%L-λ(4) 20%L)は、λ(4) 20%L[nm]と波長λ(4) 70%L[nm]との範囲における第三透過スペクトルの平均的な傾きを表し、ΔT(4)/Δλ(4) Lと
も表す。
光吸収体13に含まれるマトリクスは、典型的には、波長400nm~600nmにおいて高い透過性を有する材料である。例えば、0.1mmの厚みの層をその材料のみで形成したときに、波長400nm~600nmにおけるその層の透過率は、例えば70%以上であり、望ましくは75%以上であり、より望ましくは80%以上であり、さらに望ましくは85%以上である。
体に対応する積層体、又は第三光吸収体に対応する積層体の0°の入射角における透過スペクトルを測定した。
波長660nm~770nmに吸収極大波長を有する有機色素と、溶媒としてのメチルエチルケトン(MEK)と、ポリビニルブチラール(PVB)とを混合し、その混合物を2時間撹拌して、液状組成物H1を得た。有機色素は、MEKに可溶であり、可視域の吸収が少なかった。また、有機色素は、シアニン系色素化合物、スクアリリウム系色素化合物、フタロシアニン系色素化合物、ジインモニウム系色素化合物、及びアゾ系色素化合物からなる群より選択される少なくとも1つを含んでいた。PVBにおける固形分の含有量は、99重量%であった。
ける液状組成物E1の塗膜と同一条件で乾燥及び加熱して硬化させた。液状組成物E1の塗膜の硬化物をガラス基板から剥がし、実施例1に係る第二光吸収体用サンプルを得た。実施例1に係る第二光吸収体用サンプルの厚みが実施例1に係る光学フィルタにおける第二光吸収体の厚みとほぼ同じになるように液状組成物E1の塗布条件を調節した。実施例1に係る第二光吸収体用サンプルの透過スペクトルを図7に示し、この透過スペクトルの特性値等を表3に示す。実施例1に係る第二光吸収体用サンプルの透過スペクトルは、実施例1に係る光学フィルタの第二光吸収体の透過スペクトルとみなすことができる。
フッ素成分を含む防汚性コーティングを有するガラス基板の表面の約76mm×76mmの範囲に液状組成物E1をディスペンサで塗布し、塗膜を形成した。その塗膜を室温で十分に乾燥させた後、オーブンに入れて45℃で2時間、85℃で3時間、125℃で1時間、150℃で1時間の熱処理を行って硬化させた。液状組成物E1の塗膜の硬化物をガラス基板から剥離して、実施例2に係る第二光吸収体を得た。マイクロメータを用いて実施例2に係る第二光吸収体の厚みを計測したところ、その厚みは141μmであった。実施例2に係る第二光吸収体の透過スペクトルを図8に示し、その透過スペクトルの特性値等を表3に示す。
下記の点以外は、液状組成物H1の調製と同様にして、液状組成物H3を調製した。液状組成物H3に含まれる有機色素は、液状組成物H1に含まれる有機色素と同一であるが、液状組成物H3における有機色素の濃度は、液状組成物H1における有機色素の濃度より若干低くなるように調節した。PVBにおける固形分の含有量は、99重量%であった。
ルを図11に示し、この透過スペクトルの特性値等を表2に示す。
フッ素成分を含む防汚性コーティングを有するガラス基板の表面の約76mm×76mmの範囲に液状組成物E1をディスペンサで塗布し、塗膜を形成した。その塗膜を室温で十分に乾燥させた後、オーブンに入れて45℃で2時間、85℃で3時間、125℃で1時間、150℃で1時間の熱処理を行って硬化させた。液状組成物E1の塗膜の硬化物をガラス基板から剥離して、実施例4に係る第二光吸収体を得た。マイクロメータを用いて実施例4に係る第二光吸収体の厚みを計測したところ、その厚みは161μmであった。実施例4に係る第二光吸収体の透過スペクトルを図14に示し、その透過スペクトルの特性値等を表3に示す。
16に示し、この透過スペクトルの特性値等を表2に示す。
紫外線吸収剤Uvinul3050(BASF社製、2,2’,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン)5gと、エタノール95gとを混合して30分間撹拌し、F1液を得た。次に、2gのF1液と、10gのシリコーン樹脂(信越化学工業社製、製品名:KR-300)とを混合して30分間撹拌し、液状組成物U1を得た。
を図18に示し、この透過スペクトルの特性値等を表4に示す。
実施例2に係る光学フィルタの第一光吸収体が形成されていない主面に液状組成物U1をディスペンサで塗布して塗膜を形成し、この塗膜を室温で十分に乾燥させた。その後、実施例2に係る光学フィルタをオーブンに入れて、45℃で2時間及び85℃で1時間の条件の加熱処理によって塗膜を硬化させ、第二光吸収体の上に実施例6に係る第三光吸収体を形成した。実施例6に係る第三光吸収体の厚みは50μmであった。このようにして、実施例6に係る光学フィルタを得た。実施例6に係る光学フィルタの透過スペクトルを図19に示し、この透過スペクトルの特性値等を表1に示す。
を図20に示し、この透過スペクトルの特性値等を表4に示す。
実施例3に係る光学フィルタの第二光吸収体が形成されていない主面に液状組成物U1をディスペンサで塗布して塗膜を形成し、この塗膜を室温で十分に乾燥させた。その後、実施例3に係る光学フィルタをオーブンに入れて、45℃で2時間及び85℃で1時間の条件の加熱処理によって塗膜を硬化させ、第一光吸収体の上に実施例7に係る第三光吸収体を形成した。実施例7に係る第三光吸収体の厚みは20μmであった。このようにして、実施例7に係る光学フィルタを得た。実施例7に係る光学フィルタの透過スペクトルを図21に示し、この透過スペクトルの特性値等を表1に示す。
に係る光学フィルタの第三光吸収体に対応する積層体7-IIIを得た。積層体7-IIIにおける液状組成物U1の塗膜の硬化物の厚みが実施例7に係る第三光吸収体の厚みとほぼ同じになるように液状組成物U1の塗布条件を調節した。積層体7-IIIの透過スペクトル
を図22に示し、この透過スペクトルの特性値等を表4に示す。
実施例4に係る光学フィルタの第一光吸収体が形成されていない主面に液状組成物U1をディスペンサで塗布して塗膜を形成し、この塗膜を室温で十分に乾燥させた。その後、実施例4に係る光学フィルタをオーブンに入れて、45℃で2時間及び85℃で1時間の条件の加熱処理によって塗膜を硬化させ、第二光吸収体の上に実施例8に係る第三光吸収体を形成した。実施例8に係る第三光吸収体の厚みは28μmであった。このようにして、実施例8に係る光学フィルタを得た。実施例8に係る光学フィルタの透過スペクトルを図23に示し、この透過スペクトルの特性値等を表1に示す。
を図24に示し、この透過スペクトルの特性値等を表4に示す。
フッ素成分を含む防汚性コーティングを有するガラス基板の表面の約76mm×76mmの範囲に液状組成物E1をディスペンサで塗布し、塗膜を形成した。その塗膜を室温で十分に乾燥させた後、オーブンに入れて45℃で2時間、85℃で3時間、125℃で1時間、150℃で1時間の熱処理を行って硬化させた。液状組成物E1の塗膜の硬化物をガラス基板から剥離して、実施例9に係る第二光吸収体を得た。マイクロメータを用いて実施例9に係る第二光吸収体の厚みを計測したところ、その厚みは145μmであった。実施例9に係る第二光吸収体の透過スペクトルを図25に示し、その透過スペクトルの特性値等を表3に示す。
実施例9に係る第二光吸収体をオーブンに入れて、45℃で2時間及び85℃で1時間の条件の加熱処理によって塗膜を硬化させ、第二光吸収体の上に実施例9に係る第三光吸収体を形成した。実施例9に係る第三光吸収体の厚みは50μmであった。このようにして、実施例9に係る光学フィルタを得た。実施例9に係る光学フィルタの透過スペクトルを図27に示し、この透過スペクトルの特性値等を表1に示す。
層体9-IIIにおける液状組成物U1の塗膜の硬化物の厚みが実施例9に係る第三光吸収
体の厚みとほぼ同じになるように液状組成物U1の塗布条件を調節した。積層体9-III
の透過スペクトルを図28に示し、この透過スペクトルの特性値等を表4に示す。
フッ素成分を含む防汚性コーティングを有するガラス基板の表面の約76mm×76mmの範囲に液状組成物E1をディスペンサで塗布し、塗膜を形成した。その塗膜を室温で十分に乾燥させた後、オーブンに入れて45℃で2時間、85℃で3時間、125℃で1時間、150℃で1時間の熱処理を行って硬化させた。液状組成物E1の塗膜の硬化物をガラス基板から剥離して、実施例10に係る第二光吸収体を得た。マイクロメータを用いて実施例10に係る第二光吸収体の厚みを計測したところ、その厚みは162μmであった。実施例10に係る第二光吸収体の透過スペクトルを図29に示し、その透過スペクトルの特性値等を表3に示す。
化させ、実施例10に係る光学フィルタの第三光吸収体に対応する積層体10-IIIを得
た。積層体10-IIIにおける液状組成物U1の塗膜の硬化物の厚みが実施例10に係る
第三光吸収体の厚みとほぼ同じになるように液状組成物U1の塗布条件を調節した。積層体10-IIIの透過スペクトルを図32に示し、この透過スペクトルの特性値等を表4に
示す。
フッ素成分を含む防汚性コーティングを有するガラス基板の表面の約76mm×76mmの範囲に液状組成物E1をディスペンサで塗布し、塗膜を形成した。その塗膜を室温で十分に乾燥させた後、オーブンに入れて45℃で2時間、85℃で3時間、125℃で1時間、150℃で1時間の熱処理を行って硬化させた。液状組成物E1の塗膜の硬化物をガラス基板から剥離して、実施例11に係る第二光吸収体を得た。マイクロメータを用いて実施例11に係る第二光吸収体の厚みを計測したところ、その厚みは160μmであった。実施例11に係る第二光吸収体の透過スペクトルを図33に示し、その透過スペクトルの特性値等を表3に示す。
た。積層体11-IIIにおける液状組成物U2の塗膜の硬化物の厚みが実施例11に係る
第三光吸収体の厚みとほぼ同じになるように液状組成物U2の塗布条件を調節した。積層体11-IIIの透過スペクトルを図36に示し、この透過スペクトルの特性値等を表4に
示す。
フッ素成分を含む防汚性コーティングを有するガラス基板の表面の約76mm×76mmの範囲に液状組成物E1をディスペンサで塗布し、塗膜を形成した。その塗膜を室温で十分に乾燥させた後、オーブンに入れて45℃で2時間、85℃で3時間、125℃で1時間、150℃で1時間の熱処理を行って硬化させた。液状組成物E1の塗膜の硬化物をガラス基板から剥離して、実施例12に係る第二光吸収体を得た。マイクロメータを用いて実施例12に係る第二光吸収体の厚みを計測したところ、その厚みは162μmであった。実施例12に係る第二光吸収体の透過スペクトルを図37に示し、その透過スペクトルの特性値等を表3に示す。
た。積層体12-IIIにおける液状組成物U2の塗膜の硬化物の厚みが実施例12に係る
第三光吸収体の厚みとほぼ同じになるように液状組成物U2の塗布条件を調節した。積層体12-IIIの透過スペクトルを図40に示し、この透過スペクトルの特性値等を表4に
示す。
0-I、10-III、11-I、11-III、12-I、及び12-IIIの作製に用いたガ
ラス基板の透過スペクトルを図41に示す。
いて絶対値ΔλS/Fは、190nm以上280nm以下であった。実施例1~12に係る
光学フィルタにおいて、T350は、20%以下であった。実施例1~12に係る光学フィ
ルタにおいて、TM 750-1000は2%以下であった。実施例1~12に係る光学フィルタに
おいて、TM 800-950は1%以下であった。実施例1~12に係る光学フィルタにおいて、ΔT1%は、400nm以上であった。
たされることが示唆された。
は、(ii6)、(ii7)、及び(ii8)の条件を満たしていた。第二光吸収体において、T(3)M 750-1100は、0.5%以上6%以下であった。第二光吸収体において、-0.9[%/nm]
≦ΔT(3)/Δλ(3) H≦-0.78[%/nm]の条件が満たされており、-0.9[%/nm]≦ΔT(3)/Δλ(3) 750≦-0.5[%/nm]の条件が満たされていた。第二光吸収体において、0.75[%/nm]≦ΔT(3)/Δλ(3) L≦1.6[%/nm]の条件が満たさ
れていた。第二光吸収体において、Δλ(3) 50%は、270nm以上350nm以下であった。
]の条件を満たすことが示唆された。
11 第一光吸収体
12 第二光吸収体
13 第三光吸収体
Claims (14)
- 光学フィルタであって、
有機色素を含む第一光吸収体と、
銅成分を含み、少なくとも一部の赤外線を吸収する第二光吸収体と、を備え、
波長300nm~1200nmの範囲の光を当該光学フィルタに入射させたときに、下記(I)、(II)、(III)、及び(IV)の条件を満たす第一透過スペクトルを示し、
波長300nm~1200nmの範囲の光を前記第一光吸収体に入射させたときの前記第一光吸収体の透過スペクトルである第二透過スペクトルは、下記(i1)、(i2)、(i3)、(i4)、(i5)、及び(i6)の条件を満たし、
波長300nm~1200nmの範囲の光を前記第二光吸収体に入射させたときの前記第二光吸収体の透過スペクトルである第三透過スペクトルの波長450nm~600nmの範囲における透過率の平均値が76%以上であり、
前記第三透過スペクトルの波長550nm~750nmの範囲において70%の透過率を示す波長λ (3) 70%H 及び波長750nmにおける透過率T (3) 750 は、-0.85[%/nm]≦(T (3) 750 -70)/(750-λ (3) 70%H )≦-0.55[%/nm]の条件を満たす、
光学フィルタ。
(I)波長450nm~600nmの範囲における透過率の平均値が76%以上である。
(II)波長350nm~470nmの範囲において50%の透過率を示す波長である第一カットオフ波長が360nm~450nmの範囲に存在する。
(III)波長580nm~720nmの範囲において50%の透過率を示す波長である第二カットオフ波長が600nm~700nmの範囲に存在する。
(IV)波長700nm~750nmの範囲における透過率の最大値が5%以下である。
(i1)波長550nm~850nmの範囲において透過率の最小値を示す波長が650nm以上770nm以下である。
(i2)波長550nm~850nmの範囲において70%の透過率を示す波長の最小値が570nm以上670nm以下である。
(i3)波長550nm~850nmの範囲において50%の透過率を示す波長の最小値が590nm以上700nm以下である。
(i4)波長550nm~850nmの範囲において20%の透過率を示す波長の最小値が630nm以上720nm以下である。
(i5)波長450nm~600nmの範囲における透過率の平均値が76%以上である。
(i6)波長550nm~850nmの範囲において70%の透過率を示す波長の最大値と最小値との差の絶対値が120nm以上250nm以下である。 - 前記第二カットオフ波長と前記第一カットオフ波長との差の絶対値は、190nm以上280nm以下である、
請求項1に記載の光学フィルタ。 - 前記第一透過スペクトルの波長350nmにおける透過率が20%以下である、
請求項1又は2に記載の光学フィルタ。 - 前記第一透過スペクトルの波長750nm~1000nmの範囲における透過率の最大値が2%以下である、
請求項1~3のいずれか1項に記載の光学フィルタ。 - 前記第一透過スペクトルの波長800nm~950nmの範囲における透過率の最大値が1%以下である、
請求項4に記載の光学フィルタ。 - 前記第一透過スペクトルの波長700nm~1200nmの範囲において1%の透過率を示す最大波長と最小波長との差の絶対値は400nm以上である、
請求項1~5のいずれか1項に記載の光学フィルタ。 - 前記第二透過スペクトルの波長550nm~850nmの範囲において20%の透過率を示す波長の最小値λ(2) 20%L及び前記第二透過スペクトルの波長550nm~850nmの範囲において70%の透過率を示す波長の最小値λ(2) 70%Lは、-1.2[%/nm]≦(20-70)/(λ(2) 20%L-λ(2) 70%L)≦-0.6[%/nm]の条件を満たす、
請求項1~6のいずれか1項に記載の光学フィルタ。 - 前記有機色素は、シアニン系色素、スクアリリウム系色素、フタロシアニン系色素、ジインモニウム系色素、及びアゾ系色素からなる群より選ばれる少なくとも1つを含む、
請求項1~7のいずれか1項に記載の光学フィルタ。 - 前記第三透過スペクトルにおいて、波長550nm~750nmの範囲内で50%の透過率を示す波長λ(3) 50%Hと波長300nm~450nm範囲内で50%の透過率を示す波長λ(3) 50%Lとの差の絶対値は、270nm以上350nm以下である、
請求項1~8のいずれか1項に記載の光学フィルタ。 - 前記第三透過スペクトルの波長550nm~750nmの範囲において20%の透過率を示す波長λ(3) 20%H 及び前記波長λ(3) 70%H は、-0.9[%/nm]≦(20-70)/(λ(3) 20%H-λ(3) 70%H)≦-0.78[%/nm]の条件を満たす、請求項1~9のいずれか1項に記載の光学フィルタ。
- 前記第三透過スペクトルは、下記(ii6)の条件を満たす、
請求項1~10のいずれか1項に記載の光学フィルタ。
(ii6)波長300nm~450nmの範囲において70%の透過率を示す波長λ(3) 70%Lが360nm以上430nm以下である。 - 前記第三透過スペクトルは、下記(ii7)の条件を満たす、
請求項1~11のいずれか1項に記載の光学フィルタ。
(ii7)波長300nm~450nmの範囲において50%の透過率を示す波長λ(3) 50%Lが340nm以上390nm以下である。 - 前記第三透過スペクトルは、下記(ii8)の条件を満たす、
請求項1~12のいずれか1項に記載の光学フィルタ。
(ii8)波長300nm~450nmの範囲において20%の透過率を示す波長λ(3) 20%Lが330nm以上380nm以下である。 - 紫外線吸収剤を含む第三光吸収体をさらに備え、
波長300nm~1200nmの範囲の光を前記第三光吸収体に入射させたときの前記第三光吸収体の透過スペクトルである第四透過スペクトルは、下記(iii1)、(iii2)、及び(iii3)の条件を満たす、請求項1~13のいずれか1項に記載の光学フィルタ。
(iii1)波長300nm~450nmの範囲において70%の透過率を示す波長λ(4) 70%Lが350nm以上450nm以下である。
(iii2)波長300nm~450nmの範囲において50%の透過率を示す波長λ(4) 50%Lが340nm以上440nm以下である。
(iii3)波長300nm~450nmの範囲において20%の透過率を示す波長λ(4) 20%Lが340nm以上440nm以下である。
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